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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:読書・歌・趣味( 35 )

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フィリップ・ニコルソンが死んだのは2005年7月10日でした。
ニュースを知ったとき、かなりショックだったことを思い出します。
よほどマニアックでないかぎり、名前を聞いて誰のことか分かる人はいないでしょう。
私が大好きな作家、A.J.クイネルの本名ですから。ハハハ。

クイネル…と聞けば、今年の初めにアーカイブで取り上げたばかりですから、覚えている
方もおいででしょう。詳しくは → http://bit.ly/i0SvQi

日本語と英語で13作すべてを読んだはずです。ただし、作品リストの最後に載っている
「The Scalpel」については記憶がはっきりしません。ハハハ。
1980年代後半、友人が「今、読むならクイネルでしょう」と言って新潮文庫から出ていた
「スナップショット」を貸してくれたのが彼に“はまった”きっかけです。
読み終わるなり、「持っているのを全部貸してくれ」と頼み込むほどでした。
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小説を原書で読むようになったのは1993~4年だと思いますが、それ以後は、クイネルの
作品も英語で読んでいました。それほど難しい単語が多くなく、スピード感のある文章に
惹きつけられました。
その頃から、ジョン・グリシャム、ジェフリー・アーチャー、ケン・フォレットをはじめ
5,6人の作品を英語で読んでいますが、いつも気になっていたのはクイネルの新作がいつ
発売になるのだろうか、ということでした。
2001年の「地獄の静かな夜」のあと、パタリと“音沙汰”がなくなってしまいました。
全米オープンのたびにニューヨークの書店、“バーンズ&ノーブル”で探し回りましたが、
彼のコーナーそのものがありませんでした。
アマゾンで調べても分からず、それなら、昔、日本語で読んだ作品を英語で読み直そうと
思いましたが、それすらなかったのです!
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先日、日課のウォーキングに出たとき、道路に積まれた本が目に入りました。
ゴミとして出されていたのですが、どういうわけか、ひもでくくられた数冊の上に1冊の
文庫本が乗っていました。「ヴァチカンからの暗殺者」…もちろん著者はA.J.クイネルです!
当然、拾いましたよ。日本語でもいいから、もう一度読んでみたかったのですから。

帰宅してから、冒頭の部分だけでも読んでみようかと思ったのですが、「できればやっぱり
英語で読みたいなあ」と未練が出ました。ハハハ。
改めて検索すると、あれれ…ちゃんと、あるじゃないですか。
急いで、どうしても読みたいものを注文しました。
発送元がバラバラなので、まだ、到着していないものがありますが、一番楽しみなのは、
最初に日本語で読んだ「Snapshot」です。
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アメリカ、イラク、イスラエルが絡んだ“核”をめぐる物語だったと記憶しています。
あいまいな言い方になるのは、読んだのがだいぶ前だからです。
ただし、はっきりと覚えている単語がひとつだけあります。 “イエローケーキ”です。
物語のシンボルとも言うべき核関連の物質の呼び名です。
イスラエル空軍によるイラクの核施設攻撃などが、いかにも彼らしい 歯切れのいい筆致で
テンポよく描かれていました。日本語で。ハハハ。

ちょうど、読みかけのコネリーの「The Reverse(逆転)」がもうで少し終わるところなので、
届いたら早速 読みます。日本語訳で読んだときとは全く違うインパクトがあるはずです。
なにしろ、今度は“岩佐徹訳”ですから。ハハハ。
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私が知る限り、彼の小説で映画化されたのは処女作「Man on Fire(燃える男)」だけです。
デンゼル・ワシントンが主演し、邦題は「マイ・ボディガード」でした。
フランスの傭兵だったクリシーが資産家の9歳の娘の私的なボディガードになる物語です。
クリシーはクイネルの作品を象徴する人物と言っていいでしょう。複雑な過去を引きずる
寡黙な男は非常に魅力にあふれています。ウソだともったら1作読んで見てください。
男性はもちろん、女性でもハートを“わしづかみ”にされるはずです。ハハハ。

彼が登場する作品の舞台はほかの作家が取り上げない世界が多く、スケールが大きいのも
数多い魅力の一つでしょう。ハードボイルドっぽい部分もありますが、私の感覚としては
“活劇”と呼ぶ方がぴったりで、決して血なまぐさいシーンが多いわけではありません。

