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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2016年 07月 ( 31 )   > この月の画像一覧

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五輪アナ ( 2008/08/23 初出 )

「いやあ、岩佐君、大変だったよ」
…1976年の夏のことです。民放の代表として参加したモントリオール・オリンピックから
帰国した先輩アナウンサーが話し出しました。
以下は、部分的に私の記憶が間違っている可能性もあると思って読んでください。ハハハ。

このとき、民放からモントリオールに派遣されたアナウンサーはふたりだけでした。
この先輩とテレビ朝日のMアナウンサーでした。私の同期生ですから、入社14年目…
それなりに経験を積んでいるうまいアナウンサーだったと思います。
先輩の話は、メンバーの中で最年少のMアナが、1日の終わりに、“反省会”と称する場で
“国営放送”のベテランたちから、連日“ダメ出し”をされていたということでした。

腹が立ったのか、落ち込んだのかは分かりませんが、Mアナは「私は日本に帰ります」と
先輩に訴え、“立場”もあって、それをなだめるのが“大変だった”のです。
“やっぱり”と思いました。聞いていた話からも想像できることだったからです。
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1972年のミュンヘン・オリンピックに、民放は、日本テレビ・越智、TBS・渡辺、フジテレビ・
小篠という豪華なアナウンサーを送り込みました。このときは、NHKとは別でしたが、
モントリオールのときは“合同”で実況をしたのです。
放映権料の高騰などがあって、NHKと民放が“ジャパン・コンソーシアム”(JC)を作って
合同で中継するようになったのは1998年の長野オリンピックからだったと記憶しています。

私がフジテレビでアナウンサーをしていたのは1982年1月末まででした。
経験15年でしたから、そのままアナウンサーを続けていれば、“オリンピック・アナ”に
なれたかもしれません。しかし、チャンスがあっても、“命令”ではなく“打診”だったら
間違いなく断っていただろうと思います。その理由のひとつはMアナの件でした。
プライドが強い私のことですから、同じシチュエーションに追い込まれたら、どんなに
説得されても“バイバイ”することが目に見えているからです。ハハハ。
しかも、充分な準備をしないと不安になるタイプですから、今日はソフトボール、明日は
水泳というスケジュールで仕事をこなすことは無理だったでしょう。
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今回のオリンピックのテレビ放送を見ていて、気になることがありました。
NHKの工藤、テレビ朝日の森下両アナが“目立つ位置”を若手アナに譲っていたのでは
ないか、ということです。
セイリング(ヨット)の中継を見たとき、地味な種目なのによく勉強していて素晴らしいと
思ったのがきっかけでした。たぶん、担当したのは森下アナだろうとチェックしていると、
彼が書いたコラムにたどり着きました。2004年のアテネ大会後にこう書いていたのです。

「(過去の大会で恵まれた仕事をさせてもらったので)今回はもう少し目立たないところで、
ほかのアナウンサーたちのサポート役に回れれば、などと考えていました」
…前回、すでにそう考えていたのなら、今回はますますその思いは強かったと思われます。
「優しいなあ」「偉いなあ」と思う部分もありますが、私としては少々“疑問”が残ります。

私自身は、“現役時代”に、「いつも、自分ばかりがいい思いをしてはいけない。今回は
ほかの人にチャンスをあげよう」と考えたことはありませんでした。
“おいしい仕事”をしたければ、自分で勝ち取れ、という考え方です。
これについては“意地悪なやつ”のソシリは覚悟しています。ハハハ。
「それでは、若手が育たないではないか?」と非難されることも避けられないでしょう。
しかし、一方で、こんな考え方もあると思うのです。
オリンピックは“育てる場”なのか?視聴者には“ベスト”を提供するべきではないのか?
…微妙なところですね。ハハハ。

今回、“目玉種目”を担当したアナウンサーの平均年齢は、これまでで一番若かったのでは
ないかと思います。みんな、よく勉強していました。私が同じ年齢のときには、とても
できなかっただろうと思う実況をしていました。
ただし、仕方がないのでしょうが、ほとんどすべてのアナウンサーが“日本がらみ”の
試合になると“絶叫中継”になっていました。
北島の見事な連覇やボルトの圧倒的な速さなどは、森下アナや工藤アナのベテランらしい
落ち着いた実況で聞きたかった、と思ったのは私だけではないと思います。
“Warm Heart,Cool Tongue”(気持ちは熱く、しゃべりは冷静に)…私の造語です。たぶん、
言うほど簡単ではないのでしょう。「経験のないヤツは黙っとれ」ですかね。ハハハ。

なお、今大会で私が最も素晴らしいと感じたセイリングの実況はやはり森下アナでした。
解説者が感心している様子がうかがえました。さすがです。
最年長(?)のNHK・工藤アナにも期待したのですが、今回は“絶叫”が目立ちました。
若手に引きずられてしまったのでしょうか?
私の中では、アナウンサーのMVPは森下アナで決定です。ハハハ。

もうひとつ気になったのは、いかにも、“私がアナウンサーだから”のものです。
年齢的に見ても、すべてのアナウンサーが、いま、あぶらが乗っています。まして、
代表としてオリンピックに派遣されるほどですから、滑舌に問題があるアナウンサーは
いないでしょう。いない、はずです。ハハハ。
しかし、オリンピックではとても重要な単語である“金メダル”と“銀メダル”の発音を
明確に言い分けられていないアナウンサーがいました。
“ギン”が“キン”と紛らわしかったのです。獲ったのが金なのか銀なのかが分からない!
何気なく聞いていて、「どっち?」と思わず、振り向いてしまうことがしばしばありました。

“ギター”や“義理人情”などという単語なら、発音が甘くても、無意識のうちに文脈や
状況で“補足”しますから聞き間違えはしません。
しかし、“金メダル”と“銀メダル”の間には、“補足”が入り込む余地がないのです。
アナウンサーたちが、“普通に”発音していたことは間違いありません。しかし、今後は
不自然なぐらいに“ギ”を強調した発音をしなければいけないのではないでしょうか。
なんともこまかい話で恐縮ですが。ハハハ。
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3位決定戦の行方はまだ分かりませんが、野球は残念な結果になりました。
全力を尽くしたことに疑問の余地はないものの、批判は免れないでしょう。
キャプテン・宮本の談話が胸を打ちました。
「(アテネに続き)キャプテンを2度やらせてもらい、責任を感じています。
思いの強いチームが金メダルを獲ると思っていました。最後の打球を捕る(韓国のライトの)
姿を見て、思いを感じました」

“思い”が弱かったとは思いません。しかし、女子ソフトやサッカーの選手たちが見せた
“執念”や“必死さ”には及ばなかった気がします。
試合後の握手の場面で韓国の選手・首脳陣が星野監督に充分な敬意を示している姿には
感銘を受けました。

“敬意”と言えば、レースの30分前に出場を指示されて1600㍍・リレーに出た為末にも
拍手を送りたいと思いました。専門は400㍍障害、しかも準備不足…当然のように結果は
彼にとって“最悪”でした。しかし、インタビューのあとスタンドを上がっていく途中で
表彰式の国歌(たぶん イタリア)を耳にしたとき、その場に立ち止まっていました。
終わると、短く拍手をして静かに歩き始めました。
思うように行かなかったオリンピック…しかし、とるべき態度は忘れていなかった為末に
感動しました。
宮本、為末、ともにいい指導者になるでしょうね。

長かった大会も終盤です。すぐに全米オープンが始まります。
オリンピックについて書くのはこれが最後でしょう。

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by toruiwa2010 | 2016-07-31 08:37 | 自薦・厳選300? | Comments(0)
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ボルト&野球 ( 2008/08/21 初出 )

昨日の予選リーグ最終戦、アメリカとの試合には、“準決勝の相手に”どちらを選ぶかが
かかっていました。勝てばキューバ、負ければ韓国です。
星野監督は準決勝をどちらとやりたいと思って試合に臨んだのか?
中国に勝って準決勝進出が決まったあとは、「一晩じっくり考えますよ」と話していました。
昨日の試合後の監督インタビューでは、この肝心な質問が抜けていたのでイライラして
しまいました。戦いぶりは“非常に微妙”だったと思います。ハハハ。
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試合の進行を見ながら感じたのは、結局、“監督はどちらも選ばなかった”です。
意図的に負けて韓国を選ぶ、キューバのほうがやりやすいから、しゃにむに勝ちに行く…
実際に選択するとなると、どちらも、難しかったのでしょう。
試合運びからは「成り行きに任せよう」という“意図”がうかがえました。

新聞情報だと、準決勝(vs韓国)は杉内、23日の最終戦は和田が先発ということのようです。
参加国の顔ぶれから言って、準決勝進出は当たり前、勝負はここからです。
韓国の先発が予想される金広鉉には、予選でもてこずりましたが、彼を攻略しなければ、
金メダルは見えてきません。打線が湿っているのは気がかりですが、タダでさえ人気が
“低迷”している野球界のためにも、“負けられない”一戦になります。パンツではなく、
“赤いフンドシ”でもしめて試合に臨んでほしいと思います。ハハハ。

