ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

北京五輪2008 -2自薦・厳選300? 16/07/17

d0164636_59248.jpg
オール一本!! ( 2008.08.13 初出 )

何をかくしましょう、私が一番好きな女子柔道選手は谷本歩実です。アテネのときから、
試合中の畳の上では厳しい表情を見せるのに、試合が終われば、“普通の女の子”という
ギャップがいいと思うのです。
その谷本がやってくれました。アテネに続いての金メダルです。それも、4試合すべてを
“こだわり”の一本で勝ち抜いた見事な優勝です。
持病の腰痛を考えたのでしょうが、準決勝までは見た目が地味な寝技でしたから、最後の
“内股”には胸がスカッとしました。
押さえ込みも立派な技ですが、特に、私たちのようなシロートは、“投げる”か“倒す”か
ハッキリしてほしいと思いますからね。ハハハ。

「一本は芸術」、「一本を取る柔道を目指す」と言い続けた谷本が、それを実現しました。
“指導”が目立ったこの大会で、男子の内柴やチェ・ミンホ、そして、昨日の谷本…
全試合一本勝ちで優勝した彼らこそ“真のチャンピオン”だと思います。
その意味で、決勝で出たあの“内股”はまさに“チャンピオンの一本”でした。
d0164636_581448.jpg
テレビ東京で、フィギュア・スケートの荒川静香が谷本にインタビューしていました。
うろ覚えですが、大体こんなやり取りでした。
谷本「試合の時には120%の力を出さないとダメだと思うのですが、どうですか?」
荒川「私は、100%だったことがありませんね。だから、“100%”を上げないと、と
思います」…ゴールド・メダリスト同士の会話には“含蓄”がありました。

セレモニーで一番高い台に上がった谷本は髪を整え口紅もぬって、また“普通の女性”に
戻っていました。中村美里のように、「金でなかったら同じ」も、ひとつの考え方として
“あり”でしょう。しかし、私は、“喜怒哀楽”を素直に表現する谷本に、より惹かれます。
表彰式のときに解説の山口香さんが言った「“オリンピックに愛されている”選手がいる
ような気がする」という言葉に説得力がありました。谷本は“オリンピックの女神”に
愛されるタイプなんでしょう。
山口さんの解説は、余計なことを言わず、分かりやすくて、とてもいいと思います。
あれで“語尾上げ”がなければもっといいのに。
ええ、何か言わないと気がすまないタチです。ハハハ。
d0164636_58331.jpg
ついでにもうひとつ。
“谷本の金”を実況したMアナウンサー、昨日ではありませんが、「目ぇ、離せません」、
「手ぇ、掛かりません」と助詞を省略する癖があります。たぶん、一般の方は気づかない
でしょうが、アナウンサーとしては疑問です。
実況は95%がアドリブですから、多少は仕方がないですが、先輩は何も言わんのか?

北島、谷本…その“有言実行”ぶりに驚きます。オリンピックで金メダルを獲るような
選手はどこか違うんですね。

昨日は、“がけっぷち”から逆転で決勝トーナメント入りを決めた“なでしこJapan”、
やや苦手なオーストラリアを破ったソフトボール…完全なレディース・デーでした。
特に、男子と比べて、なでしこの“決定力”には感動します。ハハハ。
野口の欠場は、オリンピックにピークを合わせることがどれだけ難しいかを示していると
思います。しかし、“欠場”の判断は正しいのではないでしょうか?
年齢的にも“最後のチャンス”でしょうから、出たいと思う気持ちは理解できますが、
彼女レベルのアスリートが試合の場に臨むときには、充分に戦えるコンディションで
あってほしいと思うからです。
もっとも、イギリスのラドクリフは“危険覚悟”で参加するらしいですが。

さて、“オリンピック漬け”の毎日です。こんなことでいいのか?とも思いますが、
ほかに、特にやることもなく…。ハハハ。


敗者も美しい ( 2008.08.13 初出 )

