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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2012年 02月 ( 30 )   > この月の画像一覧

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02/28
「めざまし」の司会者交代!大塚キャスターの病状が
芳しくないようだ。三宅正治アナがあとを継ぐ。
スポーツ・アナの後輩が育ったとは言い難いが彼自身、
少し行き詰っているようだからいいかも。
明るさは朝向きだろう。昼帯に移る伊藤アナも降板…
三宅の真価が問われる。
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フジテレビ、朝の看板番組「めざまし」のキャスター陣が4月から変わるようです。
11月から病気療養中だった大塚範一キャスターが正式に降板することになりました。
スポーツ部にいたとき、編成出身の部長から「おい岩佐、いまNHKから引き抜くとしたら
誰がいるんだ?」と聞かれたことがあります。30年近く前の話です。
私が挙げる何人かの名前を聞き流して彼は「俺は大塚がいいと思うんだ」と言いました。
「あの屈託のない笑顔がいい」というのが主な理由です。
アナウンサーの話をしているのに笑顔が基準かい…言葉を失いました。ハハハ。

彼には、編成部の感覚が残っていたのでしょう。そして、その感覚は あながち、大きく
間違ったものではなかったことが、数年後、明らかになりました。
「めざましテレビ」のキャスターとして引き抜かれた大塚がフジテレビの朝の顔として
1994年から18年間、活躍したからです。

たしかに、人懐っこい笑顔は女性視聴者にも好評だったようです。
NHK出身らしいそつのなさに加えて独特の明るさは“時計がわり”の番組にはうってつけ
だったかもしれません。彼の貢献を否定するつもりはありません。
しかし、“成功”を支えたのは、八木亜希子、小島奈津子、高島彩といった歴代女性アナの
アシストだったと、私は思っています。

それはそれとして、まだ63歳…病気が治れば、あのキャラクターを生かした活躍の場は
いくらでもあるはずです。一日でも早い回復を祈ります。
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後任は三宅正治アナになります。
大塚の休養が長引く中で、替わってメイン・キャスターをつとめている伊藤利尋アナが
4月から昼の帯番組に移ると発表されたとき、あれ、「めざまし」は誰がやるんだろう?と
思いました。いろいろ名前が浮かびましたが、三宅は“死角”でした。ハハハ。

最近 絶好調だし、番組でのキャリアも長い軽部真一アナの“昇格”が最もスムーズです。
しかし、朝の番組のメイン司会となるとキャラクターが少し違う気がします。
結果として三宅に落ち着いたところを見ても、たぶん軽部はメインとして仕切る役割より、
脇にいて参加したり“外回り”をやったりする方が性格的に好きなのでしょう。
同期ですし、2人の相性は問題ないと思います。

一時、三宅はテレ朝の森下アナと並んでスポーツ・アナの2トップだと見ていました。
スポーツはオールラウンダーです。フジテレビ史上では、能力も実績もトップでしょう。
キャリアを重ねて更なる“高み”を目指すと期待したのですが、この2年ほど あまりの
多忙のせいか、少し伸び悩んでいる気配がありました。それでも いまの顔ぶれを見れば、
フジテレビに彼を脅かすスポーツ・アナはいません。塩原、青島、吉田、森…担当種目の
多彩さや華やかさで三宅とはくらべられないでしょう。若手の西岡は有望ですが“味”が
出てくるまでにはまだまだ時間がかかります。

要するに、三宅が抜けたあとに懸念があります。
きっと、決定に至るまでには、アナウンサー室、スポーツ部、編成部の首脳陣が集まって
会議を重ねたことでしょう。最終的には、三宅不在でも、種目ごとに割り振れば残りの
アナウンサーで乗り切れると判断したのでしょうが、心配です。
本人は、期待を感じると同時に「えっ、俺がいなくてもスポーツは大丈夫ってこと?」と
少しがっかりしているかもしれません。ハハハ。

器用なアナですから、朝番組にも順応すると思います。
彼の持ち味も明るさです。歯切れのいい声も朝に向いているでしょう。
スタートさえうまく切れれば大丈夫だと思いますが、49歳の彼にアナとしての“真価”を
問われるときがやってきたということでしょうか。

私は50歳の誕生日の直前、WOWOWに出向の辞令をもらいました。
誕生日が同じ三宅は同じ時期に期待されて新しい番組のメインに…。
持って生まれた“星”が違うということか。星座は同じてんびん座だが。ハハハ。

なお、伊藤も「めざまし」を卒業することになりました。
これまで、9時55分からの「知りたがり!」との掛け持ちでしたが、番組の質や内容が
「めざまし」からの“勢い”でやってしまえるものでした。
しかし、日テレとの勝負という“社運”がかかった2時からの新番組はとても掛け持ちで
やれるものではありません。
後輩アナだからではなく、彼のようなタイプのアナは貴重なだけにぜひ成功してほしいと
願っています。

口惜しい記念の日

02/28
2月28日は、40年前に連合赤軍が立てこもる
浅間山荘に機動隊が突入した日だ。ヘリコプターで
山越えして軽井沢に行き1週間ぐらいリポートした。
明日は突入という情報が伝わっていたのに、
ボウリング番組の収録のために帰郷せよの命令を
受けた。あれほど悔しい思いをしたことはない。

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面白がるわけではないのですが、アナウンサーとして現地に行った以上、最後の突入の
場面はぜひリポートしたいと思うのが“人情”でしょう。まさに“うしろ髪”ひかれる
思いで列車に乗ったことを思い出します。
機動隊突入の模様は収録の合間を縫って、ボウリング場のテレビで見ました。ハハハ。

予測が的中した

02/28
NHK「Bizスポ」の堀潤アナが番組から外れる
ことになった。本人がツイッターで報告している。
番組内容の変更に伴って、となっているが
「狙い撃ち」されたのは間違いない。
12月のツイートで政府批判をしていたときに
「危ないぞ」と書いたが、的中してしまった。

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12月12日の夜、NHKのイケメン・堀潤アナが矢継ぎ早に放ったツイートがネット上で
話題になっていました。好奇心旺盛な私(ハハハ)は早速読んでみました。
一般の人が言うならほとんど問題にならない発言でした。しかし、NHKの職員としては
どうなのかと思い、14日に「ちょっと、ヤバイんじゃないの? ~“NHKのイケメン”の
ツイート~」を書きました。bit.ly/tFfZBg

一番“ヤバイ”と思ったのは最後のツイートでした。

国や組織に期待してはだめだ。もうだめだ。
僕らで動こう。僕らで考えよう。僕らでこの国を変えよう。
だって、僕らの国なんだからさ。誰かに任せるのは、もう、
やめよう。
僕らは皆仲間だ。ここでこうして繋がっている皆は、何かに
気が付いたからこうして繋がっている。
だから、僕らが動こう。


私も呟きました。

12/13
数年前「NW9」にヘアスタイルだけを見たら
中村獅童と間違えそうなアナが出ていた。
昨日の彼のツイートに驚く。NHK職員がここまで
モノを言ったことはないと思う。
時間とともに高揚していくのが分かる。
山本太郎や高岡蒼甫のようにならなければいいが。 