もっともっと、彼の物語の世界に浸っていたいと願っていたA.J.クイネルは残念ながら
6年前に世を去りました。“それきり”になるのは寂しいと思っていましたが、はからずも
“再会”を果たすことができました。
クイネルが帰ってきた!…のです。こんなに嬉しいことはありません。

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by toruiwa2010 | 2011-07-20 10:16 | 読書・歌・趣味 | Comments(4)
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1990年代の前半ぐらいから、小説を英語で読むようになりました。
たいした語学力もないのに無謀な話ですが、好きな作家たちの本が
“超訳”と称するひどい日本語訳で出版されるようになったことに
我慢できず、“ドン・キホーテ”のごとく挑戦し始めたのです。

「The Da Vinci Code」2004.12.08


相変わらず、本は出来るだけ原書を読むようにしています。
前にも書きましたが、英語の資料を読むことが多いので馴れておきたいのと、頭の中で
“自分の言葉”に置き換えられるところが面白いからです。
英語の達人は英語のままで理解していくのでしょうが、“置き換える”作業をしなければ
いけない時点で、少々つらいものがありますがね。ハハハ。

基本的には、WOWOWのオフィスに顔を出す日、行き帰りの電車の中で読むだけですから、
活字の大きさにもよりますが、1日にせいぜい15から20ページぐらいでしょうか。 
1冊読むのに3ヶ月ぐらいかかるときがあります。 スピードは、ひとえに、読みやすいか
読みにくいかにかかっています。ハハハ。
好んで読む作家はJohn Grisham、Jeffrey Archer、Ken Follett、Michael Connelly、
Nelson DeMille、Sydney Sheldon、A.J.Quinnell、William Tapply、Frederick
Forsyth…というところです。
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共通しているのは、難しい言葉(つまり、私が知らない単語、ハハハ)を使っていないことと
ストーリー展開のテンポが速いことです。したがって楽しめます。 
彼らの作品は、ほとんどすべてを読んだか、あるいは手元に持っています。
本棚には、読まれるのを待っているペーパー・バックがたくさん残っています。はじめは、
読むペースと新刊が出るタイミングがぴったり合っていて溜まることはなかったのですが、
好きな作家が増えるにつれて、少しずつずれるようになってきました。いつの日か、完全に
仕事から解放されたとき、そのときこそ、どっぷりと読書づけになるつもりです。

最近、ちょっとした問題が起きています。Dan Brown です。
読み始めたのはいいのですが、かなり苦労しています。
きっかけは「ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く」という本を本屋さんで見かけたことです。
原作そのものの評判がいいのは新聞などで見ていましたが、よくあることなのでそれほど
関心がありませんでした。 
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しかし、「ハリー・ポッター」や「リング・オブ・ザ・ロード」がそうだったようにこういった
解説本が出るのはよほど面白いからだろうと、そこから、にわかに気になり始めたのです。
読んでみようと思いつつ忘れていたのですが、全米の帰りにJFKのブック・スタンドで
棚を眺めていたときに、彼のコーナーを見つけました。
ただし、肝心の「ダビンチ…」だけありませんでした! ハード・カバーはあるのですが、
電車の中で読むにはねえ。

結局、「まだ読む本はあるし、とりあえずほかの作品を読んでみるか」と、そこにあった
彼の本を3冊、買い込みました。
入院などあって、途中だった本を読了するのに時間がかかり、彼の本に取り掛かったのは
10月に入ってからでした。まずは、「Deception Point」でした。

日本語で読むときでも同じですが、はじめの数ページで波に乗れるかどうかが、その本を
楽しめるか、いいペースで読み進められるかどうかのカギだと思います。
映画化されて話題になった「Cold Mountain」は、その点がどうにもならず、本棚の奥に
返してしまいました。いつか必ずリベンジしますが。ハハハ。

「Deception Point」は、NASAの衛星が北極氷山の深いところに数百年前に突き刺さった
隕石を発見し、しかも、サンプルを取り出してみると、そこには虫の化石が!! 
「これは、地球以外の天体にも生物がいた証拠だ」と、大騒ぎになります。
この序盤のあらすじだけでも、英語で書かれているのを想像してみて下さい。
想像力を働かせれば何とかなるものもありますが、“大気圏”、“引力”、“隕石の成分”…
専門的な言葉の連続に頭が痛くなりました。ハハハ。
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とうとう、途中で電子辞書を買うことにしました。
量販店の店頭にはたくさん並んでいて迷いましたが、その中から英語の文字数が多いもの、
英英辞典が載っているものを条件にして買いました。
…強力な援軍を味方にして、なおかつ悪戦苦闘の末なんとか読み終えることができました。

