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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:アナウンサー・実況( 66 )

Jアラートが発せらたのは15日の朝71分過ぎだった。

昼近くにネットで見かけた記事の見出しにえっ?と思った。

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突然消えた和久田麻由子アナ 

有事に軽視される女性キャスター


このアナのことを知らなかったが、NHKの朝のニュースを

担当しているようだ。記事を読むと、Jアラートの発表以後、

この女性アナが画面から消えたのはなぜか?“女性だから”と

軽視しているのではないか…が論旨のようだ。

記事の最後の部分を読めば、そう理解するしかない。

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私もどんなニュースであっても「オトコ中心」で

放送してもらいたくはない。ミサイルが発射された

くらいで和久田麻由子アナを画面から消してしまう

NHKには狭量さを感じてしまう。

NHKにはきちんと説明してほしい。


・和久田アナが消えたのはなぜなのか?

・女性だからなのか? 

・「有事」には女性の伝えてはふさわしくないのか?

・和久田アナには、有事の際に緊急ニュースを

仕切るだけの能力がないのか? 

・そうだとしたら、なぜ平日朝のニュース番組の

キャスターを彼女は務めているのか?

・そもそも女性キャスターの役割とは何なのか?


元記事の発信時間を見ると“1021になっているから、

アラート発表から3時間足らずのうちに書いたものだろう。

瞬間的な“反発”がもろに記事に反映されてしまった印象がある。

60件を超えるコメントも 男女の性による差別だ、けしからん…

的なものが多い。


“違う”と思う。


Jアラートが出たとき、第一報はこのニュース番組のメインの

男性アナが伝え、1分後からは別の男性アナに代わった。

映像を見ると、別のスタジオか、同じスタジオ内の別の一角に

設けたセットに変わっている。

つまり、“消えた”のは女性アナだけではなく「おはよう日本」の

レギュラー全員がアラート発表からわずか1分でいなくなった。

そして、この件については解説役の国際部・政治部の記者を含む

3人にゆだねられたのだ。


で、例の記事の筆者はこの“現象”をしきりに“性による差別”と

結び付けたがっているが、それは違う。

これまでに何度も書いているが、緊急事態が発生したときに、

女性の高いトーンの声は不安を煽る…という考え方がある。

このケースでは、女性アナ・記者をはずす…これだけ徹底して

いるところを見れば、NHK内部、特に報道の内部に暗黙の、

あるいは明白な“了解事項”があるのだろう。異論はあろうが、

一つの考え方だ。


つまり、“ジェンダー”の問題ではなく“声のトーン”の問題だ。

能力の問題でもなく、まして、“性”による差別ではなく、

性の違いによる“特性”を考慮してこの対応をしているんだ。


…というのが私の見解だ。

改めて、各局の対応をチェックすると、Jアラート発表直後は

全局、男性アナが伝えている。時差はあるが、フジとテレ朝は

男女が交互に情報を伝えていた。フジ(めざまし)は三宅と永島、

テレ朝(グッドモーニング)は坪井と松尾()アナだ。

日テレ(ZIP)の桝とフジの三宅アナは早口でトーンも高かった。

私の見解の根拠が危うくなる。気をつけてほしい。ハハハ。

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TBS(あさチャン)のメイン・キャスターは夏目三久だろうが、

この件に関して主導権を握っていたのは藤森翔平アナだった。

画面に出ている文言を読み上げるだけでなく、前回の情報も

織り込んで、ゆっくりと低いトーンで分かりやすく伝えていて

全局の中で際立っていた。以前からいいアナだと思っていたが、

やっぱり素晴らしい。


そして、Jアラート発表直後から記者がスタンバイするまで

およそ23分間、一人で 次々に渡される原稿をほぼよどみなく

読み上げたNHK・三條雅幸アナも見事だった。

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“事件・事故と女性キャスター”でいつも思い出すのはCNN

女性アンカーたちの低いトーンの声と落ち着きぶりだ。

→ 参照:あわてず騒がず…が肝心 http://bit.ly/R5f8qD


2001年に同時多発テロが発生したとき、CNNのスタジオに

いたのはジュディ・ウッドラフというベテランだった。彼女も

声の低さが特徴だが、長時間の生中継をしっかりしきっていた。

今年70歳だが、PBS…アメリカの公共放送ネットワークで

今なお現役だと聞く。

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女性アナを重用すべし。

男女を問わず、超ベテランの起用をためらうな。

私もそう思う。しかし、基本は“適材適所”だ。

NHK(いずれ民放も) の“緊急時は男性アナで”という考え方は

決して“性差別”によるものではないと断言できると思う。


by toruiwa2010 | 2017-09-19 08:17 | アナウンサー・実況 | Comments(0)

明確なものではなかったものの、子供のころからスポーツ・

アナへのあこがれがあった。フジテレビの入社試験のときも

スポーツ実況をやりたいと話した。のちに小川宏さんを迎えて

ワイドショーが始まるとき、同期の露木茂がサブキャスターに

抜擢されて人気者になった。

数ヶ月後、「候補の一人として君の名前も挙がったが、“彼には

スポーツをやらせたいから”と僕が断った」とスポーツ・アナの

リーダーが申し訳なさそうに話してくれたときも、なんてこと

してくれたんだ!とは思わなかった。ハハハ。


しかし、フジテレビで上司とウマが合わず、アナウンサーを

やめて報道部に異動したあとの40代半ばに「朝のニュースの

キャスターをやらないか?」と声がかかったとき、スポーツの

実況への強い未練があったので断わったが、少し動揺した。

男のアナウンサーなら、多少の差はあるにしても、ニュースの

キャスターにはあこがれるのではないかと思う。

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で、女性はどうか?

