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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:テニス( 86 )

男子テニス、ベテラン勢の“復活”がうれしい。

今年の全豪はフェデラーとナダルの決勝でフェデラーが勝ち、

全仏はナダル、ウインブルドンはフェデラーが勝った。

ジョコビッチ、マレー、バブリンカらの充実ぶりを見ていると、

なかなか想像しにくい現象だったから、正直、びっくりした。

31歳になったナダルは2014年全仏以来3年ぶり、35(当時)

だったフェデラーの全豪優勝は2012年ウインブルドン以来、

5年ぶりのグランドスラム・タイトルだもの。

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もっと驚いたのは21日付のランキングでNo1に返り咲いた

ナダルの“快挙”だ。走り回って相手のボールを拾いまくり、

パワーにものを言わせてポイントを奪うプレースタイルだから

どうしてもケガが多くなる。デビューのころから キャリアは

短いだろうと想像していた。去年、クレーコートシーズンに

入っていきなり2勝したものの、全仏の3回戦敗退あたりで

「そろそろかなあ」と思ったが、違った。今年、全豪で準優勝、

全仏優勝で一気にトップが狙える位置まで盛り返していた。

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先行するフェデラーに“追いつき追い越せ”と頑張り、初めて

No1の座についたのが2008818日だ。それから数えると

9年と3日という時間が流れている。ATP史上最長のスパンだ。

もう一つ、2005425日に11位から7位に上がって以来

一度もトップ10を外れたことがないというのもすごい。


フェデラー、ナダル…テニス史に残るこの二人を見ていると、

Longevity(“長寿”)という単語を思い出す。立派だね。


ムスター、リオス、モヤ、カフェルニコフ、ラフター、サフィン、

フェレロ、ロディック…1990年代後半、目まぐるしくNo1

入れ替わった時期がある。サンプラスに衰えが見え始めたあと、

フェデラーが上り詰めるまでの時期だ。それなりに実績もあり、

力も持っていた選手たちだが、安定性に欠け、多くは合計でも

10週足らずでその座を降りている。

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全米オープンが始まる。

4大会の中で最もお祭り気分を感じるグランドスラムだ。

アーサー・アッシュ・タジアムの中段から上の席では客同士が

普通の声で話しているし、携帯で会話している客もいたりする。


今年度最後のグランドスラム大会が始まろうとしているのに

日本のメディアはほとんど何も伝えていない。理由は明白だ。

いつもなら、“グランドスラム初制覇に挑む”などの枕詞付きで

期待を煽る錦織圭が出ないからだ。 

どうしても、そうなるんだね。ま、それはどうでもいいや。


欠場は錦織だけじゃない。ジョコビッチ、マレー、バブリンカ…

トップ10の選手が4人も休むのは異常だ。テニス選手なら、

何があっても出たいはずのグランドスラムだもの。

防げないケガもあるだろうが、本人や周りが注意を怠らなければ

防げたものもあるのではないか?


ジョン・マッケンローも言っているように、これまで何度も

非難されてきた厳しい日程の見直しを急ぐべきだね。

シーズンを短くする。大会数を減らせないなら、ランキングを

決めるポイントの獲り方を緩めたり、上位選手に課している

出場義務を減らすなど、知恵を絞れば答えは見つかるはずだ。

ATPの財産である選手を守る努力をしないのは愚かな話だ。

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錦織のケガの原因がどういうものかは知らない。

しかし、“手首”のケガは選手生命に直結する可能性があると

考えるのが常識だろう。

松岡修造は“愛弟子”に激励のケールを送ったという。

「ケガは絶対治る!」、「ちゃんと治して戻ってくれば、

グランドスラム優勝するチャンスはある!」と。

読んだ錦織がどう思ったか知らないが、このまま“現役引退”に

追い込まれる可能性もあると言うのに、ずいぶん“能天気”だね。


年末までに1300ポイントぐらい失って、20位以下に下がる。

グランドスラムでは、早ければ3回戦でトップ4と対戦する。

ポイントを取り返すのは簡単じゃないぜ。


私が見ると日本人選手が負けるので、ファンとの勝手な約束で

錦織の試合を見ないようにしていたが、今大会はその気配りが

無用になった。復活した二人に焦点を合わせて見てみるか。

フェデラーが優勝すればグランドスラムを年間3勝に加えて、

20042月に初めてトップに立ってから137ヶ月を経て

No1に復帰する。ナダルの快挙を大きく上回る新記録だ。


そして、ナダルが勝てば、二人が2勝ずつ分け合うことになる。


で、改めてドローを見てびっくりした。

現時点で最強の二人だから、当然、シーディングも1-2だと

思っていたが、なんと、フェデラーが第2シードじゃないんだ!

