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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2012年 06月 ( 32 )   > この月の画像一覧

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・・・つづき

東尾修の思考回路


インタビュアーには辛口の豊田泰光さんをはじめから考えていました。
その豊田さんと選手たちのスケジュールをすりあわせて効率よく取材を進めるのは
実に複雑かつ困難なことでした。
選手たちは、それぞれ秋のキャンプに入っていたり、まったくフリーだったり、
トレードされていて、どちらの球団でもなかなか連絡がつかなかったり…一人の
選手をつかまえるのに何日もかかったりしました。
中畑の話を聞くためだけにグアムへ一泊二日で行ったこともありました。

インタビューが始まって、“カモ”や“苦手”を思い出させようと豊田さんが巧みに
仕向ける中で、とぼける選手もいれば、どうしても思い出せない選手もいました。
最後に、私がカメラの横にデータを出したときに選手が見せる、ビックリしたり
納得したりの表情が視聴者に受けたたようです。
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ただし、中には東尾(西武)のように独特の考え方を話す選手もいました。
彼については「Aに対しては13打数2安打の1割5分4厘とカモにしたが、一方、
Bには9打数5安打と苦手だった」というデータがありました。
しかし、そのデータを見た彼は「Aの2安打は“痛い”ところで打たれているから
カモという気がしないし、Bに打たれたのはほとんどが2アウトからとか、あまり
関係ない場面だったと思う」と答えるのでした。

はじめから、データがすべてではないと思っていましたが、選手には選手の思いが
あることをあらためて知り、「数字は必ずしも真実を語らないんだ。この話はいつか
実況するときに使えるぞ」と内心喜んだりしました。ええ、“いつか”とは、自分が
マイクの前に戻る日…のことです。東尾と同じぐらい しぶとい。ハハハ。

二つのコーナーは、昔の仲間に会うと今でも「あれは面白かったね」と思い出話の
中にしばしば出てきます。

“出演”を楽しむ

仲間が忘れていることで、個人的にとても嬉しかったのが「プロ野球ニュース」の
'84年オフ企画として放送した「MONDAY SPORTS WORLD」です。
アメリカを中心に海外のスポーツの結果に、こぼれ話をつけたものと企画もので
まとめたコーナーでした。
メインの司会は、元モデルのセーラに決まったあと、「コメンテーターは岩佐さん、
やってください」と、企画した若手のディレクターが言ってくれたのです。
単に日刊スポーツの名物記者がNGだったからのようですが、私にしてみれば、
またマイクの前に戻れる、スタジオで仕事ができるという喜びでまったく気には
なりませんでした。ハハハ。
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むしろ、ここで問題だったのはアナウンス部が反対する可能性があったことです。
それまでも、「あれほど、しゃべりたがってるんだから」とスポーツ部の仲間たちが
私のために考えてくれたいくつかのアイディアが、「アナウンサーの仕事が減る」、
「若手の芽を摘むことになる」とアナウンス部が反対してダメになっていました。
周囲には、「了見が狭いよなあ」とか「ニュースでは記者や外部の起用も行われて
いるのに、なに寝ぼけたことを言ってるんだ」という声もありました。

しかし、私は 組織を守りたいという彼らの考え方も理解できたのと、常に接触する
アナウンサーたち、かつての仲間とコトを構える気にはどうしてもなれず、その
煮え切らなさが、せっかく担ぎ出そうとしてくれた人たちの気持に水を差す結果に
なったこともあったようです。とことん“ダメ”な奴でした。ハハハ。

そんな懸念を話すと、「分かりました。何とかします」と言って彼は上司を動かして
アナウンス部が所属する編成局のOKを取ってしまいました。
こうなると、しり込みしている場合ではありませんから、積極的に関わりましたが、
それからもいろいろありました。
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まず、スポーツ番組など初めてだからと乗り気ではなさそうだったのをどうにか
口説いてOKしてもらったセーラが、なんと番組スポンサーのライバル会社から
生理用品のCMに出ることが分かりました!
「まずいな、いくらなんでもこれはアウトだろう」と思っていると、どんな手を
使ったのか、彼は社内中を駆け回ってこれもOKにしてしまいました。

スタートしてまもなく、強烈なクレームが来ました。
“大リーグの結果”の中で、1試合1分のダイジェストを流したのですが、当時、
大リーグ中継の権利を持っていた日テレがストップをかけてきたのです。
調べてみると、こちらには突っ張る材料がないことがわかって、以後、目玉だった
大リーグに関しては映像が使えなくなってしまいました。
その後、アメフトなども同じ運命をたどり、扱える映像が制限されるようになって、
状況はかなり厳しかったのですが、なんとかみんなが知恵を出し合って3ヶ月の
オンエアを乗り切りました。

おしゃれなセットにおしゃれなセーラはともかく、ごっつい体つきの解説者たちや
“地味”な私はいささか違和感がありましたが、そんなことはお構いなしに、私は
この3ヶ月を大いに楽しみました。
他人が見れば、おそらく数年ぶりに生き生きしているように見えたことでしょう。

つづく…

最近、このブログを読み始めた方へ

プロフィルでどんなキャリアの持ち主かはお分かりだと思います。
ときどき、毒を含んだ記事がありますから気をつけて下さい。ハハハ。
土・日と休日は原則として「アナウンス論」を連載しています。
過去の記事をアレンジしながら、ナが勝った実況生活を振り返って
アナウンスについての考え方をまとめています。

by toruiwa2010 | 2012-06-30 07:25 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(2)
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悔い改めた打線?

06/26のツイート
NYYvsCLE:黒田がマウンドに上がるが、
インディアンズはスウィッチを含めて左を
9人そろえてきたね。アメリカに渡ってから
覚えたと言う彼のカット気味のボールに
注目しよう。最近5試合は立ち上がりが
安定しているから見るのが楽しみだ。

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1-3回まで2点ずつ…打線が実に理想的な点の取り方で援護してくれました。
黒田の登板のときにこれだけ効果的に得点を重ねてくれたのは2度目でしょうか。
まあ、14回の登板であれだけ苦しい思いをしてきたんですから、たまにはこういう
ことがあってもいいでしょう。見るほうも楽でした。ハハハ。

一番いやな場面は6-0になった直後の4回に先頭の2人を歩かせたところです。
ベンチが最も望まない投球でした。後続を打ちとり、7回までまったく問題のない
ピッチングで役目を果たしました。
5-7回は36球中の28球がストライクでした。点差を考えてどんどん打たせていく
やり方が見事でした。スプリッターがいい所から落ちて効果を発揮していました。
ヤンキースはサバシアとペティットが故障者リストに入りました。2人が戻るまで
黒田にかかる期待は今まで以上に大きくなるはずです。
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友人・生島淳構成「黒田博樹:決めて断つ」を読みましたが、ファンは必読です。
黙々と耐えて投げるタイプの選手だと思っていましたが、意外にそうではないこと、
メジャーに行くときに始まってさんざん悩み、迷ったこと、登板しない中4日間の
過ごし方(ルーティン)、球種や配球の話、ドジャース時代のカーショー投手との
友情物語…など、読み応えがあります。
   *KKベストセラーズ社刊「黒田博樹 決めて断つ」

合格じゃないの?

