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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:サッカー( 53 )

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12/03
EURO2012組分け…グループB!
オランダ、デンマーク、ドイツ、ポルトガル。
均衡を図ろうとしているのだろうがいつだってドローの
いたずらに泣く国が生まれるなあ。
これは来年の6月はリーグ戦から目が離せない。
寝不足を覚悟しないと。

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来年6月に開幕するユーロ2012もWOWOWが放映するようですね。連続5大会…
権利獲得競争が激しくなっている中でよく頑張っていると思います。もしかすると、
スカパーとの間でほかのソフトとの“住み分け”ができているかもしれませんが。
ええ、これとこれはウチが取りに行くので、おたくは手を出さないでください…的な
暗黙の取り決めをして権料のつり上げを防ぐ“企業防衛策”です。
実際にやっているかどうかは知りませんよ。ハハハ。

それにしてもグループBはすごいですねえ。
この4ヶ国の中から グループ・リーグの段階で二ヶ国が消えるのですから。
どの国の監督も表面はともかく、結果が出た瞬間は内心、「えらいことになった」と頭を
抱えたことでしょう。ハハハ。

初めて実況した1996年イングランド大会を思い出します。
当時、ヨーロッパのサッカーはまだまだ遠い存在でした。WOWOWのセリエの放送は
始まっていましたから イタリアのことはそれなりに情報があり、そこでプレーしている
外国人選手についても分かる部分はありましたが、代表チームの情報は僅かなことしか
伝わっていなかったのです。

それでも、内外の雑誌をかき集めて資料づくりをしました。
このときの実況陣は柄沢・八塚両アナと私で、ロンドンをベースにする私はイングランド、
スコットランドなどがいるグループAと グループDのデンマークvsクロアチア戦を
担当することになっていました。つまり、グループB,Cの8ヶ国とDの2ヶ国については
決勝Tまで実況する予定がなかったのです。

直前のフレンチ・オープン・テニスも担当する私はユーロが開幕する1ヶ月前に日本を
出発するという“ハンデ”がありました。パソコンなどまだ普及していない時代です。
…時間と労力の節約を考えました。当面 担当しない“10ヶ国”が決勝Tに出る可能性を
考えて自分なりにランク付けし、それに応じて資料を集めることにしたのです。
“手抜き”などと言わないで下さい。経験を積んだアナウンサーが同じ状況に置かれたら、
10人中9人は きっと同じことをするはずです。強弁。ハハハ。

グループCはドイツ、イタリア、ロシア、チェコで構成されていました。
当時の力関係からはドイツとイタリアが勝ち抜けると考えるのが“常識”でしたが、
念のために「曲者だから」とロシアを入れ、チェコは可能性がないと判断しました。
Aの中で実況の予定がないスイスと、Bのルーマニア、Dのトルコも外しました。

テニスの仕事をこなしつつ、資料をあさりましたが、思うように行きません。
それでも、国ごとに用意した12枚の大型封筒には少しずつ資料がたまって行きました。
“外した”4ヵ国も、封筒だけは用意しておきましたが、空っぽのままです。ハハハ。
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グループC で、もたついているイタリアをしり目に チェコが決勝T進出を決めたときは
スタッフ全員が肩を落としました。セリエを放送しているWOWOWにとって イタリアが
グループ戦で消えることは“あり得なかった”のです。
そして、私にとっては“情報がない”チェコが出てきたことは大問題でした。もちろん、
外した方が悪いんですが。ハハハ。

開催地がイングランドでしたから、英語の新聞雑誌があふれていたのは幸いでした。
チェコの情報を求めて古い新聞まで探し回り、なんとかピンチを脱しました。
ランクに従ってシードをするなど、できるだけ各グループのレベルを合わせて 強い国が
早い段階で消えることがないようにしているはずですが、抽選はときに“悪さ”をします。
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今回のグループBもその典型です。
オランダ、デンマーク、ドイツ、ポルトガル…6試合すべてが“決勝T並み”に魅力のある
カードですから目が離せません。この冬、ヨーロッパ中の職場や家庭、カフェやバールで
サッカー・ファンは“経済危機”と“グループB”について激論を戦わせることでしょう。
ハハハ。

11日はクラシコですね。
メッシとCロナウドの直接対決じゃ、見ないわけにはいかないなあ。
ああ、サッカーに関してはすっかりミーハーになってしまった。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2011-12-07 09:52 | サッカー | Comments(4)
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野球の豊田泰光、先日、“最後の”解説をしたテニスの柳恵誌郎、サッカーの加茂周…
それぞれの分野で立派な実績を残し、引退したあとも解説などで活躍した“先輩”たちを
心からリスペクトします。
同業では、元NHKの岡田実(故人)、元ニッポン放送の深沢弘両アナでしょうか?

面識はありませんし、申し訳ないことに書いたものをきちんと読んだ記憶もないのですが、
サッカー記者の“大先達”、賀川浩さんについても、いつも、心のどこかで深い敬意を
払っていました。86歳で、今もご健在と聞きます。
私などは60代から“老害”呼ばれましたが、この方についてはそういう話を聞きません。
記者として日本のサッカー・ジャーナリズムをリードして来た人ですから当然でしょう。
権威的存在には拒絶反応が出てしまう私ですが、“別格”です。
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朝日新聞夕刊に連載記事「ジャーナリズム列伝」があり、先日、“「基準」は釜本”という
見出しとその隣に賀川浩の名前を見つけたとき、「もしかして…」と思いました。
釜本についてずっと考えていたことが、この一流記者と一致しているのか…

産経新聞記者、賀川さんが釜本邦茂(現・日本サッカー協会顧問)のプレーを初めて見たのは
釜本が京都・山城高校1年のときだったそうです。
<<<大柄ながら、球を受けるときの体のバランスが美しいフォワードがいた。1年生の
釜本邦茂だった。「何か異質なものが日本サッカー界に現れたという不思議な感覚だった」。
賀川の第一印象だ。>>>

<<<賀川にとって、ストライカーの基準は釜本なのだ。昨夏の南アフリカW杯で活躍した
本田圭佑にしても「体は強いけど、足は釜本より遅い」。世界の一流選手に取材しても、
無意識に比べてしまう。W杯を取材しても「このチームの前線に釜本がおったら、どない
なるかな」と考える癖がついた。>>>

<<<(釜本の引退試合に寄せた惜別の文)「…釜本に匹敵するプレーヤーの出現も、あるいは
メキシコ五輪以上の強力チームが現れるのも遠くはないだろう。しかし、ストライカー
釜本邦茂は二度とみることはできない」>>>

<<<(釜本引退から27年の現在)「釜本を超える点取り屋なあ。まだ、誕生しとらんな」>>>

…この日の記事を読みながら、いったい何度首を縦に振ったでしょうか。
サッカーに関して、これほど“禿同”(はげどう)、つまり、“激しく同意”できた記事は
初めて読んだかもしれません。ハハハ。
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早稲田の学生だったころ呼ばれていた代表でのプレーからしか見ていませんが、やはり
特別な選手でした。
当時と今では、当然、チームの戦術も選手のプレースタイルも違いますが、チーム内の
“存在感”が飛びぬけていました。日本人離れした身体能力も圧倒的な決定力もまわりの
選手と大きな差がありましたから、どこに行っても“untouchable”の存在でした。

センター・フォワードとしてトップの位置で常にボールを要求していました。
たぶん、彼の頭の中には“守備”に2文字はなかったと思います。
自分で「今だ」と思う瞬間にボールが来なければ、両手を広げて“あからさまな”不満の
ゼスチャーをしていたものです。ハハハ。
8割、9割が年上の記者たちとのやりとりでも傲慢・不遜の態度に終始していましたから、
能力は認めつつ 反発する記者も大勢いました。

