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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:サッカー( 53 )

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いや、まいりましたね。正直言って、ここまで前のめりになってサッカーの試合を
見るようになるとは思いもしませんでした。ハハハ。
最後は、戦術がどう、技術がどう、誰が良かったというレベルではなく、チームが
一丸になって勝利に執着した結果だったように思います。
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NHK-BSの実況は鳥海アナ。
この人はスタジオ担当の時の印象がよかったので実況を
聞いてみたいと思っていた。相手が早野さんだから、
ダジャレを除けばやりやすいはず。


43件に上ったサッカー関連のつぶやきはこの一文で始まりました。
民放出身者としては、できるだけ民放で見たいのですが、テレ朝が松木・越後の
ダブル解説だけでもうっとうしいのに、ピッチ解説までいるので、“やむを得ず”
NHK-BSで見ることにしました。

鳥海アナはワールド・カップのときに、東京のスタジオを担当していましたが、
歯切れのいい語り口(口跡といいます)や解説からの話の引き出し方に“破たん”が
ないことに注目していました。
初めて実況を聞きましたが、口跡の良さに加え、 結構ややこしい韓国の選手名も
よくつかんでいました。早野さんとの呼吸も悪くなくて、立ち上がりはNHKの
先輩にもたくさんいる“要注意”が多い以外、悪いところが見当たりませんでした。
要するに、要注意の多用に要注意。ハハハ。

ただし、こまかいですが、低いボールは“あげる”だと聞いていて混乱するので、
“入れる”か“出す”のほうがいいでしょう。

前田の倒され方は脚を挟まれているように見えて、PKだと思いましたが、審判は
取りませんでした。直後に、今野が相手選手を倒してPK!
主審が少し韓国寄りという印象がありましたし、あのPKは、全体の流れの中の
“タイミング”で取られてしまった ように見えます。

キ・ヨンソンが落ち着いて決めたあと、実にいい顔をしていました。
加茂さんが「このミランの6番、いいねえ」と言ったことを思い出しました。
おいおい、バレージ、バレージ…。ハハハ。

日本の同点ゴールは見事な得点でした。
本田からのパスに始まって、長友の縦への突破、左ポストに走り込んだ前田への
クロスまで、練習通りのような展開でした。“そこにいる”のが点取り屋独特の
嗅覚なんでしょうが、これまでの日本には少なかったタイプだと思います。
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このあたりで、私のつぶやきを見た人から「早野さんとの呼吸は重要」との反応が
ありました。
早野さんは、日産時代に加茂さんが目をつけ、参謀役として育てた男ですから
頭の回転が速く、「ここで何を言うべきか」がよく分かっている人です。
こちらから合わせなくても、向こうから合わせてくれますから、決定的に呼吸が
合わないアナウンサーなどいないでしょう。

問題は、そこから先、エンタテインメントとして二人でどんなパフォーマンスに
するかということです。
意表をつかれるのはお得意のダジャレですが、そのほかにも、しばしば“軽口”が
挟まれますから、解説が早野さんだと緊張感が強くて疲れは2倍です。ハハハ。

メンバー交代のあと、「ポジションを確認したい」と切り出して早野さんの助けを
借りながら、両国の選手のポジションを改めて伝えたあたり、落ち着きがあった
鳥海アナでしたが、しばらくして、「流れが変わったから気をつけないと」と
早野さんが“放り込んだ”とき、聞き流していました。
「どこが変わりましたか?」とフォローしないと、視聴者にストレスがたまります。

後半、たびたびの日本のピンチに早野さんが2度「ハッキリ!」と言ったときも
“放置”でした。自分は分かっていても「早野さん、そのハッキリの意味を、もう
少し詳しく…」と言わないと。
結局、聞いてくれないので、早野さんが自分から変わった点を話しだしました。
NHKのプライドが言わせないのかな?ハハハ。

延長に入って、“前に前に”という岡崎の姿勢が相手DFのファウルを呼び、本田のPKは
キーパーに止められましたが、前にはじいてくれたので助かりました。
当然のことですが、猛烈な勢いで走り込んだ細貝が決めてリードしました。
しかし、日本に疲れの色が見え、攻められっぱなしになります。
残り時間の使い方など、10年、20年前の代表を思えば、うまくなったなあ、と思いつつ
みていましたが、ついに同点…。
それにして韓国のしつこさ!ハハハ。

PK戦がどうなるか別にして、ここまでは、スタミナ面で
負けていた気がする。あと1分が守り切れなかった。
余は満足じゃ、と呟いて寝るつもりだったのに。w


PK戦に入る直前にそうつぶやきました。
本田がトップに行ったとき、この男の心の強さを感じました。自分を追い込むタイプ…。
彼のメンタリティが代表全体をリードしているように思います。
本田が決め、川島が相手を止めたとき、流れは決まったようです。
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カメラが川島の“どや顔”を撮りそこなってた!