ランキング2位のマレーの欠場決定が遅かったからだろうが、

これだと、実現すれば全米では初めてのフェデラーvsナダルが

準決勝ということになる。二人にとっても、ファンにとっても

不幸だし、もったいない話だ。


えーと、この記事には事実誤認が存在する

可能性があります。かつては“専門”でしたが、

テニスは私にとって遠いものになりました。

ご容赦を


by toruiwa2010 | 2017-08-28 08:29 | テニス | Comments(6)

女子決勝

Serena Williams d.Venus Williams 64/64


男子決勝

Roger Federer d.Rafael Nadal 64/36/61/36/63

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グランド・スラムの男女シングルス決勝に進んだ4人の選手が

すべて30歳代というのはオープン化されてから初めてだとか。

さまざまな環境が改善され、選手寿命が伸びているとは言え、

試合の日程が厳しさを増し、選手層が厚くなり、競争が激しく

なっている中だと考えると大変な快挙だ。


しかも、彼らはハプニングで勝ち進んだわけじゃない。

男子でNo1&2が早々と敗れたという“追い風”は吹いたが、

ベスト・オブ・5セット・マッチを6試合勝って決勝の場に

勝ち進んだことは賞賛に値する。しかも、全員が元No1だし、

GSだけでもトータル60ものタイトルを持った実力者たちだ。


年齢とともに、GSのタイトルが遠くなるのは仕方がない。

フェデラーには35歳という年齢が、ナダルには度重なるケガが

立ちふさがって来た。その二人が勝ち進むさまをネット上で

眺めるのはこのうえない喜びだった。

しかし、まさか二人揃って決勝に来るとは思っても見なかった。


14年に及ぶテニス実況のキャリアの中でマイクを着けるとき

最も心が躍ったのはピート・サンプラスとアンドレ・アガシの

試合だった。プレー・スタイルが対照的だったし、性格もまた

正反対の二人が対戦するとき、朝から気分が高揚したものだ。

いい試合になることが期待されたし、解説の柳さんもいつも

気合が入っていて、満足できる放送になる条件が揃っていた。

そして、ほぼ例外なくいい試合になったし、いい放送になった…。

と思う。ハハハ。


最近10年ならフェデラーvsナダルだろう。

昨日、この試合を担当したNアナも特別な思いがあったはずだ。

“特別”だったのはアナだけじゃない。ナダルも試合後に語って

いたように二人にとっても特別な戦いだし、世界中のファンも

「これは特別だ」と思いながら見たことだろう。


土曜日から風邪気味のうえ、あいにく、昨日は前からの予定で

関西まで日帰りの旅をした。帰宅は午後7時半、第4セットに

入ったところだった。

疲れていたため、スコアはおろか、メモも取らなかったので

細かいことが書けないが、十分に見ごたえのある決勝だった。

どうしても、デビューから見守ってきたナダルに肩入れして

しまったが、フェデラーのファインショットにも酔った。

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圧巻だったのは第5セット第8ゲーム。

1ブレークずつでフェデラーが43とリードして迎えた。

試合の大詰めだ。一つのミスが致命傷になる場面でナダルが

ダブルフォルトもあって040と追い込まれた。あきらめず、

そこからジュースにしたいかにもナダルらしい頑張りにしびれ、

デュースのあと、激しいロングラリーを制したフェデラーの

鮮やかなフォアの強打に心を揺さぶられた。


4・第5セットしか見られなかった中では“白眉”だった。

13セットにあれを超えるゲームがあったとは思いにくい。

あったとしたら、それを見逃したことが悔しい。ハハハ。


9ゲームで1540とされたフェデラーが逆転し、そのまま

ナダルを押し切って、優勝をもぎ取った。マッチ・ポイントが

チャレンジで決まるという“今どき”の結末だった。

2012年ウインブルドン以来、通算18回目のグランドスラム・

タイトルには心から「おめでとう!」だね。脱帽だ。


フェデラーの喜びは誰にも理解できる。

しかし、テニス・ファンには表彰式でグッド・ルーザーぶりを

見せてフェデラーをたたえたナダルをぜひ記憶してほしい。

チャンネル7HPにこう書いてある。

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Rafael Nadal’s speech in finishing runner-up

in the Australian Open after five epic,

heartbreaking sets is why this man is soloved

and respected on and off the court


素晴らしい5セット・マッチの結果、全豪オープンで

2位に終わったナダルのスピーチはなぜ彼がコートの

内外を問わずこんなにも愛され尊敬されているかの理由だ。


勝機は十分にあっただけにナダルは悔しいだろうが、今大会の

テニスを見たらまだチャンスはあると思う。なにより、君には

ローラン・ギャロスというリビングルームが待ってるじゃないか。

多くのファンと一緒に5月を楽しみにしてるよ。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2017-01-30 08:14 | テニス | Comments(12)
コメントへの返信を兼ねてエントリーとして
更新します。

シンさん、吉岡正晴サン、花みさきサン、ケイさん、
"取り込み中"のためまとめての返信でお許しください。

ナダルが勝った件、ウイリアムス姉妹による決勝の
録画放送の件、情報、ありがとうございました。

フェデラーxナダルの決勝…実現の確率は20%程度と
思っていましただけに、現実のものになったこと
私も嬉しいですが、ファンのために喜びます。

姉妹の2003年の決勝は見損ないました。
現地のスタッフから許諾を求める電話をもらいましたが、
今日の決勝の前に"あおり"としてみせるのだと勘違いを
してしまいました。CDを持ってますからいいですが…。

1995全米を思い出します。
男子はサンプラスxアガシ、女子はグラフxセレス!!
1位と2位、女子はCo No1同士の対決でした。
私は2試合とも実況でき、至福のときを味わいました。
関係者全身にとっての"ドリーム・ファイナル"でした。

新年早々、テニス・ファンには願ってもない贈り物です。
いい試合になることを祈ります。お楽しみください。

それにしても、これほどの出来事をYAHOO NEWS は
スポーツ欄でも扱ってない⁉(04:00 AM)
錦織圭については、どうでもいいことまで取り上げるのに。
だから、日本メディアはダメなんだなあ。

by toruiwa2010 | 2017-01-28 04:16 | テニス | Comments(8)

すごいね フェデラー!


