ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:メジャー&野球全般( 313 )

1996年だったと思います。開幕前に男子テニスのステファン・エドバーグが
「今シーズン限りで現役を引退」と宣言しました。
世界中のトーナメント会場でお別れのセレモニーが行われました。
去年、ヤンキースのデレク・ジーターも同じようなコメントをしてシーズンに
臨みました。多くの都市で相手球団がさまざまな形で彼に敬意を表しました。
d0164636_8374799.jpg




・・・そういうことはあります。
ともに偉大な選手でしたから、「おかしいよ」という声は聞かれませんでした。

しかし、広島戦で中日の山本昌が先発し、打者1人と対戦すると聞いたときは
違和感が否めませんでした。
8月11日で50歳になった現役最年長選手ですが、9月には自分の公式ブログで
引退を表明していました。
49歳25日での勝利など 数々の最年長記録を日本プロ野球史に残した素晴らしい
選手であることに異論は唱える人はいないでしょう。
その経歴にふさわしい引退の舞台を球団が用意するのは当然です。
d0164636_8372817.jpg






しかし、一昨日の広島戦をその舞台にしてはいかんでしょう。
4位だったカープは、勝てばクライマックス・シリーズへの進出が決まるという
大事な試合でした。…ということは、裏を返せば、目の前でその権利を奪われる
かもしれない3位のタイガースにとっても同じように大事な試合だったのです。
聞けば、8月に痛めた人差し指が完治していなかったそうじゃないですか。

ドジャーズのアイク生原氏の熱心な指導で、キャリアを支えることになった
スクリューボールの習得に励んでいた若いころの山本を見ています。
残した業績にもリスペクトを惜しみません。
ですから、彼を責めるつもりはまったくありませんが、コンディション不良の
選手を“儀式”のマウンドに送ったドラゴンズは非難されてしかるべきです。
自分たちの運命がかかった試合を傍観するしかなかった阪神に失礼な話です。
万一、広島の1番・丸がホームラン打ったり、ヒットやフォアボールで出塁し、
後続の攻撃でホームを踏んだりして、それが決勝点になったりしていたら…
そう考えると、ぞっとします。

球団には“公式戦”の意味をしっかり考えてほしかったですね。
順位争いにも関係のない、完全な消化試合ならまだ理解できますが、これほど
大事な試合を“セレモニー”の舞台に使うのは非常識な行為です。
不思議なのは、阪神がクレームをつけたという話を聞きません。
「おかしい」と伝えたメディアもなかったようです。
“トラびいき”のデイリーは本当に何も書かなかったのだろうか?そうか。
“幻のホームラン”の件があるからか。触らぬ神に祟りなし?
d0164636_837672.jpg


言って見れば、“公私混同”だし。ある意味、日本プロ野球の後進性が明るみに…

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-10-09 08:39 | メジャー&野球全般 | Comments(9)
MLBでは現地時間で今日からプレーオフが始まります。
6地区のうち4地区で最終週まで優勝が決まりませんでした。アメリカン・リーグ西地区で
優勝とワイルド・カード決定戦に駒を進めるチームが確定したのは公式戦の最終日でした。
d0164636_8112212.jpg





最後の1週間で追いついたり、逆転したりすることがよくあるだけにファンは最後まで
手に汗を握ることになるのです。
この興奮を味わうとき、各チームの残り試合数が並んでいることは大事な要素です。
メジャーの日程は、開幕日こそバラバラですが、全チームが10月4日に閉幕することで
完全に足並みが揃っています。そのため、雨で中止になると、翌日 ダブルヘッダーにする、
事情が許せば旅行日をつぶしてしまう…さまざまな方法で試合を消化していきます。
9月を迎えるころには各チームの試合数の差は、あっても1試合ぐらいになっています。

日本のプロ野球ではあまりダブルヘッダーをやらなくなりました。よくわかりませんが、
その理由は“儲けそこなう”からでしょうかね?
気持ちは分からなくもありませんが、消化試合数に大きな差がつき、その結果 ペナント・
レースの全貌が見えにくくなることもあるのですから厄介です。
d0164636_8114940.jpg








分かりやすくするために、9月2日終了現在のセ・リーグの順位表を見てください。
各チーム、残り試合が30を切って混戦でした。
日本ではクライマックス・シリーズという“魔訶不思議な”システムがあって3位までに
入ることが重要ですが、この時点で1位から4位までの差が3.5ゲームでした。しかし、
CSに出場するチャンスがある4チームの間で消化試合数の差が最大“7”!
1ヶ月の間にどうにか“調整”されましたが、どこかに“無理”があったはずです。
MLBにならって、そのつど横並びになるようにしていれば、避けられるのに。
d0164636_817816.jpg









もっとも、日本では全チームが144試合を戦います。必ず。
一方、MLBでは 今年、2チームが161試合でシーズンを終えました。
全チームが162試合すべてを消化できなかったのは2011年以来(ナ・リーグ 2チーム)です。
1試合少なかったのはア・リーグのインディアンズとタイガースでした。
9月10~13日に4連戦が予定していましたが、中間の11,12日が雨で中止になったため、
13日にダブルヘッダーを組んで1試合は消化しましたが、14日から閉幕の10月4日まで
両チームが対戦できる日は1日もなく、1試合だけ残ってしまったのです。

