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岩佐徹のOFF-MIKE

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北京五輪2008 -1自薦・厳選300? 16/07/16

リオ五輪の開幕が迫ってきました。
今日から3週間の週末の“自薦・厳選”シリーズは
2008年の北京五輪中に書いたものです。
ああ、そうだった。こんなことあったなあと思い出す
きっかけになれば…。

Quo Vadis? ( 2008.08.09 初出 )

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オリンピック憲章もクーベルタン男爵もどうでもよくなっちゃったなあ…
開会式を見ながらつくづくそう思いました。オリンピックよ、どこに行く?ハハハ。
オリンピックを開催するとき、どうしても“国の威信”がかかってくるのは仕方がない
かもしれません。特に、中国のような国では。
それにしても、これでもか、とばかりに見せつけられるパフォーマンスの数々は、初めは
楽しめても、途中から“苦痛”に変わっていきました。
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冒頭に孔子の“論語”から、「友(朋)あり、遠方より来る また楽しからずや」を使った
あたりはさすがだと思いました。
しかし、果てしなく続くセレモニーは、いかにもこの国らしい“人海戦術”を使った
得意のマスゲームを中心に、華やかさもあって「感動しなかった」とは言いませんが、
いかんせん“too long”でした。ハハハ。

“ファッション大国”のイタリアとフランスのユニフォームにはいつも注目するのですが、
今回はあまりいいと思いませんでした。
そのかわり、相変わらずアフリカ勢の思い切った色使いのウエア…特に民族衣装には
目を見張ってしまいます。色のセンスもデザインもとても印象的です。

選手は大変だっただろうと思います。
「以上で開会式は終了です」のアナウンスがあってから、ベッドに入るまで、おそらく
何時間もかかったのではないでしょうか?
所定の位置に到着したあとも延々と続く選手入場に、座り込んでしまう日本人選手の姿も
ありましたが、あれじゃ、しょうがないでしょう。ハハハ。
汗だくのナダルがいました。2大会連続でスイスの旗手をつとめたフェデラーも笑顔でした。

スケジュールも大幅にオーバーしたようです。NHKの番組表では0時半終了(延長あり)に
なっていました。昔のように、整然と“行進”するのなら計算どおりに行くのでしょうが、
“ただ入場するだけ”のいまの形だと、どうしても長くなるのは避けられませんね。
どちらがいいか?となると意見は分かれるでしょう。

13億とも14億とも言われる人民の中から、美女という美女を根こそぎかき集めたのでは
ないかと思うほど、出演者も“プラカード・ガール”も美人ぞろいでした。ハハハ。
日本の福原愛を含めて女性旗手が目につきましたが、“岩佐徹的美人旗手”はこの4人と
決定しました。

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三宅・青山コンビによるNHKテレビのアナウンスには少々がっかりです。
ひと言で言うと“隔靴掻痒”…かゆいところに手が届いていませんでした。ハハハ。
これだけ“巨大な”セレモニーになると、個人でコメントを考えるのは難しいだろうとは
思います。しかし、誰かが用意した“台本”をベースにしていた(らしい)ふたりの実況には、
肝心の、“現場にいる者だけが伝えられる”要素が大きく欠けていました。生き生きした
アドリブを求めるのは厳しすぎますかね?

これまでも、何回か書いていますが、NHKではVIPや有名選手が映っても“絶対確実”で
なければ、言わないことになっているようです。
ウクライナの旗手として画面に登場した、“鳥人・ブブカ”を紹介しませんでした。台本に
あった(らしい)“要職についている”ことは別の画面で伝えていたのに。ハハハ。
スペインのフェリペ皇太子、イギリスのアン王女、モナコのアルベール大公もまったくの
スルーでした。「世界中のセレブを知らなきゃダメ」と言うつもりはありません。
しかし、フェリペ皇太子やアルベール大公は、ヨーロッパのスポーツ・シーンにはよく
顔を見せる人たちですから。

