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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:映画が好き( 211 )

ちはやふる 90

創部間もない瑞沢高校かるた部が見事なチームワークで全国大会への出場権を得た。
千早(広瀬すず)と太一(野村周平)を中心とするメンバーは近江神宮で行われる全国大会に
向けた猛練習を重ねていた。
そんな中で、千早と太一は幼なじみの新(あらた:真剣佑)を訪ねたが、千早にとっては
ショックな言葉を聞くことになった。「もう、かるたはやらん」…
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連休初日の新宿ピカデリーは満席でした。
上の句を見てからから5週間、ずっと楽しみにしていましたが、期待を裏切られることは
まったくありませんでした。この作品にはただの学園もの、青春もの、部活ものを超える
なにかがあるように思います。

広瀬に惚れ込んでいますから、見る目が曇っている可能性はあります(ハハハ)が、
たいへんいい出来です。年末から春先にかけて 映画界の賞レースの対象になることでしょう。
広瀬はもちろん、出ている若手の俳優たちが皆すばらしいです。 「下の句」から登場した
"クイーン"役の松岡茉優が光ります。そして、真剣佑をもう少し見たいと思いました。

ハイスピード・カメラを使った千早とクイーンの対戦シーンは競技かるたの厳しさが伝わり、
鮮やかでした。前かがみになって札を取る態勢に入る、相手の顔をにらむ、読み手の声に
合わせて身をひるがえし札に飛びつく…広瀬の一挙手一投足から目が 離せませんでした。
スクリーンの彼女は生き生きしていました。監督もまた、彼女に惚れ込んでいることが
よく分かりました。ハハハ。
いま、この年代の若者を等身大で演じさせたら彼女が ナンバーワンではないでしょうか。

帰り道、電車に揺られながら「続編があってもいいのになあ」と考えていましたが、夕方、
ネットを見て 続編の制作が決まったことを知りました。すばらしい!

追憶の森 ???

片道航空券で来日し、新幹線を乗り継いでアーサー(マコノヒー)はそこにやって来た。
タクシーを降りるとためらうことなく森の中に足を踏み入れた。何か所かに自殺志願者に
自重を呼びかける看板があったが、気に留めることもなく歩を進めた。
やがて一本の樹の下に腰を下ろすとポケットから取り出した錠剤をボトルの水で飲み下した。
彼もまた死ぬためにこの森に入ったのだ。

人の気配がした。日本人の男(タクミ:渡辺謙)がよろよろと歩いていた。泣いている。
駆け寄ったアーサーがどうしたのかと尋ねると「森の外に出たい」と言う。
「すぐそこに道がある。まっすぐ行けば外に出られる」と道を教えてアーサーはタクミの
背中を押した。しかし、ここはそれほど簡単な森ではなかった。名前を聞けば、知る人は
知っている恐ろしい森、青木ヶ原樹海…
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松本清張の小説の登場人物が自殺したことで この森は世間に知られるようになりました。
“自殺の名所”という有り難くない呼び名が定着しています。
70年代に「3時のあなた」の取材で入ったことがありますが、張りめぐらされたテープを
頼りにしてもすぐに方角が分からなくなるような森です。遺体には出会いませんでしたが、
飲み物、食べ物、薬などのビンが至るところに散乱していました。

帰社してそのままオンエアでしたが、放送作家が書くはずの原稿が遅れ、そのコーナーが
始まったとき、半分ぐらいしか手元に来ていませんでした。記憶をたどって アドリブで
2分ほど写っているものを“実況して”つなぎました。結構“グッドジョブ”でしたが
誰も褒めてくれませんでした。ハハハ。

えーと。そんなことを思い出した程度で“なんだかなあ”という感じの映画でした。
見続ける価値はないと思い、退場しました。
自殺しようと思うほど追い詰められた人間がそれを実行するためにわざわざ日本まで来る
エネルギーを持っている…という設定は無理すぎます。それでも、我慢して見続ければ、
二人がそれぞれの人生を見つめ直す方向に話が進んだようですが、惜しいとは思いません。

もともと、渡辺謙が出てるし。マコノヒーとナオミ・ワッツもいるからでかけたのです。
前の週までこの作品の予告編は何回も見ました。“おまけ”で出て来た渡辺は ろれつが
回っていませんでした。体調が悪いのではないかと心配です。

ハロルドが笑うその日まで 80

ノルウェ―南部の町、オサネに世界的に有名な家具メーカー、イケアの大型店が開店した。
それも北欧で最大規模の大きさだった。オープンの模様を伝えるテレビの前でハロルドと
妻が食事をしながら会話していた。2人の言葉に怒りの色がにじんでいた。無理もない。
新たにオープンした店の敷地は夫婦が営む高級家具店に隣接していたのだから!
この町の家具はすべて自分が整えて来たと自負するハロルドのプライドはズタズタだ。
たちまち、経営が圧迫されて店を畳む羽目になった。悪いことが重なった。妻の認知症が
急激に悪化したのだ。
ハロルドの怒りは頂点に達し、焼身自殺に失敗するととんでもないことを思いつく…
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ネットの評判は良くないようですが、きっと投稿者は若い人たちなんでしょう。
私たち夫婦にとっては“そこはかとなく”面白い映画でした。

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by toruiwa2010 | 2016-05-11 09:16 | 映画が好き | Comments(0)
レヴェナント 80

森の中を水が流れている。銃をたずさえた男が3人 ゆっくり進んでいた。
足を止めたリーダー格のグラス(レオナルド・ディカプリオ)が銃を構えた。その照準の先に
姿を現したのは一頭のヘラジカだった。静かに引き金を絞るグラス。
彼らは毛皮を得るためのハンターたちだった。

川のほとりのベースキャンプに戻って、仲間とともに出発の準備に追われていたとき、
先住民が襲ってきた。毛皮を狙っているのだ。
獲物の多くを捨て命からがら乗り込んだ船が川を下り始めたとき、50人近かった隊員は
9名に減っていた。
グラスは 川沿いに先住民が追ってくることを恐れ、船を放棄して陸路を行こうと隊長に
進言した。山越えの厳しい道だった…
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悪いことが重なりました。翌日の朝、様子を見るために先行していたグラスが森の中で
子連れのグリズリーに襲われて重傷を負うのです。一命はとりとめたものの、まったく
歩けません。もてあました隊長は報酬を上積みして二人の隊員をグラスとともに残します。
死を見届けたらきちんと埋葬するようにと命じて。
グラスと原住民の女性との間にできた息子・ホークも残ることを志願しました。

かなり長く導入部を紹介してしまいました。物語が本格的に“動く”のはここからだし、
映画が描くのは死の渕からよみがえったグラスがさまざまな危機を乗り越えて成し遂げる
復讐劇ですから、ここまでの経緯を知っても十分楽しめます。怒らないでください。ハハハ。

瀕死のグラスを支えたのは燃えるような心の底からの怒りでしょう。その憤怒を原動力に、
熊にのどを食いちぎられ、背中や足に何針も縫う深手を負いながらグラスは甦ります。
厳冬の川に流されて全身がずぶ濡れになり、着替えなどない中でも風邪ひとつ引きません。
“不死身”の度が過ぎていませんかね。007のボンド、るろうに剣心の緋村、ミッション・
インポッシブルのイーサン…ヒーローを描けばこうなると分かっていますが、回復力の
すさまじさにただ驚くばかり。ハハハ。

ただし、過酷な撮影だったことは想像に難くないし、グラスを演じ切ったディカプリオの
アカデミー・主演男優賞は納得します。ひげが濃くて表情はよくわからないけど。ハハハ。