リアルタイムで錦織のプレーを久しぶりに見た。いや、約束を

破ったわけではない。PCでスコアを追いながら大河「直虎」を

見たあと、チャンネルを変える途中、WOWOWが映ったのさ。

TBの末 第1セットを錦織が取ったときはフェデラーにとって

2セットを取り返すことが“マスト”だなと思っていた。


プレーを見たのは第4セット・第4ゲームだ。

フェデラーが第2セットを取り返し、第3セットが一方的に

なったとき、錦織がまたけがをしたのかと思ってつぶやいたが、

「いや、相手が絶好調なんだ」というリプをもらっていた。

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確かに、たまたま見たこのゲームでも、ボールをとらえるのも

速いし、動きやショットにキレを感じた。バックのダウン・ザ・

ラインなどは私が実況をしていたころとほとんど変わらない。

フルセットに持ち込まれたが、しっかり勝ち切った。

錦織が負けたのはほんの少しでも、私がテレビを見たからでも、

松岡修造が言う「尊敬する気持ちが出てしまったから」でもなく

この日のフェデラーがよすぎたからだ。

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35歳のロジャー・フェデラー、すごいなあ。尊敬する。

常識的にはとっくに引退していてもおかしくない年齢だ。

2005年の夏だったが、2012年のオリンピックがロンドンで

開催されると決まったとき、母親に電話をかけたフェデラーが

「絶対そのときまでプレーする」と告げたという記事を読んだ。


「そのとき31歳か、オリンピックが花道だなあ」と思ったが、

直前のウインブルドンで優勝、オリンピックも決勝まで進んだ。

“引退”など、とんでもなかったね。ハハハ。

その後も去年の8月まで“トップ4”にとどまり続けていた。

見事なものだ。この位置を保つには試合数をこなさなければ

いけないわけで 生半可な節制ではないと思う。尊敬のゆえんだ。


GOAT(ゴート)”という言葉がある。Greatest of all timeの略で

“史上最高の選手”を意味する。テニスやゴルフでは“who”が

しばしばディベートの対象になる。

フェデラーがグランドスラム・タイトルの数でアサンプラスに

追いつき、追い越したころ、「サンプラスこそGOATだ」と

言い続けた。私のテニス実況人生が彼の全盛期と重なっていて

"思い入れ"が強かったからだ。

今は、素直に「GOATはロジャー・フェデラー」と言える。

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今日のQFの相手はズベレフだね。2回しか対戦してないから

11敗は参考にならない。“勝つ”ことが前提だが、日程的に

SFまで2日休めるのは大きいかもしれない。

マレー、ジョコビッチが敗れたこともあり、どこかのサイトに

dream final(夢の決勝)が視界に入ってきたと書いてあった。


Roger Federer vs Rafael Nadal


うーん、それは見たいなあ。実現の可能性は20%ぐらいか。

低く考えていた方が実現したときの喜びも大きいし。ハハハ。


どうにかしないと


No1&2の“早退”で錦織に大きなチャンスが来たと思ったが、

初のグランドスラムへの道は険しいことを思い知らされた。

フェデラーに負けたのはそのせいではないが、相変わらず

ケガが多いなあ。


思うに、陣営が考えていた以上の速さで

彼のランクが上がってしまったという

ことではないでしょうか?

もちろん、悪いことではありません。

しかし、その結果、時間をかけて筋力や

スタミナをつけるトレーニングをして

行こうと考えていた計画が大きく狂って

しまったのだと思うのです。


彼が急激にランキングを駆け上がっていた20095月に

「若きアスリートの危うさ」というタイトルでそう書いた。

日本のスポンサーとの契約があって、基礎的な体力作りを

しなければいけない時期にそれができなかった…と思うのだ。


どんなに鍛え上げていたって、ケガをするときはする。

しかし、錦織の場合は“ここというとき”にケガをするよね。

歯ぎしりするファンは多いはずだ。簡単ではないだろうが、

克服しないとグランドスラムのタイトルは近づかない。
by toruiwa2010 | 2017-01-24 08:17 | テニス | Comments(7)

Kei Nishikori d Rafael Nadal 62 67 63

錦織圭が日本人として96年ぶりにテニスでメダルを獲った。快挙と言っていい。

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1セットを簡単に先取したあとの第2セットも第7ゲームのブレークでリードを広げた。

