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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:アーカイブから( 28 )

昨日の記事を最終回にする予定でしたが、

本人が会見で「全日本が終わったときに

無理だと思った」と語っていたので

自分の記事を読み直し、わずか4か月前の

ものですが、再録することにしました。

皆さんにはどうでもいいことでしょうが、

浅田真央についての私個人の思いをまとめる

意味もこめて・・・。


…さて、浅田真央だ。

SPを受けたテレビのニュースで見出しに浅田、8位スタート

書いたものがあった。

まあ、注目のポイントではあるが、宮原知子の3連覇について

触れないのはそれこそ失礼だ。


この大会の若手たちとほぼ同年齢で全日本に出てきたころから

浅田を見ているが、SPの冒頭でトリプル・アクセルがすっぽ

抜ける姿を見て痛ましいと思った。

好きだからリンクに立つ。それはいいが、競技だからなあ。

本人もつらいだろう。

もっとも、キス&クライにいるときの顔は明るかった。そして、

テレビカメラに向かって「ありがとうございました。 また明日

頑張ります」と話しかけた。珍しいね。


ついでだが、苦言を一つ。

得点が出たところで実況アナが「なんとか60点台に乗せて、

ショートを終えて8位の位置につけています」と言った。

シニア・デビュー戦の選手ならわかるが、浅田の結果を伝える

言葉として的確かどうか?

私なら「何とか60点台には乗せましたが、浅田真央、ショートを

終えて8位と、苦しいスタートになりました」と言う。

そう言わせる“空気”があることは分かるが、本当のところを

伝えるのがアナの仕事だ。

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1年のブランクから復帰以来の自己最低だったSPにくらべると

「頑張ります」と言ったFSは今季の最高だったが、114.10

という数字は寂しい。寂しすぎる。思わずうなってしまった。

かなり厳しいね。本人にしてみれば、トリプル・アクセルに

挑むことが重要らしいが、“結果として”跳べない。こんなに

転倒する選手じゃないのに。


スケーティングの美しさは群を抜いているだけにもどかしい。

FSの演技後、花束を丁寧に拾っていた。どんな心境だったか?

本人は、ファンの声援が無条件でうれしいようだが、若手に

送られる“がんばれ”の声と、自分に向けられた声援の意味が

違うことは分かっているはずだ。それをどう考えるか?

ひざの状態もあるが、私は、いつ“会見”が開かれても驚かない。


メディアは来シーズンも現役を続けると伝えている。

根拠はこうだ。

FSの演技を終えた直後の囲みの会見で「来季は続行するのか」と

記者に聞かれた浅田が「そうですね、はい」と答えた。

…新聞的には"続行を明言"となる。


たとえ“引退”を考えていたとしても、まだほかの選手が演技を

している中で言えるわけがない。自分がその言葉を口にすれば

大騒ぎになり、チャンピオンの影が薄くなってしまうのだから。

決してやめさせたいわけではないが、私はメディアが伝える

“現役続行”をまだ信じていない。 ハーフハーフだろう。


もともと、アスリートには2種類ある。

肉体がボロボロになるまで現役を続ける選手と“自分らしい”

プレーが出来なくなったらそこでやめる選手だ。


応援するファンも同じだと思う。私は後者だ。

白鵬が前頭の若手に簡単に寄り切られるところを見たいとは

思わない、彼がどんなに相撲を好きだと言っても。

吉田沙保里や伊調馨がオリンピックや世界選手権の準々決勝

あたりで無名の外国選手に負けるところを見たくはないし、

ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルがグランド・

スラムのベスト8にも進めなくなったら、見るのがつらい。


そういうことだ。


*いつ“会見”が開かれても驚かない…

会見とはつまり"引退会見"の意味です。

この時点で、かなりの確率で年内に引退発表が

あるのではないかと思っていたのです。

浅田のちょっとしたしぐさや言葉の端々にそれを

感じたからです。


気持ちの整理やスポンサーとの調整など、時間が

必要だったのでしょう。彼女クラスの選手になると、

個人の思いだけで行動に移れませんね。


これで、浅田真央引退がらみの古い記事の更新は

本当に最後です。お騒がせしました。

そして、ふたたび"冬眠"に戻ります。


by toruiwa2010 | 2017-04-15 08:21 | アーカイブから | Comments(8)

浅田真央、現役続行!

~応援はするが、厳しいなあ~( 2015.05.19 初出 )


浅田真央がフィギュアスケートの世界に戻って来る。

昨日 ブログで現役続行を明らかにし、会見で話した。

いろいろ考え合わせたら、この選択をする可能性は

低いと思っていたのだが。


ファンはさぞかし大喜びだろう。

彼女が休み、鈴木明子がやめた昨シーズンのリンクは

宮原、本郷、村上たちが頑張ったが、“何か”が違い

寂しさが否めなかったもの。

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復帰を選択しないだろうと思った理由はいろいろある。

まず、モチベーションの持ち方の難しさだ。

フィギュアの世界では珍しいことではないと言っても

アスリートが1年間、競技を離れたあと戻ったとき、

自分をどう奮い立たせるかがきわめて難しいことは

容易に想像できる。


人によって程度の差はあるだろうが、アスリートは

コンペティション(競技、競うこと)が大好きだ。

引退した彼らが最も寂しいと感じるのはその雰囲気を

味わえなくなることだと取材しているときによく聞いた。

浅田が「試合で最高の演技をしたときの達成感や喜びの

感覚が恋しくなり・・・」と会見で語ったのも同じ意味だ。


次にコンディションだ。

周りは、「アイスショーに出ていた。そのために練習は

続けていた。だから心配は無用だ」と言うが、そんなに

単純なものだとは思わない。

だいたい、他の競技では大けがをしたときなどを除いて、

1年休んでまた戻ることなど考えにくい。プロアマを

問わず、トップレベルはそんなに甘いものではないのだ。


浅田クラスの選手が休養のあとカムバックするからには、

大会に出場するだけではダメだ…というのも悩ましい。

いや、ファンやメディアが満足しないからではない。

誰より本人が求めるものが高い位置にあるからだ。


しかも、今回またコーチを依頼した佐藤信夫コーチから

「上手く行けば試合に出られるかもしれないし、そうで

なければ試合に出られない事もある」と言われている。


浅田真央でも戻るのはそれほど難しいということだ。

経験がなくても それが簡単じゃないことは想像できる。


彼女が戻るとなれば それは日本でトップだけでなく、

世界レベルの大会でメダルを争える状態に持っていく…

ということだ。今年すぐにとは言わないが、グランプリ・

シリーズでの活躍にとどまらず、ファイナル、世界選手権、

そして3年後のオリンピックでメダルを狙うそこまで

行かないといけないのだから超えるべき山は多いし高い。


コーチは10月のGPシリーズではなく、12月の全日本を

彼女の復帰のめどと考えているようだ。急ぐあまり結果が

出ない事態を避けたいのだろう。


自分の年齢と若手の台頭も考えなければならない。

次のオリンピックを彼女は27歳で迎えることになる。

ざっと調べた限り、戦後のオリンピックの金メダリストは

圧倒的に20歳前後で占められている。


「ベテランになっているので大人の滑りができれば…」と

昨日、話していた。本当は、そういう演技で勝負ができる

フィギュアスケートであってほしいが、現実に目をやれば

ジャンプでポイントを稼がなければメダルを争えない競技に

なっている。大人の滑りで伸び盛りの若手を上回ることは

口で言うほど簡単ではないと思う。

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前例がないから優勝できないなどと言うつもりはない。

復帰するからには、女子フィギュアスケート史上最年長の

オリンピック金メダリストを目指してほしい。

ただし、ファンは今の時点で過大な期待をしてはいけないと思う。

日本中に感動をもたらした“ソチのフリー”は今も記憶に新しい。

しかし、あれは“特別”だ。

考え得る条件がすべて整ったからこそできた奇跡の演技だもの。

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まさか、これでキム・ヨナもカムバック…なんてあるのだろうか?

次のオリンピックは韓国だからあり得ない話ではないよね。

ともに27歳になるふたりが大人の演技で競い合うところも

見て見たい気がするが、そうなると、また日韓のファン同士が

醜いののしり合いを始めるのだろうね。それはやだな。


浅田真央:乗り越えろブランク

~私にも経験がある~( 2015.06.15 初出 )


スポーツ・ニッポンによるとフィギュアスケートの浅田真央が

10月下旬に始まるGPシリーズにエントリーするようです。

4週間前の会見で現役の続行を明らかにしたときは「復帰戦が

いつになるかは分からない。うまく行けば試合に出られるし、

そうでなければ試合に出られないこともある」と話していました。

“復帰”が口で言うほど簡単じゃないということでしょうね。

メディアの多くも12月の全日本が有力だと伝えていました。

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私は復帰しない可能性が濃いと考えていました。

モチベーションを持つことの難しさ、1年前のコンディションを

取り戻し、世界レベルの大会でトップを争うところまで力を

戻すことの難しさを考えると、ハードルはかぎりなく高いと

思っていたからです。


しかし、GPシリーズに出場するという話が事実なら コーチが

“GO”サインを出し、本人も“I’m ready”と判断したのでしょう。

現役続行が伝えられたときに書いた通り、浅田クラスの選手が

復帰する以上、どんな大会でも表彰台に乗ることが“マスト”に

なります。「大丈夫です」と言える自信を得たのでしょう。


頼もしい限りです。

4週間前、「フィギュア以外で1年休養したあと現役に戻る競技は

珍しい」と書きました。

柔道の野村忠宏やMLBA・ロドリゲスなど、ごく僅かです。

それだけに、世界でもトップクラスの実力を持つ浅田の復帰・

続行は注目されます。

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くらべられませんが、私にも長いブランクから復帰した経験が

あります。


198221日、「報道局報道センターへの異動を命ず」という

辞令を受け取りました。

19633月入社ですから、フジテレビでのアナウンサー生活は

19年で終わったのです。

1月中旬のバレーボールが最後の実況になりました。

形は本人の希望ですが、本心から出た希望ではありませんでした。

未練たらたら。ハハハ。


「いつかマイクの前に戻ってやる」と誓い、「アナウンサーで

なくたってしゃべる方法はあるのではないか」と模索しました。

しかし、行きがかりで「未練はない」と言い残したこともあって、

アナウンス部の対応は厳しいものがありました。

報道でナレーションをやっても、その後異動したスポーツ部で

ディレクターたちが知恵をしぼってしゃべる機会を作ろうと

しても激しく反対されました。自分の人徳のなさに呆れます。

ハハハ。


それでも、「いつか・・・」の思いは消えませんでした。

テレビを見るときは音声をミュートにして頭の中でプレーを

描写したり、アナウンサーと解説者のやり取りを聞きながら

「そこはその話じゃなくてこのことを聞くべきだろう」と

突っ込んだりしていました。実況の“シミュレーション”です。


WOWOWの前身、日本衛星放送に出向したとき、初めは衛星を

打ち上げる会社だと思っていましたが、その打ち上げが近づき、

“放送もする”と聞いて奮い立ちました。

強引に売り込んでアナウンス部を作り たった一人でそこに

異動しました。寄り合い所帯の会社ですから、放送のことなど

何も知らない人が多く、弁舌さわやかに“だまし”ました。

ハハハ。

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19901015日、都内のスタジオでヘッドセット・マイクを

つけました。89ヶ月ぶりです。

4月に現地で観戦・取材したアイスホッケー世界選手権に実況を

つけるのが初仕事でした。

実況の経験はないし、あらゆる競技の中で最も速く動く小さな

パックを画面だけで追って描写する…ハードルの高さは浅田と

いい勝負でしょう。ハハハ。


そのあと、11月には試験放送開始の特番でマイク・タイソンの

ボクシング、翌年1月にはアルペンスキーの世界選手権・・・と、

初めて実況する種目ばかりでした。50歳を過ぎていましたが、

声は出たし、滑舌も合格ラインに届いていました。

なにより、長いブランクのあと念願だった仕事に戻れた喜びが

ありました。


きっと、浅田も同じ喜びを味わうことでしょう。

ただし、彼女がいるのは“勝負の世界”です。結果が求められます。

厳しさは私などの比ではないはずです。しかし、彼女には胸を

張れる実績があります。支えてくれるでしょう。

襲って来るに違いないプレッシャーさえ楽しめるようになれば

しめたものですね。


蛇足ですが、日本の放送史上、89ヶ月もの

ブランクのあと復帰したアナウンサー、特に

会うぽーつ・アナはほかにいないと思います。


お帰りです~ジャパンオープン~

(抜粋: 2015.10.05 初出 )