初日の 渋谷TOHOで見ましたが、大きな客席は半分ぐらいしか埋まっていませんでした。
平日の昼間とは言え、これだけの話題作なのに…と意外でした。
大変な力作です。スクリーンからものすごい量のパワーがほとばしるのを感じます。
しかし、作品賞は「スポットライト」で正解だと思いました。

2時間37分の長編ですが、長いと感じません。
坂本龍一の音楽はいいのか悪いのかよく分かりませんでした。
全編に流れた 重低音の弦の音しか記憶がないのです。

えーと、これから見る人は一つ覚えておいてくれますか?
たしかに、外傷には馬肉が効く…という話が日本にもあることを。ハハハ。

アイヒマン・ショー 80

1960年、アルゼンチンで一人の男が捕まった。
厳しい尋問のあと、男はついに言った。「My name is Rudolf Eichmann」と。
「私の名前はルドルフ・アイヒマンだ」
戦争終結から15年、イスラエル諜報部の執念が実を結び、数百万人に及ぶユダヤ人の
生命を奪った男をついにとらえたのだ。
身柄はイスラエルに移され、翌年、歴史的な裁判が始まった…
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アメリカ人のプロデューサーがこの裁判のテレビ中継の権利を獲得します。
赤狩りで職を追われていた監督に依頼して撮影の準備を進めていきますが、さまざまな
困難が行く手に立ちふさがります。判事の許可が下りない。「手を引け」という脅迫。

いまでは、さまざまなドキュメンタリーや書物で、ナチがユダヤ人たちに何をしたかは
多くの人が知っていますが、当時のイスラエルでは、生存者が語ることが簡単には信じて
貰えなかったようです。戦争が終わってから長い年月が経っているのにこの裁判で初めて
語られたこともおおかったらしいと知って驚きます。

裁判そのものと放送にかかわった人たちの苦労…両方を追ったためにそれぞれの印象が
希薄になっていますね。
全体を伝えたいと考えるプロデューサーとアイヒマンが人間らしい感情を見せる瞬間を
とらえたいと、彼の表情にこだわる監督が鋭く対立する場面がありましたが、最終的な
答えは出ていません。消化不良です。
何か所かで音楽が邪魔をしています。

ルーム 75

殺風景な狭い部屋で母と子が暮らしていた。この部屋での生活はもう7年になる。
母はジョイ(ブリー・ラーソン)、子供は男の子で名はジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)。
ジョイは10代のときに男(Old Nick)に拉致、レイプされ、5年前にジャックを生んだ。

テレビはあるものの、部屋から見える外の世界は小さな天窓だけだった。
そんな限られた空間での暮らしの中でもジョイはジャックをできるだけ“普通”の子供に
育てる努力をした。理解力が乏しい幼いうちは 必要な嘘もついた…
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何も分からないジャックは無邪気そのもの、母親さえそばにいれば不満はありません。
しかし、ジョイは定期的に訪れるOld Nickにおびえる日々です。
ある日、ジョイはここを逃げ出すためのアイディアを思いつきます。

評価は難かしいです。“感想”は75点としました。
閉じ込められている期間と救出されてからの日々…主人公は大きく 二段階の苦しみを
味わうわけですが、カルトっぽい話で感情移入がまったく出来ませんでした。

アメリカで知られているサイトの“トマト・メーター”では93%をマークしています。
ちなみに、「レヴェナント」は82%、「スポットライト」は96%です。
日本の映画サイトの評判はこうです。評価する人のレベルや方式が違うので比べることは
無理だと思いますが、日本での評価はあまり高くないようです。食べ物の差?ハハハ。
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今年、アカデミー作品賞の候補になった8本中、「マッドマックス」は見るつもりがなく、
「ブルックリン」はこれからですが、これまでに6本を見終えました。“岩佐徹的”には
「ブリッジ・オブ・スパイ」を僅差で抑えて「スポットライト」がトップでした。
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by toruiwa2010 | 2016-04-27 08:41 | 映画が好き | Comments(0)
ボーダーライン 85

ケイトは優秀なFBI捜査官だった。
作戦を終えて本部に戻った彼女に新たな指示が伝えられた。メキシコの巨大な麻薬組織、
カルテルを壊滅させるためのチームに協力せよ…
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特別編成チームにはCIAや国防総省などから曲者ぞろいのメンバーが集まっていました。
その上、しばしば、法律を都合よく曲げて行動してケイトを苛立たせます。

アメリカにとって、メキシコからの不法移民と麻薬の密輸は悩みのタネです。
根絶やしにするための方法が乱暴なものになるのはある程度は仕方がないのでしょう。
この映画で描かれるエピソードは100%フィクションではないのだと思います。
麻薬カルテルに完全に支配されているメキシコの町の様子など、全編にちりばめられた
“リアリティ”こそがこの映画の生命線でしょう。緊張感に満ちた画面から受ける迫力は
圧倒的です。男性は楽しめるはずです。

スポットライト 90

2001年、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長がやってきた。
着任早々、編集局長は調査記事欄「スポットライト」の担当チームに難しい指示を出した。
かつてボストンで起きた聖職者による児童への性的な虐待事件を取材し直せと。
グローブ紙の読者の半数以上は敬虔なカソリックだったし、ボストンではコミュニティの
隅々まで教会の力が及んでいた。社内には そんな教会を敵に回すのかという声もあったが、
チームは結束し、我慢強く取材を続けて真相に迫っていった…
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編集局長の指示は、彼には大きく扱う価値があると思えるネタ(ゲーガン事件)に関して
2度しか報じられていなかったという事実に疑問を感じたことから始まっています。
事件には、神父個人による犯罪とそれを知りながら組織ぐるみで隠してきた教会の体質
という二つの側面があり、取材は困難なものになりました。しかし、デスクを含む4人の
スタッフの丹念な作業を続けた結果、被害者たちが口を開き、眠っていた過去の資料の
中から貴重な事実が一つ、また一つと掘り起こされて行きます。

明らかになった事実をつき合わせていくと、この忌まわしい犯罪を犯したにもかかわらず
教会の手で守られた聖職者がとんでもない数になることを知って記者たちは愕然とします。
中でも、かつてこれらの事実の一端を知りながら追及を徹底しなかったと思い知らされた
デスクは自責の念に駆られます。

いい映画でした。アカデミー作品賞に値すると思います。
全編を通じて“ドラマチックな”出来事は何ひとつ起きません。しかし、悪戦苦闘しつつ、
記者たちが事実を積み上げていくプロセスはスリル満点です。記者を演じる俳優たちの
質の高い演技に惹きこまれて129分が少しも長いと感じません。

これまでにも経験しましたが、この映画を支える大きな要素は“事実”が持つ重みです。
しかも、この映画ではできるだけそれを“厳密に”再現したと言います。ところどころ
間延びした感じになるのも事実“だから”なのかもしれません。
俳優の中ではデスクを演じたマイケル・キートンがいいと思いました。

グランドフィナーレ80

スイスアルプスの高級ホテルに滞在する客の中に70歳代の男が二人いた。
一人は引退した作曲家、イギリス人のフレッド(マイケル・ケイン)だ。
ある日、彼をエリザベス女王の使者が訪れた。チャールズ皇太子の誕生日のコンサートで
フレッドのヒット曲、"Simple Songs"を指揮してほしいという依頼だった。フレッドは
にべもなく断った。引退しているし、その曲は特に指揮しないのだと言って。
もう一人はフレッドの親友、ミック(ハーベイ・カイテル)だ。映画製作者のミックはここで
最新作の構想を練っていた。「この映画が私の“遺書”になる」と話していた。