消化試合数をできるだけ揃えようとする努力にはビックリするやり方もあります。
2007年開幕直後にクリーブランドで行われる予定だったインディアンズvsマリナーズが
4日連続の雪ですべて中止になりました。
5月と6月の移動日に一試合ずつ消化しましたが、一試合だけ残ってしまいました。
どうしたか?
d0164636_8122210.jpg






9月末にシアトルでの3連戦の2日目をダブルヘッダーにして消化しました。つまり、
インディアンズは有利とされるホームゲームを敵地でプレーしたのです!
大差をつけて首位を走っていましたから、問題はありませんでした。
僅差で首位争いをしているときでも、それしか方法がなければたいしてもめることもなく
インディアンズは試合をしたことでしょう。
もちろん、両チームとも162試合すべてをプレーしました。

この年のインディアンズはもっと“凄いこと”をやってのけています。
マリナーズの試合を中止に追い込んだ大雪はその後もやむ気配がなかったため翌日からの
エンゼルスとの3連戦をなんと、ブリュワーズが遠征に出かけたあとのミルウォーキーで
プレーしたのです!!なんという融通性でしょうか。

今年のインディアンズとタイガースのように、どうしても消化できない試合は、それが
地区優勝やワイルド・カード出場チームの決定に影響しない限り打ち切りになります。
その一試合にタイトルや20勝、200安打がかかる選手がいてもお構いなしです。
ペナント・レースは優勝チームを決めるためにやっているのだから、個人記録は関係ない
というのが彼らの考え方です。
メジャーのこのやり方は合理的で分かりやすいですね。しかも、レギュラー・シーズンが
終わると、2日後にはプレーオフが始まるスムーズな流れがファンの興奮を掻き立てる…
見ていてうらやましい限りです。

個人成績の無視など、日本だったら、きっと愚痴やクレームが聞かれるはずです。
…というか、優勝は決まっているのに残り試合をだらだらと消化したり、極端な場合は
クライマックス・シリーズが始まっているのにほかのチームが“消化試合”をプレーして
いたりする日本野球では起こり得ない話でした。ハハハ。

16試合も残してホークスが優勝を決めたのは9月17日。強すぎました。
しかも、彼らがクライマックス・シリーズで第1戦を戦うのは10月14日です。休養十分?
いや、そういう話じゃないんです。

日程とは無関係ですが、終盤のメジャーでひそかに注目していたのは、フィリーズの
勝ち星が60に届くかどうかでした。
メジャーでは、こんな言い方をすることがあるからです。

どんなに強いチームでも60敗はするものだし、どんなに弱いチームでも60勝はする。
優勝争いをするチームとダメなチームの差は、残りの42試合をどう戦うかで決まる。

創設1年目のニューヨーク・メッツは40勝しかできなかったし、ナショナルズのように
2年連続60勝に届かなかった(2008-09)というケースもありますから、そんなに恥ずかしい
ことでもないでしょうが、少なくとも自慢できることではありません。
ちなみに、フィリーズは最後の9試合を6勝3敗としてトータル64勝をあげました。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-10-06 09:09 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
レジェンドが戻って来る!

ドジャースの専属アナ、ヴィン・スカリーが
来年もマイクの前に戻る! この秋には88歳!!
ソフトな声、野球についての知識・情報は膨大、
なめらかなしゃべりは健在…信じられない。
尊敬する二人のアナの一人だ。


1927年11月29日。
ヴィン・スカリーの誕生日です。今年の11月には88歳になります。米寿です。
日本でさえ家族に囲まれ、のんびりと日々を過ごしている年令です。
はじめて会ったのは1978年でした。今から37年前、すでに50歳でした。まさか、
今もまだ現役でいるなどとはまったく想像もしませんでした。11歳も年下の私が
現役を退いて10年もたっているのに…と、ただただ驚嘆します。
d0164636_8415477.jpg





ファンの声に支えられて“入れ歯”をカタカタ言わせながら実況している…のなら
分かります。しかし、高齢者特有のしわがれ声ではなく、相変わらず、聞きやすい
ベルベットのようになめらかな声だし、滑舌にも乱れがありません。言いよどんだり
噛んだりしたのを聞いた記憶もほとんどありません。
実況の合間に挟む、ドジャースに限らずMLBにまつわるエピソードやゴシップ、
長いキャリアで積み上げた野球全般についての情報・知識も聞き逃がせません。

そんなスカリーが来年も実況を続ける!年齢を考えたら“奇跡”です。
1950年、当時 ブルックリン(ニューヨークの南)を本拠地としていたドジャースの
専属アナになってから67シーズン目!
レジェンドの中のレジェンド・アナですからファンが引退を許さないのでしょう。
特にロサンゼルスのファンにとってはチームが移ってきたとき以来のアナですから。

スカリーは古今東西のアナウンサーの中で私が最もリスペクトするアナウンサーでした。
もう一人います。元ニッポン放送の深沢弘アナです。

歯切れのいい明るい声の持ち主でした。
いいスポーツ・アナの条件はさわやかさ、テンポ、スピード感、正確さ、そして、
“ちょっとしたユーモア”だと思っていますが、すべてをクリアしていました。
正確なプレーの実況とユーモアのバランスが絶妙でした。
しかも、“トレードの陰に彼がいた”…などと、しばしばまことしやかに噂されたほど
球界の裏にも通じていました。情報量の豊かさは他の追随を許しませんでした。
日本で、彼を超えるアナはまだ出てきませんね。

