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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:大相撲( 35 )

朝日新聞・抜井則泰記者がツイッターを復活させていることに

気づいたのは2ヶ月ほど前だった。

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初めて彼の名を知ったのは4年前だ。

九州場所8日目に白鵬が稀勢の里に敗れたとき、場内で起きた

“ばんざいコール”に違和感があった。その翌日の朝日新聞に

署名記事が載っていた。


…大相撲の存亡の危機に歴史・伝統・文化・誇りを守ったのは

白鵬だと書き、力士会の先頭に立って東日本大震災の被災地に

毎年 寄付を行っていることを紹介した記事の最後に


稀勢の里との、あの死闘に敗れた白鵬に、

万歳コールかーー。

1年納めの九州場所。今年は、あと味が悪い。


と書いていた。シメの文章に惹かれた。

三賞選考委員をつとめていたほどだから周囲から認められる

大相撲記者なのだと認識し、それ以後も意識して彼の記事を

読んだが、“書き手”だと思った。

ツイッターをやっていることを知ってフォローした。紙面に

載らない“裏話”的なツイートが面白かったし、貴重だった。


たしか、数ヶ月でブロックされた。くわしくは憶えていないが、

彼のつぶやきに私が書き込んだ異論が気に入らなかったようだ。

それでも、相撲についてのウンチクと“ほどよいユーモア”が

好きだったから読み続けていた。


しかし、2015年の夏、突然、ツイッターへの投稿が途絶えた。

“事件”があったのだと、あとで知った。運動部からほかの部に

異動したことも伝え聞いた。「惜しい」と思った。少なくとも、

相撲に関して、彼ほど魅力のある記事を書く記者はいないもの。


“復活”は今年の5月だったようだ。ほぼ2年かかったわけだが、

今は、まったく元のペースで書き込んでいる。“健筆”の健在は

嬉しい限りだ。再開を知ったとき、プロフィルに社会部所属と

書かれていて、高校野球の東京都予選を取材中だった。

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相撲の記事を書かせないのは朝日新聞の損失じゃないか…と

思ったが、“消えなかった”ことを喜びたいという気持ちだった。


…だったが、なに、“ちょこちょこ”書いていることが分かった。

運動面ではない紙面に相撲関連の連載ものを書いているらしい。


今年の1月に両国を書いた時、

「抱きしめたいほど、けなげな街だ」と

書きました。 あの時、僕は、恋人を

紹介するような思いで原稿を書きました。

僕にとって深川は、恋人である両国(=本所)

双子の姉みたいな存在です。

恋人の姉をひとに紹介するような、そういう

記事を書きたいです


そんなツイートを見かけた。

誰もが同じ感想を持つかどうかはともかく、“抱きしめたいほど

けなげな街”というフレーズだけでうまいなあと思ってしまう。

検索するとすぐに見つかったが、読めたのは途中までだった。

“先を読みたかったらデジタル登録を”ということだ。

芦屋に行く際、家で購読していた本紙を解約し、費用対効果が

悪すぎるのでデジタルも単身赴任中にやめた。

だから、全文は読めない。改めてデジタル契約するのも面倒だ。

いま、東京版で大相撲の連載「角界余話」を欠いているようだ。

購読している人は一読を勧める。私はツイートでガマンする。

ハハハ。

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抜井記者の復活は歓迎するが、一つだけ注文しておく。

あなたは、“@toruiwa”で私に約束した。

白鵬擁護論を必ず書く。横審の委員長批判も“かます”…と。

相撲担当ではないとしても、書くチャンスがあったら是非。

身近で見つめてきた専門記者の意見を知りたいんだ。


by toruiwa2010 | 2017-09-20 08:15 | 大相撲 | Comments(0)

03/26(本割のあと)のツイート

稀勢の里、りっぱ。

痛む左をねじ込んでいった。

初めは右へ、次は左に変わった。

彼にしては珍しいことだ。

1番勝つのも至難と思ったが、

執念に驚く。


決定戦後のツイート

すごい!!

1番はともかく、2番も勝つなんて。

状態を考えたら信じられない。

日本男児、ここにあり!だね。

特に、昨日の照の富士の"醜態"

見たあとだから気分爽快だ。

おめでとう、稀勢の里。

大関時代、何度もきついことを

書いたが、あんたは立派な男の子だ。

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本割では、左腕を照ノ富士の右腕の内側にねじ込んでいった。

