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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:メジャー&野球全般( 313 )

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The best thing happened.

…間違っていたら恥ずかしいですが、生涯を共にする相手にめぐりあったようなときに
英語ではそんな言い方をするようです。
しかし、悲劇と思えること、残念な出来事が起きたときにもこのフレーズを口にするのを
聞いたことがあります。

なぜ、このフレーズが頭に浮かんだかと言うと、斎藤佑樹が右わき腹の筋肉をいためて
登録を抹消すると聞いたからです。
おそらく、日ハムの18番は“ユーチャン”で、“斎藤”という名字を持っていることさえ
知らないかもしれないレベルのおばちゃんファンからは「何を言ってるのこの人は?」と
叱られるでしょう。
しかし、この時点で故障が発生したことは斎藤にとってベストなことかもしれないのです。

打線の援護もあってデビューから2試合連続で勝利投手になったとき、学生時代の彼なら
得意気に「持ってますね」と語ったことでしょう。プロの世界に入って、さすがに、少し
“おとな”になったのか「ラッキーでした」と語りました。正しい認識です。ハハハ。
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野球のデータの中で、勝利投手ほど微妙なものはありませんね。
1-0とリードされた9回表、2アウトになったあと追加点のピンチを迎えた。
先発のエースAはすでに130球を投げていた。
監督は、信頼できるBにマウンドを託した。
Bはたった1球で次のバッターを退けた。
その裏、劇的な逆転ホームランが出てチームはサヨナラ勝ち。

…1球投げただけのBが勝ち投手、130球投げたAには記録上、何も残らない。

そこまで、極端ではないものの、斎藤の“2勝”は内容的に“胸を張る”ほどのものでは
ありませんでした。昨日の松坂と同じで、いわば、“めぐりあわせ”による勝ち星です。
プロ野球を長く見てきて気がつくのは、年間15~20勝する投手には、こういう勝ち方が
とても少ないということです。しっかり投げ、きっちりと試合を作って勝つ…強引ですが、
ツキで勝ってるうちは15勝、20勝はできないだろうということでしょうか。ハハハ。

話がそれてしまいました。
斎藤の故障発生がなぜベストシングなのか?
肩やひじのケガなら分かりますが、若いピッチャーが開幕間もないこの時期にわき腹の
筋肉をいためるのはとても珍しいことではないでしょうか。
体づくりが不十分だったことを示しているもしれません。同期とは思えないほど体つきが
シッカリしている田中将大でさえ、去年は故障に悩まされました。1球1球に勝負をかけて
投げるプロの投手には私たちの想像を超える体力が求められるのだと思います。
日本人の場合、回復に1週間もかかるほどですから。…皮肉ですが。ハハハ。

斎藤には、この休養がベストシングになる可能性があります。
いためたのがわき腹なら、しばらくは投げられません。しかし、走ることはできます。
基礎から体力を鍛えて行くには絶好のチャンスではないですか。

並行して、プロの試合を内側から見ると、違ったものが見えるはずです。
人が言うほどの“投球術”を持っているとは思いません。たまたまうまく行っただけさと
思いながら見ていました。ハハハ。
ただし、“野球あたま”はいい選手だと思います。
昔なら稲尾や杉浦、少し前なら江川や桑田…彼らは投げるボールにも力がありましたが、
同じぐらい、頭を使って投げていました。斎藤には同じタイプのピッチャーになる要素が
あると思います。

ただし、誰が見ても、斎藤が投げているボールは“まだまだ”です。
しっかりしたボールを投げるにはしっかりした体が必要です。時間がかかることですが、
その時間をもらいました。プロ1年目の斎藤にとって、このケガはうまく使いさえすれば、
“best rhing”になる可能性があると思うのです。
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それにしても、マウンドでしきりにストレッチをする斎藤の姿を見ているはずの日ハムの
ダグアウトからは、誰も様子を確かめに行きませんでした。どこかに異常があることの
明らかな兆候だというのに。先日、右ひじのハリを訴えて松坂が緊急降板したときの、
キャッチャーやベンチの素早い反応と大変な違いがありますね。
球団の財産なんだから、もっと大事にせんかい。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-10 09:52 | メジャー&野球全般 | Comments(14)
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5回の表、マリナーズの攻撃はイチローから始まった。
フルカウントからセンター前にヒットを打たれたが、直後にキャッチャーの
バリテクがベンチのほうを見ながらマウンドに向かった。
すぐに、ベンチからもフランコーナ監督が出てきた。松坂にアクシデントが
発生したことを示していた。
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立ち上がりの松坂の体が“踊って”いたことから、体にキレがあると見た。
イチローへの配球を見て、ストレートに相当の自信があることも分かった。
バット・コントロールのいいイチローに対して芯に当てさせなかったことで
バリテクともども、過信したところがあったかもしれない。
2点を失ったものの、ボールも走っていたし、2回以降は落ち着くと思った。

その通りだった。ランナーを出しながらも後続をきちんと押さえていた。
それだけに何が起きたのかすぐには分からなかった。
しかし、バリテクは松坂のフォームかボールから何か異変に気付いたのだ。
あとで分かったことだが、ひじにハリがあったわけだ。
詳しいことは分からないものの、通訳(アシスタント・トレーナー)に聞かれて
松坂は、つい“ハリ”という言葉を口にした。
通訳は「“tight”があるようだ」と監督に伝えた。フランコーナは不満顔の
松坂からボールを取り上げた…そんな流れだったのだろう。
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試合後、「びっくりした」と語っているが、本音は“不満”だったはずだ。
4-2とリードして5回のマウンド。投球数も82球だったから惜しまれる降板だ。
この交代について、イッター上には“非情の交代”、“信頼がないからだ”などの
書き込みがあったが、それは違う。

ひじにハリがあると分かった以上、勝ち投手の権利も本人の意向も関係なく、
交代させるのがメジャー流なのだ。目の前の1勝にこだわることはない。
選手は球団の財産だから、慎重を期す。それが“決まり”だ。
一昨年の開幕直前 胃潰瘍になったイチローの復帰を遅らせたのがいい例だ。
本人の「出られる、出たい」という希望を抑えて。
チームの“長い目で見る”考え方は徹底している。長いシーズンをチームとして
戦う上で重要なことだからだ。

バリテクがまず気すいたと書いたが、それはビデオを見ての推測にすぎない。
ボストン・グローブ紙にはフランコ―ナ監督のこんな談話が載っている。
「イニングの合間の彼を見たら腕をストレッチしていた。だから気をつけて
見守っていたんだ」

