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岩佐徹のOFF-MIKE

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「決まったあっ!」はまずかったね~魔がさしたのだろうか?~ 16/08/23

自分も“元職”だし、専門分野だからどうしても実況が気になる。

体操・男子団体決勝の「内村航平、金メダルへの着地!」のように

相変わらず“受け”を狙った実況が多い。アドレナリンがあふれて

無駄なところで絶叫するアナもいて「おいおい」と思ったりしたが、

全体的には“可もなく、不可もなく…”だった気がする。

特に、マイナー・スポーツ担当のアナたちは頑張ったと思う。

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そんな中、書かずにいられない実況を終盤で聞いてしまった。

聞かれたアナは“不運”だと思ってほしい。気持ちとしては仮名に

したいが、「ああ、あの人ね」と分かるアナなので実名にする。

2回に分けるが、それでも長い。読むなら覚悟のほどを。ハハハ。

 

致命的なミス:「決まったあ!」


日曜日朝のサッカー決勝(ブラジル対ドイツ)はなかなか好ゲームだった。

ネイマール、マイヤーという両国キャプテンが鮮やかなゴールを決めた。

11で延長に入ったが、決着がつかず、PK戦にもつれ込んだ。

両国4人ずつきれいに決めて、44で先攻・ドイツは5人目のペーターゼン。

完ぺきにコースを読んだベベルトンが余裕を持って止めた。

このとき、実況していたNHKの鳥海貴樹アナが痛恨のエラーをしてしまった。


スポットにボールを置く

「ドイツ5人目 途中から入ったペーターゼン」

キック

「決めた 止めた ここで止めた」

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彼は、“決める”“決めた”をPK成功の意味で使っていた。ここは完全に止められたのに

なぜ“決めた”と言ってしまったのか?魔がさしたとしか言いようがない。

僅かな救いはすぐに“止めた”と叫んだことだ。“ミス”を引きずらなかった。

だから、多くの人は一瞬「うん?」と思っても、あまり気にならなかったかもしれない。

しかし、放送席に座った経験がある者にとってはそうじゃない。ミスだ、間違えた…と

騒ぐのは意地悪な私だけにしても、やってしまった本人としては長く記憶に残るミスだ。

下手をすれば“トラウマ”になる。

表彰式が終わったあとも鳥海アナはしばらく放送席から立ち上がれないかもしれない。

私ならきっとそうだ。そして、日本へのフライトは気が遠くなるほど長いものになる。


まさか、帰国後に“ペナルティ”などということはないだろうが、NHK のような体質の

組織では長くヒソヒソ話のネタにされるはずだ。そして、かつて紅白歌合戦で都はるみを

“ミソ()”と言いかけたベテラン・アナをほどなく地方局に飛ばした(少なくとも形は)

実績を持つ局だけに鳥海アナに何が起きるか分かったものではない。47歳か。

NHKの“次代”を担うアナだと期待しているのでなんとかこのピンチを切り抜けてほしい。


この話には続きがある。

耳を疑うようなアナウンスを聞いてすぐに呟いた。


ブラジル優勝!おめでとう!

「決めたっ!」と言ってしまった! アナとしては痛恨のミス。

NHKはこのあと、この部分をどのように"修正"するか? 

「決めた」を削るしかないかな? そのまま…局としての恥を

そのまま流し続けることはなかろう。


決定的な場面でのミスだから、NHKだけでなく、収録しながら見ていた各局の担当者が

サッカーを知っている人なら「あっ」と声をあげたに違いない。すぐにディレクターと

話し合って「削れるなら削る」という結論を出しただろう。

“不幸中の幸い”は、「決めた」と「止めた」の間に微妙な“間”があったことだ。

ミスをしてとっさに作った“間”ではない。偶然 生まれた“間”が実によかったのだ。

もし「決めた」のあと、慌てて「いや、止めた」 などと言っていたら“いや”が削るのが

難しかったと思う。

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…で、興味を持った各局の対応はと言えば…

NHK正午のニュースでは「ドイツが一人失敗のあと…」というコメントで処理していたが、

夕方6時過ぎの「デイリー・ハイライト」のときには「決めた」が丁寧に削ってあった。

ハハハ。


TBSは夜7時半からのオリンピック枠でダイジェストを見せたが、“まんま”だった。

編集する時間は十分にあったが、“思いやり”、“武士の情け”はないらしい。

フジテレビ昼のニュースが削ってあったほか、各局のニュースはいずれもナレーションで

処理してあった。優しいのか、単に日曜日でニュースの枠が短かっただけかは分からない。

ハハハ。

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彼も“日本人”だろう?


