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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:映画が好き( 216 )

ロクヨン 後編 90

風を伴った強い雨が降っている。
電話ボックスの中、カッパを着た男が受話器を戻し、開いたままの電話帳に線を引く。
三上姓が並んでいる。また一つ、名前が消える。テレホンカードの度数は36。
間をおかず、男は次の行の番号を押す。
相手が出ても何も言わない。女の声、すぐ男に代わり「あゆみか?どこにいるんだ?」と
矢継ぎ早に問いかけてくる。
電話ボックスの男は無言を貫いたまま、叩きつけるように受話器を戻した。
昭和64年に起きた少女誘拐殺人事件から14年が過ぎていた。

いま、新たな誘拐事件が起き、県警は緊張に包まれている。
犯人は佐藤と名乗り、要求する身代金は2000万円、それを市内のデパートで売っている
スーツケースに入れろと告げて来た。あまりにも「ロクヨン」にそっくりだった。

広報官の三上は捜査本部から報道協定を結ぶようにと求められたが、渡された資料には
被害者の名前がなかった。これでは記者クラブとの約束に反する。強い反発が予想された…
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前編から1ヶ月、待った甲斐はありました。満員の客席にも満足感が流れていました。
新しい誘拐事件はもちろん「ロクヨン」と深い関係がありました。
警務課・広報官の三上(佐藤浩市)が、上司の“保身”に走った行動に悩まされ、県警内で
対立関係にある刑事課の妨害に耐えながら職務を全うしようとする姿に加え、ロクヨンで
娘を失った父親(永瀬正敏)の長い年月が描かれます。

ドラマ(NHK)を熱心に見ましたし、原作も読んだので物語はよく分かっているのですが、
それでも惹きこまれました。演出の力でしょうが、佐藤と永瀬、記者クラブの代表として
三上と厳しく対決した瑛太らの熱のこもった演技にも圧倒されました。この三人は年末の
賞レースで、必ず有力候補になることでしょう。

一点だけ「?」と思いました。同じことを思った人は多いはずです。
エンディングです。
横山秀夫の原作にもドラマにもなかった“エピソード”が追加されています。
これがよかったのかどうかは微妙ですが、私はなくてもよかったなあと思います。
原作もドラマも知らない観客には違和感はないでしょうが。
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さて、前後編ふくめて90点をつけます。今年見た中で90点は「人生の約束」「ちはやふる」
「海よりもまだ深く」「ロクヨン」の4本です。
「ロクヨン」の後編を見たあとでNo1候補としてどれか一作を選ぶ…と書きましたが、
「海よりも…」と「ロクヨン」がどちらも譲りません。もう少し時間をください。
この2本を上回る作品が出てくると助かります。ハハハ。

シークレット・アイズ 70

9.11同時多発テロの翌年、ロサンゼルスで10代の女性のレイプ殺人事件が起きた。
検察局の捜査官・ジェス(ジュリア・ロバーツ)の一人娘だった。
遺体の発見場所はFBIが監視しているモスクの近くで、捜査線上に浮かんだ有力容疑者は
“第二のテロ”の阻止を最優先とする当局が情報屋として飼っている男だった…
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遺体を最初に確認したテロ対策班のレイ(キウェテル・イジョフォー)は激しいショックを
受けたジェスを励ましながら精力的に捜査に当たります。
しかし、テロ対策に悪影響が出ると考えて、情報屋に手をつけたくない検事局の上層部は
あの手この手で事件の捜査を妨害します。間に立つ検事補のクレア・スローン(ニコール・
キッドマン)の助力があってもラチがあきません。

こちらは 事件が起きた2002年とその13年後が行ったり来たりします。登場人物たちが
外国人のせいか、区別が難しく、「これはどっちの話だ」と何度も“迷子”になりました。
ハハハ。

そして、終盤で観客に「えっ、そうだったの?」と思わせる展開が用意されています。
「…だとすれば、あそこは違うんじゃないの?」と言いたくなる意外な展開です。
どんな展開かは書けません。ハハハ。

帰りの電車の中で「ニコールキッドマンはいつまでもきれいね」と妻が言いました。
たしかに。 それはその通りなんですが、一方でジュリア・ロバーツはどうしたんだ?!
と言いたいです。これまでどんな映画に出ても監督は彼女を美しく撮ろう、彼女の魅力を
最大限に引き出そうとしてきたと思います。
しかし、この作品の彼女は最初から最後まで“打ちひしがれた”顔です。設定ですから
そうなるわけですが、それならほかの女優でもいいじゃないか!

ちなみに、“腐ったトマト”の評価は39です。ときどきサイトを覗きますが、30点台は
私が今年 見た映画の中では最低かもしれません。

マネー・モンスター 75

本番前からリー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)はご機嫌だった。彼が司会する経済番組は
好調を維持していたから無理もない。いつも通りカメラに向かって饒舌に語りかけて行く。
サブ(副調整室)でキューを出すパティ(ジュリア・ロバーツ)の顔も明るい。
しかし、順調に進行していたスタジオの空気が突然 変わる。ピザの配達員を装った男が
忍び込んでリーに拳銃をつきつけたのだ…
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男は「暴落した株で全財産を失った。その株を勧めたのはお前だ」とリーを糾弾します。
リーも、パティ以下のスタッフも初めは混乱しますが、やがて落ち着きを取り戻して
事態に対応します。
75点をつけましたが、少し甘いかもしれません。全体のリアリティがなさすぎます。
クルーニーとロバーツの共演だし、監督がジョディ・フォスターですから期待しましたが、
それほど出来のいい作品ではありません。「シークレット…」を5点 上回っているのは
こちらのロバーツは魅力的に撮られているからです。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2016-06-17 08:31 | 映画が好き | Comments(0)
高台家の人々 70

木絵(綾瀬はるか)が風邪をひいて会社を休んだ。
5日ぶりに出社したその日、会社の中はNY支社から戻ってくる男の噂でもちきりだった。
グループを経営する高台家の御曹司・光正(斎藤工)だ。
彼には特殊な能力があった。相手が何を考えているか、心が読めるのだ。
そして、話すことが苦手な木絵には妄想癖があった。

社内で何度かすれ違ううち、二人は互いに惹かれるようになっていく…
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映画 「高台家の人々」 を見た。
…なんだろうね、この映画。
というのが率直な感想だ。
綾瀬はるかと斎藤工をそろえて
何を作ってるんだろう?
一番いけないのはシナリオだと思う。
つながりがなさすぎるし、ラストに
向かう物語の流れがまるでない。
がっかりした。


妄想癖の女と人の心が読める男…
設定が無理なことは分かっていましたが、わが母局が関わっている作品ですから、例えば
映像がきれいとか、綾瀬と斎藤のラブシーンがすばらしいとか、何か楽しめるところが
あるだろうと思って出かけましたが、みごとに裏切られました。シニア料金の1100円でも
もったいないことをしたと思うほどでした。