夫人の懐妊はめでたいけど

まずいことになったね。
出したくて出したわけではないが、
12-3の7回に8番打者にフォアボール。
ベンチが一番嫌う投球だ。
11勝目を逃がすことはないだろうが、
悪いあと味を残すことになった。


3日(日本時間)のレッドソックス戦に先発したヤンキースの田中将大は1回に1点を
失いました。しかし、味方が2回に8点を奪って逆転、さらに点を重ねて彼が7回の
マウンドに上がったときには12対3と9点のリードをもらっていました。
何度も書いていますが、この場合 投手に求められるのは、1点、2点は構わないから
アウトを増やすことです。田中は6回まで82球を投げていました。7番から始まる
攻撃ですから、少し手こずったって100球を少し超えるぐらい…と踏んでベンチは
送りだしたはずです。

先頭打者をセンター・ライナーに仕留めて1死。
しかし、次の8番・スワイハートを1-2と追い込んだあと 歩かせました。
メジャー・リーグでは、大量リードの場面でのフォアボール、特に 下位打者への
フォアボールをベンチが嫌います。
d0164636_8422919.jpg






「有利なカウントから」、「9番(8番)打者を」、「2割そこそこなのに」・・・ 現地の
実況を聞いていてもよく耳にします。MLBでは行き渡ったセオリーなのでしょう。
フォアボールの瞬間にベンチを出て足早にマウンドに向かうジラルディ監督の顔が
怒りをかみ殺しているように見えたのは考えすぎでしょうか。

それでも、リリーバーがきちんと仕事をすれば傷は浅くてすんだかもしれません。
具合が悪いことに、フォアボールを二つ続けたのです!
そのこと自体は田中のせいではないのですが、“流れ”は最悪でした。使う必要が
なかったはずのブルペンの切り札2枚もマウンドに送ることになってしまいました。
監督・コーチともにはらわたが煮えくり返る気持ちだったのではないでしょうか。

勝ったんだからいいじゃないか…ではすまされません。
「勝ちは勝ちだし、明日は試合がないから彼らも休養できる。しかし、できることなら
使いたくなかった」…試合のあと、監督はそう話しています。
翌日がノーゲームでも、そのあとのヤンキースは26日間に25ゲームがあることを思えば
指揮官として“ブルペンをできるだけ使いたくない”と考えるのは当然です。

一生懸命投げた結果だということは誰も疑わないでしょう。
しかし、同じことを繰り返すと信用を失いかねません。信用できる誰かがMLBではあの
フォアボールをどれだけ嫌うか きちんと話してあげるべきですね。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-09-07 08:43 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
高校野球、100年目の記念大会は東海大相模45年ぶりの優勝で幕を閉じた。
打撃の勝利と言うべきか。小笠原の勝ち越しホームランがそうだったように、
全員が素直にバットを振っていた印象がある。
d0164636_8354419.jpg






久しぶりに大会期間を通してじっくり楽しんだ。目についたことをときどきつぶやきながら。
「あれ?」と思うシーンがいくつかあった。プレーだったり審判のジャッジだったり…だ。
同じ感想を持った人がいるかもしれないし、「そんなん、どうでもいいじゃん」と思う人も
いるだろう。どなたも、おつかれさま。

08/09 創成館-天理

天理高校、サヨナラ負け。
すまん、と手をあげたピッチャー、
涙はなかったが口惜しいだろうなあ。
「全力を尽くしたから悔いはない」と
思えるようになるまでどれほどの時間が
必要なのだろうか?

d0164636_836423.jpg






次の試合で滝川第二にサヨナラ負けした中越のピッチャーはマウンドにうずくまっていた。
球場を覆う大歓声の中で、どんな思いが彼らの脳裏を巡っていたのかと思うと痛ましい。
彼らは、この瞬間のことを人生を通して思い出し続けるのだろう。
願わくば、いつか、“口惜しかったこと”としてではなく楽しかった青春の1ページとして
思い出すようになってほしいと思う。たしか、人の脳はそのように作られていたような。

08/09 滝川第二—中越

1塁ランナーはプロのように両手をあげて
転送を阻止しようと したわけではない。
悪意は感じられなかったが、滑らないのは
投げにくくさせる意図があったのだろう。
学校があのような走塁を指導していたなら
問題だ。
ケガを避けるためにも滑るのが 正解だ。

d0164636_836172.jpg







滝川のランナーがはるか手前にいるときにセカンドでのフォースプレーは成立していた。
何を考えていたのかは分からない。スピードを緩めて歩くようにベースに向かっていた。
セカンドからのトスを受けたショートはそれを知らない。振り向きざま、転送した球が
ランナーの側頭部を直撃した。
ツイートでは「悪意は感じない」と書いたが、滑るか、姿勢を低くするように学校として
指導していたかどうかの問題は残る。

