ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2015年 12月 ( 33 )   > この月の画像一覧

d0164636_8485164.jpg









ラグビーのワールド・カップ、グループ・リーグ;
初戦で強豪・南アフリカに劇的な逆転勝ち!!


9月19日は2015年で 最も興奮した1日だった。
長いスポーツ・アナ歴の中でラグビーの実況はまったく経験がない。それでも、プレーが
切れた瞬間に試合が終わり、日本はこの大会の初戦を失うと分かっている中でヘスケスが
左隅に飛び込んだときに、実況していたNHK・豊原、日テレ・中野、Jスポーツ・矢野…
各アナたちの体を走り抜けた戦慄が想像できる。

熱心なラグビー・ファンではないが、松尾雄治が明治~新日鉄釜石で活躍していたころは
よく秩父宮にでかけた。当時のラグビー競技場にはカッコいい女性が集まっていたものだ。
“ファッション”としてもてはやされていた。その少し前にはテニスがそうだった。
どちらも“にわか”以下だったから社会的なブームにはならなかった。テレビの視聴率に
スタンドの華やかさや熱気がまったく反映されなかったのがその証拠だ。

人のことをとやかく言えない。担当種目の取材が忙しく、フジテレビがラグビーの中継に
興味を示す兆候もなかったので少しずつ関心が薄れていき、WOWOWに移ってからは
テレビで見ることさえなくなっていた。
その程度のファンだから、いつの間にか日本ラグビーが力をつけていることに気づくのが
大幅に遅れた。一時は9位まで上がっていたなんてまったく知らなかった。

友人・生島淳がエディー・ジョーンズHCとのインタビューをまとめた「コーチングとは
『信じること』」を読んだのは開幕直前だったと思う。“コーチングはアートだ”と考える
ジョーンズの思いが全編に詰まっていて、就任後の3年余りでジャパンをここまでにした
彼が何を考えて来たかがよく分かり、ワールド・カップへの期待が一気に膨らんだ。
d0164636_941266.jpg











そして、南ア戦の快勝。

実力の差は厳然としてあるから何度かリードされた。しかし、大きな差にはならなかった。
しかも、そのうちどんどん点差は広げられるさ…と思っていたに違いない南アの余裕は
途中からどこかに飛んでいた。少なくとも、この試合に関しては、グラウンドにいた
両国のフィフティーンは五分の闘いをしていた。

29-29で残り時間10分という“しびれるような”展開になったが、心配されたJAPANの
体力は最後まで落ちなかった。“地獄”のような練習の積み重ねの成果だ。

南アが日本陣深いところで得たペナルティで“キック”を選んだのは意外だった。
私は その時点でトライを奪われたらJAPANに追いつく力は残っていないと見ていたので
「助かった。PGで3点差ならチャンスは残る」と思った。

逆にJAPANは、残り時間がほとんどなくなる中で、同じような選択を迫られたときに、
同点とするキックではなく、“スクラム”を選んだ。逆転狙いだ。HCの指示はショット
だったそうだが、グラウンドの選手たちの気持ちは一つ、“トライを狙う”だったらしい。
結果として、“美しい”とさえ見えた19回の連続攻撃のあと、魂のこもったアタックで
感動的な大逆転のトライを生んだ。
ためらうことなくスクラムを選択した彼らの判断を称えたい。
d0164636_8501068.jpg









誰にも書けないシナリオでJAPANが世界3位を破った!
サッカーでブラジル、スペイン、アルゼンチン、ドイツ・・・に勝つようなもんだろう。
快挙と言っていい。おめでとう、エディJAPAN!!

残念だけど、1勝できるかどうかじゃないのか? 正直に書けば、夏場までそう思っていた。
「コーチング…」を読んで気持ちは少し“前向き”になっていた。
それでもまだ、午前0時45分のキックオフを待っているときは「南アフリカは世界3位だ、
勝てるわけないさ。大敗しなかったら褒めなきゃ」と思っていた。

前後半80分、JAPANは“美しい”ラグビーで南アを苦しめた。焦らせた。そして倒した。
“コーチングとは…”の中にHCの言葉として紹介されていたフレースが頭に浮かんだ。
「ワールド・カップでは日本のスタイル、ジャパン・ウェイを
世界に示して驚かせなければいけません」。
キックオフの瞬間からJapanラグビーは まさに世界をあっと言わせたのではないか?

体格的に劣るスクラムでも押し負けず、素早い球出しから短く速いパスを的確につなぎ、
キックを交えて敵陣内に攻め込んでいく様子にワクワクした。
「結構やるじゃないか」が「少し、慌てさせてやれ」になり、終盤が近づくころには
「もしかして…?」、「勝てるぞ。行け、行け」に変わっていた。

JAPANの選手たちが終始落ち着いていたことに驚いた。
そして、最後の10分のデータを見てもっと驚く。
通算の数字とくらべると、勝敗を分けた10分間、JAPANがどれほど世界の第3位を
圧倒していたのかが数字で分かる。
d0164636_851165.jpg







世界のラグビー・ファンに衝撃が走ったと思う。

価値ある3勝

中3日で臨んだスコットランドに敗れ、アメリカとサモアに勝って3勝した。
決勝トーナメントには行けなかったが、しっかりと爪痕を遺した。スピードに乗った攻撃、
緻密で確かなパス、低いタックル、“寝ている時間”の少なさ、豊かなスタミナ、統制の
とれたチームワーク…これらを一つにまとめた日本の戦いぶりは日本人だけでなく世界の
多くのラグビー・ファンに感動を与えたはずだ。あっぱれだ。

1次リーグで敗退した国が3勝するのは史上初だという。
残念であることは間違いないが、“JAPAN WAY”を世界に示した。
最終のサモア戦の後半だったか、「日本のプレーを見られなくなるのが残念」と現地アナが
言っていたらしい。嬉しい言葉だね。
d0164636_8531033.jpg





Brave Blossoms”(勇敢な桜たち)に感謝だ。
関係者の誰もがビックリするほどの練習量をこなしたと聞く。リーチ、マフィ、ヘスケス、
ブロードハースト、ツイ、ルーク、松島、ホラニ、ルーク、マレ・サウ・・・どう見たって
“ヤマト民族”ではない。しかし、赤と白のストライプのジャージを身にまとった彼らは
紛れもない“JAPAN”だった。

“白状”すると、2年前にウエールズを下したとき、このブログに「金星には違いないが、
“ピュア・ジャパン”じゃないから手放しでは喜べない」と書いた。
単純に金髪や褐色の肌の選手が多いという事実を書いただけだった。
差別の気持ちなどまったくないし、勝ったことやチームをおとしめるつもりもなかった。
ラグビー独特のルールだと言うが、いろいろ無理がある。「胸に桜のエンブレムをつけたら
それはジャパンだ」という考え方はどうなのか?と言いたかったし、“懸念”もあった。
2019年に日本でワールド・カップが開催されるとき、先発メンバーに“外国人”が5人も
6人も入っているジャパンを日本人が違和感なく応援できるだろうか…という。

…まったくの杞憂だった。
私も、日本戦4試合と準決勝、ニュージーランドvs南アフリカはナマで見た。
これだけ、日本列島がラグビーで盛り上がったことは有史以来ない。この熱気をなんとか
日本開催のワールド・カップにつなげたいなあ。
d0164636_8535770.jpg







この先長く記憶に残りそうな二つのプレーがあった。南ア戦のヘスケスの逆転トライと、
スコットランド戦の前半終了間際に見た五郎丸の必殺タックルだ。どちらも美しい!
d0164636_8541349.jpg








いいことばかりではなく、注文もあるのだがやめておく。

1年のシメは笑える写真で終わる。
ナショナル・ジオグラフィック誌恒例の
写真コンクールの結果がここで見られる。 
http://cbsn.ws/1Pw17lZ

努力賞どまりだったこの1枚が好きだ。
d0164636_8472768.jpg










*5日まで“基本的に”更新を休みます。
d0164636_847727.jpg

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-31 09:06 | スポーツ全般 | Comments(10)
この1年、日本だけでもたくさんのできごとがありました。
目を世界に向けると、その何倍も…
アメリカCBS News が100枚の写真で回顧しています。
その中から10枚を選んでみました。
d0164636_1128075.jpg

