ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

ユーロ・ダイアリー3 自薦・厳選300? 16/06/12

DAY 6-8 (2004.06.22 初出 )

初めての3連休です。
まったく何もないわけではありませんが、とりあえず実況はお休みです。
ありがたいようで、どう過ごしたらいいのか戸惑うところもあります。
この間にやることといえば、観光やショッピングですが、QFまでで帰国する私でさえ、
まだ1週間以上の滞在が残っていることを考えると、「ちょっと早いだろう」とブレーキが
かかります。しかも、この先仕事がないわけではありませんから、頭のどこかに担当する
試合のことが常にひっかかっています。
d0164636_642991.jpg
次の2試合が、スペインーポルトガル、クロアチアーイングランドと、ともに注目度が
高い試合です。準備は少しずつ進めていますが、“遊んで”いると気が緩みはしないか、
やり残しを見落としはしないかと、気が気ではありません。
かなりのハード・スケジュールだった吉雄Pが、休みに入ったとたんに風邪を引いたのも、
そんなところに原因があるかもしれません。

6日目はそれでも、ほぼ完全休養にあてました。
前の夜が、“北沢さん歓迎”と“明日は仕事なし”で大いに盛り上がったために、寝たのが
2時ごろでした。必ず食べていた朝食をこの朝ばかりはさすがにパスしました。
「休肝日」ならぬ、「休胃日」です。ハハハ。
そして、朝のうちに少し仕事をし(やっぱり)、11時にホテルを出て、ブランチにしようと
思いました。ところが、どの店もまだ準備中で、「12時からだよ」と言われてしまいました。
d0164636_6423454.jpg
仕方なく、市内を散歩していると、各国のサポーターが結構あふれています。
スウェーデンからの少年二人は、デイ・パックというには大きなリュックを背負って
「6 日分です」と言っていました。見るからに危ない5人組。「イングランドからだよね?」と
声をかけると、離れたところにいた仲間も呼んで嬉しそうにポーズをとってくれました。

12時少し過ぎに、初めから目指していた店に行くと今度は大歓迎でした。
リスボン入りした翌日に数人で行ったことを覚えていてくれたのです。この店のお薦めは
「Fried shrimp with garlic」つまり、エビのにんにく炒めです。
活きのいいエビと、ガーリックの香りがすばらしい一品です。私は、オリーブをつまみに
ビールを飲んだあと、ベジタブル・スープ、生アスパラガス/マヨネーズ添えとこのエビを
ワインでいただきました。はい、昼間からです。「郷に入りては、郷に従え」ですよ。
ハハハ。
d0164636_6442674.jpg
7日目は午後からひと仕事しました。
第2戦を終えたグループAとBについて、信藤さんと北沢さんが展望を語ったあと、私は
北沢さんに10日目のクロアチアーイングランドの見所をうかがいました。普通なら当日に
収録するものですが、今回は衛星回線の都合で今日になりました。
じっとしていても汗が出る暑さの中、ネクタイを締めての収録です。撮影するスタッフは
地元の人を頼んでいます。カメラのTOWERはまさにタワー、奥さんがブラジル人という、
でかいアメリカ人です。音声のALEXはアメリカとフランスの国籍を持ち、音に関しては
非常に神経質な男です。コーディネーターにも、オランダ人、ポルトガルとオランダの
ハーフがいて、思えば、私たちの仕事を支えてくれているグループは国際色が豊かです。

5日目のロシアーポルトガル戦が終わったところで、グループAの上位3チームが混戦に
なったのに続いてB,Cも同じようにどの国も決定的なリードを奪えない状態になりました。
よく知られた選手がいる強豪国が消えるのは視聴率的には厳しいですが、新しいスターが
生まれる瞬間に立ち会える喜びもあるわけですから、どちらに転んでも、文句を言っては
いけないでしょう。どのチームが勝ちあがっても、少なくとも、調子のいいチーム同士の
QF対決になることを意味しているのですから。

8日目。この日は、あたためていたプランを実行に移しました。ポルトガルの名産品である、
ブルーをベースにした色合いの装飾タイル、「アズレージョ」の工房を訪ねることです。
以前、テレビの旅番組で見たことがあって、コーディネーターに聞いてみると、「街なかの
みやげ物店ではいいものは手に入らない。やはり工房に行かなければ」と言われました。
リスボンから車で45分ほどのシントラという街の近くに工房は点在しています。
参加者を募ったところ、信藤さん、柄沢アナが手をあげ、いかにも、“らしい”メンバーが
出来上がりました。ハハハ。

