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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:アーカイブから( 63 )

タオルはどこへ消えた?

ただいまCMです~

( 2011.04.21 初出 )

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3月末、ツイッターを通じてKさんと知り合いになりました。

プロフィルに“アメリカ在住の学生、野球観戦と写真撮影が趣味”と

あるのを見てすぐにあるお願いをしました。

「球場に行ったら、XXXXを確認してほしい。写真があると

大いに助かります」と。


フジテレビがメジャーの中継を始めたのは1978年です。

シンシナティでの開幕戦からの3週間は、東海岸を中心に、

各都市でパンチョ伊東さんと実況をつける旅をしました。

初めて見る本場の野球のスピードとパワーに圧倒されましたが、

プレー以外にも、スコアボードの仕掛けや応援のスタイルなど、

初めてのことをいろいろ経験する楽しい旅でした。

現地で中継を始めてから3試合目ぐらいだったでしょうか、

チェンジになって放送席から球場を見回していると、日本では

見かけない光景に気がつきました。1塁側ベンチの外野寄りに

置かれているカメラのレンズにタオルがかけられているのです。

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「なぜ、カメラレンズにタオルが?」と不思議に思いました。

次の攻撃が始まるとタオルが消えていることも分かりました。

放送を手伝ってくれる現地スタッフに聞いて“タオルの意味”が

判明しました。テレビ局から主審へのシグナルだったのです。

「タオルがかかっている間はCMの放送中だから試合の再開を

待ってくれ」…。

主審は、ピッチャーが規定投球数を投げ終えても、タオルが

見えていたら、プレートをほうきで掃いたり、ボールボーイに

予備のボールを持ってこさせたりして時間を稼ぎます。ハハハ。


これを“towel off(タオル・オフ) 方式と言うのですが、今でも

続いているかどうかに興味がありました。


A’s vs Marinersの開幕戦を見に行ったKさんからたくさんの

写真が送られてきました。

…しかし、タオルがかけられたものは1枚もありませんでした。

残念!

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アメリカでは放映権の獲得に大金を投じたテレビ局がCM

守るために知恵を絞ります。

NFL(アメフト)NHL(アイスホッケー)には、野球のような

インタバルがありません。しかし、CM“must”ですから、

それぞれに工夫を凝らして消化しています。審判へのサインも

決まったものがあります。20年前は覚えていたのに忘れました。

ハハハ。


とにかく、次のプレーが始まるまでが妙に長いなと感じたら、

現地テレビがCM中だと思って間違いないでしょう。

ええ、少し乱暴ですが。ハハハ。


分かる人にしか分からない形で交わされるシグナルのおかげで

視聴者はプレーのすべてを見ることができます。

斎藤祐樹の初登板では、CMが明けて球場の映像に戻ると、

ほぼ毎回、先頭打者への投球が始まっていました。

CMそのものが長かったり、3アウトのあとアナウンサーが

まとめてCMに行くまでの時間が長かったりしたのでしょう。

要は、テレビと日本プロ野球機構の間の相談もないし、主審が、

最近 厳しくしている投球練習の時間を厳格に守っているから

視聴者には不親切な結果になるのです。

試合時間の短縮は至上命題ですが、日本シリーズでもこんな

対応だったらファンの間でも意見は分かれるでしょう。


話が少しそれましたが、種目に関係なくCMが切れることは、

とくにアメリカではご法度ですから、テレビと審判の間には

何らかのサインの交換が行われているはずです。

“タオル・オフ”をやめたのなら、どんなサインにしているのか

ぜひ知りたいものです。


アメリカで野球を見る機会があったらぜひ目を凝らして探して

みてください。

投球練習が終わるころ、主審がどこに注目しているかを…。

ハハハ。


Towel off”についての報告


皆さんが関心を持っているかどうかに関係なく、先日 書いた、

メジャーの主審とテレビ局の間でどんなシグナルが交わされて

いるのか…に、私は強い関心があります。

あの記事を書いたあと、ロイヤルズ、ドジャース、マリナーズ、

オリオールズの4球団にメールを出しました。

そのとき、ホームで試合をしていたので選びました。


つたない英語だったにもかかわらず、全球団から回答が来ました。

ファンを大事にする姿勢がうかがえます。

最も丁寧に書いてくれたのはカンザスシティ・ロイヤルズです。

その回答を中心に、現在の試合運営をまとめておきます。


CS放送が盛んになり、ほぼ全球団の試合をそれぞれの地元局が

中継するようになった今では“タイム”が試合の進行を管理して

います。まず、3アウトになると2塁塁審がストップウォッチを

スタートさせます。

クルー・チーフ(4人の審判のリーダー)の場合もあるようです。

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140秒 経過すると、主審にシグナル(うなずくだけのときも

あるし、ハンドシグナルを使う場合も)を送ります。

主審はピッチャー(キャッチャー)に投球練習はあと1だと

知らせます。

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イニング間の時間についての回答は“まちまち”でした。

オリオールズは“2、ドジャースは“220秒から240

書いてきましたが、マリナーズとロイヤルズは具体的な数字を

書いていませんでした。ただし、試合の運行がテレビのCM

“関係なく”行われていることははっきりしました。

つまり、一定の時間が来ると新しいイニングが始まるから、

テレビさんはその時間内にそちらの責任でCMを消化しなさい

ということです。

“タオルオフ”やそれに似たやり方は“過去の遺物”でした。ハハハ。


*ちなみに、NPBの公式サイトによると、日本プロ野球では、

イニング間は215秒で、時間は球場のスコアボードに表示し、

130秒経過後あと1を通告する、となっています。


丁寧に書いてくれたカート・ネルソン氏にリスペクト…

彼によると、“タオルオフ“が行われていたころには、試合開始の

直前にバットボーイがベンチ前に出てタオルを振り回したとか。

ロイヤルズの選手が“take field”=守備位置に散って行くことを

テレビやラジオに知らせるキューだったそうです。

1980年のワールド・シリーズを含めてかなり通いましたが、

気づきませんでした。


彼はロイヤルズ野球博物館の“ディレクター”だそうですが、

私への回答メールの最後に、“good question”と書かれていました。

アメリカの池上彰のようです。ハハハ。


*写真は、ツイッターで友人になったKさんが撮ったものです。

私が得た情報を知らせたところ、ちょうどセーフコにいた彼が、

撮ってくれました。


by toruiwa2010 | 2017-06-18 08:20 | アーカイブから | Comments(0)

前途洋々とは言えず?

~斎藤:初登板・初勝利の評価~

( 2011.04.18 初出 )

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ベンチ前でのキャッチボールを終えて斎藤佑樹がマウンドに

向かう直前にこうつぶやいた。


さて、いよいよ斎藤祐樹がプロの

マウンドに上がる。

果たしてどこまで通用するのか。

“大胆“予測をするなら、プロで

通じるようになるには時間が

かかると思う。生命線は低めの

変化球だが、ストレートに力が

なければ話にならない。

5勝、うまくいっても78勝と

見ているがどうか。


斎藤についてここで初めて触れたのは2007年の12月だった。

まだアマチュアだった石川遼が大騒ぎされていたころだ。


「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」

…知恵のなさが恥ずかしい。

どちらもプロでは通用しないと思うが。


いやいや、まことにお粗末。石川遼の現在が全く見えなかった。

賞金王、マスターズ20押しも押されもせぬトッププロ。

そして、斎藤佑樹も六大学を代表するピッチャーとしてプロ入り、

いきなり、初登板・初勝利を手中に収めた。

見る目がないことを認めないわけにはいかない。ハハハ。


しかし、強弁するわけではないが、斎藤の将来はまだ分からない。

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ゴロが多かったことで、低めの変化球が有効だと証明された。

それも、追い込んでからの変化球で打たせているなら分かるが、

早いカウントからでもゴロに仕留めていた。

的を絞らせない、芯に当てさせないといううまさがあるのかも

しれないが、今の段階で“投球術が優れている”とほめるのは

抵抗がある。ハハハ。


“前途洋々”と言いきれない理由は肝心のストレートがMAX

143キロしかないことだ。

ロッテの各打者にはかなりの戸惑いがあるように見えた。

ボールが思ったほどのスピードで手元まで来ないのだ。

梨田監督・吉井コーチが思わず目をつぶったに違いないと

思ったほど甘いボールが何球もあった。

要は、斎藤の好投…と言うより、ロッテが打ちそこなったのだ。


象徴的だったのは、5回の攻撃だ。

2死からランナーをため、井口のタイムリーで2点を返したあと、

なお、12塁でバッターはキム。一気にとらえるチャンスだった。

フォークが二つ外れたあとのスライダーはど真ん中に!!

打率が1割にも満たないキムはこれを見送った。

次のボールはアウトローいっぱいへのストレートで2-2とされ、

次の変化球でサードゴロを打たされた。

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分からん!

栗山は「2-1からの“4球目で勝負あった」と話していたが、

同意できない。

2-0のあとの、アイスクリームに小豆をトッピングしたような

大甘のスライダーを見送ったところで勝負あったのだ。

結果論ではなく、あれは打たなきゃ。いったい何のために

バットを持ってるんだ。


結果として、ロッテは黄金ルーキーに勝ち星を献上した。


このところ、めったなことでは減らなかったツイッターの

フォロワー数が昨日は一気に8人も減った。これは明らかに

ハンカチ王子のファンだろう。

ルーキーが幸先のいい勝ち星を挙げたのだから、ごちゃごちゃ

言わずに誉めておけばいいのだが、それでは当ブログの値打ちが

なかろう。

別に、期待にこたえようと思っているわけじゃないが。ハハハ。


あと、23回の投球内容を見ないと斎藤の今シーズンを占うのは

難しい。

早いカウントからでもフォークを投げる、低めの変化球は

ボールが多い。ストレートは速くない…情報はあっという間に

全球団に知れ渡ったはずだ。

プロとして、いずれきちんと対応してくるだろうから、斎藤の

本当の力はそのときこそ試されるのだと思う。


by toruiwa2010 | 2017-06-17 08:09 | アーカイブから | Comments(0)

長友、出場ならず!