しかし、決定率の高いシュート力は認めないわけにはいきません。
ペナルティ・エリア周辺でボールを持てば、DFのマークを外して右足を振ってボールを
ネットに叩きつけていました。支えたのは圧倒的な体力です。
そのころの日本人としては“規格外”の体でした。日本サッカー界を盛り上げるために
企画されたポスターで披露した後ろ姿のヌードは大評判になりました。このとき40歳!
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ムキムキの筋肉が近代サッカーに向いているかどうかは別にして、当時の釜本は世界を
相手にしても体負けしませんでした。全盛期の奥寺康彦を一回り大きくした感じです。
相手は相当のプレッシャーを受けているように見えました。
よく思い出すのは、ボールを持った釜本とDFが向き合ったときの光景です。
ボールが釜本の50cmほど前にあって、足はボールに触っていない状態でも、相手DFは
なかなか飛び込めませんでした。飛び込めば、抜かれることを知っているからです。
触れていないボールを完全に“支配”していることがよく分かりました。

高校時代から“お山の大将”でしたから、周囲、特にマスコミとの応対に問題があって、
とやかく言われることがあり、ナビスコ・カップの取材で監督・釜本に話を聞いたことが
ありますが、実に“嫌な感じ”でした。
しかし、それはそれとして、私も 日本のサッカー史上最高のストライカーは釜本邦茂だと
固く信じます。サッカー人気が盛り上がっている今この時代に彼がプレーをしていたら…
と思うオールド・ファンは多いはずです。
同時に、一度でいいから 海外のクラブチームでプレーさせたかったなあと心から思います。

賀川さんが言う通り 釜本以後に彼を上回る選手は出ていません。
アルゼンチンにメッシのような選手が、ポルトガルにクリスチャノ・ロナウドのような
選手が出てくることはありそうな気がします。しかし、残念ですが、日本に釜本邦茂を
超える選手が出現する可能性は 将来的にもないのではないでしょうか。
よほど、条件が揃わなければ あれほどの選手が誕生するのは難しいと言わざるを得ません。

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by toruiwa2010 | 2011-09-27 08:19 | サッカー | Comments(6)
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女子ワールドカップ:勝った!!驚いた!!
まさか、アメリカに勝つとは。立派な金メダルだ。
なでしこはよくやった。守りに徹するのではなく
決勝にふさわしい試合をしたと思う。
称賛と感謝に値する。(終了直後のつぶやき)

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なでしこの優勝がまだ信じられません。“勝てまい”と思っていたのですが、SFの出来が
あまりにも素晴らしかったので、3時半に目覚ましをかけてシッカリ見ました。
今日は休日ですからアーカイブを用意していましたが、こうなると、何か書かなければ
気が済みません。我ながら“面倒な”性格です。ハハハ。

テレビの前にすわったとき、両国の選手たちがスタンド下に集まっているところでした。
何人かの日本選手の顔にスマイルがあったのに驚きました。口を揃えて「楽しみたい」と
言ってはいましたが、その通りのメンタリティで試合に入ろうとしていました。
控えめ、おとなしい…そんなイメージが湧いてしまう“なでしこ”ですが、とんでもない。
みごとな精神力だと思います。

世界ランク1位のアメリカにとって、“勝って当たり前”の決勝はやりにくかったでしょう。
緊張感はアメリカの方が強かったようです。
しかし、日本がキックオフから右前方に送ったパスをカットし、パスを2本繫いだだけで
シュートまで持ち込んだことで主導権はアメリカが握りました。
戦前、“高さ”が怖いと聞かされていましたが、実は、“速さ”の方がはるかに怖いことが
このワン・プレーで分かりました。

日本は押し込まれる一方で苦しい展開でしたが、立ち上がりの10分ほどをしのいだあとは
「これなら、やれるのではないか」という希望が湧きました。
0-0で前半を終えられたのは理想的でした。しかも、押されっぱなしではなく、いい形を
いくつか作ったままハーフタイムに入れたのは最高だったと思います。ロッカールームの
雰囲気は最高だったはずです。

調子に乗ることなく集中して後半に入ってほしいという心配をよそに、ツキにも恵まれて
10分を耐えたことで勝機が出てきたと思いました。守りでの集中が素晴らしかったです。
しかし、なかなか攻撃にはつながりません。
20分、佐々木監督は切り札とも言うべき、丸山と永里を同時に投入しました。
「いい流れが悪い方向に変わらなければいいが」と思いましたが、守っているだけでは
勝てないのですから、選択は間違っていないのでしょう。
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しかし、直後に永里がゴール前でボールを持ったものの、囲まれて奪われ、そこから
長い縦パス1本、DFをかわしたモーガンに決められました。
決めたあとのモーガンの表情の美しさにうっとりしました。女性アスリートが最高に輝く
一瞬を見せてもらいました。

力に差があることは認めざるを得ないだけに“これまでか”と思いました。はい、日本の
試合になるといつでも“ネガティブ”なんです。ハハハ。
もちろん、選手はあきらめたりしません。12分後に宮間が同点ゴール。サイドでの粘りが
ゴールにつながったし、両足が同じように使える彼女の強みが出た場面でした。

同点にしたあとはむしろ日本が押す形で90分が終了しました。
しかし、延長の立ち上がりでその流れを断ち切られてしまいました。
延長の前半が終わる直前、アメリカのエース、ワンバックにやられました。解説者が何も
言いませんでしたから、私の見方が悪いのでしょうが、ずっと、彼女がフリー“気味”に
なっているのが気がかりでした。
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それでも、なでしこはひるみませんでした。なんという精神力でしょうか。
左CKのボールを、走り込んだ澤が右足でさわってコースを変え、鮮やかな同点ゴール!
残り時間はわずかに3分でした。まともに見たのは2試合だけですが、あえて言います。
今大会のベスト・ゴール。ハハハ。

海堀のスーパーセーブもありましたが、PK戦は神頼みです。
サッカーの女神がなでしこに微笑んだということでしょう。
おめでとう日本女子!見事な試合をして見事な金メダル。
日本中が久しぶりに心から笑えた瞬間をありがとう!!
ここ数日は“なでしこフィーバー”が続くのは避けられません。文句も出ないでしょう。
この結果、体が小さい日本人でも世界に通用することが分かってしまいました。
“さむらいブルー”も頑張らねば。ハハハ。

最後に一言だけ
負けたあと、アメリカのキャプテン、アビー・ワンバックの態度に感動しました。
勝てると思って臨んだはずの決勝…自分のゴールが試合を決めたと思ったでしょうが、
悔しさをのみこんで日本選手を称えていました。
アスリートは負けたときに値打ちが分かります。見事な“good loser”でした。

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by toruiwa2010 | 2011-07-18 09:22 | サッカー | Comments(9)
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BSやCSでチャンネルが増えた結果、健康と能力があれば、
60歳を超えても実況を続ける環境はあります。
問題は“やめどき”でしょうか。ベテランになればなるほど、
スタッフを初め、周りは何も言ってくれなくなります。
“いい”とも“悪い”とも。
ジェネレーション・ギャップもあって楽しくなくなるときが
やってきます。

…2004年のユーロでサッカーの実況をやめることにしました。


「わかれ唄」2004.07.26

サッカー実況からの引退、ギャラクシー月間賞の受賞以来、たくさんの方からメールを
いただき、BBSにも温かい言葉を書き込んでいただきました。ありがとうございました。
サッカーについては、まだ書けないこと、書いてはいけないことがたくさんありますが、
いろいろな事情がありました。精神的に疲れ果てた、もうこれ以上はカンベンしてくれと
いうところでしょうか。