結構、受けました。ハハハ。

決勝進出は見事な成果ですね。ほめたいと思います。
早野・鳥海コンビによるNHKの放送はあまり違和感がありませんでした。
NHKのサッカー中継担当アナ“御用達”の“来る”、“来た”の多用をのぞいて…。

「選手交代をして“来ない”日本です」
…鳥海君、シュートが来た。ファウルが来た、なんでも“来る”のが
NHKの伝統らしいけど変な言い方だよ。
先輩の悪いところはマネしないように。

曲げてくる、入れてくる、あげてくる
…いいとこ取りのフジテレビと言われていたころ、ひそかに
「何でも来るNHK」と言ってました。



そして、42,43件目のつぶやきはこの二つでした。

90%満足じゃ。では、みなさん、鳥海アナの裏返った声を
耳に残しつつべッドに向かいまする。ハハハ。

(VTRの最後に今野のPKが決まったあと走り出した日本選手)
眠りに行く前に「まだこんなに走れるんですね」
…これぞ、早野さんの真骨頂。
まあ、私なら、おっちょこちょいですから、先に言って
しまいそうですが!!


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by toruiwa2010 | 2011-01-26 09:10 | サッカー | Comments(16)
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トリノの霧には振り回されました。
セリエAの時の経験でミラノやトリノのあたり周辺は11月から12月にかけてよく霧が
発生することは知っていました。
ダービーの中継のためにミラノを訪れるのは、春は4月の復活祭前後、花々が咲き始めて
本格的な春の到来を告げる過ごしやすい気候ですが、秋の日程が11月の時は、出発前から
飛行機が下りられるだろうか、試合に影響は出ないだろうかと、霧のことがとても気に
なったものです。
さいわい、試合の開始が遅れたり、中止になったりすることは一度もありませんでしたが、
帰る日に霧が出て、視界が悪い中を空港に着くと、地上10メートルぐらいにたちこめた
一面の霧の上に、たくさんのジャンボ機が“浮かんで”いたことがあります。

「天災は忘れたころに…」と言いますが、今度の「霧騒動」はまさにそれでしたね。
今は夏時間が終わったので、私たち解説・実況は午前3時に辰巳のスタジオに集合します。
最後の情報チェックや打ち合わせ、リハーサルがすんで一息入れる頃、現地と衛星回線が
つながり、映像が届きます。 
この日は、その瞬間にスタッフがあげた「何だ、これは!」というすっとんきょうな声が、
廊下をはさんだ控え室まで聞こえてきました。
こういう時には、決していいことは起きません。ハハハ。
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サブ(スタジオに隣接する副調整室)に飛んで行くと、“やっぱり”という感じで白っぽい
画面には人影がぼんやり映っているだけでした。  
解説の水沼さんが「こりゃ、ダメだ」と言うまでもなく、状況は最悪でした。
ピッチに立った選手たちにも、逆サイドはおそらく見えなかったでしょう。
とりあえず、放送は始まりましたが、当然のように試合は中止、1週間後に仕切り直しと
なりました。  
そして、その1週間後もまったく同じ結果になってしまったのはご存知のとおりです。

選手も同じでしょうが、私たちも手間と時間をかけて資料を集め、気持ちを高めて放送に
臨んだのに、こんな結果に終わると消化不良でみょーな疲れが残ります。ハハハ。
「今度はいつになるのか」と思いながら家に帰ると「日本時間の今夜やることになった。
また来てくれ」というメールが入っていました。

こんなとき「カンベンしてくれよ」とは思いません。
素敵な“お嬢さん”とのデートをキャンセルすることになったのはまことに残念でしたが、
(ハハハ)「これでイヤな気分をひきずらなくてすむなあ」と、むしろほっとしました。
3時間半ほど仮眠した後、午後はインターネットでその後の情報を探って資料を整理し、
スタジオに向かいました。
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今となっては懐かしい両チームの顔ぶれ

3度目の正直…スタッフを含めて、思いはひとつ、「いい試合をしてくれよ」でした。
結果はご承知の通り、レバークーゼン・ファンには申し訳ないのですが、ユベンテイーノに
とっては満足のいく試合になりました。
とくに、日本にも大勢のファンがいるデルピエロが、キレのいいプレーを見せたのが目を
ひきました。今シーズンの彼は久々に好調だと見ていたのですが、チームの経営者たちは
彼に対して不満があったようで、「今の彼は、ケガをする前のデルピエロではない」とか、
「結局、彼はゴド-だったということか」といった、かなり手きびしかったのです。

あとの話は、少し解説が必要だと思います。
「ゴド-を待ちながら」という、きわめて難解な戯曲があります。
登場人物たちが、ゴド-という人物が来るのをひたすら待ちつづけるのですが、とうとう
姿を現わさないのです。つまり、チームの経営者たちは「デルピエロにはずっと期待して
来たけど、どうやら最後まで本当の彼を見ることはなさそうだ」と言いたいらしいのです。
欲が深いといえばそれまでですが、大金を出している人たちには、それなりの言い分が
あるのでしょう。
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しかし、今年の彼がここ数年では一番好調だというのは、多くの人の意見だと思います。
点もよく取っていますし、この試合でも周囲を生かしながらチャンスがあれば自分も行く
という姿勢が見えて見事だったと思います。 惜しかったのは、前半に見せた、鮮やかな
ファースト・タッチから切り返した後のシュート失敗ですね。 あれが決まっていれば、
まず今シーズンのベスト・ゴールになったでしょう。