5-25-4でのサーブを連続ブレークされてタイブレークに持ち込まれた錦織はそのTB

あっさり落として1セット・オールにされるとバスルーム・ブレークをとった。

ナダルも続いてコートを出て行った。


ナダルは4分弱で戻ったが、錦織がなかなか戻らない。何度も入退場口の方を見ている。

6分半を過ぎたところでラケットを手にコートに出て行った。気温がどれぐらいだったか

分からないが、身体を冷やさないように小刻みに動かしながら錦織を待った。9分を過ぎて

一度、チェアに座った。10分半でようやく錦織が帰って来た。ラケットを取ってコートに

出て行った。第3セットが始まったのは第2セット終了からおよそ12分後のことだった。

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事実関係を書くとそうなる。

枕もとのスマホでセット・オールになったことを知って起きたから、ここまでの経緯は

ライブで見たわけではない。ビデオで確認した。


テニスの大きな大会では試合中に一回のバスルーム・ブレーク(3セットマッチの場合)

認められている。時間は“理にかなった時間以内”…となっているはずだ。どれぐらいの

長さになるのかは分からない。ナダルを見ても4,5分というのが常識だろう。

どう考えても11分超は長すぎる。この段階では錦織の意図はハッキリしない。

しかし、ネットの記事(@niftyニュース)に…


試合後、「トイレットブレークもあったが

どう立て直したか」という報道陣からの

質問に対し、「ナダルにあれ(2セットのプレー)

続けられたら、ファイナルセットもまずいかな

というのは、頭の中にあった」と語っており…


と書いてあった。この「」部分が正確なら、錦織は相手に傾いている流れを変えるために

ブレークを取ったことになる。そして、体調が悪かったとか、トイレが遠かったわけでは

ないようだから、“11分”に及んだのもその狙いの延長線上になると考えられる。

Gamesmanship…駆け引きだ。

今はどうか知らないが、中南米の選手は形勢が悪くなるとやたらインジャリー・タイムを

要求したものだ。故障個所が違えば何度でも認められるから、あっちが痛いこっちが痛い…

終わるころには全身が故障だらけということになる。ハハハ。


銅メダルも、ナダルに勝ったことも“快挙”だが、このやり方、私は好きじゃない。

ナダルだって同じ時間休んだんだからいいじゃないかという声も聞くが、待たされる方と

意図的に待たせる方が過ごす時間の長さは決して“同じ”じゃない!

96年ぶりのメダルがどうしても欲しかったのだろうが、そのために11分超のトイレは

客観的に見て実に“アンフェア”だと思う。ナダルの3倍の尿がたまっていたら別だが。

ハハハ。

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コピーライターの糸井重里のツイートだ。バカ言っちゃいけない。名前のある人だから

ネットニュースにも取り上げられている。困ったもんだ。

思った通りだが、日本のメディアはこの件にはほとんど触れていない。海外メディアが

どう伝えるか知りたいところだが、記事は見つからない。


わずかに、スペインのSNSに「シャワーでも浴びてたのか!」という投稿があったり、

母国の先輩 コンチタ・マルチネス(94ウインブルドン優勝)が「ニシコリが“シャワー”を

浴びていたバスルームからいったいどれだけ時間がかかったのかしら」と皮肉っぽく

コメントしているのを読んだだけだ。


…だからいいじゃないか? そうは思わない。

審判が問題にしなかったのだから、ルールの範囲内だということは分かるが、ナダルへの

“リスペクト”という点で疑問がある。憧れの的だったロジャー・フェデラーが相手でも

まったく同じことがやれるか?と聞いてみたい。

しかも、開会式で選手の代表は「スポーツマン精神にのっとり、“正々堂々”と戦う」と

誓ったのではなかったか。


断っておくが、一方的に錦織を悪者にするつもりはない。

この試合に限れば、錦織の方が“better player”だったのだ。明らかにイラついてしまった

ナダルにも“非”はあると思う。術中にはまってしまった。

ただし、日本のファンやメディアが「クレバーだ」「さすがだ」と褒めたとしても、錦織は

気を付けた方がいい。海外メディアがそう見ただろうか。下手をすると、“勝ちたいあまり

トイレに10 籠った男”と言われかねない。


糸井と違って、私のようなもののブログは無視されるだろう。

重箱の隅をつつくような意見だと言われるかもしれない。

そう、私はうな重の、内側が紅く塗られた重箱の隅にメシ粒一つ残さないタイプなんだ。

それでも勝てばいいんだ…と言うなら、これ以上、私が書くべきことはない。

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by toruiwa2010 | 2016-08-17 08:59 | テニス | Comments(78)
ジョコビッチがやった!