2chなどでのバッシングそのものは、我慢の範囲内でした。
母が生前よく言っていました。「見んこときよし」。
ラーメン屋のオヤジがどんぶりをよこす時にその指が汁に浸かっていても、「見なければ
きれいじゃない?」ということです。ハハハ。
私がバッシングを受けるのは、ある程度仕方がないでしょう。しかし、“道連れ”として、
解説の皆さんや、ほかの実況アナまでが非難の対象になり、それがそのまま、無神経に
WOWOWのBBSに残されているのを見るのはつらいことでした。

ほかにもさまざまなことがあり、最後の引きがねになったのは二つの出来事です。
ひとつは、年齢からくる衰えが隠せなくなってきたこと。もうひとつは、私の胸に収めて
おきましょう。これで、私も結構成長したようです。ハハハ。

以下は、私なりのサッカーへの“レクイエム”です。

ミラン・ダービー

91年から9シーズンにわたって放送してきたことで慢心があったのでしょうか、セリエの
放映権を失なったのは99年夏でした。あの、虚脱感は今でもときどき思い出します。
ミラン・ダービーは現地から9回、スタジオで2回 実況し、イタリア・ダービー(ユーベ対
インテル)も現地から2回お伝えしました。私の中では、凡戦は1試合もありません。
どれも、満員の観衆を興奮させる、緊張感に満ちた好試合だったと思います。
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セリエは私にとってはサッカーのルーツですから今でも愛着があります。
風土、食べ物、国民性など、サッカーを取り巻く環境が私にピッタリ来たようです。
歴史や文化の押し売りもありませんしね。ハハハ。
チャンピンズ・リーグの最後がダービーだったのも、やはり縁があったのでしょう。
サンシーロの放送席には、もう一度 座ってみたいものです。

ユーロ2000

かかわった3回のユーロの中でも、多くの方がおっしゃるとおり、この2000年のユーロは
最高に面白い大会でした。いつもは「はずれ」が多い私ですが、このときだけは別でした。
グループ・リーグ/スペイン4-3ユーゴに始まり、QF/フランス2-1スペイン、SF/フランス
2-1ポルトガルと、いい試合が続きました。
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そして、決勝も、トレゼゲのゴールデン・ゴールでフランスがイタリアをうっちゃっての
“サヨナラ勝ち”と、中身の濃い試合でした。
本格的なサッカーへの取り組みは93-94シーズンからでしたが、このころが私の“ピーク”
だったような気がします。少なくとも、サッカーに関しては。ハハハ。

2002ワールド・カップ

最初で最後のワールド・カップでしょう。
まさか、定年を過ぎてWCの実況をやれるなどとは夢にも思っていませんでした。
ハイビジョンとはいえ、それが現実のものになったとき、不思議な感覚でした。
一種の達成感があって、「これでいつやめてもいい」と思えるかと予想していたのですが、
むしろ、「これは通過点」という感じでした。
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精神的、肉体的に充実感があって、「まだやれる」と思えたからです。
GL/韓国ーイタリア、3位決定戦/韓国ートルコ、ともに面白い試合でした。しかし、今でも
鮮やかに思い出すのは、試合の内容より、真っ赤に染まった韓国のスタジアムと深夜まで
聞こえた「テー・ハー・ミン・グック(大韓民国)」の大合唱です。

奥寺康彦さん
91年のミラン・ダービーでした。予定通り日本を出たものの フランクフルトでの乗継ぎが
うまく行かず、放送を終えた私たちが打ち上げをしているレストランに姿を現したときも、
2年ぐらい前、スケジュール表を見間違え、出演予定のない深夜の控え室に登場したときも
悠然としていましたね。そう、どんなときでもあわてない、いやな顔を見せない…のが
奥寺さんでした。“つくられた”余裕ではなく、身についたものでした。
「こう、ありたいよなあ」と、気が小さい私にはうらやましい限りでした。
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そして、私が何かを間違えたとき、指摘して傷つけてはいけないと黙ってしまう優しい
心の持ち主でした。同じことでしたよ、奥寺さん。あなたが黙ったことで、「あっ、何か
やったな」と私には分かったのですから。ハハハ。
WOWOWのサッカーはリーガだけになりましたが、解説はどうされるのでしょうか?
味のあるお話は捨てがたいものがあります。ぜひ、続けてください。

早野宏史さん

ヒロシとトオルの“ビーバップ”は解散しましたが、2002年11月27日を忘れませんよ。
チャンピオンズ・リーグ第2節、ローマ対アーセナルの担当でした。この日を手ぐすね
引いて待っていました。胸のポケットに手作りのイエロー・カードを仕込んでスタジオに
出かけました。ハハハ。
会心作であっても、駄作であっても、あなたのギャグが出たら、スタジオに戻ったときに
出そうと決めていたのです。
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「ギグーがぎぐっとしたでしょう」が出たときには、思わずほくそ笑んでしまいました。
カードの提示はしました。しかし、芸人ではない悲しさで、“パフォーマンス”としては
あまりうまくできなかったのですが、仲間内では結構受けました。アナウンサー生活で
私が最も楽しめた瞬間でした。

「お湯だと思ってフロに飛び込んだら水だったときぐらいびっくりしたでしょう」など、
ひねった表現が私は好きでした。

一度でいいですから、レイソルのベンチで赤いジャケットを着てください。ハハハ。

信藤健仁さん
99年5月と2000年9月、かなり厳しいスケジュールを喜んで引き受けました。99年は、
全仏開幕直前のパリからローマ経由で現地に入り、最終節、残留がかかるペルージャと
優勝をかけたミランの対戦。
2000年は全米が終わった翌日、ニューヨークからハンブルクに入ってチャンピオンズ・
リーグのユーベの開幕戦でした。
二度とも、信藤さんは、準備が万全にできない私のためにメモを作ってくれていました。
なかなかできないことです。
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解説で楽しみだったのは、「予測」です。早いときは、キックオフから30秒ぐらいで、
試合の展開を読んだことがありました。「どこを見れば、何がわかる」というキッチリした
物差しをお持ちだからでしょう。それが当たっているかどうかは関係ありません。
「言ったとおりになるのか」と視聴者や私の関心をひきつけるだけで意味があるのです。
おかげさまで、いいコンビだと言われていました。私の知識がもう少し高ければ、もっと
いい評価を得られただろうにと、申し訳ない気持ちです。

野口幸司さん
帰国の日、リスボンのホテル出発が朝5時なのに、ベルマ-レ時代の先輩・信藤さんに
4時半まで付き合わされたそうですが、無事だったのでしょうか?
人がいいのもいい加減にして、どうか“NOと言える野口”に早くなってください。ハハハ。
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私たちの間では、ある試合のことがよく話題になりましたね。
01-02シーズンのチャンピオンズ・リーグ/QF、レバークーゼン対リバプールです。
繰り返し「あの試合は楽しかったですねえ。面白かったですねえ。すごかったですねえ」
とおっしゃいました。そのたびに、プロがそこまで喜ぶ試合をご一緒できてよかったと
思います。
「面白おかしく」ではなく、お人柄を感じさせる誠実な解説には、私を含めて、多くの
ファンがついています。今のままの路線で行ってください。そして、夢だとおっしゃる
スペイン留学の実現を祈っています。

