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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

カテゴリ:メジャー&野球全般( 318 )

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こんなことがあっていいのか? (2010.01.13 初出 )

今、始まったことではないが、日本におけるスポーツ・
ジャーナリズムのレベルの低さには目を覆いたくなる。
中日・落合博満監督が2年連続で殿堂入りを逃がした。
去年に続いて、わずか1票足りなかったのだと言う。

首位打者、ホームラン王、打点王ともに5回ずつ、
三冠王を3回とっている。
打者としては、文句のない実績だろう。
これ以上何をどうすれば殿堂入りできるのか?

史上ただ一人の400勝投手・金田正一も、資格を得た
1年目には殿堂入り出来なかったと記憶する。
あり得ない。
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殿堂入りの条件は、「野球報道に関して15年以上の
経験を持つ委員(約300人)が投票し、75%以上、
得票した人」となっている。

二人とも現役時代から記者の評判はよくなかった。
しかし、野球に関わった人にとっての最高の栄誉、
殿堂入りの投票にあたって好き嫌いを基準にされては
たまったものじゃない。人気投票ではないのだから。

落合は、去年圧倒的な得票で殿堂入りしていなければ
いけなかったのに、“子供っぽい”記者たちの犠牲に
なってしまった。気の毒に。
同じ仕事をしてきた者の一人として恥ずかしい限りだ。

今年1年、にこやかに接してみるか。ハハハ。

⇓ ⇓ ⇓
翌年、ようやく殿堂入りが実現しました。
資格を得てから3年かかりました。
日本のプロ野球記者の汚点です。
一部ダブりますがご容赦を。
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おめでとう 落合!! ~情けないスポーツ記者たち~」( 2011.01.16 初出 )
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MVP:2回
三冠王:3回(1982年、1985年、1986年)=史上最多
首位打者:5回(1981年 - 1983年、1985年、1986年)
本塁打王:5回(1982年、1985年、1986年、1990年、1991年)
打点王:5回(1982年、1985年、1986年、1989年、1990年)

現中日ドラゴンズ監督・落合博満の選手時代の成績だ。
どこに出しても恥ずかしくない数字が並んでいる。同等はいても、打者として
彼を上回る実績を残した選手はいない。
多くの人がイチロー、イチローと騒ぐが、ヒットならいつでも打てる技術と、
その気になればホームランだって楽に打ってしまうバッティング…打撃術では
落合のほうがはるかに上だと思っている。
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…なのに、おととし、去年と2年連続、わずか1票差で殿堂入りを逃がした。
そのつど、そんなバカな話があるかと、書いてきた。
名古屋ではどうだったか知らないが、全国的には2年とも大した“ニュース”に
ならなかった。

ドラゴンズ・ファンでもないし、落合が特別好きなわけでもない。
しかし、このニュースを聞いたとき、プロ野球の取材に携わった者の一人として、
猛烈に恥ずかしい思いと怒りを感じた。

殿堂入りの選手は、取材経験の豊富な野球記者の投票によって選ばれるのだが、
こんなことになるのは彼らが“好き・嫌い”を基準に投票しているからだ。
現役時代、報道陣に評判が悪かった人は不利になる。
3年目の今年も同じことを書くのだが、日本では唯一の400勝投手、金田正一も
選ばれる資格を得た1年目には殿堂入りできなかった。
外国メディアは日本の野球殿堂入りに関心がないからいいが、わがスポーツ・
ジャーナリズムの程度の低さは目を覆いたくなるほどだ。

去年の同じ時期に書いた記事の最後をこう締めくくっている。

落合は、去年圧倒的な得票で殿堂入りしていなければいけなかったのに、
子供っぽい記者たちの犠牲になってしまった。気の毒に。
同じ仕事をしてきた者の一人として恥ずかしい限りだ。

今年1年、にこやかに接してみるか。ハハハ。

落合が、昨シーズン、報道陣とどう付き合ったか知らないが、今年は必要な票数を
30票ほど上回ってめでたく選出された。
新聞に出ていた「いつかもらえればいいなと思っていたけど、こんなに早く表彰されて
戸惑っているのが本音です」という落合の談話にホッとした。記者たちの幼さにくらべ
落合の方がずっと“大人”…ということだ。
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by toruiwa2010 | 2016-01-10 08:32 | メジャー&野球全般 | Comments(7)
土曜日に日本シリーズが始まり、現地時間の昨日、ワールド・シリーズが開幕しました。
シリーズ史上2番目に遅い開幕です。最も遅かったのは2009年の“10月28日”です。
WBCがあって公式戦の開幕が遅れたせいだったと記憶します。そう、ヤンキースが優勝し、
松井秀喜が大活躍してMVPになった年です。第6戦で決着したのが11月4日でした。
2001年のシリーズ第7戦が終わったのも、同じ11月4日です。同時多発テロが起きて、
中断がありました。

たしか、ワールド・チャンピオンが決まった最も遅い日付がこの日のはずです。
今年も7戦まで行くと、プレーするのは11月4日になります。寒いぞお。
カンザス・シティはともかく、メッツの本拠地・ニューヨークは想像するだけでもかなり
やばいと思いますけどねえ。

3ー5戦の舞台になるわけですが、第5戦は11月1日です。試合開始は夜の8時10分。
知りませんよ。ハハハ。

ちなみに、1990年からしか記録が残っていないようですが、これまで、シリーズの試合で
開始時の気温が最も低かったのは1997年のクリーブランドでのvsマーリンズ第4戦の
摂氏3.3度だそうです。10月22日でした。…で、クリーブランドの緯度はニューヨークと
ほとんど変わりません。やっぱりね。
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私はワールド・シリーズを4年間、現地から実況しましたが、決着が最も遅かったのは
1981年(ドジャーズvsヤンキース)で10月28日でした。シーズン中にストライキがあり、
公式戦が前後期に分かれる変則日程になったからです。ロサンゼルスだったせいか寒さは
それほど感じませんでした。