1月7日
この日、パリで風刺週刊誌を発行しているシャルリー・エブド社が
テログループに襲撃され、12人が死亡した。
4日後、パリ中心部で死者を悼み、テロに屈しない姿勢を示すため
およそ100万人が行進した。
d0164636_1128163.jpg

3月7日
1965年3月7日、アラバマ州セルマで黒人の有権者登録の妨害に
抗議する600人が立ち上がった。「血の日曜日事件」と呼ばれる。
50周年を迎えて行われた行進にオバマ大統領が参加した。
d0164636_11282485.jpg

5月2日
イギリス王室、ケンブリッジ公ウィリムズ王子とキャサリン妃に
第2子、シャーロット王女が誕生した。王位継承権は第4位。
d0164636_11332556.jpg

6月10日
シリアを逃れ、トルコに流れ込む大量の難民。
d0164636_11334360.jpg

6月29日
金融システムへの不安が高まったギリシャはこの日から銀行の
営業休止、資本移動規制などの緊急措置を導入した。
年金を確保しようと、市民たちが銀行に殺到した。
d0164636_1134421.jpg

7月20日
5月にスキャンダルが発覚したあと5選を果たしたFIFAの
ブラッター会長だったが、この日、緊急理事会のあと会見に
臨むべく会場に到着した際、イギリスのコメディアンが撒いた
偽の紙幣のシャワーを浴びた。
d0164636_11341565.jpg

8月11日
シリアからの難民を乗せた小さな舟がトルコとギリシャの間の
エーゲ海を漂流している。モーターが破損したからだ。
d0164636_11343663.jpg

9月2日
トルコの浜辺に幼い子供の遺体が漂着した。
ギリシャに向かう途中に乗っていたボートが転覆したのだ。
抱え上げ、戸惑いの表情を浮かべる警察官の写真が世界に
大きな衝撃を与えた。
d0164636_11344770.jpg

11月1日
軍事政権が続いていたミャンマーの総選挙で野党・NLDが大勝。
党首であるスー・チー氏が国をリードすることになる。
選挙中、取り囲む群衆にこたえるスー・チー氏だ。
d0164636_11345788.jpg

11月16日
13日に起きた同時多発テロでは大勢の犠牲者が出た。
15日、フランス各地で追悼集会が開かれ、エッフェル塔前の
トロカデロでは市民が犠牲者を悼んで黙とうした。

テロと難民…いつまで続くのか?



人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-30 12:00 | 岩佐徹的考察 | Comments(2)
d0164636_9195295.jpg







大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。

情景が目に浮かぶ、私の大好きなリズムで始まった物語は、著者自身が投影されている
駆け出しの漫才コンビ“スパークス”の徳永(僕)と先輩・“あほんだら”の神谷が作り出す
独特で密度の濃い世界を鮮やかに描いていました。
“僕”は熱海の花火大会に“営業”で出かけた夜、出番のあと飲みに誘ってくれた神谷と
師弟関係を結びます。「俺の伝記を書くこと」が神谷の出した条件でした。
コンビニでボールペンとノートを買い込んだ“僕”の気持ちは高揚しています。
d0164636_94013.jpg







…今年、ピース・又吉直樹の快進撃ほど眺めていて心地よかった出来事はありません。
文藝雑誌「文學界」に小説が掲載されたと聞いたのは1月初めでした。
メディアが騒ぎ、とんでもない売れ行きになりましたが、妻が早い段階で入手しました。
10数年、読書と言えば英語の本、それもミステリーものばかりだった私も、好きな芸人・
又吉の本格的純文学デビュー作は読まないわけにいかないと、妻から借りて読みました。
私にしては珍しく、あっという間に読み終えました。すばらしいと思いました。
どうすばらしいのかは残念ながらうまく表現できません。好きなタイプのストーリーに
なっているのと、著者が好きだということが“冷静な評価”の邪魔をするのです。ハハハ。

涼しい風の吹く海沿いの道を歩きながら、どこから書き始めるかを
考えていた。見物客は宿に収まり切ったのか、人影はまばらで波音が
静かに聞こえていた。耳を澄ますと花火のような耳鳴りがして、次の
電柱まで少しだけ走った。


最初の“章”の最後の部分です。気に入りました。又吉直樹、あの顔でなかなかやるわ。
ハハハ。
d0164636_98206.jpg







断固として村上春樹を認めないほど、文学のことはよく分かっていません。
そんな私でさえ、言葉の選択や文章の完成度に「えっ?」と思う箇所が多数ありました。
適当にページを開いて拾っただけでも、“畢生のあほんだら”、“混沌の様相を呈す場”、
“赤児が獣のような大きな声で”、“頭上には泰然と三日月”など、かなりの“無理”を
感じる描写があります。そこまで背伸びしなくても…と思いました。

私を含め、称賛の声が圧倒的でしたが、この一作でどうこうということはない。まして、
新人賞はともかく、芥川賞のレベルになると候補にもならないと思い、そう書きました。

しかし、読むだけでなく、“書いた”又吉。
しかも、優れた才能の片りんを示した又吉。バンザイ!

それだけでも相当すごいことなのに、6月下旬、「火花」は2015年上半期芥川賞の候補、
6作品の 一つに入りました。“候補にもならない”などとよくも言ったものだと思います。
はずかしい!
d0164636_9204254.jpg





“又吉旋風”は勢いを保ち続け、とうとう、芥川賞作家に仲間入りをしてしまいました。
いい大人が勝手に舞い上がっているようでみっともないと思いつつ、発表が行われる
7月16日の夜は7時過ぎから落ち着きませんでした。
7時半過ぎに“決定”を知ったとき、心から喜びました。あっぱれです。
“読書大好き”で知られていたし、エッセーなどを読んで視点が面白いと思っていました。
しかし、まさか・・・というのが正直なところです。
そして、当然とは言え、お笑いを本職とする芸人の作品を公平な目で評価した選考委員も
ファインプレーだなと思いました。

「芸人を100パー(%)やり、余った時間に小説を書いて行きたい」

受賞会見でお笑いと執筆の比重を聞かれた又吉はそんな言い方をしていました。
それが彼の仕事のペースだと思います。そのペースが守れるといいですが、心配です。
もっとも、本人は100万部売れようが、200万部売れようが、決して驕らず、偉ぶらず、
ひょうひょうとした態度がまったく変わりません。
d0164636_91004.jpg






口うるさい作家たちが認めたのですから、才能に疑問はないのでしょう。
雑誌に掲載されてから今日まで、作品の出来や彼の才能について批判らしい声をほとんど
聞きません。先日の「ぴったんこカンカン」に出ていた芥川賞作家の先輩・石原慎太郎も
「面白かった」と彼にしては珍しく褒めていました。

その上で、次は「(芸人と)違う世界を書かないとダメだ」と言っていました。石原自身が
「太陽の季節」で世に出たあと、担当の編集者からそうアドバイスされたそうです。
その通りでしょう。その分、又吉が越えなければいけないハードルは高くなります。
彼がどんな目で周囲を観察しているか…つまり“世界観”が試されるのですから。

第2作…待ち遠しいですが、難しいですね。
少しずつ準備を始めているようですが、早く完成してほしいような、欲しくないような…。
「だから、お笑いやりながらじゃ無理なんだよ」と評価を下げるか、「忙しい中で、よく
これだけのものを書いたな」と感心されるか。

人を笑わせていた芸人がいきなり、日本で最も権威がある文学賞を手にしたのですから
周囲はみんな浮足立っています。最も冷静なのが本人という…。ハハハ。
しかも、忙しさはハンパじゃなさそうです。そんな環境で文章をつむぎ出すのは至難の
業でしょう。せっかくの才能だから酷使することですり減らさないでほしいと思います。

