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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

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ハリケーン“セレナ”

~断固として主審を支持!( 2011.09.13 初出 )


Women's Final

Stosur d.Serena W. 62/63


女子決勝は山場の少ない試合だった。

ストーサーがここまで強くなっているとは想像もしなかった。

セレモニーを終えてストーサーがコートの出口に差しかかったとき、

マイクを手にしてハグしたアリシア・モリクのほうがオーストラリアの

将来を背負う選手として大きな期待がかかっていた。

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オーストラリア女性の全米優勝は1973年のマーガレット・スミス・コート

以来のことだそうだ。

積極的に攻めるというゲーム・プランを実行しての優勝を讃えたい。


見事な決断をした、この試合の主審もほめておきたい。

ストーサーがボールをプレーする前にセレナが大きな声を出した。

hindrance・・・相手のプレーの邪魔をしたと判断された。

プレー中に帽子が飛ぶのと同じことだ。

ショットが見事なウイナーだったし、セレナの地元、アメリカでの

大会だけに難しい判断だったと思うが、主審のファインプレーだった。

あれを認めてしまうと、テニスの形が変わってしまう。声の大きい

選手が有利になる。練習メニューの中に“発声”を入れることになる。

ハハハ。


勇気ある決断をした主審に拍手を。(07:40AM 加筆)


…昨日の記事にそう書きました。


「主審のファインプレー…」に対して“クレーム”がありました。

放送席の説明も十分ではなかったので、無理もありません。

普通、帽子が飛んだり、チェアに雑な置き方をしていたタオルが風に飛ばされてプレーが

中断したり、全豪でビーナス(?)がヘアにつけていたビーズを落したりしたとき…などは、

“警告してポイントのやり直し”だったと思います。現場を離れて6年もたつので記憶が

少しあいまいですがご容赦ください。ハハハ。


しかし、“故意”と判断されたら、即失点です。

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この試合の主審はギリシャ人のエヴァ・アスデラキさんでした。彼女にとって、グランド・

スラムの決勝を裁くのは初めての経験でした。“初めて”だったことは関係ありません。

終始はっきりしたアンパイアリングだったと思います。

彼女が、“故意”だとして、ストーサーにポイントを与えたのかどうかは分かりません。

大多数の記事は、「意図的なhindrance(妨害)だったのでペナルティーを課した」という

ニュアンスで書いていますが、現時点では、まだ誰も判断理由を聞いていないはずです。


US OpenHPに出ている記事が少し引っ掛かります。

主審がストーサーのポイントとしたのは「グランド・スラム・ルールの指示するところに

従って」と書かれているからです。

私は“否定的”ですが、この書き方からは、GSでは、有無を言わさず、相手のポイントに

なるというニュアンスが感じ取れます。(確認できません)


どちらにしても、主審は、根拠なしに判断したわけではありません。しかも、迷わず、

毅然とした態度でジャッジを下しました。「拍手を…」と書いた理由はそこにあります。

ざっと読んだ限りでは、このジャッジに異議を唱える記事はどこにも見当たりません。

セレナの“荒れかた”があまりにもひどかったからでしょうが。ハハハ。

大事なポイントでしたから、どうしても判定が気に入らなければ、セレナはトーナメント・

レフェリーを呼んで抗議することもできたのです。それをしなかったのは彼女の選択です。

とにかく サーブが35%しか入らず 惨めなプレーで12ポイント連続で失って第1セットを

落としたセレナにはフラストレーションがかなりたまっていたのでしょう。

自分を抑えることができませんでした。

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「あなた、前にもここで私をコケにした人じゃないわよね。***

私のこと 見ないでちょうだい。廊下で私を見たら そっぽを向くのよ。

自分の意見を言ったらコードバイオレーションですって!こないだチェックしたけど、

ここはアメリカなのよ。どうしたらそんなことができるわけ?どうにもなんないわ。

どうにもなんないわね。あんたは他人が憎いのね。負け犬だわ。

内面が醜いのよ」


かなり意訳していますが、おおむねそんな意味のことを主審にぶつけました。


***明らかにセレナの思い違いです。

「前にもここで…」は2年前の全米準決勝(vs クライシュテルス)での騒ぎを指しています。

試合の終盤でフットフォルトを取られました。東洋系の女性の線審でしたが、このときも

セレナは大爆発。「このボールをあんたの“おし○”に突っ込んであげましょうか」…

おかげで高額の罰金を課せられ、2年間の執行猶予となっていました。

奇しくも、全米の決勝は、ちょうど、その“執行猶予”の最後の試合だったわけです。

改めて罰金を取られる可能性は大ですし、グランド・スラムへの出場が禁止されることも

考えられます。1度や2度じゃないから、心証は著しく悪いのです。ハハハ。


ウインブルドンなどで、good loser だなあ、と思ったこともあるのですが、今度ばかりは

救いようがありません。

試合終了後、主審と握手をしなかったのもよろしくないですね。

セレモニーを待つ間 ストーサーの隣に来て話しかけていましたが、ストーサーは明らかに

当惑していました。ネットをはさんで反対側にいた彼女にはセレナの言葉がよく聞こえて

いたでしょうから、当然です。“正体”を見ちゃったんですから。ハハハ。


知りませんでしたが、ストーサーは3回戦(vs Kirilenko)で全米史上最長の3時間16分、

2セットでは17-15という、これも最長タイブレークを勝ち抜いています。

その粘りが初のグランド・スラム優勝という形で実を結んだのでしょう。


今日、アメリカテニス連盟はセレナ・ウイリアムズにたいして

罰金2000ドル(16万円)を課したそうです。

「ストーサーのラケットが触れたことによって、セレナが声で

プレーを妨害したと判断した」ものです。

それ以上のペナルティはないようです。


ついでと言ってはなんですが、準決勝でジョコビッチに

逆転負けしたフェデラーの2011年はとうとう、グランド・

スラムのタイトルがないまま終わりました。

2003年から年間、最低でもひとつは獲っていたのですが、

偉業に終止符がうたれたことになります。


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by toruiwa2010 | 2016-09-11 08:30 | 自薦・厳選300? | Comments(3)

セレナ・ウイリアムズが準決勝で敗退したようですね。

北の湖級の強さを見ると、とても負けそうにないのですが。

今日はと明日は セレナと全米オープンにまつわるエピソードを。

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「セレナを見舞った大誤審

~ホークアイ導入のきっかけになった~」11/09/10


全米オープンテニスは2週目を迎え、女子は今日から準々決勝に入っています。

2004年が思い出されます。

9日目のナイト・セッションでした。


何があってもポーカー・フェースのセレナがこのときばかりは表情を変えました。

文字通り主審に詰め寄って「What’s going on?」…

「どうしたっていうんですか?」という感じです。

その迫力は“ハリケーン・セレナ”がNYを襲ったみたいでした。ハハハ。

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無理もありません。場面は、勝負を決めるファイナル・セットの第1ゲームでした。

カプリアティのサーブでジュース。ここでセレナが打ったバックはダウン・ザ・ラインへ。

スタジアムで見ていた誰もが、「ナイス・ショット」と思うようなエースでした。…いや、

そのはずでした。実況していた私も「イン」と思って 次のポイントへ向けてのコメントを

しようとしたとき、雰囲気がどこか変でした。


スコア・ボードにカプリアティのアドバンテージを表わす“ad”がついています!!

