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岩佐徹のOFF-MIKE

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MLB:案外知らないこと 2~アーカイブから~ 17/07/16

変わった・変わらない

~メジャーの周辺から 2(2011.05.24 初出 )

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大リーグを追いかけていた1978年から81年まで、現地で見た

テレビ中継の画面を思い出してみるととても“クリーン”でした。

テレビの世界で“クリーン”は、画面にスーパー(字幕)が出て

いないことを意味します。

映像の配信を受けるときに「ダーティー(字幕付き)で」とか

「クリーン(なし)でお願いします」などと依頼するのです。

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1978 ワールド・シリーズ:R・ギドリーvsR・スミス


野球中継ですから、完全に字幕なしではありません。しかし、

SBO(ストライク、ボール、アウト)の表示も思い出したように

しか出ていませんでした。ハハハ。

日本で 得点やボール・カウントが常に表示されている画面に

慣れていましたから、初めは違和感がありましたが、“余計な

もの”を一切 省略した画面はすっきりしていて、心地よさを

覚えるようになりました。


新しいバッターが打席に入ったときに表示される打撃成績も、

前日までの数字が最後まで更新されることなく出ていました。

送り手も受け手も大雑把だったのでしょう。

打席ごとに更新するようになったのは数年後のことです。

1981年シーズンにストライキによる中断があり、アメリカの

テレビが日本のプロ野球を放送したことがありましたが、日本の

放送を見たスタッフが導入したのだと思います。

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また、197879年ごろは球速の表示もまだありませんでした。

現地から実況する立場としては“パワー”と“スピード”の象徴の

ひとつ、ピッチャーが投げるボールの速さはぜひとも伝えたい

ところですから“歯がゆい”思いをしたものです。


…ドジャー・スタジアムだけは、それが“ある程度”可能でした。

ネット裏の最前列に、必ず“彼”…ドジャースで中南米担当の

スカウトをしていたマイク・ブリトがいたからです。

古いMLBファンなら、大きく割れるスクリュー・ボールを

武器に大活躍したフェルナンド・バレンズエラを覚えている

はずです。日本人には“金太郎さん”のニックネームで知られる

バレンズエラを発掘し、ドジャースに入団させたのが彼です。


彼はスカウトのほかに“副業”を持っていました。

ドジャースのホームゲームのときは、ネット裏の“定位置”に

陣取り、スピード・ガンで1球ごとに球速を測定していました。

当時は“90 mile-par-hour fastball”(90マイル=145キロの速球)

という言葉があって、メジャーでも、90マイルのストレートは

目立っていました。


投球が90マイルを超えると、彼はスタンド中段にある放送席に

指の本数で知らせていたのです。

“グー”ならちょうど90マイル、1本なら91マイル、そして、

指が3本立てば93マイル、つまり、150キロというわけです。

換算表を作って“彼”のシグナルを活用させてもらいました。

ハハハ。


2年前のWBCを見ていて、サンディエゴのペトコ・パークの

ネット裏に懐かしい顔をみつけました。かなりの年齢になって

いるはずですが、どう見てもです!!