はい、あくまで“へんくつ”で知られる年寄りの感想です。ネットを見渡すと、私ほどの
“酷評”は少ないようです。それなら、これ以上は言うべき言葉もありません。

サウスポー 80

NYマジソン・スクエア・ガーデンの控室で男の左手に熟練のトレーナーがバンデージを
巻いていく。男の両耳にはiPodのイヤホンが差し込まれていて周囲の会話は聞こえないが、
陣営の男たちの高揚した声が飛び交っている。男の名前はビリー“ザ・グレート”ホープ、
世界ライト・ヘビー級チャンピオン(ジェイク・ギレンホール)だ。ときどきこぶしを握って
巻き具合を確認しながら耳に流れる音楽に身を任せている。

巻き終えたバンデージの上から立ち合いのNY州アスレチック委員会のコミッショナーが
確認済みのサインをした。両手に真新しいグローブをはめ、手首を粘着テープで固定し、
そこに再びコミッショナーがサインした。無敗”のチャンピオンがタイトル・マッチの
リングに向かう準備が整った。
そこへ魅力的な女性が現れた。ビリーの妻、モーリーン(レイチェル・マクアダムス)だ。
幼いころ同じ孤児院で育った二人は強い絆で結ばれた夫婦だった…
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試合には勝ちましたが、もたついた上に打たれすぎで大きなけがをしていました。
モーリーンは少し休養することを提案しますが、ビリーは言うことを聞こうとしません。
妻と娘を溺愛しながらわが道を進むビリーは、やがて、その強引さからすべてを失います。
失意のどん底からビリーは懸命に這い上がります。こういう映画には“ありがち”ですが、
物語は、ある意味、想像した通りに進み、想像通りに完結します。ハハハ。

MSGやラスベガスでのタイトル・マッチのシーンなどは迫力があります。かつて体験した
臨場感がそこに再現されていました。邦画ではここまでのリアリティは出せないでしょう。
ギレンホールがいいです。幼い娘を演じる子役も素晴らしいです。しかし、トレーナーを
つとめることになるフォレスト・ウィテカーが圧倒的な演技を見せます。
序盤は暴力的なシーンが多いですが、途中からヒューマン・ドラマになっていました。

ロイヤルナイト 70

若い女性が少し驚いたような表情を浮かべてカーテンのすき間から下を見下ろしている。
彼女の目には広場に詰めかけた数万に及ぶ群衆が見えていた。
1945年5月8日、ドイツが降伏し、ヨーロッパで戦争が終わった日だ。彼女がいるのは
バッキンガム宮殿で彼女の名前はエリザベス、イギリスの王位継承権第1位の王女だ。

この夜、彼女は祝賀ムードに沸く市民の中に入っていきたいと考えた。
侍従から情報を仕入れた上で妹のマーガレット王女とともに国王を懸命に説得した。
熱意に負けた父国王から許可を得て二人は宮殿を抜け出した。ただし、心配した母親は
二人の近衛将校にシャペロン(付き添い)として同行するように命じていた。

前代未聞、王女姉妹の一夜の冒険が始まった…
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実話に基づいていますから、「ローマの休日」のような映画にはならないでしょう。
それにしてもメリハリのない物語で、正直 退屈しました。妻は いつ、“出ようか”という
私からのサインがあるかと身構えていたそうです。ハハハ。

団地 75

大阪の郊外にある団地に夫婦は暮らしていた。
半年ほど前に老舗の漢方薬局をたたんでここに移ってきた。妻のヒナ子(藤山直美)は近くの
スーパーでパートとして働いていたが、夫の清治(岸部一徳)は、まるで世捨て人のように、
近所付き合いもせず、ほぼ毎日、団地の裏手の山に出かけていた。

数ヶ月が過ぎたころ、「最近、旦那の顔を見ないわね」と近所の話好きのおかみさんたちが
騒ぎ始めた。
清治はある日 外出から戻るなり、「オレは死んだことにしといてくれ」とヒナ子に告げ、
キッチンにある狭い床下収納のスペースに隠れるようになっていたのだ。

女性たちのうわさ話は日を追ってエスカレートして行った。
「死んでるんじゃないの?」…
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そこまではかなり面白かったんですけどねえ。
藤山と岸部以外にも大楠道代、石橋蓮司、斎藤工、濱田マリ、宅間孝といった顔触れが
団地住民として“なりきり”演技を見せ、ところどころ理解しにくいシーンはあるものの、
楽しませてくれました。

しかし、最後の20分ほどで 私の感覚ではいきなり“とんでもない”ものが出現します。
「聞いてないぜ」と言いたい気分でした。伏線は張ってあったのでしょうが、弱いです。
木に竹を接ぐ…その違和感がやり切れません。年配者が多いほかの観客たちの満足度は
どうだったんでしょうね。

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by toruiwa2010 | 2016-06-09 08:16 | 映画が好き | Comments(0)
ある終焉 85

シャワーで体を洗う。食事の用意をする。食べさせる。着替えさせる。寝かせる。
自由の効かない老人に対して 訪問介護が専門の看護師、デイビスの動きに無駄はない。
プロらしくきびきびしているが、ビジネスライクではない。
一人が亡くなれば新しい患者が割り当てられ、同じ日々が繰り返される。

ある日、彼を呼び出した主任が告げた。「セクハラで訴えるそうだ」…
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アメリカを舞台にしたフランスとメキシコの合作映画です。
映画はデイビスの日常を切り取って淡々と、しかし、かなり丁寧に描いていきます。
しかし、彼をはじめ、登場人物の“背景”を説明する映像はないし、セリフを聞いても
人間関係や状況の把握が難しいです。それでいて、この作品は見る者の心をがっしりと
つかみます。少なくとも、私ははまりました。

決して明るいテーマではありませんが、見終えた気分が“暗澹たる”ものにならないのは、
デイビスが患者に見せる深い愛情のせいだと思います。レンズも優しいです。

原題は“Chronic”…長い、長期の といった意味合いでしょうか。
邦題の“ある終焉”はラストシーンから来ているんですかね。ちょっと驚きました。
アメリカの辛口サイト“腐ったトマト”も高評価です。

神様メール ???