さあ、いよいよ、日本の本屋で見つけてあった「Da Vibci Code」です。ああ、しかし…
読み始めてすぐ、電子辞書の“選択”を失敗したことに気づきました。
ルーブル美術館館長が館内で殺されるところから始まるこの物語には、かなりたくさんの
フランス語が出てくるのです。カシオの「EX-word」シリーズは機種が豊富で、たしか、
英語以外に、フランス語やスペイン語の辞書も載っているものがあったはずなんです。
あっちを買っておくべきだったか! 

店員の説明を一生懸命消化して選んだつもりだったんですが、失敗でした。ハハハ。
ここという場面のフランス語は、そのあとに英語に直されているはずですから、何とか
なるでしょう。問題は、死ぬ間際に館長が残したメッセージをめぐって、その謎解きが
始まってからだと思います。ますます、頭の痛いことになりそうです。

この物語には宗教が絡んでいるために、人生で初めて目にする英単語が多いです。
それでなくても、これまで読んできた作家と違って、かなり難しい言葉が使われていて、
極端に言えば、1ページに10、あるいは15個ぐらい辞書を引きたい言葉が出てきます。
しかし、高校1年で大病をしたために受験科目から英語をはずした私はボキャブラリーが
圧倒的に少ないですから、知らない単語が出てくるたびに辞書を頼っていたのではキリが
ありません。
そこで、物語の展開上 大事だと思われる言葉と、カギとなる登場人物に関する情報だけに
しましたが、それでも、これまでの作家たちの作品とはくらべものにならないほど頻繁に
辞書を開くことになっています。

読み始める数日前、辰巳のスタジオから赤坂の本社まで運行しているシャトルバスの中で
こんなことがありました。
かかっていたラジオでたまたまこの本の話になったので耳を傾けていると、同乗していた
技術部員が、「僕も一度ぐらい原書で読んでみようと思ってトライしたんですが、20ページ
ぐらいでギブアップしました」と言うのです。あとで社内の英語の達人にその話をしたら
「バカだなあ、初めにあんな本に挑戦するなんて無謀すぎるよ」と笑われたそうです。
「一冊(Deception Point) 読んだけど、もっと難しいのか、困ったぞ」と不安を感じながら
スタートしたのです。
苦労はしていますが、150ページを超えました! 勝ったぜ、山口。ハハハ。
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ペーパー・バックは同じ作品が数社から出版されることがあります。
NHKのサッカー実況じゃありませんが、“要注意”です。ハハハ。
厚みも、表紙も違うため、うっかりすると…いや、うっかりしなくても、すでに持って
いるものをまた買ってしまうことがあるのです。
はじめは、海外出張のとき、手元にある本のタイトルをメモしていましたが、数が増えて
くるとそうもいかず、これまでにおそらく10回は「2度買い」をしているでしょう。
いま、思いつきました。メモを作るのは大変ですが、本棚をデジカメで撮っておくという
方法が使えますね。

ちなみに、妻は私以上に本が好きです。あらゆるジャンルの本を読んでいます。
もともと、ジョルジュ・シムノンの「メグレ警視」ものが好きで、ほとんどすべての作品を
読破していますが、最近、なにがきっかけになったのか、日本の女流作家にはまっています。
桐野夏生、乃南アサ…いわゆる速読術ではないのですが、おそろしいスピードですから、
あっという間にほぼ全作品を読んでしまったようです。
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日本語と英語の違い、一日の読書時間が違うとはいえ、たぶん、私が1冊読んでいる間に
15冊ぐらい読んでしまうのではないでしょうか?そんなに早く読んだのでは楽しめないと
思うのですが、そのスピードで読まないと気持ちが悪いみたいです。ハハハ。

「読書の秋」…と言うより、もう「初冬」ですが、時間がたっぷりあることには変わり
ありません。サッカーの実況をしていたときは、毎週火曜日ぐらいから次の担当試合に
ついての準備に入っていましたから、気持にユトリがなかったのですが、今はその時間を
読書に回せます。この贅沢さを生かして年内はせっせと読みたいと思っています。