浅田真央 がリンクに戻って来た。

結果をネットで見てしまったし、放送も録画だったので緊張感がなくなってしまったが、

鮮やかな復活を見せた。数日前のニュースで練習風景の映像を見て想像できた。

3Aを実に楽に、しかも柔らかく跳んでいた。いくら練習でもと思うほどだった。


プレッシャーが少ないチーム戦を復帰の舞台に選んだのも大成功だったね。

「なんてこと言うの。チーム戦も真剣勝負よ」としつこいマニアには怒られるだろう。

そりゃそうだけど、オリンピックでもない限り、負担は個人戦の比ではないはず。

553日ぶりの実戦だったが、彼女の気持ちが穏やかな状態にあることを写すように

実にゆったりと落ち着いた“おとな”の演技だった。

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私の目には トリプル・アクセルの着氷がわずかに乱れたように見えたが、ネットには

“成功”と出ていた。それならそれでいい。

しかし、フィニッシュの瞬間に合わせて「やはり、彼女に比肩する者なし」と言い放った

実況アナにはガックリした。“その通り!”と思う人もいるのだろうし、褒められただけで

喜ぶファンもいると思うが、そこまで言われるとかえってシラケてしまう。


そして、“141.70”にもビックリした。出すぎではないか? ご祝儀? まさかね。

浅田の自己ベストは“奇跡”と呼んでもいい2014ソチ五輪の142.71だ。どう考えても、

この日の演技があれに限りなく近かったとは思わない。“ケチ”をつけているのではなく

事実を言っている。

ジャッジがどういう構成だか知らないが、どこに行っても、どんなレベルの大会でも

こんなに点数が取れるとは思わない方がいい。喜ぶのはマニアとメディアだけだ。


思い入れが強いと聞く「蝶々夫人」が合っているのかどうか分からない。

楽曲のせいかパフォーマンス全体が重く感じられた。年齢的に、“軽やかに舞う”時代は

終わったのかもしれないが、フィギュアスケートでは会場の“空気”を味方にすることが

大事だと思う。その点でどうなんだろう。


着物を意識した衣装にも疑問がある。

“帯”はいいと思う。しかし、競技のコスチュームとしてはまったく問題がない胸元が

着物として見ると開きすぎていて気になるのだ。ま、私だけだろうけど。


なにはともあれ、浅田真央がカムバックを果たした。

日本の女子フィギュアにしっかりした芯ができた。本格的なコンペティションの場になる

11月のGP(中国杯)で世界のトップクラスと競うときにどんな演技を見せるか楽しみだ。


浅田真央、秋晴れから雨に

~グランプリ:中国杯~( 2015.11.09 初出 )

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浅田真央がスケート中国でリンクに戻って来ってきました。

ジャパン・オープンに出ているし、本人も「“復帰戦”という

気持ちじゃない」と話していましたが、 やっぱり真剣勝負

場は違うでしょう。気合の入り方も。


SP6分間練習に備えて控室からリンクサイドに出てきた

ときの動きを見て驚きました。

周りにいる人たちの位置を確認しながら、両腕を回したり足を

伸ばしたり、かなり身体を動かしていました。以前はほかの

選手の後方からリンクをのぞいていることが多かったと思います。

滑走順が1番だったにしても、すごく気持ちが前に出ている

気がしました。


一転して、演技スタートのポジションについたときには表情が

柔らかいなと感じました。やる気と自信を見せながら“いい顔”を

していました。

3A3-33ルッツと次々に成功(一つは回転不足だった?)

させて波に乗ったあとは氷の上の時間を楽しんでいるようにさえ

見えました。

テレ朝が流した試合前のインタビューにあった“若い人には

出せないスケートの味”を見せてくれました。

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復帰第1戦で優勝! やっぱり、あっぱれでしょう。

ただし、ほぼ完ぺきだったSPにくらべてFSは最悪でした。

貯金で辛くも逃げきったのは事実です。ファンにとっては

「だからどうした?1年の休養を経て日本のエースが戻って来た…

しかもいきなり優勝した。それだけで十分さ」でしょうね。


しかし、浅田本人は 心も身体もリフレッシュし、満を持して

カムバックしたのですから、この結果を心から喜ぶわけには

いきません。満足できない、悔しいという気持ちでしょう。

「アクセル以外で失敗があって、まだまだ」とインタビューでも

語っていましたが、内心、言葉以上に悔しいはずです。

世界のトップに立ったことがある浅田にしてみれば、“きっちり”

勝ちたかったのだと思います。このレベルの選手が“戦場”に

戻った以上、ブランクだとか顔触れがどうだとかは一切関係なく

結果を出したかったはずです。


一人、異様に盛り上がる修造。

ついて行けず戸惑う荒川。

精いっぱい頑張ってるけど泣きたい心境の信成


土曜日の放送の冒頭でした。

グランプリの放映権を持つテレ朝にとって、浅田真央の復帰は

天の恵み、ショートの完璧さがスタッフを高揚させ、それが

タレント司会者に乗り移った。しかし、専門家はそれほど

“手放し”にはなれない…空気に差が出た。そんなところでしょう。

笑えました。

視聴率をとりたいのですから、盛り上げるのは構いません。

しかし、正確に事実を伝えないといけないと思います。

浅田に関してはなにがなんでも褒める、“ネガティブなこと”は

言わない、触れないというのではねえ。


練習ですからどうでもいいですが、SPFSとも6分間練習の

最後に跳んだ3Aをスローで見ると回り切って いないように

見えました。 アナウンサーは「あざやか」と言い、司会者は

オフで「すごくきれい」と騒いでいるのが聞こえましたが。

断るまでもありませんが、難癖をつけているのではありません。

事実を知りたいのです。

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SPは世界最高難度のプログラムと専門家たちが口をそろえて

言っていました。“挑戦”でもあるのでしょうが、“自信の表れ”と

とることもできますね。

少しずつ減点要素があったようですが、逆にシーズン後半への

期待が高まります。


フリーはどうしちゃったんでしょうか?

前日のSPがうまく行きすぎたのか。こわいですね。

3Aが決まって流れに乗るかと思いましたが、以後のジャンプは

失敗の連続でした。思い入れのある“蝶々夫人”を演ずることに

気をとられ過ぎたのかもしれません。

結局、フリーだけで言えば本郷理華、エレーナ・ラジオノワに

後れを取りました。トータル200点未満での優勝は今シーズンの

GPでは初めてのはずです。


今さら言うのもなんですが、復帰していきなり完璧・・・というのは

簡単じゃないってことですね。

私などにはそれが何かは分かりませんが、本人とコーチには

課題が見えているのでしょう。

NHK杯までの3週間にきっと克服してくると思います。

フリーが悪かったことで逆に、完成型の“ニュー浅田真央”を

見るのが楽しみになりました。

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本郷理華が着実に成長しているのが分かりました。

本来大きな武器になるはずの長い手足を生かし切っていない

点がいつも不満なんですが、今回はかなりいい出来で2本を

そろえました。見事です。

わずかに減点材料はあったようですが、ジャンプはほとんど

ノーミスでした。SP,FSとも冒頭の33を跳ぶときに自信が

うかがます。頼もしいです。着氷後に流れがでればもっと

点がもらえる気がします。


相変わらず、リンクに立ったときの姿勢が気になります。

“出来映え”の採点でマイナスに作用しなければいいのですが。

肩を引き、胸を張ってほしいです。

振付けだけでなく、その点でも鈴木明子の指導に期待します。


彼女の成長で、宮原知子、村上佳菜子とのNo2争いが激しく

なるのはいいことですね。


今シーズンは女子が面白そうです。


超長くて恐縮です。

浅田真央についてはいろいろ書いてきましたが、

今回はこれにて終了です。

日本フィギュアスケート界では“唯一無二”の

存在でした。改めてお疲れ様と言いたいです。


今の調子ではおそらく、今月いっぱいは

記事の更新を休むことになります。

ご容赦ください。


by toruiwa2010 | 2017-04-14 08:21 | アーカイブから | Comments(0)

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ああ、浅田真央が

~メダル圏外へ:トップはキム・ヨナ~

( 2014.02.20 初出 )


大会のハイライト、女子フィギュアの

SPが終わった。トップにはキム・ヨナが立ち、

浅田は大きな失敗をして遠くメダル圏外に去った。

インタビューでも呆然としていた。

信念に基づいての挑戦だったが、完敗した。

ファンもあきらめきれんが。

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勝負だからいろんなケースを予想するが、想定を超えた。

浅田真央に何かが起きるとしてもトップと5,6点差の範囲内に

とどまると思っていた。20ポイント近い差がついての16位とは。

多くのファンと同じで、言葉がない。


ポジションにつく前、頭上の時計を確認する顔が柔らかくて、

これなら大丈夫と思った。しかし、3Aの着地に失敗して転倒!

回りきったように見えたが、スローを見ると回れていなかったし、

コンビネーションの最初の3回転が2回転になり連続ジャンプに

ならないという大きなミスもおかした。


記者会見で「悔いなく終わりたい」と浅田は言い続けていた。

そのためにはSPで冒頭の3回転半を成功させることが大きな

カギになる。十分に回り切って、着地でエッジが的確に氷を

とらえることが求められる。成功率が低いだけに息をのんで

その瞬間を見守ったのだが、結果は残酷だった。


数は減らしたものの、「リスクを冒しても3回転半を跳ぶ」は

彼女がさんざん考えた末に自分で選択したものだ。その挑戦に

敗れたのだから受け止めるしかない。

だから言ったじゃないか…と言ってみても仕方がない。

浅田に限らず、一流アスリートは頑固なのさ。

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浅田がいないのは残念だが、上位3人は実力派が揃った。


キム・ヨナには本人が納得いく、世界のスケート・

ファンを魅了してきた美しい演技で選手生活を

締めくくってほしい。

出遅れただけに銅メダルに届けば上出来だと思うが、

豊富な経験と輝かしい実績でその予想を上回る

可能性はあると思う。

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オリンピックで彼女の出来を左右するのはブランクではなく

体調だと思っていた。今朝の彼女は6分間練習のときから

表情が硬いのが気になった。しかし、冒頭の3-3回転を確実に

決めたのをはじめ、相変わらず流れのあるきれいな滑りだった。

74.92は妥当だと思ったが、解説の八木沼純子のコメントは

キムに対する言葉数が少なくて違和感があった。素直に見れば

もう少しほめ言葉があっていいはずだ。

まさか、マオタに叩かれることを恐れているわけじゃあるまいと、

余計な詮索をしてしまった。ハハハ。


キムが暫定ながらトップに立ったことでオタがつまらぬことを

言って騒ぐのではないかと思ったが、#figureskateTL

流れるツイートにキムの演技と点数を“普通に”認めるものが

多いことにホッとした。日本人スケートファンにきちんとした

バランス感覚があることが分かってうれしかった。

そうでなくちゃね。スポーツだもの。


ソトニコワ…浅田、リプニツカヤ、キム以外から

メダルに手が届く可能性を秘めているのは彼女だ。

実績があるのに、オリンピックでは大きな注目を

浴びずにこの日を迎えた。

直前で高得点を出されると浅田にとっては厄介な

ことになる。

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ダークホースだとは見ていたが、ここまでやるとは思わなかった。

大騒ぎされる後輩・リプニツカヤへの対抗心もあるだろう。

最初のコンビの二つ目のジャンプを降りたあと、流れがなかった

気がするが、全体としてやはりいい演技だった。スピードが

足りなかったようだが、最後の2Aがきれいに決まったのは

イメージ的に大きかったかもしれない。

もしかしてキムを超えるかと思ったが、わずかに届かなかった。

しかし、明日、逆転のチャンスは十分だね。

コストナー…うまくまとめたなあ。

完成度の高い演技で高い得点が出そうだ。

衣装もエレガント、「アベマリア」に

よく合っていた。

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彼女らしい華やかなパフォーマンスで観客を魅了した。

終わった時点では74.12でキム・ヨナに僅差の2位につけた。

難しい技より、ミスの少ないきれいな滑りに対していい点が

出ている印象があった。“不公平”感はなかった。これでいい。


リプニツカヤと浅田で金メダルを争うことに

なると見ている。15歳だが若さを感じさせない

実績をすでに残している。

加えて、地元の利と勢い…。極端にミスが

少ないことも強い味方だ。

冒頭のジャンプが決まったら恐ろしいことになる。

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最初のジャンプから彼女らしさがでていた。指摘されている

“幼さ”はあるものの、ミスのなさがそれを補って余りある。

度胸のよさも半端じゃない。全観客を味方にして圧巻の演技だ…

と思ったとたんに転倒した!ソチにも魔物がいたんだね。


私の予想では1-2だった二人が厳しいスタートになった。

浅田がメダルに届く可能性はほとんどないし、リプニツカヤも

誰かがミスをしない限り、難しいだろう。これが現実だ。


村上佳菜子はコーチの言葉を聞いているときはいい表情だった。

最初の3-3が実にうまく入った。八木沼もビックリした感が

はっきり出た素直な反応。聞いていてこっちが驚いたわ。ハハハ。

せっかくいいスタートを切ったのに、トリプルがシングルに

なるミスが出て下位に沈んだ。この子が勝負師の根性を身に

つけたたらなあと思う。


“日本チャンピオン”としてオリンピックに臨んでいるのに、

注目度はそれほど高くないまま、本番を迎えた鈴木明子には

期するものがあったはずだが、リンクイン直前の顔が硬かった。

得意のステップまでうまくつなげられたら、上位に食い込む

チャンスは十分だと思ったが、いきなり、最初のジャンプが

両足着氷になってしまったのが惜しい。ベテランらしく、

後半は持ち直したものの8位にとどまった。

今日の流れでは健闘だが。


整氷時間中、NHK-BSはスタジオに戻ってキム・ヨナのVTR

何回か見せた。暫定1位だから当然なのに異を唱える集団が

いたのに呆れた。彼らが嫌っているからとか、外国人選手だから

流さなくていいというものではない。こういう奴はスポーツ・

ファンとは呼べない。あきれてものが言えない…というか、

つくづく情けない。


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6位・浅田真央にありがとう!

