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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2016年 05月 ( 26 )   > この月の画像一覧

♪レリゴー レリゴー…

このところ、「アナと雪の女王」のように、私の耳をとらえる音楽がないなあ。
さすがのEXILEもJS Brothers も大ヒットになるような曲に巡り合っていないのか?
きゃりーぱみゅぱみゅはどうしたんだ?
ドラマ「僕のヤバイ妻」の主題歌、安室奈美恵の「Mint」は彼女らしい“カッコよさ”が
あるのだが、いかんせん、ドラマ見るのをギブアップしちゃったもんね。ハハハ。
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使われる曲の中にいいものが多いコマーシャルも最近はどうも…と思っているところに
ストライクゾーンの真ん中に素晴らしい楽曲が飛び込んできた。

桑田佳祐 作詞・作曲

I don’t like you.
But I love you.

君が涙見せたとき
どうしてときめくような恋心
愛のプレリュード
そしてfor you
恋人未満の僕でいい
ah 2人の絆


…「旅は、わがままに楽しもう」をキャッチコピーとするJTBのコマーシャルが楽しい。
桑田のキャラクターもあるが、なにより、使われている新曲、「愛のプレリュード」が
醸し出す明るい曲調にやられる。
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I don’t like you.But I love you. 好きじゃないけど、愛してるよ

彼のオリジナル・フレーズではないだろうが、多くの人が経験したことのある感情だ。
矛盾してるようで理解できるよね。
歌詞を文字にすると、意味が通じるような通じないような…
“プレリュード”だから“前ぶれ”“前兆”だろう。知り合った女性との関係が“愛”に
至る前の男の脳内はわけ分んなくなってるから、簡単に意味が通じるような歌詞では
逆に“機微”が伝わらないのかもしれない。ハハハ。

ここ数日、同じフレーズが頭の中でリフレインしている。
I don’t like you.But I love you…

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You’ll Never Walk Alone 
by toruiwa2010 | 2016-05-31 08:31 | 読書・歌・趣味 | Comments(0)
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71年前、明るく、雲一つなく晴れた朝、死が空から降ってきて
世界は一変した。閃光と炎の壁が街を破壊し、人類が 自らを
滅ぼす手段を持ったことを示した。
なぜ、我々はここに来るのか? 広島に?
そう遠くない過去に解き放たれた恐ろしい力について考えるためだ。

10万人を超える日本人の男、女、そして子供たち、数千人の朝鮮人、
捕虜になっていた10数人のアメリカ人を含む 亡くなった人たちを
悼むために来るのだ。


現職としては初めて広島を訪れたアメリカのバラク・オバマ大統領のスピーチは
そんな風に始まりました。“謝罪”をしないことは分かっていました。
そのことを明らかにした上での広島訪問です。
…ならば、かなりのことを言うのではないかと、期待して聞きました。
1945年8月6日、あの日の光景が目に浮かぶような始まり方をしただけに期待が
膨らみましたが、結果的には少し残念です。
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日本の新聞の多くは“核なき世界”をスピーチのポイントとしてとらえています。
私はNYタイムズの見出しに共感しました。
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核兵器には道徳の革命が必要 広島でオバマ 語る

中盤で「人間社会が同じような進歩をしない科学技術の進歩は人類を破滅させる
可能性がある。原子の分裂を可能にした科学の革命は道徳の革命も求めている」と
語るなど私たちが考え方を変えなければいけないことを繰り返し訴えていました。
そして、シメの部分でも…

世界はこの地で永遠に変わってしまった。しかし、今日、この町の子らは平和に
暮らしている。なんと尊いことだろうか。それは守り、すべての子らに与える
価値があるものだ。我々が選ぶことのできる未来だ。
広島と長崎が“核戦争の夜明け”としてではなく、我々が道徳的に目覚めることの
始まりとして知られるような未来なのだ

…と言っていました。
その通りだろうと思います。しかし、そのために何をするかについては具体性に
欠けていたことと、原稿があらかじめ準備されていたため、資料館を見た上での
コメントが何もなかった点が“残念”の理由です。

それでも、この訪問は成功だったと思います。
中でも、資料館に入ったことは大きな意味を持つでしょう。
アメリカ国内の世論を考えれば、ここに立ち寄ろうと“決断”したことそのものが
勇気の要ることだっただろうし、すばらしいと思います。
滞在時間が短かったことをとやかく言う声が少なかったこともよかったです。
世界のリーダーの一人、アメリカ大統領の時間はとても貴重なもののはずですから。
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産経新聞が、献花を安倍首相と同時にではなく単独でするなど、全体に厳粛な空気に
なるような演出をアメリカ側が求めていた…と書いていました。自国の元首が他国を
訪問するとき、世界にどう見えるかを周囲が考えるのは当然でしょう。
終始 厳しい表情でしたが、被爆者との会話では笑顔もあり、涙を流す相手を優しく
ハグする場面もあって人間・オバマの温かみを感じました。
そして、翌日知った“4羽の折り鶴”…やられましたね。
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ついでですが、この日、私の最初のツイートはこれでした。

原爆が投下されたとき、広島で12人のアメリカ兵が
捕虜になっていた。爆心地から1キロもない場所だった。
対空砲火で撃墜され洋上で捕虜になった。
その一人が19歳だった海軍兵士、 ノーマンド・
ブリゼットだった。 (続
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続)彼は原爆で直接死ぬことはなかったが、少しのちに
放射能による病気で亡くなった。
縁者は「彼も犠牲者だ」と言う。
「みんな、ほかの人と同じように犠牲者だ」
10万人近い犠牲者の中に米兵がいたことは知らなかった。
まもなく、オバマ大統領が平和公園を訪問する。