~街を二分するダービー~

( 2011.04.07 初出 )

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5年前の今頃、テレビから八塚アナの声が聞こえてきました。

「いやー、ミラノ・ダービーがデーゲームというのも違和感が

ありますけども…」。

私より前からセリエAの放送にかかわっていた彼の言葉とは

思えませんでした。かつて イタリア・サッカーは、ダービーを

含めた全試合がデーマッチだったのですから。


WOWOWでセリエAの放送が始まったのは19919月です。

日本では、一部の熱狂的なファンには知られていても、その

レベルの高さまでは、広く認知されていませんでした。

熱心な交渉の結果、放送権を獲得してきたプロデューサーは

大した奴なんですが、放送開始にあたって、「実況を司会役の

川平慈英にやらせる」と聞いたときには「お前、素人か?」と

思いました。ハハハ。


案の定、無謀な試みは大失敗で、慈英さんの実況は一回だけで

終わりました。

以後、実況は元文化放送の二人のアナに依頼して、サッカーの

実況をやったことがないと思ったのか、年上で扱いにくいと

思ったのか、私には頼んできませんでした。


しかし、10月の半ばごろ、そのプロデユーサーが私のところに

やってきました。

11月にダービーというビッグ・マッチを現地から放送する 

ことになった。特別な試合なのでWOWOWのアナウンサーで

放送したいのだがどうか?」

…すぐにOKを出しました。待ってたんですから。ハハハ。

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“ミラン・ダービー”は イタリア北部の街、ミラノに本拠を置く

インテルとミランが年に2回、文字通り“街を二分”して戦う

ビッグ・ゲームです。

試合の当日は、朝から何となく雰囲気が違います。

たしか、労働者はミランを、中産階級はインテルを応援すると

聞いたことがありますが、私が取材した限りでは逆でした。

ホテルのレストランでウエイターたちに話を聞くと、いつも

インテリスタ(インテル・サポーター)がミラ二スタ(ミラン・

サポーター)を少しだけ上回っていたという記憶があります。


10試合ほど実況しましたが、最初の試合の印象が強烈です。

この時のインテルには、マテウス、クリンスマン、ブレーメの

ドイツ・トリオ、ミランには、ファン・バステン、フリット、

ライカールトのオランダ・トリオがいました。

このダービーは、こうしスーパースターの競演という意味でも

世界中のサッカー・ファンが注目していたのです。

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舞台になるサンシーロはもう一度訪ねてみたいスタジアムです。

建物としての美しさはありませんし、日照の関係で、毎年、

春のダービーのころは芝の状態がよくないのですが、大きくて

独特の雰囲気を持っています。

2階席に陣取ったウルトラスのリーダーが試合開始の何時間も

前からサポーターたちをあおり、場内は最高の盛り上がりです。

待っている時間が長いと感じたことは一度もありません。


まず、ファン・バステンのスライディングシュートでミランが

先制し、スタンドが大爆発しますが、クリンスマンのボレーで

インテルが追いつくと、そのボルテージは頂点に達しました。

サンシーロという舞台で、豪華メンバーたちがエンジン全開の

プレーを見せてくれて、しかも、エース同士がゴールを決める…

放送する側として、これ以上望むことはない展開でした。

サッカーの実況は17年ぶりでしたから、出来はお恥ずかしい

限りですが、私にとっては最高の思い出の一つです。


…タイミングを合わせて更新する予定でしたが、大災害に気を

取られているうちにミラノ・ダービーが終わってしまいました。

長友の出番がなかったのは気の毒でした。

あの、スタンドにいるだけで体が震えるような興奮が味わえる

最高の舞台・サンシーロのピッチに立つ日本人選手…90年代には

夢のまた夢でしたから。


春のダービーは、北イタリアでもちょうど花々が咲き始める、

とてもいい季節です。“足”になるアリタリア航空が予告なしで

ストライキに入ることが不安材料でしたが、4月のミラノを

訪ねる旅は毎年、大きな楽しみでした。

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イタリアに行ったのは1991年が初めてでした。

地理も言葉も分からないまま、出かけましたが、2度目からは

少しずつ言葉を覚えて行ったものです。

ボンジョルノ(こんにちは)などの挨拶やグラツィエ(ありがとう)

スクーザ(失礼)以外で最初に覚えたのは「アクアミネラーレ

センザ ガス」でした。ガス抜きの水はチェックインしたあと

まず買わなければいけないものですから。ハハハ。


私たちの定宿のフロントにはクラウディオという男がいました。

英語が堪能なインテリスタでした。すぐに顔なじみになって、

いろいろとサッカー・ネタを提供してくれました。

アンテナはできる限り広く張りめぐらす…スポーツの実況に

携わる者の鉄則です。


それはよかったのですが、このホテルには短所がありました。

買い物の“名所”モンテナポレオーネが近かったことです。

歩いても15分ぐらい!

ここだけの話、サッカー中継の出張は自由時間が多いので、

ついつい、ちょっと行ってみるか、ということになりがちです。

ハハハ。

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日本では2回ぐらいしか買い物をしたことがないジョルジオ・

アルマーニの店にも毎回、足を運びました。

明らかに“おねえ”系と分かる、なよなよした店員やテキパキと

仕事をする日本人のケンちゃんとも親しくなり、円高のときは、

かなりの買い物をしました。

もっとも、それほど値が張らないネクタイが多かったですが。

ハハハ。


ミラノか。ミラノ、そしてミラノから車でトリノまで、もう一度

行ってみたいと思います。

放送席があったあたり(客席最上段に机を置いただけ)に座ったら、

きっと、こみ上げるものがあるだろうなあ。


by toruiwa2010 | 2017-06-11 08:19 | アーカイブから | Comments(0)

再開したばかりですが、土・日と祝日は

「アーカイブから」として、古い記事の

中から“見つくろって”再掲します。

いまは、6年前、2011年の記事が中心です。


好発進した羽鳥慎一~来る人・去る人

( 2011.04.05 初出 )

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“バード”こと、羽鳥慎一がいいスタートを切ったようです。

日本テレビの「ズームイン」が終了したと思ったら、4日後の

昨日、さわやかな笑顔でテレビ朝日の画面に登場しました。

日本のテレビ界ではめったに見られない現象です。

彼をメイン・キャスターに迎えて新たにスタートしたのは

「モーニングバード!」です。


徳光和夫やみのもんたの時代は終わったと思っています。

テレビ界を見渡して、このあと主流になるのは羽鳥慎一と

安住紳一郎(TBS)しかいないでしょう。

そう言い切れるほど、この二人は群を抜いているし、安定感が

あります。母局の後輩、伊藤利尋にも大いに期待していますが、

持ち味・立ち位置が違います。

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初日をじっくり見ましたが、まったく違和感がありませんでした。

フリーになって迎えた第1日、スタートしたばかりの番組、

しかも、なじみのない環境…緊張感があるかと思いましたが、

“昨日の続き”という空気で入ってきました。

その分 フレッシュさに欠けた感じですが、実績を持つ人らしい

落ち着いた初登場でした。


この人の良さは、日テレの先輩、徳光・福留と極めて対照的な

“さわやかさ”にあると思っています。

イケメンなのに親しみやすい容姿だけでなくしゃべりがくどく

ないのも好感が持てます。

何よりもいいのは、ユーモアの“ほどの良さ”です。

ワイドショー、クイズ番組、トークショー、歌番組…どんな

番組でも不可欠な要素です。


“敵”を作らないし、逆に“味方”を増やしていくタイプでしょう。

このタイプは、皮肉や少々きついことを言われても、相手は

苦笑するしかない…そんな感じです。経験で身につけたものも

あるでしょうが、生まれつきの部分が大きいのではないかと

思いながら見ています。


少し、ほめすぎたかもしれません。しかし、欠点が少ないのは

誰もが認めるはずです。

番組そのものは未知数です。「とくダネ」や「朝ズバ」にくらべ、

“羽鳥の色”がまだあまり出ていないので、もう少し見ないと

分かりませんが、ライバル番組は彼らしさが前面に出る前に

“対抗策”を考えておかないとヤバイかも。ハハハ。

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羽鳥の獲得に相当の金を使ったのか、「やじうまテレビ!」が

かなり地味になりました。

メイン・キャスターだった依田司気象予報士をスタジオの外に

出したのは正解でしょう。周りに支えてもらうこともありますが、

一つの番組をメインとして引っ張っていくのは並大抵のことでは

ないのです。彼を起用したのは間違いでしたね。

プロの仕事を甘く考えちゃダメなんです。ハハハ。


「スーパーモーニング」で赤江玉緒と組んで司会をしていた

小木逸平アナが夕方のニュースに移ってフィールドリポーターを

やっていました。スパモ二が始まったころは頼りないところも

あったのですが、終わるころにはしゃべりがだいぶなめらかに

なっていました。リポーターとして“いい仕事”をする可能性が

あります。


ほかに、将来性がありそうだと思っていたのが、スパモ二の

リポーターとしていい味を出していた佐々木亮太アナですが、

何処にいったのでしょうか。小木・佐々木…この二人が 今後

どう変わっていくか、興味があります。

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「ズームイン」(日本テレビ)のあと番組として始まった「ZIP」も

初回を見ましたが、何をコンセプトにしているのかが伝わって

きません。メインにすえた枡太一アナは、この段階であれこれ

言っても気の毒でしょう。


硬いのは仕方がないとして、滑舌が甘い上に、ややもすると

早口になる傾向があるのでますます聞き取りにくくなります。

日テレは、発声に少し難点があるのは承知の上で、麻布中学・

高校~東京大学~東京大学大学院という“超高学歴”に惹かれた

のかもしれません。


彼を初めて見たのは日本アカデミーの授賞式でした。

そのときに感じた“フレッシュさ”がこの番組ではどこかに消え、

よく言えば“落ち着いて”見える、悪く言えば“老けた”感じに

見えます。日本語の難しさ。ハハハ。


まだ、番組全体が整理されてなくて、メインのはずの枡アナが

しばしば、関根麻理のアシスタントのように見える時間帯が

あるのは明らかに演出の責任でしょうが、5年の経験しかない

29歳の若者にこの大役を任せたからには、局のほうにも相当の

自信と覚悟があるはずです。

彼がこのあとどう育って行くかは業界全体が注目しています。

ときどき、見ることにしましょう。

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情報系番組に登場する女性アナの中では好感をもって見ていた

NHK「ニュースウォッチ9」の青山祐子アナは1日が最後の

出演になりました。この人はスポーツコーナー担当のころから、

べたつかない、きりっとした伝え方が光っていました。

最近の女性アナでこういうタイプは珍しいと思います。


…せっかく“いい感じ”だったのに、3月に“痛恨のエラー”を

してしまったのが惜しまれます。

昔の実況アナウンサーだったら「やんぬるかな!」と叫んだ

ことでしょう。ハハハ。


さっぱりした性格のようですから、長く引きずることはないと

思います。新しい“職場”・「スタジオパークからこんにちは」で

巻き返してもらいましょう。有働に負けんじゃない!