闇雲に行っても仕方がないので、開幕直後に手伝ってもらった土屋さんに電話をすると、
気持ちよく案内を買って出てくれました。
d0164636_651323.jpg
午前9時、予約してあったタクシーで出発しました。
最初に訪れたのは「Artes de Fogo」(炎の芸術)という、地元では知られた存在の工房です。
華やかな色があふれた狭いスペースにたくさんの作品が並んでいます。
いくつか、いいものがあったのですが、カードで支払いができないのと、この先、ほかの
工房で気に入ったモノに出会うかもしれないと考えて、一点だけ購入しました。
定番のブルーではなく、いい感じの赤に惹かれました。
柄沢アナはいろいろ見ていましたが一点も買わず、最近ガーデニングに凝っているという
信藤さんは迷った挙句、「帰りに、また寄って決める」ことになりました。3人の性格が
出ているかもしれませんね。ハハハ。

2軒目も小さな工房でした。ここの制作者のマトスさんは18世紀のものを甦らすことを
主眼にしているそうです。全般に値段が高いのと、希望のものを描いてもらおうと思えば
2週間近くかかるとのことだったのであきらめました。
d0164636_65029100.jpg
3軒目は、観光地になっている、シントラの王宮の近くでした。
「平凡だし、もうひとつ」の感は否めませんでしたが、ほかにはないかもしれないと思い、
住所を表わす数字とアルファベットを購入しました。ほんとはもっとおしゃれな感じの
ものにしたかったのですがね。

せっかく、ここまで来たのだからと、ぺナ宮まで行くことになりました。
下から見ると近く見えましたが、急勾配をかなり上ってようやく敷地の入り口へ。
そこからは歩きです。バスがあることが分かりましたが、土屋君が「5分ぐらいですよ」と
言って歩き出したのを見て「あのー、バスにしない?」とも言えず、一同歩き始めました。
…すっかりだまされました。中学、高校をこの国で過ごした彼が「ポルトガル人化」して
いることを忘れていました。ハハハ。
「5分」は「10分以上」であると分かったのは相当進んで、いわゆる「足に来た」状態に
なり始めたころです。

しかし、苦労して登った甲斐はありました。イスラムなど、さまざまな文化や建築様式が
溶け合ったこの建物は、そこからの景観とともに、“ゼーゼー”言いながらたどり着いた
私たちの目を慰めてくれました。ここにもアゼレージョはふんだんに使われていましたが、
残念ながらカメラ禁止だったためにお目にかけることはできません。

急いで、初めの「炎の芸術」工房に戻り、信藤さんも気に入った一点を購入して帰路に
つきました。途中、土屋君の地元・カシカイスを案内してもらいました。高倉健さんも
お気に入りの町だそうです。あの、大金持ちで知られるアブラモビッチ氏もここに大きな
船を停泊させ、小さいほうであちこちに出かけているという話です。勝手にしてください。
ハハハ。

夜は、内藤Dの部屋で2試合をテレビ観戦しました。
「また、大澤アナ、とばしてるのかな?」と思いつつ、ドイツと引き分けたラトビアの
健闘に感動し、オランダに2点先行されたにもかかわらず見事なチームワークで逆転した、
どこか美しいチェコにまた感動!
「田中アナ、喜んでるだろうな」という感想もありました。

これで全チームが2試合をプレーしたことになります。ベスト8を決めたのはチェコだけ、
あと7つのイスはすべて最終戦の結果にかかってきました。こうでなくっちゃ。

DAY 9 スペイン vs ポルトガル


もともと担当が決まっていた、今日と明日の試合が大きな意味を持つものになりました。
解説の予定はすべて終わった野口さんが帰国を前に観戦したいと、わざわざポルトから
リスボンに来られました。いつも、わずかな機会も逃さずに勉強しようとする野口さん
らしい行動です。奥寺さんも来ました。彼はこのあと、またポルトに帰って解説します。
みんなサッカーが好きなんだ。ハハハ。
d0164636_6513546.jpg
今日はまず、グループAのスペインーポルトガルです。「イベリア半島ダービー」。
引き分けでもいいスペインに対して、勝たなければ、地元大会なのにグループ・リーグで
敗退というところに追い込まれたポルトガル。街は昼間から盛り上がっていました。
スタジアムの正面入り口の前で、北沢さんとスタンド・アップを撮りました。
ナンだ、ナンだと、地元のサポーターがのぞきに来ます。日本からのツアー客も目ざとく
北沢さんを見つけていました。引退から時間がたっていない北沢さんの人気はすごいです。
ただし、ヨーロッパの人には知られていないようです。「シンジ・オノか?」としつこく
聞かれました。ハハハ。

