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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:メジャー&野球全般( 318 )

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「最低でも体重ぐらいは打っておきたいもの」…メジャーの選手はそう思っているはずです。
あちらは“ポンド”であることをお忘れなく。日本なら「身長ぐらいは…」ですかね。ハハハ。
体重215ポンドのホルへ・ポサダ(ヤンキース)が、今シーズンは苦しんでいます。
ジーター、リベラ、ペティットと並んで、長くヤンキースを支えてきた選手の一人ですが、
今シーズンはキャッチャーのポジションを失い、DHに甘んじています。
しかも、打撃不振で打率2割を超えたのは開幕直後の数日だけです。レギュラーなのに、
打率が“体重に”届いていないのです。(6/7 現在 1割7分8厘)

そのポサダが、先月14日のレッドソックス戦を欠場しました。
本人は腰の張りがあったためだと話していますが、チームの受け止め方は違ったようです。
なぜならば、初めは先発としてメンバー表にも名前があったのに、試合開始1時間前になって
ジラルディ監督に欠場したいと申し出ているからです。
この日の打順が今シーズン初めて“9番”に下げられていたことがポイントかもしれません。
少なくとも、私はそう思っています。ハハハ。

この日、「休みたい」との申し出でを受けたときに、ジラルディ監督がこう言ったかどうかは
定かではありません。
“You’re not going to get Wally Pipp-ed,are you?”
…「君は、ウォーリー・ピップになりたいわけじゃないよね?」
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1925年6月2日、試合前のダグアウトでミラー・ハギンス監督が記者と談笑しているところに
ウォーリー・ピップがやってきて言いました。「監督、少し頭が痛むので休みたいんですが」。
ハギンスは「ああ、そうかい。いいよ。あの若いのを使ってみたいと思ってたところなんだ。
アスピリンを2錠 飲んどくといいよ」と応じました。

ハギンスが“若いの”と呼んだのはメジャーに昇格して3シーズン目、過去2年はマイナーの
試合数のほうが多かった22歳の若者でした。
一方のピップは、シュアなバッティングと堅い守備のベテラン1塁手…1915年からの10年、
ヤンキースのレギュラーの座を守っている選手です。チームの中に、この10年間で彼以上に
試合に出た選手はいないほどです。

…先発した若者は6打数で3安打を放ち、破たんのない守備を見せ、以後、そのシーズン、
ピップに先発の座を譲ることはありませんでした。
いや、“そのシーズン”どころか、1939年4月30日までの足掛け16年(2130試合)、彼が
休むことはなかったのです。1995年 カール・リプケンJrに抜かれるまで、この記録は
メジャーで”untouchable”と呼ばれました。
そう、若者の名はルー・ゲーリッグ。
ベーブ・ルースらとヤンキースの第1期黄金時代(後半)に大きく貢献した名プレーヤーです。
難病に取りつかれて選手生活に別れを告げたドラマチックな生涯は映画にもなり、多くの人が
ゲーリッグについては知っています。
しかし、ピップはどうでしょう?

頭痛を理由にたった1試合休んだためにレギュラーの座を失った彼は、翌年、シンシナティ・
レッズにトレードされました。その年の彼は2割9分1厘を打ち99打点をたたき出しています。
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            ピップの移籍に関する公式文書

ちなみに、ゲーリッグの連続試合出場記録は“問題の日”に始まったのではありません。
前日の試合で代打に起用されているからです。ショートのワニンガーに代わったものですが、
おもしろい因縁があります。
ワニンガーがヤンキースのレギュラーのショートになったのはほんの数週間前のことでした。
それまでのレギュラー、エベレット・スコットはベーブ・ルースを追ってレッドソックスから
移ってきた選手ですが、ワニンガーに先発を譲るまで1307試合連続出場中だったのです!
当時のメジャー記録です。

本人の意思に関係なく、スコットの記録を止めたワニンガー。
そのワニンガーの代打として“不滅の”記録をスタートさせたゲーリッグ…

ウソかまことか、ピップとゲーリッグの間にも、さらに、こんなエピソードがあるそうです。

引退後、セールスマンになったピップはある日、デトロイトのホテルでゲーリッグにばったり
出会いました。ゲーリッグは「体調が思わしくないんだ。今日の試合は休むかもしれない」と
話しました。そして、言葉通り、その日 彼の名前はラインナップになく、代打などで登場する
こともありませんでした。
“ある日”とは、1939年5月2日…ゲーリッグの偉大な記録にピリオドが打たれた日です。
何たる偶然!

いずれにしても、ピップが頭痛を理由に試合を休みたいと監督に申し出たこの“事件”は、
以後、ベテランの監督たちによって、怠けたがりのレギュラーに対する警告として“便利”に
利用されるようになりました。
「いいんだな。ピップみたいになっても知らんぞ」…。ハハハ。
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とっくに亡くなっていますが、“Wally Pipp”は固有名詞としてだけでなく“動詞”としても
使われ、アメリカのスポーツ・シーンに時々顔を見せます。
プレー以外のことで引退後も名前を残している例としては、引退の原因になった“筋萎縮性
側索硬化症の“別名”としてのルー・ゲーリッグ病や、松坂が受けることになりそうなひじの
じん帯移植手術を意味する トミー・ジョン手術があります。
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ドジャース時代のトミー・ジョン:ヤンキースでも投げ、通算288勝を挙げています。

なお、ピップが休みたかった理由にはいくつかの説があって、当日の打撃練習で投球を頭に
受けたから…というのもありますが、私は、その後の“流れ”から見ても、“ずる休み”が
正解だと思っています。
第一、そのほうがずっと人間味があって面白いじゃないですか。ハハハ。


以上は、私の大好きなエピソードです。
先日のアーカイブで“いずれ書く予定の記事とかぶるので”とカットしたのがこの話です。
つまり、テニス放送で好評だった“アラカルト”の出発点になっていたのです。

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by toruiwa2010 | 2011-06-08 10:46 | メジャー&野球全般 | Comments(1)
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メジャーから日本に戻って日ハムでプレーしていた新庄が襟付きアンダーシャツを着て
ホークスの王監督からクレームをつけられたことがありました。「ルール違反ではないが、
マナー違反」…わけの分からない結論になったと記憶しています。ハハハ。
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同一チームの選手は同じように見えるウエアで身を包みなさい、とされているのですが、
アンダーシャツは長袖と半袖の混在が認められています。タートル・ネックとそうでない
ものもありますね。細かいことを言っている割りに、同じチームでもソックスの見え方が
選手によって、あれだけ違うのにお咎めがないのはおかしいじゃありませんか?
ネック・ウォーマーだって、つけたりつけなかったりバラバラじゃないですか?
この統一のなさ! 笑っちゃいますよね。ハハハ。
襟付きが禁止されたあと、それならば、と今度はカットした襟を立てて登場した新庄に
かげながら拍手を送ったものです。よく言えば“知恵比べ”、悪く言えば“いたちごっこ”。

久しぶりに日本のプロ野球を見て、驚きの発見がありました。数年前からのようですが、
スパイク・シューズのメーカーがバラバラです。

たとえば巨人。
多くの選手がミズノのシューズを履いていますが、坂本はアディダス、外国人選手は
ナイキが多いようです。
昔は、球団が契約した会社のシューズを履いていました。独自の契約を持っている選手は
いましたが、その場合は、デザインを合わせていました。
日本プロ野球界として“シューズのデザインを同一に”だったのか、球団のビジネスを
優先させた結果だったのか、今となっては分かりません。
いずれにしても、現在は、メジャーと同じように完全に“自由化”されているようです。
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現地からメジャーを実況していたころ(1978-1981)、使われる野球用具と言えばバットは
有名なルイビルかアディロンダック、グラブはローリングスかウィルソンでした。
特に、グラブは、ピッチャーがアップになると、グラブの手首のところに捺された“R”や
“W”の文字が目に入ったものです。最近は、まれに“M”を見るようになりました。
血のにじむような“企業努力”のたまものでしょう。
ミズノからは一円たりとももらっていませんが。ハハハ。

