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岩佐徹のOFF-MIKE

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カムバック宣言から復帰戦まで~浅田引退にからめて(終)~17/04/14

浅田真央、現役続行!

~応援はするが、厳しいなあ~( 2015.05.19 初出 )


浅田真央がフィギュアスケートの世界に戻って来る。

昨日 ブログで現役続行を明らかにし、会見で話した。

いろいろ考え合わせたら、この選択をする可能性は

低いと思っていたのだが。


ファンはさぞかし大喜びだろう。

彼女が休み、鈴木明子がやめた昨シーズンのリンクは

宮原、本郷、村上たちが頑張ったが、“何か”が違い

寂しさが否めなかったもの。

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復帰を選択しないだろうと思った理由はいろいろある。

まず、モチベーションの持ち方の難しさだ。

フィギュアの世界では珍しいことではないと言っても

アスリートが1年間、競技を離れたあと戻ったとき、

自分をどう奮い立たせるかがきわめて難しいことは

容易に想像できる。


人によって程度の差はあるだろうが、アスリートは

コンペティション(競技、競うこと)が大好きだ。

引退した彼らが最も寂しいと感じるのはその雰囲気を

味わえなくなることだと取材しているときによく聞いた。

浅田が「試合で最高の演技をしたときの達成感や喜びの

感覚が恋しくなり・・・」と会見で語ったのも同じ意味だ。


次にコンディションだ。

周りは、「アイスショーに出ていた。そのために練習は

続けていた。だから心配は無用だ」と言うが、そんなに

単純なものだとは思わない。

だいたい、他の競技では大けがをしたときなどを除いて、

1年休んでまた戻ることなど考えにくい。プロアマを

問わず、トップレベルはそんなに甘いものではないのだ。


浅田クラスの選手が休養のあとカムバックするからには、

大会に出場するだけではダメだ…というのも悩ましい。

いや、ファンやメディアが満足しないからではない。

誰より本人が求めるものが高い位置にあるからだ。


しかも、今回またコーチを依頼した佐藤信夫コーチから

「上手く行けば試合に出られるかもしれないし、そうで

なければ試合に出られない事もある」と言われている。


浅田真央でも戻るのはそれほど難しいということだ。

経験がなくても それが簡単じゃないことは想像できる。


彼女が戻るとなれば それは日本でトップだけでなく、

世界レベルの大会でメダルを争える状態に持っていく…

ということだ。今年すぐにとは言わないが、グランプリ・

シリーズでの活躍にとどまらず、ファイナル、世界選手権、

そして3年後のオリンピックでメダルを狙うそこまで

行かないといけないのだから超えるべき山は多いし高い。


コーチは10月のGPシリーズではなく、12月の全日本を

彼女の復帰のめどと考えているようだ。急ぐあまり結果が

出ない事態を避けたいのだろう。


自分の年齢と若手の台頭も考えなければならない。

次のオリンピックを彼女は27歳で迎えることになる。

ざっと調べた限り、戦後のオリンピックの金メダリストは

圧倒的に20歳前後で占められている。


「ベテランになっているので大人の滑りができれば…」と

昨日、話していた。本当は、そういう演技で勝負ができる

フィギュアスケートであってほしいが、現実に目をやれば

ジャンプでポイントを稼がなければメダルを争えない競技に

なっている。大人の滑りで伸び盛りの若手を上回ることは

口で言うほど簡単ではないと思う。

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前例がないから優勝できないなどと言うつもりはない。

復帰するからには、女子フィギュアスケート史上最年長の

オリンピック金メダリストを目指してほしい。

ただし、ファンは今の時点で過大な期待をしてはいけないと思う。

日本中に感動をもたらした“ソチのフリー”は今も記憶に新しい。

しかし、あれは“特別”だ。

考え得る条件がすべて整ったからこそできた奇跡の演技だもの。

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まさか、これでキム・ヨナもカムバック…なんてあるのだろうか?

