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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2015年 11月 ( 29 )   > この月の画像一覧

先週半ばまで、30日のエントリーは浅田真央のことを
中心に書くことになるだろう…と思っていた。
羽生結弦がとんでもないことをやってのけ、“構想”は
ガラガラと音を立てて崩れた。

羽生結弦 すっげえ!

SP 106.33 FS 216.07 計 322.40


土曜日は日帰りで京都に出かけたので男子のフリーは見られないと覚悟していた。
歩き疲れて早く帰京したおかげで第2グループの6分練習に間に合い、歴史的な瞬間を
ライブで見られた。何が幸いするか分からない。

金博洋の95点に刺激され、ショートプログラムであっさり100点を越えた。
その勢いでフリーでも完ぺきな演技で史上初めて200点を越え、トータルで300点という
夢のような得点をたたき出した。
SPのあと、「これがゴールではない」と言っていた通りのことをやってのけた。それほど
自分がやって来た練習の中身、プロセスに自信があったのだろう。
過去の名選手たちの演技を思い出してくらべても、SPの100点、FSの200点にまったく
疑問を抱かせない出来だったっと思う。
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織田信成の顔がくしゃくしゃだった。今年の春までライバルだった後輩の快挙を自分の
ことのように、しかもごく自然に喜べる織田は本当にいい奴なんだね。
あの場に、SMやMSがいなくて本当によかった。感動を“横取り”されたのではかなわん。

羽生は20歳の若さで、これまでどんなスケーターも経験しなかった世界に足を踏み入れた。
彼一人だけが、完全に別の惑星に飛んで行ってしまった感じだ。手放しで称賛されていい。
しかし、これからは大変だ。常にこの演技を基準に語られることになるのだから。
とんでもない重荷を背負ったことになるが、精神力の強い青年だから心配ないか。
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スケート・フランスのSPで出遅れたチャンがファイナルに残れてよかったと思う。
今季GP2勝の地元・フェルナンデス、若手の宇野と金もいる。2週間後のバルセロナは
熱い戦いになりそうだ。


おまけ:ドローンかと思ったぜ

噂の金博洋・・・
若さ、経験不足が出たかな。 しかし、なめらかな踏切からふわっと舞い上がる4回転の
高さと柔らかさはすごい。ドローンかと思ったぜ。
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浅田沈み、宮原輝く

女子は…浅田真央の結果を見れば やはり“波乱”と言うべきか。
SPが終わってトップ宮原との差が7.03だったとき、FSで浅田が逆転する可能性があると
思った人は多いと思う。ソチ五輪がそうだったように、浅田はSP,FSともにダメ…という
ことが極めて少ない選手だ。その浅田が2本とも、本人に言わせれば“残念”だった。

SPのあと「ここまで トントン拍子だった。ちょっと 待ってよという感じだった」と
話していたという。たしかにそういう面が否めなかった。しかし、それが分かってるのが
彼女の良さなんだよね。いいなあ。普通、見えないもの。
ただ、ブランクのあと戦いの場に戻ってきた以上、やれるという見通しはあっただろうし、
本人の口からも自信らしき言葉が出ていたから、勝つのが当然のような、“普通”の目で
見てしまった。
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それだけに、つきつけられた結果は意外だが、これが現実ということか。
シロウト目には、SPもFSも最初の3回転半が思い通りに跳べなかったことで計算が狂い、
そのあとのスケーティングにも影響したように見えた。華やかで、流れるようで、しかも、
キレがあって…ステップは美しくて見事だった。休養前よりいいと思う。
ジャンプさえまとまればなあ、と思うが、それは みんな同じなんだよね。
ファイナルでの巻き返しを期待しよう。

宮原がSPのリードをさらに広げてGP初優勝を飾った。あっぱれだ。
重要なのは、“浅田真央がいる”大会で勝ったことだ。宮原が得た自信は大きいと思う。

最終滑走でポジションについた時点で、やることをきちんとやれば間違いなく優勝だった。
緊張したはずだが、チャンスは逃がさなかった。
SP,FSともに1位、 自分の手でもぎ取った優勝だ。おめでとう!!
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ファイナルに進んだ選手のリストの中にトゥクタミシェワやリプニツカヤの名前がない。
メドベデワが不気味な存在だね。

宮原を見て思ったのは 村上佳菜子は何を思うか…だ。
いじわるではなく、これで彼女の 気持ちに火がつくことを祈りたい。
このままじゃもったいない。

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by toruiwa2010 | 2015-11-30 08:20 | フィギュアスケート | Comments(1)
王徳忠って誰だ? ( 2008.02.25 初出 )

日本を代表する作曲家だった團伊玖磨は大変すぐれたエッセイストでもありました。
1960年代からアサヒグラフに連載していたエッセー、「パイプのけむり」は絶品でした。
アナウンサーとして駆け出しだった私は、毎週それを読むのが楽しみでした。
話の材料は身の回りのあらゆる事象でしたが、どんな“ねた”を取り上げても切り口が
あざやかで、しかも、短い文章の中にきちんと起承転結があって魅了されました。
同時に、文章の向こうに、パイプをくゆらしながら万年筆で原稿用紙のます目を埋める
作業を楽しんでいる彼の姿が目に浮かびました。
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足元にも及びませんが、無意識のうちに当ブログが目指しているのははるか彼方にいる
彼のエッセーです。タイトルと書き出しに神経を使う、“シメ”“オチ”を工夫するなど、
努力はするのですが、うまくいったためしがありません。ハハハ。