男子マラソン

日本人3選手の話は当然たくさん出ているが、

カンボジアに国籍を変えて出場している猫ひろし…

スタート前のスタジオ部分をふくめ、一回も名前を

聞かない気がする。 "5キロを何位で通過"ぐらいは

言ってやるべきだと思うがどうか?

芸人だからか?冷たいね。


実況だけの問題とは言えないかもしれない。

男子マラソンの制作陣は解説・実況とどんな打ち合わせをしたのだろうか?

当日の新聞のラテ欄はこうなっていた。

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“カンボジア代表で出場猫ひろしも注目だニャ”。


お堅い局に似合わず、“注目だニャ”と謳っているじゃないか。

どうしても知りたい…とまでは思わないかもしれない。しかし、「そう言えば、猫ひろしも

出てるんだよなあ。どうしてるんだろう?」と思った人は多かったはずだ。

日本人選手が先頭争いをしているなら、あえて触れなくてもいいが、そうじゃなかった。


5キロ通過のとき、〇〇分〇〇秒で〇位でした」ぐらい言ってもいいんじゃないか?

データは放送席のモニターに出て来てるはずだし、10数秒あれば言えるコメントだ。

もともと芸人だった彼が国籍を移してまで出たいと思い、困難を乗り越えて夢を実現し、

どんな気持ちでコースを走っていたかを考えたら、そんなに冷たい仕打ちはできないはずだ。


朝日新聞(ジタル)にはこんな記事もあったぞ。


「僕を選んでくれたカンボジアでも放送されている。

絶対に歩かないぞ」。

猫ひろし、完走者の中では下から 2番目でしたが、

観客からカンボジアコールがわき起こりました。

ゴール後は「ニャー」。


明日は“ポエム実況”について書く。


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by toruiwa2010 | 2016-08-23 08:20 | アナウンサー・実況 | Comments(4)
Commented by ミコノス at 2016-08-23 11:05 x
こんにちは

岩佐さんが仰るように、実況は、可もなく、不可なく、まあまあよかったのですが、NHKの現地スタジオ、女性二人のグダグダ感が、残念でなりません。

女性ではありますが、ここはやっぱり、中堅どころの男性と、女性でいいと思うのですが。

ただ、開会式&閉会式でも、中堅どころの男性でも、たびたび間違え箇所があり、NHKの質の悪さが耳に残りました。

あと、リオ市民の反対運動がありましたが、最後の最後、サッカー、バレーの金メダルで、良かったと思いました。

Commented by toruiwa2010 at 2016-08-23 11:21
ミコノスさん、こんにちは。

NHK全体を見ると、私が現役のころより
質は下がってますね。理由は分かりません。
オリンピックに送るアナのレベルも回を追って
悪くなっている印象があります。
特に開閉会式の担当はなんとかしろと言いたいですね。
ハハハ。
Commented by Vevey at 2016-08-23 12:38 x
岩佐さん、こんにちは。

NHKのラテ欄、私も大ウケしました。活躍が期待できる日本人選手がいなかったからでしょうが、「猫ひろしも注目だニャ」はNHKでよく通りましたね?
現地アナの人選は???ですね。スポーツ担当のキリッと感とか、溌剌感とか感じられず、見ていて毎回ここでこの女子アナの必要があるのか?若い男子はいないの?と素朴な疑問を持ちました。
現地メイン格?の女性アナはまだサタデースポーツで見慣れていますが、もう一人の男性アナは見たこともない人で、下向いてばかり。二人のギクシャク感が見ていてしんどかったです。NHK地方局の有名アナなんでしょうかね?
その意味では民放のアナの方が全然良かったです。
Commented by toruiwa2010 at 2016-08-23 12:46
Veveyさん、こんにちは。

若い男性アナがいないわけはないでしょうが、
なぜ、女性なのか、よくわかりません。
プロデューサーの好み? まさかね。ハハハ。

実況はともかく、一人しゃべりなどの
アドリブになったら民放は強いと思います。
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