二人は長い交友関係の中で起きた過去の出来事についてよく話し合った。ホテルの前庭で、
プールサイドで、風呂場で…
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描かれているのは“人生の哀歓”のようです。
たぶん、きわめてハイレベルで“比喩的”な演技やセリフを用いているのでしょう。
私ごとき凡庸な頭では、残念ながら理解し切れません。くすくす笑える場面もありますが、
肝心のところで、えっ、今のはどういう意味だい、と聞きたくなって困りました。
蛇足ですが、映像は見事でした。フォローにならんか。 ハハハ。
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パオロ・ソレンティーノは“イタリアの奇才(チラシから)”として知られているようです。
帰宅後 分かったのですが、我が家でも結構“有名”でした。

前作「グレート・ビューティー(追憶のローマ)」も夫婦で見ましたが、“諸事情”があって
かなり迷った挙句、40分で席を立ちました。私が書いた感想文(一部)は以下の通りです。

チラシを見た日から「これはストライク・ゾーンの真ん中の映画だぞ」と
公開を心待ちにしていた作品です。

坂上忍がコメントを寄せていました。(本人が書いたとは思いませんが)

はじまりの5分でヤラれた(中略)
そこに見えるものは…愛すべき人間という生き物


面白いものですね。同じ“はじまりの5分”、私の頭は混乱していました。
オープニングから、意味があるのかないのか、理解することが難しいカットや
会話の連続でした。しかも、一つ一つの場面が長い。簡単に言えば“冗長”。
もちろん、監督は「無駄なカットなどない。すべての映像に意味がある」と
言うでしょうけどね。

結局、上映開始から40分後に席を立ちました。そんな客は私たちだけでしたが、
映画は“娯楽”ですから、つらいのを我慢して見続けることはないと思います。
はじめから向いてないと覚悟していた「るろうに剣心」は最後まで見たのに、
楽しみにしていた映画は半分も持たない…これも面白い。ハハハ。

蛇足ですが、原題は「YOUTH」です。
ああ、もうひとつ、“ディエゴ・マラドーナ”が出てきます。意味は分かりません。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-22 08:49 | 映画が好き | Comments(0)
砂上の法廷 85

警官が駆け付けたとき その家の主、ブーン・ラシターは胸の中央にナイフを突き立てられ、
シャツを真っ赤な血に染めてこと切れていた。遺体のそばには17歳の一人息子、マイクが
呆然と座り込んでいた。やがて、ラシター家と親しい弁護士のラムゼイが到着した。

警官の聴取に対し「僕がやった」と話したこともあってマイクは逮捕され、ラムセイが
弁護を引き受けることになった。困ったことに、マイクは逮捕以来、一言も話さなかった。
裁判が始まり、検察側の証人たちが呼ばれて、被告の犯行に疑いの余地はないと次々に
証言を続ける中でもその態度は変わらず、ラムゼイを困惑させた…
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映画に限らず、ドラマでも小説でも、こういうオープニングだったら、誰が考えたって
マイクは犯人ではありません。それじゃ、つまんないですもの。ハハハ。
どこかで“ひねって”あるはずです。この映画の場合は誰かが嘘をついているのでしょう。
「真実のみを話す」と誓って席についた証人たちの話から嘘を見抜かなくては真犯人に
たどり着くことはできません。

出演する予定だったダニエル・クレイグが撮影開始直前になって降りてしまい、キアヌ・
リーヴスが急きょ代役になったようです。それにしては好演だと思います。
帰宅して妻に言われるまで、母親を演じているのがレニー・ゼルウィガーであることに
まったく気づきませんでした。演技がよくなかったわけではありませんが、「ブリジット・
ジョーンズの日記」で見せた不思議な魅力はどこにもありませんでした。
数年ぶりの映画出演らしいですが、別人のようです。

法廷シーンが大半を占めますが、飽きません。
ネット上の評判はあまりよくないようですが、私は面白く見ました。小説でも法廷ものが
好きだからかもしれません。この映画でもアメリカ独特の裁判の進め方が分かって、逆に
楽しみが増えます。

Mrホームズ ???

妻は始まってすぐ眠りにおちた。
30分ほどで劇場を出た。
ドラマの上でホームズは来日したことになっている。
これがひどい。終戦直後の設定だが真田広之はともかく、
その母親の メーク、演技、演出、セリフ… すべてが
いつの時代かと思わせる。
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無伴奏 ???

教壇に立った少女が上着を脱いだ。続いて、その下の白いブラウスをむしるように脱ぐ。
さらにスカートを落とした。横に並んだ二人も同じようにした。彼女たちのうしろの
黒板には“制服廃止闘争委員会”とチョークで大書されていた…
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1969年4月、学生運動華やかなころの物語です。
全体にこの時代に対する監督の“思い入れ”がうかがえます。
主人公、高校3年生の野間響子(成海璃子)は親友に連れていかれた音楽喫茶「無伴奏」で
大学生の渉(わたる:池松壮亮)や祐之介(斎藤工)と親しくなっていきますが、彼らが交わす
会話はと言えば「ずっと続くものって何かしら」と響子が問うと「愛じゃないか」と応じ、
さらに「愛がなければ革命なんて成功しないんじゃないか」と渉が答えます。

なんだかなあと、半ばあきれながら見続けました。しかし。2人が付き合い始めて間もなく、
渉が「ねえ響子、君は人生が好きかい?」と聞いたところで たまらず、席を立ちました。
なんだか、こっぱずかしくて。ハハハ。 予告編開始から50分ほどたっていました。
公式HPには成海について「初の官能シーンを臆さず大胆に演じ、新境地を拓いた…」と
書かれていましたが、残念ながら、私が見ている間にそのシーンはありませんでした。
 
先月は全部で16本の映画を見ました。
今年になってすでに32本も見たことになります。
私が“遊び”でつけている点数には一応 意味があります。

95:どなたにもお勧め
90:大満足だった
85:見るに値した
80:料金分は楽しめた
75:見なくてよかったかも
70:金と時間を返せ


そして、たぶん私の評価は世間より5点ぐらい甘いと自覚しています。

今年は"大満足"の90点が4本しかありません。
その一方、75,70点と途中退席が合わせて10本もあるという残念な展開です。
いくら1100円(シニア)の特典があっても、これではねえ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-04-07 08:50 | 映画が好き | Comments(2)
ちはやふる 85

千早(ちはや:広瀬すず)、太一(たいち:野村周平)、新(あらた:真剣佑)は小学校のころからの
幼なじみだった。3人を結び付けたのは百人一首だ。
高校に進んだ春、3人の環境は変わっていた。新は家庭の事情で遠くに引っ越していた。
千早は都立高校に進み、かるた部を立ち上げるために奮闘していた。太一も同じ高校に
進学していた。千早に好意を持っていたからだ。千早にとっては心強い援軍だった。

創部のための条件は5人の部員を確保することだった。
古典が大好きな少女、奏(かなで:上白石萌音)、かつて対戦したことがある優征(ゆうせい:
矢本悠馬)、最後に、まだどの部にも入っていなかった勉(つとむ:森永悠希)をむりやり
引っ張りこんでかるた部は発足した…
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上映開始から7,8分はありきたりの学園ものの雰囲気でしたが、そのあとは一味違いました。
若い人が圧倒的に多い客席で“場違い”感が甚だしく、高校生たちがワイワイガヤガヤ
騒ぐだけのシーンが続くようなら席を立っていたかもしれません。ハハハ。
しかし、競技かるたの激しさ、面白さが伝わるつくりになっていたし、なによりも広瀬に
すっかりやられてしまいました。

「海街diary」のときは彼女のセリフは現場で監督がつける…という手法で広瀬の良さを
引き出そうとしたようですが、この映画を見ると、普通の演出でも素晴らしい演技力を
発揮することがよく分かります。わざとらしくないところがいいですね。17歳ですから
当分はこの年頃の役が続くでしょう。24,5歳になったときにどんな女優になっているか
とても楽しみです。東京オリンピックに続いて、“長生きしなければ”とがんばる理由が
増えました。ハハハ。

去年の月9「恋仲」ではやや“嫌われ”役だった野村周平が「フラジャイル」で私の中の
好感度が上がり、この映画でさらに印象がよくなりました。役は大事です。ハハハ。
“上の句”では出番が少なかった真剣佑もなかなかいいです。“オーソドックスな二枚目”
としてファンを獲得していきそうです。

全国大会の東京都予選が終わるところまでが“上の句”(前編)です。
4月29日公開の「ちはやふる 下の句」が待ち遠しい!