神様は存在し、ブリュッセルのアパートに住んでいた。従順な妻と10歳になる娘がいる。
神は自らが創造した人間たちの運命を密室にセットしたコンピューターで操作していた。
ある日、この部屋に忍び込んだ娘がとんでもないことをした。コンピューターを起動し、
人間たち一人一人に設定した“死期”をメールで一斉送信してしまったのだ。思わぬ形で
自分が死ぬ日を知らされた人間たちはパニックに陥った…
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見始めて間もなく「これは無理だ」と思いました。それでも我慢して座っていましたが、
1時間が限界でした。途中退席は「Mrホームズ」、「追憶の森」に次いで今年3作目です。
寓話&コメディですが、気もがどこかがよく分からず、おかしさも伝わりません。
宗教がからみ、おそらく“死生観”の違いも作用しているのでしょう。

素敵なサプライズ 80

母が死んだ。そう信じて枕元に坐り込んだヤーコブのうしろで母がそっと目をあけた。
そして尋ねた。「どうだった?ホッとした?それとも悲しい?」
なにか、感情が動いたかを知りたがったが、ヤーコブの返事は「分からない」だった。
彼は幼いころに父親を失ったことがきっかけですべての感情を失っていたのだ。
「分からない」と聞いた母は「それは残念ね」と言い残して今度こそ息を引き取った。

母の葬儀をすませ、すべての事後処理を終えたヤーコブは全資産を財団に寄付した。
彼がこの世でやるべきことはなくなった。残ったのは自殺することだけだった。しかし、
首吊りをはじめ、試みたすべての手段がうまく行かない。必ず邪魔が入るのだ…
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なかなか目的を達することができないヤーコブは最後に車で海辺に行きます。車の中に
ホースを引き込み、排気ガスを吸って死のうと考えたのです。エンジンをかけて間もなく、
横を一台の車が通りすぎて止まりました。降り立った老人客を運転手が車いすに乗せて
丘の上に消え、すぐに戻ってきましたが、車いすに老人は乗っていませんでした。
車が見えなくなったからヤーコブは“現場”を確認しに行きますが、崖の下にも老人の
姿はありませんでした。

ヤーコブは近くで小さなマッチ箱を拾います。ブリュッセルにある葬儀社のものでした。
家族で営むその会社は、客の求めに応じて“あの世への旅立ち”を手伝っているのです。

かなり“ネタばれ”になってしまいましたが、ヤーコブがこの会社と契約し、ようやく
これで死ねる…と思ったところからがこの映画の本当の物語ですから大丈夫です。
映画の評価は難しいです。面白いと思う人、思わない人、それぞれでしょう。少なくとも
万人が楽しめる映画とは言えそうにありません。あとはみなさんにお任せします。

蛇足ですが、この2作で、ブリュッセルにはいろんな人が住んでるんだ…ということです。
ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-06-03 08:30 | 映画が好き | Comments(2)
海よりもまだ深く 90

狭い団地の一室で母・淑子(樹木希林)と娘・千奈津(小林聡美)が話している。娘と言っても
千奈津は結婚して家を出ている。今日は久々の里帰りだ。数日前に夫を亡くし、片づけに
追われる母を手伝いに来ていたのだ。
会話の中で“大器晩成”という言葉が出たところで「ウチにもいるけどねェ…大器が」と
千奈津が言って首をすくめた。

“大器”とは千奈津の弟で長男の良多(阿部寛)のことだ。作家を目指している。
若いころに賞を獲ったことはあるものの、その後は鳴かず飛ばず、今は興信所に勤めて
食いつないでいる。別れた妻・響子(真木よう子)の養育費は滞りがち、一人息子・真悟との
月に一度の面会だけ楽しみにする日々だ…
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探偵業は取材の手段だと言い張り、小説も書いている良多ですが、望みはなさそうです。
少しでも金が手に入ると競輪やパチンコに逃避する日々です。彼には今の自分をしっかり
認識する気がないのです。それでいて、別れた妻には未練があり、子供にはいい父親で
ありたいと願っています。

そんな男は世間に山ほどいそうですね。是枝裕和監督の目が優しく良多をとらえています。
映画のテーマは「誰もがなりたい大人になれるわけではない」だそうですが、監督が最も
得意とするところです。そういう是枝ワールドが私のストライクゾーンの真ん中です。
阿部、樹木、真木、小林のほか、リリー・フランキーや橋爪功が役にはまっています。
真悟役の吉澤太陽がとても自然な演技を見せます。舞台あいさつで阿部が「是枝監督は
子供の撮り方がうまい」と言っていましたが、その通りだと思いました。
阿部の後輩の探偵を演じる池松壮亮がずば抜けていいです。年末の賞レースで助演賞の
候補になってもおかしくないと思います。

相変わらず、脚本がいいですね。特にさりげない会話が素晴らしいです。母と娘、元夫婦、
父と息子、仕事仲間…“観察”が行き届いています。ドラマ「ゴーイングマイホーム」は
失敗作でしたが、家庭内での会話は秀逸でした。

「海街diary」のときにも書きましたが、やっぱり「アレ」が気になります。
何人かの登場人物が口にする“アレ”です。「こんなことを言うのはアレだけど…」など、
ぼかした言い方をするときに使いますが、この映画では何十回も出てきます。物語の中で
“アレ”は明らかに浮いています。
監督は作品を見るときに“アレ”しないのかなあ。ハハハ。

ま、それは別にして、素晴らしい!そして困りました。
「ロクヨン」を超える作品はなかなか出ないだろうと書いたばかりですが、間をおかずに
現れたじゃありませんか。ハハハ。
今年見た邦画でほかに90点をつけたのは「人生の約束」「ちはやふる」「ロクヨン」です。
「ロクヨン」の後編を見たあとで、どれか一作を選ぶことになりますが、悩みそうです。

ヴィクトリア 80

スペインから来たヴィクトリアはカフェでバイトをしながらベルリンを楽しんでいた。
深夜のクラブで地元の若者4人と出会い意気投合する。とりとめのない話で盛り上がり、
街をさまよいながら飲み明かした。
明け方、若者の一人に電話がかかった。刑務所で世話になったギャングから、街の銀行を
襲えという命令だった。その男に借金もしている若者は断れなかった。グループの仲間も
手伝うことになったが、一人が酔いつぶれたためにさらなる助っ人が必要だった…
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カメラは若者たちをよく追いかけています。
“140分・ワンカット”が売りの映画ですからそうでないと始まりません。ハハハ。
“その面白さ”はあったかもしれませんが、それ以上ではありませんでした。
そもそも、ワンカットにする意味が伝わりませんでした。普通に考えたら、世界の若者に
共通する“刹那主義”的な生き方を表現したいのかな…ですが、成功しているのかどうか
私には分かりません。このとき周りはどうなっていたのだろうかと思うシーンでも描写が
足りないところがたくさんあったことを思うと、必ずしも成功とは言えないかも。

そして、“ワンカット”はウソだ、というつもりはありませんが、疑問は残ります。
以下6行、ネタバレになります。

クラブで踊りあかし(その途中から物語は始まります)、店の前で若者たちと出会い、彼らの
“行きつけの”ビルの屋上に場所を変えてさらに飲み、バイト先のカフェに送ってもらい、
ピアノなど弾き、電話で呼び出され、ガレージで強盗襲撃のリハーサル、銀行を開ける
支店長を襲い金を奪って逃走。警察に追われて逃げまどい、メンバーはバラバラになる。
彼女は若者の一人とアパートに忍びこんで赤ん坊を人質にして警察をあざむき、なんとか
ホテルにチェックインするが、若者は銃弾を浴びて重傷を負っていてまもなく絶命する。

