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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:映画が好き( 211 )

3月のライオン 85


読経が流れる中、焼香が続いていた。家族席の端に度の強い

メガネをかけた幼い少年が座っている。零(れい)だ。

飲酒運転の車に巻き込まれて両親と妹を一度に失った。

棺が釜の中に消えようとしたとき、零が立ち上がって式場の

外に向かった。そこに一人の男がやってきた。父親の友人で

プロ棋士の幸田(豊川悦司)だつた。


「君、将棋 好きか?」

おだやかな声で幸田が零に尋ねた

少し迷ったあと、零は「はい」と答えた。


9年の時が流れた。

中学生のときにプロ入りした零(神木隆之介)は高校生になって

隅田川沿いのアパートでひとり暮らしをしていた。引き取られ、

内弟子として暮らした幸田の家はプロになってほどないころに

出ていた。幸田の実子たち、特に、同じようにプロを目指す

義姉・香子(きょうこ:有村架純)と折り合いが悪かったからだ。


初夏のある日、先輩棋士たちに連れて行かれたバーで飲めない

アルコールを無理やり飲まされ、道端で酔いつぶれていた零を

通りかかったあかり(倉科カナ)が家に連れ帰った…

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中学生でプロ入りですから“天才”と呼んでもいいのでしょう。

しかし、零には家も家族もなく、友達もいませんでした。

連れていかれたあかりの家は零のアパートから近く、たびたび

食事をしに行くようになります。こうして、零は一家によって

初めて家庭の温かみを知ることになります。


かなりいい出来です。

描かれているのは“家族”や”人と人の“絆”ですが、主な舞台が

将棋の世界だという点がちょっと難しいところですね。

男性は少年のころに“遊び”として一度は駒を手にしますから、

この競技がどんなものかをなんとなく知っています。しかし、

女性には駒の特性などが分からず、シーンの持っている意味が

伝わりにくいかもしれません。

もっとも、単なる将棋映画ではありません。分からない部分は

スルーしてもそれなりに楽しめると思います。


残念なのは“2部作”だというところです。

“るろうに剣心”あたりから増えましたね。前編の138分でも

十分に長いです。エピソードを詰め込み過ぎていると感じます。

前編だけで完結していれば90点だったかもしれません。

物語の終わりを知りたければ後編が公開される422日まで

待たないといけないのはつらいなあ。

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神木の演技がこの映画を支えていると思いますが、道なかばで

夢をあきらめ、妻子ある年上の男との恋に走る…という難しい

役どころを演じる有村に感心しました。“一皮むけた”のでは

ないでしょうか?


タイトルの“3月のライオン”を見たとき、何の比喩なんだろうと

考えましたが、答えは見つかりませんでした。


字幕に“March comes in like a lion”という英語のセンテンスが

ありました。3月はライオンのごとくやってくる…。

なお意味不明です。ハハハ。


ネットで“…and goes out like a lamb”と続くことを知りました。

3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく?


荒々しく始まり穏やかに終わる天候を表現しているそうですが、

それでも意味は通じません。


どうやら、順位戦の終盤を迎えるのが3月…という将棋界の

年間日程と関係しているようですが、もういいや。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-03-24 08:30 | 映画が好き | Comments(0)

チアダン 85


白波が打ち寄せるアメリカ西海岸。

ロサンゼルスのそのホールでは大人びた雰囲気の女子高生が

派手なパフォーマンスを見せていた。そんな中、日本から

やってきたチームも元気よくステージに飛び出していった。


彼女たちの物語は3年前の春に始まる。

北陸・福井の高校に入学した仲良し3人組が校内を探索中だ。

中心に元気のいいひかり(広瀬すず)がいた。彼女たちはどんな

部活があるかを見て回っていた。イケメンがいるかいないか、

ユニフォームの可愛さなどがカギだった。しかし、ひかりの

“一押し”はチアダンス部だった。サッカー部に応援したい

同級生がいるからだ。


念願の“チアダン”部に入ったひかりだが、問題があった。

顧問の早乙女薫子(天海祐希)の鬼コーチぶりだ。何かと言うと

「地獄に行け!」と叫び、車のナンバーも4598=じごくや

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最近多くなった“部活もの”カテゴリの映画です。

日本の高校生が“本場”のアメリカでチアダンスのコンテストに

優勝するとはなかなか信じがたい話ですが、実話だそうです。


サクセス・ストーリーですから、何もないところから始まり、

頂点を極めるまでを描いているのですが、私には演出が平凡、

“ありきたり”すぎるという印象が残ったのです。


少し経験があって早乙女が部長に任命した彩乃(中条あやみ)