スポーツの面白さは勝ち負けそのもの“だけ”にあるとは思いません。
もちろん“勝負”も大事な要素ですが、私が感動するのは、磨きぬいた技と鍛え上げた
肉体で互いの力を競い合うアスリートたちの姿です。ですから、「力を出し切ったな」と
思える選手は、たとえ負けても非難する気にはなりません。「なんだかなあ」と思うのは
チャレンジすることなく試合場を去る選手です。
本人は「努力した」、「挑戦した」と言うでしょうが、見る者に“訴える”ものがなければ
ダメだと思うのです。
一貫して男子サッカーに厳しい言い方をしてしまうのはそこの部分に不満があるからです。
d0164636_5101477.jpg
一方、女子200メートル個人メドレーで、成績は6位でしたが、北川麻美の頑張りには
拍手を送りたいものです。
準決勝の結果は全体の8番目でした。しかし、タイムがハンガリーの選手とタイだった
ために、ふたりでもう一度泳いで(スイムオフ)決勝進出を決めました。ほかの選手たちより
ひとレース余計に泳いだハンデがあったはずですが、自分が持つ日本記録を塗り替えての
6位入賞ですから“個人的な勝利”と言っていいと思います。

いつも、私が大きなイベントでいつも“注目”するのは試合が終わったあとです。それも、
敗者の様子に、より関心があります。
残念ながら、なかなかそこまで映してくれなかったり、早めにスタジオに戻ったりして
私の思い通りにはなりません。結果として、“暑苦しい”キャスターたちのおしゃべりを
聞かされるわけです。あちらにも“都合”がありますから仕方ないでしょうが。ハハハ。
d0164636_511229.jpg
そんな中でも、100メートル平泳ぎ決勝で完敗し、落胆しているはずのハンセンが北島の
レーンまで来て言葉をかけていたところや谷本に投げ飛ばされた直後にはあれだけ呆然と
していたのにセレモニーのときには“いい顔”をしているドコスを見られました。
“その瞬間”の彼女の表情は映らなかったのですが、国歌のあと、カメラマンの注文に
こたえて一番上の台に上がってきた彼女を迎える谷本のリアクションを見て分かりました。
きっと、柔らかな、フレンドリーな表情だったに違いありません。
「谷本は素晴らしいアスリートで強い柔道家だ」と話したそうです。

オリンピックでは敗者も美しい、と思っています。
そのためには、“いさぎよさ”が必須条件でしょう。負けて悔しくないわけはありません。
しかし、Good Loserであるためには、負けを素直に認め、勝者を称える謙虚さがなくては
いけないでしょう。

その意味で、昨日、一番“しびれた”コメントはこれです。
「これが自分色のメダルでしょう」by 松田丈志(男子200メートル・バタフライ3位)

d0164636_534564.jpg
して、“昨日の美女”はこの2人です。
d0164636_5334750.jpg
200メートル自由形で優勝したイタリアのフェデリカ・ペレグリーニ(左)と200メートル
個人メドレーで優勝した、競技初日も美しかったオーストラリアのステファニー・ライス

妻の中ではペレグリーニがNo1だそうです。
たしかに、知性を感じさせる美しさがあります。しかも二十歳という若さ。かてて加えて
なんと言ったって“チャンピオン”ですからね。ハハハ。


力負け ( 2008.08.14 初出 )

星野Japanの第1戦が終わりました。キューバの“パワー”にやられました。
総当たり戦ですから、一つ、二つは負けられるのですが、強豪・キューバが相手とは言え、
いきなり負けたのは“士気”に影響しないか、少し心配です。もうひとつ気がかりなのは、
出発前から言われていたものに近い先発メンバーですが、サード・宮本、セカンド・西岡、
レフト・森野…という布陣が日本の最強メンバーか?という点です。

それぞれにいい選手であることは間違いありません。星野監督も、一人一人の能力より
チームとしてうまく“機能”することを優先させて選んだはずです。
任せた以上、今になってごちゃごちゃ言うのは“反則”でしょう。ただ、結果が悪ければ
“ブーイング”を浴びせられることを覚悟しなければいけません。何しろ、世間は当然
金メダルと思っていますから。ハハハ。