果たして本当にこの量の“イベント”が140分でおさまるのでしょうか?
絵のつなぎ方に不自然なところはなかったので間違いはないと思うのですが、“疑い深い”
性格ですから、納得がいっていません。ハハハ。

渋谷イメージフォーラムは「カルテル・ランド」の方がむしろ混んでいました。

ファブリックの女王 50

これは…絶句します。
何を目的に作られたのか分からない作品になっています。
ファッションブランド“マリメッコ”の創業者、アルミ・ラティアの人生を描いています。
激しい性格の女性であったことは分かりますが、ドキュメンタリーなのか、劇映画なのか、
舞台劇なのかが判然としません。50点がやっとでしょう。
一目でそれと分かるマリメッコの生地を使った服でご来場の女性を何人か見かけましたが、
映画を見てどんな気持ちだったでしょうか?
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マリメッコ…懐かしい響きがあります。
1977年にバレーボールの取材でフィンランドのヘルシンキに行きました。でかけるとき、
妻から雑誌の切り抜きを渡されて「なんでもいいから買って来て」と頼まれました。
それがマリメッコの生地でした。センスに自信はないのですが、シンプルなデザインで
明るい色調のものを買いました。

このときは、ほかに“アラビア”のナベとやかんも頼まれていました。
これも写真で確認して購入し、日本に送る手続きをしました。40年近い時が過ぎましたが、
大きなナベ以外はすべて健在です。
素朴なデザインに惹かれてついでに買ったナイフ・フォーク・スプーンも。
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そんなわけで、思い出を掘り起こしてくれましたが、映画はダメです。ハハハ。

殿、利息でござる 80
君がくれたグッドライフ 75


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by toruiwa2010 | 2016-05-27 08:56 | 映画が好き | Comments(0)
64 ロクヨン 90

昭和64年1月5日の朝、雨宮芳男・敏子夫妻の7歳になるひとり娘、翔子は手に正月の
飾り物、モチハナを持ち「行ってきます」の声を残して元気よく家を出て行った。
どしゃ降りになったその夜、雨宮の家には大きなスーツケースがいくつも運び込まれ、
いかつい身体つきの男たちがあわただしく出入りしていた。翔子が帰らず、誘拐を告げる
電話がかかっていたのだ…
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この“少女誘拐殺人事件”は昭和天皇の崩御によりわずか7日間で終わった昭和64年に
起きたため、部内では“ロクヨン(64)”と呼ばれていました。今も専従の捜査班を置いて
執念深く犯人を追い続けていますが、手掛かりが乏しく、時効まであと1年になろうと
しています。

身代金を奪われ。少女が殺害されたこの事件は県警の組織全体に暗い影を落としています。
事件発生当時は刑事として捜査に関わっていた三上(佐藤浩市)は刑事部から警部に移り、
今は広報官として仕事をしています。二つの部は組織を二分する力関係にあり、広報官は
微妙なバランスをとることが求められ、非協力的な記者クラブとの関係も良好なものに
していく必要があります。しかも、このすべてを 何ごともなく任期を勤め上げて警察庁に
戻ることだけを考えている新任の警務部長の下でやらなければいけません。

ロクヨン事件を縦軸に、三上夫婦の家庭内の問題と記者クラブによる広報室突き上げ、
刑事部と警務部の対立などを横糸にして物語がつむがれていきます。
前編を見ただけですが、よく整理されています。

ピエール瀧主演のドラマも見事な出来映えでしたが、この映画はその上を行きます。
横山秀夫の小説も読んでいますし、物語は分かっていますが、それでも惹きこまれました。
今年、45本の映画を見ましたが、邦画では文句なしのNo1です。後半を残しているものの
これを上回る作品が出てくることは想像しにくいです。

佐藤浩市は当然、各映画賞で主演男優賞の有力候補になるでしょう。
滝藤賢一(“いけすかない”警務部長)、瑛太(記者クラブ幹事)、永瀬正敏(被害少女の父)、
綾野剛(三上の部下)…支える俳優陣も素晴らしい演技を見せています。
女優では三上の部下に扮した榮倉奈々が“がんばって”いました。ドラマの山本美月も
強い印象を残していましたが、思い入れはある分、やはりこちらが上かな?ハハハ。

さざなみ 85

ジェフとケイトは仲睦まじい老夫婦だ。まもなく結婚45周年を迎える二人はイギリスの
片田舎で引退後の余生を穏やかに過ごしている。
ある日、ケイトが犬の散歩から帰るとジェフが手紙を読んでいた。ドイツ語で書かれた
手紙はスイスから届いたのだという。ジェフの昔の恋人、カチャのものと思われる遺体が
スイスの山中の氷河で見つかったことを知らせてきたのだった。
カチャの話は初めて聞くわけではなかったが、ケイトの胸に“さざなみ”が立った・・・
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若い人には良さが分かりにくいでしょうが、素晴らしいイギリス映画です。満足しました。
ある程度の年齢に達した人なら、しみじみとわが身の“来し方”を振り返りたい気持ちに
なると思います。そして、たぶん、静かに涙が流れることでしょう。

人によるでしょうが、たとえ二人が出会う前のことであっても、配偶者の“昔の恋人”は
大いに気になるようです。特に女性は。
お前はどうなんだ…ですか?それはですねえ。むにゃむにゃむにゃ。ハハハ。

ケイトはかなり気にしました。半世紀前の話だし、元カノは死んでいるにもかかわらず。
客観的に見れば、ジェフはカチャのことを常に思い出していたわけではなく、ケイトとの
暮らしの中で彼女を忘れられずにわけでもないことは分かるのに、それでも許せません。
焼きもちを焼き、ジェフの行動を監視したりします。ケイトの気持ちの動きを監督はうまく
描いていたと思います。

ジェフの持ち物を調べるために屋根裏部屋に上がろうと脚立をセットするケイトの周りで
まとわりつく犬が吠える場面があります。女主人の“らしからぬ”行動に異変を感じて…
ハッとさせる描写でした。
誕生パーティでのジェフのスピーチに胸を打たれ、流れて来たプラッターズの往年の名曲
「Smoke Gets In Your Eyes」もよかったです。リードボーカルの高音が懐かしくて。

なお、原題は二人が過ごして年月を示す“45 Years”です。

ノーマ、世界を変える料理 85

2010~2014年の5年間に「世界ベストラストラン50」の頂点に4回輝いたデンマークの
レストラン、noma のオーナー・シェフに日々を記録したドキュメンタリーです。
しっかりした料理の提示がほとんどないのが残念ですが、よくできています。
料理の世界で仕事をしている人にはお勧めします。
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蛇足

料理を扱った映画としては、ギネス記録級に“f-word”が多いことに驚きました。
ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-05-19 08:47 | 映画が好き | Comments(0)
ちはやふる 90