~ソトニコワ金 キムヨナ銀 コストナー銅~

( 2014.02.21 初出 )


女子フィギュアはロシアのソトニコワが

逆転金メダル。女王にふさわしい演技だった。

銀はバンクーバーの女王、キム・ヨナ、

銅は初メダルのコストナー…

特筆すべきは浅田の魂のこもった演技だ。

3強の高いレベルの演技を引き出した。

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誰を応援しているかで多少意見は分かれるだろうが、世界中の

スケート・ファンにとっては夢のようなフリーの戦いだった。

まれに見るハイスコアのFSを演出したのは間違いなく浅田の

演技だ。


「思っているような演技が全然できなかった。

自分の体がうまく動かなかった」と語ったのは

昨日のことだ。わずか24時間で劇的に変わるはずがない。

ぐっすり眠れれば別だがあのSPのあとで熟睡できた

わけもないだろう。多くを望むのは酷だと思うが。


ツイッターのTLに「メダルも国民の期待も忘れて自分のために

滑ってちょうだい」というファンのコメントが洪水のように

流れていた。「バカなことを言いなさんな」と思った。

そんなに簡単に切り替えられるなら苦労はしないよと。

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…浅田の偉大さを思い知らされることになった。

6分間練習の動きは八木沼が言う通り、悪くなさそうに見えた。

その姿を見ながら思ったのは、日本のスケート史に輝かしい

足跡を残してきた偉大な選手だけに、せめて最後は“悔いのない

終わり方”をさせてやりたいということだった。

スタートのポジションについたときの表情は少し硬かったが、

きれいに3Aを降りて波に乗った。

2組という早いグループで滑るモチベーションを持つのが

きわめて難しい中で、8種類の3回転ジャンプを決めた。

素晴らしかった。

フィニッシュのあとの涙に万感の思いがこもっていた。


140点台が出た。この時点でのトータル198.22は上位3人に

かかるプレッシャー次第でメダルに望みが出る数字だと思った。

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ジャンプの評価by NYタイムズ。青はgood、グレーは普通、

赤はpoor(よくなかった) 


NYタイムズの記者がこうツイートしていた。


素晴らしいプログラムを終えて浅田が泣いている。

彼女は美しく、そして自由だった。

プレッシャーから解放されるとこういうことが起きる。


たしかに、SPの結果、大きく下位に沈んでメダルや順位という

呪縛から解放されて“自由”になれたことは大きい。しかし、

失意の“どん底”に落とされたはずの前夜からこれほど変身した

パフォーマンスを見せてくれるとは想像もしなかった。

昨日の記事に「自分が納得できる演技、世界最高レベルの演技を

期待したい」という書き込みに対して「無理だと思う。長い

取材経験からそう断言できる」と言い切った自分が恥ずかしい。


すごい演技をしたのだから当然だが、浅田の順位がどんどん

上がっていった。箱根駅伝のギタウ・ダニエル並みに“ごぼう

抜き“の記録を更新するんじゃないかと思った。最終的には

6位だったが、メダルに匹敵する感動的なパフォーマンスだった。


最終組は6人とも素晴らしい演技を見せた。

ワグナーを除く5人が135点以上を出した。


リプニツカヤ…コーチによると昨日の転倒は

フェンスが近すぎたせいだそうな。あそこまで

ノーミスだっただけに惜しまれる。

逆転するためには上位陣の前にかなりの高得点を

たたき出して見せることしかない。

しかし9±の差はさすがの彼女にも大きすぎるなあ。


前半のジャンプはほぼ完ぺきだったのに後半で崩れた。しかし、

135.34が出て、この時点で浅田は暫定1位の座を譲った。


コストナー…昨日の彼女はエレガントだったし

華やかさがあった。ゆったりとした滑りからは

余裕すら感じ取れた。

バンクーバーのあと引退を考えたそうだが、

戻ってきた。「辛いときほど自分が何を

したいのかが分かるの」と言って。

同じ滑りができたら逆転もあるね。

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素晴らしいボレロだった。

優雅で“大人”を感じさせるスケーティングだった。

リンクを完全に支配していた。ゆったりした曲調が現在の

彼女の持ち味にぴったりだった。

全員が滑り終わったあとで誰が一番好きだったかと聞かれたら、

SPと合わせてコストナー」と答えたと思う。


ソトニコワ…力があることは誰もが認めるが

昨日の彼女の演技は思わずうなってしまうほど

見事だった。ほとんどノーミスだったのではないか。

差はわずかだ。キムのフリーにはスタミナの

不安があるだけに大きなチャンスと言っていい。

問題はそれを意識したときだ。

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…当然、意識はしていたはずだが、スピードに乗った見事な

演技を見せた。ジャンプがどれもきれいだったね。

3連続ジャンプの三つ目の乱れがあってコストナーを抜けるか

どうかは微妙だったが、149.95!! 

今日のFSは点の出方が半端じゃなかった。大盤振る舞い。

バナナのたたき売りのごとく、「えーい、持ってけドロボー」

状態だった。ハハハ。


ゴールド、ワグナーがソトニコワを抜けず、残すはキム・ヨナだけになった。


限られたものしか読んでいないが、

海外メディアはキム・ヨナを普通に

チャンピオンとして扱っている。

少しでも買収や不公正採点の疑いが

あったら、こうはならない。

もし彼女がメダルを手にしたら

日本のスケート・ファンはそれらしい

敬意を示すべきだと思う。

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“嫌韓・嫌キム派”は何かといちゃもんをつけていたが、SP終了

直後の笑顔やリンクから上がる際にボードを叩いた仕草などに

彼女の内面を見る気がしていた。言葉通り、結果にこだわって

いないのだと思えた。英語の通訳を交えて日本のインタビューを

受けるときの柔らかな表情にもそれが見て取れた。

すでに自分の出番が終わっているとはいえ、翌日にFSを控え、

まだほかの選手の演技中にあんな顔にはならないものだ。


コストナー、ソトニコワと、目の前で高い得点を出されると

相当のプレッシャーがあったはずだが、キムの演技も堂々と

したものだった。ソトニコワと比べるとスピードはなかったが、

きれいにまとめるテクニックは確かなものがある。

問題は審判がどちらを上と判断するかだと思ったが、答えは

ソトニコワだった。

点が出たときのキムの表情は十分に納得した人のものだと思う。

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いい結果になった。地元が優勝。前チャンピオンが銀メダル。

それぞれに意見はあろうが、採点競技はジャッジが決めるものだ。

今回、日本ではごく一部で「すべての選手に公平な採点を」

という声が起きていたが、いい演技に対してはしっかり点が

出ていたと思う。これでも文句をいう奴はきっといるだろうが、

放っておけばいい。


実況の鳥海アナはメリハリという点で物足りなさはあるものの、

“抑制”が効いていてなかなかよかった。スタジオを担当して

いるころから実況を聞くのが楽しみだった。

10年後には間違いなくNHKのエース格だね。


最後に、浅田真央さん、

今日、あなたらしさを見せてもらいました。

ありがとう。

“普通に”あなたを応援してきた者の一人として

とても嬉しいです。心からお疲れさまと言います。

疲れた心身をゆっくりと休めてください。


by toruiwa2010 | 2017-04-13 08:30 | アーカイブから | Comments(0)

大震災を振り返るシリーズは

昨日で終わる予定でしたが、

これもぜひ読んでほしくて…

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NHK 浴びせ倒し 民放?

~もの言いをつけておく~( 2011.03.31 初出 )


フジテレビの“不要音声混信”事件について、いまだに“女性の声

Aアナとするツイートが流れています。

思わず、「間違った情報をまき散らさないほうがいいですよ」と

何人かに呼びかけてしまいました。

すると「私には、情報をまき散らす意図も意味もありませんが、

誤解やったようですので訂正します」と、理解してもらえた

ようなリプライ(返事)があり、喜んでいたのですが、その人が

彼の友人と交わすツイートを見ると、そうじゃないらしいと

分かってがっかりしました。

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女性の声が出先のスタッフのもの…では納得しないようです。

Aアナでないと、自分のフジテレビ嫌いと重ならないので

その一点にしがみつくのでしょう。

“母局#のことですから、非難されている“報道姿勢”の実態は

大いに気になります。具体的な事実が分かり、問題があると

判断したら、私も非難する側に立つでしょう。

しかし、問いかけても具体的な事例については誰も答えません。

“付和雷同”…。誰かがこう言っている、とんでもないことだ、

もっと広めよう、結果として猛烈な勢いで拡散…


2chはもちろん、ツイッターも混乱時には“両刃の剣”になる

ことはすでに分かりましたから、これからは、ここに出てくる

情報を注意深く扱う習慣を身につけなければいけません。


今回の災害報道は、直後こそ、2台のテレビでNHKと民放を

73で見ていましたが、計画停電の開始後は1台にして、ほぼ

91の割でNHKを見ていました。

そして、民放は…ええ、主に見たのはフジテレビです。

注文はあっても母局ですから。


もちろん…と言わなければいけないのはつらいところですが、

NHKの圧勝でした。

普段の準備がいいことが分かります。福島原発の事故が問題に

なり始めたころから画面に出ずっぱりだった水野解説員の話が

分かりやすく、説得力がありました。東大教授らと同席しても

まったく気後れすることなく、自分の考えを述べていました。

ファッションもいいセンスでした。


TBSにもサキヤマという原発事故についてきちんと話せる

記者がいるようですが、NHKは水野記者以外にも原子力や

災害専門の人材がいます。専門の度合いは様々でしょうが。

かつて、昭和天皇が崩御される前、陛下の病状を分かりやすい

言葉で解説した橋本大二郎(元高知県知事)記者は放送界の

伝説になりました。得ている情報は同じはずなのに、それを

整理して伝える能力は他の追随を許しませんでした。当時も

NHKに激しい敵対心を持っていた私でさえ舌を巻きました。

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NHKの強みはこういう人材を“かかえて”いられることです。