このあたりまでは、プレーしていた二人とも「in」のつもりで動いていたと思います。

しかし、私が“ad”に気づいたのとほぼ同時に、一度はポジションについたセレナが

No,no,no」と大きく叫びながら、審判台に向かって歩き始めたのです。


ここで、私は、大きなミスをしてしまいました。

「問題なく 入っている」ことを示す最初のスローVTRを見たあと、セレナの表情、仕草を

見るため、モニター画面から目を離してコートに向けてしまったのです。 

ボールが着地したのは主審からは遠い位置で、しかも、誰もが「はっきり入っている」と

思ったほどでしたから、オーバールール(outに変更)があったとは思いもしませんでした。

カプリアティのポイントになったのは、きっと、私からは死角になるライン・パーソンが

「アウト」のコールをしたか、「イン」のジェスチャーのあと、自分から「アウト」と訂正

したのだと判断したのです。

それだけでなく、カプリアティが次のサーブに入る直前、ライン・パーソンが「イン」の

ジェスチャーをしている逆サイドからのスローが画面に出たのも見のがしてしまいました。

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実際は、主審がライン・パーソンのコールを「アウト」に変更したのです。

いま、ビデオを見ると、セレナの「どうしたの?」に対して「I overruled it」と答える

口の動きが分かります。

しかし、私は、試合が終わるまで、オーバールールに気づきませんでした。

視聴者をミスリードしたことになり、申し訳ないことをしました。

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試合の方は、その後も、セレナに気の毒なジャッジが続きました。このセットだけでも、

四つはあったでしょう。すべて、試験的に使っていたホークアイの画像で視聴者の前に

はっきりと映し出されました。

主に審判が判定ミスするHuman error =“人間的なミス”はスポーツにつきものですが、

これほど一方の選手に不利に出てしまうのは珍しいことです。


会見に現れたセレナは、こう話しました。

「言い訳をするつもりはありません。ストレートで勝たなければいけませんでした。

決していいプレーをしたなどとは言いません。馬鹿みたいなプレーぶりだったし、彼女は

いいプレーをしました。私は墓穴を掘ったのです」

…この年のウィンブルドン決勝でシャラポワに負けたときにも「あざやかな敗者」だった

セレナは、このときも見事でした。

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ただし、「I’m extremely angry. I feel cheated.Ifeel like robbed」だけは言いました。

「猛烈に怒ってます」以後は、一語一語をうまく日本語に置き換えることはできません。

ニュアンスとしては、「勝ったはずなのに、ほかの誰かに横取りされた気がするわ」と

言いたいのだと、私は受け取りました。そう言っても当然だと思える大きな誤審でした。

セレナの強打をよく拾ったカプリアティのガンバリは、勝者の名に値すると思いますが、

“誤審”が、その勝利に影を落としてしまったことは否めません。


その意味で、この夜 いやな思いをした人は数知れないでしょう。不幸な出来事でした。

トーナメント・レフェリーは、この夜遅くに、オーバールールは間違いであったと認め、

この主審は、今大会では、以後 主審をつとめないとする声明を出しました。


Capriati d.Serena W. 26/64/64


この試合こそが、現在のビデオ判定導入のきっかけになったのです。


主審を務めたのはマリアナ・アルベスさんでした。それまで、グランド・スラムの大きな

コートではあまり見かけない人でした。

当時の自分のブログを読み返すと「カプリアティ戦の時も何故この人かな?と思った」と

書いています。


アンパイアは技量や実績などによって、ゴールド、シルバー、ブロンズ…と、ランク付け

されています。騒ぎのあと、彼女はシルバー・バッジだったと知りました。そうなると、

ますます、何故、彼女があの試合を任されたのか不思議でした。経験豊富な一流審判でも

カプリアティvsセレナは“裁く”のが難しい試合ですから。ハハハ。


その後、アテネ・オリンピックで発覚した身分証偽造“事件”にからんで、3人の審判が

要員から外されたために、アルベスさんの“位置”が上がっていたのだと聞きました。

あるベテラン審判は「職を解かれたアンパイア達がいれば、あの試合を彼女が担当する

ことはありえなかった」と語っていたそうです。

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…アルベスさんの審判としてのキャリアはこのときに終わったものだと思っていました。

しかし、彼女は“タダもの”ではなかったようです。私が現役を離れた翌年、2006年の

全豪オープンを何気なく見ているとき、アンパイア席に座っている彼女を発見!ハハハ。


あまりにも致命的な誤審で非難の嵐を浴び、審判としてのランクも下げられていましたが、

今では、グランド・スラム決勝の主審を務めることもあります。

ポルトガル人です。いわゆる“テニス大国”出身ではなく、しかも、過去に大きな失敗を

したにもかかわらず ここまで地位を回復してきたかげには、地道できびしい努力・忍耐が

あっただろうと思われます。

小泉元総理ではありませんが、「よくがんばった、おめでとう」と、心から祝福したいです。

ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-10 08:00 | 自薦・厳選300? | Comments(2)

ミリキタニの猫 95


20011月、寒さの厳しいニューヨーク。

ローワーマンハッタンの人ごみを縫って 背中を丸め、空のダンボール箱を引きずった男が

ゆっくりと歩いていた。たっぷり重ね着した上にダウンパーカを着込んでいる。

ジミー・ツトム・ミリキタ二は日本人の路上生活者だが、本人に言わせると“アートの

グランドマスター”だ…

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9年前に公開された作品にその後の取材も含めて渋谷ユーロスペースで上映されています。

最終的に95点にしましたが、前回見た直後は100点と書きました。それほど感動しました。


久しぶりで自然に涙があふれる映画を見ました。映画を見て

泣いたことはこれまでにもあります。しかし、その大半は

制作側が用意した“泣かせるための”脚本、演出。演技に

よるものでした。このドキュメンタリー映画の制作者

(リンダ・ハッテンドーフ監督)に初めから「感動的な作品」を

作ろうという意志があったとは思えません。


そのときに書いたブログ記事の書き出しはそうなっています。今回もまったく同じです。

むしろ、感動の深さは前回以上だったような気がします。15日で上映が終わるそうです。

時間がある方はドキュメンタリーですが、“物語”もあって、秀作です。是非、見て下さい。

見逃すのはあまりにももったいないです。


彼が描く絵にはしばしば猫が登場します。

全身を見せたものはきわめて少なく、多くは何かの陰から顔を覗かせています。

長い間、彼はそうやってアメリとカ社会を眺めてきたのでしょう。

路上生活をしていても施しは受けません。金を受け取るのは絵と引き換えのときだけです。

彼を支えているのはルーツである日本人としての強い誇りと、第二次世界大戦がはじまり、

強制収容所に入れられたときに、自分からパスポートを取り上げ、市民権を放棄させた

アメリカ政府への怒りです。


出会った年に“9.11”が発生し、有毒な煙が立ち込める街角はよくないと、リンダは彼を

自宅アパートに招きました。世話になっていてもジミーはまったく“卑屈さ”を見せず、

自分の“ルーツ探し”に奔走してくれるリンダにもまったく関心を見せず、「有難う」の

一言もありません。「やるなら、勝手にやりなさい、私は興味がない。アメリカ政府の

世話にはなりたくないし、年金も要らない」…心意気やよし。ハハハ。

生き方が見事です。そのいさぎよさは“美しい”とさえ感じます。この映画に深く感動を

覚えたのは彼の人間性と登場する人物たちの温かさのせいだったと思います。


絵の中にしばしば猫が登場するのは 収容所で彼を慕っていた猫好きの少年への鎮魂の

意味があるのだと思います。私には絵の評価はまったく分かりませんが、彼が描く猫の

目が優しいのはそのせいかもしれません。


この作品を見ると、“感動”とは何かを考えさせられます。

…実況と同じだという結論に至ります。登場人物や状況に感動する要素があるならば、

それを余計なもので“飾る”必要はないのです。

この映画にも“飾り”はいっさいありません。それでも、素材がよければ十分に人の心を

動かすことは可能なんだと思いました。

私の筆力では素晴らしさが伝わらないかもしれませんが、たくさんの人に見てほしいです。

(ユーロスペースでの上映は15日までです)