08/13 早稲田実-広島新庄

清宮君、いい判断で 併殺にした。
しかし、早実ほどの学校なら
ランダンプレーの練習は みっちり
やってるはずだが、今もさっきも
あまりうまくない。 いざとなると
頭の中が真っ白に なるのかなあ。

d0164636_836339.jpg








無死1塁からのバントが小フライになったとき、1年生の清宮がワンバウンドで捕球して
ダブルプレーにした。いい判断だった。半年前まで中学生だったんだぜ。
しかし、そのあとの挟殺プレーは下手だったのでこのツイートになった。
少し前にも1・3塁からのピッチャー・ゴロで三本間のランダンプレーがあったのだが、
最後はピッチャーがホームベース付近でランナーとぶつかりながら辛うじてアウトにした。

受ける選手に見えるようにボールを高く保持する。
ホームベースから遠い方のベースに追い込む。
他にもランナーがいるときには出来るだけ早くアウトにする。
基本的に投手は参加しない。

高校生以上の野球では基本のプレーだと思うが、もたついていた。
早実は指導者がしっかりした伝統のある名門校だと思うので、びっくりしてつぶやいた。
教育はきっちりやっているのだが、大観衆の中でのプレーになると実践が難しいのだ…と
説明があれば納得する。
ほかのプレーはちゃんとしてるのにね、と“減らず口”は叩かせてもらうが。

08/16 興南-鳥羽

ここまで来ると、監督・主将… みんなすばらしいね。
昔、東海地区の名門高校の監督に取材を申し込んだ。
宿舎で…と言われて訪ねた。
「5分で」と言われた。それでは 充分じゃないし、
言葉足らずはどちらにとってもよくないので
やめましょうと断った。

d0164636_842994.jpg







いつも思うことだ。
高校野球に限らず、アマチュアスポーツの監督や主将は人間的に中身が豊かそうだ。
生徒とともに厳しい練習をしたことをうかがわせる真っ黒に日焼けした顔の監督たち、
立派な宣誓をした鳥羽のキャプテンを初め、17歳か18歳の少年たちの凛とした賢そうな
顔がすばらしい輝きを放つ。

ツイートに書いたのは経験の中で唯一“残念な”監督だった。
1990年と91年、WOWOWが大阪・朝日放送と組んでハイビジョンの実験放送をした。
私も実況アナとしてWOWOWからただ一人参加して毎日1試合を実況させてもらった。
この監督には 電話をして「明日、実況するのでお話を聞かせていただければ」と伝えると、
「練習後、宿舎に来てくれるなら」と言われ、1時間近くかけて出かけた。

ロビーであいさつを終えたところで「時間がないので5分ですませてほしい」と告げられ
あっけにとられた。試合の前日…という事情は分かるし、朝日の記者でもABCやNHKの
アナでもなく、渡した名刺には“日本衛星放送”という無名の会社が刷り込まれていた。
相手の態度も当然だったのかもしれない。しかし、腹の中は煮えくり返っていた。

08/17 早稲田実―九州国際大付

私が放送席にいたらさっきの外角低めの
“ストライク”は実況できないなあ。
頼むからスローを出さないでくれと祈るしかない。
解説者は「打者には遠くに見えただろう」と言う。
だって、ボールだものね。
審判も技術を磨いてほしい。

d0164636_837115.jpg










決勝戦の8回裏にも不可解極まる判定があった。
打者に投球が当たったが、判定はストレイクで三振だった。
“逃げなかったからボール”ならまだ分かる。打者の両足とも打席の中にあるのに、なぜ
ストライクゾーンのボールに当たるのか?
d0164636_838468.jpg












審判のことはメディアもファンもあまり言わない。
“手弁当だから”、“ボランティアだから”厳しいことを言いにくいというのは分かる。
しかし、ファンはことあるごとに「生徒は何年もかけてこの1試合に賭けているんだ」と
言うじゃないか。高校野球のすべてを“きれいごと”でまとめるのはどうだろう。

そして、こんな球をストライクと言われたら野球なんてできやしない…と、選手に代って
書いておく。朝日も優秀な審判の養成・教育にもう少し金を使ったらどうなんだ!とも。

08/19 早稲田実-育英

3表 2,3塁からライトへのヒットで
育英が先取点を挙げた。
このとき、キャッチャーが 投げたマスクは
左打席の中にあった。 遠くに投げないと危ないよ。
主審が注意すべきだね。
もちろん 悪意があったとは思わないが、
名門・早実らしからぬ行為に見えた。

d0164636_8382786.jpg











野球は局面で激しいプレーになることもあるスポーツだから、グラウンドの上はいつも
危険を排除することを考えておくべきだ。
このキャッチャーは先に書いた挟殺プレーのときにもマスクを足元に投げていた。
繰り返すが、早実だけに驚くのだ。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

登録したまま、長い間放ったらかしでした。
みなさんのご協力でランキングが上がっています。
引き続きよろしくお願いします。

by toruiwa2010 | 2015-08-21 08:46 | メジャー&野球全般 | Comments(13)
あの 個人的には“重苦しかった”夏からちょうど1年…
“くれぐれも慎重に”を心掛けてつぶやいたから今年は炎上することもなく
甲子園の高校野球が準決勝を迎える。ここ10数年で最も多くの試合を見た。
きっかけが清宮やオコエだったのは少し恥ずかしいが、無心に力いっぱい
プレーする若者たちの躍動を楽しませてもらった。