記事は続く。(大意)
…先頭のイチローにヒットを打たれたところで監督は十分だと思った。
すぐに、トレーナーを伴ってマウンドに行った。そこで“ハリ”と“ひじ”と
聞いて、それ以上は必要なく交代を決めた。

同紙によると、バリテクは4回に極端な変化に気付いたようだ。ボールの回転が
それまでと違ったという。コンビを組むキャッチャーの目は鋭いことが分かる。

*現地テレビは“tightness”という言葉を使っていたが、
新聞では“stiff”となっていた。

これだけ“状況証拠”が揃ったら、メジャーでは交代が当然、“非情”どころか
選手のため、球団のためを考えての判断だと受け止めるべきだ。
松坂も「監督はいつも選手のコンディションを気遣っている。僕のひじのことで
心配させて申し訳ない」と最後には語っている。

特別の手当てもしなかったようだし、よほどのことがないかぎり、中4日での
次の登板が飛ばされることはないだろう。
ただしMr Matsuzakaには忠告しておく。
「降ろされたくないからと言って違和感を隠しちゃ駄目だぜ」と。ハハハ。

世界フィギュア終わる

おめでとう、安藤美姫!
結局、今シーズンは“安藤の年”だった…ということなのだろう。
逆転の確率は80%あると書いたが、“はったり”ではなかった。フリーの安定感が
抜群だったし、今シーズンの彼女は“点を取りに行く”ことが巧みだった。
なによりも、出場した5大会すべてで1位になった、というフリー演技に対する
絶対の自信に支えられていた。
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ただし、昨日の滑りは決して“世界一”と胸を張って言えるほどではなかった。
終わった瞬間は、「これでは“逆転”は難しいぞ」と思った。「“普通”に滑れば
キム・ヨナの優勝だ」…

しかし、分からないものだ。
キムが最初の3-3を決めたとき、「わ、こりゃ、やられた」と思った。
…その後の“乱れ”が、言われているような ブランクによるものとは思わない。
調子そのものが優勝に届かないレベルだったということだろう。
誰ひとりベスト・コンディションで臨めなかった大会だったことになる。
技術の高さがある上に“優雅さ”では浅田と並んで、二人にしか作り出せない
“世界”を持っている。本来の調子だったら逆転を許さなかっただろう。
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本調子に遠かったのは浅田真央も同じだ。結果はともかく、せめて万全の体調を
望みたかった。優雅さは相変わらずだったが、“オーラ”はなかった。
ショート・プログラムに登場したときの彼女を見て仰天した。
痩せた原因についてはいろいろ言われているが、アスリートとしての明らかな
調整の失敗は残念だ。誰より本人が悔しいはずだ。
トリプル・アクセルへのこだわりは理解できる。そのこだわり“こそ”が彼女を
支えていると思うからだ。
唯一の救いは、フリーを滑り終えた彼女が笑顔だったことだ。スポーツの世界は
力がすべてだが、浅田真央はパフォーマンスと同じレベルで笑顔を求めたくなる
珍しいアスリートだ。

“雑音”の多い大会が終わった。
ツイッターをやらない人は知らないわけだが、#figureskate に集まっている
一部のマニアが見せた“集団ヒステリア”には呆れた。

どうしても、日本人選手 特に浅田に勝たせたいらしい。
どうしても、キム・ヨナが勝ってはいけないらしい。
どうしても、ジャッジの採点に不正があることにしたいらしい。
どうしても、フジテレビは韓国寄りの放送をしていることにしたいらしい。
どうしても、その理由を株主の20%が韓国系だからだとしたいらしい。
どうしても、浅田の得点に対するブーイングを消したことにしたいらしい。


…情けないにもほどがある。
途中で私あてにこんなツイートが来た。

内部にいた方?に質問 #fujitv 殿は、なぜ、フィギュアは生中継ではなく録画?
外国人でキムだけ特別扱い?


生中継しない理由はテレビ局的にはいろいろあるのだが、説明して分かる
相手ではなさそうだったので、こう答えた。

ただちに健康に影響しないから…かな?

ご回答多謝です。お立場上、他言無用なのですね

…と返ってきた。ジョークは通じなかったようだ。ハハハ。

…安藤が優勝してよかった、よかった。いや、安藤のためにも良かったが、
これで彼らには「大会がキムのためにある」などという“世迷いごと”が
言えなくなったことがめでたい。その意味でも安藤はMVPだ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-01 10:18 | メジャー&野球全般 | Comments(48)
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どのチームも20試合前後を消化して、メジャーも少しずつ本格化してきました。
「サンデーモーニング」は、張本某が柱の陰から肩をゆすって姿をあらわす時間になると、
ほかのチャンネルに回していますが、相変わらず「メジャーなんて どうってことない」と
毒づいていることでしょう。ときどき、高校生でもやらないような凡ミスもやらかすので
かばいきれないこともありますが、やはり、メージャー・リーガーが見せつけるパワーと
スピードは魅力にあふれています。

70年代から80年代にかけてのめりこんだメジャーについては、今も愛着があります。
ツイッターなどを見ると、日本にも大勢のファンが生まれ、中には、かなりマニアックな
人もいるようです。選手の持ち味からファームの事情まで細かい情報を持っていることに
ビックリします。私は、なんとなくテレビをつけているだけですから。ハハハ。
文字通り“草分け”的存在だったパンチョさんが今の日本の“メジャー事情”を知ったら、
何と言うでしょうかね。「いやー、岩佐さん、驚きましたねえ」…

CSに加入するほど熱心なわけではなく、「なぜ、このカードなの?」と文句を言いながら、
NHKの中継を見ています。副音声が多いですが。ハハハ。
解説者・アナウンサーには書きたいことがいろいろありますが、今日はやめましょう。
プレーの実況と分析ばかりでは飽きるので、もう少し、メジャー周辺にある面白い話を
紹介してほしいとだけ注文しておきます。
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たとえば、ヤンキー・スタジアムでデレク・ジーターが打席に入るとき、テープに収めた
ボブ・シェパード(今年 亡くなった)の声が流れます。
ジーターが、何があっても“神の声”と呼ばれたシェパードの場内アナウンスで打席に
入りたいと望んで生前に録音したものです。こういう話は聞く者の胸を打つと思いますが、
NHKでは紹介しましたかね?