80歳を超えているはずのジョー・ガラジオラ…元気だろうか。
カージナルスのキャッチャーだった彼は、引退後 解説者として人気者になり、テレビで
クイズ番組のホストをしていたこともあります。
あるとき、彼の解説を聞いていると「内角のまっすぐだな」、「外角のカーブのようだ」と
“予測”をしていました。アナウンサーが「なぜ分かるんだい?」と聞くと、彼の答えは
「だって、僕らのころと変わってないんだもの」でした。

彼の説明によると、ランナーがセカンドにいないとき、指1本はストレート、2本はカーブ、
3本はそれ以外の変化球…と決っていたそうです。
そして、指先が左の腿のほうにむけばインコース(右打者)、右ならアウトコースです。
注意して見ていると、今も、それは変わっていないようです。
次の機会には、ぜひ、注目してみてください。
このことを知らない友人を前にガラジオラにならって“予測”をしてみたらどうでしょう。
2,3球 続けて的中させたらリスペクトされるかも。ハハハ。
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             サインは「外角へのストレート」
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             サインを出した後構えたミットはまさに「外角」
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           投球は構えより少し高かったが、「外角のストレート」

“最悪の誤訳”:お詫びと訂正

先週、映画「ナチュラル」(NHK-BS1)の終盤で“ファームから上がってきた”とすべき
ところを“農場育ち”と間違って字幕が表示されたと書きました。ツイッターでも…

最悪の誤訳:昨夜のBS1「ナチュラル」…メジャー・リーグが舞台。
投手交代が告げられラジオのアナウンサーの声に合わせて字幕。
「農場で育った速球派…」爆笑。このfarmは農場ではなく3Aなど
球団の下部組織。誰一人気付かないとは。今朝、メールを送った。


…とつぶやきましたが、逆に、私のミスだと判明しました。

きっかけは、2日後になって@toruiwaで書かれたツイートでした。

"A Nebraska farm boy, blazing left-handed speed. "
という場所でしたら字幕が正しいです。


スクリプトを読んだ“らしい”方からのものでした。
あわてて検索すると、ネット上に、スクリプトらしきものがありました。
完璧ではないようですが、問題の投手交代の場面、アナウンサーの言葉は
こうなっています。
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Young John Rhoades strides to the mound.
(若いジョン・ローズ?がマウンドに向かいます)
A Nebraska farm boy, blazing left-handed speed.
(ネブラスカの農家出身で素晴らしい速球を投げる左腕です)
The Pirate organization expects great things for him.
(パイレーツは球団として彼の将来を大いに期待しています)


ネブラスカにあるファーム・チーム…と言い張ることも可能ですが、当時の
メジャーの本拠地は、たしかセントルイスが“最も西”だったはずですから、
ピッツバーグのファームがネブラスカ、というのは考えにくく、これはもう
ギブアップするしかありません。“農場育ち”は正解です。ハハハ。

ブログやツイッターを読んで、そのまま信じてしまった方も多いと思います。
間違った情報を広めてしまい申し訳ありません。お詫びして訂正します。

読売新聞は東電の次期社長について“スクープ”として名前を出した人物が
間違っていてほかの人物が社長に決まったとき、「20日朝刊で『東電社長に
築舘氏』との記事を掲載しましたが、誤りでした。おわびします」と簡単に
詫びただけだそうですが、私は、きちんと謝ります。ハハハ。

一言だけ、言いわけさせていただくなら、字幕に“ネブラスカ”の文字が
入っていれば、こんなことにはならなかったのです。
文字数の関係で省いたのでしょうが、NHKも罪作りです。

なお、NHKからは自動応答以外に何の反応もありませんでした。
こちらのミスが分かっているので無視しているのでしょうかね。
“みなさまのNHK”は口先だけのような。ハハハ。

当方の間違いで字幕は正解でした。お騒がせしました…としたうえでこう書きました。

ただし、この間、自動応答以外にNHKからは何の
応答もありませんでした。
すでに、私の間違いだとお気づきでしたか?
その場合は、無視する、というのがNHKの
対応マニュアルなのでしょうか?


翌日、窓口から釈明のメール、さらに月曜日(30日)には映画担当者から“懇切丁寧な”
メールが送られてきました。ほったらかし”ではなかったことを報告しておきます。
“モンスター・リスナー”と思われたのかもしれません。ハハハ。

許しちゃいけない

昨夜の記者会見で「一定のメドとはいつ?」と聞かれた菅直人は
うすら笑いを浮かべながらこう答えていた。
「言葉通り、“一定のメド”であります」
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ふざけている。そして、どこか恐ろしい。
国民は、“厚顔無恥”の首相にわが身の安全を任せている。
被災者の皆さんはお気づきじゃないかもしれないが、この結果、
ご苦労の期間が長引くことになったのだと思う。
同情を禁じ得ない。

代議士会の前に鳩山と交わしたメモをどう解釈するかは微妙だ。
「まだ、メドはついていない」でどこまでも逃げられるつもりだ。
してやったりとほくそ笑む菅の顔を思い浮かべると血圧が上がる。
まさか、このまま逃がしたりしないだろうな。

「可決の可能性大」から一気に「尻すぼみ」へ…
今朝の新聞・テレビは昨日の茶番劇のいきさつを伝えることに
エネルギーを割いているが、むしろ、菅の“だまし”の手口を
追及すべきではないのか。

総理の頭にあるのは、一日でも長くこの座にとどまること…
昨日の挨拶で退陣後のお遍路に触れていたが、再開後、最初の
札所が“延命寺”というのだそうだ !!
なんたる暗合。それも不吉な・・・。

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by toruiwa2010 | 2011-06-03 08:30 | メジャー&野球全般 | Comments(21)
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私が大リーグを追いかけていた1978年から81年まで、現地で見た中継画面を思い出して
みると、とても“クリーン”でした。
テレビの世界で“クリーン”は、画面にスーパー(字幕)が出ていないことを意味します。
映像の配信を受けるときに「ダーティー(字幕付き)で構いません」とか「クリーン(なし)で
お願いします」などと依頼するのです。
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           1978 ワールド・シリーズ:R・ギドリーvsR・スミス

野球中継ですから、完全に字幕なしではありません。しかし、SBO(ストライク、ボール、
アウト)の表示も“思い出したように”しか出ません。ハハハ。
日本で 得点やボール・カウントが常に表示されている画面に慣れていましたから、初めは
違和感がありましたが、“余計なもの”を一切はぶいた画面はすっきりしていて、一種の
心地よさを覚えるようになりました。

新しいバッターが打席に入ったときに表示される打撃成績も、前日までの数字が最後まで
更新されることなく出ていました。贈り手も受け手も大雑把だったのでしょう。
日本のように、打席ごとに更新するようになったのは数年後のことです。
1981年シーズンにストライキによる中断があり、アメリカのテレビが日本のプロ野球を
放送したことがありましたが、日本の放送を見たスタッフが導入したのだと思います。
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また、1978-79年ごろは球速の表示もまだありませんでした。
現地から実況する立場としては、“パワー”と“スピード”の象徴のひとつ、ピッチャーが
投げるボールの速さはぜひ伝えたいところですから“歯がゆい”思いをしたものです。