わが青春は遠い過去のものになりました。学園ものを見ても入り込めなくなっています。
日本映画には“部活もの”というジャンルがあります。得意ではないのですが、それでも
何本か見ています。ボート部(「がんばっていきまっしょい」)、書道部(「書道ガールズ」)、
シンクロナイズド・スウィミング(「ウォーターボーイズ」)、コーラス部(「幕が上がる」、
「くちびるに歌を」)…思い出せるのはそんなところですが、全部85点をつけています。
記憶の中の何かが刺激されるのかもしれません。ハハハ。

最高の花婿 85

フランス・ロワール地方に住むヴェルヌイユ夫妻には4人の娘がいた。
娘たちは上から順に結婚していったが、夫妻には面白くない点があった。婿たちの名前が
シャオ・リン、ラシッド・ベナセム、ダヴィド・ヴェニシュ。
名前がダメなんじゃない。それぞれ、中国人、アラブ人、ユダヤ人だというところが…
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いかにもフランスらしいコメディです。
あくまで映画ですが、植民地が多かったフランスではあり得ない話でもなさそうです。
1998年ワールド・カップのときにこんな経験をしました。
フランスの代表チーム、レ・ブルーには“移民”の子孫がたくさんいて、日本人としては
関心があったのですが、知り合いのコーディネーターに主なメンバーについて尋ねました。
「出身地を言うことは差別につながるとしてフランスでは自粛している」と言われました。

爆笑シーンはありませんが、かなり笑えます。

リリーのすべて 80

風景画の画家として認められているアイナー(エディ・レッドメイン)と肖像画を専門にする
ゲルダ(アリシア・ビカンダー)は人もうらやむ夫婦だった。
結婚して6年、子供こそいなかったが、幸せいっぱいのカップルだった。
“その日”までは。

ゲルダのためにバレリーナ役のモデルをする女性がある日 来られなかった。
足を描く日だったので、アイナーが代りをつとめることになった。ストッキングを穿き、
バレーシューズに足を添え、チュチュを体に当ててポーズをとるうちにアイナーの中で
何かが変わった。思いがけない何かが…
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その“感覚”は初めてではありませんでした。遠く少年の日にも起きていたのす。
アイナーに芽生えた感覚は日を追って強く、激しくなっていきます。ゲルダを妻として
愛する気持ちはあるものの、その中身は少しずつ変質していきます。もちろん悩みます。
妻、ゲルダの悩みはもっと深く、複雑でした。愛する夫が変わっていく。「愛している」と
言ってくれますが、その愛は彼が男性に向けるものには及ばないのです。

アイナーが「自分は女性」と気づき、その思いを強めていく過程はある程度理解できます。
しかし、アイナーと向き合うゲルダの気持ちを理解するのは難しいです。言葉はともかく、
気持ちと体は自分から離れていく夫をサポートするのですが、どのように自分の気持ちを
整理したのかを想像することは無理です。しかも、それが理解できなければ、この映画を
理解することもできません。今後、LGBTを扱う映画はますます増えていくでしょうが、
劇場に足を運ぶ機会は減るかもしれません。“差別”ではなく、感情移入するのが難しいし、
「キャロル」がそうだったように物語としても楽しめないからです。

レッドメインとビカンダーの演技についても、うわべの素晴らしさは分かります。しかし、
本当のすごさは彼らが扮した二人の苦悩と葛藤が肌感覚で分からなければ語れません。
妻の隣の二人連れの女性は上映中 何度もうなずいたりすすり泣いたりしていたそうです。
私にはそういうシーンがありませんでした。

注)これから見る予定の方、見て感動した方は
以下を読まないほうがいいと思います。


この映画は1920年代のデンマークでの実話をもとにしていす。
…とされていますが、事実と違う部分がたくさんあります。
すべてを書くとあまりにも“幻滅”でしょうから、登場人物の多くが小説の著者の創造、
アイナーが実際に手術を受けたのは47歳のときだったことだけを記しておきます。

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by toruiwa2010 | 2016-03-25 08:31 | 映画が好き | Comments(0)
ネー・ショート 75

えーと。
アカデミー作品賞の候補に挙げられた映画に「見なくてよかったかも」の75点というのは
かなり勇気のいる採点だということは理解しています。ハハハ。

リーマン・ショックの大きなきっかけになったサブプライム・ローン(合ってるかな?)が
主役のような物語です。実話だそうです。
もともとは、低所得者層でも家が買えるようにと安い金利で金を貸し付ける仕組みだった
サブプライム・ローン(合ってるかな?)ですが、ウォール街で働く数人が、そこにひそむ
“からくり”、“危険性”に気づきます。危険もあるが金儲けのチャンスでもあります。
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そこまでは分かるのですが、CDO?MBS?CDS?…難しい専門用語“だらけ”の会話に
翻弄されました。結局、何が危険で何がチャンスなのか具体的なことが理解できないまま
話が進み、終わりました。ルールを知らずに初めてクリケットを見ている気分でした。
“楽しむ”のは難しかったです。ハハハ。

事前に勉強して行っても、おそらく理解はできなかったでしょう。

原題は「Big Short」となっています。
映画の中で“short”はたぶん“空売り”の意味で使われているはずです。大量の空売り…。
邦題は「マネー・ショート」となっています。そういう言い方が金融街にあるのかどうか知りません。
たぶん、ないでしょう。似たような言い方に“short of money”があります。
金がない、金が足りない…ですかね?

どっちにしても、意味が違います。「ビッグ・ショート」で十分だったのでは?
で、採点ですが、楽しめなかったのですから、これでいいと思います。

私がこの作品を見た数日後の「めざまし」の映画コーナーを締めくくるとき、女性アナが
「気軽に見に行ってください」と言っていました。
くれぐれも、"気軽に"見に行かないように、と忠告しておきます。駄作とか愚作ではなく、
少々の知識では理解するのが難しい映画だと覚悟して行ってらっしゃい。ハハハ。

エヴェレスト 75

山が雪煙を上げている。
標高8848㍍…世界最高峰のエべレスト
人々はその山頂を神々の頂と呼ぶ。

カメラマンの深町(岡田准一)はふもとのカトマンズの骨董店で古いカメラを見つけた。
“ヴェスト・ポケット・コダック モデルB”。イギリスの登山家、ジョージ・マロリーが
使っていたとされているものと同じ型式だった。レンズにキズがついている。もしかして、
マロリーの持ち物だった?!

