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岩佐徹のOFF-MIKE

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MLB:ひそかなサイン~アーカイブから~17/06/18

タオルはどこへ消えた?

ただいまCMです~

( 2011.04.21 初出 )

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3月末、ツイッターを通じてKさんと知り合いになりました。

プロフィルに“アメリカ在住の学生、野球観戦と写真撮影が趣味”と

あるのを見てすぐにあるお願いをしました。

「球場に行ったら、XXXXを確認してほしい。写真があると

大いに助かります」と。


フジテレビがメジャーの中継を始めたのは1978年です。

シンシナティでの開幕戦からの3週間は、東海岸を中心に、

各都市でパンチョ伊東さんと実況をつける旅をしました。

初めて見る本場の野球のスピードとパワーに圧倒されましたが、

プレー以外にも、スコアボードの仕掛けや応援のスタイルなど、

初めてのことをいろいろ経験する楽しい旅でした。

現地で中継を始めてから3試合目ぐらいだったでしょうか、

チェンジになって放送席から球場を見回していると、日本では

見かけない光景に気がつきました。1塁側ベンチの外野寄りに

置かれているカメラのレンズにタオルがかけられているのです。

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「なぜ、カメラレンズにタオルが?」と不思議に思いました。

次の攻撃が始まるとタオルが消えていることも分かりました。

放送を手伝ってくれる現地スタッフに聞いて“タオルの意味”が

判明しました。テレビ局から主審へのシグナルだったのです。

「タオルがかかっている間はCMの放送中だから試合の再開を

待ってくれ」…。

主審は、ピッチャーが規定投球数を投げ終えても、タオルが

見えていたら、プレートをほうきで掃いたり、ボールボーイに

予備のボールを持ってこさせたりして時間を稼ぎます。ハハハ。


これを“towel off(タオル・オフ) 方式と言うのですが、今でも

続いているかどうかに興味がありました。


A’s vs Marinersの開幕戦を見に行ったKさんからたくさんの

写真が送られてきました。

…しかし、タオルがかけられたものは1枚もありませんでした。

残念!

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アメリカでは放映権の獲得に大金を投じたテレビ局がCM

守るために知恵を絞ります。

NFL(アメフト)NHL(アイスホッケー)には、野球のような

インタバルがありません。しかし、CM“must”ですから、

それぞれに工夫を凝らして消化しています。審判へのサインも

決まったものがあります。20年前は覚えていたのに忘れました。

ハハハ。


とにかく、次のプレーが始まるまでが妙に長いなと感じたら、

現地テレビがCM中だと思って間違いないでしょう。

ええ、少し乱暴ですが。ハハハ。


分かる人にしか分からない形で交わされるシグナルのおかげで

視聴者はプレーのすべてを見ることができます。

斎藤祐樹の初登板では、CMが明けて球場の映像に戻ると、

ほぼ毎回、先頭打者への投球が始まっていました。

CMそのものが長かったり、3アウトのあとアナウンサーが

まとめてCMに行くまでの時間が長かったりしたのでしょう。

要は、テレビと日本プロ野球機構の間の相談もないし、主審が、

最近 厳しくしている投球練習の時間を厳格に守っているから

視聴者には不親切な結果になるのです。

試合時間の短縮は至上命題ですが、日本シリーズでもこんな

対応だったらファンの間でも意見は分かれるでしょう。


話が少しそれましたが、種目に関係なくCMが切れることは、

とくにアメリカではご法度ですから、テレビと審判の間には

何らかのサインの交換が行われているはずです。

“タオル・オフ”をやめたのなら、どんなサインにしているのか

ぜひ知りたいものです。


アメリカで野球を見る機会があったらぜひ目を凝らして探して

みてください。

投球練習が終わるころ、主審がどこに注目しているかを…。

ハハハ。


Towel off”についての報告


皆さんが関心を持っているかどうかに関係なく、先日 書いた、

メジャーの主審とテレビ局の間でどんなシグナルが交わされて

いるのか…に、私は強い関心があります。

あの記事を書いたあと、ロイヤルズ、ドジャース、マリナーズ、

オリオールズの4球団にメールを出しました。

そのとき、ホームで試合をしていたので選びました。


つたない英語だったにもかかわらず、全球団から回答が来ました。

ファンを大事にする姿勢がうかがえます。

最も丁寧に書いてくれたのはカンザスシティ・ロイヤルズです。

その回答を中心に、現在の試合運営をまとめておきます。


CS放送が盛んになり、ほぼ全球団の試合をそれぞれの地元局が

中継するようになった今では“タイム”が試合の進行を管理して

います。まず、3アウトになると2塁塁審がストップウォッチを

スタートさせます。

クルー・チーフ(4人の審判のリーダー)の場合もあるようです。

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140秒 経過すると、主審にシグナル(うなずくだけのときも

あるし、ハンドシグナルを使う場合も)を送ります。

主審はピッチャー(キャッチャー)に投球練習はあと1だと

知らせます。

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イニング間の時間についての回答は“まちまち”でした。

オリオールズは“2、ドジャースは“220秒から240

書いてきましたが、マリナーズとロイヤルズは具体的な数字を

書いていませんでした。ただし、試合の運行がテレビのCM

“関係なく”行われていることははっきりしました。

つまり、一定の時間が来ると新しいイニングが始まるから、

テレビさんはその時間内にそちらの責任でCMを消化しなさい

ということです。

“タオルオフ”やそれに似たやり方は“過去の遺物”でした。ハハハ。


*ちなみに、NPBの公式サイトによると、日本プロ野球では、

イニング間は215秒で、時間は球場のスコアボードに表示し、

130秒経過後あと1を通告する、となっています。


丁寧に書いてくれたカート・ネルソン氏にリスペクト…

彼によると、“タオルオフ“が行われていたころには、試合開始の

直前にバットボーイがベンチ前に出てタオルを振り回したとか。

ロイヤルズの選手が“take field”=守備位置に散って行くことを

テレビやラジオに知らせるキューだったそうです。

1980年のワールド・シリーズを含めてかなり通いましたが、

気づきませんでした。


彼はロイヤルズ野球博物館の“ディレクター”だそうですが、

私への回答メールの最後に、“good question”と書かれていました。

アメリカの池上彰のようです。ハハハ。


*写真は、ツイッターで友人になったKさんが撮ったものです。

私が得た情報を知らせたところ、ちょうどセーフコにいた彼が、

撮ってくれました。


by toruiwa2010 | 2017-06-18 08:20 | アーカイブから | Comments(0)
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