06/27のツイート
松坂先発の試合が始まる。
「最終試験」になるのかもしれない。前々回の
3-6回、前回の2-5回は文句のない内容だった。
つまり、通用する球は投げているのだ。要は
立ち上がりの制球と肝心のところでの投げ損ない
ということか。

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1回に失点しましたが、バックに足を引っ張られた部分もあり、気の毒でした。
ただ、先頭のロウリーを追い込むまでのボールは素晴らしかったのにファウルで
粘られた末に2ベースを許したのが松坂らしくありませんでした。そこそこ三振が
とれるピッチャーなのに、なかなか空振りさせることができませんでした。
復帰以来の4試合で376球投げていますが、空振りは32回です。
奪三振数が多いダルビッシュはもちろん、三振にはこだわらないタイプの黒田でも
1割以上は空振りさせています。
手術以前の松坂はもっと空振りが多かったと思うのですが。

この試合では6回を投げ切れませんでしたが、1失点ですから“合格”でしょう。
内容がOKです。こういう投球ができればローテーションの一角に残れるはずです。
復帰4戦目で、トンネルの向こうに明かりが見えたと言ってもいいと思います。

大黒柱の風格

2試合続けて尻上がりの好投を見せたダルビッシュが
登板する。122球投げたパドレス戦から中5日だ。
150球でも投げると言ったらしいがあまり頑張り
過ぎないことだ。役割を果たすことだけを心がけるべし。
日中は40度を超えたらしいね。


日中は華氏で105度と言いますから摂氏40度以上だったようです。開始直前でも
39度だったらしいですね。アーリントンは何度か行きましたが、テキサスの暑さは
半端じゃありません。30分ほど取材をして車に戻ったとき、置いてあったカバンの
金具で“やけど"をしたことがあります。窓越しの太陽でもそれだけ威力があります。

その暑さを考えてウォームアップを軽くしたのか、1回はバタバタしました。
ひやっとしたのはカブレラの頭にぶつけたときです。1塁に歩くときのカブレラの
表情からは、「次は黙ってないぞ」という殺気が感じられました。ハハハ。
前回は抑えたフィールダーに今回はやられました。決して会心じゃない当たりが
フェンスに達したり、越えたり、越えそうになったりしていました。この球場は
打球が飛ぶとか飛ばないとかのレベルではありません。ハハハ。
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それでも、5番以下にはヒット1本しか許しませんでした。下位打線はほとんど
“見おろし”で投げていました。慢心はこわいですが、すっかりエースの風格さえ
感じるマウンド上の姿でした。コルビー・ルイスが故障者リストに入りましたから、
実質的にも“大黒柱”ですね。

オールスター出場も現実のものになりそうです。ただし、微妙な問題が一つ。
ダルビッシュの次の登板はおそらく中4日で7月1日、でしょう。
問題はその次です。中4日なら6日ですが、試合のない日が1日あるので7日に
なるのかもしれません。その場合は中2日でオールスター当日を迎えますから、
投げられても1イニングぐらいではないでしょうか。1995年の野茂英雄のように
“話題性”を考えて先発も…という書き飛ばし記事もあるようですが、中2日では
考えられないでしょう。過去5年間を調べても10人のうち、中2日で先発した
ピッチャーはいません。中3日なら3人いますが。
選手思いのワシントン監督+ルイスのDL入りですから、ダルビッシュを中3日で
送り出す可能性はありますね。えーと、まだ選出されてませんでしたね。ハハハ。

変更なし

06/16のツイート
13日:メッツ9-1レイズについてRAディッキーの
1ヒッターは結局そのままになった。
1回にアプトンが3塁に内野安打を放ったが、あれは
エラーではないかと球団が機構にアピールしていた。
記録員のミスと判定されたらノーヒッターと記録される
はずだったが昨日正式に却下された。


6月1日にヨハン・サンタナが球団史上初めてノーヒッターを達成したばかりの
メッツで、今度はR.A.ディッキーが1ヒッターを記録しました。
試合後、球団は、初回にヒットと記録されたアプトンの打球についてMLB機構に
訴えました。「あれはサードのエラーじゃないのか?」と。
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ご存知の通り、アプトンは俊足の選手です。彼の打球は高く弾んで3塁線に飛び、
ライトはアプトンの脚を考えて素手で捕りに行きました。Bang bang play、つまり、
“イチかバチか”でしたが、つかみ損ねたのです。レイズの地元での試合でした。
メジャーでは地元紙の記者が公式記録員を務めるのが普通ですから、“ヒット”と
判定したのは自然だったと思います。

球団がこだわったのは、もちろん、これがエラーならディッキーのノーヒッターが
成立するからです。(エラーがらみで1点取られていますが、関係ありません)
機構の判断次第ではそうなる可能性もあったのですが、“却下”となったのです。

コリンズ監督も「まあ、チャンスがあるから言ってみただけだ。認められるとは
思っていなかったさ」と納得していますから、この件はすでに決着していますが、
これがもし、試合の終盤だったらどうだったか、と考えます。
「“記録”を破るにはクリーンヒットが望ましい…」という考え方があるからです。
  *http://bit.ly/uhuQZm に少し書きました。
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ファン交流会again

東京のメジャー・リーグ・ファンならMLB Café Tokyoをご存知かもしれません。
恵比寿駅近くのカフェです。日本で初めてMLBから公認されているそうです。
ここで、2ヶ月に一度ぐらいのペースで“交流会”が開かれています。
4月末に初めてお邪魔しましたが、食べて飲んで話すだけの気楽な集まりでした。
先週も、お誘いがあったので出かけてきました。
“仲間”が周りにいないと寂しいものでしょうが、ここに行けば、応援する球団は
違っても、“メジャーが好き"の一点でおしゃべりが楽しめます。
興味のある方は、ここで開催の日時など知ることができると思います。
→ https://twitter.com/#!/mlbcafetokyo
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参考になるかも…

1979年はメジャーを追ってほぼ1シーズンをアメリカで過ごしました。
帰国後、週刊ベースボールが増刊号に長い記事を書かせてくれました。
1981年には長嶋茂雄さんをゲストに迎えてワールド・シリーズを伝え、
週刊サンケイにリポートを書きました。
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まとめたものをこちらに収容してあります。
古い話ですが、今のメジャーを楽しむ上で参考になるかもしれません。
よろしかったら、ダウンロードしてお読みください。
読むときは、“サイズ100%”でどうぞ。

URL:http://bit.ly/MnATC8 
ファイル名:‘79大リーグ取材よもやま話

7月2日、火曜日まで、取り出せるはずです。

by toruiwa2010 | 2012-06-29 07:15 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
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06/27のツイート

フジテレビの塚越孝アナが亡くなった。
局のトイレ内で・・・と聞いて嫌な予感がしたが、
「自殺」と伝えているメディアもある。
ニッポン放送から移籍してこれという仕事も
なかったようだから思い悩んだことは想像できる。
悪いニュースが続く母局だが「自殺」だけは
嘘であってほしい。


アナウンサーにもいろいろな人がいるから一概には言えないが、自分のことを
踏まえるなら、プライドは高く、気は小さい…そんな人が多いかもしれない。
フジテレビでアナウンサーをやめ、報道、スポーツと異動しながら、「自分は
ウツになるのではないか」と心配だった。
「アナウンサーとしてやり残したことはありません」と言いきって辞めたものの、
未練はたっぷりだった。スポーツ・アナでも「プロ野球ニュース」などで顔出しを
していれば、世間的にはそれなりにちやほやされることもあって、一応、華やかな
職業だから、その“刺激”がなくなったとき、寂しさに耐えられるのかと。
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報道に移って半年ぐらい経ったとき、原因不明の下痢が長く続き、入院したのだが、
診断は「ストレスによる心身症に近いもの」だった。病院に入ったとたんに下痢は
おさまったのだから、きっとそういうことだったのだろう。
ただ、私の場合は幸いなことに “深刻”な事態にはならなかったが、中には悶々と
思い悩んだ末に自ら命を絶った同業の先輩・後輩がいる。