CBSのHPに載っていた記事で初めてこのことを知りました。
…なので、NHKの同時通訳が“10数人のアメリカ人捕虜”を訳さなかったとき,
すぐに分かりました。あまり知られていないことなので戸惑ったのでしょうか?
民放各局は全部しっかり触れていました。NHKの同時通訳は全体にあまりうまく
なかったという印象がありますね。

オバマ大統領がハグしていた森重昭さんは 長年このことを調べ、分かったことを
遺族に伝えている人だと知ったのも翌日の朝でした。寄り添って通訳していたのが
アメリカ人らしかったのもそういう事情によるものでしょう。歴史の片隅に眠る
事実を掘り起こす地味な作業が認められたことに森さんは感激したのだと思います。
“裏側”を知るとますますいいシーンに見えてきます。

71年のときを経てようやく実現したアメリカ大統領の広島訪問はあわただしい
ものでした。2日間にわたるサミットを終え、ヘリと専用機を乗り継いで広島へ。
まっすぐ資料館に入り、献花、スピーチ、被爆者との会話、原爆ドームの視察…
いそがしいスケジュールでしたが、多くの人が満足する形で終わったと思います。

訪問全体を通して、終始、凛とした姿勢を見せた広島市民にも感動します。

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by toruiwa2010 | 2016-05-30 08:45 | 岩佐徹的考察 | Comments(2)
トミー・ジョン手術を受けたダルビッシュがメジャーのマウンドに戻った。
5回、81球(51ストライク―30ボール) 3安打 1失点 1四球・7三振

ストレートの最速は158㌔だった。
いきなり勝ち投手になった。1点は奪われたが、問題はないと思う。
地区優勝を狙うチームにとっては心強いね。

投球数が多いこと、ストライクとボールの比が悪すぎること…
すべて、主審と意見が合わなかったのが原因だ。コースも高さも厳しかった。
ダルビッシュがストライクと思ってボールにされた球が10球近くあったはずだ。
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イニングごとのツイートを参考までに。

ダルビッシュ の復活登板。
1回はヒットを一本打たれ、野手の悪送球で
2死3塁となったが、無失点で切り抜けた。
ストレート系は ほぼ全球が150㌔を超え、
最速は 157㌔(2球)だった。
TJ手術のあとスピードが増す投手がいると聞くが
そのタイプかもしれない。

なんか、戻って来たダルビッシュが ヤバイね。
いや、今どきの若者が使う意味で。
2回は少し球速を抑えたが、それでも三者凡退、
2三振だった。最後の見逃し三振は 有無を言わせなかった。
手術以前のベストと 同じぐらいに調子がいいと素人は見る。

ダルビッシュ 3回を終了。 42球、ストライクは26球だ。
1安打、1四球・4三振、無失点。
ほとんど、何の問題もない。
今日は75-80球だというから 6回までかな?

ダルビッシュ には ほとんど問題がないと書いた。
訂正。
今日の主審と意見が合わない ことが多いね。
気がかりはそこだけ。

ダルビッシュ 4回終了。
2-3回は150㌔超えがなかったが、
この回は4番、5番に対して156㌔(2球)を含んで
数球投げた。
力を入れるところ、抜くところ、 心得ている。
by toruiwa2010 | 2016-05-29 10:09 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
1994年を思い出すなあ
~全仏:今日は女子決勝~ ( 2010.06.05 初出 )

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全仏オープン・テニスの女子決勝はスキアボーネとストーサーの対戦になりました。
開幕のときにこの顔合わせを予想した人はいないでしょう。
しかし、ここまでまったく見ていないのでなんとも言えませんが、今大会の成績を見れば、
この二人には決勝のコートに立つ資格がありそうですね。
ベスト8の顔ぶれを見たとき、「あらら、セレナの優勝は決まったようなものだなあ」と
うかつにも思ってしまいました。ハハハ。
ですから、4回戦以降、エナン、セレナ、ヤンコビッチを立て続けに破ったストーサーには、
びっくりしました。よほど調子がいいのでしょう。
QFでウォズニアッキ、SFでデメンティエワを連破したベテラン、スキアボーネにも
同じことが言えそうです。
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誤解を恐れずに書くとWOWOWの解説・実況、スタッフ、編成担当…みんな SFの結果に
がっかりしているはずです。彼らの気持ちは推測の域を出ませんが、私が担当だったら
間違いなく“落ち込んだ”でしょう。せめてヤンコビッチには決勝に出てほしかった…と。
ストーサー、スキアボーネの二人に失礼なのは承知の上で、正直なところ、フィリップ・
シャトリエのレッドクレーでクープ・ド・スザンヌ・ランランをかけて戦う選手には
華があってほしいと思うのです。どの大会の決勝も同じことですが。

テニスに限らず、応援放送をしたことはないつもりです。
しかし、“テレビ屋のエゴ”として、競技の種類によらず視聴率の取れる選手・チームには
勝ち進んでほしいと常に思いながら実況していました。
トーナメントで特定の選手・チームを応援している人たちは、強敵が負けてくれたほうが
うれしいでしょうが、私(たち)には違う“発想”があるのです。

…“純粋な“テニス・ファンには身も蓋もない話ですが、放送とスポーツの“関係”は
みんな、そんなものだと思ったほうがいいでしょう。
たとえば、間もなく始まるワールド・カップでも放送を担当する局はファンの間で人気の
高い国が決勝トーナメントに出てこい、と願っているはずです。
もっと言えば、グループ・リーグの第3戦の権利を持っている局は、それが消化試合に
ならないことを祈っているでしょう。ハハハ。
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女子決勝で思い出すのは1994年のサンチェスvsピアスです。
1992年に初めて全豪を中継したときから、WOWOWのプロデューサーは女子の決勝を
若い同僚アナ、T君に担当させていました。うぬぼれ屋の私は“悪しき”機会均等だと
大いに不満でした。ハハハ。

