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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2014年 05月 ( 39 )   > この月の画像一覧

ごめんなさい。
慌ただしく東北を旅しています。
いま、朝一のバスで石巻に接近中です。

今日の更新は休みます。
by toruiwa2010 | 2014-05-31 07:48 | blog | Comments(2)
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05/24のツイート

今日が初日の映画「ぼくたちの家族」を見た。
いいね。ありがちな物語だけど普通にいいと思った。
多分、俳優たちが良かったからだ。
池松壮亮が最高だったほか、妻夫木聡、長塚京三、
原田美枝子…みんなよかった。

「ぼくたちの家族」 90


ボーっと、物思いにふけっていた玲子(原田美枝子)が突然、叫ぶように言った。
「思い出した。グラプトベニア・ファンファーレ!」
喫茶店で向かいの席に坐っていた友人二人はあっけにとられていた。玲子が口にしたのは
彼女がかわいがっているサボテンの名前だったが、話の“脈絡”が合っていないのだ。

郊外の家に戻った玲子は買い物袋を台所のテーブルに置いてそのまま動かない。
帰宅した夫(長塚京三)は暗い台所に座り込んでいる玲子を見つけて「なんだ、いたのか」と
愚痴るように言った。駅まで車で迎えに行くのを忘れていた。

この日、結婚して家を出ている長男・浩介(妻夫木聡)の妻の妊娠が分かった。ニュースを
告げる電話を切って、夫に向き直った玲子だが、一瞬、何の話だったかが思いだせない。
話していることはまともだが、どこか、様子がおかしかった。
近い将来の初孫の誕生を祝って両家が顔を揃えた席で、玲子の“症状”は一気に悪化する。
浩介の妻に話しかけるのだが、なぜか、名前を間違え続けた… 
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翌日、夫と浩介に伴われて病院を訪れた玲子にむごい事実が告げられます。
脳腫瘍…余命は1週間。
やはり家を出て大学に通う次男・俊平(池松壮亮)も呼ばれ、今後のことが話し合われます。

ここまでで、観客には家族4人のキャラクターが分かるように描かれています。

監督が「舟を編む」と同じと知って「なるほど」と思いました。
ときに「それは要らないんじゃないの?」と言いたくなるほどディテールにこだわって
ていねいに作っています。そこが作品の好感度を高めています。

描かれているのは“家族の絆”ですが、ばらばらに見えた家族が一つになって行く過程に
不自然なところがありません。これも、おそらく監督の手腕ということなんでしょうが、
見落とせないのは、長塚、原田、妻夫木、池松の呼吸が合った演技です。
特に、池松がいいと思いました。最初に注目したのはNHKドラマ「とんび」でしたが、
今や“引っ張りだこ”のようですね。俳優としてはうれしいことでしょうが、せっかくの
才能ですから、粗末にしないでほしいです。


05/27のツイート

映画「青天の霹靂」を見た。素直に褒めたいと思った。
決して、芸人が片手間に撮ったものではない。
チャチなところもあるが、関係者の思いが伝わってくる映画だ。
「僕たちの家族」もそうだが、出来のいい小品に出会ったときの
喜びは大きい。

「青天の霹靂」85


晴夫(大泉洋)の本職はマジシャンだった。しかし、まったく売れず場末のマジック・バーで
バーテンをして生計を立てていた。母親(柴咲コウ)はよそに女を作った父親(劇団ひとり)に
愛想をつかし、幼い彼を置き去りにして家を出たし、父親とも絶縁状態だった。
いつも、ツキに見放されたみじめな人生を嘆いていた。
その晴夫に電話がかかった。警察がその父親の死を知らせてきたのだ。
手続きを終えて遺骨を引き取り、父親が住みかにしていたと聞いた川べりの掘立小屋を
訪ねた帰り、突然、よく晴れた空から放たれた雷が晴夫の体を貫いた…
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予告編を見て、主人公がタイムスリップする話だと分かった時点で見ないつもりでした。
苦手なジャンルの作品だと思ったからです。しかし、劇団ひとり、大泉洋、柴咲コウが
そろって出演した「僕らの時代」などを見るうちに、彼らが力を合わせて作った作品に
興味を持つようになりました。あと押ししたのはまたしても“ネットの評判”です。
関係者が書き込むものだってあるからアテにならないと分かりつつ、つい。ハハハ。

見てよかったです。なかなか美しい物語です。生きる価値があるのだろうかと疑っていた
自分の人生がどのように始まったかを知ることになる最後の30分ほどはぐっときます。
主役クラスの3人は一見“寄せ集め”かと思ってしまいますが、そんなことはありません。
とてもいいハーモニーを見せています。見終わって、「やっぱり、この3人だろうなあ」と
思わせます。

こまかいことですが、柴咲がひとりを“びんた”する場面が2度あります。合わせて4回、
彼女は相当な力で本当にひとりの頬をひっぱたいていました。二人の(一人でなく、ハハハ)
本気度が伝わるシーンでした。殺人やセックス・シーンならともかく、女性が男性を殴る
ところぐらい、こうであってほしいと思います。

1時間36分ですが、短いと感じさせません。
40年前にタイムスリップしたあとのストーリーにも少しも違和感がありませんでした。
好きなタレント、劇団ひとりが“いい映画”を撮ってくれたことがうれしいです。これは
決してお笑い芸人が本業の合間を縫って撮った…というたぐいの映画ではありません。
「僕たちの…」と同じレベルの出来だと思います。5点低いのは“完成度”の差です。