この名コラムは20世紀終り近くまで続いたようですが、私が熱心に読んだのは数十年前の
話ですから記憶も定かではありません。しかし、彼の名前や“パイプのけむり”と聞いて
すぐに思い出したエッセーがあります。タイトルは「王徳忠」です。
はっきり思い出せるのはタイトルだけで、中身についてはおぼろげです。ハハハ。

そのころ、彼の周りの人たちが “王徳忠”という人物の名前を頻繁に口にしていました。
どうやらそれはファッション関係の人物で中国人らしいと見当がつきました。しかし、
人物の名前だとすると話がつながりません。
やがて、“オートクチュール”であることが分かります。ハハハ。

このエッセーで團伊玖磨は、外来語が激しい勢いで日本に流れ込んでいることを嘆き、
警鐘を鳴らしていました。
健在だったら、今の“言葉”の状況をどんな風に風刺したでしょうか?
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検索してみると、この「王徳忠」は連載6回目、1964年のものだと分かりました。
アナウンサーとしてフジテレビに入社して間もなかった私が、少しでもボキャブラリーを
ふやしたいと思って、もっとも熱心に「パイプのけむり」を読んでいた時期です。

彼のエッセーは、たぶん今読んでも十分面白いものだと思います。硬軟・古今・東西を
問わず、風刺がきいた文章に圧倒されてしまうでしょうが、記憶がよみがえったのを機に
私ももう一度読んでみたいと考えています。27巻もありますから、全部は読めませんが。
ハハハ。

ちなみに、私はこう考えます。
團氏は音楽家でもありました。音楽家にとって耳は命ですから、周りで話されているのが
“オートクチュー(王徳忠)”ではなく、“オートクチュール”であることを、彼は初めから
知っていたはずだと…。ハハハ。
 
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by toruiwa2010 | 2015-11-29 08:33 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
…カタカタ鳴った ( 2008.11.26 初出 )

♪貴方は もう忘れたかしら
赤い手拭い マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
「一緒に出ようね」って言ったのに
いつも私が 待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は 私の身体を抱いて
「冷たいね」って 言ったのよ
(「神田川」 作詞:喜多條忠 / 唄:かぐや姫)

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私たちの世代の者にとって、「神田川」は決して忘れることのない名曲です。
効果的にバイオリンを使った絶妙なイントロが始まると、たちまち当時のことが鮮やかに
思い出されます。
発売は1973年だそうですから、日本は安定した経済成長期に入ろうかという頃です。
私はフジテレビに入社して5年目、同時に結婚5年目を迎えたところでしたから、まだ、
仕事を含めた人生の将来図がしっかりとは描けていませんでした。
そんなときに、一日に何度となく聴いたこの曲…遠い思い出につながる曲は人それぞれに
あるでしょうが、「神田川」はその代表格と言っていいと思います。

先週末に読んだ朝日新聞(be on Saturday)の記事で、作詞の依頼を受けた喜多條忠の
頭に浮かんだのは“5年前”の風景だったことを知りました。早稲田大学の学生時代に、
当時の彼女と住んだ、神田川沿いに建つ高田馬場の下宿のことです。
「神田川」を聴いたときに私が脳裏に浮かべる“思い出の風景”もこれとよく似ています。

喜多條があの詞を書いたころ、新婚の私たちは世田谷区上北沢に住んでいました。
6畳と4畳半の二部屋にトイレと簡単なキッチンがついているだけの、当時としてはごく
ありふれた木造のアパート、“奥山荘”でした。風呂はなく、京王線をはさんだ反対側の
銭湯、“北沢湯”にお世話になりました。
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不規則な勤務でしたから、夜遅くに帰宅し、小さな玄関で洗面用具を受け取り、上着だけ
普段着に着替えて踏み切りを渡って行ったこともしばしばです。
早く帰れた日や休日は妻と一緒に行きました。入り口で左右に別れるとき、出る時間を
決めていたように記憶しています。「赤い手拭いをマフラーに…」などしませんでしたが、
冬場の夜遅いときには、ぬれたタオルが凍ってしまうことがありました。ハハハ。

神田川は少し離れていましたが、玉川上水が近くを流れていましたから、この歌を聴くと
自然に新婚の頃を思い出すのです。。
そう言えば、「プロ野球ニュース」で帰宅が深夜になったときアパートのすぐそばにあった
教会の横で何度もやったことをお詫びしなければ…。
安アパートで真夜中にトイレの水を流すことをためらったからですが、今、考えたら、
“ためらう”べきは“立ち○ン”のほうでした。ハハハ。

ちなみに、南こうせつは喜多條から電話でこの詞を伝えられたとき、すぐにメロディーが
浮かんだそうです。
「手元にあったスーパーの折り込み広告の裏に歌詞を書きとめたんです。
最初からメロディーがついていたように、書きながら歌ってた。憑依(ひょうい)あるいは
トランス状態だった」と語っています。
結局、喜多條が詞を書き始めてから曲が完成するまで1時間ほどだったのだそうです。

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by toruiwa2010 | 2015-11-28 09:00 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
だいぶ前になりますが、新聞の見出しに「消えゆく鼻濁音」とありました。
えっ、何それ?と思う人も多いことでしょう。

中学・高校で習ったかどうかも定かではありませんが、日本語の発音はまず、清音・濁音・
半濁音に分けられます。せいおん・だくおん・はんだくおん…それも分からん?