それにしても、星野ジャパンとウサイン・ボルトには妙な因縁がありますね。
100㍍決勝スタートのピストルが鳴ったのは日本が韓国に敗れてから数十秒後、昨日の
200㍍決勝は、最後の打者、代打・阿部がファウル・フライに倒れた直後でした。
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そのボルトは昨日も圧勝でした。
200㍍は“カーブ”があって、100㍍以上にスプリンター独特の走り方を楽しめます。
体を少し傾けてカーブを曲がるときのランニング・フォームは、人間が走る姿の中でも
最も美しいものだと思います。
ウォーム・アップをすませてサブ・グラウンドを出るときに相当リラックスしていたのにも
驚きましたが、スターティング・ブロックにつく時点になっても、緊張している素振りは
ほとんど見えませんでした。

そして、素晴らしいスタート・ダッシュからトップに立つと、大型選手には難しいとされる
カーブも難なくこなして、今度ばかりは“流す”ことなく最後まで“ほぼ全力”で(ハハハ)
走りきり、100㍍に続く世界新記録での短距離2冠を達成しました。
最近まで身長が伸びていた(らしい)22歳(今日が誕生日です!)という若さと、余裕のある
走りっぷりを考えると、極限まできているはずの記録もまだまだ伸びそうな気配です。
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このレースがどれだけ衝撃的だったか?
ベッド・タイムを過ぎていましたから、レース終了から5分後までしか見ていないのですが、
この間、アナウンサーの口から2着、3着の選手の名前が出ることはありませんでした。
“2着、3着はどうでもいい”ということでしょうか。ハハハ。
確か、100㍍のときもボルト以下の選手の扱いは同じだったような気がします。
歴史に残る“すごい”レースでしたから分からなくもありませんが、やっぱり、キチンと
言ってほしいですね。

ソフト・ボールの決勝進出は“あっぱれ”以外の何物でもないでしょう。特に、2試合で
318球を投げぬいた上野の力投には頭が下がりました。私たちが簡単に口にしてしまう、
“がんばる”とは、ああいうことを言うのでしょう。


敗者について、ふたたび ( 2008/08/21 初出 )

「オリンピックでは敗者さえ美しい」と、何回か書きました。「そうあってほしい」という
願望もこもっています。

陸上・女子5000㍍の予選1組で終始後方に位置したまま7着に終わった小林を見たとき、
「勝負をしないで負けてしまったのは悔いが残るだろうな」と思いました。
しかし、彼女の話を聞いて考えが変わりました。「最後の1000㍍か400㍍で勝負しようと
思ったけどダメでした」と言ったのです。レースの中盤で仕掛けなかったからと言って
“勝負をしなかった”というのはシロート考えでした。
話を聞いて自分の判断が間違っていたと分かって、むしろよかったと思いました。ハハハ。
この種目の予選の仕組みは、1-2組の6着までと、二組の選手からタイムのいい上位3人が
決勝に進めるようになっていました。
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2組に出た福士はこう考えてレースに臨んだそうです。「かき回して、タイムを遅くすれば、
小林が決勝に出られる」と。
結果は…自分がつぶれてしまいました。ハハハ。しかし、インタビューで終始笑顔だった
福士を見ていると救われます。
“笑っている場合じゃないだろう”という考え方もあるでしょうが、精一杯やったのなら、
勝負が終わったあとの態度としてはこれが一番でしょう。

オリンピックに限らず、厳しい、苦しい戦いを制してチャンピオンになったアスリートは
よほど、汚い手を使った結果でないかぎり、みんな“美しい”と思います。
そして、“Good Loser”がいると、勝負を含めてすべてが美しさを増すような気がします。
200㍍決勝のあと、ボルトをかつぎ上げていた3着に入ったウォルター・ディックスには、
「お前はたいしたやつだなあ」と、負けを認め、相手をたたえている雰囲気がありました。

その意味で、男子100㍍平泳ぎで敗れたハンセンが、優勝した北島のところまで祝福しに
来た光景や、谷本に一本負けして優勝を逃がしたドコスがメダル・セレモニーのときには
明らかに“いい顔”で対応していたらしいことを知ったときにはとてもいい気持ちでした。
男子400㍍メドレー・リレーが終わったあと、“3着”に沸く喜びの輪を抜け出した北島が
世界新記録で優勝したアメリカ・チームの一員だったハンセンのところに足を運んだ姿も
印象に残ります。“美しいチャンピオン”と言っていいでしょう。
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シドニーの柔道100キロ超級決勝で不可解な判定で敗れた篠原の例を持ち出すまでもなく
国際試合ではミスや誤審はつきものです。篠原のように「自分が弱かったから負けた」と
いさぎよく引き下がるのは簡単なことではありません。
今回のレスリングの男子グレコ・ローマン84キロ級で3位になったスウェーデンの選手は
準決勝での判定が納得できないとして、銅メダルをマットの上に置き去りにしています。
“いさぎよくあれ”と口では簡単に言いますが、“実践”は難しいのでしょう。

跳躍競技などで自分が教えている選手が最後の試技に失敗したとき、スタンドで見守る
初老のコーチの目がうるんでいたりすると、ぐっと来てしまいます。
「君がどんなに努力してきたかは、私が知っている。ご苦労さん」と言っているように
見えるのです。
オリンピックの舞台に出るためについやされる時間とエネルギーがどれほどのものかは
私たちの想像を超えていると思います。重量挙げ、レスリング、フェンシング…普段は
日の当たらない“マイナー・スポーツ”のコーチや関係者たちが喜怒哀楽を選手と分かち
合っている様子にも胸を打たれます。日ごろの“絆”を感じるからです。

男子5000㍍予選に出場した松宮は途中でほかの選手と接触した際に靴のかかとを
踏まれてしまいました。「中途半端がいやで自分で脱いだ」そうですが、残りは片足が
はだしという、“より中途半端”な状態で走ることになりました。ハハハ。
しかし、インタビューでの東北なまりの発言はさわやかなものでした。
「靴が脱げても脱げなくても、これが自分の実力なんで…。今から、またがんばります。
この舞台に立ててよかったです」
・・・そうです。明らかにベストを尽くしたと思える選手には、その場にいることだけでも
「おめでとう。よかったね」と言ってあげたいと思います。

ベスト・コンディションではないのに国民は期待を寄せる…ハンマー投げの室伏はきっと
辛かっただろうと思います。結果は5位でしたが、落胆している様子はありませんでした。
「今の状態でやれることはやった」という充足感があったのでしょう。
日本のテレビの代表取材が終わったあと、顔なじみらしい、海外のリポーターから声を
かけられてにこやかな表情でインタビューに応じている室伏を見ていると、日本陸上界で
ただ一人、本当の意味で“世界に通用するアスリート”なんだという印象を持ちました。

試合や勝負のあとにも素晴らしいドラマがあるのに、“そそくさ”と中継を打ち切って
騒々しいスタジオにカメラを切り替えてしまうテレビには不満が残ります。
たぶん、番組を作っている連中には“スポーツごころ”がないのでしょう。ハハハ。


大金メダル!! ( 2008/08/22 初出 )

女子ソフトボールが見事な金メダルです。“あっぱれ”としか言いようがありません。
試合前に流れていた昼間の練習で冴えない表情を浮かべる上野を見たとき、アメリカには
勝てないかもしれないと思いました。体のどこかに違和感があるように見えたのです。
投げ始めてみると、昨日に比べると、スピードが少し落ちていました。これでは、相手の
パワーに対抗しきれないだろうと、ますます“悲観的”になりました。ハハハ。
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すべては、1回裏の守りにあったと言っていいでしょう。
表の攻撃を三者三振に討ち取られたあと、あたり損ねのピッチャー・ゴロがヒットになり、
つづけて“脚のヒット”で1・2塁・・・上野にとっては、疲れがどっと出る展開でした。
さらに満塁までピンチが広がりましたが、上野の粘りのある力投と、内野陣の堅い守りで
なんとか切り抜けました。

立ち上がりから三振の山を築いていた打線が、アメリカの先発、オスターマンをとらえて
小刻みに点を取り、上野が4番・バストスの豪快なホームランによる1点に抑えます。
どうしても、上野の“がんばり”ばかりが目立ちますが、彼女だけの勝利ではありません。
“チーム一丸”となっての金星というべきでしょう。
言うまでもなく、金メダルに優劣はありませんが、九つの中でも最も値打ちのあるものの
ひとつだと思います。なにしろ、ボールを使った競技での金メダルは、モントリオール・
オリンピックの女子バレーボール以来、32年ぶりの快挙なのです。