清宮幸太郎

キヨミヤ、キヨミヤ…と騒ぎすぎだろうと始まる前は冷めた目で見ていたが、
いざ、見てしまうと目が離せない選手だった。
1年生にしては恵まれた体格と1年生にしては落ち着き払った言動に驚く。
たたずまいが、同年代のボールボーイより53歳の和泉監督に近いのさ。
“初めての甲子園”感がどこにもないのがすごい。
d0164636_8284949.jpg







芯でとらえたときの打球の速さに目を見張る。
2本目のホームランには度肝を抜かれた。一口に“弾丸ライナー”と言うが、
あれだけの打球はなかなかお目にかかれるものではないと思う。
2年生、3年生の彼がどんなバッティングを見せるか、今から楽しみだ。
d0164636_8295822.jpg






プロが欲しい素材だから将来は必ずその道に進むだろうが、ファーストしか
守るところがなさそうなのが問題か。強打者が多いポジションだからね。
血筋を考えるとプロの前に早稲田に行くのだろうから、そこでみっちりと
練習して守備能力を磨いておくことを望みたい。

もうひとつ。
父親から「インタビューでは決まりきったことを言うな」と指導されて
いるらしいが、“普通に”すればいい。
「何度もチャンス回ってきた。1本くらい打たないと示しつかないんで」
「人生でも類をみないいい本塁打だった」

高校1年生としては立派だが、だんだん「前よりうまいことを云おう」、
「見出しになるような言葉を」とエスカレートするものだ。
行きつく先は…“イチロー”だ。そんな清宮を期待しない。

オコエ瑠偉

今の段階では清宮以上にオコエに魅力を感じる。
脚と肩だけでもすでにプロで通用するレベルだ。
初めて打ったファースト強襲のヒットで一気にセカンドまで奪った走力や
3回戦の1回に大量失点を防いだ超ファインプレーは圧巻だった。
d0164636_8301340.jpg






メジャーにはウィリー・メイズの“The Catch”と呼ばれるプレーがある。
ワールド・シリーズで飛び出した。
センターの頭上を大飛球が襲った。背走したメイズは向こう向きのまま
“肩越し(over the shoulder)”にこれをグラブに収めた。
オーバーでなく、オコエのプレーも末永くファンの間で熱く語り継がれて
いいと思う。

“守備と足にスランプはない”とよく言われる。少なくとも、今より下手に
なることはない。と言うより、レベルの高いところで教えられればもっと
うまくなるのは間違いない。この人の今後も大いに楽しみだ。
d0164636_8302682.jpg







関東第一と興南の試合後のシーンに胸が熱くなった。
決勝のホームランを放ったオコエと打たれた比屋根が言葉を交わしながら
がっちりと握手をしているのが見えたのだ。
今年見た最高の笑顔、最高の握手だった。すべての競技でこうありたいが、
実際は互いの顔も見ないで握手をすることが多い。いいね、高校野球。

興南・我喜屋監督の談話もよかった。

「敬遠する手もあったが全国を
代表する打者と勝負させたかった。
全力でやり、全力で打たれた。
悔いはない」


かつて、今日だ・松井秀喜を全打席敬遠させた監督もいた。
私は、文句なく我喜屋監督を支持する。

さて、第1試合は11時か。待ち遠しいなあ。
おっと、その前に、9時から岩隈が投げるんだった。
すぐに世界陸上が始まり、追いかけて全米オープン・テニスも始まる。
スポーツ・ファンは忙しいね。
d0164636_8321274.jpg



人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

登録したまま、長い間放ったらかしでした。
みなさんのご協力でランキングが上がっています。
引き続きよろしくお願いします。

by toruiwa2010 | 2015-08-19 08:55 | メジャー&野球全般 | Comments(6)
d0164636_638149.jpg


9回 112球(72ストライク) 5安打 3四球・8三振 1点
d0164636_6455665.jpg







岩隈のノーヒッターのあと、田中が見事な投球で
今シーズン初めての完投勝利を挙げた。
ピンチらしいピンチは失点した5回だけだった。
先頭の8番・ゴインズをストレートで歩かせた。
一番やってはいけないことだが、田中も人の子…
ということだろうか。

嫌な予感通り、9番・リビエのサード横のゴロを
ヘドリーがキャッチできず(記録はヒット)、さらに
1番のトゥロイツキにストレートのフォアボール。
ここまで10球投げてストライクは2球だけ!
d0164636_6385276.jpg





無死満塁で前回登板でホームランを打たれている
ドナルドソンとバチスタ、さらに、過去の相性が
よくないエンカーナシオンと続く打線を迎える。
大量失点を覚悟(私が)したが、犠牲フライによる
1点で切り抜けたのが完投に結びついたと言っても
過言ではない。

無死満塁の場面以後16人の打者と対戦した中で
許したヒットは1本だけだった。

最近3試合で1勝2敗、防御率4.50と振るわず、
特に8月に入ってからの2試合は88球、80球で
交代を命じられていた。前回は中4日だったという
事情があったにしても合点がいかなかったと思うが、
今日の好投ですべてを払しょくした。