外から見ているだけですが、綾部祐二は理想的な相方ですね。
彼のペースを乱さないように…いや、守ろうと立ちまわっているようです。コンビの
一人が売れたとき、相方の立ち位置は難しいものだと思います。綾部はえらいです。
旅番組で見せる熟女タレントのエスコートぶりなどもたいしたものです。
ええ、私、綾部も好きなんです。ハハハ。

いつごろ、どんな題材で第2作が発表されるのか?
固唾をのんで待つことにしましょう。
d0164636_93477.jpg


人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-30 09:21 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
d0164636_10162149.jpg



自分が見た範囲内で映画の年間ランキングを決めたので
ついでにドラマのランキングを発表しておきます。
当然、なんの権威もありませんが、“ヒマつぶし”には
なるでしょう。ハハハ。

各期のNo1ですが・・・

1月期
私的には“低調”のまま終わり、最後まで見たのは4本だけでした。
地上波でこれはというものが1本もなく、それでもベストを と言われたら
WOWOWの「陰りゆく夏」を挙げます。

“オチ”には少し無理がありましたが、すばらしいドラマでした。90点です。
渡部篤郎、時任三郎、菅田将暉、門脇麦、橋爪功…がいい演技を見せました。
WOWOWのドラマに共通しているのは丁寧な作り、忙しさに流されない演技、
無理のない(少ない)状況やキャラクターの設定…などです。
地上波もこういうコンセプトでドラマを作ればもっと見ごたえのある作品を
提供できるはずです。
d0164636_10145669.jpg





4月期
1月期ほどではなかったもののやはり低調でした。
ラインナップを見た印象として、「ちょっと面白そう」と展望に書きました。
「あくまで“そう”なのであって本当に面白いかどうかは見てみないと…」と
“書き添えておいてよかった”です。ハハハ。

救ってくれたのはNHKの「64(ロクヨン)」とTBSの「天皇の料理番」です。
この2本は2015年のドラマを代表すると思います。こういう作品に出会えると
ホッとします。そして、どんなところにいいドラマがあるか分からないから…と
“とりあえず見る”ものが増えていきます。ハハハ。

7月期

ラインナップを見て予想した通り「花咲舞が黙っていない」の独走でした。
視聴率的にもぶっちぎりでしたね。
d0164636_10173658.jpg






10月期も「下町ロケット」が圧勝しました。
d0164636_1018945.jpg






そして、1年を振り返ると、No1は「64(ロクヨン)」でしょう。
異論はあると思いますが、私の中でブレはありません。NHKの夜10時放送なので
多くの人が見逃しているのが気の毒だし、もったいないです。
僅差で「天皇の料理番」も見ごたえのあるドラマでした。

NHK 64(ロクヨン) 
ピエール瀧、木村佳乃、新井浩文、永山絢斗、山本美月、柴田恭兵


舞台はD県警察本部。
昭和64年に管内で少女誘拐事件が発生し、身代金が奪われた上、
少女の死という悲劇的な結末を迎えた。14年がすぎ、部内では
“ロクヨン(64)”と呼ばれている事件の時効まであと1年。
未解決の“無念”はいまも組織の中に残っている。

物語の主人公はこのとき刑事として捜査に当たり、今は広報官を
つとめる三上(ピエール瀧)だ。
上司からはメディアを制御することを求められ、仕事仲間だった
現場のデカたちからはうとまれ、“窓口”として接する記者たちは
何かを隠していると疑いの目を向けてくる。板ばさみの日々だ。
加えて、自分が醜いと思い込む“醜形恐怖”に悩む娘・あゆみが
2ヶ月前に家を出たまま行方知れずになっている…
d0164636_1019480.jpg




全5回のNHKドラマ「64 ロクヨン」が終わりました。
ドラマを覆っていた緊迫感に最後まで惹きつけられました。
最近ではきわめて珍しい 終わるのが惜しいと思ったドラマです。
そして、少女誘拐殺人事件という暗いテーマを扱っていると知りつつ、
原作・横山秀夫とピエール瀧&木村佳乃出演だけで食指が動き、期待が
少しも裏切られなかったのも大変珍しいことです。

第4話で新聞記者が警察を“リンチ”する場面が長すぎた。
最終回で男が手にしたメモの文字のアップが短くて読み取れなかった。
・・・など、クレームがまったくないわけではありませんが、全体として
今期のNo1と言っていいでしょう。もしかすると今年のNo1になるかも。
d0164636_1019267.jpg






良質な作品に仕上がった最大の功労者はその緊迫感をリアルなものにした
ピエールの存在でしょう。
「ロクヨン」を見る前、彼について知っていたことは“電気グルーヴ”の
一員として音楽活動をしていること、俳優として多くの映画・ドラマに
出ていること、ラジオで達者なしゃべりを聴かせること…ぐらいでした。

そして、彼の出演作品のリストを見ても「ああ、たしかに出ていたね」と
認識できるのは大河ドラマ「軍師 官兵衛」ぐらいです。
数々の賞に輝いた映画「凶悪」を見なかったことが悔やまれます。
代わりに、ラジオの「たまむすび」(木曜日)を欠かさずに聴いていますが、
埋め合わせにはなりません。ハハハ。

間違いなく、独特の風貌が大きな武器になっています。
独特ゆえに役柄が限られてしまうことはこの際我慢しなければいけません。
ドラマの“アクセント”として起用したがる演出家は多いと思います。

永山絢斗(地元紙の記者)と山本美月(広報部の婦警)が光っていました。
木村佳乃(三上の妻)、段田康則(被害少女の父)、吉田栄作(三上の同期)、
新井浩文(広報部の係長)、柴田恭兵(刑事時代の先輩)…書ききれないほど
多くの俳優の素晴らしい演技も印象に残ります。

来年、佐藤浩市の主演で劇場映画が公開されるそうです。どんな作品に
なるのか今から楽しみです。特にエンディング近くのシーンです。
ドラマの終わりで公衆電話ボックスの中が大写しになりました。少し前に
そこから段田が扮する被害少女の父・雨宮が電話をかけ続けるシーンが
ありました。脅迫電話で犯人の声を知っている雨宮は、もう一度聞けば
必ず分かると信じていました。
d0164636_1020229.jpg






警察の捜査に飽き足りない彼は、古い電話帳を頼りにこの公衆電話から
プッシュボタンを押し続けます。アップになったプッシュボタンは数字が
すり減っていました。時間の経過と雨宮の執念を無言で教えています。
強いインパクトがありました。映画がここをどう処理するか?

4.1-2.9-5.3-3.5-3.6%


視聴率です。
NHKの土曜ドラマと言えば「ハゲタカ」や「外事警察」などのヒットを
飛ばした枠ですが、低い数字には驚きます。
もったいない…とだけ書いておきましょう。ハハハ。

いま、原作を読んでいます。
上巻の半ばを過ぎたところですが、横山秀夫の文体の強さに惹かれます。
読むほどに三上の心のヒダがよく分かります。
ドラマが原作にかなり忠実に作られていたことも。

「64 ロクヨン」が終わりました。ロクヨン・ロス状態です。ハハハ。

視聴率もよくて、内容的にも納得する出来だったのが「天皇の料理番」でした。

TBS 天皇の料理番 
佐藤健、黒木華、高岡早紀、鈴木亮平、桐谷健太、小林薫、美保純、杉本哲太

d0164636_10211160.jpg





あるサイトの情報では“全12回”となっていますから、7月中旬まで続くようです。
毎回楽しんでいます。
6月以降の勢いなら最終的に「アイムホーム」を抜く可能性があると思います。
“相手”が最終回に19%をとったためによほど頑張らないと難しい情勢になっていますが、
あと3回、16%台が続けば、たぶん…。

このドラマが成功している最大の理由は間違いなく主演に佐藤を起用したことでしょう。
周りを固める俳優たちもみんな素晴らしいです。いかにもこの時代の女性という佇まいの
黒木もいいですね。出番は少ないですが、高岡…ノリノリで演じていることが分かります。
d0164636_11565540.jpg