除くとまともに踊れる部員がいなかった。早乙女の厳しい指導で

少しずつ踊れるようになっていく。様々な事情で脱落者が出る。

ひかりと彩乃が彼女たちを引き戻しに行く。最後はみんなの

気持ちが一つになって県大会、全日本を制して、念願だった

全米選手権への出場にこぎつける…


一つ一つのエピソードは“事実”に基づいているのでしょうが、

描き方が型にはまっていました。観客の予想通りの展開になり

面白みに欠けています。

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もっとも、グダグダいうのは私ぐらいのもので、若い人には

不満はないでしょうね。ネットの映画サイトを見ると、世間は

いい評価を与えているようです。私が感じる部分に違和感が

ないからでしょう。

“ごひいき”・広瀬すずが主演しているのですから、好評なのは

結構なことだし、とても嬉しいのですが、私の85点はあくまで

広瀬ありきのおまけです。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-03-17 08:47 | 映画が好き | Comments(0)

彼らが本気で編むときは 85


夕方の薄暗いアパートの一室で小学校高学年と思われる少女が

部屋干しの洗濯物をたたんでいる。部屋の中は散らかっていた。

コンビニのおにぎりもふたつ。

洗濯物を片付けた少女はそのおにぎりをつかむと立ち上がり、

食卓に座って食べ始めた。慣れた仕草だった。


彼女ははがしたプラスチックやビニール袋を丸めてそばにある

ゴミ箱に投げ入れた。すでに同じようなゴミであふれている。

台所のシンクもよごれたままの食器がいっぱいだ。

少女の名はトモ、11歳だ。

母親と二人暮らしだが、その母親は若い男とどこかに消えた。


学校帰り、大型書店に寄り道したトモがマンガを数冊抱えて

カウンターにやってきた。その相手をしたのはマキオ、トモの

母親の弟、叔父だった。

金のないトモはこうしてマキオに本代を払わせる常習犯だった。

母親の出奔を知ったマキオはトモを家に連れ帰ることにした…

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家に着くと、マキオ(桐谷健太)が一緒に暮らしている美しい女性・

リンコ(生田斗真)が出迎えました。老人ホームで介護士として働く

彼女は元男性…“トランジェンダー”です。

こうして奇妙な共同生活が始まり、リンコは母親以上の愛情で

トモを包み込み、おいしい料理をふるまいます。


生田が演じる役の“幅の広さ”に感心します。“覚悟”が必要だったと

思うし、そこからの割り切り方にも心を打たれます。

男性として“いい体”をしていますから、女性を演じるのはかなり

難しかったと思いますが、なり切っていました。見事です。

桐谷も好演しています。なにより、トモに扮した柿原りんかが

素晴らしい演技を見せています。生田はもちろんですが、彼女が

いなければこの映画は成立しなかったかもしれません。また一人

将来が楽しみな子役に出会った気がします。


最近はLGBTをテーマにした映画やドラマが増えましたね。

いろいろな形で取り上げられれば、それだけ世間の理解も深まるし、

いいことだと思いますが、正直に言えば、私個人は本当のところを

理解できていないと思います。差別する気はありませんが。


荻上直子監督の作品はこれまで3本見ています。

「かもめ食堂」、「めがね」、「レンタネコ」です。まったり系の

物語でしたが、同じ監督なのに「彼らが本気で…」は“異色”です。

そう思うのは私だけでご本人や熱心なファンの頭の中ではちゃんと

つながっているのかもしれません。ハハハ。


主演クラスの3人は何らかの賞の対象になってもいいですね。


素晴らしきかな、人生 75


ハワードとホイットが共同経営する広告会社の業績は好調だった。

士気の高い社員を前にハワードは格調高いスピーチをした。

万事が順風満帆だった。

しかし、3年後の現在、ハワードは“腑抜け状態”になっている。

毎日、会社には来るものの、やることと言えば、巨大なドミノを

組み立てることぐらいだった。


ホイットを中心にした3人の役員が心配そうに見守っている。

ハワードが事実上仕事を放棄しているため個人的なつながりの

クライアントが契約を解除するなど、経営はピンチだった…

ハワード(ウイル・スミス)が魂を抜かれた状態になったきっかけは

幼い娘を亡くした“喪失感”でした。仲間として彼の身体を心配し、

会社の経営を立て直すために3人の役員たちが一計を案じます。


そこから先が私には何のことかよく分かりませんでした。

独りよがりで説明不足だし、観念的すぎます。

その意味で「バードマン」の終盤の数十分と同じ感想を持ちました。

「俺には分からん」。


スミス以外にも、エドワード・ノートン、キーラ・ナイトレー、

ケイト・ウインスレット、ヘレン・ミレンと素晴らしい俳優が

出演していますが、“もったいない”と思うだけでした。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-03-10 08:22 | 映画が好き | Comments(0)

金曜日に日本アカデミー賞の授賞式が行われた。

書くのも面倒だが、“権威”はともかく、スケールは日本最大の

映画の祭典だというのに、相変わらずテレビ放送はお粗末だね。

諸般の事情があって、今年は直前に行われた“本家”の放送を

見られなかったから“ストレス”はほどほどで助かった。

数時間遅れの録画放送という難しい条件は理解する。しかし、

演出に工夫がなさすぎる。もう少し楽しく見せてほしいなあ。

毎年、同じ演出だということはアレでいいと思っているのか、

それとも、アイディアが出ないのか?