普段、何をしているのだろうか、と思いますが、業務の大半は

専門分野の知識・情報を深めることにあてていると思います。

何年かに一度、こういう“活躍”をすればペイするのでしょう。


しかし、民放にはそんな人材を“飼って”おく余裕はありません。

受信料収入があるNHKと広告収入に頼る民放では経済規模に

決定的な差があります。


想像ですが、現地に送り込んでいる人数も民放各局とは比較に

ならないほど多いはずです。いつものことです。

取材する対象を“選べる”有利さはあるだろうと思います。

張り巡らせたアンテナの数が多ければ多いほど、キャッチする

情報の量も多くなります。災害発生地域が限定的ならともかく、

今回のように広さになると人数が多いほうが圧倒的に有利です。


民放はと言えば ただでさえ数が少ないのに番組ごとという

効率の悪い縦割りの取材態勢で臨んでいるでしょうから、

太刀打ちできません。丁寧さに欠ける取材や放送があっても、

理由がないわけではないのです。


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だから勘弁してやってよ、と言っているのではありません。

予算が少ないことや人手が足りないことは放送内容の貧しさや

報道姿勢の悪さの理由にはなりません。“工夫”はそのために

あるのですから。

同じことをやっても勝てないでしょう。しかし、金がなくても

人数が少なくても、工夫した内容でNHKに勝つそれこそ

民放で育った人間が持つべき矜持だろうと思います。

理想論であることは承知していますが、あきらめて愚痴って

いるだけでは、少しも前に進みません。奮起を期待したいです。


テレビは人もうらやむ、とても恵まれた業界です。

私がアナウンサーになりたてのころ、すぐ上の兄は石油会社

勤務でしたが、給与やボーナスの話はしたことがありません。

4歳も年下の私のほうがはるかに多いと分かっているからです。

どんな部署で仕事をしていても“〇〇テレビ”と名乗るだけで

誰もが認めてくれる便利さもある一方、派手な職場と思われる

つらさもあります。

しかし、若いうちは、どうしても自分が“何さま”かになった

ような錯覚に陥りがちです。不心得者も出ます。先輩としては、

「おい、頼むよ」と祈りたい気持ちにもなります。


「最後の日に身内の大バカ者のことをお

伝えしなくてはならないのは大変情けない」…


同期の露木茂は担当していた「スーパーニュース」の彼自身の

最終回にフジテレビ社員の不祥事を伝える羽目になったとき、

カメラに向かってそう語りました。彼の無念は理解できます。


考え違いをする“大馬鹿者”はNHKにだっています。

1万人以上の職員がいれば変質者や出張旅費のごまかしなど、

うしろ暗いことをする人間がいたっておかしくはありません。

仕事面でも、あえて言えば、“あのNHKとも思えないミスが

このところ続発しています。


1月に青山祐子アナが席巻をせきまきと読んだのに始まって、

野村アナは“:”を「どっと どっと」、名前の分からない中年の

男性アナはお彼岸の中日を「…のなかび」と、読み間違いの

オンパレードでした。


たまたま、“目撃”しただけでこんなにあるのですから、探せば

もっとありそうです。

明らかに異常です。“同業者”として恥ずかしいです。

今のアナウンス室長が誰だか知りませんが、きっと頭を抱えて

いることでしょう。一段落したら 全員、研修のやり直しですね。


そして、取材態度についても問題がないわけではありません。

民放には厳しい視聴者もNHKには優しい。なぜでしょう?

宮城・南三陸町で取材した“新しい命の物語”には驚きました。

勤務中に津波に襲われた医師の夫と、必死に連絡を取ろうとする

臨月の妻…。最後は夫の立会って、無事赤ちゃん誕生という

感動的なストーリーでした。

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しかし、数時間後の放送で、妻が夫に安否を確認するメールを

打つ映像があったとき、疑問が生まれました。たしか、携帯の

液晶画面のアップもあったと思います。

ドラマではあるまいし、そこは撮影しているはずがないのです。

ナレーションで十分に説明できるのに、余計な演出のおかげで

せっかくのいい話が台無しになりました。“やらせ”です。

見た人は多いはずですが、責める人はほとんどいませんでした。

「これは"やらせだよね。

いい話なのに、こんなこと

やらせなくても伝わるじゃないか」

…そうつぶやいたのは私でした。


NHKの評判がいいのは、たぶん(かど)”がない、あるいは、

少ないからだと思います。

視聴料に頼っているだけに視聴者の反発は何よりも怖い。

これまでに何度も不払い運動に悩まされています。番組作りは

どうしても“八方美人”的になりがちです。

ミスを恐れるからか、“南三陸町の住民の半分以上が行方不明”

という事実を伝えるのがかなり遅れていました。情報としては

摑んでいても、あまり衝撃的な内容だったために触れることに

躊躇があったのでしょう。NHKらしいな、と思いました。

この調子だと、この先、原発がもっと危ない状況になったとき、

それを伝えるのもたぶん、最後になるのではないかと思います。

どちらがいいかは議論の余地ありですが。


スポーツ実況でも、“正確性を追求し、ミスをしない”ことを

目指すようになります。スタンドにいる有名人たちをカメラが

とらえても、よほど自信がない限り“見て見ぬふり”をするのも

彼らの“教育・伝統”のようです。

たしかに、国家元首を間違えたらみっともないですが、「…では

ないでしょうか」ぐらいは言ってもいいのにと私は物足りなく

思いますが、それで結構という視聴者もいます。


大きな事件・事故が起きると、人はNHKの情報を信用する

傾向があるようです。視聴率の高さが証明しています。そして、

人の神経を逆なでするような映像やインタビューは放送しない

番組作りが 多くの人から歓迎されているのは事実でしょう。

長い年月をかけて、それだけの信用を獲得してきた実績には

敬意を払います。


しかし、「だからNHKだけあればいいのさ」という意見には

賛成できません。放送の形態やテーストが対極にある民放の

存在は絶対に必要です。国民に選択の余地が生まれるからです。

逆に言うと、国民は“正しい選択”をする義務があります。


憎まれるのを覚悟で書けば、日本のテレビがいまの体たらくに

なった責任の一部は視聴者にあると思っています。

WOWOWがテニス中継を始めたころグランドスラムのたびに、

「一般の人たちがプレーするテニスは大部分がダブルスなのに、

どうしてシングルスばかり放送するのか?」という苦情が局に

殺到しました。


ある年、それならばと「ダブルス特集」を放送してみたところ

その視聴率はサンタンたるものでした。ごく限られた人しか

見なかったのです。言いっぱなし…。

極論すれば、視聴者にはいい加減なところがあるのです。


「いいなあNHK」、「NHKはさすがだね」、「フジテレビなんか

見るもんか」と言っている人も、一段落すればまた、民放の

バラエティに富んだ番組に戻っていくはずです。

NHKは視聴率が気にならない分、工夫も面白みもいま一つの

番組を作り続けるでしょうし、民放は、ばかばかしい番組でも

視聴率がよければ、発想を変えることはないでしょう。


見る人、見たがる人がいる限り、“テレビが反省する”ことは

想像しにくいです。そこに問題があるのではないでしょうか。

見るか、見ないかはあくまで視聴者の自由です。

ボールはテレビの側にあるように見えますが、実は視聴者の

コートにあると考えることもできるのです。

どう打つかはあなたが決めることです。


おまけ:やるな、お主


つぶやきましたが、昨日の「ニュースウォッチ9」で

興味深いやりとりがありました。


番組の初めのほうで、原発の状況について大越キャスターが

「これは、事態が深刻化しているのか?」と問いかけたとき、

ゲストの専門家は「状況が悪くなっているわけではない」と

答えていました。

…おそらく、打ち合わせの段階で“悪化してはいない”ことは

確認されていると思います。それを踏まえ、大越キャスターは

最初の質問の“形”を決めたのでしょう。


単純に「今の状態をどう考えたらいいんですか」と聞くより、

ネガティブな聞き方をしてポジティブな答えを引き出すほうが、

効果は大きいと考えたのです。インタビューのテクニックの

一つですが、大越キャスターは心得ていました。

「原発は悪化していない」ことを印象付けたかったのでしょう。


このブログで災害関係の記事を大々的に書くのは

これが最後になるでしょう。

賛同していただけたもの、そうでないもの、

いろいろだったと思います。

こんなにささやかなブログで意見を発表しても

被災地や今も苦しみが続く被災者の役に立つことは

ないと分かっています。

しかし、私にできることはこれしかありませんでした。

熱心に読んでくださった方々にはお礼を申し上げます。


by toruiwa2010 | 2017-04-02 08:48 | アーカイブから | Comments(2)

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4月:気持ちを入れ替えよう

~特選エイプリルフール話も~( 2011.04.01 初出 )


長いような、短いような3月が終わり4月を迎えた。


情報提供の意味があったのだろうが、私の地元の商店街では

震災直後からラジオ放送をスピーカーで流していた。それも

月曜日ごろから変わってきた。被災地のニュースも原発の話も

高校野球の合間に少し伝えられるだけになっている。


311日のあの感覚を忘れることはあるのだろうか。

昼寝を終えて、そろそろ起きようかと思ったときに襲ってきた

地震は長く長く続いた。時計を見なくても、どれだけの時間が

経過したかをつかむ自信はあるが、この時は分からなかった。

2分から3分、まるで、果てしなく続くかのようだった。

3週間が過ぎた今も、あの時、不気味な横揺れがもたらした、

奇妙で怖い浮遊感をまざまざと思い出す。もっと強烈に揺れ、

そのあと予想の域をはるかに超える大津波に襲われた被災地の

人たちの“トラウマ”は相当なものがあるだろう。

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福島県民は、地震・津波に加えて原発の相次ぐトラブルによる

放射能被害という三つ目の災害に見舞われた。さらに、言葉は

明瞭だが、きめが粗く、温かみがまったく伝わらない政府の

対応を入れたら、一度に四つの“災害”に遭遇したことになる。

気の毒で、かける言葉が見つからない。


原発の危うさは深刻だが、宮城・岩手は少しずつ落ち着きを

取り戻しているようだ。ダメージの大きさを考えたら、復興が

容易でないことは分かるが、これから日増しに温かくなるのは

わずかな救いかもしれない。

1日でも早く、皆さんに笑顔が戻ることを祈るばかりだ。


地震が発生した日、吉祥寺の映画館(5F)で「恋とニュースの

作り方」を見た。10時からの1回目だったから、そこで地震に

遭遇したわけではない。しかし、その日の朝、私の頭の中には、

2時半からの3回目を見てそのあと晩御飯は外食にするという

プランもあった。もし、そちらを選択していたら、予告編が

終わって本編の上映が始まろうかというときに、あの激しい

揺れに見舞われたことになる。マンションの2階の部屋でも

あれだけの恐怖感があったことを思い出すと、5階の劇場で、

しかも、上映中の暗がりの中であの揺れを感じたらパニックを

起こしていた可能性は大だ。


地震発生からピタリとやめていた映画鑑賞を今週から復活した。

先日は映画の帰りにごひいきのGAPでシャツと薄手のコートを

購入した。“50OFF”の文字が目に飛び込んだのだ。くわえて、

年金生活だからささやかだが、冷え込む日本経済に少しでも

貢献しようと思ってのことだ。


近所のサクラが少しずつ花を開き始めている。

木村太郎が「自粛を強制する風潮はよくない」と言っていた。

その通りだと思う。

しかし、華やかすぎて、花見に出かけるかどうかは思案中だ。


本当は、今年も桜を追って北に旅をする予定だった。

山形県置賜(おきたま)のサクラの老木、去年、感動した福島の

花見山、そして、最後は「あそこは見とかなきゃ」と言われた

弘前城まで行くのを楽しみにしていた。

東北新幹線が復旧したら考えようと思っていたが、開花状況を

伝えていた花見山のHPは地震発生の311日からまったく

更新されていない。それどころではないのだろう。

いろいろ考えると、今年は、神田川や井の頭公園で我慢する

ことになりそうだ。

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福島市花見山公園 2010.04.15


暦が替わったのを機に、すべてを通常に戻すことにする。

記事のテーマも従来通りになる。

311日には河津桜を見に行った日帰り旅の報告を書いた。

午後になってあの地震が起き、テレビで津波が町を蹂躙する

様を見て、2本目「M8.8!! 自然の恐ろしさ~ダルビッシュの

ファインプレー~」を書いた。

以後、昨日までの24本のエントリーは、すべて、震災と報道に

関連したものだった。ほかの記事を書く気がしなかったのだ。


おかげさまでたくさんの人に読んでもらえた。理由を考えたら

単純に喜べないが、12日に、エキサイトブログに引越してから

初めて1日のアクセスが1000件を超えた。

その後も“1000件超え”を続け、18(金曜日)1551件の

最多アクセスを記録した。

116日に「実況放送の約束事」(Archives=古い記事)