次のオリンピックは韓国だからあり得ない話ではないよね。

ともに27歳になるふたりが大人の演技で競い合うところも

見て見たい気がするが、そうなると、また日韓のファン同士が

醜いののしり合いを始めるのだろうね。それはやだな。


浅田真央:乗り越えろブランク

~私にも経験がある~( 2015.06.15 初出 )


スポーツ・ニッポンによるとフィギュアスケートの浅田真央が

10月下旬に始まるGPシリーズにエントリーするようです。

4週間前の会見で現役の続行を明らかにしたときは「復帰戦が

いつになるかは分からない。うまく行けば試合に出られるし、

そうでなければ試合に出られないこともある」と話していました。

“復帰”が口で言うほど簡単じゃないということでしょうね。

メディアの多くも12月の全日本が有力だと伝えていました。

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私は復帰しない可能性が濃いと考えていました。

モチベーションを持つことの難しさ、1年前のコンディションを

取り戻し、世界レベルの大会でトップを争うところまで力を

戻すことの難しさを考えると、ハードルはかぎりなく高いと

思っていたからです。


しかし、GPシリーズに出場するという話が事実なら コーチが

“GO”サインを出し、本人も“I’m ready”と判断したのでしょう。

現役続行が伝えられたときに書いた通り、浅田クラスの選手が

復帰する以上、どんな大会でも表彰台に乗ることが“マスト”に

なります。「大丈夫です」と言える自信を得たのでしょう。


頼もしい限りです。

4週間前、「フィギュア以外で1年休養したあと現役に戻る競技は

珍しい」と書きました。

柔道の野村忠宏やMLBA・ロドリゲスなど、ごく僅かです。

それだけに、世界でもトップクラスの実力を持つ浅田の復帰・

続行は注目されます。

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くらべられませんが、私にも長いブランクから復帰した経験が

あります。


198221日、「報道局報道センターへの異動を命ず」という

辞令を受け取りました。

19633月入社ですから、フジテレビでのアナウンサー生活は

19年で終わったのです。

1月中旬のバレーボールが最後の実況になりました。

形は本人の希望ですが、本心から出た希望ではありませんでした。

未練たらたら。ハハハ。


「いつかマイクの前に戻ってやる」と誓い、「アナウンサーで

なくたってしゃべる方法はあるのではないか」と模索しました。

しかし、行きがかりで「未練はない」と言い残したこともあって、

アナウンス部の対応は厳しいものがありました。

報道でナレーションをやっても、その後異動したスポーツ部で

ディレクターたちが知恵をしぼってしゃべる機会を作ろうと

しても激しく反対されました。自分の人徳のなさに呆れます。

ハハハ。


それでも、「いつか・・・」の思いは消えませんでした。

テレビを見るときは音声をミュートにして頭の中でプレーを

描写したり、アナウンサーと解説者のやり取りを聞きながら

「そこはその話じゃなくてこのことを聞くべきだろう」と

突っ込んだりしていました。実況の“シミュレーション”です。


WOWOWの前身、日本衛星放送に出向したとき、初めは衛星を

打ち上げる会社だと思っていましたが、その打ち上げが近づき、

“放送もする”と聞いて奮い立ちました。

強引に売り込んでアナウンス部を作り たった一人でそこに

異動しました。寄り合い所帯の会社ですから、放送のことなど

何も知らない人が多く、弁舌さわやかに“だまし”ました。

ハハハ。

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19901015日、都内のスタジオでヘッドセット・マイクを

つけました。89ヶ月ぶりです。

4月に現地で観戦・取材したアイスホッケー世界選手権に実況を

つけるのが初仕事でした。

実況の経験はないし、あらゆる競技の中で最も速く動く小さな

パックを画面だけで追って描写する…ハードルの高さは浅田と

いい勝負でしょう。ハハハ。


そのあと、11月には試験放送開始の特番でマイク・タイソンの

ボクシング、翌年1月にはアルペンスキーの世界選手権・・・と、

初めて実況する種目ばかりでした。50歳を過ぎていましたが、

声は出たし、滑舌も合格ラインに届いていました。

なにより、長いブランクのあと念願だった仕事に戻れた喜びが

ありました。


きっと、浅田も同じ喜びを味わうことでしょう。

ただし、彼女がいるのは“勝負の世界”です。結果が求められます。

厳しさは私などの比ではないはずです。しかし、彼女には胸を

張れる実績があります。支えてくれるでしょう。

襲って来るに違いないプレッシャーさえ楽しめるようになれば

しめたものですね。


蛇足ですが、日本の放送史上、89ヶ月もの

ブランクのあと復帰したアナウンサー、特に

会うぽーつ・アナはほかにいないと思います。


お帰りです~ジャパンオープン~

(抜粋: 2015.10.05 初出 )