2本とも小品ですが、出来がいいです。
邦画が頑張っているのはテンションが上がることです。

90 ぼくたちの家族 「舟を編む」の石井裕也監督の作品…この人が描く世界が好きだ
85 青天の霹靂 初監督の劇団ひとり、只者にあらず 次の作品にも期待したくなる
80 ラストベガス ベテラン俳優が楽しんでいる肩の凝らないエンタテインメント
by toruiwa2010 | 2014-05-30 05:43 | 映画が好き | Comments(0)
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ローラン・ギャロスで全仏オープンが始まっています。
…そう言えば、WOWOWのプログラム・ガイドも“全仏オープン”と書いています。
まあ、それが一般的でしょうが、私が若いころは“フレンチ・オープン”という呼び方も
していました。
1992年からグランド・スラムを放送し始めた当初、全豪オープンの会場はフリンダース・
パークにありました。しかし、数年後、公園の名前が“メルボルン・パーク”に変わり、
大会側からは、「必ず、そう言ってくれ」としつこく念を押された記憶があります。
ウインブルドンのように地名を売り込みたかったのです。
パリでも、大会名を言うとき、フレンチ・オープンではなく“ローラン・ギャロス”を
使ってほしいと言われた時期があります。やはり、ウインブルドンを意識したものです。

活字では全豪、全仏、全英、全米…と書いていたのにいつの間にか、ウインブルドンだけ、
地名で呼ぶようになりました。多分、関係者がそう呼ぶから…ではないでしょうか。
WOWOWも“ウインブルドン・テニス”と宣伝してますね。ハハハ。

WOWOWがそのウインブルドンの中継を始めたのは私の契約が終わったあとでしたから、
私が現地に行ったのは、メルボルン(全豪)、パリ(全仏)、ニューヨーク(全米)の3都市です。
それぞれにたくさんの思い出があります。

パリはおしゃれな街、ファッションと食の街です。昔は“花の都”と呼んだものです。
カメラを手にぶらつけば、どこを撮っても絵になるわくわくするような街です。
私はいつもスタッフより前にパリに着いていたので、気ままに動き回れる日がありました。
“先乗り”するのは時差ぼけの解消が最大の理由ですから、まず、暇があれば寝ることを
心がけるのですが、それでも時間があるときによく出かけたのはサクレクール寺院でした。
寺院の前の広い階段に座って眺めるパリの眺めが好きだったのです。
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2005年には、ついでに寺院の裏手に回ってみました。
小さな公園があって、似顔を描く絵描きさんたちがたむろしていることを聞いていたので、
本腰を入れ始めていたブログのネタにしようと目論んだのです。ハハハ。
少し迷いましたが、何枚か飾ってある絵を見て、うまく戯画化していると思ったオヤジを
選んで描いてもらいました。

オランダの高校生と思われる年齢の団体が通りかかり、どんどん出来上がっていく絵と
私を見比べてクスクス笑っていましたが、顔の向きを指定されている私にはどんな風に
描かれているのか分からず、不安が募りました。ハハハ。
およそ20分で出来上がったものがこれです。
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外国人には、やはり、日本人イコール侍なのか?って感じですね。笑ってやってください。
ちなみに、本人はあまり嫌な気分ではありません。いい思い出が出来たと思っています。

プロに描いてもらったのはこの一枚だけですが、“知らぬ間”を含め、何人かの人が私を
描いてくれました。
私が知る限り、最初にネット上に現れたのは、これです。
とっくに閉鎖されている「New Balls Fan」というサイトで見つけたものです。
男子テニスの成長株をひと括りにして売り出そうとしたプロモーションが“New Balls”で、
このサイトには彼らのファンが集まっていました。主宰者から、「ファン・クラブ」(!)を
作りたいと思うが、かまいませんか?という問い合わせがありました。
断る理由もありませんから、「そんなに大勢集まるとも思いませんが、どうぞ」と返事を
しました。しばらくたってからのぞきにいって見つけたのがこのイラストです。
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ネット上にはほかにもこんなのがありました。ピーコかと思いましたが。?ハハハ。


初めて、自分の顔を描いてもらったのは高校時代です。吉祥寺の喫茶店でした。
これを描いた1学年下のT君は当時はかなり“やんちゃ”で校内を束ねていましたが、
現在は、陶芸家として活躍しています。
鉛筆で簡単にデッサンしただけで保存状態も悪く、ちょうど50年のときを経て、輪郭が
ハッキリしなくなっていますが、今でもときどき我が家のリビングの壁を飾ります。
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私の顔をたくさん描いてくれたのは、下田市のYさんでしょう。
グランド・スラム中継の「アラカルト」用に、あるいは年賀はがきに、描いてもらいました。
これが、最後の一枚です。
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妻もよく描いてくれました。
このイラストは、もともと、私の自費出版本の表紙用に描いたものですが、その後も、
旧HPのトップ・ページを初め、あちらこちらに“出没”しています。見る人の多くが
「岩佐らしい雰囲気が出ている」と言ってくれます。
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これも、旧HPの「OFF-MIKE」のイメージに使っていたものです。
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この一枚は、妻の頭の中で合成されたものです。
皆さんには分からないことですが、1枚1枚が、訪れた外国の街角、飼っていた猫たちなど、
過去の思い出につながっていきます。
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さて、今年ローラン・ギャロスは錦織、伊達が姿を消し、
2014全豪の男女チャンピオンのバブリンカ、リー・ナが
1回戦で、ウイリアムズ姉妹が2回戦でそろって敗退するなど、
波乱含みのようですね。
テニス実況から離れて9年になる私は一つ一つの勝ち負けには
反応しなくなっています。
もっとも、全仏に限っては、ナダルが決勝の前に負ければ話は
違ってきますが。ハハハ。
前哨戦の調子があまりよくなかったようで心配です。