たとえば、こんな話は?…

MAGIC MUD


お手元の英和辞書を開いてみてください。
BASEBALLには二つの意味がありますね。ひとつはもちろん、正岡子規の造語、「野球」、
もうひとつは「野球で使う球」です。ハハハ。
He picked up a baseball(彼はボールを拾い上げた)という使い方をします。
FOOTBALLも同じです。初めて知ったとき“目からウロコ”でした。
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街でタクシーを拾って「球場に行ってください」のつもりで“Ballpark,please”と言って
“Which ballpark?”と聞き返されたことがあります。大きな街の場合、メジャーの球場と
アメフトの球場がありますからね。

ところで、テレビでアメリカのベースボールを見ていて、審判から新しいベースボールを
受け取ったピッチャーが日本ほどそれを“こねない”ことにお気づきでしょうか。
あれには秘密があるのです。
事の発端は遠く1920年8月17日にさかのぼります。
この日、ヤンキースのC・メイズが投じた一球が、インディアンズのR・チャップマンの
側頭部を襲い、翌日、息を引き取る事件が起きました。
メイズはボールに傷をつけて(ball-doctoring)投げるピッチャーとして知られていました。
空気抵抗を多くして変化を鋭くさせるためです。

この事件を受けてメジャー・リーグ機構は、ball-doctoringを禁止し、常に新しいボールを
使うことを決めました。問題は、新しいボールは滑って、握りにくいことです。
噛みタバコの汁や靴磨きのクリーム、水に溶かしたグラウンドの土など、各チームとも
試行錯誤しましたが、革が変質してしまうなど、うまくいかなかったようです。
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1938年のある日、フィラデルフィア・アスレチックスの3塁ベース・コーチだったレナ・
ブラックバーンは、試合の合間に塁審から「困ってるんだよ」と愚痴を聞かされました。
数日後、趣味である釣りに行ったときに、ふとひらめいたブラックバーンは川底に手を
伸ばしました。何度か試みた末に「これは」と思えるものを見つけたのです。
球場に持ち込んでテストしてみると結果は上々でした。
magic mud(魔法の土)と呼ばれる"Lena Blackburne Rubbing Mud"誕生の瞬間です。

まもなくアメリカン・リーグがこのドロを採用し、やがてナショナル・リーグも追随、
いまでは、アメリカ中のメジャー、マイナー、大学リーグなどでひろく使われています。
私たちのころは、試合の数時間前、審判がスタンド下の控え室で100個前後のボールに
このドロを擦り込むのが“仕事”の一部と言われていました。
主に主審の任務とされていましたが、控え室の係員に下請けに出す人もいました。ハハハ。
今では、ホームチームの関係者がやることもあるようです。
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メジャーのチームが1シーズンを乗り切るには、2ポンド(約900グラム)入りが2缶
必要ですが、料金は2缶で約1万円。かつての苦労を考えれば安いものでしょう。

実はこのドロ、どこで採取されたのか、秘中の秘でした。デラウエア川支流のどこか…
までは分かっていましたが、具体的なことを知っているのは10人ぐらいだったのです。
2年前にCNNが採取の模様を取材して放送したので、増えているかもしれませんが。
ブラックバーンは、亡くなる直前に、採取の場所や製法などを親友に伝えました。
高齢だった親友はほどなく娘に譲り、現在は、さらにその息子が取り仕切っています。
毎年、ある時期になると、彼は家族と一緒に秘密の場所に行き、次のシーズンに備えて
およそ180キロの“宝のドロ”を採取するのです。完全な独占家内企業です。ハハハ。
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これまで、たくさんの会社がいろいろな土を試しましたが、足元にも及ばないそうです。
このドロが優れているのは、匂いがなく、擦り込むことによって、ピッチャーはボールを
しっかりグリップすることができ、しかもボールが黒ずまない点です。
製法と書きましたが、水分の抜き方や、添加する特殊な物質にも秘密があって、それは
まさにコカ・コーラの原液並みです。ハハハ。

このブラックバーンという男、調べてみるとなかなか面白いやつです。
1910年代に内野手としてホワイトソックスに在籍したあと、20年代半ばからコーチになり、
28年途中から29年まで、監督もつとめています。
選手としての記録をよく調べると、コーチだった27年に代打として打席に立っています。
それだけならまだしも、29年にはピッチャーとして、3分の1イニング投げているのです。
現役のときには、一度もマウンドに上がったことなどないというのに!
しかも、このとき42歳!!
メジャーでは、大量点をリードされた終盤に、あまりピッチャーを使いたくないという理由で
野手に投げさせることがありますが、監督が…というのは聞いたことがありません。
古きよき時代だったということかもしれませんね。

“Towel off”についての報告

皆さんが関心を持っているかどうかに関係なく(ハハハ)、先日 書いた、メジャーの主審と
テレビ局の間でどんなシグナルが交わされているのか…に、私は強い関心があります。
そこで、あの記事を更新したあと、複数の球団にメールを出して聞いてみました。
マリナーズ、オリオールズ、ドジャース、ロイヤルズの4球団です。そのとき、ホームで
試合をしていたので選びました。

つたない英語だったにもかかわらず、全球団から回答がありました。ファンを大事にする
姿勢がうかがえます。
中でも丁寧に書かれていたのがカンザスシティ・ロイヤルズでした。
その回答を中心に、現在の試合運営がどのように行われているかをまとめておきます。

CS放送が盛んになり、ほぼ全球団の試合がそれぞれの地元局によって中継されるように
なった現在では“タイム”が試合の進行を管理しています。
まず、3アウトになると2塁塁審がストップウォッチをスタートさせます。
クルー・チーフ(4人の審判のリーダー)の場合もあるようです。
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1分40秒 経過すると、主審にシグナル(うなずくだけのときもあるし、ハンドシグナルを
使う場合も)を送ります。
主審はピッチャー(あるいはキャッチャー)に投球練習は“あと1球”だと知らせます。
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困るのは、イニング間の時間についての回答が“まちまち”なことです。
オリオールズは“2分”と書いていますが、マリナーズとロイヤルズは具体的な数字を
書いていません。そして、ドジャースは“2分20秒から2分40秒”としています。
ただし、試合の運行がテレビのCMと関係なく行われていることははっきりしました。
つまり、一定の時間が来ると新しいイニングが始まるから、テレビさんはその時間内に
そちらの責任でCMを消化しなさいということです。
私が紹介した“タオルオフ”やそれに似たやり方は“過去の遺物”でした。ハハハ。

*ちなみに、NPBの公式サイトによると、日本プロ野球では、イニング間は2分15秒で、
時間はスコアボードに表示し、1分30秒経過後“あと1球”を通告する、となっています。

丁寧に書いてくれたカート・ネルソン氏にリスペクト…
彼によると、“タオルオフ“が行われていたころには、試合開始の直前にバットボーイが
ベンチ前に出てタオルを振り回したとか。ロイヤルズの選手が“take field”=守備位置に
散って行くことをテレビやラジオに知らせるキューだったそうです。
1980年のワールド・シリーズを含めてかなり通いましたが、気づきませんでした。