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昨日から新しいサブ司会の井上あさひアナが登場しました。

白いスーツだったせいか、“遠目”には、青山アナとそれほど

印象が変わりません。

相当に緊張しているのが分かりました。ライバルは多いし、

女性アナにとってはNHKで最高のポジションでしょうから、

無理もありません。

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フジテレビの「スーパーニュース」もメンバーが変わりました。

“臨時登板”だった?境アナが昼のニュースに移り、 奥寺アナと

大島アナ& 椿原アナ(隔週)が安藤優子を支えることになります。

いくら“サブ”とはいえ、局の看板ニュースのアナウンサーが

1週交代って、どうなのかなあ。


どちらにしても、彼らのポジションは、誰がやっても、主役は

安藤と決まっていて、“おいしいとこ”はみんな持って行かれる

のですから、さぞやりにくいでしょうが、仕事だと割り切って

やるしかありません。私なら、逃げ回るでしょうが。ハハハ。


奥寺アナはメークをしてないのかな?健康そうに見えませんね。

パンケーキを塗るだけでもいいのに。男性も見た目は大事だと

思うけどなあ。


ほかにも“春の異動”はあったでしょう。

この時期は、新しい仕事、それも、ステップが上がった仕事を

与えられて気持が盛り上がっている中堅・若手アナがたくさん

いるはずです。私には、新人の頃“大抜擢”されて始めた大型

バラエティ番組をたった3回で降された 経験があります。

「岩佐 気にするな。お前にはもともと向いてなかったんだ」と

先輩に慰められるまで、かなり落ち込んだものです。

どう頑張っても、似た思いを味わう後輩も出てくるでしょう。

どの世界でも 挫折を知らずに成長する人ばかりではありません。


厳しく言うだけではなく、いい仕事をしている若手を見たら、

積極的に誉めて行こうと思っています。遅ればせながら。

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-06-10 08:15 | アーカイブから | Comments(0)

昨日の記事を最終回にする予定でしたが、

本人が会見で「全日本が終わったときに

無理だと思った」と語っていたので

自分の記事を読み直し、わずか4か月前の

ものですが、再録することにしました。

皆さんにはどうでもいいことでしょうが、

浅田真央についての私個人の思いをまとめる

意味もこめて・・・。


…さて、浅田真央だ。

SPを受けたテレビのニュースで見出しに浅田、8位スタート

書いたものがあった。

まあ、注目のポイントではあるが、宮原知子の3連覇について

触れないのはそれこそ失礼だ。


この大会の若手たちとほぼ同年齢で全日本に出てきたころから

浅田を見ているが、SPの冒頭でトリプル・アクセルがすっぽ

抜ける姿を見て痛ましいと思った。

好きだからリンクに立つ。それはいいが、競技だからなあ。

本人もつらいだろう。

もっとも、キス&クライにいるときの顔は明るかった。そして、

テレビカメラに向かって「ありがとうございました。 また明日

頑張ります」と話しかけた。珍しいね。


ついでだが、苦言を一つ。

得点が出たところで実況アナが「なんとか60点台に乗せて、

ショートを終えて8位の位置につけています」と言った。

シニア・デビュー戦の選手ならわかるが、浅田の結果を伝える

言葉として的確かどうか?

私なら「何とか60点台には乗せましたが、浅田真央、ショートを

終えて8位と、苦しいスタートになりました」と言う。

そう言わせる“空気”があることは分かるが、本当のところを

伝えるのがアナの仕事だ。

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1年のブランクから復帰以来の自己最低だったSPにくらべると

「頑張ります」と言ったFSは今季の最高だったが、114.10

という数字は寂しい。寂しすぎる。思わずうなってしまった。

かなり厳しいね。本人にしてみれば、トリプル・アクセルに

挑むことが重要らしいが、“結果として”跳べない。こんなに

転倒する選手じゃないのに。


スケーティングの美しさは群を抜いているだけにもどかしい。

FSの演技後、花束を丁寧に拾っていた。どんな心境だったか?

本人は、ファンの声援が無条件でうれしいようだが、若手に

送られる“がんばれ”の声と、自分に向けられた声援の意味が

違うことは分かっているはずだ。それをどう考えるか?

ひざの状態もあるが、私は、いつ“会見”が開かれても驚かない。


メディアは来シーズンも現役を続けると伝えている。

根拠はこうだ。

FSの演技を終えた直後の囲みの会見で「来季は続行するのか」と

記者に聞かれた浅田が「そうですね、はい」と答えた。

…新聞的には"続行を明言"となる。


たとえ“引退”を考えていたとしても、まだほかの選手が演技を

している中で言えるわけがない。自分がその言葉を口にすれば

大騒ぎになり、チャンピオンの影が薄くなってしまうのだから。

決してやめさせたいわけではないが、私はメディアが伝える

“現役続行”をまだ信じていない。 ハーフハーフだろう。


もともと、アスリートには2種類ある。

肉体がボロボロになるまで現役を続ける選手と“自分らしい”

プレーが出来なくなったらそこでやめる選手だ。


応援するファンも同じだと思う。私は後者だ。

白鵬が前頭の若手に簡単に寄り切られるところを見たいとは

思わない、彼がどんなに相撲を好きだと言っても。

吉田沙保里や伊調馨がオリンピックや世界選手権の準々決勝

あたりで無名の外国選手に負けるところを見たくはないし、

ロジャー・フェデラーやラファエル・ナダルがグランド・

スラムのベスト8にも進めなくなったら、見るのがつらい。


そういうことだ。


*いつ“会見”が開かれても驚かない…

会見とはつまり"引退会見"の意味です。

この時点で、かなりの確率で年内に引退発表が

あるのではないかと思っていたのです。

浅田のちょっとしたしぐさや言葉の端々にそれを

感じたからです。


気持ちの整理やスポンサーとの調整など、時間が

必要だったのでしょう。彼女クラスの選手になると、

個人の思いだけで行動に移れませんね。


これで、浅田真央引退がらみの古い記事の更新は

本当に最後です。お騒がせしました。

そして、ふたたび"冬眠"に戻ります。


by toruiwa2010 | 2017-04-15 08:21 | アーカイブから | Comments(8)

浅田真央、現役続行!

~応援はするが、厳しいなあ~( 2015.05.19 初出 )


浅田真央がフィギュアスケートの世界に戻って来る。

昨日 ブログで現役続行を明らかにし、会見で話した。

いろいろ考え合わせたら、この選択をする可能性は

低いと思っていたのだが。


ファンはさぞかし大喜びだろう。

彼女が休み、鈴木明子がやめた昨シーズンのリンクは

宮原、本郷、村上たちが頑張ったが、“何か”が違い

寂しさが否めなかったもの。

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復帰を選択しないだろうと思った理由はいろいろある。

まず、モチベーションの持ち方の難しさだ。

フィギュアの世界では珍しいことではないと言っても

アスリートが1年間、競技を離れたあと戻ったとき、

自分をどう奮い立たせるかがきわめて難しいことは

容易に想像できる。


人によって程度の差はあるだろうが、アスリートは

コンペティション(競技、競うこと)が大好きだ。

引退した彼らが最も寂しいと感じるのはその雰囲気を

味わえなくなることだと取材しているときによく聞いた。

浅田が「試合で最高の演技をしたときの達成感や喜びの

感覚が恋しくなり・・・」と会見で語ったのも同じ意味だ。


次にコンディションだ。

周りは、「アイスショーに出ていた。そのために練習は

続けていた。だから心配は無用だ」と言うが、そんなに

単純なものだとは思わない。

だいたい、他の競技では大けがをしたときなどを除いて、

1年休んでまた戻ることなど考えにくい。プロアマを

問わず、トップレベルはそんなに甘いものではないのだ。


浅田クラスの選手が休養のあとカムバックするからには、

大会に出場するだけではダメだ…というのも悩ましい。

いや、ファンやメディアが満足しないからではない。

誰より本人が求めるものが高い位置にあるからだ。


しかも、今回またコーチを依頼した佐藤信夫コーチから

「上手く行けば試合に出られるかもしれないし、そうで

なければ試合に出られない事もある」と言われている。


浅田真央でも戻るのはそれほど難しいということだ。

経験がなくても それが簡単じゃないことは想像できる。


彼女が戻るとなれば それは日本でトップだけでなく、

世界レベルの大会でメダルを争える状態に持っていく…

ということだ。今年すぐにとは言わないが、グランプリ・

シリーズでの活躍にとどまらず、ファイナル、世界選手権、

そして3年後のオリンピックでメダルを狙うそこまで

行かないといけないのだから超えるべき山は多いし高い。


コーチは10月のGPシリーズではなく、12月の全日本を

彼女の復帰のめどと考えているようだ。急ぐあまり結果が

出ない事態を避けたいのだろう。


自分の年齢と若手の台頭も考えなければならない。

次のオリンピックを彼女は27歳で迎えることになる。

ざっと調べた限り、戦後のオリンピックの金メダリストは

圧倒的に20歳前後で占められている。


「ベテランになっているので大人の滑りができれば…」と

昨日、話していた。本当は、そういう演技で勝負ができる

フィギュアスケートであってほしいが、現実に目をやれば

ジャンプでポイントを稼がなければメダルを争えない競技に

なっている。大人の滑りで伸び盛りの若手を上回ることは

口で言うほど簡単ではないと思う。

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前例がないから優勝できないなどと言うつもりはない。

復帰するからには、女子フィギュアスケート史上最年長の

オリンピック金メダリストを目指してほしい。

ただし、ファンは今の時点で過大な期待をしてはいけないと思う。

日本中に感動をもたらした“ソチのフリー”は今も記憶に新しい。

しかし、あれは“特別”だ。

考え得る条件がすべて整ったからこそできた奇跡の演技だもの。

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まさか、これでキム・ヨナもカムバック…なんてあるのだろうか?