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-29 12:15 | ドラマ | Comments(8)
d0164636_934755.jpg
今年は95本の映画を劇場で見ました。
90点をつけたのは10本の邦画と5本の洋画でした。人より多いと思います。
私の採点は世間的な評価より5点は甘いからです。見終わったところで、
映画ぴあなどの調査員に聞かれたときには“抑え目”に言うことにしています。
ハハハ。

「そこのみにて…」はカテゴリ的には“去年の作品”になるようですし、
「深夜食堂」、「アンフェア」には私の好みが強く出ていると自覚しています。

ちなみに…
主演男優:役所広司(日本のいちばん長い日)と永瀬正敏(あん)
主演女優:樹木希林(アン)、綾瀬はるか(海街diary)
助演男優:本木雅弘(日本のいちばん長い日)、柳葉敏郎(アゲイン)
助演女優:長澤まさみ(海街diary)、吉田羊(ビリギャル)

…が、強く印象に残ります。

*報知、日刊スポーツともに作品賞は「ソロモンの偽証」を選んでいます。

邦画

アゲイン 28年目の甲子園 
深夜食堂 
そこのみにて光り輝く 
おとこの一生 
映画 ビリギャル 
あん 
海街 diary
愛を積むひと
日本のいちばん長い日
アンフェア 

洋画

ジャッジ 
アメリカン・スナイパー
イミテーション・ゲーム 
アリスのままで 
007 スペクター 

この中で 邦画では「海街diary」、洋画では「アメリカン・スナイパー」を
今年の岩佐徹的No1に推したいと思います。

邦画No1:海街diary 

“優しいけどダメな人”だった父親の訃報が届いた。
家族を捨てて家を出て行った父は山形の山奥にあるさびれた温泉地で最期を迎えていた。
長女の幸(さち:綾瀬はるか)は「当直で行けないからあんたたちで行ってちょうだい」と
妹たち、次女・佳乃(長澤まさみ)と三女・千佳(ちか:夏帆)に頼んだ。
二人が小さな駅に着くと腹違いの妹、すず(広瀬すず)が迎えに来ていた。中学生だという。

式の途中で当直明けの幸もやって来た。友人の車で送ってもらったのだ。長女の責任を
果たなければという几帳面な彼女らしい行動だった。
葬儀が終わり、帰りの電車に乗り込んだとき、幸が見送りに来ていたすずに言った。
「鎌倉に来て私たちと一緒に住まない?」と。
血がつながっていない亡父の三度目の妻のところに残すのは不憫だと思ったのか。
少し考え込んでいたすずだが、ドアが閉まる寸前、「行きます」と元気よく言った。

江ノ電・極楽寺駅に近い古い家で四姉妹の生活が始まった…
d0164636_8545482.png





好きなタイプの映画だということもありますが、なかなか出来のいい作品に出会いました。
今年見た洋画・邦画合わせて45本の中でNo1です。いい気分で劇場をあとにしました。
とてもあと味のいい映画です。お勧めします。

初めて見た是枝裕和監督作品は2008年の「歩いても 歩いても」でした。とても気に入り、
95点をつけました。「おくりびと」がなければ、「クライマーズ・ハイ」と並んでこの年の
邦画ではNo1でした。
そのあとに見た「奇跡」(2011年)、「そして父になる」(2013年)も85点をつけています。
彼の映画だから見ようと思ったわけではなく、振り返ると…ということがほとんどです。
4本とも高い評価になったのは、つまり、是枝監督の描く世界が私の好みにぴったり…
ということなんでしょうね。ハズレがないのがすごいです。ハハハ。

物語、キャスト、演出・・・すべてのハーモニーが素晴らしく、褒めすぎだなあと思わない
でもないですが、どれをとってもこれという欠点が見当たりません。

綾瀬、長澤、夏帆、広瀬。
女優が4人…ではなく、本物の姉妹がそこにいるという空気感が心地よくしてくれます。
この映画が成功した最大の理由はそこにあると思います。その他のキャスティングにも
まったく違和感がありませんでした。滅多にないことです。

筋立てに無理がありません。さりげない会話の中に思いやりが感じられます。
幸と佳乃が言い合う場面のセリなどにリアリティがあってとっても生き生きしています。
是枝作品に共通するのはセリフが自然だということですね。シナリオがすごくいいです。

何か所かで挟み込まれる幸と恋人(堤真一)のシーンも好感が持てました。
いかにも現実にありそうな“距離感”でした。鎌倉の海岸を歩きながら、幸がある結論を
恋人に告げる場面が心に残ります。右から左に歩く二人が画面の外に出たところで幸が
ぽつんと言うのです。画面に映っているのは海だけ。やるもんだ…と思いました。ハハハ。

この監督の映画には共通するものがあります。
オープニング・シーンから「あ、この映画はリズムとフィーリングがぴったりくるな」と
観客に思わせ、会話の一つ一つに違和感がなく、ムダな演出・演技がないところです。
これまでに見た4本はどれも“出会えて嬉しい”作品でした。

褒めるだけ褒めたあとで、書きにくいですが、一点だけ気になったことがあります。
何人かの登場人物が口にするセリフの中にあった“アレ”です。
「こんなことを言うのはアレなんだけど…」など、話の対象や内容を“ピンポイント”に
言いたくない、言えないときに漠然と使う“アレ”です。誰にでも経験があると思います。
その意味では不自然ではないのですが、物語の中の“アレ”は明らかに浮いていました。
俳優たちはセリフの流れの中でさりげなく言っているつもりでしょうが、不自然でした。
監督が好きな言い回しのようですが、ちょっと“アレ”したほうがいいかも。ハハハ。

洋画No1:アメリカン・スナイパー

廃墟と化した街を戦車がゆっくりと行く。
その戦車に隠れるように、銃を構え、周囲に警戒の目を配りながら海兵隊員が進んでいた。

少し離れたビルの屋上にクリス・カイル(ブラドリー・クーパー)がいた。
腹這いになってスコープ付きのライフルで敵の動きを探っている。彼の任務は地上を行く
海兵隊員の安全を守ることだった。
向かいのビルの屋上に一人の男が姿を見せた。携帯で誰かと話している。カイルが無線で
指揮官の指示を仰いでいるうちに男は建物の中に消えた。

別のビルから黒いヒジャブをまとった女が10歳ぐらいに見える少年とともに現れた。
カイルの指が引き金にかかる。「何かを抱えているようだ。見えるか?」と問う彼に
指揮官は「ネガティブ(見えない)。お前の判断で撃て」と答える。
女から少年に何かが渡された。対戦車榴弾だ!

進んでくる戦車に向かって走り出す少年。カイルは静かに引き金を引いた。
倒れた少年に駆け寄り、榴弾を拾い上げた母親に向けてさらにもう一発。
アメリカ史上最強のスナイパー(狙撃手)とされるカイルの初めての仕事だった…
d0164636_8552212.jpg






緊張感漂う冒頭の数分間です。
この映画が公開されたとき、アメリカ国内では子供を含む160人以上を殺害したカイルを
ヒーローとして描くのはおかしいという批判があったと聞きます。
どこを見れば、そんな風に見えるのだろう? それが私の感想です。
終始一貫、自分の銃で敵を倒すことが国を守り、家族を守ると信じながら、撃っています。

そして、“伝説”(Legend)と呼ばれても的確に標的を仕留めることを誇ったり自慢したりは
していません。
むしろ、“YOUR CALL”(お前の判断)に任されることが多い極度のプレッシャーの中で
女性や子供を撃つことにはためらいがあり、「家族のもとに戻ってきてほしい」と懇願する
妻との確執に悩む男として描いています。

最後の数分間の処理がうまいと思います。エンドロールにかけてのストック映像を使った
ラストシーンに胸を揺さぶられました。
9.11のときグラウンド・ゼロに向かう警察官や消防隊員に敬意を込めて拍手を送っていた
市民の姿を思い出します。
帰還兵なのでしょうか、車いすで進み出て片手で星条旗を掲げた男性にぐっときました。
ヒーローっぽく扱った部分があるとすればこの数分間だけでしょう。
カウンセラーとの面談のとき、カイルが口にした言葉とともに心にしみました。
「なぜ彼らを殺したかを神に説明できる」。

