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岩佐徹のOFF-MIKE

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野際陽子さんが逝った~女優の前は優れたアナだった~17/06/19

野際陽子が逝った。


ほぼすべてのメディアが肩書として“女優”を使っている。

私たちの世代の人間にとっては“元NHKアナ”でもある。

wikipediaを見れば、1958年入局、62年退局とあるから在籍は

わずか4年だったし、目立ってはいたが、ぱっと思い出せるほど

大きな番組を担当していたわけでもないのにアナとしての彼女の

イメージは“元NHK”なのだ。

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私が強く記憶しているのは“移籍”したTBSで平日の午前中に

司会をしていた「女性専科」での見事な仕事ぶりだ。

私のフジテレビ入社は1963年だから同世代と言っていい。

そのころの私はかなり“とがって”いたから「野際陽子?うん、

まあ、美人だよね」と強がっていたが、本音は違った。


「女性専科」はニュースも扱っていたが、ゲストを呼んで話す

コーナーもあり、モーニング・ショーの先駆けになった番組だ。

品があって、話す口元や語り口がキレイだった。おそらく、

前後を含めた長いテレビの歴史上、美しさと知性を兼ね備えて

彼女を追い越したアナはいないと言ってもいいかもしれない。

元フジテレビの高島彩はいい勝負をしていると思うが、時代が

違いすぎて比較することがむつかしいし、意味がないだろう。


何しろ、1950~60年代の女性アナといえば、男性アナの横で

うなずいたり合いの手を入れたりする以外にやることがなく、

ニュース番組でも 今なら「上野動物園でパンダが生まれた」、

「羽子板市が始まった」など“トピックス”と呼ばれる項目しか

読んでいなかった。“刺身のつま”状態だったのだ。


これまで“草分け”として紹介される女性アナは山ほどいるが、

99%が“虚偽申告”だ。実績を見れば、野際陽子こそ視聴者が

初めて認知した女性アナだった。

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テレビを通してしか知らないが、人柄もよかった。

彼女が他人を悪く言うのも、人から悪口を言われているのも

ほとんど耳にしたことがない。

以前、 “3040代に聞いた、こんな風に年齢を重ねたい

憧れの人(60歳超)”というランキングをテレビでやっていた。


1.吉永小百合

2.八千草薫

3.森光子

4.岩下志麻

5.野際陽子


…妻はコーナーの途中から「絶対、野際陽子よ」と言っていた。

5位という結果にはまったく納得していない。私は1.八千草、

2.野際だった。


81歳か。

“若い”とは言わないが、女優としてやれることはあったと思う。

「やすらぎの郷」の出演シーンは撮り終えているそうだが、

ドラマの上ではどうなるのだろう?

たしか、収録開始の時点で倉本聰はすでに全130話分の

脚本を制作陣に渡していたはずだが、一部を書き直して

敬意を表すのではないか?それに値する人だったもの。


by toruiwa2010 | 2017-06-19 08:07 | ドラマ | Comments(0)
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