次のオリンピックは韓国だからあり得ない話ではないよね。

ともに27歳になるふたりが大人の演技で競い合うところも

見て見たい気がするが、そうなると、また日韓のファン同士が

醜いののしり合いを始めるのだろうね。それはやだな。


浅田真央:乗り越えろブランク

~私にも経験がある~( 2015.06.15 初出 )


スポーツ・ニッポンによるとフィギュアスケートの浅田真央が

10月下旬に始まるGPシリーズにエントリーするようです。

4週間前の会見で現役の続行を明らかにしたときは「復帰戦が

いつになるかは分からない。うまく行けば試合に出られるし、

そうでなければ試合に出られないこともある」と話していました。

“復帰”が口で言うほど簡単じゃないということでしょうね。

メディアの多くも12月の全日本が有力だと伝えていました。

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私は復帰しない可能性が濃いと考えていました。

モチベーションを持つことの難しさ、1年前のコンディションを

取り戻し、世界レベルの大会でトップを争うところまで力を

戻すことの難しさを考えると、ハードルはかぎりなく高いと

思っていたからです。


しかし、GPシリーズに出場するという話が事実なら コーチが

“GO”サインを出し、本人も“I’m ready”と判断したのでしょう。

現役続行が伝えられたときに書いた通り、浅田クラスの選手が

復帰する以上、どんな大会でも表彰台に乗ることが“マスト”に

なります。「大丈夫です」と言える自信を得たのでしょう。


頼もしい限りです。

4週間前、「フィギュア以外で1年休養したあと現役に戻る競技は

珍しい」と書きました。

柔道の野村忠宏やMLBA・ロドリゲスなど、ごく僅かです。

それだけに、世界でもトップクラスの実力を持つ浅田の復帰・

続行は注目されます。

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くらべられませんが、私にも長いブランクから復帰した経験が

あります。


198221日、「報道局報道センターへの異動を命ず」という

辞令を受け取りました。

19633月入社ですから、フジテレビでのアナウンサー生活は

19年で終わったのです。

1月中旬のバレーボールが最後の実況になりました。

形は本人の希望ですが、本心から出た希望ではありませんでした。

未練たらたら。ハハハ。


「いつかマイクの前に戻ってやる」と誓い、「アナウンサーで

なくたってしゃべる方法はあるのではないか」と模索しました。

しかし、行きがかりで「未練はない」と言い残したこともあって、

アナウンス部の対応は厳しいものがありました。

報道でナレーションをやっても、その後異動したスポーツ部で

ディレクターたちが知恵をしぼってしゃべる機会を作ろうと

しても激しく反対されました。自分の人徳のなさに呆れます。

ハハハ。


それでも、「いつか・・・」の思いは消えませんでした。

テレビを見るときは音声をミュートにして頭の中でプレーを

描写したり、アナウンサーと解説者のやり取りを聞きながら

「そこはその話じゃなくてこのことを聞くべきだろう」と

突っ込んだりしていました。実況の“シミュレーション”です。


WOWOWの前身、日本衛星放送に出向したとき、初めは衛星を

打ち上げる会社だと思っていましたが、その打ち上げが近づき、

“放送もする”と聞いて奮い立ちました。

強引に売り込んでアナウンス部を作り たった一人でそこに

異動しました。寄り合い所帯の会社ですから、放送のことなど

何も知らない人が多く、弁舌さわやかに“だまし”ました。

ハハハ。

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19901015日、都内のスタジオでヘッドセット・マイクを

つけました。89ヶ月ぶりです。

4月に現地で観戦・取材したアイスホッケー世界選手権に実況を

つけるのが初仕事でした。

実況の経験はないし、あらゆる競技の中で最も速く動く小さな

パックを画面だけで追って描写する…ハードルの高さは浅田と

いい勝負でしょう。ハハハ。


そのあと、11月には試験放送開始の特番でマイク・タイソンの

ボクシング、翌年1月にはアルペンスキーの世界選手権・・・と、

初めて実況する種目ばかりでした。50歳を過ぎていましたが、

声は出たし、滑舌も合格ラインに届いていました。

なにより、長いブランクのあと念願だった仕事に戻れた喜びが

ありました。


きっと、浅田も同じ喜びを味わうことでしょう。

ただし、彼女がいるのは“勝負の世界”です。結果が求められます。

厳しさは私などの比ではないはずです。しかし、彼女には胸を

張れる実績があります。支えてくれるでしょう。

襲って来るに違いないプレッシャーさえ楽しめるようになれば

しめたものですね。


蛇足ですが、日本の放送史上、89ヶ月もの

ブランクのあと復帰したアナウンサー、特に

会うぽーつ・アナはほかにいないと思います。


お帰りです~ジャパンオープン~

(抜粋: 2015.10.05 初出 )


浅田真央 がリンクに戻って来た。

結果をネットで見てしまったし、放送も録画だったので緊張感がなくなってしまったが、

鮮やかな復活を見せた。数日前のニュースで練習風景の映像を見て想像できた。

3Aを実に楽に、しかも柔らかく跳んでいた。いくら練習でもと思うほどだった。


プレッシャーが少ないチーム戦を復帰の舞台に選んだのも大成功だったね。

「なんてこと言うの。チーム戦も真剣勝負よ」としつこいマニアには怒られるだろう。

そりゃそうだけど、オリンピックでもない限り、負担は個人戦の比ではないはず。

553日ぶりの実戦だったが、彼女の気持ちが穏やかな状態にあることを写すように

実にゆったりと落ち着いた“おとな”の演技だった。

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私の目には トリプル・アクセルの着氷がわずかに乱れたように見えたが、ネットには

“成功”と出ていた。それならそれでいい。

しかし、フィニッシュの瞬間に合わせて「やはり、彼女に比肩する者なし」と言い放った

実況アナにはガックリした。“その通り!”と思う人もいるのだろうし、褒められただけで

喜ぶファンもいると思うが、そこまで言われるとかえってシラケてしまう。


そして、“141.70”にもビックリした。出すぎではないか? ご祝儀? まさかね。

浅田の自己ベストは“奇跡”と呼んでもいい2014ソチ五輪の142.71だ。どう考えても、

この日の演技があれに限りなく近かったとは思わない。“ケチ”をつけているのではなく

事実を言っている。

ジャッジがどういう構成だか知らないが、どこに行っても、どんなレベルの大会でも

こんなに点数が取れるとは思わない方がいい。喜ぶのはマニアとメディアだけだ。


思い入れが強いと聞く「蝶々夫人」が合っているのかどうか分からない。

楽曲のせいかパフォーマンス全体が重く感じられた。年齢的に、“軽やかに舞う”時代は

終わったのかもしれないが、フィギュアスケートでは会場の“空気”を味方にすることが

大事だと思う。その点でどうなんだろう。


着物を意識した衣装にも疑問がある。

“帯”はいいと思う。しかし、競技のコスチュームとしてはまったく問題がない胸元が

着物として見ると開きすぎていて気になるのだ。ま、私だけだろうけど。


なにはともあれ、浅田真央がカムバックを果たした。

日本の女子フィギュアにしっかりした芯ができた。本格的なコンペティションの場になる

11月のGP(中国杯)で世界のトップクラスと競うときにどんな演技を見せるか楽しみだ。


浅田真央、秋晴れから雨に

~グランプリ:中国杯~( 2015.11.09 初出 )

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浅田真央がスケート中国でリンクに戻って来ってきました。

ジャパン・オープンに出ているし、本人も「“復帰戦”という

気持ちじゃない」と話していましたが、 やっぱり真剣勝負

場は違うでしょう。気合の入り方も。


SP6分間練習に備えて控室からリンクサイドに出てきた

ときの動きを見て驚きました。

周りにいる人たちの位置を確認しながら、両腕を回したり足を

伸ばしたり、かなり身体を動かしていました。以前はほかの

選手の後方からリンクをのぞいていることが多かったと思います。

滑走順が1番だったにしても、すごく気持ちが前に出ている

気がしました。


一転して、演技スタートのポジションについたときには表情が

柔らかいなと感じました。やる気と自信を見せながら“いい顔”を

していました。

3A3-33ルッツと次々に成功(一つは回転不足だった?)

させて波に乗ったあとは氷の上の時間を楽しんでいるようにさえ

見えました。

テレ朝が流した試合前のインタビューにあった“若い人には

出せないスケートの味”を見せてくれました。

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復帰第1戦で優勝! やっぱり、あっぱれでしょう。

ただし、ほぼ完ぺきだったSPにくらべてFSは最悪でした。

貯金で辛くも逃げきったのは事実です。ファンにとっては

「だからどうした?1年の休養を経て日本のエースが戻って来た…

しかもいきなり優勝した。それだけで十分さ」でしょうね。


しかし、浅田本人は 心も身体もリフレッシュし、満を持して

カムバックしたのですから、この結果を心から喜ぶわけには

いきません。満足できない、悔しいという気持ちでしょう。

「アクセル以外で失敗があって、まだまだ」とインタビューでも

語っていましたが、内心、言葉以上に悔しいはずです。

世界のトップに立ったことがある浅田にしてみれば、“きっちり”

勝ちたかったのだと思います。このレベルの選手が“戦場”に

戻った以上、ブランクだとか顔触れがどうだとかは一切関係なく

結果を出したかったはずです。


一人、異様に盛り上がる修造。

ついて行けず戸惑う荒川。

精いっぱい頑張ってるけど泣きたい心境の信成


土曜日の放送の冒頭でした。

グランプリの放映権を持つテレ朝にとって、浅田真央の復帰は

天の恵み、ショートの完璧さがスタッフを高揚させ、それが

タレント司会者に乗り移った。しかし、専門家はそれほど

“手放し”にはなれない…空気に差が出た。そんなところでしょう。

笑えました。

視聴率をとりたいのですから、盛り上げるのは構いません。

しかし、正確に事実を伝えないといけないと思います。

浅田に関してはなにがなんでも褒める、“ネガティブなこと”は

言わない、触れないというのではねえ。


練習ですからどうでもいいですが、SPFSとも6分間練習の

最後に跳んだ3Aをスローで見ると回り切って いないように

見えました。 アナウンサーは「あざやか」と言い、司会者は

オフで「すごくきれい」と騒いでいるのが聞こえましたが。

断るまでもありませんが、難癖をつけているのではありません。

事実を知りたいのです。

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SPは世界最高難度のプログラムと専門家たちが口をそろえて

言っていました。“挑戦”でもあるのでしょうが、“自信の表れ”と

とることもできますね。

少しずつ減点要素があったようですが、逆にシーズン後半への

期待が高まります。


フリーはどうしちゃったんでしょうか?

