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岩佐徹のOFF-MIKE

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野球の殿堂:文化の違い? 自薦・厳選300? 16/11/20

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殿堂入り:東と西 (2009.01.15 初出 )


海の向こう、メジャー・リーグの「野球の殿堂」に、私にとっては“同級生”とも言える

リッキー・ヘンダーソンとジム・ライスが入ることになりました。

“適齢期”ということもあるのでしょうが、ここ数年、かつてそのプレーぶりを実況した

懐かしい選手たちが次々と、晴れて“Hall of Famer”になったニュースに接してこんなに

嬉しいことはありません。

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ヘンダーソンは資格を得た1年目で殿堂入りを果たしたことになります。

これまで40人ほどしかいないことからも、彼がどれぐらい優れたプレーヤーであったかが

分かると思います。

最多通算盗塁(1406)と最多年間盗塁(130)の記録を持つ俊足・巧打の外野手でした。

私が大リーグを実況し始めた頃にデビューし、2年目にいきなり100盗塁を果たしました。

“理想の1番打者”と呼ばれ、打率はそれほど高くないのですが、「とにかく、塁に出て、

チームのために何かをしたいと考えていた」と語っていました。その言葉通り、178cm

小柄な身体を前かがみにした“クラウチング・スタイル”で相手投手を悩ませて、フォア

ボールを多く選び、逆に、三振は少なかったことが記憶に残っています。


改めてウイキペディアを見て驚きました。2190四球に対して1694三振!!敬遠を除くと

あのバリー・ボンズと並んで歴代1位です!

イチローの数字(8年:380四球-526三振)とくらべるとその違いがよく分かります。

結果として、二人の出塁率(.401-.377)にも、それぞれの所属チームへの“貢献度”の差が

しっかりと現れています。


もちろん、イチローは通算打率で大きくリードして(.340-.279)いますし、守備での貢献でも

はるかにヘンダーソンを上回っています。

また、今回の記事でヘンダーソンの盗塁成功率(80.8%)がクローズアップされていますが、

イチローの成功率(81.8%)がそれを上回っていることは、通算年数(25年と8)の違いは

あるものの、高く評価しなければいけないでしょう。

「だから、ケガを恐れずにもっと走れよ。そのほうがチームに貢献できるんだから」と私は

思うのですがね。ハハハ。

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ちなみに、ヘンダーソンは通算で1741回走って1406回成功しているのに対してイチローは

385回中、315回の成功です。40歳だった1998年までなら、ヘンダーソンは年間80

走っているのに対して、イチローは年平均で、50回弱しか走っていないことになります。


しつこく、イチローのことを書くのは、いずれ、ヘンダーソンとイチローの比較論が

語られることになるだろうと思うからです。私には、現段階での答えは出ていますが、

皆さんのために、“参考資料”をと思ったのです。余計なお世話ですかね。ハハハ。

ヘンダーソンはメジャーの野手としてはとても珍しい“左投げ右打ち”の選手でした。

左で打っていたら内野安打がもっと多かったでしょうが、こればかりは言ってみても

仕方がありません。ハハハ。

ただし、11000回近く右打席で打って、併殺打が172しかないことは“驚き”以外の

何ものでもないでしょう。

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資格を得た最初の年に94.80%という高い投票率で殿堂入りが認められたことは当然です。

もっと、高くてもよかったと思うぐらいです。

逆に、ジム・ライスが、資格がある最後の年(15年目!!)に、ようやく選出されたのは

まったく意外です。1975-1986年の素晴らしさに比べて最後の3シーズンの“落ち込み”が

印象を悪くしていたのかもしれません。

315厘、46本塁打、139打点…思えば、私がメジャーの実況を始めた年、1978年が

ライスにとっては最高のシーズンでした。


当時のボストン・レッドソックスにはルイ・ティアンというキューバ出身のピッチャーが

いましたが、黒人選手はこの二人だけでした。スタンドにも、黒人の観客はほとんど姿が

見られませんでした。1970年代の終わりでも、ボストンはそんな“空気”があったのです。

そんな中で、ライスはファンの人気も高い選手でした。割合アップライトのフォームから

軽く“見える”スウイングでグリーン・モンスターを越えるホームランを量産しました。


日本では、“小さな大打者”・若松勉が選ばれました。コンパクトなスウイングで外野手の

間を抜くヒットを打つのが得意でした。実績から言って彼も選ばれるのが当然の選手です。


分からないのは、2度の三冠王に輝く落合博満が2年連続で規定票に達しなかったことです。

ヒットならいつでも打てる技術を持っている上に、その気になればホームランだって楽に

打ってしまうバッティングの天才的でした。実績も申し分ありません。


殿堂入りは、日米とも、資格を持つ記者の投票によって決められます。

アメリカでも似たようなことはあると聞きますが、どうも 日本の記者は“好き・嫌い”が

露骨に出てしまうようです。

かつて、400勝投手・金田正一も1年目には選出されませんでした。唖然としたものです。

その実績は誰も否定できないはずなのに。


アメリカでは、誰が誰に票を入れたか、分かる仕組みになっていたと思います。ですから、

記者たちは自分の投票行動には責任を持ち、非難されたら、きちんと説明できるように

投票用紙に記入するのです。

日本でもそうしたらいいと思います。たとえば、現役のときに取材しにくかった、などの

理由で投票しないなどということはあってはなりません。


張本勲は毎週のように「メジャーなんて、こんなものですよ」と“小ばか”にしていますが、

私の目には、日本の野球やそれを取り巻く環境はメジャーのそれに遠く及ばないのです。

ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-11-20 07:26 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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