“女子アナ”と呼ばれ、かわいい、あるいはきれいな女性アナが

もてはやされ始めたのは八木亜希子、河野景子、有賀さつきが

フジテレビに入社した80年代の半ばだと記憶する。

それからの30年ほどを振り返ってみても、キャスターとして

記憶に残る女性アナウンサーはごく少数だ。


理由はいろいろ考えられるが、大きいのは制作者の頭の中に

女性をニュースのメイン・キャスターに起用するという発想が

ないことではないか。かつて、ニュース番組では政治・経済や

事件・事故など“硬派”な項目は男性アナが読み、女性アナは

“季節の話題”的なトピックスねたを読んでいた。

その扱いは、入社間もない男性アナと経験豊かな女性アナの

組み合わせのときも変わらなかった。


思えば 失礼な話だが、女性アナは“軽く”見られていたのだ。

アシスタントとして大物司会者のとなりに置き、時間通りに

番組を進行させてくれればいいと考えるプロデューサーが

圧倒的に多かったのだと思う。そして、残念なことに、今も

大して変わっていないのだろう。

小林麻耶や市川紗椰のような 意図が見え見えだった大失敗を

思い出せば納得がいくと思う。

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失敗もあるが、“一定の成功”を収めた例がないわけではない。

好き嫌いはあるし、私も文句なしに認めているわけではないが、

古くは三雲孝江(TBS)、森田美由紀(NHK)、田丸美寿々(フジ)

小宮悦子(テレ朝)、渡辺真理(TBS)、笛吹雅子(日テレ)


実力を見極めて起用すれば、大けがはしないはずだ。

その意味で、この秋から「ユアタイム」の後番組を担当すると

言われているフジテレビの椿原慶子アナに注目している。

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彼女については前から気になっていた。

私のパソコンの中に20121月に保存した画像がある。

東京都?の会見に出て質問しているところを撮ったものだ。

しばしば似たような光景を見ていたので、好感を持っていた。

ニュースを担当するキャスターやアナウンサーはできるだけ

“現場”を経験しておくべきだというのが私の持論だからだ。


もちろん、指示されて行っただけで本人の意志とは無関係かも

しれない。それでも、こういう姿勢はあとで生きると思った。

国会・官邸、主だった省庁、日銀、警察、裁判所…1週間でも

記者クラブの空気を知っておくと、関連のニュースを読むとき

“ニュアンス”が違うはずだ。


ぜひ頑張ってほしい。もともと読みはうまいから、スタッフに

恵まれ、いいスタートを切ればやるのではないかと思っている。

意外だと思うかもしれないが、「Mrサンデー」で宮根誠司と

組んだ数年間は彼女のキャラにいい“味”をプラスしたはずだ。

それにしても、なぜ、月~木が彼女で金曜日は松村アナなんだ!

新しい編成部長が”非常事態”だと認めたらしいが、それにしては

わけのわからないことをするものだ。ったく。

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同時に、椿原が抜けたあと「みんなのニュース」に入るという

島田彩夏アナにも期待する。伊藤利尋キャスターとの相性が

いいことは疑う余地がない。

彼が「めざまし」に出ていたころ 報道センター・島田アナとの

軽妙な掛け合いは呼吸が合っていて楽しいものだった。

この人も読みはうまい。ナレーション的にうまいのではなく、

ニュースのない湯が視聴者に伝わるという意味でうまいのだ。

もっと早く、こういう機会があっていいと思っていた。結婚・

出産・育児でスポットライトが当たる場所から離れていたが、

“離れていた”ことも含めて、プラスに働くとかたく信じる。


放送やアナウンサーについては各局と

“等距離”をとっているつもりだが、無意識に、

母局に甘くなっているかもしれない。

そこはお許しあれ。


by toruiwa2010 | 2017-09-08 08:30 | アナウンサー・実況 | Comments(0)

時差の関係もあるので 決勝種目を中心に、日によって

4時か5時に起きて世界陸上を“楽しませて”もらった。

10年間、陸上競技の代名詞的な存在だったウサイン・

ボルトには有終の美を飾らせたかったが残念な結果に

終わった。「おつかれさま。ありがとう」と言いたい。

有名選手にハプニングが多かったね。

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どうしても、実況に注目してしまう。

大会ごとにレベルが下がっていく気がする。かつては

目標にしたいアナもいた“ライバル”局だっただけに

歯がゆい思いでいっぱいだ。どうしたTBS!?


男子200メートル決勝で18歳の若者、サニブラウン・ハキムは

大健闘したが、7着だった。カーブを出て直線に向いたときは

いい勝負になるように見えたが、そこからの上位選手の走りに

ついていけなかった。後半はハムストリングに違和感があった

と話していたから精いっぱいだったのだろう。


インタビュー・ポジションにやってきた彼にTBS・石井アナは

「まずは、日本人として夢の舞台を走っていただいて有難う

ございます」と声をかけた。

2日目の100メートル決勝で3着だったウサイン・ボルトに

「初めに、あなたにありがとうと言いたい。あなたは私たちに

夢、勇気、希望を与えてくれました」と話しかけたのと同じだ。


ボルトのときはほめた。局内でも好評だったと想像する。

でもねえ。わずか中4日で同じ“手口”を使うのはどうかな?

同工異曲っていう言い方もあるけど。ハハハ。

たしかに、ボルトのときは、この部分は英語だけで日本語には

置き換えなかったから、この“言いまわし”を初めて耳にした

視聴者も多かったと思うけど、聞き逃せないなあ。ハハハ。

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TBSとして感謝したい気持ちがあるのは理解できる。しかし、

ボルトとサニブラウンを同列に扱うのは無理があるね。

「いやいや、そんなこと言われてしまうと…なんか 返す言葉も

ないんですけど」と、言われた本人が困ってたじゃないか!