値切って、150ドルで手に入れたが、そこへ一人の老人が現れた。「盗品だ」と主張され、
渡さざるを得なかった。老人には大男が同行していた。
せめて、マロリーのカメラかどうかを知りたいと老人に食い下がった深町は。そのとき、
老人に同行している長身でひげ面の男(阿部寛)が“あいつ”だと気づいた…
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男は無言でした。しかし、山岳写真を専門とする深町が見誤るはずはありません。
数年前に消息を絶った羽生(はぶ)丈二です。
羽生は伝説の登山家でした。それも、エリートではなく、難しい時期に難しいルートを
次々に登って名を挙げて来たクライマーでした。「ヤマ屋としては天才だが、人間としては
最低なヤツだ」とかつてのザイル・パートナーは吐き捨てます。孤高の男でした。

一度、日本に戻った深町は再びカトマンズを訪れ、羽生の居所を突き止めます。そして、
羽生が冬季のエベレスト南西壁を単独・無酸素で登ろうとしていることを知り、同行して
写真に収めることを計画します。羽生も拒みませんでした。

岡田、阿部、そして、羽生の恋人だった涼子を演じる尾野真知子と役者はそろいました。
舞台は世界最高峰・エベレスト…意欲作であることは間違いありません。3人の俳優も
熱のこもった演技を見せます。過酷な条件での撮影だったことも容易に理解出来ます。
セットを使った部分もあるでしょうが、現地ロケならではの迫力のあるシーンも随所に
見られます。

しかし、生意気を言うようですが、何かが足りません。胸に迫るものがないのです。
羽生のエベレストに対する執着や深町が羽生にこだわる理由、涼子の二人への気持ちが
きちんと描けていません。俳優たちの熱演の割に“響かない”のはそのせいでしょう。

なお、人類で初めてエベレストを征服したのは1953年、ニュージーランド人のエドモンド・
ヒラリーとシェルパのテンジン・ノルゲイ…とされています。
しかし、30年近く前の1924年に、イギリス人、ジョージ・マロリーとアンドリュウ・
アービンが頂上から245メートルの地点にいる姿をサポート隊員が見ており (Wikipedia)、
そこから山頂を目指したことが確認されています。しかし、彼らは帰還しませんでした。

のちに二人の遺体は発見されますが、遭難したのが登頂の前か後かは不明のままです。
深町がカメラにこだわったのは フィルムがあればそれが確認できると思ったからです。

アイリス・アプフェル 90

ニューヨークに住むファッション・アイコンを追ったドキュメンタリーです。
アイリスは御年94歳ですが、かくしゃくとしています。頭もしっかりしていて記憶力も
たしかです。世界中から集めた服や装身具を巧みに組み合わせて誰にも真似ができない
ファッションに身を固めて超独特な個性を発揮します。第一印象で度肝を抜かれますが、
しばらく見ているうちに、彼女の世界に惹きこまれます。自分がやろうとは思わないし、
例えば妻がこのファッションを真似したら落ち着かない気分になること間違いなしですが。
ハハハ。

ドキュメントとして最高に面白いです。ファッションに興味があってもなくても料金分
楽しめることは保証します。
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家族はつらいよ 80

「なんだ、これは?」
一枚の紙切れをつき出す妻・吉行和子の顔を見上げて夫・橋爪功が言った。
「リコントドケヨ」…感情をこめずに吉行が答える。
館内からクスクス笑いが起こる。
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ふだんはこの手の映画をパスする妻が珍しく「見るわ」と言い出したのは予告編で
このシーンを見たからです。大事だなあ、予告編。ハハハ。

3年前に公開された「東京家族」の“続編”です。
山田洋次作品、あまり好きじゃないんですが、これはまあまあでした。
ただし、前作は日本人の琴線に触れる人情が巧みに描かれていて秀逸(85点)でしたが、
本作はやや劣ります。林家正蔵は固定キャストですからいいとして、うなぎ屋の出前に
演歌歌手・徳永ゆうきや医師に笑福亭鶴瓶を起用したあたり、完全に笑いを取りに行った
あざとさが見えます。そして、ギャグのセンスが“昭和”すぎます。
ええ、ええ、それが狙いだとおっしゃるでしょうがね。ハハハ。

マリー・ゴールド・ホテル 80
これが私の人生設計 75
母よ 80


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by toruiwa2010 | 2016-03-18 09:02 | 映画が好き | Comments(0)
幸せをつかむ歌 90

カリフォルニアの片田舎のバーでリッキー(メリル・ストリープ)が歌っている。
場末の酒場の小さなステージだったが、ロックのスター歌手になる夢を捨てきれず、夫と
3人の幼い子供を置いて家を出た彼女にとってはかけがいのない舞台だ。

そんな彼女に元夫から電話がかかる。2人の間の娘、ジュリーが自身の離婚のショックで
激しく落ち込んでいると伝えて来た。リッキーは結婚式にも呼ばれていなかった。しかし、
それでも、リッキーは娘を助けるためにインディアナポリスに駆け付けた…
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全編を通してストリープの演技に圧倒されました。もっと演技力を発揮した作品はほかに
あるでしょうが、この作品の役柄、つまり、リッキーがパワフルな女性だからでしょうか、
彼女の存在感は際立っています。“演ずる”とは何か?書いている私にもさっぱりですが、
画面の中の彼女の動きの一つ一つが教えてくれる気がします。アメリカでの公開は
去年の夏だったようですから、対象期間内だったはずですが、なぜ、アカデミー賞・
主演女優賞の候補者の中にストリープの名前がないのか不思議です。

ジュリーに扮しているのは実の娘だそうです。最初に画面に登場したとき「似てる!」と
思いましたが、帰宅して妻に言われるまで知りませんでした。ほら、映画を見るときに
事前の勉強などしないタイプですから。ハハハ。

オープニングの「♪American Girl」に始まり、使われている曲が素晴らしいです。
ストリープの音楽的才能はこれまでにもいくつかの作品で知っていますが、“リッキー”に
なり切っています。6か月間、猛特訓したというギターの腕前もなかなかです。

私は十分に楽しみましたから、胸を張って90点をつけました。
原題は“Ricki and the Flash”…ストリープがヴォーカルをつとめるバンドの名前を
そのまま使っています。邦題、どうですか?内容とも合ってないし。
私なら“リッキー”とするけどなあ。

偉大なるマルグリット 80

1920年のパリ郊外、大きな屋敷でパーティーが行われていた。
芸術を愛する慈善グループの主催による戦災孤児のためのチャリティ音楽会だった。
パトロンは屋敷の女主人、マルグリット・デュモン男爵夫人だ。
プロの歌手たちが次々に上質な音楽を提供していたが、出席者が楽しみにしていたのは
“歌姫”・マルグリットのパフォーマンスだった…
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人が“楽しみにする”のは美しい景色、評判のいい映画…など“素晴らしい”ものです。
普通はそうなんですが、当サロンの客たちの場合は底意地の悪い期待感でマルグリットの
出番を楽しみにしているのです。すでに知っている人が多いのですが、初めて彼女の歌を
聴く人も、マルグリットが度外れた音痴であることは噂で知っています。

不幸なことに、誰も“事実”を告げないためにマルグリットは自分が音痴であることを
知らないまま、人前で歌い続けてきました。
この日は、出席者の中に辛口が評判の評論家、ボーモンが紛れ込んでいました。
彼女の歌を聴いて帰路についたボーモンの頭には悪だくみが浮かびます。

爆笑するところはありませんが、“そこはかとなく”おかしい映画です。楽しめます。
しかし、正直に言うなら、彼女が歌う時間帯は苦痛でした。まともに歌っている人たちの
歌までどこかが狂っているように聞こえたりして。ハハハ。

主演のカトリーヌ・フロは日本ではあまり知られていないと思いますが、うまい人ですね。
「大統領の料理人」でもいい演技を見せていました。
フランスでは“大女優”のはずの彼女がほんの数十秒、50代後半の胸を露出したことに
ビックリしました。バスに入っているシーンですが、物語にどうしても必要なシーンでは
ありませんでした。“それでも”脱いだことに驚いたのです。
“必然性”という意味では議論の余地があるでしょう。日本の女優だったら、脱がないと
断言できます。ハハハ。