“風通しのいい”放送席で、歯がガチガチ言うほどの寒さに「参ったなあ」と思ったのは
パイレーツとオリオールズが対戦した1979年、ボルチモアでの第1戦でした。
当初、10月9日に予定されていましたが、朝からのどしゃ降りで翌日に順延されました。
当時としては大英断で編成したフジテレビのワールド・シリーズ生中継は“雨の様子”を
実況するだけで終わってしまったのです。ハハハ。

10日の朝、目がさめるとカーテンの外がやけに明るいではありませんか。「よかった」と
思いつつカーテンを開くと…な、な、なんと一面の雪です!しかも、強く降っています。
完全に“まずい”です。シリーズだけでなく、“プライベート”も…

この年の私は100日、80日と2度に分けてアメリカに長期出張し、各地からメジャーを
実況しました。「シリーズは6試合で決着する」と勝手に決めて、1年間苦労をかけた妻を
6戦目の翌日、17日にロスに着く日程で呼んでいました。
1日の順延は移動日に消化するからいいとして、この雪では、今日はもちろん明日だって
やれるかどうか分かりません。ロスで妻の面倒を見てくれる人はいましたが、「初めての
海外で初めて会う人に世話を焼かれても心細いだろう、エライことになったなあ」と、
白い雪を前にして“目の前が真っ暗”でした。ハハハ。

気をもませたあげく、お昼頃雨に変わったあと2時過ぎには完全にやんでくれました。
キーパーたちの大奮闘で予定通り試合が始まったときの喜びは表現のしようがありません。
8時37分に始まった試合は、3時間18分という、シリーズのナイト・ゲームとしての
最長試合(当時)になり、終了直後に時計の針が真上で重なりました。
始まったときでさえ5度しかなかった気温は終わったとき、0度を切っていたでしょう。
アメリカ東部の11月はそれほど寒いということです。
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ちなみに、昨日のシリーズ第1戦は延長14回までもつれ込み、試合時間は5時間9分、
ロイヤルズがサヨナラ勝ちで熱戦に決着をつけたとき、中西部 カンザス・シティの時間は
午前0時18分でした。何も知らなければ、「そんな時間に終わったんだ!」と“普通に”
驚くだけでしょう。
ここで考えなければいけないのは、シリーズの試合開始時間は決まっていることです…
“東部時間”午後8時10分(ごろ)に。

つまり、昨日はカンザス・シティの7時09分(東部の8時10分)でした。
もし、球場がニューヨークのシティ・フィールドだったら終了は1時18分だったのです!
11月2日の午前1時すぎの気温を想像するだけで選手も観客も気の毒に…と思います。
ハハハ。

もう一つちなみに、1979年のワールド・シリーズは7戦までもつれこみ、妻との合流は、
計画より1日遅れになり、勝負事の先行きを見通すことの難しさを痛感させられました。
ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2015-10-29 08:53 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
メジャー・リーグはプレーオフが熱を帯びています。
しかし、残念ですが、田中将大が先発したア・リーグの
ワイルドカード・ゲームでヤンキースが敗れた瞬間、
日本人の活躍を見るチャンスはなくなりました。

そもそも、黒田博樹と松坂大輔が帰国し、ダルビッシュ有が
手術したあとのリハビリで今年の登板がなくなったことで
寂しいシーズンになりました。

2007年オフから始めて多いときは3回に分けて書いてきた
通信簿ですが、今年は1回で終わってしまいます。
楽ですが、嬉しくはありません。
*評価はS、A+、A、A-、B+、B、B-、Cの順です。

B— イチロー (マーリンズ 通算15年目)
153試合 .229(398-91) 出塁率.282 1HR 21打点 31四球・51三振 11盗塁

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日本メディアはが“残り156本”と、まるで、今年中に達成可能だと言わんばかりに
煽った メジャーでの3000安打達成はなりませんでした。
14年間続いた年間100安打にも届きませんでした。
打率、出塁率、安打数、打点、盗塁…あらゆる数字がキャリア・ワーストに終わりました。
2割2分9厘は300打数以上の打者の中で最下位、8月31日以降の打率は.139でした。

普通なら評価は“C”でしょう。
しかし、期待に見合う活躍はできなかったものの、1年を通して、いつでもプレーできる
コンディションをキープした日本人はイチローだけでした。
そして、驚くことに、“153試合”はマーリンズの中でも最多の出場数です。
固定するに違いないと思われた若い外野陣に故障者が出たのがイチローには幸いしました。
ほかにも代打、代走、守備固めで試合に出ました。監督・コーチがベンチを見渡したとき
“スタンバイ完了”でそこにいるのは選手の鑑でしょう。そこを評価しての“B—”です。

改めて、イチローが残した数字を見ると、間もなく42歳になることを考慮したとしても
あまりにも寂しいです。守備での貢献はなかなか数字になって現れませんから余計です。
これでは本人がプレー続行を希望しても、来年、契約してくれるチームはあるだろうか?
きっと、彼がおそらく最後になるだろう“職場”を見つけられるのはキャンプが始まる
3月までずれ込むだろう…と思っていました。

マーリンズがシーズン終了からわずか2日後にオファーしたのはオドロキでした。
報道によれば今年と同じ“1年・200万ドル”の契約のようです。
マーリンズは、使い勝手が良い上に、グラウンド、ベンチ、ロッカーで若手選手にいい
影響を与えてくれるベテランをこれだけの金額で確保できます。
イチローの方も、“根無し草”にならずにすむし、チームメイトとのコミュニケーションが
取れていて居心地の良さを感じている球団でプレーが続けられるメリットがあります。
両者の利害が一致してよかったですね。

MLB3000安打まで残り65本ですか。
仮に今年の打率しか打てなくても、“280打数”ぐらいあれば届きます。
うーん、なかなか微妙な数字です。2月にマーリンズへの入団が決まったときに書いた
「イチローの再就職~さて何打席与えられるか?~」では、“イェリッチ、スタントン、
オズナの3人がケガをしない限り、多くても300ぐらいではないか“と予測しました。
仮に打席数が300あっても、犠打・犠飛や四球をのぞくと打数はちょうど280ぐらいです。
若い3人が1年を通してプレーをしたとき、イチローがもらえるチャンスはその程度です。
それも、あくまで今年と同じ“第4の外野手”のポジションを確保出来たら…の話です。