当日、パリは朝から雨が降っていました。それでも、チケットを持っているファンは続々
ローラン・ギャロスに詰めかけました。東洋人にくらべると欧米の人たちは我慢づよいと
いうのか、待つことが平気ですね。それならそれで、おしゃべりをして楽しむよ…。
飲み物を片手に延々と話しています。ハハハ。

試合開始は今と同じ午後3時だったと思いますが、お昼を過ぎても雨の勢いは衰えません。
「これは、相当待たされることになるなあ」とうんざりした気持ちでした。
担当ではないので準備することはないし、帰るわけにもいかないのですから。ハハハ。
しかし、T君が控室に到着したとき、「おや?」と思いました。顔色が青い、というより
白かったのです。
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「どうしたの?」と聞くと「いやあ、ちょっと飲みすぎちゃいまして」!!
GSの決勝を実況する前夜に飲みすぎた!?私たちの年代では考えられないことでしたが、
20歳以上も若い彼らには“ありがち”なことなのだろうと思い、黙っていました。
しかし、机の上で両腕に顔をうずめている姿を見たとき、「これはもしかしたら、おれが
やらなきゃいけないかもしれないぞ」と思い始めました。
「しめた」とは思いませんでしたが、一度は女子決勝を実況したいと願っていましたから、
ほんの少し“舌舐めずり”する気分だったことまでは否定しません。そんなときにそう
思わないというやつがいたら そいつは間違いなくウソをついています。ハハハ。

目立たぬように関係する資料を集め、準備を進めながら、時々「大丈夫か?」とT君に
声をかけると、そのたびに振り絞るような声で「はい、大丈夫です」と答えていました。
一方、雨はやむ気配もなく、開始予定時刻を過ぎていきました。
そして、時間の経過に従って、彼の顔色はどんどん良くなっていきました。ハハハ。
雨の合間を縫って試合が始まったのは午後8時ごろだったと記憶しています。
快晴の日でも9時過ぎが限界ですから、6-0 6-0 で終わるにしても、その日のうちに女王が
決まる時間ではありません。

各大会にチケット払い戻しの規定があります。
全仏の払い戻し規定がどうなっていたか思い出せませんが、たぶん1ゲームでもプレーが
行われれば払い戻しをしない…というようなことだったのでしょう。主催者が何としても
二人をコートに立たせたいと必死になっている様子が目に浮かびました。

この日は結局3ゲームしかプレーできず、続きは翌日の男子決勝の前に順延されました。
T君ですか?
もちろん、元気になって実況してましたよ。ハハハ。

男子の決勝は私が担当でした。放送が始まったとき、「きのう途中までで順延になった
女子決勝はすでに終わっていますが、男子決勝のあとにVTRでご覧いただきますので
いまは結果を申し上げません」とアナウンスしました。
…しかし、途中でカメラがスタンドで笑顔を振りまくサンチェスの姿をとらえたとき、
私の“気遣い”は無駄になったのです。ハハハ。

こういうとき、NHKならスルーするでしょうが、私は違います。
「女子決勝の結果は伏せてきましたが、カンのいい方はもうお分かりですね」と
言ってしまいました。ハハハ。

男子のQFでフェデラーが負けたことを意外に思った人が多いようです。
結果を見てから書いたのでは意味がありませんが、私は、組み合わせを見たときから、
「これは、どの顔合わせも番狂わせがありうるなあ」と思っていましたから驚きません。
相変わらず、ひそかにナダルを応援していますが、「アルマグロか、嫌な相手だなあ」と
警戒していました。勝ちましたが、苦しんだようですね。

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by toruiwa2010 | 2016-05-29 08:45 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
元大統領 ( 2005.04.19 初出 )

今週はアメリカでもクレーの試合が行われています。ヒューストンです。さかのぼると
第1回大会が開かれたのが1910年だといいますから、歴史のある大会なんでしょう。
アメリカのトップ・プレーヤーたちは大体この大会を終えてからヨーロッパに向かいます。
バルセロナにはただの一人も出ていないんですから徹底してますね。内弁慶…。ハハハ。
最近明るいニュースを聞かなかったグロージャンがヒューストンの決勝に進出しています。
それも、3連敗していたアガシを破り、今シーズン初めてQFを突破し、SFでは予選を
勝ち上がったラペンティを下しての決勝進出です。

QFのアガシ戦は第1セットを落としたあと61/62と2セットを連取して逆転勝ちしました。
この二人の対戦になると、自然に頭に浮かぶ光景があります。
ずいぶん前だと思っていましたが、メモを見るとほんの4年前、2001年のことでした。
舞台は初夏のローラン・ギャロス。QFでした。
この年のアガシは、前哨戦のクレーであまりいい結果が出ていないのは気がかりでしたが、
全豪の2連覇(通算3勝目)に始まり、インディアン・ウエルズ、マイアミに連勝するなど、
絶好調といってよかったと思います。なぜ、この二人の対戦をよく覚えているか?