実は今日のヤンキースは最近登板過多になっている
ベタンセス-ミラーというブルペンの最強コンビを
使えない状況だったらしい。
it all starts with the guy on the mound
「すべてはマウンド上の男にかかっているんだ」と
試合前からジラルディ監督も話していたそうだ。
田中はその期待に見事に答えた。

これで防御率も3.56まで改善された。

ツイートしたことを繰り返しておく。
そろそろ、早いカウントで投げるカーブはやめた方が
いい気がする。決していい高さ・コースに行っている
わけではなく、タイミングが外れているだけだ
狙われたらヤバイ。


人気ブログランキングへ
⇑ 面白かったらクリックしてください。

登録したまま、長い間放ったらかしでした。
みなさんのご協力でランキングが上がっています。
引き続きよろしくお願いします。

by toruiwa2010 | 2015-08-16 06:39 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
おめでとう 岩隈!!
d0164636_846444.jpg










9回 116球(77ストライク) 無安打・3四球 無得点
d0164636_8465898.jpg


MLBでの88回目の先発で岩隈久志がやりました。
制球力と緩急をうまく使って相手打線を抑え込む投球が持ち味です。
力で押すタイプが多いMLBで彼のような投手が有無を言わせぬ
結果を出したことを日本のメディアも野球ファンももっと称えるべきです。

肝心のときに、NHKは録画放送です。私もこれから見るので投球の内容が
どうだったのかは知りませんが、8月に入って2試合は好調をうかがわせる
ピッチングをしていました。
2日のツインズ戦は8回2/3を3安打、1四球・8三振でホームランによる1点に
抑えていました。前回、7日のレンジャーズ戦は7回で3点を失っていますが、
守りのまずさやツキのなさがあって打たれたという感じはありませんでした。
今日の投球は延長線上にあるのでしょう。

どんな打者に対しても素早く0-2,1-2と追い込んでいく投球は小気味いいですね。
去年の7、8月の絶好調は目を見張りました。現地のメディアも称賛していました。
情けないのは日本のメディアです。MLBにはイチローと田中将大しかいないのかと
思わせる報道ぶりで岩隈のすばらしさを十分に伝えたとは言えません。
青木についても同じことが言えますが。

試合を見た感想を書き足します。

投球数は前回の自己最多118球より2球少なかったものの、初完投・初完封でした。
最後まで落ち着いていました。
「自分ができるなんて」と話していましたが、たしかに、パワーで圧倒する投球では
ありません。今日のように、ていねいにボールを散らしていくタイプのピッチャーは
少ないだけに通用するのでしょう。

77—39というストライクとボールの比(レイシオ)は岩隈にしては悪い方です。
今日の主審が両サイドの判定に厳しかったせいで制球が悪かったわけではありません。
5回1死のあと打席に迎えた14人のバッターのうち、3球以上を要したのは12人。
驚くことに1人を除く全員を0-2か1-2に追い込んでいました。際どい球で勝負できる
環境を作り上げていたわけです。
そのせいでしょう、今日は、高めのボール球でいくつも空振りをさせていました。

“もうかった”という判定は一切ありませんでした。
味方のビッグプレーに助けられたケースもありませんでした。
100%自分の力でつかんだ大記録です。
もちろん「みんなのおかげ」と言いますけどね。ハハハ。
d0164636_18591324.jpg











こういう記録がうまれるとき。

途中で誰かが記録の話をするとつぶれる。
超美技がある。
記録員の判定に救われる。

…など、いくつかの“ジンクス”がありますが、もう一つ、終わってみると1,2回に
際どいプレーがあった…というケースがあります。

今日は、1回に先頭・マチャドの打球がレフトの頭上を襲いました。
普通の外野手なら楽に捕れ打球でしたが、今日はショートが専門のミラーでした。
危なっかしい追い方で最後はジャンプ気味に辛うじてキャッチしました。
後ろにそらしていたら、ヒットに記録されたことでしょう。ツキと言えるかどうか
わかりませんが、やれやれと思えるんはこのワン・プレーだけでした。

家族の前で“男”になった岩隈、まことにあっぱれだった。
出来れば、来年は優勝争いができる球団に移籍してほしい。
ひょっとすると、今季中に?

大急ぎで書きましたから間違いがあるかも、
これからリハビリです。では。

人気ブログランキングへ
⇑ 面白かったらクリックしてください。
by toruiwa2010 | 2015-08-13 08:47 | メジャー&野球全般 | Comments(6)
100年の節目を迎えた夏の全国高校野球が6日に開幕しました。
開会式での鳥羽高校・梅谷主将の選手宣誓は見ごとでした。
あの大観衆を前にして落ち着きがあったし、言葉も はっきりしていました。
相談はしたでしょうが、自分の言葉を話しているという感じが伝わって好感が持てました。
特別なことを言ったわけではないのに、凛としたその横顔を見ながら聞いていて 思わず
胸が詰まりました。やはり甲子園 には“高校生らしさ”が似合います。
…この際、高校生らしさって何?という議論はやめておきましょう。
d0164636_8445883.jpg