塚越アナ(正しくは1年前に異動していた)がそうだったのかどうかはわからない。
亡くなった人の胸の内を推しはかるのは難しいことだが、かなり漠然となら、彼の
心境が理解できなくはない。
ニッポン放送(ラジオ)の局アナだったが、ライブドアの買収騒ぎの“あおり”で
2006年に数人の同僚アナと一緒にフジテレビに移籍した。ニッポン放送側の
経済的な“事情”によるものだった。
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厄介なのは、同じアナでも、テレビとラジオでは採用のプロセスから違うことだ。
局によって差はあるものの、3~5秒間“音の空白”があると、放送事故扱いになる
ラジオのスポーツ・アナは休まずにしゃべり続ける。極端に言えば試合のスコアや
ボール・カウントを繰り返ししゃべる。一方、テレビのアナは画面に出ることは
言わない。彼の場合はスポーツではなかったが、しゃべり方や間合いが大きく違う
テレビの仕事に慣れるのにも苦労したと思う。

一方、制作側もテレビ番組で起用するのにためらいがあったはずだ。
そもそも、フジ育ちのアナたちはテレビで起用することを前提にした試験を経て
採用されているが、ラジオのアナはその“ふるい”にかかっていない。
こまかいことは分からないが、ニッポン放送から移籍したアナで目立った活躍を
しているのは「ほこxたて」で“実況”をしている福永一茂アナと「とくダネ」で
リポーターをしていた冨田アナぐらいだ。
塚越アナも一時期、現在「ノンストップ」を放送している枠で顔を出していたが、
違和感は否めなかった。微妙なところが何か違った。

フジの制作スタッフが移籍組だからと言って冷遇していることはないと信じたい。
外部の人間は使っているのだから、才能があり適材なら起用しているはずだ。
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最近は見ないなあ、BS,CSで仕事をしているのかな、と思っていた矢先だった。
ラジオではリスナーにも人気のパーソナリティーだったと聞くし、きっとバリバリ
仕事をしていたのだろう。フジに移るときに、“期待”が膨らんでいたかもしれない。
しかし、仕事が回ってこない。フジ採用のアナたちは自分より後輩でも 超多忙な
スケジュールで仕事をしているのに…。私なら耐えられないだろう。

職場ではストレスがたまる一方だったと想像できる。
結婚していると聞いていたのに「喪主は未定」と書かれているのを見ると、複雑だ。
離婚、あるいは別居中? 職場でたまったストレスが原因で夫婦の間に亀裂が入った
のではないか…と考えてしまう。時計の針を巻き戻せば“ライブドア"に行きつく。
いわば、運命にもてあそばれたようなものだ。
遺書もあったというから“自殺”は間違いではなかったのだろう。
最後までアナでいたかったらしい。異動したが、1年で戻れると思っていたらしい。
希望がかなわないと分かった翌日、死を選んだようだ。痛ましい。
面識はなかったが、冥福を心から祈りたい。
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大相撲実況ではNo1と評価するNHK岩佐英治アナが長く休んだとき、心配したが、
4月に復帰していると聞いてほっとしたが、「のど自慢」の松本和也アナについては
その後の情報がない。1年近く前に彼が休み始めたとき、我々の仕事とストレスの
関係について少し詳しく書いている。
「“心の病”がアナを襲う!~プロセスが想像できる~」 http://t.co/DJCFQeD

NHKの松本アナは、今年初めから日曜日の「ダーウィンが来た!」の
ナレーションに復帰しているようです。よかったですね。(06/30 09:00AM)

by toruiwa2010 | 2012-06-28 07:45 | アナウンサー・実況 | Comments(6)
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“たけなわ”のユーロ2012の準々決勝をみた。…収録で。
いくら"毎日が日曜日“でも、連日 あの時間に起きるなんて、自殺行為だ。ハハハ。
自分がかかわったことがあり、もう一つの母局、WOWOWが放送しているからか、
誰かが言うように、ワールド・カップより、一つずつの試合の中身が濃いような。

ざっとだが、見た感想を。


準々決勝

ポルトガル1-0チェコ  宮沢ミシェル・田中大士

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打っても打ってもネットを揺らすことができなかったクリスチアノ・ロナウドが
体ごと突っ込んでいったヘディングは美しかった。
数年前は精神的に幼いところがあったが、スケールの大きな選手に成長したもんだ。
すでに言われているのだろうが、ふとした瞬間の口元などはトム・クルーズに似た
雰囲気があるね。クルーズのファンは怒るかな。ハハハ。
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田中アナの実況は相変わらず安定している。ただし、テンションが低くないか?
“ワクワク”感に欠けるのだが、きっと考えがあるのだろう。
この人は実況を楽しんでいる。“視聴者とともに”とは感じないが。
NHKでよく話していたころの宮沢はもっとシャープだったような気がする。


ドイツ4-2ギリシャ  野口・久保田光彦
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スコア以上に力の差がある試合だった。ドイツ、強いわ。
若手が次々に頭角を現してくるようだが、伸びるかどうかのカギは使う側にあって、
監督に実戦で起用する決断力があるかどうか、ということじゃないのかな?

どうも、久保田アナの“けたたましさ”には慣れることがない。
サッカーを知っているか、描写が的確かどうか以前の問題だ。
“うるさい”感が先に立って、ともに盛り上がることにならないのは残念だ。
解説者から話を引き出すのではなく"誘導"する感じの聞き方も違和感がある。
この人も楽しんでいる空気はあるのだが、視聴者は置いてきぼりになっている。

野口さんは地味だが、その”普通っぽい”ところがいい。好きな解説者だ。
今回も現地に行っていると分かって嬉しい。


スペイン2-0フランス  奥寺康彦・柄沢晃弘
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前回の覇者だからスペインが勝って“順当”なんだろうが、見ていて、それほど
力の差があるようにも思えなかった。“差”を感じるのは結束力だね。

聞きなれた2人の解説・実況だから違和感がない。
一部の戦術・技術論“かぶれ”のファンが奥寺解説にイチャモンをつけているのを
見かけることがあるが、片腹痛い。長い経験に裏打ちされた解説は分かりやすい。
代表戦や世界レベルのイベントしか見ない視聴者にはこれが“必要十分”な解説だ。
WOWOWがこの人を大事にしてくれるのは嬉しいことだ。

グループ・リーグをたまたま見たときにも同じことを感じたのだが、久しぶりに
聞いた柄沢アナのテンションが以前より低いようだ。
田中アナにも同じ印象を持った。もしかすると、よほど、ヘッドセットの密閉度が
しっかりしているのだろうか?