第1セットはアガシがグロージャンを寄せつけず61で先取しました。
30分もかからなかったと思います。さっそうとチェアに戻ったアガシが例によって次の
セットに向けて几帳面な準備をしている頃、スタンドがざわめき始めました。 
実況を担当していた私には事前に情報が来ていましたから、すぐに分かりました。
アメリカのビル・クリントン元大統領が会場に着き、VIP席に向かって階段を下りている
ところでした。腰を下ろす前に、総立ちで拍手を送る観客に向かって手を振っていましたが、
それほど時間がかかったとは思いません。
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第2セットが始まると、何かアガシの様子がおかしいのです。
どこが?と言われても困るのですが(ハハハ)、必要以上にボールをひっぱたき、そのために、
第1セットにはなかったようなエラーを連発するのです。またたく間に、第2セットは
グロージャンが取り返しました。

第3セットに入ってもアガシの“変調”はまったく変わりません。
やはりグロージャンがあっさり取って逆にリードを奪いました。アガシのプレーぶりは、
何かに腹を立てているように見えました。
第2セットの途中からなら、自分に怒っているとも取れたかもしれませんが、いい気分で
入れたはずの第2セットはじめからなので、見ていて、キツネにつままれたみたいでした。

唯一考えられたのが“クリントン”です。
「そうか、彼の登場の仕方、タイミング、主役気取りの振る舞いが気に入らないんだ」と
思いました。それが当たっているのかどうかは分かりませんでしたが、とにかく流れが
急激に変わりましたから、何か言わなければ、とその方向に話を向けました。
解説の柳さんはそうは思わなかったようで、私の話には乗ってくれませんでした。ハハハ。

第3セットが終わったあとのインタバルで元大統領が席を立ちました。
「これで、又アガシに流れが来たら面白いな」と考えながら試合を見ていると、アガシに
いいプレーが出て、1ブレーク、2-1とリードしたのです。ああ、しかし!
ここでクリントン様のお戻りです。ハハハ。

案の定、グロージャンが次の6ゲーム中5ゲームを取ってアガシを押し切ってしまいました。
16/61/61/63でした。
がっぷり四つの好試合を期待した観客も放送席もがっかりです。
クリントンがいないときの10ゲーム、アガシは8-2、いるときは逆に3-17でした。
負けたときはいつもそうですが、アガシはさっさと荷物をまとめ、足早にコートを出て
行きました。

こういう場合、普通は会見に出れば大体のことは分かるものです。しかし、このときは
かえって「なぞ」は深まってしまいました。ハハハ。

アガシがそのことには触れたがらないのです。しかも、「クリントンが来てからプレーが
変わったね?」と聞かれても「えっ、来ていたことも知らないよ」とみえみえのウソを
つく始末です。
この件の“犯人”であるクリントンは「どうも、私にはツキがないみたいだ。いない間は
よかったので、席に戻りたくなかったんだ」という言葉を残して会場を去ったそうです。
又、グロージャンは「おかしなことに、第2,3セット、ボールを強く叩いているときは、
まるでタンク(試合を投げ出すこと)してるみたいだったよ」と言いました。
彼にしても理解できないプレーぶりだったことがうかがえます。

結局、アガシに何があったのか、何を考えていたのか?…なぞはなぞのまま残りました。
ただ、当時コーチだったブラッド・ギルバートが群がる記者団を鋭い目つきで睨みながら
言ったというこの言葉は真相の一端を示しているように思うのですがどうでしょうか。

「俺に何も聞くなよ。言っただろう、何も聞くなよ」…。ハハハ。

ちなみに、ヒューストンの決勝はロディックvsグロージャンと決まりました。
ロディックは、これで今大会5年連続のファイナルです。
オースチン在住ですから、いわば地元とはいっても、ずいぶん相性がいいですね。

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by toruiwa2010 | 2016-05-28 08:24 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
海よりもまだ深く 90

狭い団地の一室で母・淑子(樹木希林)と娘・千奈津(小林聡美)が話している。娘と言っても
千奈津は結婚して家を出ている。今日は久々の里帰りだ。数日前に夫を亡くし、片づけに
追われる母を手伝いに来ていたのだ。
会話の中で“大器晩成”という言葉が出たところで「ウチにもいるけどねェ…大器が」と
千奈津が言って首をすくめた。

“大器”とは千奈津の弟で長男の良多(阿部寛)のことだ。作家を目指している。
若いころに賞を獲ったことはあるものの、その後は鳴かず飛ばず、今は興信所に勤めて
食いつないでいる。別れた妻・響子(真木よう子)の養育費は滞りがち、一人息子・真悟との
月に一度の面会だけ楽しみにする日々だ…
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探偵業は取材の手段だと言い張り、小説も書いている良多ですが、望みはなさそうです。
少しでも金が手に入ると競輪やパチンコに逃避する日々です。彼には今の自分をしっかり
認識する気がないのです。それでいて、別れた妻には未練があり、子供にはいい父親で
ありたいと願っています。

そんな男は世間に山ほどいそうですね。是枝裕和監督の目が優しく良多をとらえています。
映画のテーマは「誰もがなりたい大人になれるわけではない」だそうですが、監督が最も
得意とするところです。そういう是枝ワールドが私のストライクゾーンの真ん中です。
阿部、樹木、真木、小林のほか、リリー・フランキーや橋爪功が役にはまっています。
真悟役の吉澤太陽がとても自然な演技を見せます。舞台あいさつで阿部が「是枝監督は
子供の撮り方がうまい」と言っていましたが、その通りだと思いました。
阿部の後輩の探偵を演じる池松壮亮がずば抜けていいです。年末の賞レースで助演賞の
候補になってもおかしくないと思います。

相変わらず、脚本がいいですね。特にさりげない会話が素晴らしいです。母と娘、元夫婦、
父と息子、仕事仲間…“観察”が行き届いています。ドラマ「ゴーイングマイホーム」は
失敗作でしたが、家庭内での会話は秀逸でした。

「海街diary」のときにも書きましたが、やっぱり「アレ」が気になります。
何人かの登場人物が口にする“アレ”です。「こんなことを言うのはアレだけど…」など、
ぼかした言い方をするときに使いますが、この映画では何十回も出てきます。物語の中で
“アレ”は明らかに浮いています。
監督は作品を見るときに“アレ”しないのかなあ。ハハハ。