今年、例年よりよかったのはインタビューとスタジオ部分に出た

坂上忍の的確な話しぶりだけだった。

西田敏行の存在も大きいね。


入場が終わったと思ったら、いきなり個人賞の発表が始まった。

以下、順を追って…。


助演女優賞

石原さとみ「シン・ゴジラ」

市川実日子「シン・ゴジラ」

杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」

広瀬すず「怒り」

宮崎あおい「バースデーカード」


好きだからではなく、広瀬すずで決まりだと思っていた。

それほど「怒り」で見せた彼女の演技はすばらしかった。

あれでも選ばれないのかと、しばし、茫然としてしまった。

ただし、「湯を沸かすほどの熱い愛」の杉咲花がよかったことは

否定しない。この先、どんな女優に育っていくのか楽しみだ。


うーん、でも、広瀬を認めてほしかったなあ。まだ言ってる。

ハハハ。

助演男優

竹原ピストル「永い言い訳」

妻夫木聡「怒り」

東出昌大「聖の青春」

森山未來「怒り」

リリー・フランキー「SCOOP!」


作品はすべて見た。かなり、レベルの高い争いだったはずだ。

竹原ピストル(永い言い訳)と妻夫木聡(怒り)が“目新しさ”や

特異な役柄で票を集めることは予想できたが、この部門での

私の一押しは「怒り」の森山未來の演技だった。


そうか、妻夫木か、私とは意見が違うが、そんなものかな…が

率直な感想だ。

主演女優賞

大竹しのぶ「後妻業の女」

黒木華「リップヴァンウィンクルの花嫁」

広瀬すず「ちはやふる-上の句-

宮崎あおい「怒り」

宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」


「リップヴァン…」の黒木以外はすべて見た。

「怒り」の宮崎は主演とは思えなかった。

おそらく、大竹と宮沢の争いになって、どちらかと言えば

大竹かと読んでいたが、宮沢がさらった。 “異論”はないが、

アカデミー会員には山田洋次や宮沢りえ“信者”が多いんだと

勘ぐってしまう。ハハハ。

これで「湯を沸かす…」は主演と助演をW受賞だ。

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主演男優賞

綾野剛「日本で一番悪い奴ら」

岡田准一「海賊とよばれた男」

佐藤浩市「64-ロクヨン-前編」

長谷川博己「シン・ゴジラ」

松山ケンイチ「聖の青春


綾野の「日本で」は見なかった。予告編で見る気が失せた。

しかし、あのタイプの映画からでも演技賞の候補が出るのは

悪いことじゃないと思う。綾野は乗ってるなあ。

最優秀は岡田、佐藤、松山の争いと見ていた。一票があったら

ためらわずに「ロクヨン」の佐藤に入れただろう。それほど

この人らしい重厚な演技だった。受賞は納得だ。

作品賞

「怒り」

「家族はつらいよ」

「シン・ゴジラ」

「湯を沸かすほどの熱い愛」

64-ロクヨン-前編」


私の評価は「家族は」は80点、「湯を沸かす」には85点、

残りの3作は90点とし、「シン・ゴジラ」にも90点を付けたが、

エンタテインメントとして成功していると思ったのがその理由だ。

「怒り」と「ロクヨン」で最優秀を争うだろうが、できることなら

「怒り」に取らせたいと思っていた。

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結果は「シン・ゴジラ」だった!

いきなり金属バットで後頭部を叩きつけられたような衝撃を受けた。

まったく想定外だったからだ。

キネ旬のベスト10でも2位だったし、辛口のRotten Tomatoes

(腐ったトマト:アメリカの映画サイト)でもトップ評論家44人中

37(87%)が好意的な評価をしているから、きっと、私に見る目が

ないのだろう。

優秀作の中に「セトウツミ」や「永い言い訳」が選ばなかったのも

不満だったし。


予想が的中したのは主演男優賞(佐藤浩市)とアニメーション作品賞

(「この世界の片隅に」)だけだった。アニメで「この世界」が

最優秀をとったことがうれしかった。「君の名は。」にはあざとさを

感じていたからだ。


by toruiwa2010 | 2017-03-08 08:35 | 映画が好き | Comments(0)