前日のSPがうまく行きすぎたのか。こわいですね。

3Aが決まって流れに乗るかと思いましたが、以後のジャンプは

失敗の連続でした。思い入れのある“蝶々夫人”を演ずることに

気をとられ過ぎたのかもしれません。

結局、フリーだけで言えば本郷理華、エレーナ・ラジオノワに

後れを取りました。トータル200点未満での優勝は今シーズンの

GPでは初めてのはずです。


今さら言うのもなんですが、復帰していきなり完璧・・・というのは

簡単じゃないってことですね。

私などにはそれが何かは分かりませんが、本人とコーチには

課題が見えているのでしょう。

NHK杯までの3週間にきっと克服してくると思います。

フリーが悪かったことで逆に、完成型の“ニュー浅田真央”を

見るのが楽しみになりました。

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本郷理華が着実に成長しているのが分かりました。

本来大きな武器になるはずの長い手足を生かし切っていない

点がいつも不満なんですが、今回はかなりいい出来で2本を

そろえました。見事です。

わずかに減点材料はあったようですが、ジャンプはほとんど

ノーミスでした。SP,FSとも冒頭の33を跳ぶときに自信が

うかがます。頼もしいです。着氷後に流れがでればもっと

点がもらえる気がします。


相変わらず、リンクに立ったときの姿勢が気になります。

“出来映え”の採点でマイナスに作用しなければいいのですが。

肩を引き、胸を張ってほしいです。

振付けだけでなく、その点でも鈴木明子の指導に期待します。


彼女の成長で、宮原知子、村上佳菜子とのNo2争いが激しく

なるのはいいことですね。


今シーズンは女子が面白そうです。


超長くて恐縮です。

浅田真央についてはいろいろ書いてきましたが、

今回はこれにて終了です。

日本フィギュアスケート界では“唯一無二”の

存在でした。改めてお疲れ様と言いたいです。


今の調子ではおそらく、今月いっぱいは

記事の更新を休むことになります。

ご容赦ください。


by toruiwa2010 | 2017-04-14 08:21 | アーカイブから | Comments(0)

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ああ、浅田真央が

~メダル圏外へ:トップはキム・ヨナ~

( 2014.02.20 初出 )


大会のハイライト、女子フィギュアの

SPが終わった。トップにはキム・ヨナが立ち、

浅田は大きな失敗をして遠くメダル圏外に去った。

インタビューでも呆然としていた。

信念に基づいての挑戦だったが、完敗した。

ファンもあきらめきれんが。

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勝負だからいろんなケースを予想するが、想定を超えた。

浅田真央に何かが起きるとしてもトップと5,6点差の範囲内に

とどまると思っていた。20ポイント近い差がついての16位とは。

多くのファンと同じで、言葉がない。


ポジションにつく前、頭上の時計を確認する顔が柔らかくて、

これなら大丈夫と思った。しかし、3Aの着地に失敗して転倒!

回りきったように見えたが、スローを見ると回れていなかったし、

コンビネーションの最初の3回転が2回転になり連続ジャンプに

ならないという大きなミスもおかした。


記者会見で「悔いなく終わりたい」と浅田は言い続けていた。

そのためにはSPで冒頭の3回転半を成功させることが大きな

カギになる。十分に回り切って、着地でエッジが的確に氷を

とらえることが求められる。成功率が低いだけに息をのんで

その瞬間を見守ったのだが、結果は残酷だった。


数は減らしたものの、「リスクを冒しても3回転半を跳ぶ」は

彼女がさんざん考えた末に自分で選択したものだ。その挑戦に

敗れたのだから受け止めるしかない。

だから言ったじゃないか…と言ってみても仕方がない。

浅田に限らず、一流アスリートは頑固なのさ。

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浅田がいないのは残念だが、上位3人は実力派が揃った。


キム・ヨナには本人が納得いく、世界のスケート・

ファンを魅了してきた美しい演技で選手生活を

締めくくってほしい。

出遅れただけに銅メダルに届けば上出来だと思うが、

豊富な経験と輝かしい実績でその予想を上回る

可能性はあると思う。

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オリンピックで彼女の出来を左右するのはブランクではなく

体調だと思っていた。今朝の彼女は6分間練習のときから

表情が硬いのが気になった。しかし、冒頭の3-3回転を確実に

決めたのをはじめ、相変わらず流れのあるきれいな滑りだった。

74.92は妥当だと思ったが、解説の八木沼純子のコメントは

キムに対する言葉数が少なくて違和感があった。素直に見れば

もう少しほめ言葉があっていいはずだ。

まさか、マオタに叩かれることを恐れているわけじゃあるまいと、

余計な詮索をしてしまった。ハハハ。


キムが暫定ながらトップに立ったことでオタがつまらぬことを

言って騒ぐのではないかと思ったが、#figureskateTL

流れるツイートにキムの演技と点数を“普通に”認めるものが

多いことにホッとした。日本人スケートファンにきちんとした

バランス感覚があることが分かってうれしかった。

そうでなくちゃね。スポーツだもの。


ソトニコワ…浅田、リプニツカヤ、キム以外から

メダルに手が届く可能性を秘めているのは彼女だ。

実績があるのに、オリンピックでは大きな注目を

浴びずにこの日を迎えた。

直前で高得点を出されると浅田にとっては厄介な

ことになる。

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ダークホースだとは見ていたが、ここまでやるとは思わなかった。

大騒ぎされる後輩・リプニツカヤへの対抗心もあるだろう。

最初のコンビの二つ目のジャンプを降りたあと、流れがなかった

気がするが、全体としてやはりいい演技だった。スピードが

足りなかったようだが、最後の2Aがきれいに決まったのは

イメージ的に大きかったかもしれない。

もしかしてキムを超えるかと思ったが、わずかに届かなかった。

しかし、明日、逆転のチャンスは十分だね。

コストナー…うまくまとめたなあ。

完成度の高い演技で高い得点が出そうだ。

衣装もエレガント、「アベマリア」に

よく合っていた。

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彼女らしい華やかなパフォーマンスで観客を魅了した。

終わった時点では74.12でキム・ヨナに僅差の2位につけた。

難しい技より、ミスの少ないきれいな滑りに対していい点が

出ている印象があった。“不公平”感はなかった。これでいい。


リプニツカヤと浅田で金メダルを争うことに

なると見ている。15歳だが若さを感じさせない

実績をすでに残している。

加えて、地元の利と勢い…。極端にミスが

少ないことも強い味方だ。

冒頭のジャンプが決まったら恐ろしいことになる。

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最初のジャンプから彼女らしさがでていた。指摘されている

“幼さ”はあるものの、ミスのなさがそれを補って余りある。

度胸のよさも半端じゃない。全観客を味方にして圧巻の演技だ…

と思ったとたんに転倒した!ソチにも魔物がいたんだね。


私の予想では1-2だった二人が厳しいスタートになった。

浅田がメダルに届く可能性はほとんどないし、リプニツカヤも

誰かがミスをしない限り、難しいだろう。これが現実だ。


村上佳菜子はコーチの言葉を聞いているときはいい表情だった。

最初の3-3が実にうまく入った。八木沼もビックリした感が

はっきり出た素直な反応。聞いていてこっちが驚いたわ。ハハハ。

せっかくいいスタートを切ったのに、トリプルがシングルに

なるミスが出て下位に沈んだ。この子が勝負師の根性を身に

つけたたらなあと思う。


“日本チャンピオン”としてオリンピックに臨んでいるのに、

注目度はそれほど高くないまま、本番を迎えた鈴木明子には

期するものがあったはずだが、リンクイン直前の顔が硬かった。

得意のステップまでうまくつなげられたら、上位に食い込む

チャンスは十分だと思ったが、いきなり、最初のジャンプが

両足着氷になってしまったのが惜しい。ベテランらしく、

後半は持ち直したものの8位にとどまった。

今日の流れでは健闘だが。


整氷時間中、NHK-BSはスタジオに戻ってキム・ヨナのVTR

何回か見せた。暫定1位だから当然なのに異を唱える集団が

いたのに呆れた。彼らが嫌っているからとか、外国人選手だから

流さなくていいというものではない。こういう奴はスポーツ・

ファンとは呼べない。あきれてものが言えない…というか、

つくづく情けない。


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6位・浅田真央にありがとう!

~ソトニコワ金 キムヨナ銀 コストナー銅~

( 2014.02.21 初出 )


女子フィギュアはロシアのソトニコワが

逆転金メダル。女王にふさわしい演技だった。

銀はバンクーバーの女王、キム・ヨナ、

銅は初メダルのコストナー…

特筆すべきは浅田の魂のこもった演技だ。

3強の高いレベルの演技を引き出した。

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誰を応援しているかで多少意見は分かれるだろうが、世界中の

スケート・ファンにとっては夢のようなフリーの戦いだった。

まれに見るハイスコアのFSを演出したのは間違いなく浅田の

演技だ。


「思っているような演技が全然できなかった。

自分の体がうまく動かなかった」と語ったのは

昨日のことだ。わずか24時間で劇的に変わるはずがない。

ぐっすり眠れれば別だがあのSPのあとで熟睡できた

わけもないだろう。多くを望むのは酷だと思うが。


ツイッターのTLに「メダルも国民の期待も忘れて自分のために

滑ってちょうだい」というファンのコメントが洪水のように

流れていた。「バカなことを言いなさんな」と思った。

そんなに簡単に切り替えられるなら苦労はしないよと。

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…浅田の偉大さを思い知らされることになった。

6分間練習の動きは八木沼が言う通り、悪くなさそうに見えた。

その姿を見ながら思ったのは、日本のスケート史に輝かしい

足跡を残してきた偉大な選手だけに、せめて最後は“悔いのない

終わり方”をさせてやりたいということだった。

スタートのポジションについたときの表情は少し硬かったが、

きれいに3Aを降りて波に乗った。

2組という早いグループで滑るモチベーションを持つのが

きわめて難しい中で、8種類の3回転ジャンプを決めた。

素晴らしかった。

フィニッシュのあとの涙に万感の思いがこもっていた。


140点台が出た。この時点でのトータル198.22は上位3人に

かかるプレッシャー次第でメダルに望みが出る数字だと思った。

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ジャンプの評価by NYタイムズ。青はgood、グレーは普通、

赤はpoor(よくなかった) 


NYタイムズの記者がこうツイートしていた。


素晴らしいプログラムを終えて浅田が泣いている。

彼女は美しく、そして自由だった。

プレッシャーから解放されるとこういうことが起きる。


たしかに、SPの結果、大きく下位に沈んでメダルや順位という

呪縛から解放されて“自由”になれたことは大きい。しかし、

失意の“どん底”に落とされたはずの前夜からこれほど変身した

パフォーマンスを見せてくれるとは想像もしなかった。

昨日の記事に「自分が納得できる演技、世界最高レベルの演技を

期待したい」という書き込みに対して「無理だと思う。長い

取材経験からそう断言できる」と言い切った自分が恥ずかしい。


すごい演技をしたのだから当然だが、浅田の順位がどんどん

上がっていった。箱根駅伝のギタウ・ダニエル並みに“ごぼう

抜き“の記録を更新するんじゃないかと思った。最終的には

6位だったが、メダルに匹敵する感動的なパフォーマンスだった。


最終組は6人とも素晴らしい演技を見せた。

ワグナーを除く5人が135点以上を出した。


リプニツカヤ…コーチによると昨日の転倒は

フェンスが近すぎたせいだそうな。あそこまで

ノーミスだっただけに惜しまれる。

逆転するためには上位陣の前にかなりの高得点を

たたき出して見せることしかない。

しかし9±の差はさすがの彼女にも大きすぎるなあ。


前半のジャンプはほぼ完ぺきだったのに後半で崩れた。しかし、

135.34が出て、この時点で浅田は暫定1位の座を譲った。


コストナー…昨日の彼女はエレガントだったし

華やかさがあった。ゆったりとした滑りからは

余裕すら感じ取れた。

バンクーバーのあと引退を考えたそうだが、

戻ってきた。「辛いときほど自分が何を

したいのかが分かるの」と言って。

同じ滑りができたら逆転もあるね。

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素晴らしいボレロだった。

優雅で“大人”を感じさせるスケーティングだった。

リンクを完全に支配していた。ゆったりした曲調が現在の

彼女の持ち味にぴったりだった。

全員が滑り終わったあとで誰が一番好きだったかと聞かれたら、

SPと合わせてコストナー」と答えたと思う。


ソトニコワ…力があることは誰もが認めるが

昨日の彼女の演技は思わずうなってしまうほど

見事だった。ほとんどノーミスだったのではないか。

差はわずかだ。キムのフリーにはスタミナの

不安があるだけに大きなチャンスと言っていい。

問題はそれを意識したときだ。

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…当然、意識はしていたはずだが、スピードに乗った見事な

演技を見せた。ジャンプがどれもきれいだったね。

3連続ジャンプの三つ目の乱れがあってコストナーを抜けるか

どうかは微妙だったが、149.95!! 