清音:あいうえお・かきくけこ など
濁音:がぎぐげご・ざじずぜぞ など
半濁音:ぱぴぷぺぽ

・・・と聞けば区別はわかりますね。

少しややこしくなって・・・拗音(ようおん)・促音(そくおん)・撥音(はつおん)があります。
かなり分からん?

拗音:きゃ・きゅ・きょ、しゃ・しゅ・しょ など、小さな“ゃ・ゅ・ょ”
促音:あっさり・きっと・さっそく など、小さな“っ”
撥音:“ん”で表記される音

・・・と説明されれば、それぞれの言葉が何を意味するか分かりますね。

シンプルな柄のシャツを手に取った

短い文章ですが、すべての要素を含んでいます。
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…で、鼻濁音です。“びだくおん”と読みます。
簡単に言うと、“がぎぐげご”という濁音を鼻に抜いて発音したものが鼻濁音です。
ガ行音が少しざらついて聞こえるのに対してなめらかに、柔らかく聞こえます。
記事にはこう書かれていました。

日本語で優しく響く発音とされるガ行の“鼻濁音”を
日常生活で使う人は5人に1人しかおらず、全国的に
著しく衰退しつつあることが国立国語研究所の調査で
わかった。来世紀には東北地方でわずかに残るだけとなり、
それ以外の地域は消滅する可能性が高いという。


…なるほどねえ。
もともと、規則性はあっても法律で定められているわけではないので、使う使わないは
個人の自由ですし、その存在を知らない人の方が圧倒的に多いのだと思います。
使わなくても周りで気が付く人はいないでしょう。失礼でもないし、生きていくために
絶対必要なものでもありません。

プロのアナウンサーは法則にしたがって必ずこの鼻濁音を使います。
もちろん、私はOBになったいまも使っています。長い間、“商売道具”だったわけで、
体にしみこんでいるのです。英語に堪能な人たちが定冠詞“the”の発音を状況に応じて
ごく自然に“ザ”“ジ”と使い分けるのと同じです。
私がそうだったように、アナウンサーの誰もが美声の持ち主ではありません。それでも
発する言葉がきれいに聞こえる理由の一つにこの鼻濁音があると思います。

ガ行音を鼻から抜く…と聞かされても、難しいと思いますが、教える人がそばにいれば
習得できるはずです。
ためしに、がぎぐげごの前に“ん”をつけて発音してみて下さい。

んが・んぎ・んぐ・んげ・んご  
*が・ぎ・ぐ・げ・ご のときに鼻に抜くことを意識して

普通のガ行と違って聞こえたら“素質アリ”です。

出来なくても心配することはありません。日常生活に支障がまったくないのですから。
俳優や歌手が身につけたらいいのになあといつも思います。
特に歌手がマスターしたら、歌が違うものに聞こえるのではないかと思います。
NHK-BSの「Covers」で完璧な日本語を話していたクリス・ハートも出ていませんでした。
おそらく知らないのでしょう。教えてあげたいなあ。ハハハ。

語弊があるかもしれませんが、本来、「ガ行音」は、“汚い”音です。だから、先人は、
鼻濁音を考え出したのではないでしょうか。もし彼がきちんと鼻濁音を出して歌ったら、
もっと売れるのではないかと思います。少なくとも、私が買おうと思ったはずです。ハハ
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「愛のままで」が大ヒットしている秋元順子は、100点ではないものの、かなりよく出て
いると思います。加えて、声そのものが柔らかいですから、より人の気持ちを惹きつける
“音”になるのでしょう。 
この曲が聴く者の心をとらえたのは、彼女がていねいに歌いこんだから…だけではなく、
♪そう 生きてる限り ときめきをなげかけて
愛が愛のままで 終わるように…  の“が”がきれいな鼻濁音になることで彼女の歌は
よりやわらかく、深くなっていくのだと思います。

「お前は(君は)話し方が“がさつ”だ」と言われたことがある人は、
鼻濁音の習得を勧めます。印象が変わる可能性があります。
特に、婚活中の女性が身につけたら“効果”があるかも。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2015-11-27 08:56 | 放送全般 | Comments(0)
パリ3区の遺産相続人 85

パリの旧市街、カーブが続く道を男が歩いていた。ニューヨークから来たマティアスだ。
手にしたメモをときどき見ながら目指す建物を探している。
ようやく探し当てたのは古いアパルトマンだった。
声をかけながら中に入ったマティアスはいくつかの部屋をのぞくが人影がない。
いくつ目かの部屋で高齢の婦人が居眠りをしていた。マティルドだ。