もう一つ、細かいようだが、サニブラウンが「気にしていた

“ハム”が最後の100で来ちゃって」と話したとき、陸上競技に

精通しない視聴者の多くが“なんのことか”と思ったはずだが、

その場ではスルーしてしまった。二人のキャスターも一言も

触れなかった。リレーのメンバー編成に関わる大事な要素を

スルーしたのはまずい。少しあとで「足のこともありますが」と

言ったことでフォローしたつもりだろうが、あれでは伝わらない。


前回 男子100m決勝で優勝したガトリンの名前がレース中には

一度も出ていなかったとクレームをつけた同じアナだと思うが、

女子400m決勝ではトップを走っていたミラーの足に起きた

異常についてほとんど描写できていなかった。トラックで注目の

レースを実況するのは“エース”アナのだ。同じタイプのミスを

何度もやってしまうのは大会全体の放送の低評価につながる。

周囲が厳しく注文を付けないと“視野の狭さ”が改善されないまま

2年後を迎えることになる。TBSはそれでいいかもしれないが、

視聴者のストレスはたまるばかりだ。

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名物キャスター・織田裕二については、できるだけミュートに

していたので(ハハハ)、“例年”ほど腹が立つことはなかった。

しかし、放送席が写るたびに自分だけの期待に酔い、思いがけない

結果には大げさな溜息で反応しているところを何度か見てしまった。

頼む、君の思い入れ、君の感慨は君の主戦場であるドラマや映画の

ために温存しておいてくれ。


by toruiwa2010 | 2017-08-16 08:32 | アナウンサー・実況 | Comments(0)

まだ“休暇中”だが、ネタが古くならないうちに

書いておきたいので一本だけ。


始まったばかりの世界陸上で“レジェンド”・ボルトが敗れた。

準決勝の後半で、上体がかなり“起きて”いるのを見たとき、

かつてのウサイン・ボルトではないなあと思った。体調が

十分じゃないのか、年齢のせいか?

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決勝では、もともと苦手とされているスタートで出遅れた。

それでも、先行する隣りのコールマンはつかまえるだろうと

見ていたが、ダメだった。優勝したのは外側のレーンを走った

ガトリンだった。


TBSの実況アナの口からはレース中一度もガトリンの名前が

出なかった。トラック中央でコールマンがリードし、ボルトが

追う展開だったから無理もなかったが、「一着、ジャスティン・

ガトリン!」と叫んだのはゴールから18秒後だった。

“ボルトのラスト・ラン”(個人としては)と分かっていただけに、

日本を出る前からこのレースに照準を合わせていたと思うが、

悔いの残る実況になった。きっと、ビデオを見る気になるまで

時間がかかることだろう。経験があるからわかる。ハハハ。


同じアナだったと思うが、同じ日の男子400m予選第1組で

一着になったフレッド・カーリーが300㍍を過ぎて足の運びが

おかしかったのを見落とし、解説者の話にも反応が鈍かった。

視野が狭いのではないか?

実況者は“クローズアップ”の眼も必要だが、視野を広げた眼を

持つことを忘れてはいけない。まさに このケースのように

伝えるべきことを見逃すことがあるからだ。


ほめたいアナもいた。インタビュー担当の石井大裕アナだ。

“相手が聞き返さない”流ちょうな英語で視聴者にストレスが

かからないインタビューを聞かせてくれる。特に光ったのは

ボルトへの“入り方”だった。

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First,I wanto to say thank you very much for you.

You gave us dream,courage,and wish(?).


視聴者向けには訳さなかったが、質問に入る前にそう言った。

「初めに、あなたにありがとうと言いたい。

あなたは私たちに夢、勇気、希望を与えてくれました」…


”隠れた”ファインプレーと言っていいと思う。選んだ言葉に

これまでのボルトの功績に対する十分な敬意が感じられた。

実にうまい入り方をしたものだと感心した。

“敗者”へのインタビューは難しいものだが、満点だったと思う。

このインタビューをライブで聞けたことは、元同業者として、

とても嬉しかった。


by toruiwa2010 | 2017-08-07 07:45 | アナウンサー・実況 | Comments(10)

11日の日テレ「ザ!鉄腕!DASH!」で“騒ぎ”があったとか。

愛知県岡崎市のイントネーションがおかしいというのだ。

“オカザキ”をどう発音するかで意見が違うわけだ。特に地元に

暮らす人たちにとっては違和感が強かったらしい。

番組で話されていたように“カ”が高く、ほかが下がる“中高”

(なかだか)ではなくて“カ・ザ・キ”を同じ高さで発音する

“平板”(ヘイバン)で読んでほしいんだね。

たとえば、それこそ“鉄腕”のように。ハハハ。

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この街では、2015年に立てこもり事件が発生したときにも

似たような“騒ぎ”になったらしい。


固有名詞のアクセントはとても難しい。ルールはあるのだが、

“絶対”ではないからだ。私の“学説”はこうだ。


一定の原則があって、新しい言葉に出会ったとき、

人はその言葉を構成する“音の並び方”からそれが

自然だと思うアクセントで話すようになり、時間を

かけて落しどころが決まってきた。


…専門家がどう言うか知らないが、間違ってはいないと思う。

外国の固有名詞について考えると分かりやすい。

たとえば「アメリカ」のアクセントが平板なのは、厳密な

ルールに従ったわけではなく それが一番自然だったからだ。

英語の発音では「メ」にアクセントがあることは、この際

まったく関係ない。


逆に、アメリカ人にとってTokyo,Ichiroは頭高(あたまだか:

最初の音が高い)だし、Osaka,Matsuiは中高(なかだか)

日本語とは違うが、彼らにはアルファベットの並び方から、

それが自然なのでしょう。


私の名前、「岩佐」は頭高だが、同じようにイ、ア、オ段で

構成される苗字の「岩田」は平板だ。

更にところが…同じ「イワタ」の静岡県「磐田」市の場合、

多くの日本人にとっては平板だが、地元は違う。

Jリーグ立ち上げのころ、各テレビ局は磐田市や市民から

「アクセントが違う。我々の街の名は、イにアクセントを

置いてくれ」というクレームを受けた。

市の名前が決まったとき、頭高で読むのが自然だと感じる

人が多く、それが定着したのだろう。私の考察によれば、

たぶん、アクセントの決定には気候や風土も関係するのだ。

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この、クレームというよりアピールには戸惑いもあったが、

「地元がそういうんじゃ、しょうがないね」と各局が直し、

今も、サッカーの世界ではそれが当たり前だ。(…よね?)