今日のFSは点の出方が半端じゃなかった。大盤振る舞い。

バナナのたたき売りのごとく、「えーい、持ってけドロボー」

状態だった。ハハハ。


ゴールド、ワグナーがソトニコワを抜けず、残すはキム・ヨナだけになった。


限られたものしか読んでいないが、

海外メディアはキム・ヨナを普通に

チャンピオンとして扱っている。

少しでも買収や不公正採点の疑いが

あったら、こうはならない。

もし彼女がメダルを手にしたら

日本のスケート・ファンはそれらしい

敬意を示すべきだと思う。

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“嫌韓・嫌キム派”は何かといちゃもんをつけていたが、SP終了

直後の笑顔やリンクから上がる際にボードを叩いた仕草などに

彼女の内面を見る気がしていた。言葉通り、結果にこだわって

いないのだと思えた。英語の通訳を交えて日本のインタビューを

受けるときの柔らかな表情にもそれが見て取れた。

すでに自分の出番が終わっているとはいえ、翌日にFSを控え、

まだほかの選手の演技中にあんな顔にはならないものだ。


コストナー、ソトニコワと、目の前で高い得点を出されると

相当のプレッシャーがあったはずだが、キムの演技も堂々と

したものだった。ソトニコワと比べるとスピードはなかったが、

きれいにまとめるテクニックは確かなものがある。

問題は審判がどちらを上と判断するかだと思ったが、答えは

ソトニコワだった。

点が出たときのキムの表情は十分に納得した人のものだと思う。

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いい結果になった。地元が優勝。前チャンピオンが銀メダル。

それぞれに意見はあろうが、採点競技はジャッジが決めるものだ。

今回、日本ではごく一部で「すべての選手に公平な採点を」

という声が起きていたが、いい演技に対してはしっかり点が

出ていたと思う。これでも文句をいう奴はきっといるだろうが、

放っておけばいい。


実況の鳥海アナはメリハリという点で物足りなさはあるものの、

“抑制”が効いていてなかなかよかった。スタジオを担当して

いるころから実況を聞くのが楽しみだった。

10年後には間違いなくNHKのエース格だね。


最後に、浅田真央さん、

今日、あなたらしさを見せてもらいました。

ありがとう。

“普通に”あなたを応援してきた者の一人として

とても嬉しいです。心からお疲れさまと言います。

疲れた心身をゆっくりと休めてください。


by toruiwa2010 | 2017-04-13 08:30 | アーカイブから | Comments(0)

大震災を振り返るシリーズは

昨日で終わる予定でしたが、

これもぜひ読んでほしくて…

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NHK 浴びせ倒し 民放?

~もの言いをつけておく~( 2011.03.31 初出 )


フジテレビの“不要音声混信”事件について、いまだに“女性の声

Aアナとするツイートが流れています。

思わず、「間違った情報をまき散らさないほうがいいですよ」と

何人かに呼びかけてしまいました。

すると「私には、情報をまき散らす意図も意味もありませんが、

誤解やったようですので訂正します」と、理解してもらえた

ようなリプライ(返事)があり、喜んでいたのですが、その人が

彼の友人と交わすツイートを見ると、そうじゃないらしいと

分かってがっかりしました。

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女性の声が出先のスタッフのもの…では納得しないようです。

Aアナでないと、自分のフジテレビ嫌いと重ならないので

その一点にしがみつくのでしょう。

“母局#のことですから、非難されている“報道姿勢”の実態は

大いに気になります。具体的な事実が分かり、問題があると

判断したら、私も非難する側に立つでしょう。

しかし、問いかけても具体的な事例については誰も答えません。

“付和雷同”…。誰かがこう言っている、とんでもないことだ、

もっと広めよう、結果として猛烈な勢いで拡散…


2chはもちろん、ツイッターも混乱時には“両刃の剣”になる

ことはすでに分かりましたから、これからは、ここに出てくる

情報を注意深く扱う習慣を身につけなければいけません。


今回の災害報道は、直後こそ、2台のテレビでNHKと民放を

73で見ていましたが、計画停電の開始後は1台にして、ほぼ

91の割でNHKを見ていました。

そして、民放は…ええ、主に見たのはフジテレビです。

注文はあっても母局ですから。


もちろん…と言わなければいけないのはつらいところですが、

NHKの圧勝でした。

普段の準備がいいことが分かります。福島原発の事故が問題に

なり始めたころから画面に出ずっぱりだった水野解説員の話が

分かりやすく、説得力がありました。東大教授らと同席しても

まったく気後れすることなく、自分の考えを述べていました。

ファッションもいいセンスでした。


TBSにもサキヤマという原発事故についてきちんと話せる

記者がいるようですが、NHKは水野記者以外にも原子力や

災害専門の人材がいます。専門の度合いは様々でしょうが。

かつて、昭和天皇が崩御される前、陛下の病状を分かりやすい

言葉で解説した橋本大二郎(元高知県知事)記者は放送界の

伝説になりました。得ている情報は同じはずなのに、それを

整理して伝える能力は他の追随を許しませんでした。当時も

NHKに激しい敵対心を持っていた私でさえ舌を巻きました。

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NHKの強みはこういう人材を“かかえて”いられることです。

普段、何をしているのだろうか、と思いますが、業務の大半は

専門分野の知識・情報を深めることにあてていると思います。

何年かに一度、こういう“活躍”をすればペイするのでしょう。


しかし、民放にはそんな人材を“飼って”おく余裕はありません。

受信料収入があるNHKと広告収入に頼る民放では経済規模に

決定的な差があります。


想像ですが、現地に送り込んでいる人数も民放各局とは比較に

ならないほど多いはずです。いつものことです。

取材する対象を“選べる”有利さはあるだろうと思います。

張り巡らせたアンテナの数が多ければ多いほど、キャッチする

情報の量も多くなります。災害発生地域が限定的ならともかく、

今回のように広さになると人数が多いほうが圧倒的に有利です。


民放はと言えば ただでさえ数が少ないのに番組ごとという

効率の悪い縦割りの取材態勢で臨んでいるでしょうから、

太刀打ちできません。丁寧さに欠ける取材や放送があっても、

理由がないわけではないのです。


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だから勘弁してやってよ、と言っているのではありません。

予算が少ないことや人手が足りないことは放送内容の貧しさや

報道姿勢の悪さの理由にはなりません。“工夫”はそのために

あるのですから。

同じことをやっても勝てないでしょう。しかし、金がなくても

人数が少なくても、工夫した内容でNHKに勝つそれこそ

民放で育った人間が持つべき矜持だろうと思います。

理想論であることは承知していますが、あきらめて愚痴って

いるだけでは、少しも前に進みません。奮起を期待したいです。


テレビは人もうらやむ、とても恵まれた業界です。

私がアナウンサーになりたてのころ、すぐ上の兄は石油会社

勤務でしたが、給与やボーナスの話はしたことがありません。

4歳も年下の私のほうがはるかに多いと分かっているからです。

どんな部署で仕事をしていても“〇〇テレビ”と名乗るだけで

誰もが認めてくれる便利さもある一方、派手な職場と思われる

つらさもあります。

しかし、若いうちは、どうしても自分が“何さま”かになった

ような錯覚に陥りがちです。不心得者も出ます。先輩としては、

「おい、頼むよ」と祈りたい気持ちにもなります。


「最後の日に身内の大バカ者のことをお

伝えしなくてはならないのは大変情けない」…


同期の露木茂は担当していた「スーパーニュース」の彼自身の

最終回にフジテレビ社員の不祥事を伝える羽目になったとき、

カメラに向かってそう語りました。彼の無念は理解できます。


考え違いをする“大馬鹿者”はNHKにだっています。

1万人以上の職員がいれば変質者や出張旅費のごまかしなど、

うしろ暗いことをする人間がいたっておかしくはありません。

仕事面でも、あえて言えば、“あのNHKとも思えないミスが

このところ続発しています。


1月に青山祐子アナが席巻をせきまきと読んだのに始まって、

野村アナは“:”を「どっと どっと」、名前の分からない中年の

男性アナはお彼岸の中日を「…のなかび」と、読み間違いの

オンパレードでした。


たまたま、“目撃”しただけでこんなにあるのですから、探せば

もっとありそうです。

明らかに異常です。“同業者”として恥ずかしいです。

今のアナウンス室長が誰だか知りませんが、きっと頭を抱えて

いることでしょう。一段落したら 全員、研修のやり直しですね。


そして、取材態度についても問題がないわけではありません。

民放には厳しい視聴者もNHKには優しい。なぜでしょう?

