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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:テニス( 86 )

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フェデラー敗退でチャンス?

09/06のツイート

そうか、フェデラーが負けたか。
今日は何かそんな予感があったんだ。
見るつもりでいたのに、黒田の試合を
見ているうちにすっかり忘れてしまった。
フェデラーにとってはショックだろう。
予断は禁物だが、マレーに道が開けて
きたのではないか。


ベルディヒもラケットは持ってるんだから、私は 一部スポーツメディアのように
「まさかの敗退」などとは言わない。ハハハ。
オリンピックで元気なプレーを見たとき、ウインブルドンの次に相性のいい全米で
フェデラーが優勝する可能性はあると思った。

いかんせん、調子がよかった今シーズンは、クレーコート・シーズンから勝ち進み、
全米が始まった時点での試合数がオリンピックを含めてここ数年の中では多すぎた。
年齢を考えると、疲れがたまっていたことが想像される。
本人は少しも考えていないだろうが、もしかすると、彼が負けたことでマレーの
グランド・スラム初優勝に貢献することになるかもしれない…と、これも妄想だ。
…と思ったら、本当にマレーが優勝した。ハハハ。

マレーがGS初制覇!

朝、起きてテレビをつけたら第1セット6-5のあとのインタバルだった。
画面にスコアは出ていなかったが、チェアに座っている様子を見ると、マレーが
ずいぶん落ち着いていた。「これなら、五分かリードしているんだな」と思った。
TBに持ち込んで取り、第2セットも連取する場面をスタンドから俳優ショーン・
コネリーも見守っていた。あとで、マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・
ファーガソン監督も映った。彼らが応援しているのは単に英国人としてではなく、
“スコットランド人”としてのマレーだ。“スコッツ”の結束の固さ。ハハハ。
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2セット・アップのあと、第3セットを失い、第4セットの序盤もリードされた
あたりで例の“ネガティブ・サイン”が顔を出したが、辛うじて持ちこたえた。
ロンドン・オリンピックで 動きの悪くないフェデラーにストレート勝ちしたとき、
“マレーにとってこの金メダルは大きな自信になる。化けるかも”とつぶやいたが、
まさに“大化け”したと言っていい。まだ、“見る目“も残ってるみたいだ。ハハハ。

しかし、序盤での3回のつぶやきにまったく反応がなく、以後“意欲”を失った。
もう、テニスについては“終わっている”のかも。ハハハ。

だれの呪い?!

09/09のツイート

男子SFフェレールvsジョコビッチが
第1セット途中でサス…女子決勝とともに
あすに順延とか。
グランド・スラムもWOWOWも私が実況を
辞めたあと、呪われてるね。
14年間42大会実況したが最終日の順延は
なかった。誰が悪いのか?ハハハ。


なんなんだろうね。“人徳”のわけはないし、“たまたま”にすぎないのだろうが、
13日目や最終日に雨が降って、男子決勝が月曜日までずれ込んだ経験はない。
1994全仏と95全米で女子の決勝が14日目にずれ込んだ記憶があるだけだ。
このときは男子決勝も同じ日に行われ、大会は予定通りに閉幕した。
日程がずれると、裏方は大変だ。警察・消防・医療関係の人の手配、会場内で働く
ボランティアも確保しなければならない。USTAはてんてこ舞いだっただろう。
もっとも、5年連続だと言うから“慣れっこ”かもしれない。ハハハ。

もっと大変なのはWOWOWのスタッフだ。大変…の意味が少し違うけど。
全米の場合、日曜日に閉幕しても、出張の形は月曜日が“予備日”になっていて
火曜日出発、水曜日帰国となっている。
スタッフはニューヨークに着いた日から男子の決勝までむちゃくちゃ頑張る。
仕事の量は半端じゃない。しかし、終わったあと、日曜日の夜から出発の火曜日の
朝まで、目いっぱいNYの夜を味わい尽くすことだけを楽しみにハードワークに
励むのだ。

ああ、しかし、またしても月曜日にずれ込んだ。悲劇だ。ハハハ。
マレーvsジョコビッチが終わったのが夜の10時だったから、撤収を終え、簡単な
打ち上げを済ませてホテルに戻ると、もう午前0時を回っていただろう。
荷物を部屋に放り込んだらそのまま、深夜のマンハッタンに突撃開始だ。
この時間(08:00AM)はNYの午後7時だから、まだ遊び呆けているに違いない。
若いっていいなあ。ただし、間違いだけは起こすなよ。ハハハ。

2012US Open Tennisは一人のアンディが去り、もう1人のアンディがみごとな
花を咲かせた大会として私の記憶にとどまることになる。怪しい記憶だが。ハハハ。


「さらば WOWOW」記念日?

そう言えば今日は9月12日か。
7年前の今日は月曜日だった。大会は予定通り、日曜日に終わっていて、この日は
自由時行動でスタッフは街に散っていた。ホテルの部屋でブログを書き続けたあと、
昼近くになって散歩に出かけた。

タクシーでマンハッタンを南下した先はイースト・リバーにかかる一番南側の橋、
ブルックリン・ブリッジ近くの波止場、サウス・ストリート・シーポートだった。
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木製の階段に腰をおろし潮風に吹かれながら、大好きなジェフリー・アーチャーの
“Sons of Fortune”「運命の息子」の残りを読んで時間をつぶした。
よさげなカフェを見つけて、軽くサンドイッチで腹ごしらえをし、また、川べりに
戻って読書を続けた。大きな仕事を終えたあとの、この解放感はたまらない。
ホテルに帰ってブログの仕上げをした。

前日の男子決勝、フェデラーvsアガシがWOWOWでの最後の実況だった。
日本を出るときには「この大会限りで“引退”しよう」と決めていた。
限られた人間にしか話さずに東京を出発し、大会中、誰にも話しなかった。
視聴者と仲間に向けたエントリー「さらば WOWOW」はスタッフ全員がホテルの
部屋を出たころあいを見はからって更新した。余計な気を使わせたくなかったし、
日本に向かう機中で「なぜ?」について話し続けるのも面倒だったからだ。

ロビー集合時間の10分前に“送信”ボタンを押した。
あれから、もう7年の歳月が流れたのか。
by toruiwa2010 | 2012-09-12 07:33 | テニス | Comments(9)
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09/01のツイート

クライシュテルスが去った。
ツアーで最も「普通」の女性だった。
彼女にグラフやセレナのメンタリティが
あったらすごい選手になったはずだが
今の幸せはつかめなかったかも。
いい母親になるだろう。
ロディックも今大会限りだ。精神面が
ダメだったね。
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“普通”の女性だった


2001年全仏で初のグランドスラム決勝進出を果たしたクライシュテルスの試合を
実況した。柳恵誌郎さんと組んで男子の試合を担当することが多く、女子の決勝は
制作者の“胸三寸”で(ハハハ)やったりやらなかったりだった。
1995から99年全豪までは担当していたが、99年の全仏は“お休み”した。
2人解説にするのが納得できなかったのだ。理由が分からないし、いい放送にする
自信がなかったので、プロデューサーと話し合って降ろしてもらった。
言い分はあったにしても、陰で“天皇”と呼ばれたわけだ。ハハハ。

グラフとセレスの準決勝はプロデューサーに泣きつかれたのでやったが、決勝が
グラフvsヒンギスになったときは、こちらが泣きたい思いで断った。2人解説は
変わらないと言うし、「決勝を担当してもらう」と言われて準備をしてきた後輩の
体面・プライドも考えたのだ。天皇が後輩を思う…この矛盾。ハハハ。
…ヒンギスの振る舞いとグラフの逆転優勝で歴史に残る試合になった。
年末に“テニス・スペシャル”として再放送する際には、一人実況で録り直した。
そんな経緯もあって、その年の全米から再び、男女とも決勝は私が担当した。
おかげで、このクライシュテルスの初のGS決勝も実況できたのだ。

これもいい試合だった。たぶん、今でも全仏決勝の最長時間試合だと思う。
相手は、この年がキャリアの中でもベスト・シーズンになったカプリアティだった。

Capriati d.Clijsters 16/64/12-10

クライシュテルスにも勝機はあったが、ものにできず、カプリアティに敗れ去った。
さぞかし悔しい思いをしていることだろうと思いつつのぞいた会見でずっこけた。
「もちろんガッカリしてるけど、どちらかが負けるわけで、たまたま今日はそれが
私だったってこと。まだチャンスはあるし、それが来年のローランギャロスかも
知れないし、他のグランスラムかもしれないわ」

よく言えば 潔いのだが、プロとしてはいかがなものか?という意見も多かった。
しかし、その後少しずつ変化を見せていった。2005全仏4回戦でダベンポートに
敗れたあとの会見ではかなり感情をむき出しにしているのを見て「よしっ」と思った。
人柄のよさにほれ込んで、ひそかに応援していたからだ。ハハハ。
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勝負にこだわるようになった彼女はこの年の全米でついに初めてのビッグ・タイトルを
手にしたのだった。
結婚し、引退したあと母としてコートに戻り、グランドスラムでさらに3勝した。
驚きのスプリットと強烈なフォア…それ以前に、女性としての魅力があった。

可愛いさかりの子どもさんといかにも優しそうな旦那さんに囲まれて幸多い人生を
送ってほしいと思う。好きだったスポーツ選手には感謝とともに、常にそう願う。


One Slam Wonder

クライシュテルスが初めてのグランドスラム決勝に進出した2001年、小生意気な
アメリカ少年がローランギャロスに登場した。アンディ・ロディックだ。
サンプラス、アガシ、クーリエ、チャン、マーチン…と、実力選手を輩出したあと、
しばらく空白の時代が続いていたアメリカにひさしぶりで出てきた有望選手として
話題が先行していた。
強力なサーブを武器に“ネクスト・サンプラス”と呼ばれていた。

これは紹介すべきだろうとWOWOWも彼に独占インタビューを申し込んだ。
本人は言われるままだったのだろうが、周りがOKをくれた。
しかし、カメラのスタンバイをする間、イスにだらしなく腰を下ろした彼は帽子の
ひさしを深く下げ、頭の後ろで両手を組んで、自分のスタッフに「ねえ、なんで、
こんな(日本のテレビの)インタビューを受けなきゃいけないの?」と話しかけて
いたのを、我々の女性コーディネーターは聞き逃さなかった。ハハハ。
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「絶対に応援するもんか、あんな奴」…控室に戻ってもまだ怒りがおさまらない
彼女の話を聞いて、「たしかに、小生意気なガキだ」と思った。
しかし、まだ18歳だった。それでなくても、行く先々で大きな期待をかけられ、
負ければ負けたで言いたいことを言われていた。ふてぶてしい態度はその大きな
プレッシャーをはねのけるための、精いっぱいのゼスチャーなのかもしれないと
考え直したことを思い出す。

久しぶりに現れた、スケールの大きな新鋭のプレーは粗削りだが、魅力があった。
アメリカ・メディアさえ、彼を語るとき、「生意気」を意味するいくつかの単語を
つけていた。しかし、アメリカのテニス界にとってはまさに“救世主”だったから、
ロディックは大事に扱われた。
全米オープンのオーダー・オブ・プレー(試合日程)にもそれは露骨に表れていた。
彼の試合はほとんどすべてがナイト・マッチとして組まれたのだ。
8月末のニューヨークはまだ暑い。男子の試合は3時間、4時間に及ぶが、真昼の
30度を超える中と、日が落ちたあととでは消耗度が違う。3試合、4試合と続けば
フェアとは言えない。もちろん、クレームもついたが、テレビの強い要望もあって
トーナメント側が、それを変えることはなかった。結果として、私の記憶の中に、
日差しがいっぱいに差し込むセンターコートでプレーするロディックの姿はない。