“1回戦・キューバ”が先入観としてあるせいかチーム全体に“緊張”を感じました。
1回表1死1,2塁の場面で先制できなかったのが痛かったですね。
打席に入った新井は初めから緊張の色がありました。うがちすぎと言われるのを覚悟で
書けば、初球、内角の甘い球にバットが出なかったのがすべてだったように思います。
「えーっ」と思わず声が出てしまいました。「まずいぞ」と思っていると、2球目の外角の
ボール球を空振りして追い込まれ、最後は内角の“ボール”をストライクと宣告されて
三球三振に終わりました。不運と言えば不運でしたが、たとえ、あの球がボールでも
あの打席の新井は打てなかったような気がします。
d0164636_512255.jpg
国際試合になると常に審判が問題になりますが、昨日の主審も立ち上がりは緊張のせいか
ストライク・ゾーンがばらばらでした。1回裏、ダルビッシュが先頭打者に2-3から投じた
球も文句のないストライクだったと思います。このときは点に結びつきませんでしたが、
あの判定はダルビッシュの心理に微妙な影響を与えたはずです。
しかし、“かたよって”はいなかったのですから、審判を負けた理由にはできないでしょう。

2年前のWBCで日本が快進撃をしていたころ、こう書いています。

野球はチーム・スポーツですが、投手vs打者を積み上げて成り立っていることを
考えると、他のチーム・スポーツに比べて個人競技の要素が大きいと思います。
しかも、データがなければ、あるいは少なければ投手の方が絶対に有利ですから、
このスポーツの世界一をこれだけの試合数で決めるのはナンセンスだと思うのです。
せめて15試合ぐらいやらなければ認めるわけにはいきません。ハハハ。

…先発投手は中4日、中5日でしか投げられず、すべての試合を最高のメンバーで戦える
わけではない野球という競技はひと試合や短期間で優劣が決められるものではない。
だから、たとえ、WBCで優勝しても、決して“日本が世界一”ではないんですよ、と
言いたかったのですが、“ひねくれもの”扱いでした。ハハハ。

それはともかく、台湾、韓国、アメリカに対してひと試合しか負けられなくなりました。
ほかのチームには全部勝った上での話です。星野監督は試合のあと、「気持ちを切り替えて
やっていく」と話していますが、相当険しい道のりになったのは間違いないでしょう。
出発前の一番の心配は投手でした。ダルビッシュ以外はまずまずの投球をしていますから、
第2戦から立て直してほしいと思います。準決勝にも進めないようだと“やばい”ですよ。
私は認めていませんが、WBCの優勝で「日本の野球は世界一なんだ」と思うようになった
国民が多いのですから。ハハハ。

“パワー”にやられたと書きました。しかし、サイン・プレーによる1塁牽制が失敗して
ボークを取られる“ご愛嬌”はありましたが、キューバがかなりこまかな野球をするのに
少しビックリです。パワーがある上に頭まで使うなんて“ずるい”でしょう。ハハハ。

「言い訳はしません」といさぎよかった男子柔道の泉は、どこか悪かったのだと思います。
それでないと、最初の試合からの“消極さ”の説明がつきません。
5日目を終わり、男子でメダルに届いたのは内柴の金だけです。力を出し切れずに負けて
いたのでは、“本家”の看板が泣きます。
こうなると、100キロ級の鈴木桂治と100キロ超級の石井慧のふたりにプレッシャーが
かかるでしょう。
d0164636_5123077.jpg
谷が金メダルを逃がしましたが、女子柔道は相対的に元気がいいですね。
上野がアテネに続く2連覇で日本に4つ目の金メダルをもたらしました。国民としては
もちろん嬉しいことですが、連日、誰かが“目玉”になることでテレビや新聞を喜ばせる
展開になっているのは、いささか、「うーん」です。ハハハ。

上野の優勝も前日の谷本と同じように立派だったと思います。
決勝で見せた“朽木倒し”による“一本”も胸がすくようなあざやかさでした。会社や
家庭で何かと“溜まっている”人たちは女子柔道を見なさい、と言いたいですね。ハハハ。

体重別選手権で勝った妹さんが代表に選ばれず、いろいろな思いがあったはずですが、
表彰台ではにかんだ笑顔を見せた上野を見て、何かほっとするものがありました。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2016-07-17 08:30 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。