そうそう、サッカーと地名アクセントというくくりで言えば、

こんなこともあったよなあ。


2014.05.11のツイート

関口宏の”サガン鳥栖”のイントネーションを

訂正した唐橋ユミに拍手!!! 


どうということではないのだが、この日のTBS「サンデー

モーニング」のスポーツ・コーナーで交わされた会話が

私的にはとても面白かった。


関口:サガン鳥栖がトップ…。

唐橋:サガン鳥栖です。

関口:サガン鳥栖!?サガン鳥栖じゃいけないの?変だなあ

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文字だけだと“禅問答”めいているが、関口はサガン鳥栖を、

言ってみれば“左岸・椅子”のアクセントで、コーナー担当の

唐橋は“ユベントス”のアクセントで発音していたのだ。

「変だなあ」と言っても、固有名詞のアクセントは独特だ。

地元の人たちに違和感があるのはよくわかる。


ただし、だからと言って、TokyoIchiroのアクセントが

日本人と違う…とアメリカ人にクレームをつけるかと言えば

それはかなり微妙だね。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-06-21 07:39 | アナウンサー・実況 | Comments(4)

9日、もともと 嫌い・大嫌いだったけど、

その後 気持ちが変わったタレント・俳優

について例を挙げて書いた。

今日はその続きだ。


…実は、ここまでは長ーい“前振り”で、この記事を書こうと

思ったそもそものきっかけは別の人物なんだ。

それは…面識はないが、フジテレビの後輩アナ、高橋真麻だ。

入社前、父親・高橋英樹といろいろな局に出ていたころから

私の脳は“拒絶反応”を示していた。ハハハ。

入社後もそれは続いた。歌っているところは何度も見た。

たしかにうまいが、それは“アナウンサーとしては…”だし、

肝心のアナウンス技術は?だった。

フリーになると聞いたとき、「フジでは仕事もないだろうし、

やめるのも選択肢の一つだなあ。しかし、売れるかな?」と

その前途は険しいと見ていた。


ただし、嫌いな人物については機会あるごとに取り上げるのに

ブログに書いたのは一度だけだし、ツイートも3件だ。

20123月のブログで名指しはしていないが、彼女のことを

こんな風に書いている。


世間が認めるものでも気に入らないところがあれば

言わせてもらうことにしている。

昨日の「いいとも」のテレフォン・ショッキングに

大物俳優が出ていた。“みえみえ”の流れで娘のアナも

登場した。恨みはないが好きじゃない。

この数年 彼女がアナウンサーらしい仕事をしている

ところを見ていない。“アナウンサーらしい”は定義が

難しいが、歌ったり、バラエティ番組で芸人から頭を

こづかれたりするのは少なくともアナの仕事じゃない。

けなげと言えばけなげだが、採用されたのはそういう

ことじゃないのさ。


そして、3件のツイッターはこうだ。


高橋真麻・・・ここまでやらせるか。

女性アナ残酷物語だ。( 2011.01.01のツイート )


「知りたがり!」:

別に私設応援団長ではないが、伊藤アナを

日の当るところに出してやりたいのだ。

しかし、ひどいなあ。高橋真麻まで出てきた。

にしゃんたといい、全体のハーモニーが悪すぎる。

スタッフの頭を激しく疑う。バカたれが多いなあ。

( 2012.04.02 のツイート)


ま、どうでもいいことだが、

高橋真麻のこのむくみ方は

もしかして?( 2016.05.10のツイート)


SNSに発信した辛口コメントはこれだけだが、どう読んでも

好意的じゃないなあ。ハハハ。とんねるずの番組で木梨憲武に

小突き回されているのを見て“憐れ”を覚えたし、同じ番組で

(別荘)に押しかけられ、両親の前でやりたい放題やられて、

かなり温厚な高橋英樹が一瞬ムッとしたところを見たときは

「そこまでやってテレビに出たいのか」と腹の中でしっかり

“毒づいて”いたなあ。そんなことが続いた挙句、しばらくは

彼女が画面に現れるとリモコンに手が伸びるようになった。

極端。ハハハ。

しかし、じっくり見ていたわけでもないのに、いつの間にか

私の中で彼女への“評価”が変わっていた。いい方へ。

たぶん、一生懸命に頑張っているのが伝わったからだと思う。

アシスタントの立場でもそつがないし、“ひな壇”でもメインの

MCから頼りにされている感じが見える。しっかり、腕を磨いて

いたということだ。“ほぼザッピング”でそう感じたのだから、

それは大変なことだ。


さて、そうなると、すこぶる居心地が悪い。こんなブログを

本人が読むわけはないし、会ったこともない遠い先輩が何を

思おうと、“関係ないわ”だろうが、“知らん顔”はできない。

会う機会はないと思われるので、この場を借りて、彼女には

謝っておこうと思う。


高橋真麻さま

年甲斐もなく、これまで“親の七光りのくせに”と

あなたを貶めていました。

先輩なのに恥ずかしいです。ごめんなさい。

最近のご活躍を喜んでいます。努力の賜物でしょう。

今後もますます活躍の場を広げられますように。


…へそ曲がりだが、素直なときは素直なんだ。


by toruiwa2010 | 2017-03-15 08:37 | アナウンサー・実況 | Comments(0)