韓国の大統領が映ったあと ゲストの谷村新司が「イ・ミョンバク大統領が来てますね」と
言ったのですが、これも無視…一体、どうなっているのでしょうか?ハハハ。
過剰なほど“慎重”だったのに、つまらないミスはたくさんありました。これは台本を
書いた人のエラーで、アナウンサーたちに責任はないと思いますが、何も知らない人は
「今日のアナウンサーは間違いが多いなあ」と受け止めるでしょうね。華やかそうでいて、
結構、辛い商売なんですよ、これが。ハハハ。


おつかれさま ( 2008.08.10 初出 )

谷亮子には心から「ご苦労様でした」と言いたいですね。
自分から口にした“ママでも金”や国内の体重別選手権で若手に完敗したにもかかわらず
過去の実績で代表になったことでのプレッシャーもあったことでしょう。
それ以前に、アテネのあと長男を出産してママになってからの苦労は、私たちが想像する
以上のものがあったと思います。
5大会連続のメダルには“立派”以外に贈る言葉がありません。

競技の初日に登場することもあってマスコミは“あおって”いましたが、オリンピックの
金メダルがそんなに簡単なことでないのは言うまでもないことです。
年齢的に苦しくなっていることは否定できず、誰よりも本人が分かっていたはずです。
画面に登場した谷は、初めから、ものすごく集中している感じがあって、「いけるのでは
ないか?」と期待してしまいました。
しかし、試合が始まると、“3試合連続優勢勝ち”…勝ち進んではいても、スッキリしない
勝ち方に、誰もが金メダルへの不安を感じたはずです。
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今朝の新聞などで、力の衰えはどうにもならず、“組み合う”ことを極端に嫌うように
なっていたことを知りました。それで、昨日の試合運びに合点が行きます。
特に、準決勝では極端に組むことを拒んでいました。
3度目の“指導”を与えられたのが自分だけだったとき、「えっ、何で」と呆然としている
ように見えましたが、あのままの試合態度を続けていれば“指導”が来ることは認識して
いたと思います。“両者に”ですが。
2度目の“指導”のあと、このままではダメだ、という思いはあったのでしょうが、以前の
ようには“行けなかった”のでしょう。

結局、“集中”と見えた表情は“不安”と、そこから来る“緊張”だったのかもしれません。

表彰式ではおだやかな“いい顔”をしていたのに救われた思いです。
試合後間もない時点でインタビューを受けた彼女の話し方は“過去形”に聞こえました。
現役を引退し、育児に専念するつもりなのではないでしょうか?
それにしても、「僕には金色に見えた」…いいダンナだなあ。ハハハ。

平岡も、“指導”で敗れました。
彼の場合も、私には、とても落ち着いている、周囲がよく見えていると映ったのですが、
実際は違ったようです。雰囲気に呑まれて力を発揮できないまま北京を後にすることに
なってしまいました。

私も日本人ですから、ふたりが“期待”以下の結果しか出せなかったのは残念ですが、
素晴らしい柔道を見せて優勝した男女ふたりのチャンピオンに拍手を送りたいです。
決勝のあざやかな“一本勝ち”は、「これこそ柔道の醍醐味」でした。

二人に限りません。
ここまで“巨大化”、“商業化”してしまった大会そのものには疑問もありますが、世界の
トップ・アスリートたちが見せる一瞬の表情や、鍛えた肉体がつくり出すフォルムには、
人を惹きつけてやまない魅力があります。
重量挙げやエア・ピストルのような地味な競技でさえ…。

星野Japan、心配だなあ。
「憲伸も、オレと同じで相手の顔を見ないと燃えないタイプだから」と、監督が川上を
かばっていましたが、たぶん、“言えてる”と思います。
しかし、プレッシャーは相当のものがありますよ。メダルに手が届かなかったら大変な
ことになるのでしょうね。“惨敗”の予感さえします。性根を据えてがんばらないと。