イーストウッドは84歳ですが、賛否両論あるにしてもこれだけの力作を撮りました。
戦場の狂気と母国で家族と過ごす平穏な日々を鮮やかに対比させています。
彼の作品の主人公は“強い男”や“国を愛する男”が多いですが、必ず、心のどこかに
“傷”を負っていますね。それが観客の気持ちを惹きつけてやまないのだと思います。
公私ともに元気いっぱいのようです。あと何本か見せてほしいです。

余談1

クリス・カイルは2013年2月2日、元海兵隊員エディ・ルースの銃によって殺されました。
家族からの依頼を受け、PTSDに悩まされているルースに救いの手を差し伸べようとして
友人と一緒に出掛けて行った射撃練習場で撃たれたのです。
車の中でカイルは「こいつ、おかしいぞ」とメールで友人に警告しています。友人からは
「奴は俺の真後ろに座ってる。見張っててくれよ」と返しています。
警戒していたのに撃たれてしまったことが分かります。
ルースの裁判は現在進行中です。ここにもまた戦争の犠牲者が…

余談2

少なくとも二つの場面で 本物の赤ちゃんの代わりに人形を使っています。
予定していた赤ちゃんが熱を出したり来なかったりしたためだと、脚本家がツイッターで
呟いていました。(のちに削除)
一ヶ所は “見え見え”です。イーストウッドならもう少しうまく処理できたと思いますが、
なぜ、そのままにしたのか不思議です。

“ダメダメ”な映画

いい映画があれば、ダメな映画もありました。もちろん私にとって…ですが。
最後まで見た中でひどいと思ったのは以下の5本です。

ギャラクシー街道 40
フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ 60
カフェ・ド・フロール 70
龍三と七人の子分たち 70
イニシエーション・ラブ 70

ちなみに、途中で劇場を出たのは次の3本です。最後まで見るに値しませんでした。

雪の轍
岸辺の旅
キングスマン

“ダメダメ”No1:ギャラクシー街道 

予告編を見て、まったく食指が動かずパスするつもりでした。
公開されたあとメディアやネットで目にする評価はほぼすべてが“ネガティブ”でした。
特に、いくつかの映画サイトを覗くと酷評のオンパレード…天邪鬼なので、逆に興味を
そそられました。そんなに評判が悪いなら、どれほどダメなのかを見てやろうと。

ここ数年で、これほど
ひどい映画を見ていない。
評判が悪いと知り、ダメさ加減を
確かめるために出かけた。
救いがたい。
三谷はどうしてしまったんだ?


帰宅してそうつぶやきました。
d0164636_8572787.jpg






ドタバタ喜劇というものがあります。意味なくハチャメチャをやっていても面白いものは
面白いです。いちいちどこがおかしいのか、説明する必要はありません。笑いを生むのは
“理屈”ではありませんから。しかし、この映画はどうにもなりません。“覚悟”を決めて
出かけましたから最後まで見ましたが、普通だったら10分ぐらいで席を立ったでしょう。
それほど“ダメ”です。いいところが見つかりません。豪華なキャストが逆に気の毒です。

「古畑任三郎」のころの三谷は“才人”だと思っていました。しかし、その後は…
“大物”になって、誰も彼の“暴走”を止められないようです。ハリウッドなら制作者や
出資者がブレーキをかけたでしょう。…どころか、脚本の段階で1㌻ごとにダメ出しが
山ほど出たに違いありません。

劇場のどこかで若い女性グループがときどき声を上げて笑っていましたし、きっと三谷の
頭の中では面白いのでしょう。しかし、私の席の周囲では、スクリーンに映し出される
映像を見て笑っている人はほとんどいませんでした。恐ろしいことです。

才人がその“才”におぼれた…気づかぬまま。そういうことでしょうかね。
彼は来年の大河ドラマ「真田丸」の脚本家に起用されています。
NHKのスタッフもこの映画を見たに違いありません。いまごろ“真っ青”でしょう。
ハハハ。
人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-29 09:04 | 映画が好き | Comments(0)
羽生結弦・宇野昌磨 2強時代?

全日本フィギュアが幕を閉じた。
d0164636_9345268.jpg



11月末から12月中旬にかけて“アンタッチャブル”な存在だった羽生結弦が“普通に強い”
選手に戻ったのは男子フィギュア全体のためにはよかったかもしれない。
探査機・“はやぶさ”のように別の惑星に飛んで行ったと思ったが、地球に帰還したわけだ。
あっちでは相手になる選手がいないからだろうか。ハハハ。

SPでは冒頭の4回転で転んだが、そのあとの4-3回転はきれいに決まり、気合が入った
ステップは見事だった。GPファイナルでは3だったレベルが4だったらしい。
盛り返した結果の得点は100点を越えた。そういう採点システムなんだから言ってみても
始まらないが、フィギュアは“美しく滑ってナンボ”だと思っているので釈然としない。
転倒による減点をもっと多くすべきだと素人なりに考える。賛同者はいないだろうが。
d0164636_9353128.jpg






2度、転倒したFSではさすがにそれほどの点は出なかった。
自己最高(=世界最高)から35点も低い183.73はそれでも多くのスケーターたちにとっては
「一度でいいから出してみたい」と思う点数だろう。
羽生クラスになると納得はいかない。
「口惜しいですよ。メラメラですよ。煮えたぎっていますよ」と話している。

どんな競技でも、調子を維持するのは難しいようだ。
野球の世界でも、投手・打者の好調は1ヶ月ぐらいで下り坂に向かう。
全日本はNHK杯からちょうど1ヶ月後に組まれている。疲れも出ていたのだろう。
羽生結弦も人間だったということか。調子がいいときもあれば、悪いときもある人間…
ただし、出来が悪いのはごくマレだし、それでも普通の選手よりかなり高いレベルにあり、
いいときは手が届かないほどの高みに達する“人間”だ。手ごわいなんてものじゃない。

メディアやファンに“神”のごとく扱われてきっとやりにくいと思っていたはずだが、
これで、いつもSPで100点、FSで200点、トータルで300点を出せるわけじゃないと
みんなに分かってもらえてよかったんじゃないか?
d0164636_9355510.jpg






SPの宇野昌麿はいいパフォーマンスを見せて自己ベスト89.56を大きく更新した。
滑るたびに成長がうかがえるのが彼のいいところだね。すばらしい。
FSはあきらかにベストじゃなかった。初めの4回転がすっぽ抜けたあと、挽回を目指して
いろいろトライしたが、失敗した。ともにG Pファイナルで記録した自己ベストにFSは
20点以上、トータルでも10点近く及ばなかったが、「攻めた結果…」と潔かったそうだ。
もし、宇野がFSで自己ベストに近い点数を出していたら羽生を逆転していたのだが。
はいはい、“たら”や“れば”は言いっこなしだと分かった上の話だけどね。

NHK杯以後、羽生と同じスケジュールで試合をこなした。シニアにデビューした年だし、
疲れたかもしれないね。

男子で今一番はまっているのは宇野だ。
難易度を別にすれば、(“別にしちゃ”いけないんだけどw) ジャンプのフォームもふくめ、
スケーティングの美しさは男子でNo1だと思っている。まるで水が流れるようだ。上体と
下半身のバランスもいいし、身体全体の線がきれいだ。

宇野の得点が伸びなかったのだから、2本そろえれば2位になるチャンスがあったのだが、
無良は生かせなかった。いつも、ベストのパフォーマンスができればそれだけでワールド・
クラスの選手ということだから、簡単じゃないのだが、彼にはそれを求めたいよなあ。
ジャンプに切れがあり スケーティングには魅力がある。体つきも男っぽくて、安定感さえ
身につけばもう一つ上が狙えるのではないか。

ただし、男子はスンナリ世界選手権代表に決まった羽生と宇野の2強時代に入った。
宇野にとって前を行く羽生の背中はまだ遠いが、今が伸び盛りだ。力の限り追いかけて
羽生に脅威と感じさせる存在になってほしい。
d0164636_9363322.jpg





宮原知子 連覇&浅田真央 道遠し?

