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岩佐徹のOFF-MIKE

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遠のくテレビの“良き日” 自薦・厳選300? 16/08/14

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“ニコ生”を見るにつけ…

~遠ざかるテレビの古き良き日々~ ( 2010.09.06 初出 )

フジテレビに入社したのは昭和38(1963)でした。

日本でのテレビ放送開始から10年、東京タワーの完成から5年後、東京オリンピックや

新幹線営業開始の1年前のことです。

開局から5年目のフジテレビを含め、テレビそのものの将来はまだ“雲の中”でした。

ただし、在京キー局の最下位だったフジテレビでさえ他業種と比べると給料や職場環境は

はるかによかったと思います。

早朝(7時前)の出勤や深夜(11時以後)の帰宅には黒塗りのハイヤーが送迎してくれました。

海外出張で羽田や成田に行くときはもちろん、各種の取材に行くときも同じです。

いかにも浅はかな考えで恥ずかしい限りですが、赤い三角形の社旗を立てた車に乗った

入社したての若者が“優越感”を持ったことは否定できません。ハハハ。

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10年もたたないうちに“どん底の時代”が来ました。“フジテレビ的には”ですが。

視聴率も営業成績も振るわず、廊下の蛍光灯が“間引き”されたり、トイレからペーパー・

タオルが撤去されたりしました。社内には暗い空気が流れていたことを思い出します。

そんなときでも、早朝深夜のハイヤーでの送迎はなくなりませんでした。

会社の近くでの飲食やマージャンで遅くなったときでさえ、職場に戻って伝票を書いて

車で帰っていたものです。

タクシーで帰っても、後日、「取材だった」、「打ち合わせだった」と勝手な理由をつけて

事後請求することもできました。とんでもない話ですが、当たり前でした。恥ずかしい。

海外出張は新入社員でも飛行機はビジネス、新幹線はグリーン車が認められていました。

いま思えばなんと恵まれていたことか、と思います。能天気…。ハハハ。

しかし、さすがに、そんな時代はとっくに終わっています。

ハイヤーはタクシーに変わり、そのうち、深夜帰宅のときは、同じ方向の人をまとめて

配車するようになりました。他業種では、ごく普通のことだったでしょうが、“豊かな”

環境に慣れていた私たちは“軽いショック”を受けたものです。


…こうした変化は、もちろん、経営状態が次第に厳しくなったことが大きな理由です。

今は各局ともに、給料やボーナスを減らし、番組制作予算を縮小するなどの経費削減で

何とか“しのいで”いる状態でしょう。

それでも、給与水準はまだ“人も羨む”高さのはずです。

逆に言えば、この面の逆風に対応する余力はまだ残っているはずです。

テレビには、別の方向からもっと大きな“危機”が近付いています。

少し前になりますが、アナウンサーになりたての若い人と話しているときに「これからの

アナウンサーに求められるものってなんでしょうか?」と聞かれました。

答えることがとても難しい質問です。

テレビを取り巻く環境が大きく変わりつつあるため、いまのスタイルを前提に答えても

意味がないと思うからです。

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これからの“テレビ的”業界・メディアはものすごい速さで変わっていくはずです。

小沢一郎がニコニコ動画の生中継に出ているのを見てその思いがますます強くなりました。

コメントで情報を頂いたのがきっかけで、仕分け事業を生中継したころから興味があった

“ニコ生”を初めて見ました。

1時間半ほど、小沢が生出演してにこやかに話していました。

実は、1台のカメラでもっと原始的な“放送”だろうとタカをくくっていたのですが、

結構、きちんとしたものだったので驚きました。

内容も既存のテレビ局にはない発想で面白いです。

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番組の最後にアンケートを取っていました。

「番組を見たうえで、菅と小沢、どちらが総理になったほうがいいか?」

すぐに集計が出て“圧勝”の結果が出た小沢一郎は顔をくしゃくしゃにして、その速報性・

双方向性に感心していましたが、そんな“自由さ”がたまりません。

感覚としてはラジオに近い映像メディアと言えると思います。少なくとも、見る者との

“距離感”は圧倒的に近いです。時間の経過とともに洗練されるでしょうから、ますます

媒体としての力をつけていきそうです。


詳しいことは知りませんが、総務省から免許を受けた放送事業ではないんですよね。

だとすると、こういった“放送”をどうコントロールするのかが、今後、問題になって

くるかもしれません。政治・行政が介入する可能性はあります。

しかし、情報を発信する形態が大きく様変わりしていくのは確実で、間違っても後戻り

することはないでしょう。

Youtubeなども含めて、既存テレビ包囲網は着々と構築されているように見えます。


これまでさんざん“いい思い”をしてきたテレビ業界ですが、ネットというとてつもなく

巨大なメディアの登場で次第に追い詰められています。目をそむけたってダメです。ハハハ。

事実、私の母局・フジテレビでも、40歳ぐらいから下の年代の社員には“危機意識”を

持っているという話も聞きます。

iPadの登場もあり、活字の世界も変わります。

「現在のような新聞はいずれなくなる」と言われたのはずいぶん前のことです。

「そんなバカな」と思ったものですが、現実になる日も近そうな気配が濃厚です。

考えれば考えるほど“古きよき日々”は遠ざかりつつあります。

テレビも新聞も“安閑”としてはいられなくなっています。

私は関係ないけど、どうするよ、後輩?

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選挙戦に入ったから、いくつかの会見、討論、テレビ出演…マスコミ側が編集していない

発言を見てきました。結果、小沢の言っていることのほうが説得力もあってよく分かるし、

先日書いたとおり、「菅より小沢」だと判断しています。

かなりの“小沢嫌い”だったつもりなので自分でも意外です。

週末の各社の世論調査では、菅総理が圧倒的に支持を集めているという結果でした。

相変わらず、私の感覚は世間と大きくずれているようです。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-08-14 08:20 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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