残り20~30本になれば、アウェーでもファンが背中を押ししてくれるでしょうから、
“レジェンド”ならいけそうな気がしますけどね。いやあ、微妙だわ。

B 田中将大(ヤンキース 3年目)
24試合 12勝7敗 154回 防御率3.51 27四球・139三振 25HR

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去年はひじの故障で球宴以後をほぼ棒に振りました。
2年目の今年は、手術を回避したひじの不安を抱えながら開幕を迎えました。
最初の2試合の内容が悪く、「厳しいシーズンになるなあ」と思いましたが、そこからの
3試合はしっかり投げて安心させてくれました。
しかし、その矢先、“悲報”が飛び込んできました。

“右手首の炎症と前腕の張り”で15日間のDL入り。

復帰登板は6月に入ってからでした。
ケガは責められないし、2年連続で二けた勝利を挙げたのだから“A—”でもいいのですが、
序盤で5週間、戦列を離れた“罪”はまぬがれないでしょう。この間に2,3勝していれば
ブルージェイズに地区優勝を許さなかったかもしれないのですから。
こまかいことを言うと、去年の“5敗”は勝ち星(13)と釣り合いますが、今年の“7敗”は
“12勝”とのバランスが悪すぎます。
終盤で送りバントのときに足を痛めて先発を1回 飛ばした件と合わせて検討した結果、
今年の評価は“B”になりました。

昨シーズン、今シーズンとファンの方々の期待に
応えられていないのでこの悔しい結果、想いを
糧にして来シーズン頑張っていきたいと思います。


シーズン最後の登板を終えたあとの本人のツイートにもそう書かれていました。

肘に負担をかけないピッチング…がテーマになった今年の田中は、ストレートの最速が
151㌔前後になったため、変化球主体の投球にならざるを得ませんでした。
言って見れば“New 田中”の1シーズン目でした。手探りだったはずです。
この経験を踏まえ、来シーズンはさらに進化した田中将大を見せてくれると期待します。

被ホームランの多さを何とかしたいですねえ。

B+ 岩隈久志(マリナーズ 4年目)
20試合 9勝5敗 129回2/3 防御率3.54 21四球・111三振 18HR

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8月中旬のノーヒット・ノーランは見事の一語です。
こういう記録が生まれるときは“もうかった”という審判のジャッジがあったり、味方の
ビッグ・プレーに助けられたりすることが多いのですが、これは100%、岩隈が自分の力で
つかんだ大記録です。

去年は7~8月の投球が強烈でした。
今年も、ケガで休んだあと、復帰戦こそ打ち込まれました(4HR! )が、それからの1ヶ月、
ノーヒッターをふくめて神がかりなピッチングを見せました。たった1試合を除いて…。
8月に入ってから、8回を投げて1失点、7回・3失点、ノーヒッター、7回・2失点と
目を見張る投球が続き、24日のA’s戦も4回まで内野安打1本に抑えていました。
5回に豹変しました。2ベースとフォアボールで二人の走者がいましたが、すでに2アウト、
バッターは9番・・・大丈夫だろうと思ったのですが、そこから5連続安打を浴び、一気に
7点を失ったのです。
何があったのか、今もナゾです。

4月下旬に広背筋をいためて故障者リストに入り、2カ月以上休みました。
7月に復帰し、3ヶ月で9勝4敗ですから、立派な数字です。大記録も達成したのですから
“A-”でもいいのですが、やはり、2ヶ月も戦列を離れたのは大きすぎます。

今シーズンはこれまで以上に“高低”をうまく使っていた気がします。
90㍄(145㌔)前後のストレートと圧倒的な制球で相手打線を封じるピッチングは見ていて
楽しいです。何度も書いている通り、もっと注目を浴びる舞台で投げさせたいですね。

B+ 青木宣親(ジャイアンツ 4年目)
93試合 .287(355-102) 出塁率.353 5HR 26打点 30四球・25三振 14盗塁

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ロイヤルズからワールド・チャンピオンのジャイアンツに移った時点で最も懸念したのは
ポジションがとれるのだろうか…ということでした。去年のワールド・シリーズでは
相手投手が右でも先発から外されることがあり、監督は「SFの球場の広さを考えて」と
説明していました。その球場を本拠地とするチームに移ったのですから苦労するだろうと
思ったのです。

杞憂でした。
開幕から1番・レフトに定着しました。そして、前半は“A+”に値する活躍を見せました。
去年の9月に見せた“4試合で16打数13安打”の大爆発には及びませんが、5月下旬には
“3試合で9安打”を含む5試合連続マルチヒットを打つなど、MLB4年目で自己最高の
成績を残す勢いでした。

好事 魔多し…。2度のデッドボールに泣きました。8月に頭部に受けたデッドボールが
青木の2015シーズンを実質的に終わらせました。

過去3年、私の通信簿で青木につけた評価はA+、A-、Aでした。
今シーズン、彼が残した打率・出塁率・長打率・OPSは3年間の平均とほぼ同じです。
しかし、出場試合数が100以下では高い評価はできません。デッドボールは彼の責任では
ないにしても。

*レドソックスの上原浩治、田澤純一については
ニュース映像以外 見る機会がありませんでした。
数字だけで評価するのは遠慮しておきます。


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by toruiwa2010 | 2015-10-20 09:05 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
日本プロ野球のクライマックス・シリーズはさほど大きな番狂わせもなく、
ペナント・レースを制したホークスとスワローズが日本シリーズに進んだ。
両チーム以外を応援してきた人たちは残念だろうが、特に思い入れがない
私のような一般の野球ファンは「“順当”な結果でなによりだ」と納得する。
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ホークス・工藤公康、スワローズ・真中満、・・・両リーグでペナントを獲り、
ファイナル・ステージでも挑戦者を一方的に下したのはともに新監督だった。
ペナント・レースでは二人ともオーソドックスな采配だったようだ。
奇策を控え、選手を信頼し、実力派の選手の不振は我慢し、育てたい選手の
もたつきには目をつぶる、ローテーションは崩さない、継投はセオリー通り…。
目先の1勝にこだわりがちな“新米”監督には難しいことだが、立派な成果を
もたらした。“1年目”ということを考えたら絶賛に値する采配だった。
彼らに指揮官としての素質ありと見抜いた球団の“眼力”にも拍手だね。