「おめでとう 落合!」の2本で865件をマークしたとき、

「当分、新ブログの最高記録にとどまりそうです」と書いたが、

あっさりと、大幅に更新したことになる。


自粛というより、どうしても“その気”になれずに封印していた

“ハハハ”も復活させる。

ランキングなんか気にしている場合じゃないだろうと、記事の

中のバナーは外していたが、これも今日から再開する。大きく

下がってしまったが、頑張ってみよう。


さて、今日は41日だ。

気に入っているいくつかのエイプリルフール話を

ピックアップしてお届けする。

暗い話題が多い中、笑えるものがあればいいがと

願いつつ。


The Swiss Spaghetti Harvest


195741日、イギリスBBCの権威あるニュース・ショー

「パノラマ」の中で、定評のある人気司会者、リチャード・

ディンブルビーが視聴者に告げました。

「天候に恵まれて、ゾウ虫の発生も少なかったので、

今年、スイス南部ではスパゲッティが大豊作です」と。


画面には中年の農婦がていねいに木からスパゲッティの

束を摘み取り、天日に干す光景が映し出されました。

ハハハ。

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ディンブルビーの話は「3月の最後の2週間、ヨーロッパの

スパゲッティ農家は、霜の心配をしながら過ごします。微妙に

味に影響するからです」、「収穫時のスパゲッティの長さが

同じなのは、農民たちの長い努力の賜物です」と続きました。

放送していたのがBBCであったことや番組と司会者の評判の

せいでしょうか、多くの視聴者が真に受けたらしいです。

ハハハ。


このころのイギリスでは、スパゲッティは、あまり食べられて

いなかったそうですから、情報が少なかったこともうわさが

広がるのに拍車をかけたのでしょう。

BBCにはたくさんの電話がかかりましたが、問い合わせの中で

一番多かったのは「自分でスパゲッティの木を栽培するには

どうすればいいか?」だそうです。BBCの答えはこうでした。

「トマト・ソースの缶に小枝を入れて、成功を祈りなさい」…。

ハハハ。


インスタント・カラーテレビ


1960年代初めのスウェーデンではたったひとつの

テレビ局がモノクロで放送していました。

6241日、ニュースに登場したこのテレビ局の

技術陣のトップ、ステンションは、視聴者に向かって、

こう告げました。

「新しい技術の進歩のおかげで、すばやくお手持ちの

テレビで簡単にカラー映像を受けることが可能になった。

“ナイロンストッキングをテレビにかける”だけでいい。

お好きな番組をカラーでみられるよ」…。


何万という人が引っかかったそうです。

スウェーデンで本当にカラー放送が始まったのはそれから8年後、

1970年“41日”でした。ハハハ。

10周年

1977年、イギリスの新聞・ガーディアンはインド洋に浮かぶ

サン・セリフェの10周年を祝って7ページの特集を組みました。

セミコロン()の形をしたいくつかの島からなる共和国です。

記事は情報の少ないこの国の地理や文化について愛情をこめて

書かれていました。

国を形成する島々の中に大きな島が二つあります。アッパー・

キセ(Upper Caisse)とロウアー・キセ(Lower Caisse)と呼ばれ、

首都はボドーニ(Bodoni)、指導者はパイカ( Pica)将軍です。


ガーディアン社の電話は鳴り止まなかったそうです。

読者は休暇旅行の候補地として情報がほしがったのです。


いくつかの固有名詞が“印刷関係の専門用語”だと気づく人は

ほとんどいませんでした。“A4B5”ゴシックだったら、

分かったかもしれませんが。ハハハ。


巨大氷山


197841日、一隻の小型船がシドニー湾に姿を現しました。

巨大な氷山を曳いて

シドニー市民はこのことをすでに知っていました。このところ、

資産家で冒険家としても知られる地元の食品会社のオーナー、

ディック・スミスが南極から氷山を持ってくる計画をさかんに

プロモートしていたからです。どうやら、成功したようです。

スミス氏はこの氷山を小さな角氷にして10㌣で販売すると

話していました。南極の純粋な水でできたこの角氷はどんな

飲み物でもおいしくすると言っていました。


ゆっくりと氷山はシドニー湾を進みます。

地元のラジオ局(複数!)は、この情景を逐一、実況しました。

ようやくその“秘密”が明らかになったのは、船と氷山が湾の

深くに達したときです。降り始めていた雨によって、消火用の

泡とセービング・クリームでできた“氷山”は溶け、その下の

白いシーツが市民の目の前にさらされたのでした。ハハハ。

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パララックス大作戦?


1979年、ロンドンのキャピタル・ラジオが視聴者に告げました。

Operation Parallax(ズレ修正作戦)が間もなく発効する」と。

イギリスの暦を世界中のほかの国々と再びシンクロさせよう…

というものです!

1945年から、夏時間にしたり、元に戻したりしているうちに、

イギリスの時間が他国に比べて48時間も先行してしまったと

解説されました。

これを修正するために、イギリス政府はこの年の45日と

12日をキャンセル()することにしたのです。


放送のあと、キャピトル・ラジオはたくさんの電話を受ける

ことになりました。中には「その二日間の給料は払わなくては

いけないのか」、「私の誕生日なんだけどどうなるのか」という

ものもあったそうです。ハハハ。


浮遊現象


1976年のことです。

イギリスの天文学者、パトリック・ムーアがBBCラジオを

通じてこんな発表をしました。

「午前947分に、皆さんが自宅で経験できる、めったにない

天文学的な出来事が起きます。冥王星が木星の裏側に回って

地球と一直線に並んだとき、地球の重力が少なくなるのです」


ムーア氏は視聴者に向って語りかけました。

「一直線になる瞬間に飛び上がると奇妙な浮遊感覚を経験する

ことができるでしょう」…。


午前947分がやってきました。

BBCラジオには感覚があったという視聴者からの何百本もの

電話が殺到しました。ある女性は、彼女と11人の友人は椅子から

浮かび上がり、部屋の中をただよったとさえ報告したそうです。

ハハハ。


デジタル時代


1980年、BBCは、ロンドンの象徴、ビッグ・ベンの大時計が、

時代の流れに沿ってデジタル化するとリポートしました。

視聴者から異議を唱えるものすごい反響がありました。

そりゃそうでしょう。ハハハ。

ダメ押しをするかのように「ビッグ・ベンの長短の針を先着

4名に売却します」と告げたBBCの“日本語放送”に最初に

反応したのは大西洋上の日本人船員でした。ハハハ。

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…うーん、かなり怪しいものにも引っかかってしまう人間の

心理を思うと、ツイッターや2chに書き込まれたデマに

乗せられる人々が多数いることも分かる気がします。

信じがたい話だけど、ウソだと断定する根拠もない…そんな

話を聞かされたとき、人は信じるほうに傾いてしまいがち

なのかもしれません。

ま、今日一日はだまされないように、せいぜい気をつけて

過ごしましょうか。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-04-01 07:48 | アーカイブから | Comments(0)

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業界No1のリポーター

~岸本哲也を知っているか?~( 2011.03.25 初出 )


今回の災害報道について“一部”で、とはいえ、フジテレビの

評判が非常に悪かった。時間の経過とともに、総理会見中の

暴言は典型的な“針小棒大”型の話だとわかったし、仙台市内の

緊急車両専用の給油所でフジの取材車が給油を強要したという

情報はきわめて根拠のない“2ch発信型のデマであることが

明らかになっていった。


しかし、だからフジテレビが“まっしろ”な無罪かと言えば、

そうではない。つまり、デマや中傷を流され、言われなくても

いいことを言われた背景にはそれなりの理由があるのだと思う。


私自身が確認できていない話が多い上に、あまりにも一方的に

“事実”だと決め付けたツイートが軽はずみな人の手でどんどん

“拡散”され続けていく状況は怖かった。

しかし、初めのころ言われていた、災害直後の取材・報道の

仕方の中に、何かを感じた人たちの怒りや不快感がこの流れを

作ったのではいか、という“疑念”もあった。


いかにも現代社会ならではの“風評被害”に見えるかもしれないが、

それで片づけてはいけない。

「我々がやっていることに間違いはない」と反発する前に

「本当に問題がなかったか?」と検証し、反省する謙虚さは

持たなければいけない。

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フジテレビの報道姿勢はひどい…OBとしては耳にするのが

つらい言葉だった。感じかたは、視聴者の自由だから文句は

言えないが、「…だから、キャスターも嫌い、リポーターもダメ」

ではなく、せめて、“是々非々”を望みたいと思う。


たとえば、「とくダネ」に出演し、今回も現地から連日精力的に

取材・報告をしていた岸本哲也リポーターを見てほしい。

テレビ業界に“リポーター”の肩書きを持つ人が何人いるのか

知らないが、同様の仕事に長く関わった者の1人として、私は

彼こそ文句なしのNo1リポーターだと高く評価している。


情報収集の力、それを整理する力、整理したものを言葉にして

分かりやすく伝える力…すべてを備えているところが見事だ。

情報を集める能力と発信する能力は別もののはずなのに。

メモのたぐいをほとんど見ることなく、しかも、よどみなく

話し続ける彼を見ていると、ビックリする。自分を振り返ると、

スポーツを実況するとき以外は、頭の中で整理して文章を作り、

それを推敲してからでないと話せないタイプだったからだ。

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チリ炭鉱事故のときの報告も鮮やかだった。

スタジオからの問いかけにまともに答えられないリポーターが

多い中で、小倉の意図を的確に受け止め、冷静に対応していた。

リポーターの能力を“ビデオ”で判断してはダメだ。編集する

ディレクターのテーストが出てしまうからだ。


彼らの能力がどれほどのものかを見るにはライブ報告に限る。

“チリ”以前も「きちんとしたリポートをするなあ」と思って

見ていたが、現地からのリポートを見て、「フジテレビは彼を

大事に扱うべきだ」と感じた。“財産”になる。


長崎文化放送でアナウンサー、ディレクターの経験があるらしい。

“言葉の選択”に大きな問題がない理由も分かる。状況次第で

堪能な英語を生かした取材力を初め、表現力、行動力も十分だ。


“帰国子女”であることも大きな要素かもしれない。

チリ炭鉱の救出劇のときには、思わず、二度、つぶやいた。


「とくダネ」で岸本哲也リポーターの

報告が始まった。

こういうときの現地リポーターには

行動力、取材力と何よりもアドリブの

能力が必要だ。

長崎文化放送でアナウンサーと

ディレクターを経験しているだけあって

彼はそのすべてで及第点の力をもっている。

(続


続)彼のリポートを見ていると“帰国子女”

ということを考える。彼らに共通する、

積極的で“物おじしない”メンタリティーが

こういう現場では最大限に生きる。

CNNの現地リポーターも見事だが岸本の

リポートもほめたい。

母局だけにいささか気が引けるが。


能力とは別に、生まれつき持っているもの…

つまり、風貌がいいのも得をしている。

いかにも信頼してもらえそうな顔つきだし、

体つきだ。両親に感謝すべきだろう。


…いささか、ほめすぎたかもしれない。しかし、彼を認める

視聴者は多いはずだ。

一部とはいえ、“悪評高い”フジテレビにもこんなに素晴らしい

人材がいることを広く知ってほしいと思う。そして、認めて

上げてほしい。是々非々を望みたい。

すべてをひっくるめ、“フジテレビ=悪”と判断してしまうと、

損をするのは…あなただ。


いま「とくダネ!」に出てくるリポーターは局アナの笠井と

大村が圧倒的に多く、岸本はほとんど顔を見せなくなった。

…と思ったら、さっき、久々に登場したが。

笠井は感情が表に出るタイプだから泣くことも多いが、今回は

いいリポートをしている。大村のリポートはいつも“可もなく

不可もなし”だ。言葉の選択にも問題が多い。


ここにきて大村の露出が極端に多いのは、“卒業”を目前にして、

大きな仕事をさせてやろうというスタッフの親心だろう。

北海道文化放送の情報番組キャスターになる予定だからだ。

大村が去る4月以降は岸本哲也の登場が飛躍的に増えるはずだ。

しっかりしたリポートを期待する。番組のステータスも確実に

上がるだろう。ああ、社員でないのがいかにも残念だ。さすがに

「なんなら現MCと交代したって」とは書かないが。


by toruiwa2010 | 2017-03-26 08:27 | アーカイブから | Comments(0)

衝撃だった6年前の大災害を振り返る

シリーズも終盤に入りました。

特に最初の1ヶ月で印象に残るのは

地震や津波の恐ろしさはもちろんですが、

報道の仕方や姿勢に対する非難でした。


母局・フジテレビも厳しくやられた。

その一つが、総理会見中に混入した

"不要恩"に対する非難だった。

罪のない女性アナが名指しされた。

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濡れ衣は可哀相

~「笑えてきたわ」事件の顛末~( 2011.03.23 初出 )

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2011年3月22日付 朝日新聞


一昨日、フジテレビが遅ればせながら釈明して、一応の決着は

見たようだが、なんとも、後味の悪い“事件”だった。

軽挙妄動・付和雷同型の“人種”が少なからずたむろする2ch

ツイッターでは異常に広まった話だが、世間には知らない人も

多いと思うので簡単に記すと、こういう話だ。


12日夜の菅総理の記者発表を中継したフジテレビの画面から

不要音が流れた。不要音とは本来、放送に乗せてはいけない

せき、くしゃみ、原稿をずらす音、ヒザが机の脚にぶつかって

“ゴツン”などの音を指す。この“事件”では男女の会話だった。

きちんとした会話ならともかく、いかにも今どきの若者らしい、

くだけた口調だったし、“仮にも”総理大臣の会見中だったから、

気付いた人の反応は大きかった。

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さらに、どんな意図があったか知らないが、何者かがどこかに