現役時代、控室で実況を聞き直してみて、自分のテンションが思ったほど上がって
いなかったとき、ヘッドセットをずらしてスタンドの騒音が聞けるようにしたら
いい感じになったことを思い出す。
たまにだが、放送が終わったとき耳が痛くなっているほどしっかり出来たヘッド
セットマイクがある。周囲のノイズを完全にシャットアウトすると欧米では歓声を
低く抑える傾向があるので、密室にいるような錯覚を起こして実況がおとなしく
なってしまうことがある。この二人はベテランだからそんなことではなく、実況の
スタイルを少し変えただけなのかもしれない。

山田泰三アナが東京に帰っているのが残念だ。あとは誰が残っているんだ?
たしか、山田アナは前回大会でスタジオを担当していた。見た目が良くて、口跡も
よかったので、実況を聞きたいと思ったものだ。GLでちらっと聞いたがよかった。
才能のあるアナだと思う。WOWOW的には 年功序列にとらわれず、こういう人に
決勝トーナメントの経験を積ませたらよかったのになあ。


イタリア 0-0(PK:4-2) イングランド 野口・久保田
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ブッフォンに始まってブッフォンで終わった…かな。
マン・オブ・ザ・マッチはピルロになっているが、あの、左手一本で止めた最初の
セーブがこの試合の流れを決めたような気がする。
120分 あれだけ攻めていたんだから、シュートアウトの結果イタリアがSF進出で
よかったんじゃないか。カルチョが好きだから言うわけじゃないけど。ハハハ。

コメンタリーについてはすでに触れたので割愛。
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試合を離れて興味があるのはハワード・ウェブが決勝で主審を務めるかどうかだ。
ユーロ2008を舞台に作られたドキュメンタリー映画「レフェリー 知られざる
サッカーの舞台裏」で取り上げられた審判の一人だ。
2008大会でのGLでポーランドに不利な笛を吹いた。決勝の舞台がワルシャワなら
選ばれることはなかっただろうが、キエフらしいし、イングランドが敗退したから
チャンスは十分ではないだろうか。
Jスポーツであと3回オンエアが予定されている。
金もらってるわけじゃないがサッカー・ファンにはお勧めだ。
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さて、大体分かったから、準決勝・決勝は副音声で見ることにする。
悪気はないんだ。勘弁してくれ。ハハハ。
ポルトガルvsスペインとドイツvsイタリア…かあ。
27時45分ねえ。やっぱり、ナマかなあ
by toruiwa2010 | 2012-06-27 07:16 | サッカー | Comments(11)
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4月期のドラマが続々終わっていきます。
とりあえず見始めたのは8本でしたが、「ハンチョウ 5」、「鍵のかかった部屋」、
「Wの悲劇」、「ATARU」と次々に脱落して行き、最後まで見続けたのは4本です。
ただし、今期のトップは、遅れてスタートしたNHKの「はつ恋」でした。
私なりのランク付けに従って総括しておきます。

90「はつ恋」NHK 伊原剛志、木村佳乃、青木崇高

村上緑(木村)の肝臓にガンが見つかった。手術の難しい場所だった。
夫・潤(青木)はその手術ができる三島匡(伊原)がパリから帰国中であることを知り、
必死に頼み込んだ。
病院で初めて顔を合わせたとき、緑とDr三島の間に微妙な空気が流れた。
富士山のふもとの小さな町の高校時代に2人は付き合っていたのだ。三島が医大に
進んだあと手ひどい別れを告げられたことが緑のトラウマになっていた。

手術は成功した。
緑は優しい夫と可愛いさかりの子供が待つ町に帰った。三島もベースになっている
パリへ戻って行き、それぞれ元通りの生活になるはずだった…
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NHK土曜10時の枠はこれまでも「ハゲタカ」や「外事警察」、「チェイス」などの
意欲的な作品を見せてくれましたが、「はつ恋」も秀作です。

放映中ですから、これ以上は書けませんが、以上を踏まえてここから見始めても、
十分について行けるはずです。ハハハ。
前から好きだった伊原が抑えた演技で好演しています。
主演の3人が、あまり役を作り込まずに演じている気がします。それがいいです。
ただし、第5話からは話が複雑になっていくはずですから、もっと“深い”演技が
求められるかもしれません。


90「もう一度君に、プロポーズ」TBS 竹野内豊、和久井映見、倉科カナ

前ぶれもなく、妻・可南子(和久井)がくも膜下出血で倒れた。
緊急手術で一命を取りとめたが、意識を取り戻した可南子は 夫・波留(竹野内)や
それまで二人で過ごした幸せな日々をまったく覚えていなかった…
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配偶者が記憶を失った夫婦のドラマというコンセプトは以前もあった気がしますが、
苦手なタイプなので少し躊躇がありました。男優の中では好感度の高い竹野内が
主演するので見始めました。長く続かない予感がありましたが、引き込まれました。
演出に無理がなく、雰囲気がすばらしいドラマでした。ハハハ。

最近見たアメリカ映画「君への誓い」は実際にあった話がベースになっていますが、
同じシチュエーションでした。
ドラマの成功を支えていたのは竹野内の存在でしょう。“くどくない”男らしさが
魅力的です。連続ドラマは久しぶりの和久井映見もいい感じでした。
個人的な感想としては、倉科カナと山本祐典が“うるさい”です。ハハハ。


85「リーガル・ハイ」 フジテレビ 堺雅人、新垣結衣、生瀬勝久、小池栄子

正直に書くと、1回目を見て、ギブアップするつもりでした。珍しいことに妻が
2回目も見るというので“付き合い”で見続けたのですが、そこからはまりました。
それも、かなり惹き込まれるように。ハハハ。
そもそも、1回目を見たのだって、もしかしてとんでもなくおしゃれなコメディに
なっているかもしれない、見逃したら後悔する、という“後ろ向き”な理由でした。
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役者が揃ったことが第一の勝因ですかね。
主演の2人はもちろんですが、生瀬や小池、里見浩太朗も“生きて”いました。
堺が作り込んだ古美門弁護士像が強烈でしたから、拒否反応もあったと思います。
本来は、私も苦手なキャラ作りですが、あそこまで行くと…。ハハハ。


80「37歳で医者になった僕」 フジテレビ 草彅剛、水川あさみ、ミムラ

大学病院を舞台に、4人の研修医の目を通す形で医師と患者のあるべき姿を探る…
そんなことがテーマになっているドラマでした。
ありがちですが、ベッドの回転率などを重視して“もうけ主義”に走る教授たちと
理想に燃え過ぎて子供っぽく既存の壁にぶち当たっていく研修医たちという構図が
あからさま過ぎて、辟易するところもありましたが、結構、面白かったです。
主演の3人が好きだからかもしれません。

医療を施すシーンがほとんどないドクターもの…、新しい分野かな。ハハハ。
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「マグマ」WOWOW 尾野真千子、長塚京三、谷原章介、釈由美子

大分の小さな会社日本地熱開発に日本からの撤退を考えている外資系ファンドから
野上妙子(尾野)がやってきた。徹底的なコストカットを念頭に新しい経営方針を
示して行く彼女に社員は反発する。特にかたくなな態度を見せたのは研究一筋の
技術者・御室耕次郎(長塚)とその直属の部下・玉田(甲本雅裕)だった。
間に立つ、社長・安藤幸二(谷原)。

3.11のあと、クリーンなエネルギーとして注目を浴び始めている地熱発電を巡って
裏では政治的な動きも加速していた…
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始まったばかりのWOWOWのドラマがいいと思います。
見ていませんでしたが、「カーネーション」でブレークしている尾野真千子は演技の
うまい女優です。大きな動きをしなくても表現できます。長塚京三との対決する
シーンは火花が散るようです。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2012-06-26 07:43 | ドラマ | Comments(16)
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06/20のツイート
スポニチアネックスに”イチロー 不調で強制休養
「必要とされてなんぼ」“の見出し。アホ抜かせ。
オケージョナル・レストであって、強制休養なんて
ものではないのだ。確かに、これまで少なかったが、
それは、イチローが嫌っていて監督が押し切られて
いただけだ。