生涯グランド・スラム!
いま、君に勝つ選手はいそうにない。
ミスをするたび、相手にウィナーを決められるたび、
ネガティブな ボディランゲージを見せていた君を
思い出す。
おめでとう、ジョコビッチ。

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グランド・スラムへのデビューが2005年の全豪らしいから、その年の全米を最後に現役を
引退した私には彼のプレーをナマで見た記憶がほとんどない。
私のブログに彼の名前が初めて登場したのは2006年4月18日だった。

Monte Carlo Day 1
Federer d.Djokovic 63 26 63


相手がNo1だったから記事にした…ということか。付け足しのようにこう書いてあった。

敗れたとはいえ、ジョコビッチは頼もしいことを言っています。
「彼は誰でも知っているように最高のプレーヤーのひとりさ。
でも、エイリアンなんかじゃないよ。僕はがっかり。
勝てるチャンスがあったからね」
…単なる大口ではないことを祈りましょう。ハハハ。


このときの世界ランクは67位。間違いなく“単なる大口”じゃなかったわけで。
現在のランキングTOP10を見ると当分彼の王座は揺らぎそうもない。グランド・スラムの
タイトルは12だが、大きなケガさえしなければ、17勝のフェデラーを抜くチャンスだって
十分にありそうだ。
デビューしたころは、サーブに入る前の“球つき”など神経質な面が目についたものだが、
たくましくなった。もう一度、おめでとう。

シャラポワの選手生命は?

「女子選手にとって、2年のブランクは決して
軽くはない処分だろう」 今朝の朝日新聞が書いている。
29歳のシャラポワにとっては“軽くない”どころか“致命的”だ。
調べれば“2年出場停止”がきわめて重い処分だと分かるはずだ。


テニスのグランド・スラム大会が開かれるとき、主催者は複数のオフィシャル・ホテルを
選んで選手に提供する。負けたら即明け渡さなければならないが。ハハハ。
全米オープンのときはマンハッタンのほぼ中央にあるインターコンチネンタル・ホテルが
その一つになっていて、有名選手も滞在していた。
WOWOWの全米オープンの定宿だったし、スポーツ用品メーカーのナイキもこのホテルを
本拠地にしていたから、ウエアやシューズの提供を受けている選手がウロウロしていた。
エレベーターでシャラポワと一緒になることもあった。小さなダイアモンドを細く長い
金のくさりで吊ったイヤリングを今も思い出す。
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東レPPOで優勝した2005年ごろは“シャラポワ・フィーバー”がすごかったが、同時に
彼女がショットのたびに発する高い声が邪魔だと テニス・ファンの強い批判にさらされた
時期でもあった。群を抜く美貌はときに反感を招くようだ。ハハハ。

今回の処分は何か釈然としない。
ヒンギスは“コカイン”だったよね。それで“2年”だったと記憶する。バランスが悪い。
それよりも「なにも分かっとらんなあ」と呆れたのが朝日の記事だ。
イチローなら29歳のときの2年は何でもないだろうが、もともと、キャリアの終わりに
さしかかっているシャラポワにとっての“これからの2年”がどんな意味を持っているか
理解できないらしい。テニス記者はやめた方がいい。

タイガーにもう一度晴れ舞台を!

タイガー・ウッズがUSオープンに出場しないと発表した。
「回復に努めているが、まだ体調が十分じゃない」と。
今年はツアーに戻らないかもしれないね。
スキャンダルがひどいものだったし、いろいろ厳しい
試練を受けているが、必ずカムバックしてほしい。


“あの”スキャンダルのほとぼりは冷めることがあると思えないが、彼ほどの力があれば
ゴルフの方はなんとかなるだろうと思っていた。…なんとかならないらしい。
力強くて、しかも正確な彼のゴルフはニクラウスとは違う魅力に満ちていた。
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私にとってのタイガーの“忘れない一打”は2005年マスターズの16番だ。
パー3のティーショットを左に外していた。何度も何度も素振りしたあとに打った第2打は
グリーンに落ちてから、大きな弧を描き、最後の数メートルは蛇行し、カップのふちで
いったん止まったあと、ゆっくりと落ちて行った。きっと10年に一度見られるかどうかの
スーパー・ショットだった。

もう一度…一度だけでいい。タイガーにビッグ・ステージを用意してやりたい。

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by toruiwa2010 | 2016-06-15 08:35 | テニス | Comments(8)
17年間世話になったWOWOWとの契約を更新せず、実況生活に別れを告げたのは
2005年の9月、全米オープンのあとでした。
その年の暮に仲間と食事をしたとき、「岩佐さんちで全豪観戦というのは可能ですか?」と
聞かれました。“毎日が日曜日”になって暇だったこともあって「全然問題ないよ。むしろ
大歓迎さ」と答えて話がまとまり、2006年1月にさっそく開催しました。
シェ・岩佐での“〇〇を見る会”のスタートでした。 
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花見の会、全仏、ウインブルドン、全米を見る会…毎回、6~7人の仲間が集まりました。
しかし、WOWOWが中継しているテニスを見るのが目的で始まったこのパーティーですが、
テニスが好き、おしゃべりはもっと好きという仲間が集まるのですから話題があちこちに
飛んでテレビにはあまり関心が向かず、気がつくといつの間にか試は3ゲーム、4ゲーム
進んでいる始末です。ハハハ。
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大変だったのは料理を作る妻でした。
完ぺきを目指すタイプですから、何日も前からメニューを考え、材料を買いそろえます。
「集まってワーワー言ってるだけで楽しいんだから“適当で”いいのに」と言うのですが、
彼女はとてもそんな気持ちにはなれないのでしょう。