テレビもラジオもすべて総務省の監督下にあります。
中でも、予算・決算ともに国会の承認が必要なNHKは 組織として時の政権の“顔色”を
うかがっているのだと思います。ことの是非は別です。
「これはきっと問題になるぞ」と直感しました。上層部は必ず個人より組織をとることを
経験で知っているからです。

個人のアカウントでやったとしても、名前と立場を明かしていたらまずかったでしょうが、
彼は、NHKの公式アカウントで発信したのです。受信料で成り立っているNHKとして
これを放置するはずがないと思いました。
NHKの企業としての特性は彼も入局するときから理解していたはずです。
「これぐらいは大丈夫だろう」と考えたとすれば“浅慮”のソシリはまぬかれません。

前述の記事に書いた私の予測は、この時点で収録が終わっていた正月特番の放送後、
番組からの降板、地方への異動をふくむなんらかの処分が出るのではないか、でした。
時期はずれましたが、不幸にも的中してしまいました。
彼のツイートを読むと“不退転”の決意がうかがえます。すべて、覚悟の上でなんとか
風穴を開けたいと思っての行動なのかもしれません。
だとすれば、後悔はないでしょう。是非、そうであってほしいと思います。

(敬称略)
by toruiwa2010 | 2012-02-29 10:19 | アナウンサー・実況 | Comments(12)
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02/27
WOWOWアカデミー賞中継に高島彩が…。
昨日昼夜の披露宴のあとだ。さすがに疲れている。
女性アナNo1だが、こんな仕事の仕方はダメだ。
靴も合ってないような気がするし、映画は得意分野では
ないのか、自信なさげだ。こんなことは珍しい。
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アカデミー賞中継:テレビで仕事をした経験から、
現地のレッド・カーペット中継に感心する。
大混乱の中にあるはずなのにインタビュアーAからBへ、
実によどみなく「受け渡し」が行われるところが見事だ。


昨日は朝の9時からテレビにかじりついてWOWOWのアカデミー賞中継を見ました。
グラミー賞のときにも書きましたが、アメリカのテレビはセレモニーの中継に関しては
絶対のものを持っていると思います。
スターが会場入りするだけの“レッド・カーペット”を番組にしてしまうのがすごいです。
日本のテレビは逆立ちしてもかないません。どんなにがんばって着こなしたつもりでも、
先祖代々、洋服を着てきた彼らのカッコよさには及ばないのと似ています。似てないか?
ハハハ。

セレモニーの間に、プレゼンター役などでスターたちが席を離れることがあります。
彼らのために代わってその席に座る人が用意されていると聞いてビックリしました。
もちろん、ステージに近い客席が空席なのはテレビを見ていても興ざめです。
改めてアメリカのショウビズの奥深さに感心しました。
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突然、プロデューサーが変わったことでエディ・マーフィーが降板し、“ハプニング”で
司会に決まったビリー・クリスタルのオープニングに期待したのですが、彼にしては 案外、
あっさりした登場の仕方でした。クリスタルなら“犬のぬいぐるみ”で出てくるのでは
ないかと妻が言い、私もそれに一票投じましたが、見事に外れました。ハハハ。

02/27
アカデミー賞中継:イランの作品が外国語映画賞!! 
この辺がアメリカらしいというべきか。


アカデミー授賞式では、数年に一度、“政治”が顔を出すことがあります。
今年は、思いがけない形で出ました。外国語映画賞にイランの「別離」が選ばれたのです。
スピーチの中にもありましたが、「イランを攻撃しよう」という話も出ている中です。
選考過程で政治的意図が働いたとは思いません。平均年齢62歳というアカデミー会員の
懐の深さ、良識というのか、むしろ、政治と映画は別 という当たり前の感覚だったのかも
しれません。
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これは「ヒューゴ」が総ざらいするパターンなのか?
少し、バラけてほしい。それほど、完璧な映画なんて
ありえないのだから。…と思うのは少数派?


途中まで、有力とされていた「ヒューゴの不思議な発明」が候補部門で次々にオスカーを
さらっていきましたから、“総ざらい”になるのかと思いました。
アカデミー会員がどういう意識で選んでいるのか分かりませんが、作品それぞれに優れた
部分はあるはずですから、“一方的”になることは納得いかないのです。

シルクドソレイユ…ステージ・客席・空中まで一つに
まとめきってしまう演出力の凄さに感動する。
グラミーと言い、日本のテレビはまだまだ追いつけない
分野だなあ。これを見たあと、金曜日に日本アカデミー賞
授賞式を見るのは辛いものがある。w。


日本テレビはこの日が本家の授賞式だと知っているはずなのに、なぜ その記憶も新しい
4日後にタイトルからして“パクリもの”感満載の日本アカデミー賞を編成したのか?
考えようによっては ある意味、ものすごいチャレンジャーですが。ハハハ。
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毎年、受賞者のスピーチが楽しみです。「…もらっといてやる」的なスピーチが
ないわけではありませんが、あったとしてもユーモアにみちています。
今年の一番は助演男優賞のクリストファー・プラマーでした。82歳で初の受賞です。
今年が84回目ですからオスカーは84歳です。それを踏まえて、プラマーが 受け取った
オスカー像に向かってしみじみと話しかけたのです。
「俺と2歳しか違わないのに、なぜ今まで出会わなかったんだろう」…しゃれてるわ。
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プレゼンターたちの堂々とした態度も見ものです。
アンジェリーナ・ジョリーが一歩進むたびに脚がモロに見える大胆ドレスで登場。
少しあとで、ミラ・ジョヴォビッチもひとつひとつの動きが注目されていることを十分に
意識した足取りでゆっくりとこれ見よがしにマイクの位置に向かいました。
「どう、私?きれいでしょう?ちゃんと見なさいよ」…
やるやるとは聞いていましたが、ええ、やってくれます。チャンスがあれば、照れずに
自分を最大限売り込む。日本人も真似しなきゃ。
この部分でも日本アカデミー賞は寂しいです。国民性なんて言ってる場合じゃありません。
日本女性のつつましさは大事にしたいですが、表現者としてはもの足りません。

この1年間に亡くなった関係者を悼むコーナー…
演出がシンプルでいい。死者に対するリスペクトに
あふれている。知らない人も多いのに、こみ上げて
くるものがある。日本で、こういうものを見た記憶がない。
卑下しているのではなく事実だ。
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毎年 追悼コーナーがあります。スポーツ界でも芸能・文化の分野でも、欧米人は先輩に
最大限のリスペクトを払います。先達がいて自分たちがいることを心の底から理解して
いるのが伝わってきます。
女性歌手と数人のコーラスによる「What A Wonderful World」に乗せて、スクリーンに
顔写真が出てくるだけです。人柄が表れている美しい写真が集められていました。
いつものことですが、この部分になると鼻の奥がツーンとなります。

業界にファンが多いというマーティン・スコセッシが監督賞を逃がし、「アーティスト」の
ミシェル・アザナヴィシウスが持って行きました。
ここから「アーティスト」に流れて行くのかな?と思ったところ、まさにそうなりました。
どちらも見ていないので評価が正当かどうか分かりません。
…というか、監督の腕前を評価するほどの目は持っていないのです。ハハハ。

主演女優賞はメリル・ストリープに獲らせたい、と思っていました。
映画は未公開なので見ていませんが、そのほうがアカデミー賞らしくなるからです。
私にとって、彼女とジャック・ニコルソンが客席にいないアカデミーはありえません。
ハハハ。
願いがかない、29年ぶり3度の受賞に輝きました。
プレゼンターのコリン・ファースがたった一言でストリープを言い表しました。
「常軌を逸したうまさがある」