宮城・南三陸町で取材した“新しい命の物語”には驚きました。

勤務中に津波に襲われた医師の夫と、必死に連絡を取ろうとする

臨月の妻…。最後は夫の立会って、無事赤ちゃん誕生という

感動的なストーリーでした。

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しかし、数時間後の放送で、妻が夫に安否を確認するメールを

打つ映像があったとき、疑問が生まれました。たしか、携帯の

液晶画面のアップもあったと思います。

ドラマではあるまいし、そこは撮影しているはずがないのです。

ナレーションで十分に説明できるのに、余計な演出のおかげで

せっかくのいい話が台無しになりました。“やらせ”です。

見た人は多いはずですが、責める人はほとんどいませんでした。

「これは"やらせだよね。

いい話なのに、こんなこと

やらせなくても伝わるじゃないか」

…そうつぶやいたのは私でした。


NHKの評判がいいのは、たぶん(かど)”がない、あるいは、

少ないからだと思います。

視聴料に頼っているだけに視聴者の反発は何よりも怖い。

これまでに何度も不払い運動に悩まされています。番組作りは

どうしても“八方美人”的になりがちです。

ミスを恐れるからか、“南三陸町の住民の半分以上が行方不明”

という事実を伝えるのがかなり遅れていました。情報としては

摑んでいても、あまり衝撃的な内容だったために触れることに

躊躇があったのでしょう。NHKらしいな、と思いました。

この調子だと、この先、原発がもっと危ない状況になったとき、

それを伝えるのもたぶん、最後になるのではないかと思います。

どちらがいいかは議論の余地ありですが。


スポーツ実況でも、“正確性を追求し、ミスをしない”ことを

目指すようになります。スタンドにいる有名人たちをカメラが

とらえても、よほど自信がない限り“見て見ぬふり”をするのも

彼らの“教育・伝統”のようです。

たしかに、国家元首を間違えたらみっともないですが、「…では

ないでしょうか」ぐらいは言ってもいいのにと私は物足りなく

思いますが、それで結構という視聴者もいます。


大きな事件・事故が起きると、人はNHKの情報を信用する

傾向があるようです。視聴率の高さが証明しています。そして、

人の神経を逆なでするような映像やインタビューは放送しない

番組作りが 多くの人から歓迎されているのは事実でしょう。

長い年月をかけて、それだけの信用を獲得してきた実績には

敬意を払います。


しかし、「だからNHKだけあればいいのさ」という意見には

賛成できません。放送の形態やテーストが対極にある民放の

存在は絶対に必要です。国民に選択の余地が生まれるからです。

逆に言うと、国民は“正しい選択”をする義務があります。


憎まれるのを覚悟で書けば、日本のテレビがいまの体たらくに

なった責任の一部は視聴者にあると思っています。

WOWOWがテニス中継を始めたころグランドスラムのたびに、

「一般の人たちがプレーするテニスは大部分がダブルスなのに、

どうしてシングルスばかり放送するのか?」という苦情が局に

殺到しました。


ある年、それならばと「ダブルス特集」を放送してみたところ

その視聴率はサンタンたるものでした。ごく限られた人しか

見なかったのです。言いっぱなし…。

極論すれば、視聴者にはいい加減なところがあるのです。


「いいなあNHK」、「NHKはさすがだね」、「フジテレビなんか

見るもんか」と言っている人も、一段落すればまた、民放の

バラエティに富んだ番組に戻っていくはずです。

NHKは視聴率が気にならない分、工夫も面白みもいま一つの

番組を作り続けるでしょうし、民放は、ばかばかしい番組でも

視聴率がよければ、発想を変えることはないでしょう。


見る人、見たがる人がいる限り、“テレビが反省する”ことは

想像しにくいです。そこに問題があるのではないでしょうか。

見るか、見ないかはあくまで視聴者の自由です。

ボールはテレビの側にあるように見えますが、実は視聴者の

コートにあると考えることもできるのです。

どう打つかはあなたが決めることです。


おまけ:やるな、お主


つぶやきましたが、昨日の「ニュースウォッチ9」で

興味深いやりとりがありました。


番組の初めのほうで、原発の状況について大越キャスターが

「これは、事態が深刻化しているのか?」と問いかけたとき、

ゲストの専門家は「状況が悪くなっているわけではない」と

答えていました。

…おそらく、打ち合わせの段階で“悪化してはいない”ことは

確認されていると思います。それを踏まえ、大越キャスターは

最初の質問の“形”を決めたのでしょう。


単純に「今の状態をどう考えたらいいんですか」と聞くより、

ネガティブな聞き方をしてポジティブな答えを引き出すほうが、

効果は大きいと考えたのです。インタビューのテクニックの

一つですが、大越キャスターは心得ていました。

「原発は悪化していない」ことを印象付けたかったのでしょう。


このブログで災害関係の記事を大々的に書くのは

これが最後になるでしょう。

賛同していただけたもの、そうでないもの、

いろいろだったと思います。

こんなにささやかなブログで意見を発表しても

被災地や今も苦しみが続く被災者の役に立つことは

ないと分かっています。

しかし、私にできることはこれしかありませんでした。

熱心に読んでくださった方々にはお礼を申し上げます。


by toruiwa2010 | 2017-04-02 08:48 | アーカイブから | Comments(2)

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4月:気持ちを入れ替えよう

~特選エイプリルフール話も~( 2011.04.01 初出 )


長いような、短いような3月が終わり4月を迎えた。


情報提供の意味があったのだろうが、私の地元の商店街では

震災直後からラジオ放送をスピーカーで流していた。それも

月曜日ごろから変わってきた。被災地のニュースも原発の話も

高校野球の合間に少し伝えられるだけになっている。


311日のあの感覚を忘れることはあるのだろうか。

昼寝を終えて、そろそろ起きようかと思ったときに襲ってきた

地震は長く長く続いた。時計を見なくても、どれだけの時間が

経過したかをつかむ自信はあるが、この時は分からなかった。

2分から3分、まるで、果てしなく続くかのようだった。

3週間が過ぎた今も、あの時、不気味な横揺れがもたらした、

奇妙で怖い浮遊感をまざまざと思い出す。もっと強烈に揺れ、

そのあと予想の域をはるかに超える大津波に襲われた被災地の

人たちの“トラウマ”は相当なものがあるだろう。

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福島県民は、地震・津波に加えて原発の相次ぐトラブルによる

放射能被害という三つ目の災害に見舞われた。さらに、言葉は

明瞭だが、きめが粗く、温かみがまったく伝わらない政府の

対応を入れたら、一度に四つの“災害”に遭遇したことになる。

気の毒で、かける言葉が見つからない。


原発の危うさは深刻だが、宮城・岩手は少しずつ落ち着きを

取り戻しているようだ。ダメージの大きさを考えたら、復興が

容易でないことは分かるが、これから日増しに温かくなるのは

わずかな救いかもしれない。

1日でも早く、皆さんに笑顔が戻ることを祈るばかりだ。


地震が発生した日、吉祥寺の映画館(5F)で「恋とニュースの

作り方」を見た。10時からの1回目だったから、そこで地震に

遭遇したわけではない。しかし、その日の朝、私の頭の中には、

2時半からの3回目を見てそのあと晩御飯は外食にするという

プランもあった。もし、そちらを選択していたら、予告編が

終わって本編の上映が始まろうかというときに、あの激しい

揺れに見舞われたことになる。マンションの2階の部屋でも

あれだけの恐怖感があったことを思い出すと、5階の劇場で、

しかも、上映中の暗がりの中であの揺れを感じたらパニックを

起こしていた可能性は大だ。


地震発生からピタリとやめていた映画鑑賞を今週から復活した。

先日は映画の帰りにごひいきのGAPでシャツと薄手のコートを

購入した。“50OFF”の文字が目に飛び込んだのだ。くわえて、

年金生活だからささやかだが、冷え込む日本経済に少しでも

貢献しようと思ってのことだ。


近所のサクラが少しずつ花を開き始めている。

木村太郎が「自粛を強制する風潮はよくない」と言っていた。

その通りだと思う。

しかし、華やかすぎて、花見に出かけるかどうかは思案中だ。


本当は、今年も桜を追って北に旅をする予定だった。

山形県置賜(おきたま)のサクラの老木、去年、感動した福島の

花見山、そして、最後は「あそこは見とかなきゃ」と言われた

弘前城まで行くのを楽しみにしていた。

東北新幹線が復旧したら考えようと思っていたが、開花状況を

伝えていた花見山のHPは地震発生の311日からまったく

更新されていない。それどころではないのだろう。

いろいろ考えると、今年は、神田川や井の頭公園で我慢する

ことになりそうだ。

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福島市花見山公園 2010.04.15


暦が替わったのを機に、すべてを通常に戻すことにする。

記事のテーマも従来通りになる。

311日には河津桜を見に行った日帰り旅の報告を書いた。

午後になってあの地震が起き、テレビで津波が町を蹂躙する

様を見て、2本目「M8.8!! 自然の恐ろしさ~ダルビッシュの

ファインプレー~」を書いた。

以後、昨日までの24本のエントリーは、すべて、震災と報道に

関連したものだった。ほかの記事を書く気がしなかったのだ。


おかげさまでたくさんの人に読んでもらえた。理由を考えたら

単純に喜べないが、12日に、エキサイトブログに引越してから

初めて1日のアクセスが1000件を超えた。

その後も“1000件超え”を続け、18(金曜日)1551件の

最多アクセスを記録した。

116日に「実況放送の約束事」(Archives=古い記事)