柄沢晃弘アナ
ある意味“とほほ”な顔合わせになってしまったファイナル(POR vs GRE)もあれだけ
盛り上がって、“いいとこどりの柄沢”はユーロでも健在だったね。ハハハ。
何より、私が厳しい西日を浴びるバックスタンドで観戦したポルトガル対イングランドは、
同じ実況者としてよだれが出るほどしゃべりたい気持ちになる試合でした。
収録してあった君の実況は、帰国後、見ないまま消去しました。悔しいもの!! ハハハ。
これからが円熟期です。君自身の成長とともに、若手アナウンサーを引っ張ってくれる
ことを期待しています。
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田中大士アナ
今度のユーロはいい試合に恵まれたみたいだね?「あんなにノリノリの彼は初めて見た」
という声をずいぶん聞きました。「“はずれた”試合がないぐらいです」と、思わず背中で
こぶしを握りたくなるようなことを“ぬけぬけと”言っていたほどだから相当でしょう。
ハハハ。
テニスの全豪で、急に担当試合が変わって、君がほとんど資料なしに実況をやったとき、
島村アナと「今日の彼はいいね」で意見が一致したことがありました。
サッカーでは、クラシコでレベルが一段上がったと感じています。
アドバイスは一言。プレーの描写はぴか一なんだから、「ハンドルに遊び」を。
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制作陣

プロテックスさん

リーガの今後2シーズンの制作担当に決まったのは、努力が認められたのでしょう。
おめでとうございます。自己満足の追求ではなく、視聴者が求めている放送を提供して
あげてください。そして、番組に愛を!

ウッドさん
テニス班を含め、長い付き合いだっただけに今回のことは残念です。
年寄りの感傷にすぎないかもしれないけど、この先何があっても、君らは僕の仲間。
気持ちの入れ替えが済んだら、新しい分野の仕事に向けて元気に歩き出してください。

WOWOWさん
現場の人たちとの年齢差がどんどん開いていくのが気になっていました。
聞けば、僕の実況を評価してくれる若手もいたそうだけど、残念ながら、その声は僕の
ところまで届きませんでした。分かっていれば、サッカー実況も、もう少しがんばれたと
思うのだけどね。
今回君たちが出した結論はプロフェッショナルとしてのものです。あるスタッフからの
メールにもあったように、この結論が間違っていなかったことを証明する責任があります。
仕事はこれからです。がんばってください。

世の中すべてのことに、「しおどき」があります。変化、進歩、発展への節目。
今が、まさにそのしおどきなのだと思います。
私は、また、別のところでがんばりましょう。
ありがとうございました。

意味が通じない部分もあるでしょうが、“そのまま“読み流して下さい。
読み返してみると、どれほどサッカーの実況を愛していたかが分かります。
7年前の話ですが、昨日のことのようにも思えます。


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by toruiwa2010 | 2011-06-12 14:25 | サッカー | Comments(6)
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リーガ・エスパニョーラにバレロンという選手がいました。
ドリブルがうまく、いいスルーパスも出す私好みのタイプの選手で、“言いすぎ”の感は
ありますが、“スペインのジダン”と呼ぶ人もいました。
彼が所属するデポルティーボ・ラ・コルーニャの試合を実況したときに、「彼はバイブルを
座右の銘にしている」と思わず言ってしまいました。 
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「それでは座右の銘だらけになるだろう!」と突っ込まれそうです。
言うなら「座右の書」だったでしょうか。プレーが動いていて話が先に進んでいたため、
訂正することもできず、恥ずかしい思いをしました。

一時、WOWOWにセリエが戻ってきたとき、後輩のアナが「(コモ湖の)ミナモ」と言って
いるのを聞いてオヤと思いました。“水面”のことですが、私はフジテレビで「ミノモ」と
教えられていたからです。
すぐ、手元の小さな辞書をひくと「ミノモ」しか出ていませんでした。
ところが、その後テレビの歌番組で、堀内孝雄が「山河」という歌をうたっているのを
聴いていたら「ミナモ」となっていました。好きな小椋桂の詞ですから文句の言いようが
ありません。いろいろ調べてみると「ミナモ」が出ている辞書もありましたから、今では
“どちらもOK”ということになっているのかもしれません。

こんな時に私たちは「日本語はむつかしい」とよく言いますが、きっと、日本語だけが
むつかしいのではなく、「言葉はむつかしい」のだろうと思います。ハハハ。

サッカー・ファンなら、“ビッグ・イヤー”がどういう意味かはご存知ですよね?
お恥ずかしい話ですが、10年近く前まで「big year」だと思っていました。
その意味は“偉業を成し遂げた年”です。ちゃんと話が通じましたから、自分の間違いに
気づくのが遅れたのでしょう。
チャンピオンズ・リーグの優勝トロフィーの取っ手が“耳の形”に似ているところから、
“大きな耳”、つまり、“big ear”になったとは。ハハハ。

どこのどなたが言い出したにしても、ちょっとしゃれてますよね。
ただ、英語的に言うなら、取っ手は二つあるのですから“big ears”と、複数形でなければ
おかしくはないのか?と思いました。  

考えてみると、大量の英語の情報を読んできた中で「今年こそ big earのチャンスだ」とか、
「引退するまでにbig earを手にしたい」と発言している記事を見た覚えがありません。
「覚えてないだけで、きっと、読んだことはあるはず」とは思いますが。ハハハ。
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ためしにYahoo!で検索してみました。
“big ear”だけだと6200万件!もヒットしてどうにもなりません。
“big ear + champions league”にしたところ、約 618,000 件に減りました。
ところが、“big ears + champions league”にすると413万件…
うーん、やっぱり、英語圏の大勢はbig ears つまり複数形ということのようです。

さて、決勝のときが近づいてきました。
思えば、1992年から2005年まで、毎年パリで見ました。自分の担当試合が終わっていれば
大急ぎでホテルに戻り、ゆっくりと、中途半端な時間に終わっていたら控室でスタッフと
ワイワイ言いながら…。

厄介なのは、ナダルのようにサッカーが大好きなテニス選手たちです。
トップ選手は日程について少しは注文をつけられますが、翌日のオーダー・オブ・プレー
(試合予定)が発表されるまでは気が気ではないでしょう。
20年近く前には、全豪の最終日(男子決勝)がスーパー・ボウルの決勝と重なることが続き、
当時 絶好調だったアメリカ勢が決勝の時間をずらしてほしいと真剣にアピールしていた
こともありました。スポーツ好きは自分の専門種目でなくても胸が躍るのです。ハハハ。
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今シーズンのUCL決勝は、舞台がウエンブリーですから、マンチェスターUは是が非でも
勝ちたいでしょうが、絶好調のバルセロナがそれを許すかどうか。
ビッグ・イヤーズを手にして2011年をビッグ・イヤーにするのはどっち?ハハハ。

カルガモ:続報

今朝も卵は1個しかありません。昨日は産まなかったのでしょう。
親ガモの姿も見えません。
今年植えられてきれいな花を咲かせているカルミナ(?)の向こうに
絶好の茂みがあるのですから、そちらで産んでくれればいいのに…。

振り回される日々が続きます。トホホ。
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by toruiwa2010 | 2011-05-27 08:43 | サッカー | Comments(13)
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チャンピオンズ・リーグ(UCL)の準決勝1st legがいよいよ今週行われます。
マンチェスター・ユナイテッドvsシャルケ、バルセロナvsレアル・マドリードですか。
内田がいるシャルケの動向も気になりますが、やはり注目するのはクラシコでしょう。
UCLの準決勝でこの両チームが顔を合わせるのは2002年以来です。
このときも、マンチェスターUがベスト4の一角にいました。
しかも、残りの一つがドイツのクラブ(レバークーゼン)だったのは“奇遇”ですね。