総理大臣杯を抱いたときの表情を見ても、痛みはあった

はずなのに。気迫、執念…既存の単語では表現しきれない。


そして、決定戦。

立ち合い直後、照ノ富士に二本さされた苦しい体勢になって

右手で首を巻きに行ったときは「これはダメだ」と思ったが、

そこからの“渾身の”小手投げで“奇蹟”を勝ち取った。見事だ。

しかも、そのまま、いためている左肩から落ちていった。


支度部屋で見届けた高安が大粒の涙を流していたそうだ。

そのリポートを聞いた北の富士の一言にやさしさを感じた。

「いい相撲を見せてもらったね、高安は」。

言えそうでなかなか言えない言葉だと思う。

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この日の実況は三瓶アナだった。

14日目の照ノ富士、稀勢の里のそれぞれの相撲をビデオで

見せたあと、「…という、昨日の相撲があって今日を迎えた

わけですが、解説は北の富士勝昭さんです。ま、なんとも、

昨日の相撲はコメントしにくい部分があると思いますが…」と

北の富士に振っていた。視聴者が一番 聞きたいところなのに、

話しにくいだろう! なんて聞き方をするんだと腹が立った。


稀勢の里の奇跡の優勝にも備えがなかったようだ。


稀勢の里。新横綱。見事に優勝を手にしました。

強い気持ちで…照ノ富士を二番続けて破った稀勢の里。


“予定稿”はゴメンだが、あまりにも平凡な言葉だった。

聞けば、当分 三瓶アナが相撲実況班のエースになるらしい。

好きな視聴者もいるだろうが、私には物足りない。

何度も書いて恐縮だが、NHKはまだ60歳の藤井アナの

実況を数多く茶の間に届ける“知恵”を働かせてほしい。


03/25のツイート

昨日、日馬富士に敗れ、左肩付近に

けがをした横綱・稀勢の里だが、

今日も出場するそうだ。

今日は鶴竜、明日は照ノ富士が

相手だからどんな相撲が取れるか

分からないが、少なくとも

来場所以後にまで影響するような

"骨折"などの大けがではなかった

ことを喜ぶ。

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…しかし、結果は厳しいものだった。まるで相撲にならず、

連敗して照ノ富士に優勝を譲った。

言って見れば、稀勢の里は今の大相撲の“救世主”だ。

ようやく誕生した日本出身横綱というだけでなく、存在感を

見せつける相撲を取っていた。連続優勝に手が届く勢いだった。

稀勢の里にも“自覚”があって、責任感や相手力士への敬意から

“休場”という選択はなかったのだろう。


13日目のケガについては二つのことわざが頭に浮かぶ。

ケガをしたのは“好事魔多し”だし、骨折などでなかったことは

“不幸中のさいわい”だ。


初日からの12連勝の中には土俵際まで追いつめられた相撲も

ないわけではなかった。それでも、新横綱の場所とも思えない

稀勢の里の立ち振る舞いは見事なものだった。

無敗で並走していた弟弟子・高安が終盤に入って黒星を重ねて、

優勝争いの相手が照ノ富士に変わった。13日目を迎えた時点で

千秋楽に相星か星一つの差で対決することが予想され、期待は

大きく膨らんだ。


対戦成績で大きく負け越している日馬富士戦は稀勢の里優勝の

カギを握ると思っていた。特に、同じ伊勢ケ浜部屋の、そして

モンゴルの後輩・照ノ富士にチャンスが出てきたこともあって

日馬富士の気合が半端じゃないことも予想された。


誰もが、日馬富士は持ち前のスピードで勝負すると思っていた。

しかし、この日の日馬富士の速さは“尋常”じゃなかった。

鋭い立ち合いから稀勢の里が土俵を割るまでわずか2.88秒!

ケガの“正体”がはっきりしない。千秋楽が終わったところで

明かすつもりなのだろう。

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スローを見ると、途中から稀勢の里の左手は日馬富士の右腕に

触れているが、しっかりつかんでいないし、土俵から落ちるとき、

その左腕はたたまれていた。普通、あの体制で落下するときには

必ずあるはずの“自分の身体をかばう”動きがまったくなかった。

土俵の中にいる間に何らかの異常が起きていたのではないか?


この日のNHKの正面は北の富士・刈屋アナのコンビだった。

思いがけないハプニングに動揺したのか、放送終了までの15秒…

刈屋アナの“シメ”がとっちらかっていた。


今日はどうも 稲川さん(向正面)

ありがとうございました。

いやあ、そして北の富士さん、

いやあもう、なんともあの、

言えないと思いますけども、

ほんとに心配な中で今日は

ほんとにありがとうございました。


オリンピック実況の経験が豊富な大ベテランが我を失っていた。

絵に描いたような“しどろもどろ”。

相撲担当の若手アナたちは安心したかもしれない。「刈屋さんでも

あんなに狼狽するんだ」と。 勇気の与え方はいろいろだね。

ハハハ。


NHKのアナといえば、翌日の太田アナもおかしなことを言った。

日馬富士の土俵入りのときだった。


「現時点で、数字上、優勝の可能性が残ってはいますが、

明日、ほぼ間違いなく1敗の稀勢の里と照ノ富士の対戦が

組まれますので、事実上、優勝は厳しい状況です」


残り二日間だから、1敗の二人が連敗すれば、3敗の日馬富士にも

追いつくチャンスがあった。数学的にはそうだった。

しかし、千秋楽に稀勢の里対照ノ富士が組まれるのは確実視されて

いたから、どちらかが悪くても2敗どまりだということは太田アナも

分かっていた。だとすれば、日馬富士が優勝する可能性は“事実上

厳しい”のではなく、“審判部が稀勢の里・照ノ富士戦を組む時点で

可能性はゼロになる”と言うべきだった。

頭では正しく理解していたのに説明でしくじった。きっと、悔いが

残っているはずだ。


by toruiwa2010 | 2017-03-27 08:55 | 大相撲 | Comments(0)

なんと、なんと、なんと!

白鵬が貴ノ岩に一方的に敗れ

稀勢の里が待ちに待った初優勝!

こんなこともあるのだ。

この優勝をどう評価するか。

協会はこの機を逃がしてなるかと

横綱昇進の道を探るだろう。

世論がどう動くか。

私は、早くて 来場所だと思う。


14日目・結びで白鵬が初顔の貴ノ岩に一方的に敗れて3敗と

なった瞬間、控え室で報道陣に囲まれていた稀勢の里に待望の

初優勝が転がり込んだ。

こんな日が来るんだなあと、感慨ひとしおの今日このごろだ。

失礼な話だが、稀勢の里は優勝経験のないまま、ちょんまげを

落とすことになるのだろうと思っていたもの。

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これまで、いったい何回チャンスを逃がしてきたか、よほど

熱心なファンでなければ覚えていないだろう。何度も 賜杯に

手が届くところまで行きながら、意識過剰からか 緊張するのか

不可解な相撲を取って星を落として来た。今回、13日目に

豪栄道の休場による不戦勝で白鵬に星一つのリードを保てたし、

14日目は、逸ノ城に勝ったあと、白鵬が負けて優勝が決まった。

2横綱の途中休場も含めて“追い風”が吹いたね。


しかし、今場所の稀勢の里が誰よりも多くの白星を重ねたのは

まぎれもない事実だ。過去の一人一人の優勝力士を検索すれば

どこかで、何らかの“ツキ”に恵まれた結果…というケースは

いくつも見つかるだろう。野球で完全試合やノーヒッターを

達成するときも味方の超ファインプレーや誤審に助けられた

ピッチャーは大勢いる。


そもそも、相撲は回し一つで土俵に上がった力士の勝負だから、

“八百長・片八百長”以外は細工をする隙間はない。

しかし、序盤の稀勢の里の取り組みを振り返ると…


宝富士には過去 14-1、玉鷲には7-0だったらしい荒鷲は初顔、

松鳳山9-2、御嶽海2-0と続いた。問題なく5連勝した。

対戦成績が良ければ勝てるというものではないし、番付的に

ごく普通の組み合わせだと言われればそれまでだが、協会に

「なんとかしたい」という意図があったのではなかろうねと

ついつい疑ってしまう。


その思いがあとを引いて、すっきりしなかった。それだけに

千秋楽の放送の中で早くから審判部長の「臨時理事会の招集を

理事長に申し入れる」という発言を聞いたときはあきれた。

百歩譲っても、前日 理事長が語った「白鵬戦を見て判断する」が

コンセンサスだと思っていたからだ。


先場所の準優勝は12勝で、鶴竜との差は星二つだった。それも

13日目までに平幕に3敗していたのは大きなマイナス材料だ。

だから、協会首脳も今場所終盤まで表立った発言は控えたのだ。

今場所の結果と内容を踏まえてもこの昇進を“甘い”と考えるが、

そんな私でも 千秋楽、白鳳を投げ捨てたとき興奮してしまった。

直近二場所の横綱戦四番を全勝した。“慎重派”の私が最終的に

稀勢の里の横綱昇進を受け入れるのはその事実があるからだ。


19年ぶりの日本人横綱かあ。長かったね。

数場所前、花道で不思議な笑みを浮かべる大関を見たときは

驚いたものだが、メンタル・トレーニングを受けていたのでは

ないかと思う。なんでもやってみようということだったのか?