…ドジャー・スタジアムだけは、それが、“ある程度”可能でした。
ネット裏の最前列に、必ず“彼”…ドジャースで中南米担当のスカウトをしていたマイク・
ブリトがいたからです。
古いMLBファンなら、大きく割れるスクリュー・ボールを武器に大活躍したフェルナンド・
バレンズエラを覚えていらっしゃるでしょう。“金太郎さん”のニックネームで知られる
バレンズエラを発掘し、ドジャースに入団させたのが彼です。

彼はスカウトのほかに“副業”を持っていました。
ドジャースのホームゲームのときは、“定位置”に陣取り、スピード・ガンで1球ごとに
球速を測定していました。
当時“90 mile-par-hour fastball”(90マイル=145キロの速球)という言葉があったほど、
メジャーでも、90マイルのストレートは目立っていました。
投球が90マイルを超えると、彼はスタンド中段にある放送席に指で知らせていたのです。
“グー”ならちょうど90マイル、1本なら91マイル、そして、指が3本立てば93マイル、
つまり、150キロというわけです。
さっそく、換算表を作って“彼”のシグナルを活用させてもらいました。ハハハ。

2年前のWBCを見ているとき、サンディエゴのペトコ・パークのネット裏に懐かしい顔を
みつけました。かなりの年齢になっているはずですが、どう見ても“彼”です!!
ストローハットをかぶってガンを構える姿はまったく変わっていませんでした。
変わったのは、どこにも結果を知らせていないことと、いつも左手に持っていた葉巻が
なくなったことです。いつから“健康志向”になったのでしょうか。ハハハ。
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            *キャッチャーの真後ろでガンを構えるのが“彼”です。

このときは名前が思い出せなかったのですが、この記事を書くにあたって検索したところ
一発で出てきました。入力したのは4語です。
dodgers cigar speed gun…まあ、便利な世の中になったものですねえ。ハハハ。

便利…と言えば、ブリトのハンド・シグナルは球場備えつけのレーダー・ガンにとって
代わられました。今では、日米ともに、投球と同時に画面に出るようになっています。
NHKは現地がマイルで計測したものを“自動的に”キロに換算するプログラムを使って
表示しているのでしょう。

先週、24 man-roster について書きました。
“上がり”がないメジャーでは一人少ないだけでもいろいろ考えなければいけません。

まず、ピッチャーを何人 入れるかが大問題になります。
30年前は10 man pitching staff とか11 man…という言い方が普通にされていました。
つまり、投手陣を10人で編成することが多かったのです。
先発要員が5人、クローザーが1人、そして、中継ぎ4人(11 man なら5人)で構成します。
セットアッパーという考え方は少しあとに出てきたものです。
現在のロースターを見ると、12人で編成しているところが多いようです。
ただし、開幕のころは、日程に少し余裕がありますから、10人、11人にして、その分、
野手を増やしていたチームもあったはずです。

キャッチャーについても難しい判断を迫られます。
昔も今も、キャッチャーは2人のチームが多いですね。ケガの多いポジションですから
リスクは大きいです。打撃不振でも先発キャッチャーをなかなか交代させないのは控えが
一人しかいないからだと思って間違いありません。
代打・代走を出して2人目のキャッチャーを使ってけがでもしたら目も当てられません。

もっとも…たぶん、どのチームにも“emergency catcher”がいるはずです。
“正規”のキャッチャーが底をついたときにマスクをかぶれそうな選手のことです。
キャンプのとき、監督・コーチは野手の中でキャッチャーをやれそうな選手をそれとなく
探しているものだと聞いたことがあります。

キャッチャーの数は同じでも、ピッチャーは30年前より増えていますから“しわ寄せ”は
当然、野手のところに行きます。25人のうち12(投手)+2(捕手)が確定すると、残る枠は
11しかありません。先発(内外野)が7人ですから控えは4人しかいないことになります。
一方、延長回数・時間制限+“28人登録・25人ベンチ入り”と、選手に優しいシステムの
日本では、試合ごとにベンチ入りするピッチャーは8~9人でしょう。メジャーにくらべて、
野手に大きなゆとりがあります。

メジャーはこの厳しい条件の中で162試合を戦います。しかも、182日間(2011年)で!!
休みはたった20日しかありません。飛行時間だけで5~6時間かかる大陸間を含む移動に
当てることもありますから“完全休養”はほんの数日でしょう。
少しでも体を休めるようにと球団も考えます。
試合が終わるとすぐに、バスが外野グラウンドに入る。簡単にシャワーを浴びただけの
選手たちが私服に着替えて乗り込み空港へ。待ち構えたチャーター機で次の試合地へ。
ホテルにチェックインするのが午前2時、3時ということもザラです。

「サンデーモーニング」で能天気なH本が「メジャーなんてこんなもんよ」と言うたびに、
「知りもせんで、黙っとれ!」と一喝したくなる72歳の私。ハハハ。

FARM=農場…:ああ、驚いた

昨日は久しぶりのマージャンで帰宅が午前0時近くでした。
寝ていると思った妻がまだ起きていて、映画「ナチュラル」を見ていました。
ロバート・レッドフォード主演のメジャーを舞台にした物語です。
残り15分ぐらいを見ましたが、ドラマのクライマックスで“それ”は起きました。
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最終回に逆転のチャンスをつかんだニューヨーク・ナイツは打席にレッドフォード扮する
ロイ・ホブスが立ちます。カウントが0-2になったところで相手チームの監督が出てきて
球審に投手交代を告げました。左打者のホブスに対して左ピッチャーを起用したのです。
盛り上がるスタンドの歓声をバックにラジオのアナウンサーの興奮した声が聞こえます。
そして、画面の下に日本語の字幕が出ました。
「農場で育った速球派…」

野球ファンなら分かりますね。この場合のfarmは3A、2Aなどの下部組織を指しています。
つまり、アナウンサーは「ファームから上がってきた…」と言ったのです。
野球音痴の訳者が“farm=農場”と決め込んでしまったのでしょう。ハハハ。

この映画は、テレビ初放送ではないと思います。
日本語訳を担当した人は知らないのだから仕方がないでしょうが、周りにいた関係者の
誰もチェックしなかったのでしょうか?視聴者からクレームはなかったのでしょうか?

再放送もあるでしょうし、私が見始める前の部分に間違いがある可能性も否定できません。
今朝、メールを送っておきました。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-24 10:33 | メジャー&野球全般 | Comments(9)
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少し前になりますが、ドジャースの試合を見ていると、翌日 先発予定の黒田がガムを
噛みながらチームメイトに声援を送っている姿が映りました。
おかしいな、と思いました。

私がメジャーを取材していた当時(30年前)、翌日の先発ピッチャーはダグアウトの一番
キャッチャー寄りのところでスコアをつけていたものです。相手ピッチャーの攻め方や
バッターの弱点などを記録し、翌日の試合に役立てていたのです。
黒田は明らかにこの作業をやっていませんでした。システムが変わったのだと思いました。

…だとすると、今は誰がスコアをつけているのだろうか?
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こういう疑問は解決しないままにしておけない性格です。ハハハ。
さっそく、問い合わせてみることにしました。
今回は3球団にメールを出しましたが、回答があったのはアストロズだけでした。
とても丁寧に、問い合わせたことすべてに答えてくれました。