マティアスが告げる。「父が死んだ。所有していたこのアパルトマンを私に遺した」と。
金に困っている彼はすぐにも売り飛ばしたいところだったが、事は単純ではなかった。
マティルドが言うにはアパルトマンは“ヴィアジェ”を条件に彼女がマティアスの父親に
譲った物件で、彼女が死ぬまで売ることはできない。しかも、マティアスは2400ユーロ
(約30万円)を毎月、彼女に払わなければならないと。

事態がうまく呑み込めないまま、マティアスは賃料を払ってこの日からアパルトマンに
泊まることになった。深夜に目覚めてトイレに行くと、そこには中年の女性が座っていた。
マティルドの娘、クロエだった…
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何度も見た予告編から受けた印象はこうです。
折り合いの悪い父親の遺産を相続して、すぐにでも金に換えてやろうとほくそ笑みながら
やって来たアメリカ男が、フランス独特の制度に振り回されて右往左往する“コメディ”。

だって、マティルドが死ぬまで物件を自由にできないというヴィアジェは厄介な法律で、
一度 落ち込んだマティアスが 彼女が90歳だと知って「そんなに時間はかからない」と
希望を取り戻す。しかし、彼女の主治医に話を聞くと「きわめて健康だ」と告げられて
再びガックリするところが紹介されていましたもの。ハハハ。

前半はたしかに笑わせる場面も多いですが、途中から“空気”が変わっていきます。3人の
同居生活が始まり、互いが知っている事実を少しずつ分け合うようになるからです。
無礼で傲慢な酒飲みのダメ男にしか見えなかったマティアスが実は深い心の“キズ”を
抱えて生きてきたことが分かります。

見たあとの気分がいい映画でした。

恋人たち 80

主な登場人物は3人。
誰よりも鋭い耳を持ち、橋げたのコンクリートなどを点検する作業員のアツシ(篠原篤)は
通り魔に妻の命を奪われて以来、その痛手から立ち直れていない。
パートで働きながら、狭い家に夫と夫の母と暮らす瞳子は平凡な主婦だ。夫との生活は
惰性が支配し、同居する姑の細かさに鬱屈した日々を送っている。
四ノ宮はやり手のエリート弁護士だ。“自分はエリートだ”と自負している言動を見せる。
同性愛者であることはすでにカミングアウトしていた…
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ネットの評判に惹かれて見に行きました。
万人受けする映画だとは思いませんが、不思議な魅力を持った作品です。
初めて(たぶん)見た篠原はいいと思いました。エンディング近くでの妻の位牌に
語りかける長いモノローグは見事でした。
助演陣で最もよく知っている俳優は三石研です。リリー・フランキーも出ますが、出番は
ごくわずかです。“無名”の俳優たちを起用したところに監督の意図はあるのでしょう。
成功しているかどうか、私には判断できません。

この映画の感想を書きたいのですが、言葉が出てきません。
最初から最後まで、どこにも美男美女は出てきません。必要がないのです、
意図的にさりげなく言わせているとしか思えないセリフ回しが 逆にわざとらしく感じて
減点材料ですが、懸命に生きる人々をみごとに描き出しています。
監督が「ぐるりのこと。」の橋口亮輔と知って納得しました。
平日のテアトル新宿は八分の入りでした。 口コミ効果でしょうか。

ローマに消えた男 80

イタリア最大野党の書記長エンリコ・オリベッリがローマから姿を消した。
選挙が近づいていたが、今回も情勢はきわめて悪かった。彼個人の人気も“さっぱり”で、
党大会の演台に立つ彼に党員から「あんたのせいでダメになった。さっさと出ていけ」と
ヤジが飛ぶほどだった。その翌日、党の大事な会議にエンリコは姿を現さなかった…
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失意と疲労に追い詰められたエンリコが妻や側近になにも告げずに失踪しました。
必死に駆け回った腹心の部下が絶妙な解決策を見つけ出します。エンリコの双子の兄弟、
ジョバンニを“替え玉”にするのです!
彼は心の病で入院していた経験があって今も投薬を受けているという設定です。
口下手なエンリコにくらべ、陽気でスピーチが抜群にうまいジョバンニのおかげで党勢は
劇的に回復していきます。

一方、エンリコは…
それを書くと完全なネタバレになります。ハハハ。
エンディングの意味がよく分かりません。想像はできますが、なぜそうなるのかの説明が
まったくないのは不親切だなあ。“思わせぶり”はやめてほしいです。

原節子さん…

昭和の伝説的な美人女優でした。
母と一緒に初めて彼女の映画を見たのは戦後間もないころで、
私は小学校の低学年でした。美しい人でした。女性を見て
「この人はきれいだ」と初めて認識したのもそのころです。
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顔だけでなく“たたずまい”全体が女優らしい女優でした。
人気絶頂のときに引退しました。
たまに 鎌倉でひっそり暮らしていると聞くだけでしたから、
女優時代を含めてその人生が幸せなものだったかどうかは
知る由もありません。
笑顔の写真にもどこかに寂しさが漂っている人でした。

“銀幕”という言葉が完ぺきに似合う人でした。
そこで見た彼女のイメージが古い映画ファンの記憶から
消えることはないでしょう。ご冥福を祈ります。


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by toruiwa2010 | 2015-11-26 08:53 | 映画が好き | Comments(0)
オレはかまわん!