彼はロイヤルズ野球博物館の“ディレクター”だそうですが、私への回答メールの最後に、
“good question”と書かれていました。“アメリカの池上彰”のようです。ハハハ。

*写真は、ツイッターを通じて友人になったKさんが撮ったものです。
私が得た情報を知らせたところ、ちょうどセーフコにいた彼が、撮ってくれました。

運命…それぞれの立場

いま、このときに自分が総理大臣でいることに運命を感じると菅直人は言った。
いま、このときに菅直人が総理大臣でいることを受け入れなければいけない
被災地の人々の過酷な“運命”を思う。
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by toruiwa2010 | 2011-04-27 10:00 | メジャー&野球全般 | Comments(8)
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3月末、ツイッターを通じてKさんと知り合いになりました。
プロフィルに“アメリカ在住の学生、野球観戦と写真撮影が趣味”とあるのを見てすぐに
あるお願いをしました。
「球場に行ったら、XXXXを確認してほしい。写真があると大いに助かります」と。

フジテレビがメジャーの中継を始めたのは1978年です。
シンシナティーでの開幕戦からの3週間は、東海岸を中心に、各都市を転々としながら
パンチョ伊東さんと現地で実況をつける旅をしました。まったく初めて見る本場の野球の
迫力に圧倒されましたが、プレー以外にも、スコアボードの仕掛けや応援のスタイルなど、
初めてのことをいろいろ経験する楽しい旅でした。
3試合目ぐらいだったでしょうか、チェンジになるたびに放送席から球場を見回していると、
日本では見かけない光景に気がつきました。
1塁側ベンチの外野寄りに置かれているカメラのレンズにタオルがかけられているのです。
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「なぜ、カメラレンズにタオルが?」と不思議に思いました。
次の攻撃が始まるころにはタオルがなくなっていることも分かりました。
放送を手伝ってくれる現地スタッフに聞いて“タオルの意味”が判明しました。
テレビ局から主審へのシグナルになっていたのです。
「タオルがかかっている間はCM中だから試合を再開しないでくれ」…。
主審は、ピッチャーが規定投球数を投げ終えても、タオルが見えているうちはプレートを
ほうきで掃いたり、予備のボールを持ってこさせたりして時間を稼ぎます。ハハハ。

当時、これを“towel off(タオル・オフ) 方式”と呼んでいましたが、今でも続いているか
どうかに興味がありました。

A’s vs Marinersの開幕戦を見に行ったKさんからたくさんの写真が送られてきました。
…しかし、タオルがかけられたものは1枚もありませんでした。残念!
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アメリカでは放映権の獲得に大金を投じたテレビ局がCMを守るために知恵を絞ります。
NFL(アメフト)やNHL(アイスホッケー)は、野球のようなインタバルがありません。
しかし、CMは“must”ですから、それぞれに工夫を凝らして消化しています。審判への
サインも決まったものがあるはずです。20年前は覚えていたのに忘れました。ハハハ。
とにかく、次のプレーが始まるまでが妙に長いと感じたら、現地テレビがCM中だと思って
間違いないでしょう。ええ、少し乱暴ですが。ハハハ。

ひそかに交わされるシグナルのおかげで視聴者はプレーのすべてを見ることができます。
斎藤祐樹の初登板では、ほぼ毎回、先頭打者への投球が始まっていました。
CMそのものが長かったり、3アウトのあとアナウンサーがまとめててCMに行くまでの
時間が長かったり、理由はいくつかあるでしょう。
要は、テレビと日本プロ野球機構の間の相談もないし、主審が、最近厳しくしている
投球練習の時間を厳格に守っているから視聴者には不親切な結果になるのです。
試合時間の短縮は至上命題ですが、日本シリーズでも同じ対応だったらファンの間でも
意見は分かれるでしょう。

話が少しそれてしまいましたが、種目に関係なくCMが切れることは、とくにアメリカでは
ご法度ですから、テレビと審判の間には何らかのサインの交換が行われているはずです。
“タオル・オフ”をやめたのなら、どんなサインにしているのか知りたいものです。

アメリカで野球を見る機会があったらぜひ目を凝らして探してみてください。
投球練習が終わるころ、主審がどこに注目しているかを…。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2011-04-21 09:53 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
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ベンチ前でのキャッチボールを終えて斎藤佑樹がマウンドに向かう直前に
こうつぶやいた。

さて、いよいよ斎藤祐樹がプロのマウンドに上がる。
果たしてどこまで通用するのか。
“大胆“予測をするなら、プロで通じるようになるには
時間がかかると思う。生命線は低めの変化球だが、
ストレートに力がなければ話にならない。
5勝、うまくいっても7,8勝と見ているがどうか。


斎藤について当ブログが初めて触れたのは2007年の12月だった。
まだアマチュアだった石川遼が大騒ぎされていたころだ。

「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」…知恵のなさが恥ずかしい。
どちらもプロでは通用しないと思うが。


いや、いや、まことにお粗末。石川遼の現在が全く見えなかった。
賞金王、マスターズ20位…押しも押されもせぬトッププロ。
そして、斎藤佑樹も六大学を代表するピッチャーとしてプロ入り、
いきなり、初登板・初勝利を手中に収めた。
見る目がないことを認めないわけにはいかない。ハハハ。

しかし、強弁するわけではないが、斎藤の将来はまだ分からない。
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ゴロが多かったことで、低めの変化球が有効だと証明された。
それも、追い込んでからの変化球で打たせているなら分かるが、
早いカウントからでもゴロに仕留めていた。
的を絞らせない、芯に当てさせないといううまさがあるのかも
しれないが、今の段階で“投球術が優れている”とほめるのは
抵抗がある。ハハハ。

“前途洋々”と言いきれない理由は肝心のストレートがMAXで
143キロしかないことだ。
ロッテの各打者にはかなりの戸惑いがあるように見えた。
ボールが思ったほどのスピードで手元まで来ないのだ。
ベンチで梨田監督・吉井コーチが思わず目をつぶったに違いないと
思ったほど甘いボールが何球もあった。
要は、斎藤の好投…と言うより、ロッテが打ちそこなったのだ。

象徴的だったのは、5回の攻撃だ。
2死からランナーをためて、井口のタイムリーで2点を返したあと、
なお、1・2塁でバッターはキム。一気にとらえるチャンスだった。
フォークが二つ外れたあとのスライダーはど真ん中に!!
打率が1割にも満たないキムはこれを見送った。
次のボールはアウトローいっぱいへのストレートで2-2とされたあと、
変化球でサードゴロを打たされた。
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分からん!
栗山は「2-1からの“4球目”で勝負あった」と話したが、同意できない。
2-0のあとの、アイスクリームに小豆をトッピングしたような“大甘”の
スライダーを見送ったところで勝負あったのだ。
結果論ではなく、あれは打たなきゃ。何のためにバットを持ってるんだ。

