ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

残念でした 村上春樹 2~アーカイブから~17/10/08

村上春樹「1Q84」のBOOK1~2を読むのにどれほどの時間が

かかったのか、今になると思いだせません。途方もない時間

だったような気もしますし、あっという間だったような気も…。


どちらにしても、“充実した いい時間”を過ごしたという

記憶はありません。ハハハ。


駄作としか思えない( 2009.07.31 初出 )

d0164636_15135683.jpg






苛立つ自分をなだめながら、なんとか、村上春樹著「1Q84」を

読み終えました。

本を読んで、これほどストレスがたまったのは初めてです。

読了後の感想を率直に書くなら、“これは駄作だろう”以外の

言葉が思い浮かびません。

私自身が5件 書き込みましたが、それをのぞいても8件の

コメントがありました。

最近では、“カレー騒動”に次ぐ“珍事”です。ハハハ。

その内容を分析すると、正面から私のエントリーに“不快感”を

示したものはほとんどなくて、村上ファンだと認めたうえで、

私の感想にもおおらかな反応を見せた方が数人…、なにより、

感情的な反論がなかったことを嬉しく思います。

d0164636_13560778.jpg








「説明しなくてはそれがわからんというのは、つまり、

どれだけ説明してもわからんということだ」


物語の中では、認知症が少しずつ進行している天吾の父親が

語った言葉ですが、それは、どう考えても、作者が言いたい

ことでもあるのでしょう。

決して、重箱の隅をつつくつもりはありません。

しかし、無償で、読みたい人だけが読めばいい、ささやかな

ブログを書いている私などと違って、BOOK 1-2で合わせて

3780円も払わなければ読めない本を書く世界的な大作家なら

こんなに読者を混乱させる文章は書かないでほしいと思います。

それとも、“説明責任”なんて言葉も辞書から削除しますか?

載ってないけど。ハハハ。


読んでいるときから「なぜ、こんなことを書いたのだろう?」

という疑問が頭から離れなかった描写があります。ともに、

BOOK 1です。


ぱっとしない左右でいびつな乳房と、手入れの悪い

サッカー場を思わせる○毛。(204P


乳房は大きさが足りないし、おまけに左右非対称だ。

○毛は行進する歩兵部隊に踏みつけられた

草むらみたいな生え方をしている。(326P


特別の意味があって、この部分を選んだわけではありません。

当ブログの訪問者は皆さん、“オトナ”だと思っていますから、

これぐらいの“下ねた”は大丈夫なはずです。

品位を保つために、1文字 “伏せて”おきましたがが(ハハハ)、

これはダメでしょう。

これだけ長い小説であれば“無駄な”文章も、あって不思議では

ありません。しかし、この二つの描写で、村上春樹は青豆に

ついて何を言いたかったのか?その意図がさっぱり分からず、

単なる“言葉遊び”としか、思えません。


初めて読む村上春樹作品が“これ”だったのがわが身の“不運”

なのかもしれません。

過去の作品もすべてこの調子なんでしょうか? まさかね。

内外を問わずきわめて高い評価を受けている作家ですから、

そんなはずはないでしょう。

ただ、私が、果てしない“混乱”の中でこの本を読んだことは

まぎれもない事実です。

途中から、「これはSFなのか?」と思い始めました。

「それならそうと、初めから言ってくれよ。映画でも小説でも、

SFものは敬遠することにしているんだから。

“絶不調”だった5番・新井の前の4番・金本みたいに。ハハハ。


青豆が、見落とすはずがない大きな事件についての情報の“洩れ”を

自覚するあたりから「怪しいな」と思い始めました。

さらに、この物語が進行している年、1984年を“1Q84

呼ぶことに決め、やがて、空に浮かんだ“二つの月”に気づき、

それが、彼女の一時的な“錯覚”や“思いこみ”で終わらないと

分かった時点で、読み続けることが苦痛になってきました。


この作家は“錯乱”しているのではないか?

言いたいことは何なのか?

あちらの世界、こちらの世界とは何か?

空気さなぎとは、リトル・ピープルとは何を象徴してるのか?

また、それらを登場させることで作者はどんなメッセージを

伝えようとしているのか?

…ナゾは、何一つ解けることなく、ナゾのまま残りました。

今更 解きたいとも思いません。ハハハ。


BOOK 2の中盤で青豆と教祖が“11”になるところまでは、

その先の展開にいくらかの期待がありました。

しかし、見事に裏切られ、残ったのは時間がもったいなかった

という思いと疲労感です。


圧倒的な高評価で新人賞を取ったとされる「空気さなぎ」が

一部 登場しますが、それほどのものとも思えません。

BOOK 2396ページに


『空気さなぎ』は幻想的な物語のかたちをとって

いるものの、基本的には読みやすい小説だった。


…とあります。きっと、作者は、「1Q84」もそうだと言いたい

のでしょうが、私には、どちらも“ちんぷんかんぷん”です。

ハハハ。


そもそも、小学校4年生(10)のある放課後に、少女が少年の

手を握っただけなのに、20年後になっても、その二人が互いを

想い続けるなんてことがあるのだろうか?