それにしても、どんな作品に出ても必ず話題になるストリープはすごい女優です。
ステージに上がってからも「さあ、悪いけど、しばらくは私の時間よ」と言わんばかりに
決して急がず、たっぷりと語りました。あたりを支配するオーラは半端じゃありません。
まさに女優の中の女優ですね。いろいろな意味で女優が目立つアカデミー授賞式でした。
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…女優賞は英国王から英国元首相に渡ったわけだ。
シナリオが完璧だ。


そう、84歳のオスカー像は「英国王のスピーチ」でジョージ6世を演じたファースから
“鉄の女”・サッチャーを演じたストリープに渡ったのです。見事な脚本です。ハハハ。

そして、作品賞は流れに乗って「アーティスト」が獲りました。
「アーティスト」も「ヒューゴ…」も見ていないので何とも言えません。
いずれ見る予定ですが、面白そうですね。
「ヒューゴ…」一色になるかと思ったのですが、途中で完全に流れが変わって、最後は
雪崩を打って“「アーティスト」のための夜”になりました。
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映画業界は頑張っているのでしょうが、毎年、この時期にまだ公開されていない映画が
賞をさらっていくとき、地団太踏むファンがたくさんいることを胸に刻んで更なる努力を。
たぶん、どうやっても難しいのでしょうが。

“やや受け”だったツイート。
監督賞候補のミシェル・アザナヴィシウス・・・
言いにくいとみんな言うが、なに、きゃりー・
ぱみゅぱみゅにくらべたら、どうってことないさ。
ハハハ。

by toruiwa2010 | 2012-02-28 08:56 | 映画が好き | Comments(14)
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戦争が終わり、東京の街でアメリカ兵をたくさん見かけるようになった頃、アメリカ人と
日本人ではやることが逆だ…とよく言われたものです。
たとえば、手招き。日本人は手のひらを下に向けてやるが、アメリカでは逆に上を向けて
“おいでおいで”をするのだ、と。
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お釣りもそうですね。日本人は出された金額からモノの値段を引いて差額を出します。
1万円札で5800円の品を買えば、普通、品物と一緒にお釣りの4200円が出てきます。
あちらの人の思考回路は、モノの値段にいくら足せば出された金額になるか、らしいです。
1ドルのものを買って5ドル紙幣を渡すと、こちらに手のひらを出させ、まずものの値段を
言います。「ワン・ダラー」。そのあと、1ドル札を1枚ずつ重ねながら「トゥー、スリー、
フォー」とカウントしていき、最後の4枚目を重ねるときに「…エンド、ファイブ!」と
高らかに宣言するのです。最初は戸惑いました。

言葉で言えば 動詞と目的語の順番が逆だし、日本ではのこぎりを引いてものを切り、
アメリカののこぎりは押して切るようになっています。
日本では月曜の次が火曜ですが、アメリカでは火曜の前が月曜…冗談ですが。ハハハ。

犬はワンワン、猫はニャーニャー、鶏がときを告げる声はコケコッコー…
子供のころからしっかり刷り込まれているせいもあるでしょうが、動物の鳴き声を文字に
したときの日本語には違和感がありません。
中学校で授業が始まった英語の時間にbow wow (バウワウ)、meow (ミャウ)、
cock-a-doodle-do(コッカ・ドゥードゥル・ドゥー)…そう 鳴くのだと習ったときには
違和感がありました。動物たちは“共通語”で話しているのに、人間がそれぞれの言語に
勝手に“翻訳”して違う言葉にするのはどうなんでしょうか?ハハハ。
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英語と日本語…話す民族が違うのですから同じものを表現するとき感覚が大きく
違うのは当然のことだと思います。
Ichiro got green light と書かれている記事を目にすることやアナウンサーが
しゃべるのを聞くことがあります。
「イチローはいつでも(次の塁に向かって)スタートしていい」ことを意味しています。
Ggreen light は“青信号”のことです。ゴー・サインと置き換えてもいいでしょう。
グリーンなのに青…最初は混乱します。ハハハ。
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彼らにはあの色が緑色に見えるらしいです。
二つ並べれば、どちらも“まごうことなき”青です。
青い目をした彼らは色素の関係?で太陽光に弱く、サングラスが不可欠だと聞きました。
黒目の日本人と青い瞳をもつ彼らでは同じものが違う色に見えるのでしょうか?
白人の中には目の色が緑色のGreen eyes の持ち主がいます。確かに緑色です。
じゃあ、君たちにとって、青と緑はどう区別されているんだい、と聞きたいです。
この際、嫉妬深い女性のGreen eyesはこの際、横に置いておきましょう。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-02-27 09:18 | 岩佐徹的考察 | Comments(5)
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インターネット

フジテレビでアナウンサーとして仕事をしていたのは1963年から1982年2月までです。
その頃の情報源は、海外(主にアメリカ)の新聞・雑誌でした。しかし、洋書屋に行って
雑誌を買っても ほとんどが船便でしたから、書かれているのは2ヶ月以上前のことです。
情報として使おうとするときには大きな時差ができていて、絶望的になりました。

外信部に送られてくる通信社からの外電を参考にした時期があります。しかし、外信部は
用のないスポーツ記事は捨ててしまいますから、そこに張り付いていないといけません。
いくら若くてもそれほど暇はないので困っているとき、部屋の隅に英語の新聞が山積みに
なっているのに気付きました。ニューヨーク支局から送られていたNYタイムズなどです。
その中から、スポーツ・セクションだけをもらうようにしました。
“時差”はだいぶ解消されましたが、ほしい情報がすべて得られたわけではありません。
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WOWOWに出向してからの情報に対する“飢餓感”はもっと深刻なものでした。
テニス、サッカー、ゴルフ、ボクシングなど、担当する種目についての日本語の情報が
極端に少なかったからです。そこで、WOWOWの仕事を手伝ってくれるニューヨークの
ある事務所に頼んで NY タイムズ、NYポストから切り抜きをしてもらいました。

一方で 日本の雑誌や新聞にはほとんど目を通していませんでした。
海外の雑誌に載った記事が、提携している日本の雑誌に転載されることがありますから、
下手をすると、同じ情報を視聴者と“共有”してしまう可能性があるからです。
一般の人がアクセスする可能性ができるだけ少ないソースを探すことにこだわりました。
結構しつこい性格がここにも表れています。しかし、得意になってしゃべっても、すでに
広く知られている話だったら恥ずかしいです。「その話どこかで読んだぞ」と言われるのは
何があっても避けたいのです。プロの意地。ハハハ。

インターネットがどんなものか、初めて知ったのは'95年ごろだったと思います。
今でこそWOWOWに限らす大企業ならどこでも全社員にパソコンが支給されていますが、
当時は“フロアに1、2台”しかありませんでした。
週刊誌などでインターネットについての記事を読むと、「アクセスする人はまだ少ないが、
情報は無尽蔵」などと書いてありました。できるだけ人が知らないソースからの情報を
収集したい私には、のどから手が出るほどの情報源だと確信しました。
「手書きの方が早い」とワープロさえ拒否していた私のパソコンへの挑戦が始まりました。
56歳の手習い…。ハハハ。