マイナンバー到着。
赤くはないんだ。当たり前か。
こまかいことは知らないが、基本的に
反対する理由はない。
私の番号は…言うわけあるか!

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こまかいことを知らずに“反対する理由はない”と書く…私らしいと思わないでもない。
自分の情報を国家に握られるのを嫌う人も多いようだが、法律を守って生きているから
困ることは何もない。保管が難しいとか言うが、なくして困るのはキャッシュカードも
パスポート、保険証、免許証も同じじゃないのかなあ。

“憎むべき”脱税を減らせれば、何十年も真面目に納税してきたサラリーマン上がりは
溜飲が下がるけどなあ。
しかも、情報を一元化することで公的書類を入手しやすくなるのはいいことじゃないの?
情報の漏えいを心配する声が多いが、官民を問わず情報漏えいの懸念は至るところにあり、
完全になくなるわけじゃなかろう。

さて、カードを作るか…あ、作り方は妻が研究中だったわ。ハハハ。

確かに“輝いて”いたかも

雑誌GQが選ぶ「今年最も輝いた男」に
又吉直樹、鈴木亮平、葉加瀬太郎、
五郎丸と並んで吉田剛太郎・・・いいね。
狂気をはらんだ演技が素晴らしい。
松岡修造はどうでもいいわ。
どっちにしても、出席できる人が
選ばれるんだし。

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これから年末にかけて“表彰もの”の選考とセレモニーが盛んになる。
「なんで、これなんだ。あれだろう」と思うことがしばしばだが、腹を立てても仕方ない。
確証はないものの、主催者としてはメディアに取り上げてもらわなければ意味がないから、
ふさわしいかどうかより表彰式に本人が出席することを優先するんだよね。そう考えたら、
この賞のメンバーは“そろった”ね。
又吉はグラビア(表紙も)に取り上げられていたし、5人ともそういう“コネ”があるのかな。
それにしても、読み返すと俺の修造アレルギーは相当だなあ。

ホッとしたことだろうね

箱根山の噴火警戒レベルが1に
引き下げられるとか。よかったね。
観光業関係者だけでなく、日テレ、陸連、
各大学など 箱根駅伝に関わる多くの人が
胸をなでおろしているはず。
事態の推移しだいではコースの変更や
下手をすれば中止の可能性もあった。
まだ分からんが。


警戒レベルは最高3まで引き上げられたが、5月初め、
1から2に引き上げられたときに以下のツイートをした。
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箱根山…地元も大変だろうが、いま、
上を下への大騒ぎをしているのは
日本テレビも同じだと思う。
もし、この騒ぎが長引くと箱根駅伝 に
影響するからね。コースの変更など、
あらゆる角度から連日のように検討会が
開かれていると想像する。


メディアも関連団体などの懸念を伝えると思って注目していたが、私の知る限り、関心を
示したメディアはなかった。鈍感なのか?私がうがちすぎているのか?
事情通から「そりゃ心配してますよ」と聞いたが、記事にするほどじゃなかったようだ。
ええっ!と思うなあ。2の段階では先走りしすぎかもしれないが、“3”になったら、かなり
深刻だと思うぜ。
このところ“お山”はおとなしいようだが、まだ、関係者はすっかり安心というわけには
いかないのだろうなあ。

やられた!

東京ガスのCMで広瀬すずが手料理を
父親にほめられて思わずやってしまう
ガッツポーズを見て年甲斐もなく
顔がぐずぐずになる。 やばい。

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「海街ダイアリー」で初めてじっくり見た広瀬すずにはメロメロにされてしまった。
陣営の戦略なのだろうが、次の映画・ドラマは来年まで待たないと見られないらしい。
このCMは貴重だね。ハハハ。

しかし、わずか30秒という時間にこういうドラマを見せるディレクターは素晴らしい。

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by toruiwa2010 | 2015-11-25 09:17 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
不可解なカウントダウン

「下町のロケット」の前半が好調を
維持して終わった。
バルブの最終試験の場面で僅かな
ミスを見つけてしまった。
係員の声「10秒前!10,9,8・・・」と
カウントダウンしていた。
「10秒前、9,8,7・・・」が常識だ。

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意味が伝わりにくいかもしれないが、放送の現場の常識を踏まえてのつぶやきだ。
帝国重工ではそれが普通・・・なら、このツイートは削除しなければいけない。連絡乞う。
しかし、10時ジャストをめがけてカウントダウンするとき、“10分前”、“1分前”は
秒針が真上に来る9時50分、9時59分“ちょうど”にコールするのが普通だ。
同じように“10秒前”は秒針が9時59分50秒に来た瞬間に叫ぶ。そのあと、
秒針の動きに合わせて“9,8,7”と読み上げていくんだ。

どうせ、スイッチは手動で押していたから問題はないが、「10秒前!10,9,8・・・」という
音声だけを聞くと、「ははーん、ここでは10秒前が2度あるんだ」となる。まずいだろ。
帝国重工では、9時59分49秒に“10秒前”とコールする決まりなのだろうか。まさか!