実況的にも、しっかり追えていて、アナウンサーにとっては、いわゆる「オイシー」場面
だっただけにまったく残念です。ハハハ。 
まだ大舞台では真価を発揮していないデルピエロですが、イタリアがワールド・カップ
1次リーグを日本でプレーすることが決まったこともあり、なんとか大きな花を咲かせて
ほしいと思います。 
(2001.12.7 WOWOWのHPに書いたコラム)

Archivesについて
当ブログは2003年4月下旬に開設したHPに始まり、YAHOO時代を経て
今年から、こちらに移ってきました。間もなく“通算”で9年目に入ります。
中には初めからずーっと読んでいる方もおいででしょうが、書き込みなどを
見ていると、1,2年周期で“読者”が入れ替わっているようです。

そこで、気分を新たにスタートしたこちらのブログでは、古い記事の中から、
“面白そうな”ものを選んで、土日・休日に再録して行くことにします。
誰も選んではくれませんから、もちろん“自選”です。お気に召さなくても
責任はとれません。あしからず。ハハハ。


書き込みについて
コメントの際にはハンドルネームと削除用のパスワードが必須のようです。
どちらも、“適当”で大丈夫です。
例)ハンドルネーム:ペットの名前
  パスワード:012345 5,6ケタ

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by toruiwa2010 | 2011-01-09 10:01 | サッカー | Comments(0)
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元旦からこちらで“営業”しています。
新参者ですが、よろしくお願いします。






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WOWOWのプログラムガイドを何気なく眺めていて、今日の深夜、岡田武史監督と
ヨハン・クライフの対談があることを知った。
クライフはオランダが生んだ最高のストライカーの一人、伝説の男だ。
今でこそ、読み方は“黙ってクライフ”だが、頭角を現したころはよく分からないまま
“クリュフ”と呼ぶ人もいた。
この男の名前を聞くたびによみがえる記憶がある。苦い教訓を得た思い出だ。
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彼が日本でプレーをしたときにフジテレビが中継し、実況を担当した。
1980年、2年目を迎えたゼロックス・スーパーサッカーに、クライフが移籍したばかりの
ワシントン・ディプロマッツが呼ばれて日本代表と戦ったのだった。
当時はまだインターネットなどなく、海外のサッカー事情を知る手段はごく限られていた。
サッカー好きだったから、クライフは知っていたし、プレーを見るのは楽しみだったが、
実況となると、資料集めが大変だった。

日本にもサッカー雑誌はあった。たしか、“サッカーマガジン”と“イレブン”…
しかし、情報は古く、使い物にはならない。洋書店を回って海外の雑誌をかき集めたり、
イヤーブックのようなものを手に入れたりしてクライフについて“嗅ぎ”まわった。

試合当日、ディプロマッツの監督をつかまえ、たどたどしい英語でクライフについての
話を聞いたことを思い出す。それでも手元に集まったのは、ほんのわずかの資料だった。
私にとっては“トラの子”だ。
33歳になり、当時の選手としては明らかに晩年だったクライフだが、ディプロマッツの
“売り”はほかにいないのだから、放送でも彼を盛り上げていこうと考えて臨んだ。

試合は、凡戦だったような記憶しかない。釜本が去ったあとの日本代表にどんな選手が
いたのかも全く覚えていない。
はっきりしているのは、大きな“失敗”をしでかしたことだけ。
情報が少ないのだから大事に使わなければ…の気持ちが強すぎ、解説者(who?)がよく
しゃべってくれたこともあって、私から資料読みをすることはないまま前半が終わった。
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「ま、いいか。後半は初めからクライフを前面に押し出して行こう」と思い直した。
…、しかし!なんと!
後半開始と同時にスタンドからの不満の声を背に、彼はベンチに下がってしまったのだ!
ありうることと考えておくべきだった。情けなさにしばらく落ち込んだ。

クライフについては、テレビで見たある試合での一シーンが忘れられない。
バルセロナで彼が監督、息子のジョルディがプレーヤーだったときだ。
カンプノウでのビッグマッチでゴールを決めたジョルディが父親のもとに走り寄る。
両手を広げてクライフがしっかりとジョルディを抱きとめた。
“監督と選手”ではなく、まぎれもない“父と息子の姿だった。
美しい映像だった。
    
プレー以外でまぶたに焼き付いている映像は他にも二つある。

まず、'94年のワールドカップ・アメリカ大会で、マラドーナがゴールを決めたあと、
カメラに向かってものすごい表情で突進してくるシーン。訴えるものがあった。

もうひとつは、'99年のUEFAチャンピオンズ・リーグのファイナルで、途中ベンチに
下がったマテウス(バイエルン・ミュンヘン)が、マンチェスター・ユナイテッドに
逆転されたときに見せた茫然とした表情だ。

スポーツ中継は監督・選手の思いがけない一瞬の表情を見たいものだ。

ちなみに、“クライフ”から得た教訓とは…
持ってる情報は早めに使え…。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-01-02 08:14 | サッカー | Comments(4)