休養明け直後の試合で5打数4安打をマークし、一気にメジャー通算2500安打を
達成したあともイチローはよく打っています。休養後の4試合は19-10です。
昨日の試合ではフォアボールを選んでいました。

06/24のツイート
「事件」だ。イチローがフォアボールを選んだ。
敬遠ではないフォアボールはトップに戻ってから初めて、
3番時代の5月7日以来41試合ぶりだ。
見事な記録だが、誰も言わない。2盗に成功し、
続いて狙った3盗は失敗した。ノーアウトで!
それについても誰も言わない。

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5-1とリードした7回表の攻撃でした。常に距離を置いてみているからでしょうか、
私の目には「勝手に野球をやっている」と映りました。私だけならいいです。
首脳陣にも「走ってほしいときに走らず、走らなくていいときに走る」と見えたら
マスマス、ヤバイことになるんじゃないでしょうか。
ファンならいいことだけを言っていればいいと思います。
メディアや評論家は本当の姿を伝え、言うべきことを言わなければいけません。
私は、メディアでも評論家でもないので好きなことを好きなように書いていますが。
ハハハ。

アメリカのスポーツ・メディアは厳しいです。特に高給取りには。まして、新刊の
経済誌「フォーブス」によれば世界39位だと分かったイチローには…。
ウエッジ監督からオケージョナル・レストを与えられた翌日、19日付のシアトルの
地元紙、2紙にそろって似た論調の記事が出ました。
“事情通”に聞くと、レベルの高い記者ではないようですが、気になります。
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イチローをどうする?(Seattle Post)

マリナーズは将来を目指して試合をしている。次に優勝を争うチームになったとき、
しかるべき役割を担ってくれると思える若手を見つけようとしている。30歳以下で
穴を埋められそうな選手が何人かいるのだから、球団はシーズン最後の3ヶ月間、
イチローをどう起用するかを決めるべきだ。
7月のどこかで、残りの2ヶ月間、彼にどれぐらいプレーさせるか決めなければ
ならないだろう。

イチローは“10&5”の権利を持っているから同意なしにトレードはできない。
同意があっても“オーナー”がウンと言わなければGMは実行に移せないと思うが。
関係者と話し合いを始めるのがいいのではないか。
マリナーズでパートタイマーになることを避け、シーズンの終わりを優勝争いする
チームでプレーしたいと彼が言えば、それは誰にとってもいい結論だろう。
もはや、イチローは“everyday player”(常時出場する選手)ではない。少なくとも
マリナーズでは。

カープのケガで時間的余裕はできたから、球団は今すぐ、あるいは今月中に決断を
下さなくてもいい。ただし、トレードのデッドラインがあるし、カープが戻ると、
外野手/DHの数が過剰になるから、それほどの時間はない。イチローがトレードを
受け入れるかどうかの感触を今探っておく必要がある。もし、Noなら、輝かしい
実績を持つ彼の終わりにふさわしいプランを考えなければいけない。

  10&5
  現在のチームに5年以上在籍し、メジャーで10年以上の
  経験を持つ選手は同意なしでトレードできない

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再建中のチームでイチローも同等に扱われるべきときが来た(Seattle Times)

イチローが先発を外れた日、代わってライトに入ったキャスパー・ウエルズは
ランナーを1塁において2ベースヒットを放ち打点を挙げた。前任者が久しく
やれなかったことだ。
1試合では何も言えない。ただし、球団はウエルズに何ができるかを証明させる
チャンスをもう少し与えるべきだろう。イチローを週に2試合休ませてライトに
ウエルズを起用する手もある。

ウエッジ監督であれ誰であれ、野球にかかわっている者なら、シーズンを通して
得点圏打率が2割8分2厘の選手をトップに据えることが勝ち星を増やすとは
考えないものだ。勝ちたいのなら、今すぐにイチローの打順を7番以下に下げ、
毎日プレーさせることをやめるべきだ。
レギュラーのライトを見つけなければいけないが、もうイチローが該当しないのは
明らかではないか。
パワーもなく、この1年半の出塁率が3割前後のイチローの契約を延長するのなら、
この再建の本質とは何なのか?

イチローは今夜にも2500安打を打つだろう。メジャーでの出発が遅かったことを
考えればすごいことだが、誰もその話はしないだろう。マリナーズに責任がある。
勝つためのあらゆる努力をしているし、選手の育成だってやっているとかたくなに
言い張るからだ。

目の前で起きていることに目をつぶって同じことをしていたら、ひどいことになる。
イチローをほかの選手と同じように扱うようにしようじゃないか。

…かなり手厳しいです。2人の記者はイチローの実績を認めた上で書いていますが、
厳しいと思える部分だけを抜き書きしていることと、私の英語力をお忘れなく。

明らかなことが2点あります。

イチローの衰えは隠しようがないこと。
マリナーズはすでに将来に向けて再建を始めていること。


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ひたすら彼を応援するファンたちは、ネガティブな話はそれこそ目・耳をふさいで
やり過ごすのでしょう。しかし、どんな選手にも“終わり”のときは来るのです。
メディアが伝えることだけを信じていると、やがて否応なしに訪れる“現実”に
戸惑うことになります。心の準備はしておいた方が…。ハハハ。

休養直後の試合で4安打し、2500安打も達成したあと、アメリカ人記者の問いに
こう答えています。
「僕に対しては批判もあったが、おかげで僕のハートは燃えさかり、今の僕がある」。
彼が言う批判とは、最近の不振に関するものだけではないのだそうです。

“ほかの選手のように批判を聞かないという方法もあるじゃないか”と聞かれると、
「それが僕のやり方だ」と答え、「野球がエンタテインメントだという人もいるが、
ならば僕は一段上のレベルにしたいんだ。単なるエンタテインメント以上のものが
あると思ってるし」と話しています。

野球に対するアプローチや考え方が伝わります。
一流のアスリートたちには共通していることですが、クールに見えるイチローにも
“意地”に支えられている部分があるようです。
しばらくは意地と年齢からくる衰えとの“せめぎ合い”が続くのでしょう。
マリナーズの球団事情も絡んで、オールスター前後には結論が出そうな気がします。

私の“結論”は彼が10年連続200安打を達成した2010年オフから不変です。
悪いことは言わない。最下位が常連のチームで“パートタイマー”になる屈辱を
味わう前に、優勝争いができるチームに移ってプレーすることを勧めます。
来シーズンなどと言わず、今シーズン途中からでもいいから。
by toruiwa2010 | 2012-06-25 09:46 | メジャー&野球全般 | Comments(9)
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・・・つづき

ようやくスポーツ部へ


ぼやけた記憶しかない2年半のあとの84年夏、スポーツ部への異動できたときの
喜びをお分かりいただけるでしょうか。“心が折れる”前でよかったと思いました。
会社からすれば“わがまま”を言ってアナウンス部を出たのに、またわがままで
「ほかに移りたい」という私には、“ペナルティー的”な異動を命じられても文句を
言える状況ではありませんでしたからね。
入社のころからよく知っている仲間や、スポーツそのものに限りなく近いところに
戻れたことで、心底救われた思いがしたものです。
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丸4年、在籍したスポーツ部での主な仕事は、「プロ野球ニュース」のデスクと
野球中継のデータ作成でした。
「プロ野球ニュース」は入社した時すでに開局5年目のフジテレビでは大人気で、
面接の時になにをやりたいかと聞かれて真っ先に挙げた番組でした。
研修を終えたあと、スポーツ・アナが手薄だったために、1年目から出演できた
こともあって、一度終了し、'76年から再開されたこの番組には、とても愛着が
ありました。