期待の大きさにくらべて成長は遅かった。根拠がないとしか思えない自信ばかりが
先行していたが、2003年の夏に大きな転機が訪れた。
全仏敗退のあと、「このままじゃいけない、変わらなければ」と考えたロディックは
自らブラッド・ギルバートに電話をして、コーチのオファーをした。ギルバートは
かつて、アガシをいくつものGSタイトルに導いた男だ。

どんな魔法をギルバートが使ったのか分からないが、安定しなかったロディックの
テニスを変え、直後のウィンブルドンでベスト4のあと、アメリカのハードコート・
シーズンを快進撃させ、全米オープンの優勝にも導いた。ロディックは、念願の
グランドスラムのタイトルを手に入れただけでなく、年間最終ランキングで1位に
輝いたのだった。

しかし、“蜜月”は長く続かず、2人は袂を分かつことになる。
たしかではないが、ギルバートの報酬をめぐって決裂したのではないかと想像する。
希望する額を払えばよかったのだと強く思う。ロディックの“急成長”は明らかに
ギルバートの手腕だった。彼が持っているものをすべて吸収し尽くして自分の力が
確立するまでは“投資”だと考えればよかったのだ。
取り巻きも悪かったのだろうが、ギルバートを切ったロディックはその後 二度と
グランドスラムのタイトルに手が届かなかった。チャンスはあったが、そのとき
関係者席にギルバートはいなかった。

マイケル・チャン、リカルド・クライチェク、ゴラン・イバニセビッチ…男子で
生涯に一つしかグランドスラムを獲れなかった選手をOne Slam Wonderと呼ぶが、
このままだと、ロディックもその系譜に名前を連ねることになる。
最大の理由はフェデラーの存在だと思う。通算対戦成績は3勝21敗だが、特に、
グランドスラムでは8戦全敗、ウィンブルドン決勝では3度も邪魔をされた。

「こっちはキッチンの流し台を投げつけたつもりだったけど、
相手はバスルームに行って戻ってきたら浴槽を投げ返してきたよ」

…2004年ウィンブルドン決勝で敗れたあと、ロディックは絶望的にそう言った。
「精一杯やったけど、どうにもならなかった」という空気が伝わるコメントだった。

リベンジの機会はあと一度だけ残されている。
アンディ、積年の恨みを晴らしたければ、決勝まで行くしかないぜ。
by toruiwa2010 | 2012-09-04 07:54 | テニス | Comments(8)
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全米オープンが開幕しています。
ナダルの欠場は私だけでなく多くのファンが残念がっていることでしょう。
しかし、膝の故障ですからハードコートは敬遠するのが賢明だと思います。
逆に、ウインブルドンで優勝し、オリンピックでも元気なところを見せ、さらに
前哨戦のシンシナティでも決勝でジョコビッチを破って優勝しているフェデラーは
目が離せません。
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個人的には、もう1人、オリンピックで金メダルをとったマレーに注目しています。
長い間、期待にこたえられず、苦しんだ挙句に、地元開催のオリンピックという
ビッグステージで優勝したことは大きな意味を持つはずです。
ただし、この優勝だけではダメです。次の期待は本当に“化ける”かどうかです。
注文は厳しいのです。ハハハ。

舞台はニューヨーク。世界中で一番好きな街ですから、WOWOWを離れたあとも
毎年この時期になると落ち着きません。いろいろなことが思い出されるからです。

私がいた頃は マンハッタンのほぼ真ん中、レキシントン通りと48丁目の角にある
インター・コンチネンタルによく泊まりました。オフィシャル・ホテルでしたから、
アガシなどのビッグネームも泊まっていました。運がよければ、食事に出かける
クルニコワやシャラポワとエレベーターで一緒になることもあって、そんなときは
テンションが上がったものです。ハハハ。
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街なかにあって、5番街などに出かけたり、なじみの本屋や日本食の店に行ったり
するのにも便利でしたから、このホテルはお気に入りでした。
ただし、大きな欠点がありました。
まず、レストランが高すぎること。これは、周辺に総菜屋がたくさんありますから
大した問題ではなかったのですが、もう一つの電話代が高いことは頭痛の種でした。

1995年、50代のなかばを過ぎて初めて、コンピューターと向かい合いましたが、
ノートパソコンを持ち歩くようになったのは1990年代の終盤でした。
そのころは、どんなホテルでもネットができるという時代ではありませんでした。
プロデューサーが海外出張の滞在先を探すとき、“ネット接続可能”を必須条件に
してもらっていたほどです。今では想像もつかない話でしょう。

そして、電話代が高いことはそのままネット料金が高いことを意味していました。
実況アナウンサーにとって情報収集のためのネットは不可欠になっていましたから、
接続する時間がどうしても長くなってチェックアウトで 目の球が飛び出すほどの
金額を請求されたものです。会社持ちですけどね。ハハハ。

このホテルの料金システムでは 最初の10分が1ドル、それを過ぎると1分につき
10セントずつ加算されることになっていました。初めのころは“20分まで1ドル”
でしたから、ほんの数年で2倍になったわけです。私のように、仕事をするときは
インターネットに長くつなぐのが癖になっている者にとっては厳しい環境でした。
頭にきて 最後のころは、ストップ・ウォッチと“にらめっこ”でやっていました。
19分を過ぎると一度切って、またつなぐのです。マシンの調子によっては切断が
間に合わないこともあって、さらに頭に来たりしました。ハハハ。

待ち合わせの時間にはうるさいほうですが、ぎりぎりまでネットを見ているので
テニスのときは、集合時間にやっと間に合うということがしばしばでした。
今なら、おそらく放送席に持ち込むアナもいるでしょう。私なら そうします。
最新の情報を見逃したくないですもの。

WOWOWが初めて全米オープンを中継したのは1992年です。
柳さんの推薦で解説に加わった坂本真一さんが、初日にIDを忘れ、気づいたのが
大渋滞の中を出発して角を二つ曲がったあとでした。車ごとホテルに戻っていると
スタッフの会場入りが遅れてしまいます。「申し訳ないけど、IDを持って自分で
会場まで来て下さい」と言い渡して、放り出しました。お話はゆったりしてますが、
ああ見えて“そそっかしい”のです。今回は大丈夫でしょうね。ハハハ。
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              坂本さんのフェースブックから拝借:伊藤竜馬と

思い出は尽きません。いろいろありました。

全豪は、たぶん買い手がいなくてWOWOWに持ち込まれたのでしょう。全仏は
テレビ東京が“持ちぐされ”状態の衛星の権利を譲ってくれました。同じように、
全米もWOWOWがTBSから 彼らには用がない衛星の権利を買ったのです。
私の印象では、当時のTBSは全米オープン・テニスを“持て余して”いました。
もともと、彼らが中継を続けていたのも、ゴルフのマスターズと“抱き合わせ”
だったからです。身も蓋もない話ですが。ハハハ。

両方の権利を持っていた代理店から「マスターズをやりたければテニスも買え。
そのかわり、スポンサーは見つけてくるから」と言われていたようです。
“スポンサー持ち込み”は有難かったでしょうが、ゲストまで連れてきていました。
私が初めて行った1992年は前年に続いて長嶋茂雄さんでした。
失礼ですが、長嶋さんはテニスをほとんど知りません。かなり”とんちんかん”な
発言をして実況アナを困らせていたようです。ハハハ。

私は、会うのが数年ぶりでしたから嬉しかったです。ただし、TBSと棟続きの
WOWOWの控室に入ってきた長嶋さんが右手を差し出しながら「やあやあやあ、
お久しぶり、イワサキさん」と言ったときにはずっこけそうになりました。
挨拶するときに相手の名前を言うのは長嶋さん流の“優しさ”ですが、このときは
ちょっと残念でした。ハハハ。

ホテルは、たしか改装したばかりのヒルトンでしたが、えらい目に会いました。
ダニに食われたのです。それも、上半身を何箇所も…。一番タチが悪かったのは、
ワイシャツの襟でも隠れない首筋に、三つ並んだ“痕跡”でした。それはまるで、
オリオン座のようでした。ハハハ。

専門医に診てもらい、処方された薬を塗ると劇的にかゆみは収まりました。
その軟膏“Temovate”は私の強力な味方になりました。なにしろ、蚊に刺されると
何日もかゆかったのに、この薬を塗るとすぐに消えるのですから。
数年がたち、“使用期限”が気になり始めました。全米オープンのたびに探しました。
Temovateそのものは処方箋がなければ買えませんから、NYのドラッグストアで
効用の似たものを教えてもらって手に入れましたが、効き目がまるで違いました。
風邪薬、痛み止め、下痢や嘔吐の薬…アメリカの薬品は効き目が強烈です。本当は、
その分、副作用も警戒する必要があるのですが、“背に腹はかえられない”のです。
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…結果として、Temovateは今もまだ、岩佐家の“薬局”にあって活躍しています。
購入から20年が過ぎましたが、“死ぬまで大丈夫な”量が残っています。ハハハ。

*Temovateの件はArchiveで1年前にも書いていました。すみません。
 だいぶ前だったと思っていました。記憶が・・・。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2012-08-28 07:57 | テニス | Comments(0)
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錦織のベスト4進出はなりませんでした。
1920年のアントワープ大会で銀メダルを獲得した熊谷一弥以来92年ぶりの
4強ならず…という報道があります。事実なんでしょうが笑ってしまいます。
時代も環境も違いすぎます。今のテニス界を考えたら、ベスト8は十分に価値が
ある結果だと思います。

Injury-free(ケガのない状態)だったのか、動きに切れがありました。
チラッとしか見ていないので、確かなことは言えませんが、最近では最も調子が
よかったのではないでしょうか?
デルポトロとはまだ力の差がありますから勝てなかったのも仕方がないでしょう。
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その錦織が身にまとっていたのはユニクロの赤いシャツに白いショーツ…
そう、コートはウインブルドンですが、オリンピックは色の制限がありません。
普段は、“コート上を舞う蝶々だって白いのさ”とからかわれるほどうるさいのに。
ハハハ。

アメリカにベサニー・マテックという女子選手がいてテニスの成績はともかく、
突拍子もないウエアを着ることで知られていました。
「テニス選手は上から下まで、みんな似たようなものを着ていて面白くない」と、
常に“狙い”を持って大会に出ていました。ほかに“売り”がなかったし。ハハハ。

2006年のウインブルドンでビーナスと対戦したとき、センター・コートに現れた
彼女を見て観客はどよめきました。
ネットでこのいでたちを見たとき、私もビックリしました。
幅広のバンダナ、ホルター・トップの上にチューブ・トップを重ね、ショート・
パンツはあくまで短く(ハハハ)、逆にヒザまである長いソックス…スポンサーは
いませんから金もなく、友達と一緒にロンドンの街で安ものを買い集めたそうです。

APの記事には“Roller-disco look”と書かれていました。
「サッカーがテーマだったのよ。初めてのセンター・コートだったし」
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ただし、マテックでも、ウインブルドンでやれるのはここまで、です。
正式にはThe All England Lawn Tennis and Croquet Club (AELTC)と言って
あくまでプライベートなメンバー制のクラブですから、グランド・スラムでも
唯一、「大部分が白」というドレス・コードがあって選手が着るものにはやたらに
うるさいことを言う大会だからです。