健さん85


“健さん”はもちろん、一昨年11月に亡くなった高倉健のことです。

中国・日本合作映画「単騎、千里を走る。」で共演した中国人俳優が来日し、高倉の足跡を

たどる形をとったドキュメンタリーです。

亡くなったあとの追悼番組でこの偉大な俳優の行動や言葉はさんざん聞かされましたから

もう新しい話はないだろうと思っていましたが、この映画でこれまで知らなかった一面を

見ることになりました。

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マーティン・スコセッシ(映画監督)、マイケル・ダグラス(俳優)、ジョン・ウー(映画監督)

降旗康男(映画監督)、梅宮辰夫(俳優)、山田洋次(映画監督)…多くの人の証言が男・高倉を

改めて教えてくれます。スコセッシをはじめとする海外の名のある人が社交辞令ではない

“ほんもの”のリスペクトを込めて語る高倉健のイメージが鮮烈です。


加えて、長く付き人をつとめた西村泰治さんがトツトツと話すいくつかのエピソードにも

胸を打たれました。広く知られている誰にでも優しかったという人柄が伝わります。

ダグラスの話を裏付けるのに不可欠な「ブラックレイン」の数カットをのぞくと映画の

フッテージは少ないのですが、それでいいと思います。近く、TSUTAYAに行って何本か

手に入れようと決めましたから。ハハハ。


モントリオール映画祭で長編ドキュメンタリー最優秀賞を獲得しました。おめでとう!


後妻業の女 85


白い波が打ち寄せる海岸にテントがいくつか張られている。その前の浜辺には数十人の

男女が集まっている。年配者が多いようだ。掛け声とともに簡単な体操が始まった。

少し離れたところで日傘をさして小夜子(大竹しのぶ)がその様子を見守っていた。いや、

品定めしていた…と言うべきか…

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集まりは柏木(豊川悦司)という男が主催する街の結婚相談所のイベントです。

この相談所では資産家の年寄りほど歓迎されます。持病があればなお都合がいい。ハハハ。

小夜子は“ジジイ殺し”です。相談所の“リーダー”として、狙いを定めた獲物に近づき、

篭絡して結婚にこぎつけると、さまざまな方法で命を奪い、遺産を手にするのです。


単純に笑える喜劇です。

作品そのものはともかく、大竹と豊川は演技賞の候補に上がると思います。特に、大竹の

“なりきり”の演技はすごみさえ感じさせて見ものです。


イングリッド・バーグマン 85


若い人にはなじみがないでしょうが、バーグマンは絵に描いたような美人女優でした。

年齢が親子ほど違う私もスクリーンに大写しになる彼女を見て「西洋の女性は、なんて

美しいんだろうか」とビックリしたものです。wikipediaを見ると日本で公開された作品は

ほとんど見ています。

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スウェーデン人ですが、広く知られているのはハリウッドに移ってからの活躍でしょう。

少なくとも日本では「別離」、「カサブランカ」、「誰がために鐘は鳴る」、「ガス灯」など

戦前の作品から人気がありました。私も、初期の作品はのちにテレビで見たものですが。


夫や子供がいるのにイタリアの映画監督、ロベルト・ロッセリーニと恋に落ち、アメリカで

大きなスキャンダルになったようです。当時、私はまだ子供でしたが、映画の雑誌などに

二人の名前が並んで出ていたのを覚えています。


このドキュメンタリーを見ると、いつ、どんなときもバーグマンは自分に正直に生きた

女性だと分かります。

懐かしい出演作品の断片が見られるかと思っていましたが、ほとんどありません。

“邪魔”をしたのは本人や父親が残した膨大な量のフィルムです。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-09 08:17 | 映画が好き | Comments(2)

当ブログの唯一いけない点はときどき“しつこい”所だと自覚している。ハハハ。

偉そうにしている奴と並んで批判の対象になるのは放送&実況だ。


おこがましいとは思いつつ、数年前に「岩佐徹的アナウンス論」を連載した。

長い経験を踏まえ、引退後に見たもの、聞いたものの感想・批評をまとめたものだ。

リオ五輪の前に更新した“自薦・厳選”シリーズで その中の“ダメ”な実況例に触れた

ためか、その古い記事( 2012.01.28 )にコメントがついた。2004 アテネ五輪の男子体操

団体戦の実況を取り上げた記事だ。

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NHK刈屋富士雄アナはもともと“苦手”だったが、このときの実況で決定的になった。

以後、何度か批判的な記事を書いた。理由は“言葉を用意する”ことに集中している。

一番ダメなのがアテネ・体操の実況だ。世間では名実況だとされている…らしい。

そうじゃないっ!と私は言う。


今回、投稿の中に本人のインタビューと名のあるスポーツ評論家が褒めた記事のURL

添付されていたので、“休載”中に読んでみた。“筆欲”が湧いた。ハハハ。


初めにいくつか

・この記事は長くなる。誤解を招かないためにできるだけ丁寧に書こうとするからだ。

・そう思われるだろうが、“ネタミ・ソネミ”で書いているわけではない。

・「どこかのへっぽこアナが…」と思う向きもあるだろう。それはそれでいいが、念の為に

書いておくと筆者はフジテレビとWOWOWで通算34年、スポーツ実況をしてきた。

オリンピックは経験がないが、MLBをはじめとする野球、ヨーロッパ選手権やUCL

セリエAを中心にサッカー、テニスのグランド・スラムなど、世界のトップレベルの

イベントにかかわった。悪いけど、月間賞だが“ギャラクシー賞”だってもらっている。

“へっぽこアナ”じゃない。まして、キャリアも実績も刈屋アナに劣るとは思わない。


いかん、もうムキになってる。ハハハ。


問題の実況だが、このときの団体戦には体操ニッポン復活の夢がかかっていた。

最後の演技者、冨田洋之が登場したとき、日本が優勝するためには8.962点が必要だった。

彼の力を考えれば“普通”の出来で十分だったが、誰もがハラハラして見守っただろう。

さて、そこからだ。

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インタビューで本人の言葉を読み、正確を期すため、改めて実況を聞きなおしてみた。

冨田が鉄棒の下で構えに入ってから着地までの実況は文字にするとこうなっている。


1. 「小学校のころソウル・オリンピックを見て自分もオリンピックでメダルを獲りたい…

夢を持った冨田。ニッポンが誇る最高のオールラウンダー」


このあと約5秒間の黙り。この間に冨田は鉄棒にぶら下がり、演技を始める。

2は演技が始まった直後にしゃべり始めた。


2. 「冨田が冨田であることを証明すれば日本は勝ちます」

( 途中で「自信もって」と解説者 )