しかし、出演する側ではなく“デスク”ということになると、難しい面があります。
みんなを引っ張っていく上で必要な、“モノをつくる”センスや発想力が決定的に
欠けていてどうしても自信が持てませんでした。
そんな中で、自分では“ヒット”と自負する企画が二つありました。

K&Kウォッチング

1986年は巨人に桑田真澄、西武に清原和博がそれぞれ鳴り物入りで入団した年です。
前年のドラフトの“いきさつ”もあって世間の注目が集まったシーズンでした。
キャンプ期間を通じて、番組の最後に2人のその日の動きをまとめた枠をつくり、
タイトルを「K&Kウォッチング」とすることを提案したところ、ミーティングで
初めて満場一致の賛同を得ました。それまでは“却下”の連続でしたが。ハハハ。
担当者は チームの一日も追わなければならず、さぞかし大変だったと思いますが、
おかげさまでこのコーナーは視聴者からも支持を受けたと確信しています。
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カモと苦手

もうひとつは、ナイター中継用のデータを作っている中から生まれた副産物です。
アメリカの野球中継で画面に出るデータを見て「いいな」と思っていました。
たとえば、ランナーが2塁に進むと、次の打者の「得点圏打率」が出てくる。
さらに、ワイルドピッチで3塁に進むと、「無死または1死3塁の走者を本塁に
かえす率」、そして ピッチャーがピンチを迎えると、「1~3回、4~6回、7~9回の
防御率」などが表示されるという具合です。

「同じことをウチの中継でもやってみたら…」という私の提案にプロデューサーの
ゴーサインが出たのはいいのですが、作業は私がやることになりました。ハハハ。
「プロ野球ニュース」は全球場にアナウンサー、解説者を送りこんでいますから、
作業は、そのスコアシートを手元に集めることから始まります。
集まったスコアシートを2人のアルバイトと私で分析し、整理していくのです。
始めてみると、手間はかかるものの、データ好きの私には結構面白くて はまって
しまいました。やっているうちにその“アイディア”が生まれたのです。

スコアシートが全部そろっていれば、当然、特定のピッチャー対バッターの成績は
簡単に作成できます。ある記事が頭に浮かびました。
当時、東京中日スポーツが、毎年オフになると連載していた「カモと苦手」です。
各チームの主力選手たちがそのシーズン苦手、あるいはカモにした選手のデータを
紹介していて、いつも「おもしろいなあ」と思って読んでいたのです。
「自分たちが入手できるデータを使えば、同じようなことがもっと“テレビ的”に
やれるはず」と考え始め、「AはBをカモに、そのBはCをカモに、さらにCは…」
とつなげて行って、最後の選手がAをカモにしている…という、何十人かの輪が
完成したら面白いかも」と思いついたのです。
あっさりと編集長のOKが出て、当然のごとく 私が担当になりました。ハハハ。
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さあ、それからが大変でした。特にシーズンの終盤は、スコアシートをにらんで、
胃が痛くなるような毎日になりました。
最大のポイントが「輪が完結すること」でしたから、途中までうまく行っても、
最後がうまくつながらなければ、途中からやりなおさないといけないからです。
夏場の時点でうまくつながったと思っていても、そもそも、特定のピッチャーと
バッターの対戦数はそんなに多くありませんから、一度でも 4打数ノーヒットや
5打数4安打があれば、打率が大きく変わり、それまでの“カモ・苦手”が一夜で
簡単に逆転してしまうのです。

何十回もやり直しました。
理想は“最大のカモ、最大の苦手”ばかりでつなぐことですが、そんなにうまくは
行きませんから、少しずつ妥協して、最後に両リーグの輪が8割ぐらいの満足度で
完成したときの喜びは、たとえようもありませんでした。
しかし、これだけではテレビ番組のコーナーにはなりません。シーズンが終わると、
当事者の話を聞くという作業が待っていました。

つづく・・・
by toruiwa2010 | 2012-06-24 08:13 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(0)
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苦手を作っちゃダメだ

06/20のツイート
間もなくヤンキースの試合が始まる。
黒田が7勝目に向かってマウンドに上がる。
最近4試合の投球は安定していてサバシアに次ぐ
先発No2としての貫録も十分だ。
あとは・・・援護だが、打線が爆発するかどうかは
「神頼み」だからなあ。


立ち上がりの黒田の投球は完ぺきでした。
ヤンキースは10連勝していました。打線の援護がなく、5月までは立ち上がりの
不安定な黒田を見続けていただけに逆に不安が募りました。ハハハ。

あまりにもパーフェクトで怖い。

連勝ストッパーにならないことを切に望む。


そうつぶやいてしまいました。
記録が続いているときに放送で触れてはいけないのと同じで、ダメなんですよね、
そういうことをやっては。案の定、やられました。ハハハ。
サブウェイ・シリーズのメッツ戦で黒田の好投から始まったヤンキースの連勝が
止まってしまいました。
前回の対戦でも打たれた3人の選手にこの日もキーになるヒットを許しました。
苦手を作ってはダメということですね。
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これで再び負けが先行しました。
チームは好調ですから、次の登板で早く星を五分に戻したいですね。


“hip up”だったねw

06/21のツイート
8勝4敗、3.57…ダルビッシュは期待以上の成績だ。
Hで6連勝無敗、Aでは2勝4敗だ。
レンジャーズ入団が決まったころ、本拠地は打者に
有利だと喧伝していたっけね。ハハハ。ロードでは
平均して6イニングスを投げ切っていないんだね。


前回の4回以後のピッチングはハンギング・カーブを打たれた以外は圧巻でした。
このとき目立ったのはストライクとボールの比率でした。76:34は見事です。
中4日に戻って、結果がよくないロードでの登板のカギも制球力だと見ていました。
4回までは制球がままならず、ツキのないヒットを打たれるなどして76球を費やし、
2点を失いましたが、5回以後は目を見張るピッチングでした。

8回までの4イニングスを46球で投げ切り、つけ入るすきを与えなかったのです。
楽なフォームからのリズムにのった投球で74%に当たる34球がストライクでした。
2試合続けて、5-8回のピッチングの内容が1-4回をはるかに上回りました。まさに
hip up…じゃなくて尻上がり。ハハハ。
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あれではワシントン監督が“続投志願”を却下できなかったのも当然です。
ただし、中4日で1年間 投げ続けるとき、100~110球で交代するのがベスト…
それは長い時間をかけて導き出したメジャーの投手起用法です。
日本での実績をあてはめようとしない方が賢明です。ダルビッシュは、これから先
5年、10年、メジャーで投げる投手なんですから。


福留と同じ運命が…?