放送席で、“解説”の仕事はそっちのけで“普通のおばさん”と化していた前監督には、
少し・・・いや、正直に書くと、かなりヘキエキしていました。「予想できたじゃないか」、
「ほかにいないのかい」・・・ハハハ。
しかし、優勝した瞬間の彼女の嗚咽はがまんできました。なんと言っても、宇津木妙子の
息がかかったチームですからね。
表彰式を見ながらの、シドニーやアテネのときのメンバーたちを思いやるコメントにも
ハートが感じられてよかったと思います。

メダルには届きませんでしたが、女子サッカーの奮闘にも拍手を送りたいと思います。
福原愛もベスト16で敗れましたが、いい笑顔でした。
夕方のスーパーニュースで木村キャスターが素晴らしいコメントを加えていました。
「彼女は、プレーも素晴らしかったが、中国の人たちのハートをつかむという、金メダルに
値する仕事をやってのけた」
まさに、その通りです。

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by toruiwa2010 | 2016-07-30 08:16 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
ディズニーワールドで男の子がワニに襲われて死亡するという痛ましい事件がありました。
この施設は“自然との調和”をモットーにして開園したと記憶していますが、残念ながら
それが裏目に出てしまいました。
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ニュースを聞いて、場所を“フロリダ”、もっと言えば“オーランド”と特定できた人は
年に何度もディズニーランドに通うような人を除くとそれほど多くないのではないかと
思うのですが、どうでしょう。
“千葉県にある”東京ディズニーランドにも行ったことがない私にとってディズニー
“ワールド”はなつかしい場所です。ええ、行ったことがあるのです。

それも、開園から1年半後の1973年6月にここを訪れています。まだ、日本ではほとんど
話題になっていないころです。
半年後に放送を始める予定の「豊かさへの挑戦」という社会教養番組の中で使うための
映像を撮るのが目的でした。
“世界最大規模”のテーマパークを目指して、建設の途中だったディズニーワールドには
関連がなさそうですが、そんなことはありません。

1960年ごろ、大規模に売りに出されたフロリダの土地が、“べらぼうに”安かったのは
“湿地”が多く、蚊が大量に発生するなど、住むためにはいろいろ問題があったからです。
ディズニーは、ここに“ワールド”を作るにあたって、“自然との調和”を大きなテーマに
掲げたと言われています。
…少なくとも、日本の新聞でそう報じられているのを読んだディレクターが取材対象の
一つに決めました。ハハハ。
ディズニーは殺虫剤をまくのではなく、蚊をえさとする鳥を放つことで蚊を駆除するなど、
自然を壊さないことに配慮したのです。
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私が行った時点では、ごく一部が完成しただけで大掛かりな建築が進行中でした。
取材の打ち合わせで広報担当と話したときに、全体の完成予想図を見せてもらいましたが、
空港まで作るという、そのスケールの大きさにど肝を抜かれたものです。

このときの取材では忘れられない思い出があります。
打ち合わせの中で「ところで、この近くでヘリコプターを借りられるところはあるか」と
聞いたとき、広報担当は「何のために」と聞き返してきました。
「上空から現在の全体像を撮影したいのだ」と答えると、彼は「それなら、ウチで作った
プロモーション用のフィルムがあるから、それを使ったらいいじゃないか?」と言って、
3分ほどの映像を見せてくれました。
ディズニー社制作ですから、文句のつけようがないものでした。ありがたく頂戴しました。
取材費が浮く、うまいものが食えるぞと喜びつつ。ハハハ。

45日に及んだ取材を終えて帰国して間もなく、第一次オイルショックに見舞われました。
「豊かさへの挑戦」という状況ではなくなったために、番組がキャンセルされました。
数ヵ月後、休みで家にいたところに緊張した声でディレクターが電話をかけてきました。
「ディズニーワールドのフィルムだけど、“使ってかまわない”ということだったよね?」。
帰国後、撮影したフィルムとともに、広報担当からもらったフィルムを彼に渡したことを
思い出しました。

「うん、そうだよ」と答えると、「どこの誰にそう言われたの?」と畳みかけてきました。
広報担当だと告げると、その人の名前を知りたいと言われました。
何事かと尋ねると、実は、前日、ある報道番組でその映像を使ったところ、“クレーム”の
電話がかかったのだそうです。
「当社が撮影したものに間違いない。誰の許可で使用したのか?場合によっては使用料を
請求することになる」。

ほんの10数秒だったというのに、日本支社(代理店?)がそれを見逃がさなかったことに
まずびっくりしました。
しかも、電話口の相手が“ほのめかした”使用料は100万円を超える額だったのです!
懸命に探した結果、そのときにもらった広報担当の名刺を見つけ、名前を告げたとき、
電話の向こうでディレクターが深い安堵のため息をつくのが分かりました。ハハハ。

幼い坊やがなくなったニュースに接して、40年以上前の思い出がよみがえりました。
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もう一つ。
このとき泊まったホテルで出発の朝、サンドウィッチとコーヒーを食べ、「フロントに
まわしておいてください」と話し、間もなくチェックアウトしました。
帰国したとき、妻に渡された郵便物の中にそのホテルからのエアメールがありました。
中を見ると「〇月〇日のコーヒ-ショップの代金が未払いだ」とありました。
3ドル足らずだったと思います。

2句…お粗末さま
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by toruiwa2010 | 2016-07-29 08:10 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)
月21 フジ 好きな人がいること 7/11~
桐谷美玲、山崎賢人、三浦翔平、野村周平、大原櫻子、吉田剛太郎、菜々緒


1回目は見た。母局の看板ドラマ枠だからだ。2回目の10分ほどで見るのをやめた。
登場人物にリアリティがなさすぎる。私の胸はワクワクもキュンキュンもない。ハハハ。
不意打ちのキスに怒った桐谷が山崎をひっぱたくシーンで腹が立った。“なでる”ような
平手打ちだった。桐谷が遠慮しているなら演出の問題だし、人気の山崎をそんなに強くは
ひっぱたけないのなら “突き飛ばす”など、ほかの反応に変えるか、彼を起用しなければ
すむことじゃないか。ドラマ全体がおままごとっぽくなってしまって一気に興が醒めた。
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顔触れが“揃った”せいか、1回目は辛うじて2ケタ、「うたの夏まつり」に挟み込んだ
2回目も2ケタを保ったが、“支え”を失った3回目は簡単に8.7%まで落ち込んだ。
この先も予断を許さない。福山雅治でもダメだった月9の立て直しがテーマだったが、
この設定では無理と見る。

火22 TBS せいせいするほど、愛してる 7/12~
武井咲、滝沢秀明、中村蒼、水沢エレナ、中村隼人、横澤夏子、松平健、GENKING


“この夏、最もピュアな純愛ラブストーリー”という触れこみに引っかかったが、これも
全体に漂う嘘っぽさはごまかしようがなかった。有名ブランド、ティファニーを実名で
登場させてゴージャス感を出したのはいいが、そこの広報部で働く武井が偶然 出会った
副社長とあっという間に恋に落ちるが、彼には妻がいる!

武井はこの直前に婚約を破棄していた。仕事を続けることを反対されたからだ。ところが、
納得して別れたはずの婚約者がたちまち絵に描いたようなストーカーに変貌する。
職場では直属の女性上司がこれまった絵に描いたようなパワハラを仕掛けてくる

もう、どうにもならん。目を覆うばかりだった第2話前半の“仮装パーティ”で脱落した。
9.3 → 7.4→ 6.7 という右肩下がりの数字の動きも当然だろう。ティファニーが
いつまでこんな内容で我慢するか、注目しよう。ハハハ。

火22 フジテレビ ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子 7/12~
波留、横山裕、渡辺篤郎、林遣都、要潤、原田美枝子


2回見たが、もういい。
新米刑事の波留が猟奇的であればあるほど関心を深めるという設定だけにとにかく殺人の
方法がエグイ。従って犯行現場=死体の状態もかなり“いたましい”から、ドラマだと
分かっていても正視したくない。ハハハ。

ところで、関ジャニの横山クンだっけ、自分で考えたのか、演出家に指示されか知らんが
なんでそんなにカッコつけてんだ? 完全に浮いてるぜ。

火2315 NHK-BS  ふれなばおちん 6/28~
長谷川京子、成田凌、古畑星夏、戸田菜穂、鶴見慎吾


1回だけ見たが十分だ。
展望の時点でスタートしていたが、不自然なシーンがあった。もう一度書いておく。
長谷川が 夜、風呂に入っているときにピンポーン! 「おとうさん?」と長谷川。
バスタオルを巻いただけで玄関のドアを開ける。外にいるのが誰かを確認することもなく…

