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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2017年 03月 ( 31 )   > この月の画像一覧

オリンピックの前の年、1963年に創立5年目のフジテレビに

およそ100倍の倍率を潜り抜けてアナウンサーとして入社した。

822月にアナウンサーをやめ、報道局、スポーツ局で6年を

過ごしたあと、JSBに出向した。

もちろんジェイ・ソウル・ブラザーズではなく、日本衛星放送

(Japan Satellite BroadcastingWOWOWの前身)の略だ。

ダサっ。ハハハ。

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それぞれに思い出はたくさんある。いい思い出ばかりではなく

忘れてしまいたいものもある。しかし、ふたつの局で過ごした

年月は貴重なものだし、嫌な思い出も今となれば…ねえ。

だから、フジテレビとWOWOWには愛着があって、どんなに

些細なことでも気になって仕方がない。いいことも悪いことも。


愛が深いからと言って、ブログで取り上げたりツイートしたり

するときに優しいことばかり言うわけではない。どちらかと

言えば、きついことの方が多いかもしれない。

情報系の番組はフジテレビを見ることが多いのでクレームを

つける頻度も自然に多くなる。ほかの局の同種の番組を見れば

いろいろ感じることは同じ頻度であるだろう。


なにか見つけてやろうと、身構えて見ているわけでもないのに、

“あやしげな”言葉やダメな言いまわしは自然に私のアンテナに

ひっかるから面白い。出演者にとっては迷惑な話だが。ハハハ。

昨日の朝は二つの情報系番組のキャスターが一つのニュースに

関連して、似たような発言をするのを聞いて笑ってしまった。


“ニュース”とはハリウッド・スター、渡辺謙の不倫騒動だ。

まず「めざまし」の軽部真一キャスター。

週刊文春の記事の内容を伝え、街の声なども紹介したあとに

顔出しでこうコメントした。

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街頭インタビューでも驚きの声がたくさん

上がっていました。渡辺謙さんは大物中の大物、

俳優界の顔と言ってもいい存在なんで、やっぱり、

映画や舞台の話で謙さんのことを語りたい。

こういうことで謙さんのニュースを伝えたくない…

というのが私の本音であります。


あららあ…と思ったなあ。

俳優やタレントをランク付けして、何かことが起きたときには

そのランクに従って扱い方が変わることを認めた形になるもの。


次は直後の「とくダネ」の小倉智昭キャスター。


番組としての扱いは「めざまし」とほぼ同じで“ゲス不倫”など、

この種のスキャンダルの常とう句は出てこなかった。

小倉が「あくまで夫婦で解決する問題だし、我々にコメントを

求められてもねえ」とパネリスト・古市憲寿に振った。


「家族の形はさまざまでおしどり夫婦でも不倫はありうる」と

応じた古市が言葉を続けた。

「ただ一つ納得いかないのは乙武さんやベッキーさんのときは

犯罪者扱いだったのに今回は扱いが違う。何が違うのか?」と。


梅津アナと菊川怜が一言ずつ言ったあと小倉が言葉を挟んだ。

「世界の渡辺謙だからですよ」

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…だからね。

情報を扱うとき、“主役”の格によって扱い方に差が出るのは

“暗黙の了解”だと思うが、それをメイン・クラスの出演者が

言葉にしてしまったら、見る者は白けるんじゃないかなあ。

ハハハ。

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コーナーのシメとして小倉が言った一言、「この二人はびくとも

しないと思う」もどうだろう?理由として、事務所の人から

プライベートな場での謙さんの素晴らしさを聞いてるから…と

話していた。


親密ぶりが伝わる多数の写真付きで、2年半も交際が続いて

いたことを知らされた妻が“びくともしない”とは思えん。


by toruiwa2010 | 2017-03-31 09:33 | Comments(0)

センバツ8日目に気になるプレーがあったことを後で知った。

結果的には延長15回で引き分けとなった福井工大福井高校と

高崎健康福祉大高崎高校の試合で健大高崎がトリックプレーを

見せたそうだ。早速、ビデオでニュース映像をチェックした。


1点を追う健大高崎が9回に22,3塁のチャンスを掴んだ。

6番のピッチャーに代打が送られていて、カウントは1-1(?)

ここで監督は勝負に出た。ギャンブルだったと言ったそうだ。

2塁走者に大きなリードを取らせ、ピッチャーが牽制球を送る

そのタイミングで3塁走者が本塁へスタートを切るのだ。

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キモは、守備側に“しめた”と思わすことだ。完ぺきだった。

ピッチャーは3塁走者を一瞬忘れ、ノーチェックでセカンドへ

ボールを投げた。3塁にいたのはチーム一の俊足だったらしい。

スタートもよく、楽に同点のホームに滑り込んだ。


翌日のラジオで伊集院光が激賞していたという記事を読んだ。

「あんな作戦、見たことない」と驚嘆していたそうだ。

ま、伊集院が知らないだけで、ないことはないのだけれど。

ハハハ。


もともとはメジャーでビリー・マーチン監督がオークランド・

アスレチックス時代にやって成功しているし、アトムズの

武上四郎監督もキャンプで練習していた。友人のライター・

生島淳氏によれば、“ドジャース戦法”に書いてあったらしいが、

まだ確認できていない。


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そして、甲子園でも7年前の夏の大会で大阪の履正社が奈良の