ま、それは別にして、素晴らしい!そして困りました。
「ロクヨン」を超える作品はなかなか出ないだろうと書いたばかりですが、間をおかずに
現れたじゃありませんか。ハハハ。
今年見た邦画でほかに90点をつけたのは「人生の約束」「ちはやふる」「ロクヨン」です。
「ロクヨン」の後編を見たあとで、どれか一作を選ぶことになりますが、悩みそうです。

ヴィクトリア 80

スペインから来たヴィクトリアはカフェでバイトをしながらベルリンを楽しんでいた。
深夜のクラブで地元の若者4人と出会い意気投合する。とりとめのない話で盛り上がり、
街をさまよいながら飲み明かした。
明け方、若者の一人に電話がかかった。刑務所で世話になったギャングから、街の銀行を
襲えという命令だった。その男に借金もしている若者は断れなかった。グループの仲間も
手伝うことになったが、一人が酔いつぶれたためにさらなる助っ人が必要だった…
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カメラは若者たちをよく追いかけています。
“140分・ワンカット”が売りの映画ですからそうでないと始まりません。ハハハ。
“その面白さ”はあったかもしれませんが、それ以上ではありませんでした。
そもそも、ワンカットにする意味が伝わりませんでした。普通に考えたら、世界の若者に
共通する“刹那主義”的な生き方を表現したいのかな…ですが、成功しているのかどうか
私には分かりません。このとき周りはどうなっていたのだろうかと思うシーンでも描写が
足りないところがたくさんあったことを思うと、必ずしも成功とは言えないかも。

そして、“ワンカット”はウソだ、というつもりはありませんが、疑問は残ります。
以下6行、ネタバレになります。

クラブで踊りあかし(その途中から物語は始まります)、店の前で若者たちと出会い、彼らの
“行きつけの”ビルの屋上に場所を変えてさらに飲み、バイト先のカフェに送ってもらい、
ピアノなど弾き、電話で呼び出され、ガレージで強盗襲撃のリハーサル、銀行を開ける
支店長を襲い金を奪って逃走。警察に追われて逃げまどい、メンバーはバラバラになる。
彼女は若者の一人とアパートに忍びこんで赤ん坊を人質にして警察をあざむき、なんとか
ホテルにチェックインするが、若者は銃弾を浴びて重傷を負っていてまもなく絶命する。

果たして本当にこの量の“イベント”が140分でおさまるのでしょうか?
絵のつなぎ方に不自然なところはなかったので間違いはないと思うのですが、“疑い深い”
性格ですから、納得がいっていません。ハハハ。

渋谷イメージフォーラムは「カルテル・ランド」の方がむしろ混んでいました。

ファブリックの女王 50

これは…絶句します。
何を目的に作られたのか分からない作品になっています。
ファッションブランド“マリメッコ”の創業者、アルミ・ラティアの人生を描いています。
激しい性格の女性であったことは分かりますが、ドキュメンタリーなのか、劇映画なのか、
舞台劇なのかが判然としません。50点がやっとでしょう。
一目でそれと分かるマリメッコの生地を使った服でご来場の女性を何人か見かけましたが、
映画を見てどんな気持ちだったでしょうか?
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マリメッコ…懐かしい響きがあります。
1977年にバレーボールの取材でフィンランドのヘルシンキに行きました。でかけるとき、
妻から雑誌の切り抜きを渡されて「なんでもいいから買って来て」と頼まれました。
それがマリメッコの生地でした。センスに自信はないのですが、シンプルなデザインで
明るい色調のものを買いました。

このときは、ほかに“アラビア”のナベとやかんも頼まれていました。
これも写真で確認して購入し、日本に送る手続きをしました。40年近い時が過ぎましたが、
大きなナベ以外はすべて健在です。
素朴なデザインに惹かれてついでに買ったナイフ・フォーク・スプーンも。
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そんなわけで、思い出を掘り起こしてくれましたが、映画はダメです。ハハハ。

殿、利息でござる 80
君がくれたグッドライフ 75


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by toruiwa2010 | 2016-05-27 08:56 | 映画が好き | Comments(0)
ジャニーズによる検閲?

週刊現代 でtbs「日曜劇場」の強さを
特集している。
歴代視聴率のベスト10が載っている。
ドラマ10作に対して写真は6枚のみ。
欠けているのは「ビューティフルライフ」
「GOOD LUCK」「華麗なる一族」…
主演はいずれもキムタクだ。遺恨でもあるのか?

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理由は分からないが、ジャニーズの肖像権管理はここまで厳しいのかと呆れる。
月刊誌・週刊誌をまとめて読める“dマガジン”を使って関心のある記事だけを
拾い読みしている。便利で有難い。
すべての記事が網羅してあるわけではなく、H系の記事などはカットしてある。
着衣の写真はかなりきわどいものも載ることがあるが、ヌードは載っていない。
電車の中や病院の待合室で読むことが多いから、逆に助かる。ハハハ。
d0164636_8101216.png
dマガジンを読んでいると、写真が“シルエット”になっているものが多い。
女性週刊誌に顕著だが、例外なくジャニーズ事務所のタレントたちだ。
例えば、今週号の女性セブンのグラビア・ページを見ると、亡くなった演出家・
蜷川幸雄氏の告別式に列席したタレントの写真が載っているが、身体全体が
灰色に塗りつぶされている。松本潤、森田剛、亀梨和也、二宮和也、木村拓哉…
もちろん、表紙に使われた櫻井翔も同じ運命だ。

思わず笑ってしまったが、こんな写真もダメらしい。
木村佳乃の横の円内には夫・東山紀之の顔があるはずだし、別の雑誌では木村と
中居正広はいいけど香取慎吾はNGということらしい。ハハハ。
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…で、日曜劇場の特集記事を読んでいると、写真がどこかオカシイと思った。
ジャニーズ系タレントが主演だったドラマのものが抜けている。塗りつぶされて
いるのではなく、写真そのものがない!