私が黒田を見て抱いた最初の疑問はあっさり解決しました。
30年前とは段違いのレベルにあるコンピューターの存在をすっかり忘れていました。
必要とするすべてのデータは“スカウティング・リポート”が提供しているようです。
詳しいことは分かりませんが、たぶん、30球団が出資して作った組織がすべての試合の
1球ごとの分析を行い、データ化しているのだと思います。
日本と違って国土が広いアメリカでは、ドラフト用の情報・データの収集なども各球団が
個別にやっていたら経費がかさみます。一つの組織が一括して情報を集め、それを一律に
分配することで経費を抑える…考え方が合理的です。

このやりかたなら、黒田がスコアをつける必要はありませんし、得られる情報もはるかに
詳しいものになりますね。

メールでは、ついでに、二つの質問をぶつけました。

一つは、ロースターの登録人数についてです。
25人に決まってるじゃないか…ですか?ええ、まあ、そうですけど、そうでもないんです。
ハハハ。

私が取材した1970年代後半は、ようやく100万ドル・プレーヤーが生まれ始めたころです。
それでも球団の経営を圧迫していました。すくなくとも、球団はそう主張していました。
ハハハ。
そこでオーナーたちが考え出したのが“メジャーの登録枠を24人に”でした。
1人減らすと、旅費・宿泊代などで、年間相当の金額が節約できるという説明でした。
ああ、日本より一人少なかったんだ…と思いますか? 違うんですよ。

確かに、日本は25人ですが、からくりがあって、1軍登録は28人まで許されています。
“28人登録の25人ベンチ入り”が日本プロ野球のやり方です。普通は、前日と翌日、
翌々日の先発ピッチャーがベンチから外れます。“上がり”と呼んでします。
メジャーには、その“上がり”はいません。翌日の先発ピッチャーが試合予定地に先乗り
することはたまにありますが、基本的に、メジャー登録の25人は毎日ベンチに入ります。
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先日、松坂がリリーフ登板して話題になりましたが、限られた人数で延長回数無制限の
試合を戦うのですから、ピッチャーといえども、いろいろな役割で駆り出されます。
「なれないリリーフで気の毒だった」とおバカなコメントをする解説者やキャスターが
いましたが、冗談もほどほどにしてほしいものです。
長い試合になれば、代走に出ることもありますし、外野を守ることだってあります。
松坂は“ピッチャーとして”試合に出たのですから、まだいいほうです。ハハハ。

選手会の何代目かの会長にマービン・ミラーという男がいました。
彼こそメジャーの選手会を世界でも1,2位と言われるほど強力な労働組合にした男ですが、
彼のリーダーシップのもと、1990年以後は特別のときを除いて“25-man roster”は不動の
ものとなっているそうです。

1979年7月13日のアナハイム・スタジアム。
地元エンゼルスのエース、ノーラン・ライアンがヤンキースを相手に5回目のノーヒット・
ノーランをめざして力投していた。しかし、8回にヤンキースのスペンサーが放った打球は
センターを襲い、リック・ミラーが地上寸前で捕り損ね、はじいてしまった。
記者席で見ていた私にはヒットに見えた。
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しかし、この日 公式記録員だったヘラルド・エグザミナー紙のディック・ミラー記者は
“E, eight”(センターのエラー)と記者席に告げ、スコアボードにも「E-8」と表示された。
打ったスペンサーはベース上で記者席をにらむし、ヤンキースのダグアウトからは数人の
選手やコーチがとびだして抗議のゼスチャーを見せた。
ミラー記者は全く動じる気配を見せなかった。「ルールブックには確かに、疑わしいときは
打者に有利にとあるが、こういう“記録”がかかっている場合は投手有利であるべきだし、
記録を破るにはクリーンヒットが望ましいのだ」と。

9回にジャクソンがそのクリーンヒットを打って、ライアンは7回目の1安打ピッチングに
終わったのだが、翌日のニューヨークの新聞は「あんなことで記録を達成できたとして、
ライアンは喜んだろうか?」という論調だったし、それを転載したロスの新聞はその横に
「なに、ニューヨークでギドリー(ヤンキースのエース)が投げていたら、やっぱりエラーと
記録されるさ」というエンゼルス監督の談話をのせていた。
誰にも言い分はあるものだと苦笑するばかりだった。
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実は、この騒ぎには一ヶ月ほど前に逆のケースで伏線が張られていたのだ。
6月3日、ピッツバーグのスリーリバー・スタジアムで、パイレーツのキーソン投手は
8回2死まで相手のパドレスにヒットを許さなかったが、とうとうエバンスにサードの
ガーナーを強襲された。

この日のスコアラー、ピッツバーグ・プレスのダン・ドノバン記者は、迷わずヒットと
判定した。試合後のロッカー・ルームでドノバン記者をみつけたキーソンは大勢の前で、
「オレにとっては一生に一度のチャンスだった。エラーにも見えたじゃないか。
地元なのに、あの判定はなんだ」とかみついた。
翌日のプレス紙は、スポーツ面に社としての見解を記した上で、「以後、本紙の記者は、
公式記録員を引き受けない」と声明したのである。

1979年、ベースボール・マガジン誌に頼まれて書いた記事の一部です。

当ブログにはこのときの経験も踏まえつつ、「メジャーには公式記録員がいない。記者が
代行している」と何度か書いてきました。
30年前のことだから、これも変わっているかもしれないと思い、質問の中に加えました。
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…変わっていないそうです。
3~4人の記者が交代でやっているようです。
「MLBを代表しているのだから地元びいきになることはない」と担当者は書いていますが、
うーん、イチローの“内野安打”などを見ていると、こればかりは、言葉通りに受け取る
わけにはいきません。ていねいな回答には感謝していますが。ハハハ。

30年のときを経て、変わったものも変わらないものもあります。
少しずつ書いて行こうと思います。「大した情報ではない」という人もいるでしょうが、
知った上で見ると楽しみが増えるかもしれません。参考になれば幸いです。

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by toruiwa2010 | 2011-05-19 08:22 | メジャー&野球全般 | Comments(11)
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フジテレビが初めてメジャーを放送した1978年、よく取り上げたのは東部のヤンキースと
西部のドジャースでした。当時の日本では最もよく知られていたチームだったからです。
ドジャースが宿敵・レッズに2.5ゲーム差をつけてナショナル・リーグの西地区で優勝、
ヤンキースはアメリカン・リーグ東地区でオール・スターを過ぎても14.5ゲームの大差を
つけられていたレッドソックスに161試合目で追いつき、1ゲーム・プレーオフにも勝って
優勝を果たしました。両チームがそれぞれのプレーオフを制してワールド・シリーズで
対戦することになったとき、「オレはなにかを持ってるんだな」と思ったものです。
斎藤佑樹が生まれるはるか前の話ですがね。ハハハ。

40歳になったばかりの私は「日本シリーズだって経験がないのに、いきなりワールド・
シリーズの実況かい」と感慨深い思いで放送席に座りました。
思い出に残るシリーズでしたが、中でも、10月15日にヤンキー・スタジアムで見た光景は
今でも忘れていません。いえ、試合の内容とは全く関係ない“出来事”です。

シリーズ第5戦でした。
ドジャースの最後のバッター、ラッセルをピッチャー・ゴロに討ち取って、ヤンキースは
12-2の大勝で通算成績を3勝2敗としました。シリーズの舞台は2日後のドジャー・
スタジアムに移ることになりました。
“忘れがたい光景”を目にしたのは、試合が終わった直後のことです。
観客がいっせいにグラウンドに飛び降り始めたのです。いつもなら、ファウル・ボールを
捕ろうとして数秒間 グラウンドに下りただけでも、スタンドからはもちろん、球場からも
つまみ出されてしまうほど厳しいのに、制止する係員は誰もいませんでした。
球団の関係者たちも腕組みをしながら笑顔でその光景を眺めているだけです。
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私たちの収録が終わったあとも騒ぎは続いていました。しばらくは、何が起きているのか
さっぱり分かりませんでした。しかし、耳に突っ込んだままになっていたイヤホーンに
現地のアナウンサーの“last game of the season”という一言が飛び込んで「そうか」と
気づきました。つまり、ワールド・シリーズはまだ続きますが、ヤンキー・スタジアムに
限ると、このあとどんなにもつれてもシリーズが戻ってくることはありません。
このスタジアムではこの日の第5戦が78年シーズン最後の試合だったのです。ですから、
芝生がいたんでも関係ないのです。

