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岩佐徹のOFF-MIKE

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ビデオ・チェック第1号! 自薦・厳選300? 16/09/03

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ある意味、歴史的瞬間 (2008.09.04 初出 )


正確な記憶はありません。

しかし、197410月、モハメド・アリとジョージ・フォアマンのボクシング世界ヘビー級

タイトル・マッチがアフリカ・ザイールのキンシャサで行われたとき、試合開始のゴングが

鳴ったのは現地では真夜中過ぎでした。アメリカのゴールデン・タイムに合わせたのです。

北京オリンピックでも、アメリカ選手が大活躍することが予想される水泳などの決勝が

普通は“ありえない”午前中に行われました。

大金を払っているアメリカのテレビ局の要求は“ハンパない”のです。ハハハ。


莫大な放映権料のおかげで選手に高給が支払われる。

ルールそのものやその運用方法が改められる。

・・・今やスポーツ・イベントは“テレビ”を抜きには語れませんし、成り立ちません。


スポーツの世界でテレビが幅をきかせているのは“金銭面”だけではありません。

今、行われているUSオープンでも、試合中に何度もプレーをとめ、審判、選手、観客が

大きなテレビ・スクリーンを注目する場面が見られます。“インスタント・リプレー”です。

目覚しいテクノロジーの発達のおかげで、たくさんの競技において“ビデオ判定”が導入

されるようになりました。

「俺の目には、アウトに見えたけどなあ」、「今のは入っていたんじゃないの?」と、選手や

観客・視聴者にストレスが残ることはしょっちゅうあります。

「もともと、人間の目で判定してきたものなんだから、その伝統を守ろうよ」と考える

人もいますが、私は、モヤモヤしたまま試合が続くよりは、この方が“胸のつかえ”が

取れていいと思います。


これまで導入を拒んできた野球界が、ようやく重い腰を上げ(ハハハ)、ホームランの判定に

かぎってビデオを使用することを決めました。ただし、メジャーの話です。

828()3カードから導入され、翌29日から全面実施となりました。


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今朝( 現地93 )のレイズvsヤンキースをつけてテニスのブログを書いているときに

(忙しいんですw)アナウンサーの声が少し高くなりました。

ロドリゲスの“ホームラン”をめぐってもめているようです。審判はポールの横の網に当たったからホームランと判定したのですが、レイズは納得せず、

監督は「うしろの壁に当たって跳ね返ったボールが網に当たった」と抗議しているようです

そして、メジャー・リーグ史上初めて“ビデオ判定”に持ち込まれたのです。

審判団が三塁側ダグアウトの奥に消えました。

およそ2分後、先頭でグラウンドに戻った責任審判がスタンドに向かって右手を回して

ホームランのジェスチャーをしました。判定は変わらなかったのです。

レイズの本拠地でしたからブーイングが起きました。しかし、ビデオを使った判定は

“最終的なもの”として、それに対しては抗議できないことになっています。


テレビで中継されている試合は、その映像がすべてニューヨークにあるMLBAMの本部に

集められています。テレビ受像機と本部への直通電話が全米にある30の球場に設置され、

責任審判がビデオを必要とするときは電話をかけるのです。

本部には熟練のテクニシャンがいて、最適の映像を送ります。

よくできたシステムですが、日本での導入はまだ先の話になりそうです。金、人・・・

先立つものがいろいろ必要ですからね。ハハハ。

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*“ホームランにかぎって”には、「スタンドに入ったか入らなかったか」、

「フェアかファウルか」のほかに、「観客による妨害があったかどうか」も

含まれています。


ついでに、先んじてビデオ判定を取り入れたテニスの場合について

書いた記事を加えておきます。

プロテニスがホークアイという装置を使ってビデオ判定を始めたのは

2006年でした。ビデオ・チェックを要求することを“チャレンジ”と

呼びますが、第1号はこの年の3月にマイアミで行われた大会でした。

ジャメア・ジャクソンという女子選手が歴史に名前を残しました。


グランド・スラムで初めて採用したのはその年の全米オープンでした。

アメリカのマーディ・フィッシュが第1号でした。


チャレンジ 1号! ( 2006.08.30 初出 )


839回中327回成功、512回失敗、成功率39%・・・

この大会からグランド・スラムでは初めてチャレンジが採用されて話題になっていますが、

この数字はそれに先がけて使われたUSOpen Series 全体のデータです。

一試合平均のデータを見ると、男子が3.15回で女子の2.30回より多く、成功率も41-36%と

高い数字が残りました。


歴史的なその第1号…つまり、USオープンで最初にこのシステムを使ったのはアメリカの

マーディ・フィッシュです。会場の中で2番目に大きなルイ・アームストロングでした。

(装置があるのはアーサー・アッシュと二つだけです)

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ドイツのグロイルとの対戦、6-46-4 1-0とリードしたフィッシュは“IN”とコールされた

相手のショットに疑問を持ちました。

フィッシュのチャレンジを受けて、両選手、審判、ファン、視聴者に示されたビデオの

リプレーは審判の判定が正しかったことを明らかにしました。


ルールではこれでフィッシュのチャレンジは一つ減って残り一つになります。もし、彼の

疑問が正しいと証明されれば、二つのままになります。


「すごく、きわどかったのさ。(僕が正しいから)チャレンジは減らないと思ったよ」。

“第1号”だとは思わなかったと言っています。「アーサー・アッシュ・スタジアムの方で

誰かがやってるだろうと思っていたからね」


これまで“8台”と聞いていましたが、US Open HPによると全部で10台のカメラが

使われているようです。(バックアップ用にもう1台)

すべてのカメラがコート上のボールの動きを追い、10台のコンピュータに情報を送ります。

すべての情報が一つのコンピュータに集められて、ボールの軌道を瞬間的にCG化して

再生するようになっているのです。

誤差はわずかに3ミリ!! 使用されたボールの“毛羽だち”の分ぐらいだそうです。


全米オープン初日、男子は7回チャレンジして成功はアガシの1回、女子は4回で2

成功しました。初日のデータだけでは何とも言えませんが、US Open Series にくらべて

チャレンジの回数そのものが少ない感じです。選手がチャレンジを大事にしているように

見えますね。


選手たちの反応はおおむね肯定的で、大きく二つに分かれるようです。

一つは、フィッシュの「少なくとも、間違った判定で負けることはなくなるね」、

もう一つは、ロディックの「いつまでもごちゃごちゃ言うことがなくなる」です。


見る楽しみが増え、選手がライン・パーソンに不満をぶつける醜い場面を目にすることが

なくなって私はこの方すっきりすると思いますが、皆さんはどうですか?


*歴史的なチャレンジ第1号は2006828日のできごとでした。


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by toruiwa2010 | 2016-09-03 07:19 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
Commented by 花みさき at 2016-09-03 14:54 x
岩佐さん、こんにちは。
チャレンジシステムあったほうがスッキリしますね。
全米オープンは移動式の屋根もついて
ナダルの2回戦の時に初めて閉まったのですが
7分程しか、かからなくてビックリしました。
Commented by toruiwa2010 at 2016-09-03 15:41
花みさきさん、こんにちは。

少なくとも、選手が線審をにらみつける
場面は激減しました。ハハハ。
屋根は見てないので分かりませんが、
軽量化が進んでいるのでしょう。
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