ストローハットをかぶってガンを構える姿はあの頃とまったく

変わっていませんでした。

変わったのは、どこにも結果を知らせていないことと、いつも

左手に持っていた葉巻がなくなったことです。ふむ、いつから

“健康志向”になったのでしょうか。ハハハ。

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キャッチャーの真後ろでガンを構えるのが“彼”です。


このときは彼の名前が思い出せなかったのですが、この記事を

書くにあたって検索したところ一発で出てきました。PC

入力したのは4語でした。“dodgerscigar speed gunまあ、

便利な世の中になったものですねえ。ハハハ。


便利…と言えば、ブリトのハンド・シグナルは球場備えつけの

レーダー・ガンにとって代わられました。今では、日米ともに、

投球と同時に画面に出るようになっています。

NHKは現地がマイルで計測したものを自動的にキロに

換算するプログラムを使って表示しているのでしょう。


先週、24 man-roster について書きました。

“上がり”がいないメジャーでは一人少ないだけでもいろいろ

考えなければいけません。


まず、ピッチャーを何人 入れるかが大問題になります。

30年前は10 manpitching staff とか11 man…という言い方が

普通にされていました。

つまり、投手陣を10人で編成することが多かったのです。

先発要員が5人、クローザーが1人、そして、中継ぎ4

(11 man なら5)で構成します。

セットアッパーという考え方は少しあとに出てきたものです。

現在のロースターを見てみると、12人で編成しているところが

多いようです。必然的に野手の数が減ります。

ただし、開幕時は日程に余裕があるので、10人、11人にして、

その分、野手を増やしていたチームもあったはずです。


キャッチャーについても難しい判断を迫られます。

昔も今も、キャッチャーは2人のチームが多いですね。ケガの

多いポジションですからリスクは大きいです。打撃不振でも

先発キャッチャーをなかなか代えないのは控えが一人しか

いないからだと思って間違いありません。

代打・代走を出して2人目のキャッチャーを使ってけがでも

したら目も当てられません。


…たぶん、どのチームにも“emergency catcher”がいるはずです。

“正規”のキャッチャーが出払ったときにマスクをかぶれそうな

内外野手のことです。

キャンプのとき、監督・コーチは野手の中でキャッチャーを

やれそうな選手をそれとなく探しているものだと聞きました。


キャッチャーの数は同じでも、ピッチャーは30年前にくらべ

増えていますからしわ寄せは当然、野手のところに行きます。

25人のうち12(投手)+2(捕手)が確定すると、残る枠は11しか

ありません。先発(内外野)7人ですから控えは4人です。

一方、延長回数・時間制限+“28人登録・25人ベンチ入りと、

選手に優しいシステムの日本では、試合ごとにベンチ入りする

ピッチャーは8~9人でしょう。メジャーにくらべて、野手に

大きなゆとりがあります。


メジャーはこの厳しい条件の中で162試合を戦います。しかも、

182日間(2011)で!!

休みはたった20日しかありません。ここで言う“休み”とは

“試合がない”という意味です。飛行時間だけで5~6時間かかる

大陸間を含む移動に当てることもありますから“完全休養”は

ほんの数日でしょう。


少しでも体を休めるようにと球団も考えます。

試合が終わるとすぐに、バスが外野グラウンドに入る。

簡単にシャワーを浴びただけの選手たちが私服に着替えて

乗り込み空港へ。待ち構えたチャーター機で次の試合地へ。

ホテルのチェックインが午前2時、3時ということもザラです。


「サンデーモーニング」で能天気なH本が「メジャーなんて

こんなもんよ」と言うたびに、「知りもせんで、黙っとれ!」と

一喝したくなる72歳の私。ハハハ。


FARM=農場:ああ、驚いた*


昨日は久しぶりのマージャンで帰宅が午前0時近くでした。

寝ていると思った妻がまだ起きていて、映画「ナチュラル」を

見ていました。ロバート・レッドフォード主演のメジャーを

舞台にした物語です。

残り15分ぐらいを見ましたが、ドラマのクライマックスで

それは起きました。

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最終回に逆転のチャンスをつかんだニューヨーク・ナイツは

打席にレッドフォード扮するロイ・ホブスが立ちました。

カウントが0-2になったところで相手チームの監督が出てきて

投手交代を告げました。左打者のホブスに対して左ピッチャーを

起用したのです。

盛り上がるスタンドの歓声をバックにラジオのアナウンサーの

興奮した声が聞こえます。

そして、画面の下に日本語の字幕が出ました。

「農場で育った速球派…」

野球ファンならこの場合のfarm3A2Aなどの下部組織を

指していることを知っていますね。

つまり、アナウンサーは「ファームから上がってきた…」と

言ったのです。野球音痴の訳者が“farm=農場と決め込んで

しまったのでしょう。わあ、恥ずかしい!ハハハ。


この映画は、テレビ初放送ではないと思います。

日本語訳を担当した人は知らないのだから仕方がないですが、

周りにいた関係者の誰もチェックしなかったのでしょうか?

視聴者からクレームはなかったのでしょうか?


再放送もあるでしょうし、私が見始める前の部分に間違いが

ある可能性も否定できません。

今朝、NHKにメールを送っておきました。ハハハ。


*この部分をどう受け止めるか…

明日も読んでから判断してください。


by toruiwa2010 | 2017-07-16 08:17 | アーカイブから | Comments(0)
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