マルグリットの人生が幸せだったか不幸だったかは結局、分かりませんでした。

女が眠る時 70

海辺のリゾートホテルのプールサイドでデッキチェアに座った男が読みかけの本を閉じて
サングラスをかけた。そのまま昼寝の態勢に入る気らしい。作家・清水健二(西島秀俊)だ。
「ねえ、ねえ」と隣りのデッキから清水の妻で編集者の綾(小山田サユリ)が声をかけた。
そおっと起き上がってなにげなく、プールの反対側のカップルを見てみろと言った。
「親子じゃないわよね、どう見たって」と。
腹が出た初老の男(ビートたけし)と白いビキニ姿の若い女(忽那汐里)がチェアを並べていた。

その日の深夜、なかなか寝付けなかった清水はプールサイドに出て行った。ふらふらと、
何かに引き寄せられるように“不釣り合いな”カップルの部屋の方に歩いて行くと…
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見に行った最大の理由は“主演・ビートたけし”でした。
正月のSPドラマ「赤めだか」で立川談志に扮したたけしは、談志に“寄せる”のではなく、
あくまで“たけし”のままで演じていました。それでもとても魅力がありました。
彼が撮る映画には辟易しますが、俳優としてはいいと思うときがあります。ときどき…。
ハハハ。

作品は気に入りませんでした。
たけしは、“いつも”の彼に戻っていました。何を演じても同じ・・・という。
物語も何がなんだか分からないまま進んでいき、そして終わりました。
監督の頭の中だけで面白い映画なんでしょう。ハハハ。

忽那は好きな女優さんです。NHK-BS「鴨川食堂」の彼女はとてもよかったですね。
この作品では良さが出ていません。どこかに“危うい色気の新境地”と書かれていました。
どこに?と思います。忽那から色気が出ていると感じる場面はひとつもありませんでした。
…なかったと思います。もちろん、“色気”はむき出しのものとは限りません。その証拠に
小山田が脱ぎますが、色気とは程遠かったです。ハハハ。

虹蛇と眠る女 75

猛烈な砂嵐が小さな町を襲った翌朝、キャサリン(ニコール・キッドマン)は寝過ごした。
夫のマシューはすでに出勤し、長女・リリー、長男・トムの姿も見えなかった。
学校にも行っていないことが分かると夫婦は警察に届けることにした。

幼いトムには眠れない夜に外を出歩くクセがあり、15歳のリリーは身持ちの悪い娘だった。
彼らの居住地域から砂漠地帯までそれほどの距離ではなかった。40度を超える気温の中で
生き延びられる時間は長くないと思われた…
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冒頭の20分ほどで席を立ちたくなりました。しかし、そこを過ぎてからはスリルもあって
ほんの少しですが、面白くなっていきました。せっかく、夫婦揃って好きなキッドマンを
楽しみに出かけたので救われた気持ちです。

映画としては“残念”です。辛うじて“金と時間を返せ”の70点を免れました。
ちなみに75点は“見なくてよかったかも”です。ハハハ。

ラストに近いところでキッドマンが“全裸”を見せます。しかも、アップはないものの、
人々の視線を浴びて歩くシーンです。「偉大なる…」にくらべれば、“必然性”は少しだけ
ありますが、ずいぶん思い切ったことをするものだと思いました。

シェルコレクター 70

水が青く澄んだ南の島。
浜辺に建てたかまぼこ型の建物に初老の男が5年ほど前から棲みついていた。
目が不自由なその男(リリー・フランキー)は貝を専門にする学者だった。手製の杖を頼りに
浜辺をさまよい、拾い集めた貝をゆで、中身をくりだして貝殻を標本にする日々だった。

ある日、波打ち際に女が流れ着いた…
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ネットのレビューも悪いようですが、これはハッキリ“金と時間を返せ”の70点です。
流れ着いたのは寺島しのぶです。彼女も脱ぎます。
先週 見た5本のうち1本を除いて全部、主演またはそれに近い女優が脱ぐわけです。
“たまたま”、であって、そういう作品を選んで見に行っているのではありません…と
お断りしておきます。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-03-10 08:57 | 映画が好き | Comments(0)
“本家”の華やかさには遠く及ばないが日本アカデミー賞の授賞式が終わった。
日本の映画界でどこに位置づけられているのか知らないが、主な“賞レース”の最後だし、
プライムタイムの2時間枠でテレビ中継があるから注目度は各賞の中で最も高い。
それにしては、放送の中身は薄いと言わざるを得ない。言ってみても仕方がないけどね。

主なカテゴリについて、リアルタイムのツイートを“とっかかり”にして感想を書く。
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助演女優賞…
「海街diary」推しだから、やはり、
長澤まさみか夏帆に。
黒木華もよかったけどね。
満島はそれほど出番がなかった。
吉田はあれで受賞なら、この先
いくらでも獲れるよ。


候補者は…
夏帆(海街diary)
長沢まさみ(海街diary)
黒木華(母と暮らせば)
満島ひかり(駆け込み女と駆け出し男)
吉田羊(映画ビリギャル)

出演作は全部見ていた。
夏帆はともかく、長澤はかなり頑張っていたと思う。賞に値する演技だったが、黒木が
さらっていった。たしかによかったが、彼女が得意とする“ゾーン”の中での演技だった。
それを思えば、今回は長沢でよかったのではないか。

満島と吉田の演技にはいつもうなずかされる。きっと、このカテゴリでは毎年 優秀賞の
常連になるだろう。今年は“主演”を争った樹木希林、安藤サクラにも同じことが言える。
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黒木が最優秀賞と発表されたとき、これは、まずいぞ。全体の流れが「母と暮らせば」に
向かうのではないのかと懸念した。何度も書いているが、私が、映画界に巣くっていると
思っている“山田洋次病”、“吉永小百合病”が嫌いだ。それほどのものでもないのに、
毎年のように賞レースに顔を出す…選考者に先入観があるのではないかと思ってしまう。

助演男優賞…
「バクマン。」以外は見ている。
私なら文句なしに本木だ。新井もよかった。
浅野は出番が短かったぜ。
これで浅野が獲ったら、作品、 主演女優賞、
みんな「母と…」に 行っちゃうね。


染谷の演技は見ていないから分からないが、「日本のいちばん長い日」と「天空の蜂」での
本木はいい出来だったと思う。
純粋に演技だけなら新井弘文(「百円の恋」)がよかったけど、ああいう小品にはなかなか
賞がいかないよね。浅野の演技力は誰もが認めると思う。しかし、「母と…」の彼は賞の
対象になるような演技だったとは思わない。大御所の作品だからか?
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主演女優賞…
演技だけで言えば、樹木希林、安藤サクラ、
綾瀬はるかの順だ。
初めの二人は作品が目立たないから損をすると思う。
結局、綾瀬かな? それならそれでいい。
吉永小百合に決まったら、 言いたいことがある。


心を揺さぶられたのは安藤サクラだった。映画全体を彼女の圧倒的な演技力が覆っていた。
前半“ぶよぶよ”だった体が後半は見事にシェープアップされていくのが分かり、終盤は
アスリートの動きを見せた。“クライマックス”のボクシングシーンには 感動した。
三國連太郎に匹敵する“怪女優”と呼びたい 見事な女優魂だ。
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その安藤が最優秀を獲って嬉しかった。賞に恥じない内容のあるすばらしい演技だった。
女優 かくあるべし…と思わせた。そして、彼女を選んだアカデミーの会員にも拍手を贈る。
吉永に決まらないで本当によかった。恨みがあるわけではないが、最近の出演作で彼女が
見せる演技はいつも同じだ。
有村架純(「映画ビリギャル」)を含めた5人の投票の結果がどうだったのかを知りたい。