しかし、過去にはいろいろな選手がなんとかコードの隙間をついてあの手この手で
変わったウエアンにトライしたようです。
1945年にはグッシー・モランがひだ飾りつきのニッカーで話題をさらいましたが、
見るものすべての度肝を抜いたのはアメリカのアン・ホワイトでしょう。

1985年6月27日、2番コートのシュライバー戦に登場したホワイトのウエアは
想像を絶するものでした。
ライクラという素材でつくられた“ユニタード”…首から足首まで 全身を包む
レオタードだったのです!!
「夜の試合で寒かったから、体温を逃がさないように着たんです」とホワイトは
今でも言い張っているようですが、「何をおっしゃるウサギさん」です。
スポンサーにそそのかされたに違いありません。ハハハ。
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確かに白だったし、名前もホワイトでしたが、少し色が違えば、昔おじいちゃんが
寝るときに着ていたラクダの上下みたいです。これはダメでしょう。ハハハ。
この試合は第2セットが終わったところで日没サスペンデッドになりましたが、
コートを去る彼女に「明日、再開するときには着替えておくように」との指示が
審判からあったそうです。
詳しいことは、私もナレーターをつとめた「ヒストリー・オブ・ウインブルドン」
(日活株式会社)でどうぞ。

いずれにしても、テニス史上10大事件の一つでしょう。
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ホワイトほどではありませんが、久々にウインブルドンがざわついたのは2007年、
フランスのタチアナ・ゴロビンが登場したときでした。
注目を集めたのは、白いスコートの下にはいていたものが“赤かった”からです!
このときは、関係者が話し合った結果、「あれは下着であって、ショーツではない。
“赤い下着”は許される」と公式に発表して決着しました。へんなの。ハハハ。
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実況をしなくなってからも、相変わらずテニスは好きですが、オリンピックでは
放送も少なく、そこまで手が回らないこともあってあまり見ていません。下旬には
全米が始まりますし、全仏以後、a little bit too much…ちょっと多すぎ。ハハハ。
オリンピックのHPで写真を見ましたが、それほど思い切った色遣いのウエアは
誰も着ていないようですね。“タガ”が外れると、逆に自粛するのでしょうか?
結局、シンプルな白ずくめのイバノビッチが最高だったりして。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2012-08-03 07:56 | テニス | Comments(6)
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最多タイの7勝目!

Wimbledon Final
R.Federer d. A.Murray 46/75/63/64

07/08のツイート
ウィンブルドン男子決勝が始まる。
フェデラーが勝てば史上最多タイの7度目、
マレーならイギリス人としては76年ぶりの
優勝となる。オリンピック・イヤーだし、
世界の目がこの試合に注がれる。
チケットは50万円とも言われているそうだ。(続

続)ダウニング街10番地の首相官邸には
イギリスのユニオン・ジャックと並べて
スコットランドの青地に白の斜め十字の旗を
掲げる。現地の新聞のどこかにマレーが勝てば
スコットランド人としては…という記述が
あるはずだが探す気力はない。w。
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マレーに利ありと見ていた


試合前の予想としては、8-7とリードしているH2Hはあまりアテになりませんが、
勢いと地元ファンの声援の大きさなどを考えて マレー有利かと思っていました。
第1セット第1ゲームをブレークして主導権を握りました。
初めてのウィンブルドンの決勝ですからもう少し硬さがあるかと思ったのですが、
意外にのびのび打っていて、ボールにも力が伝わっているように見えました。

第4ゲームをブレークバックしてフェデラーのペースになるかと思いました。
しかし、数年前まで不利な状況になると必ず見られたマレーの“ネガティブ”な
兆候が顔を出しませんでした。
このセットのポイントは第8ゲーム(フェデラー4-3)でしたね。
0-30と嫌なスタートからマレーが盛り返して30-30と追いついたあと“取ったり・
取られたり”になりました。

30-30からの12ポイントのうち1stサーブが入ったのは3ポイントだけでした。
苦しかったはずですが、5度のジュースを耐えてのキープが勢いを生みました。
第9ゲームのブレークには“試合の流れ”を感じました。

挑戦者の立場のマレーですから、第1セットを取ることはマストでした。
第10ゲームは15-15から3ポイント連取。エースとサービス・ウィナーになった
最後の2ポイントは見事でした。
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フェデラー、取りかえす

第2セットは第2ゲームでフェデラーにチャンスがあったあと、第5、9ゲームで
今度はマレーにブレーク・ポイントが来ました。
特に、第9ゲームは15-40でしたから、逃がしたのはもったいなかったですね。
そして、第11ゲームにもマレーにチャンスが来そうでした。
フェデラーのサーブで30-15のあと、ダブルフォルトで30-30。
サービスエースで40-30になったあとには、マレーのリターンがコードに触れて
フェデラーのコートにポトリと落ちてジュース。…フェデラー本人も応援する人も
嫌ーな気分だったはずです。Noとは言わせません。ハハハ。

しかし、経験豊富なフェデラーは少しもあわてませんでした。
サーブから回り込んでのフォアでアドバンテージを奪うと、セカンド・サーブを
深く打ち込んでリターンのミスを誘いました。引き出しの多さに感心します。
ここは“流れ”がフェデラーにきた場面でした。6-5とリードしたリターン・
ゲームは思い切って行けるからです。

その第12ゲーム、サービスエースと鮮やかなハイバックボレーで30-0と順調に
マレーがポイントを重ね、TBに入るかと思わせました。
いいタイミングで放たれたドロップショットから1ポイントを失ったのは仕方が
ないでしょうが、分からないのは次のポイントでした。

いいコースに1stサーブが入って浅くなったリターンのボールを打ったフォアの
ダウン・ザ・ラインがベースラインを越えてしまったのです。深く打たなければ
フェデラーに切り返されるという思いだったのでしょうが、しっかり構えてからの
ショットだっただけに悔まれます。
次のポイントも落としてフェデラーにセットポイント。
ラリーからネットに出たフェデラーのバックハンドボレーの鮮やかだったこと!
とても美しく、まさに“芸術品”でした。
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1セット・オール。
ときおり、マレーに疲れの色が見えました。この試合を戦っての疲労ではなくて
準決勝まで厳しい試合が続いたことによる蓄積疲労でしょう。
ですから、第3セットの序盤で雨による中断になりましたが、“恵みの雨”には
ならなかったのだと思います。

中断が長引きそうだったので寝ることにしてこうつぶやきました。

いい試合だ。マレーの頑張りによるものだ。
フェデラーの気合もいい。しかし、再開に時間が
かかりそうなので寝ることにする。この時点では、
フェデラーが勝つ可能性65%と見る。
体調がベストのようだし、逆にマレーに疲れの色が
見えるのがその理由だ。


歴史に残る第3セット・第6ゲーム

再開後…いや、試合全体のハイライトは間違いなく第3セット・第6ゲームでした。
20分以上かかったこのゲームは見どころがたくさんありました。
2-3でサーブに入ったマレーは40-0としました。しかし、フェデラーがみごとな
リターンを2本続けて40-30。
次のポイントでフェデラーのドロップショットを拾おうとして前に出たマレーが
芝に足を取られて転倒し、ボールはネットにかかりました。ジュース。

ジュースは10回に及びました。マレーはなかなかアドバンテージが取れません。
1stサーブが入らないからです。このゲーム26本打ったうち、入ったのはわずかに
8本でした。ネガティブ・サインがしきりに出ていましたね。
10回目のジュースのあと、ラリーから前に出たところにロブを打たれ戻ろうとして
このゲーム2度目のスリップ。チャレンジしますが、ボールはon the lineでした。
5つのブレーク・ポイントを逃がしてきたフェデラーですが、フォアのクロスから
フォアの逆クロスで攻めて、とうとうブレークしました。

2012ウィンブルドン男子決勝の第3セット・第6ゲームは間違いなく歴史に残る
ものになりました。テニス・ファンによって長く語り継がれることでしょう。
ファンはいいもの見せてもらいました。

第4セット

セット・カウント2-1とフェデラーがリードした第4セット、マレーのチャンスは
第2ゲームの30-40だけでした。第2-4セットで唯一のブレーク・ポイントです。
乾坤一擲の思いで打ったフォアのダウン・ザ・ラインのパスでしたが、ボールは
サイドラインを大きく割りました。

第5ゲーム(2-2)はマレーのサーブでしたが、15-40となります。
ラリーになり、相手の浅いボールを打ってネットに詰めるマレー。
しかし、待ち構えたフェデラーにカウンター気味のフォアできれいに抜かれました。
実質的に“勝負あり”です。
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誉めすぎることはない

フェデラーの優勝には“脱帽”です。どんなに誉めても誉め足りないでしょう。
全盛期の力がないことは事実ですが、それを補う経験はダテではありません。
今回の優勝も経験がものを言ったと言ってもいいでしょう。どんなピンチでも
落ち着いていました。ウィンブルドンで7度目の優勝はウィリアム・レンショーと
ピート・サンプラスに並ぶ最多優勝です。
そのサンプラスが全米で優勝したとき31歳でした。30歳のフェデラーには、まだ
チャンスがありそうです。その前にオリンピックがありますが。ハハハ。

若いマレーにはきっと次の機会があるでしょう。信じてやりたいです。
ただし、精神面の更なる向上を図らないと最後までシルバーメダル・コレクターで
終わってしまいます。今のままで仮にチャンピオンになっても不利になったときの
あのゼスチャーはそれにふさわしいものだとは思いません。
ジョコビッチも似たような時期がありましたが、それを克服して成長しました。
So,grow up,Andy!
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ちなみに、歴史に残るはずのゲームの途中でスコットランドの首相が映りましたが、
WOWOW&NHK…日本のコメンタリーは気づきましたかね? 
私は、前日ネットで調べて、“せんだみつお似”とインプットしておきましたから、
すぐ分かりましたけど。ハハハ。
担当したアナは当然分かっていたでしょうけどね。

おまけ1:“アラカルト”チックなつぶやき

放送席いたら話したかもしれない小ネタを再録しておきます。

2005年にマレーが初めてのウィンブルドンで
勝ち進んだときVIP席にジェームズ・ボンド…
いや、ショーン・コネリーがいた。
彼もまた誇り高きスコットランド人だから頼もしい
若者を応援しに来たのだ。
今日もどこかにいるはずだが。(続

続)翌年のウィンブルドン期間中に電話が
あったらしい。 「知らない番号から夜中の
3時にかかったけど出なかった。
朝起きたときメッセージが3通あって
3時のやつはショーン・コネリーからだった。
ボンドに起こされるなんてかっこいいよね」

おまけ2:ジョコビッチ敗退!

