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岩佐徹のOFF-MIKE

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邦画:「怒り」 洋画:「ハドソン川の奇跡」~2016岩佐徹的映画大賞~16/12/29

特別に頑張ったつもりもないのに、今年はなんと136本の映画を劇場で見ました。

ふだんは意識的に“なんと”を使わないようにしていますが、人生で最多鑑賞数ですから

ここはやっぱり“なんと”でしょう。ざっと300時間を映画館で過ごしたことになります。

2週間に5本ずつ見た計算になります。

見る予定にしていたのに、結局 見なかった映画も30本はあるでしょう。タイミングを

逃がしたり、あまりにも評判がよくないと知って意欲を失った結果です。かわいそうに。

ハハハ。


恒例ですので、邦画・洋画それぞれのNo1を発表しておきます。

せっかく見た映画だから…と私の評価はどうしても人より甘くなってしまいます。

85点、80点をつける映画がものすごく多くなります。きっと、皆さんの評価より5点は

高くつけていると思います。


基準は以下の通りです。


95:どなたにもお勧め

90:大満足だった

85:見るに値した

80:料金分は楽しめた

75:見なくてよかったかも

70:金と時間を返せ


90点つけたのは邦画9本と洋画9本でした。

異論はあるでしょうが、好みもありますからご容赦を。

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邦画では、この中で「ロクヨン」、「セトウツミ」、「怒り」が特によかったと思いますが、

どうしても一本を選べと言われれば、強烈なインパクトがあった「怒り」でしょうか。

未練がましいですが、「セトウツミ」のユニークさにも大きな魅力を感じます。

洋画No1は「SMOKE」が1995年、「ブリッジ・オブ・スパイ」は2015年の作品だし、

「アイリス・アプフェル」は“ドキュメンタリー”なので除外し、残り6本の中から選ぶと

「ハドソン川の奇跡」になります。デンマークの「ある戦争」も強く印象に残ります。


ちなみに邦画の演技賞候補については…

主演男優賞:佐藤浩市(ロクヨン)、菅田将暉(セトウツミ)、松山ケンイチ(聖の青春)

主演女優賞:宮沢りえ(湯を沸かすほど)、大竹しのぶ(後妻業)、筒井真理子(淵に立つ)

助演男優賞:瑛太(ロクヨン)、森山未來(怒り)、古舘寛治(淵に立つ)

助演女優賞:広瀬すず(怒り)、宮崎あおい(怒り)、樹木希林(海よりもまだ深く)


…見る目がないと笑わないように。


参考までに、邦画・洋画No1を見た直後の感想を再録しておきます。


邦画No1 「怒り」


捜査員が到着したとき、現場の状況は凄惨なものだった。浴室に男女の遺体があった。

女は浴槽の中だった。犯人がそうしたのだろう。浴室はもちろん、廊下まで血の海が続き、

物入れの扉に被害者の血で書いたと思われる文字があった。


怒。


犯人はすぐに特定され、指名手配されたが、一年がすぎた今も逮捕には至っていない。

変装、整形が疑われた。


三人の若者が登場する。

千葉の漁協で働く槙(渡辺謙)のところにふらりと舞い込んできた田代(松山ケンイチ)

ゲイの優馬(妻夫木聡)がサウナで拾い、その日から自宅に同居させている直人(綾野剛)

内地から沖縄に来た泉(広瀬すず)が離れ小島で出会った田中”(森山未來)…

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槙には家出して風俗で働いていたところを連れ戻された娘・愛子(宮崎あおい)がいます。