天理を相手にやっている。21,3塁だったが。

このときは1塁走者がベースを数歩離れたところで転倒した。

それも“故意に”だ。マウンドにいたのが左投手だからまんまと

引っかかった。挟まれているうちに3塁走者が生還した。


解説もアナも口をそろえてほめていた。「ビッグ・プレーだ」、

「よほど訓練しないとできないプレー」だと。

朝日新聞にも「頭脳プレー」の見出しがついていた。

“高校野球を愛する”私は猛烈に腹が立ち、批判の記事を書いた。

あざとい、高校生らしくない…と。

残念なことにとんど支持されなかった。慣れっこだけど。

ハハハ。

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今回は、少なくとも故意に転んだりしていない。ディレード・

スチール(スタートを遅らせた盗塁)に近い印象で履正社ほどの

“悪意”を感じないのはなぜか?免疫ができているからか?

ただし、“相手をひっかける”作戦だったことは試合後の談話で

明らかだし、高校野球らしいとは思わない点では変わらない。

好きか嫌いかと言われれば、好きじゃない。頑固。ハハハ。


異論・反論はあって当然だ。


盗塁やスクイズがよくて、なぜ、これはダメなんだ?

高校生らしさってなんだ?


今、再び“言い合う”気はないが、要するに、こういうプレーや

カット打法やサイン盗みや西嶋投手の超スローボールなどが

あまりに“プロ的”で好きじゃないってことだ。

1年前に更新したばかりの記事を引用して“シメ”に使おう。


本気でこのプレーをいいと思うのなら、止めはしない。しかし、

それなら、近目の球を避けずに当ったり、ダブル・プレーを

阻むために両手を挙げて滑り込んだり、野手に体当たりしたり、

フック・スライディングをしたりしても“高校生らしくない”

プレー、などと今後は、いっさい言わないことだ。


コメントは、基本的に承認するように

していますが、あまりに感情的なもの、

罵詈雑言を含むものは削除の対象に

なります。よろしく。


by toruiwa2010 | 2017-03-30 08:34 | メジャー&野球全般 | Comments(2)

言いにくいことだが、書いておく。

NPOの仲介で卵子を提供してもらう

そういう仕組みがあるそうだ。

その仕組みから初めての子どもが

生まれた。どうしても子どもが

ほしかった親はハッピーかもしれない。

しかし、このことがこの子供には一生

付きまとう。子の幸せを守れるのか?

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過去の経験から、書いても、多くの人から同意を得ることは

難しいと分かっているが、黙っているのがつらいのであえて

書くことにする。


ほしくてたまらないのに子供にめぐまれない夫婦が多いことや

ごく初歩的な“不妊治療”を初め、医師たちがさまざまな方法で

その悩みを解消しようと努力してきたことは承知している。

表面的な知識しかないが。


私たち夫婦には子供がいない。私自身は不幸だと思っていない。

ただし、“いい母親になったに違いない”妻に子供を抱かせる

チャンスをあげられなかったのは申し訳ないと思っている。

「そんなことはない」と妻は言うが、本心は分からない。


子どもはいないけど、嘆いたり、悲しんだりしない。まして、

授かるためならどんなことでもするという気にはならない。

天の配剤、自然に任せている…そんな夫婦は多いはずだ。


うーん、なかなか本題に入れない。ことが“微妙”すぎて。


長い年月をかけてようやく授かった新しい命を無条件で喜ぶ

夫婦にはただただ“おめでとう”と言ってあげるのがいいのだと

頭では分かっているのだが、私はこの種の報道に接するたびに

いつも、一つの疑問、それも大きな疑問にこだわるのだ。


今回のケースは第三者から提供された卵子によって子どもが

生まれたということだった。“仲介”するNPOがあるという。

奥さんは40代だそうだ。夫婦の喜びは想像できる。

しかし、私の疑問は、“夫婦は幸せだろう。で、子供は?”だ。


あえて言うなら、どうしても子供を持つ幸せを得たいからと

努力を重ねた結果として子供を授かった夫婦がしあわせなのは

当然だが、このような方法で生まれてきた子供の幸せは?

この場合、子供は自分の意志に関わりなく生まれてきた。

どんな子供も生まれるところを選べない。この子供の場合は

その極端な例だ。


SNSの時代に、この子供が特別な“経緯”で生まれてきたことが

どこかで漏れることはないのか?いじめの対象にならないか?

人生のどの時点かで不利に扱われることはないのか?

ネガティブなことばかりが頭に浮かぶ。

そして、そうならない保証はあるのか?もし、そうなったとき

夫婦は責任を取れるのか?どうやって?