ドラマだと言っても、こんなウソは見逃せない。ハハハ。

水21 TBS  刑事7人 7/13~
東山紀之、高嶋政宏、片岡愛之助、鈴木浩介、倉科カナ、吉田剛太郎、北大路欣也


前シリーズは1回目があまりにも下らなくて2回目以降見るのをやめた。
今回は、初めから見ないつもりだったが、ほかに見るものがなかったので見た。組織も
キャラ設定も少し変わっていた。スピード感もあり、これなら十分、視聴に値すると思う。
完全に“上から”で恐縮。ハハハ。
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水22 日本テレビ 家売るオンナ 7/13~
北川景子、工藤阿須加、千葉雄大、イモトアヤコ、鈴木裕樹、臼田あさ美、仲村トオル


新婚・北川…とは言っても、急に演技の仕方が変わるわけもなく。ハハハ。
1回目、イモトアヤコが椅子に縛り付けられたところで離脱した。
「私に売れない家はない」と豪語する北川だが、ほかに買いたがっている客がいることを
におわせて・・・という“陳腐さ”では視聴者はついてこないと思うけどなあ。

12.4 → 10.1  2話目の視聴率が思ったほど下がらなかった。昨日の数字が気になるね。
*12.8と戻した!!このドラマの面白さは分からない。

木20 テレビ朝日 女たちの特捜最前線 7/21~
高島礼子、宮崎美子、高畑淳子、渡辺いっけい、相島一之


第1話の視聴率は11.6%!
高知逮捕でこのドラマに妻・高島が出ていることが知れ渡った。興味本位でチャンネルを
合わせた人が多いのだろう。“不必要に”わざとらしい女優たちの演技を5,6分見ただけで
視聴に値しないと判断して私は見るのをやめてしまった。
2話目以降、確実に数字はダウンするはず…と思ったが、ピタリのタイミングで 留置場の
高知から署名済みの離婚届が届いたとの報道がでた。テレ朝・広報の仕業か?ハハハ。

木21 テレビ朝日 はじめまして、愛しています。 7/14~ 
尾野真千子、江口洋介、速水もこみち、坂井真紀、余貴美子、藤竜也


コンセプトがあまり好きじゃないので、4,5分で見るのをやめた。
珍しく、2話の方が数字が上がったが、悔いはない。

木22 フジテレビ 営業部長 吉良奈津子 7/21~
松嶋菜々子、松田龍平、DAIGO、岡田義徳、中村アン、足立梨花、板尾創路


出産と育児を経て松嶋が会社に戻ったが、用意された職場は手慣れたCM制作部ではなく、
成績不振が続く営業開発部だった。「君が休んだ3年間でCMの現場は大きく変わった。
ブランクは大きい」と常務に言われた。部長に昇格したものの、松嶋の気持ちは沈んだ。
新しい職場でやる気のない部下に出会って、負けん気に火がつくが、前途は多難だ。
一方、まだ手がかかる子供のためにベビーシッターを雇ったことが姑の機嫌を損ねる。
会社でも家でも吉良奈津子の苦闘が始まる…
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今期のドラマの中ではかなり“まとも”だ。1回目が10%を超えたのも分かる。
しかし、ドラマの中の松嶋と同じようにこの先の展開次第では苦戦するかもしれない。
松田は面白い存在だが、もう一人 魅力のある若手の俳優が欲しい。北川景子には
悪いけどDAIGOじゃ無理だよなあ。

久々の連続ドラマだが、松嶋にかつての華が感じられず、“くすんで”見えるのは残念だ。
もっとメイクをしてもいいのではないか。

金22 TBS 神の舌を持つ男 7/8~
向井理、木村文乃、佐藤二朗、火野正平、宅麻伸


見ても1,2回…と思っていたが、1回目の6,7分で終わった。
第3話の視聴率は5.3%まで下がり、打ち切りが見えて来た。内容を見れば納得だ。

金2315 テレビ朝日  グ・ラ・メ 
剛力彩芽、滝藤賢一、小日向文世、高橋一生、新川優愛


“グラメ”の意味も知りたいし、一度は録画で見ようかなと思ったが、結局見なかった。

土21 日本テレビ 時をかける少女 7/9~
黒島結奈、菊池風磨、竹内涼真、吉本美憂、加藤シゲアキ


無理だと思いつつ、1回目の冒頭だけ見たが、やっぱり10分足らずでダメだった。
ハハハ。

9.4 → 6.6… 第1話にくらべ、第2話の数字が2.8%落ちた。今期最大の下落幅だ。
第3話は4.6まで落ちて 最後まで放送できるか微妙。私の判断は正しかったようだ。

日21 TBS 仰げば尊し 
寺尾聰、多部未華子、真剣佑、村上虹郎、北村匠海、太賀、石坂浩二


最近、映画やドラマで多く作られている学園もの・部活ものだ。
一部の生徒が非行に走り、手が付けられなくなっていた神奈川県の高校が舞台だ、
まもなく定年退職する教頭が たまたま知り合った元ミュージシャンに吹奏楽部の指導を
頼み込むところから話が始まった。実話だそうだ。

2話まで見たが、登場人物たちの演技がキャラクター通りで工夫がなさすぎる。
TBSの看板枠だが、かなりしんどいのではないか。

日21 フジテレビ HOPE 7/17~
中島裕翔、遠藤憲一、瀬戸康史、山本美月、桐山照史、マギー、中村ゆり


“吉田羊の彼氏”・中島が頑張っている。演技がうまいわけでもないし、キャラクターに
驚くほどの魅力があるわけでもない。プロの棋士になる夢が破れた青年には学歴(高卒)も
満足な社会経験もなく、インターンを経て商社に就職するが、果たしてどこまでやれるか?

TBSとの同枠対決、今のところ健闘している。これも、果たしてどこまでやれるか…だね。
ハハハ。
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日2230 日本テレビ そして、誰もいなくなった 7/17~
藤原竜也、玉山鉄二、黒木瞳、伊野尾慧、倉元早苗


仕事にも私生活にも恵まれ、順風満帆だった男の人生がある日を境に一変した。
まったく同姓同名の男が逮捕された。そればかりか、パーソナル・ナンバーを初めとする
すべての個人データが奪われていた。アイデンティティを失った男はなんとか“自分”を
取り戻そうと奮闘するが、視聴者の目には登場人物すべてが怪しく映る。ハハハ。
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後半に入ったWOWOWの「沈まぬ太陽」は悪くない。

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by toruiwa2010 | 2016-07-28 08:39 | ドラマ | Comments(0)
クラーク記念国際…とやら、
創部3年目で甲子園初出場とか。
当然、選手個々人の努力は
あったのだろうが、どこかに
「からくり」があるよね。


先日、アメトーークの“高校野球大大大大好き芸人”を見た。
よくそこまで知ってるなあ。売れっ子もいるのにどうやって時間を作ってるんだ?…と
感心しながら芸人たちのトークを楽しんだ。
甲子園を沸かせた試合の話はそれだけでも面白いのだが、“その後”を彼らが熱く語るとき、
見事なエンタテインメントになっていた。そして、花巻東高校の“最後のノック”には
完全にやられた。監督と選手がここまで互いを思い合えるものかと目頭が熱くなった。
放送中に、何かのきっかけで“あの件”が出て来るのではないかとドキドキしていた。
いい話をしようという趣旨だから出るわけもないのだが、正直、気が気ではなかった。
ハハハ。
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少し“反省”もした。ここ10数年、高校野球を“斜め”から見過ぎていたなあと。
中学から高校ぐらいまで、大会中はテレビの前に座り込んで離れなかったものだ。
当時から高校野球は人気があった。しかし、“関西限定”だった気がする。雨が降ったり、
地元勢が敗退したあとだったりすると、決勝でも空席が目立った甲子園を知っている。
例えば、関東と九州の学校の決勝戦だとアルプススタンドや外野席はガラガラだったんだ。

今や、その人気は全国規模だ。
選手が大型化し、金属バットのせいで打球が鋭く、遠くに飛ぶようになった。かつては、
ライバル(朝日新聞)主催のイベントに手を貸すことなどできるかと、そっぽを向いていた
各メディアが地方大会からせっせと伝え始めるんだから関心を持たない方がおかしい。

冒頭のツイートは番組(収録)を見る前だった。見たあとなら、少し心を入れ替えていたから
呟かなかったかもしれない。ハハハ。

甲子園はいろいろなドラマを生み、見る者を感動させてくれる。選手が無心で白球を追い、
最後のアウトまであきらめない姿を見ればそれは当然だ。
しかし、人気になればなるほど、大人たちが余計なことをするようになる。
センバツで勝ち進み、この夏も甲子園出場を決めた秀岳館高校もいろいろ言われているが、
選手の集め方に疑問を感じる学校の名前が取り沙汰されるのは愉快じゃない。しかも、
大手メディアや熱狂的なファンほど何も言わない。それもアンフェアだ。
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監督や選手に責任があるのではなく、甲子園に出て認知度が高まれば経営にプラスすると
学校が“勇み足”をするのだ。金とコネを使って全国から選手をかき集める…
クラーク…がそうだと言っているのではない。しかし、2014年に野球部を作った学校が
いったいどうすれば甲子園に行けるのか? まさか、野球部を作ったら 素質のある選手が
集まってきて、猛練習と監督の好指導もあって予選を勝ち抜いた…とは言わないだろう。
どこかに問題があるはずだし、疑問に思って当然だ。仮に、選手全員が北海道の出身なら
疑問も何もないのだが。ハハハ。