SF
Federer d. Djokovic 63/36/64/63

ウィンブルドンSF、ジョコビッチvs
フェデラーが始まる。
このあとにマレーvsツォンガとは知らなかった。
ほかの3大会なら90%順番が逆だもんね。
好調を維持するDの実力とこのコートでは
意地があるはずのF。好試合になりそうな予感。

五輪がロンドンに決まったときFはウィンブルドン
3連覇後のバカンス中だったが興奮した様子で母に
電話した。「2012年にはいくつになるの?って
聞きましたよ。まだ30歳だって分かったので、
可能性はあるわねということになったの」(続 

「彼は五輪の金メダルを取って引退することも
できるねって言ってたの。ウィンブルドンで国を
代表するのは特別なことだわ」。H2Hは14-12で
まだFが勝ち越してるんだね。
ただし、2011年以降はDの6-1。
2人は芝での対戦がないことに気づく。
 

2週間の大会だから、すべての試合をベスト・コンディションでプレーするのは
難しいのでしょうが、この試合のジョコビッチには少しがっかりさせられました。
かなり気合が入っていることが分かるフェデラーに対して、ジョコビッチは集中が
欠けているように見えました。

フェデラーが第1セットを取り、ジョコビッチが第2セットを取ってスコア的には
熱戦・接戦に見えました。WOWOWの解説も内容があると言っていましたが、
私には期待したほどの試合になっていませんでした。何よりの証拠は
このカードなのに少し眠くなりましたもの。はい、見る目がないから…
でしょうね。ハハハ。

この時点ではフェデラーにこの試合に勝ちきる“決め手”がないように見えました。
ここでの優勝とNo1に戻るチャンスをつかむことはモチベーションになるので
しょうが、このままでは苦しいと思って見ていました。最近の対戦成績を見ても
それだけの差がついていることは疑問の余地がありませんし。

しかし、第3セットに入って、フェデラーには“静かな闘志”がうかがえましたし、
ジョコビッチからは“ほとばしる”ものが感じられませんでした。

4-4で迎えた第9ゲーム、フェデラーには30-40のピンチがありました。
そこから いいサーブを3本入れたフェデラーは見事でした。決勝進出への執念は
明らかに彼の方が上回っていました。
闘志・執念が前に出ているフェデラーが第3セットを取ってリードを奪います。

くどいようですが、そうなってもジョコビッチは目を覚ましません。
盛り返すきっかけ、きざし、雰囲気…何も見えないのです。試合へのアプローチを
失敗したように思えてなりません。
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おまけ3:さあ、芝の再生だ

さて、3週間後にはオリンピックのテニスが始まります。
ウィンブルドンのグラウンドクルーは時間と天候との競争で芝の整備をしなければ
なりません。技術的なことはよく分かりませんが、前もって発芽させておいた種を
植えるようです。…というか、この時点では、すでに作業は終わっているのかも
しれません。繰り返しテストを行って自信はあるようですが、初日を迎えたとき、
果たして、8ミリにカットされた10のコートの準備は完了しているでしょうか?
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by toruiwa2010 | 2012-07-10 08:58 | テニス | Comments(15)
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生涯グランドスラム!

Sharapova d.Errani 63/62

06/09のツイート
全仏女子決勝:シャラポワが勝てば1回ずつという
ところが少しさびしいが生涯グランドスラム達成と
いうことになる。声がうるさいとバッシングを
受けることもあったが、ほかにいくらでも成功する
道があるのにテニスにこだわった彼女を応援したい。


彼女にとってレッドクレーが得意なサーフェスでないことはよく知られています。
ラウンドの途中で負けても「私にはウインブルドンがあるから」と、さばさばした
表情で語ることが多かったシャラポワですが、コメンタリーの話を聞くと、ここで
勝つために相当の努力をしたようです。大会序盤のプレーをちらっと見ましたが、
調子がよさそうなのは知っていました。

エラーニははじめて見ました。最初の印象は「ストロークの強さに明らかな差が
あるからシャラポワが圧勝するだろう。明日は松坂の復活登板を見るために早く
起きなければいけないので助かるなあ」でした。ハハハ。
いい選手ですねえ。相手の強打をよく拾う守備力に加えて攻撃にも力強さがあって
スコア以上に接戦でした。1ポイント、1ポイントがわずかな差で決まりました。
そのわずかな差の積み重ねが大きいわけですが。

いきなり相手のサーブを破って優位に立ったシャラポワにはグランドスラム決勝の
経験も豊富ですからエラーニは精神的にも苦しかったでしょう。
心配はサーブの乱れと油断だけでしたが、肩の故障に悩まされたこの数年の経験が
彼女を“懐の深い”選手にしていましたね。最初から彼女のボールが相手コートの
深いところに入っているのが印象的でした。
本来、女子のパワー・テニスは苦手ですが、彼女のプレーは一生懸命さが伝わり、
見ていて気持ちがいいです。

3-1とリードしたあとダブルフォルト二つなどで第5ゲームを落とし、エラーニに
元気が出ました。しかし、シャラポワの自信を揺るがすところまでは行きません。
決勝となると、経験の差は大きいと思います。

第1セットを先取したシャラポワが第2セットも第1ゲームをブレークしました。
第5ゲームもブレークして4-1になったのを見届けて寝ることにしました。
サーブに不安があり、エラーニの頑張りも見事でしたが、どうやら勝負の行方は
見えたと判断したのです。

横になってからもしばらくはiPhoneで経過を見ていました。ひとつブレークを
返されたことを知って、そんなことはないだろうけど、フルセットにもつれ込むと
危ないなあと思いつつ眠りに落ちていました。ハハハ。
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17歳でウインブルドンを制したとき、やがてシャラポワ時代が来ると思いました。
しかし、ウイリアムズ姉妹をはじめ、エナン、クライシュテルズ、ダベンポート、
モレスモー、クズネツォワ…“ライバル”はたくさんいましたから、自分の時代を
築くのはそう簡単ではありませんでした。
サーブの不安に悩んでいるうちにしつこい右肩の故障に見舞われました。

アメリカのショウビジネスが厳しいことは知っているつもりですが、あれだけの
美貌があったら、彼女が成功する道はほかにもいろいろあったはずです。
当時のシャラポワは20歳前後でしたから、苦しいリハビリや練習を逃れてもっと
華やかな世界に生きる場所を求めてもおかしくなかったと思います。
しかし、彼女はテニスにこだわりました。好きだったからでしょう。

苦労の挙句に達成した史上10人目の生涯グランドスラムはお見事です。
同時に4年ぶりにNo1に返り咲くようです。

おめでとう、シャラポワ!


史上最多 7度目の優勝!

Nadal d.Djokovic 64/63/26/75


06/10のツイート
全仏オープン最終日:男子決勝はジョコビッチ
vsナダルのNo1-2対決になった。
確実に決勝に残ってきたのは2人ともあっぱれだ。
この際、ナダルを応援させてもらう。
実況者の立場では言えないが、今や一ファンだもの、
誰に遠慮がいるものか。ハハハ。


過去の対戦成績はナダルから見て18-14。ただし、初期のころナダル14-4のあと、
ジョコビッチが成長して10-4。特に去年はジョコビッチの6戦全勝でした。
ローランギャロスでは3回対戦して全部ナダルが勝ち ジョコビッチは1セットも
奪っていません。直前のクレーでも2度対戦し、ナダルが連勝しています。
うーん、これではどっちが有利なんて言えないよなあ。ハハハ。

ジョコビッチ・ファンには悪いですが、おおっぴらにナダルを応援しながら、かつ、
時折、呟きながら観戦しました。
エラーがやや多かったですが、それだけすごい打ち合いがあったということです。
ポイントの中身の濃さに感心するばかりでした。
第1セットの第1ゲームをいきなりナダルがブレークして試合が始まりました。
トスに勝ってレシーブを選んだ作戦が功を奏した形です。
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3ゲームを終わった時点でナダルが2ブレークアップの3‐0とリード。
ここまではナダルが完璧、ジョコビッチにエラーが目立ちました。
しかし、あくまで序盤です。そのままの流れで進むとは思えませんでした。SFの
フェデラー戦でも第2セットを2ブレークダウンから逆転していました。いまの
ジョコビッチの“復元力”はあなどれないのです。

第4、6ゲームをブレークバックして3-3としたときには明らかにジョコビッチの
調子が上がっていました。スコアは五分ですが、この時点ではジョコビッチの方が
やや優位と感じました。ナダル推しのせいでしょうが。ハハハ。
しかし、ナダルが第7ゲームをブレークして、そのままこのセットを先取しました。
特に、最後のゲーム、30-15で見せた 長いラリーからのドロップショット、続いて
フォアの逆クロス…この2ポイントはナダルらしさが出ていました。
このころ、ジョコビッチのファーストサーブが50%を切っていました。60%台の
後半が普通ですから、これが苦戦している理由の一つなんでしょう。

第2セットもナダルが第1ゲームでジョコビッチのサーブを破りました。
試合全体のリードを盤石にしたブレークです。
しかし、第4ゲームでブレークを返したジョコビッチが次のサーブをキープして
ゲームカウント3-2と、この試合で初めてリードしました。
ただし、ナダルは終始精神的な落ち着きを見せているのに対して、ジョコビッチは
イライラする場面が目につきました。求めているレベルが高いからですが。

すぐにナダルが第7ゲームでブレークアップして4-3とすると、イライラが高じた
ジョコビッチがラケットでチェアの一部をたたきこわしました。
ラケット・アビュースで警告を受け、ますます気持ちを乱されたジョコビッチに
対してナダルはファインショットを揃えてラブゲームでサーブをキープ。5-3。
相手のムードに惑わされることなくマイペースでプレーを続けるナダルの精神的な
安定感はいつものことですが見事です。
しかし、ここで、開始直後から降っていた雨が強くなって試合が中断しました。
頭に血が上っていたジョコビッチにとっては恵みの雨だったでしょう。ハハハ。

ジョコビッチの行為について、解説者・土橋氏は「あまりよくないんですよねえ」、
鍋島アナは「場内からブーイング」とは言いましたが、警告が出されたという話は
なかったようです。私はずっとワーニングがあったのかどうか気になっていました。
放送席が気づかなかったなら、スタッフが助けるべきなんですがね。放送はチーム
ワークですから。
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中断の間にジョコビッチが壊したチェアがコートから運ばれていました。
間違いなく、敷地内にある博物館行きでしょう。10年ほど前にサフィンが壊した
ラケットも飾られていますから、並べて展示すると面白いかもしれません。ハハハ。

再開直後、ナダルの2セットアップになりました。
第1セットを先取したとき、ナダルが勝つ確率は60%だと思っていました。
2セット連取したこの時点でも65%ぐらいでした。ほかの選手が相手ならナダルが
このリードをフイにすることは考えにくいですが、“サポーター”は心配症です。
ジョコビッチの復元力は半端じゃないのですから。

ところが、ジョコビッチは第3セットも最初のサーブを落としてしまったのです!
そのうえ、悪い癖が出ていました。苦しいときに苦しいことが分かる表情や仕草を
見せるのです。勝負の世界では禁物です。
6-4,6-3,2-0となったところで思わずつぶやきました。

このセットも最初のサービスゲームを落とした。
圧倒的にナダルが優位に立った。


しかし、警戒していた(私が、ですが)“底力”をジョコビッチが見せ始めます。
第3ゲームで(0-2)すぐブレークバックしたあと、自分のサーブを苦しみながら
キープすると、6ゲーム連取で第3セットを取り返しました。
続けてつぶやきました。

ナダルが自分のサーブを3ゲーム連続で落とした。
このセットをジョコビッチがとると形勢は五分になる。

分からなくなった・・・はナダル推しの男としては
ぎりぎりの言葉の選択だ。どちらかと言えば、少しヤバイ。
ジョコビッチが安定してきたからだ。ショットの威力も
勝っている。
ナダルの第1ゲームのサーブがきわめて重要な意味を
持っている気がする。