オールド・トラッフォードには行ったことがないので魅力を感じましたが、“クラシコ”が
惹きつける力は半端じゃありませんでした。
きっと、プロデューサーが引退間近の私に気をつかってくれたのでしょう、“めでたく”
クラシコの担当になりました。いえ、“圧力”をかけた記憶は全くありません。ハハハ。
噂のカード、憧れのカードですから胸が躍りました。サッカー・アナなら分かるはずです。
もちろん、念には念を入れた準備をして、気合十分でスペインに向かいました。

気合が入る理由はカード以外にもありました。
準備の合間、よせばいいのにネット上をふらふらしているときに「クラシコなんだから
実況にはK氏を」的な書き込みを見てしまったのです。誰を指すか、リーガ・ファンなら
お分かりですね。ハハハ。
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本格的にサッカー中継にかかわっておよそ10年の間に、いくつかマグニチュードの
大きな試合を経験していました。
ミランダービー、イタリアダービー、ユーロ96のイングランド対スコットランド、決勝:
ドイツ対チェコ、ユーロ2000のQF:フランス対スペイン、決勝フランス対イタリア…
ですから、“クラシコだから”と言ってビビることはないのですが、書き込みのせいで、
別のプレッシャーがかかってしまったのです。
なにしろ、あちらは“カリスマ”と呼ばれる人気アナウンサーですし、こちらは呼ばれ方
からして“岩佐爺”ですもんねえ。ハハハ。
「俺は俺のやりかたでやるしかないもんなあ」と思いつつ家を出たのです。

3年連続のスペインでしたが、この時はいつものホテルではなく、おそれ多くも、国王の
名前を冠したHOTEL REY JUAN CARLOS(ファン・カルロス国王ホテル)という、少々、
“居心地”が悪いほど豪華なホテルでした。ハハハ。

この時の私は、もうひとつ厄介な仕事を頼まれていました。
カンプノウ周辺でサポーターたちにインタビューすることです。いえ、日本語ならなんの
問題もないのですが、ディレクターの指示は“スペイン語でやって下さい”でした!
日常の挨拶と数の数え方ぐらいしか知らないのに無茶を言うなと思いましたが、言っても
聞き入れる相手ではないので、コーディネーターに頼んで文章を作り、それをカタカナに
してもらって懸命に丸暗記しました。
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「どちらが、何点差で勝つと思うか?」、「あなたにとってクラシコとはなんですか?」…
他愛のない質問ですが、現地の言葉で、相手に通じるように話すのは容易じゃありません。
フレンドリーなスペイン人のおかげで役目は果たせましたが、放送席に到着したときには
もう、軽い“疲れ”を感じていました。ハハハ。

気分は高揚しているのですが、少し、気がかりなこともありました。
サッカー好きとしては、せっかくのビッグ・マッチですから、両チームともにベスト・
コンディションで戦ってほしいのですが、この日はケガやサスペンションで両チームの
主力が欠けていたのです。
惜しまれたのは、好調と見ていたリバウドの欠場でした。リーガの第35節:セルタ戦で
足のケガを悪化させたのですが、この試合で後半16分までに3人の交代枠を使い切った
レシャック監督は、足を引きずるリバウドをベンチに下げることができなかったのです!

さすがに、温厚な私も頭にきました。もちろん、“アナウンサー・岩佐”はそんなことは
言いませんが、“もう一人の岩佐”は「何やってんだ。俺のクラシコをどうしてくれるんだ。
お前なんかクビだ。クビ、クビーッ!」と思い切り毒づいていました。ハハハ。
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予想通り、スタンドはものすごい盛り上がりでした。
発煙筒の煙がピッチ上に流れ込む、騒然とした雰囲気の中でキックオフ。

…試合は2-0でアウェーのレアルが勝ちました。
1点目は千両役者:シダンの芸術的なループ・シュートでした。
右サイドのラウールから絶妙なスルーパスを受けたジダンがDFのタックルを受けながら
ループ・シュートしたボールがGKの手をはじいてゴール右隅に飛びこんだのです。
DVDで聞く私の声も裏返っています。ハハハ。
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1-0のまま終わっていればよかったのですが、ロスタイムに、途中出場のマクマナマンが
2点目のゴールを決めたとき、このSFは勝負あった…という感じでした。すくなくとも
強い思い入れを持ってアジアから来た一人のアナウンサーにとっては。ハハハ。

この日の試合でもレシャックの采配には首を傾げたくなりました。
前日の会見で両監督ともにこう言っていたのです。
「第1戦では何も決まらない。すべてはサンチャゴ・ベルナベウで決着する」と。
にもかかわらず、1点先行されたあと、ディフェンスを二人にしてしまったレシャックの
選手起用は、まさに“明日はない”という戦い方で、言っていたことと矛盾しています。
デルボスケにしてみればまったく考えもしなかった形で「カンプノウで(ほぼ)結論が出て
しまった」わけですから、笑いが止まらなかったのではないでしょうか。

試合の後、地元紙の取材を受けました。
その際、解説の野口さんや杉山茂樹さんの受け売りで「序盤のチャンスで1点でも取れて
いれば違った展開になったと思うが、バルサは、悪くても引き分けると思っていたから
この結果は意外だった。選手は、特に前半はよくやったと思うが、分からないのは監督の
采配ぶりで、結果として、バルセロナのチャンピオンズ・リーグは終わってしまった。
来週はマドリードに行くが、一体全体どうすりゃいいのか」と話しておきました。

アナウンサーは(解説者もそうでしょうが)普段から、ひたすら「いい試合に関わりたい」と
願っているものです。
“いい試合”は必ずしも“いいカード”ではなく、“結果として内容のいい試合”のことで、
こういう試合を担当できたとき“当たった”と言います。
人によるでしょうが、“当たっている同僚”に対しては羨望とジェラシーを感じるものです。
程度の差はあっても、スポーツ・アナはみんなそうです。否定する奴はウソつきです。
ハハハ。

このときまで、私は98年UCLファイナルのレアル対バイエルンを担当した後輩アナに、
年甲斐もなく激しいシットを抱いていました。
彼は「岩佐さんだってユーロの決勝とかあるじゃないですか」と言いますが、その内心は
「へへ、こればっかりは追いつけないでしょう」とほくそえんでいたに違いありません。
この商売を長くやっていればそれくらい分かります。ですからますます悔しいわけです。

しかし諸般の事情でこの年のクラシコを2戦とも担当すると決まったとき「ザマァ…」
じゃなかった、「ようやく積年の恨みを晴らすチャンスが来たぞ」と思ったものです。
そのクラシコがこんなことになってしまっただけにレシャックへの恨みは深かったのです。
ハハハ。

今回はリーガ、国王杯決勝での対戦もつい先日でしたから、クラシコ4連戦になります。

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by toruiwa2010 | 2011-04-25 09:12 | サッカー | Comments(0)
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「5秒前!よんっ、さんっ」
スタジオの中に響くFD(フロア・ディレクター)の声が放送開始直前の緊張感を高めます。
そんなに広くないんだし、みんな静かにしてるんだから、そんなに大きな声を出さんでも、
聞こえるっちゅうねんと、なぜか関西弁で突っ込んだ(声には出さず)ものです。ハハハ。
キャリアの浅いうちは心臓がのどもとまでせりあがり、その場から逃げ出したい気持ちに
なることもありました。