…現役を引退した今、時間は十分にあるはずですが、
ブログを書いたり、映画を見に出かけたりすると、
読書に回す時間はそれほど残りません。少しずつ、
読まれるのを待っている本が増える現実。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2011-07-16 08:41 | 読書・歌・趣味 | Comments(6)
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ボッシュがその夜、カフエンガ通りの店で買ったテークアウトの袋をかかえて家に帰り
ついたのは8時だった。
紙袋やブリーフケースやカギと格闘しながら「今、帰ったよ」と声に出して言った。
思わず笑いながらそのままキッチンに直行すると、ブリーフケースをカウンターに置き、
冷蔵庫からビールを一本取りだしてデッキに行った。途中でCDプレーヤーのスイッチを
オンにし、スライディングドアは開けたままにした。デッキで、音楽と下のフリーウェイ
101からの音が混ざるように。
デッキからは北東に広がる、ユニバーサル・シティ、バーバンク、そして、サン・ガブリ
エル山脈を見渡すことができた。
ハリーは、垂れる汁を、広げた紙袋で受け止めるようにして2個のハンバーガーを食べ、
沈みゆく太陽が山の傾斜の色を変えて行くのを眺めた。
彼が聴いているのはロン・カーターのアルバム“Dear Miles”からの“Seven Steps
to Heaven”だった。
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今、読んでいるマイケル・コネリー“Nine Dragons(=九龍)”の一節です。
長編だった”Millenium 3”と格闘したあとだけに、そのあと、ジェフリー・アーチャーの
短編集、そして、この作品を読むと、“すいすい”と読めて、気分がいいです。ハハハ。

この作品の主人公はハリー・ボッシュ、ロサンゼルス市警の腕利き刑事です。
幼い彼を、母親は売春をしながら育てますが、役所の命令で彼は施設に引き取られました。
ベトナムで従軍したあと刑事になり、結婚・離婚もして今は独身です。
生い立ちの複雑さとベトナムでの過酷な経験が彼の性格に陰を落とすのは避けられない
ことだったでしょう。
曲がったことが嫌いな、厄介な性格の持ち主です。警察内で政治的な欲望に振り回される
上司たちや組織からの圧力に逆らってしばしば摩擦を生みますが、その生きざまは、男の
私から見ても魅力にあふれています。“陰のある男”に弱い女性なら一発です。ハハハ。

別れた妻、エレノアはFBIの女性エージェントでした。
離婚後のエレノアは、ラスベガスでカジノのカード・ディーラーとして腕を磨き、現在は、
二人の間に生まれた娘、マデリンと二人で香港に住んでいます。ボッシュは、離婚の時に
交わした条件の中でしか、娘に会うことはできません。
逆境には強いボッシュですが、遠くで暮らす“家族”を想うとき、寂しさが襲います。
帰宅したあと、好きなCDを流してデッキでビールを飲むのが唯一の慰めなのです。

音楽好きです。“Echo Park”の中に、セロニアス・モンクとジョン・コルトレーンによる
カーネギー・ホールでの伝説的なコンサートを聴く場面があったのに惹かれて、思わず
買ってしまいました。しばらくはそれを聴きながら本を読みましたが、中学生のころに
少しかぶれた程度の私のレベルでは、その良さを理解することは出来ませんでした。
ハハハ。

音楽を聴くのは、いかにも趣味のよさそうなリビングか、スライド・ドアを開け放った
ウッド・デッキです。彼がそこでビールやコーヒーを飲みながら、風に吹かれて捜査の
資料を検討している場面を読むと、自分もその場にいるような錯覚に襲われます。
同時に、架空の人物とはいえ、彼の住んでいるのはどんなところかと興味が募りました。
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ボッシュ・シリーズは全作品を読んでいますから、彼の家がロサンゼルス市街を見下ろす
高台にあって、ラッシュ・アワーには遠くサンタ・アナ・フリーウェイを走る車の音が
聞こえるところだというところまでは分かっていました。
しかし、5年ほど前に登場したGoogle Earthという便利なツールのおかげで、具体的な
イメージがつかめました。
冒頭のデッキの描写を読むと、懐かしい場所に戻ったような気分になります。ハハハ。

初めてGoogle Earthを利用したのは“Echo Park”を読んだときでした。
エコー・パークはロサンゼルスの北に位置するドジャースタジアムの近くにある公園です。
“ジャンプ”の欄にデータを書き込むと、あっという間にズーム・インしていきました。
ぞくぞくしますね。ハハハ。
ドラマの最後の舞台も、書かれている通り“ジャンプ”に書き込んで、全体のイメージを
つかみながら読みました。楽しさが倍増します。