ラ・ラ・ランド 80


その日、気温29度のロサンゼルスのフリーウェイはひどく

渋滞していた。まったく動く気配がない。

たまりかねた黄色いドレスの女が車を降りて踊り出した。

一人、二人と 男が、女が、年配者も若者も、黒人も白人も

次々と彼女に加わっていく。やがて、車という車から人々が

路上に降りて踊り始めた。


動かない車の中でミア(エマ・ワトソン)が声を出してセリフの

練習をしている。オーディションに行く途中だったのだ。

周りの車が動き始めたことにも気づかないほど熱中していた。

後ろの車の男(ライアン・ゴズリング)がクラクションを鳴らす。

それでもミアは動かない。業を煮やした男がミアの車の横から

スピードを上げて抜いていき、鋭い目でにらみつけた。


ミアが中指を立てて応じた…

男の名はセブ、ジャズクラブでピアノを弾いています。

いつの日にか自分のクラブを開業したいと考えているセブと

連日のようにオーディションを受け続け、落ち続け、それでも

女優を目指すミアはこうして出会いました。

その後も偶然の出会いを繰り返すうちに二人は恋に落ちます。


ミュージカル映画と聞いて私たちの年代の者が思い浮かべるのは

1950年代の「パリのアメリカ人」、「雨に唄えば」、「オクラホマ」、

「足ながおじさん」、「パリの恋人」、「南太平洋」etcです。

同時に、フレッド・アステア、ジーン・ケリー、ゴードン・

マクレー、ミッチ・ゲイナーと言った主演俳優たちの名前が

wikipediaの助けがなくてもほぼ正確によみがえります。


終戦から間もないそのころも今も、残念ながら日本映画では

絶対に見られない レベル高い歌とダンスにしびれたものです。

「サウンド・オブ・ミュージック」や「ウエストサイド物語」は

忘れ難いし、最近では「シカゴ」や「ドリーム・ガールズ」も

すぐれたミュージカルだと思います。


本作は“噂”のミュージカルです。アカデミー賞では13部門で

14のノミネートを受け、かなりの賞をさらうのではないかと

言われていました。

初日に見に行きました。その朝の「めざまし」で、評論家・

有村崑も軽部アナ、女優・板谷由夏も「ラ・ラ・ランド」が

作品賞をとるだろうと話していました。しかし、見た直後の

感想としてはどう考えてもそれほどの映画とは思えませんでした。


“後出し”と言われそうですが、誓ってそうではありません。

その証拠に、授賞式の朝9時前にこうツイートしています。


アカデミー賞授賞式が始まる。

ミュージカル「ラ・ラ・ランド 」の

前評判が極めて高い。

公開初日に見たが、私の評価は80点。

娯楽大作であることは認めるが、

作品賞をとるとは思えない。


交通を遮断し、限られた時間で撮ったというオープニングの

ダンス・シーンは迫力があったし、ロスの街を見下ろす高台の

公園での二人を“長回し”で撮った場面も素晴らしいと思います。

エンタテインメントとしては十分に“あり”ですね。

こういう映画がしばらく作られなかった…という事情もあって

インパクトが強かったとしても、へそ曲がりの私には作品賞に

値するとは思えませんでした。

前代未聞のハプニングのあと、作品賞は「ムーンライト」に

持っていかれましたが、私にはまったく“違和感”がありません。

ただし、あくまでほかの候補作品を見ていない段階の話です。

すべて見たあとで意見が変える“権利”は保留しておきます。

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-03-01 08:55 | 映画が好き | Comments(0)

愚行録 85


バスがとまる。車内はほぼ満員だ。

腕時計を見る会社員風の男、誰かと会話をしながら笑う女、

手すりにつかまり、大きなあくびをする男。

後ろから3列目の窓側の席に田中武志(妻夫木聡)が座っていた

焦点の定まらない目で前方を見ている。何か考えているようで

何も考えていないという目だった。


突然 通路に立っていた初老の男から声が飛んだ。自分の隣りの

老女に席を譲れと言う。「なにをぼおっと座ってるんだ」と。

少し考えてから立ち上がった田中はそのまま通路を出口の方に

歩いて行った。足を引きずっている。障がい者だったのか!?