くどいようだが、ロケット発射当日のカウントダウンの場面では管制センターの担当者が
「20秒前、18,17,16・・・」と時計を読んでいた。19秒はどうした!と突っ込んだ。ハハハ。
撮影のとき、誰も疑問に思わなかったのだろうかと不思議でならない。
TBSが誇る日曜9時のドラマでは木村拓哉主演の「南極物語」でも妙なミスを犯していた。
→ https://t.co/jPvRFthwmz

言うまでもないが、実に些細なことだし、ドラマ全体の評価を左右するものではない。
ただ、優秀なスタッフが集められているはずなのになぜ?と思うのだ。Why TBS people!

前々回、帝国重工の役員会でワンマン社長を説得する吉川晃司の演技派は絶品だった。
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「You は何しに日本へ」に“いいね!”

新撰組・斎藤一の墓を訪ねて号泣した
オランダ人女性…
自分は少しオカシイのかもしれないと
しっかり自覚も あるところがいいね。
うるっとしてしまった。
youは何しに日本へ いい番組だなあ。

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テレビ東京制作のこの番組については悪い評判を聞かないが、いずれ触れる予定があり、
今回はさらっと書いておこう。ハハハ。

担当のディレクターがオランダから来日した若い女性をつかまえて話を聞き始めた。
留学経験があると言い、「新選組ゆかりの地を回るのだ」と答えた。
くわしく聞くと、中でも特に尊敬している斉藤一の墓を訪ねて会津に行きたいのだと言う。
インタビューを続けるディレクターの頭の中には カメラで追いかけた場合、どんな映像が
撮れるかがハッキリと浮かんでいたはずだ。

これを逃がしてなるものかと密着取材を申し込み、簡単にOKをもらった。
しかし、“結果”はディレクターの想像をはるかに超えたものになった。彼女の知識が
ハンパなものではなく、斉藤へのリスペクトも通り一遍のものではなかった。
会津に着き、小さな寺の一隅にある斉藤の墓の前に立ったとき、留学時代から10年越しの
夢がかなったことに感動した彼女は突然、同行した友人の肩に顔をうずめて号泣を始めた。
化粧っ気のないその泣き顔は最高にきれいだった。

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by toruiwa2010 | 2015-11-24 08:55 | ドラマ | Comments(2)
日馬富士、執念の優勝&北の湖理事長の死

日馬富士 寄り倒し 白鵬!
立ち合いに小さな変化があった。
白鵬はついていけなかったね。
日馬富士の持ち味、スピードが
生きた一番だった。
2敗力士も目の色が変わる。
これで面白くなったね。

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何年ぶりかで日馬富士らしい相撲を見た気がする。鮮やかな取り口で白鵬に完勝した。
今場所はあの一番に尽きるのではないか。
数日前から終盤に向けては“全身全霊で”と気持ちを口にしているのを聞いて、「それは
聞き飽きたけどなあ」と思ったことが申し訳ない。それほど見事な勝ち星だった。
13日目を終え、二人の横綱が1敗で並ぶ…願ったり叶ったりの展開になった。

その矢先に飛び込んできた北の湖理事長の訃報。
今年の後半は初日、千秋楽の協会挨拶のときにも土俵に上がることはなかった。しかし、
新聞には注目の相撲についての感想が載っていたから場所には来ていることが分かった。
まさか、そんなに体調が悪い中で仕事をしているとは思わなかった。

亡くなったばかりだから当然だけど、関係者のすべてが口をそろえて早すぎる死を悼み、
功績と人柄を称えている。私は部外者だから協会理事長としての手腕・業績については
知るすべもないが、“憎まれるほど”と評された強さには異論がない。
どんな相手にもやるべきことをやってしっかり勝つ力士だったという印象が残っている。
だから、彼の相撲は私のような底の浅い素人には面白いものではなかったが。
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前に書いたが、大鵬が亡くなったとき、偉大な功績を遺したにもかかわらず“協会葬”に
ならなかったのは、北の湖が“前例がないから”と反対したからだと聞いて腹を立てた。
もともと、あまり高くなかった彼の評価はどん底まで落ちてしまった。申し訳ない。
亡くなった人を悪く言うのはよくない。心から“おつかれさま”と言ってあげたい。
ご冥福を祈ります。

そして、なにが起きても相撲は前に進む。進まなければいけない。
関係者が力を合わせて、“力士思いだった”という北の湖の遺志を継いでほしい。

幕下の優勝決定戦は同部屋
(木瀬部屋)対決になった。
芝と宇良…どちらも手抜きなく
正々堂々たる勝負だった。
幕下の相撲でも感動に値する。
いいものを見せてもらった。

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表彰式の中で舞の海が今場所一番の相撲だったと褒めていたが、100%同感だ。
大相撲は、どの一番も力士は真剣に取っているものだと信じるが、ときに目に映るものが
その信頼を裏切る。そんな中で、芝vs宇良は誰が見てもその真剣さを疑わなかったと思う。
敗れたが、何度も土俵際まで寄り立てられ、そのたびに粘って残した宇良を褒めたい。
身長が172㎝しかないのが惜しいが、四股を踏むときの足の上がり方がかぎりなく美しい。
体が柔らかいのだと思う。成長を期待する。