そのころは、今週初めぐらいに「全豪を見る会」がにぎやかに開かれていたはずです。
2008年の全豪を最後に1年間のイベントの中でも一番楽しみにしていた会が、残念ながら
わずか2年ほどで幕を閉じました。“シェ岩佐”は閉店したのです。
“閉店”の理由はシェフ、つまり妻が疲れてしまったことです。
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彼女も66歳になっていました。こまかいことで“老い”を感じるようになったそうです。
物忘れや小さな失敗が続いたことで将来に不安を抱くようになったと訴えたのです。
「お客さんを招く以上、ミスがあってはいけないのに、何か失敗しそうでこわい」と。
誰にでもあるし、私より彼女のほうがはるかにしっかりしているのですから、「それじゃ、
いったいオレはどうすればいいの?」と言いたい気分でした。ハハハ。

ものすごく神経を使っているのは分かっていましたから、「そこを何とか」とは言えません。
食べるもの、飲むものは“持込み”だっていいのにと思いますが、「それはイヤ」ですから
あきらめざるを得ませんでした。
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”〇〇を見る会”は、毎回親しい仲間が集まってくれて、楽しいものでした。
シェフも張り切ってたくさんの料理を作って喜んでもらいました。
テニスを見る…は、名ばかりで、みんな 食べることに夢中でした。ハハハ。

そんな“…見る会”が2008年1月の全豪で幕を閉じ、以後、我が家の敷居をまたいだのは
家具・家電を搬入する業者とガスや電気の定期点検の担当者だけです。

写真は、合計9回に及んだ“パーティー”の記念写真です。

まず、全8品(1品、写真ナシ)を平らげた2007年“全米を見る会”
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次は、最後になった2008年“全豪を見る会”(全9品)
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シェフには「ご苦労さま」を、みんなには「いい思い出をありがとう」です。

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by toruiwa2010 | 2016-01-29 09:42 | テニス | Comments(2)
今年最後のグランド・スラム、全米オープンの前哨戦の一つ、
ロジャーズ・オープンの準決勝で錦織圭はアンディ・マレーに
36/06で一蹴された。第1セットはブレークの応酬があって
競っていたようだが、第2セットは1ゲームも奪うことなく、
ストレートで敗れた。
身体のどこかに故障があったと聞くが、故障ではなく疲労だ…
という報道もあった。どちらにしても大事でなくてよかった。

“例の理由で”試合を見ていないので詳しいことは分からない。
しかし、数日後のネットで面白い記事を読んで反応している。
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日本の代表的スポーツ誌、Numberの編集長がNHKの解説に
ツイッターを使ってクレームをつけているという話だった。
関連する記事をいくつか読んでみた。
要するにこういうことらしい。

錦織が身体に変調をきたしたこともあって途中から、スコアが
示す通り一方的になったが、NHK-BSの解説と実況(谷澤英彦・
広瀬智美アナ) の言い方が「錦織選手がマレーに圧倒されたため
気落ちしたかのよう」だった。

“それは違う”と訴える編集長のツイートはさらに続いた。

(その解説・実況のせいで)ネット上では錦織選手が批判され、
スポーツ新聞のサイトまでが「意気消沈」、「戦意喪失」と
NHKにひきずられたような見出しを打っている。

この数年、錦織選手を見て痛感するのは、テニスのトップ
プレーヤーたちが過酷なスケジュールで連戦を重ねていること。
また、錦織が決して自ら試合を投げるようなまねはしないこと。

自分の目には、変調を感じつつ、それでも試合を投げたくない
錦織が でたとえ脚が動かなくても指の1本でも動くなら……と、
最後までマレーに抵抗しようともがいているように見えた。

…まず、解説・実況が誰かを調べた。
谷澤は高校生で全日本選手権に優勝した実績を持つ元選手だ。
福井烈を破った決勝はテレビで見た記憶がある。広瀬アナは
3月までニュースウォッチ9でスポーツを担当していた。
この二人がそこまであからさまな言い方をするだろうか…
それが私の最初の感想だった。
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公式のアカウントで実名でツイートしているこの編集長…
どんな経歴の持ち主かはしらないけど、ジャーナリストを
名乗ったにしては ずいぶん“感傷的”で“ファン目線”な
物言いだなあ、とも。
それは…

何はともあれ、錦織選手ができるだけいい体調で、
8月31日からの全米オープンに出場できることを
祈っています。


で、連発したツイートを一度 締めくくった5時間あとに
改めてこうつぶやいているところにも表れている。

それを、NHKの確証もない論評が
「戦意喪失」という憶測を生み、
錦織選手が批判されるのでは
あまりにひどい。現在、取材中の記者、
ジャーナリストの皆さん、錦織選手の
名誉なために、正確な情報をお願いします。
長くなってすみません……。


選手は認めないが、実況中に「あ、気持ちが切れたな」と
分かる(ような気がする)瞬間がある。
その日の相手との力関係で「これ以上はがんばれない」と
選手が感じたらその選手の体つきや周辺の空気が変わるのだ。
肩が落ちる、足取りが重くなる、独り言を言う…など。
イバニセビッチ、カフェルニコフ、コルダ、サフィン…。
彼らによく感じた。“だらしがない”からではなく、態度に
出やすいだけだと思う。