主演男優賞…
佐藤浩市は見ていない。
私の中では役所広司がダントツだ。
二宮も悪くないが、“演技”という
カテゴリには入らない気がする。
ドラマ「赤めだか」の彼だったら
主演賞を与えるけど。
大泉洋は坂上が言うほどとは思わないし、
内野も違う。


佐藤(起終点駅 ターミナル)以外の4人を見比べると、役所広司(日本のいちばん長い日)の
魂を込めた演技が強く印象に残った。この作品に惹きこまれた理由の大半は役所の存在に
あったと言える。
二宮についてはツイートに書いた通りだ。ドラマの彼はひたむきに落語に取り組む若者を
素直に演じていたが、映画の彼は極論すれば特別なことをしていなかった。亡霊になった
大学生に扮する“素材”としてスクリーンの中にいた…という感じだった。
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最優秀賞はその二宮和也になった。
めでたいと思う一方で、消化しきれないものが残った。あれで最優秀が獲れるなら二宮は
あと何回でも…と思ってしまう。こういう選考は好きじゃない。

最優秀作品賞…
ここは「海街diary」で動かないだろう。
物語、俳優陣の演技、映画としての完成度…
トータルで見れば、これが一番だ。


劇場で見たときから“確信”があった。これしかない、と。
対抗は「日本の…」と「百円の恋」の2本、あとの2本は“違う”と思っていた。
見たあとの感想記事に、前者については「海街diaryと並ぶ、今年の邦画のトップ2」、
後者については「かなり有力な作品賞の候補になる」と書いた。

優秀賞に入っていることに気づいて慌てて見に行った「海難1890」や75点どまりだった
「母と…」になったりすると困るんだ。ハハハ。
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「海街diary」と読み上げてもらえてよかった。しかし、一方は、モーガン・フリーマンが
「スポットライト」と告げたのに対して、こちらは何故“アカデミー会長”なんだ!?

本場の華やかで洗練された授賞式を見たあとだから、日本テレビの放送についても注文は
たくさんあるが、やめておく。書いても無駄だから。
一つだけ…。視聴率も営業も好調なんだから、思い切って4時間ぐらいの時間枠をとり、
ナマで放送してみたらどうだろう。下手な演出、時間に追われた大雑把な編集、型通りの
感情が希薄なスピーチ…すべてなくなると思うが。

今朝、“リテラ”というサイトにこんな記事が出ていた。見出しはこうだ。

嵐・二宮がアカデミー賞のスピーチで
山田洋次監督を無視して「ジャニーさんと
メリーさんとジュリーさん」にお礼の言葉述べ、大顰蹙!


放送では、二宮のスピーチは去年、岡田准一が主演・助演でW受賞したことなどに触れ、
嵐の仲間も喜んでくれると思うと続け、「本当にありがとうございました」で締めくくった。
実際は、「ジャニーさんとメリーさんとジュリーさんと、ずっと迷惑をかけてきた人たちに、
これでちょっとは恩返しができたかなと思うと、すごく有難く、また頑張っていこうと
思っています」という言葉があったらしい。

事務所幹部への感謝の言葉がカットされたのは単純に時間の問題だろうが、“SMAP”の
あとだからいろいろ勘繰られるなあ。
記事には、監督、共演者、スタッフへの感謝の言葉がなかったという記述もある。
舞い上がって、失念しただけだと思うが。ハハハ。

もうひとつ、最優秀作品賞と最優秀監督賞をとった是枝裕和監督が、日本アカデミー賞が
オープンではないという意味のことを指摘したスピーチもカットされているそうだ。

ナマにすれば、少なくとも“勘繰られる”ことはなくなるよね。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-03-07 09:10 | 映画が好き | Comments(0)
キャロル 75

夕方になっても、マンハッタンの高級デパートはクリスマス・プレゼントの買い物客で
ごった返していた。客との対応を終え、店内を見回すテレーズ(ルーニー・マーラ)の目が
一人の女性客のところで止まった。高価そうな毛皮のコートを着て、目を惹く存在だった。
遠くからまっすぐな目で見つめられてたじろぐテレーズに近づいたその女性客、キャロル
(ケイト・ブランシェット)は手にしたメモを渡して言った。「このおもちゃを探して下さる?
娘へのギフトなの」と。

客が求めるものは在庫がなかった。
テレーズがそう言い、「列車セットはどうですか?」と勧めると、女性はアッサリ同意した。
何気ない言葉を交わしながらキャロルは住所などの記入を終えた。会話は互いの「メリー・
クリスマス」で終わり、売り場を離れたキャロルが数メートル先で振り返り、自分の頭を
指さして何か言った。その唇は「帽子、可愛いわよ」と動いていた。テレーズはサンタ
クロースの頭巾をかぶっていた。

ショーケースの上に手袋が残されていることに気づいたのは少し時間がたってからだった。
テレーズがていねいに送り返す。キャロルが電話をして「お礼にランチでも?」と誘う。
やがて自宅に招かれるほど親しくなり、「旅行に行くけど、一緒にどう?」とキャロルが
声をかけ、テレーズは少しのためらいもなく応じた。彼女はとっくに“恋に落ちて”いた…
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キャロルは結婚していますが、離婚調停中です。娘がいます。かつて“深い仲”だった
女友達と今も接触があります。一方のテレーズには恋人がいます。
時代は1950年代です。アメリカでも同性愛はまだタブーでしたから、そんな二人の恋は
容易ではありません。山あり谷ありです。

つまり、この映画には“同性愛”というテーマが深くかかわっています。
前にも書いた気がしますが、男同士でも女同士でも、同性間の恋愛には違和感があります。
差別する気持ちはありません。それが自然だと感じる人たちがいることも理解します。
しかし、理解するのはそういう人たちが存在するという“事実”であって、同性に性的に
惹かれるという“感情”はまったく理解できません。

私の採点で75点は“見なくてよかったかも”ですから、決していい評価ではありません。
同性愛を理解できないのですから、この映画を理解することも無理だろうと分かった上で
見に行ったのは二人の女優がアカデミーの主演・助演賞にノミネートされているからです。
感想としては、「賞に値するほどの演技とは思えない」です。しかし、テーマそのものが
理解できていないのですから二人の演技を判断する資格はないのでしょう。アカデミーが
どう評価するのか興味があります。

クーパー家の晩餐会 80

年に一度、クリスマスにクーパー家4代の家族が集まるのですが、一見 和気あいあいでも
一人一人がさまざまな問題を抱えています。しかし、登場人物が多すぎて、“相関図”を
作り上げるのに時間がかかりました。ようやく、それぞれの人間関係が分かったころには
物語はすでに終盤という…。ハハハ。

ダイアン・キートン、ジョン・グッドマン、アラン・アーキン、アマンダ・セイフライド、
オリビア・ワイルド…そうそうたる俳優がもったいないと思ってしまいました。
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シャーロック 65

なんだこりゃ?
見始めて15分ほどで思ったことです。晩ご飯をピザと決めていなかったら、その時点で
隣の妻を肘でつついて劇場をあとにしていたでしょう。ハハハ。
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何がなんだかさっぱり分からない映画です。
ベネディクト・カンバーバッチ主演でイギリスBBCが作っているシリーズの特別版です。
舞台をビクトリア朝時代のロンドンにしているところが“特別”なのかもしれませんが、
そんなことはどうでもいいんです。この映画を見てストーリーを正確に語れる人がいたら
お目にかかりたいです。それぐらい分かりにくいです。ハハハ。