次の停留所で降り、相変わらず足を引きずって歩く田中の様子を

バスに残った初老の男が見ている。きまり悪そうな顔だ。

数歩歩いた田中はバスが発車したことを見届けると、いきなり、

普通の歩き方に変わった。顔の表情に変化はない…

田中の職業は週刊誌の記者です。この日は逮捕・留置されている

妹・光子(満島ひかり)と面会するため、警察に行くところでした。

容疑は幼児虐待・育児放棄です。複雑な家庭で育った兄と妹の

間には強いきずながあります。


物語を構成するもう一つの大きな柱は1年前に起きた事件です。

エリート・サラリーマンの夫、美人の妻、可愛い二人の子どもの

幸せな一家4人が惨殺されました。捜査は行き詰っています。

田中はこの事件を取材したいとデスクに申し入れていました。

「過去の話じゃないか」と関心を示さないデスクを説き伏せて

許可をもらい、改めて関係者への聞き込みを始めます。


取材を進める中で複雑な相関図が浮かび上がっていきます。

そのプロセスが丁寧に描かれていて、登場人物たちの関係性が

混乱することはありません。監督・脚本の腕は確かです。

ときに、「そのカットは必要ないんじゃない?」、「今のセリフ、

どういう意味があるんだろう?」と思える場面もありますが、

決してムダではありません。彼女あるいは彼のキャラクターを

想像させる材料になります。


人間の“本性”を抉り出す面白い映画でした。テーマはズシーンと

腹にこたえる重さがありますが、破たんのない優れた映画…だと

思います。感想点として85にしようか90にしようか迷いました。

微妙ですが、中間で90点寄り…というところでしょうか。


妻夫木と満島の演技は賞の候補に挙がってくると思います。

特に満島にはいつも感心します。

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石川慶監督の長編デビュー作ですが、ポーランドで映画製作を

学んだと聞いて、10代のころに見たアンジェイ・ワイダ監督の

「地下水道」や「灰とダイヤモンド」を思い出しました。

どちらも内容は暗いものでしたが、ハリウッド製の娯楽大作を

見慣れた目にはすごく新鮮に映りました。


2本ともモノクロでしたが、スクリーンに映る「愚行録」の

トーンが遠い記憶と重なります。


by toruiwa2010 | 2017-02-23 08:36 | 映画が好き | Comments(0)

マリアンヌ 90


第二次大戦中の1942年、フランス領モロッコ。

砂漠の真ん中にパラシュートがゆっくりと舞い降りた。

用具を外し、歩き始めた男の視界に砂煙を上げて走ってくる

車が入ってきた。迎えの車かどうかは分からない。男の右手が

腰のピストルにのびた。しかし、車は男の手前で右にふくらみ、

Uターンして止まった。


後部座席に収まった男はイギリスの諜報機関所属のマックス・

ヴァタン中佐(ブラッド・ピット)だ。

シートに置かれたスーツケースを開くと着替えの衣類、数冊の

パスポート、現金、数丁の銃が入っていた。

運転席からドライバーが結婚指輪を渡してこう言った。

「あなたの妻は紫のドレスを着ている。目印はハチドリです」と。


この地で行うミッションの相棒とは初対面だった。

“妻”はカサブランカの高級クラブにいた。美しい女だった。

レジスタンスとして華々しい経歴を誇る彼女は名をマリアンヌ

(マリオン・コティヤール)と言う。

久しぶりの再会と設定されている二人は熱いキスを交わした。

ドイツ大使の暗殺のミッションは成功し、モロッコから脱出した

二人はロンドンに戻って結婚する。

子供も生まれ、しあわせの絶頂だったマックスに上級幹部から

とんでもない情報がもたらされた…

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出かける前に“腐ったトマト”がどんな評価をしているのかなと

覗いてみると、“61”(%)だと分かり、電車の中でdマガジンで

読んだ週刊新潮でも酷評でした。「ありゃ“はずれ”だったか」と

肩を落として劇場に入りました。ハハハ。


戦時中の恋、スパイの活躍…と題材は古いですが、私は十分

楽しみました。90点つけることにためらいはありませせん。

私の物差しでは“十分 満足したです。所詮、ドがつく素人の

映画感想文ですから、これでいいと思います。


69点と低評価だった新潮の記事は古い”“先が読めると散々な

書き方でしたが、私はいいと思いました。どこがいけないのか

分かりません。“専門家”の言うことはあてになりませんね。

ま、確かに、戦争中の話でカサブランカなのにハンフリー・

ボガードはいなかったけど。ハハハ。


原題は“結びついた”、“連合した”を意味する「Allied」ですが、

コティヤールの輝き方を見れば「マリアンヌ」という邦題は

的を射ているかもしれません。


相棒 80


ロンドンの駐英日本大使公邸で開かれた参事官の娘・瑛梨香の

誕生パーティで毒物による大量殺人事件が発生した。しかも、

ただ一人生き残った瑛梨香は騒ぎの中で何者かにさらわれた。

犯人を名乗るグループからの身代金要求を政府は黙殺した。


7年後の東京、ふ頭の倉庫で一人の男が殺された。国連犯罪

情報事務局の職員だった。彼とその上司、リュウ(鹿賀丈史)

国際犯罪組織の主要メンバー、レイブンをひそかに追っていた。

彼らのサポート役だった特命係は


ある日、外務省のコンピューターに何者かが侵入し、その日の

朝刊を手にした十代と思しい少女の動画が投稿されていた。

瑛梨香だった…

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岩佐徹的には80点が精いっぱい”ですが、世間の評価はあまり

低くないようですね。熱狂的なファンが多いからでしょうか?