その第4セット第1ゲーム、15-15から2人が打ち合った44ショットのラリーを
ジョコビッチが制しました。鳥肌が立つような感動的なラリーは“世界最高峰”の
2人だからこそ見せられたものでしょう。
結局、このゲームをジョコビッチがブレークして第4セットが始まりました。
あの第3ポイントは単なる1ポイント以上の重みを持ったと思います。

ジョコビッチがラブゲームでキープして2-0となったとき、ナダルが動きました。
サーブのために渡されたボールを反対側のコートに向けて投げ返したのです。
拾ったボールパーソンに何か言いました。ボールパーソンはそのボールをチェア
アンパイアに渡しました。主審に見せるためなら反対側コートまで投げる必要は
ありませんから、本当は、コートへの入退場口に立って雨をチェックしていた
トーナメント・レフェリーのフランソンに渡してチェックさせたかったのでしょう。
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キープしたあと、フランソンが入ってきて中断を告げたとき、険しい表情でなにか
言っていたところを見ても明白です。降り続く雨の中で試合を続けさせるやり方に
ナダルは不満があったのです。

こまかいことは試合後の会見を待たなければ分かりません。
しかし、冷静にプレーしているように見えたナダルにもいら立ちがあったことが
うかがえました。その意味では、久しぶりに好ショットを放ってサーブをキープし、
8ゲーム連取中だったジョコビッチの勢いを止めたのは、会見で彼が言ったように
とても重要なことだったと思います。

しかし、この時点での形勢はジョコビッチが完全に逆転していたと見ました。

翌日も予報はよくありませんでした。前日のようにコートが重くならないことを
祈りながら試合を待ちました。私はグランドスラム延べ42大会に行きましたが、
全部日曜日に終わっています。私が引退したあと、コメンタリー陣に入った誰かの
行いが悪いに違いありません。ハハハ。

6月のWOWOWは放送すべきコンテンツがテンコ盛りになっているようですが、
“まさか”のディレー放送!文句を言っても始まらないので、公式HPのライブ
スコアを見ながら試合の流れを追いかけました。

ナダルはが 再開直後のジョコビッチのサーブを破りました。
30-30から、拾いまくってチャンスをつかんだあと、コードボールが相手コートに
落ちる幸運にも恵まれ、ブレークに結び付けました。2-2です。
第5,7,9ゲームのサーブが安定していました。5-4で第10ゲームを迎えます。

ナダルにとって明るい材料:再開後の3回のサーブで
相手に1ポイントしか与えていない。TBに入りそうな
気配だからいい兆候だ。
このセット、奇数ゲームのサーブがナダルというのも
キープすれば相手のサーブにプレッシャーをかけられる。
これもプラス材料だ。さあ、マッチゲームだ。


6-5とリードした第12ゲームは、相手のサーブを破れば優勝だし、破れなくても
タイブレークが待っているだけですから思い切ったプレーができます。
ジョコビッチにプレッシャーがあったかどうかは分かりませんが、第9ゲームの
途中で雨を気にして“中断してほしい”という表情をしていました。

30-30から浅いボールをナダルに叩かれ、マッチポイントでダブルフォルト!
画面の奥でナダルがゆっくりとひざから崩れ落ちて行きました。
史上最多となるローランギャロス7度目の優勝の瞬間でした。
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ひざの故障に悩まされ、グランドスラムの決勝では3大会続けてジョコビッチに
行く手を阻まれていました。No1の座も譲っていました。
そんな流れの中で掴んだ輝かしい栄光です。
26歳になったばかりのナダルにとっては11個目のグランドスラムのタイトルです。
果たしてこのあとどこまで数を伸ばせるのか?
ウインブルドン、全米でのジョコビッチとの対決が今から楽しみです。

おめでとう、ナダル! おめでとう、ナダル・ファン!!
by toruiwa2010 | 2012-06-12 09:56 | テニス | Comments(25)
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06/01のツイート
全仏オープン・テニス:コートサイドに
飾られているゼラニウムが白い!!
え、前から?
私は14年間ローラン・ギャロスに通ったが、
いつだって赤だった。アンツーカの色と
日ごとに濃さを増して行くブローニュの森の緑、
そしてゼラニウムの赤こそが全仏カラーなのに。


ウソだよなあ。RG(ローラン・ギャロス)のゼラニウムが赤くないなんて。ハハハ。
じっくり見たのはこの日が初めてでしたが、初日か2日目にちらっと見たときに、
どこか違和感があったのはおそらく、この花の色のせいでしょう。
アイデンティティは変えちゃダメ、今からでもいいから全部赤に戻しなさい!
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放送する立場で考え、気候が安定し、市民の雰囲気もいい全豪が一番好きでしたが、
華やかさを言うなら文句なしに全仏ですね。第一、美人が多い!
全米はたまにいましたが、全豪とウインブルドン(1回しか行ってませんが)では
まったく期待できませんから。ハハハ。
ファッションも楽しめるし、グッズにもいいデザインのものがありました。

拡張に次ぐ拡張で、昔に比べると施設が大きくなりました。1992年、初めてRGを
訪れたときは通路がもっと狭くて、アザー・コートに行くときなどはよく肩と肩が
ぶつかりました。“ボンジュール”、“メルシー”、“ウイ”、“ノン”、 “マドモアゼル”、
“ムッシュ”以外で最初に覚えたフランス語は“パルドン”(失礼)でした。ハハハ。

本当の意味で“失礼”だったのは、全仏の放送ではWOWOWとタッグを組んだ
某局のMプロデューサーです。
この局は財政難で番組の維持に苦しんだ末、この年、全豪を中継したWOWOWに
売り込んできました。地上波とBS両方の放映権を持っていたのですが、使わない
BS放映権を手放したわけです。彼らは放送継続の資金を得られるし、WOWOWは
WOWOWは良質のコンテンツを手に入れられて“一石二鳥”だったのです。
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1年目にも相当 失礼なことをされましたが、呆れたのは2年目です。
この年は、放送席と連絡をとったり、音声(解説・実況)と映像を一つにする作業を
したりする部屋を共有し、両局のプロデューサーが2人並んで仕事をしました。
普通はあり得ない形です。
それはいいのですが、ある日、実況を終えて控室に戻るとWOWOWのスタッフが
苦笑しながら寄ってきて言いました。
「呆れました。岩佐さんが話したデータをそのままTに伝えてましたよ」と。

Tとは、その年、彼らが実況に起用した女性アナです。
私が手元のスコアから割り出した「XXは最近10ゲームのうち8ゲームをものに
しています」、「XXが自分のサーブで15-40になったのは初めてです」といった
データを話すと某局のプロデューサーはそれを“オウム返し”に「…だってさ」と
インターカムで自局のアナに教えていたのです。隣りに座っているWOWOWの
スタッフに聞こえていることは承知の上で…。厚顔無恥。ハハハ。

レッドクレーでプレーした選手の中で印象深いのは5人です。

1997年に初出場で優勝したグスタボ・クエルテンは強烈でした。
腕をしならせて細い体にラケットが巻きつくように振るスウィングは、初めて見る
独特のものでした。そして、前後左右に踊るように動くステップには欧米の記者が
“サンバ・テニス”とニックネームをつけました。“言い得て妙”でした。

初登場のときからそのプレー・スタイルとチャーミングな性格で人気者でしたが、
それを決定的にした出来事があります。2001年の4回戦です。
予選上がりのアメリカのマイケル・ラッセルが相手でした。
両者の力から楽勝が予想されましたが、ラッセルが一世一代のプレーをしました。
6-3 6-4 5-3とリードして第3セット・第9ゲームでマッチ・ポイントを握りました。
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“グガ”の愛称で親しまれたディフェンディング・チャンピオン危うし。ハハハ。
26ストロークのラリーの末にこれを逃れ、逆転で勝利したクエルテンはネットを
はさんで相手と握手を交わしたあと、コートの中央に戻っていきました。
おもむろに、ラケットでレッドクレーの上に何かを描き始めました。
出来あがったのはハートのマークです!
彼はその中にひざまずくとスタンドのファンに投げキッスを送りました。
男の目で見ても実にキュートなジェスチャーでした。とかく外国人には辛らつな
RGの観客たちは地球の裏側からやってきたこの男にハートをわしづかみに
されてしまったのです。ハハハ。

2人目はマラト・サフィンです。
クエルテンの翌年、1998年に初めてRGに登場したとき、ほとんど無名でした。
日本人で彼の存在を知っている人は少なかったと思います。
えへん。ただし、当時 ネットでテニスの情報を熱心に追いかけていた私は当然
知っていましたし、注目もしていました。ハハハ。

直前に行われたデビスカップでロシアがアメリカを苦しめていました。
苦戦の原因はサフィンという若者だとアメリカ・メディアが伝えていました。
どんな選手か興味あるなあと思いつつRGに到着すると、なんと彼の名前が予選の
ドローの中にあるではありませんか。さっそく、コートに駆けつけました。
“未完の大器”は粗削りのテニスで勝ち上がりました。
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本戦のドローが発表されると1回戦の相手はアガシです!
スタッフに強力に売り込んでこのカードを取り上げることにしました。サフィンが
怖いもの知らずのプレーを見せて戸惑うアガシをフルセットの末下し、2回戦では
ディフェンディング・チャンピオンのクエルテンにも勝って、4回戦まで勝ち進み、
一気にテニス・ファンから注目される存在になりました。
その過程で柳恵誌郎という熱狂的なファンを獲得しています。ハハハ。

3人目はラファエル・ナダルです。
彼にとっても…ですが、私にとって不運なことに彼のRGデビューはけがのせいで
遅れました。2003、2004年と続けて直前にケガをしました。2004年は松葉づえで
RGにきていましたが、楽しみだったプレーを見ることはできませんでした。

2005年、満を持してRGにデビューしたナダルは、モンテカルロ、バルセロナ、
ローマで優勝という実績を引っさげていました。実際のプレーを見たのはドイツの
ブルグスミュラーとの1回戦でしたが、たちまち、トリコになりました。
若さにものを言わせた破壊力のあるショットと 決してあきらめずにボールを追う
姿勢に魅了されました。会見での謙虚な応対にも感銘を受けました。
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今はどうか知りませんが、90年代まで、スペイン人選手は欧米ではどこに行っても
冷たい扱いを受けていました。
しかし、早い段階からナダルに対する世界のメディの態度は違っていました。
洋の東西を問わず、メディアは遠くない将来トップにかけ上りそうな選手の匂いを
かぎ分ける感覚が優れているようです。ハハハ。

女子で強烈な印象を残したのはシュテフィ・グラフとマルチナ・ヒンギスです。

グラフは全仏で6回優勝しています。
入場したとたんにスタンドの空気が変わるのが分かる選手でした。背筋をピンと
伸ばして、すたすたとチェアに歩いて行く“女王”の姿に気圧されるのでしょう。
ざわついていたスタンドが静まり返りました。あたりを“支配する”感じです。
放送席から彼女が入ってくるのを見ると、いつも特別の雰囲気を感じました。

サーフェスがまったく違うRGとウインブルドンの両方で強かった選手です。
美貌に加えて抜群のスタイル、しかも、プレーの歯切れもよくて 赤土にも芝にも
よく映えて、彼女の試合はすべて放送に取り上げたくなったものです。ハハハ。
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なにもかもが絵になりました。
ファーストサーブをフォルトしたあと、体をひねって次のボールを待つ姿勢さえ…。
強烈なフォアはもちろんですが、私が好きだったのは単に“つなぐ”だけではない
バックのスライスです。打った瞬間は“長い”と思った打球が測ったように相手の
ベースラインぎりぎりに落ちるさまは芸術品でした。