反省した、と書いたばかりなのに、あれこれ“斜め”から見た物言いになってしまう。
うさん臭さが我慢ならない性格だから、これからもおかしなことには黙っていないだろう。
ただし、この夏の大会は久しぶりに色眼鏡をかけないで試合を見てみよう…と思ったが、
日程がオリンピックと丸かぶりなんだね。時差が厄介だけど、4年の1度のオリンピックが
優先されるし、野球を見る時間はあまりとれそうもないなあ。

おまけ

佐賀県で勝ち進んでいた龍谷高校の野球部室から火が出て火事になったが、幸いなことに
ボヤですんだ。登録メンバーを含む数人の選手が部室でタバコを吸い、匂いを消すために
焚いた蚊取り線香が原因だったという。龍谷高校は準決勝を辞退した。
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高校野球ではしばしば持ち上がる問題だ。
「別にいいんじゃない」と言う人はいないだろう。登録選手までいたのでは仕方がない…
と考えるのが普通だと思うが、どこまでが“連帯責任”になるのかという なかなか答えが
見つからない議論もある。

“辞退”が100%、学校の自由意志によるものか、高野連、県高野連の指示によるものかも
知りたいところだが、そこに触れた報道は見かけない。高校野球をめぐる報道の在り方に
なんとなく不信感を持つのは私だけではないと思う。

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by toruiwa2010 | 2016-07-27 08:21 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
大橋巨泉が死んだ。毀誉褒貶…
これほど好かれ、これほど嫌われたタレントは珍しい。
私も好きではなかったが、彼の番組はたくさん見た。
面白かったからだ。
青島幸男、前田武彦、永六輔…そして巨泉が逝った。
時代を作った男たちだった。
小倉…つらかろう。

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私がフジテレビに入社したのは1963年、東京オリンピックの前年だった。
午前と午後に放送を休む時間帯があり放送が終わる時間も早かった。そのころ午後11時は
各局ともほぼ“捨てていた”時間帯だった。しかし、60年代半ば、日本テレビがここに
「11PM (イレブン・ピーエム)」という番組を登場させた。当時としては大胆なお色気と
“♪シャバダバ・シャバダバ・ウー・シャバダバ」というこじゃれたオープニング曲で
大人気になった。硬軟取り混ぜた番組内容が魅力的だったし、“おとな”が楽しめたからだ。
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この番組で大橋巨泉が司会を始めたのは数年後だったと思う。ジャズ評論家だった彼は
構成をサポートする形で参加していたが、コーナー司会のあとメインに昇格した。当時の
テレビは“先輩”・アメリカのやり方を真似ながら、手探りで番組作りをしていた。
番組の進行役は、ラジオの時代からの流れで男性アナウンサーの独壇場だった。

やがて、アナウンサーに代わってこなす人たちが現れた。構成者、あるいは、放送作家と
呼ばれる人たちだ。彼らは 番組にどんなゲストを呼ぶか、どんな素材を使い、どのように
話を進め、どこで笑いを取りに行くか…を考え、台本を書いていた。
番組の全体像・流れをよく把握している彼らがアナウンサーの仕事ぶりに納得しないとき、
「これなら俺がやった方がよほど面白くなる」と思ったとしても、少しもおかしくない

大橋以外にも、三木鮎郎、青島幸男、野坂昭如、永六輔、前田武彦…続々と新しい才能が
画面に登場し、世間はそれを歓迎した。アナウンサーではないから、きれいな標準語こそ
しゃべらないが、頭の回転が速くて、知識も豊かな彼らの登場は視聴者にとってきわめて
新鮮だったのだ。上記の多才な男たちが現場を去ったあと、しばらくこの手の司会者は
登場していない。あえて言えば、司会者でこそないが、テリー伊藤のポジションは番組を
一定方向にもっていく、必要なところで盛り上げるなど、役割が似ている。

巨泉が司会をした番組はよく見た。自信満々の人間が嫌いだから、彼個人は苦手だったが、
番組は面白く作られていた。彼がプロデューサー的な感覚を備えていたからだろう。
日本の放送史上、稀有な才能の持ち主だったと思う。

「野球は巨人、司会は巨泉」、「ボイン」など、“造語”の名手でもあった。
特に、アシスタントだった女優・朝丘雪路の胸が大きいことを“ボイン”と表現したのは
秀逸だった。形状ではなく“擬音”的な言い方を持ち出したところにセンスを感じた。
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彼の司会術の特徴は“押し”の強さにあった。
映画を見ての印象だが、アメリカ人はジョークを言ったあと自分で大笑いする傾向がある。
テレビでトークショーを見ていると男性司会者はほぼ例外なくこのタイプだ。つられて
会場の観客も視聴者も笑ってしまう。この“手法”を日本に最初に持ち込んだのが巨泉だ。
笑い声が多ければ番組の印象は明るくなる。「クイズダービー」でも「How Much?」でも
歯を見せ、大口を開けて笑っていた。

恥ずかしながら、私の“ハハハ”も同じ効果を狙っている。ハハハ。

“一番弟子”の小倉智昭によると、最後は見る影もなくやせ細ってしまったようだが、
大きな体を揺すって大笑いしながら番組を仕切っていた大橋巨泉の姿はは強烈な思い出だ。
日本のテレビ放送史に大きな足跡を遺した人物として長く記憶されることだろう。

相次いで懐かしい人たちが逝ってしまう。気づけば、平成も28年か。
“昭和”が遠くなるわけだ。さみしい。

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by toruiwa2010 | 2016-07-26 08:59 | 放送全般 | Comments(0)
日馬富士がスカッと一発で決めた。これでいい。
三つ巴戦を見たい気持ちがないわけではなかったが、
一人 静かに頑張った“もう一人”の横綱の優勝に
拍手を贈ろう。


横綱同士の対決は日馬富士が完勝して8度目の優勝を果たした。いろんな意味でよかった。
小さな体に多くのケガを抱え、その日その日で調子が変わるという状態の中で、今場所は
集中力をキープし続けた。加えて若干の“ツキ”もあった。
稀勢の里の“綱取り”や白鵬の1000勝などにファンやメディアが注目したせいで終盤まで
マイペースで相撲が取れたことや白鵬が右足親指をいためて急ブレーキがかかったことだ。
だからと言って、日馬富士の優勝の値打ちが下がるわけではない。平幕二人に負けたのは
大きなマイナス材料だが、逆に、白鵬、稀勢の里、豪栄道以下の三役には圧倒的に勝った。
おめでとう、日馬富士!
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稀勢の里が奇跡的に逆転優勝した場合、
審判部は横綱昇進を推すとかいう話がある。
ふざけたことを言うな…と怒るファンは多いはず。
稀勢の里を応援する、日本人横綱を期待する
こととは関係ない。


昨日の朝のツイートだ。
日馬富士が白鵬に圧勝した瞬間“よしッ!”と右のコブシを握ったのはこの情報に接して
猛烈に腹が立っていたからだ。また始まった…と。

2敗の日馬富士を3敗の稀勢の里と高安が追う展開で千秋楽を迎えた。
この流れになったら日馬富士が優勝を逃がすことはあるまいと思いつつ、スポーツ紙が
伝える“稀勢の里昇進の可能性”にムカついていた。
相撲が好きだから、日本人の横綱がいない状態を嘆かわしく思う気持ちはある。しかし、
“最高位”ならそれにふさわしい力士になってほしい。だから“推挙”は慎重でありたい。
間違わないための指標が横綱昇進のための“内規”だろう。
“2場所連続優勝か優勝に準ずる成績”だとされている。それを厳密に適用すべし!
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最近5代の横綱はすべて外国人力士だ。きっちり、“内規”を守っての昇進だった。
しかも、鶴竜を除く4人は連続優勝だ。
先場所の稀勢の里は たしかに13勝2敗の好成績だったが、優勝した白鵬は全勝だった。
星二つの差でも2番目の成績を“準優勝”と言い張るなら、それは“強弁”だ。

相撲協会にはちょうど30年前、北尾(双羽黒)を“無理やり”横綱にした苦い過去がある。
12-3,14-1(ともに決定戦で負けた)…幕内での優勝がないまま昇進した。横綱審議委員会が
“多数決”で決めた。文部大臣、法務大臣を歴任した稲葉修が“精神面の甘さ”などを
指摘して猛反対したそうだが、押し切られた。昇進後、しこ名を双羽黒と改名したが、
効果があるはずもなく、在位8場所で廃業した。それも土俵外でもめ事を起こして。
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豪栄道を大関にするときも、当ブログは反対した。
直前3場所の合計が32勝、33勝が昇進の“目安”とされているようだ。当時の豪栄道は
たしかに32勝したが、12-8-12勝だった。関脇の在位が長いことを評価し、“8勝7敗”を
スルーしたわけだ。おかしいだろう! 同様なケースが起きたときのために、このことは
記憶にとどめておきたい。ハハハ。
在位12場所目、すでに負け越しが4回だ。昇進させたことに問題があったと言われても
否定できまい。