そもそも、娯楽を目的に作られているわけだから、楽しめれば

それでいいのでしょう。


しかし、相変わらず プロセス抜きの分析・推理力を発揮する

杉下右京についていくのがやっとだし、エンディング近くで

容疑者にぶつける「あなたは生きるべきです」というセリフも

“受けねらい”があからさまで私は乗れませんでした。


それは、私には“相棒”を語る資格がないということでしょう。

ハハハ。


OS劇場


芦屋に来てからこれまでに4本の映画を見ましたが、すべて

三宮のミントOS劇場でした。

OS”には懐かしい響きがあります。

中学から高校生にかけての5年間、吹田市千里山に住みました。

梅田や難波は当時の私にとって渋谷・新宿でした。

梅田駅近くに娯楽エリアがあって、大きかったのが北野劇場と

OS劇場でした。

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二つの劇場には毎週のように通いました。

北野劇場は映画とショウの二本立てで楽しませてくれました。

たしか、湾曲したスクリーンを使って映写する“シネラマ”という

最新の方式を採用したのはOSだったと思います。だだっ広い

劇場と大きなスクリーンが記憶に残っています。

どうってことなかったですが。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-02-15 08:40 | 映画が好き | Comments(2)
恋妻家宮本 85

どこかの街のデニーズ。
窓際の席でテーブルをはさんで座った中年の男と女がメニューを
眺めている。男は中学の教師、宮本陽平(阿部寛)、女はその妻、
美代子(天海祐希)だ。“優柔不断”を絵に描いたような陽平は
なかなか決められないでいた。「オムライスにシーザースサラダ、
食後にコーヒーお願いね」と告げてトイレに立った美代子は
てきぱきした性格で若いときから決断が早かった。

そういえば、妊娠を知らされ、「手術の費用、半分出してね」と
言われ、深く考えもせず、愛情より責任感から「結婚しよう」と
プロポーズをしたのもこの店だった。

27年が過ぎて一人息子は結婚し「震災の報道をしたいから」と
福島の新聞社に就職して家を出て行った。
陽平と美代子は50歳になって再び二人きりになったその夜、
“事件”は起きた…
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時間はたっぷりあるし、本でも読もうかと、陽平がなにげなく
手にした「暗夜行路」にとんでもないものが挟んでありました。
美代子の欄がしっかり記入され、判も捺されている離婚届!
物語はそこから始まります。

2011年に大ヒットしたドラマ「家政婦のミタ」の遊川和彦が
脚本・監督をつとめ、“夫婦の在り方”を描いた作品です。

偶然、妻が書いた“離婚届”を見つけてしまったために、急に
夫としての自信を失った陽平が一人で“あたふた”する様子が
笑いを誘います。爆笑するシーンはありませんが、微苦笑は
あります。
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思うに、日本映画には喜劇、悲劇、人間ドラマ、青春ドラマ、
社会派ドラマ、ロードムービーetcのほかに“阿部寛の喜劇”という
独特のジャンルがあるようです。
体が大きいせいでしょうか、この俳優の僅かなアクションが
人の気持ちをくすぐります。彼を初めて知ったのは「いいとも」の
“いい男さん いらっしゃい”に出ているときでした。今の姿は
とても想像できませんでした。
長身のイケメン・モデルだった彼のこの特異な“才能”に最初に
発見し、開花させた監督は素晴らしいと思います。

この作品も、彼のそんな一面をこよなく愛する人にとっては
90点でしょうが、そうでもない人にはもっと評価が低いかも
しれません。

劇中、美代子が「あなたって、ホント、結婚に向いてないよね」と
陽平に言い放つシーンがありました。
そうかもしれない。でも、果たして、結婚に向いてる人間って
この世にいるのだろうかと、ふと思ったりしました。ハハハ。

阿部寛と天海祐希の夫婦…少し現実味に欠けていましたね。
妄想シーンや早回しなど、小手先に走る必要はなかったような
気がします。そんなこんなの85点です。

ザ・コンサルタント 80

財務省の一室に女性データ分析官のメディナが呼ばれた。
局長のキング (J.k.シモンズ)はメディナが十代だったころの
暗い過去をネタに脅し気味に難題を持ち掛けていた。
闇の組織の金を洗浄しているある男を探し出せと。
定年退職が近いキングはこの男を捕まえることを引退の花道に
したいと考えていたが、たくさんの偽名を使い、常に居場所を
変えるためなかなかしっぽが掴めないのだ。