「いたむ」どころか、ファンはその芝生を思い思いの大きさにカットしていました。
記念として持ち帰ろうというわけですが、「どうせ、冬になれば雪の下だし、春にはまた
張り替えるのだから」と関係者が平気な顔だったわけです。
おかげで、帰りの地下鉄の車内はどっちを向いても、まるでカーペットのように巻かれて
肩に担がれた芝生がありました。

…この件に関しては、どこかに書いた記憶が“かすかに”あります。ハハハ。
"House that Ruth Built"…俗に“ベーブ・ルースが建てた家”と言われる旧ヤンキー・
スタジアムが輝かしい歴史にピリオドを打ったのは30年後の2008年9月でした。
球場はニューヨーク市からの“レンタル”でしたが、翌年の解体開始までにヤンキースは
建物の付属品すべてを1150万ドル(約9億円)で買い取りました。
メモラビリア(記念品)として売るためです。

5万を超える座席は、場所によって400ドルから1500ドル(3万2000円~12万円)です。
両翼のファウル・ポールは小さく刻んで売り、内外野の芝生ももちろん売ります。
ケースに入ったフリーズ・ドライの芝は当初129.99ドル、“セール”の今は84.39ドル…
およそ35%OFFで7000円ほどです。
ちなみに楽天では14000円で売られたようですが、すでに“売り切れ”になっています。
芝だけでも600万ドルほどの収入になり、投資は楽に回収されるはずだそうです。
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チーム関係者がもっとも値打ちがあると考えたのは、ホームプレートの後ろの芝でした。
30~40平米ほどのこの芝には有名なNとYを組み合わせたヤンキースのロゴがペイント
されているからです。大事にしなければ、と考えた販売を担当するオークション会社は
この部分の芝をロドング・アイランド州の“秘密”の農場に植え替えたそうです。
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…芝は、今もそのまま売れ残っているようです。
“生きている”芝ですから伸びます。肝心のロゴもとっくに刈られてしまったそうです。
4月下旬に解体開始から2年になるのを機に書かれたこの記事のシメは「買った人は自分で
ペイントするしかないでしょう」でした。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-12 08:32 | メジャー&野球全般 | Comments(18)
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The best thing happened.

…間違っていたら恥ずかしいですが、生涯を共にする相手にめぐりあったようなときに
英語ではそんな言い方をするようです。
しかし、悲劇と思えること、残念な出来事が起きたときにもこのフレーズを口にするのを
聞いたことがあります。

なぜ、このフレーズが頭に浮かんだかと言うと、斎藤佑樹が右わき腹の筋肉をいためて
登録を抹消すると聞いたからです。
おそらく、日ハムの18番は“ユーチャン”で、“斎藤”という名字を持っていることさえ
知らないかもしれないレベルのおばちゃんファンからは「何を言ってるのこの人は?」と
叱られるでしょう。
しかし、この時点で故障が発生したことは斎藤にとってベストなことかもしれないのです。

打線の援護もあってデビューから2試合連続で勝利投手になったとき、学生時代の彼なら
得意気に「持ってますね」と語ったことでしょう。プロの世界に入って、さすがに、少し
“おとな”になったのか「ラッキーでした」と語りました。正しい認識です。ハハハ。
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野球のデータの中で、勝利投手ほど微妙なものはありませんね。
1-0とリードされた9回表、2アウトになったあと追加点のピンチを迎えた。
先発のエースAはすでに130球を投げていた。
監督は、信頼できるBにマウンドを託した。
Bはたった1球で次のバッターを退けた。
その裏、劇的な逆転ホームランが出てチームはサヨナラ勝ち。

…1球投げただけのBが勝ち投手、130球投げたAには記録上、何も残らない。

そこまで、極端ではないものの、斎藤の“2勝”は内容的に“胸を張る”ほどのものでは
ありませんでした。昨日の松坂と同じで、いわば、“めぐりあわせ”による勝ち星です。
プロ野球を長く見てきて気がつくのは、年間15~20勝する投手には、こういう勝ち方が
とても少ないということです。しっかり投げ、きっちりと試合を作って勝つ…強引ですが、
ツキで勝ってるうちは15勝、20勝はできないだろうということでしょうか。ハハハ。

話がそれてしまいました。
斎藤の故障発生がなぜベストシングなのか?
肩やひじのケガなら分かりますが、若いピッチャーが開幕間もないこの時期にわき腹の
筋肉をいためるのはとても珍しいことではないでしょうか。
体づくりが不十分だったことを示しているもしれません。同期とは思えないほど体つきが
シッカリしている田中将大でさえ、去年は故障に悩まされました。1球1球に勝負をかけて
投げるプロの投手には私たちの想像を超える体力が求められるのだと思います。
日本人の場合、回復に1週間もかかるほどですから。…皮肉ですが。ハハハ。

斎藤には、この休養がベストシングになる可能性があります。
いためたのがわき腹なら、しばらくは投げられません。しかし、走ることはできます。
基礎から体力を鍛えて行くには絶好のチャンスではないですか。

並行して、プロの試合を内側から見ると、違ったものが見えるはずです。
人が言うほどの“投球術”を持っているとは思いません。たまたまうまく行っただけさと
思いながら見ていました。ハハハ。
ただし、“野球あたま”はいい選手だと思います。
昔なら稲尾や杉浦、少し前なら江川や桑田…彼らは投げるボールにも力がありましたが、
同じぐらい、頭を使って投げていました。斎藤には同じタイプのピッチャーになる要素が
あると思います。

ただし、誰が見ても、斎藤が投げているボールは“まだまだ”です。
しっかりしたボールを投げるにはしっかりした体が必要です。時間がかかることですが、
その時間をもらいました。プロ1年目の斎藤にとって、このケガはうまく使いさえすれば、
“best rhing”になる可能性があると思うのです。
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それにしても、マウンドでしきりにストレッチをする斎藤の姿を見ているはずの日ハムの
ダグアウトからは、誰も様子を確かめに行きませんでした。どこかに異常があることの
明らかな兆候だというのに。先日、右ひじのハリを訴えて松坂が緊急降板したときの、
キャッチャーやベンチの素早い反応と大変な違いがありますね。
球団の財産なんだから、もっと大事にせんかい。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-10 09:52 | メジャー&野球全般 | Comments(14)
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5回の表、マリナーズの攻撃はイチローから始まった。
フルカウントからセンター前にヒットを打たれたが、直後にキャッチャーの
バリテクがベンチのほうを見ながらマウンドに向かった。
すぐに、ベンチからもフランコーナ監督が出てきた。松坂にアクシデントが
発生したことを示していた。
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立ち上がりの松坂の体が“踊って”いたことから、体にキレがあると見た。
イチローへの配球を見て、ストレートに相当の自信があることも分かった。
バット・コントロールのいいイチローに対して芯に当てさせなかったことで
バリテクともども、過信したところがあったかもしれない。
2点を失ったものの、ボールも走っていたし、2回以降は落ち着くと思った。