「おめでとう 落合!」の2本で865件をマークしたとき、

「当分、新ブログの最高記録にとどまりそうです」と書いたが、

あっさりと、大幅に更新したことになる。


自粛というより、どうしても“その気”になれずに封印していた

“ハハハ”も復活させる。

ランキングなんか気にしている場合じゃないだろうと、記事の

中のバナーは外していたが、これも今日から再開する。大きく

下がってしまったが、頑張ってみよう。


さて、今日は41日だ。

気に入っているいくつかのエイプリルフール話を

ピックアップしてお届けする。

暗い話題が多い中、笑えるものがあればいいがと

願いつつ。


The Swiss Spaghetti Harvest


195741日、イギリスBBCの権威あるニュース・ショー

「パノラマ」の中で、定評のある人気司会者、リチャード・

ディンブルビーが視聴者に告げました。

「天候に恵まれて、ゾウ虫の発生も少なかったので、

今年、スイス南部ではスパゲッティが大豊作です」と。


画面には中年の農婦がていねいに木からスパゲッティの

束を摘み取り、天日に干す光景が映し出されました。

ハハハ。

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ディンブルビーの話は「3月の最後の2週間、ヨーロッパの

スパゲッティ農家は、霜の心配をしながら過ごします。微妙に

味に影響するからです」、「収穫時のスパゲッティの長さが

同じなのは、農民たちの長い努力の賜物です」と続きました。

放送していたのがBBCであったことや番組と司会者の評判の

せいでしょうか、多くの視聴者が真に受けたらしいです。

ハハハ。


このころのイギリスでは、スパゲッティは、あまり食べられて

いなかったそうですから、情報が少なかったこともうわさが

広がるのに拍車をかけたのでしょう。

BBCにはたくさんの電話がかかりましたが、問い合わせの中で

一番多かったのは「自分でスパゲッティの木を栽培するには

どうすればいいか?」だそうです。BBCの答えはこうでした。

「トマト・ソースの缶に小枝を入れて、成功を祈りなさい」…。

ハハハ。


インスタント・カラーテレビ


1960年代初めのスウェーデンではたったひとつの

テレビ局がモノクロで放送していました。

6241日、ニュースに登場したこのテレビ局の

技術陣のトップ、ステンションは、視聴者に向かって、

こう告げました。

「新しい技術の進歩のおかげで、すばやくお手持ちの

テレビで簡単にカラー映像を受けることが可能になった。

“ナイロンストッキングをテレビにかける”だけでいい。

お好きな番組をカラーでみられるよ」…。


何万という人が引っかかったそうです。

スウェーデンで本当にカラー放送が始まったのはそれから8年後、

1970年“41日”でした。ハハハ。

10周年

1977年、イギリスの新聞・ガーディアンはインド洋に浮かぶ

サン・セリフェの10周年を祝って7ページの特集を組みました。

セミコロン()の形をしたいくつかの島からなる共和国です。

記事は情報の少ないこの国の地理や文化について愛情をこめて

書かれていました。

国を形成する島々の中に大きな島が二つあります。アッパー・

キセ(Upper Caisse)とロウアー・キセ(Lower Caisse)と呼ばれ、

首都はボドーニ(Bodoni)、指導者はパイカ( Pica)将軍です。


ガーディアン社の電話は鳴り止まなかったそうです。

読者は休暇旅行の候補地として情報がほしがったのです。


いくつかの固有名詞が“印刷関係の専門用語”だと気づく人は

ほとんどいませんでした。“A4B5”ゴシックだったら、

分かったかもしれませんが。ハハハ。


巨大氷山


197841日、一隻の小型船がシドニー湾に姿を現しました。

巨大な氷山を曳いて

シドニー市民はこのことをすでに知っていました。このところ、

資産家で冒険家としても知られる地元の食品会社のオーナー、

ディック・スミスが南極から氷山を持ってくる計画をさかんに

プロモートしていたからです。どうやら、成功したようです。

スミス氏はこの氷山を小さな角氷にして10㌣で販売すると

話していました。南極の純粋な水でできたこの角氷はどんな

飲み物でもおいしくすると言っていました。


ゆっくりと氷山はシドニー湾を進みます。

地元のラジオ局(複数!)は、この情景を逐一、実況しました。

ようやくその“秘密”が明らかになったのは、船と氷山が湾の

深くに達したときです。降り始めていた雨によって、消火用の

泡とセービング・クリームでできた“氷山”は溶け、その下の

白いシーツが市民の目の前にさらされたのでした。ハハハ。

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パララックス大作戦?


1979年、ロンドンのキャピタル・ラジオが視聴者に告げました。

Operation Parallax(ズレ修正作戦)が間もなく発効する」と。

イギリスの暦を世界中のほかの国々と再びシンクロさせよう…

というものです!

1945年から、夏時間にしたり、元に戻したりしているうちに、

イギリスの時間が他国に比べて48時間も先行してしまったと

解説されました。

これを修正するために、イギリス政府はこの年の45日と

12日をキャンセル()することにしたのです。


放送のあと、キャピトル・ラジオはたくさんの電話を受ける

ことになりました。中には「その二日間の給料は払わなくては

いけないのか」、「私の誕生日なんだけどどうなるのか」という

ものもあったそうです。ハハハ。


浮遊現象


1976年のことです。

イギリスの天文学者、パトリック・ムーアがBBCラジオを

通じてこんな発表をしました。

「午前947分に、皆さんが自宅で経験できる、めったにない

天文学的な出来事が起きます。冥王星が木星の裏側に回って

地球と一直線に並んだとき、地球の重力が少なくなるのです」


ムーア氏は視聴者に向って語りかけました。

「一直線になる瞬間に飛び上がると奇妙な浮遊感覚を経験する

ことができるでしょう」…。


午前947分がやってきました。

BBCラジオには感覚があったという視聴者からの何百本もの

電話が殺到しました。ある女性は、彼女と11人の友人は椅子から

浮かび上がり、部屋の中をただよったとさえ報告したそうです。

ハハハ。


デジタル時代


1980年、BBCは、ロンドンの象徴、ビッグ・ベンの大時計が、

時代の流れに沿ってデジタル化するとリポートしました。

視聴者から異議を唱えるものすごい反響がありました。

そりゃそうでしょう。ハハハ。

ダメ押しをするかのように「ビッグ・ベンの長短の針を先着

4名に売却します」と告げたBBCの“日本語放送”に最初に

反応したのは大西洋上の日本人船員でした。ハハハ。

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…うーん、かなり怪しいものにも引っかかってしまう人間の

心理を思うと、ツイッターや2chに書き込まれたデマに

乗せられる人々が多数いることも分かる気がします。

信じがたい話だけど、ウソだと断定する根拠もない…そんな

話を聞かされたとき、人は信じるほうに傾いてしまいがち

なのかもしれません。

ま、今日一日はだまされないように、せいぜい気をつけて

過ごしましょうか。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-04-01 07:48 | アーカイブから | Comments(0)

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業界No1のリポーター

~岸本哲也を知っているか?~( 2011.03.25 初出 )


今回の災害報道について“一部”で、とはいえ、フジテレビの

評判が非常に悪かった。時間の経過とともに、総理会見中の

暴言は典型的な“針小棒大”型の話だとわかったし、仙台市内の

緊急車両専用の給油所でフジの取材車が給油を強要したという

情報はきわめて根拠のない“2ch発信型のデマであることが

明らかになっていった。


しかし、だからフジテレビが“まっしろ”な無罪かと言えば、

そうではない。つまり、デマや中傷を流され、言われなくても

いいことを言われた背景にはそれなりの理由があるのだと思う。


私自身が確認できていない話が多い上に、あまりにも一方的に

“事実”だと決め付けたツイートが軽はずみな人の手でどんどん

“拡散”され続けていく状況は怖かった。

しかし、初めのころ言われていた、災害直後の取材・報道の

仕方の中に、何かを感じた人たちの怒りや不快感がこの流れを

作ったのではいか、という“疑念”もあった。


いかにも現代社会ならではの“風評被害”に見えるかもしれないが、

それで片づけてはいけない。

「我々がやっていることに間違いはない」と反発する前に

「本当に問題がなかったか?」と検証し、反省する謙虚さは

持たなければいけない。

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フジテレビの報道姿勢はひどい…OBとしては耳にするのが

つらい言葉だった。感じかたは、視聴者の自由だから文句は

言えないが、「…だから、キャスターも嫌い、リポーターもダメ」

ではなく、せめて、“是々非々”を望みたいと思う。


たとえば、「とくダネ」に出演し、今回も現地から連日精力的に

取材・報告をしていた岸本哲也リポーターを見てほしい。

テレビ業界に“リポーター”の肩書きを持つ人が何人いるのか

知らないが、同様の仕事に長く関わった者の1人として、私は

彼こそ文句なしのNo1リポーターだと高く評価している。


情報収集の力、それを整理する力、整理したものを言葉にして

分かりやすく伝える力…すべてを備えているところが見事だ。

情報を集める能力と発信する能力は別もののはずなのに。

メモのたぐいをほとんど見ることなく、しかも、よどみなく

話し続ける彼を見ていると、ビックリする。自分を振り返ると、

スポーツを実況するとき以外は、頭の中で整理して文章を作り、

それを推敲してからでないと話せないタイプだったからだ。

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チリ炭鉱事故のときの報告も鮮やかだった。

スタジオからの問いかけにまともに答えられないリポーターが

多い中で、小倉の意図を的確に受け止め、冷静に対応していた。

リポーターの能力を“ビデオ”で判断してはダメだ。編集する

ディレクターのテーストが出てしまうからだ。


彼らの能力がどれほどのものかを見るにはライブ報告に限る。

“チリ”以前も「きちんとしたリポートをするなあ」と思って

見ていたが、現地からのリポートを見て、「フジテレビは彼を

大事に扱うべきだ」と感じた。“財産”になる。


長崎文化放送でアナウンサー、ディレクターの経験があるらしい。

“言葉の選択”に大きな問題がない理由も分かる。状況次第で

堪能な英語を生かした取材力を初め、表現力、行動力も十分だ。


“帰国子女”であることも大きな要素かもしれない。

チリ炭鉱の救出劇のときには、思わず、二度、つぶやいた。


「とくダネ」で岸本哲也リポーターの

報告が始まった。

こういうときの現地リポーターには

行動力、取材力と何よりもアドリブの

能力が必要だ。

長崎文化放送でアナウンサーと

ディレクターを経験しているだけあって

彼はそのすべてで及第点の力をもっている。

(続


続)彼のリポートを見ていると“帰国子女”

ということを考える。彼らに共通する、

積極的で“物おじしない”メンタリティーが

こういう現場では最大限に生きる。

CNNの現地リポーターも見事だが岸本の

リポートもほめたい。

母局だけにいささか気が引けるが。


能力とは別に、生まれつき持っているもの…

つまり、風貌がいいのも得をしている。

いかにも信頼してもらえそうな顔つきだし、

体つきだ。両親に感謝すべきだろう。


…いささか、ほめすぎたかもしれない。しかし、彼を認める

視聴者は多いはずだ。

一部とはいえ、“悪評高い”フジテレビにもこんなに素晴らしい

人材がいることを広く知ってほしいと思う。そして、認めて

上げてほしい。是々非々を望みたい。

すべてをひっくるめ、“フジテレビ=悪”と判断してしまうと、

損をするのは…あなただ。


いま「とくダネ!」に出てくるリポーターは局アナの笠井と

大村が圧倒的に多く、岸本はほとんど顔を見せなくなった。

…と思ったら、さっき、久々に登場したが。

笠井は感情が表に出るタイプだから泣くことも多いが、今回は

いいリポートをしている。大村のリポートはいつも“可もなく

不可もなし”だ。言葉の選択にも問題が多い。


ここにきて大村の露出が極端に多いのは、“卒業”を目前にして、

大きな仕事をさせてやろうというスタッフの親心だろう。

北海道文化放送の情報番組キャスターになる予定だからだ。

大村が去る4月以降は岸本哲也の登場が飛躍的に増えるはずだ。

しっかりしたリポートを期待する。番組のステータスも確実に

上がるだろう。ああ、社員でないのがいかにも残念だ。さすがに

「なんなら現MCと交代したって」とは書かないが。


by toruiwa2010 | 2017-03-26 08:27 | アーカイブから | Comments(0)