誤解を招くかもしれないが、錦織圭にもデビューのころから
同じ危うさを感じて来た。しかし、今回は見ていないのだから
何とも言えない。実際のところ、どうだったのかを知るため
ツイッターで情報を求めると「(解説・実況を)聞いて違和感が
あった」と編集長と同じ感想を持つ人が多かったのは事実だ。

ファンだったら反発もあるから割り引かなくてはいけないが、
必ずしもそうではない人からも似たような感想が寄せられた。
コメンタリーが現地にいる場合は 選手を含めたコート全体を
立体的・多角的に見ているから視聴者とは違う描写があっても
おかしくないが、同じ画面からまったく違う印象を受けている。

谷澤をかばう気はないが、彼は経験に基づいて錦織の雰囲気から
何かを感じ取ったから“それっぽい”ことを言ったのではないか。
経験者にしか分からない独特のものがあるはずだから。
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報道を見ると、コートを出る錦織にブーイングがあったらしい。
ブーイングにはいろいろな要素があって一概には言えないものの
観客に不満を抱かせる何かがあったのだろう。

思い出すのはアガシが1回戦で敗れた2005年の全仏オープンだ。
相手は世界ランク95位のニエミネンだった。
セットカウント2-1とリードして第4セットに入ったあたりから
動きが極端に悪くなったアガシだったが、第5セットではほとんど
動けなくなっていた。当時の彼は“腰痛”を持っていて定期的に
痛みどめの注射を打ちながら出場を続けていた。

もともと「グランド・スラムで棄権することなど考えられない」と
考える“オールド・スクール”タイプの選手だったから、最後まで
コートに立っていた。第4,5セットでは1ゲームしか取れなかった。
それでも観客からブーイングはなかった。

長いシーズンだからいろいろなことが起きる。ときに“ぶざまな”
負け方をすることもある。しかし、最低でも コートを去るときに
ブーイングを浴びることは避けたい。
「君は十分な努力をしなかった」と言われたことになるのだから。

Mr編集長には、「個人のアカウントでやるべきだったね」と言いたい。
ハハハ。

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登録したまま、長い間放ったらかしでした。
みなさんのご協力でランキングが上がっています。
引き続きよろしくお願いします。

by toruiwa2010 | 2015-08-20 09:35 | テニス | Comments(3)
ウインブルドンは男女の決勝を残すだけになりました。
男子のナダルや女子のブシャールと言った優勝候補の一角に名前が上がる選手が早めに
敗退するなど話題はいろいろあるでしょうが、個人的に最も興味をひかれたのは終盤で
飛び込んで来た“タンク”の話でした。

“TANK”はテニス独特の言葉です。
“勝つための努力をしない”、“わざと負ける”を意味します。試合を投げ出すことですね。
4回戦でフランスのガスケと対戦して57/16/76/67で敗れたオーストラリアのニック・
キルギオスに“タンクだったのではないか”という疑惑の声が上がっていました。
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キルギオス(Kyrgios)は去年のウインブルドン4回戦でナダルを下して準々決勝まで進み
一気にトップ100の壁を破った20歳の若手です。なかなかの男前ですが、見た目通り、
気性も荒いようです。この試合でも、コート上での振る舞いについて繰り返し主審から
注意を受けた挙句、ソックスを換えるのに時間がかかりすぎるとレフェリーに言われて
頭に血がのぼってしまったようです。

一つのプレーや動作を見て人は簡単に「タンクしたんじゃないか?」とは言いません。
キルギオスの場合、言われても仕方がないプレーぶりだったと考えていいと思います。

スコアから見て第2セットを指しているようですが、激怒したのがオーストラリア・
スポーツ界の大先輩、ドーン・フレイザーでした。
Australian Olympic legend…名前の前に“伝説的なオリンピック選手”という言葉が
しばしばつけられる母国のヒーローです。
テレビ番組にコメントをもめられた彼女は「ご両親が出てきたところにお戻りなさい」と
語りました。彼の父がギリシャ人、母はマレーシア人だという事実を踏まえています。
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メルボルンの近くに大きなギリシャ出身者のコミュニティがあったことを思い出します。
アジアからの移民が多いことも知っています。そういう両親の間に生まれたのでしょう。
移民の国・オーストラリアにどれほどの“差別”があるのか知りませんが、フレーザーの
コメントは図らずも氷山の一角をさらけ出す形になりました。

キルギオス本人はツイッターで反論していました。

ラケットを投げつける。ルールについて言い合う。
敬意を欠く…戦ってるときは思うようにいかず
フラストレーションがたまるんだ。
感情をあらわにするものなんだ。

フレーザーのいやらしい差別攻撃については
ノーコメントだ。でも、彼女は一線を越えてるよね。


のちにフレーザーは差別の意図はなかったとするお詫びの声明を出しました。
一件落着となるかどうかは、もう少し見て見ないと分かりません。

フレーザーはオールドファンに懐かしい名前です。
東京オリンピック水泳の100㍍自由形で優勝し、3大会連続の金メダルを獲った豪傑です。
ええ、女性ですが、違和感がないほどの圧倒的な強さでした。ハハハ。
期間中、酔った勢いで皇居前広場に掲げられていた五輪旗をポールによじ登って盗もうと
企てて警察に追われ、お堀に飛び込むという武勇伝(これも違和感なしw)の持ち主です。