“下剋上”を実現する可能性を一番秘めているのは巨人だと思っていた。
こまかくチェックすればいろいろあるだろうが、絶大な人気と豊富な資金で
あれだけの戦力を集めているのだもの、誰だってそう思う。
しかし、いざ決戦となったら勢いのあるスワローズにものの見事に完敗した。
意外なほどもろい負け方だった。

敗れた巨人の原辰則監督が辞任するそうだ。
1期目の2年はともかく、2期目の10年は長い。戦力はあっても“勝つのが
当り前”と言われるチームを率いるのは精神的負担が大きいと思う。
3年連続で日本一を逃がした。ここで一度身を引くのはいい判断ではないか。
見方はいろいろだが、リーグ優勝7回&日本チャンピオン4回は立派だ。
年齢的にまだチャンスはあると思う。今はゆっくり休んでリフレッシュを。
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噂に過ぎないが…
巨人はいずれは高橋由伸に監督をやらせたいのだという。
で、それまでの“つなぎ”として江川卓が有力だという話も聞く。

噂だけであれこれ言うのもなんだが、江川はいい監督になると思う。
巨人と契約する前プライベートな場で聞いた言葉に同席の豊田泰光とともに
唖然としたことがある。考え方の基本にあるものが我々とはまったく違った。
(このときの言葉は正式に監督に就任したら、“自薦・厳選”に再録する)

通算135勝だが、そんなピッチャーではない。
プロ野球史上の名投手を10人挙げろと言われたら迷わずに“江川”の名を
リストに入れる。 

頭がいいのだと思う。話がうまい。言葉の選択がいいし、整理して話せる。
現役を引退したあと、彼が解説する野球中継はよく見たものだ。

監督になったら、きっとセオリーに忠実な野球をするはずだ。
感情に任せて交代したり、2軍に落としたりすることはないと思う。
“型破り”なピッチャーだったのに、監督としては定石通りの野球だから
面白くないかもしれないが、結果を残すだろう。
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監督ついでに、マリーンズ・伊東勤監督に一言 言っておきたい。

東尾修が週刊朝日最新号にこんなことを書いている。大意は…

6日の最終戦でロッテ・涌井秀章が15勝目を挙げ、最多勝を獲得したが、
10回、137球も投げた。理解に苦しむ。
クライマックス・シリーズ進出を決めていたロッテにとっては消化試合。
ファースト・ステージが10日に始まることを考えたら、投げるにしても
「5回80球」とか、条件をつけるべきだ。

伊東監督は10日の第1戦・先発を伝えたが、涌井本人が「リーグ最終戦で
タイトルを取りたい」と言い、了承したという。

・・・事実だとすれば、こんなアホな話はない。
東尾はほかの選手がどう思うかを心配しているが、そうじゃなかろう。
一選手がチームの成績より個人記録を優先させたいと言い、聞いた監督が
それを認めたということじゃないか。これほどファンをコケにした話はない。
ファースト・ステージを通過したからいいという話でもない。
ああ、ハラタツノリ。

阪神に金本知憲新監督誕生。
選手たちに“アニキ”と慕われているというだけでうまく行くとは思えないが、
まあ、お手並みを拝見しますか。

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by toruiwa2010 | 2015-10-19 08:48 | メジャー&野球全般 | Comments(7)
今年、メジャーの公式戦が最終日を迎えたときワシントン・ナショナルズのハーパーも
マイアミ・マーリンズのゴードンも先発を外れなかった。
なぜそんなことが話題になるかと言えば、二人が激しく首位打者を争っていたからだ。
前日まで1位だったハーパーの.330754に対して、追うゴードンは.330606。
両者の差は0.000148…1毛4糸8忽(こつ)だった。
最終戦、ハーパーは4打数1安打に終わり、同じ4打数で3安打したゴードンに抜かれた。
潔いし、すがすがしい。
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40年近く、MLBを眺めているが、このようなケースで試合を休んでタイトルを取りに行く
選手は滅多に見かけない。少なくとも、監督が選手を先発メンバーから外して“便宜”を
はかるようなことはない。
・・・そう思っていた。

昨シーズンの最終日、アストロズが午前9時に発表した先発メンバーにアルトゥーベの
名前はなかったらしい。しかし、2時間後、ラインナップに載った。
前日まで、彼(.33999)とタイガーズのV.マルチネス(.3369)の差はわずか3厘。
最終日の結果次第で逆転される“可能性”はあったが、アルトゥーベが試合を休んだ場合、
マルチネスは3打数3安打しないと逆転はできなかった。
球団はその“確率”とチーム史上初の首位打者…をてんびんにかけて休ませようとしたが、
アルトゥーベが“潔し”としなかったのだ。
最終戦を最後までプレーしたアルトゥーベは4-2で3打数ノーヒットのマルチネスを
抑えて堂々と首位打者になった。
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“ニュアンス”が違うが、1941年9月28日、レッドソックスのテッド・ウィリアムズが
最終戦を迎えた日、打率は.3996、“切り上げで4割”だった。
ジョー・クローニン監督は「君に任す」と言ったが、ウィリアムズは出場を望んだ。
「最初から最後まで4割を打てないのなら資格がない」と。
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・・・ダブルヘッダーをプレーして8打数6安打だった。
この年のテッド・ウィリアムズの最終打率、4割6厘はMLB史上“最後の4割”だ。
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1978年にMLBの取材を始めてすぐ知ったのが2年前のア・リーグの首位打者争いに
関わるちょっと“苦い”話だった。
カンザスシティ・ロイヤルズのチームメイトだったジョージ・ブレットとハル・マクレー、
そして、ミネソタ・ツインズのロッド・カルーの首位打者争いは両チームが直接対決する
最終戦に持ち込まれた。
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試合開始時には3人とも、タイトルを手にするチャンスがあったが、8回表を終わったとき、
4—2だったカルーはレースから落ちた。マクレーとブレットが3-2だったからだ。
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9回裏、1死から打席に立ったのは3番・ブレットだ。
レフト前の小フライは前進したものの途中で立ちどまったブライの4~5メートル前に落ち、
高くバウンドしてブライの頭を越え、外野を転々とする間にブレットはベースを一周した。
ランニング・ホームラン!