10年以上前だったと思う。

全仏オープン・テニスの実況でパリに滞在しているときだった。

たまたま、アナウンサーが45人いるところである“言葉”が

テーマになった。

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終盤だったから、誰が勝つかという話になったが、流れの中で

「昨日(ナダルvsフェデラー)は失敗しちゃったよ。終了直後の

スタンディング・オベーションで、つい「鳥肌が立ちます」と

言ってしまった」と私が話した。途中から、前の島村(NHK)

右隣の進藤(TBS)両アナが首をタテに振り始めた。


「いい話では使わないことになってるんだよね」と続けた私に

誰かが「なんて言うんですか?」と声をかけてきた。

進藤さんがすかさず「“身震いする”とか…」と答えた。


たびたび書いているが、私はもともと「正しい日本語の伝え手、

それはアナウンサー」はカンベンしてもらっていた。ハハハ。

そんなものは“こだわる”アナたちにまかせて、自分は自由に、

気持ちが伝わる言葉で実況するのが一番だと考えていたからだ。

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そんな私がやってしまった失敗だが、やっぱりやらない方が

いいかな?と、この話を持ち出したときは思っていた。

しかし、根が素直じゃないから、進藤さんの「身震い…」に

参加者の多数が感心し、あるいは納得しているのを聞きながら、

「だって、俺は“身震い”はしなかったし、実際に“鳥肌”が

立ったんだもの」と考えていた。ハハハ。


アナを引退してからは、今も、同じケースでは”鳥肌が立つ“を

使っている。さんざん書いているが、大舞台は“ダイブタイ”で

かまわないと思っているし、“よいお年を”と“お”をつけるのは

おかしいと思っている。つまり、“正しい日本語”とは言うほど

簡単じゃないんだ。

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月曜日の朝、NHKで松山英樹が優勝争いをしているゴルフの

中継を見ている時、こんなアナウンスが聞こえてきた。

トップからは差があったが、ランクNo1のジェイソン・デイが

最終ホールをイーグルで上がってギャラリーを喜ばせた。

最後に“見せ場”を作るトップ・プレーヤーのファインプレーに

感心したように、あきれたように実況のアナが言ったのだ。

「なぜでしょう。どうしてでしょう」と。


私はいいと思った。

実況の工藤三郎アナは63歳。定年を過ぎているが、嘱託職で

残っているようだ。40代半ばぐらいからNHKのスポーツ・

アナのエースとして君臨していた。その頃の工藤アナだったら

決して、このような柔らかい言い回しはしなかっただろう。


“大NHKのエース”の座を降りて肩の力が抜け、少し砕けた

言い方をしようと思ったのか、自然に出たものか…とにかく

ファンの気持ちとシンクロするなあと、好意的なツイートをした。


…そうしたら。

30分もしないうちに松山のアプローチがピンにからんだとき、

「距離感ぴったし」、「見してくれた」と言ってのけた。そりゃ

ちょっとくだけ過ぎだよね。なにごとも“ほどほど”がよし。

ハハハ。

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ああ NHKも変わっていくんだなあ、とある種の感慨を覚えた。

この日は、夕方から相撲を見た。すると…。

(相撲を見に来る人は)一生に一回見に”これるか”どうか…」と

実況の三瓶アナが言っているのが耳に飛び込んできた。


まだ43歳だが、聞くところによると、NHKスポーツ・アナを

仕切っているのは彼らしい。だから…というわけじゃないが、

“ら抜き”はまずかろう。でなければ「(NHK)アナウンサーは

正しい日本語の“伝道師”」的なことは今後言わないように。

ハハハ。


初拙句 詠めり

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by toruiwa2010 | 2017-01-12 08:45 | アナウンサー・実況 | Comments(7)

フジテレビ「ワイドナショー」…

ゲストに古舘伊知郎か。

半分は"ネタ"だと思うが、冒頭で

これだけ司会陣をほめまくる…要らん。

ま、今夜の新番組で少しでも数字を

稼ぎたいのだろうけど、こいつの話で

本当に面白いと思ったことはない。

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講談調の実況にアレルギーがあるせいで、古舘にはいつもこんなきつい物言いになるなあ。