この話には後日談があります。
閉幕近く、“事件”を扱った日比谷署の署長が選手村の彼女を訪ねて包みを差し出しました。
開けてみると、そこに五輪旗が入っていた…という。ハハハ。

東京オリンピックではショランダー(USA)の美しい泳ぎ、 800リレーで日本が3位に入り、
唯一のメダルを獲ったことなど、水泳がらみの思い出が多いです。
800リレーは水泳の最終種目でした。そこまでメダルがなかった日本水泳界でしたから
場内はものすごい盛り上がりになりました。
750のターンのあとの松本暢章アナ(関西テレビ)の実況が忘れられません。
「1着2着はどうでもいい。日の丸が上がる。 日章旗が上がる」(うろ覚えですが)
私が唯一認める“応援放送”でした。 ハハハ。
by toruiwa2010 | 2015-07-09 09:28 | テニス | Comments(4)
ウインブルドンが終盤に差し掛かってきました。
このテニスの聖地でとんでもないことが起きたのは2010年でした。
収容人員800人足らずの18番コートで行われた男子シングルス1回戦で対戦したのは
第23シード、アメリカのジョン・イズナーとフランスのニコラス・マウー。
前日、セット・カウント2オールになったところで日没サスペンデッドになっていました。
この試合が再開されたのは午後2時を少し過ぎた頃だったようです。
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「最終セットはタイブレークなし」とは言っても、1セットだけですから その日のうちに
決着がつくと、誰もが思っていました。しかし、それからおよそ7時間後、前日と同じ
“日没”という理由でサスペンデッド、2日連続で残りは翌日に順延されたのです。

この日スタートした第5セット、二人ともなかなかケリをつけることができませんでした。
英語の記事を読んでいると、“It went on and on and on….”そんな表現にぶつかる
ことがあります。“延々、また延々…”というニュアンスでしょうか。
この試合、まさに“延々と”続きました。ハハハ。

信じられないスコア、第5セット59-58(!)とイズナーがリードして迎えた第118ゲームは
マウーのサービス・ゲームでしたが、イズナーがマッチ・ポイントをつかみました。
しかし、コンバートできません。
この日だけでも7時間以上プレーしている割に元気な様子のマウーにくらべ、疲れの色が
見えていたイズナーは、そのままネットに寄りかかり,ひざまずいてしまいました。
普通は5セット・マッチでも50ゲーム前後で終わるのですから無理もありません。
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イズナーは第66ゲーム(33-32)でもマッチ・ポイントを逃がしています。一方、マウーが
このセット初めてのブレーク・ポイントをつかんだのは第101ゲーム(50-50)でした!

ウインブルドンの最長時間試合はタイブレークが導入される前の1969年、パンチョ・
ゴンザレスvsチャーリー・パサレルの5時間12分、グランド・スラム全体では2004年
全仏1回戦のサントロvsクレメンの6時間35分でした。
イズナー・マウー戦は、この日 順延がアナウンスされた時点で、第5セットだけでも
これを超えていました。

選手より先にギブアップしたのは18番コートの電子スコアボードでした。
この日の最後までスコアを表示することができなかったのです。
IBMは「47-47までしかプログラムしていない。あすまでに修正する」と釈明しましたが、
だれも責めることはできないでしょう。ハハハ。

試合は3日目(大会4日目)の6月24日にようやく決着しました。
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Isner and Mahut tied at 64/36/67/76/70—68

実に183ゲーム、3日間トータルで11時間5分かかりました。
勝ったイズナーは2回戦で敗れました。これも、誰も責めないでしょう。ハハハ。
ちなみに、スコアは06/36/26…トータル、たったの23ゲームでした。

3日目に順延が決まったあと、ユーモリスト、ジョコビッチはこう話していました。
「みんな、ロッカーで見てたよ。二人とも、最後までサーブがすごかった。
二人で話し合って、50-50でタイブレークにすべきだったね」

…5年後の今年も二人はウインブルドンに来ています。
イズナーは第17シード、マウーはワイルドカードでの出場です。現在は65位ですから
ストレートインでもおかしくないのですが、エントリー締め切りの時点でのランクが
低かったようです。
ともに1回戦に勝って2回戦に進んでいます。互いに反対側の山(ハーフ)にいますから
二人が対戦するのは決勝しかありません。やれやれ。
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「スコアでは僕が勝ったかもしれないが、あの日…あの3日間、敗者はいなかったんだ」
いま、イズナーはそう言っているそうです。「マウーがWCをもらえてよかった。僕らは
二人とも必要な場合は“生涯WC”でもいいんじゃないかな」とも。ハハハ。

今年、マウーは2回戦であっさり敗退しました。
イズナーは…というと、これが彼らしい。
3回戦で第9シードのチリッチに敗れましたが、
そのスコアは67/76/46/76/10-12!!
試合時間は4時間31分でした。
なんだかんだ言うけど、テニスが好きなんだ。

by toruiwa2010 | 2015-07-08 08:56 | テニス | Comments(0)