苦労が報われた稀勢の里と長い間辛抱強く応援し続けたファンに

心から「おめでとう!」を言いたい。


稀勢の里と白鵬を除く2横綱・3大関のうち3人が途中休場し、

5人の勝ち星の合計がたった26勝という体たらくだ。

ケガが多いのが残念だ。

年間6場所のツケか?全体に体重が増えたから?自覚の不足?

来場所は新横綱の登場で沸くだろうが、今場所に続いて若手の

活躍を期待したい。


ひとことだけ


稀勢の里の優勝に加えてもう一つ「こんな日が…」と感慨を

深くしたことがある。“それにしても白鵬”…だ。

金星を二つ許した。高安戦、貴ノ岩戦の負け方は無残だったし、

稀勢の里をあそこまで寄り立てて勝ち切れなかった。衰えが

隠せなくなってきた。今なら 舞の海がそう発言しても本人から

嫌味を言われることはないだろう。ハハハ。


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勝昭ィーっ!!


千秋楽、NHKの正面の解説は舞の海秀平だった。

今場所、彼の話を聞いていて“背伸び”を感じた。どうしても

肩のあたりに北の富士の影がちらついた。

ほかの人を含めて、結局、“納得のいく”解説は聞けないまま

15日間が過ぎてしまった。北の富士 の"欠場"はいかにも痛い。

人材不足は深刻だ。昨日は、電話で元気そうな声が聴けた。

来場所での完全復活を祈るが、NHKは本気で“後継者”の育成を

急がなければいけない。 元大関・雅山の二子山が最適だ。
by toruiwa2010 | 2017-01-23 08:42 | 大相撲 | Comments(2)

私が若いころの大相撲は“怪しい”取り組みが多かった。

あきらかな八百長ならそのころのメディアも叩いただろうが、

タチの悪い 一方の力士が全力を出さずに負ける“片八百長”が

はびこっていた…と思う。

当時の星取表を検証すれば、77敗で千秋楽を迎えた力士の

その日の勝率はきっと異常に高いに違いない。

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親方同士が話をつけてすでに勝ち越しを決めている力士たちは

あえて勝とうとしない、わざと負ける…それが片八百長だ。

勝った力士は裏の事情を知らないことが多かったと聞いた。

何場所後か、何年後かに逆のケースに遭遇したとき、親方に

「お前はあのときに“星を借りた”のだから、今回は返せ」と

告げられて初めて、あのときなぜ勝ったかを知るわけだ。

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千秋楽に、77敗の力士が次々に勝ち越しを決めていくのを

白けた眼で眺めるファンも多かったと思う。いつのころからか、

“無気力相撲”という言葉が登場したが、実態は“片八百長”と

ほぼ同じだろう。プロとして、勝敗が生活に直結しているから

完全にはなくならない。昔のように露骨な相撲が減ったことを

喜びながら、“相撲とはそういうもの”と思って見ている。


綱取りの大きなチャンスだった11月場所の豪栄道が9日目に

稀勢の里に敗れて3敗となったとき、その稀勢の里が13日目に

“対平幕”3敗となったとき、二人とも1月場所での横綱への

“挑戦権”を失ったと思ったが、違うらしい。


96敗の豪栄道は論外として、三横綱に勝った稀勢の里には

今場所の内容次第で機運が盛り上がる可能性があるのだと言う。


日本人横綱の不在が相撲人気の低下につながると協会が本気で

心配する気持ちは分かるが、彼らは、無理やり“作り上げた”

横綱が無様なことになったら、その方が悲劇だということに

気づいていないみたいだ。やれやれ。

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で、稀勢の里が初日、2日目と素晴らしい勝ち方で連勝したと

思ったら、宝富士には過去 14-1、玉鷲には7-0だったらしい

じゃないか?なんとか。フェアといえるか?

ま、協会の“熱意”は伝わるけどね。ハハハ。


勝昭がいない場所


そんなわけで、常識的には綱取りもないし、誰にも大関昇進が

かからない場所が始まっている。

初日、十両のときからテレビはつけていたが、PCでネットを

うろついていた。中入り後、画面に目を向けて仰天した。

NHKの正面放送席に舞の海が座っているではないか!

初日と千秋楽の正面は北の富士勝昭と決まっていたのに。

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慌てて調べてみると、体調不良のためだと分かった。

去年の暮れに心臓の手術を受けたのだと言う。一説によれば

不整脈の手術だと言うが、気がかりだ。

今場所は休み、3月場所から復帰するそうだが、彼が不在の

相撲中継はわさび抜きの寿司と同じだ。


大ごとでないことを祈る。

どちらにせよ、NHKは“北の富士の次”の発掘が急務になる。

簡単なことではない。私が推すのは二子山(元大関・雅山)だ。

勝昭にくらべると男っぷりは劣るwが、話は十分に面白い。

見ると、今場所のNHKの解説に二子山の名前はないようだ。

役職の関係だとすれば協会は考えるべきだ。“解説”北の富士が

相撲人気のUPに一役買ったのは間違いない。人気の維持を

願うなら、彼が解説に参加できるよう、配慮すべきだと思う。


いくつか報告


新年に当たり、当ブログの体裁を少し変えました。


春ごろからエキサイト・ブログのアクセス・リポートの数字を

自分のアクセス数とすることにしました。従来のカウンターは

あまりにも数字が少ないからです。ハハハ。


秋になってその数字が多く表示されるようになり、調べると、

PCとモバイルを合算するようにしたからだと分かりました。

スマホで読む人の方がPCより多いことも知りました。

そこで、体裁もスマホのほうに合わせることにしたのです。

1行・28文字です。これまで40文字でしたから 一気に30%

減りました。この形で書くことにまだ慣れません。

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***ページ最下段にある表示を“PC”にした場合です。

“スマートフォン最適化版”に合わせるにはもっと短くする

必要がありますが、私の好みに合いません。ハハハ。


古い記事の更新も“自薦・厳選300は実情に合わないので

“アーカイブから”にカテゴリを改めました。


従来の形のまま掲載した46日の分も新しい形に直しました。

また、少しずつ、記事そのものが短くなっていくはずです。

性格だし、“持ち味”なので一部、毒を含む書き方に変わりは

ないと思いますが。ハハハ。


本年もよろしくお願いいたします。


by toruiwa2010 | 2017-01-10 08:35 | 大相撲 | Comments(6)
日馬富士がスカッと一発で決めた。これでいい。
三つ巴戦を見たい気持ちがないわけではなかったが、
一人 静かに頑張った“もう一人”の横綱の優勝に
拍手を贈ろう。


