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岩佐徹のOFF-MIKE

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登板間隔を調整:MLBの場合 自薦・厳選300? 16/09/19

テキサス・レンジャーズのダルビッシュの登板日が数日ずれたらしい。

記事を詳しく読んでいないが、おそらく、ほかの投手との兼ね合いだろう。

かつての日本では、巨人戦に主力投手が登板できるように登板間隔の“調整”は

しょっちゅう行われていた。巨人に勝つことが優勝につながると考えられていた。

どのチームに勝っても1勝は1勝なのだが…。ハハハ。


思い出した古い記事を更新する。一部は4年前の記事にも引用しているがご容赦を。

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スパーキーの作戦…

~一度だけ崩されたローテーション~ ( 2010.09.30 初出 )


ベイスターズの前身、大洋ホエールズに秋山登という下手投げの大投手がいた。

“ダブルヘッダーで1日に2勝”を5回もやっている!

もっと驚くのは、1962年に2日連続で完封という“怪挙”を成し遂げた!!


現地でMLBを取材した1979年、ヤンキースのトム・モーガン投手コーチに世話になった。

ヤンキースの内情や投手の特徴などを親切に教えてくれたが、逆に、この年のキャンプで

阪急ブレーブスの臨時コーチをつとめた彼が“教え子”のその後を知りたがっていた。

そのため、定期的に日本から新聞を取り寄せ、投手陣の登板実績をメモにして渡していた。

あるとき、ヤンキースのベンチでそのメモを見ながらうしろを振り向いた彼がエースの

ロン・ギドリーに“Look at this(見てごらん)と言ってデータを渡した。


No kidding!(ウソでしょう?)と目を丸くするギドリーにトムは言った。

「そう、それが日本の野球なのさ」

そこには、前日の試合で、最後のピッチャーとして1イニング投げた山田久志が翌日の

試合の先発と記されていたのだ!

彼らに秋山の話をしなくてよかった。イスから転げ落ちただろうから。ハハハ。


その後の雨で少し変更があるようだが、今月中旬ごろに見たスケジュールによると、

パ・リーグは昨日が最終日になる予定だった。

優勝のチャンスがあった西武ライオンズの渡辺監督は、23日以降の4試合のうち2試合に

エース涌井を先発させるつもりだったらしい。(23日と29)

“中5日”なら無茶とは言えないし、優勝がかかっていれば当然の策だっただろう。

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しかし、メジャーではこうはいかない。シーズンの最終週はほとんど例外なく、最低でも

6日連続して試合をするからだ。つまり、“最後の4試合で2試合に先発”するためには

“中2日”で投げることになる。

どんなに重要な試合でも中2日で大事な投手を先発させる馬鹿な監督はMLBにはいない。

日本シリーズで“超”がつくほど酷使された稲尾、杉浦、秋山のような例をメジャーで

見つけることは、過去も将来も不可能だろう。


選手は球団・球界の財産…というのが、メジャーの基本的な考え方だ。

去年、WBCのあと胃潰瘍になったイチローが「もう大丈夫だ」と主張するのを退けて、

開幕時は故障者リストに入れたマリナーズなどもその一例だ。

投手の“無理使い”は徹底して避け、普通は“中4日”のローテーションを崩すことはない。

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1978年の夏、現地で取材しているとき、ドジャースと首位争いをしていたレッズの地元、

シンシナティで記者たちがざわめいているのを目撃した。

監督のスパーキー・アンダーソンが、827日のカブス戦と31日のカージナルズ戦に

トム・シーバーを先発させると発表したからだ。“中3日”…。なぜか。

スパーキーたちレッズの首脳陣は“先の日程”をにらんでいたのだ。

レッズは918-20(@LA)24-26(@CIN)、ドジャースと対戦することになっていた。

96日と21日、25日が旅行日になっているために、8月中旬からローテーション通り、

4日でシーバーを起用していくと、大エースのシーバーをドジャースとの2度の3連戦、

6試合で一度も使えなくなることに、どの時点かで誰かが気付いたのだ。さあ、どうする。

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下線をつけたのはシーバーが先発した日付。


これも誰かが頭をひねり、考え抜き、一度だけ“中3日”で登板すれば、あら、不思議、

ドジャース戦に二度先発できる事実を発見した!

8.5ゲーム差でドジャース戦を迎えたレッズはシーバーが計算通り2勝するなど6試合を

51敗として4.5ゲーム差まで追い上げた。最終的には及ばなかったが。


スパーキーがシーバーのローテーションを崩すと発表したのは8月上旬だったと思う。

1ヶ月以上先を見通して、このプランを実行したのは見事と言わざるを得ない。

ただし、これは、先の先までがっちりとスケジュールが決まっているメジャーだからこそ

可能な作戦だ。雨による中止が多い日本ではこんな芸当は無理だろう。


スパーキーはファイトをむき出しにするかっこいい監督だった。

19801021日、フィラデルフィアのベテランズ・スタジアムで彼に出会った。

ワールド・シリーズ第6(フィリーズvsロイヤルズ)の解説者としての来場していた。

そのときにかわした会話を今も鮮明に思い出す。

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Mr.Nagashima was fired this morning

I know.This should not happen to Shige

「長嶋さんが解任されましたよ」

「知ってる。こんなこと、シゲにだけは起きてほしくなかったよ」。


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by toruiwa2010 | 2016-09-19 08:28 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
Commented by ラジオ少年1978 at 2016-09-19 13:47 x
こんにちは、

私が生で観た「中3日登板」は
1995年のランディ・ジョンソンです。
(ワンゲーム・プレイオフに中3日で投げて勝利投手)
10.19で阿波野が1試合目・先発、2試合目・抑えで
登板した時以上に驚きました。

稲尾と秋山は三原監督の下で
杉浦は鶴岡監督の下で3投手とも
日本シリーズMVPだと思いますが、
両監督とも「打倒・巨人」が人一倍
強かったのだと思います。
(三原は打倒・水原、鶴岡は打倒・別所)
Commented by toruiwa2010 at 2016-09-19 15:07
ラジオ少年1978さん、こんにちは。

70年代、80年代のポスト・シーズン、エース級は
中3日が多く、逆算して1,4,7戦に投げたものです。
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