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岩佐徹のOFF-MIKE

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“惜敗”という見出しはどうか?~実況にも苦言を呈す~16/08/08

地球の真裏でリオ・オリンピックが始まった。
本来、アスリートたちが持てる力を発揮して、フェアに競い合う姿を楽しむスポーツの
祭典のはずなのだが、テレビを見ながら、イライラしている自分に気づくことが多い。
放送のやり方がこちらの気持ちとマッチしないのが主な理由だ。

当ブログが放送についての不満を書くとき、民放のことが多いのだが、今大会はNHKも
なかなか“頑張って”くれている。ハハハ。

開会式前日に競技が始まり男子サッカーがナイジェリアと戦った。
スタジオからマイクを受け取ったあと、実況の鳥海貴樹アナのアナウンスはこうだった。
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日本の闘いのときです。
若き日本代表がメダルを目指しての闘いがいよいよ今日から始まります。
勝てない世代と言われた選手たちが世界の舞台で力を示すときがやってきました。
リオデジャネイロ・オリンピック、明日の開会式を前に行われますサッカー男子、
グループB、日本の初戦の相手はナイジェリアです。

あらかじめ準備したコメント…これをアナウンスの世界では“予定稿”と呼ぶ。
いろいろな制約があって、アナウンス開始のこの部分にコメントを用意するのはある程度
仕方がないと思う。そして、これだけなら内容にも問題はないように見える。
しかし、鳥海アナに期待している私には大いに不満が残った。このコメントを聞いたとき、
「えっ!?」と思った。以前にも聞いたような気がしたからだ。チェックしてみた。
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声は届いています。はるか東の方から。
何百万何千万もの思いが大きな塊となって聞こえてくるようです。
遠かった道のりでした。日本の、世界の舞台に初めて登場する
その相手はアルゼンチン。世界が注目するカードです。
(1998WC山本アナ)

4年前のあの日が、昨日のことのようです。
1400日をまたいで、かすかな負い目とそれを上回る自信を
私達は胸のうちに秘めてきました。
今、ここに再び立ち上がるときがやってきました。
第一戦の相手はベルギーです。
(2002年WC 山本アナ)

日本サッカーが問われる瞬間がやってきました。
90分間の集中力だけではありません。
これまで費やしてきた日々を思い起こすことです。
決してくじけないことです。くじけたとき、日本サッカーの
ドイツでの挑戦は終わりを告げます。
ワールド・カップ・ドイツ大会、グループ・リーグ日本対
クロアチア。両チームともに決勝トーナメント進出をかけて、
生き残りをかけた一戦となりました。
(2006WC 内山)


言葉や言葉の並べ方、言い回しこそ違うが、雰囲気はすべて同じだ。
聞いた瞬間、同工異曲という四文字熟語が頭に浮かぶ。
NHKのスポーツ実況に脈々と流れる、私に言わせれば“悪しき伝統”が鳥海アナにまで!

それは1985年10月26日、国立競技場で行われた'86メキシコWCのアジア東地区予選、
日本対韓国戦冒頭のアナウンスに始まった。

東京千駄ヶ谷の国立競技場の曇り空の向こうに、
メキシコの青い空が続いているような気がします。


これも山本アナの言葉だが、当時のサッカー・ファンは今も名実況として記憶している。
すべてはここから始まったと言っていい。その“頂点”に立つのがアテネ・オリンピック、
男子体操の団体戦を担当した刈屋アナの「栄光への架け橋!」だ。

スタジオを担当していたころから期待していた鳥海アナで、試合の実況には大きな破綻が
見られなかっただけに残念だ。もう25年の経験がある。これぐらいの秒数ならアドリブで
そこにいて感じたことを話してほしかった。
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日本 初戦は惜敗

朝日夕刊の見出しを見てビックリした。
ナイジェリアがわずか7時間前に試合地に到着したことは関係ない。
2-2、2-3、3-3、3-4、4-4、そして4-5で負けたたのなら“惜敗”も分からなくはない。
しかし、失点はすべて守りのミスが招いたものだし、後半21分で2-5とされていた。
しかも、1点差とした4点目はロスタイムに挙げたものだ。スポーツ紙ならともかく、
内容的には“惨敗”と言っていい試合に一般紙が”惜敗”との見出しはないんじゃない?

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by toruiwa2010 | 2016-08-08 08:31 | サッカー | Comments(2)
Commented by JUNJUN川崎 at 2016-08-10 14:38 x
始めまして、ややおくれた反応ですいません。
以前から思っていたことで、このほどのリオ五輪の放送でも
気になって仕方が無いので、コメントさせていただきます。
スポーツ実況アナウンサーのアザトイと言うか、奇を衒うと言うか
口数の多さには聞いていて、いやのものを感じます。
裏に見え隠れする、功名心すら感じてします。
「栄光の架け橋」など聞いたときには、言いすぎでしょと思いました。
自分のそのときの感動をそのままに、伝えていただきたいものです。
「マエハタがんばれ、ガンバレ、ガンバレ」こんなのが好きです。
Commented by toruiwa2010 at 2016-08-10 17:32
JUNJUN川崎サン、こんばんは。

功名心…言えてると思います。
チープな表現をスポーツ紙などが
簡単に褒めるからいけないのです。ハハハ。
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