結果として、ロッテは黄金ルーキーに勝ち星を献上する形になった。

このところめったなことでは減らなかったツイッターのフォロワー数が
昨日は、一気に8人も減った。明らかに、ハンカチ王子ファンだ。
ルーキーが幸先のいい勝ち星を挙げたのだから、ごちゃごちゃ言わずに
誉めておけばいいのだが、それでは当ブログの値打ちがなかろう。
別に、期待にこたえようと思っているわけじゃないが。ハハハ。

あと、2,3回の投球内容を見ないと斎藤の今シーズンを占うのは難しい。
早いカウントからでもフォークを投げる、低めの変化球はボールが多い。
ストレートは速くない…情報は、瞬く間に全球団に知れ渡ったはずだ。
プロとして、いずれきちんと対応してくるだろうから、斎藤の本当の力は
そのときこそ試されるのだと思う。

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by toruiwa2010 | 2011-04-18 09:42 | メジャー&野球全般 | Comments(10)
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レッドソックスの松坂大輔が7失点でKOされた。3回途中だった。
初回、1死のあとホームランを打たれたが、どう見たって外れている
左打者の外角のスライダー?をストライクに取ってくれる主審だったから
持ち直すと見ていた。
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2回、先頭打者に3塁線を破られ、次のバッターは早めに追い込んでからの
フォアボールで1,2塁…そこからは連打されてこの回6点を失った。
途中から始まったブーイングは精神的にこたえただろう。
アメリカ人選手が最も嫌うのが“本拠地球場でのブーイング”だ。
主力選手でも不振が長引くと容赦なくやられる。たまりかねて球団に
トレードを頼むこともある。球団も事情が分かるから他球団と交渉する。
シーズン中によく耳にするニュースだ。
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3回途中でマウンドを降りる松坂が浴びたブーイングは厳しかった。
副音声を聞いていたが、日本と同様、あちらでも投手交代のときは、
すぐにCMに入ることが多い。
現地ではオフになっているコメンタリーのマイクが生きていたため、
ブーイングの凄まじさに実況陣が声をたてて笑う様子がそのまま流れた。

ピッチングのことは正直言って分からないが、松坂には有難いタイプの
主審なのに、これではどうにもならない。状態は深刻だと思う。

“5番手の先発”はそれだけでもぎりぎりの立場だ。
いいスタートを切らないと苦しいと思っていたが、最悪のピッチングを
披露してあいまった。
日本なら“即ファーム行き”だろうが、このケースは“たぶん”違う。。
開幕時に先発要員と認めた投手に対する信頼もあるし、松坂の場合は
マイナーに落とせない契約になっている可能性が高いからだ。
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1,2年目は“良好”だった首脳陣との関係がうまく行っていないように
見えることも非常に気になるところだ。
何度も書いた通り、“日本を代表するピッチャー”という意識やプライドが
強すぎるのではないか。

謙虚な姿勢を取り戻さないと、同じことの繰り返しになる…
とつい先日も書いたばかりだ。
西岡と言い松坂と言い、不安が的中してしまった。

実は、西岡や松坂より先に“これは危ない”と思ったのは松井秀喜だった。
今シーズンの松井に対する期待と不安についてはこう書いた。

ケガや年齢を考えると、1年1年が勝負になってくる。
いいスタートを切って、いい結果を残してほしい。
ヤンキースを離れてからの松井に、“野球を楽しむ”雰囲気が
感じられない点が気になって仕方ない。


彼もまた“的中“に近い開幕になっている。
先日の1号HRで一息ついたが、本調子とは言えないだろう。
綱渡りが続くはずだ。
首脳陣の信頼を失うのが先か、調子が上がるのが先か…時間との勝負だ。

松坂に戻るが、並みの5番手ではないはずなのに、メージャー入り以来
最大のピンチを迎えている。
4月、5月に文句を言わせない実績を残すことが“must”だったのに…



*3月11日の発生から31日まで、このブログにせっせと書いた記事をまとめ、
PDFにして大容量ファイルに“預けて”あります。
テレビを中心に災害報道についてもかなり書きました。
PDFに変換すると“紙質”がいい本みたいで中身がグレードアップされたような
気分になるから妙です。ハハハ。
http://bit.ly/fLMM10をクリックしてダウンロードしてください。
今日の真夜中まではとりだせるはずです。


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by toruiwa2010 | 2011-04-12 10:47 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
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開幕で“つまずいた”ツインズの西岡が左脚を骨折した。
6-4-3のダブルプレーを完成させようとして1塁ランナー、スウィッシャーの
スライディングをまともに受けてしまったのだ。

西岡の守りについては4日のエントリーで疑問を呈したばかりだ。

オープン戦ではそつなくこなしたようだが、本番でのセカンドベース上の
クロスプレーは激しくなる。ショートとセカンドでは動きが逆になるし、
相当に手こずると思うがどうか。

…不幸にも的中してしまった。

実は、その前のプレーも怪しいところがあった。
7回裏、ヤンキースの攻撃は無死1塁。スウィッシャーの打球はショートへ。
この時、ベースカバーに入った西岡がジーターのスライディングをよける
動きも本来のセカンドのものではなかった。
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1死1塁となって、タシェアラの打球はまたショートへ。
送球を受けた西岡はショート方向に飛びながら体をひねって1塁へ送球した。
しかし、ジャンプの途中でスウィッシャーが滑り込んできた。
左ひざのすぐ下、外側だった。送球は終えたが腹ばいになったまま、動かない。

現地のアナはこう言っていた。
「日本ではショートを守っていた西岡は、このヤンキース3連戦で、ずっと、
この動き方だった。ショートの方に出て行く。普通、セカンドは動き方に
変化をつける。ベースをまたいだり、ショートのほうへ動いたり…。
西岡は、ずっと今の動き方をしていた」

…実際は、最初の併殺プレーのときはショート方向に出ていなかったが、
メジャーでは、セカンドがどう動くかを観察していることが分かる。

また、スウィッシャーの併殺崩し(take out)の滑り方についてはこう言った。
「セカンドベースに手が届く範囲のクリーンなスライディングだ」
ツインズのガーデンハイアー監督も「あれはgood playだった」と言っている。

今、メジャーに挑戦する選手たちは、中継もあるし情報はたくさん持っている
はずなのに、こんなに簡単にやられてしまったのは、西岡には酷なようだが、
残念でならない。
プレーを見ていて、頭の中にこのスライディングのことがあったように見えない。
“準備”ができていなっかったとしか思えない。