捜査関係者からは“会計士”と呼ばれるその男、クリスチャン
(ベン・アフレック)はイリノイ州の小さなショッピングモールに
地味な事務所を構えていた。
幼いころの自閉症は軍人だった父のスパルタ・トレーニングで
問題なく社会生活に対応できていたが、強いこだわりがあって
始めたことは最後までやり切らないと気が済まなかった。
そんなクリスチャンには“裏の顔”があった…
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クリスチャンは“裏社会”の金を洗浄しながら世話になった男を
殺した組織への復讐の機会をうかがっています。
射撃の腕は天下一品、相手を“瞬殺”する技も持っています。
まあ、アフレック、ありえないほど強いわ。ただそれだけ?
ハハハ。

そして、神戸

神戸で映画を見るのも7年半ぶりです。
大きな違いは身分証明書を求められなかったことです。
すでに70歳になっていたのに、前回はシニアのチケットを
見せると、3回に2回は「年齢の分かるものありすか?」と
聞かれたものですが。

「恋妻家宮本」を見に行ったとき、通路を挟んだ席に60代の
女性が一人で来て座りました。しばらくすると“シャカシャカ”
という音が聞こえ始めました。見ると、口の中で歯ブラシが
動いていました!!
私が見たことに気づいたかどうかわかりませんが、彼女は黙々と
歯を磨いていました。そして、上映開始から30分を過ぎたころ、
彼女の席からは健やかな寝息が聞こえてきました。

はい、私は間違いなく関西に来ているようです。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2017-02-10 08:24 | 映画が好き | Comments(4)

沈黙 サイレンス 85


真っ暗な画面に虫の鳴く声だけが数十秒。

画面の中央に白い文字が浮かび上がる。“SILENCE(沈黙)


時代は17世紀前半、日本に上陸し、貧しい人を中心に静かに

広まっていたキリスト教に対する弾圧が厳しさを増していた。

遠くポルトガルではロドリゴ、ガルーペという二人の神父が

地域の司祭に日本行きを直訴していた。師・フェレイラ神父が

棄教(信仰を捨てる)し、日本人として暮らしていると聞いて、

いても立ってもいられなかった。


「信じない。どこかに潜んでいるはずだ。行って探したい」…。

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日本に到着した二人は熱心な隠れ切支丹にかくまわれながら

活動を続けますが、困難の連続です。思うようにいかないこと、

とらわれた信者たちが受ける苦しみを目の当たりにすることは

彼らに耐えがたい精神的苦痛を与えました。


遠藤周作の小説をマーティン・スコセッシが映画にしました。

厳しい環境の中で信仰に生きようとする村人たちの苦しみや

それを助けようとあがく神父の苦闘と挫折を描いています。

最大のテーマは“沈黙”ですが、ここまでの文章に何度も使った

苦“も見る者の胸に迫ってきます。


力のこもった作品ですが、宗教を描いたものだけに理解するのは

なかなか難しいです。


高校1年のとき、肺結核で兵庫・西宮の療養所に入りました。

世話になったのはキリスト教系の病院でした。医師も看護師も

ほとんどがクリスチャンでした。入院から数週間が過ぎたころ、

事務職の人に「こんなんがあるんやけど?」と見せられたのは

“公教要理”についての説明会への申込書でした。カトリックを

分かりやすく説明するから聞きに来ませんか…ということです。

一度、出席しましたが、ちんぷんかんぷんでした。

それが、私が宗教、信仰というものに最も近づいた瞬間です。


聖書の言葉です。“正しい人はいません。一人もいません”


数年前、スクランブル交差点の人ごみを縫って歩いているとき、

耳に飛び込んできました。キリスト教系の団体の活動です。

なるほどと思いました。言い切ってくれると安心だと。ハハハ。


これも数年前のこと、京都でホテルに向かうタクシーの窓から

大きな寺の塀に描かれた、妙に腑に落ちる言葉を見かけました。


“今、いのちがあなたを生きている”


キリストの言葉、釈迦の教え…として、これまでにたくさんの

ありがたい話を聞いてきました。しっかり噛みしめたくなる

心に沁みるいい言葉もあり、いつか役に立つぞと思ったものも

数多くありました。


しかし、78年の人生のどの時点でも、神・仏にすがりたいとか、

信仰の力を借りたいと思ったことは一度もありません。

そんな私には難解なところも多い映画でした。

見る前は“沈黙”は隠れ切支丹が押し黙っているという意味だと

思っていましたが、信者や神父たちの苦しみを知りながら何も

告げない“神”の沈黙を指しているようです。その意味を。

違いますかね?