3まで11秒間の黙り。


3.「離れ業はコールマン」


最大の山場・“コールマン”に挑む冨田をほぼ無言で見せる。

鉄棒を飛び越え、もう一度つかもうとする直前に“とれば決まります”と聞こえる一言が

やや“オフ”で入っているが、誰の言葉かハッキリしない。

どんなにくわしくても、いくらとっさでも、ベテランのアナウンサーが専門用語に近い

“とる”という言葉を使うとは思えないが、声の質、語調からは刈屋アナの声のようだ。

横を向く場面ではないのに、ヘッドセットをつけているにしては前後の言葉にくらべて

オフになっているのが不可解だが。

いずれにしても、“鉄棒をつかめば優勝が決まる”ことを言いたかったのだ。


3から8秒半の黙り。


4. 「さあ、あとは最後の伸身の新月面。(黙り3)

  着地に向かう。(黙り7秒、間で解説者が「さあ、あとは降りだ」)

  伸身の新月面が描く放物線は栄光への架け橋だ」(以上) 

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“小学校のころ”から着地まで65秒の実況のすべてだ。

夜明けの日本列島は28年ぶりに獲った男子体操の団体金メダルに沸いた。

翌日のスポーツ紙が褒めたことで“名実況”は確定した。聞いて感動した人も多かった

ようだから、一般の人がそう思うのは理解できる。


しかし、そこまでの流れを見ていれば、実況がなくても感動する場面だったのではないか?

私なら 優勝に必要な点数を説明し、場内の雰囲気を伝えたあと、冨田の演技開始“前に”

「いつもの演技ができれば日本の金メダルは確実です」、フィニッシュに入る直前に「さあ、

フィニッシュです」しか言わなかったと思う。WOWOWに移ってからの私のモットーは

“スポーツの感動は試合やプレーそのものの中にあるだったから。


ビッグ・イベント冒頭やここという場面で“事前に用意した言葉”を話すようになった…

つまり、予定稿がスポーツ実況に登場したのは1970年代だったと思う。しかし、世間が

注目したのは19851026日、ワールド・カップ メキシコ大会のアジア最終予選、

日本対韓国の冒頭アナウンスだった。

NHK・山本浩アナが「東京千駄ヶ谷の国立競技場の曇り空の向こうにメキシコの青い空が

続いているような気がします」と言ったのだ。

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サッカー・ファンの間では今も語り継がれる(…だよね)名ゼリフだ。

そう、“セリフ”であって“実況”じゃない。

それでも、世間は喝采を送った。そのときの気持ちとマッチしたからだ。


私が考える“理想的な実況”は、そのとき、放送席にいるアナにしか分からないことを、

その場にふさわしい言葉で分かりやすく伝える…ことだ。

その意味で 視聴者の気持ちにマッチすることは大事な要素だ。しかし、“すべて”ではない。


何より怖いのは、予定稿には“麻薬性”があることだ。

現に、山本アナも刈屋アナも、その後の実況でたびたび試みているが、成功例を見ない。

*以下2本の記事を参照されたい

・“用意した言葉”山本実況を考える: http://bit.ly/pMaJ6G

・わが“刈屋富士雄論” 先輩同業者から贈る言葉: http://bit.ly/1fjWPNu


今回、当時の日刊スポーツの記事を読んで「うん?」と思った。強い違和感があった。

“コールマン”を過ぎ、インタビューはフィニッシュに向かう場面にさしかかっていた。

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刈屋 考えたのは、金メダルを取ったことを日本にどう伝えるか。

1秒でも早く報告したかったし、着地をしちゃうと誰も僕の話なんか

聞いてくれない。考えていたのは「復活への架け橋」だったけど

「復活どころじゃないぞ」と。それで「栄光の架け橋」に変わった。

過去の栄光と未来、それをつなぐのが冨田の伸身の新月面だったんです。


…もちろん“字面通り”ではなかろう。

しかし、目の前で28年ぶりの“大事件”が起きようとしている。冨田の演技は“余さず”

伝えなければいけない。一瞬たりとも目を離せない。その中で、刈屋アナはこんなことを

本当にめまぐるしく考えていたのか? ウソだろ?できやしないぜ、そんなこと。


しかも、そのあとに取材記者はこう書いている。アナの話をベースにしているはずだ。


ここで、予想外のことが起きた。

冨田のフィニッシュへの入りが、1回転多かったのだ。

急きょ「伸身の新月面」と「は栄光への架け橋だ」の間に

「が描く放物線」を入れた。


一読、「すっげえ!」と思った。超・超・超人だ。ハハハ。

まともに実況していたら、そんなことを考えるひまはない。第一、1回多く回ったのなら

それを伝えるのが実況の仕事じゃないか。

つまり、"あとづけ"としか思えないのだ。

聞いて、感動した人が多かったのは認めよう。放送の実際を知らない人たちが名実況だと

褒めるのも分かる。しかし、本人が「その場で考えた」と言うのはおかしいと私は考える。

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投稿の中にあった“スポーツライター、音楽評論家、小説家、放送作家”(本人ブログより)

玉木正之氏のコラムも読んだが、すでに相当長くなっているので一点だけ書いておく。

“「栄光への架け橋だ!」は、五輪中継史上最高のアナウンスといえるかもしれない。”と

題した記事で以下のごとく“激賞”している。


(日本の男子体操陣が)低迷を乗り越えて四半世紀ぶりに復活しよう

とする瞬間、その瞬間が身体の動きの限界に挑戦した美しい放物線を

描くなかで訪れようとしたとき、その姿を表す言葉として、「栄光への

架け橋」という表現は、過去の歴史と現在と未来をつなぐという

意味合いのうえでも、眼前で展開される美しい形状を形容するうえでも、

これ以上にないふさわしく美しい言葉といえるものだった。


そう感じたのなら、他人がとやかく言う必要はない。しかし、ちょっと待ったあ!

彼は、その直前の段落で具体的にこのフレーズに触れる前にこう書いているんだよね。


…「栄光への架け橋」という言い方は、思わず口をついて出た言葉とは

思えない。これは想像でしかないが、おそらく金メダル獲得の可能性が

出はじめた頃から、アナウンサーは日本男子団体体操の復活にふさわしい

言葉を考えはじめたのではなかったか。

この想像が正しいかどうかはさておき、この言葉は、そう思えるくらいに

完成された形容であり、美しい表現といえよう。


フレーズそのものを褒めている。まさかとは思うが、彼はこの言葉が あのオリンピックで

NHKがオープニングに使った曲のタイトルだったことを知らなかったのではないか?

知っていればこういう書き方にはならないはずだ。あれだけひんぱんに流れていた曲を、

そのタイトルを知らなかった!?