開幕早々のリタイアは本人が一番悔しいだろうが、休養はプラスかもしれない。
悪かったことをすべて忘れて再スタートするチャンスだもの。

スウィッシャーは謝りに行ったらしい。
西岡は「君のせいじゃないよ。気にしないでくれ」と逆に慰めたという。


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by toruiwa2010 | 2011-04-08 12:49 | メジャー&野球全般 | Comments(13)
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日本時間の土曜日、メジャーリーグが開幕した。
未曽有の災害があったために日本選手への期待を書く時間がなかったが、
大急ぎで、まとめて記しておく。


イチロー(Seattle Mariners:11年目)
最後のオープン戦は珍しく3打席3三振に終わったが、心配することはない。
きちんと考えて物事に取り組むタイプだから、これでも計算通りなんだろう。
11年連続の200安打もよほどのことがない限り問題はないはずだ。この男に限っては
想定外のことが起きることを期待できない。その分、私にとっては“面白み”に欠ける。
もちろん、彼の熱烈なファンには、そこがたまらない魅力の一つなのだろうが。
本当は、彼が一つのコマでしかないビッグ・チームに移籍して、200安打の目標を捨て、
優勝に貢献するところを見たかったのだが、動く気配はまったくなかった。こうなると、
彼にとってのモチベーションは“200 hits”しかない。
おっと失礼、4月いっぱいぐらいはプレーオフ進出も視野にあるかもしれない。
結局、日本のファンMLBファンは今年も同じスタイルのプレーしか見られない。
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唯一、万一、もしかして、ひょっとして…200本に届かないという事態が起きるとすれば
それは、去年書いた、年齢からくる“ハンド・アイ・コーディネーション”の衰えだ。
3三振がいずれも空振りだったことがその予兆でない保証はどこにもない。
⇒ http://bit.ly/bWK87u

200安打を達成して打率は3割2分、50盗塁をノルマとしてほしい。

開幕戦で牽制に引っかかって2塁に走ったとき、彼にしては珍しいプレーを見せた。
完全にアウトのタイミングなのに、ベースカバーのショートに向かって滑って行った。
これまでなら、諦めてタッチされたのに。こりゃ、驚いた。
同じスタイルのプレーしか見られない…と書いたばかりだが、その直後、フィギンスの
ホームランが出たときに、ベンチ内で手を叩いていたこととあわせて変化の兆しか?
どこかの新聞が“リーダー格”と書いていたが、冗談だろう。マリナーズの選手の中で
リーダーにならなければいけないのは彼しかいないのに。

ちなみに、この牽制アウトの場面だが、ベースバッグの右側に滑り込んでいれば、
セーフだった可能性が大だ。ハハハ。

松井秀喜(Oakland Athletics:9年目)
このクラスになれば、オープン戦の成績が悪かったことは問題ではない。彼もまた開幕を
目指してやっていたに違いないのだから。
何よりも明るい材料は、ここ数年不安を抱えながらプレーしていた両ひざに全く問題が
なさそうなところだ。ただし、環境は厳しい。去年以上に結果が求められるからだ。
ケガや年齢を考えると、1年1年が勝負になってくる。
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8‐9月のバッティングは悪くなかった。いいスタートを切って、いい結果を残してほしい。
プレーする以前に、去年に比べて、少なくとも一つは上回っている。
グリーンとイエローのアスレチックスのチームカラーは赤より遥かに似合うことだ。

逆に、ヤンキースを離れてからの松井に“野球を楽しむ”雰囲気が感じられない点が
気になって仕方ない。Let’s have fun,Hideki !

打率は2割8分で十分だが、30HR と100打点のクリアがmustだ。

西岡剛(Minnesota Twins:1年目)
1年目の西岡がオープン戦では好成績を収めた。しかし、これはまったく参考にならない。
本人も十分に分かっているはず。手ごたえについて「“メジャーの壁”は感じていない」と
語ったというが、なめているわけでもなさそうだから、期待しよう。
ただし、試合数が少ない日本で200安打した実績をひっさげてアメリカに渡った西岡だが、
かなり厳しいと見る。
彼の肩とスローイングではメジャーのショートは務まらないと見ていたら、ツインズでは
セカンドをやることになったようだ。これも、結構、厄介だ。

オープン戦ではそつなくこなしたようだが、本番でのセカンドベース上のクロスプレーは
激しくなる。ショートとセカンドでは動きが逆になるし、相当に手こずると思うがどうか。
詳しいデータを持っていないが、メジャーでショートからセカンドにコンバートされて
成功した例はあまりなかったような気がする。なくても、西岡が成功すればいいだけだが。
ハハハ。
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…ここまで書いたところで開幕戦が始まった。
デビュー戦だから少し見てみるか、と見始めたらいきなりひどいことになった。
テレビではエラーのほうを強調していたが、ランダン・プレーのミスのほうが恥ずかしい。
ショートでもセカンドでもあのプレーでの“基本”は同じだから言い訳にならない。
ボールを相手(1塁手)に見せながら追い込む…を忘れていた。
ゴロをはじくことはこれからだってある。しかし、基本的なプレーは日本人の得意とする
ところのはずなのに、「日本の野球はあんなもんなんだ」と思われるのはキツイ。

2番ということらしいが、最低でも140試合は出場したい。
スイッチヒッターの利点を生かして、打つほうはそれなりにやれるかもしれない。

1年目だから、2割7分、40盗塁なら、合格だろう。
内野手で本当に“成功した”と言える日本人選手はまだいない。
初戦のミスは尾を引くかもしれないが、26歳の若さではねかえしてほしい。

松坂大輔(Boston Redsox:5年目)
1年目15勝、2年目18勝と順調そうに見えた松坂だったが、故障もあって4勝、9勝と
勝ち星が伸びなくなっている。先発5番手として開幕を迎えるらしいが、いいスタートを
切らないと苦しい。初めはよかった首脳陣との関係がうまく行っていない印象がある。
何度も書いた通り、“日本を代表するピッチャー”という意識が強すぎるのではないか。
まさか、2回連続、WBCのMVPになったことで勘違いしていることはないだろうが、
謙虚な姿勢を取り戻さないと、同じことの繰り返しになる。
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オープン戦の出来は参考にならないとはいえ、相変わらず、出来不出来の波があるらしい。
首脳陣の信頼を失った一因は、途中で大崩れするイニングがあることだろう。メジャーの
ピッチャーは1回に3,4点失っても2回から立ち直って、6‐7イニングを投げ切ったり、
初めから飛ばして行き、スタミナ切れで打ち込まれたりするタイプがほとんどだ。
監督やコーチは計算が立てやすいのだが、前触れなく崩れる松坂のようなタイプは扱いが
とても難しいのだ。ファームにいい若手が育ってくると、夏前にも5番手の座を奪われる
可能性がある。そうさせないためには、4月、5月に文句を言わせない実績を残すことだ。