1999年に そのグラフと決勝で対戦し、“騒ぎ”を起こしたマルチナ・ヒンギスも
忘れがたい選手です。
14歳になった直後にプロ入りしたあと、天才少女として騒がれつつ順調にランクを
上げて行きました。華やかなテニス人生ですが、挫折も何度か味わっています。
最初の二つがRGがらみだったと思います。

1997年のヒンギスは絶好調でした。全豪を含め、出場した6大会すべてで優勝し、
デビスカップでも負け知らず…しかし、好事魔多し。大好きな乗馬でケガをして
2ヶ月近いブランクのあと、前哨戦なしでRGに乗り込んできたのです。
多少苦労しましたが、期待にこたえて決勝に進出しました。相手は予想を覆して
勝ちあがってきたイバ・マヨーリ。
顔合わせが決まったとき、現地の空気は“ヒンギスの初優勝間違いなし”でした。

しかし、勝負はやってみないと分からないものです。
最後までヒンギスの調子が上がらず、マヨーリはスキのないプレーをしました。
結果は、マヨーリが“まさか”のストレート勝ち。
この年のヒンギスはウインブルドン、全米にも勝っています。“たら”・“れば”を
言いたくなりますが、それが勝負の世界の厳しさというものでしょう。ハハハ。

1999年にグラフと対戦した決勝はもっとドラマチックでした。
第1セットを先取して第2セットも2-0とリードしたとき、公平に見てもグラフに
勝ち目はなさそうでした。しかし、そこでテニスしに残る“事件”が起きたのです。
この試合は個人的にもとても懐かしいものです。
詳しくは→ http://bit.ly/LjyibS
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プレースタイルから考えてもヒンギスにはレッドクレーが最も向いている大会だと
言われていました。しかし、皮肉なものです。とうとう、最後までこのタイトルは
とれませんでした。
薬物がらみのスキャンダルで最終的にコートを去ることになったのは“痛恨”です。
しかし、女子で好きな選手を3人挙げろと言われたら、エバート、グラフと並んで
彼女の名前が迷わず出ると思います。

ヒンギスがグランドスラムで優勝できる女子テニスであってほしい…現役のころ
ずっとそう思っていましたが、今も、その思いはまったく変わりません。
by toruiwa2010 | 2012-06-06 09:56 | テニス | Comments(18)
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H2Hはナダルの16―13。
しかしナダルの脳には2011年の6戦全敗が
しみついているはずだ。勝負に徹するプロとして
この屈辱はぬぐい難いはずだ。新しい年になっても
何かが変わるわけはない。
ジョコビッチ攻略はなるのか?今日も正座だ。w


セリエではミラン・ダービーとイタリア・ダービー、大学ラグビーでは早稲田vs明治、
アイスホッケーなら王子vs国土、アメリカン・リーグはヤンキースvsレッドソックス、
バレーボールは鋼管vs新日鉄、日立vsユニチカ、ゴルフはタイガーvsミケルソン…
アットランダムですが、この競技ならこれが見たいという顔合わせがあったものです。
まあ、例えば、の話ですから異論もあるでしょうがご容赦を。ハハハ。

今、男子テニスで万難を排し 事前にスケジュールを調整してでも「これは見なければ」と
思わせるのは、ジョコビッチ、ナダル、フェデラー、トップ3の対決です。何があっても
このカードだけは見逃せません。
年間で6回対戦して一度も勝てなかったナダルのショックの大きさは容易に想像できます。
1位の座を明け渡し、あっという間に大差をつけられました。ショックは本人だけでなく
陣営にもあったはずです。中でも、トニ・コーチは責任を感じたことでしょう。

相手のテニスを分析し戦略を練るのもコーチの役目ですが、トニはどうだったのか?
全米決勝では4セットで12回もサーブをブレークされました。世界の1-2の対戦としては
異常な数字です。オフの間に、有効な対策を考え、それに沿った練習を積み重ねてきたと
信じたいものです。

Men’s Final
Novak Djokovic d.Rafael Nadal 5-7, 6-4, 6-2, 6-7(5), 7-5


全豪決勝:ジョコビッチとナダル、単に仲がいいだけでなく
互いを認め合いリスペクトしている雰囲気が伝わってくる
コイントスだった。こういう顔合わせはめったに見られない。
ミス・ジャッジはしないでほしい。
せっかくの空気を壊さないでほしいと切に願う。
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全豪決勝:両者がキープして1-1。ナダルがラブゲームで
キープしたのにビックリ。一番気がかりな点だからだ。
第3G,ナダルが 0-30 のチャンスをつかんだが強いフォア
2本とエースでジョコビッチが逆転してそのままキープ。
2人に死角はなさそうだ。

ジョコビッチのシューズに優勝した全豪、全英、全米の
トロフィーのパッチが貼ってあった。いいアイディアだ。
残るは全仏か。いつかやってのけるのではないか。

序盤ナダルの好調が目を引く。体調もかなりいいのだろう。
ショットのミスが相変わらず少ない。
5Gで初めてのジュースになる。
ナダルがスーパーショットをみせ2度目のBPでブレーク
アップした。いつになくジョコビッチのエラーが多い。
力みか?
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6G、ジュースを重ねて11分を越えるロングゲームの末
ナダルがキープした。サーブの調子がいい。ジョコビッチの
エラーの多さは気になるが、実に気持ちのいい打ち合いが
見られる。さすがに世界の1-2だ。両者ともにこのまま
行ってほしい。

7G(4-2 ナダル)ジョコビッチのショットに鋭さが出てきた。
ナダルは何が何でもこのセットをとっておかないと後々
厳しくなるかもしれない…気がする。ハハハ。 

8G(4-3ナダル)、ジョコビッチが3つ目のBPをようやく
コンバートしてブレークバックした。4-4。
このゲームも9分以上かかった。ナダルのサーブ・キープが
苦しくなっている。 

ウインブルドン、全米と連敗したときとは様相が違う。
昨夜は勝てる可能性を20%とみていたがこの試合は明らかに
両者五分だ。ナダルが十分戦える見る。ただし、ただし、
ジョコビッチの調子は開始時よりかなり上がっている
(5-4ジョコビッチ)

11G(5-5 )、ナダルがBPをつかむ。最後はジョコビッチが
バックハンドをロング。第11ゲーム終了6-5でナダルが
1ブレークアップとした。これは死んでもものにしなければ
勝機はないと思わなければ。長い試合になりそうだ。

ナダルがきっちり締めくくった。40-15からジュースに
持ち込まれたがそこからの2ポイントはいいサーブだった。
2人の今の立場を考えたらこれで五分か?新聞の見出し
“NAKED AMBITION”は「むき出しの野心」でよろしいか?

第1セットのジョコビッチはファーストサーブが51%しか
入っていない。しかも入っても57%しかポイントに
結びついていない。これでは本来のテニスはできないだろう。
気分的にはスコア以上にしんどいのかもしれない。

2S/3G、ジョコビッチが30-30からキープ。
今日の坂本さんの解説はポイントを押さえていて分かりやすくて
いいと思う。あまり小難しいことを言われても分からない。
この程度で十分だ。もっとよく知っている人は解説など
要らんだろう。w。

2S/4G・・・ジョコビッチがチャンスを生かしてブレークアップした。
すごいフォアのローボレーがベースライン上に落ちた。
まぐれじゃなくて、これぞ匠の技だ。3-1ジョコビッチ。

ジョコビッチのサーブの確率、ポイント獲得率ともに上ってきた。
しかし、この試合、ひいき目でなくナダルの戦う姿勢がすごい。
ポイントがどうであっても常に獲物を狙う目でボールを
追っている。このセットもまだ分からない。

屋根が少し閉まってるなあ。雨の予報でも出ているのだろうか。
それは勘弁してほしい。せっかくの試合に文字通り水をさすなよ。
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2人の好プレーが続く。ラケット・スピードが速く、鋭い打球が
飛んでいる。観客は楽しんでいることだろう。
今日でオーストラリアの夏の催しものはほぼ終わるはず。
緩やかに秋に向かうのだ。2時間を超えた。
7ゲーム終了、5-2ジョコビッチ。 

第9ゲーム(5-3)、リードしたジョコビッチが最後ダブルフォルトで
ゲームを落とした!!ジョコビッチの表情に自信が戻ったかに見えたが、
ナダルの決してあきらめない姿勢が土壇場のブレークを生んだ。
5-4、なおスコアはジョコビッチ有利。 

今度はナダルがセットポイントでダブルフォルト!
これでセットカウントは1-1だが、形勢は6-4でジョコビッチ有利に
なったとみる。、このセットも1時間をこえた。
しんどい試合になってきた。
楽しむ気持ちはどこかに行ってしまいそうだ。w。 

第3セット第2ゲーム、時間はかかったがナダルがキープ、1-1。
数字を見ると目立つのは相手のセカンドサーブに対するポイント
獲得率だ。58-47とジョコビッチがリード。
2人のデータで一番差がついている。

3S/4G、ジョコビッチが先にブレークアップ。
土壇場で追い付かれて嫌な感じになりかけた第2セットを結果的に
とれた事で気分的に優位に立ったジョコビッチがカサにかかって
きそうだ。こういう状況では「6連勝中」が効きそうな気がする。

3S/6G、ナダルがジョコビッチに追い立てられるようになってきた。
試合のペースは変幻自在のジョコビッチが完全に握った。
そのジョコビッチはナダルのファインショットに拍手を送っていた。
王者の雰囲気を漂わせている。4-2ジョコビッチ。 

5-2とリードの第8ゲームをジョコビッチがラブゲームでブレークして
セットカウント2-1とした。
最後のポイントはナダルがまったく追う気配を見せなかった。
心理的にも追い込まれてしまったかもしれない。 
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さて9時からは「運命の人」を録画しつつ、「行列…」を見る。
隣のテニスはめでたくミュートに。ツイートは少なくなる。
笑いながらつぶやくのは難しい。ハハハ。

ナダル、入魂のバックハンド!!
こういうので息を吹き返す可能性もある。 

「行列・・・」に小島慶子。計算づくの露悪ぶり、鼻につく。

4S/5G(2-2)・・・ナダルの奮闘も及ばず、ジョコビッチがキープ。
ぎりぎりのボールがネットにかかる、ラインを割る。
疲れて体が思っているポジションに入らないのではないか。
さて、どちらが先にブレークするか。 

4S/6G(3-2ジョコビッチ)、30-30空ナダルが踏ん張った。
最後の2ポイントはすごかった。これが続けば勝負になるが、
ジョコビッチがさせてくれないのだ。

ナダルにしては珍しいネガティブサインが出始めた。
打っても打っても決まらない拾われる。さすがのナダルの強じんな
精神力さえ崩してしまうジョコビッチのテニスには驚くしかない。
第7ゲーム終了、4-3でジョコビッチがリード。

4S/8Gでジョコビッチがブレークアップのチャンスを逃がした。
GS3大会連続優勝に王手をかけるかと言う場面だった。
ナダルが最後までファイトする姿を見せている。当たり前のことだが、
マレーなどとくらべると感動を覚える。

ここで雨か。途中で書いたが、予報が出ていたんだ。
どの時点かで雨が降ると。屋根がいつもよりしまっていたもの。
放送席は触れなかったなあ。 
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2人がロッカーに行かないところを見ると長くは降らないのだろう。
この雨がどう影響するかは微妙だ。普通はリードされている方に有利に
働くといわれるが、今まさにナダルがいいプレーをしているところ
だっただけに…。

データを見ると、相変わらず相手のセカンドサーブでポイントをとる率で
ジョコビッチが大きく差をつけている。64-46%だ。 

4S/10G(5-4ジョコビッチ)・・・数字的には追いつめられたナダルがどんな
プレーをするか。打ち過ぎて最初のポイントを失った。

0-15からナダルがキープ。
この局面だけを考えれば五分のプレーができている。TBに持ち込んで
このセットをもぎ取ればチャンスは膨らむ。
ジョコビッチがそうさせてくれるかだ。

ジョコビッチの今のバックのクロスはおかしい。
疲れで体が回らなかったんじゃないのか。

4S12G(6-5ジョコビッチ)、ナダルがラブゲームでキープしていよいよTBへ。 

ジョコビッチにフォアのミスが出て3--2ナダルがミニブレーク一つリード、
しかし、すぐにブレークバックして3-3.