な、な、なんと。白鵬の3連敗で
平成27年の大相撲が終わる。
力が落ちたのか?
ひじがよほど悪いのか?
年齢的なものか?
終わりの始まり・・・ということか?
それはちょっと寂しいな。
日馬富士の2年ぶりの優勝には
心からおめでとうだ。


“らしくない”白鵬が夏場所以降の4場所で1回しか優勝できなかった。
逆に日馬富士に“らしさ”が戻った。平成28年は面白くなりそうな気がする。
それにしても、ケガ人が多すぎるなあ。

大谷を85球で代えた意味

小久保が7回で大谷を替えたとき、投球数は85だった。
監督の頭には決勝のどこかで1イニング、あるいは
打者ひとりに投げさせる場面が浮かんだのではないか。
投げさせるつもりがまったくなければどう考えたって
続投だった。
今年最後の投球ならあと50球ぐらい投げられたんだから。

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結果、逆転負けを喫した。テレビの音を消していたので解説者が何を云ったか分からない。
中畑清がネットで「オレだったら続投」と発言しているのを見かけたが、球界関係者は
おそらく、みんな同じことを言うだろう。応援していたファンも同じか。

私のように“裏読み”する人は少ないに違いない。しかし、こう考えると、あの交代の
意味が通じるのではないか。
ペナント・レースなら小久保もあそこでの交代などまったく考えなかったはずだ。あれが
決勝だったら、やはり交代はあり得なかった。明らかに疲れたと判断できるまで大谷に
投げてもらったはずだ。
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もし、則本以下の救援陣で逃げ切り、アメリカとの決勝で、仮に1点リードした9回に
2アウトになったが、ランナーが二人・・・そんな場面を迎えるとしたら、そこでマウンドを
託したいのは日本の投手陣の中では間違いなく大谷翔平だよね。
小久保は、そんなときのために韓国戦で大谷の力を使い切りたくなかったのではないか。
万が一にも、そんな展開になり、大谷がぴしゃりと相手を抑えきったら、小久保の采配は
褒めちぎられたに違いない。あのHだって。ハハハ。

“うがちすぎ”と言われればそれまで。
私の読みが当たっていたとしても、小久保は死ぬまで認めないと思うから立証はできない。
口惜しいなあ。
日曜の「サンデーモーニング」でHが同じことをちらっと言いやがった。これも口惜しい。
いつだって余計なことを言うんだ、あいつは。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2015-11-23 09:16 | 大相撲 | Comments(0)
・・・ことがない、はおオーバーかもしれません。
まったくなかったわけではありませんが、少なくとも、
愛情や親しみを込めて呼ばれた記憶はとても薄いのです。
“人と群れない”私の性格のせいもあったでしょうが、
ほかにも立派な理由があったと思っています。
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爺と呼ばれて ( 2009.01.27 初出 )
 

前にも書いたことがあるような気がしますが、“岩佐徹”という名前は姓も名もどちらも
“愛称”で呼ぶには不都合にできています。
“山川”“中村”“渡辺”“鈴木”なら、“やまちゃん”“なかさん”“なべ”“スーさん”が
定番ですが、“いわちゃん”“いわさん”“わさ”“イーさん”は、まるでなじみません。
辛うじて、“がんちゃん”は成立しますが。ハハハ。

“茂”なら“シゲ”、“憲一”なら“ケンちゃん”、“純一”や“譲二”だったら“ジュン”、
“ジョー”、田中将大(まさひろ:楽天)や私の知っている女性のご主人・丈彦さんのように
“マー君”“ター君”と呼ばれる幸せな名前もあります。
不幸なことに、“徹”はどれにも当てはまりません。“トーさん”はありえないし。ハハハ。
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中学生のごく一時期、それも限られた仲間からだけ、“ガンちゃん”と呼ばれましたが、
“定着”はしませんでした。
70年の生涯を通じて本当に親しい友人ができなかった理由は、もともと、とっつきにくい
“空気”を発していたことに加えて、愛称で呼ばれにくい名前にもあったのではないかと
半ば本気で信じています。

自分では間違いなく“好々爺(こうこうや)”だと思っているのですが(ハハハ)、人はそうは
思わないようです。一時期、ネット上では、“ぼろくそ”に言われていました。
かつては、2チャンネルに「岩佐徹を糾弾するスレ」や「岩佐徹にありがとうを言うスレ」
(実際は…ハハハ)があって、好き勝手な批判・中傷を浴びていました。
その中で、私を指して“岩爺”と書かれていることがありました。
文字だけなので、「爺」をどう読ませるつもりだったのかは分かりません。

“ガンじい”なら少しは好意・リスペクトがあるのでしょうし、“イワじい”には親密さが
感じられますが、“いわじじい”となれば、悪意・嫌悪しかありません。ハハハ。

この年齢なるとどう読まれるかはともかく、無縁と思っていた“爺”という言葉・文字に
まったく抵抗感がなくなりました。うしろから“もしもし、おじいさん”と声がかかった
ときに振り向くかどうかはなんとも言えませんが、どう見ても“爺”がふさわしくなった
のですから、この言葉になじんでいこうと思います。