by toruiwa2010 | 2014-05-29 08:26 | テニス | Comments(2)
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私には“母局”が二つあります。フジテレビとWOWOWです。お世辞でなく、どちらも
働きやすいいい職場でしたから、“卒業”して何年も過ぎましたが、今でも気になります。
ネットをウロウロしていても、この二つの文字には敏感に目が吸い寄せられます。
YAHOOニュースに出ていた「フジ新番組軒並み低迷」の見出しも、当然、私のセンサーを
すり抜けることはありませんでした。ハハハ。 

“「笑っていいとも」の後継番組”だけが話題だった「バイキング」が超低空飛行中のほか、
4月からゴールデンに編成した「ジャネーノ!?」(月曜20時)、「クイズ30~団結せよ!~」
(日曜19時58分)、「ワンダフルライフ」(日曜21時)という新番組が全部コケています。
個々の番組の中身がどうこうと言うより、今のフジテレビの勢いや力が反映されていると
とらえた方が正解だと思います。
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視聴率の低迷はいずれ間違いなく営業成績の悪化につながるでしょうし、番組の内容や、
社員の素行など、かつては高かったはずの局のイメージもかなり下がっています。
在籍中は、WOWOWに出向している期間さえ、心のどこかに“フジテレビの社員”という
意識と誇りがありました。もちろん、OBになってからも。
残念ですが、今はそういう状態ではないようです。

これまでに書いてきた記事の中から、“母局”という言葉を使ってフジテレビを自分なりに
“叱責した”ものを検索してみました。

05/02/19 近頃、気になる…母局 
11/03/18 いま 報道姿勢が問われる~フジテレビの評判が悪い~
11/08/05 ああ、母局が袋叩きに…~“お好きなように”としか~
12/06/15 創立以来の危機と認識せよ~かばいきれない母局の惨状~
13/08/12 嫌われるフジテレビ~理由が分かるから困るよなあw~


最初に書いたのは“ライブドア事件”のときでした。
ホリエモン(ゆるキャラにあらず)に激しく揺さぶりをかけられて右往左往しました。ハハハ。
このときは、叱るというよりがんばれという気持ちが強かったのですが、2011年の震災を
きっかけに噴き出した感がある“フジテレビ叩き”から、母局を見る私の目は厳しさを
増していきました。

ただし、“かばった”事例もありました。根拠のないものも多かったからです。
ひどかったのは、震災発生の直後、ツイッター上にあふれた次のつぶやきでした。

仙台市民だが、緊急車両のみの給油所に
フジテレビの中継車がきていたよ…(以下略)


事実だとすれば問題だと思い、情報を求めましたが、1件をのぞいてまったく反応がなく、
その後もこの“悪事”を暴いたつぶやきは拡散を続けていました。
自分で調べた結果、最初の発信が2chからだったと判明しました。断言はできませんが、
この情報はデマだった可能性が濃厚です。
2ch=すべてウソと断定はしませんが、“面白がって”それを拡散するのは危険な話です。

あるとき、こんなつぶやきが私宛に発信されてきました。
そのあとのやりとりも含めて、そのまま再録すると…

@kuroiwayuji @toruiwa 今回の地震でフジテレビの報道姿勢が
批判されていますが、軽チャー路線のつけがこんなかたちで
くるとはおもいませんでした。

えっ、報道姿勢が批判されているんですか?
「笑えるわ」の件ですか?
あれは確定なんですか?

すみません、掲示板でそういう評判をきいただけです。
しかし、フジテレビの報道はスーパーニュースのキャスターが
安藤優子氏にかわってから変だとおもいます。

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ツイッターの怖さがここにあります。書かれていることを単純に信じてしまう。しかも、
初め、気がつきませんでしたが、@マークの次、toruiwaの前にkuroiwayujiがあります。
後輩で、私同様、すでにフジを退社していた黒岩祐次のアカウントなのでしょう。
つまり、ツイッター上で見つけたフジテレビOBに、無差別に送られたようです。
程度の悪い嫌がらせとしか思えません。“確たる証拠”はありませんが。

また、「笑えるわ」…は、菅直人総理大臣の会見中にその一言が流れた件を指しています。
“フジテレビの女性アナ”だとするツイートが恐ろしいほどの勢いで拡散されました。
これも間違いでした。

震災後のネット上でフジテレビは相当に非難されましたが、多くは根拠のないものです。
しかし、「だったらいいじゃないか。気にすんな」と言うわけにはいきません。
なぜ、そんなことになってしまうかを考えるきっかけにしなければいけないのです。
しかし、経営者や社員から危機感が伝わってきませんでした。残念だし、心配です。
どこかに“過信”“慢心”があるのではないか?