優馬の母親は末期がんでホスピスにいます。

泉が小島に行くとき、ボートで送ってくれる少年・辰哉は彼女に好意を寄せています。


笑うところなど1シーンもない映画です。重さが胸の底にズンと響きます。

勧善懲悪ではなく、“一組”を除いてハッピーエンドではありません。

家族を、友を、愛する人をどう信じるかが問われる映画です。見ごたえはありました。

出演者全員が渾身の演技を見せています。この中の誰もが賞に値すると思います。

中でも広瀬すずにやられました。これまでの青春映画で見て来た彼女とは違う一面を

見せています。普通、いま人気絶頂の若手女優はやらないだろうと思うシーンに出会って

彼女の“覚悟”を見た気がします。“迫真”でした。


池脇千鶴、高畑充希も出番は短かったですが、しっかり存在を示したと思います。

現場の空気が彼女たちにも伝わったのでしょう。


蛇足ですが、この映画では男同士の“ラブシーン”も描かれています。正直に言うと、

少しもきれいじゃないし、私はげんなりしました。差別する気はないつもりですが、

これからますますこういうシーンが増えるのかと思うとね。必要なシーンだと言われれば

それまでですが、妻夫木と綾野の激しいキスシーン、見たいですか? えっ、見たい!?

それじゃしょうがないか。ハハハ。


洋画No1 ハドソン川の奇跡


明け方、自分が操縦するカクタス1549便がマンハッタンの高層ビル群にぶつかる夢を見て

サリー(トム・ハンクス)はホテルの部屋で目を覚ました。同じような夢を見続けていた。

PTSDだ。彼はそのまま起き上がると近くのハドソン川に行き、川沿いの道を走った。


実際の事故は2009115日に起きた。夢と同様、彼が操縦するカクタス1549便が

ラガーディア空港を離陸した直後、エンジンに鳥を吸い込んでしまった。エアバス320

両エンジンともに出力を失い、サリーはまずラガーディア空港に戻ることを選択する。

しかし、旋回を始めてすぐに彼の経験は“無理”だと告げる。

近くのニュージャージーの空港までもたどり着けないと判断したサリーはハドソン川への

着水を決め、冷静に成功させた。乗員乗客155人は駆け付けたフェリーなどに救助され

死者はゼロだった。


メディアは“ハドソン川の奇跡”と称え、市民も彼を”ヒーロー”と呼んだ…

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しかし、時間の経過とともに風向きが変わります。データの分析から、左のエンジンが

わずかながら出力を保っていたと分かったからです。「ラガーディアに戻れたではないか。

機長は乗客を無用の危険にさらしたことになる」と非難する声が上がります。

避けられない“バードストライク”で推力を失い、時間が限られた状況下、的確な判断で

真冬の川への着水を成功させ一人の死者も出さなかった“英雄”から、サリーは一転して

“容疑者”になったのです。

彼が悪夢を見た日はNTSB(国家運輸安全委員会)の事情聴取が始まる日でした。


委員が“墜落”という言葉を使うと、サリーがすぐに「不時着水だ、墜落じゃない」と

強い口調で訂正するなど、ヒアリングは初めから緊迫します。委員会側も譲りません。

一貫してサリーの態度は変わりません。決して英雄気取りになることはなく、プロとして

やるべきことをやった、着水の判断は間違っていなかったという誇りに満ちています。

左エンジンに関しても“データが間違ってる”と突っぱね、のちに証明されます。

この映画の成功は実物の機長が高潔な人物であったことに負うところが大だと思います。


わずか7年前に起きたことですから物語は広く知られています。その後の出来事も機長の

人柄も含めて。だからでしょうか、クリント・イーストウッドは余計な“装飾”を排し、

事実をひとつひとつ積み上げることでこの映画を作ろうと考えたようです。

サリーの人柄を示すエピソードの一つ二つはあってもよかったのではないかと思うのは

きっと、私が映画のど素人だからでしょう。ハハハ。


見終わった感想としては、「すばらしかった」としか言いようがありません。

86歳の超ベテラン監督は96分ですべてを語り尽しています。その手際の良さに脱帽です。

そして、私にとっては2016年公開の洋画の中ではNo1だと書いておきます。


蛇足2


鳥の衝突から着水まで328秒だったそうですが、映画はほぼ5分で描いています。

それでも短いと感じます。極度の緊張状態での208秒はあっという間だったでしょう。


「本当にこうだったのだろうか?」と思う気持ちもなくはないのですが、機長の判断が

正しいと分かる検証結果をつきつけられたときのNTSB委員の潔さに感心しました。

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by toruiwa2010 | 2016-12-29 08:40 | 映画が好き | Comments(0)
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