並みの5番手ではないし、力は十分持っているのだから、最低でも180イニング投げて、
少なくても12勝挙げることがノルマだろう。

黒田博樹(Los Angeles Dodgers:4年目)
去年の実績を考えたら、先発では黒田のほうに期待がかかる。
なにしろ、勝ち星を初め、登板数、投球回数、防御率など、主要な部門すべてでベストの
数字を残した。気迫が前に出るマウンド姿もいい。
3年前、初先発・初勝利の翌日にこう書いている。
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マウンドに上がってからの落ち着いたピッチングは魅力いっぱいでした。
西武にいたころの松坂のピッチングも見るに値するものだと思っていましたが、
この黒田も登板のたびにテレビの前で楽しむことになりそうです。
なによりもストライクが先行するところがいいです。バックで守る野手にも
いいリズムが生まれて、好プレーが見られますからね。
一つ気になったのは、あれだけ球速があり変化球のキレもあるのに、意外に
三振の数が少ない点です。


我ながら、なかなかいいところを見ていると思う。ハハハ。
この日は7回で奪三振が4個だったのでこのように書いたのだが、いまは、三振の数が
少ないことよりピッチングの中身がいいのに勝ち星が増えないことのほうが気になる。
去年、失点87に対して自責点が74というデータがある。エラーによる失点が多いことを
示している。案外、守る野手にとって、リズムが悪いのかもしれない。
考えてみる価値がありそうだ。私じゃなくて、黒田が…。ハハハ。

日本に帰るといううわさを聞いたとき「そんなバカな…」と思った。
“やれる”ことが分かったのに、ここでメジャーに別れを告げたのでは“中途半端すぎる”
と思ったからだ。ドジャースに残ってよかった。
4年目の今年は、黒田博樹の“メジャー総決算”を見せるシーズンになる。

ぜひ、一流の証、200イニングと15勝を目標にしてほしい。

岡島秀樹(Boston Redsox:5年目)
初めて、開幕をマイナーで迎えることになった。
オープン戦での防御率が5点台で悪すぎるから…と思ったら、そうではないらしい。
岡島と並んで当落線上にあったほかの投手たちの契約内容が影響したようだ。マイナーに
落とせない、落とすためにはややこしい手続きが必要になるタイプの契約があるのだ。

去年はあまりいいところがなかったが、彼の力を考えれば、必ず戻ってくるはずだ。
くさることなく、ファームでしっかり力をためておいてほしい。

福留孝介(Chicago Cubs:4年目)
メジャーに乗り込んだ日本人選手の中で最もつかみどころがないのが福留だ。
毎年、春先はいいのだが、シーズンが深まるにつれて、すべての数字が下がってくる。
首脳陣が求めているのはシーズンを通して波の少ない選手だ。福留の場合は、毎年夏場に
調子が落ちてくるのが厄介だ。バッターが真価を発揮しなければいけない時期なのだから。

せめて2割7分、せめて15HR…外野手でこの数字はごくごく平凡だが。

上原浩次(Baltimore Orioles:3年目)
1年目は故障もあり、6月でシーズンが終わった。
5回終了まででマウンドを降りることが多かったのだから、先発失格は仕方がない。
2年目の去年は中継ぎでスタートしたあと、夏場から抑えに回って成功した。驚いた。
クローザー向きとは思っていなかったからだ。
しかし、考えてみれば、三振が取れて与える四球が少ないピッチャーは、監督が抑えの
投手を決めるときの条件だろうから、うってつけなのかもしれない。
球速がそれほどでもないのが難点だが。

1シーズンを通してクローザーを任されるとすれば、35-40セーブ、
防御率を2点台の低いところで抑えてほしい。

高橋尚成(Los Angeles Angels:2年目)
去年、一番驚いたのは高橋だ。
勝ち星というのは、中身を“精査”しないといけないが、10勝も挙げられたのが不思議だ。
以外に三振を取れているし、味方の打線もかなり援護してくれているようだ。
“何かを持って”いるのかもしれない。2シーズン目、それが続くことを祈ろう。

川上憲伸(Atlanta Braves:3年目)
ファームからのスタートになった。
彼のカットボールは有効だと思ったが、結果が出ていない。夏場までにメジャー昇格が
果たせなかったら、日本に戻って楽天に入ることを勧める。3年契約の最終年…自分から
放棄したっていいではないか。星野との相性は知らないが、たしか、解説者時代の彼は
“ケンシン”“ケンシン”と言っていたような気がする。
男としての決断を。

斎藤隆は“立派”の一語に尽きる。

今日は早くも開幕3日目。
しかし、シーズンは長い。いいスタートを切った選手、つまずいた選手、いろいろだが
私の期待は期待として、すべての選手に“Good luck !”と言いたい。
…かなり適当なシメ。ハハハ。


おまけ:見っけた!

妻の買い物に同行して永福町に行った。お目当ては三浦屋だが、昨日はその手前に
最近完成したばかりの駅ビルに立ち寄った。1階の京王ストアで好物のヨーグルトを
探すためだ。計画停電の影響とかで、ヨーグルトが品薄状態が続いていて、震災以来、
ご無沙汰しているのが“森永のアロエ入り”だ。
プレーンでも平気なほどのヨーグルト好きだが、この一品は特別だ。

店の奥の棚にありました。3週間ぶりのご対面!
やっぱり、うまいわ。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2011-04-04 09:02 | メジャー&野球全般 | Comments(6)
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フジテレビに入社してグラウンドで選手たちと触れるようになったのが
1963年の夏だったから、1962年限りで引退した与那嶺要のプレーを
間近で見ることは残念ながらなかった。
少年のころから、いい選手、うまい選手を金の力で根こそぎさらっていく
“読売巨人軍”が嫌いだったが、のちのONや高田繁を除くと、二人だけ
好きな選手がいた。

一人は、子供心に“このおっさん、面白いな”と思った千葉茂だ。
“紳士”が多い巨人の中にあって着るものもプレーぶりも“野人”だった。
日本野球史に残る名セカンドと言っていい。
そして、もう一人が与那嶺だ。
1951年のシーズン途中に入団していきなり“スマート”な野球を見せた。
ここで言うスマートは“頭のいい”という意味だ。
それまで日本で見せられていたのが“野球”だったのに対してハワイ出身の
彼が持ち込んだのはまさに“ベースボール”だった。
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来日間もない頃、三塁線へのバントヒットを鮮やかに決めてファンばかりか、
両チームの監督選手たちさえ唖然とさせた。
体を開き気味に三塁線にボールを転がす“セーフティバント”という発想は
それまでの日本の野球にはなかったのだ。