松井秀喜:2死1・2塁でストラスバーグから
タイムリーヒット。
苦しい内容のバッティングだったが、今は
内容より結果だ。どんな形でもいいから
マドン監督の起用にこたえ続けるしか
生き残る道はない。

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一歩後退二歩前進なら前に進みますが、どうもそうはなっていません。
ファンも一喜一憂ではなく“一喜二憂”です。ハハハ。
福留が“戦力外”になりましたが、松井も同じ運命が待っているかもしれません。
一番怖いのは、8月ぐらいにレイズのプレーオフ出場の可能性がかなり薄くなって
しまうことでしょうか。チームの目が来シーズン以降にむくときが危険です。

1球の怖さ

06/22のツイート
松坂が復帰後3度目の登板が近づく。
立ち上がりの一人相撲をなんとかしないと、
野手からもファンからも見放される。
通じる球があることは実証できてる。
要は点をやらないことだ。今日の登板に
すべてがかかっているつもりで投げるべし。


1回に、2~3球気の毒な判定がありました。しかし、“なんも変わらん”と見える
立ち上がりは相変わらずでした。3安打とフォアボールに三つの盗塁を絡ませた
パドレスの攻撃でいきなり3点を失いました。監督がマウンドに行き、コーチが
ブルペンに電話をしていました。首脳陣の信頼の“程度”が分かるアクションです。

ある意味、松坂が完全なメジャー・スタイルのピッチャーになったと思わせたのは
2回以後の立ち直りです。今朝、ヤンキースのペティットが1回に5失点のあと、
6回まで投げ続け、2~6回は走者2人しか許さなかったのも典型的な例です。
松坂も1回の最後から6回の先頭まで14人の打者を連続して打ち取っていました。

レッドソックスが1点差に追いついたとき…

ザンブラーノの乱れに乗じてレッドソックスの
ビハインドは1点に。ここからの松坂の役割は重い。
目下10人の打者を連続で打ち取っている。
この間にかかった投球数は41。
最初の6人に31球だったことを思えば。w。
ポイントは6回かな?


と、つぶやきました。ビンゴ!でした。さすがにいいカンしてるわ。ハハハ。
同点に追いついたあとのまさに6回でした。1死後、15人目のスタントンに大甘な
スライダーを完ぺきに打たれました。がっくり来ていましたね。
6回をゼロに抑えて交代ならはっきりと“将来”が見えたはずですから当然です。
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チームの評価がどう出るか分かりませんが、たぶん“微妙”でしょう。
いい大輔と悪い大輔がいて、どちらを信用すればいいのかわからないのですから。

トンネルの向こうに明かりは見えているのです。
数字ばかりで恐縮ですが、1回、バタバタした6番までの打者に要したのは31球。
ストライクとボールの比率は18:13でした。
その後連続して打ち取っている14人には66球で49:17です。

文句なしに通じる球があることは明らかです。問題は立ち上がりの制球です。
これが良くなりさえすれば、マウンドにいる間に“いい大輔”が顔を出す割合が
7割以上になるでしょう。そうなればベンチの信頼もぐんと増すはずです。

ほかにどんなピッチャーがいるのか知りませんが、次回あたりは結果を出さないと
先発から外されてしまい可能性もあるのではないでしょうか。松坂は中継ぎという
タイプではありませんから、厳しいことになるかもしれません。
“尻に火がついた”松坂の次の登板は 本人はもちろん、見る者にとってもスリルに
満ちたものになりそうです。ハハハ。

週末はアナウンス論だけにしているのですが、
記事が出来上がってしまったので更新しておきます。
あくまで”特例”です。ハハハ。

by toruiwa2010 | 2012-06-23 15:36 | メジャー&野球全般 | Comments(0)
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・・・つづき

悔恨と不安と…


翌日、編集長から“事情聴取”がありました。「報道で何をやりたいのか?」と。
アナウンサーの経験を生かし、報道部内で勉強を重ねてキャスターを狙う、内勤の
記者として出世を目指す、恥も外聞もなくあくまでアナウンサー復帰を考える…
選択肢はいくつかありました。
編集長と話し合って出した結論は、きわめてイージーなものでした。
「せっかく入社以来スポーツに関わって来たのだから、スポーツを扱うコーナーの
デスクをやってもらおうか」。ハハハ。

やめたばかりですから言い出す勇気はありませんでしたが、いつかアナウンサーに
戻りたいという気持ちは強くありました。
思い返しても恥ずかしく、申し訳なかったと思うほどの“抜けがら”状態でした。
「なんというバカなことをしてしまったのか」という悔恨と、「マイクを放しても
やっていけるのか」という不安が交錯し、「よし、がんばろう」という気持ちには、
この期に及んでもなれなかったのです。トホホ。
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こうして始まった報道センターでの生活はあまり思い出したくない日々でした。
2年間、在籍しましたから、いろいろあったはずですが、都合のいいことに記憶が
はっきりしません。嫌なことは思い出さないようにできているんですね。

仕事は単純なものでした。取り上げるネタを決めることに始まって、取材記者や
カメラマンの手配、企画によっては相手との交渉など型どおりのことばかりです
。そこに、アナウンサーとして培ってきたものが生かせる場面はありませんでした。
しかも、アナウンサー時代は1年でも先輩なら、“逆らう”ことなど考えられず、
部員同士が険悪な雰囲気になるようなことも経験しなかったのにくらべ、報道は
そうはいきません。

アナウンサー時代は“後輩”はいても“部下”を持ったことはありません。
ところが、新しい職場で私が預かったのは一筋縄ではいかないメンバーばかりで、
そのスタッフをコントロールするだけでも並大抵のことではありませんでした。
さらに、アナウンサーと報道記者として接していた時には楽しく付き合えていた
人たちが、上司と部下の関係になるとまるで違ったアプローチをして来るのにも
戸惑いました。考えたらそれが当然のことなんですが。
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力づくと言えばいいのか、指示ではなく命令という形でやられた経験がほとんど
なかっただけに、対応の仕方に悩みました。デスクの私にしてみれば、抱えている
スタッフの数や能力では無理と思える指令を断って、大声で怒鳴りあったことも
2度、3度ありました。
口には出しませんでしたが、そのころ少し時間が出来た時、私の頭に浮かんだのは
決まって、「参ったなぁ」という言葉でした。ハハハ。

キャスター打診

「いずれまたマイクの前に戻る」と心に決めてはいても、現実の展望は悲観的で、
厳しいものでした。その後異動したスポーツ部時代をふくめ、何人かの上司が、
人事部や編成局(アナウンス部が所属)に働きかけてくれました。しかし、そのつど、
「異動の際に『2度とアナウンサーには戻らない』と言い切っていた。男に二言は
ないはずだ」、「上司の言うことを聞かない」、「生意気、わがままだ」…
「とにかく悪評ばかり聞かされた」と苦笑交じりのフィードバックがありました。
一部を除くと、言われても仕方のないことばかりですから、何も言えませんでした。

報道局内の人間関係から生まれる居心地の悪さはその後も続き、10月に始まった
原因不明の下痢が、12月の半ばには激しくなり、とうとう、検査入院することに
なってしまいました。
かなり詳しい検査が時間をかけて行われ、普段ならうんざりしたことでしょう。
しかし、このときは、ストレスのもとである職場から離れていられることが有難く、
情けないことに、むしろ入院を楽しむような心境でした。

「ストレスによる心身症に近いもの」という診断をもらって退院したのは、結局
年があけてからでした。
当然、職場への復帰は楽しいものではなく、私の頭の中では「早く報道を出ないと
体か神経のどちらかが参ってしまうぞ」という思いが強くなっていきました。
そして、「早く1日が終わればいい」と願い、気心の知れたメンバーとの麻雀だけを
楽しみに日々を送っている有様だったのです。
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そんな心理状態だったからか、このころのことはほとんど記憶していません。
ただ、'82年の夏に編集長から「朝(のニュース)のキャスターをやらないか」という
打診があったことはよく覚えています。
「いや、スポーツにこだわりたいので」と断ると「これまでの“読む”のではなく、
話しかけるニュースをやりたいんだけどね」と追い討ちをかけられました。