この30~40年、テレビ界のトップを走ってきました。視聴率も営業も。
知らない間に、それを当たり前と思い、油断や驕りが身についてしまったのではないか?
OBとしては厳しい反省を求めたいと思います。現在の不振は再出発のためのいい機会です。
それとも…身動きが取れなくなるまで待つのでしょうか?それだったら、お好きなように
どうぞ、と言うしかありません。一度、”どん底”を味わうのも悪くないでしょう。
ただし、企業年金だけはつぶすんじゃないぞ。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-05-28 08:36 | 岩佐徹的考察 | Comments(6)
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03時10分:ホワイトソックスvsヤンキース(田中が先発)
05時10分:マリナーズvsアストロズ(岩隈が先発)
05時40分:メッツvsダイヤモンドバックス(松坂が先発)


昨日は忙しい朝になりました。
雨で流れた試合がダブルヘッダーに組み込まれ、松坂が急きょ、先発することになって
そのスケジュールを見たとき、MLBファンにはうれしい悲鳴が上がりました。
結果的には、松坂の試合をどこも生では放送しなかったため3試合が重なる最悪の事態は
避けられましたが、開幕前から、松坂の動向次第では起こりうると予想されていたことが
現実のものになるところでした。まあ、悪いことではないんですが。ハハハ。


田中:苦労して7勝目

田中将大が先発する。前回登板でMLBと日米にまたがる
連勝記録はそれぞれ終止符がうたれた。
雨でボールのコマンドが効かず、マウンドも滑ったようで
田中らしさが見られたのは2回までだった。
連敗だけは避けたい。bounce backを期待する。
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6回2/3 118球(73ストライク) 5安打2四球・6三振 1点 勝ち(7勝1敗)

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大量リードに守られて7勝目を手にしましたが、満足にはほど遠かったでしょう。
コントロールが全然ダメでした。ぎりぎりの球をストライクと言ってもらえませんでした。
打ち取っても、首を傾げたり、「危なかったなあ」という顔を見せることがありました。
本人的には気に入らないのです。

3-0に4回なったのを含めて、3ボールまで行った打者が延べ9人(26人中)いました。
完封した試合で対戦した30人の打者のうち、6球以上要したのは3人しかいなかったのに、
昨日は7人もいました。苦労の投球だったことが分かります。
普通、“苦労”して勝つときは、接戦のリードを守って勝つケースが多いのですが、昨日の
田中はリードは十分なのに、“一人相撲”をして自分を苦しめた感じです。ストレートが
140キロ台後半を記録し始めたのは中盤に入ってからだったと思います。楽天・星野監督が
言う通り、疲れが出ているのかもしれません。

その“疲れ”は二つのスパンが関わっているかもしれません。
一つは、初めてのMLBで、開幕から過ごしてきた期間、もう一つは、前回登板がナイト
ゲームでこの日はデーゲームですから、登板間隔が実質、“中3.5日”だったことです。
当日のルーティンもこれまでの登板と違ったはずです。

読み返してみると、なんだか私だけ“辛口”ですね。
自分が応援する立場“だから”、あまりいい出来だと思わなかったのかもしれません。
NYタイムズは見出しにsolid outing と言う言葉を使って、普通に褒めていますし、ポスト、
デイリー・ニューズ紙をざっと読んでも、批判する言葉は一切ありません。
反応が一番気になる地元紙がこれなら、安心です。ハハハ。


岩隈:2ラン2発で負ける

岩隈、先発。戦列復帰してからの安定した投球には
目を見張るものがある。
3勝0敗、1.76ERAはダテではない。
抜群の制球力でフォアボールを与えず、相手打線に
.189しか打たせていない。頭にあるのは休んだ1ヶ月の
埋め合わせをすることだと言う。
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7回 94球(66ストライク) 9安打(2HR) 0四球・6三振 4点 負け(3勝1敗)

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1回はわずか9球、わずか5分で終えましたが、2回には得点こそ許さなかったものの、
3本のヒットを打たれました。1イニングに3安打されるのは今シーズン初めてです。
5回まで無失点で切り抜けたのは、ヒットを打たれながら、要所で三振が取れたことと
二つのダブルプレーがあったからです。

しかし、6回につかまりました。抜群のコントロールが持ち味の岩隈が、甘いコースに投げ、
2ラン2発を浴びて4失点…ともに、完璧に打たれました。
本人は「9安打されているけど自分ではそういう感じはしない。相手は、状況に応じて
特定の球に絞っていた。全体に悪くなかった。ミスはあの2球だけだ」と話しています。
この日のストライクとボールの比率(66-28)はとてもいいのですが、主審が岩隈にかなり
“フレンドリー”で、特に低めの球をよくとってくれたせいだと思います。私の目には
“そこらへんに”投げておけばストライクと言ってくれている感じでした。

ヤンキースの試合の主審が彼だったら、田中は完封したかも。まさか。ハハハ。


松坂:嬉しい先発勝利
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6回 98球(67ストライク) 3安打 1死球・6三振 2点 勝ち(2勝0敗)

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スポット・スターター…昨日の先発はあくまで諸事情による“臨時”のものでしょうが、
そこできっちりと結果を出したのはさすがです。当面はまたブルペンに戻ると思いますが、
腐らずに仕事をしていけば、たとえば球宴明けにローテーション入りするなどの可能性は
十分にあると思います。

仕事と言えば…
バッティングのセンスもいい松坂は打つ方でもバットを折りながらのタイムリーヒットと
犠打、3打席目は自分の代打が勝ち越しタイムリーを打つなど、しっかりと仕事をしました。
芸は身を助く。ハハハ。

26歳で海を渡った松坂も33歳になりました。
TJ手術の影響もあって、スピードは140キロ台の後半で、かつてのように150㌔半ばの
剛速球は見られませんでした。その分、球種を増やして丁寧に投げている印象でした。
“ストライク67、ボール31”は松坂らしくありません。ハハハ。
ブルペンでは21イニング・17四球だったのですから。