若い社員に頭を下げて、パソコンからのアクセス方法を習いました。
こまかい仕組みを聞いてもサッパリでした。“用語”が分からないのです。
Aが理解できていないのにBに進まれると混乱するばかりです。とりあえず応用編は無視、
インターネットに入るためには、どのキーをどの順番で押していけばいいのかという形で
教えてもらいました。

かなり苦労した末、なんとか基本をマスターして 毎日パソコンの前に座り込みました。
数少ないパソコンは、本来 会社の事務処理用のもので、こちらはいわば邪魔者です。
よく使う社員が席をはずした隙や昼休みを狙ったものです。
使い始めてすぐ「これはすごいものだ」と分かり、ほどなく自分のパソコンを買って、
いよいよ本格的なネット生活がスタートしました。

もちろん、今の“物差し”で考えたら当時のネットに出ていた情報量は僅かなものでした。
たとえば、セリエAに関する英語の記事は簡単なものしかなく、参考になりそうなものは
イタリア語ばかり…。宝の山を前にして何もできなのか、と口惜しい思いをしました。
今は セリエもリーガも各チームが英語バージョンのサイトを作っています。担当アナが
情報不足に悩むこともないでしょう。逆に目を通しておくべき情報を取捨選択しなければ
いけない時代かもしれません。でも、それは“ぜいたく”というものでしょう。ハハハ。
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言うまでもなく、インターネットの素晴らしさは、いながらにして、行ったこともない
世界の果てにある情報源にでも、時差なしで到達できて、タダで見られることです。
ウィキリークスは行き過ぎだと思いますが、“フリーな情報”は貴重なものです。
エレクトロニクスの急速な進歩で世界はますます小さくなっています。いまでは、大きな
トーナメントや試合なら、リアルタイムで動きが分かるのですから驚くばかりです。

私の現役生活最後のころは、ネットの進歩と、一般の人が情報源にアクセスする度合いの
バランスが絶妙だったと思います。インターネットで見つけた小ネタをテレビで話しても
「そんなの知ってるよ」と言われることはほとんどありませんでした。

現在の事情は知りませんが、例えばサッカーのUCL、ユーロ、ワールドカップなどでは
メディアだけがアクセスを許されるサイトがあるので助かりました。一般の人は知らない
情報として話せるからです。

日常生活にもビジネスにもインターネットは不可欠のものになってきました。
“ぜいたくだ”と書いたばかりですが、誰でもネットの情報にアクセスできる今の時代は
アナウンサーにとっては厄介なのかもしれません。
ネット情報を探る作業が“視聴者に提供するため”という本来の目的ではなく、“視聴者が
知っている可能性がある情報を知らないとまずいからチェックする“というネガティブな
動機に変わってしまうからです。ディフェンシブと言うべきかもしれません。ハハハ。

つづく・・
by toruiwa2010 | 2012-02-26 09:03 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(2)
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・・・つづき

言葉の省略とは意味が違いますが、センテンスを短くすると伝わりやすいと思います。
「WOWOWの岩佐ですが なにか?」という自費出版の本を書いて、友人や希望される
視聴者に配ったときアドバイスをもらいました。
出版社勤務の経験がある友人から「ひとつひとつの文章が長すぎる」と言われたのです。
一瞬ムッとしましたが、読み直してみると、短くできるところを意味もなくつなげている
ところが多いことに気づかされました。無駄に長い…最低です。ハハハ。

たとえば、フジテレビ入社試験のところにこう書いています。

数日後に行われた、簡単な原稿を読むだけの1次音声テストでは、
控え室で目を通すと、「只管」という文字があって、これをどう読むのか
分からず、あせりました。


今なら、こう書きます。

数日後に1次音声テストが行われました。簡単な原稿を読むだけですが、
控室で目を通すとその中に「只管」という文字があって、焦りました。
どう読むのか分からなかったのです。


「たいして変わらない」などとは言わないでください。ハハハ。
明らかに違いがあって、あとの文章の方がずっと頭に入りやすいと思います。
文章は目の前に文字がありますが、テレビやラジオでアナウンサーが話すことは文字で
確認できません。長くなると、主語と述語の関係や全体の流れが分かりにくくなるのです。
センテンスを短くすれば、それぞれの文章の中で“完結”するので、全体も理解しやすく
なるのだと思います。
このことは、同じことを伝えるのでも、プロなら言葉数を少なく、というアナウンサーの
あるべき姿とも合致します。

ブログでも、ここ数年の記事はできるだけセンテンスを短くするように努力しています。
記事全体は相変わらず長いままですが。ハハハ。
毎日 やっていると、やがて文章を短く“きざむ”作業が楽しくなるから面白いものです。
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ツイッターを始めてからは 言葉の省略とセンテンスを短くすることが一つになりました。

私のツイートは長いのが特徴です。せっかくつぶやく以上中身のあるきちんとしたことを
書こう、と思うわけです。迷惑な人もいるでしょうが気にしません。ハハハ。
つぶやきたいことをとりあえず書いて見る。長くなったら、削る。140文字に収める…
大体、そんな作業です。言葉を省略すればセンテンスを短くすることにつながりますし、
全体として文章がスリムになります。150~160文字だった文章をうまく添削して、最後の
「。」でちょうど140文字になったときには快感があります。ハハハ。

ツイートには2種類あるようです。何かが“ひらめいた”瞬間に、その思いを言葉にする
文字通りの呟きと、まとまった意見・感想として世間に“発信”するツイートです。
私の場合はほとんど後者です。文章を整理する作業に時間がかかり、送信したときには
少しタイミングが外れていることが多いのが特徴です。どんな特徴やねん!ハハハ。

話が少し横道にそれますが、“言語”は面白いと思います。
日本語に比べると英語のほうが短い時間により多くの情報を伝えることが出来る…
従来、そう言われてきました。
映画の“吹き替え”を考えると分かりやすいでしょう。
英語のせりふを忠実に日本語に置き換えてvoice over(吹き替え)すると、こぼれます。
日本語のほうを削らないと、俳優はすでに口を閉じているのに、まだセリフが流れてくる、
という珍現象がひんぱんに起きてしまいます。
一定の時間内に伝えられる情報量は圧倒的に英語のほうが多いのです。
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しかし、ツイッターを始めてから今さらのように気付いたのですが、“文字数”で考えると、
逆の現象が起きます。

The Larry King Cardiac Foundation dinner is 3/6 at the Ritz Carlton in DC.
Aretha Franklin is the entertainment. For ticket info LKCF.org
…アメリカの有名なテレビ司会者、ラリー・キングのつぶやきですが、たったこれだけで
138文字もかかっています。

ラリー・キング心臓病財団のディナーは3月6日、DCのカールトン・リッツで開催。
アレサ・フランクリンが唄う。チケットの情報はLKCF機構まで。
…どこか間違っているかもしれませんが、私が訳した日本文は72文字です!