創部間もない瑞沢高校かるた部が見事なチームワークで全国大会への出場権を得た。
千早(広瀬すず)と太一(野村周平)を中心とするメンバーは近江神宮で行われる全国大会に
向けた猛練習を重ねていた。
そんな中で、千早と太一は幼なじみの新(あらた:真剣佑)を訪ねたが、千早にとっては
ショックな言葉を聞くことになった。「もう、かるたはやらん」…
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連休初日の新宿ピカデリーは満席でした。
上の句を見てからから5週間、ずっと楽しみにしていましたが、期待を裏切られることは
まったくありませんでした。この作品にはただの学園もの、青春もの、部活ものを超える
なにかがあるように思います。

広瀬に惚れ込んでいますから、見る目が曇っている可能性はあります(ハハハ)が、
たいへんいい出来です。年末から春先にかけて 映画界の賞レースの対象になることでしょう。
広瀬はもちろん、出ている若手の俳優たちが皆すばらしいです。 「下の句」から登場した
"クイーン"役の松岡茉優が光ります。そして、真剣佑をもう少し見たいと思いました。

ハイスピード・カメラを使った千早とクイーンの対戦シーンは競技かるたの厳しさが伝わり、
鮮やかでした。前かがみになって札を取る態勢に入る、相手の顔をにらむ、読み手の声に
合わせて身をひるがえし札に飛びつく…広瀬の一挙手一投足から目が 離せませんでした。
スクリーンの彼女は生き生きしていました。監督もまた、彼女に惚れ込んでいることが
よく分かりました。ハハハ。
いま、この年代の若者を等身大で演じさせたら彼女が ナンバーワンではないでしょうか。

帰り道、電車に揺られながら「続編があってもいいのになあ」と考えていましたが、夕方、
ネットを見て 続編の制作が決まったことを知りました。すばらしい!

追憶の森 ???

片道航空券で来日し、新幹線を乗り継いでアーサー(マコノヒー)はそこにやって来た。
タクシーを降りるとためらうことなく森の中に足を踏み入れた。何か所かに自殺志願者に
自重を呼びかける看板があったが、気に留めることもなく歩を進めた。
やがて一本の樹の下に腰を下ろすとポケットから取り出した錠剤をボトルの水で飲み下した。
彼もまた死ぬためにこの森に入ったのだ。

人の気配がした。日本人の男(タクミ:渡辺謙)がよろよろと歩いていた。泣いている。
駆け寄ったアーサーがどうしたのかと尋ねると「森の外に出たい」と言う。
「すぐそこに道がある。まっすぐ行けば外に出られる」と道を教えてアーサーはタクミの
背中を押した。しかし、ここはそれほど簡単な森ではなかった。名前を聞けば、知る人は
知っている恐ろしい森、青木ヶ原樹海…
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松本清張の小説の登場人物が自殺したことで この森は世間に知られるようになりました。
“自殺の名所”という有り難くない呼び名が定着しています。
70年代に「3時のあなた」の取材で入ったことがありますが、張りめぐらされたテープを
頼りにしてもすぐに方角が分からなくなるような森です。遺体には出会いませんでしたが、
飲み物、食べ物、薬などのビンが至るところに散乱していました。

帰社してそのままオンエアでしたが、放送作家が書くはずの原稿が遅れ、そのコーナーが
始まったとき、半分ぐらいしか手元に来ていませんでした。記憶をたどって アドリブで
2分ほど写っているものを“実況して”つなぎました。結構“グッドジョブ”でしたが
誰も褒めてくれませんでした。ハハハ。

えーと。そんなことを思い出した程度で“なんだかなあ”という感じの映画でした。
見続ける価値はないと思い、退場しました。
自殺しようと思うほど追い詰められた人間がそれを実行するためにわざわざ日本まで来る
エネルギーを持っている…という設定は無理すぎます。それでも、我慢して見続ければ、
二人がそれぞれの人生を見つめ直す方向に話が進んだようですが、惜しいとは思いません。

もともと、渡辺謙が出てるし。マコノヒーとナオミ・ワッツもいるからでかけたのです。
前の週までこの作品の予告編は何回も見ました。“おまけ”で出て来た渡辺は ろれつが
回っていませんでした。体調が悪いのではないかと心配です。

ハロルドが笑うその日まで 80

ノルウェ―南部の町、オサネに世界的に有名な家具メーカー、イケアの大型店が開店した。
それも北欧で最大規模の大きさだった。オープンの模様を伝えるテレビの前でハロルドと
妻が食事をしながら会話していた。2人の言葉に怒りの色がにじんでいた。無理もない。
新たにオープンした店の敷地は夫婦が営む高級家具店に隣接していたのだから!
この町の家具はすべて自分が整えて来たと自負するハロルドのプライドはズタズタだ。
たちまち、経営が圧迫されて店を畳む羽目になった。悪いことが重なった。妻の認知症が
急激に悪化したのだ。
ハロルドの怒りは頂点に達し、焼身自殺に失敗するととんでもないことを思いつく…
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ネットの評判は良くないようですが、きっと投稿者は若い人たちなんでしょう。
私たち夫婦にとっては“そこはかとなく”面白い映画でした。

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by toruiwa2010 | 2016-05-11 09:16 | 映画が好き | Comments(0)
レヴェナント 80

森の中を水が流れている。銃をたずさえた男が3人 ゆっくり進んでいた。
足を止めたリーダー格のグラス(レオナルド・ディカプリオ)が銃を構えた。その照準の先に
姿を現したのは一頭のヘラジカだった。静かに引き金を絞るグラス。
彼らは毛皮を得るためのハンターたちだった。

川のほとりのベースキャンプに戻って、仲間とともに出発の準備に追われていたとき、
先住民が襲ってきた。毛皮を狙っているのだ。
獲物の多くを捨て命からがら乗り込んだ船が川を下り始めたとき、50人近かった隊員は
9名に減っていた。
グラスは 川沿いに先住民が追ってくることを恐れ、船を放棄して陸路を行こうと隊長に
進言した。山越えの厳しい道だった…
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悪いことが重なりました。翌日の朝、様子を見るために先行していたグラスが森の中で
子連れのグリズリーに襲われて重傷を負うのです。一命はとりとめたものの、まったく
歩けません。もてあました隊長は報酬を上積みして二人の隊員をグラスとともに残します。
死を見届けたらきちんと埋葬するようにと命じて。
グラスと原住民の女性との間にできた息子・ホークも残ることを志願しました。

かなり長く導入部を紹介してしまいました。物語が本格的に“動く”のはここからだし、
映画が描くのは死の渕からよみがえったグラスがさまざまな危機を乗り越えて成し遂げる
復讐劇ですから、ここまでの経緯を知っても十分楽しめます。怒らないでください。ハハハ。

