ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

「ダンケルク」と「三度目の殺人」~洋画・邦画:90点が2本~17/09/22 

ダンケルク 90


ベルギーとの国境に近いフランス北部の港町、ダンケルクの

人影のない通りを6人のイギリス兵が行く。降伏を呼び掛ける

ドイツ軍のビラが彼らの頭上に降り注ぐ。フランス軍とともに

完全に追いつめられていた。


ドイツ軍の銃撃を逃れてたどり着いた浜辺には無数の兵が

列を作っていた。母国からの救援の船を待っているのだ…

d0164636_07023049.jpg








このとき、ダンケルクにはドイツ軍に追い込まれた40万人の

イギリス・フランス兵がいたと言われています。

いつ来るか分からない船を待って 浜に立ち尽くす兵の群れに

ドイツの戦闘機は容赦なく襲い掛かります。双眼鏡を覗けば

HOME(イギリス)はすぐそこですが、船はなかなか来ません。

本国では民間の小型船も徴用してダンケルクに向かわせます。


絶望感が漂うダンケルクの浜、救出のためドーバー海峡を渡る

民間の船、上空でドイツ機と交戦するイギリス空軍の戦闘機…

映画は、複数のエピソードを少しずつ時間をずらし、たくみに

つなぎ合わせて歴史的な“ダンケルクの戦い”を描いています。


19405月末と言えば、ヨーロッパで戦端が開かれてから

間もないころです。戦史に残る有名な作戦ですが、こんなに

早い時期に実行されたのだとは知りませんでした。

いずれにしても、当時のドイツは圧倒的に強かったのでしょう。


撤退作戦を大きくとらえつつ、その中できっと無数に起きたに

違いない小さな出来事を丁寧に描き、しかも、2時間弱の中に

凝縮した監督の手腕は凄いと思います。


全体に 映像の持つ迫力に圧倒されました。

特に 畳み込んでくる最終章は見事です。

興味深かったのは、ヨーロッパを舞台にした第2次世界大戦を

描いているのに、ラストシーンの“おぼろな”二人をのぞくと、

ドイツ兵がまったく映らなかったことです。監督のこだわりの

“中身”を知りたいです。


戦争映画のレビューはいつも微妙です。“面白い”と書くのは

どうしても気が引けます。しかし、惹きこまれたのは事実です。

ただし、“あからさま”ではないものの、それでも、勝った側が

戦争を描くと“ヒロイズム”と無縁ではいられないのだなあ…

という感想は持ちました。

d0164636_07065704.jpg








評価が高いようです。

辛口の“腐ったトマト”でさえ、93%をマークしていました。

週刊朝日の映画通4人のうち3人が“超お勧め、ぜひ見て”の

サムアップx4を与えていました。

私も90点をつけましたが、同じ点数の「マンチェスター・

バイ・ザ・シー」の方が好きです。


三度目の殺人 90


夜更けの河原を二人の男が歩いていく。

一人は三隅高司(役所広司)、その前を行くのは元雇い主だ。

ふところに手を入れて何かを取り出した三隅がものも言わず、

背後から殴り掛かった。倒れ込んだ相手に、何度も何度も、

手にしたものを振り下ろす。

息絶えた男にガソリンを振りかけて三隅は平然と火を放った。


逮捕され、起訴された三隅を三人の弁護士が接見に訪れた。

d0164636_07025761.jpg









謎めいたエンディングに不満ああるものの、“完成度”の高さは

認めざるを得ません。細かいところを丁寧に描いています。

それでいて、長いと感じさせない出来上がりは見事です。


三隅を訪れた3人の男の一人、主任弁護士の重盛に扮したのが

福山雅治ですが、初めて登場したシーンのセリフを聞いたとき、

うん、なんだ、ミスキャストじゃないのかと思いました。

本人のせいではなくて気の毒ですが、“二枚目すぎる”ことが

邪魔をして、言葉の一つ一つが素直に入ってこないのです。

ただし、この作品では、時間の経過とともに、なぜ 是枝監督が

気に入って使うのかが少し分かる気がしました。


役所はこの映画でも納得の出来ですが、被害者の娘を演じた

広瀬すずが素晴らしい演技を見せています。

特に、後半で弁護士たちに自分の暗い過去を告白するシーンは

圧巻です。助演女優賞の候補に名前が挙がるだろうと思います。


by toruiwa2010 | 2017-09-22 08:11 | 映画が好き | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。