だとすれば、笑うしかない。


そして、昨日、この記事の裏付けのためにネットを検索しているときに

きわめて興味深い記事に出会った。刈屋アナの過去のいくつかの発言を

つき合わせると「あれ?」と思うところがある。また別の機会に書く。


刈屋アナのインタビュー記事(日刊スポーツ): http://goo.gl/dlS56K

玉木正之氏のブログ記事: http://goo.gl/imcpPq


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by toruiwa2010 | 2016-09-08 08:00 | アナウンサー・実況 | Comments(8)

永六輔:お別れ会


♪知らない街を 歩いてみたい

どこか遠くへ 行きたい

永六輔お別れの会:ジェリー藤尾の

歌が絶品だった。

飾らないのが一番だね。

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「夢であいましょう」や「遠くへ行きたい」など、若いころは永六輔がかかわった番組を

よく見たものだ。彼が作った歌にも好きなものが多い。途中からなんとなく苦手になった。

ひねくれ者だから…と思ってくれていい。ハハハ。


ニュースで見るかぎり、いい会だったようでよかったね。ユーモアが持ち味の一つだった

故人をしのぶ会にふさわしく、楽しく、明るい雰囲気だったみたいだ。黒柳徹子、久米宏、

鎌田實のスピーチは、どれも、愛情と敬意を感じさせながら心のこもった話し方だった。

しかし、最も胸を打たれたのはジェリーの歌だ。もともと、うまい歌手ではなかったと

記憶するが、この歌はよかった。


会の発起人におすぎとピーコの名前を見た。

年寄りの記憶が正しければ、丸山明宏を除き、かの"業界"のタレントが“身元”を明かして

放送に登場したのは彼らが初めてだと思う。それが永のラジオ番組だった。

堂々と、言い換えれば、しゃあしゃあと、あけすけで“露悪的”な話しっぷりを聴いて、

腰を抜かすほど驚いたと記憶している。時代が変わったのだと。

以後、トークの面白い同じ系統のタレントが続々登場するようになった。昨今のあまりの

“席巻ぶり”には舌を巻くしかない。

この先はやめておく。ヘタなことを言うと“差別”だと 言われるからだ。ハハハ。


安室奈美恵の「HERO」もよかったが…


NBC「サンデー・ナイト・ フットボール」の

オープ二ングを飾る「Oh ,Sunday Night

ノリがいい。カッコよし。

https://t.co/enCgjaj9FL

中段のバーのを押せば聴ける。

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私が頻繁にアメリカに行っていたころ、月曜日の夜、ABCが独占でMLBの好カードを

放送していた。土曜日の午後、NBCが同じことをしていた。当時、MLBの全国放送は

この2番組しかなかった。遅れてNFLが同様のことを始めた。

「サンデーナイト・フットボール」もその一つだ。試合の絶対数が少ない上にその週の

最高のカードを放送するから視聴率も高い。オープニング曲は注目される。

熱心にNFLを見ることはないが、たまたまネットで情報を見かけて聞いてみたこの曲は

素晴らしいと思ったので“おすそ分け”を。ハハハ。


“名花”散る


ベラ・チャスラフスカが死んだ。

東京五輪の体操の華だった。

女子で“オトナ”が金メダルを獲れた時代だった。

その後の人生は 苦しいことが多かったようだ。

安らかにと祈るばかりだ。

円谷幸吉は早くに自死した。大松も坂井義則も逝った。

64東京オリンピックは遠くなった。

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今の体操選手のように、細い身体つきの女性ではなくむしろ“ふっくらした”人だった。

それでも彼女が演技を始めると日本中の目が釘付けになったものだ。

笑顔が華やかだったが、どこかに寂しげなところがあった。

引退後、母国の政治的状況を憂い、反体制派を支持したことで政府ににらまれ、後半生は

決して恵まれたものではなかったと聞く。

リオ五輪の男子マラソンで政府の圧政に抗議するジェスチャーをしながらゴールインした

エチオピアの選手はその後どうしたのだろうかと思う。


“風刺”で逃げるんじゃない!


イスラム教信者が崇拝する予言者・ムハンマドを侮辱して襲撃されたフランスの週刊新聞

“シャルリ-・エブド”がまたやらかしているようだ。

イタリア中部で300人近い犠牲者を出した大地震を取り上げ、その被災者をパスタ料理に

たとえて“イタリア風の地震”と題して揶揄したのだ。被災の中心地・アマトリーチェは

パスタ料理で有名なのだという。

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フランス大使館は表現の自由に触れつつ「問題の漫画は明らかにフランスの立場ではない」と

言っているそうだ。ふざけるな!・・・で、“フランスの立場”って何?

一般に、フランス人は風刺が好きだと言う。好きなのはいいと思う。

気の利いた風刺をしようと思えば教養が必要だし、言葉もうまく使わなければいけない。

ただ、その上で風刺“される”側の気分を考えたらどうかと言いたい。経験から言えば、

彼らは他人をからかうのは好きだが、自分がその対象になることはひどく嫌う気がする。

要するに勝手なんだ。

私が知らないだけかもしれないが、襲撃事件のとき犠牲になった同僚たちを風刺の対象に

したとは思わない。公の刊行物であるならば、少し考えてからものを言え!


よかったね


ところで、その大地震から 9日目、救出された犬。

リトリバーだ。ケガはないようだ。 ほこっとするね。

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そう言えば、やってたんだね?

築地移転に隠れて民進党代表選か。

前原誠司…"昔の名前で"感が否めない。

玉木雄一郎…まったく知らない。

結局、首に血管を浮き上がらせて

2位じゃダメなんですか?」とうまいこと

言ったつもりの顔した“苦手な”女性党首に

なるわけだ。

なってからのお手並みを拝見しようか。

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何度も蓮舫をあしざまに言うのはカッコ悪いと分かっているのだが、嫌いなものは嫌いで

どうにもならん。ハハハ。

民進党は不思議だなあ。いつも、顔が気になって仕方がない。いやいや“党の顔”はなく、

“党首の顔”がだ。

言いっぱなしが多かった“お坊ちゃま総理”、いつもイライラしていた“怒りんぼ総理”、

泥臭さをむしろ売りにしていた“ドジョウ総理”、答弁席で号泣した“なんだかなあ代表”、

そして、眉間のしわが気になって仕方なかった“敵前逃亡代表”…どれもこれも。

まあ。自民党だって似たり寄ったりだけどね。ハハハ。

優勢と言われる蓮舫には台湾籍が残っていて“二重国籍”ではないかとの疑惑が浮上した。

産経が質したとき、「質問の意味が分からない」として明解に答えていなかった。もしや、

誤魔化せると思ったのだろうか?産経もなめられたものだ。

昨日、「台湾籍を離脱する手続きを改めて取った」と話したが、誰かに進言されたのか?

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その際、「1985年に17歳で日本国籍を取得したとき 父親に伴われて台湾籍を放棄する

手続きを取ったが、やりとりが台湾語だったため、詳細が分からなかった」と、それこそ

“意味が分からない”釈明をしている。

…やっぱり、好きになれん。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-07 09:12 | 岩佐徹的考察 | Comments(3)

目くじら立ててるわけじゃなくて…


小林麻央のブログ… 思いは伝わる。

海老蔵の愛も。

しかし、本音を言えば こういうのは

よく分からないね。


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6月の会見で夫の海老蔵が麻央さんの乳がんはかなり深刻な状態だと匂わせていた。

自宅を囲んでの執拗な取材にへきえきしている様子も伝わってくる。麻央さんのブログは

その“対策”の一貫かもしれない。メディアも世間も“歓迎”し、勇気を称賛している。

しかし、本当にそうなのだろうか?


病気にはもちろん同情するし、闘病を応援し、早い回復を祈る気持ちはある。

しかし、彼女の病気が順調に快方に向かうことは保証されていない。その""もあるんだ。

その場合、彼女が更新するたびにテレビが取り上げて報じるものに第三者もいや応なしに

付き合わされることになる。矢継ぎ早に更新し、先日は金髪のウイッグをつけた写真が

更新されていた。みんな、これが見たいのだろうか?