フリーの演技を滑り終え、フィニッシュの状態からゆっくり体を起こす前、浅田は何かを
かみしめるような表情を浮かべていた。思いつめたようにも見えて、一瞬ギョッとしたが、
全日本が終わったなあという“感慨”だったと聞いて納得した。
d0164636_9371727.jpg






1年の休養のあとリンクに戻ることを決めた。本格的な競技に臨むまでの月日にさまざまな
感触があって、自信と不安の中で揺れていたに違いない。GPファイナルに続いて全日本も
SPの出来が悪く5位に沈んだ。自信を持って臨める構成に変えて臨んだというのに…。
翌日の新聞で読んだコメント「気持ちが薄れてきている」にはハッとした。
ふつう、その心境では競技者たり得ないからだ。

FSで彼女の滑走順を迎えたとき、トップ3の成績はこうだった。
d0164636_938297.jpg




浅田が計算していたとは思わないが、追いつくのに150.08が必要な宮原は射程外だった。
樋口と本郷をキャッチするための133.32、131.25も復帰後 出していない点数だった。

トリプルアクセルで転倒し、3位も無理かと思ったが、そこからの復元力は見事だった。
美しく滑り切って131.72…非公認ながら今シーズンのベストを出して表彰台をゲットした。
公平に見て、現状では明らかに宮原が日本のトップだ。3月の世界選手権まで この状況は
変わらないだろう。来年10月に新しいシーズンが幕を開けるとき、浅田がどんな状態で
登場するだろう。ぜひ、宮原を追いつめてほしい。

宮原の充実と安定感は誰もが認める。
どこか遠慮がちだった去年までと違って、今の彼女は自信にあふれ、6分間練習のときから
貫禄を見せる。“浅田真央がいる”NHK杯で勝ったことで得た宮原の自信は大きい。
本人はいろいろ不満があるようだが、見ていて、不安を感じない。何より、試合のたびに
力をつけていくのが頼もしい。今シーズンのスコアを見ると分かる。
d0164636_9384543.jpg






誰にも負けない練習量でつけた最後までスピードが落ちないスタミナが強みだと本人は
語っているが、そのスタミナに支えられて跳ぶジャンプが見事だ。
世界選手権でのロシア勢との対決が楽しみだね。

本郷理華は世界選手権の切符こそ手に入れたが、FSの出来が悔しいだろう。
村上佳菜子も・・・。どうしても2本そろわない。
d0164636_9391031.jpg







樋口を筆頭に、白岩優奈、本田真凜…ジュニア世代にいい素材がそろっている。
リンク上で独特の“雰囲気”を漂わせる本田をとりあえず応援することにした。
ハハハ。
d0164636_9393030.jpg






おまけ:中継についてのツイート。
付け加えることはない。

浅田真央のインタビューを入れたために
直後に滑った高橋美葉の演技をカットしたんだ。
なぜ、そんなあからさまなことをやったのだろう?
神経を疑う。
苦境に立つ母局を声援しなければ いけない立場だが、
これでは…。

なぜ、三田アナを写さないんだろうね?
1ショットの方が あとあと使いやすいから…
だと思うが、最初の質問の間だけでも出すべきだ。
視聴者との距離感が変わる。
大事なんだよ、そういうこと。

インタビュアーは相変わらず「聞かせてください」だ。
昼間の有馬記念でも男性アナが「教えて下さい」と
言っていた。いま、母局のアナウンサーたちは
そのように教育されているのか?
変な日本語だと思うけどなあ。

展望をまとめるために荒川静香は用意したメモを
読んでいた。それはまあ プロの話し手じゃないから
仕方がないかもしれない。
でも、その様子を画面に出す神経が分からん。
カメラマンは撮るだろうが、その映像をどの時点で
選択するかは ディレクターやスウィッチャーの
センスだろう!


人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-28 09:42 | フィギュアスケート | Comments(8)
火曜日、井上陽水とNHKの桑子真帆アナが“共演”していた。(「SONGS」スペシャル)
陽水は4月から始まった「ブラタモリ」新シリーズのオープニングとエンディングの曲を
書いているが、タモリとは昔から仲がいいことで知られている。
d0164636_9175115.jpg






桑子アナはオリコンの好きな女性アナウンサー・ランキングで今年初めてランクインした。
5位だそうだが、NHKのアナだということ、担当番組の地味さや露出度を考えたら快挙だ。
有働由美子アナが3位に入っているのは毎朝 出ているし、なぜか知らないが、メディアが
必要以上に持ち上げるせいだろう。

桑子アナは3月まで広島放送局にいて4月から東京に移り、夕方7時のニュース(隔週)と
「ブラタモリ」を担当している。ふつうこの程度なら、NHKのアナが注目されることは
あまりないと思う。1位・水卜麻美(日テレ)や2位・加藤綾子(フジ)とは置かれている条件・
環境に天地ほどの差がある。 “快挙”の所以だ。

彼女には以前から注目し、期待していた。今ごろ「いい」と言い出した連中とは違うんだ。
ハハハ。

2014/02/09 のツイート

6時からの「軍師官兵衛」を見るために
チャンネルを変えるので、毎週
「ワラッチャオ!」(BSプレミアム)を見る。
進行係?の桑子真帆アナ、いいなあ。
うまいか下手かなら下手だが、そういうことじゃ
ないんだ。人間としてのすばらしさがよくわかる。

d0164636_9183193.jpg





“人間として…”はいささかオーバーだが、見ていてそう思ったのは事実だ。
他の番組を見ていて6時が近づいたところでBSプレミアムに回すのだから、見るのは
ほんの数分だけだった。(今は10:30AMからになり、声優さんがお姉さん役をやっている)
その日の収録を振り返って反省会をしている短い時間なのに、人柄の良さは伝わった。
“逆”も言えるからテレビはつくづく怖いよね。

子供向け番組のせいだろうが、NHKの女性アナには珍しい“柔らかさ”があった。
初めて見たときから、この人はNHKにとって貴重な存在になって行くと思った。
ただし、「NHKではこういうアナがチャンスを得ることは難しいだろうな」とも。
しかし、わずか1年後のこの大抜擢を見れば、NHKにも能力・適性を見極める制作者が
いるのだと分かる。安心した。

「“ショック”と感じた方や“お似合いだなあ”と納得された方など、
さまざまだと思いますが、桑子さんは?」と武田真一アナに振られた
桑子アナはジェスチャー入りで「私は、ショックで、えって、思わず
声をあげてしいました」と答えた。
d0164636_9185788.jpg




9月30日、人気俳優&歌手・福山雅治と女優・吹石一恵の結婚が明らかになった日だ。
夜のニュースで東京五輪に追加する競技の候補、台風関連のニュースなどが終わったあと、
「さて、次のニュースですが」と正面に向き直った武田アナがおもむろに切り出したのだ。
夜7時の定時ニュースはNHKの”格”を内外に誇示する大番組だから、めったなことでは
こんな演出はしない。かなり珍しいことだった。おそらく、担当者も「桑子なら不自然に
ならない」と考えたのだろう。さすがに、言い方が少しぎこちなかったが、その理由は
“ウソ”だからだと思う。たぶん。ハハハ。

同じ日、8時45分からの「首都圏ニュース」でも気象予報士との間で面白い会話があった。
コーナーの初めに“スーパームーン”の話題に触れたあと、予報士が「この後もこの月が
見えるのか月に聞いてみたいところです。このあとの天気、月に代わってお伝えしたいと
思います」と言った。
桑子アナが一言、「“お仕置き”ではないのですね」と切り返した。

予報士が「お仕置きではないです」と否定すると「そりゃそうですね」と含み笑いをした。
“セーラームーン”に引っ掛けたのだ。分かる人にしか分からないが、あざやかだった。
これまでの女性アナはそもそも“お仕置き”を持ち出すことはなかった。“禁止”だったか
“自制”なのか分からないが。
d0164636_91921100.jpg