「女の声はAアナ(フジテレビ)だ」と断定的に書いたことで

騒ぎはますます大きくなった。読んだ人たちが本気で信じたか

どうかは分からない。しかし、井戸端会議ではそこにいない

奥さんの悪口が最高のテーマであるのと同じで、この手の話は

面白おかしく語られる。


ツイッター上で拡散されて行った。信じがたいスピードで。

結果として、「フジテレビの報道姿勢はひどい」「Aアナには

今後 ニュースを読ませるな」という非難の声があふれた。

つまり、“女の声=Aアナが確定してしまったのだ。


「なんだか、おかしいな」と思い、ツイッターで“フォロー”の

発言をしたが、ほとんど誰も聞く耳を持ってくれなかった。

ブログにも関連記事を書いたが、その締めくくりはこうだった。


テレビは今や時代の最先端を行く。

そこで働く社員、特に若者の中に考え違いをする者がいても、

私は驚かないが、視聴者は「とんでもないこと」「信じられない」

と思うだろう。当然だ。

フジだったことは否定できないようだ。OBとして恥ずかしい。

失った信用・信頼を取り戻すには途方もない時間と努力が必要だ。


せめて、アナウンサーではなかったと思いたい。



後輩たちを信じてやりたい気持ちがある一方、最近の傾向から

“やりかねない”という思いも捨てきれないから悩ましい。


分からないのは、災害発生の際の政府を思わせるフジテレビの

対応の遅さだ。報道局にしても編成局にしても 2チャンネルや

ツイッターでの騒動を知らなかったとは言わせない。

“まぎれ込んだ女の声がAアナのものではない”ことは早くに

確認していたはずだ。(後述)


「不適切な音声が流れました。申し訳ありません。なお、声は

スタジオ外の中継ポイントにいた取材スタッフのものです」と、

すぐ、メディアに流せばよかったのに、と思う。


Aには、会社が彼女を信じていることを伝えれば十分だろう。

この手合は無視するに限る。へたに釈明すれば、別のことで

突っ込まれるだけ」という判断だったのだろうが、そのせいで、

一昨日まで、Aアナは一部で犯人扱いされたし、会社として

何も対応してくれない間に、台湾のテレビにまで顔写真入りで

伝えられるなど、大きなダメージを負ってしまった。


野次馬精神は旺盛だから、この種の“できごと”を見逃すことは

少ないのだが、この件はリアルタイムでは知らなかった。

ツイッター上で見つけ、youtubeに残っていた120秒ほどの

フッテージで確認した。文字に起こしてみると、こうなる。

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安藤「…会見の内容を皆様と一緒に聴いて参りたいと思います」

*映像はすでに官邸に切り替わっていた。


*その後、4秒近い無音状態がある。そこに男女の声が流れた。


男「ふざけんなよ。また原発の話なんだろ」

女「だから、こっから上げられる情報ないっつってんのに」


*この二言は菅総理が話し始める2秒半ほど前に終わった。


総理「地震が発生して1日半が経過をいたしました」

*この言葉に()「ほんとに来るのかどうか…」がかぶった。


総理「被災をされた皆さんに心からお見舞いを申し上げますと

ともに」

*女の声「ほんと、クソだよ」がかぶっていた。


総理「 救援・救出に当たって全力を挙げていただいている」

*ここに、女の「ああ、笑えてきた」という声がかぶっている。

業界で言う“不要音”はこれが最後だった


最初に聴いたとき、何が起きているのかよく分からなかった。

一般の人は、アナがマイクを切り忘れた…と思うだろうが、

それは考えにくい。アナウンサーは話し終えたら、無意識に

手元のスイッチでマイクをオフにするものだからだ。


出先からハンドマイクでリポートするときでも、スタジオに

切り替わったら、マイクを口元から遠ざける…私の場合は、

必ずマイクを体の後ろに持って行くことにしていた。

その上で、自分のマイクが完全に“死んだ”ことを音声さんに

確認するまで余計なことを言わないのがアナウンサーの習性だ。

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あえて言うと、スタンドマイクやピンマイク以外に、緊急用の

特殊なマイクがセットの上、アナウンサーの前に置かれている

場合がある。バウンダリーマイクが正式名称だが、形状から

音声の技術者たちは“ゴキブリ”などと愛称で呼ぶことが多い。

しかし、そのマイクが拾った音でもなさそうだ。切り忘れた

メインのマイクやゴキブリが拾うのなら、安藤の声のはずだが、

音質が彼女の声とはまるで違う。


セットの全体図が分からないが、その時点の出演者以外に、

離れたところにいたスタンバイ中の人たちの声を近くにあって、

オフになっていないマイクが拾う可能性はあるかもしれない。

ここまでの推理の過程では、その場合、Aアナである可能性を

完全には捨てきれなかった。ただ、スタジオ内にいた人たちは、

仮に聞こえていないと分かっていても、ここまで“くだけた”

話し方はしないだろう…と思う。


2回目に聞きなおしたとき「これは100%Aアナではない」と

確信する個所を見つけた。


ネットに出回っている動画には誰かが発言の内容が文字として

書き込んでいるが、素人には意味が分かりにくい一言だけが

文字になっていない。“ホントに来るのかどうか…”の部分だ。

本社から外の中継ポイントに、番組の中でそちらから中継を

入れてもらうという指示を出すとき「次、行くからね」と言い、

中継側は周囲のスタッフに「次、“来る”ぞ」と言う。


つまり、男のスタッフは「本当に ここから中継を入れろって

言ってるのか?」と疑問に思ったのだ。男の言葉「ほんとに

来るのかどうか」のあとの聞きとれなかった部分は「デスクに

確認してみるよ」だったのではないか。


どちらにしても、この会話は菅総理のメッセージとはまったく

無関係のものだと分かる。そして、菅のメッセージを馬鹿に

するようなものならともかく、中身は“痴話げんか”レベルで

仮に、野球のヒーロー・インタビューに混入したのだったら、

まず、こんな騒ぎにはならなかったはずだ。

発生場所も本社ではなく、いくつかの中継ポイントのどこか

だということも分かる。“愚痴っぽい”話も現場に出ている記者・

ディレクターたちがよく交わすものだし、そのあとに出番を

控えていたAアナがそこにいるはずは絶対にあり得ないのだ。


「どうなってんだ、うちのデスクは!やってらんないっすよ」

本社と話していた顔なじみの記者が受話器を叩きつけるように

切ると振り返ってぼやいた。…野球取材中の記者席で何度、

そんな場面を目撃したことだろう。

新聞であれテレビであれ、最前線で働く記者(ディレクター)

本社から注文を出すデスクは永遠に相いれない仲だ。


いわば、どこの局でもこんな会話が交わされているし、いつ、

どんなトラブルでそれが電波に乗ってもおかしくはないのだ。

今回はフジテレビだったが、次はテレビ朝日かもしれないし、

TBSかも、日テレかも…NHKにだって起こる可能性はある。

人間が関わっている以上、絶対はない。


冒頭に掲げた朝日新聞の記事の最後はこうなっている。

「笑えてきた」などの発言は、スタッフが自分の担当の中継が

なかなかつながらないことについて漏らした言葉だという。


もし、フジテレビがそう話したとすれば、おかしい。

“つながらないことへのぼやき”ではなく、新しい報告材料も

ないのに“無理に中継をさせられることへの不満”と考える方が、

会話の流れから見ると自然だからだ。

ま、この際、そんなことはどうでもいい。


発生後、数日間の被災地取材スタッフの言動に不適切な部分が

あったらしい。数日後、現地に入った有名キャスターの言動・

いで立ちも不評だった。フジテレビの取材車が緊急車両専用の

給油所で給油を強要したという、2ch発の情報が“事実”として

拡散した。


…うなずけるものもあり苦笑するものもあるが、フジテレビに

対するバッシングはたしかにすさまじかった。

しかし、一つ一つの現象を冷静に見れば、この“流れ”の中で

発生したとはいえ、今回の件が、少なくとも“報道姿勢”とは

無縁のものと分かるはずだ。


ただ、どう言い訳をしても、無関係な音声が出てしまったのは

フジテレビのミスだ。

当日の音声スタッフは“チェック漏れ”を厳しく反省しなければ

いけないだろう。局としての対応が遅れ、長い間、放置した

ことも責められていい。


一報道機関が罵詈雑言を浴びるだけならいい。

しかし、間違った情報が、重大さを理解しない人たちの手で

あっという間に広まり、それが“事実”として定着してしまう

IT社会には怖さもある。これが、国の存在や生命の危険に

関わる情報だったら…と思うと、ぞっとするのだ。


理解していただけるように、できるだけ

丁寧に書いたつもりですが、当然、異論・

反論があるだろうと思います。私に対する

批判もあるでしょう。

きちんと整理されたコメントなら残しますが、

感情的なものや、ほかの人のコメントに

対する批判は私の判断で削除しますので

ご了承ください。


by toruiwa2010 | 2017-03-25 08:25 | アーカイブから | Comments(0)

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思うこと多々あった昨日

~救出・視察・4日延期・仁科~1 (2011.03.21 初出 )


9日ぶりに救出された80歳の祖母と16歳の孫息子。

いつもは仙台市内で父親と暮らす少年だが、試験休みで石巻の

祖母のところに来ていたのだという。

スペースがあった、乾いた毛布があった、近くの冷蔵庫の中に

僅かな食料があったなど、幾つものラッキーも重なっただろうが、

東北人らしい粘りが命を救った。

被災者全員だけでなく、胸痛む気持ちで推移を見守る国民に

とっても、勇気をもらえるエピソードだった。

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菅総理が予定していた現地視察は“悪天候のため”中止になった。

当たり前だ。枝野官房長官は「最高責任者の総理が現地に行く

意味は大きい」としつつ、「党内にも賛否両論ある」とも語った。

小沢・前原・鳩山…歴代の代表経験者からの協力はとりつけた。

「何をやっても文句は言わせない」という形を作ったわけだ。

その会談では一言も言わずに、自民党の谷垣総裁に電話をかけて、

いきなり、入閣を要請したという。あきれ果てた。

取り込まれることを嫌って拒否した谷垣の態度が正しかったか

どうかは分からないが、“責任だけ”負わされる可能性もあるから、

無理からぬ話だと思う。


挙句、夜に入って「あす、現地に行きたい」と言い出したらしい。

あれがダメならこれ、これもダメなら…と、まるで駄々っ子だ。

手をこまねいているわけではない、やることをやっていると

いうところを見せたい…それは分かるが、あなたが現地に行って

一体、どんな効果が期待できるのか?

もう少し落ち着いた後、天皇陛下が訪問されれば、被災者は

勇気づけられるだろう。それこそ、大きな意味がある。しかも、

陛下には救援・救助についてはまったく権限をお持ちではなく、

“慰問”は最大のお仕事だ。

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菅総理は違う。

行って帰るのに何時間かかるのかは知らないが、電話連絡を

絶やさないにしても、最高指揮官が本部を離れて本来の仕事は

できまい。さらに、なぜ、現地の負担を考えないのだろうか。

地震発生の翌日にも視察をしているが、特に問題だったのは

福島原発だ。


何事であれ、“初動”は大事だとされている。現地の直接担当者は

起きていることへの対応に追われていたはずだし、的確な指示を

必要とした時間帯だったと思う。そこへ総理が視察に来る…

指示を出すべき幹部は総理訪問に対応することにも多くの時間を

割くことになった。


「僕は原子力には詳しい。福島がはねたら東日本がつぶれる」

という主旨のことを笹森参与に語ったというが、あんたが視察して

何が分かるのか、関係者と話して何が分かるのか。

“ずれまくっている”が、私の“菅総理観”だ。


ずれているのはプロ野球も同じだ。

セントラル・リーグは昨日、臨時理事会を開き、こだわっていた

25日開幕4日遅らせて29日に決めたようだ。

同時に、ナイトゲームをデーゲームに変更する、今シーズンは

延長を行わないなど、節電にも気を配ったことを強調した。

文科省と話し合いながらの会議は長時間に及んだらしいが、

ちょっと、待ってほしい。


“自粛”を求める通達はNPB宛て、つまりコミッショナー宛て

だったのではないのか。文科省自身がそれを忘れてはいまいか。

なぜ コミッショナーではなく、セ・リーグの理事会と話すのか。


もともと、菅総理ほどの影響力も持っていないのだろうが、

加藤コミッショナーの顔が見えないまま、ことが進行している。

19日の記事でも紹介したが、かつて、日本プロ野球選手前会長、

ヤクルト・宮本慎也の言葉は昨日も的を射ていた。

「とうてい納得できるものではない。プロ野球が勇気を与えると、

いま言うのは上から(目線)としか聞こえない。被災者がどう

思っているか分からない中、申し訳ありませんけど、野球を

やらせてもらえませんか、という謙虚な姿勢が見えない」

(朝日新聞から)