瀕死のグラスを支えたのは燃えるような心の底からの怒りでしょう。その憤怒を原動力に、
熊にのどを食いちぎられ、背中や足に何針も縫う深手を負いながらグラスは甦ります。
厳冬の川に流されて全身がずぶ濡れになり、着替えなどない中でも風邪ひとつ引きません。
“不死身”の度が過ぎていませんかね。007のボンド、るろうに剣心の緋村、ミッション・
インポッシブルのイーサン…ヒーローを描けばこうなると分かっていますが、回復力の
すさまじさにただ驚くばかり。ハハハ。

ただし、過酷な撮影だったことは想像に難くないし、グラスを演じ切ったディカプリオの
アカデミー・主演男優賞は納得します。ひげが濃くて表情はよくわからないけど。ハハハ。

初日の 渋谷TOHOで見ましたが、大きな客席は半分ぐらいしか埋まっていませんでした。
平日の昼間とは言え、これだけの話題作なのに…と意外でした。
大変な力作です。スクリーンからものすごい量のパワーがほとばしるのを感じます。
しかし、作品賞は「スポットライト」で正解だと思いました。

2時間37分の長編ですが、長いと感じません。
坂本龍一の音楽はいいのか悪いのかよく分かりませんでした。
全編に流れた 重低音の弦の音しか記憶がないのです。

えーと、これから見る人は一つ覚えておいてくれますか?
たしかに、外傷には馬肉が効く…という話が日本にもあることを。ハハハ。

アイヒマン・ショー 80

1960年、アルゼンチンで一人の男が捕まった。
厳しい尋問のあと、男はついに言った。「My name is Rudolf Eichmann」と。
「私の名前はルドルフ・アイヒマンだ」
戦争終結から15年、イスラエル諜報部の執念が実を結び、数百万人に及ぶユダヤ人の
生命を奪った男をついにとらえたのだ。
身柄はイスラエルに移され、翌年、歴史的な裁判が始まった…
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アメリカ人のプロデューサーがこの裁判のテレビ中継の権利を獲得します。
赤狩りで職を追われていた監督に依頼して撮影の準備を進めていきますが、さまざまな
困難が行く手に立ちふさがります。判事の許可が下りない。「手を引け」という脅迫。

いまでは、さまざまなドキュメンタリーや書物で、ナチがユダヤ人たちに何をしたかは
多くの人が知っていますが、当時のイスラエルでは、生存者が語ることが簡単には信じて
貰えなかったようです。戦争が終わってから長い年月が経っているのにこの裁判で初めて
語られたこともおおかったらしいと知って驚きます。

裁判そのものと放送にかかわった人たちの苦労…両方を追ったためにそれぞれの印象が
希薄になっていますね。
全体を伝えたいと考えるプロデューサーとアイヒマンが人間らしい感情を見せる瞬間を
とらえたいと、彼の表情にこだわる監督が鋭く対立する場面がありましたが、最終的な
答えは出ていません。消化不良です。
何か所かで音楽が邪魔をしています。

ルーム 75

殺風景な狭い部屋で母と子が暮らしていた。この部屋での生活はもう7年になる。
母はジョイ(ブリー・ラーソン)、子供は男の子で名はジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。
ジョイは10代のときに男(Old Nick)に拉致、レイプされ、5年前にジャックを生んだ。

テレビはあるものの、部屋から見える外の世界は小さな天窓だけだった。
そんな限られた空間での暮らしの中でもジョイはジャックをできるだけ“普通”の子供に
育てる努力をした。理解力が乏しい幼いうちは 必要な嘘もついた…
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何も分からないジャックは無邪気そのもの、母親さえそばにいれば不満はありません。
しかし、ジョイは定期的に訪れるOld Nickにおびえる日々です。
ある日、ジョイはここを逃げ出すためのアイディアを思いつきます。

評価は難かしいです。“感想”は75点としました。
閉じ込められている期間と救出されてからの日々…主人公は大きく 二段階の苦しみを
味わうわけですが、カルトっぽい話で感情移入がまったく出来ませんでした。

アメリカで知られているサイトの“トマト・メーター”では93%をマークしています。
ちなみに、「レヴェナント」は82%、「スポットライト」は96%です。
日本の映画サイトの評判はこうです。評価する人のレベルや方式が違うので比べることは
無理だと思いますが、日本での評価はあまり高くないようです。食べ物の差?ハハハ。
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今年、アカデミー作品賞の候補になった8本中、「マッドマックス」は見るつもりがなく、
「ブルックリン」はこれからですが、これまでに6本を見終えました。“岩佐徹的”には
「ブリッジ・オブ・スパイ」を僅差で抑えて「スポットライト」がトップでした。
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by toruiwa2010 | 2016-04-27 08:41 | 映画が好き | Comments(0)
ボーダーライン 85

ケイトは優秀なFBI捜査官だった。
作戦を終えて本部に戻った彼女に新たな指示が伝えられた。メキシコの巨大な麻薬組織、
カルテルを壊滅させるためのチームに協力せよ…
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特別編成チームにはCIAや国防総省などから曲者ぞろいのメンバーが集まっていました。
その上、しばしば、法律を都合よく曲げて行動してケイトを苛立たせます。

アメリカにとって、メキシコからの不法移民と麻薬の密輸は悩みのタネです。
根絶やしにするための方法が乱暴なものになるのはある程度は仕方がないのでしょう。
この映画で描かれるエピソードは100%フィクションではないのだと思います。
麻薬カルテルに完全に支配されているメキシコの町の様子など、全編にちりばめられた
“リアリティ”こそがこの映画の生命線でしょう。緊張感に満ちた画面から受ける迫力は
圧倒的です。男性は楽しめるはずです。

スポットライト 90

2001年、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長がやってきた。
着任早々、編集局長は調査記事欄「スポットライト」の担当チームに難しい指示を出した。
かつてボストンで起きた聖職者による児童への性的な虐待事件を取材し直せと。
グローブ紙の読者の半数以上は敬虔なカソリックだったし、ボストンではコミュニティの
隅々まで教会の力が及んでいた。社内には そんな教会を敵に回すのかという声もあったが、
チームは結束し、我慢強く取材を続けて真相に迫っていった…
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編集局長の指示は、彼には大きく扱う価値があると思えるネタ(ゲーガン事件)に関して
2度しか報じられていなかったという事実に疑問を感じたことから始まっています。
事件には、神父個人による犯罪とそれを知りながら組織ぐるみで隠してきた教会の体質
という二つの側面があり、取材は困難なものになりました。しかし、デスクを含む4人の
スタッフの丹念な作業を続けた結果、被害者たちが口を開き、眠っていた過去の資料の
中から貴重な事実が一つ、また一つと掘り起こされて行きます。

明らかになった事実をつき合わせていくと、この忌まわしい犯罪を犯したにもかかわらず
教会の手で守られた聖職者がとんでもない数になることを知って記者たちは愕然とします。
中でも、かつてこれらの事実の一端を知りながら追及を徹底しなかったと思い知らされた
デスクは自責の念に駆られます。