その通りだった。ランナーを出しながらも後続をきちんと押さえていた。
それだけに何が起きたのかすぐには分からなかった。
しかし、バリテクは松坂のフォームかボールから何か異変に気付いたのだ。
あとで分かったことだが、ひじにハリがあったわけだ。
詳しいことは分からないものの、通訳(アシスタント・トレーナー)に聞かれて
松坂は、つい“ハリ”という言葉を口にした。
通訳は「“tight”があるようだ」と監督に伝えた。フランコーナは不満顔の
松坂からボールを取り上げた…そんな流れだったのだろう。
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試合後、「びっくりした」と語っているが、本音は“不満”だったはずだ。
4-2とリードして5回のマウンド。投球数も82球だったから惜しまれる降板だ。
この交代について、イッター上には“非情の交代”、“信頼がないからだ”などの
書き込みがあったが、それは違う。

ひじにハリがあると分かった以上、勝ち投手の権利も本人の意向も関係なく、
交代させるのがメジャー流なのだ。目の前の1勝にこだわることはない。
選手は球団の財産だから、慎重を期す。それが“決まり”だ。
一昨年の開幕直前 胃潰瘍になったイチローの復帰を遅らせたのがいい例だ。
本人の「出られる、出たい」という希望を抑えて。
チームの“長い目で見る”考え方は徹底している。長いシーズンをチームとして
戦う上で重要なことだからだ。

バリテクがまず気すいたと書いたが、それはビデオを見ての推測にすぎない。
ボストン・グローブ紙にはフランコ―ナ監督のこんな談話が載っている。
「イニングの合間の彼を見たら腕をストレッチしていた。だから気をつけて
見守っていたんだ」

記事は続く。(大意)
…先頭のイチローにヒットを打たれたところで監督は十分だと思った。
すぐに、トレーナーを伴ってマウンドに行った。そこで“ハリ”と“ひじ”と
聞いて、それ以上は必要なく交代を決めた。

同紙によると、バリテクは4回に極端な変化に気付いたようだ。ボールの回転が
それまでと違ったという。コンビを組むキャッチャーの目は鋭いことが分かる。

*現地テレビは“tightness”という言葉を使っていたが、
新聞では“stiff”となっていた。

これだけ“状況証拠”が揃ったら、メジャーでは交代が当然、“非情”どころか
選手のため、球団のためを考えての判断だと受け止めるべきだ。
松坂も「監督はいつも選手のコンディションを気遣っている。僕のひじのことで
心配させて申し訳ない」と最後には語っている。

特別の手当てもしなかったようだし、よほどのことがないかぎり、中4日での
次の登板が飛ばされることはないだろう。
ただしMr Matsuzakaには忠告しておく。
「降ろされたくないからと言って違和感を隠しちゃ駄目だぜ」と。ハハハ。

世界フィギュア終わる

おめでとう、安藤美姫!
結局、今シーズンは“安藤の年”だった…ということなのだろう。
逆転の確率は80%あると書いたが、“はったり”ではなかった。フリーの安定感が
抜群だったし、今シーズンの彼女は“点を取りに行く”ことが巧みだった。
なによりも、出場した5大会すべてで1位になった、というフリー演技に対する
絶対の自信に支えられていた。
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ただし、昨日の滑りは決して“世界一”と胸を張って言えるほどではなかった。
終わった瞬間は、「これでは“逆転”は難しいぞ」と思った。「“普通”に滑れば
キム・ヨナの優勝だ」…

しかし、分からないものだ。
キムが最初の3-3を決めたとき、「わ、こりゃ、やられた」と思った。
…その後の“乱れ”が、言われているような ブランクによるものとは思わない。
調子そのものが優勝に届かないレベルだったということだろう。
誰ひとりベスト・コンディションで臨めなかった大会だったことになる。
技術の高さがある上に“優雅さ”では浅田と並んで、二人にしか作り出せない
“世界”を持っている。本来の調子だったら逆転を許さなかっただろう。
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本調子に遠かったのは浅田真央も同じだ。結果はともかく、せめて万全の体調を
望みたかった。優雅さは相変わらずだったが、“オーラ”はなかった。
ショート・プログラムに登場したときの彼女を見て仰天した。
痩せた原因についてはいろいろ言われているが、アスリートとしての明らかな
調整の失敗は残念だ。誰より本人が悔しいはずだ。
トリプル・アクセルへのこだわりは理解できる。そのこだわり“こそ”が彼女を
支えていると思うからだ。
唯一の救いは、フリーを滑り終えた彼女が笑顔だったことだ。スポーツの世界は
力がすべてだが、浅田真央はパフォーマンスと同じレベルで笑顔を求めたくなる
珍しいアスリートだ。

“雑音”の多い大会が終わった。
ツイッターをやらない人は知らないわけだが、#figureskate に集まっている
一部のマニアが見せた“集団ヒステリア”には呆れた。

どうしても、日本人選手 特に浅田に勝たせたいらしい。
どうしても、キム・ヨナが勝ってはいけないらしい。
どうしても、ジャッジの採点に不正があることにしたいらしい。
どうしても、フジテレビは韓国寄りの放送をしていることにしたいらしい。
どうしても、その理由を株主の20%が韓国系だからだとしたいらしい。
どうしても、浅田の得点に対するブーイングを消したことにしたいらしい。


…情けないにもほどがある。
途中で私あてにこんなツイートが来た。

内部にいた方?に質問 #fujitv 殿は、なぜ、フィギュアは生中継ではなく録画?
外国人でキムだけ特別扱い?


生中継しない理由はテレビ局的にはいろいろあるのだが、説明して分かる
相手ではなさそうだったので、こう答えた。

ただちに健康に影響しないから…かな?

ご回答多謝です。お立場上、他言無用なのですね

…と返ってきた。ジョークは通じなかったようだ。ハハハ。

…安藤が優勝してよかった、よかった。いや、安藤のためにも良かったが、
これで彼らには「大会がキムのためにある」などという“世迷いごと”が
言えなくなったことがめでたい。その意味でも安藤はMVPだ。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2011-05-01 10:18 | メジャー&野球全般 | Comments(48)
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どのチームも20試合前後を消化して、メジャーも少しずつ本格化してきました。
「サンデーモーニング」は、張本某が柱の陰から肩をゆすって姿をあらわす時間になると、
ほかのチャンネルに回していますが、相変わらず「メジャーなんて どうってことない」と
毒づいていることでしょう。ときどき、高校生でもやらないような凡ミスもやらかすので
かばいきれないこともありますが、やはり、メージャー・リーガーが見せつけるパワーと
スピードは魅力にあふれています。

70年代から80年代にかけてのめりこんだメジャーについては、今も愛着があります。
ツイッターなどを見ると、日本にも大勢のファンが生まれ、中には、かなりマニアックな
人もいるようです。選手の持ち味からファームの事情まで細かい情報を持っていることに
ビックリします。私は、なんとなくテレビをつけているだけですから。ハハハ。
文字通り“草分け”的存在だったパンチョさんが今の日本の“メジャー事情”を知ったら、
何と言うでしょうかね。「いやー、岩佐さん、驚きましたねえ」…

CSに加入するほど熱心なわけではなく、「なぜ、このカードなの?」と文句を言いながら、
NHKの中継を見ています。副音声が多いですが。ハハハ。
解説者・アナウンサーには書きたいことがいろいろありますが、今日はやめましょう。
プレーの実況と分析ばかりでは飽きるので、もう少し、メジャー周辺にある面白い話を
紹介してほしいとだけ注文しておきます。
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たとえば、ヤンキー・スタジアムでデレク・ジーターが打席に入るとき、テープに収めた
ボブ・シェパード(今年 亡くなった)の声が流れます。
ジーターが、何があっても“神の声”と呼ばれたシェパードの場内アナウンスで打席に
入りたいと望んで生前に録音したものです。こういう話は聞く者の胸を打つと思いますが、
NHKでは紹介しましたかね?