稀勢の里については大関に上がるときも少々甘かった気がする。
しかし、千秋楽まで優勝争いをした形の今場所が“準優勝”なら立派な有資格者だ。
重ねて しかし、上記の外国人5横綱の成績をもう一度見てほしい。13-2(ともに優勝)の
武蔵丸を除くと、4人は昇進前の2場所で合わせて2敗しかしていない。
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過去 何度もチャンスを逃がしてきた稀勢の里には見放すファンも多いが、ここまで来ると
同情論も含めて応援する声も増えている。愛されているのはいい。それも才能だもの。
辛口の北の富士さえ、「酒を断って昇進を祈っている」とラジオで語ったという。嘘つけ!
ハハハ。
千秋楽の放送が終わる直前にも「早く(日本人の)横綱が欲しい」と言って頭を垂れていた。
協会にも、先輩にも愛されているんだね。
この数場所、態度・表情が変わった。特に、顔つきが柔らかくなった。控えでもときどき
笑みを浮かべている。“アルカイク・スマイル”という言葉を思い出す。弥勒菩薩など、
古代の仏像のほほえみをこう呼ぶそうだが、戦後日本に進駐してきたアメリカ兵たちには、
日本人が浮かべる笑みの意味が理解できなくてそう呼んでいた。

archaic smile…稀勢の里には、賜杯を抱いて会心の笑顔を見せてほしいものだ。

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by toruiwa2010 | 2016-07-25 09:03 | 大相撲 | Comments(0)
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1着2着はどうでもいい! ( 2008/08/19 初出 )

オリンピックをこれほど“たっぷり”見るのは初めてかもしれません。
子供のころからスポーツを見るのは大好きでしたから、1954年に遅ればせながら我が家に
テレビが来て以来、熱心に見てはいたはずです。しかし、“衛星中継”以前は今ほど放送が
ありませんでした。
小野喬が体操の個人総合で優勝したメルボルン(1956)、はだしのアベベがアッピア街道の
石畳の上を哲学者のような顔で黙々と走って金メダルを獲ったローマ(1960)あたりからは
はっきりとした記憶が残っています。

東京オリンピックからは、仕事として、スポーツ・アナとして見ることになりました。
入社2年目の私は、フジテレビがネット局を総動員した“オリンピック放送実施本部”に
組み込まれ、目の回るような2週間あまりを過ごしました。この期間中に、とんでもない
失敗もしているのですが、いずれOldiesの一環としてこちらにも入れますから、しばらく
お待ち下さい。ハハハ。

前日の大雨が嘘のように、スッキリした秋晴れの中で迎えた開会式でスタートした大会は
スムーズに進みました。日本勢は、たしか、重量あげの三宅義信に始まって、お家芸の
レスリング、体操、柔道で金メダルを積み上げ、女子バレーが完璧な強さで優勝しました。

実施本部の中には“遊軍”と呼ばれる部署があり、社内の“切れ者”が集まっていました。
私の2年先輩になる日枝久氏(現・フジテレビ会長)もその一人です。このグループのおもな
仕事は、選手やその関係者をスタジオに連れてくることでした。
いまのように、メダリストが各局のスタジオをぐるぐる回る時代ではなく、言ってみれば、
“奪い合い”、“早い者勝ち”だったのです。どの“線”をたどっていけば有利か、どこで
コンタクトし、どのルートでスタジオまで運ぶか…知恵の出し合いでした。

この大会、“かつてはお家芸だった”水泳で日本はメダルが獲れないまま、競泳の最終日を
迎えました。しかし、最後のレースになった男子800メートル・リレーでプレッシャーを
はねのけて3位に食い込んだのです。当然、テレビ各局はメンバーを奪い合いました。
勝ったのはフジテレビでした。どんな手を使ったのかは知りません。ハハハ。
選手たちを他局に知られないように会場から連れ出すのに、なんと水泳競技場の厨房を
通り抜けたのは“あっぱれ”でした。
メダリストがスタジオに到着したとき私たちは拍手で迎えましたが、遊軍のメンバーにも
“Good Job”と賞賛することを忘れませんでした。ハハハ。

そして、アナウンサーとしての私は、このレースを実況した、敬愛する関西テレビの先輩、
故・松本アナが750メートルを折り返したあたりで発した「1着2着はどうでもいい。
日の丸が上がる。日章旗が上がる」(正確ではありませんが)のフレーズが忘れられません。
“応援放送”は自分がやるのはもちろん、他人がやるのを聞くのも苦手です。しかし、
このときのこの言葉は心に残りました。違和感がなく、日本人みんなの気持ちと完全に
“シンクロ”していたからだと思います。

私の中では、歴史に残る素晴らしい実況なんですが、正確なフレーズがどうだったかを
探ろうとして検索しても思わしい結果が得られませんでした。
かわりに、ある音楽家がこんなことを書いていました。

<<<私は基本的にはオリンピックが嫌いである。東京オリンピックは大学3年だったが、
TVで見たのは水泳の最後800メートルメドレーだったかな。
1着2着はアメリカ、オーストラリアで、日本は水泳では初めてで最後のメダルが取れるか
どうかでNHKアナウンサーのばかげた絶叫「1着2着はどうでもいい、頑張れ日本!」
をよく覚えている。なんとかドイツを破って3着に入って大騒ぎ。バカバカしい。
だいたいオリンピックなんてメチャクチャのウソで塗りこめた壮大なインチキイベント。>>>

…まず、アナウンサーはNHKではありません。そして、水泳に800のメドレーリレーが
あるのかな? 勉強しなおしていらっしゃい、と言っておきましょう。まあ、音楽家じゃ
しょうがないですけど。ハハハ。

*そして、昨日、“美と力”を見せたエレナ・イシンバエワ
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偉業、またひとつ ( 2008/08/20 初出 )

110メートル・ハードルで、スターティング・ブロックについたアテネ・オリンピックの
チャンピオン、劉翔(りゅうしょう)は右手でももを触っていました。すでに違和感があった
のでしょう。結局、右アキレス腱痛を理由に棄権しました。
「申し訳ない」と本人はもちろん、コーチまで泣きながら国民に謝ったそうです。ネットで
叩かれることを恐れたのかもしれません。実際、そうなっているようですが。

日本のメダリストの中にも「金じゃなければ意味がない」という発言をする選手がいます。
“オリンピックの金メダル”には常人が理解できない“何か”があるようです。

アメリカでは今日、発売になるらしいですが、“スポーツ・イラストレーテッド”最新号の
表紙を飾ったマイケル・フェルプスです。
日本人の感覚では、頼まれてもやらないでしょう。北島に、アテネの分も合わせて四つの
金メダルを下げてポーズしてくれ(裸で…)と言ってみたら、どんな反応が返ってくるのか、
興味はありますけど。ハハハ。
水泳では“裸”がユニフォームみたいなものですから、本来なら、ちっともおかしくない
のでしょうが、構図や色のせいでしょうか、何か“変”ですね?
アメリカのあるブログ・サイトでこの写真を見つけたのですが、圧倒的多数の賞賛の声に
混じって「彼は“ゲイ”ではないのか?」という書き込みがあって、“論争”になっています。
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一度のオリンピックで八つの金メダルを獲得するというとんでもない“偉業”を達成した
フェルプスに対してはただただ驚嘆するだけです。ミュンヘン(1972)でマーク・スピッツが
記録した“七つ”を上回りました。
アメリカの騒ぎ方がどれほどのものか、日本にいると分かりません。
しかし、このブログに書かれていたひとつの情報を読んで「ああ、“それほど”なんだ」と
思いました。

実は、今週、フェルプスの写真はスポイラだけではなくタイムとニューズウイークという
アメリカを代表する三つの世界的な雑誌すべての表紙を飾っているのです!
政治家や俳優・歌手がほかの2誌に登場することはよくありますが、スポイラの場合は、
どうしてもスポーツ選手限定になりますから“3誌同時制覇”はなかなか難しいことだと
思います。これだけでも、アメリカの“騒ぎ方”が想像できます。

この手の記録は簡単には見つからないらしく、このブログの書き手も絶対の自信がある
わけではないようですが、過去の“偉業”として以下の4例を挙げています。
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1) セクレタリアト: 1973年6月11日号

2) メアリー・ルー・レットン: 1984年8月10日号

3) O.J. シンプソン: 1994年6月16日号

4) 1999 アメリカ女子サッカー・チーム : 1999年7月19日号


少し、補足しておきます。

1)アメリカの競馬史上に名前を残した名馬です。
ケンタッキー・ダービー、プリークネス・ステークス、ベルモント・ステークスを制して
見事に“三冠馬”となったのが1973年でした。
<<<馬でありながら20世紀のトップアスリートの上位にもランクされた>>>
…Wikipediaにそう書いてありました。馬の域を超えていたのでしょう。ハハハ。

2)1984ロサンゼルス・オリンピック女子体操の個人総合の金メダリスト。
地元のオリンピックでアメリカ体操史上初めて個人総合のタイトルをもたらしました。
競技の苦しさ、厳しさを一瞬忘れさせてしまう、彼女の屈託のない笑顔と“ゴムマリ”と
表現されたその弾むような演技は世界中のスポーツ・ファンの喝采を浴びました。

3)彼の名前は、アメリカン・フットボールの歴史に燦然と輝く…はずでした。
1994年6月13日に発生した元妻の殺人事件で逮捕されたあとは、まったく違う意味で
全米の注目を集めることになりました。写真は、警察発表の“マグ・ショット”です。
事件の発生から雑誌の印刷までほとんど時間がなかったのではないでしょうか?