ツイートした時点では3枚足りないと思ったが、9位タイの「白い影」の主演が
中居だったから全部で4枚だ。平均視聴率トップの「ビューティフルライフ」が
ないのでは格好がつかないと考えたのか「半沢直樹」の写真に“最高視聴率”の
見出しをつけて載せている。
しかし、前のページには現在放送中の「99.9」の松本が榮倉と並んでいる写真が
消されずに載っている。基準が分からない。
うっかりしたか?チェックが厳しいジャニーズ事務所からきっちり集金されたか?

ジャニーズ事務所が肖像権については殊更うるさいことはよく知られている。
それが彼らのビジネスだから文句を言ってはいけない。
それにしても、雑誌本体には載っているのにdマガジンになるとダメ…?
おそらく、ダメなんじゃなくて、別媒体だから別料金が発生するのだろう。
女性セブンの例は雑誌側が払いたくないので“消した”、週刊現代は本体に
載せるための料金も“ケチった”という構図か?
事務所、雑誌のどちらを“せこい”と言うかはあなた次第だ。ハハハ。

ちなみに、冒頭のツイートは300回以上RTされていた。ジャニーズ・ファンが
ほとんどのようだが、何が面白いのか。ハハハ。

一句 詠む

この数ヶ月、毎週木曜日のTBS「プレバト」を欠かさず見ている。
最初にやる俳句のコーナーが面白い。“お題”の写真を見て文化人・タレントが
一句 詠み、プロが査定する。ランクは“才能あり”“凡人”“才能なし”の3段階。
ほかに、梅沢富美男や東国原英夫は過去の成績が優秀だったことで“特待生”と
認定されている。彼らは出演するたびに“名人”を目指して昇格試験を受ける。
システムはなかかよくできている。

プロの査定には納得することもあれば、「変なの」と思うときもあるが、それも
この番組を楽しむ要素だ。ただ見ているだけではつまらないから、提示される
写真を見て頭の中でトライすることがある。きっと視聴者の多くが同じことを
試みているはずだ。ルールだから、とりあえず“季語”は入れるが、基本的に
特別の勉強はしない。できるだけ、ふだん使っている言葉で作る。
最近2週の“拙句”だ。
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見たまんま…だね? 何を云われても。これ以上はできないんだ。ハハハ。
もう一つ、おまけで、妻のブログの写真を見て一句。
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さて、今日のお題はどんなものか?

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by toruiwa2010 | 2016-05-26 08:45 | 岩佐徹的考察 | Comments(8)
イチローにhat off !

イチローが大爆発している!
今日も4回までに3打数3安打だ。
白旗を掲げます。降参です。私が間違ってました。
この3日間で11打数の9安打!!
イエリッチのケガ次第でまだ伸びる可能性がある。

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開幕前からイチローについては同じことを書いてきた。
今年の彼の“最大のテーマ”はMLBで通算3000安打を達成すること。
そして、チームの状態を考えると達成の可能性は微妙だということだ。
先発できるのは50試合前後だ。打数は多くても280、下手をすれば250に
届かない可能性もある。まとめて試合に出る機会が著しく減り、調子の維持が
極めて難しい。記録の達成は早くても8月終わり、遅ければシーズン終了間際で
下手をすれば最終戦に3安打が必要…という“ドラマチックな”展開もありうる…

開幕してからの経過はほぼ私の予想通りだった。
チームが全162試合の4分の1にあたる40試合目をプレーしたのは18日だった。
イチローはこの日まで、先発はわずか7試合、46打数で15安打だった。(.326)
それほど単純なものではないが、これらの数字を4倍すると、イチローの今年の
最終成績が占えるわけだ。

先発28試合 184打数60安打

これではヒットが5本 足りないが、単純計算ではそうなる。
しかし、野球にけがは付き物。去年もそうだったが、今年もレギュラーの一人、
イエリッチが背中を痛めた。チームの41試合目まで休まずにプレーしていた。
そこまで3割2分、出塁率4割2分だった。

42試合目の打撃練習で故障が発生したらしい。
急きょ、代役に指名されたのはイチローだった。そこから3試合連続で先発した。
4-4,4-2,5-4…13打数10安打の大爆発だ。しかも全盛期のような“脚で稼いだ”
ヒットはないのだからビックリして声も出ない。ハハハ。
日本時間、今日早朝の試合で4試合連続先発出場したが、5打数0安打に終わった。

それでも45試合で25安打…1週間足らずで“状況”は劇的に変わった。
しつこいようだが、単純計算ではシーズン終了時に90安打することになった!
このペースを100%維持できるなら、ちょうど117試合で達成できる。
球場で生で見たい人は8月14日のホワイトソックス戦をめがけて出かければ
いいと思う。保証はしないが。ハハハ。

これだけ好調のイチローでも、イエリッチのけがが治れば、ふたたびベンチを
温めることが多くなる。それが、メジャーの野球のやり方だ。
ファンはそのことを理解しておく必要がある。

いずれにしても、“神”・イチローは日本初のMLBアナウンサーの“予言”を
ものの見事に打ち砕いてくれた。素直に脱帽するしかない。

苦しい投球が続く日本人投手

ダルビッシュが29日に2年ぶりでメジャーのマウンドに戻って来る。
マイナーでのテスト登板で手ごたえを感じているようなので楽しみだ。
逆に、開幕から投げている日本人投手3人の成績が振るわない。
ちょうど3年前、“The Fabulous Three”と題する記事を書いたのが嘘みたいだ。

2013年5月25日時点で日本人投手の成績は…

黒田博樹(ヤンキース)    6勝3敗 2.67 
ダルビッシュ(レンジャース) 7勝2敗 2.83 
岩隈久志(マリナーズ)    5勝1敗 2.37


3人で18勝6敗 防御率は2.72だった!