そして、物議をかもしたのは“フック・スライディング”だ。
片足を“フック=かぎ型”に曲げて滑って行くやり方だった。
ダブルプレー阻止のとき、打者走者をアウトにさせないために、2塁ベースを
カバーする野手の足を払うのが狙いだった。
なじみのない日本人内野手はいいようにやられてケガをする選手も出たりした。
ホームでのクロスプレーでもキャッチャーに体当たりすることがあって「乱暴だ」
「アンフェアだ」という声が挙がった。

“文化”の違いに悩んだこともあったらしいが、彼にしてみれば、選手として、
チームのために“義務”を果たしたにすぎないのだから、つらかっただろう。
30年近くの時間が流れ、1978年にメジャーの実況を始めて、何度もベース上の
“Collision”(激突)を見るたびに、「わあ、これはもめるだろう」と思った。
しかし、靴の底を見せて野手に突っ込んで行かない限り、もめることはなかった。
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ボールはすでにキャッチャーの手にあり、待ち構えているところに、滑らずに
体を丸めて肩からぶつかっていく。もんどりうってひっくり返るキャッチャーが、
それでも放さなかったボールを高々とかかげる。審判の右手が挙がる。
“You’re out !”スタンドがどよめく。アウトになった選手は、キャッチャーを
気遣うこともなく、淡々と自分のベンチに向かう。迎えるチームメートたちが
そのお尻を軽く叩いて行く…

やられた側が「アンフェアだ」と非難することは、まず、ない。立場が逆なら、
同じことをやるのだから当たり前だ。ハハハ。
「彼は、やるべきことをやっただけさ」で終わる。そこが潔いと思う。
与那嶺が“当たり前のこと”としてやって見せた数々のプレーは、日本野球が
スピーディーでエキサイティングなものになって行くきっかけだった。

ウォーリーが死んだ。

おまけ:お目覚め?
“冬眠”(?)でしょうか、しばらく顔を見せなかった“私”のクモが
ひさしぶりで姿を現しました。
元気で何より。ハハハ。
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by toruiwa2010 | 2011-03-02 09:56 | メジャー&野球全般 | Comments(8)
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イチローも松井秀喜もキャンプ地に入り、各チームともにFull Squad(全員)が揃っての
トレーニングが始まっています。
メジャーでは、バッテリーと故障上がりの選手が一足先にキャンプインします。
ピッチャーは、野手組が合流したとき、打撃練習で投げられる状態にしておくためです。
基本的に“バッティング・ピッチャー”はいないのです。今年は女性がいくつかの球団を
回って投げている、と話題になっているらしいですが、例外中の例外でしょう。
普通は、監督・コーチや野手仲間が投げます。コーチたちはシーズン中も投げています。
50歳、60歳のバッティング・ピッチャー!
かつては、バッテリー組と野手組のキャンプインに1週間ほどの“時差”がありましたが、
最近は、2,3日から4,5日のようです。
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フジテレビでメジャーの実況を担当した2年目、1979年には2月27日から3月16日まで
じっくり、キャンプ(spring training)を取材しました。
ご存知かもしれませんが、メジャーのキャンプ地はフロリダとアリゾナに集中しています。
そのオープン戦(exhibition game) は、それぞれの名産品からGrapefruit League ,
Cactus(さぼてん)League と呼ばれます。
私のころはフロリダのほうが少し多かったと思いますが、いまは15球団ずつのようです。
当時のカリフォルニア・エンゼルスだけはパームスプリングスでキャンプを張りましたが、
現在はアリゾナでやっているようです。
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フロリダは半島の両海岸にキャンプ地がありますが、1979年の私は、東海岸・マイアミの
オリオールズを皮切りにベロビーチ(ドジャース)まで北上したあと、西のタンパに飛んで
南下して行った記憶があります。

日本のキャンプはいつも少し緊張感が漂っています。
ベテランだけならそんなこともないのでしょうが、どの球団にも“鳴り物入り”の新人が
いることと関係があるかもしれません。というのも、メジャーでは大学(中退)や高校から
入団した選手がいきなり活躍することはめったにないのです。最低でも1-2年はマイナーで
経験を積むのが普通です。“seasoning”という英語がぴったりですね。
マスコミもファンも新人を取り囲んで騒ぐようなことはありません。
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レジー・ジャクソンと。
当時のヤンキースはフォートローダーデールがキャンプを張っていました。


期間中、家をレンタルして家族を呼ぶ選手もいますし、全体として“おとな”の空気が
支配しているのがメジャーのキャンプでした。
練習時間が短い、という人もいますが、表面だけ見るからです。みんな、やるべきことは
やっています。ハハハ。

メジャーでは、日本と違ってキャンプインするとすぐにオープン戦が始まります。
どちらかのキャンプ地で行われます。公式戦の球場を使って試合をするのはエンゼルス
vsドジャースのフリーウエー・シリーズぐらいでしょう。
初めのうちは、マイナーの選手がプレーすることが多く、レギュラーが保証されている
選手たちが何回も打席に立つことはまれです。
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レッドソックスのキャンプ地・フォートマイヤーズでジム・ライスと。

日本ではオープン戦も“興行”ですから全員が開催地に行き、スター選手の出場も話題の
新人のお披露目も“must”ですが、メジャーではお休みの選手もいるし、ホームチームの
ベテラン選手が1打席で試合から退くとそのままサブ・グラウンドに直行して打ち込みを
したりします。“ゆるーい”と言えばいいでしょうか。ハハハ。

ただし、私が取材したころには内野席でも2~3ドルだった入場料が今は15ドル前後まで
上がっていることを知ってビックリしました。
これだけのお金を取ったら、試合中に外野のフェンス沿いをホームの選手が走るような
光景はさすがに見られなくなっていることでしょう。ハハハ。

開幕日にバラツキがあるメジャーでは、準備ができたチームから順に北上して行きます。
heading north…つまり、開幕戦が行われる街に向かうのです。
フロリダやアリゾナに残って試合をしたいチームがあると大学チームが相手をすることも
あります。日本ではプロとアマの交流が少しずつ復活するようですが、あちらはそんな
細かいことは気にしないのでしょう。

いずれにしても、“1回無失点 斎藤佑樹 いい仕上がり”…そんなことがニュースになる
ことは金輪際ありません。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-02-28 08:48 | メジャー&野球全般 | Comments(6)