キツネにつままれた気分でした。

ただし、少し考えれば 英語は子音と母音が別々なのに対して日本語には漢字がある上、
ひとつのかな文字にも子音と母音が同居するなど“有利な点”は多いのです。
ツイッターで情報を伝えるとき、日本語は英語よりはるかに少ない文字数でいいのです。
何かを勘違いしているような気もしますが。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-02-25 08:40 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(10)
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02/22
ダルビッシュがキャンプ地に入った。バッテリーは
野手より1週間から10日 早い。
野手がキャンプインするとすぐに打撃練習ができる
ようにするのだ。
打撃投手がいないからエースクラスでもどんどん投げる。
50歳過ぎたコーチも毎日投げる。w

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かつて、新聞やテレビが“キャンプ狂想曲”という見出しを使うことがありました。
それは、南九州や四国で春季キャンプを張る日本のプロ野球チームをめぐるものでした。
話題の高校球児が入団したチームにマスコミやファンが群がる様子を指しています。
数十年ぶりにその言葉を使いたくなる光景が、今度は海外で展開されています。
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高額の入札金+高額複数年契約でテキサス・レンジャーズに入団したダルビッシュの
キャンプがアリゾナで始まりました。 
私がメジャーのキャンプを取材したのは1970年代の終わりのことですが、そのころは
日本からのメディアでも楽に主力選手たちのインタビューをとれたものです。
レンジャーズのキャンプ地、アリゾナ州サプライズは状況が大きく違うようです。
日本から集まったメディアやテレビ・カメラの数を見て、レンジャーズの選手は去年の
ワールド・シリーズを思い出しているのではないでしょうか。ハハハ。

日本プロ野球を20数年取材した経験から見ると、ダルビッシュとマスコミの関係性が
実に興味深いです。ポスティングのころから、明らかに、徹底的にマスコミとの接触を
避けていたからです。離婚問題があったからでしょうが、それだけではなさそうです。
彼は1年目の今年に賭けているのだと思います。だから邪魔をしないでほしい、と。
渡米の途中、ロサンゼルの空港で報道陣の問いに答えることを“断固”拒否した姿勢に
決意の固さを感じました。
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ダルビッシュ本人はまったく浮き足立つことなく、マイペースで初日を終えたようです。
取材陣の間で“抜け駆け”禁止の紳士協定ができているようですが、守ってほしいです。
節目ごとの代表取材で十分じゃないですか。どうせ、聞くことは同じだし。ハハハ。

岩隈久志、和田毅、青木宣親、川崎宗則…今シーズン 新たに海を渡った選手がいる上に
3番を打つことになったイチロー、注目球団・ヤンキースに移った黒田博樹、復活を目指す
松坂大輔、さらに、所属先が決まらない松井秀喜…取材陣も大変です。

イチローの3番について、“1番”にくらべると打席数が減るから200安打が難しい、と
ばかばかしい報道の仕方をするメディアがありますが、笑ってしまいます。
去年のオフ、ウエッジ監督から「来年は3番を打ってもらう」と言われ、承諾した時点で、
イチローの頭からは200安打への執着がなくなっているはずです。もっと言えば、記録が
途切れたことで気持ちがリセットされていると思います。
第一、3番を打ちながらヒット数にこだわる姿勢を見せたら、首脳陣、チームメイトから
見放されることは間違いありません。
クレバーな男ですから自分が置かれた状況はしっかり理解して今シーズンに臨むでしょう。
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ノンステップ打法…どうですかね?
あの打ち方だと、長打は増えるでしょうが、打率は下がりそうです。
“振り子”なら、下ろした右足でそのままスタートできますが、ノンステップだと左足で
第1歩を踏み出すことになって、これまでより半歩遅れ 内野安打が減るのだと、素人は
考えるのです。ハハハ。

「ドライビングMISSデイジー」90

久しぶりにDVDで「ドライビングMISSデイジー」を見ました。
我が家のテッパン、95点です。
黒人差別が色濃く残っていた時代のアメリカ南部ジョージア州での物語です。
デイジー(ジェシカ・タンディ)は元教師のユダヤ系の白人です。年老いた母の一人暮らしを
心配した息子が黒人の運転手、ホーク(モーガン・フリーマン)を雇います。
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事件らしい事件は起きません。
いやな思いをたくさん経験しているに違いないホークと「自分のことは自分でできる」と
主張する頑固なデイジー…物語は日常的な触れ合いの中でしだいに互いを認めあい、
気持ちを寄り添わせていく様子を描いています。
“差別”は私たちの理解を超えていますが、見たあと 胸にポッと小さな明かりがともった
ような気分になれます。

大好きなモーガン・フリーマンの仕草やセリフの一つ一つに役柄を超えた人間的な深み・
優しさを感じます。
by toruiwa2010 | 2012-02-24 09:03 | メジャー&野球全般 | Comments(10)
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先週の木曜日は久しぶりでフジテレビ時代の仲間と会食しました。
長い付き合いの上に気が合う連中ばかりですから大いに盛り上がりました。
仕事もたくさん一緒にやりました。懐かしい思い出がいっぱいあります。
メンバーのうち2人はスタート当時のF1制作のトップ2でした。
1人は当時 新進気鋭のMディレクター、もう1人は業界最高のYタイムキーパーです。
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私がフジテレビでアナウンサーを辞めて報道に異動したのは1982年でした。
2年後、念願がかなってスポーツ部に移りました。
有難いことに、数人のディレクターがアナウンサーとしての私を買ってくれていました。
スポーツ部員のまま 実況ができる方法はないものかと、いろいろトライしてくれましたが、
アナウンス部の反対が強くて失敗に終わりました。

「プロ野球ニュース」のデスクや野球中継に提供するデータ制作をしながら退屈な日々を
送っていた私をMが引っ張り出してくれたのは1986年のことでした。
毎週月曜日の「プロ野球ニュース」に 海外スポーツの情報を伝えるコーナーを企画して、
司会にモデルのセーラ・ローウェル、コメンテーターに私を推薦してくれたのです。
アナウンス部の抵抗も抑え込んでくれました。ここだけの話ですが、恩人です。ハハハ。

コーナーで紹介した種目の一つに日本ではあまり知られていなかったF1がありました。
番組制作と並行してMは精力的に動き回っていたようです。そのとき、F1の放映権を
どの局も持っていないことを知って獲得したいと考えたのです。
若かったMは野球やバレーは先輩がたくさんいるので自分が腕を振るえるようになるのは
先のことだと分かっていました。誰も手を出していない 新しいイベントを獲得できれば、
優先的にやれると考えたのでしょう。

自分ではどうにもならないことも分かっていますから、Oプロデューサーを動かしました。
事業部から移ってきたベテランです。私も含めて部員の間での評判はあまりよくなかった
男ですが、Mは気にも留めません。ほしいものを手にすればいいのですから。ハハハ。 

FOCA(当時のF1統括組織)のバーニー・エクレストンが来日したのは1986年秋でした。
ジャパンGPを鈴鹿で開催することが決まり、その発表のためでしたが、放映権について
各局と交渉する狙いも持っていました。TBS、NHKを初め、多くの局のプロデューサーが
彼が宿泊するパレス・ホテルに雁首を揃えました。1局ずつ部屋に入って交渉したのです。
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この時代、日本のテレビ局のスポーツ担当者(役員・局長)を散々苦しめた外国人が
3人いた、と書いておきましょう。私の目にはスポーツ界の“3悪人”です。
プリモ・ネビオロ(世界陸連会長:イタリア人)、ルーベンス・アコスタ(世界バレーボール
連盟会長:ブラジル人)、そして、エクレストン(イギリス人)です。好視聴率が見込める
種目のトップだったこの3人に、日本のテレビは散々いたぶられ、いいように金をむしり
取られました。夜ごと ワラ人形に五寸釘を打ち込んだプロデューサーもいたはずです。
ハハハ。