一方、現時点で日本人投手の成績を見ると…

田中将大(ヤンキース)  2勝0敗 3.24  
岩隈久志(マリナーズ)   2勝4敗 4.39  
前田健太(ドジャース)   3勝3敗 3.29 
 

3人で7勝7敗 防御率も3.71だ。

田中の前回登板は悪くなかったと思うが、ストレートの最速が150キロに届かない。
スプリッターを見極められて粘りの投球になっている。
ブルペンがますます強力になり、チャップマンの初登板以後、チームも10勝5敗と
復調傾向にある。6回を終わってリードしていれば勝てる可能性が大だから、今後は
勝ち星が増えるかもしれない。
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岩隈の調子が安定しない。1試合の与四球率2.8が悪すぎる。過去3年の倍近い。
生命線である制球力を取り戻さない限り、見通しは暗いままだ。せっかくチームが
好調なだけにもったいない。
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前田は快調なスタートを切った。
4試合に登板した段階で3勝0敗、防御率0.36だったが、5試合目から暗転した。
次の5試合は0勝3敗、防御率は6.09。
私のレベルでは何がどうなったのか分からないが、メジャーの分析力はかなり高い。
スカウトの手によって投球が裸にされているのかもしれない。何より気になるのは
マウンドでの表情に自信が見られなくなっていることだ。
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by toruiwa2010 | 2016-05-25 07:13 | メジャー&野球全般 | Comments(1)
…また大きな揺れが来るのではないか、そんな不安から
なかなか次のステップに踏み出せない被災地の苦しみを
熊本からお伝えしてきたつもりですが、我々の取材そのものを
不快に思われた方もいらっしゃったかもしれません。
我々もどう取材し、何をお伝えすべきか葛藤の毎日でした。

そんな中、先日、従業員の方々が被災されてトマトが
収穫できないという情報をお伝えしました。放送を見た
ボランティアの方が収穫を願い出てくれる…ということが
起きました。残念ながら収穫は実現していませんが、
我々の放送がこうして少しでも被災地の支援につながれば
いいと思います。マスコミの取材を不快に思われた方には
心よりおわび申し上げます。

これからも我々メディアが被災地のためにできることを
日々考えていきます。
“負けんばい”の気持ち、心から応援していきます。

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熊本で最初の地震が起きてから2週間、4月29日、フジテレビ「みんなのニュース」の
エンディングを見ていた人は「おやっ?」と思ったかもしれない。現地にいる伊藤利尋
キャスターがマスコミの取材について思いがけない“謝罪”の言葉を発したからだ。
発生の翌日から現地に入り、2週間にわたってそこから精力的にリポートを続けていた。

今回の災害では、中継車が給油の列に割り込んだのをはじめ、ヘリの騒音や取材方法など
メディアをめぐってさまざまな批判が出ていた。彼には現地で取材する者の一人として
思うところがあったに違いない。どちらにしても、東京のスタジオにいる番組責任者とは
打ち合わせをしていないようだ。翌日、いったん帰京することになっていたので言おうと
思っていたそうだ。彼が考えたのはこういうことだ。

「被災者の人たちを怒らせたり、不快にさせたりするために
現地に入っているつもりではありませんから、そんなつもりは
ないんですよ、と。
でも、いるだけで不快に思う方もいらっしゃるので、ちゃんと
お詫びするべきではないかという強い思いがあったんです」

彼らしい。
番組ではユーモアを交えて柔らかく伝えるが、根は“超”がつくまじめな男だ。
現場での取材歴も長いから世間の“風当たり”が変化していることも敏感に感じ取って
いたはずだ。細かく神経を使い、真摯に取り組んでいるつもりでも、ちょっとした行動や
言葉が特別な精神状態にある被災者の気持ちを傷つけることはある。
番組の顔として悩んだ末のコメントだったのだと思う。

この“謝罪”を私は生で見ていなかった。ネットで知って大急ぎで見た。
ずっと気になっていることがあったからだ。

04/17のツイート

今の救出場面で伊藤が老夫妻に声をかけた回数は
放送されたものだけだと信じたい。
彼は節度を持ったキャスターだと思うからだ。
こういう事件・事故では彼のスポーツ実況での
経験も生きている。


4月17日の「ノンストップ」で放送されたビデオを見てこのツイートをした。
“不謹慎狩り”の標的になる可能性があると思ったからだ。

16日深夜の“本震”のあと、取材に出ていた伊藤のクルーが 家屋に閉じ込められた人を
救出に向かう消防隊と偶然出会い同行した映像がフジテレビの“スクープ”になった。
無事に救出されたお年寄りに彼が何度かマイクを差し出す場面を見て「おっと」と思った。
自分がそこにいたらためらわずにまったく同じことをしただろう。逆に、何もしなければ
報道マンとしての仕事を放棄したと職場で非難される。
現場ではとりあえずマイクを差し出す。撮れた映像を使うか使わないかは東京の担当者の
判断に任せるしかないのだ。

しかし…
「おっと」と思ったのは、5年前ならあまり言われなかったと思われるこの取材方法だが、
今の“風潮”の中ではまずいのではないかと考えたからだ。
現地の状況を余さず伝えるのが報道の任務だが、“余さず”の定義が変わってきている。
かつては“報道”が錦の御旗になり、カメラとマイクがあったらどこへでも入って行き、
誰にでも話を聞き、何でも放送した。どこからもクレームはつかなかった。今は違う。
些細なことでも「やめろ」と言われる。「やりすぎだ」と非難される時代だ。