続く4番はネクスト・バッターズ・サークルから一部始終を見ていたマクレーだった。
ショートゴロに終わったマクレーはツインズのダグアウトに向かって卑猥なゼスチャーを
見せたという。

試合後、マクレーはこう語った。

ツインズは力を合わせてブレットに
タイトルをとらせたんだ。動機は差別さ。
(ブレットは白人、マクレーは黒人)


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by toruiwa2010 | 2015-10-16 08:41 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
1996年だったと思います。開幕前に男子テニスのステファン・エドバーグが
「今シーズン限りで現役を引退」と宣言しました。
世界中のトーナメント会場でお別れのセレモニーが行われました。
去年、ヤンキースのデレク・ジーターも同じようなコメントをしてシーズンに
臨みました。多くの都市で相手球団がさまざまな形で彼に敬意を表しました。
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・・・そういうことはあります。
ともに偉大な選手でしたから、「おかしいよ」という声は聞かれませんでした。

しかし、広島戦で中日の山本昌が先発し、打者1人と対戦すると聞いたときは
違和感が否めませんでした。
8月11日で50歳になった現役最年長選手ですが、9月には自分の公式ブログで
引退を表明していました。
49歳25日での勝利など 数々の最年長記録を日本プロ野球史に残した素晴らしい
選手であることに異論は唱える人はいないでしょう。
その経歴にふさわしい引退の舞台を球団が用意するのは当然です。
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しかし、一昨日の広島戦をその舞台にしてはいかんでしょう。
4位だったカープは、勝てばクライマックス・シリーズへの進出が決まるという
大事な試合でした。…ということは、裏を返せば、目の前でその権利を奪われる
かもしれない3位のタイガースにとっても同じように大事な試合だったのです。
聞けば、8月に痛めた人差し指が完治していなかったそうじゃないですか。

ドジャーズのアイク生原氏の熱心な指導で、キャリアを支えることになった
スクリューボールの習得に励んでいた若いころの山本を見ています。
残した業績にもリスペクトを惜しみません。
ですから、彼を責めるつもりはまったくありませんが、コンディション不良の
選手を“儀式”のマウンドに送ったドラゴンズは非難されてしかるべきです。
自分たちの運命がかかった試合を傍観するしかなかった阪神に失礼な話です。
万一、広島の1番・丸がホームラン打ったり、ヒットやフォアボールで出塁し、
後続の攻撃でホームを踏んだりして、それが決勝点になったりしていたら…
そう考えると、ぞっとします。

球団には“公式戦”の意味をしっかり考えてほしかったですね。
順位争いにも関係のない、完全な消化試合ならまだ理解できますが、これほど
大事な試合を“セレモニー”の舞台に使うのは非常識な行為です。
不思議なのは、阪神がクレームをつけたという話を聞きません。
「おかしい」と伝えたメディアもなかったようです。
“トラびいき”のデイリーは本当に何も書かなかったのだろうか?そうか。
“幻のホームラン”の件があるからか。触らぬ神に祟りなし?
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言って見れば、“公私混同”だし。ある意味、日本プロ野球の後進性が明るみに…

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by toruiwa2010 | 2015-10-09 08:39 | メジャー&野球全般 | Comments(9)
MLBでは現地時間で今日からプレーオフが始まります。
6地区のうち4地区で最終週まで優勝が決まりませんでした。アメリカン・リーグ西地区で
優勝とワイルド・カード決定戦に駒を進めるチームが確定したのは公式戦の最終日でした。
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最後の1週間で追いついたり、逆転したりすることがよくあるだけにファンは最後まで
手に汗を握ることになるのです。
この興奮を味わうとき、各チームの残り試合数が並んでいることは大事な要素です。
メジャーの日程は、開幕日こそバラバラですが、全チームが10月4日に閉幕することで
完全に足並みが揃っています。そのため、雨で中止になると、翌日 ダブルヘッダーにする、
事情が許せば旅行日をつぶしてしまう…さまざまな方法で試合を消化していきます。
9月を迎えるころには各チームの試合数の差は、あっても1試合ぐらいになっています。

日本のプロ野球ではあまりダブルヘッダーをやらなくなりました。よくわかりませんが、
その理由は“儲けそこなう”からでしょうかね?
気持ちは分からなくもありませんが、消化試合数に大きな差がつき、その結果 ペナント・
レースの全貌が見えにくくなることもあるのですから厄介です。
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分かりやすくするために、9月2日終了現在のセ・リーグの順位表を見てください。
各チーム、残り試合が30を切って混戦でした。
日本ではクライマックス・シリーズという“魔訶不思議な”システムがあって3位までに
入ることが重要ですが、この時点で1位から4位までの差が3.5ゲームでした。しかし、
CSに出場するチャンスがある4チームの間で消化試合数の差が最大“7”!
1ヶ月の間にどうにか“調整”されましたが、どこかに“無理”があったはずです。
MLBにならって、そのつど横並びになるようにしていれば、避けられるのに。
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もっとも、日本では全チームが144試合を戦います。必ず。
一方、MLBでは 今年、2チームが161試合でシーズンを終えました。
全チームが162試合すべてを消化できなかったのは2011年以来(ナ・リーグ 2チーム)です。
1試合少なかったのはア・リーグのインディアンズとタイガースでした。
9月10~13日に4連戦が予定していましたが、中間の11,12日が雨で中止になったため、
13日にダブルヘッダーを組んで1試合は消化しましたが、14日から閉幕の10月4日まで
両チームが対戦できる日は1日もなく、1試合だけ残ってしまったのです。