横綱同士の対決は日馬富士が完勝して8度目の優勝を果たした。いろんな意味でよかった。
小さな体に多くのケガを抱え、その日その日で調子が変わるという状態の中で、今場所は
集中力をキープし続けた。加えて若干の“ツキ”もあった。
稀勢の里の“綱取り”や白鵬の1000勝などにファンやメディアが注目したせいで終盤まで
マイペースで相撲が取れたことや白鵬が右足親指をいためて急ブレーキがかかったことだ。
だからと言って、日馬富士の優勝の値打ちが下がるわけではない。平幕二人に負けたのは
大きなマイナス材料だが、逆に、白鵬、稀勢の里、豪栄道以下の三役には圧倒的に勝った。
おめでとう、日馬富士!
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稀勢の里が奇跡的に逆転優勝した場合、
審判部は横綱昇進を推すとかいう話がある。
ふざけたことを言うな…と怒るファンは多いはず。
稀勢の里を応援する、日本人横綱を期待する
こととは関係ない。


昨日の朝のツイートだ。
日馬富士が白鵬に圧勝した瞬間“よしッ!”と右のコブシを握ったのはこの情報に接して
猛烈に腹が立っていたからだ。また始まった…と。

2敗の日馬富士を3敗の稀勢の里と高安が追う展開で千秋楽を迎えた。
この流れになったら日馬富士が優勝を逃がすことはあるまいと思いつつ、スポーツ紙が
伝える“稀勢の里昇進の可能性”にムカついていた。
相撲が好きだから、日本人の横綱がいない状態を嘆かわしく思う気持ちはある。しかし、
“最高位”ならそれにふさわしい力士になってほしい。だから“推挙”は慎重でありたい。
間違わないための指標が横綱昇進のための“内規”だろう。
“2場所連続優勝か優勝に準ずる成績”だとされている。それを厳密に適用すべし!
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最近5代の横綱はすべて外国人力士だ。きっちり、“内規”を守っての昇進だった。
しかも、鶴竜を除く4人は連続優勝だ。
先場所の稀勢の里は たしかに13勝2敗の好成績だったが、優勝した白鵬は全勝だった。
星二つの差でも2番目の成績を“準優勝”と言い張るなら、それは“強弁”だ。

相撲協会にはちょうど30年前、北尾(双羽黒)を“無理やり”横綱にした苦い過去がある。
12-3,14-1(ともに決定戦で負けた)…幕内での優勝がないまま昇進した。横綱審議委員会が
“多数決”で決めた。文部大臣、法務大臣を歴任した稲葉修が“精神面の甘さ”などを
指摘して猛反対したそうだが、押し切られた。昇進後、しこ名を双羽黒と改名したが、
効果があるはずもなく、在位8場所で廃業した。それも土俵外でもめ事を起こして。
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豪栄道を大関にするときも、当ブログは反対した。
直前3場所の合計が32勝、33勝が昇進の“目安”とされているようだ。当時の豪栄道は
たしかに32勝したが、12-8-12勝だった。関脇の在位が長いことを評価し、“8勝7敗”を
スルーしたわけだ。おかしいだろう! 同様なケースが起きたときのために、このことは
記憶にとどめておきたい。ハハハ。
在位12場所目、すでに負け越しが4回だ。昇進させたことに問題があったと言われても
否定できまい。

稀勢の里については大関に上がるときも少々甘かった気がする。
しかし、千秋楽まで優勝争いをした形の今場所が“準優勝”なら立派な有資格者だ。
重ねて しかし、上記の外国人5横綱の成績をもう一度見てほしい。13-2(ともに優勝)の
武蔵丸を除くと、4人は昇進前の2場所で合わせて2敗しかしていない。
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過去 何度もチャンスを逃がしてきた稀勢の里には見放すファンも多いが、ここまで来ると
同情論も含めて応援する声も増えている。愛されているのはいい。それも才能だもの。
辛口の北の富士さえ、「酒を断って昇進を祈っている」とラジオで語ったという。嘘つけ!
ハハハ。
千秋楽の放送が終わる直前にも「早く(日本人の)横綱が欲しい」と言って頭を垂れていた。
協会にも、先輩にも愛されているんだね。
この数場所、態度・表情が変わった。特に、顔つきが柔らかくなった。控えでもときどき
笑みを浮かべている。“アルカイク・スマイル”という言葉を思い出す。弥勒菩薩など、
古代の仏像のほほえみをこう呼ぶそうだが、戦後日本に進駐してきたアメリカ兵たちには、
日本人が浮かべる笑みの意味が理解できなくてそう呼んでいた。

archaic smile…稀勢の里には、賜杯を抱いて会心の笑顔を見せてほしいものだ。

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by toruiwa2010 | 2016-07-25 09:03 | 大相撲 | Comments(0)
白鵬 勝った!
立ち合いの右張り手から攻め続けるいい相撲だった。
今場所、何度か見せた「無理」がどこにもなかった。
稀勢の里は敗れた。平常心を感じさせる表情が
時間いっぱいでさあーっと紅潮した。
少しも恥じる相撲ではなかった。

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白鵬と稀勢の里が13日目を12戦全勝で迎えた。その可能性は白鵬が6割、稀勢の里は
3割程度だと考えていた。恥ずかしい。
12日までの白鵬には張り手とかち上げを多用した“乱暴な相撲”もあったが、 稀勢の里の
取り口は堂々たるものだった。 ひょっとしてひょっとするかと思った。

横綱と大関による全勝同士の対戦、… これ以上は望めない大一番にファンの期待は最高に
盛り上がった。注目したのは、白鵬がどんな立ち合いをするか、稀勢の里が12日までの
平常心を保った相撲が取れるか…だった。

結果は白鵬に軍配が上がった。ものを言ったのは経験と横綱の責任感か。
翌日の新聞で支度部屋に戻った白鵬の談話を読んだ。

「勝つなら勝ってみろ。それで横綱になってみろという感じで行った」
「強い人が大関になる。横綱は宿命だ」とも言ったらしい。最近の横綱・白鵬の言動には
首を傾げることが多くて残念だったが、この言葉は久々に「いいこと言うな」と思った。
大相撲における横綱の存在の重み・大きさが伝わってきた。
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このところ終盤に勢いが衰える傾向があったが、先場所、今場所は違った。特に11日目の
琴奨菊から豪栄道、稀勢の里、日馬富士、鶴竜を相手にして見せた気迫がすごかった。
まったく問題にしなかった相撲もあれば、稀勢の里、日馬富士戦のように相手の攻めを
しのいで逆転し、最後は圧倒する勝ち方のものもあった。この5日間を見ると、まだまだ
この人の時代は続く気がする。願わくば、“師と仰ぐ”大鵬のような強さと人間の大きさを
兼ね備えた横綱になってほしい。いまは、残念ながら“本道”を外れている。