浅田真央 がリンクに戻って来た。

結果をネットで見てしまったし、放送も録画だったので緊張感がなくなってしまったが、

鮮やかな復活を見せた。数日前のニュースで練習風景の映像を見て想像できた。

3Aを実に楽に、しかも柔らかく跳んでいた。いくら練習でもと思うほどだった。


プレッシャーが少ないチーム戦を復帰の舞台に選んだのも大成功だったね。

「なんてこと言うの。チーム戦も真剣勝負よ」としつこいマニアには怒られるだろう。

そりゃそうだけど、オリンピックでもない限り、負担は個人戦の比ではないはず。

553日ぶりの実戦だったが、彼女の気持ちが穏やかな状態にあることを写すように

実にゆったりと落ち着いた“おとな”の演技だった。

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私の目には トリプル・アクセルの着氷がわずかに乱れたように見えたが、ネットには

“成功”と出ていた。それならそれでいい。

しかし、フィニッシュの瞬間に合わせて「やはり、彼女に比肩する者なし」と言い放った

実況アナにはガックリした。“その通り!”と思う人もいるのだろうし、褒められただけで

喜ぶファンもいると思うが、そこまで言われるとかえってシラケてしまう。


そして、“141.70”にもビックリした。出すぎではないか? ご祝儀? まさかね。

浅田の自己ベストは“奇跡”と呼んでもいい2014ソチ五輪の142.71だ。どう考えても、

この日の演技があれに限りなく近かったとは思わない。“ケチ”をつけているのではなく

事実を言っている。

ジャッジがどういう構成だか知らないが、どこに行っても、どんなレベルの大会でも

こんなに点数が取れるとは思わない方がいい。喜ぶのはマニアとメディアだけだ。


思い入れが強いと聞く「蝶々夫人」が合っているのかどうか分からない。

楽曲のせいかパフォーマンス全体が重く感じられた。年齢的に、“軽やかに舞う”時代は

終わったのかもしれないが、フィギュアスケートでは会場の“空気”を味方にすることが

大事だと思う。その点でどうなんだろう。


着物を意識した衣装にも疑問がある。

“帯”はいいと思う。しかし、競技のコスチュームとしてはまったく問題がない胸元が

着物として見ると開きすぎていて気になるのだ。ま、私だけだろうけど。


なにはともあれ、浅田真央がカムバックを果たした。

日本の女子フィギュアにしっかりした芯ができた。本格的なコンペティションの場になる

11月のGP(中国杯)で世界のトップクラスと競うときにどんな演技を見せるか楽しみだ。


浅田真央、秋晴れから雨に

~グランプリ:中国杯~( 2015.11.09 初出 )

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浅田真央がスケート中国でリンクに戻って来ってきました。

ジャパン・オープンに出ているし、本人も「“復帰戦”という

気持ちじゃない」と話していましたが、 やっぱり真剣勝負

場は違うでしょう。気合の入り方も。


SP6分間練習に備えて控室からリンクサイドに出てきた

ときの動きを見て驚きました。

周りにいる人たちの位置を確認しながら、両腕を回したり足を

伸ばしたり、かなり身体を動かしていました。以前はほかの

選手の後方からリンクをのぞいていることが多かったと思います。

滑走順が1番だったにしても、すごく気持ちが前に出ている

気がしました。


一転して、演技スタートのポジションについたときには表情が

柔らかいなと感じました。やる気と自信を見せながら“いい顔”を

していました。

3A3-33ルッツと次々に成功(一つは回転不足だった?)