消化試合数をできるだけ揃えようとする努力にはビックリするやり方もあります。
2007年開幕直後にクリーブランドで行われる予定だったインディアンズvsマリナーズが
4日連続の雪ですべて中止になりました。
5月と6月の移動日に一試合ずつ消化しましたが、一試合だけ残ってしまいました。
どうしたか?
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9月末にシアトルでの3連戦の2日目をダブルヘッダーにして消化しました。つまり、
インディアンズは有利とされるホームゲームを敵地でプレーしたのです!
大差をつけて首位を走っていましたから、問題はありませんでした。
僅差で首位争いをしているときでも、それしか方法がなければたいしてもめることもなく
インディアンズは試合をしたことでしょう。
もちろん、両チームとも162試合すべてをプレーしました。

この年のインディアンズはもっと“凄いこと”をやってのけています。
マリナーズの試合を中止に追い込んだ大雪はその後もやむ気配がなかったため翌日からの
エンゼルスとの3連戦をなんと、ブリュワーズが遠征に出かけたあとのミルウォーキーで
プレーしたのです!!なんという融通性でしょうか。

今年のインディアンズとタイガースのように、どうしても消化できない試合は、それが
地区優勝やワイルド・カード出場チームの決定に影響しない限り打ち切りになります。
その一試合にタイトルや20勝、200安打がかかる選手がいてもお構いなしです。
ペナント・レースは優勝チームを決めるためにやっているのだから、個人記録は関係ない
というのが彼らの考え方です。
メジャーのこのやり方は合理的で分かりやすいですね。しかも、レギュラー・シーズンが
終わると、2日後にはプレーオフが始まるスムーズな流れがファンの興奮を掻き立てる…
見ていてうらやましい限りです。

個人成績の無視など、日本だったら、きっと愚痴やクレームが聞かれるはずです。
…というか、優勝は決まっているのに残り試合をだらだらと消化したり、極端な場合は
クライマックス・シリーズが始まっているのにほかのチームが“消化試合”をプレーして
いたりする日本野球では起こり得ない話でした。ハハハ。

16試合も残してホークスが優勝を決めたのは9月17日。強すぎました。
しかも、彼らがクライマックス・シリーズで第1戦を戦うのは10月14日です。休養十分?
いや、そういう話じゃないんです。

日程とは無関係ですが、終盤のメジャーでひそかに注目していたのは、フィリーズの
勝ち星が60に届くかどうかでした。
メジャーでは、こんな言い方をすることがあるからです。

どんなに強いチームでも60敗はするものだし、どんなに弱いチームでも60勝はする。
優勝争いをするチームとダメなチームの差は、残りの42試合をどう戦うかで決まる。

創設1年目のニューヨーク・メッツは40勝しかできなかったし、ナショナルズのように
2年連続60勝に届かなかった(2008-09)というケースもありますから、そんなに恥ずかしい
ことでもないでしょうが、少なくとも自慢できることではありません。
ちなみに、フィリーズは最後の9試合を6勝3敗としてトータル64勝をあげました。

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by toruiwa2010 | 2015-10-06 09:09 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
レジェンドが戻って来る!

ドジャースの専属アナ、ヴィン・スカリーが
来年もマイクの前に戻る! この秋には88歳!!
ソフトな声、野球についての知識・情報は膨大、
なめらかなしゃべりは健在…信じられない。
尊敬する二人のアナの一人だ。


1927年11月29日。
ヴィン・スカリーの誕生日です。今年の11月には88歳になります。米寿です。
日本でさえ家族に囲まれ、のんびりと日々を過ごしている年令です。
はじめて会ったのは1978年でした。今から37年前、すでに50歳でした。まさか、
今もまだ現役でいるなどとはまったく想像もしませんでした。11歳も年下の私が
現役を退いて10年もたっているのに…と、ただただ驚嘆します。
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ファンの声に支えられて“入れ歯”をカタカタ言わせながら実況している…のなら
分かります。しかし、高齢者特有のしわがれ声ではなく、相変わらず、聞きやすい
ベルベットのようになめらかな声だし、滑舌にも乱れがありません。言いよどんだり
噛んだりしたのを聞いた記憶もほとんどありません。
実況の合間に挟む、ドジャースに限らずMLBにまつわるエピソードやゴシップ、
長いキャリアで積み上げた野球全般についての情報・知識も聞き逃がせません。

そんなスカリーが来年も実況を続ける!年齢を考えたら“奇跡”です。
1950年、当時 ブルックリン(ニューヨークの南)を本拠地としていたドジャースの
専属アナになってから67シーズン目!
レジェンドの中のレジェンド・アナですからファンが引退を許さないのでしょう。
特にロサンゼルスのファンにとってはチームが移ってきたとき以来のアナですから。

スカリーは古今東西のアナウンサーの中で私が最もリスペクトするアナウンサーでした。
もう一人います。元ニッポン放送の深沢弘アナです。

歯切れのいい明るい声の持ち主でした。
いいスポーツ・アナの条件はさわやかさ、テンポ、スピード感、正確さ、そして、
“ちょっとしたユーモア”だと思っていますが、すべてをクリアしていました。
正確なプレーの実況とユーモアのバランスが絶妙でした。
しかも、“トレードの陰に彼がいた”…などと、しばしばまことしやかに噂されたほど
球界の裏にも通じていました。情報量の豊かさは他の追随を許しませんでした。
日本で、彼を超えるアナはまだ出てきませんね。

夫人の懐妊はめでたいけど

まずいことになったね。
出したくて出したわけではないが、
12-3の7回に8番打者にフォアボール。
ベンチが一番嫌う投球だ。
11勝目を逃がすことはないだろうが、
悪いあと味を残すことになった。


3日(日本時間)のレッドソックス戦に先発したヤンキースの田中将大は1回に1点を
失いました。しかし、味方が2回に8点を奪って逆転、さらに点を重ねて彼が7回の
マウンドに上がったときには12対3と9点のリードをもらっていました。
何度も書いていますが、この場合 投手に求められるのは、1点、2点は構わないから
アウトを増やすことです。田中は6回まで82球を投げていました。7番から始まる
攻撃ですから、少し手こずったって100球を少し超えるぐらい…と踏んでベンチは
送りだしたはずです。