しかし、経験を積むと、カウント・ダウンが始まり隣に座った解説者の気持ちがしっかり
集中しているのが分かると、自然にアドレナリンが音を立てて流れるのを感じました。
これこそ、アナウンサーの醍醐味です。現役をやめて5年が過ぎた今では、「あの緊張感を
もう一度味わいたい」と思うのですから不思議です。
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毎年この時期になると、達成感が大きく、充実した日々を送ったUEFAチャンピオンズ・
リーグのスタジオを懐かしく思い出します。
なかなかいい顔ぶれがそろったQFが今日未明から2nd leg に入っていますね。
あらゆる競技のトーナメントで最も面白いのは準々決勝だと言われますが、現役のころは、
まったく別の意味でQFの推移を見守りました。

WOWOWでは、SFと決勝は現地から中継することにしていましたから、自分がどこに
行くことになるかが気になったのです。ハハハ。
セリエAで海外サッカーの実況をスタートさせた私は是非、イタリアに行きたいのですが、
ミラン、インテル、ユベントス、ラツィォ、ローマ…どこが出て行っても、イタリア勢は
QF までに負けてしまうことが多く、思いがかないませんでした。
結果として最後のシーズンになった2003年にイタリアに行けたときは、出かける前から
昔の恋人に会うかのように、ワクワクしたものです。ハハハ。

バルセロナとマンチェスターUがまずSFに進出を決めました。
明日の未明に行われるカードではマドリードとシャルケの優位は動かないようです。
マンチェスターには行ってみたいですが、やはり、クラシコ…今、現役だったらほとんど
迷わないでしょうね。もっとも、希望すれば行かせてくれるわけではありません。
すべてはプロデューサーさまの判断にかかっています。
UCL決勝の実況は後輩アナに決まっていましたから、準決勝までしかしゃべれない私に
気をつかっていいカードを割り当ててくれることが多かったのですが、保証はありません。
念力を送るしかないのです。ハハハ。
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チャンピオンズ・リーグを担当している時には、毎回同じ手順を踏んでいました。
仮に、バルセロナvsミランの2nd legを担当するとしましょうか。

まず、4、5日前から両チームのテープを何本か見て、予想される先発メンバーの特徴を
思い出す作業を始めます。ユニフォームの着こなし、シューズの色、髪の型・色、走り方、
ボールの持ち方…実況の時の命綱ですから、結構、必死です。ハハハ。
当日午前中に、担当する試合の資料作りをひととおり終えて、午後は最終的なビデオ・
チェックに入ります。はじめに、サンシーロで2週間前に行われた第1戦、次に先週の
それぞれのリーグ戦のテープを、いずれもポイントを絞ってチェック。
最後は、最近実況した中で気に入っている“自分の実況”を聞いて感じをつかむことで
仕上げをします。

WOWOWでも、QFまでは東京のスタジオで実況をつけていました。
画面だけを見てスタジアムにいるかのように実況することをオフチューブ方式といいます。
小さい画面で選手たちやボールの動きを捉えなければならないのは、サッカーの実況アナ
としては高齢だった私には条件が厳しいやり方です。
加えて、キックオフが日本時間の早朝になる…という時差の問題もあります。
QFを迎えるころはサマータイムですから、キックオフは日本時間の3時45分です。
逆算して、スタジオへの集合は午前2時です。それまでに少しでも寝ておかないとかなり
つらいものがあります。

そこで、UCL担当の時は睡眠を確保するために、放送の前後、スタジオ近くのホテルで
やすむことにしていました。もちろん、自腹です。
夕方にはチェックインして、10時ごろベッドに入りますが、普段でも寝つきのいい方では
ありませんから、「眠らなければ」と思えば思うほど“睡魔”が遠ざかります。ハハハ。
一度、15分しか眠れなかったときは、実況中に、しゃべろうとすることが頭の中でうまく
まとまらず、とても苦労しました。

眠れても眠れなくても、1時過ぎには起きて、インターネットで最後の情報チェックです。
パソコンをつなぐのはそれが最後で、あとはキリがないので見ないことにしていました。
放送のあと、戻って少し寝るためにチェックアウトはせずに、1時半にはホテルを出ます。
真夜中に外出するいい年のオヤジをフロントの連中が不思議そうな目で見つめていました。
ハハハ。
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辰巳のスタジオに着くと、ロビーでは制作陣と技術さんが打ち合わせをしている頃です。
私の到着と前後して解説者たちも顔をそろえて、今度はコメンタリー陣の打ち合わせです。
その打ち合わせが終わるころ、UEFAからのメンバー表が手元に届きます。
UEFAからは至れり尽くせりの資料が提供されています。
放映権を持っている局だけがアクセスできるページがあって、かなりの量の情報を与えて
くれます。基本的な情報は完璧ですから、いきなり「やれ」と言われても、ある程度の
経験を持ったアナウンサーならきっとやれるでしょう。
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出てきたメンバー表を見ながら解説者と雑談したり、メークをしたりしながら放送時間が
来るのを待ちます。私は、準備が整ったら出来るだけ早く席に着くことにしていました。
スタジオでもスタジアムでも、自分が仕事をする場所に慣れることは大事です。
いすの具合、マイクの具合、モニター・テレビの位置と角度、照明の具合…できるだけ
居心地よくするのです。特に、初めてのスタジアムでは重要なことです。

放送席には、資料はもちろんですが、ほかにも必ず持ち込むものがありました。
先日書いたばかりですが、使い慣れたストップ・ウォッチ、のどを潤すポロ、そして、
鼻の通りをよくする点鼻薬です。どれかひとつでもないと不安でした。ハハハ。

放送が終わると、控え室に戻り、簡単な反省会をして“お開き”です。
解説者の中には直接ゴルフに出かける元気な方もいました。放送の前は「眠い、眠い」と
言っていたのに!ハハハ。
奥寺、信藤、早野、野口…WOWOWの解説陣は人間的な魅力にあふれていました。
上がっていたテンションを下げる“クールダウン”での話が面白くて、こちらが先に席を
立つことはほとんどなく、お帰りを見送ってから帰り支度に取り掛かっていました。

ホテルに戻って少し休んでから帰宅していましたが、その日はほとんど“つかいもの”に
なりませんでしたね。しかし、よほど大きな失敗でもしていない限り、充実した気持で
過ごすことができたものです。
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サンティアゴ・ベルナベウとカンプノウでバルサvsレアルですか。
スカパーはオフチューブでしょうが、この顔合わせでのUCL準決勝をこのスタジアムで
実況できる海外のアナウンサーの“幸せ”を思うと、軽く“ジェラシー”が。ハハハ。
見てみたい気もしますが、わざわざ契約するのももったいないしテレビでダイジェストを
見れば十分かなあ。ああ、だけど、今年の決勝はウエンブリーなんですよね。
新しいスタジアムがどうなっているのか見てみたい気もするけど…。迷うなあ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-04-13 09:23 | サッカー | Comments(5)
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5年前の今頃、テレビから八塚アナの甲高い声が聞こえてきました。
「いやー、ミラノ・ダービーがデー・ゲームというのも違和感がありますけども…」
私より前からセリエAに関わっていた彼の言葉とは思えませんでした。
かつては、ダービーを含めた全試合がデー・マッチだったのですから。

WOWOWでセリエAの放送が始まったのは1991年9月です。
日本では、一部の熱狂的なファンには知られていても、そのレベルの高さまでは、広く
認知されていませんでした。熱心な交渉の結果、放送権を獲得してきたプロデューサーは
大した奴なんですが、放送を始めるにあたって、「実況を司会役の川平慈英にやらせる」と
聞いたときには「お前、素人か?」と思いました。ハハハ。