ご承知の通り、権利はフジテレビが獲得しました。
直接 交渉したのはOプロデューサーでしたから彼の“手柄”と言っていいでしょう。
しかし、権利獲得に成功した最大の理由は彼の手腕以外のところにありました。
それは 当時 フジテレビの実質的トップだった鹿内春雄氏から契約金額や年数についての
決定権を与えられていたことです。他局の“交渉人”たちは話が進むたびに上司の判断を
仰ぐための時間が必要でしたから差は歴然だったのです。
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このころのフジテレビは“絶好調”でしたから 資金は潤沢だったはずです。
ヨーロッパではF1中継のホスト・ステーション(開催国の放映権を持っている局)といえば
一定の敬意を持って見られると聞きました。あちらでは、F1は“文化”と考えるからです。
父・信隆氏は箱根に美術館を建てました。春雄氏のDNAにも“文化”にあこがれる血が
とうとうと流れていたのでしょう。「いくらでもいいから獲れ」と命じたようです。

Mは立ち上げの1987年からめでたく担当ディレクターになりました。
本人は「ボンネットも明けたことがないぐらいクルマには興味がなかった」と言いますが、
とことん勉強するタイプですから、いい番組を作ることに貢献しました。
ただし、2年目に新しく就任した2代目Iプロデューサーがあまりにもお粗末でした。
それが気に入らないMにIはずいぶんいじめられました。ええ、私です。
プロデューサーのなんたるかを知らないままなってしまった私は「あれはどうなってる、
これはどうするつもりだ?」と翻弄されました。予算委員会で野党の集中砲火をあびて
困惑していた田中直紀防衛大臣のごとく。ハハハ。
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タイムキーパーの本来の仕事は、番組作りの中で時間を管理することです。しかし、Yは
そこに留まらず“先を行く”仕事をしました。すべての素材を頭に入れ、ディレクターが
ほしいと思う映像を口にすると、どのテープのどこにあるかがすぐに分ってしまうという
“ツワモノ”でした。ディレクターにとってこれほど強力な助っ人はないでしょう。
しかし、よちよち歩きの新米にとっては“煙たい”存在だったに違いありません。彼女の
“愛のむち”に鍛えられたディレクターがスポーツ部にはごろごろいるはずです。ハハハ。

あれから25年が過ぎました。
フジテレビは地上波のF1中継から撤退しました。テレビはいま“冬の時代”に向かって
まっしぐらです。バブルも絶好調も過去の話です。調子がいいときは、視聴率も気にせず、
金はいくらかかってもいい、という姿勢でいい番組を作っていられましたが、もう そんな
時代ではないのです。聞いた限りでは、ほかの地上波も手を挙げていないようですが、
むしろ当然の話です。
フィギュアのときにも、まるで「採算を度外視してでも我々の理想とする中継をやれ」と
言わんばかりの大ブーイングが“一部で”ありましたが、テレビにも事情があるんですよ。
ハハハ。

映画レビュー続報

「はやぶさ…」が興行的には苦戦しているようです。
宇宙探査機の物語だと誤解されているのではないでしょうかね。
どちらかと言えば、はやぶさの長い旅を成功に導いた男たちの
人間模様を描いている作品だと思います。

岩佐徹のランキングでは、2012年のほうがNo1です。
あらためて、強く推薦しておきます。
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by toruiwa2010 | 2012-02-23 08:24 | スポーツ全般 | Comments(15)
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「はやぶさ 遥かなる帰還」90

2003年5月9日、鹿児島県内之浦の宇宙空間観測所に山口教授(渡辺謙)が出勤した。
早朝で建物の中はまだ薄暗かった。人影もない。自分の部屋に向かって歩き始めてすぐ
何かにつまずいた。床に張り巡らされたコードに引っかかったのだ。一瞬 顔をしかめた
山口はすぐにガムテープを取り出してコードを固定した。

午後になると発射場には大勢の報道陣と見学者が集まった。
宇宙探査機はやぶさを搭載したロケット発射の瞬間を見届けるために。

打ち上げは成功した。
「The long journey has just begun」長い旅は始まったばかりです。
発射成功を祝福するNASAのスタッフに山口はそう言った。
そう、はやぶさは3億キロ先の宇宙に浮かぶ小惑星イトカワを目指して往復4年に及ぶ
長い旅の第一歩を踏み出したにすぎない…
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無機質な構築物でしかない“はやぶさ”に賭けた科学者たちのロマン。
最近では珍しく、何度か涙がこみ上げました。
3年前、地球への帰還があれだけ日本中を沸かせたのですから、物語そのものの中に
感動させる要素がふんだんにあります。“真実”だけが持つ重み、強さを感じました。
この映画の一番いいところは、制作者が 観客を泣かすことを狙って作っていないことでは
ないかと思います。実際に起きたことを、小手先を使うことなく地味に積み上げています。
作りものではないよさがあります。それが感動を呼ぶのだと思います。

はやぶさは日本からの指令に従って順調に飛び続け、イトカワに到着しますが、その後は
トラブルが続出して、山口を中心とする科学者・技術者たちを苦しめます。
山口のリーダーシップ、スタッフの間で起きる人間ドラマがうまく描かれています。
とくに、はやぶさを動かすイオンエンジンを担当する2人が対立するシーンは圧巻でした。
チーフの藤中教授(江口洋介)とNEC社員の森内(吉岡秀隆)です。
2人はかつての研究者仲間ですが、はやぶさ帰還のためにはできることをすべてやりたい
科學者・藤中とメーカー社員としての立場がある森内は真っ向から対立します。
最後は力を合わせてはやぶさを危機から救うことになるのですが、両者のやりとりからは
関係者がこのプロジェクトに賭けた熱意がほとばしっているようで胸を打たれました。

渡辺謙も好演ですが、江口・吉岡の演技は見事でした。


「最高の人生をあなたと」80

さっきから メアリーがうつろな目をしてチェアに座りこんで動かない。スピーカーから
夫のスピーチが流れていた。優秀な建築家として贈られた金メダルに対するものだ。
いつもと違うメアリーの様子を 母親も子供たちも心配げな目で見つめていた。
60歳を目の前にしたメアリーには気がかりなことがあったのだ。このところ疲れやすく、
気持ちがすぐれない。なによりも、記憶がところどころ“抜ける”のだ…

いつまでも若いつもりでいても、人はどんなに頑張ってもいずれ老いるのです。
メアリーと夫のアダムは幸せな結婚生活を送ってきたつもりでしたが、些細なことから
大げんかをして別居生活に入ります。
…予告編の雰囲気は、メアリーがアルツハイマーになり、夫がそれにどう向き合うかが
描かれている作品だと思いましたが、アルツハイマーではなかったようです。ハハハ。
とくに欠点はありませんが、“ありがちな”着地の仕方に肩すかしを食った気分でした。


「ドラゴン・タトゥーの女」85

ミカエルに有罪判決が下った。彼が共同経営する雑誌「ミレニアム」に書いた有力実業家、
ヴェンネルストレムを告発する記事が名誉棄損に当たる、とされたのだった。
恋人でもあるエリカにあとを託して職を辞し、失意の日々を送る彼のところに弁護士を
名乗る男から電話がかかった。