先頭打者をセンター・ライナーに仕留めて1死。
しかし、次の8番・スワイハートを1-2と追い込んだあと 歩かせました。
メジャー・リーグでは、大量リードの場面でのフォアボール、特に 下位打者への
フォアボールをベンチが嫌います。
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「有利なカウントから」、「9番(8番)打者を」、「2割そこそこなのに」・・・ 現地の
実況を聞いていてもよく耳にします。MLBでは行き渡ったセオリーなのでしょう。
フォアボールの瞬間にベンチを出て足早にマウンドに向かうジラルディ監督の顔が
怒りをかみ殺しているように見えたのは考えすぎでしょうか。

それでも、リリーバーがきちんと仕事をすれば傷は浅くてすんだかもしれません。
具合が悪いことに、フォアボールを二つ続けたのです!
そのこと自体は田中のせいではないのですが、“流れ”は最悪でした。使う必要が
なかったはずのブルペンの切り札2枚もマウンドに送ることになってしまいました。
監督・コーチともにはらわたが煮えくり返る気持ちだったのではないでしょうか。

勝ったんだからいいじゃないか…ではすまされません。
「勝ちは勝ちだし、明日は試合がないから彼らも休養できる。しかし、できることなら
使いたくなかった」…試合のあと、監督はそう話しています。
翌日がノーゲームでも、そのあとのヤンキースは26日間に25ゲームがあることを思えば
指揮官として“ブルペンをできるだけ使いたくない”と考えるのは当然です。

一生懸命投げた結果だということは誰も疑わないでしょう。
しかし、同じことを繰り返すと信用を失いかねません。信用できる誰かがMLBではあの
フォアボールをどれだけ嫌うか きちんと話してあげるべきですね。

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by toruiwa2010 | 2015-09-07 08:43 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
高校野球、100年目の記念大会は東海大相模45年ぶりの優勝で幕を閉じた。
打撃の勝利と言うべきか。小笠原の勝ち越しホームランがそうだったように、
全員が素直にバットを振っていた印象がある。
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久しぶりに大会期間を通してじっくり楽しんだ。目についたことをときどきつぶやきながら。
「あれ?」と思うシーンがいくつかあった。プレーだったり審判のジャッジだったり…だ。
同じ感想を持った人がいるかもしれないし、「そんなん、どうでもいいじゃん」と思う人も
いるだろう。どなたも、おつかれさま。

08/09 創成館-天理

天理高校、サヨナラ負け。
すまん、と手をあげたピッチャー、
涙はなかったが口惜しいだろうなあ。
「全力を尽くしたから悔いはない」と
思えるようになるまでどれほどの時間が
必要なのだろうか?

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次の試合で滝川第二にサヨナラ負けした中越のピッチャーはマウンドにうずくまっていた。
球場を覆う大歓声の中で、どんな思いが彼らの脳裏を巡っていたのかと思うと痛ましい。
彼らは、この瞬間のことを人生を通して思い出し続けるのだろう。
願わくば、いつか、“口惜しかったこと”としてではなく楽しかった青春の1ページとして
思い出すようになってほしいと思う。たしか、人の脳はそのように作られていたような。

08/09 滝川第二—中越

1塁ランナーはプロのように両手をあげて
転送を阻止しようと したわけではない。
悪意は感じられなかったが、滑らないのは
投げにくくさせる意図があったのだろう。
学校があのような走塁を指導していたなら
問題だ。
ケガを避けるためにも滑るのが 正解だ。

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滝川のランナーがはるか手前にいるときにセカンドでのフォースプレーは成立していた。
何を考えていたのかは分からない。スピードを緩めて歩くようにベースに向かっていた。
セカンドからのトスを受けたショートはそれを知らない。振り向きざま、転送した球が
ランナーの側頭部を直撃した。
ツイートでは「悪意は感じない」と書いたが、滑るか、姿勢を低くするように学校として
指導していたかどうかの問題は残る。

08/13 早稲田実-広島新庄

清宮君、いい判断で 併殺にした。
しかし、早実ほどの学校なら
ランダンプレーの練習は みっちり
やってるはずだが、今もさっきも
あまりうまくない。 いざとなると
頭の中が真っ白に なるのかなあ。

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無死1塁からのバントが小フライになったとき、1年生の清宮がワンバウンドで捕球して
ダブルプレーにした。いい判断だった。半年前まで中学生だったんだぜ。
しかし、そのあとの挟殺プレーは下手だったのでこのツイートになった。
少し前にも1・3塁からのピッチャー・ゴロで三本間のランダンプレーがあったのだが、
最後はピッチャーがホームベース付近でランナーとぶつかりながら辛うじてアウトにした。

受ける選手に見えるようにボールを高く保持する。
ホームベースから遠い方のベースに追い込む。
他にもランナーがいるときには出来るだけ早くアウトにする。
基本的に投手は参加しない。

高校生以上の野球では基本のプレーだと思うが、もたついていた。
早実は指導者がしっかりした伝統のある名門校だと思うので、びっくりしてつぶやいた。
教育はきっちりやっているのだが、大観衆の中でのプレーになると実践が難しいのだ…と
説明があれば納得する。
ほかのプレーはちゃんとしてるのにね、と“減らず口”は叩かせてもらうが。

08/16 興南-鳥羽

ここまで来ると、監督・主将… みんなすばらしいね。
昔、東海地区の名門高校の監督に取材を申し込んだ。
宿舎で…と言われて訪ねた。
「5分で」と言われた。それでは 充分じゃないし、
言葉足らずはどちらにとってもよくないので
やめましょうと断った。

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いつも思うことだ。
高校野球に限らず、アマチュアスポーツの監督や主将は人間的に中身が豊かそうだ。
生徒とともに厳しい練習をしたことをうかがわせる真っ黒に日焼けした顔の監督たち、
立派な宣誓をした鳥羽のキャプテンを初め、17歳か18歳の少年たちの凛とした賢そうな
顔がすばらしい輝きを放つ。

ツイートに書いたのは経験の中で唯一“残念な”監督だった。
1990年と91年、WOWOWが大阪・朝日放送と組んでハイビジョンの実験放送をした。
私も実況アナとしてWOWOWからただ一人参加して毎日1試合を実況させてもらった。
この監督には 電話をして「明日、実況するのでお話を聞かせていただければ」と伝えると、
「練習後、宿舎に来てくれるなら」と言われ、1時間近くかけて出かけた。