「ブラタモリ」でも、大物・タモリを相手にリラックスしている。
アドリブもきくし、おかしいことがあればけたけたと大口を開けてよく笑う。天然なんだ。
その屈託のなさがいい。こちらまで楽しくなる。
初めはそれほどでもなかったが、時間の経過とともに、彼女に対するタモリの接し方が
変わったと思う。信頼し、ともに番組を進めることを楽しむようになっているのが分かる。

一度 書いたが、NHKが桑子アナを抜擢した理由は明るさだけではない。一番の理由は
“読み”がしっかりしていることではないか。一般の人には分かりにくいかもしれないが、
文章の意味を理解する“読解力”とそれが聴く人に伝わるように読む“アナウンス力”を
備えているから言葉がスムーズに頭に入って来る。
局としては、宝の原石を見つけた気分だろう。これからも、大きな番組への起用が増えて
いくに違いない。周辺との摩擦が心配だ。“お局アナ”がいじめたりしないようにしっかり
目配りして守って欲しいと思う。この人はNHKにとって貴重な人材だから。

…気恥ずかしいくらいに褒めている。ハハハ。
率直に言えば今はたぶん“オラオラオラ”でやっていけると思うが、そのうち壁に当たる。
若いだけに知らないことも多いからミスをする可能性もある。誰だって完ぺきじゃないし。
しかし、“素材”としていいのだから使い手が方向を誤らない限り行く手は洋々だと思う。
頼むぞ、日本放送協会!
d0164636_9193976.jpg






ひとつだけ注文を付けておく。

ニュースでカメラ目線になるとき、目つきがきつくなる。
解消する方法について2点考えられる。

メーキャップさんと相談して目元の化粧を工夫する。
もう一つは、私が入社したとき先輩から教えてもらった
「カメラのレンズを凝視しない」やり方だ。
“カメラ方向”に顔を向ける意識で目を向ければかなり
“優しい目”になるはずだ。
スタジオの外ではきつく感じることがほとんどないのは
凝視しないからではないか?

どんな経路を経てもいい。彼女の耳に入ることを願いつつ。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-27 09:22 | アナウンサー・実況 | Comments(9)
君、分かる?

ネットがこんな騒ぎになるのは
青・黒ドレス***以来だそうだ。
絵の中にいるパンダを見つけよ…
「パンダなんていねえじゃん」との
コメントもあるが、ちゃんといる。
ハハハ。

d0164636_9582439.jpg

***( 青&黒?それとも白&金?~違って見えるのはなぜだ?~http://bit.ly/1wG4z0y)

その人は渋谷の人ごみの中を歩いていた。
他人の目にどう映るかなどまったく気にする風もなく。
意見に賛成するか否かは別にして、その行動力に驚く。
d0164636_850285.jpg

















「このたび、私、〇〇は…」と引退や結婚の会見では、
名乗る必要もない有名人が名前を言う。プロトコルなんだね。
謝罪会見などで「このたび、私ども〇〇株式会社は…」と
社名を名乗ることはあまりない。 勝手だね。

d0164636_853663.jpg








書式通りの公式届け出文書のような言葉を連ねた挨拶を一体誰が始めたのだろう?
誰かが、どこかのタイミングで…たとえば、福山雅治が「吹石一恵と結婚しました」と
簡潔に報告したら喝采を浴びるんじゃないだろうか?

野生動物保護を目的とする財団が主催する“面白き野生”的な写真コンクールから拾った。
優勝したのはこのハムスターの写真だ。副賞は1週間のサファリ旅行!
d0164636_8531819.jpg










他の入賞作品から3枚。
d0164636_8592637.jpg






d0164636_8593944.jpg









d0164636_8595269.jpg























もっと見るなら→ http://bit.ly/1OdWOuE


カザフスタンのスキー場付き アパートだってさ。 夏はどうするんだろ?
d0164636_903713.jpg














“ルーティン”x2??
d0164636_905060.jpg















ドイツのブレッセンホーフェンから見たアルプスの夜明け
d0164636_91559.jpg












今年、ヨーロッパに流れ込んだ
難民の数が100万人を超えた。
海から入国したのは97万人、
陸路が3万4000人。どちらも命がけだが
海で命を落とす難民が多いという。
d0164636_912093.jpg








本当かなあ…と思わないでもないが。
カナダ北部に住むカメラマンが
友人と山に登った。何本かの紅茶入り
ポットをたずさえて。
氷点下20度を下回っていた。
ポットの紅茶を放り投げて写真を撮った。
みごとな一枚が撮れた・・・

d0164636_9144145.jpg











駅に向かう道すがらの民家の庭に柿の木がある。
鳥が来てつついているのを見たことがある。渋そうだが。
彼らは、あっちをつつき、こっちをつつく…などしない。
迷い箸は下品だと知っているがごとく。
句にもならぬ句は「プレバト」に刺激を受けて詠んでみた。
d0164636_915589.jpg









みかんを食べる

リハビリの帰りに家に電話をすることがある。通り道だから何か買って帰ろうかと聞くと、
日によってヨーグルトだったり、果物だったり…を頼まれる。
柿のおいしい時期が終わり、棚に並んだみかんを見つけ、「おいしいですか?」と聞くと
「今が一番よ。年が明けると皮が硬くなるから…」と店員さんが教えてくれた。
d0164636_921338.jpg











私は“ヘタ”の方からむく。
“スジ”は取らない。
袋ごと食べる。
半分に割り、2袋ずつ食べる。
おいしそうだったら、皮も食べる。

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-26 09:19 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
古舘伊知郎が「報道ステーション」を
降りるらしい。スポニチが伝えている。
これまでもうわさは出ていたが、記事の
書き方が本当っぽい。
ドヤ顔のキャスターが苦手で見ていない。
後任が誰になるにしても難しいね。

d0164636_8435670.jpg






来年3月いっぱいでの降板したい旨、古舘が申し入れ、慰留に対しては
「新分野に挑戦したい」と語ったというが、そのまま受け取るわけには
いかないだろう。政府の圧力があったのか局上層部と摩擦が生じたのか…
理由は知らないが、両者の関係がこじれて修復できなかったのだと思う。

久米宏の「ニュースステーション」が終わったあと、2004年4月から
夜のニュースを“リード”してきた。視聴率的に。「Nステ」ともども
あきれるほど強かった。10時台にニュース番組がないとは言ったって
中身に魅力がなければ、平均で13%もとれるわけがない。

…と思う。
久米のころはときどき見ていたが、古舘になってからは数えるほどしか
見ていない。久米だって心地よくはなかったけど、古舘の「どうだ」と
言わんばかりの話し方は、たとえ“演出”だと分かっていても生理的に
受け入れることが難しかったのだ。

日本のテレビに初めて“ニュースキャスター”的な役割で登場したのは
1962年10月に放送を開始したTBS「ニュースコープ」の田英夫だった。
地味だったが、今思えば一番キャスターらしい仕事をしたのではないか。
1974年4月にNHKが「ニュースセンター9時」をスタートさせた。
編集長兼キャスターの磯村尚徳はキャスターぶりよりも“おしゃれ”で
人気者になった。話し方もソフトで聞きやすかった。

久米のテレビ朝日「ニュースステーション」が1985年10月に始まり、
筑紫哲也のTBS「ニュース23」は 4年遅れて1989年10月にスタートした。
この二人もかなりの人気だったが、私が一番好きだったのはやはり磯村だ。
理由は簡単、私が“中道右派”だからだ。ほかの人の言っていることは
どうしても“偏向”しているように聞こえてしまうのだから仕方ないね。

辞める時点で丸12年か。長かっただろうなあ。日々、襲いかかってくる
プレッシャーは半端じゃなかったはずだ。
“久米のあと”というとんでもない壁に挑んだときが49歳。
12年が過ぎてすでに還暦を越えた。新たな挑戦の前に一休みしたい…が
本音かもしれないね。
d0164636_8442251.jpg






「(報道の世界では使えない言葉があって)不自由な12年だった」と昨日、
記者団に語ったそうだ。言葉を操る男だったから辛かっただろう。
ただし、会見にカメラは入れなかったとか。事情・理由はあるにしても
テレビがテレビを締め出しちゃダメだろう。