マイナーからスタートし、苦労して昇格したあとも慣れない中継ぎに甘んじていました。
これまでは、“3回2/3、56球”が今年の最長・最多投球でした。
「体がどう反応するか予想できなかった。やれるという自信はあったけどね。できれば
7回まで投げたかったけど、チームには貢献できた」と話していますが、投げ終えたあと
きっと、満足感があったことでしょう。おめでとう!
by toruiwa2010 | 2014-05-27 08:41 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
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ややこしい時代

05/20のツイート

昭和16年…ピストン堀口が“槍の笹崎”を下した。
新聞の見出しに「6回、技倒で…」とあった。
何のことかと思ったが、テクニカルノックアウトのことだ。
当時は敵製語として英語は使えなかったのだ。
歴史が見えた。


好きな番組、テレビ東京「なんでも鑑定団」で画面に出てきた古新聞の中の見出しを見て、
見出しを見て思わずつぶやいたものです。
言葉足らずになっていますが、何のことか?と思ったのは“技倒”という言葉です。
生まれて初めて目にしました。当時の新聞にもめったに使われなかったと思います。
野球でも、ストライクを“よし”、ボールを“ダメ”と言わされた時代です。
それにしても、テクニカルノックアウトを“技倒”…、編集者は大納得だったでしょうね。
ハハハ。
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このツイートに対して、「フェザー級、ピストンも英語じゃないですか」と鋭い突っ込みが
入りました。虚を突かれ、絶句しました。…というか、なぜ、見落としていた?ていうか、
当時の規制はずいぶん中途半端だったってこと?ハハハ。

なお、私は“敵製語”と覚えていましたが、“敵性語”が正解らしいです。
すでに死語ですから、どうってことはないのですが、私には勉強になりました。


喜びを分かち合える話

05/22のツイート

前夜、花嫁は母の膝で泣いた。愛する弟が式に出られないからだ。
しかし、海兵隊員の弟は姿を現した。1日だけ休暇を許されたのだ。
見も知らぬ人の幸せを共有できることがあるね。

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たいした英語力もないのに、ときどき、海外サイトで目にした“いい話”、“面白い話”を
日本語に直しています。ただし、自分が訳せそうだと判断した記事だけです。ハハハ。

この記事はyoutubeに投稿された動画を紹介したものでした。
キャプションが短いため、細かいことが分からなかったのですが、それを読んだだけで、
面白そうだと思って動画を見ると、とても美しい姉と弟の映像でした。
海兵隊員の弟は、突然、上官から「行って来い」と言われたようで、シャワーを浴びる
時間も、着替えをする余裕もなかったようです。

“ひねくれ者”だという自覚がある私でも、こういう記事を読み、映像を見ると、ともに
喜べる自分に気づいて嬉しくなります。第一、花嫁がきれいだし。ハハハ。
→ http://yhoo.it/1nt8WYL


相撲観戦

五月場所は白鵬の優勝で終わりました。
願わくば稀勢の里との決定戦をと思っていましたが、白鵬が集中を切らさず、今場所、
比較的調子がよかった日馬富士を退けて29回目の賜杯を手にしました。14勝1敗…
負けた豪栄道戦は詰めをあやまっただけで、内容はまさっていたと思います。まだまだ、
力は衰えを見せませんね。

05/23のツイート

国技館は幕内土俵いり。館内は九分の入りだ。
もしかして、今日も大入りか?

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このあと間もなく、つり屋根の上に“満員御礼”の垂れ幕が下がりました。
15日間で満員が10回あったそうです。”遠藤人気”が大きかったのでしょうね。
プラス、”とりあえず3横綱”体制になったこと、そして、いい相撲が多かったことも。

2012年の初場所から、東京で相撲があるときには1回ずつ見に行っています。
今年は今回が初めてです。1月場所もチケットを取っていたのですが、前日から妻が発熱、
泣く泣く、マンション入り口の掲示板にピンでとめて興味のある人に譲りました。
はい、病気の妻を置いて一人で観戦に出かけるような薄情な亭主ではありません。ハハハ。

諸事情から、本当は12日目に行きたかったのですが、希望の席が取れなくて、仕方なく
13日目にしました。12日目に白鵬・稀勢の里戦が組まれたときの口惜しさ。
結果的には、稀勢の里の立会いの迷いから“凡戦”でしたけどね。

「なんていう立会いをしたんだろうね」と北の富士が呆れるほどでした。
2度の早すぎる突っ掛けがすべてでしたね。分からないではないのですが、なぜ、そんなに
“はやった”のか?3度目も早すぎて、待ったにしようとしたとき白鵬が立っていました。
つまらない相撲を取ったものだ。
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同じ12日目の遠藤・大砂嵐戦は衝撃的でした。“かち上げ”です。
相撲の技としては微妙ですが、すさまじいものを見ました。一発で勝負が決まりました。
琴奨菊、稀勢の里、大砂嵐に負けた相撲を見ていると、北の富士が言った通り、遠藤には
「体の力」という課題が見えてきました。相撲のうまさだけではカバーできませんね。

この日は土俵下で勝ち残りだった白鵬が物言いをつけるという珍しい場面もありました。
豪栄道が鶴竜を下したかに見えましたが、白鵬は、豪栄道の手が鶴竜のまげをつかんで
いたのを見逃さなかったのです。
テレビで見る限り、鶴竜はまげをつかまれた“から”負けたのではないと思います。
協議の結果は物言いがものを言いました。ハハハ。
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白鵬のファインプレーだったと思います。まさか、鶴竜が同じモンゴル出身力士だから…
という話にはならないでしょう。
私がそんなことをつぶやいたのに対して、呆れるようなリプがありました。