私は痛ましいと思った。見なくていいし、見たくないと。


麻央さんの健気さに感心するし、海老蔵の深い愛と忍耐は素晴らしい。夫婦の絆の強さと

愛児たちへの深い愛情も感動的だ。しかし、すべて、家族の中で完結することではないか。

全国民の目に触れるブログで本音を語れるはずはない。彼女にはすべてのエネルギーを

“闘病”に注いでほしいと思う。すべてが終わったときに闘病記を出せばいい。それでも

十分に同じ境遇にある人たちの励みになるんじゃないだろうか。

そして、第三者が彼女の闘病を応援したいと言うなら、ベストの方法は一家をそっとして

おいてあげることだ。


なかなか賛同してもらえないが、こう思う人もいるはずだ。


呼べど答えず


呼びかけてもリポートは来なかった。

つないでいるうちにそれらしいしゃべりが

聞こえ、ボリュームを上げた。

「…画面の"どっちからどっち"へ…」と。

相手のアナは練習中だったのだ。

打ち合わせにミスがあったのだろう。

現場とのやり取り全体が未熟だ。

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台風10号が東北・北海道を襲ったときの「みんなのニュース」でスタジオの椿原アナが

現場上空のヘリに乗っているアナに呼びかけた場面だ。イヤホンの具合が悪かったのか、

呼び掛けがあると聞かされていた時間よりかなり早かったのか、応答がなかった。

椿原アナが状況を説明している途中、たぶん、彼女のイヤホンに女性の声が聞こえたのだ。

その声が少しずつ大きくなって、聞き取れるようになった。確認するとこう言っている。


「…画面の中央をどっちからどっちに流れているのが空知川です」


普通の視聴者は分からなかったと思うが、私は「ははーん」と思った。

現場上空の女性アナは、実際にリポートするのはもう少し先だと思って練習していたのだ。

彼女が見ているメモには「…〇から〇へ」となっていたはずだ。実際にリポートするとき、

カメラがどの角度から川を撮るか分からないので、そこは状況に合わせてしゃべろうと

考えたわけだ。練習だから「どっちからどっち」としたのだ。やり方は間違っていない。

問題はなぜこんなことが起きてしまったかだ。


器具の不調にしても連絡ミスにしても言い訳にならない。

記者の質もリポートのレベルも相変わらずだね。30秒、1分話しても何も伝わらないし、

スタジオから質問されても何ひとつ答えられないリポーターがいる。あなたは何のために

マイクを持ったんだ?と聞いてみたい。

事件・事故のたびに報道体制の整備が遅れていることがはっきりと分かって歯がゆい。

しかも、誰にでも分かるミスが多いのが恥ずかしい。

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余談だが、私は台風のリポートは経験がない。気象庁から現在の位置や勢力、今後の進路、

注意すべきことなどを伝えたことはあるが。

入社した年の夏、先輩が晴海ふ頭でブイに“括り付けられて”リポートしているのを見て、

あんなことはやりたくねえなと思った記憶がある。


さらに余談だが、その年の秋、フジのドラマの中でその先輩の写真がタンスの上にあった。

黒いリボンをかけられて。

宣伝材料として撮った写真を、ドラマ班が勝手に、また軽い気持ちで使ったのだ。

「誰に断って使ってるんだ!」と烈火のごとく怒っていた。当たり前だよね。

今でもドラマの中に遺影が出てくると、どういう人の写真かな?と気になって仕方ない。

ハハハ。


今週のお題が“秋の空”と知って詠める。

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ほかに・・・



蒼い空 嵐が過ぎて 秋が立つ

処暑すぎて 空の気配も 変わりゆく

雲さえも 優しく浮かぶ 秋の空

秋めいて 雲の形も やわらかく


相かわらず、“見たまま”でまったく進歩のあとが見えない。

歳時記など読んで勉強する気がないのだから当たり前だ。

「プレバト」のお題を借りての作句はこれにて終了とします。

これまでのお目汚し、平にご容赦を。


旅に出たときなど、自然に頭に浮かべばその限りではない。

覚悟されたし。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-06 08:20 | 岩佐徹的考察 | Comments(2)

うまいやね


小池百合子うまいね。 都政改革本部の会議を

公開でおこなった。ブレない女であること、

やることはやっていることを アピールし、

随所に都民への メッセージを込める。

反論すれば世論を敵に回すことになる。

時代を把握し、何をどうすれば有利になるか

分かってる。優位に立ったね。

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前日、宇都宮健児が要望書の提出に都庁を訪れたときも報道陣の前で受け取っていた。

この日も、ずらりと並んだテレビカメラを十分に意識してキャッチーな単語を連発した。

リットン調査団、GHQ、“1兆、2兆、3兆”オール都庁…すぐに理解できる言葉もあれば

wikiで調べないといけない言葉もあるが、すべてクリアに聞こえるし、凛として“見える”。

“えー”とか“あのー”が少ない、歯切れのいい話し方だし、アピールの仕方がうまい。

橋下徹が大阪府知事になったときの登場の仕方とよく似ている。都議会や都庁職員の胸に

届いたかどうかは不明だが、序盤としては上出来だろう。


「パフォーマンスさ」って?

同意する。しかし、それを開き直ってやっている。この流れで議会ともめて不信任案を

出されたって怖くない。可決されれば議会を解散すればいい。その為の手も打ってあるし。

ああ、気の強い女性は苦手だわ。ハハハ。


ただし、築地市場の移転延期は“両刃の剣”だね。何もしなければ姿勢を問われるから

やらざるを得なかったのだろうが、いろいろ問題が出て来そうだ。そして、東京五輪の

諸費用が膨張している件の解明にはものすごい“抵抗”が待ち受けるだろう。前途多難…。

スタートダッシュがうまく行っただけに、ささいな失敗をつつかれることになる。

しかし、おのおのがた、お気をつけ召され。このおなごはかなり手ごわし。ハハハ。


まずい方向に…


高畑淳子の会見:接見時の規則で 事件のことは

一切話せなかった。どれだけの迷惑をかけているかを

伝えた。裕太はすみませんを繰り返し泣いていた。

不謹慎かもしれないが「何があっても私は母親、

姉は お姉ちゃんだから」と…言った気がする。

気丈に、整理された言葉で語っている。

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会見の序盤でそうつぶやいた。その時点ではいい会見だと受け止めていた。

すべての質問を立ったままで受けたし、逃げなかった。全体としても悪い会見ではないと

思っていた。むしろ、“性癖”質問など、記者の品のなさに呆れながら見ていた。

しかし、聞きなおしてみると「ああ、やっちゃってるなあ」と思うようになった。


冒頭の言葉の中に“被害に遭われた女性のかた”というフレーズがあったので被害者への

謝罪はきちんと行われたと思い込んでいたが、実際はその直後に“息子がお受けしていた

お仕事のキャンセル、撮りなおし”が出てしまったために、謝罪の対象がボケてしまった。

相手の妻への謝罪がなかったベッキーの会見とある意味、同じになっていた。


加えて、数日後に“けいこ場が私の避難場所”といったとか言わなかったとか。

もともとはそこまで責任を追及されなくてもいいはずの立場だし、悪意はないのだろうが、

どんどん自分を追い込んでいるように見える。下手をすると舞台降板もあるのではないか。


ひとまずよかった。


小倉智昭が覚せい剤所持で逮捕の俳優に

金銭的援助をしていた! 薬物をやっていることを

知って いたかどうかは不明だ。 やめてくれ。

好き嫌いは別にして同時代の同業者だ。

まさかとは思うが、気がかりなニュースだ。

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今年は 固有名詞とイベントがすぐには結び付かない情報に接することが多い。