さて、テレビ朝日は“後任探し”という大きな宿題を出されたことになる。
とことん、政権に物申す…路線を踏襲するならかなり難航するだろう。
業界を見回しても適任者はいない。
路線変更なら、その“路線”次第ということになる。NHKから引き抜く?
数年前に辞めている堀潤なら“引き抜く”という面倒な手順を省けるが。

もう一人 降板

岸井成格もTBS「NEWS23」を降りることになるようだ。
「安保法案は憲法違反。メディアは廃案に向け、声を上げ続けるべき」と
番組で発言したことが一部で問題視され、降板につながるのではないかと
言われていたが、現実になるのか。
d0164636_8444961.jpg







“熱い”三宅久之、“とぼけた”味の屋山太郎と並んで好きな政治評論家だ。
もともと新聞、つまり書く人なのに、話がうまい。難しい言葉を避けている。
テレビのコメンテーターの中には視聴者受けを狙った過激発言をする輩も
多いが、彼のもの言いはジャーナリストとしては“マイルド”で、しかも、
ポイントはついている。

降板は惜しまれるが、彼のしゃべりを欲しがる番組は必ずある。

(敬称略)

d0164636_8425696.jpg

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-25 08:46 | アナウンサー・実況 | Comments(4)
坊主丸もうけ…じゃないだろうけど

amazonが新しいサービスを始めているらしい。
オンラインで坊主を注文し、お布施はカード決済!!
「お坊さん便」と称している。
手配先への訪問のみでも3万5000円かかるそうだ。
坊主も生活が苦しいらしいが、これはなあ。

d0164636_9111419.jpg






京都でタクシーに乗り、ちょっとでもお坊さんの悪口を言うとほぼ例外なく運転手さんが
“乗って来る”。常々いまいましく思っていることが分かる。訪れるたびに、話を“振って”
ストレスを発散させることにしている。社会奉仕の一環だ。ハハハ。

さて「お坊さん便」だが、このサービスによって恩恵を受ける人も当然いるのだろうから
“坊主の強欲”の一言で片づけることはできないかもしれない。
しかし、だいぶ前に、戒名をひねり出すソフトがあると聞いたこともある。世も末だね。
宗教界から自重を求める声が出ていると聞いて“良識派”もいるんだと。少し安心するが、
流れは止められないだろう。登録したいと希望するお坊さんが殺到しているらしい。
d0164636_9102524.jpg






それにしても、自宅にしろお墓にしろ、一ヶ所に行って読経するだけで3万5000円!?
“ぼったくり”と言われないのかな。しかも、どのレベルの坊主が来るか分からないんだ。
さらに、カード決済?お布施という感じがしないよね。

ちなみに岩佐家は葬式を出す予定もないし、法事も一切やらないから用はない。

いいと思うんだけどね

津田大介… 話が分かりやすい。
どういう組織を持っているのか、テーマの周辺まできちんと
抑えている。伊藤キャスターとのやり取りは事前に
打ち合わせずみだろうが、よどみなく答えている。
平松デスクといい、この番組は いいスタッフが揃ってるね。

d0164636_9114027.jpg






ツイッターを始めたとき、何をどうすればいいのかさっぱり分からず戸惑っていた。
どなたかが「津田大介の本を読むといい」と教えてくれた。いやあ、本を読んでまで
やらなくてもいいなあ、と思ったので読まなかった。たまたまテレビに出ている彼を
見かけて、あまりきれいじゃない“金髪”にシラケたことを思い出す。

フジテレビ夕方の「みんなのニュース」ではネットで拾った話題やトレンドを紹介する
“ネットNAVI”のコーナーに出ている。
独自の視点を持っているし、伝える言葉も、簡単な解説を加えるときの言葉も平易だ。
もともとは“書く人”なのだろうが、しゃべりもよどみなく、ポイントをついて話すから
聞きやすい。悪く言う人もいるようだが、私は“買い”だ。「今さら何言ってんだ?」と
言われそうだが、見かけで人を判断しちゃダメだといういい教訓をもらった。ハハハ。

この番組は視聴率的に苦戦しているが、内容は悪くない。視聴者が気づいていないだけだ。
伊藤利尋キャスターはかなり前から私の“一推し”アナだ。“ニュース”にかかわる部分は
ほとんど一人で仕切っているから大変だ。番組が始まる前に項目を把握し、情報を整理し、
“めくり”の手順を確認し、どう伝えるかを考える…やるべきことが山のようにある中で、
進行はいつも滑らかだ。もっと評価されていいアナだが、彼の良さは“ちょっと見”では
分かりにくいから視聴者に浸透するのに時間がかかる。もう少し辛抱だね。
d0164636_9122064.jpg






コメンテーターのほかにニュースについて簡単な解説を加える役目で控えるのが社会部の
平松秀敏だ。スキンヘッドにサスペンダー…いでたちもいいね。親しみやすい。
話もうまくて内容が耳に入りやすい。フジテレビの報道部にはかつて黒岩祐治(報道2001、
スーパータイム:現・神奈川県知事)や松本方哉(NEWS JAPAN)もいたが、現在もBSの
「プライムニュース」を仕切る反町理がいるし、なかなかいい人材が出て来るね。***

コメンテーターは…どうかな?
個人的に、あの人とあの人は降りてほしいなと思う。書くのはやめておくけどね。

生野陽子、椿原慶子…女性キャスターは若くて信頼感という点で頼りない感じもあるが、
今の役割ならこのままでいい気がする。本人たちが納得しているとは思わないが。

***母局を褒めることもある。あくまで是是非非で。

文句は言わないが違和感あり!

報知映画賞 ・・・ 作品賞は「ソロモンの偽証」だと。
へえっ!というのが感想。 私の採点は前編85、後篇80点だった。
宣伝では2部構成だとはっきり 言っていなかった。ずるいわ。
「海街diary」にだいぶ 劣ると書いておく。

d0164636_9124819.jpg






「ソロモン…」は日刊スポーツの作品賞にも選ばれていると知ってさらに驚きが増した。
私もそれなりの点をつけたし、この映画をNo1とした選考委員を批判するつもりはない。
しかし、「海街diary」をはじめとする他の候補作とくらべたとき…私が見た92本の中で
ベスト10にも入らない。好みもあるし、映画の評価はそれほど難しいということだね。
ただし、“二部作”なら、宣伝のときにはっきりとそのことを伝えるべきじゃないか?
d0164636_913124.jpg






吉田羊が女優助演賞をもらっていた。
本人がスピーチで言っていたように、つい1,2年前まで小劇場に出ていた女優さんだ。
これまで、彼女や吉田剛太郎のような役者に気づかなかったドラマや映画の制作関係者は
どんなアンテナを張り巡らせていたのだろう。怠けていたと言われても反論できまい。

韓国の問題だけどね

産経 の前ソウル支局長に無罪判決。
日本新聞協会「報道機関の取材・ 報道の自由、表現の自由は
民主主義社会の根幹をなす原則であり、無罪判決は当然」。
…はいいとして、外務省が判決に注文をつけた韓国の三権の
あり方はどうなんだ?

d0164636_9132976.jpg






同朋・仲間の無罪を喜ぶのはいい。当たり前だと言うのもいい。
しかし、よその国のこととは言え、事の経緯は心配だ。
判決言い渡しの前に裁判長は韓国外務省から「日韓関係を考慮して善処するように」との
要請があったことを明らかにしたという。行政による司法への明らかな介入だよね。
このことについて韓国内でどんな反応があったか知らないが、日本で同じことが起きたら、
それこそ蜂の巣をつついたような騒ぎになるだろう。

“民主主義社会の根幹をなす原則”と言っておきながら、この点にまったく触れないとは
どういうことなのか? 他国のことだから? 変だね。
d0164636_981970.jpg

人気ブログランキングへ

⇑ 面白かったらクリックしてください。

by toruiwa2010 | 2015-12-24 09:18 | 岩佐徹的考察 | Comments(4)