23年間勝てなかったスペインを下してポルトガルがグループ1位で勝ちあがりました。
緊張感があって、凡ミスの少ないいい試合だったと思います。北沢さんとは、やはり、
リーガで一試合しか組んでいませんでしたので、心配はありました。しかし、こちらで
合流してから4日ありましたからじっくりと雰囲気を合わせることができ、内容としては
臨場感のある放送になったと思っています。反省材料は相変わらず多いのですが。
d0164636_6564647.jpg
帰り道は喜びに沸き返る若者たちの車でまたまた渋滞でした。
ようやく抜け出し、深夜のレストランで遅いディナー。奥寺さんも合流しました。
ポルトに比べるとリスボンは都会だ、ルイ・ビトン(私たちのホテルの隣にあります)なんて
ないもの、ホテルだって段違いだ…とポルト組は、リスボンの環境をうらやましがること。
ハハハ。

この日、ファロでギリシャ戦を担当した信藤さんが戻ったのは2時近くだったでしょう。
食事中から恐れていた通り野口さんは先輩に拉致されて5時まで付き合わされたようです。
6時出発だというのに! 果たして、無事に帰国できたのでしょうか?

DAY 10  クロアチア vs イングランド

グループBは4チームすべてにベスト8のチャンスが残る第3戦になりました。
担当はクロアチアーイングランドです。ともに勝てばOK、イングランドは引き分けでも
決勝トーナメント進出です。午前中からホテル屋上のプールサイドは、イングランド・
サポーターに占拠されてしまいました。かんかん照りのテーブルには空き瓶がずらり。
キック・オフまで2 時間もあるのに、競技場周辺で見かけたサポーターたちの足取りは
すでにおぼつかない状態です。恐ろしい!!
d0164636_6531578.jpg
スタンドの勢力分布では8対2と圧倒的に優勢なイングランドのサポーターの中には、
今大会に向けてアンブロ社が売り出した赤いTシャツを着込んだ者が多く、クロアチアの
赤白チェックと合わせて場内は赤く彩られていました。

5分に、ゴール前の混戦からニコ・コバチが押し込んでクロアチアが先制。
攻めながら点が取れないイングランドは、あせりも出ようかという前半40分に、粘り強い
攻撃からスコールズが頭で叩き込んで同点に持ち込みました。
d0164636_6532979.jpg
そして、1分と表示されたロスタイムも終わるころ、中盤でパスを受けたルーニーが豪快な
シュートを決めて勝ち越してしまいました。エリクソン監督やベッカムをはじめ多くの
関係者が「彼は特別」と認めるルーニー。18歳ですが、とてもそんな風には見えません。
そばを通りかかったら、思わず頭を下げてしまいそうな貫禄です。ハハハ。
この日のクロアチアは「ルーニーをカリカリさせる」と公言していました。
スタンドからは分からないところでいろいろやられていたはずですが、挑発に乗る場面は
見られませんでした。

後半に入ってリードが2点になったところでエリクソン監督は、カードを1枚持っている
キーマン二人、スコールズ、ルー二―を相次いでベンチに下げました。いつもどおりの
手堅いやり方です。あの学者肌の風貌で、結構「浮名」を流していると評判のエリクソン。
あ、これはサッカーとは関係なかったですね。ハハハ。
一度は1点差に追い詰められて、一瞬 緊張するところはあったかもしれませんが、すぐに
ランパードが2点差に戻して、そのまま押し切りました。
d0164636_6535170.jpg
この結果、私が担当する準々決勝は、グループBの1位になったフランスとギリシャの
対戦になりました。
正直に言いましょう。ギリシャではなく、ポルトガルかスペインだと思い込んでいました。
WOWOWとしても、この2国のどちらか対フランスのほうがうれしいに決まっています。
出てくる確率が低かったギリシャについては、たいした準備もしていません。明日からの
3連休は気分的にもリフレッシュして、最後の仕事に臨めると考えていたのは甘かった!
おかげで、大車輪で資料集めです。ハハハ。

では。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2016-06-12 08:36 | 自薦・厳選300? | Comments(3)
Commented by ひろ☆はっぴ at 2016-06-12 09:20 x
この後ギリシャは、1-0を3回繰り返して優勝してしまいますから、勝負とは分からないものですね。
今回のユーロは今のところ現地からの実況無しですね。素敵な休日も何もありゃしないですね。
Commented by toruiwa2010 at 2016-06-12 09:25
ひろ☆はっぴサンこんにちは。

ユーロはレベルの高い試合を実況して
夜は仲間と楽しくおいしいものを食べる…
4年に一度の大会ですから、現地に行けないのは
辛いですね。
決勝Tから…という可能性はありますが、理由を
考えると、このままかも。
Commented by toruiwa2010 at 2016-06-12 09:25
ひろ☆はっぴサンこんにちは。

ユーロはレベルの高い試合を実況して
夜は仲間と楽しくおいしいものを食べる…
4年に一度の大会ですから、現地に行けないのは
辛いですね。
決勝Tから…という可能性はありますが、理由を
考えると、このままかも。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。