ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

心に残った「ある戦争」~「インフェルノ」はX&「手紙は…」は○~ 16/11/04

ある戦争 90


アフガニスタン。

銃を構えた兵が隊列を組んで黙々と丘を上っている。

互いの足音と本部からの無線の音しか聞こえない。

突然、一人の兵士の間近で爆発が起きた。地雷か。

混乱の中、倒れた兵はわずか数分で絶命した。

駐屯地に戻った兵士たちから疑問と不満の声が挙がった。

「こんなパトロールに意味があるのか?」と。


隊を率いるクラウス・ミケル・ベダーセンは「明日から、私もパトロールに同行する」と

静かな声で告げた。


彼らの母国 デンマークでは妻のマリアが幼い3人の子供とともに留守を守っていた。

夫の安全を祈りながらやんちゃな子供たちを育てる日々は苦労の連続だった。


ある日、パトロールに出たクラウスたちはタリバンの攻撃を受けた。

一人の兵が首に銃弾を受けて瀕死の重傷を負った。

数日後、司令官が法務官を伴って駐屯地にやってきてクラウスに意外な事実を告げた。

彼が要請した空爆で第6地区で子供を含む民間人11人が死亡した…

d0164636_08311968.png







めったに見る機会がないデンマーク映画です。

今年のアカデミー外国語映画賞の候補になりましたが、ハンガリーの「サウルの息子」に

敗れました。私の評価では断然 こちらのほうが上です。


命令によって帰国したクラウスは裁判にかけられます。

混乱した戦場で部下のために下した指揮官の判断は果たして正しかったか、また、どこまで

正直でいられるかが問われることになりました。そこにクラウスの家族が絡みます。

“人間”が描かれています。脚本がうまいと思いました。

戦争のシーンはそれほど多くはありませんし、普通なら目をそむけたくなるような場面は

うまく処理してあります。


監督のトビアス・リンホルムは39歳の若さですが、2年半前に見た「偽りなき者」にも

90点をつけました。達者な監督だと思います。

クラウスの部下やアフガンの村人たちの何気ない仕草にリアリティがあります。帰宅後、

多くのveteran(帰還兵)や本物のアフガン人が出演していることを知りました。


あまり宣伝されていませんが、秀作です。

新宿・シネマカリテは上映が終わりましたが、今月12日からシネマート新宿で始まります。


インフェルノ 75


人口の異常な増加が人類を危機に陥れている。

飢餓も大災害もすべてそこに原因がある。

今、手を打たなければ人類は滅亡する。


アメリカの億万長者・ゾブリストは機会あるたびにそう訴えていた。


イタリア・フィレンツェの病院のベッドに多くのチューブをつながれた男が横たわっていた。

ハーバード大学で宗教象徴学を教えるロバート・ラングドン(トム・ハンクス)だ。

意識が戻っても医師の質問に的確に答えることができなかった。町で銃撃されて転倒し、

頭を強く打ったため 部分的に記憶を失う逆行性健忘症にかかっていた。


病院前にバイクが止まりカラビニエリ(イタリアの国家憲兵)が病室を見上げた…

d0164636_08314837.png








追われていると悟ったラングドンは逃亡を企てます。担当医師がそれを助けます。

記憶が少しずつ戻るにつれて、彼はとてつもなく大きな使命を持っていることを知ります。

人類を絶滅から救うという。


いやあ、あ、あ、話の流れについていくのが大変で、中身の理解などとてもとても。

ご存知の通り、原作はベスト・セラー作家、ダン・ブラウンです。

最初に読んだのは「Deception Point」、原書でした。いきなり、“大気圏”、“隕石の成分”、

“引力”…それまでの人生で目にする機会がそれほど多くはなかった専門的な言葉、しかも

英語の連続に頭が痛くなりました。ハハハ。


映画化されるラングドン・シリーズの作品は当然彼の専門分野がかかわっていますから

出てくる単語だけでなく“仕組み”がとても難解です。それを文字ではなく、セリフや映像で

理解しなさいと言われても、口で言うほど簡単じゃありません。

…というか、正直言って理解できませんでした。ハハハ。


「ある戦争」とは比べ物にならないほどの金がかかった大作です。

しかし、理由はなんにせよ、評価では完敗です。


手紙は憶えている 85


深い寝息を立ててゼブ(クリストファー・プラマー)が眠っている。

やがて目を開けた彼は誰かの名前を呼んだ。「ルース、ルース」と。

呼んでいるのは一週間前に亡くなった妻の名前だ。ゼブは軽い認知症にかかっているのだ。


世話係の女性に連れて行かれた食堂で車椅子の男が彼のテーブルに寄ってきた。

この施設に入ってから知り合ったマックスだ。

「奥さんの喪が開けたらやると約束したことを覚えているか」と尋ねてきた。

不安げにうなずくゼブに相手は言った。「必要なことは全部書き出すから心配するな」と。


その夜、ゼブが施設からいなくなった…

d0164636_08322046.png








ゼブは旅に出たのです。一人の男を探す旅に。

彼が施設に入所してきたとき、マックスはすぐに アウシュビッツで同じ棟にいた男だと

気づきました。そして、体が不自由な自分に代わって、温めていたある“計画”を実行して

ほしいと持ち掛けていました。


二人の家族を殺した憎むべき元ナチ親衛隊員が名前を変えてアメリカにひそんでいる。

“ルディ・コーランダー”という同じ名前を名乗って北米で暮らす元ドイツ人が4人いる。

本物の元SSを見つけて殺す。それがマックスの計画でした。


途中まで、ゼブの旅は人の温かさに触れながらほほえましい空気に包まれて進みます。

残り2030分ぐらいまで、私はこの物語の結末についてぼんやり予想していました。

どこかで何かが起きて“ハッピーエンド”になるのではないかと。


思いもかけない展開になります。もちろん書きませんが。ハハハ。


テーマは重いですが、なかなかよくできていると思いました。


人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックを

by toruiwa2010 | 2016-11-04 08:34 | 映画が好き | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。