このニュースにも思わずのけぞった。にわかに信じがたい話だが、何と言っても天下の

“文春砲”だものね。ハハハ。


中身を読んで「この程度の記事にずいぶん思い切った見出しをつけたものだ」と思った。

木曜日の「とくダネ」の冒頭に注目した。必ず、一言あると思ったからだ。

しかし、番組はいつも通り、他愛もない話題から入った。早朝からの他局の情報番組が

まったく扱っていなかったし、本人も何も言わないでスルーする気だと受け取った。

「そりゃないぜ」と思いつつ。


リハビリから戻るとさすがに番組の後半で触れていたことが分かりビデオで見てみた。

やましいところが一点もないと分かる話し方でホッとした。ただし、やるなら冒頭だろう!

決して私的なことではないし、3分ほどですむ話だし、視聴者の関心は高かったのだから。


これ以上、問題が広がることはないと思う。“降板”など論外だ。

ひっかかるのは「“資金源”と書かれるのは納得できない」とした点だ。ほんの数か月前、

高知東生が逮捕されたとき、「買うお金がどこから出てるかと考えると悲しくなる」という

主旨の発言があったと記憶する。妻の高島礼子に同情した言葉だと受け取った人が多い。

もちろん彼もそのつもりだったのだろう。しかし、これだって“意訳”すれば「資金源は

高島だ」と言っていることにならないか?

要は テレビでの発言はよくよく気をつけないといけないってことだし、小倉もこの部分は

辛くても甘受しなければいけないのではないかと思うね。


ただし、気にしすぎると「被害者と言われている方」という言い方になっちゃうからなあ。

話して自分の思いを伝えるってのは難しいことだ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-05 08:00 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)

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It’s just a( 2008.06.20 初出 )


1978年から始まったフジテレビの「大リーグ中継」にはどっぷりと漬かりました。

特に、2年目の79年には、オール・スターをはさんで1ヶ月 日本に戻っただけで、

キャンプから合計すると、200日をアメリカで過ごしました。

どこかに本拠地を置くのではなく、旅から旅へと根無し草のような1年を送りました。

そのときはつらい思いをしましたが、後で振り返ると、誰もができるわけではない貴重な

経験をさせてもらったと思っています。


日本で週2回放送するために、現地では2週間に5本のペースでVTR収録をしたのですが、

その実態はこんな具合でした。

映像はその試合を中継するネットワークやローカル局が制作するものをそのまま借用し、

解説・実況の収録は、彼らやその下請けのプロダクションに世話になりました。

私たちは、解説者、アナウンサー、ディレクターの3人に、ニューヨーク・オフィスから

スポーツ担当がときどき参加して制作にあたりました。


まず、チームがどれだけ日本のファンに知られているかを考慮に入れて、収録カードを

決定します。球場に入るためのIDカードや、放送席、マイクなどの機材、オーディオ・

ミキサーといった放送に必要なものの手配は、契約している組織がやってくれるので、

私たちは球場に行って地元テレビのプロデューサーに会い、こちらの注文を伝えます。


収録するテープそのものについての技術的な注文もありますし、「テープは何時何分から

回してほしい。こちらのアナウンスがスタートするのは、国歌が終わったあとになる。

アメリカではノイズ(歓声や打球音など)を低く抑えるようだが、高くしてほしい」など、

音声に関するものに加えて、映像についての注文もあります。


NHKは、日本人選手を写すために独自のカメラを客席に入れていますが、当時の私たちは、

映像はアメリカ側がつくるものをほとんどそのまま使いました。

限られた条件の中でふたつの注文を出します。ひとつは、2回の裏が終わったところで

私たちの放送席を写すこと、もうひとつは、イニングが終わるたびに、必ずスコアボードを

写すことです。別に、難しくも面倒でもない話です。相手も、例外なく、“OK. Noproblem.

(いいよ、問題ない)”と言ってくれました。

しかし、実際は、すっかり忘れられたり、指定とは違う回に実行されたりと、残念ながら

no problem”で終わることは少なかったのです。ハハハ。

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ほかにも、細かな“約束違反”は数え切れないほどありました。

彼らにとっては余計な仕事なわけだから、絶対に約束を守るぞという気持ちにはなれない

のだろうと、途中からは「やってくれたらもうけもの」と、あきらめの境地でした。


ひどい時にはこんなこともありました。

伝統の、ヤンキース対レッドソックス戦。1回表、レッドソックスの主砲ジム・ライスが

大きな先制2ラン・ホーマー、その裏、今度はヤンキースが、4番レジー・ジャクソンの

タイムリーで1点を返す素晴らしいゲームになりました。

ところが、私たちが送ったテープを日本の担当者が試写してみたら、肝心の1回裏まで、

英語の実況しか入っていなかったと言うのです。そこが肝心だというのに!!

「なにが“No Problem”だ!」…彼らの言葉を借りて愚痴った回数は数え切れません。

ハハハ。

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しかし、ときには逆のケースもあります。


その日は土曜日でした。私たちはボストンのフェンウエイ・パークから、NBCの協力で

レッドソックス対ホワイトソックス戦を放送しました…いや、放送する予定でした。

球場入りして、いつも放送席が用意されている場所に行ってみると、どこにもそれらしい

ものがないのです。どこでどういう間違があったのか、とにかく現場のプロデューサーは

連絡を受けていないと言うのですから話になりません。


地元レッドソックスが首位のオリオールズを激しく追い上げ、主砲のヤストレムスキーは

史上15人目の3,000本安打にあと16本と迫っていて、球場はこれ以上ないというほど、

盛り上がっていました。

試合はライスの場外を含む4ホーマーやリン、レモンの超ファインプレーが出て、まさに

「日本向き」の展開です。解説の中上英雄さんと「惜しいなあ、もったいないなあ」と、

愚痴を言いながら試合を見ている一方、スタッフは大急ぎでホテルに戻って、予定して

いなかった翌日の試合をなんとか放送できないかと、ニューヨークにかけあっていました。


幸い、交渉の窓口になっていた大リーグ側の男が精力的に頑張ってくれて「今日の明日、

しかも土曜・日曜だからスタッフが集まるかどうか100%の自信はないが、何とかしようと

地元局が言っている」との朗報を伝えて来ました。

翌日、球場に着くと、準備はほとんど整っていました。しかも、ミキサー(音声担当)は、

芝浦工大で学んだという韓国出身のベイさんで、日本語も充分に通じます。

そのころはほとんど現場に出ていなかったベイさんを、わざわざスタッフの一員に加えて

くれたその気配りには感謝のほかはなく、試合そのものは低調でしたが、1シーズンを

通じて、一番、気持ちのいい仕事でした。


いまは、衛星回線が1年中確保されている中で、しかも、メールや携帯など、連絡手段も

完璧な環境の中ですから、私たちのような“スリル”を味わうこともないでしょう。

そんなスタッフたちが、逆に可哀想だと思うほどです。ハハハ。


こんな話を書いていると思い出されるのは、トラブルが起きたときに見せる周囲の反応が

日本とアメリカではかなり違ったことです。

回線がつながっていない、機械の故障で修理が間に合わないかもしれない…トラブルが

発生するたびに、私たちは、待っている視聴者、かかっている経費など、あらゆることを

頭に浮かべて、「エライことになった」とあせるのですが、彼らは違います。

トラブルの責任がが自分たちにないかぎり、“あわてふためく”ことはありません。

口にする言葉も大体いつも同じです。


It’s just a ballgame”…「たかが野球じゃないか」です。

そりゃ、確かにそうだけどォ、ですね。ハハハ。


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by toruiwa2010 | 2016-09-04 07:49 | 自薦・厳選300? | Comments(2)