いい映画でした。アカデミー作品賞に値すると思います。
全編を通じて“ドラマチックな”出来事は何ひとつ起きません。しかし、悪戦苦闘しつつ、
記者たちが事実を積み上げていくプロセスはスリル満点です。記者を演じる俳優たちの
質の高い演技に惹きこまれて129分が少しも長いと感じません。

これまでにも経験しましたが、この映画を支える大きな要素は“事実”が持つ重みです。
しかも、この映画ではできるだけそれを“厳密に”再現したと言います。ところどころ
間延びした感じになるのも事実“だから”なのかもしれません。
俳優の中ではデスクを演じたマイケル・キートンがいいと思いました。

グランドフィナーレ80

スイスアルプスの高級ホテルに滞在する客の中に70歳代の男が二人いた。
一人は引退した作曲家、イギリス人のフレッド(マイケル・ケイン)だ。
ある日、彼をエリザベス女王の使者が訪れた。チャールズ皇太子の誕生日のコンサートで
フレッドのヒット曲、"Simple Songs"を指揮してほしいという依頼だった。フレッドは
にべもなく断った。引退しているし、その曲は特に指揮しないのだと言って。
もう一人はフレッドの親友、ミック(ハーベイ・カイテル)だ。映画製作者のミックはここで
最新作の構想を練っていた。「この映画が私の“遺書”になる」と話していた。

二人は長い交友関係の中で起きた過去の出来事についてよく話し合った。ホテルの前庭で、
プールサイドで、風呂場で…
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描かれているのは“人生の哀歓”のようです。
たぶん、きわめてハイレベルで“比喩的”な演技やセリフを用いているのでしょう。
私ごとき凡庸な頭では、残念ながら理解し切れません。くすくす笑える場面もありますが、
肝心のところで、えっ、今のはどういう意味だい、と聞きたくなって困りました。
蛇足ですが、映像は見事でした。フォローにならんか。 ハハハ。
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パオロ・ソレンティーノは“イタリアの奇才(チラシから)”として知られているようです。
帰宅後 分かったのですが、我が家でも結構“有名”でした。

前作「グレート・ビューティー(追憶のローマ)」も夫婦で見ましたが、“諸事情”があって
かなり迷った挙句、40分で席を立ちました。私が書いた感想文(一部)は以下の通りです。

チラシを見た日から「これはストライク・ゾーンの真ん中の映画だぞ」と
公開を心待ちにしていた作品です。

坂上忍がコメントを寄せていました。(本人が書いたとは思いませんが)

はじまりの5分でヤラれた(中略)
そこに見えるものは…愛すべき人間という生き物


面白いものですね。同じ“はじまりの5分”、私の頭は混乱していました。
オープニングから、意味があるのかないのか、理解することが難しいカットや
会話の連続でした。しかも、一つ一つの場面が長い。簡単に言えば“冗長”。
もちろん、監督は「無駄なカットなどない。すべての映像に意味がある」と
言うでしょうけどね。

結局、上映開始から40分後に席を立ちました。そんな客は私たちだけでしたが、
映画は“娯楽”ですから、つらいのを我慢して見続けることはないと思います。
はじめから向いてないと覚悟していた「るろうに剣心」は最後まで見たのに、
楽しみにしていた映画は半分も持たない…これも面白い。ハハハ。

蛇足ですが、原題は「YOUTH」です。
ああ、もうひとつ、“ディエゴ・マラドーナ”が出てきます。意味は分かりません。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-22 08:49 | 映画が好き | Comments(0)
砂上の法廷 85

警官が駆け付けたとき その家の主、ブーン・ラシターは胸の中央にナイフを突き立てられ、
シャツを真っ赤な血に染めてこと切れていた。遺体のそばには17歳の一人息子、マイクが
呆然と座り込んでいた。やがて、ラシター家と親しい弁護士のラムゼイが到着した。

警官の聴取に対し「僕がやった」と話したこともあってマイクは逮捕され、ラムセイが
弁護を引き受けることになった。困ったことに、マイクは逮捕以来、一言も話さなかった。
裁判が始まり、検察側の証人たちが呼ばれて、被告の犯行に疑いの余地はないと次々に
証言を続ける中でもその態度は変わらず、ラムゼイを困惑させた…
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映画に限らず、ドラマでも小説でも、こういうオープニングだったら、誰が考えたって
マイクは犯人ではありません。それじゃ、つまんないですもの。ハハハ。
どこかで“ひねって”あるはずです。この映画の場合は誰かが嘘をついているのでしょう。
「真実のみを話す」と誓って席についた証人たちの話から嘘を見抜かなくては真犯人に
たどり着くことはできません。

出演する予定だったダニエル・クレイグが撮影開始直前になって降りてしまい、キアヌ・
リーヴスが急きょ代役になったようです。それにしては好演だと思います。
帰宅して妻に言われるまで、母親を演じているのがレニー・ゼルウィガーであることに
まったく気づきませんでした。演技がよくなかったわけではありませんが、「ブリジット・
ジョーンズの日記」で見せた不思議な魅力はどこにもありませんでした。
数年ぶりの映画出演らしいですが、別人のようです。

法廷シーンが大半を占めますが、飽きません。
ネット上の評判はあまりよくないようですが、私は面白く見ました。小説でも法廷ものが
好きだからかもしれません。この映画でもアメリカ独特の裁判の進め方が分かって、逆に
楽しみが増えます。

Mrホームズ ???

妻は始まってすぐ眠りにおちた。
30分ほどで劇場を出た。
ドラマの上でホームズは来日したことになっている。
これがひどい。終戦直後の設定だが真田広之はともかく、
その母親の メーク、演技、演出、セリフ… すべてが
いつの時代かと思わせる。
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無伴奏 ???

教壇に立った少女が上着を脱いだ。続いて、その下の白いブラウスをむしるように脱ぐ。
さらにスカートを落とした。横に並んだ二人も同じようにした。彼女たちのうしろの
黒板には“制服廃止闘争委員会”とチョークで大書されていた…
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1969年4月、学生運動華やかなころの物語です。
全体にこの時代に対する監督の“思い入れ”がうかがえます。
主人公、高校3年生の野間響子(成海璃子)は親友に連れていかれた音楽喫茶「無伴奏」で
大学生の渉(わたる:池松壮亮)や祐之介(斎藤工)と親しくなっていきますが、彼らが交わす
会話はと言えば「ずっと続くものって何かしら」と響子が問うと「愛じゃないか」と応じ、
さらに「愛がなければ革命なんて成功しないんじゃないか」と渉が答えます。

なんだかなあと、半ばあきれながら見続けました。しかし。2人が付き合い始めて間もなく、
渉が「ねえ響子、君は人生が好きかい?」と聞いたところで たまらず、席を立ちました。
なんだか、こっぱずかしくて。ハハハ。 予告編開始から50分ほどたっていました。
公式HPには成海について「初の官能シーンを臆さず大胆に演じ、新境地を拓いた…」と
書かれていましたが、残念ながら、私が見ている間にそのシーンはありませんでした。
 