4)女子ワールド・カップで優勝。
ニューズウイークやスポイラ(たぶん、タイムも)が使ったこの写真は、決勝ゴールになる
PKを決めたブランディ・チャステインが喜びの表現としてシャツを脱ぎ捨て、スポーツ・
ブラ姿になった瞬間をとらえたものです。
“物議”をかもしましたが、メディアの注目は彼女に集中しCMにまで登場したそうです。

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by toruiwa2010 | 2016-07-24 08:32 | 自薦・厳選300? | Comments(4)
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ナダル 金&No1 ( 2008.08.18 初出 )

Men's Singles Final
Nadal(Spain)d.Gonzalez (Chile) 6-3 7-6(2) 6-3

スペインにはいいアスリートがもっといるはずですが、ナダルの優勝で今大会、やっと
三つ目の金メダルです。
87-85-86%…ファースト・サーブでのポイント率ですが、安定ぶりがうかがえます。
この1年半で一番改良が進んだのはサーブだと思います。エースこそ多くありませんが、
とても効果のあるサーブを打つようになりました。ウインブルドン優勝の大きな理由の
ひとつと言っていいでしょう。

ナダルがゴンサレスにストレートで勝ってゴールド・メダルを手にしました。
第2セットでセット・ポイントを握られる場面はあったものの、それ以外にはピンチは
なかったようです。とうとう最後までサーブをブレークさせませんでした。
今日付けのランキングでフェデラーに代わって初めてトップの座につきますが、さぞかし
“充実感”、“達成感”のある優勝だと思います。
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モンテカルロ、ハンブルグに始まって、全仏、ウインブルドン、そしてオリンピックと
ビッグ・トーナメントに勝ち続けたこの4ヶ月の日々を忘れることはないでしょう。
そして、すでに確定していたこととはいえ、応援してきた者としては、彼がようやく
No1になれたことを心から祝福したいと思います。
ジョコビッチが背後に迫ってきたとき、「もしかすると、ナダルはNo1になれないまま、
抜かれてしまう可能性がある」と書きました。実際、“この試合に負ければランキングが
入れ替わる“という試合もありました。そんなことにならなくてよかったです。

アガシ、ムスター、リオス、モヤ、カフェルニコフ、ラフター、サフィン、クエルテン、
ヒューイット、フェレロ、ロディック、そして、フェデラー…サンプラス以後、No1に
なったことがある選手たちです。
キャリア全体を見たとき、この顔ぶれの中で、ナダル以上の実績を残したのは誰でしょう?
フェデラーをのぞくと、アガシとヒューイットぐらいではないでしょうか。
いまの強さでNo1になれないのでは“可哀想過ぎ”ます。ハハハ。

4年半、トップに君臨してきたフェデラーには、その間“勝って当然”のプレッシャーも
あったのですから疲れたはずです。この辺で一度、譲るのもいいかもしれません。
ただし、これで“ナダル時代”の到来かと言えば、そうではないと思います。
名のある専門家を含む欧米のマスコミは、不思議なぐらい“フェデラーがかつての力を
取り戻すことはない”と書き立てています。そうでしょうか?
“一人勝ち状態”が終わったのは間違いありません。しかし、当面はジョコビッチとの
三つどもえになると、私は思っています。
これからは、フェデラーとジョコビッチだけでなく全選手のターゲットになるのですから、
ナダルも大変です。ハハハ。

さっそく、来週には全米オープンが始まります。
バブリンカと組んだダブルスで金メダルを獲ったフェデラーは、全仏以後の失意の日々を
忘れて臨むでしょう。“安定の兆し”が見えているジョコビッチも怖い存在です。
ナダルには、この二人に加えて、蓄積しているに違いない“疲労”という敵もいますから、
勝ち進むのは並大抵のことではありません。あまり、大きな期待をしては気の毒です。
福田首相が日本選手団に「まあ、せいぜいがんばってください」と“励ました”そうですが、
私も、別の(もちろん)ニュアンスで同じ言葉を贈りたいと思います。ハハハ。

「最高の夢の中でだって、今年僕がやったようなことは想像できないよ。こういう大会で
勝つってことが難しいと知っているし、特に、オリンピックは4年に一度しかチャンスが
ないからね」
この大会中、ずっと、選手村で過ごしたそうです。
「来たとき、とても疲れていたんだ。優勝できた理由は、もしかすると、選手村で多くの
事を楽しんで素晴らしい時間を過ごしたからかもしれないよ。次から次に、新しい人と
知り合えるという信じられないような経験をしたんだ」

静かなふるさと、マヨルカで恋人のシスカさん(マリア・フランチェスカ・パレージョ)と、
この喜びを分かち合えるのもほんの数日でしょうが、家族を含めて貴重な時間を楽しんで
ほしいと思います。

おめでとう、ラファ! 

Women’s Singles Final
Dementieva (Russia) d.Safina (Russia) 3-6 7-5 6-3

Women’s Doubles Final
Serena/Venus w (USA) d. Medina Garrigues/Pascual (Spain) 6-2 6-0

Men’s Doubles Final
Federer/Wawrinka (Swiss) d.Aspelin/T.Johansson (Sweden) 6-3 6-4 6-7(4) 6-3


もろもろ ( 2008.08.18 初出 )

昨日、野球中継の担当だったために土曜日から準備に入り、思うようにオリンピックを
楽しめず、まして、新しいエントリーを書いている時間はありませんでした。ハハハ。
しかし、私も充実した時間を楽しんでいますから、ご心配なく。

資料の準備をしながら、アナウンサーの声が大きくなると、テレビに目をやっていました。
“まずい”ことに、ひんぱんに手が止まることになります。ハハハ。
土曜の夜、本来なら前日取材のために幕張に行かなければいけなかったのですが、昨日は
陸上男子の100㍍決勝と野球の韓国戦が予定されていました。悩んだ挙句“涙を呑んで”、
テレビ2台でオリンピック、インターネットでロッテvs楽天を見ることにしました。

100㍍を制して“世界最速の男”になったボルトの“9秒69”には度肝を抜かれました。
しかも、その勝ち方は最後の10㍍ほどは“流して”、それでも世界新記録です。“普通に
全力疾走し、体を前に倒すフィニッシュをしていたら、記録はどこまで伸びたのだろう?”
と考えてしまいました。
100㍍には、長く“10秒のかべ”がありました。1968年にアメリカのジム・ハインズが
初めてこの壁を突破してから、少しずつタイムが縮まり、ついに9.69秒まで来ました。
そんなことはしなくてもいいのですが(ハハハ)、時速に直すと37キロです。
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悠然とテープを切ったボルトは恵まれた肉体で、ケガさえしなければ、この先、もっと
記録を向上させていくのではないでしょうか?
ブブカやイシンバエワが1センチきざみで世界記録を塗り替えるのは、更新するたびに
スポンサーからボーナスが出るからだと聞いたことがあります。ありうる話です。
“ずるい”っちゃ、ずるい…。ハハハ。
カメラにポーズをとるときに、金色のシューズを顔の近くに持っていました。プーマとの
約束なんでしょう。やることはやる、もらうものはもらう。資本主義ですからね。ハハハ。

フェルプスの8冠をどう考えたらいいのでしょうか?
本人にまったく罪はないのですが、正直に書くと、“なんだかなあ”です。ハハハ。
もちろん、“偉業”には違いありません。国として金メダルを8個以上獲ったのは日本を
含む7カ国ですし、あの“大国”・ロシアがまだ7個です!
本人の計り知れない努力もあったのでしょうし、アメリカや旧共産圏では“国ぐるみ”で
科学的な分析・トレーニング・選手強化に力を入れていますから、フェルプスにもその
効果が現れているのでしょう。