稀勢の里。
場所前には、全勝か14勝での優勝なら横綱昇進もある…と言われていたが、翌14日目も
鶴竜にいいところなく敗れてその夢は消えた。初日に放送されたNHKのインタビューで
「優勝のために何が足りないか?」と聞かれた稀勢の里がこう答えるのを聞いて驚いた。

「あと1勝じゃないですか。あと1勝、 2勝、勝ちたいですね」と。

珍しく“会話”になっていた。しかも 笑顔もあった。
心境の変化があったのか?あったとすれば、それはどこから来たのか?
まさか、しかめっ面で答えても結果が出ないのだから笑ってみようか…ではあるまい。
“信仰”を得たのかもしれない。妻は「女性とか?」と言っていた。あり得るかも。
少なくとも、今の彼にはこれまでのような「どうせ俺なんか」という気持ちの弱さは
なくなっている気がする。次のチャンスがいつになるのか分からないが、あきらめずに
精進してほしい。

かと言って、場所後に伝わって来た“来場所優勝なら横綱昇進”&“勝ち星の数は問わない”
という考え方には賛同できない。こんなささやかなブログで何を云っても始まらないから
これ以上は言わないが、無理に横綱を作ったら、そのツケは必ず回って来る。それだけは
忘れない方がいい。

二人の力士を褒めたい。

まず、最後の仕切りに入る前の「ホーッ」をやめた琴勇輝だ。
負け越したが豪栄道、鶴竜に連勝した6,7日目などいい相撲を取っていたと思う。しかも、
8日目の白鵬には立ち合いで変化“させて”いた。横綱にそうさせたことに値打ちがある。
胸を張っていいのではないか。これまで、あまり好きな力士ではなかったが、今場所の
彼はよかった。これが続くなら応援する
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もう一人は小結で千秋楽に勝ち越しを決めた魁聖。
14日目の逆転勝ちに目が潤んだ。これまでの彼は土俵際に詰まったらあきらめていた。
「そこで粘れ。 粘ったら何かがつかめる」と声に出して応援した。
初めて見たのは入門したてのドキュメンタリー(フジテレビ「ノンフィクション」?)だった。
10円玉を積み上げてブラジルの母親に電話していた。そのときも胸が熱くなった。
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いちゃもん。
「豪栄道が目の覚めるような相撲で」と
藤井アナが言った。そうじゃない。
目が覚めたのは右頬を張られた正代さ。


上位に上がった正代が4日目、白鵬に右から張られ、この日は豪栄道に左から思い切り
張られていた。横綱と大関がみっともないことをする。力の差があるだろうに張らなきゃ
勝てないのかと聞きたい。白鵬のかちあげはもっと良くない。見ていて不愉快だ。
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by toruiwa2010 | 2016-05-23 08:47 | 大相撲 | Comments(4)
白鵬 突き落とし 日馬富士

「この一番にて千秋楽ゥ~」…横綱vs横綱、優勝がかかる大一番、だったはずの相撲は
ほんの1秒ほどで終わりました。がっかりです。
日馬富士がときどき見せる横にずれる動きを警戒した。久しぶりの優勝を何がなんでも
手にしたかった。どこかをいためていた…何かがあったに違いないと思いました。
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NHKの放送席も戸惑いと怒りを隠しませんでした。
北の富士も舞の海も厳しい言葉で白鵬の変化を非難し、藤井アナは「この気持ちをどこに
ぶつければいいのか」と、相撲ファンの声を代弁していました。当然です。
表彰式の前に席を立つ観客が画面に映し出されました。“抗議”でしょう。

優勝インタビューの白鵬は思いが言葉にならず、いつもと違っていましたね。
「ああいう変化で決まるとは 思わなかった。 本当に申し訳ないと思います」 …
そう言って涙を流していました。言葉に詰まるたびに場内のヤジが突き刺さったでしょう。
「かわって勝って嬉しいか?」は辛かったと思います。
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支度部屋では「稀勢の里も変化があった。文句はないでしょう」と言っていたとか。
強がりと後悔、賜杯に届かなかった8ヶ月の苦悩…さまざまな思いが交錯したのでしょう。
優勝インタビューでこういうシーンを見ようとは想像もしませんでした。

「僕はもう決着がついた」
厳しい言葉で非難していた北の富士も白鵬の涙には虚を突かれたようです。
舞の海は、涙は涙として横綱同士の相撲のあり方にこだわっていました。
変化、涙の謝罪…人それぞれに受け止めたと思います。
私はがっかりはしましたが、語られなかった複雑なものがあるのだと思いたいです。
そして、いつか、本当のところを聞きたいです。

豊ノ島 寄り切り 鶴竜
宝富士 寄り切り 白鵬


…荒れる三月場所らしい初日になりました。
相撲ファンの関心は優勝争いを除くと、綱取りがかかる琴奨菊、そろってカド番を迎える
豪栄道と照ノ富士、“裏切られてもなお”の稀勢の里…相撲ファンの関心は4人の大関に
集まっていたかもしれません。

故障上がりの照ノ富士には不安が付きまとったものの、序盤は大関が元気でした。
4日目を終えて4人合わせても1敗(照ノ富士)というのは、ここ数年なかったことです。
場所は盛り上がります。

中日まで1敗だった琴奨菊が、そこから大関3人に連敗して連覇&綱取りは消滅しました。
「脱落が早かった」と理事長が嘆いていましたが、ファンとしても、横綱戦を迎えるまで
踏ん張ってほしかったですね。

5日目に琴勇気に敗れた“ご当所”・豪栄道が11日を終わっても1敗を守っていました。
白鵬には一方的にやられましたが、自信をうかがわせる取り口でした。
そして、稀勢の里が静かに勝ち進んでいました。しかも、“強い”と思わせる相撲で。
9日目、琴奨菊に勝って全勝を守ったところでこうつぶやきました。

稀勢の里…どでかい1勝! 10日目過ぎて全勝なら
優勝がらみの話をしようと 思っていた。
1日 早いが 、もうその話をしてもいいかな。
先場所の琴奨菊と同じ道を歩んでいる。
ここからがなあ。 あとはハートの問題になるが。