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ある意味、歴史的瞬間 (2008.09.04 初出 )


正確な記憶はありません。

しかし、197410月、モハメド・アリとジョージ・フォアマンのボクシング世界ヘビー級

タイトル・マッチがアフリカ・ザイールのキンシャサで行われたとき、試合開始のゴングが

鳴ったのは現地では真夜中過ぎでした。アメリカのゴールデン・タイムに合わせたのです。

北京オリンピックでも、アメリカ選手が大活躍することが予想される水泳などの決勝が

普通は“ありえない”午前中に行われました。

大金を払っているアメリカのテレビ局の要求は“ハンパない”のです。ハハハ。


莫大な放映権料のおかげで選手に高給が支払われる。

ルールそのものやその運用方法が改められる。

・・・今やスポーツ・イベントは“テレビ”を抜きには語れませんし、成り立ちません。


スポーツの世界でテレビが幅をきかせているのは“金銭面”だけではありません。

今、行われているUSオープンでも、試合中に何度もプレーをとめ、審判、選手、観客が

大きなテレビ・スクリーンを注目する場面が見られます。“インスタント・リプレー”です。

目覚しいテクノロジーの発達のおかげで、たくさんの競技において“ビデオ判定”が導入

されるようになりました。

「俺の目には、アウトに見えたけどなあ」、「今のは入っていたんじゃないの?」と、選手や

観客・視聴者にストレスが残ることはしょっちゅうあります。

「もともと、人間の目で判定してきたものなんだから、その伝統を守ろうよ」と考える

人もいますが、私は、モヤモヤしたまま試合が続くよりは、この方が“胸のつかえ”が

取れていいと思います。


これまで導入を拒んできた野球界が、ようやく重い腰を上げ(ハハハ)、ホームランの判定に

かぎってビデオを使用することを決めました。ただし、メジャーの話です。

828()3カードから導入され、翌29日から全面実施となりました。


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今朝( 現地93 )のレイズvsヤンキースをつけてテニスのブログを書いているときに

(忙しいんですw)アナウンサーの声が少し高くなりました。

ロドリゲスの“ホームラン”をめぐってもめているようです。審判はポールの横の網に当たったからホームランと判定したのですが、レイズは納得せず、

監督は「うしろの壁に当たって跳ね返ったボールが網に当たった」と抗議しているようです

そして、メジャー・リーグ史上初めて“ビデオ判定”に持ち込まれたのです。

審判団が三塁側ダグアウトの奥に消えました。

およそ2分後、先頭でグラウンドに戻った責任審判がスタンドに向かって右手を回して

ホームランのジェスチャーをしました。判定は変わらなかったのです。

レイズの本拠地でしたからブーイングが起きました。しかし、ビデオを使った判定は

“最終的なもの”として、それに対しては抗議できないことになっています。


テレビで中継されている試合は、その映像がすべてニューヨークにあるMLBAMの本部に

集められています。テレビ受像機と本部への直通電話が全米にある30の球場に設置され、

責任審判がビデオを必要とするときは電話をかけるのです。

本部には熟練のテクニシャンがいて、最適の映像を送ります。

よくできたシステムですが、日本での導入はまだ先の話になりそうです。金、人・・・

先立つものがいろいろ必要ですからね。ハハハ。

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*“ホームランにかぎって”には、「スタンドに入ったか入らなかったか」、

「フェアかファウルか」のほかに、「観客による妨害があったかどうか」も

含まれています。


ついでに、先んじてビデオ判定を取り入れたテニスの場合について

書いた記事を加えておきます。

プロテニスがホークアイという装置を使ってビデオ判定を始めたのは

2006年でした。ビデオ・チェックを要求することを“チャレンジ”と

呼びますが、第1号はこの年の3月にマイアミで行われた大会でした。

ジャメア・ジャクソンという女子選手が歴史に名前を残しました。


グランド・スラムで初めて採用したのはその年の全米オープンでした。

アメリカのマーディ・フィッシュが第1号でした。


チャレンジ 1号! ( 2006.08.30 初出 )


839回中327回成功、512回失敗、成功率39%・・・

この大会からグランド・スラムでは初めてチャレンジが採用されて話題になっていますが、

この数字はそれに先がけて使われたUSOpen Series 全体のデータです。

一試合平均のデータを見ると、男子が3.15回で女子の2.30回より多く、成功率も41-36%と

高い数字が残りました。


歴史的なその第1号…つまり、USオープンで最初にこのシステムを使ったのはアメリカの

マーディ・フィッシュです。会場の中で2番目に大きなルイ・アームストロングでした。

(装置があるのはアーサー・アッシュと二つだけです)

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ドイツのグロイルとの対戦、6-46-4 1-0とリードしたフィッシュは“IN”とコールされた

相手のショットに疑問を持ちました。

フィッシュのチャレンジを受けて、両選手、審判、ファン、視聴者に示されたビデオの

リプレーは審判の判定が正しかったことを明らかにしました。


ルールではこれでフィッシュのチャレンジは一つ減って残り一つになります。もし、彼の

疑問が正しいと証明されれば、二つのままになります。


「すごく、きわどかったのさ。(僕が正しいから)チャレンジは減らないと思ったよ」。

“第1号”だとは思わなかったと言っています。「アーサー・アッシュ・スタジアムの方で

誰かがやってるだろうと思っていたからね」


これまで“8台”と聞いていましたが、US Open HPによると全部で10台のカメラが

使われているようです。(バックアップ用にもう1台)

すべてのカメラがコート上のボールの動きを追い、10台のコンピュータに情報を送ります。

すべての情報が一つのコンピュータに集められて、ボールの軌道を瞬間的にCG化して

再生するようになっているのです。

誤差はわずかに3ミリ!! 使用されたボールの“毛羽だち”の分ぐらいだそうです。


全米オープン初日、男子は7回チャレンジして成功はアガシの1回、女子は4回で2

成功しました。初日のデータだけでは何とも言えませんが、US Open Series にくらべて

チャレンジの回数そのものが少ない感じです。選手がチャレンジを大事にしているように

見えますね。


選手たちの反応はおおむね肯定的で、大きく二つに分かれるようです。

一つは、フィッシュの「少なくとも、間違った判定で負けることはなくなるね」、

もう一つは、ロディックの「いつまでもごちゃごちゃ言うことがなくなる」です。


見る楽しみが増え、選手がライン・パーソンに不満をぶつける醜い場面を目にすることが

なくなって私はこの方すっきりすると思いますが、皆さんはどうですか?


*歴史的なチャレンジ第1号は2006828日のできごとでした。


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by toruiwa2010 | 2016-09-03 07:19 | 自薦・厳選300? | Comments(2)