ロビーであいさつを終えたところで「時間がないので5分ですませてほしい」と告げられ
あっけにとられた。試合の前日…という事情は分かるし、朝日の記者でもABCやNHKの
アナでもなく、渡した名刺には“日本衛星放送”という無名の会社が刷り込まれていた。
相手の態度も当然だったのかもしれない。しかし、腹の中は煮えくり返っていた。

08/17 早稲田実―九州国際大付

私が放送席にいたらさっきの外角低めの
“ストライク”は実況できないなあ。
頼むからスローを出さないでくれと祈るしかない。
解説者は「打者には遠くに見えただろう」と言う。
だって、ボールだものね。
審判も技術を磨いてほしい。

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決勝戦の8回裏にも不可解極まる判定があった。
打者に投球が当たったが、判定はストレイクで三振だった。
“逃げなかったからボール”ならまだ分かる。打者の両足とも打席の中にあるのに、なぜ
ストライクゾーンのボールに当たるのか?
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審判のことはメディアもファンもあまり言わない。
“手弁当だから”、“ボランティアだから”厳しいことを言いにくいというのは分かる。
しかし、ファンはことあるごとに「生徒は何年もかけてこの1試合に賭けているんだ」と
言うじゃないか。高校野球のすべてを“きれいごと”でまとめるのはどうだろう。

そして、こんな球をストライクと言われたら野球なんてできやしない…と、選手に代って
書いておく。朝日も優秀な審判の養成・教育にもう少し金を使ったらどうなんだ!とも。

08/19 早稲田実-育英

3表 2,3塁からライトへのヒットで
育英が先取点を挙げた。
このとき、キャッチャーが 投げたマスクは
左打席の中にあった。 遠くに投げないと危ないよ。
主審が注意すべきだね。
もちろん 悪意があったとは思わないが、
名門・早実らしからぬ行為に見えた。

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野球は局面で激しいプレーになることもあるスポーツだから、グラウンドの上はいつも
危険を排除することを考えておくべきだ。
このキャッチャーは先に書いた挟殺プレーのときにもマスクを足元に投げていた。
繰り返すが、早実だけに驚くのだ。

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by toruiwa2010 | 2015-08-21 08:46 | メジャー&野球全般 | Comments(13)
あの 個人的には“重苦しかった”夏からちょうど1年…
“くれぐれも慎重に”を心掛けてつぶやいたから今年は炎上することもなく
甲子園の高校野球が準決勝を迎える。ここ10数年で最も多くの試合を見た。
きっかけが清宮やオコエだったのは少し恥ずかしいが、無心に力いっぱい
プレーする若者たちの躍動を楽しませてもらった。

清宮幸太郎

キヨミヤ、キヨミヤ…と騒ぎすぎだろうと始まる前は冷めた目で見ていたが、
いざ、見てしまうと目が離せない選手だった。
1年生にしては恵まれた体格と1年生にしては落ち着き払った言動に驚く。
たたずまいが、同年代のボールボーイより53歳の和泉監督に近いのさ。
“初めての甲子園”感がどこにもないのがすごい。
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芯でとらえたときの打球の速さに目を見張る。
2本目のホームランには度肝を抜かれた。一口に“弾丸ライナー”と言うが、
あれだけの打球はなかなかお目にかかれるものではないと思う。
2年生、3年生の彼がどんなバッティングを見せるか、今から楽しみだ。
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プロが欲しい素材だから将来は必ずその道に進むだろうが、ファーストしか
守るところがなさそうなのが問題か。強打者が多いポジションだからね。
血筋を考えるとプロの前に早稲田に行くのだろうから、そこでみっちりと
練習して守備能力を磨いておくことを望みたい。

もうひとつ。
父親から「インタビューでは決まりきったことを言うな」と指導されて
いるらしいが、“普通に”すればいい。
「何度もチャンス回ってきた。1本くらい打たないと示しつかないんで」
「人生でも類をみないいい本塁打だった」

高校1年生としては立派だが、だんだん「前よりうまいことを云おう」、
「見出しになるような言葉を」とエスカレートするものだ。
行きつく先は…“イチロー”だ。そんな清宮を期待しない。

オコエ瑠偉

今の段階では清宮以上にオコエに魅力を感じる。
脚と肩だけでもすでにプロで通用するレベルだ。
初めて打ったファースト強襲のヒットで一気にセカンドまで奪った走力や
3回戦の1回に大量失点を防いだ超ファインプレーは圧巻だった。
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メジャーにはウィリー・メイズの“The Catch”と呼ばれるプレーがある。
ワールド・シリーズで飛び出した。
センターの頭上を大飛球が襲った。背走したメイズは向こう向きのまま
“肩越し(over the shoulder)”にこれをグラブに収めた。
オーバーでなく、オコエのプレーも末永くファンの間で熱く語り継がれて
いいと思う。

“守備と足にスランプはない”とよく言われる。少なくとも、今より下手に
なることはない。と言うより、レベルの高いところで教えられればもっと
うまくなるのは間違いない。この人の今後も大いに楽しみだ。
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関東第一と興南の試合後のシーンに胸が熱くなった。
決勝のホームランを放ったオコエと打たれた比屋根が言葉を交わしながら
がっちりと握手をしているのが見えたのだ。
今年見た最高の笑顔、最高の握手だった。すべての競技でこうありたいが、
実際は互いの顔も見ないで握手をすることが多い。いいね、高校野球。

興南・我喜屋監督の談話もよかった。

「敬遠する手もあったが全国を
代表する打者と勝負させたかった。
全力でやり、全力で打たれた。
悔いはない」


かつて、今日だ・松井秀喜を全打席敬遠させた監督もいた。
私は、文句なく我喜屋監督を支持する。

さて、第1試合は11時か。待ち遠しいなあ。
おっと、その前に、9時から岩隈が投げるんだった。
すぐに世界陸上が始まり、追いかけて全米オープン・テニスも始まる。
スポーツ・ファンは忙しいね。
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by toruiwa2010 | 2015-08-19 08:55 | メジャー&野球全般 | Comments(6)