近代オリンピックが始まったころの“理想”はとっくに失われ、“国歌の威信”をかけた
大会になっている以上、この傾向は今後ますます強くなっていくでしょう。
「まあ、せいぜいがんばって…」で終わらせるのではなく、日本ももっとスポーツに予算を
かけてほしいと、切に願います。

練習環境など、オリンピックに至るまでも大変でしょうが、日本のメダリストが、その後、
恵まれているという話は残念ながら聞いたことがありません。
今回、金メダルを獲った選手は、柔道100キロ超級の石井慧を除くと、北島の2冠を含め、
すべてがアテネとの2連覇です。
ふたつのオリンピックに続けて勝つことの難しさは、我々の想像の域を超えています。
4年の間、追われるプレッシャー、苦しい練習以外に経済的な問題だってあるでしょう。
全体主義国歌のように“家一軒”でなくていいのです。安心して練習に打ち込める環境を
作ってあげるために金をつかっても、国民は“No”とは言わないでしょう。

“フェルプス8冠”にくらべれば、日本の“4百㍍メドレー・リレーの銅メダル”など
世界の目にはとるに足らないものでしょうが、立派な結果を残しました。
金メダルをふたつ獲った北島にとっても、仲間と一緒に獲ったこのメダルは嬉しかったに
違いありません。喜び合う選手たちの顔を見ていると、こちらまで笑顔になりますね。

男子100㍍決勝のスタート直前に、野球で日本が韓国に敗れました。忙しいこと。ハハハ。
いえ、笑い事じゃありませんね。勝てる試合を落としてしまい、ピンチです。
星野監督自身が認めていますが、明らかに投手交代が少なくとも一人遅れました。
岩瀬、上原、藤川と1イニングを完全に任せられるリリーフ・ピッチャーが3人いるのですから、
7回から、一人ずつつぎ込むべきでした。継投策には絶対の自信があるはずの星野監督が
あそこでしくじるのがオリンピックなのかもしれません。

いやな負け方でしたが、今日、カナダに勝ったことでSF進出は何とか大丈夫でしょう。
今日、勝てたのは稲葉のホームランと、成瀬(7回)、藤川(1回)上原(1回)のリレーが
うまく行ったからです。
上位4カ国が準決勝に進出ですから、もうひと試合負ける余裕はあります。残る相手は
中国とアメリカです。気を緩めずに残りすべてを勝ってほしいと思います。

勝ったからいいようなものですが、1-0とリードした試合の9回ノー・アウト、サードで
点が取れないとはどういうことでしょう?いろいろやったけどダメだったらいいのですが、
“何もしないで”みすみすチャンスを逃がしました。
ほかにも送るべきところで送らなかったり、星野野球がかなりおかしいです。彼が中日や
阪神の監督だったときにはこんな采配はしませんでした。
厳しいようですが、はっきり言って、ここまでの内容は、オリンピックで優勝争いをする
チームとは思えません。ちゃんとやろうよ。ハハハ。

女子レスリングは、金ふたつ、銀と銅がひとつずつですから、いいスタートを切ったと
思います。ただ、日本の働きかけでアテネから正式種目になったそうですが、見ていると
まだ競技として成熟していない感じがします。あまりにもわずかなことで勝敗が決まって
しまいますし、同ポイントでラウンドが終わったときの決着の仕方が気に入らないのです。
審判がボックスの中から選んだボールの色で、そのラウンドの行方がほぼ決まってしまう
という“あっけなさ”は納得できるものではありません。
そして…申し訳ないのですが、“浜口父子”物語はもういいです。ハハハ。

競技を終えて帰国する選手もいます。メダリストが栄光に浸れる時間は短いのですから、
せめて、しばらくは余韻を楽しませて上げましょう。
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昨日、見ていた中での美女No1はこの選手です。
4百㍍準決勝に出場していたアメリカのメアリー・ワインバーグです。
妻いわく「バービー・ドールみたいね」…まさに!
なお、決勝には進めませんでした。いいんです、そんなことは。ハハハ。

ちなみに、野球中継は雨のために1回裏終了でノーゲームになり、延々と“雨の実況”を
やって終わりました。しょうもない。ハハハ。

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by toruiwa2010 | 2016-07-23 08:31 | 自薦・厳選300? | Comments(2)
セトウツミ 90

関西の結構 大きな海沿いの町、ゆったりと運河が流れている。
運河に沿った遊歩道に続く石段に学校帰りの高校生が二人腰を下ろして話していた。
赤いスニーカーを90度に開いたツンツン頭の瀬戸(菅田将暉)と黒のローファーの爪先を
まっすぐ前に向けた内海(池松壮亮)だ。

悪ぶっているが気はよさそうなセトと真面目を絵に描いたようなウツミ、対照的な2人は
最近仲良くなったクラスメイトだ。話の中身は実に他愛のないものだった…
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「相乗効果やな」とセトが言えば、「ああ、シナジー効果ね」とウツミが返します。
しばらくして、「白いコメが好きだ」とウツミが言ったとき、セトがすかさず言います。
「おお、ライスな」。
「なに、その“シナジー効果”に一矢 報いたみたいな感じ」とウツミ。
なんでもない、そんなやりとりがたまりません。

そんな具合に二人の話はまことにとりとめがなく“言葉遊び”っぽいものが多いです。
頭のいいウツミにどこかで馬鹿にされていると思い込んでいるセトですが、決してそれが
イヤだというわけではなく、楽しんでいて、いかにも今どきの若者同士という感じです。

話の中身はなんの役にも立ちませんが、ウツミの眼鏡の奥の 冷めた。どこか寂しげな目も
セトの 眠たげな、少しうるんだような目も、結構 鋭く世間を見ています。

第3話のあとに二人が出会う第0話を持って来たりする“小技”が冴え、各話のオチも
なかなかしゃれています。特に第3話のアフリカオオコノハズクは!!
本来、爆笑もののはずですが、“フリ”が少し足りなかったかもしれません。
このオチがよく分からなかった人は星田英利(旧ほっしゃん。)の“フクロウ話”をぜひ。
https://goo.gl/3vJpaE

ほかに、気に入ったシーン二つ。
塾に向かうウツミに話しかけるセトではないクラスメイトがいますが、興味がありません。
“ベラルーシの年間降雨量”ぐらいどうでもいい話だと突き放します。
話しかける相手は身体がくっつくほど距離を詰めていました。
“ツール・ド・フランスの観客”ぐらい近いなあ、と指摘します。ハハハ。

憧れの樫村さん(中条あやみ)からアドレスをゲットしたセトがウツミと相談して最初に
送ったメールにこう書かれていたことに個人的に大笑いしました。

「今夜はカレーやってん。っていうことは明後日はカレーうどんや」

いいな、いいなあこの感じ。我が家ならこうだ。
「今日はカレーか、じゃあ、数日後にはシチュウだな」

まったりと流れる会話の向こうで季節がゆっくりと移って行きます。
すばらしい青春映画でした。見ないつもりでいたのですが、見てよかったです。
90%を二人の会話が占める構成にやられました。少しも飽きさせません。基本的なセリフは
書かれていて、それ以外はアドリブなのでしょうか。会話がものすごく“自然”です。
若い俳優2人が見事ですが、特に菅田には脱帽です。必ず 主演賞の候補に上がるでしょう。

ありふれた毎日こそがいとおしく、おもしろい…

公式HPにそんなフレーズがありました。制作陣の優しい目に包まれた映画でした。
青春バンザイだね!

生きうつしのプリマ 80

パソコンに向かっていた父親の目が止まった。「ゾフィ、ちょっと」と娘を呼んだ。
「これを見てみろ」
言われて画面を見ると、そこにエヴェリンがいた。1年前に亡くなったゾフィの母親だ…
実際は、エヴェリンに生き写しのアメリカを拠点に活躍するオペラ歌手・カタリナでした。
父親に頼まれて、ゾフィはニューヨークに行き、カタリナに会います。
そこから先、物語は予想した通りに進みますが、そうでない部分もあります。複雑です。
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ゾフィもカフェで歌う歌手です。演じた女優(バルバラ・スコヴァ)本人が歌っているのか
どうか分かりませんが、魅力的です。序盤で彼女が歌うシーンがありますが、支配人が
早々と止めてしまいます。思わず、「おい、何するんだ」とムッとしました。ハハハ。
後半のシーンでちゃんと歌いますが、聴きほれました。女優の年齢なりの美しさとともに
この映画の拾い物でした。

この映画は恵比寿のガーデン・シネマで見ましたが、
帰りに敷地内にある「東天紅」で食事をしました。
棒ぎょうざ、黒酢の酢豚、五目炒飯、杏仁豆腐…
ぜんぶ、おいしゅうございました。
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おまけに拙句を2句
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by toruiwa2010 | 2016-07-22 08:30 | 映画が好き | Comments(3)