映画、小説はあくまで“虚構”の世界ですが、こういう世の中になると、監督や作家は、
よほど検証をしっかりやらないと、「あれ、そこは行き止まりじゃなかったっけ?」とか、
「そんなところに公園なんてないよ」と突っ込まれてしまいそうです。ハハハ。

マイケル・コネリーは私が好きなアメリカの作家の一人です。いくつかのシリーズものを
書いていますが、中でもハリー・ボッシュは、最も人気のあるシリーズの主人公です。
彼の生き方、考え方も私を惹きつけてやみません。

Nine Dragons(九龍) はそのハリー・ボッシュ・シリーズの最新作(?)です。
今回の物語はロサンゼルスで起きた殺人事件から始まりますが、そのあと、思いがけない
展開を見せて、舞台は香港に移ります。
もちろん、ボッシュは彼らしい活躍を見せます。しかし、思いがけない出来事も起きて
長く、このシリーズに親しんできた読者をびっくりさせます。
まだ日本語訳は出版されていないようですが、いずれ、間違いなく出るでしょう。
ここから先は、それまでお預けです。ハハハ。

コネリーの小説はいくつか映画になっていますが、これまで、ボッシュを主人公にした
映画を見た記憶がありません。おそらく、映画になったものはないのだと思います。
アメリカの掲示板には“なぜ、ボッシュ・シリーズは映画化されないのか?”や“もし、
映画化されたら、ボッシュにはどんな俳優がふさわしいか?”というスレッドがあります。
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ブルース・ウイルスを初め何人かの“候補”が挙げられていますが、今の年齢を考えて、
私の思いと一致するのはラッセル・クロウです。
思い入れが強いファンの中には、映画化はしてほしくないという意見が多く、そうかもね、
と思いながら、クロウならいいかもしれないと思う部分もあり、複雑です。ハハハ。

アメリカでは、弁護士、ミッキー・ハラーを主人公とするシリーズの新刊、“The Fifth
Witness”がハードカバーで発売されているようですが、12月にはボッシュ・シリーズの
新作、“The Drop”も刊行される予定だそうです。
好きな作家がまだ若くて、しかも多作タイプだというのは大歓迎です。ハハハ。

1992年の“ブラック・エコー”から始まったハリー・ボッシュ・シリーズだけで14冊
(The Dropを含めると15冊)出ています。
分類としてはミステリー、あるいはハードボイルドになるのでしょうが、目をそむけたく
なるような血なまぐさい場面はほとんどありません。
“大人の”女性を含めて、まだ読んでいない方には、ご一読を勧めます。
きっと、“はまり”ます。ハハハ。

*私にとってはマイケル・コネリーですが、日本国内で出版されている和訳本などでは
マイクル・コナリーになっています。アマゾンで探す場合も同じです。
きっと、King of Popは“マイクル”・ジャクソンだし、007はショーン・“コナリー”…。
私が悪うございました。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-04-19 09:24 | 読書・歌・趣味 | Comments(9)
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3連休の最終日、NHKで「森山良子・ビギン・夏川りみコンサート」を見ました。
それぞれに歌唱力がある3人の歌はいずれも聴きごたえがあったのですが、終盤近くで
「花」(川は流れてどこどこ行くの…)が唄われました。
まず、夏川、つづいて森山良子の番になったときです。
相変わらず澄んだ美しい歌声に耳を傾けているうちに思わず目が潤んでしまいました。

なぜなんでしょう。歌詞に涙を誘う要素はありません。
年齢のせいで涙もろくなっていることに加えて、どうも、彼女のあの声にやられたような
気がします。人によって違うでしょうが、「琴線にふれる歌声」はどなたにもあるはずです。

そのあと、「サトウキビ畑」(ざわわ、ざわわ…)になったからたまりません。
フルコーラスで7,8分、しかも、メロディーにそれほど変化のないこの歌を唄いこなすには
相当の力量がなくてはいけないでしょう。もちろん、森山良子にはその力がありますから、
曲半ばでとうとう“一杯一杯”になってしまいました。鬼の目に涙…。ハハハ。
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そのあと、「サトウキビ畑」(ざわわ、ざわわ…)になったからたまりません。
フルコーラスで7,8分、しかも、メロディーにそれほど変化のないこの歌を唄いこなすには
相当の力量がなくてはいけないでしょう。もちろん、森山良子にはその力がありますから、
曲半ばでとうとう“一杯一杯”になってしまいました。鬼の目に涙…。ハハハ。