パパは金! ( 2008.08.11 初出 )

内柴が2大会連続の金メダルに輝きました。
ポイントを先行された準決勝も含め、終始落ち着いた試合運びで“会心の優勝”だったと
思います。「パパはチャンピオンなのに、なぜ負けちゃうの?」という子供さんの言葉に
発奮したそうですが、坊やは“陰の功労者”ですね。ハハハ。
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休むことなく前に出て、攻めの姿勢を見せますから、どう悪くても“指導”を取られる
心配がありませんでした。しかも、試合終盤でも息が上がらない、つまり、スタミナに
ついては何の問題もなさそうなので、強かったときの井上康生のような“内股”という
絶対の武器はなくても、内柴の柔道は安心して見ていられます。

この日も、女子の中村が“指導”ひとつで銅メダルに終わりました。これで、4人のうち
3人が“指導負け”です。少し、問題がありそうな気がしますね。
もっとも、中村の場合は、解説の山口香さんが言ったとおり、“指導”ひとつ分以上の差が
あったと思います。つまり、野球やサッカーでは、1対0は必ずしも“1点差”ではないと
いう考え方と同じです。

「金じゃなかったら同じです」とせっかく獲った銅メダルに納得していませんでしたが、
それは“ぜいたく”というものでしょう。
3位決定戦に勝って大喜びでたたみの上を走りまわる選手も世界にはいるのですから。

表彰式で内柴はいい顔をしていましたね。ふだんは“おちゃめ”そうですが、静かに
闘志を燃やし、大口を叩かずに結果を出しました。
「お前の中に溜まっているものを俺にくれ。パワーに変えるから」と、前日 緒戦負けした
平岡に握手を求めたそうです。
「妻と息子のためにいい仕事をしたいと、ずっと考えていた。やっと男になれた気がする」…
日本の男はこうでなくちゃ。ハハハ。

そういえば、決勝を裁いた主審はエジプトのラシュワンさんではなかったでしょうか?
覚えておいでの方も多いと思いますが、ロサンゼルス・オリンピック・無差別級の決勝で
山下康裕と対戦した選手です。このクラスには二人のチャンピオンが生まれました。
勝って優勝した山下と、大会中、右足に肉離れを起こしていた山下に対して、“その足”を
攻めなかった敗者・ラシュワンです。フェア・プレーのモデルになっています。

また、表彰者はオランダのヘーシンクさんでした。
東京オリンピックでは、採用されたばかりの柔道(無差別級)で、神永昭夫を破って優勝し、
日本柔道界に大きな衝撃をもたらした男です。
押さえ込みが決まった瞬間、喜んだオランダの関係者が試合場に上がろうとしたのを見て、
厳しい表情で手を振って制止した姿が印象に残ります。“礼”を重んじるこの競技の真髄を
よく理解した外国人の王者に感動しました。

えーと、ただ、ヘーシンクさん、メダリストたちの集合写真を撮るときには、真ん中を
あけてあげてくれますかね?ハハハ。

先日、「Oldies」(岩佐徹的考察)・「ああ、オリンピック」の中に「敗者までが美しいのは
オリンピックだけ」と書きましたが、勝者はもちろん美しいです。
昨日のチャンピオンの中のNo1はこの人です。
女子400メートル個人メドレー優勝、オーストラリアのステファニー・ライスです。
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それにしても、アテネの三宅、今回の長坂…フジテレビ勢は連続して“金メダル実況”を
担当できたのは強い“引き”でした。長く、実況にかかわっていますが、私にはこういう
“当たり”はほとんどありませんでした。ハハハ。

間もなく、北島の100メートル平泳ぎ決勝です。
やってくれるだろうとは思いますが、新たな“強敵”が現れました。
これまで言われていたハンセンよりも、このところ急激に記録を伸ばしてきているダーレ・
オーエンのほうがはるかにこわい存在になっています。昨日の準決勝でも後半の泳ぎが
北島より鋭かったと思います。