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25日は変えないと決めた際の「停電、節電と言っているときに、

煌々とした中でやるのは、僕は心が痛い」と合わせて読むと、

いかに優れたバランス感覚の持ち主かが分かる気がする。


以下は、昨日のツイートからいくつかを。

(フォロワーのリプライも混じえて)

上記の件に関係あるものもないものも。


仁科亜希子:38歳の時に子宮頚がんに。

ACCM。企業の自粛に伴って

その“穴埋め”に流されているのだが

少し無神経ではないか。

彼女自身も出演の時、啓蒙になればとは

考えただろうが、これほど流れることは

想定していなかったのではないか。

本人は、いまさら、いい加減でやめてとは

言いにくいだろうが

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ネット上ではフジテレビの評判が悪いようだが、

岸本リポーターを見てほしい。

同じような仕事を経験した者として、

彼こそ、日本のテレビ業界で最高の

リポーターだと思う。詳しくはいずれ

ブログに書くつもりだが。


“続編”、ありがとうございます。

私が思っていることとほぼ同じです。

ひとくくりにして“フジテレビ=

決めつけるのは彼のような存在に

アンフェアですね。

@xxxx 情報収集力、判断力、冷静な

アウトプット、臨機応変さ、タフさなど

岸本さん以上の適任はいないと。


何かを目撃してその結論に至ったのなら

反対しません。私はたとえそんなことが

あっても十把一絡げにはしませんが

全ては個人の自由ですから。

@xxxxでも一人のクオリティ高い

リポーターがいるってだけではフジに

CHを止めて地震報道を見る気には…


その通りです。バラエティが目立つのが

裏目に出ました。本来、明らかに別物なんですが、

言っても通じる相手じゃないし。w 

@xxxx 悪目立ちしがちな局だけに、正当な

評価がされづらいのかもしれませんね。


菅総理が明日、現地を見るべく調整を

進めているという。この男は何を考えて

いるのか。対応する現地がどれだけ

苦労するかがわからないのか。

邪魔になるだけなのに。

こんな男が総理の時に被災した人たちは

二重の災難に会ったことになる。

あきれてものが言えない。

ここ数十年のワースト総理だ。


強力なリーダーなら文民で十分かと。

カリスマ的指導者がほしい

@xxxx 有事には、軍人さん

(湾岸戦争のパウエルさんのような

参謀本部)が必要なんですかねー?

文民統制がどうのこうのうるさそうですが…


証明はできない。しかし、彼のせいで

死んだ人が多数いることをどう考えるのか、

と問いたい。

@xxxx 菅総理の原発上空視察のため、

バルブを開けるのが遅れ惨事が大きく

なったといううわさもありますが、

本当なら大罪人です。 .


言葉が激しすぎたことは認める。

しかし、初動からその後の対応が遅かったために

せっかく、地震・津波をくぐり抜けた命が失われたのは事実。

総理大臣は国民の命を預かっているはずだ。


鳩山由紀夫がKYかと思ったら

2代続くとはw

@xxxx こんなときに自民党と連立を

組もうとしたり変な下心が見えて残念(T_T)

ここはでぇ~んと構えていて欲しい。

現地視察へ行って何をする…。

まだ救助活動や原発も解決してないのに….


おっしゃることは分かりますが菅はリーダー。

顔を見せなさい、枝野の陰に隠れてないで、

と言いたいです

@xxxx こんな大災害での政治家の役割って

表より裏方にてっするべきではないかと

思うのですが…どうでしょう? .


助けることもあるが殺すかも…では

一国のリーダーはつとまらない

@xxxx それもまた政治の一側面だと思います。

逆に彼のおかげで助かった人も多数いるのでは。

証明はできませんが


@ xxxx 今、糾弾フェーズなのか?

それこそ疑問を感じる。.


意味不明。何でもいいから応援しろと?


@xxxx 本当に意味不明ですか?


かっこつけたつもりかもしれませんが、

“フェーズ”をどの意味で使ったのか本当に

意味不明です。後段でかろうじて非難されて

いると分かりましたが。

菅であれ鳩山であれ、総理が視察となった時、

どれほど現地が緊張し幹部が対応に時間を

とられるものか想像してごらんなさい。

アドバイスですが、一般人が無理筋などと

いうのはどうかと

@xxxxさすがに国家の最高責任者の視察を

邪魔と言うのは無理筋かと。


まったく予定がなかった…とは意味が違いますね。

現地は、対応協議のため幹部の時間が相当無駄に

使われたことでしょう。

これで誰も批判しなければ問題なしと思われてしまう

@xxxx 今朝のニュースで、「天候を理由に、今日の

総理の現地視察」取りやめとの事。


by toruiwa2010 | 2017-03-20 08:02 | アーカイブから | Comments(0)

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「命がけで」と言ったはず

~どこか他人事ではないのか~( 2011.03.16 初出 )


化学だの物理だのと言う前に理科がダメだった。

言うまでもなく、原子力発電についてはド素人もいいところで、

原子炉全体の構造も今回初めて知った。それでも、地震発生

以来の福島原発の状況は綱渡りを続けているように見える。

加えて、政府・保安院・東京電力の発表に時差があり、統一が

取れていないし、説明に明快さを欠き国民は疑心暗鬼になった。

「危険はないと言うが本当か。何かを隠していないか」と。

生命が危険にさらされている可能性がある以上 当然だ。


昨日の朝、ようやく福島原発に関する統合対策本部を設けて

菅総理が本部長になったが、とんでもなく遅すぎる。

最悪の場合には数十万単位の人命が関わるだろう事案なのに

いち民間企業の東京電力に任せきっていたために国としての

対応が遅れた。

“遅れた”と断定するのは本部長になった菅総理が東電関係者に

苦言を呈したことを伝えるこの記事を読んだからだ。

MSN 産経ニュース) 


首相は「テレビで爆発が放映されているのに、

首相官邸には1時間くらい連絡がなかった」と

東電の対応に苦言を示した。さらに「撤退など

あり得ない。覚悟を決めてほしい。撤退した

ときには東電は100%つぶれる」と厳命した


つまり、それまで東電は覚悟を決めていなかったらしいのだ。

そして、官邸はその1時間、連絡をひたすら待っていたわけだ。

危機感のなさは底が抜けている。

原発の視察は敷地内を10分回っただけ、関係者との話し合いも

20分だったと朝日新聞は伝えている。上空のヘリから仙台・

石巻の様子を見て、こう語っていた。

「今回の地震は大きな津波を伴ったことによって大変甚大な

被害を及ぼしていることがこの視察によって明らかになった」…


聞いていて言葉を失った。現地に行かなくたって、テレビで

津波が町を蹂躙する光景を見ただけで「これはとんでもない

ことになる」と思った国民がどれほどいたことか。

視察は長ければいい、というものではない。しかし、これなら、

やっても意味がない。そもそも、“指揮官”が現地に行っても

「大変だ」と思って帰ってくるのがオチだ。

受け入れ側はその対応に追われて、事故対策に使う時間が減る。

パフォーマンスだ、と非難されても言い訳できないだろう。

やっていることがどこか他人事なのだ。

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菅総理の会見は午後5時からだった。

発生からおよそ2時間後の記者発表を見た。政治家の言葉は

いつも“無表情”に聞こえるが、菅の話には人間としての情が

全く感じ取れない。“メッセージ性”に至ってはゼロにひとしい。


1日半が過ぎた12日夜に行われた会見では「私も全身全霊、

まさに命がけで」と語った。

しかし、この人はあらゆる機会をとらえて「全力を挙げて」、

「死ぬ気で」と話すから真実味はとうになくなっている。

東電関係者に「覚悟を決めろ」と言ったのは統合対策本部長に

なったあとだ。ならば、「“我々”は覚悟を決めなければならない」と

言うべきだろう。ここでも他人事…。


今朝、フジテレビを見ているとき、インタビューを受けていた

看護師に後ろから鋭い声がかかった。「看護婦さん!!」。

車いすの患者に急変が起きたのだ。すぐに駆け寄って優しく

抱きしめる彼女の姿に思わず涙が噴きこぼれた。

彼女たちは決して「全力を挙げて」や「命がけで」という言葉を

口にすることはないだろう。そんなに軽々しいことではないと

分かっているからだ。

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本当は、原発についてもっと書くつもりだったが、長くなった。

あと1点だけ。


各地からのリポートを見ると原発の状況に次いで大きな問題は

薬や水の不足で、せっかく生き抜いた命が危ないことだ。

生まれた赤ちゃんに産湯をつかわすこともできないという。

昨日は、避難所で寝たままの90歳近いと思われる女性に夫が

スプーンでカユかヨーグルトを与えていた。正視できなかった。

3月の被災地は寒さが厳しいだろう。まさか、一人に毛布1枚で

事足れりと思っていないだろうな。

計画停電の中に当初、被災地が含まれていたことも信じられない。


センチメンタルになることは避けたいが、いまある命を大事に。

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アスリートや芸能人の支援の輪も広がりつつある。

サンドウィッチマンの声(http://bit.ly/fYk47t )が届いたのか、

今朝のフジテレビでは、被災者の顔を写していた。被災者側が

頼んでいたのだが、少しずつでも、広がることを祈りたい。

まさに、テレビしかできないことだから。


私は…

災害や報道についての情報を発信することしかできない。

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いま 報道姿勢が問われる

~フジテレビの評判が悪い~ ( 2011.03.18 初出 )


たしか、火曜日だと思う。アメリカの大手一般紙はスポーツ・

セクションのスペースを割いて前週末のスポーツ放送について

論評を載せていた。評論家が解説や実況だけでなく、番組担当の

プロデューサーについてまで、名指しでコメントするのだ。

いっさいの容赦なく。

日本でも試みられたが、国民性の違いで、長続きしなかった。


1995年の阪神淡路大震災発生のときは日本にいなかったから、

各テレビ局がどう伝え、どのような評価だったかについては

まったく情報を持っていない。

それを前提とするなら、メディア史上、今回ほど報道の姿勢が

問われる事件・事故は、初めてだったのではないかと思う。


ラジオにもいい点があることはよく理解しているつもりだが、

多くの情報を市民に届けるメディアとしてテレビの優位性は

動かない。映像があるからだ。映像が持つパワーは音声だけの

ラジオのそれを大きく上回っている。しかし、そのパワーは、

実は“両刃の剣”だ。そして、今回のような災害報道の場合は

よほど気をつけて扱わないと“裏目”に出ることになる。

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行方が分からない身内を探す人にカメラを向ければ、人によって

拒絶反応を示す。ラジオも新聞・雑誌も似たような取材をする。

しかし、聴く人も読む人も“その場面”は目にせず、取材の結果を

受け取るだけだ。仮に、どれほどしつこい取材が行われても。


カメラマンも記者もすべてが無礼な人間ではないと信じたい。

先日 書いたように、現役時代、事件・事故の取材で家族・遺族に

マイクを向けるときは「ご心痛のところ申し訳ありません」と

お詫びしながらやったものだ。先輩を見ならったものだが、

後輩たちにも伝わったはずだ。

しかし、ナマならそのまま電波に乗るが、ビデオだと編集で

その部分はカットされがちで、放送されたとき、断りもなく、

いきなりカメラやマイクを向けたように見えてしまう。


テレビを見ていると、途中から、避難者がいる体育館などに

入る前に「お許しを得て、入らせていただきます」と言うように

している局もある。ビデオ・ライブを問わずに。

抗議を受けて、デスクから現場に指示したのではないかと見る。

これなら、見るほうのストレスも減る。

私たちは遺体安置場所などから中継するときは、リポート後、

そちらの方向に一礼していた。たとえ、パフォーマンスだと

言われても、形にしないと、見る人には気持ちが伝わらないのだ。

いずれにしても、“遺族”にしつこく付きまとう形の取材には

疑問がある。本当に必要かどうかを徹底的に考えてみるべきだ。

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報道姿勢を批判する声の中に“同じ映像を何度も流すな”がある。

行き過ぎがあることは否定しないが、面白がってやっている

わけではないだろう。

津波の発生は午後3時半前後だった。最初に放送された映像を

見た人にとっては、それ以後は“2度目、3度目だが、2度目の

放送で初めて見る人もいる。夜になって初めて見る人もいる。

人々がある情報に初めて接する時間には時差があるのだ。

ワイドショーで、同じニュースを短いサイクルで繰り返すのも

同じ理由による。


今回、初めの数日は2台並んだテレビの1台をNHKに合わせて

音声を出し、もう1台は音を消して民放をザッピングしていた。

民放育ちとしてNHKには強いライバル心がある。受信料に

支えられて恵まれた“環境”を妬ましく思い、実況中継などでは、

ミスによる“減点”を恐れて正確さだけを追求するスタイルに

不満があることも否定しない。

しかし、客観的に見て、今回のNHK の放送は高く評価されて

いいと思う。


もちろん細かい注文はある。

視聴した中で最も驚いたのは今、なお全人口の半数近い8000人が

安否不明の宮城・南三陸町で起きた“物語”だ。

この街の病院に勤務する医師は勤務中に津波に襲われたが、

5階に逃れて無事だった。臨月だった妻は別のところにいて

何度もメールを送ったが連絡がつかなかった。しかし、のちに

夫も立ち会って新たな命が誕生した。

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…「えっ!?」と思ったのは、妻が夫にメールを送る場面が

映像として流れたときだ。そこは撮影しているわけがないのに。

そして、ナレーションで十分に説明できるのに、まったく余計な

“演出”をしたことで、せっかくのいい話が台無しになった。

“一事が万事”と視聴者に思わせた可能性もある。“事実”として

放送されているが、実は“加工”されているんじゃないか?