先月は全部で16本の映画を見ました。
今年になってすでに32本も見たことになります。
私が“遊び”でつけている点数には一応 意味があります。

95:どなたにもお勧め
90:大満足だった
85:見るに値した
80:料金分は楽しめた
75:見なくてよかったかも
70:金と時間を返せ


そして、たぶん私の評価は世間より5点ぐらい甘いと自覚しています。

今年は"大満足"の90点が4本しかありません。
その一方、75,70点と途中退席が合わせて10本もあるという残念な展開です。
いくら1100円(シニア)の特典があっても、これではねえ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-07 08:50 | 映画が好き | Comments(2)
ちはやふる 85

千早(ちはや:広瀬すず)、太一(たいち:野村周平)、新(あらた:真剣佑)は小学校のころからの
幼なじみだった。3人を結び付けたのは百人一首だ。
高校に進んだ春、3人の環境は変わっていた。新は家庭の事情で遠くに引っ越していた。
千早は都立高校に進み、かるた部を立ち上げるために奮闘していた。太一も同じ高校に
進学していた。千早に好意を持っていたからだ。千早にとっては心強い援軍だった。

創部のための条件は5人の部員を確保することだった。
古典が大好きな少女、奏(かなで:上白石萌音)、かつて対戦したことがある優征(ゆうせい:
矢本悠馬)、最後に、まだどの部にも入っていなかった勉(つとむ:森永悠希)をむりやり
引っ張りこんでかるた部は発足した…
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上映開始から7,8分はありきたりの学園ものの雰囲気でしたが、そのあとは一味違いました。
若い人が圧倒的に多い客席で“場違い”感が甚だしく、高校生たちがワイワイガヤガヤ
騒ぐだけのシーンが続くようなら席を立っていたかもしれません。ハハハ。
しかし、競技かるたの激しさ、面白さが伝わるつくりになっていたし、なによりも広瀬に
すっかりやられてしまいました。

「海街diary」のときは彼女のセリフは現場で監督がつける…という手法で広瀬の良さを
引き出そうとしたようですが、この映画を見ると、普通の演出でも素晴らしい演技力を
発揮することがよく分かります。わざとらしくないところがいいですね。17歳ですから
当分はこの年頃の役が続くでしょう。24,5歳になったときにどんな女優になっているか
とても楽しみです。東京オリンピックに続いて、“長生きしなければ”とがんばる理由が
増えました。ハハハ。

去年の月9「恋仲」ではやや“嫌われ”役だった野村周平が「フラジャイル」で私の中の
好感度が上がり、この映画でさらに印象がよくなりました。役は大事です。ハハハ。
“上の句”では出番が少なかった真剣佑もなかなかいいです。“オーソドックスな二枚目”
としてファンを獲得していきそうです。

全国大会の東京都予選が終わるところまでが“上の句”(前編)です。
4月29日公開の「ちはやふる 下の句」が待ち遠しい!

わが青春は遠い過去のものになりました。学園ものを見ても入り込めなくなっています。
日本映画には“部活もの”というジャンルがあります。得意ではないのですが、それでも
何本か見ています。ボート部(「がんばっていきまっしょい」)、書道部(「書道ガールズ」)、
シンクロナイズド・スウィミング(「ウォーターボーイズ」)、コーラス部(「幕が上がる」、
「くちびるに歌を」)…思い出せるのはそんなところですが、全部85点をつけています。
記憶の中の何かが刺激されるのかもしれません。ハハハ。

最高の花婿 85

フランス・ロワール地方に住むヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいた。
娘たちは上から順に結婚していったが、夫妻には面白くない点があった。婿たちの名前が
シャオ・リン、ラシッド・ベナセム、ダヴィド・ヴェニシュ。
名前がダメなんじゃない。それぞれ、中国人、アラブ人、ユダヤ人だというところが…
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いかにもフランスらしいコメディです。
あくまで映画ですが、植民地が多かったフランスではあり得ない話でもなさそうです。
1998年ワールド・カップのときにこんな経験をしました。
フランスの代表チーム、レ・ブルーには“移民”の子孫がたくさんいて、日本人としては
関心があったのですが、知り合いのコーディネーターに主なメンバーについて尋ねました。
「出身地を言うことは差別につながるとしてフランスでは自粛している」と言われました。

爆笑シーンはありませんが、かなり笑えます。

リリーのすべて 80

風景画の画家として認められているアイナー(エディ・レッドメイン)と肖像画を専門にする
ゲルダ(アリシア・ビカンダー)は人もうらやむ夫婦だった。
結婚して6年、子供こそいなかったが、幸せいっぱいのカップルだった。
“その日”までは。

ゲルダのためにバレリーナ役のモデルをする女性がある日 来られなかった。
足を描く日だったので、アイナーが代りをつとめることになった。ストッキングを穿き、
バレーシューズに足を添え、チュチュを体に当ててポーズをとるうちにアイナーの中で
何かが変わった。思いがけない何かが…
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その“感覚”は初めてではありませんでした。遠く少年の日にも起きていたのす。
アイナーに芽生えた感覚は日を追って強く、激しくなっていきます。ゲルダを妻として
愛する気持ちはあるものの、その中身は少しずつ変質していきます。もちろん悩みます。
妻、ゲルダの悩みはもっと深く、複雑でした。愛する夫が変わっていく。「愛している」と
言ってくれますが、その愛は彼が男性に向けるものには及ばないのです。

アイナーが「自分は女性」と気づき、その思いを強めていく過程はある程度理解できます。
しかし、アイナーと向き合うゲルダの気持ちを理解するのは難しいです。言葉はともかく、
気持ちと体は自分から離れていく夫をサポートするのですが、どのように自分の気持ちを
整理したのかを想像することは無理です。しかも、それが理解できなければ、この映画を
理解することもできません。今後、LGBTを扱う映画はますます増えていくでしょうが、
劇場に足を運ぶ機会は減るかもしれません。“差別”ではなく、感情移入するのが難しいし、
「キャロル」がそうだったように物語としても楽しめないからです。

レッドメインとビカンダーの演技についても、うわべの素晴らしさは分かります。しかし、
本当のすごさは彼らが扮した二人の苦悩と葛藤が肌感覚で分からなければ語れません。
妻の隣の二人連れの女性は上映中 何度もうなずいたりすすり泣いたりしていたそうです。
私にはそういうシーンがありませんでした。

注)これから見る予定の方、見て感動した方は
以下を読まないほうがいいと思います。


この映画は1920年代のデンマークでの実話をもとにしていす。
…とされていますが、事実と違う部分がたくさんあります。
すべてを書くとあまりにも“幻滅”でしょうから、登場人物の多くが小説の著者の創造、
アイナーが実際に手術を受けたのは47歳のときだったことだけを記しておきます。

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by toruiwa2010 | 2016-03-25 08:31 | 映画が好き | Comments(0)