ラジオ実況の刈屋アナ「マゲに指が入ったが、鶴竜の体が
既になかったですね。」
解説の舞の海さん「あれで反則とられては可哀想です!」
最後に刈屋アナ「審判長は鶴竜の師匠の井筒親方ですが…
その事は抜きにして見ているとは思いますが…それにしても…」
だいたいこんな感じでした。


リプをくれた人も記憶を頼りに書いていますから、聞き間違いがあるかもしれませんが、
もしこの通りだとすると、大相撲担当のベテランらしからぬ言い方です。こう言われては
井筒親方(元逆鉾)の立場がありません。きわめてアンフェアだと思います。
by toruiwa2010 | 2014-05-26 09:01 | 岩佐徹的考察 | Comments(8)
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松坂が明日の早朝、今シーズン初の先発登板をすることになりましたね。
昨日の試合が雨で流れ、急きょダブルヘッダーになった関係らしいですが、
理由は何であれ、チャンスです。力を見せてローテーションに入るきっかけに
してほしいものです。


First roll of the Dice ( 2007.04.06 初出 )


“I knew I can play like this”
…しばらく、先発からはずされていたベテラン選手や、ファームから昇格したばかりの
若手選手が、起用された試合で活躍したあと、そう語ることがメジャーではよくあります。
「これぐらいやれるのは分かってたよ」は、場を与えられなかったことに対する苛立ちを
示しているとも言えますし、なにより彼らの自分に対する自信やプライドの表れでしょう。
民族性もありますが、残念ながら日本人選手がこんな言葉を口にするのを聞くチャンスは
めったにありません。
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今朝早く、メジャー初登板でまずまずのピッチングを見せて、1勝を挙げた松坂大輔は、
おそらくそれに近い気分だったのではないでしょうか。
メジャー行きが決まったときに松坂が話した言葉の中で私が一番気に入っているのは
「プロ一年目のオフにメジャーを見に行ったとき、スタンドからもグラウンドのにおいが
分かった」です。

マウンドに向かう松坂からはたとえ敵地ではあっても、その“におい”の中でマウンドに
上がる喜びが素直に出ている雰囲気がうかがえました。
公言どおり…と言うか、一流ピッチャーは大体そうですが、1球目はストレートでしたね。
それも150㌔あって、狙っていたはずのディヘーススもファウルするのがやっとでした。

「ピンと来ないほど、いつもどおりの感覚で投げられた」と言っているようですが、1回に
いきなりヒットを打たれたあと無失点で切り抜けたことでペースに乗ったのでしょう。
ニュースで見るダイジェストでは“完璧”に見えますが、結構 危ないボールもありました。
1アウト1塁で3番・ティーエンに1-3から投げたスライダーは真ん中に入る打ちごろの
球でしたが、なぜか見送ってくれました。長打を打たれて先取点を許したかもしれない
場面でしたから“ツキ”があったと考えるべきでしょう。

最後のストレートも149キロあり、“それなりに”に立派なピッチングだったと思います。
かなりの寒さプラス、まだ感触がすっかりはつかめていないはずのメジャー仕様のボール、
慣れていないジャーの固いマウンド…難しい条件の中での1勝でした。

開幕前の私の予想は、“今シーズン10勝ラインを超えれば御の字”でした。近いうちに
修正することになるかもしれません。ハハハ。

ただし、心のどこかに、楽観視するのはやめた方がいいという気持ちがあるのも事実です。
日本でもやっていることですが、メジャーの“Advanced scout”は相当にレベルが高いと
聞いているからです。日本では“先乗りスカウト”といいますが、次に対戦するチームを
観察してデータを作る役目の人たちのことです。
能力は人によってまちまちでしょうが、高いレベルの人は“相手チームを丸裸にする”と
言われます。どんなに小さなクセも見逃さないと言いますからご用心を。ハハハ。

もうひとつ、やめた方がいいと思うのはマウンドで笑顔を見せることです。
メジャーリーガーが試合中に歯を見せることはめったにありません。
たぶん、彼自身は、言われても「僕のスタイルだから」とやめないでしょうが、メジャー
リーグには“unwritten rule”(書かれざる法律、つまり不文律、仁義)があります。
“笑顔”が自分たちに向けられていると、もし相手選手が感じたら“ややこしい”ことに
なります。その覚悟があればいいですが。

ある意味、助かるのはメジャーのスケジュールではないでしょうか。
たとえば、地区が異なるロイヤルズと次に対戦するのは7月です!
もちろん、同地区のライバルたちとはより頻繁に戦いますが、それでも、ヤンキースを
例にとると、4月から6月初旬にかけて12試合プレーしたあとは、8月末と9月中旬に
3試合ずつ対戦するだけです。
ピッチャーvsバッターの構図で言えば“ピッチャーが投げなければ始まらない”(ハハハ)
のですから、どう考えてもピッチャーのほうが有利でしょう。顔が合うことが少なければ
少ないほど有利になると思います。

試合が行われたのはカンザス・シティーのカウフマン・スタジアムですが、私が取材して
いたころは“ロイヤルズ・スタジアム”と呼ばれる人工芝の球場でした。
「自然芝の球場で一番美しいのはドジャー・スタジアム、人工芝だったらロイヤルズ・
スタジアムだ」とよく言ったものです。えーと、言ったのは私ですが。ハハハ。
アメリカン・フットボールのチーフスが使うアローヘッド・スタジアムと隣り合っていて、
地下はトンネルでつながっているのです。