王貞治さんの始球式もよかったですね。センバツの優勝投手らしく見事な投球でした。
彼は長兄に“高校生らしさ”を教えられた選手でした。
東京都の大会でホームランを打ってガッツポーズをしながらベースを一周し、試合のあと
「相手のピッチャーの気持ちを考えろ」と諭されたのです。彼はその教えを守りました。
プロになってからも、彼の派手なガッツポーズは756号ホームランを打ったとき以外には
数えるほどしか見られなかったはずです。

2日目の第1試合で気の毒な出来事に見舞われた選手がいます。
花巻東と対戦した専大松戸の原投手です。
プロも注目している投手らしいですが、ゆったりと左足を上げる独特の投球フォームを
2段モーションだと言われ、リズムを崩して本来の投球ができませんでした。
d0164636_845302.jpg






打者への投球に関連する動作を起こしたならば、
中途で止めたり、変更したりしないで、その投球を
完了しなければならない。


野球規則にはそう書かれています。
“故意に一時停止してはいけない”“投球動作はスムーズに” …ということです。

一時停止はしていないし、私には問題がないように見えました。
ただし、“スムーズ”をどう解釈するかという点には議論の余地があります。
そこで、なぜ千葉県大会では問題にされなかったのか?という疑問がわきます。
プロではよくある投法ですが、紛らわしいところがあって、高校生としてどうなのか?
“スムーズ”というルールの規定に照らしてどうか?

少なくとも、担当審判、球場にいたはずの上席審判や大会関係者の中から、全国高野連や
甲子園で審判をするレベルの人たちの意見を求めようという動きが出なければいけません。
今の時代、スマホで撮った映像を送るだけで済む簡単な作業です。
その努力を怠ったことが“悲劇”を生みました。失態というべきでしょう。

厳しいようですが、監督にも責任の一端はあると思います。
いくつかの報道を信じるなら、「甲子園では、注意されるかもしれないから」と原選手に
改善を指示していたようです。そう思ったときに確認しておくべきでした。

投球のリズムはその投手にとっての生命線です。修正は簡単ではありません。
まして、試合が始まってから「やめるように」と言われたのではたまったものではない。
4回1/3で5四死球という数字が原投手の動揺を示しています。
d0164636_8455152.jpg





野球の規則は一つです。しかし、実際の運用は規則をどう解釈するか…によりますから
どうしても個人差があります。地方大会と甲子園、その甲子園でも、たぶん審判によって
微妙な差があるでしょう。明確な線を引くのは難しいのです。
しかし、繰り返しますが、どこかの時点できちんと確認しておけば、晴れ舞台で自分の
投球ができないという事態は避けられたはずです。気の毒としか言いようがありません。
by toruiwa2010 | 2015-08-10 08:47 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
思えばMLBも変わった。
テレビ中継の画面が“汚く”なった。
ボールカウントなどを頻繁に出すようになったからだ。
かつては、打者のデータは前日終了までの打撃成績を最初から
最後まで出していたが、1打席ごとに更新するようになった。
1981年に長いストライキがあり、アメリカのテレビが日本の
野球を中継したのがきっかけと考えているが、どうだろう。
d0164636_8504671.jpg






始球式…英語ではceremonial first pitchと呼ぶ。
ここ10数年、メジャーでもマウンドから投げることが増えたが、
これも日本プロ野球の影響かもしれない。
私がアメリカに行き始めた1970年代の終わり、始球式と言えば
スタンドの最前席、ダグアウトの横あたりからキャッチャーに
トスするだけ・・・というのが普通だった。

今は大統領だってマウンドから投げる。
グラウンド・セロから来た消防士が投げる。
中東の戦場から戻った兵士が投げる。
飼い主の子供を襲った犬を追い払った勇敢な猫まで“投げる”。
観客を喜ばせる工夫が見える。
投げる側も、主役は試合であり、選手たちだと心得ている。
自分が目立とうなどとは考えないから好感が持てる。
d0164636_8501861.jpg






日本のプロ野球も最近はいろいろ趣向を凝らしている。
売れっ子のタレントが呼ばれることがあるが、困るのは“空気”を
読んでくれないケースがあることだろう。聞いたわけじゃないが、
見ているだけで、「こりゃ、広報も大変だ」と同情する場合がある。

真剣勝負を控えている選手たちが目のやり場に困るような衣装で
マウンドに上がる女性のタレントなどを見ると張り倒したくなる。
自分は脇役、邪魔をしないようにと心がけてほしいよなあ。
d0164636_85015.jpg









先日の女優・石原さとみの始球式には笑わされた。
日本プロ野球OBたちのプレーを楽しめるドリームマッチだ。
奇抜な衣装でさっそうと現れた彼女は振りかぶると村田兆治ばりの
“まさかり投法”を見せた。 http://bit.ly/1MaMfbL
山なりだったがノーバウンドでキャッチャーまで届いた。

ネットをうろついているとき目に入ったサイトの記事に思わず
目をむいてしまった。“ノーバン”が“ノーパン”に見えたのだ。
「えっ!石原さとみが?ノーパンで始球式?なんで?」
いくつもの?マークが頭に浮かんだ。