肝心のときに力を発揮できない稀勢の里を危ぶんだのですが、翌日も鶴竜に勝ちました。
二場所連続で日本人大関が優勝する可能性が60%ぐらい 出て来たかと思いました。
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10日目
全勝:稀勢の里
1敗:白鵬、豪栄道


終盤に入るところで優勝争いは3人に絞られました。直接対決が残っていたので楽しみが
ぐんと増えました。

11日目
豪栄道 首投げ 日馬富士
白鵬  寄り倒し 稀勢の里


3人が同星で並びました。

12日目
白鵬 押し出し 豪栄道
日馬富士 はたき込み 稀勢の里

1敗:白鵬
2敗:稀勢の里、豪栄道


たった2日で白鵬が優勝争いの単独首位に立ちました。

そのまま千秋楽までもつれ込みました。いつもは、肝心のところで崩れる二人の大関が
がんばったことは評価していいと思います。稀勢の里は来場所に横綱昇進の可能性を残し、
豪栄道は大関らしい相撲が取れることを証明しました。

いくつか…

最後の最後でミソをつけた形の白鵬ですが、その前の横綱・大関との相撲で見せつけた
気迫、集中力、速さ、強さは圧巻でした。まだまだ全力士のトップに立っていますね。
あとは、もう一度“横綱のあり方”を考えてほしいです。
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「場所後の横綱昇進は "かなり難しくなった”」
10日目、琴奨菊が豪栄道に敗れて3敗になったとき、吉田アナはそう言いました。
あとで“絶望的”と言い直しましたが、“かなり難しい”を選択したのは間違いでしょう。
NHKアナに共通している“決定的なことは言わない”という悪い習性が出ましたね。
少なくとも「遠のきました」と言わないと。
解説者とのやり取りでもう一度“絶望的”と言いました。ベテラン、腰が定まらんなあ。
ハハハ。

全勝の稀勢の里と1敗の白鵬を11日目に組んだ審判部にはクレームをつけておきます。
規則や伝統に従って決めているのは分かります。しかし、横綱vs大関ですから14日目、
千秋楽にするのは無理だとしても、優勝の行方を大きく左右する対戦はもっとあとにして
ムードを盛り上げるべきです。
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解説者・北の富士は健在ですね。
大鵬の話題になったとき、かつて 稽古で7連勝し「お前、今場所は元気だなあ。
まいったよ、今日は」と声をかけられて自信になったと話していました。
いいなあ、こういう話。 角界の人間関係がうかがえて 嬉しくなります。

千秋楽。
勝てば優勝決定戦の可能性もあった稀勢の里戦であっけなく土俵を割った豪栄道について、
実は途中から足を痛めていたのだと藤井アナが披露しました。ケガのことは知っていたが
本人が言わないので話さなかったと語るアナに向かって、本音を吐きました。

「冷たいよ、藤井さん。おれぐらいには…」と。

気持ちは分かります。
2005全米を最後に実況を終えようと気持ちを固めていたのに
長い付き合いのプロデューサーにも話さず、恨まれました。

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by toruiwa2010 | 2016-03-28 09:18 | 大相撲 | Comments(7)
“荒れる”と言われる大相撲3月場所が始まっている。
相撲ファンの目は大関陣に集まるのかな。今場所に横綱昇進をかける先場所優勝の琴奨菊、
ともにカド番、休場明けの照の富士と不振が続く豪栄道。少し前に「なんでも鑑定団」に
出演した北の富士は、稀勢の里への期待を口にしていた。何度 裏切られても強いときの
稀勢の里のイメージは捨てがたいんだね。
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先日、TBSが横綱・白鵬に密着したドキュメンタリー番組「明日も相撲に生きる」を見た。
いろいろなことが分かった。朝青龍について、肘・ヒザの不調について、帰化について、
記録について、猫だまし・やぐら投げについて…活字で目にした言葉を映像付きで本人が
口にするのを聞くと違った印象を持つから不思議だ。

今回が 密着を始めて5回目の放送らしいが、残念なことに前の放送を見ていない。
信頼関係があるのか取材者が気後れせずに切り込んでいる。そのせいで、白鵬が本音を
話していることが分かる。印象に残った点をいくつか…。

去年の九月場所、横綱になってから休まずに土俵に上がってきた記録(722日連続出場)が
あっけなく切れてしまった。ドクターストップだった。協会は「左大腿四頭筋膜炎」と
発表したが、ヒザの関節が炎症を起こして軟骨がすり減り、痛みが出ていたのだ。

痛み止めの注射でだましだまし 出場しているようだ。顔を激しくゆがめていたのを見れば、
相当の痛みがあるのだろう。いや、けがもだが、痛み止めの注射そのものがだ。
背中やヒジに問題を抱えるテニスの選手もよく打つ。一度 打てば、数ヶ月痛みは和らぐが、
できることなら避けたいと言うほどの痛みらしい。

休場中、鶴竜が優勝のかかる稀勢の里戦で立ち合いに変化した。仕切り直しを挟んで二度!

情けないと言わざるを得ない。

と、私はツイートしたが、テレビの前の白鵬は拍手していた。
「強い」と言ったあと「勝つことがすごいことだから」と付け加えた。
ファンだと言ったって、テレビで見ることがほとんどの“私ごとき”と直径15尺の土俵に
上がって体と体をぶつけ合って勝負している力士ではそれほど受け止め方が違うのだと
教えられた。
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ヒジも万全の状態にはほど遠いようだ。
左ヒジには“ネズミ”がいる。関節の周囲に骨や軟骨のかけらがあり、それが不定期に
動くことで痛みを生じるのだ。レントゲン写真を見ると大きく変形している。

復帰した九州場所の途中、80日間 続いていた満員御礼が途切れた。
帰りの車中で「会場、どうしたらいいのかな」と考え込んでいた。相撲協会に何人の
力士がいるのか知らないが、集客のことまで頭を巡らせる力士はほかにいないだろう。
「椅子席を増やして、升席を減らすべきじゃないか」とも話していた。
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厳しく非難された栃煌山戦の“猫だまし”
3日前に隠岐の海を豪快なやぐら投げで破っていた。取材者が「あれのあとだけに」と
“惜しい”というニュアンスで問いかけると「最高だろう?」と返していた。
「いや、最高じゃないと思います」と負けずに取材者も頑張ったが、白鵬は譲らなかった。
翌日、朝げいこのあと「そういう技がある。本当に効くのか効かないのかを試したかった」
という趣旨の話をしていた。悪気はないのだが、横綱としてどうなのかについての配慮は
なかったんだね。