今年初めての65点。
ちなみに、私の場合、70点の意味が“金と時間を返せ”です。推して知るべし。ハハハ。

海難1890 80

1889年7月、帆船・エルトゥールル号がトルコのイスタンブールを出港した。
日本に行き、明治天皇に謁見する親善使節団を乗せていた。数ヶ月に及ぶ長い航海のあと、
役目を果たした使節団は翌年9月、帰国の途についたが、横浜を出港した翌日、猛烈な
台風に遭遇する。和歌山県樫野崎沖にさしかかっていた。
マストが折れて操船不能に陥った船はそのまま座礁し、やがてボイラーが大爆発した…
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500人以上が命を落とす大事故でした。しかし、爆発音に異変を察した近くの村民たちが
総出で救助活動をした結果、69名を救いました。
そこまでを描いたあと、物語は一気に95年後のイランに飛びます。

イラン・イラク戦争に巻き込まれた日本人を急いで帰国させる必要が生じますが、政府は
救援機を飛ばすことに難色を示します。追い詰められたテヘラン駐在の日本大使が最後に
頼ったのはトルコ政府でした。
要請を聞いたオザル首相は、当初1機の予定だった救援機を2機飛ばす決断をします。

…感動的な物語です。しかも、歴史的事実です。
遠く離れたな日本とトルコが親しい関係にある理由の一つでしょう。
それは分かるし、何か所かでグッときました。しかし、映画の完成度はそれほど高いとは
思いません。1890年と1985年、両国がからんだ二つの出来事のつなぎ目が唐突すぎるし、
エピソードのはさみ方も“わざとらしい”です。

作品賞をはじめ、監督、脚本、主演男優(内野聖陽)など10部門で日本アカデミー賞の
優秀賞を受けていると聞いてビックリしました。
ケチをつけるようで恐縮ですが、村の医師に扮した内野が、現代の外資系商社に勤める
ビジネスマンのように流ちょうな英語を話すのがとても不自然でした。
1890年と言えば明治23年です。当時の日本人が話す英語はもっと“ぎこちない”もの
だったと想像するからです。
こまかいですが、物語にリアリティを持たせてほしいです。

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by toruiwa2010 | 2016-02-26 08:50 | 映画が好き | Comments(0)
オデッセイ 85

地球から2億2530万キロ離れた火星のアキダリア平原ではアレス3号のクルーによって
サンプルの採集が行われていた。滞在18日目、作業は順調だったが、突如 警報が鳴った。
大きな砂嵐が急激に発達しながら接近していた。平原に散らばっていたクルーにはMAV
(火星着陸船)へ戻ることが指示された。強風で機体が傾き、倒れる危険があったからだ。

次々にMAVに戻るクルーだったが、マーク・ワトニー(マット・デイモン)が戻ってこない。
風でちぎれたアンテナの一部が彼の体を直撃するのを見た者がいた。彼の宇宙服からは
生存を示す信号が送られて来ない。船長は火星から離れることを決断した。

数日後、NASAはマークの不慮の死を発表したが、そのころ火星ではマークが死の渕から
甦っていた…
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命をとりとめたものの、マークを襲うのは“絶望感”です。
次のクルーが火星に来るのは4年後です!それも、3200キロも離れた場所です。
通信手段がありませんから、生きていることをNASAに伝えられません。自力でそこまで
移動するための手段をどうするか、その前に4年間 生きながらえるための食量の確保が
何よりも重要かつ深刻な問題でした。

マークは不屈の精神力と創意工夫で着々と長期生存計画を作り上げ、実行していきます。
フィクションが有難いのはこれほど絶体絶命な状況でもなんとかなるところです。ハハハ。
すったもんだの末に無事 生還するわけですが、最後に力を貸してくれるのが中国だった
ことに驚きました。しかし、帰宅後に“2035年”の物語だと知って少し納得しました。

サンドラ・ブロック主演の「ゼロ・グラビティ」に設定が似ているし、そんなにうまく
行かんだろうと思う場面が多すぎますが、まあ、結構 楽しめます。
ただし、「ブリッジ・オブ・スパイ」の方がかなり上だと思います。そして、デイモンが
アカデミー主演男優賞の候補になっているのに「ブリッジ・オブ…」のトム・ハンクスが
なっていない…大きな疑問です。

ブラック・スキャンダル 70

男たちは取調室で問われるままに“さえずって”いた。ボスの悪行を暴いている。
彼らは1970年代半ばからボストンの南部で急成長していた犯罪組織ウインター・ヒルの
幹部だった。刑を軽くしてもらう代わりにボスを“売って”いるのだ。

ボスの名はジョニー・バルジャー(ジョニー・デップ)。極悪非道の男だったが、幼なじみの
FBI捜査官、ジョン・コノリーとタッグを組んでいた。口説かれ、ボストンの北で勢力を
伸ばしているイタリア系のマフィアを壊滅させるための情報を提供していたのだ。
邪魔になる組織を排除し、自分の数々の犯罪行為は見逃してもらうのだから彼にとって
この上なくうまい話だった。

あくどく、どこまでも暴力的なやり方でのし上がっていったウインター・ヒルだったが、
新たに着任した検事はまったく〝妥協”しない男だった。コノリーが出世欲を満たすため
バルジャーの悪事に目をつぶっていることを見抜き、徹底的な追及に乗り出した…
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みなさんの評価はどうなんでしょう?
ネットのサイトを見ると軒並み評判が悪いようなのでほっとします。ハハハ。

登場人物たちは実在しています。多少の誇張はあるかもしれませんが、描かれているのは
あくまで事実に基づいた物語だということです。FBIとギャングの間にこれほど露骨な
取引があったかと思うと愕然とします。
しかし、それは映画にしなくても周知の事実なのでしょう。このように、正視に耐えない
暴力や殺人を描くことで制作者は何を訴えたいのか、理解できません。

そこにあるのは、暴力だけです。それも、優位に立っている者による一方的な…。
見ている間、ずっと、北野武の「アウトレイジ」を思い浮かべていました。
こんな映画の評価が低いのは当然でしょう。世間は案外 正常だと思い、ホッとしました。
ハハハ。

ドリームホーム 85

ある日、二人の保安官を同行した不動産業者、リック・カーバー(マイケル・シャノン)が
デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)の家を訪れ、“即時退去”を求めた。
裁判所の決定だという。「2分で貴重品など必要な荷物をまとめて家を出ろ。そうしないと
“不法侵入”になる。選択肢は二つ。家を明け渡すか、刑務所に入るかだ」と最後通告を
突きつけた。

ローンの返済が遅れているのは事実だったが、まだ“猶予”があると思っていたデニスは
必死に抗弁するが、カーバーは“裁判所の決定”を盾に一歩も譲らない。
あきらめたデニスは母親とともに家を出る。入れ替わりに部屋に入ったカーバーの部下が
次々に家財道具を運び出し、家の前の芝生に積み上げていく。それを横目に 仮住まいの
モーテルに向かうデニスにカーバーが告げた。「24時間以内に引き取らないと処分する」…
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10年近く前、低所得者層向けの住宅ローンがもとで生まれた“悲劇”を描いています。
デニスに似た経緯で家を追われた家族は数知れず、全米でテント生活を強いられたり、
家族ぐるみでホームレスになったりは当たり前、オープニング・シーンに出てくるような
自殺というケースも多かったようです。

理解しがたい経済の仕組みの中で家を失った人々の絶望、その苦しみにつけこむような
カーバーのあくどいやりかた、失った家を取り戻すためにカーバーの下で働きはじめた
デニスが抱えこむ葛藤…自分が同じ状況に追い込まれたら…という怖さがあります。

ただし、恥ずかしながら、経済についての知識に乏しく、“なぜ、こうなるのか”という
仕組みの説明が映画の中ではほとんどないために、“手探り”で見ることになりました。
きっと、アメリカでは周知のことなんでしょうね。「少し勉強してから行かんかい!」と
町山智浩に叱られそうですね。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-02-10 09:01 | 映画が好き | Comments(0)