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難しいですが、俳優たちの演技を見るだけでも値打ちはあります。

ロドリゴ神父に扮したアンドリュー・ガーフィールドだけでなく

“らしい”キャラを作ったイッセー尾形、浅野忠信、窪塚洋介ら

日本人俳優も頑張っています。アメリカでは、ほかにも序盤で

ほぼ出番が終わる笈田ヨシ、塚本晋也と言った、地味な俳優が

高く評価されているようです。


最後にひとつ。

細かい時代考証については正直よくわかりません。

しかし、外国人が日本や日本人を描いたものを見るときに

よく感じる明らかな違和感がなかったこともこの映画に

85点を付けた理由です。

スコセッシの“敬意”が感じられました。


by toruiwa2010 | 2017-01-27 08:43 | 映画が好き | Comments(3)

2016年に公開された映画を対象とする日本アカデミー賞

各部門の優秀賞が発表された。最優秀賞は33日に決定する。

私が邦画No1に推した「怒り」が最多の11部門で受賞した。

いつも、なかなか意見が一致しないが、今回は納得する。


各賞と、その選考についての岩佐徹的感想w


作品賞

「怒り」

「家族はつらいよ」

「シン・ゴジラ」

「湯を沸かすほどの熱い愛」

64-ロクヨン-前編」


「家族は…」は80点、「湯を沸かす」には85点、

残り3作は90点だった。

嫌味に聞こえるのを覚悟で書くなら、山田洋次監督や女優・

宮沢りえに“弱い”映画ファンが多いことが分かる。

最優秀作には「怒り」を全力で推す。

「セトウツミ」や「永い言い訳」がとれなかったのが残念だ。

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アニメーション作品賞

「君の名は。」

「聲の形」

「この世界の片隅に」

「ルドルフとイッパイアッテナ」

ONE PIECE FILM GOLD


見たのは「君の名は。」と「この世界…」の日本だけでほとんど

興味がない。できれば、「この世界…」にとらせたい。


監督賞

庵野秀明(総監督)/樋口真嗣(監督)「シン・ゴジラ」

新海誠「君の名は。」

瀬々敬久「64-ロクヨン-前編」

中野量太「湯を沸かすほどの熱い愛」

李相日「怒り」


監督の力量を云々することは難しい。よって、スルー。w


主演男優賞

綾野剛「日本で一番悪い奴ら」

岡田准一「海賊とよばれた男」

佐藤浩市「64-ロクヨン-前編」

長谷川博己「シン・ゴジラ」

松山ケンイチ「聖の青春


綾野の「日本で…」だけ見ていない。

最優秀は岡田、佐藤、松山の中から決まると思う。

私に一票があれば「ロクヨン」の佐藤に入れる。

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主演女優賞

大竹しのぶ「後妻業の女」

黒木華「リップヴァンウィンクルの花嫁」

広瀬すず「ちはやふる-上の句-

宮崎あおい「怒り」

宮沢りえ「湯を沸かすほどの熱い愛」


「リップヴァン…」は見ていない。

大竹と宮沢で争うのではないか。

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助演男優

竹原ピストル「永い言い訳」

妻夫木聡「怒り」

東出昌大「聖の青春」

森山未來「怒り」

リリー・フランキー「SCOOP!」


全部見た。

“通ぶる”人は竹原を選びそうだし、妻夫木も票を集めそうだが、

私は森山の演技がよかったと思う。東出とフランキーのそれは

“最優秀”とするほどではなかった。

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助演女優賞

石原さとみ「シン・ゴジラ」

市川実日子「シン・ゴジラ」

杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」

広瀬すず「怒り」

宮崎あおい「バースデーカード」


問題なく、広瀬で決まりだ。私の一票で決まるなら、だが。

冗談はともかく、あの演技はほかの4人を寄せ付けない。

ぜひ、認められてほしい。


新人俳優賞

杉咲花「湯を沸かすほどの熱い愛」

高畑充希「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」

橋本環奈「セーラー服と機関銃-卒業-

岩田剛典「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」

坂口健太郎「64-前編-」「64-後編-

佐久本宝「怒り」

千葉雄大「殿、利息でござる!」

真剣佑「ちはやふる-上の句-」「ちはやふる-下の句-


「植物図鑑…」と「セーラー服…」は見ていない。

杉咲、坂口、千葉、真剣佑…のだれがとっても異論はない。



キネマ旬報のベストテンも発表されている。

アニメを”を邦画に入れているのに「君の名は。」が圏外、

で、「この世界の…」が1位とか、個人賞の選び方など

いかにも“らしい”選考になっている。ま、お好きなように。

それ以外、言うこともなくて。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2017-01-19 08:35 | 映画が好き | Comments(2)