そうではないと分かりつつ、気持ちが入っていない誉め言葉を並べるのを“気色悪い”と、

反射的に思ってしまうのだ。反省せねば。ハハハ。


「報道ステーション」はテレ朝の看板ニュース番組だから、多くの“制約”があっただろう。

解き放たれた古舘が各局のバラエティ番組に出てしゃべりまくっている。“マシンガン・

トーク”が売りだから、とめどなくしゃべっている。先週の日曜日、「ワイドナショー」に

登場したとき実に嫌な予感がした。せっかく、指原莉乃と小藪千豊が出てるというのに だ。


“案の定”だった。それも典型的な。

好きな人もいるのだろうが、私は彼のユーモアのセンスが好きじゃない。ツボが違う。

特に、「どうだ、面白いでしょ?」と言わんばかりの顔でしゃべられると辟易するしかない。

数か月前の「すべらない話」で主宰の松本がMVSに選んだぐらいだから「面白い」と

感じなきゃいけないところがどこかにあるはずだが、私には見当たらない。


「ぼくらの時代」で宮根が苦言を呈していたが、話が長い。これも苦手の理由の一つだ。

松チャンは気に入ってるか知らんが、東野や指原はそうじゃなかったのだと思いたい。


韓国・朴大統領がらみの騒ぎを取り上げたとき、小藪がコメントしたあと振られた古舘は

「なるべく短くしますけども」と前置きして話し始めた。

まず、メディアは細かいことばかり伝えるが、「本質を見るべきだ」と言い、韓国の経済、

就職難事情、財閥解体を唱えて大統領になったのに何もできていないと語り、中国やEU

さらにはドナルド・トランプから芸能人の炎上まで話はとめどなく広がっていった。


たまりかねた東野がとぼけて「松本さん、僕、何を 聞きましたっけ?」と助けを求めた。

番組中に古舘の長広舌を何度か聞くことになるんだと覚悟はしていても「度を越えてるぜ、

勘弁してくれよ」と思い始めていたところだったから、東野のアクションはすばらいい

ファインプレーに見えた。思わず拍手した。ハハハ。

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なおも語り続ける古舘の勢いが一段落したとき、松本が「”反論”として指原…」と振った。

このときの指原の“返し”は実に見事だった。


「すごい偶然なんですけど…」と引っ張った上で、「言いたいこと全部取られちゃって」。


指原のすごさだ。寸鉄 人を刺す。長くしゃべればいいってもんじゃないことをあざやかに

実証して見せた。たぶん、古舘が話している間に彼女が出した“私、何か言いたい”空気を

松本が見逃さなかったんだろう。振られたときの指原のうれしそうな顔! ハハハ。

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フジテレビが担ぎ出した新番組「フルタチさん」の初回も1時間以上見た。

裏の日テレが強い時間帯だ。古舘も覚悟を決めて引き受けたはずだが、前途多難だね。

初回は8.2%だった。ここ数年のフジテレビの状況や他局の番組を考えると大健闘だと

言っていい。ごちゃごちゃしていて、“贅肉”がついた状態だ。古舘がヤフーを取材する

ところまで見たが、この数字に届くとは思わなかった。

ま、"祝儀"の意味もあるんだろう。

あっという間に6%ぐらいまで 下がる気がするさと思ったが、2回目も8.1%だった。

これが古舘伊知郎が持っている数字だとすれば、考えを改めなければいけない。


TBSで始まった新番組では冒頭3分間フリートークをしていた。ドナルド・トランプが

次期アメリカ大統領に当選したことを受けたものだが、このたぐいのバラエティ番組で

彼の“ゴタク”を聞きたいとは思わない。そうしたいのなら、池上の番組を見る。ハハハ。

この二つの番組が今後もこんな路線でやっていけるとは思わないが、もし、続けたら、

日本人の一部は彼の考え方に洗脳されてしまうのではないかと思う。それほど トークの

熱と圧はすごい。どちらの番組も、スタジオに呼ばれた面々が「ごもっとも」とばかり

かしこまって聞き入る様子が滑稽だね。


こちらは、6.1%でスタートした。初回のご祝儀がなかったんだ。ハハハ。

私は、この辺が“彼の数字”だと思っているのだが。


才能に異を唱えるつもりはまったくない。

新しいものに挑戦する姿勢、その際の勉強のすごさなどは、うわさとしてあちこちから

耳に入ってきたし、私自身も素晴らしいと思う。一度だけテレビで見た「トーキング・

ブルース」の古舘には圧倒された。飛んでくる言葉のつぶてがあまりにも強烈だったから、

見ていられたのは30~40分だった。辟易する。胃もたれする。いいことを言ってるのに

言葉数が多すぎる。要するに苦痛なのだ。


…結局、ほめて終わらないんだなあ、これが。

ま、“苦手”とはそういうものだから、ファンの方、許されよ。ハハハ。

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おまけ:いたずら


「あけましておめでとうございます

…と言ったそばから、1カメから2カメに

自動的に切り替わった…と言っちゃった」。


加藤綾子、宮根誠司と出た「ぼくらの時代」でそんなエピソードを語っていた。

プロレス実況にどっぷりつかっていたこと、ニュース番組で“実況”してしまったのだと。

マユツバ…だね。証拠はないけど。ハハハ。


昔の話だが、朝早いニュース番組で逸見政孝が眼鏡をはずし、盛山毅が逆に眼鏡をかけて

出たのは目撃した。試してみたかったのだと言っていた。ちなみに、私は、泊まり明けの

早朝ニュースのとき “短パン・ビーサン”だったことがある。腰から下は映らないんだもの。

ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-11-15 08:48 | アナウンサー・実況 | Comments(10)

19633月、フジテレビに入社した。

小学生のとき 人前で国語の教科書などを“読む快感”に目覚め、アナウンサーへの道は

少しずつ形になっていき、入社のときは定年まで続けるつもりだった。

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受験番号は"1番"だった!


その年の7月に5秒のコールサイン、「フジテレビです。JOCX-TV」で地味にデビューし、

入社翌年の東京オリンピックでも女子バレー“東洋の魔女”を初めとするメダリストへの

インタビューなどをやらせてもらった。

バレーや野球の実況、「プロ野球ニュース」、MLB実況のための超・長期アメリカ出張etc

スポーツ・アナとしての実績を順調に積み上げていた。…つもりだった。


仕事の現場ではうまくやっていたのだが、アナウンス部内での人間関係は違った。

穏やかな人柄の人物ばかりだったから本格的に衝突することはなかったが、人付き合いが

下手で、“幼い”ところもあって「まあまあ」で済ませることができない私は細かいことが

重なって次第に居心地が悪くなっていった。

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途中で組合が結成されたときも、兄の前では言えないほど結構な給料をもらっているのに