スウェーデン有数の実業家、ヘンリック・ヴァンゲルが会いたいと言っているというのだ。
しぶしぶ出向いたミカエルにヘンリックは意外な申し出をした。
40年前に殺されたと思われるメイのハリエットについて 調査してほしいというのだ。
気乗りしなかったミカエルだが、ヘンリックが その見返りとして、ヴェンネルストレムの
不正にかかわる重要な情報を提供すると言われて引き受けることにした。

古い“事件”だけに調査は難航し、ミカエルが助手の必要性を訴えると、ヘンリックの
弁護士が“うってつけ”だと、一人の人物を推薦した。
黒の革ジャンパーに革のパンツ、モヒカン刈り、首筋にタトゥーがあり、唇にも眉にも
ピアスをした女、リスベットだった。
腕利きのハッカー、リスベットの助けを借りたミカエルが事件の真相に迫っていく…
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すでに亡くなったスウェーデンの作家、スティーグ・ラーソンのミレニアム3部作の
第1作「ドラゴン・タトゥーの女」は2年前に母国で映画化され日本で公開されましたが、
今回はハリウッドでリメークされたものです。

ラーソンの原作は英語で読み、スウェーデンで映画化されたものも全部見ました。
この作品は、どうしてもそれとくらべてしまいます。
監督のデヴィッド・フィンチャーがインタビューで「続編を撮るかどうかは観客の動向に
かかっている」と話していましたが、すでに撮ることを決めていると思います。
ハリウッド版は原作の第1部で終わらせずに、第2部の途中までを描いているからです。
フィンチャーはこのあと、第2部の途中から第3部までを撮るはずです。

かなり粗っぽいですが、テンポはこちらの方が速くていいと思いました。
ミカエル役もスウェーデン版よりダニエル・クレイグのほうがカッコイイです。
しかし、リスベットはスウェーデン版のノオミ・ラパスの方が魅力的でした。
原作を読み、スウェーデン版を見ているからついていけますが、一家の“相関図”を
つかめないまま見る人が多くなりそうな予感…。ハハハ。

90 はやぶさ… 感動した 作為のない作り方がいい 江口と吉岡の演技に感銘をうけた
80 最高の人生をあなたと 予想とは違う展開と平凡な“着地”にはぐらかされた
85 ドラゴン・タトゥーの女 スウェーデン版との比較は避けられない トータルで引き分け
by toruiwa2010 | 2012-02-22 09:49 | 映画が好き | Comments(4)
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数日前、ツイッターでのつぶやきを自動的に集めて 電車の遅延、道路の渋滞などを
交通情報として発信するシステムがあるという記事が新聞に出ていました。
まだ、歴史が浅いメディアですから、ツイッターは使い方によってはとても便利ですが、
少しでも間違えると、人間関係がぎすぎすしてしまうこともある“両刃の剣”です。
何度も経験していますからよく分かります。ハハハ。

13日のブログは<勝てなかった 浅田&高橋~フィギュアスケートは終盤~>でした。
80%は4大陸フィギュアについての記事ですが、数日前の「はなまる」に出演していた
大好きな芸人、ほっしゃん。が話していた子供さんのことを最後に書いています。
そのこともふくめたブログの更新情報をツイートしました。

しばらくすると、その更新情報がリツイート(RT)されていました。自分のフォロワーに
特定のツイートを広める作業がRTです。どういう経路か分かりませんが、ほっしゃん。の
アンテナに引っかかったのでしょう。RTした人のIDがhossyanとなっていました。
ツイッターがややこしいのは、だからと言ってほっしゃん。自身とは限らないことです。
“なりすまし”…つまり偽物がいるのです。ハハハ。
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しかし、調べて見てご本人だと分かったのですぐに名刺代わりの挨拶をしておきました。
そのあと、映画「しあわせのパン」を見に行き、始まるまでの時間つぶしにiPhoneで
TLを眺めているとき、画面に彼のアイコンが現れました。私の挨拶への返信でした。
“いわゆる有名人”は何人かフォローしていますが、質問に対しても答えてくれないのが
普通なのに、返信が来て、しかも「子供のころから見ていた…」と書かれていているのに
ビックリです。フジテレビ時代の何かを見たのでしょう。
いくらでも機会があったのに長嶋・王にもサインを求めなかったほどで“ミーハー”では
ないと思っていますが、こういうやりとりは気分がいいものです。人間としての温かみを
感じるからでしょうか。

映画もまったりしていて、穏やかな気持ちで帰宅しました。
しかし、晩ごはんのあとPCを開くと、見てはならないものが目に入ってしまいました。

去年の5月に開かれた世界フィギュアのあと、ツイッターの難しさ・怖さについて2本の
記事を書いたことを覚えている方も多いと思います。ある元スケーターと 彼を応援する
“妙齢の女性”3人とのツイートのやりとりを紹介しました。

1本目は、便利なメディアだけど、一つボタンをかけ間違えるとあらぬ方向に進んでしまう
こともあるから気をつけたいもの…と書きました。
2本目は、元スケーターとのやりとりが終わったと思った翌日、見も知らぬ女性たちから
次々に“襲われた”ことを書きました。最初の2人は、初めは普通のやりとりだったのに
途中でガラッと調子が変わったところが共通しています。3人目は、どうやら私に難癖を
つけるためだけにアカウントをとったようです。やれやれ。ハハハ。
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元スケーターと3人の女性は悪いけどブロックしました。しつこいのは苦手なんです。
女性陣には「ブロックしますが、あと一度だけリプライして結構です」と断った上で。

ツイッターでは、誰かが私に読ませようと思って“@toruiwa+文面”でツイートすると、
読む読まないは別にして私のところに届くようになっています。“ブロック”は、それが
出来ないようにする行為です。おとなげないと言われればその通りですが、これ以上は
関わりたくないと思ったらブロックするのが“あとくされ”がないのです。

常連の方からも“お叱り”を頂きました。何も言わない人の中にも「よせばいいのに」と
思った人が多かったでしょう。面目ないとは思いましたが、覚悟の上でした。ハハハ。

それで、一件落着のつもりでしたが、meyouなどサービスによってはブロックしていても
相手が@toruiwaでツイートすると読めてしまうものがあるとは知りませんでした。
12日に、ほぼ9カ月ぶりで元スケーターのつぶやきに遭遇してしまったのです。

01/12
元職とはいえ、フジTV・WOWWOWの職歴を明かした上で
#figureskate タグを付け、御高説をお話し(お説教とも言う)
するのなら、一定の批判も覚悟でツイートすべきではないか。
批判的リプライを即ブロックするなんて、身勝手・高慢だと
批判されても仕方がない。@toruiwa


放っておけばよかったのですが、あいにく 私はそういう性分ではありません。 ハハハ。
返信しておきました。

02/12
ブロックしたのは、あなたが 私宛てではないものの、
私についてレベルの低いことをつぶやいていたのと、
あなたの当時のアイコンが「面倒臭かった」からですよ。w