森山良子については思い出があります。
1960年代のことです。当時、黒澤久雄(林寛子の前の旦那さん)のいるブロードサイド・
フォーという人気のフォーク・グループがありました。
そのコンサートに、彼の“親戚”(あるいは“幼なじみ”だったかもしれませんが)という
触れ込みで登場したのが彼女でした。
爽やかな若者が揃ったブロードサイドもよかったのですが、森山良子の透き通った歌声は
強烈に印象に残りました。40年近くたっても色あせていません。

歌といえば、その日の昼のワイドショーで、40-50代の女性に「心に残っている曲」を
質問していました。山口百恵の「いい日旅立ち」が上位に入っているのを見て、同じ百恵の
「秋桜」(コスモス)を思い出しました。
最近、何の脈絡もなくこの曲のメロディーが繰り返し頭に浮かんでくるのです。
そして、「このごろ涙もろくなった母が…」、「縁側でアルバムを開いては…」などの歌詞を
思い出すたびに、それは母への思いにつながっていきました。

母は98歳、数年前に脳出血で倒れてから会話はできなくなりました。今はもうほとんど
寝たきりの状態です。倒れる前から耳が遠く、目もほとんど見えなくなっていましたから、
コミュニケーションの手段はありません。
関西の病院と東京に離れているのをいいことに孝行を怠けてしまったことを悔やんでも、
もう遅いのです。
それでも、たまに見舞いに行って赤ん坊のようにやわらかくなったその手に指を添えると、
分かるはずもないのにぎゅっと握ってきます。日々、介護している兄によると、それは
とても珍しい反応だそうです。
そのときは「これなら、もっと来るようにしよう」と思いますが、実際にはそう簡単には
いきません。何とか時間を作ろうとしてもままならず、握り返してくる感触を楽しみに、
年に一度、新幹線に乗るのが精一杯ですね。

それにしても、歌には力があります。
人生の節目に出会った曲はいつまでたっても覚えているものです。考えさせられたり、
勇気をもらったりした歌が皆さんにもきっとあるでしょう。
私たちのアナウンサーという仕事でも、時に、人に感動を与えられることがありますが、
歌手はすごいですね。
今でもテープやCDを大事にしていますが、若いころに聞いて、感銘を受けた井上陽水の
名曲の中には、30年近く前のものがたくさんあります。それでいて、今聞いても新鮮で
「この人は天才だな」と感心します。

しかも、世の中にはそれをはるかに上回って、50年、100年もの間、聴く者の心を
揺さぶる曲があり、歌手が大勢いるのですから、思わずうなってしまいます。
彼らの多くが若さを保ち、生涯現役でいることも、分かるような気がしますね。人に喜びを
与える快感がそうさせるのだろうと思います。

ちなみに、私はリズム感が悪く、人前で唄うのは大嫌いです。
カラオケにもほとんど行ったことがありません。年の差があるせいか、周りの誰からも
誘われないのはむしろ幸いです。ハハハ。(2003.11.26)

旧ブログ(すでに閉鎖)を開設してから半年後に書いた記事です。
11月26日に更新していますが、3日後に母が98年の生涯に幕を下ろしました。
この記事に母のことを書き添えたのは“虫の知らせ”だったのでしょうか。

母の告別式のときに、兄が前立腺がんの手術をうけたこと、病気がわかったのは
“PSA検査”の結果だったことを聞きました。
帰京後、早速受けた検査で私にもがんが見つかりました。
早期発見・手術のおかげで6年以上たった今も元気でいられます。
兄弟の中で一番の親不孝だった私を母の死が救ってくれたことになります。