させて波に乗ったあとは氷の上の時間を楽しんでいるようにさえ

見えました。

テレ朝が流した試合前のインタビューにあった“若い人には

出せないスケートの味”を見せてくれました。

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復帰第1戦で優勝! やっぱり、あっぱれでしょう。

ただし、ほぼ完ぺきだったSPにくらべてFSは最悪でした。

貯金で辛くも逃げきったのは事実です。ファンにとっては

「だからどうした?1年の休養を経て日本のエースが戻って来た…

しかもいきなり優勝した。それだけで十分さ」でしょうね。


しかし、浅田本人は 心も身体もリフレッシュし、満を持して

カムバックしたのですから、この結果を心から喜ぶわけには

いきません。満足できない、悔しいという気持ちでしょう。

「アクセル以外で失敗があって、まだまだ」とインタビューでも

語っていましたが、内心、言葉以上に悔しいはずです。

世界のトップに立ったことがある浅田にしてみれば、“きっちり”

勝ちたかったのだと思います。このレベルの選手が“戦場”に

戻った以上、ブランクだとか顔触れがどうだとかは一切関係なく

結果を出したかったはずです。


一人、異様に盛り上がる修造。

ついて行けず戸惑う荒川。

精いっぱい頑張ってるけど泣きたい心境の信成


土曜日の放送の冒頭でした。

グランプリの放映権を持つテレ朝にとって、浅田真央の復帰は

天の恵み、ショートの完璧さがスタッフを高揚させ、それが

タレント司会者に乗り移った。しかし、専門家はそれほど

“手放し”にはなれない…空気に差が出た。そんなところでしょう。

笑えました。

視聴率をとりたいのですから、盛り上げるのは構いません。

しかし、正確に事実を伝えないといけないと思います。

浅田に関してはなにがなんでも褒める、“ネガティブなこと”は

言わない、触れないというのではねえ。


練習ですからどうでもいいですが、SPFSとも6分間練習の

最後に跳んだ3Aをスローで見ると回り切って いないように

見えました。 アナウンサーは「あざやか」と言い、司会者は

オフで「すごくきれい」と騒いでいるのが聞こえましたが。

断るまでもありませんが、難癖をつけているのではありません。

事実を知りたいのです。

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SPは世界最高難度のプログラムと専門家たちが口をそろえて

言っていました。“挑戦”でもあるのでしょうが、“自信の表れ”と

とることもできますね。

少しずつ減点要素があったようですが、逆にシーズン後半への

期待が高まります。


フリーはどうしちゃったんでしょうか?

前日のSPがうまく行きすぎたのか。こわいですね。

3Aが決まって流れに乗るかと思いましたが、以後のジャンプは

失敗の連続でした。思い入れのある“蝶々夫人”を演ずることに

気をとられ過ぎたのかもしれません。

結局、フリーだけで言えば本郷理華、エレーナ・ラジオノワに

後れを取りました。トータル200点未満での優勝は今シーズンの

GPでは初めてのはずです。


今さら言うのもなんですが、復帰していきなり完璧・・・というのは

簡単じゃないってことですね。

私などにはそれが何かは分かりませんが、本人とコーチには

課題が見えているのでしょう。

NHK杯までの3週間にきっと克服してくると思います。

フリーが悪かったことで逆に、完成型の“ニュー浅田真央”を

見るのが楽しみになりました。

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本郷理華が着実に成長しているのが分かりました。

本来大きな武器になるはずの長い手足を生かし切っていない

点がいつも不満なんですが、今回はかなりいい出来で2本を

そろえました。見事です。

わずかに減点材料はあったようですが、ジャンプはほとんど

ノーミスでした。SP,FSとも冒頭の33を跳ぶときに自信が

うかがます。頼もしいです。着氷後に流れがでればもっと

点がもらえる気がします。


相変わらず、リンクに立ったときの姿勢が気になります。

“出来映え”の採点でマイナスに作用しなければいいのですが。

肩を引き、胸を張ってほしいです。

振付けだけでなく、その点でも鈴木明子の指導に期待します。


彼女の成長で、宮原知子、村上佳菜子とのNo2争いが激しく

なるのはいいことですね。


今シーズンは女子が面白そうです。


超長くて恐縮です。

浅田真央についてはいろいろ書いてきましたが、

今回はこれにて終了です。

日本フィギュアスケート界では“唯一無二”の

存在でした。改めてお疲れ様と言いたいです。


今の調子ではおそらく、今月いっぱいは

記事の更新を休むことになります。

ご容赦ください。


by toruiwa2010 | 2017-04-14 08:21 | アーカイブから | Comments(0)
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