場所中に北の湖理事長が亡くなった。白鵬にはこの理事長に期待していたようだ。
「誰よりも力士のことを考えてくれる人だったし、本当に素晴らしい力士だったと思う。
理事長の手から一代年寄をもらいたかった」
取材者が問いかけた。「(横綱は)下手だと思う。自分から言わなければ逆にもらえたかも
知れないじゃないですか」と。黙って聞いたあと、白鵬は静かに言った。「言わなければ
いけないんじゃないですか。誰が言う?」
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力士として30歳は若くないからという話もしていた。そういう意味で焦りがあるのかと
聞かれてうなずいていたのが印象的だ。
現行規則では一代年寄になるには日本国籍の取得が必要だが、微妙な心境を語っていた。
「内弟子がいるからそりゃ残りたい」が率直な気持ちだが、モンゴル最高の労働英雄賞を
授与されたとき、大統領が耳元で「母国を誇りに思いなさい」と言ったそうだ。

祖国を裏切ることはできない。「両方の国を納得させて残りたい」が本音だ。
「最後まで自分のやることをやって、土俵をまっとうして…国籍変えるのはすぐでしょ?
だから、そのときそのときでいいんじゃないの?天に任せます」と締めくくっていた。

興味があったのは先輩・朝青龍とのライバル関係をどう考えているかという点だった。
私の目には“いい関係”に見えなかった朝青龍とも互いに尊敬し合う間柄だったことを
うかがわせる言葉や映像も出て来た。
最近 始めたツイッターで白鵬は朝青龍をフォローしているが、フォロー返しがないことを
寂しがっていたりする。「また、ライバル視してるのかな」などと。ハハハ。
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しかし、隠岐の海を豪快なやぐら投げで下したことを「久しぶりに大技を出しました」と
朝青龍宛に報告するとリプライがあった。「凄い、ひきつけがよかった」というリプライの
画面を嬉しそうに取材者に見せていた。

「常に追いかけていったと思う。こちらは“ライバル”という言葉が合うと思っているが、
あちらは、僕が後輩だからライバルとは捉えていないだろう。でも、本当は心の中では
ライバルは俺なんだよな、たぶん」…そう話したときの白鵬の顔はこの番組の中で最高に
輝いていた。見る者まで嬉しくなるような実にいい笑顔だった。

長くなった。あと3点。

先場所、全勝対決で琴奨菊に一方的にやられた。帰りの車の中でビデオを見ながら言った
言葉が印象的だった。
「ガブリってやっぱりすごい。気づいたら土俵際なんだよね。不思議」

同じく先場所の序盤、けいこ場で取材を受けたとき、記者が“1000勝”を話題にした。
6場所で54勝すれば届く数字だ。今年の目標として心にとめたに違いない。そう難しい
目標ではないだろう。九月場所を途中休場した去年でさえ66勝したんだもの。

2020東京オリンピックのときに現役でいることがこれからの目標だ。
1998年の長野オリンピック開会式で曙が土俵入りをしていたのが子供だった白鵬の脳裏に
あるのだと言う。
可能性は微妙だ。
初日、集中を欠いた立ち合いで宝富士に敗れた。番組で見たヒジやひざの写真を思い出す。
そして…

九月場所:初日、2日目連敗、3日目から休場
十一月場所:13日目から3連敗。
一月場所:11日目から5日間で3敗


これらの事実は何かを物語っている気がする。

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by toruiwa2010 | 2016-03-15 09:49 | 大相撲 | Comments(0)
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01/19のツイート
琴奨菊、鶴竜に圧勝!!
迫力満点、怒涛の攻めだった。
気力の充実がうかがえる。ここにきて、
かつての大関が戻って来たような
相撲を取ってる。
ひょっとするとひょっとするか。
それにしても、鶴竜、豪栄道…
このままじゃ、恥ずかしいぞ。

01/20のツイート
琴奨菊、白鵬に完勝!!!
すごい! 立派な相撲だ。
この数日の相撲内容は全力士の中で
最強だと思わせる。
白鵬が今場所の琴奨菊に油断したとは
思わないが。こんなこともあるんだねえ。

01/21のツイート

琴奨菊の圧倒的な強さ!
稀勢の里、鶴竜、白鵬、そして今日の日馬富士…
4日連続で、完璧に自分の相撲を取って3横綱、
1大関に完勝・圧勝した。


みごとな優勝だった。今場所後半の琴奨菊の圧倒的な強さは特筆に値する。
立ち合いから一直線に前に出る。ときにかわされたりするが、委細構わず前に出る。
入門以来、師匠から言われた通りの相撲を取ってきた。“愚直”と言われたりするが、
“いさぎよい”と称賛する声もある。

対横綱3連勝、12戦全勝としたとき、今後の展望は?と問われた北の富士が言った。
「千秋楽の豪栄道より、その前に当りそうな、豊ノ島、栃煌山が怖い」と。
“はげどー”だった。もう一つの敵は初めて経験する“追われる”怖さだと思った。
豊ノ島に敗れたのは“エアポケット”のようなものだったのか?それとも、無心だった
胸中に“優勝争いの単独首位”というプレッシャーがうまれたのか?

01/24のツイート
琴奨菊x豪栄道…対戦成績は豪栄道が
リードしているようだが、ここまで来たらなあ。
硬くなるだろうし、プレッシャーもあるだろう。
間違っても、14日間の相撲を変えないことだ。
自分の相撲を 取って負けたって、決定戦が
あるんだもの。
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琴奨菊初優勝!!
日本で生まれた力士の10年ぶりの優勝だ。
堂々たる相撲で豪栄道をくだした。
5度のカド番をはねのけた精神力が、極度の
緊張を強いられる一番で生きた。 おめでとう!!

当然あったはずの緊張を感じさせない一方的な相撲で優勝を決めた。
花道を下がってきた琴奨菊を待ち受けて祝福した同期・豊ノ島の笑顔は最高だった。

「結果を残せないときも応援してくれた皆さんのおかげでここに立っている」…。

柔らかな口調と自分の言葉で話す初々しい優勝インタビューにも人柄が出ていた。
ケガが多く、成績は安定を欠いた。ありていにいえば、日本人として久々の優勝を…と
ファンが夢を託してきたのは別の力士だった。余計にこの優勝は光を放つ。
本当におめでとう!!