案の定、無謀な試みは大失敗で、慈英さんの実況は一回だけで終わりました。
以後、実況は元文化放送の二人のアナに依頼して、サッカーの実況をしたことがないと
思ったのか、年上で扱いにくいと思ったのか、私には頼んできませんでした。
しかし、10月の半ばごろ、プロデユーサーが私のところにやってきました。
「11月にダービーというビッグ・マッチを現地から放送することになった。
特別の試合なので、ぜひWOWOWのアナウンサーでやりたいのだがどうか?」
…すぐにOKを出しました。待ってたんですから。ハハハ。
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“ミラン・ダービー”(WOWOWでの呼びかた)は、イタリア北部の街、ミラノに
本拠を置くインテルとミランが年2回、街を二分して戦われるビッグ・ゲームです。
とにかく、当日は、朝から何となく雰囲気が違います。
たしか、労働者はミランを、中産階級はインテルを応援すると聞いたことがありますが、
私が取材した限りでは逆でした。ホテルのレストランでウエイターたちに話を聞くと、
いつもインテリスタ(インテル・サポーター)がミラ二スタ(ミラン・サポーター)を少しだけ
上回っていたという記憶があります。

10試合ほど実況しましたが、最初の試合の印象が強烈です。
この時のインテルには、マテウス、クリンスマン、ブレーメのドイツトリオがいました。
対するミランには、ファン・バステン、フリット、ライカールトのオランダ・トリオ。
このダービーは、こうしスーパースターたちの競演という意味でも世界中のサッカー・
ファンが注目していました。
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舞台になるサンシーロはもう一度訪ねてみたいスタジアムです。建物としての美しさは
ありませんし、毎年、春のダービーのころは芝の状態がよくないのですが、大きくて
独特の雰囲気を持っています。2階席に陣取ったウルトラスのリーダーが始まる何時間も
前からサポーターたちをあおりたて、場内は最高の盛り上がりです。待っている時間が
長いと感じたことは一度もありません。

ファン・バステンのスライディングシュートでミランが先制して、スタンドは大爆発。
クリンスマンのボレーでインテルが追いつくと、そのボルテージは頂点に達しました。
サンシーロという舞台で、豪華メンバーが力いっぱいのプレーを見せてくれて、しかも、
エース同士がゴールを決める…放送する側として、これ以上望むことはない展開でした。
サッカーの実況は17年ぶりでしたから、出来はお恥ずかしい限りですが、私にとって
この試合は、思い出すたびに懐かしさがよみがえる最高の思い出の一つです。

…タイミングを合わせて更新する予定だったのですが、大災害に気を取られているうちに
ミラン・ダービーが終わってしまいました。長友の出番がなかったのは気の毒でした。
あの、スタンドにいるだけで体が震えるような興奮が味わえる最高の舞台・サンシーロの
ピッチを走り回る日本人選手…90年代には夢のまた夢でしたから。

この時期のダービーは、北イタリアでもちょうど花々が咲き始める、とてもいい季節です。
アリタリア航空が予告なしでストライキに入ることさえ気をつければ、4月のミラノを
訪ねる旅は大きな楽しみでした。
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イタリアに行ったのは1991年が初めてでした。
地理も言葉も全く分からないまま、出かけましたが、2度目からは少しずつ言葉を覚えて
行ったものです。
ボンジョルノ(こんにちは)などの挨拶や、グラツィエ(ありがとう)、スクーザ(失礼)以外で
最初に覚えたのは「アクアミネラーレ センザ ガス」でした。私にとってガス抜きの水は
チェックインのあとまず買わなければいけないものですから。ハハハ。

私たちの定宿のフロントにはクラウディオという英語が堪能な男(インテリスタ)がいて
サッカー・ネタをかなり提供してくれました。アンテナはできる限り広く張りめぐらす…
スポーツ実況に携わる者の鉄則です。
それはよかったのですが、買い物の“名所”モンテナポレオーネまで歩いても15分ぐらい
だったのは非常に“まずい”ことでした。
ここだけの話、サッカー中継の出張は自由時間がかなり多いので、ついつい、ちょっと
行ってみるか、ということになりがちです。ハハハ。
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日本では2回ぐらいしか買い物をしたことがないジョルジオ・アルマーニの店にも毎回
足を運びました。明らかに“おねえ”系と分かる、なよなよした店員やテキパキ仕事する
日本人のケンちゃんとも親しくなって、円高のときなどは、かなりの買い物をしました。
もっとも、それほど値が張らないネクタイが多かったですが。ハハハ。

ミラノか。ミラノ、そしてミラノから車でトリノまで、もう一度行ってみたいと思います。
放送席があったあたりに座ったら、きっと、こみ上げるものがあるだろうなあ。

*3月11日の発生から31日まで、このブログにせっせと書いた記事をまとめて
PDFにしました。“紙質”がいい本みたいで中身がグレードアップされたような
気分になるから妙なものです。ハハハ。
http://bit.ly/fLMM10 をクリックしてダウンロードしてください。


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by toruiwa2010 | 2011-04-07 08:34 | サッカー | Comments(6)
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もう選手はピッチに入っているというのに、まだ控え室で奥寺さんと話し込んでいました。
その日の解説者はほかの方で、すでに放送開始に備えて部屋を出ていました。
「そろそろ行ったほうがいいかな」と、スタンドに上がり、放送席に腰を下ろしたときには
スタッフたちが白い眼を向けていました。それはそうでしょう。選手はポジションにつき、
キック・オフの笛が鳴るのを待ち構えています!

…「さて、何から話そうか」と考えているところで眼が覚めました。
はい、いまでもそんな夢を見ることがある、という話です。ハハハ。
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UEFA Champions League‐Round of 16の1st legが始まっています 。
2002-03シーズンを最後にWOWOWが放映権を失ったあと、興味まで失ったわけでは
ありませんが、細かい情報にはどんどん“うとく”なりました。当然です。知らなきゃ、
面白さが分からない…ということならともかく、サッカーの面白さは“情報抜き”でも
十分に楽しめますから。ハハハ。

久しぶりに、uefa.comでround of 16の顔ぶれを見てみました。
いやというほどなじんだチーム名が並んでいますが、リバプールがありません。
グループ・リーグまでさかのぼってみても、名前はありませんでした。
出場権がなかったんですね。

ファンの方には申し訳ないですが、「ダイヤモンド・サッカー」のころも、UCLの実況に
関わるようになった当初も、プレミアで興味があったのはアーセなるとマンU でした。
何年のことだったか思い出せませんが、あるとき、同僚が担当したアンフィールドからの
中継を見ているとき、ギュンと胸をわしづかみにされました。試合開始が近づいたときに
サポーターたちが大合唱するシーンです。

“You’ll Never Walk Alone”… この曲はいいですね。

♪嵐の中を行くときも顔を上げよう 
闇を恐れてはいけない
嵐の向こうには見事な空が待っている
かわいいヒバリのさえずりも

風の中を行くんだ 雨の中を行くんだ
たとえ 夢がかなわなくても
歩き続けろ 歩き続けるんだ 夢を抱いて
そうすれば 君は一人じゃないんだから
決して 一人じゃないんだから…     (訳 by 岩佐徹)

肩を組み、揺れながら歌えば、スタンドに一体感、連帯感が生まれるのは分かります。
♪You’ll never walk alone の“never”のところで、音が最大級の高さ、量になるとき
胸が熱くなります。
初めての慶早戦で「陸の王者」を歌い終わったときの感動を思い出します。ハハハ。