それがまさに 1Q84年の、あっちだかこっちだかの世界だから

こそ見られる現象なのか?

脳細胞をフルに動員しても、この本に書かれていることを

理解するのは不可能でした。


そういえば、何かの受賞のスピーチが話題になっていたなあと

ウイキペディアをのぞいてみたところ、精神科医&批評家の

斉藤環氏の書いたこととしてこんな記述がありました。


隠喩能力を、異なった二つのイメージ間の

ジャンプ力と考えるなら、彼ほど遠くまで

ジャンプする日本の作家は存在しない。


…なるほど。えーと、これはほめているんですよね。

「たしかに」、「これはうまいなあ」と思うものもありますから、

評価があるのも当然です。

隠喩や比喩については、前のエントリーで散々書きましたから、

これ以上は書きません。

しかし、これほど“乱発”しちゃあダメじゃないかなあ?

ここというときに“放って”こそ、値打ちがあるというものです。

WBCのイチローのように。ハハハ。

d0164636_14020277.jpg








指摘されるまでもなく、これが“書評”になっていないことは

本人が一番よく分かっています。

“ありてい”に言えば、単なる感想? いけませんか? 

新聞や週刊誌では、専門家の書評を見かけないので、ネットで

検索して、いくつかを読みましたが、読まなきゃよかったと

思いました。本編を読む以上に混乱してしまったからです。

もっと恐ろしいのは“上・巻”ではなく、“BOOK 1” “BOOK 2”

なっている以上、“BOOK 3”“BOOK4”が出てもおかしくない

とする説があることです!!

「これ以上、いじめんといてくれ」…ハハハ。


若いころから、絵画、音楽、文学…どんな分野であっても、

「分からない奴は分からなくていい」というタイプの芸術は

認めないことにしています。“ミロのヴィーナス”は美しいし、

素直に感動しますが、“ゲルニカ”などは何度見てもそのよさが

理解できません。専門家の解説を聞いても、です。

芸術作品の評価を決めるものさしの中に“見て、聴いて、読んで、

万人が理解できる”を入れるべきではないでしょうか?


そういえば、政治体制を「壁」、人間を「卵」にたとえた村上の

エルサレム賞のスピーチですが、「どんなに壁が正しく、どんなに

卵が間違っていても、私は卵の側に立つ」…

私の胸には響きません。どちらかといえば“うすっぺら”、“空虚”

という印象です。

ムツさん(「秩父山中 花のあとさき」NHKドキュメンタリー)

言葉のほうがはるかに訴える力を持っています。

それは“頭でつむがれた”のではなく、“ハート”から出てきた

言葉だからです。

“大作家”と“山里のおばあさん”だと、前者の言葉に感心して

しまいますがちですが。


皮肉でなく、この本に書かれていることを理解できたと言う人は

“すごい!”と思います。私には、とても無理です。

ただし、文学って、こんなにややこしいものでいいのか?という

疑問が残ります。そして、くれぐれも、“理解できた”人たちが、

「“理解できない”とは格好悪くて言えないから」との思いから、

そうおっしゃっているのではないことを祈ります。ハハハ。


1冊読んだだけで、大作家を切り捨てたのでは後悔するかも

しれないと思い、初期の作品、「ノルウェイの森」を購入しました。

私より先に読んだ妻は「似たようなもの」と言っていたのに、

さらに、「ねじまき鳥クロニクル」と「海辺のカフカ」を買って

きました!

この期に及んで「はまりそうだわ」と言い出していますが、

「お好きなように」と言っておきました。ハハハ。

「ノルウエイの森」を含め、私が読む可能性は低そうです。

5日前に4冊の新作がAmazonから届いたからです。


マイケル・コネリーの「The Brass Verdict

ネルソン・デミルの「The Gate House

マイケル・コネリーの「The Scarecrow

ケン・フォレットの「World without End

d0164636_13561125.jpg








好きな作家ばかりで、わくわくします。12月にかけてさらに

4冊、届く予定です。頭が痛くなるような、わけの分からん

小説を読んでいる“ヒマ”はないのです。ハハハ。

先日の朝日新聞(be)に「村上春樹の作品を読んだことが

ありますか?」との設問があり、「ある」が45%、「ない」が55%、

「ある」人に「好きですか?」と尋ねると、その回答は「はい」が

51%、「いいえ」が49%だったそうです。

「はい」と答えた人たちにその「魅力」を聞くと、回答の

上位ふたつは次のとおりでした。

「隠喩多用の文章」22

「幻想的な物語」22


…そのふたつが気に入らない私には、読む資格がないようです。

口惜しくもないし、困ることもありませんが。ハハハ。


今朝早く、この記事に対するコメントを更新しています。⇓


by toruiwa2010 | 2017-10-08 07:30 | アーカイブから | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。