伊藤はどんな思いであのお年寄りにマイクを向けたのか?無理はなかっただろうな?
放送を見てどう思ったかな?と、経験者として思うところがあった。
放送の中での“謝罪”はよかったと思う。放送人としての姿勢が伝わったからだ。
しかし、この件について一言でも触れたらともっと訴えるものがあった気がする。

ちなみに、独断で謝罪することを責められたら「それはそう思ったんで言いました。
すみませんって言うつもりだった」そうだ。これも彼らしい。

*伊藤キャスターへのインタビューはここで。
http://exci.to/1sNoBLA


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by toruiwa2010 | 2016-05-24 08:21 | アナウンサー・実況 | Comments(0)
白鵬 勝った!
立ち合いの右張り手から攻め続けるいい相撲だった。
今場所、何度か見せた「無理」がどこにもなかった。
稀勢の里は敗れた。平常心を感じさせる表情が
時間いっぱいでさあーっと紅潮した。
少しも恥じる相撲ではなかった。

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白鵬と稀勢の里が13日目を12戦全勝で迎えた。その可能性は白鵬が6割、稀勢の里は
3割程度だと考えていた。恥ずかしい。
12日までの白鵬には張り手とかち上げを多用した“乱暴な相撲”もあったが、 稀勢の里の
取り口は堂々たるものだった。 ひょっとしてひょっとするかと思った。

横綱と大関による全勝同士の対戦、… これ以上は望めない大一番にファンの期待は最高に
盛り上がった。注目したのは、白鵬がどんな立ち合いをするか、稀勢の里が12日までの
平常心を保った相撲が取れるか…だった。

結果は白鵬に軍配が上がった。ものを言ったのは経験と横綱の責任感か。
翌日の新聞で支度部屋に戻った白鵬の談話を読んだ。

「勝つなら勝ってみろ。それで横綱になってみろという感じで行った」
「強い人が大関になる。横綱は宿命だ」とも言ったらしい。最近の横綱・白鵬の言動には
首を傾げることが多くて残念だったが、この言葉は久々に「いいこと言うな」と思った。
大相撲における横綱の存在の重み・大きさが伝わってきた。
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このところ終盤に勢いが衰える傾向があったが、先場所、今場所は違った。特に11日目の
琴奨菊から豪栄道、稀勢の里、日馬富士、鶴竜を相手にして見せた気迫がすごかった。
まったく問題にしなかった相撲もあれば、稀勢の里、日馬富士戦のように相手の攻めを
しのいで逆転し、最後は圧倒する勝ち方のものもあった。この5日間を見ると、まだまだ
この人の時代は続く気がする。願わくば、“師と仰ぐ”大鵬のような強さと人間の大きさを
兼ね備えた横綱になってほしい。いまは、残念ながら“本道”を外れている。

稀勢の里。
場所前には、全勝か14勝での優勝なら横綱昇進もある…と言われていたが、翌14日目も
鶴竜にいいところなく敗れてその夢は消えた。初日に放送されたNHKのインタビューで
「優勝のために何が足りないか?」と聞かれた稀勢の里がこう答えるのを聞いて驚いた。

「あと1勝じゃないですか。あと1勝、 2勝、勝ちたいですね」と。

珍しく“会話”になっていた。しかも 笑顔もあった。
心境の変化があったのか?あったとすれば、それはどこから来たのか?
まさか、しかめっ面で答えても結果が出ないのだから笑ってみようか…ではあるまい。
“信仰”を得たのかもしれない。妻は「女性とか?」と言っていた。あり得るかも。
少なくとも、今の彼にはこれまでのような「どうせ俺なんか」という気持ちの弱さは
なくなっている気がする。次のチャンスがいつになるのか分からないが、あきらめずに
精進してほしい。

かと言って、場所後に伝わって来た“来場所優勝なら横綱昇進”&“勝ち星の数は問わない”
という考え方には賛同できない。こんなささやかなブログで何を云っても始まらないから
これ以上は言わないが、無理に横綱を作ったら、そのツケは必ず回って来る。それだけは
忘れない方がいい。

二人の力士を褒めたい。

まず、最後の仕切りに入る前の「ホーッ」をやめた琴勇輝だ。
負け越したが豪栄道、鶴竜に連勝した6,7日目などいい相撲を取っていたと思う。しかも、
8日目の白鵬には立ち合いで変化“させて”いた。横綱にそうさせたことに値打ちがある。
胸を張っていいのではないか。これまで、あまり好きな力士ではなかったが、今場所の
彼はよかった。これが続くなら応援する
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もう一人は小結で千秋楽に勝ち越しを決めた魁聖。
14日目の逆転勝ちに目が潤んだ。これまでの彼は土俵際に詰まったらあきらめていた。
「そこで粘れ。 粘ったら何かがつかめる」と声に出して応援した。
初めて見たのは入門したてのドキュメンタリー(フジテレビ「ノンフィクション」?)だった。
10円玉を積み上げてブラジルの母親に電話していた。そのときも胸が熱くなった。
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いちゃもん。
「豪栄道が目の覚めるような相撲で」と
藤井アナが言った。そうじゃない。
目が覚めたのは右頬を張られた正代さ。


上位に上がった正代が4日目、白鵬に右から張られ、この日は豪栄道に左から思い切り
張られていた。横綱と大関がみっともないことをする。力の差があるだろうに張らなきゃ
勝てないのかと聞きたい。白鵬のかちあげはもっと良くない。見ていて不愉快だ。
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by toruiwa2010 | 2016-05-23 08:47 | 大相撲 | Comments(4)