私が子供のころは“ノーバウンド”と言っていた。
そもそも“ノーパン”などという下品な言葉はなかったし。
ハハハ。

ちなみに、石原さとみの「・・・間接キッス してみい」は
大好きなCMだ。
なんの宣伝だったか思い出すのに時間がかかるが。ハハハ。
d0164636_991854.jpg






今日はこのあと“100年目”の甲子園で王貞治が始球式だ。
by toruiwa2010 | 2015-08-06 08:53 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
1963年9月29日はメジャーリーグの最終日でした。
創設2年目のヒューストン・コルト 45sは本拠のコルト・スタジアムに“同期生”の
ニューヨーク・メッツを迎えていました。戦力不足の両チームは当時 10チームだった
ナショナル・リーグの9位(コルト45s)と10位(メッツ)に沈んでいました。

そんな環境でしたが、現在70歳のジョン・パチョレックにとっては忘れられない日に
なりました。試合前、ハリー・クラフト監督から「プレーしたいかね?」と聞かれたとき、
18歳だったジョンは迷わず、「Yes!!!」と答えたそうです。

デビュー戦ですから普通に記憶に深く刻まれる日ですが、記録にも残る日になりました。
彼の生涯記録がこれ ⇓ です。
d0164636_951119.jpg


5打席、3打数3安打、2四球、4得点・3打点。“パーフェクト”な成績です。
デビュー戦としてもかなりすばらしい数字ですが、最終戦でしたから、これがそのまま
彼の1963年の記録になりました。
・・・どころか、ジョン・パチョレックの“生涯成績”になったのです!

チーム内ではだれにも話していませんでしたが、背中に故障があって、運が悪いことに
その年のオフ、悪化したのです。翌年のキャンプを迎えたとき、打つことも守ることも
できなかった彼はマイナー送りになり、クラスAで49試合に出ましたが、メジャーでは
1試合もプレーすることなくシーズンを終えました。
1965年は全休、66年から69年までマイナーで230試合ほどプレーし、打率2割2分、
31ホーマーという記録が残っていますが、本人以外そのことを覚えている人はいません。

しかし。

“MLB通算 打率10割・出塁率10割”はクイズの問題に出ることもあるそうです。

野球を離れたあと体育教師になり、今は悠々自適のようですが、CBSのインタビューで
こんな風に語っています。
「何ごとも偶然じゃないんだ。僕はこのこと以外、悪いことには出会わなかった。
他人は『最悪だったね』と思うだろうが、そうじゃない。あれ以来、いいことばかりさ」。
d0164636_9513117.jpg









ジョンの1歳下の弟、トム・パチョレックは1970年のドジャースを皮切りに18年に及ぶ
MLB生活を送りました。
15歳離れた弟、ジム・パチョレックは1982年にミルウォーキー・ブルワーズに入団し、
87年にMLBデビューしますが、1年限りでした。
ただし、48試合プレーしましたから、打率が2割2分8厘、出塁率が3割0分2厘でも、
試合の数ではジョンに自慢できますね。ハハハ。

1988年から1993年にかけて大洋ホエールズと阪神タイガースでプレーし、1990年には
首位打者のタイトルを獲得しています。

1打席だけの選手も・・・

ジョン・パチョレックはメジャーで1試合だけプレーした珍しい選手です。
しかし、こういう選手はきっとほかにも大勢いると思います。
そして、調べるまでもなく、もっと珍しい記録を持っている選手がいることをメジャーに
関心がある人なら知っているかもしれません。

1951年8月19日 エディ・ゲーデルは1試合だけプレーしました。もっと正確に言うと
1度だけ、打席に立ちました。

セントルイス・ブラウンズとデトロイト・タイガースのダブルヘッダーの第2試合でした。
1回裏、ブラウンズは先頭打者に代打を送りました。それがゲーデルです。
“1/8”という背番号をつけた彼がグラウンドに姿を現すとスタンドはどよめきました。
小人症だった彼の身長は109㎝しかなかったのです。
d0164636_952227.jpg







思いもかけない事態に主審はセントルイスのベンチに「どういうことだ?」と叫びます。
チームは書類を見せて正規の手続きが済んでいることを主張し、ゲーデルはそのまま
打席に入りました。キャッチャーはできるだけ低く構えて、ピッチャーをリードしますが、
ストライクが入らず、ストレートのフォアボール。すぐに代走が送られて、ゲーデルは
ベンチに下がりました。

この奇抜なアイディアはチームのオーナーのものでしたが、ゲーデルは「バットを振るな。
振ったら、屋根の上のスナイパーに射殺させる」と脅されていたそうです。

翌日、アメリカン・リーグ会長は オーナーの行為は“野球をバカにする”ものだとして
球団とゲーデルの契約を認めない裁定を下しました。
この結果、エディ・ゲーデルのMLB人生は“1打席”で終わったのです。
d0164636_9522569.jpg


この出来ごとはブラックソックス・スキャンダル(ワールド・シリーズでの八百長)などと
ともにメジャーの長い歴史の中で“汚点”と呼んでもいいのだと思います。
ゲーデルは10年後、暴漢に襲われて命を落としました。
彼がこの試合で着用したユニフォームは野球の殿堂に展示されているそうです。
d0164636_9524524.jpg
by toruiwa2010 | 2015-08-04 09:54 | メジャー&野球全般 | Comments(2)