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岩佐徹のOFF-MIKE

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ゲイジュツ散歩? 自薦・厳選300? 16/11/13

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両国から上野へ

~さまざまな美に触れる~ (2008.10.29 初出 )


自由な時間が増えたこともあってか、この数年は、絵にも興味を持つようになりました。

今でも、鑑賞という態度ではなく、“何かを感じられればいい”と思って見ているだけです。

美術の歴史も画家の特徴もほとんど知らないのですから、それで十分でしょう。何事も

欲張ってはいけないのだと思います。ハハハ。

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10年前には、“ゲイジュツ”にあまり関心がありませんでした。

パリではルーブル、オルセー、ピカソ美術館、ニューヨークではメトロポリタン、MOMA

行きましたが、あくまで“とりあえず行きました”という感じで、とても“鑑賞”という

言葉が当てはまるものではなかったのです。

惜しまれるのは、1996年のユーロでロンドンに滞在したときです。QFからSFSFから

決勝の間は自由に使える時間がたくさんあったにもかかわらず、大英博物館に行くという

発想がまったく湧きませんでした。しかも、情けないことに、じゃあ何をしたか?と、

記憶をたどってもウインブルドンに一度行った以外は何も思い出せません。ハハハ。


火曜日、好天に誘われて絵を見に出かけました。

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*江戸東京博物館

初めに訪れたのは、両国駅前に国技館と並んで建つ江戸東京博物館です。

開館15周年を記念して開催中の「ボストン美術館 浮世絵名作展」がお目当てでした。

かねてからテレビなどで、戦争の直後に膨大な量の日本の美術品が海外に流失したことは

見てきましたが、これもそのひとつなのでしょうか。ボストン美術館には5万点を超える

浮世絵関連の収蔵品があるのだそうです。どこかで、きちんと保存されていれば、それで

いいのかもしれませんが。

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テレビや雑誌で見るだけで、“本物”を見るのは初めての経験です。もちろん、ほとんど

知識もありません。それでも、世界に誇る日本の美を楽しむことができました。

説明文も読まず、音声ガイドも無視ですから、肉筆画と木版画の違いも分からず、絵師が

すごいのか、彫り師・摺り師がすごいのかも分からないまま(ハハハ)、浮世絵の世界に

どっぷりつかり、無我夢中で見て回りました。


遊女や役者をモデルにした繊細な描写に感嘆します。

全体の感想としては、私は、多色刷りのものより、色使いも構図もシンプルなものの方が

好きなようです。

喜多川歌麿、東洲斎写楽、葛飾北斎…名前をよく知っている人たちの作品は、こちらの

先入観もあるのでしょうが、やはり他を圧倒しています。

“格付け”として誰がどういう位置になるのか知りませんが、歌麿が描く女性の柔らかさ、

色っぽさは“別格”という印象でした。

写楽や北斎になると、今でも普通にポップアートとして通用する新しさを感じるとともに、

構図のうまさにびっくりします。


*国立西洋美術館

井の頭線で下北沢駅に着いたとき、看板に張られた1枚のポスターに興味を惹かれました。

女性のうしろ姿を描いたものでしたが、“何か”を感じたのです。

“ヴィルヘルム・ハンマースホイ…”と書かれていたはずですが、このときは、まったく

なじみのない名前でしたから、頭にとどめられたのは“ヴィルヘルム”だけでした。ハハハ。

ネットで調べると、上野で「ヴィルヘルム・ハンマースホイ 静かなる詩情」と題した

展覧会が開催されていることが分かり、「両国から上野なら近いんじゃないかしら」という

妻の一声でこの日のコースが決まったのです。

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ハンマースホイはデンマークの画家です。

風景画もありますが、圧倒的に多いのは、家の中にいる妻をモデルにした絵です。それも、

大多数がうしろ姿です。中には、顔を描いた作品もあるのですが、きわめて“平凡”で、

表情がありません。むしろ、後ろを向いている絵のほうが表情を感じます。なによりも、

画家の“対象”に対する思いが熱く伝わってきます。

初めて名前を聞いた画家ですが、“拾い物”でした。

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何点、展示されていたのか分かりませんが、薄い口紅と、あせたテーブルクロス…以外に

“赤”が使われていませんでした。色彩があふれていた浮世絵展とは対照的です。

つまり、穏やかで静かな絵がお好きな方にはお薦めです。ハハハ。


そして、私の“うしろ姿”はご覧の通り。寂しげで、憂いを秘めて…ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-11-13 08:50 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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