ただし、目指すのはあくまで“やんちゃな爺さん”ですが。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2015-11-22 09:00 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
相手の落ち度を“嫌味なほど”悪く言わず、まして、クレイムを
つけることなど、考えないでグッと我慢する…というタイプの妻。
影響を受けたのか、私もめったなことでは文句を言いません。
思い返すと、直接、苦情を申告したのは3,4回でしょうか。

あと味の悪いこと( 2009.04.24 初出 )


温泉ともみじを楽しもうと思って裏磐梯に出かけたのは2007年の10月末のことです。
あまりなじみがない地方でしたが、中旬ごろからネットでリサーチした結果、なかなか
“よさげ”なホテルが見つかり、さっそく予約を入れました。
ところが、その翌日、どういうコースで裏磐梯に入ろうかと、また、ネットをうろついて
いるときに、もっとよさそうなホテルに出会ってしまったのです。ハハハ。
写真なども見くらべた結果として、あとのホテルを選択することにしました。
ここまでは、“よくある”ことだと思います。

その日のうちに、すぐキャンセルすれば問題はなかったのですが、昨日、予約したものを
今日、キャンセルするのは…と、ためらったのが失敗でした。
「少し、間をおいて」と先延ばしにしているうちに忘れてしまい、気づいたとき、出発の
4日前になっていました。
「予定が変わったので」と、ありがちな理由をつけてキャンセルしました。
電話に出たホテルの人から「キャンセル料が発生しますが、よろしいでしょうか?」と
念を押されました。
これについてもネットで調べてありましたから、当然、理解(覚悟)していました。
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しかし、後日、送られてきた請求書を見て驚きました。
“覚悟”していた額の倍の数字が書き込まれていたのです。
「4日前までのキャンセルは10%、3日前からは20%」と、ネットには書かれていました。
ネットを確認しましたが、記憶違いではありません。
日ごろはおとなしいのに、このときはどういうわけか、猛烈に頭にきました。ハハハ。

電話をかけて責任者を呼んでもらいました。
「これは20%ですよね?」
「はい、そうです」
「4日前のキャンセルですから、10%じゃないんですか?」
「いいえ、20%でございます」
「おかしいですね。おたくのHPには10%と書いてありますよ」
「そんなはずはありません。チェックして、折り返し、電話をさせていただきます」
「いや、そこにHPがあるでしょう? 10%になっていませんか?」

怒りはできるだけ抑えたつもりですが、声や調子にそれは出ていたかもしれません。
話しているうちに妙にテンションも上がっていました。ハハハ。
相手はパソコンを確認しているのか少し沈黙していましたが、やがて「申し訳ありません、
HPの更新が遅れているようです。現在は20%いただいているのです」
「それはおかしいじゃないですか?
もめるような金額じゃないから払うのはかまいませんよ。でも、HPの更新が遅れている
ことなど、客は分かりませんよ。こちらが年寄り(ネット予約ですから年齢も書きこんで
いました)だと思ってなめてるんですか?」
「いえ、そんなつもりはありません。
これは、私どものミスですので、改めて10%の請求書を遅らせていただきます」

普段の私は決して“クレーマー”ではありません。…ない“つもり”です。ハハハ。
このときも、一度予約したあともっといいところが見つかったからとキャンセルしたのは
こちらだという一種の“うしろめたさ”もあって、最後には払うつもりでいましたが、
相手の顔が見えない分、言い負かしてやろうという気持ちになっていたのは事実です。
思い出すと、恥ずかしい限りです。ハハハ。

後日、“10%”の請求書も送られて来ましたが、ほとんど同時ぐらいにホテルから電話が
かかってきました。
電話口の、責任者と思われる人は「こちらのミスで大変、不愉快な思いをさせてしまって
申し訳ありませんでした。請求書を送ったようですが、今回は完全にこちらのミスですので
キャンセル料はいただきません」と、ていねいな口調で言われました。
そのつもりはなかったのですが、“居丈高”になって、相手を責めた形になったことで
“あと味”は決していいものではありませんでした。
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本来なら、この件はこれで一件落着です。このエントリーを書くこともなかったでしょう。

しかし、この数ヶ月、気にかかっていることがありました。
2007年10月は、結局、あとから予約したホテルにお世話になったのですが、その後、
2ヶ月おきぐらいのペースで、メールが来ていました。
「裏磐梯○○ホテル」という差出人の名前を目にしながら、私は、泊まったホテルからの
“リピート”を促すメールだと思い込み。読まずに消去していました。しかし、先日来た
メールをよく見ると、それは“キャンセルした”ホテルからのものだったのです!

どういう気持ちで送って来るのかは分かりませんが、私に中で、どこか“ほっと”した
気分があるのはたしかです。あちらもいやな思いをしたに違いないのに…と思います。
もしかすると、一度でも予約をすると自動的にパソコンに登録され、機械的にこういう
メールが送り出されることになっているのかもしれません。
しかし、私は、きっと何らかの“意志”があってのことだと思い、少し感動しています。

もう一度、裏磐梯に行く機会があったら、このホテルに泊まり、支配人の方と話をして
みたいものだと考えています。

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by toruiwa2010 | 2015-11-21 09:09 | 自薦・厳選300? | Comments(0)