ちなみに、私が取材の中で知ったメジャーリーガーたちの強烈な自信を示す言葉の中には、
もうひとつ印象に残っているものがあります。
“Play me or trade me”です。
レギュラーだった選手が不振のため控えに回されたときなどによく口にする言葉ですが、
「試合に出す(もちろん先発で)か、トレードかどちらかにしてくれ」と監督やフロントに
掛け合うときに使います。
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“First roll of the Dice”はヤフーMLBのHPに出ていた見出しです。
入団が決まった当初は“A-Rod”のように“D-Mat”という呼び方が多かったようですが、
最近は“Dice –K”などと書かれているものが目に付きます。
Dice はサイコロのことですから、この見出しは“サイコロの最初のひところがり”という
意味になるでしょうか。もともと、ギャンブル用語の中にある言い方のようです。

「かなわないのが夢。僕はずっとここで投げられることを信じて 目標にしてやってきた。
だから今、ここにいるのだと思います」…入団会見で彼が語った言葉です。
その“目標”の第一歩をいい形でスタートできて、本当によかったですね。

イチローがいつ“Play me or trade me”と言うか、
開幕以後、ずっと待ち続けていますが、まだです。
彼はこのフレーズを知らないのでしょうか?ハハハ。

by toruiwa2010 | 2014-05-25 12:50 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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05/24のツイート

黒田 登板:1年前のこの時期6勝2敗、1.99ERAだった。
本人は「去年に比べるとフォームもコマンドもよくない」と。
相手の先発・ノエシはキャリア4年で4勝19敗、5.76ERA、
14連敗中だそうな。
“だから勝てる”という保証はないが。ハハハ。
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4回2/3 100球(62ストライク) 8安打(1HR) 4失点(自責は2) 勝ち負けなし

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1回表に3点をもらってマウンドに上がった黒田のピッチングは見ていて複雑でした。
右に寄っていたセカンドの左を抜かれる1番・イートンのヒットのあと、2番・ベッカムが
真芯でとらえたライナーはサード正面に飛んで助かりましたが、コントロール・ミスで
甘いコースに行く球が多くてハラハラしました。
2死後、5番・ビシエドをサードゴロに仕留めたと思いましたが、この日、1塁に入った
ジョンソンが送球を後ろにそらし、盗塁していたイートンが還りました。

3回に2死満塁のピンチがありました。5番のダンをセンターフライに打ち取りましたが、
ベンチに引き上げる黒田が大きな声を出していました。ダンへの1球目、2球目の判定が
気に入らなかったのです。4回にも内野のエラーがからんで2点目を失い1点差…決して
調子がいいとは言えない黒田にとってはストレスがたまる試合展開になりました。

3回を終わったとき、球数は54球でしたが、4回の先頭打者にヒットを打たれたところで
「下手をすると5回途中までになる」と呟きましたが、その通りになってしまいました。
1点リードの5回、2死から迎えたダンには2打席ともいい当たりを打たれていました。
コーナーを突いた結果歩かせてしまい、続くラミレスに強烈な逆転2ランを浴びたのです。
2死からのフォアボール、そして、フォアボールのあとの初球…頭では分かっていても、
思い通りにはいきません。今の黒田を象徴する場面だったかもしれません。

次のカージナルス戦(JST29日)はビジターですが、その次はホームです。
今日のような投球だとブーイングを浴びることになるでしょう。
黒田博樹、39歳。
厳しいところに追い込まれました。

*松坂の記事の更新はお昼ごろになります。
by toruiwa2010 | 2014-05-25 07:29 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
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14試合に登板して1勝0敗、1セーブ、2ホールド、防御率2.14…
マイナーからスタートし、メジャーに昇格したものの、松坂大輔が
苦労しています。
本来の“ポジション”ではない中継ぎが主な役割ですから、対応が
難しいのでしょう。

今日と明日は、レッドソックスでMLBでの活躍が始まったころの
松坂を振り返ってみます。


松坂 メジャーへ ( 2006.11.02 初出 )


「一年目のオフにメジャーを見に行かせてらったときに、スタンドからもグラウンドの
においが分かった」
昨日、ポスティングによるメジャー挑戦を正式に発表した西武の松坂大輔の言葉の中で
一番共感できる部分です。
我が家で購読している朝日と日刊スポーツにもこの言葉が載っていました。当然でしょう。
それこそ、彼がメジャー行きを決意した最大のポイントだったと思います。
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私が1970年代終盤からメジャー・リーグに直接触れるようになって、まず感じたのも、
ひとつの白球をめぐって生まれる“空気”でした。
そして、一気にメジャーにひきつけられたのもその点でした。
とにかく早く球場に行って練習する選手が一人もいないグラウンドを見ているだけでも
退屈しないことに気づいてびっくりしました。

懐かしく思い出すのは、世話をしてくれた日系二世のトム・田山が父親の広島なまりを
受け継いだ口調で「イワサ、今日は誰が遊ぶんかね?}とよく聞いてきたことです。
「どのチームとどのチームが対戦するのか」という意味ですが、彼の頭の中では英語の
“play”と日本語の“遊ぶ”がなんの抵抗もなく結びついたのでしょう。

その“遊ぶ”という精神がメジャーの隅々にあふれていると感じました。
球場を“公園”や“遊び場”を意味する“(Ball) Park”で表すところにも彼らの考え方が
見えている気がしますね。「公園に行って楽しもう」という気持ちの観客たちはその欲求が
満たされればスタンディング・オベーションで称えるし、逆だったら、地元チームでも
遠慮なくブーイングを浴びせるわけです。ハハハ。

