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岩佐徹のOFF-MIKE

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ホンワカ「ぼくのおじさん」~「続・深夜食堂」&「ジュリエッタ」も~16/11/18

ぼくのおじさん 85


連休が始まる前日、宿題が出された。

「身の回りの大人を題材にして作文を書きなさい」。

家に帰った雪男(ゆきお)はさっそく机に原稿用紙を広げた。


「ぼくのお父さん」と書いてみたが、公務員の父親からはなんのインスピレーションも

湧かなかった。“お母さん”に変えても同じだった。妹は大人じゃないし。

雪男の部屋の入口に無精ひげの男が顔をのぞかせた。この家に居候している父の弟だ。

最先端の哲学者だと自称しているが、定職はなく週に一度 大学で教えているだけだった。


大きくうなずいた雪男の頭の中で作文のタイトルが決まった。


「ぼくのおじさん」…

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おじさんを演じた松田龍平なしには撮れなかった作品ではないでしょうか。

「松田以外のだれだったらはまるだろうか?」と時々想像しながら見ましたが、最後まで

答えに辿りつけませんでした。爆笑する場面はありませんが、ほんわかとしたユーモアが

全編に漂っている映画です。“そこはかと”感じるおかしさは松田が醸し出しています。

雪男に扮した子役の大西利空もいいですね。少し大人びた少年という役柄を背伸びせず、

素直に演じています。

はじめの方で白猫ニャムとして登場していた“たまお”君もなかなかです。ハハハ。


タイトルを見て真っ先に思い出したのはジャック・タチ監督の「ぼくの伯父さん」です。

1958年のアカデミー賞・外国語映画賞作品です。60年近く前に公開された映画ですから

細かいことは憶えていませんが、これもまた“ほんわか”していた記憶があります。


当時20歳だった私が妻との初デートに選んだ記念すべき映画でした。

私は病気で2年ダブったあとの高校3年生、妻は1学年下でした。大阪の春日丘高校から

東京の明星学園に転校して8ヶ月後の12そうか、行動に出るのは案外 早かったんだ。

ハハハ。


日劇(今のマリオン)で映画を見たあと、日比谷の音楽喫茶「タクト」でお茶しました。

“時代”もありますが、何を話しても「はい」と「いいえ」しか言わない相手にかなり

苦戦したことを昨日のことのように思い出します。ここだけの話ですが、彼女にとっては

最も思い出したくない一日の一つのようです。


Es ist gut.(エス・イスト・グート=これでいいんだ)

終盤に出てくるおじさんのセリフです。

第二外国語がドイツ語で2年間AAAAという好成績を収めた私には、今でもこの程度の

ドイツ語はお茶の子さいさいだ。ハハハ。


続・深夜食堂 85


新宿の大ガードをくぐり、靖国通りを花園神社方向に進む。そこは日本一の繁華街だ。

その“喧噪”から少しはずれた路地裏に小さな居酒屋がある。「めしや」だ。

人々が家路につくころ“マスター”と呼ばれる男(小林薫)が準備を始め、のれんを出すのは

午前0時だ。常連客の間では深夜食堂で通っている

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netflixでもやっていると分かっていても見る環境になくて悔しかったのですが、劇場版の

新作が封切になりました。

今回のメニューは“豚汁定食”、“焼肉定食”、“焼うどん”で それぞれに短い物語が絡みます。

どれも、普通の映画では取り上げないようなささやかな話ですが、この作品ではちゃんと

見応えのあるものに仕上がっています。


“主役”ですから当然ですが、出てくる料理がみんなおいしそうです。うっかり、自分で

作ってもおいしく出来そうだと思うのですが、そんなはずはありませんね。


営業時間帯から分かる通り、この店にくる客は 深刻なものから取るに足らないものまで、

さまざまな事情を抱えています。映画はい一人一人に温かい目を注ぎます。取りも直さず

それはマスターのまなざしなのでしょう。見たあと劇場を出る時の気分がいい映画です。

少しめげている人、気持ちがささくれ立っている人にお勧めです。だし巻き卵、切干大根、

きんぴらごぼう、肉じゃが…そんな定番の惣菜を食べたときのように癒されます。ハハハ。


ジュリエッタ 85


マドリッドのマンションの一室で段ボールの箱を前にジュリエッタが悪戦苦闘していた。

ポルトガルに移るというロレンソに合わせて引っ越すのだ。

机の引き出しから出した青い封筒をしばらく見つめたあと、それをゴミ箱に捨てた。


その日の午後、最後の買い物に出た街で若い女とすれ違った。

先に記憶が蘇ったのは若い方だった。

「ジュリエッタ?」

ほぼ同時にジュリエッタも思い出していた。

「ベア!」

理由も告げずに彼女の元から去った娘・アンティアの親友だった。


あわただしい数年ぶりの再会の中でベアは思いがけないことをジュリエッタに告げた。


アンティアに会った。元気だった。3人の子供がいると言っていた。

「ジュリエッタは?」と尋ねると、「今もマドリッドにいる」と答えたと。


ジュリエッタは戸惑うロレンソにポルトガル行きのキャンセルを告げ、昔、アンティアと

ともに住んだアパートに部屋を借りて移り住んだ。

ゴミ箱から取り出した青い封筒には小さくちぎった写真が入っていた…

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ジュリエッタは心の奥底に閉じ込めていた“過去”と向かい合うことを決意します。

そのためにすべてを“日記”に書くことにしました。映画はそれを映像化します。そして、

一風変わったエンディングを迎えます。観客は“あるはず”のシーンを目にすることなく、

劇場をあとにします。いいんじゃないでしょうか。ハハハ。


ボクの妻と結婚してください 80


ほんの少し前まで彼の手帳のページは真っ黒に埋まっていた。ほとんどが会議だったが。

次第に空白が増えていき、先のページは何も書かれていなかった。三村修治(織田裕二)

仕事はバラエティ番組の構成作家、世の中の出来事を“楽しい”に変えることだった。

妻・彩子(吉田羊)10歳になる一人息子との家庭生活は満ち足りたものだった。


しかし、ある日、病院で思いもかけない診断が告げられた。

すい臓ガン、ステージ4bで余命は半年から1

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家族を愛する修治は思い切った行動に出ました。仕事をやめて“婚活”を始めるのです。

もちろん、自分の ではなく、彩子の再婚相手を探そうというのです!


去年NHKでドラマ化していました。内村光良と木村多江でとてもいい出来でした。

余命宣告を受けて妻の再婚相手を探すという設定は同じですが、エンディングをふくめて

だいぶ展開が違います。エンディングは映画の方が面白いと思いました。ネットの評価は

それほど高くないようですが、後半がいいので80点にしました。修治が織田でなければ

85点をつけたかもしれません。どう頑張っても、生活感がないことが致命的でした。


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by toruiwa2010 | 2016-11-18 08:40 | 映画が好き | Comments(0)
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