気持ちが動かなかったわけではありません。しかし、「いまここで“ニュース”に
かかわると、“スポーツ”に戻れなくなってしまうかも」という不安がありました。
それに、“話しかけるニュース”とはいったいどんなものかが分からず、誰もいない
ブースに入り込んで、自分なりに試してみても糸口さえ見つからず、あらためて
断ったのです。

「あの時、あの話を受けていたらどうだっただろう」と、今でも時々思います。
未練…とは少し違います。一度きりで、やり直すことが出来ない人生だからこそ、
いくつかの分岐点でもう一つの道を選択していたら、今頃自分はどこで何をして
いるだろうかと考えるのです。きっと、あなたにも経験が?ハハハ。

つづく・・・
by toruiwa2010 | 2012-06-23 08:53 | 岩佐徹的アナウンス論 | Comments(0)
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フジテレビでプロ野球実況を担当していたころから“アンチ巨人”だった。
それでも、原辰徳は巨人の中では好きな選手の一人だった。
甲子園のヒーロー、大学野球の華を経て鳴り物入りで巨人に入団し、常に大先輩・
長嶋茂雄と比較された。そんな厳しいプレッシャーの中で輝かしい実績を残したし、
読売グループ以外のメディアにも礼儀正しく対応していた。
何より、離婚経験を持つ初恋の女性と初志を貫徹して結ばれたという 野球選手には
珍しい“純愛”ストーリーに心打たれたものだ。ハハハ。

それだけに、今回のスキャンダル+“珍なる”コメントにはビックリした。
彼の「ファンの皆様へ」と題したコメントはこんな内容だ。(大意)

1988年ごろ、ある女性と関係を持った。
約18年後、監督に復帰した年の8月、プロ野球と関係ある人物から
電話があった。「女性問題に関する日記がある。表に出ないように私に
任せてほしい」と言われた。
ゆすられていると思い、不安を感じた一方、私を助けてくれるのだとも
解釈し、要求された現金を渡した。悩み抜いての苦渋の選択だった。
さらに3年後、別の男が『監督に渡ったはずの日記を返してほしい』と
言ってきた。球団にすべてを打ち明け、妻にもすぐに告白した。
一番傷つけるのは妻だと思ったから。
 
不徳の致すところであり、浅はかなことをしたと思っている。
選手を指導する監督という立場にある人間として、深く反省している。
ファンの皆さまに大変申し訳ない。

       
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…つまり、脅した(あるいは、助けようとしてくれた)相手が誰であれ、妻以外の
女性と不適切な関係があったこと、1億円の金を払ったことは認めているわけだ。
そのことを頭においてこの文章(原文は「です」「ます」)を読むと不思議な感覚に
包まれる。そこら中“穴だらけ”だから。

88年と言えば、86年に結婚した彼にとっては新婚ほやほやの時期だ。
“純愛物語”との整合性はいったいどこに行ったのか?ま、あくまで一般論として、
男はときを選ばず“道を踏み外す”ものらしいが。ハハハ。

1億円もの大金を払った経緯の釈明は凡人の常識をはるかに超えている。
“ゆすられている”と“助けてくれるのかも”という、相当に矛盾する気持ちが
同居する不思議さはどう理解すればいいのか?子供のころからエリートとして育ち、
野球の世界のことしか知らなかったかもしれないが、このとき、原は48歳だ。
誰がどう考えたってこれは“脅迫”以外の何物でもないじゃないか。

球団に打ち明け、妻にも告白した…のは不行跡から21年、1億円を払ってからでも
6年後のことだ。どっちにしても“すぐに”という言葉の定義からほど遠い。
まして、告白した理由が“一番傷つくのは妻だから”は話にならないほどピントが
ずれ過ぎている。つまり、すべては 週刊文春が報じると知って、慌てて対応したに
すぎないことが分かる。
正しいのは“不徳の致すところであり、浅はかなことをした”の部分だけだ。
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もっと不可解なのは、この件がマスメディアに流れた裏に清武英利前代表がいると
かなり断定的にきめつけた上で、こう呼びかけていることだ。

今回は、私のことで良かったと思う。
同じ釜の飯を食い、同じ目的に向かって、悔しい時も、うれしい時も
本気で涙を流してきた。ファンに愛され、強くある巨人軍をめざし、
リーグ3連覇、日本一も成し遂げた。
巨人軍を育て、守り、築いてきた偉大な先輩方がたくさんいる。
未来へ夢をつなぎ、巨人軍の発展を願っている方もたくさんいる。
清武さんもその一人だと信じている。
巨人軍の一員だったことを誇りとして、これからを歩んでください。
まだ間に合います。

               
…なんという上から目線!なんという勘違い!
本件で、現在自分が置かれている立場がどんなものかを考えたら、とても書ける
文章ではない。おそらく、原辰徳が書いたものではないのだろうが、清武は最後の
2行をていねいにラッピングし、ノシをつけて送り返すといい。
思い出すのは、去年の11月、日本シリーズの最中に起きた”清武騒動”のときに
長嶋茂雄のコメントとしてメディアに流れた言葉だ。

清武氏の言動はあまりにもひどい。戦前戦後を通じて巨人軍の歴史で
このようなことはなかった。解任は当然だ。


長嶋を知る多くの人が本人の言葉とは思っていないはずだ。証拠はないものの、
読売本社の人間がでっち上げたものだろう。敵を倒すためなら何だって利用する。
今回の原コメントからも同じ匂いが漂ってくる。ハハハ。

球団としては、過去に決着している話として押し切るつもりのようだ。
しかも、脅迫した2人が“反社会勢力”でないことにするらしい。
オーナーは原監督の立場は被害者であり、進退問題にはならないと言っている。
そうしないと、いろいろと“ややこしい”ことになるのだろう。ハハハ。

反社会勢力であろうとなかろうと、女性問題で脅されて金を払った事実は消えない。
“犯罪行為”になるかどうかに関係なく、そして、誰がリークしたかには関係なく、
事実として野球界で囁き続けられることになる。
交流戦初優勝ではしゃいでいるところに降ってわいたスキャンダル…まったく
タイミングが悪すぎるなあ。ハハハ。
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“すぐに告白”してからの3年間、原は“火宅の人”だったのだろうか?
シーズンは半分以上を残している。この状態で指揮を執り続けられるものなのか?
こんな指揮官の下で選手は結束して優勝を目指せるものだろうか?
とりあえずは“様子見”なのだろうが、球団はいずれ悩ましい決断を迫られる。

巨人には、ほかにも女性がらみのゴシップがいくつかあったような気もする。
間違っても、“球界の紳士たれ”なんて、もう、言えなくなっちまったね。ハハハ。
納得しがたい“解任劇”もあったが、原にしてみれば、大事にしてもらった球団だ。
泥沼になる前に首を差し出すことが、すべての関係者にとって得策かもしれない。
それこそ、“まだ間に合います”だ。ハハハ。
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この件を報じる週刊文春最新号の表紙は“どくだみ”である。何たる符合!
そして、その花言葉は“白い追憶”…そう、原辰徳が“若大将”と呼ばれた日々は
遠い“追憶”になった。この際、返上しなきゃね。ハハハ。

                                           (敬称略)
    
by toruiwa2010 | 2012-06-22 07:49 | メジャー&野球全般 | Comments(14)