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岩佐徹のOFF-MIKE

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立川談志の終焉 自薦・厳選300? 16/10/16

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ハンド・アイ…落語バージョン?

~立川談志が高座を去るという~ ( 2010.04.16 初出 )


王がバットを置いたとき、「“王貞治のバッティング”ができなくなったから」と語った。

王の場合、技術の問題ではなかったとはずだ。経験があるのだから、“ごまかす”ことなら

いくらでもできる。しかし、それでは、自分が納得しないのだ。

誇り高い男たちは皆そうだろう。

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これまで何度か書いているが、どんなアスリートにも“加齢”により「ハンド・アイ・

コーディネーション」つまり、手と目の連係がうまく行かなくなる現象が起きてくる。

王もこの“問題”にぶつかったのだ。


目がボールを認識する

脳がそれを受けて対応を体に指令する

それに反応して手が動き、バットが振られる…


バッティングのプロセスはざっとこんな感じだが、年令を重ねると、①から②、あるいは

②から③への伝達、反応が少しずつ遅れ始め、若い頃のようなスウィングができなくなる。

王ほどの偉大な打者でも避けることはできないのだ。


体調不良を理由に休んでいた立川談志が13日、高座に復帰した。

絶大な人気を誇る談志だが、自分に厳しく、プライドも人一倍高いことで知られている。

久しぶりの高座でのできは決して満足できるものではなかったようだ。たとえファンが

「それでもいい、いてくれるだけでいいんだ」と言っても、気はすまないのだろう。

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記者会見では、“引退”をほのめかす発言も出ていた。

「ハンド・アイ・コーディネーション」の“落語バージョン”だろう。

「高座で(十分な)声が出ない」ことを理由に挙げていたようだが、それだけではないはずだ。

頭では理解できていることが口にできない…そんなもどかしさがぬぐえないのだと思う。

かく言う私も、2年前に似たような苦い経験がある。


ありがたいことに友人が声をかけてくれて、千葉ロッテ・マリーンズの実況を10数試合

やらせてもらった。野球の実況は、実に27年ぶりだった。何十年もやっているのだから、

なんとかなるだろうとタカをくくって始めたのだが、WOWOWから身を引いて3年の間に、

脳も舌もすっかり錆びていた。隣の若いディレクターが苦笑しているように見えてしまう。

トホホ。


打球が三遊間を抜けていく…見えているのだが、瞬間的に言葉にすることができない。

放送上はうまくごまかせても、自分ではまったく納得できないのだ。

「手を出すんじゃなかった」と思ってもあとの祭りだった。アルツハイマーと同じで、

治ることはない、進行を遅らせることしかできないのがつらいところだ。


言うまでもないことだが、王や談志と私は同列ではない。

残した実績が天と地ほど違うことは十分自覚している。しかし、徐々に深刻になっていく

老いの実感、認めざるを得なかった現実の厳しさや噛みしめた悲哀は同じだろう。

談志については思い出がある。


1963年、フジテレビに入社して間もないころ、新宿・末広亭に行った。研修の一環として

先輩が連れ出したのだった。そこで目にしたのは若き日の談志の姿だ。襲名公演だった。

当時27歳の彼は早くから落語界の“異端児”として注目されていた。“小ゑん”と呼ばれた

二つ目のころから生意気な言動やファッションでマスコミにもよく取り上げられていた。

落語の腕は抜群だった。

“引退話”は立ち消え状態になったが、噺のうまさと独特の言動…一時代を築いた男が

表舞台から姿を消す日は近いのかもしれない。(201136日の高座が最後になった)


はくしゅーっ!!


松井秀喜がヤンキー・スタジアムでホームランを打ちました。

ヒットを打てないままこの球場を去るとすれば心残りだったでしょう。

いい当たりで、すぐにライトが追うのをやめました。

ダイヤンドを一周する松井にジーターやロドリゲスが声をかけたかもしれません。

ショートのあたりを通ったとき、笑顔になりました。こういう光景がたまりません。


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by toruiwa2010 | 2016-10-16 08:09 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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