01-02シーズンのQF(vs Leverkusen)を担当しました。
曲が終わったところで、出来るだけ低い声でゆっくりと「オスカー・ハマースタイン作詞、
リチャード・ロジャース作曲…
ユール・ネバー・ウォーク・アローン」とアナウンスしました。
“実況はさりげなく”がモットーですから、わざとらしい放送は嫌いですが、このときは
完全に意識的にやりました。演出です。ハハハ。

なぜ、普段はやらないことをやったか?
それは、キザなようですが、自分ならこんな放送を聞きたいと思ったからです。
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その日のお相手は早野さん…二人とも若いや。9年前だものなあ。

それから数年たって、大勢で食事をしているときのことです。
となりに座った若いディレクターの一人が「あの時はサブ(副調整室)で聞いていてぞくっと
しましたよ」と言ってくれました。「してやったり」と思ったものです。
ただ、できれば、放送が終わってスタジオを出たところで言ってほしかったなあ。
ほめられて伸びるタイプなんだから。ハハハ。

情報伝達…?
東京は未明から朝にかけてかなりの雨が降ったようです。
公園の真ん中に大きな水たまりができました。
朝、カーテンを開けた妻が「カモが来てるわ」と私を呼びました。
大雨のときによくある現象です。土の中から出てくる虫を狙っているのだと思います。
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「ある量の雨が降ると、あの公園に水たまりができる。すると、地中から虫が顔を出す」…
この情報は近くの神田川にいるカルガモの間で共有され、伝えられているのでしょうね。
“生き物たちの知恵”には感心するばかりです。

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by toruiwa2010 | 2011-02-18 09:38 | サッカー | Comments(10)
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正直に言って、最近まで日本サッカーについては“懐疑的”でした。
熱狂的なサポーターが言うほど日本が強いとは思えず、いつも、冷めた目で見ていました。
しかし、ワールドカップあたりから変わってきました。タツジンとやらが不可解なことを
書いている記事を読んで、「そりゃ、ちょっと違うんじゃないの」と思ったのがきっかけ
だったでしょうか。その意味では彼が書くものも役に立つことがあるようです。ハハハ。
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試合はNHKで見ました。
テレ朝の進藤アナも応援しているので関心はありましたが、早野解説に惹かれました。
ああ、しかし、“二人解説”!
はっきり言って、好きじゃありません。アナウンサーも、両解説者も、互いに気を使って
みんながやりにくいものです。
実際には二人の意見が違っていても、放送中に“対立”することは考えにくく、どこかで
妥協しつつ、どこか嘘っぽい放送になりがちです。
早野さんだけでいいのに、高い飛行機代払って連れて行ったから二人解説?ハハハ。

立ち上がり1分にオープニング・シュートを打たれたり、直後にも、きれいに4本ぐらい
パスを回される場面があったり、予想通り日本は押されました。たまにボールを持っても
攻めの形が作れません。
オーストラリアの攻撃はゴール前の背の高い選手めがけて主にサイドから放り込むという
シンプルなものですが、迫力はあります。ボールを持ってからシュートまでがとても速く
相手がセンターラインを越えたら日本DF陣は一瞬も気を抜けません。90分持つのかなあ、
と心配でした。ハハハ。
耐えてワンチャンスを待つしかありません。

他人の実況を聞いていると、実況というのはつくづく難しいと思います。
野地アナは日本のトップクラスのベテランですが、しゃべりが少し一本調子ではないのか?
同業者としてはそう思います。
「それどころじゃないでしょうが、皆さんは?」とつぶやいてみました。
「私は聞きやすい」という人が何人か反応してくれました。
「感情的にやたら叫んだり、無駄にうるさいよりは好みです。落ちついて見聞できるので」
という人もいました。 .
民放との比較でそう思うのでしょう。
「それはそうですね。だから難しいんです。ハハハ」と呟き返しました。

一方、人気はあっても早野さんの解説者としての能力は高く評価されていないようです。
たぶん、“やんちゃ坊や”っぽい外見で損をしていると思うのですが、ちゃんと聞いていると、
彼の話は分かりやすく、そのあとの試合の見方に生きてくることが多いです。
決勝の解説も的確で、私は何度も「なるほど」とうなずきながら聞いていました。

ゴール近くまでは行けても、そこから先がどうにもならん、という印象が強かった前半は
結局0-0で終わりました。
日本のDFの疲れも気になる一方で、オーストラリアのスタミナにつけ込む余地はないのか、
とも思いつつ、トイレへ。ハハハ。

スタジオに戻りました。
「山岸舞彩とやらはどう考えても不要だろう。にぎやかしにもなってない」とつぶやくと、
即座に「要ります」という反応があり、「お好きなように。おまかせします。ハハハ」と
応じました。
サッカーが分かっているアナウンサーときちんとした解説者…それだけで十分です。
ほとんど話さない若い女性に“モデル立ち”をさせて置いておくのは“サービス”?

後半開始直後、オーストラリアのシュートはゴールラインを割ったようにも見えました。
コメンタリー陣は声をそろえて「入ってない」と。気持ちはよく分かります。ハハハ。
スローを見ると、確かにラインを越えていません。“誤審”がなくてよかったです。
ドキュメンタリー映画「レフェリー」を思い出します。
きっと、主審と線審の間で無線を使った確認作業が行われたことでしょう。

日本は長身の岩政を投入し、長友のポジションを上げました。ザッケローニ監督が最初の
カードを切ったのです。
放送の中で、“3BKか4BKか”に相当こだわっていました。そんなにこだわらなくても
いいんじゃないの、と思いました。どっちにしたって止まってるわけじゃないんだから。
異論はあるでしょうが、そんなことよりプレーを追ってくれと。ハハハ。

岩政が入ってゴール前が安定したせいか、いい形が作れるようになってきました。
ザック・マジックでしょうか?さすがですねえ。

…と思っていると26分過ぎ、DFとうまく入れ替わったキュウェルがフリーになりました。
キーパーと1対1決定的な場面でしたが、川島の右足が救ってくれました。あっぶねえ。
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スペースができ始めて、両チームともに、いつゴールが生まれてもおかしくない状況に
なりました。きわどいシュートが飛び交うようになって、見ている分には面白い試合です。

90分のプレーでは決着がつかず、延長に入りました。
リザーブ、スタッフを含め全員で肩を組んで気合を入れるジャパン。
イタリア人のザックの目に、日本人のこの“団結”がどう映っているのか、驚きだろうな、
と思いながら見ていました。
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延長後半に入ってすぐ、左サイドで相手DFのマークを外して縦に出た長友から、ゴールの
ほぼ正面で待ち構える李忠成へ絶妙のクロス。
投入されたばかりの李の左足がこのボールを完璧な形で捕らえました。
GK・シュウォーツァーは一歩も動けませんでした。

きれいなパスにきれいなシュート!!こんなに美しいゴールは久しぶりで見ました。

そこからの1分、1分の長いこと。
見ている者がそうですから、選手のストレスは計り知れないものがあったでしょう。
残り10分余りを集中して良く守りきってくれました。

決勝ゴールの李、これ以上はないというクロスを送った長友、何度も神がかりなプレーで
日本ゴールを守った川島、いつものようにチームをリードした本田、途中出場で役割を
きちんと果たした岩政を初めとするDF陣…うーん、みんなか。ハハハ。
そして、ザッケローニ!!我がイタリアの友よ。よくやった。おめでとう!!

サッカーを見るために3時過ぎまで起きていたのは初めてだろうと思います。
おかげで今朝は眠いですが、“全員の勝利”で最高に満足の朝です。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-01-30 10:22 | サッカー | Comments(20)