連日の金! ( 2008.08.11 初出 )

「世界新で優勝するつもりで来ています」と、北京入りしたあとも世界のプレスを相手に
胸を張っていました。自分にプレッシャーをかけていくタイプの北島らしい言動でした。
彼のことだから、なにかコメントを考えてきてるに違いない…レース前にはそう思って
いました。しかし、プールから上がって、マイクの前に来た北島はいつもと様子が違って
いました。タオルで顔を覆って必死に気持ちを落ち着けようとしています。

レース直前の本心はどうだったのでしょうか?
「超気持ちいいっ!」のアテネのときは金メダルの瞬間を楽しむゆとりがありましたが、
今回は、涙を見せました。彼を取り巻く環境が変わったということでしょう。
特に、急成長中のダーレ・オーエンのように、泳ぐたびに記録を伸ばしてくる選手は
“脅威”だったに違いありません。「勝てないかもしれないぞ」と、“絶対”だった自信が
多少揺らいでいたのではないでしょうか。そうでないと、これまでの北島と今日の涙は
結びつきません。
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オリンピックは4年に一度のチャンスしかありません。“めぐり合わせ”がものを言います。
競技によってはアスリートの寿命、特にそのピークは長くありません。オリンピックの
時期がもう少し早ければ、あるいは、もう少し遅ければ…金メダルは“運”に左右される
部分も大きいと言わなければいけないでしょう。
もう半年、1年あとだったら、北島はオーエンに抜かれていた可能性もあるのです。

北島のレーンまで来てお祝いを言っていたハンセンの態度にもぐっときました。
「プレシャーのかかるところでああいうことをやってのけた男には敬意を払うしかないね。
すごい泳ぎだったよ。真のチャンピオンさ」…“政治”のせいで、世界中から批判される
ことが多いアメリカですが、こういう気持ちのいい青年がいるのも事実です。

いずれにしても、内柴のように静かに大会に臨んでしっかり勝つ選手もいれば、“賑やかに”
金メダルをさらっていく北島のような選手もいる…スタイルはそれぞれですね。
しかし、「勝ててよかった」と素直に気持ちが出た北島に好印象を持ちました。
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男子4x100メートル・リレーは見ごたえのあるレースでした。
フランスがリードし、アメリカが追う展開でアンカーに引き継がれました。
フランスの勝ちは動かないかと思いましたが、最後の15メートルでアメリカのレザックが
逆転しました。フランスのアンカー、ベルナールは世界記録保持者(このレースの第1泳者、
オーストラリアのサリバンに破られましたが)、レザックはアメリカの水泳チーム全体の
最年長者だそうです。
二人が飛び込んだとき、差は0.59秒でしたから、アメリカの第1泳者だったフェルプスは、
まさか勝てるとは思わなかったでしょう。
しかし、“神がかり”とも言えるレザックの泳ぎのおかげで、このオリンピックにかけた
フェルプスの“8冠”の望みは生き残りました。
3分8秒24は、メンバーこそ違いますが、同じアメリカ・チームが10日の予選で出した
ばかりの世界記録をほぼ4秒更新するとんでもない記録です。
こんなレースが見られるのも“オリンピックならでは”でしょう。
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水泳を見ながら、横目でバドミントンの流れを追っていましたが、前田・末綱組が世界の
No1ペアをQFで下しました。“大金星”と言っていいでしょう。最後の部分は、見ていて
鳥肌が立つ思いでした。北島や内柴以上に、このふたりに“あっぱれ”を上げたいです。
まだメダルが決まったわけではないようですが、私の中では、ここまでの、日本選手団の
“MVP”です。
私が選手に望むのは必ずしも“メダル”だけではありません。たとえ、予選で負けても、
自己ベストを上回った選手は、胸を張ればいいと思います。

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by toruiwa2010 | 2016-07-16 08:11 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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