グラウンドを見ているだけでも楽しめるのですから、試合が始まればなおさらです。
選手・監督の気持ち、観客の期待・思い入れがひとつになってかもし出される雰囲気は
少なくとも当時の日本の野球からは感じられないものだったのです。
日本球界のOBから「今のメジャーはたいしたことない。日本の野球の方が上だ」という
声が聞こえてくることがしばしばありますが、笑止です。
たしかに、16球団だったころにくらべればメジャーも層が薄くなったことは否めませんが、
依然として日米の間には大きな隔たりがあると私は思います。
WBCの優勝は立派な実績ですが、それだけで日本野球が世界一だと言い張るのは少し…
いや、かなり違うのです。そう思っても当時の日本ではなかなか言い出せる雰囲気では
ありませんでしたけどね。ハハハ。

そんなことより、松坂です。

1980.9.13 生まれ 26歳 182cm/85kg
204試合 108勝60敗 防御率 2.94 投球回 1402⅔ 奪三振・与四球 1355/502


日本での通算成績を見ても堂々たるものです。
日米の野球の質が違いますから、単純に比べるわけには行きませんが、メジャーの首脳が
注目するのは“奪三振・与四球 1355/502” というデータではないでしょうか。
アメリカでは、実際に投げているところを見ないでピッチャーの力を推し測るとき、
“Strikeout-to-walk ratio”をチェックすると言います。三振とフォアボールの割合です。

先発ピッチャーなら最低でも2.00は必要でしょう。三振2個に対してフォアボール1個…、
フォアボールを四つ与えるなら少なくとも8個の三振が取れなければいけません。
341三振を奪う一方、204個のフォアボールを与えたノーラン・ライアン(1977年)でさえ
メジャー通算では2.04と2.00をクリアしています。
松坂の数字は2.70ですから、立派に合格です。2ストライクを取られると“当てにくる”
バッターが多い日本の野球を考えると3.00に匹敵すると思います。
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しかし、メジャーで長い間 実績を残したピッチャーたちのデータはこうです。

3.22 ランディー・ジョンソン
4.28 ペドロ・マルチネス
4.38 カート・シリング


…2005年にミネソタ・ツインズのカルロス・シルバはとんでもない数字を残しました。
27試合 9勝8敗、防御率 3.44 は平凡です。
188イニング⅓を投げて奪三振71は少ないですが、ほぼ21試合分で与えたフォアボールは
わずかに9個だったのです!
Strikeout-to-walk ratio はなんと7.89!!! (データはWikipedia を参考にしました)

それにしても、松坂は「10歳で初めてメジャーを意識してからステップを踏んできた」と
語っていましたね。「そういう時代になったんだ」という感慨がありました。
“メジャーといえばパンチョパンチョ”の伊東さんが聞いたらなんと言うでしょうか?

今後も、プロ入りのときから日本を踏み台にしてメジャーを目指す若者は増えるでしょう。
引き止めたいのなら、それなりに魅力ある環境を作らなければいけませんね。
今の球団経営者たちを見ていると“お先真っ暗”ですが。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-05-24 07:17 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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05/23のツイート

ダルビッシュ 先発:2試合合計、16回2/3で242球を投じ、
許したヒットは7本、5四球・23三振、2点…
相手をこれだけ抑えこんでも残った成績は1勝1敗だ。
タイガースには4勝0敗、3.86ERAという成績だ。
右打者が多い打線だね。
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7回 106球(65ストライク) 6安打、3四球・6三振 2点 勝ち(4勝2敗)

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9時に就寝、1時45分に起きて見ましたが、内容に乏しく、レンジャーズが序盤に
大量の援護点を取ったことで大味な試合になり、疲労が残りました。ハハハ。

1回にいきなり1死1・2塁のピンチがありましたが、4番・マルチネスをスライダーで
空振り三振、5番・ケリーをライト・ライナーに仕留めて切り抜けました。ボールが多く、
24球を要するスタートでした。キャッチャーが初めて組むヒメネスだったのが少しは
影響したかもしれません。

3回には、センターとライトが激突する不運な2ベースとフォアボールで無死1・2塁と
なりましたが、3番・カブレラの鋭い当たりのライナーがサード・ベルトレの正面をついて
ダブルプレーになり、さらにマルチネスをセンター・フライに打ち取って難を逃れました。
この間、味方は2回に2点、3回に3点、4回にも4点を取ってくれました。
4回、5回は三者凡退に退けたあと、6回につかまって2点を失いましたが、大勢はすでに
決していました。ダルビッシュも、点を失うことがあってもアウトを増やそうと考えての
投球だったと思います。

楽に4勝目が転がり込んだことと、3試合連続で7イニング以上を投げ切ったことが大きな
収穫でしたが、緊迫感に欠けた、早起きに値しない試合でした。ハハハ。

そうそう、一番楽しめたのは、大差をつけられたタイガースが9回表のマウンドに野手の
ワースを上げたことでした。なかなかいいナックルを投げて2三振を奪っていました。
17連戦の7戦目ですから、あまり本職のピッチャーを使いたくない場面です。
ファンもタイガースのチームメイトたちも大喜びでした。
状況が状況だったので打ち込まれませんでしたが、先発で使えるかと言えば、そんなに
甘くはないでしょう。ハハハ。
by toruiwa2010 | 2014-05-23 09:59 | メジャー&野球全般 | Comments(4)