ナダルがもう一つ落としてジョコビッチが逆転した。4-3ジョコビッチ。 

先が見えてきたジョコビッチに再び活気が戻った課に見えたがフォアの
ダウン・ザ・ラインがジャストアウト!ミニブレークが消えた。
5-4ジョコビッチ。

ジョコビッチが焦ってフォアをネット。5-5。サービスウィナーで6-5、
ナダルにセットポイント!!

ジョコビッチのフォアがアウト!!ナダルが粘り勝った。
セットカウント2オールとなった。すごい試合だ。
セットカウント1-1のときに6-4でジョコビッチ有利と書いたが、
ここは5.5-4.5で精神面を含めナダルが逆転したように見える。

5時間近く戦ったあとにナダルの体から発散される精気がすごい。
このセット先にサーブするめぐりあわせになったナダル、キープして
行けば終盤に行って心理的に優位に立てる。

ジョコビッチは少し背中に違和感があるかもしれない。
第4ゲーム第1ポイントのファーストサーブをフォルトしたあと妙な
ゼスチャーを見せた。放送席は要注意だ。

第5セットは両者キープが続いている。3-2ナダル。
やはり形勢はナダル有利に見える。サーブをキープする形も、体の動き
ショットの鋭さもナダルの方がいいようだ。

6G,30-30からフォアの逆クロスをジョコビッチがアウト。
ナダルにBPがきた。ナダルの深いフォアをジョコビッチ返せず!
4-2ナダルがブレークアップ。

ナダルと言うやつはすごい男だ。
5時間プレーした挙句、第1セットより動きがいいしショットも
今の方がいい。呆れた。ジョコビッチは厳しくなった。
思い出せ、6連勝を。

リードした第7ゲームでナダルにもったいないミスが出た。
そのあとジョコビッチの強打を返せず30-40。更にジョコビッチの
深く返したリターンを返せずサーブを落とした。
流れから見てナダルがかなり優位に立っていたが分からないものだ。

すごいラリーだった。今日一番の31ショット!あっぱれな2人に拍手!

4-4の第9ゲームでジョコビッチがブレークPをつかんだがナダルが
いいサーブで逃げた。
ジュースからはドロップショットと相手のエラーでキープ。
さあ、スコア的には優勝に王手がかかった。ファイナルセット先に
サーブする有利さがここにある。

5-5からの11ゲームでジョコビッチにBP。
しかし、いいセカンドサーブでかわすナダル。しかし、フォアの
エラーで再びBP。ここでナダルのバックハンドがネットにかかって
ジョコビッチブレークアップ!

第12Gは6-5とリードしたジョコビッチのサービング・フォー・
ザ・マッチだ。 
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ジョコビッチが二転三転した苦しい試合をものにしてGS3大会連続優勝。
おめでとう。実況アナに嫉妬したくなるすごい試合だった。
ナダルの執念も見事だったがこの1年の呪縛から解放される絶好の
チャンスを自らのエラーで逃したのは惜しまれる。

文句なしに歴史に残る試合でした。
ふりかえれば、あそこでこうしていたら、ここでこうだったら、と思う場面はあります。
しかし、それを言うのは野暮というものでしょう。ハハハ。
テレビを通じてでも、この試合に立ち会えたのは幸せなことです。
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ジョコビッチには深い喜びと満足感があるでしょう。
そして、ナダルの“リベンジ”はローラン・ギャロスまで4ヶ月 待たなければなりません。
しかし、テニス・ファンはナダルの巻き返し、フェデラーの復活を期待しています。
戦国時代の女子、3強が際立つ男子…今、テニスが面白いです。

ああ、しかし・・・
23日:79回(錦織vsツォンガ)
27日:81回(ナダルvsフェデラー)
29日:75回(ジョコビッチvsナダル)


明らかにつぶやきすぎです。激しく疲れて今朝は放心状態です。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-01-30 08:49 | テニス | Comments(32)
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遠く、水泳の偉人・古橋広之進には橋爪四郎がいました。
大相撲・栃錦には若乃花が、野球の長嶋茂雄には王貞治がいました。
現在でも 卓球の福原愛には石川佳純が、フィギュアスケートの浅田真央には
キム・ヨナや安藤美姫がいます。
どれも素晴らしいライバル関係にあると言っていいでしょう。

テニスの世界にも、ボルグvsマッケンロー、エバートvsナブラチロワの時代に続いて、
グラフvsセレス、サンプラスvsアガシの時代がありました。

ラファエル・ナダルとロジャー・フェデラーはこの5~6年、テニス・ファンに素晴らしい
試合を見せてくれています。
昨日の試合も両者が全力を出し切った見事なものでした。
晩御飯を早めに済ませてじっくり観戦しました。ツイートも4時間近く。ハハハ。
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Men’s Semi-Final
Rafael Nadal d.Roger Federer 6-7(5), 6-2, 7-6(5), 6-4


ナダルvsフェデラー:プレースタイルも対照的だから
興味が尽きない。H2H はナダルの17勝9敗、去年も
3勝1敗でナダルだが、予断を許さない対戦だ。
大会のHPにもComplete Rivalry(完璧なライバル関係)
とある。正座してみる。

比較表:海外では最後にintangibleという項目が来る。
辞書には「触れることができない」「実体のない」と
なっているが「いわく言いがたい部分」と訳して伝えてきた。
今、男子のトップ3がほかの選手と対戦すると、必ず
「5.0」がつくだろう。
(ともに試合開始前)

早めの勝負でポイントがとれるフェデラーと、どうしても
時間がかかるナダル・・・ここまではその差が出ている
ように見える。1ブレークアップのフェデラーが2-1と
リードして両者チェアへ。
スコア以上にフェデラーが優位に立っている。
(第1セット・第3ゲーム終了)

フェデラーのドロップショットは絶妙のタイミングだった。
彼ほどの名手でも、フォアのDSはぎこちなく見えるから
おかしい。
(第1セット中盤)

今日のフェデラーにはここまで死角がない。
特にフォアは完ぺきに近いのではないか。組み立てた挙句の
ぎりぎりに打ち込む「決め」のショットは並みの選手なら
ラケットも届かないだろう。
ナダルが追わないケースも目立っている。もしかすると
(第1セット中盤:フェデラーがリード)

いい感じで気合が入ったナダルがブレークバックした。
このセットはチャンスがなさそうだったがよく追いついた。
4-3でフェデラー。
(第1セット・第7ゲーム終了)

がっぷり四つ。期待にたがわぬ接戦になった。
各セットの勝負の分かれ目は極めて微妙なところに
出てきそうだ。その積み重ねで決勝進出者が決まる。
見る方も力が入るがプレーする選手はもっと大変。
だから優勝すれば1億円もらえるわけだが。
(第1セット終盤)

NHKのサッカー中継じゃないが、ナダル、ここは要注意。
ハハハ。 
(第1セット・第10ゲーム:フェデラー 5-4)

ナダル、毛の先ほどの油断もなかった。5-5!! 
(第1セット・第10 ゲーム終了)

第1セットからタイブレークに入る。
セット終盤の 2人の集中はすごかった。両者ともに一分の
スキも見せないところが素晴らしい。
これがトッププレーヤーのプレーというものだ。
これなら入場料が惜しくない。WOWOWの契約金だって。ハハハ。 
(第1セット・第12ゲーム終了)

フェデラーがTB序盤のミニブレークを守って
第1セットを先取。並みの選手ではない。
「腐ってもタイ」のフェデラーがとったのだ。
フェデラーの優位は動かない。さあ、ナダルが
どう巻き返すか。今大会の彼はいつもほどの鋭さに
欠けているが。
(第1セット終了)

いけません。ナダルが第2セット第1ゲームでいきなり
サービス・ダウン。フェデラーにスキなし。ナダルには
打つ手なし。八方塞がりだ。…と思ったら第Ⅱゲームで
ブレークバック。フェデラーはナダルを相手にして、
やっちゃいけないことをやってしまった。
(第2セット・第2ゲーム終了)

徹底的に相手のバックを攻めるナダル。
ブレークバック&キープで2-1としたがショットにいつもの
切れがないように見える。本来の出来からほど遠い。
特にネットを越えるべきボールがネットにかかるケースが
目につく。これで勝てるのか?
(第2セット序盤)

2-2からの第5GをナダルがBPを逃れてキープ。
しかし、フェデラーの動きがシャープだ。いつまでも若いなあ。
コンディショニングがうまいんだろう。
ロンドン五輪まで頑張ると言ったとき、?と思ったものだが、
次のオリンピックだってやれそうだ。w。
(第2セット序盤)

ナダルはこのゲーム狙ってるな。 
(第2セット・第7ゲーム:3-3)

0-30からナダルの超・超スーパープレーが出た!!
すごい守備力だ。0-40。2ポイント許したが最後も素晴らしい
ダウン・ザ・ラインのパスでブレーク。
ナダルがこの試合初めて実質リード。 
(第2セット・第7ゲーム終了)
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この中断はダメだよね。形になって現れなくても流れに
影響するのは明らかだ。どうしても花火を辞めないのなら
やはり全豪の開催時期を動かすべきだ。本末転倒だけど。 
(第2セット終盤の中断中)

第8ゲームのフェデラーは集中力を欠いたプレーで
エラーが多く自滅の形になった。
花火の影響とは言わないが。6-2でとったナダルがセット・
オールに持ち込んだ。さあ、仕切り直しだ。
この試合、どっちが勝ってもおかしくない。 
(第2セット終了)

3S/2Gは0-40から辛うじてキープしたが中断以後
フェデラーがすっかりおかしくなった。さえない表情や
動きなどネガティブ・サインが出ている。
気のせいだろうが体の張りもなくなった。逆に、ナダルは
実にもったいないゲームをとりそこなったものだ。
(第3セット・第2ゲーム終了:1-1)

坂本解説の通り、ナダルという男は0-40を逃がしたからと言って
動揺したりひきずったりしないんだ。2-1からの第5ゲームも
きっちりとキープして3-2とリード。勝敗の行方はフェデラーが
試合序盤の調子を取り戻せるかどうかにかかってきた。
(第3セット・第5ゲーム終了:ナダル 3-2)

3-3からのサービスゲームをナダルが落とした。
四つ目のBPをフェデラーがものにした。4-3、フェデラーの
1ブレークアップ。このリードを守れるか。
(第3セット・第7ゲーム終了)

やはり、守れなかった。
気のせいか、ナダルの動きがよくなってる。
予測もいいのだろうが。4-4
(第3セット・第8ゲーム終了)