 

ブログ開設以来、フジテレビのOBであることを明かしている。

今回、ネット上でその“母局”の評判が悪いことに胸が痛む。

個人的に、キャスターに不満もあるし、“バッシング”の中に、

理解できるものもある。しかし、バラエティ系の番組が多い

ことで災害報道まで批判するのはフェアじゃないし、特定の

誰かが嫌いだからと“まとめて”ものを言うのもどうかと思う。


ひどかったのは、昨日、ツイッター上にあふれたつぶやきだ。


仙台市民だが、緊急車両のみの給油所に

フジテレビの中継車が来ていたよ…(以下略)


事実だとすれば問題だと思い、この件についての情報を求めたが、

1件をのぞいてまったく反応がなく、その後もこの“悪事”を

暴いたつぶやきは拡散を続けた。

自分で調べた結果、最初の発信は2chからだったと判明した。

2ch=すべてウソと断定はしないが、軽々に面白がってそれを

拡散して行くのは危険な話だ。


おととい、こんなつぶやきが私宛に発信されてきた。

そのあとのやりとりも含めて、そのまま再録すると…


@kuroiwayuji @toruiwa 今回の地震で

フジテレビの報道姿勢が批判されていますが、

軽チャー路線のツケがこんなかたちでくるとは

おもいませんでした。


えっ、報道姿勢が批判されているんですか?

「笑えるわ」の件ですか?あれは確定なんですか?

すみません、掲示板でそういう評判をきいただけです。

しかし、フジテレビの報道はスーパーニュースの

キャスターが安藤優子氏にかわってから変だと思います。


ツイッターの怖さがここにある。書かれていることを単純に

信じてしまう。しかも、初め、気がつかなかったが、@の次、

toruiwaより前にkuroiwayujiがある。

後輩で、私同様、すでにフジを退社している黒岩祐次だ。

つまり、ツイッター上で見つけたフジテレビOBに、無差別に

送られたものだろう。

程度の悪い嫌がらせとしか思えない。“確たる証拠”はないが。


フジテレビの後輩たちにこのささやかなブログの声が届くとも

思えないが、批判が当たっていてもいなくても、この機会に

一度 謙虚になってみたらどうだろうか?

国の電波を預かって行う仕事には、極めて重大な責任が伴う

ものなのだから。


異論・反論はあろうかと思います。私への批判もあるでしょう。

きちんと整理されたコメントなら残しますが、感情的なものや、

他人のコメントへの批判は削除しますのでご了承ください。
by toruiwa2010 | 2017-03-19 08:15 | アーカイブから | Comments(0)

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茫然自失・虚脱感

~新しい記事は書けません~ ( 2011.03.14 初出 )


おはようございます。


M9.0…我が国が初めて経験する激しい地震が発生してから

4日目の朝を迎えました。家族や愛する人の命、家事道具など、

かけがえのない多くのものを一瞬で失った被災者だけでなく、

日本中の人に“重いもの”を残していった自然の猛威。


今年に入ってエキサイトに転居したのを機に、土曜日、日曜日は

古い記事の中から更新していましたが、今回は2本ずつ、4本の

エントリーを書きました。すべて、報道に関わるものです。

発生直後からテレビを見て感じたもどかしい思いを綴りました。

一本目を書いたとき、いつも通りツイッターで告知したところ、

このブログとしては異常なスピードでアクセスが増えました。


報道にかかわるセクションで仕事をした期間は短かったものの、

アナウンサーとしてニュースは数多く読みましたし、飛行機の

墜落事故などでなんども現場を経験し、特番の司会もしました。

こういうときに報道部内でスタッフが何を考え、どんな動きを

するかは、手に取るように分かります。事件・事故のたびに

現場の光景が目に浮かびます。外部の人にはうかがい知れない

部分だけに“読者”の関心も高いことが分かります。


私が見聞きしたことはフジテレビだけの“特別”なケースかも

しれませんが、各局の放送を見る限り、同じ“におい”がします。

すべてを書くことはためらわれます。

しかし、昨日 更新した「素の声が出てしまった !!~失われた

信用・信頼~」は決して特殊だと思わないほうがいいでしょう。

今朝、ツイッターを見ると私宛にこんな書き込みがありました。


ずっと報道見てますが、同じ映像垂れ流しで

ドラマもどきのワイドショーに仕立て、

壊滅しないと災害ではない、報道する必要ない、

という考え方がマスコミならぬ、マスゴミの

報道方針での理解でよろしいのでしょうか?

(原文のまま)


…そこまで極論されてもねえ、と思わないでもありませんが、

ポイントをついています。

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内容はほぼ地震関連に限定されていますが、各局とも通常編成に

戻りました。ものすごいスピードで事態が動いているときには

放送する余裕もなかった映像が少しずつ見られるようになって

きました。大津波が人命や家屋を蹂躙するつらい映像のあと、

数十時間ぶりに再会を果たした家族の姿を見るとほっとします。

同時に、地震発生時、津波に襲われたときの話を聞くにつけて、

被災者が味わった“恐怖”を思います。


ツィッターにあるprayforjapanには日本語のほかに、英語、

ドイツ語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ロシア語…

ありとあらゆる言語で世界中からメッセージが寄せられていて

感動を呼んでいます。

いまも、読み切れないほどのスピードで増えています。


スポーツ界、芸能界からも声が上がっています。

ブログ、ツイッター、フェースブックと、ツールが増えたことで

彼らがメッセージを発信しやすくなったためですが、勇気・

元気をもらう被災者もおいででしょう。


昨日の夕方 更新したエントリー「M9.0とテレビ~伝えたこと・

伝えなかったこと~」に


マスメディアの持つ力はとてつもなく大きい。

そのパワーを使って、テレビだからこそできること、

テレビにしかできないことをやってほしい。


と、書きました。具体的に“何か”は頭にありませんでした。

しかし、フジテレビの特番に電話で出演していたお笑いコンビ、

サンドウィッチマンの伊達みきおの言葉が“目からうろこ”でした。

「連絡がつかず心配している人がたくさんいる。

ぜひ、避難している人たちの顔を写してあげてほしい」と

話しました。それを見て安心する人もいるからです。

年配者で家族の消息を知るために急きょツイッターを始めた人も

いらっしゃいました。顔を写す…簡単なことですが、それこそ

テレビにしかできないことです。


こんな災害は二度と御免ですが、万一、ふたたび起きたときに、

テレビはこの言葉をぜひヒントにしてほしいものです。


4日目の今日になっても、まだ。この関係以外の記事を書く気に

なりません。明日は、休むかもしれません。

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有名キャスター 現地へ

~コメントへのお答えに代えて~ ( 2011.03.15 初出 )


読まれた方も多いでしょうが、こんなコメントがありました。

(要約)


フジのAアナが直接現地に行ってリポートしていましたが、

広いロケバスにスタッフだけでガラガラ。

わざわざ行くのなら、少しでも救援物資を積んでそれを配り

「大変でしたね」と労ってリポートするぐらいできるだろうと。

インタビューでの金品のやり取りは、報道コードにでもかかる

のでしょうか?


連絡手段のないところに行くのであれば、少しでもその架け橋に

なるとか。報道のすることじゃないと言えばそのとおりですが、

悲惨さの垂れ流しばかり。報道陣であるとともに人であって

ほしいと思うのは無理なんでしょうか。


このほかにも、やれ服装が浮いていた、ブーツがどうだった、

爪にはきれいにマニキュアされていた、その手が汚れないように

泥の中から拾ったアルバムにさわっていた…ネット上に彼女を

批判する記事やコメントが散見されます。

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“いいがかり”に近いものが多く、賛同することはできません。

Ms.Aはアナウンサーではありませんし、フジテレビの社員でも

ありません。

それでも、一部で彼女の評判がよくないのは、OBとしては

嬉しくはありません。私もプロの目から見た 彼女についての

厳しい記事をしばしば書いています。


昨日のニュースを見て、彼女ならやるだろうな、と思いました。

“現場主義”の人ですから、とにかく行きたがるのです。

それは、非難されるべきことではありません。

“行動するキャスター”…いいじゃないですか。ただし、昨日の

リポートに“さすが”と思うものは何一つありませんでした。

“ジャーナリスト”を名乗るなら、それらしいところを見せて

ほしいです。視聴者の一部にせよ“はしゃいで”いるだけと見える

リポートでは困ります。


名のあるキャスターが現地入からリポートするとき、その仕事が

成功するかどうかは、先行取材していた記者の質にかかります。

リポートにふさわしい場所の選定、伝えるべきこと…ごくまれな

場合を除けば、キャスター自身が取材にあてられる時間など、

ほんのわずかです。


インプットされたものを咀嚼して伝え、現地に入った者だけが

分かる感覚を最後に自分の言葉で語って締めくくる…それが

精いっぱいでしょう。

質と量が大きく違うだけで、アメリカでもこの点は同じだと

思います。


冒頭のコメント以外にも放送やインタビューの仕方にも不満が

渦巻いています。


事件・事故の報道・取材はとても難しいところがあります。

70年代初め、飛行機の墜落事故が多発しました。

家族・遺族にマイクを向けるときは「ご心痛のところ申し訳

ありません」とお詫びしながらやったものです。

しかし、生ならそのまま電波に乗りますが、ビデオだと編集で

カットされることがあります。

厳しくつらい環境にある人にマイクを向けるとき、気を配らない

インタビュアーはいないと思いたいです。


ちなみに、遺体安置場所などから中継するときは、リポート後、

その方向に一礼することにしていました。先輩がやっていたのを

見て学びました。パフォーマンスと言われればそれまでですが、

形で表さないと、見る人には気持ちが伝わりません。


また、取材者が取材対象にものを渡す、あるいは、なんらかの

便宜を図れば、次の人も、その次もとなります。線引きが難しく、

肝心の取材ができません。

戦場カメラマンを考えたらどうでしょう。

飢えた子どもの写真を撮るなら持っているものをあげたらどうだ…

と言ってもそれは無理な話だし、筋が違いますよね。

避難所は寒いから自分のダウンジャケットを置いて行くか?

これも違いますね。


NHKが昨日の日中から気仙沼市立病院の窮状を機会あるごとに

伝えています。報道が、仕事と“手助け”を両立させるのはあれが

限界です。あれだけやっても、国から救援の手は届かないのです。


コメントを書きこまれた方にはこうお答えするしかありません。


おっしゃることはよくわかるのですが、難しいです。

お断りするまでもなく、私はフジテレビの社員ではありません。

テレビ界にいるわけでもありません。あくまで、その世界で

仕事をしてきた者の一人として、分かること、分かってやって

ほしいことを記事にしていることをご理解ください。


別件ですが、今日、NHKのアナウンサーが喫緊という言葉を

二度使いました。原稿を読んだだけだが、なぜ、こんな言葉を

使うのだろうかと思いました。

この言葉を初めて聞いたのはほんの数年前、福田総理の口から

出たときでした。政治家の発言をそのまま原稿にしたのなら

仕方がないでしょう。しかし、情報の中に普段は耳にしない

こんなに難解な言葉を使うのは非常識です。


“緊急”、“今一番大事”、“最も急がれる”…

いくらでも言い換えられるではないですか。第一、貴局の

アナウンサーの中には読めない人もいるのではないのか?

( 参考:http://bit.ly/g9vwOW )


by toruiwa2010 | 2017-03-18 08:12 | アーカイブから | Comments(0)