たとえば、こんな話は?…

MAGIC MUD


お手元の英和辞書を開いてみてください。
BASEBALLには二つの意味がありますね。ひとつはもちろん、正岡子規の造語、「野球」、
もうひとつは「野球で使う球」です。ハハハ。
He picked up a baseball(彼はボールを拾い上げた)という使い方をします。
FOOTBALLも同じです。初めて知ったとき“目からウロコ”でした。
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街でタクシーを拾って「球場に行ってください」のつもりで“Ballpark,please”と言って
“Which ballpark?”と聞き返されたことがあります。大きな街の場合、メジャーの球場と
アメフトの球場がありますからね。

ところで、テレビでアメリカのベースボールを見ていて、審判から新しいベースボールを
受け取ったピッチャーが日本ほどそれを“こねない”ことにお気づきでしょうか。
あれには秘密があるのです。
事の発端は遠く1920年8月17日にさかのぼります。
この日、ヤンキースのC・メイズが投じた一球が、インディアンズのR・チャップマンの
側頭部を襲い、翌日、息を引き取る事件が起きました。
メイズはボールに傷をつけて(ball-doctoring)投げるピッチャーとして知られていました。
空気抵抗を多くして変化を鋭くさせるためです。

この事件を受けてメジャー・リーグ機構は、ball-doctoringを禁止し、常に新しいボールを
使うことを決めました。問題は、新しいボールは滑って、握りにくいことです。
噛みタバコの汁や靴磨きのクリーム、水に溶かしたグラウンドの土など、各チームとも
試行錯誤しましたが、革が変質してしまうなど、うまくいかなかったようです。
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1938年のある日、フィラデルフィア・アスレチックスの3塁ベース・コーチだったレナ・
ブラックバーンは、試合の合間に塁審から「困ってるんだよ」と愚痴を聞かされました。
数日後、趣味である釣りに行ったときに、ふとひらめいたブラックバーンは川底に手を
伸ばしました。何度か試みた末に「これは」と思えるものを見つけたのです。
球場に持ち込んでテストしてみると結果は上々でした。
magic mud(魔法の土)と呼ばれる"Lena Blackburne Rubbing Mud"誕生の瞬間です。

まもなくアメリカン・リーグがこのドロを採用し、やがてナショナル・リーグも追随、
いまでは、アメリカ中のメジャー、マイナー、大学リーグなどでひろく使われています。
私たちのころは、試合の数時間前、審判がスタンド下の控え室で100個前後のボールに
このドロを擦り込むのが“仕事”の一部と言われていました。
主に主審の任務とされていましたが、控え室の係員に下請けに出す人もいました。ハハハ。
今では、ホームチームの関係者がやることもあるようです。
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メジャーのチームが1シーズンを乗り切るには、2ポンド(約900グラム)入りが2缶
必要ですが、料金は2缶で約1万円。かつての苦労を考えれば安いものでしょう。

実はこのドロ、どこで採取されたのか、秘中の秘でした。デラウエア川支流のどこか…
までは分かっていましたが、具体的なことを知っているのは10人ぐらいだったのです。
2年前にCNNが採取の模様を取材して放送したので、増えているかもしれませんが。
ブラックバーンは、亡くなる直前に、採取の場所や製法などを親友に伝えました。
高齢だった親友はほどなく娘に譲り、現在は、さらにその息子が取り仕切っています。
毎年、ある時期になると、彼は家族と一緒に秘密の場所に行き、次のシーズンに備えて
およそ180キロの“宝のドロ”を採取するのです。完全な独占家内企業です。ハハハ。
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これまで、たくさんの会社がいろいろな土を試しましたが、足元にも及ばないそうです。
このドロが優れているのは、匂いがなく、擦り込むことによって、ピッチャーはボールを
しっかりグリップすることができ、しかもボールが黒ずまない点です。
製法と書きましたが、水分の抜き方や、添加する特殊な物質にも秘密があって、それは
まさにコカ・コーラの原液並みです。ハハハ。

このブラックバーンという男、調べてみるとなかなか面白いやつです。
1910年代に内野手としてホワイトソックスに在籍したあと、20年代半ばからコーチになり、
28年途中から29年まで、監督もつとめています。
選手としての記録をよく調べると、コーチだった27年に代打として打席に立っています。
それだけならまだしも、29年にはピッチャーとして、3分の1イニング投げているのです。
現役のときには、一度もマウンドに上がったことなどないというのに!
しかも、このとき42歳!!
メジャーでは、大量点をリードされた終盤に、あまりピッチャーを使いたくないという理由で
野手に投げさせることがありますが、監督が…というのは聞いたことがありません。
古きよき時代だったということかもしれませんね。

“Towel off”についての報告

皆さんが関心を持っているかどうかに関係なく(ハハハ)、先日 書いた、メジャーの主審と
テレビ局の間でどんなシグナルが交わされているのか…に、私は強い関心があります。
そこで、あの記事を更新したあと、複数の球団にメールを出して聞いてみました。
マリナーズ、オリオールズ、ドジャース、ロイヤルズの4球団です。そのとき、ホームで
試合をしていたので選びました。

つたない英語だったにもかかわらず、全球団から回答がありました。ファンを大事にする
姿勢がうかがえます。
中でも丁寧に書かれていたのがカンザスシティ・ロイヤルズでした。
その回答を中心に、現在の試合運営がどのように行われているかをまとめておきます。

CS放送が盛んになり、ほぼ全球団の試合がそれぞれの地元局によって中継されるように
なった現在では“タイム”が試合の進行を管理しています。
まず、3アウトになると2塁塁審がストップウォッチをスタートさせます。
クルー・チーフ(4人の審判のリーダー)の場合もあるようです。
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1分40秒 経過すると、主審にシグナル(うなずくだけのときもあるし、ハンドシグナルを
使う場合も)を送ります。
主審はピッチャー(あるいはキャッチャー)に投球練習は“あと1球”だと知らせます。
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困るのは、イニング間の時間についての回答が“まちまち”なことです。
オリオールズは“2分”と書いていますが、マリナーズとロイヤルズは具体的な数字を
書いていません。そして、ドジャースは“2分20秒から2分40秒”としています。
ただし、試合の運行がテレビのCMと関係なく行われていることははっきりしました。
つまり、一定の時間が来ると新しいイニングが始まるから、テレビさんはその時間内に
そちらの責任でCMを消化しなさいということです。
私が紹介した“タオルオフ”やそれに似たやり方は“過去の遺物”でした。ハハハ。

*ちなみに、NPBの公式サイトによると、日本プロ野球では、イニング間は2分15秒で、
時間はスコアボードに表示し、1分30秒経過後“あと1球”を通告する、となっています。

丁寧に書いてくれたカート・ネルソン氏にリスペクト…
彼によると、“タオルオフ“が行われていたころには、試合開始の直前にバットボーイが
ベンチ前に出てタオルを振り回したとか。ロイヤルズの選手が“take field”=守備位置に
散って行くことをテレビやラジオに知らせるキューだったそうです。
1980年のワールド・シリーズを含めてかなり通いましたが、気づきませんでした。

彼はロイヤルズ野球博物館の“ディレクター”だそうですが、私への回答メールの最後に、
“good question”と書かれていました。“アメリカの池上彰”のようです。ハハハ。