母親というのは…。


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by toruiwa2010 | 2011-02-26 08:44 | 読書・歌・趣味 | Comments(6)
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私が愛してやまなかった作家、A.J.クイネルが死んだ!
次の作品が出版されるのを首を長くして待っていました。
なかなか出版されないのは、それだけ話が入り組んでいるに違いない、と勝手に想像を
膨らませて待っていたのです。病気(肺がん)とは知りませんでした。
戦争、内戦、不正…世界を舞台にスケールの大きな作品を次々に送り出していました。
書かれているものから、強い精神力と頑丈な肉体を持った人と想像していたのですが…
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クイネルとの出会いは今から20年近く前になります。
何を読もうかと迷っていた私にある友人が「今ならクイネルしかないでしょう」といって
「スナップ・ショット」を貸してくれました。
物語の展開の早さと登場人物の魅力で、たちまちトリコになってしまいました。
友人は「してやったり」という顔つきで「メッカを撃て」「サンカルロの対決」「燃える男」
「ヴァチカンからの暗殺者」の4冊をさしだしたのです。***

作品の中に、元傭兵・クリシーを主人公にしたシリーズがあります。
男っぽく、少し影があって寡黙、リーダー・シップもある彼は男から見ても魅力的です。
彼が活躍するシリーズは、読むのを中断するのが惜しく読み終えてしまうのはもっと惜しい…
そう言いたくなるほど、読む者の気持ちを惹きつけました。
活劇っぽい話が多く、女性向けではないかもしれませんが、男には“たまらない”作家です。

なぞの多い作家でした。
晩年は少しずつ明らかにしていたようですが、彼が扱うテーマの周辺が極めて危険なため、
正体を明かせないのだという話がまことしやかに伝わっていました。
途中から原文で読むようになったことで、彼の魅力は更に増しました。
難しい単語が使われていないので読みやすく、英語だともっとスピード感があるからです。
アマゾンなどなかったころから、アメリカに行くたびに新作を探したものです。
ただし、「こんなに面白いのになぜ?」と不思議に思うほど、どの本屋にも置いてあるという
わけではなく、しかも、新作の発表までに少しずつ時間がかかるようになっていました。
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全作品を読みましたが、もう彼の新しい物語に出会うことはありません。
特に、男がほれる男、クリシーに会えないのは悲しいです。
亡くなった場所が、彼が愛し、クリシーもまた愛した地中海に浮かぶ島、ゴゾだったのが、
せめてもの救いでした。

全米でニューヨークに行ったら、はじめに日本語訳で読んだ5作品の原語版を手に入れようと
考えています。 (2005年7月)

***アマゾンで入手できるようです。


同年代が相次いで…

先日の山下敬二郎さんに続き、昨日は高見沢宏さん、今日は横沢彪さんの訃報に接した。

高見沢さんは男性コーラス、ダークダックスの一員だった。
慶応の合唱団、ワグネル・ソサエティーから生まれたダークダックスは美しいハーモニーと
清潔感が売り物でファンから長く愛された。
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横沢さんはフジテレビの1年先輩だったが、同年齢だったこともあって、よく話をした。
フジテレビに労働組合が誕生して間もなく、日枝現会長らとともにその中心的人物として
経営者からにらまれ、一時、子会社や関連プロダクションなどに“飛ばされて”いた。
苦労人のプロデューサーは本社に戻ったあと、「THE MANZAI」、「オレたちひょうきん族」、
「笑っていいとも」などのヒット番組を生んだ。
その前に、彼が子供向け番組「ママと遊ぼうピンポンパン」のプロデューサーだったことは
あまり知られていないが、なかなかのアイディアマンだった。

テレビの世界では、強力なプロデューサーと、その下で働くディレクターたちのグループを
“シマ”と呼ぶが、面倒見がよくて人望がある彼のシマはまとまりの良さを感じたものだ。

数年前から体調が悪そうなことは知っていたが、今朝のニュースで亡くなったことを知った。
どんどん、さびしくなる。

Archivesについて
当ブログは2003年4月下旬に開設したHPに始まり、YAHOO時代を経て
今年から、こちらに移ってきました。間もなく“通算”で9年目に入ります。
中には初めからずーっと読んでいる方もおいででしょうが、書き込みなどを
見ていると、1,2年周期で“読者”が入れ替わっているようです。

そこで、気分を新たにスタートしたこちらのブログでは、古い記事の中から、
“面白そうな”ものを選んで、土日・休日に再録して行くことにします。
誰も選んではくれませんから、もちろん“自選”です。お気に召さなくても
責任はとれません。あしからず。ハハハ。

書き込みについて
コメントの際にはハンドルネームと削除用のパスワードが必須のようです。
どちらも、“適当”で大丈夫です。
例)ハンドルネーム:ペットの名前
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by toruiwa2010 | 2011-01-10 08:22 | 読書・歌・趣味 | Comments(7)