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岩佐徹のOFF-MIKE

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淵に立つ&ベストセラーがよかった~愚作だグッドモーニングショー~ 16/10/14

ベストセラー 85


1929年、世界恐慌の最中のニューヨーク・マンハッタン。

降りしきる雨の中、男は傘もささず、コートの襟を立ててタバコを吸っている。

彼が見上げるビルの一室でマックス(コリン・ファース)が原稿に眼を通していた。

定評のある出版社の腕利き編集者だ。ドアが開き、新しい原稿がデスクの上に置かれた。

かなりのボリュームだった。

タイトルは「失われしもの」、その下にタイプされた著者の名はトマス・ウルフ…

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マックスの執務室にトムが現れます。

どうせこの出版社でもnoと言われるものと決めてかかり、原稿を引き取りに来たのです。

そんなトムにマックスが言います。

「ウチで出版する。ただし、原稿を半分に削ることが条件だ」。


つらい作業が始まります。書きたいことがたくさんあるトムにとってつむぎ出した文字は

どれも大事なものですから、削ることをためらいます。

お構いなしに削っていくマックスとはしばしばもめますが、辣腕編集者は「傑作を読者に

届けるのが私の役目だ」と言って手をゆるめません。ファースが好演しています。

「失われしもの」とつけられていたタイトルも「天使よ故郷を見よ」に変わりました。

苦しんで書いた文章が削られることに耐えられないトマスですが、出版するたびに本は

売れますから、従わざるを得ません。


売れない時代からトマスを支え、励ます女性にニコール・キッドマンが扮しています。

終盤、マックスが担当していた作家のひとり、ヘミングウエイがさりげなく登場しますが、

“アーネスト”とファーストネームで呼ばれ、ヘミングウエイの“ヘ”の字も出て来ません。

あの大文豪だと気づかなかった人もいたんじゃないかなあ。どうでもいいんだけど。ハハハ。


グッドモーニングショー 70


時計の針が3時を指すと目覚ましが鳴り始めた。ベッドから伸びた男の手がそれを止めた。

澄田真吾(中井貴一)は朝のワイドショーのキャスターをつとめている局アナだが、視聴率が

振るわず、苦戦中だ。

パジャマのままキッチンに行くと、妻(吉田羊)が“まだ”起きてテレビを見ていた。

妻とテレビの間のソファには息子もいた。


妻から爆弾が落とされた。息子が交際中の女性が妊娠した、結婚するそうだと。

「お前、まだ学生じゃないか」と慌てふためく澄田だったが、出かける時間が迫っていた。

「改めて話そう」と息子に声をかけ、支度を整えるとマンションを出て迎えのタクシーに

乗りこんだ。

この日は、ほかにもややこしい話が持ち上がった。厄日なのか…

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番組で共演している女性アナ(長澤まさみ)に“言い寄られ”、電話やメールで泥酔した夜に

何かがあったようにほのめかされるという悪夢。

同期の番組プロデューサーから、「このまま、視聴率の低迷が続けば、打ち切りになる」と

告げられる過酷な現実。


最悪だったのは、放送中に立てこもり事件が発生し、人質をとった犯人が“交渉”相手に

澄田を要求したことでした!

序盤は、今のワイドショーの裏側みたいなものが見られて、その世界にいたのが何十年も

前のことになっている私にも面白かったのですが、澄田が犯人(濱田岳)と“交渉”を始める

あたりから、恐ろしくつまらなくなりました。いい役者を揃えてるのに、もったいない!


人間の値打ち 80


クリスマスの前々日、市内の有名高校のガラが終わった。

後片付けをしていた作業員の一人が先にホールを離れた。

自転車で深夜のミラノ郊外を走っていた彼を車がはねた。

車はそのまま走り去った。ひき逃げだ…

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このイントロ部分はほんの数分ですが、事件は ミラノに住む2人の少年と1人の少女、

それぞれの親たちを物語に引きずり込みます。見ず知らずだった親たちもいや応なしに

絡み合うようになっていきます。三つの家族は構成も家族間の人間関係や社会での階級も

かなり違います。映画は、事件が起きる前、起きたとき、そのあと…それぞれの時間に

それぞれの家族たちに何が起きていたかを説明していきます。


私は物語として楽しみましたが、人によってとらえ方が違うでしょう。

原題は「Human Capital(イタリア語:Il capitale umano」。

“人的資本”ということですが、この言葉の意味も、それとこの映画がどう結びつくのか

さっぱり分かりません。物語として楽しんだ…のは正解かも。ハハハ。


淵に立つ 85


メトロノームを使って蛍が朝のオルガン練習をしていた。章江が「ご飯よ」と声をかける。

夫の利雄はすでに食べ始めていた。口数は少ないが穏やかで夫婦仲は悪くなかった。

章江と蛍は手を合わせ、神に感謝の祈りを唱えてから箸を取った。いつもの朝の光景だ。


妻と娘が慌ただしく出かけたあと、利雄は家に隣接した小さな工場で仕事を始めた。

通りの向こうに一人の男が立っていた。利雄とは旧知の間柄のようだ。会話から 会うのは

久しぶりだと分かる。


章江が戻ったとき、男は機械に向かって仕事をしていた。「手伝ってもらうことになった」と

こともなげに利雄は章江に告げた。

それだけではなく、男はその日からこの家に住みついた。八坂と名乗った…

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八坂(浅野忠信)は謎めいた男でした。

旧知の利雄(古舘寛治)と章江(筒井真理子)、幼い蛍にまで敬語を使って話しかけます。

仕事のとき以外は 白いワイシャツのボタンを一番上までとめて着ています。

夜は「電気をつけたままでないと眠れない」と言い、食事は驚くほどの速さですませます。


…八坂は刑余者です。

それが分かると彼の“ナゾ”は解けます。これ以上はねたバレになるので書けません。

小品ですが、なかなかいいと思いました。

ただし、意図的でしょうが、終盤で“説明不足”の部分があって、置いてきぼりにされた

気持ちがあることも否定できません。ここから先は自分で考えてよとつき離されたようで。

ハハハ。


3人の俳優がすばらしい演技を見せています。

特に、知名度が高くない古舘と筒井はこの作品で評価が上がるのではないでしょうか。


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by toruiwa2010 | 2016-10-14 08:15 | 映画が好き | Comments(0)
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