こぶしを突き上げて会社や経営陣を糾弾するシュプレヒコールをやることが苦痛だった。

ストレスがたまって一人だけ脱退し、職場集会で厳しく批判された。団結を守るためには

当然なのだが、“可愛がって”いるつもりだった逸見政孝あたりまでが先頭に立って激しい

言葉を浴びせてくるなど、空気は険悪だった。


表立っては誰も話をしてくれなり、居場所がなくなる一方で、スポーツ担当アナの中では

部長につぐキャリアだったのに、少しずつ知らされないことが増えていった。海外出張が

多かったからという事情もあったのだが、私は“勝手に”追い詰められていたのだ。

“決定打”は、ワールドシリーズ実況を終えて帰国後まもなく、テレビ新広島に出向中の

先輩が会いに来て“移籍”を勧められたことだった。「新設のニュース番組でキャスターを

やってほしい。そのあとのことも悪いようにはしない」という話だった。


顔見知りだった先輩は「まだ誰にも話していないんだ」と言ったが、そんなはずはない。

ネット局がキー局に断ることなくその社員に手を出すことはあり得ない。これはつまり、

会社がアナウンサーとしてのオレを必要としていないわけだ…と思ったとき、愕然とした。

そのときに決断したわけではなく、もやもやした気持ちを抱えたまま仕事を続けていたが、

1981年夏ごろ、「こういう精神状態で実況を続けるのはよくない」と思うようになった。


かなり慰留されると思ったが、異動の希望は案外あっさり聞き入れられた。ハハハ。

しかし、部長と私から事情聴取した総務局長は第一希望のスポーツ局ではなく、二番目の

報道局への異動を決めた。198221日付で辞令が出た。


情けないのは、総務局長から辞令を受け取ったその瞬間から“後悔”が始まったことだ。

1週間の休みをもらったもののリフレッシュできないまま新しい職場に出社したその日

(198229)、日航機が羽田沖に墜落し、いきなり特番の司会をやらされたことも

“未練”に拍車をかけた。


上司に強く訴え続け、2年半かかってようやくスポーツ部に移った。かすかな希望が開けた。

スポーツ部員としてマイクの前に戻る…という。

アナウンス部在籍のころの私の実況を認め、。後押しをしてくれるディレクターもいた。

私が作るデータに目をつけ、「岩佐を“データマン”として放送席に入れてしゃべらせる」

というアイディアを思いついたディレクターもいた。

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アナウンス部の猛反発を招いた。

新宿・柳町の小料理屋に当時のスポーツ・アナのベテランとアナウンス部でスポーツの

デスクをしているアナを呼んで、話をすることになった。野球中継のプロデューサーと

ディレクターから「君も来い」と言われて同席したが、アイディアを聞いた瞬間、2人とも

顔色が変わった。少々、酒癖が悪かったデスクは盃を叩きつけたりした。

どちらも後輩だから、とても正面から言い合う気にはなれず、席を立ってしまった。


プロデューサーたちはがっかりしただろう。アイディアそのものには“無理”もあったが、

私がもっと積極的だったら、その後、違ったアイディアが出た可能性があったと思う。

彼らが「あいつの覚悟はあの程度なんだ」と見限ったとしても文句は言えない。


残された道は“正攻法”でアナウンス部に戻る以外になくなった。

担当常務や局長も掛け合ってくれたが、返ってくるのは絶望的な反応ばかりだった。

自分が蒔いた種だったが、落ち込んだ。

その後もいろいろあって、いよいよ逃げ場がなくなり、会社の外に出る方向を模索した。

行きついたのが日本衛星放送(WOWOW)だった。


同期のSが長く出向していることを知っていたので、行かせてくれないかと申し出た。

本社に戻したいと考えていたものの、代りが見当たらずに困っていた(に違いないw)会社は

“渡りに船”とばかり、電光石火で私の出向を決めた。

うかつなことに、“外に出る”ことだけに気を取られていた私は、Sから出向に当っての

レクチャーを受けるまで日本衛星放送は衛星を“打ち上げる”ための会社だと思っていた。

「だったら、打ち上げが終われば本社に帰れるだろう」とタカをくくっていたのだ。


出向当初はやることもなくて退屈だったが、90年代に入ったころから放送開始に向けた

動きが活発になり、私は温めていた“秘策”を人事にぶつけた。「いずれ放送を始めるなら

アナウンサーをどうするんですか?私、やりましょうか?」と。

当時のWOWOWはキー局から出向している数人以外は、放送に関しては素人の集まりだ。

人事の責任者は鉄鋼大手の出身だから“だます”のは簡単だった。ハハハ。

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まんまと“アナウンサー責任者”の肩書を手に入れた私は 199010月、小さなブースに

収まってアイスホッケー世界選手権の映像を見ながら実況をつけていた。

821月のバレーボール実況から実に89ヶ月の時間が過ぎていた。

予想したほどの感慨はなかった。久しぶりにヘッドセット・マイクをつけて実況できる

喜びがはるかに大きかったからだ。

経験のない競技、それも 動きがハンパなく速いアイスホッケーだったが、スムーズだった。


おそらく、これほど長いブランクのあと実況に戻ったスポーツ・アナは日本中を探しても

ほかにはいないだろう。しかも、あえて言うが、ブランクのあとの方がいい実況だと思う。

誰も言ってくれないから自分で書いておく。ハハハ。


理由は二つ考えられる。

まず、マイクから離れたあとも、テレビでスポーツ中継を見るときはプレーに合わせて

常に頭の中で“模擬”実況していたこと。シミュレーションだ。

空しい作業だったが、現役も似たようなことをやっているはずだ。いわばアナの習性だし、

「いつか必ず戻るのだから」という強い思いを胸に続けていた。


次に、スポーツ実況を第三者の立場で聞く時間が持てたこと。同業者の実況を聞きながら、

「いや、そこはこう描写しなくちゃ」、「今は、そんなことを聞く場面じゃないだろう」と

突っ込み続けていた。勉強になった。


そのおかげで、戻ったときの戸惑いがほとんどなかったし、以前にくらべて“突き放して”