11Gまでサービル・キープが続いてナダルの6-5。
第1セットに続いてTBか。 
(第3セット・第11ゲーム終了:ナダル 6-5)

12G (N6-5)30-30からフェデラーがフォアをネット。
セットポイント。強烈なフォアで逃げるフェデラー。
アドバンテージから最後はサービスウィナーでフェデラーが
キープしてTBへ。
(第3セット・第12ゲーム終了)

TB第2ポイントでナダルがドロップSでミニブレーク。
2-1ナダル。
(ナダルが見せたこの試合初めてのDSだった)

TB第6ポイント。バックのパスでナダルが二つ目のミニブレーク。
5-1ナダル。

フェデラーフォアをネットにかけて6-1ナダル セットポイント。
1本目はフェデラーが鮮やかなバックでポイント。6-2ナダル。
もう1ポイントブレークして6-3ナダル。もつれるのか。 
(第3セットのTBは終盤にもつれた)

フェデラーがさすがの4ポイント連取で6-5ナダル。
最後のセットP。

フェデラーがフォアをネット。7-5でナダル。
セット・カウントは2-1ナダルとなった。思えば2セット終盤で
9時になって花火大会が始まりフェデラーがおかしくなった。
流れは微妙なところで変わる。
フェデラーに ひっくり返す精神的スタミナはあるか。 
(第3セット終了:さっとカウント2-1でナダルがリード)
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6-1でおわるのと6-5まで追い上げたので違うか?とアナ。
違いますねえ、と坂本さん。ありがちな会話だが本当に
そうだろうか?はるかに格下ならともかくフェデラーだと
徒労感だけが残る気がしないでもない。
(第4セット序盤)

4S/3Gでナダルが先にチャンスをつかむ。サービスウィナーで
フェデラーが逃げる。ジュースからサービスエース(207KM)。
最後はボレーウィナー。フェデラーまだまだ死んでない。
当たり前だが。
(第4セット序盤)
(第4セット・第4ゲーム:ナダルが続く4ポイントを連取)

いや、今の1st poinntの失い方、ナダルよくないぞ。 
(第4セット・第4ゲーム:ナダルがエラーで失点)

完全な杞憂だった。ハハハ。 

4S/5G(2-2)。15-15からフェデラーのフォアがネット。
ナダル、鮮やかなフォアのパスで15-40。BP二つ。
死んでもコンバートしたかったナダルだが、フェデラーが
4ポイント連取してキープ。これはみごと。 3-2フェデラー。
(第4セット・第5 ゲーム終了)

TBSドラマ「最高の人生の終わり方」が始まる。
とりあえずミュートで見始めるか。 試合の方は3-3。
(テニスは佳境&ドラマ始まるでジレンマ)

訂正:やはり、ドラマを音付きで、テニスは音量を極力
絞って並べて見る。ハハハ。
(テニスは見りゃ解る&ドラマは分からん)

4S/8G(F4-3)。不利な情勢だが、フェデラーも粘り強く
いいショットを打っている。このゲームは2度のジュースに
持ち込んだが集中しているナダルに逃げられた。
ナダルには強いショットに加えて相手を大きく上回る動きがある。 
(第4セット・第8ゲーム終了)

4S/9G(4-4):30-30空のラリーを制したナダルにブレークP. 

一度はジュースからアドバンテージを持ったフェデラーだが
ナダルのスーパーショットが出てまたブレークP!

最後はフェデラーのバックハンドがサイドラインを割って
ブレークアップ!! チェアに戻ったナダルの気合の入った
顔つきに惚れる。
(第4セット・第9ゲーム終了:ナダル 5-4リード)

さて、ナダルのマッチゲームだ。
フェデラーファンはそれを望んでいるだろうが、これを逃がす
ナダルじゃないと思う。 
(第4セット・第10ゲーム直前)
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10Gはもつれた。フェデラーがBPを二度にぎったがぎりぎりの
ボールがラインの内側に入るなどナダルの執念が見えた。
最後はフェデラーのフォアがベースラインを越えナダルがこの
素晴らしい試合を制した。
グレート・ライバルリー。フェデラー寂しいなあ。
(試合終了)

…テニス・ファンでよかったなあとしみじみ思うのはこういう試合に巡り合ったときです。
それは、選手が 自分のやってきたことを信じ、持てる力をフルに発揮して相手を倒そうと
必死でプレーする姿にしびれ、信じられないスーパー・ショットに感動するからです。
最後の“寂しいなあ”は、ラケット・バッグをかついでコートを去っていくフェデラーの
うしろ姿に贈ったものです。
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これで、対戦成績はナダルの18勝9敗と大差がつきました。
しかし、対戦するたびに互いのいいところを引き出し合うこの2人は 対戦成績に関係なく
“偉大なライバル関係”にある、と言っていいでしょう。
by toruiwa2010 | 2012-01-27 09:41 | テニス | Comments(17)
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Men’s 4th Round
Nishikori d. Tsonga 2-6 6-2 6-1 3-6 6-3


試合開始の11時から終了の2時半まで、みっちり3時間半、つぶやき続けました。
試合のことだけじゃなく、あれやこれやの雑音に対する対応も含めて…。ハハハ。
昨日の錦織のBehavior(ふるまい)は、まったく問題がなく、苦言を呈さずに済んで
なによりでした。

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錦織に少し気負いが見える。それにしても見るたびに
サーブがよくなっている気がする。チャン、ヒューイット、
ナダル・・・みんなサーブの改良でランクアップして
行ったことを思い出す。
(1S/1G 終了)

私は「応援放送」はできません。私が実況すると
日本選手が負ける率が高いです。
見たくも、聞きたくもない…という人が山ほど
いるはずです。特に、昨日の今日は。ハハハ。
@xxxx この試合、岩佐アナで観たい!
(1S 中盤)

ツォンガのフォア! 第1セットを失ったが最後のゲームで
粘れたのは意味がある。第1Gのサーブ&ボレーがチームの
プランじゃなかったと聞いてビックリだ。今日の相手の調子を
見るとかなり厳しい。2ゲームの落とし方がよくない。
(1S 終了)

錦織はセカンドSを攻められている。
逆に錦織は攻められないでいる。そこにも差がある。
今日に関しては、攻めの評価はT 4.5-3.0 Nだ。 
(2S 序盤)

土橋解説に?と思うのは今のところだ。
「こういうところもアピールできるようになった」…
当たり前のことだろう。アナウンサーが応援するつもりで
言うのはまだ分かるが、解説はダメだ。
むしろアナが言ったらたしなめる立場だろうに。 
(2S 中断中)

中断はサーバーだったツォンガに不利だったと思うが
いいブレークだ。錦織のショットに力が乗るようになってきた。
ツォンガのサーブに乱れが出ているからここはチャンスだ。
このゲームは死んでもキープ! 
(2S 再開後)

アップ&ダウン・・・中断のところで張り詰めた空気が抜けたように
見えたツォンガが持ち直してきた。この辺りがトップ10の力か。
錦織は気をつけないと追いつかれるぞ。
(2S 終盤)

1セット・オール。ツォンガのようなタイプの選手は
粘る力が弱いと思う、第2セット終盤の彼はまさに
その典型だった。錦織の粘りには定評があるところ。
現段階ではほんのわずかだが錦織有利か。
第1ゲームのキープに全力を挙げたい。
(2S 終了)

ツォンガの集中がよくない。
1Sにはなかったようなエラーが出ている。ここは大きな
チャンスだ。コートにいる錦織は当然感じているはずだが。
(3S 序盤)

相手が無茶打ちしてくれている。引き離したいところ。
今のリターンエースは気にすることない…と思ったら、
ピンチだ。
(3S 中盤)

30-40からの連続3ポイントはすごかった。
特に、ジュースに持ち込んだフォアに成長の跡が見える。
トップ10のプレーだった。脱帽。
(3S 中盤)

ツォンガの間合いが短くなった。
メンタルの弱さがうかがえる。勝機が見えてきた。
(3S 終盤)

ツォンガのメンタルが「Don't care」になった。
えっ、ベスト8?すごい。出かける時間だ。ちなみに昨日から
フォロワーの増減があったがトータルすると25人増えた。
テニスファンに良識派がいたということでいいかしら。w
(3S 終盤)

日本人が錦織をほめるのは分かりますが、冷静な目には
第2セット中断以後のツォンガはトップ10らしくなかった
という感じに見えます。
(3S 終了)

有難うございます。出かける時間になりました。
@xxxこの試合を岩佐さんの実況で見たいと思うテニスファンは
かなり居ると思います。
(3S 終了)
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恥ずかしながら、出かけるのを急きょやめて観戦を続行。
ここで出かけたら何を言われたか分からないし。ハハハ。
(4S 開始直後)

ツォンガに集中が戻っているようだ。
サッカーのNHKアナなら「要注意」というところだ。ハハハ。
あたり前だがどちらが先にチャンスをつかむかにかかる。 
(4S 序盤)

黄色信号が点灯!
(4S 中盤)

錦織、ブレークされた。ここは本当にメンタルが強いか
どうかを示す場面になった。本人には関係ない話だが
日本の男子テニスにとっても正念場だ。
(4S 中盤)

ツォンガのキープはアップアップだった。
錦織の攻撃が苦しめた。このセットに関してもまだ巻き返す
チャンスはありそうだ。かなりの好試合になっている。
(4S 終盤)

0-40からキープを許した。ふりかえるとき、「あそこがなあ」と
ならなければいいが。ツォンガの集中が戻っているから少しの
油断もダメだ。負けずについて行くこと。このセットだってまだ
チャンスはある。
(4S 終盤)

嫌な場面もあったがよくキープした。
特にアドバンテージをとったバックのダウンザラインは見事だった。
ファイナルをサーブから始められるのは終盤に行って心理的に
優位に立てる。キープを続ければの話だが。
(5S 序盤)

勝負所を逃がさないブレークだった。
本当にトップに近いプレーができている。
いよいよベスト8が見えてきた! 
(5S 序盤)

ピンチをよくしのいだ。
第5セットは精神力の勝負と言われるがまさにその通りだ。
土橋の言う通り、メンタルでは錦織がかなり上回っている。 
(5S 中盤)

さて、サービング・フォー・ザ・マッチか。
普通はかなり緊張する場面のはずだが、錦織はそういうタイプの
ようには見ない。テンション民族と言われる日本人らしくないなあ。
いや、別にかまわないのだが。ハハハ。
(5S/9G)

錦織の大金星を素直に祝福する。ベスト8は立派だ。
振り返れば第2セット中断の場面だ。相手の張り詰めた緊張が
解けたように見えた。サーブが「あの場所」に落ちたことが
錦織に幸いした。勝負のアヤは実に微妙なところにあるものだ。
(試合終了)
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グランドスラム・ベスト8初進出にもかかわらず、コートに大の字になることもなく、
ガッツポーズも控えめにネットに向かったのがよかったですね。
ネットの反対側まで握手をしに来たツォンガはさらによかったです。
会見を含めて、これこそ“グッド・ルーザー”だと思いました。


おまけ
昨日、妻が京王デパートで山形の名物駅弁「牛肉どまん中」を買ってきました。
去年、蔵王に行った帰りに食べて感激した経験があります。
保温バッグを持参したおかげでおいしく頂きました。
(駅弁大会は今日までです))
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by toruiwa2010 | 2012-01-24 09:12 | テニス | Comments(39)