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岩佐徹のOFF-MIKE

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なんだかなあ「裸足の季節」~映画:数 打っても当たらない~16/06/24

裸足の季節 70

学期末のその日、ラーレは学校を去る女性教師にしがみついて別れを惜しんでいた。
少し離れたところで4人の姉たちが見守っている。仲のいい美人姉妹だった。
やがて、クラスの男子生徒数人とスクール・バスに乗らず、歩いて家路についた。
途中、海辺に出ると制服のまま水に飛び込んではしゃぎ始め、少女たちは男子生徒の肩に
乗って相手を落とす遊びに夢中になった。

帰宅すると、厳格な祖母が怒りの形相で待っていた。幼いとき両親を失った彼女たちは
叔父と祖母に育てられていたのだ。祖母は近所の人の話を聞いて怒っていた。
海岸での肩車が“みだらな行為”だと告げられたのだ。言い訳は認められず、少女たちは
家に閉じ込められてしまった。電話やテレビを隠され、扉にカギをかけられて…
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トルコの首都イスタンブールから1000㌔も離れた北部の小さな村を舞台にしたドラマです。
この国ではそれが普通なのか、この村が特別なのか分かりませんが、封建性が色濃く残る
“男が絶対”の村です。家の外に出ることを禁じられた姉妹は自由を求めて画策します。
初めはボーイフレンドに会ったり、サッカーを観戦しに出かけたりする程度でしたが、
祖母と叔父が長女から順に村の若者と強引に結婚させ始めると深刻度が増し、二人の手が
届かない所への脱出を目指すようになります。

セリフはすべてトルコ語ですが、カンヌでも話題になったというこの作品はフランスを
代表して今年のアカデミー賞・外国語映画賞の候補になりました。
それを知った上で、チラシや新聞の紹介記事などでどんな物語かが分かると、見る気が
起きませんでした。ネットの評判が悪くないのを知っても同じでした。
しかし、最近 ときどき紹介する“腐ったトマト”の評価が“97%”と高いことを知って
気が変わりました。それなら見てみようかと。外国かぶれ。ハハハ。

…結果、やりきれない気持ちで劇場をあとにすることになりました。
姉妹に扮する5人の少女たちのみずみずしさに救われる部分はあるものの、エピソードが
断片的で 映画としてのメリハリに欠けます。“処女性”を重んじる因習の村とそこからの
脱出を試みる少女たちの“表面”しか描かれていないように見えます。

原題の”MUSTANG”は小型の野生馬のことだとか。

葛城事件 75

無精ひげを伸ばした男(三浦友和)がブラシを動かしている。自宅の塀に書かれた落書きを
消しているのだ。人殺し、死ね、夜露死苦…吹き付けられたどぎつい色のペンキを。
鼻歌が聞こえる。「バラが咲いた、バラが咲いた、真っ赤なバラが」
歌の調子も、ブラシを動かす手つきも、落書きが初めてではないことを示していた。
男の次男は大勢を殺害した通り魔事件の犯人として死刑を宣告されていた。
男はその責めを一身で受け止めていた…
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その家は妻と二人の子供のため、20年ほど前に建てたかけがえのない我が家です。
庭の隅に立つみかんの樹は子供の無事な成長を願ってそのときに男が植えたものです。
自分は家族を愛して生きて来た。戸建ての家を建てたのも“一国一城”のあるじだったら
それが当たり前だと思ったからだ。
「いったい、その俺の何がいけないんだ」、「どこで何を間違えたのか」というやり場のない
強い怒りが男の体を突き動かしているのでしょう。

事件をはさんだ短い間に家族はバラバラになってしまいました。
一人きりになった男の家に女(田中麗奈)が現れ、「稔さん(次男:若葉竜也)と結婚します」と
言います。冗談ではなく、死刑反対の立場から真面目にそう思っています。

登場する主な俳優は、ほかに南果歩(妻)と新井浩文(長男)ですが、5人とも熱のこもった
演技を見せています。特に、三浦はふだんとは真逆の役を演じています。怒りと不満を
エネルギーにして世間に立ち向かう男になり切って凄みがあります。
ただ、言われているような“彼の代表作”になるとは思いません。おそらく、彼ぐらいの
キャリアを持った俳優ならこの演技はできるだろうと思うからです。

どんな物語かは知っていましたから、どこまでも暗い話の展開は気になりませんでした。
気になったのは 登場人物のセリフがかなり“観念的”だったことです。
「結婚します」と三浦に告げてその理由をまくしたてる田中をはじめ、この男(女)だったら
こう言うだろうという…。演出も同じです。
ネットに出回っている作品にまつわるエピソード、「田中が長いセリフを言うシーンで
20テークした」という話もどこかで聞いたなあと思ってしまいます。苦労話でしょうが、
“何回も撮りなおした”というのは作品と関係がない気がします。

平日の昼間でしたが、客席は八分の入りでした。私の感想など関係ありません。こういう
“娯楽”とは言えないタイプの映画にこれだけの観客が集まるのはいいことですね。

二つ星の料理人 75

ミシュラン二つ星のシェフとしてパリのレストラン業界で名をはせたアダムだったが、
ドラッグがらみの不祥事ですべてをぶち壊して街を追われた。
死んだのではないかとさえウワサされた彼が3年後に姿を現したのはロンドンだった。
野心を抱いていた。 “ここで三つ目の星を取る”…
彼はかつてのオーナーの息子と組み、昔の仲間を集め野望の実現に向けて動き出します。
そこからは、いくつかのエピソードをはさんですべてがほぼ順調に進みます。順調すぎて
ちょっとシラケます。ハハハ。
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この数年、料理やシェフをテーマにした映画が多いです。
イケメンのシェフ、いかにもおいしそうな料理…パターンが出尽くした感があります。
この映画も“無理”が目立ちます。

原題は“Burnt”、Burn(焼く)の過去分詞です。“焼けた”、“焦げた”の意味になりますが、
もしかすると、話の中身も加味して“火が入りすぎた”という意味かもしれません。

レジェンド 70

ひどい映画でした。どうもこうもありません。
圧倒的な暴力で1960年代のロンドンを支配した実在のギャングを描いています。
双子の兄弟、レジーとロンです。彼らとその部下の病的な暴力が全編を覆います。
そういう時代だったのでしょうね。
わずかに、レジーと仲間の妹・フランシスの恋模様がからみますが、“焼け石に水”です。
見終わったあと、何にも残らない映画です。こんな映画を見ると「ゴッドファーザー」は
凄かったなあと思います。
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          昨日の「プレバト」から  


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by toruiwa2010 | 2016-06-24 08:53 | 映画が好き | Comments(0)
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