ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

プロスポーツ:年俸の高騰とまらず ~アーカイブから~17/01/21

d0164636_07473008.jpg





高額年俸の功罪

National Pastimeはどこへ?~ ( 2011.01.06 初出 )


プロ・スポーツ界で選手生命が長くなったことを取り上げて

「スポーツ界も高齢化?」を書いたのは去年の11月でした。

交通手段や宿泊施設が格段に良くなった。体の手入れ方法も

進歩し、アスリートに自己管理の意識が芽生えたことなどが

その理由だろうと分析したアメリカのリポートを紹介したあと、

私が書き加えたのは次の一点でした。


しかし、長寿アスリートを生みだす最大の要因は、何よりも

“高額報酬”ではないか?

目の前にぶら下げられたニンジン…。

まあ、頑張ればこれだけもらえると分かったら、誰だって

「この世界で長生きしよう」と思いまさあね。ハハハ。

d0164636_07480921.jpg







英語のNational Pastimeは、野球、フットボール、バスケット

ボールなど家族そろって楽しむ“国民的娯楽”を指した言葉です。

週末に夫婦で、あるいは家族連れでスタンドに陣取って地元の

チームを声援する…チームが勝っても負けても、家族にとって

それが何よりの楽しみなんです。


しかし、昨日の新聞に「庶民に遠いスポーツ観戦」と題した

興味深い記事が出ていました。チケット代の高騰でこの国民の

ささやかな楽しみが奪われそうになっているというのです。

競技やチームによって差がありますが、野球は一人25ドル

(2000)、バスケットは50ドル(4000)、フットボールに

いたっては一枚75ドル(6000)

たしかに、懐に余裕がないと手が出にくい値段になっています。


私の手元に古いメジャーの入場券があります。

1980年、ドジャースタジアムの開幕試合のチケットです。

1塁側内野スタンド2階のいい席で4ドル50セントです。

d0164636_07481431.jpg










詳しい物価の推移は知りませんが、前年のオイル・ショックで

ガソリンの値が上がり、1ガロン・1ドルを突破して大騒ぎに

なっていました。いまは1ガロン・3ドル前後のようですから、

当時の3倍です。その間に、野球のチケット代は5倍以上に

跳ね上がっていることが分かります。


このチケット代高騰の理由には集客のための新球場建設など、

設備投資もありますが、最大の要因は選手の高額年俸です。

新聞によると、アメリカの調査会社が発表した各競技の

最新の平均年俸は以下の通りです。


バスケット:580万ドル(46400万円)

野球:301万ドル(24000万円)

フットボール:180万ドル(14400万円)


私の資料によると、1980年シーズンのメジャーの平均年俸は

143756ドルです。301万ドルはその20倍以上になります。

データに12年のずれはありますが、ガソリン代が3倍、

チケット代が5倍になる間に年俸は20…バランスが悪すぎます。

d0164636_07481936.jpg








それでも、各競技の観客数は減らないそうですから、経営者が

チケット代を下げることはないのでしょう。

アメリカの良き伝統、National Pastimeは庶民から遠ざかり、

金持ちだけが楽しめる時代になって行くのかもしれません。


by toruiwa2010 | 2017-01-21 08:31 | アーカイブから | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。