琴奨菊が優勝争いの先頭を走っているとき、“日本人10年ぶり”と言い過ぎではないかと
クレームがついていることをネットニュースで知った。NPO法人代表を名乗る秋元某氏が

・なんだかテレビも新聞も「10年ぶりの日本人の優勝へ」って
 連呼しているのが気になってしかたがないのです。
 なんかさ、ナショナリズム煽ってる?くらいの勢いで。

・「日本人優勝待望」っていえば言うほど、なにか排他性を感じるし、
 例えば日本に住む外国の人々はどう感じるだろうかって。

…と書いていた。
“ナショナリズム”、“排他”という言葉を使っていることに、逆に違和感があった。
当ブログを読んでいる人は私が白鵬以下のモンゴル出身の力士たちにかぎりない敬意を
抱いていることを知っていると思うが、琴奨菊には勝ってほしいと願っていた。
日本人として普通の思いだろう。どこにも差別の気持ちはないぜ。

ジャーナリストではないようだし、「日馬富士の“試合”」などと書いているぐらいだから
相撲をあまり知らないに違いない。感じたままを書いたのだろうが、どこかに こう書けば
大向こうに受けるという計算が見える気がする。“差別反対”を唱える声には何も考えずに
拍手を送ってしまう世間の風潮にも問題はあるのだが、私は好きじゃない。
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結びの一番までしっかり見た。“いいもの”を見ることができた。
白鵬x日馬富士で立ち合い“待った”があった。この場面で相手を見て会釈した白鵬、
それを受けた日馬富士は仕切り線まで下がったあと、きちんと頭を下げていた。
ほんのささいなことだったが、軽く感動した。一瞬、両者の間に生まれた 互いを尊敬する
空気を感じたからだ。故郷を離れ、外国でその国の“文化”であり歴史や伝統に彩られた
競技の世界で最高位に到達した者同士にしか分からない特別な感情があるのだと思った。

敗れた白鵬…気になるね。
先場所は最後に3連敗した。今場所は最後の4日間で 3敗した。
“白鵬が絶対”の時代に幕が下りつつあるということか。

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by toruiwa2010 | 2016-01-25 08:57 | 大相撲 | Comments(5)
家にいるときは、遅くても中入りのあたりからテレビのチャンネルをNHKに合わせる。
PCに向かいながらでも観客の歓声やアナウンサーの口調から“時間いっぱい”は分かる。
年令のせいか、最近はどの種目もNHKの実況が心地よく感じるようになった。これまで
民放の若手アナの“絶叫”に辟易しながら、それでも“安全第一”で“面白みに欠ける”
NHKの実況は嫌いだったのだが…。年をとった、ということだね。ハハハ。
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相変わらずミスは少ない。しかし、たまのミスが逆に目立つ。いや、耳立つ。

四日目の正面担当はベテランの白崎アナだから、そんなことはないと思うのだが、思わず
絶句するような一言を口にした。先場所の白鵬が終盤で失速したことに触れて、「周りが
力をつけたのか?白鵬に“老い”があるのか?」と。
何度聞きなおしても同じだから、聞き間違いではない。

ずいぶん思い切った言葉を使ったね?
勇気があるのか、鈍感なのか?
もし優勝したら、インタビューで
「どなたかが"老い"って言って ましたから」って
言われちゃうぜ。


そうつぶやいた。万一、聞き間違いだったら、私の老いが進んだと思ってもらっていい。

そう言えば、三日目にはこんなことがあった。
話の中で北の富士が松鳳山を日馬富士と言い間違えた。年齢に関係なくやりがちなミスだ。
自覚症状がないから厄介だ。このときは、“明らかな”言い間違いだったから沢田石アナが
すぐに訂正した。“異変”を察知した北の富士が「いま、何か言いました?」と尋ねていた。

直前に言ったことを忘れるのはやばいようだが、何かやったな?という自覚があるうちは
大丈夫だと思うよ、勝昭さん。 ハハハ。
まさか、「ヤキが回った」などと気にしてはいないだろうね。アナウンサーだって実況中に
レフト前ヒットを「ライト前」と言って、家でビデオを見るまで気づかないことがある。
早く忘れたほうがいい。
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何度も書いているが、北の富士には長く解説を続けてほしいと思っている。
後継者が育っていないからだ。音羽山(貴ノ浪)がいいと思っていた。残念なことになった。
一時、NHKは振分(高見盛)を育てようとしていたようだが、“狙って話す”人は無理だ。

現在の有力候補は二子山(雅山)だろう。やわらかくていい。
難しい言葉でなく普段の会話の延長みたいな感じで話せるのが最大の強みだ。
成人の日の二日目、NHKは放送の中でクイズを出していた。
5時前に「この時間帯(幕内前半)に発表されるのは明日の…」で 幕内の取組、十両の取組、
横綱土俵入りの順番、審判の担当から四択だった。
幕内の前半を放送中のタイミングだったから“幕内の取組”と答えた人が半数を超えたが、
正解は“十両の取組”だった。

このとき、「ひっかけ問題だ」と二子山が茶化して言った。この感覚が大事だと思う。
相撲解説者の口から出て来る単語じゃないけど、この“普通人”ぽさがいいんだよね。
そして、この日の相手、吉田アナはアドリブのきくアナだ。 二子山とのやり取りの中で
「すみません、無茶ぶりで」と言った。 これも、NHKのアナは普通 言わない言葉だ。
でも、これでいい。民放、NHKを問わず、いいコンビとは 気楽に世間話ができることが
条件だと思う。 この二人と北の富士・藤井コンビはいい。
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何日目の誰だったか忘れたが、“ルーティン”と言ったアナがいた。
「国技だからカタカナを持ち込むな」と、“タイミング”とアナが言っただけで好角家から
苦情を言われた時代を思えば隔世の感がある。

いくつか思ったこと

・琴勇輝が手に巻くテープについて北の富士が“ある意味 凶器”とクレームをつけた。
 いいことを言った。前から気になっていたんだ。材質にもよるが、テープはあくまで
“異物”だからね。安美錦の足のサポーターも気になる。あれでスネを蹴られたら…。

・照の富士は休場の決断が遅い!体と馬力で3番勝ったが、負けるときは一方的だった。
 大関に上がったとき、“すぐにも横綱か?”と騒がれたし、本人もその気だっただろうが、
 ケガをした以上、キャリア全体を考えて判断しなければ。
 年6場所+地方巡業+大関としての多くの行事があって治す暇がないのは気の毒だ。
  ケガ人が多すぎるね。協会も何か 考えないと、そのうち、力士が いなくなるぞ。

・今場所もベテラン、嘉風が頑張っている。6日目に勢を破った一番では全力を尽くした
 相撲に感動を与えてもらった。気持ちが変わったのだと先場所 話していたが、見事だ。

・昨日、琴奨菊は鶴竜に圧勝した。迫力満点、怒涛の攻めだった。
 気力の充実がうかがえる。ここにきて、かつての大関が戻って来ている。
 ひょっとするとひょっとするか。それにひきかえ、鶴竜、豪栄道…
 今日は白鵬との全勝対決か。白鵬には「頼むから横綱らしく」と望んでおく。
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by toruiwa2010 | 2016-01-20 08:42 | 大相撲 | Comments(0)