プレーを見ることができるようになり、私個人として“懐が深い”実況になったと思う。


臥薪嘗胆のあと、災い転じて福となり、禍福はあざなえる縄の如し…という結果になった。

“引退”後にかかわった野球中継が惨憺たる出来だったのは残念だが、アナウンサー人生を

ほぼ満足できる形で終えられたのはありがたいことだと思う。


昔の人は「かんなん なんじを たまにす(艱難 汝を玉にす)」と言った。

まことにその通りだ。あきらめなければいいことがある、ということだね。

断るまでもなく、私がだと言っているわけではない。


♪アッポーパイペン

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いや、ただ、なんとなく。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-10-27 09:09 | アナウンサー・実況 | Comments(9)

フジテレビ「みんなのニュース」

サプライズにからめて椿原アナ…

伊藤キャスターに乗せられていろいろ

しゃべらされてしまった。

ニュースとしてはどうかという意見も

あるだろうが、とても 楽しい空気だったし、

椿原アナの 違った面が見られた。

伊藤アナにあっぱれ!


CM明け、カメラは1ショットで椿原アナをとらえていた。予定通りだったはずだ。

彼女が口を開き「続いてはこちら…」と言ったところで伊藤アナが待ったをかけた。

「続いては、私の方で」と、引き取ったが、これは“予定だが予定外”だったのだろう。

「椿原さんに質問です」。

“天の声”が「椿原さんがこれまでにした、またはされたサプライズプレゼントは?」と

問いかける。「ええ!台本にない…」と慌てながら、立ち直って「私の誕生日に友達二人と

食事のつもりで出かけたら、友だち、後輩、同期がみんな集まっていた」と話した。

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ここで伊藤アナがまとめた。「小規模な食事会だと思ったところがみんなが祝福してくれる

サプライズだった…と」。

それだけで終わらない。一拍置いて「それが一つ目?」。彼の目は「まだあるだろう?」と

言っていた。スタッフから仕入れた別の話を引き出すための「それが一つ目?」だ。

椿原アナの顔には“やられた”と書いてあった。

「一番好きなサプライズはなんでした?」と畳みかけられた彼女は腹を決めて話し出した。

「ホワイトデーの食事中に彼が席を立った。店を出て行き、どこに行ったのかと思ったら、

抱えきれないほどの白い花束を…」。

恥ずかしながら、いい思い出として懐かしみながらがなす様子がキュートだった。


この項目全体がミニ・ドッキリだったわけだ。ニュースなのにどんなものかという意見も

あるだろうが、とてもいい雰囲気だった。日本の今のニュースはバラエティ色が濃いし、

目くじら立てるなら、“ゴミ屋敷”や“デパ地下”はどうなんだという話にもなる。

それより、フジテレビの女性アナでは珍しく 報道畑を歩き、どちらかといえば、“硬い”

イメージがある椿原の違った面が見られてよかったのではないか。


なにより、こういう企画はキャスターと視聴者の距離を近づける効果があると思う。

一気に視聴率に結びつくとは思わないが、親近感を持ってもらうことは大事だろう。

夏企画で木村アナが人力車で日光まで走ったのも企画として成功だった。

来年は富士山のふもとを目指すか?

キムタク、君は当分走ることから逃げられないと思うよ。ハハハ。


椿原アナの報道アナとしての力はよくわからない。しかし、結構 長く夕方のニュースに

かかわっている。「Mr.サンデー」でも宮根と息の合ったところを見せている。

性格もよさそうだ。しかし、順不同で、思い出すままに名前を挙げるなら、田丸美寿々、

渡辺真理、膳場貴子、笛吹雅子、小宮悦子…女性アナでキャスターとして一定の成功を

収めた人たちに比べると、“童顔”という点で損をしているかもしれない。本来の能力とは

関係ないのだが、案外 大事なポイントだよね。


褒めたあとはけなす


14日の夜の「No1歌姫決定戦」はひどかったね。

1年をかけて勝ち抜いた10人を集め、東野幸治と山里亮太の司会で放送された。画面には

LIVE”の表示はなかったものの、司会者たちが“生”であることを匂わせ、歌の評価は

視聴者がdボタンで投票するやり方だった。

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最大の疑問は途中から東野・山里の司会コンビが消えたことだ。

10時に始まったころにはもちろんいたが。113Bブロックの勝者が決まったときには

二人はいなかった。タレントの出演時間が重なると画面から消えることはあるが、どうも

そうではないらしい。説明はまったくなかった。大きな謎だ。


そして。最終ステージを迎えたとき、Aブロックの勝者もいなくて母親がいた。

中学生なのでここからは出演できない…旨のお断りがあったが、それが11時過ぎだった。

ナマなら、10時に始まる番組に出すのも児童福祉法的には問題があるだろうに。

結局、華やかな番組のフィナーレにチャンピオンもいなければメイン司会者2人もいない

という珍妙な映像になってしまった。企画や出演交渉のときのツメが甘かったんだろうね。

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2日後の「TEPPEN」はほとんど“詐欺”だった。

ピアノがうまいタレントが演奏を競うもので結構人気がある番組だ。2時間の番組の大半を

“予選”に使い、決勝進出者が決まったあと、CMをはさんでベンチプレス部門に移った。

まあ、まあ、よくある演出で“ひっぱる”、つまり、興味をうしろにつなぐやり方だ。


ところが、この日、決勝は放送されなかった!! 来年になるらしい。

日本中で怒りが渦巻いたことだろう。これでは、まるでケンカを売っているのと同じだ。

それでなくても、批判にさらされているのに、何をやっているのかと呆れる。


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by toruiwa2010 | 2016-09-27 08:47 | アナウンサー・実況 | Comments(4)