*写真は、ツイッターを通じて友人になったKさんが撮ったものです。
私が得た情報を知らせたところ、ちょうどセーフコにいた彼が、撮ってくれました。

運命…それぞれの立場

いま、このときに自分が総理大臣でいることに運命を感じると菅直人は言った。
いま、このときに菅直人が総理大臣でいることを受け入れなければいけない
被災地の人々の過酷な“運命”を思う。
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by toruiwa2010 | 2011-04-27 10:00 | メジャー&野球全般 | Comments(8)
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3月末、ツイッターを通じてKさんと知り合いになりました。
プロフィルに“アメリカ在住の学生、野球観戦と写真撮影が趣味”とあるのを見てすぐに
あるお願いをしました。
「球場に行ったら、XXXXを確認してほしい。写真があると大いに助かります」と。

フジテレビがメジャーの中継を始めたのは1978年です。
シンシナティーでの開幕戦からの3週間は、東海岸を中心に、各都市を転々としながら
パンチョ伊東さんと現地で実況をつける旅をしました。まったく初めて見る本場の野球の
迫力に圧倒されましたが、プレー以外にも、スコアボードの仕掛けや応援のスタイルなど、
初めてのことをいろいろ経験する楽しい旅でした。
3試合目ぐらいだったでしょうか、チェンジになるたびに放送席から球場を見回していると、
日本では見かけない光景に気がつきました。
1塁側ベンチの外野寄りに置かれているカメラのレンズにタオルがかけられているのです。
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「なぜ、カメラレンズにタオルが?」と不思議に思いました。
次の攻撃が始まるころにはタオルがなくなっていることも分かりました。
放送を手伝ってくれる現地スタッフに聞いて“タオルの意味”が判明しました。
テレビ局から主審へのシグナルになっていたのです。
「タオルがかかっている間はCM中だから試合を再開しないでくれ」…。
主審は、ピッチャーが規定投球数を投げ終えても、タオルが見えているうちはプレートを
ほうきで掃いたり、予備のボールを持ってこさせたりして時間を稼ぎます。ハハハ。

当時、これを“towel off(タオル・オフ) 方式”と呼んでいましたが、今でも続いているか
どうかに興味がありました。

A’s vs Marinersの開幕戦を見に行ったKさんからたくさんの写真が送られてきました。
…しかし、タオルがかけられたものは1枚もありませんでした。残念!
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アメリカでは放映権の獲得に大金を投じたテレビ局がCMを守るために知恵を絞ります。
NFL(アメフト)やNHL(アイスホッケー)は、野球のようなインタバルがありません。
しかし、CMは“must”ですから、それぞれに工夫を凝らして消化しています。審判への
サインも決まったものがあるはずです。20年前は覚えていたのに忘れました。ハハハ。
とにかく、次のプレーが始まるまでが妙に長いと感じたら、現地テレビがCM中だと思って
間違いないでしょう。ええ、少し乱暴ですが。ハハハ。

ひそかに交わされるシグナルのおかげで視聴者はプレーのすべてを見ることができます。
斎藤祐樹の初登板では、ほぼ毎回、先頭打者への投球が始まっていました。
CMそのものが長かったり、3アウトのあとアナウンサーがまとめててCMに行くまでの
時間が長かったり、理由はいくつかあるでしょう。
要は、テレビと日本プロ野球機構の間の相談もないし、主審が、最近厳しくしている
投球練習の時間を厳格に守っているから視聴者には不親切な結果になるのです。
試合時間の短縮は至上命題ですが、日本シリーズでも同じ対応だったらファンの間でも
意見は分かれるでしょう。

話が少しそれてしまいましたが、種目に関係なくCMが切れることは、とくにアメリカでは
ご法度ですから、テレビと審判の間には何らかのサインの交換が行われているはずです。
“タオル・オフ”をやめたのなら、どんなサインにしているのか知りたいものです。

アメリカで野球を見る機会があったらぜひ目を凝らして探してみてください。
投球練習が終わるころ、主審がどこに注目しているかを…。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2011-04-21 09:53 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
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ベンチ前でのキャッチボールを終えて斎藤佑樹がマウンドに向かう直前に
こうつぶやいた。

さて、いよいよ斎藤祐樹がプロのマウンドに上がる。
果たしてどこまで通用するのか。
“大胆“予測をするなら、プロで通じるようになるには
時間がかかると思う。生命線は低めの変化球だが、
ストレートに力がなければ話にならない。
5勝、うまくいっても7,8勝と見ているがどうか。


斎藤について当ブログが初めて触れたのは2007年の12月だった。
まだアマチュアだった石川遼が大騒ぎされていたころだ。

「ハンカチ王子」「ハニカミ王子」…知恵のなさが恥ずかしい。
どちらもプロでは通用しないと思うが。


いや、いや、まことにお粗末。石川遼の現在が全く見えなかった。
賞金王、マスターズ20位…押しも押されもせぬトッププロ。
そして、斎藤佑樹も六大学を代表するピッチャーとしてプロ入り、
いきなり、初登板・初勝利を手中に収めた。
見る目がないことを認めないわけにはいかない。ハハハ。

しかし、強弁するわけではないが、斎藤の将来はまだ分からない。
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ゴロが多かったことで、低めの変化球が有効だと証明された。
それも、追い込んでからの変化球で打たせているなら分かるが、
早いカウントからでもゴロに仕留めていた。
的を絞らせない、芯に当てさせないといううまさがあるのかも
しれないが、今の段階で“投球術が優れている”とほめるのは
抵抗がある。ハハハ。

“前途洋々”と言いきれない理由は肝心のストレートがMAXで
143キロしかないことだ。
ロッテの各打者にはかなりの戸惑いがあるように見えた。
ボールが思ったほどのスピードで手元まで来ないのだ。
ベンチで梨田監督・吉井コーチが思わず目をつぶったに違いないと
思ったほど甘いボールが何球もあった。
要は、斎藤の好投…と言うより、ロッテが打ちそこなったのだ。

象徴的だったのは、5回の攻撃だ。
2死からランナーをためて、井口のタイムリーで2点を返したあと、
なお、1・2塁でバッターはキム。一気にとらえるチャンスだった。
フォークが二つ外れたあとのスライダーはど真ん中に!!
打率が1割にも満たないキムはこれを見送った。
次のボールはアウトローいっぱいへのストレートで2-2とされたあと、
変化球でサードゴロを打たされた。
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分からん!
栗山は「2-1からの“4球目”で勝負あった」と話したが、同意できない。
2-0のあとの、アイスクリームに小豆をトッピングしたような“大甘”の
スライダーを見送ったところで勝負あったのだ。
結果論ではなく、あれは打たなきゃ。何のためにバットを持ってるんだ。

結果として、ロッテは黄金ルーキーに勝ち星を献上する形になった。

このところめったなことでは減らなかったツイッターのフォロワー数が
昨日は、一気に8人も減った。明らかに、ハンカチ王子ファンだ。
ルーキーが幸先のいい勝ち星を挙げたのだから、ごちゃごちゃ言わずに
誉めておけばいいのだが、それでは当ブログの値打ちがなかろう。
別に、期待にこたえようと思っているわけじゃないが。ハハハ。

あと、2,3回の投球内容を見ないと斎藤の今シーズンを占うのは難しい。
早いカウントからでもフォークを投げる、低めの変化球はボールが多い。
ストレートは速くない…情報は、瞬く間に全球団に知れ渡ったはずだ。
プロとして、いずれきちんと対応してくるだろうから、斎藤の本当の力は
そのときこそ試されるのだと思う。

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by toruiwa2010 | 2011-04-18 09:42 | メジャー&野球全般 | Comments(10)