…自分のお仲間たちと 私を悪く言いあうツイートをかわしているのを知っていましたし、
彼のアイコンは小刻みに動いてひどく目障りだったのです。ハハハ。
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…そして、映画を見た夜です。またあのアイコンが飛び込んできたのです。
読みにくいかもしれませんが、要するに“問題”の2本の記事を削除しろと求めたうえで
“これが【最後通牒】だ”と言っているのです。背筋がぞっとしました。
削除する必要を感じなかったので放置しておくと、夕方には無視されていることをぼやく
ツイートが出ていました。
そのあとも、仲間内で私を非難し合うやりとりが行われていました。応援者がいることが
うらやましいです。ハハハ。

彼が削除を求める理由の一つに、3人の女性を指すと思われる<“第三者”にも不愉快な
思いをさせているから…>があるようです。
そう言いながら、当該記事のURL(赤線で覆った部分)を何度も添付しているのです。
エキサイト・ブログのアクセス・リポートによれば、URLをたどったとしか思えない人が
それ以後 合わせて1500人以上この二つの記事を読んでいます。
むしろ、それを狙ったんですかね。だとすると、私には彼の思考回路が分かりません。

あるいは、私の悪行を天下に晒したいと思っているのでしょうか。赤線で見えないように
したのは悪かったのかしら?
私は、なんら恥じることはないからいいですが、これでは、改めて3人の女性に不愉快な
思いをさせることになるんじゃないのかなあ。…カオスだ。ハハハ。

2本の記事とコメントを読み返してみると、やりとりが始まる前は彼を評価していたことが
よく分かります。日本人選手の採点がおかしいと騒ぐ一部のスケヲタ連中に理路整然と
解説していることに感心しました。
そして、どうも 初めは“彼女”だと思っていたようです。なぜそう思ったかは今となると
思い出せませんが。ハハハ。

彼が削除を求めている二つの記事でも、関係者のIDなどは“伏せ字”にしています。
それでも、特定できるし、迷惑がかかると主張なさっています。特定できる人物はごく
限られた数でしょうに何を焦っているのでしょうか。要するに、特定されるとまずいのか?
恥ずかしいのか?それなら、そもそもまずいこと、恥ずかしいことを呟かなきゃいいのに。

02/18
「にじいろジーン」:山里亮太を「生理的にダメ」とかいう
女性が多いが、おだまり!と言いたい。変身コーナーを
エンタテインメントにしてしまうこの男の話術、展開して行く
能力はすごいと思う。見た目だけで男を判断する女は決して
幸せにはならない…と言っておく。


土曜日のお昼にそう書きました。
“キモイ”と、評判が悪いと思い込んでいた山ちゃんでしたが、そんなことはないようで、
大勢の人から同意の反応があってビックリしました。
そのうち、本人からも「ありがたきお言葉」というリプライ(返信)もありました。
ほっしゃん。に続いて今度は山ちゃん…私の好きな芸人の傾向が出てますね。ハハハ。

30万突破

大したことではありませんが、19日にトータルのアクセスが
30万件に到達しました。YAHOO! からこちらへ転居したのが
去年の元旦ですから、415日目です。
ありがとうございました。
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フジ>TBS

日曜日の夜9時の枠でフジテレビの「早海さんと呼ばれる日」が
TBS「運命の人」に視聴率で勝ちました。2010年10月期から
始まったドラマ対決で、初めての“快挙”です。
10%をはさんだレベルの低いところでの攻防ですから、まさか
手放しで喜んではいないでしょうが、これはちょっとした事件です。
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by toruiwa2010 | 2012-02-21 09:56 | 岩佐徹的考察 | Comments(10)
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(敬称略)

先週金曜日、東京地裁は大きな決定を下した。
いわゆる“石川議員調書”を証拠として採用しなかったのだ。
手元には朝日新聞しかないから、ほかの大新聞がどう伝えたかは知らない。
もし“証拠採用”だったらもっとでかでかと書きたてたに違いないのに、
朝日夕刊の扱いは1面トップではあっても、控えめなものだった。

これまで「小沢一郎=悪」の図式で報道してきた大マスコミにとっては
きわめて具合の悪い決定だっただろう。事態が自分たちの望まない
方向に進み始めたのだから。
翌日の朝刊に載った続報は1面ながら左側で“天声人語”のすぐ上、
第4項目の扱いだ。第3項目「元寇船眠る海 国史跡に」である。
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“石川調書”とは「小沢の4億円を隠すために政治資金収支報告書への
虚偽記載を小沢に報告し、了承を得た」とするもので、これを根拠に
素人の集りである検察審査会は 本職の検察が不起訴とした小沢一郎を
“強制起訴”に持ち込んだのだ。“強引起訴”と言っていい。

東京地裁がこれを証拠採用しなかった第一の理由は保釈後に受けた
取り調べの模様を石川が隠れて録音したテープにあった。
そこには、検事が脅したりすかしたりしながら話を進めて行く様子が
しっかり記録されていた。
地裁は決定を説明する中で「このような取り調べは違法で認められない」
「供述を覆すことを難しくするような強力な圧力をかけた」ときびしい
批判をしている。
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小沢サイドはまだ警戒を緩めていないようだが、この調書が不採用なら
検察官役の指定弁護士側は立証の根拠を失ったことになる。常識的には
有罪に持ち込むことがきわめて困難になったと考えるべきだろう。
マスメディアは一貫して“小沢は有罪”を国民に刷り込む方向で派手に
書きまくっていたが、遅くとも隠しどりテープがあると分かった時点で
今回のような決定が出ることは覚悟したはずだ。
朝日の扱い方を見ても、最後の最後まで論調は変わらないのだろう。
そして、最終的に無罪の判決が出ても“小沢は悪である”という
“印象操作”を続け、見通しの悪さをわびることは考えにくい。

自民党時代の小沢は大嫌いだった。
傲慢、尊大、権力の亡者、金のにおい、何をするか分からない、
生理的にダメ…多くの人が口にするのと理由はほぼ同じだ。
しかし、この2年で“小沢観”は大きく変わった。
眼を開かせてくれたのは上杉隆を初めとするフリーの記者たちだ。
彼らが伝える情報は一般紙や週刊誌が書くものとは違っていた。
ニコ生での言動などを見るにつけ、小沢を見る目が変わった。

少数意見だろうが、“小沢待望”の気持ちもある。
おそらくよほどのことがなければ実現は無理だろうが。
しかし、少なくとも“小沢=悪”というマスコミの報道姿勢はどこか
おかしいぞ、という思いは強い。なぜ、国民の多くが気づかないまま
それに引きずられているのかと。
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鳩山、菅、野田…民主党の“低タラク”ぶりも小沢待望の気持ちに
拍車をかける。誰ひとり、国民と向き合っていないように見える。
決定的にどこかで間違っているのかもしれない、と思いもするが、
チャンスを与えないまま“勢い”や“流れ”で小沢をつぶすことが
正しい選択とは思わないのだ。

朝日新聞の天声人語も素粒子も決定が出たあと、沈黙している。
会社としての方針が定まらないと何も書けないのか。気の毒に。
そして昨日の「サンデーモーニング」も終了直前のその他のニュースで
軽く触れただけだ。「小沢=悪」の方向なら大きく扱うのに 反対だと
このザマだ。お気をつけ召されよ、おのおのがた。
by toruiwa2010 | 2012-02-20 07:38 | 岩佐徹的考察 | Comments(4)