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有名なラジオの女性パーソナリティが53歳で出産したときも、

無精子症の父親に代わり、祖父の精子によって生まれた子供が

17年間に118(!)もいたというニュースを聞いたときにも

同じことを感じた。今回の件を含め、当事者の切実さは理解し、

決して軽々しく考えていないことも分かったうえで、私の首は

左右に傾き続けるのだ。


それって、100% 親の意志だよね。子供の意志は?

自然の摂理に従わず、精子や卵子をやり取りして生まれてくる

子どもの幸せをどのように確保するの?


この問題の難しさは、答えが簡単に見つからないし、当事者を

単純に責められないことにある。


by toruiwa2010 | 2017-03-29 08:49 | 岩佐徹的考察 | Comments(6)

残念だが、侍ジャパンはWBCの準決勝でアメリカに負けた。

メンバーを見ればアメリカも気合が入っていたことが分かる。

”8番・スタントン“という打線は“凄い”の域を超えている。

対するジャパンは“苦し紛れ”で青木が3番だもの。

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ドジャースタジアムの天然芝と雨が降っていたことを敗因に

挙げる評論家がいる。ドジャースタジアムは一夜で天然芝に

なったわけじゃなかろう。準備が不足していただけだ。

ただし、どちらも得点につながった菊池や松田の“ミス”が

天然芝と無関係でないことも確かだね。


特に、私が決勝進出のMVPに推す菊池のエラーには驚く。

彼ほどの名手が打球の正面に入ってしっかりとグラブを構え、

ポケットに収まったら抑え込むはずの右手も準備できていた。

あの態勢で打球がグラブの小指側をかすめて右手との隙間を

抜けていくことは普通は考えられない。

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打者走者が2塁に達し、自分のポジションに戻る菊池は右手を

横に動かすジェスチャーを見せていた。「スリップしたなあ」。

原辰徳が「イレギュラーした」と解説したが、実況のアナは

菊池のジェスチャーに触れなかった。すべてを見落とすなと

言っても無理だろうが、ここは気づいてやってほしかった。


このアナには、この日だけでも何度も「うん?」と思った。

一つは雨が降ったりやんだりしている状況を“雨模様”と何度も

言ったことだ。最近は現に降っていても使うようだが、本来、

この言葉は、“降りそうだけど降っていない”ことを表している。

アナの言い方を聞く限り、本来の意味を知らないようだ。

知っていたけどあえてそう言った…などの言い訳は無用だ。

“あえて言う”意味がない。アナとしてどうかなと思う。

先輩・吉川美代子に怒られるぞ。ハハハ。


菊池の同点ホームランの直前に、“スペシャル・サポーター”の

中居正広が強化試合を含めて屋外でのデイゲームが久しぶりで

あることをリポートした。アナは、データを補足して槇原に

その話を振ったが、「そんなこと言ってる場合じゃない」と

軽く一蹴された。当たり前だ。中居を立てようとしたのだが、

余計な“忖度(そんたく)”だった。ハハハ。


小刻みな投手リレーに入ったアメリカ・チーム作戦を“ひとり

いっさつ“と言った。そうじゃないだろう。

“いちにんいっさつ”…だ。


林正浩アナが去ったあと、いまは彼がTBSのエースなのか?

渡辺謙太郎以下、伝統を誇ったTBSスポーツ・アナの系譜の

前途が危ぶまれるなあ。


WBCだが、準決勝は試合開始から終了までしっかり見た。

先発・菅野の一球一球に気持ちがこもってるのが伝わった。

"冷やか派"の私でもテレビの前で思わず前のめりになった。

あれだけ魂を込めた投球をしたらダメージが残るはずだ。

“燃え尽き症候群”が心配だね。

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アメリカの初優勝で幕は下りた。喜びを爆発さえる選手たちを

見れば、4回目で初めて彼らが本気になっていたことが分かる。

イスラエルやオランダの活躍もあって見応えのある大会だった。

競争相手が増えた。すべての国のモチベーションが高まった。

今後、ますます侍たちの優勝チャンスはスリムになっていく。

次の監督やメジャーリーガーの参加問題など、解決しなければ

いけないテーマは多い。


日本対アメリカの主審と1塁塁審はアメリカ人だった。幸い、

おかしな判定はなかったが、この大会がワールド・クラスの

イベントとして認知されるにはもう少し時間が必要なようだ。


by toruiwa2010 | 2017-03-28 08:28 | メジャー&野球全般 | Comments(0)

03/26(本割のあと)のツイート

稀勢の里、りっぱ。

痛む左をねじ込んでいった。

初めは右へ、次は左に変わった。

彼にしては珍しいことだ。

1番勝つのも至難と思ったが、

執念に驚く。


決定戦後のツイート

すごい!!

1番はともかく、2番も勝つなんて。

状態を考えたら信じられない。

日本男児、ここにあり!だね。

特に、昨日の照の富士の"醜態"

見たあとだから気分爽快だ。

おめでとう、稀勢の里。

大関時代、何度もきついことを

書いたが、あんたは立派な男の子だ。

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本割では、左腕を照ノ富士の右腕の内側にねじ込んでいった。

総理大臣杯を抱いたときの表情を見ても、痛みはあった

はずなのに。気迫、執念…既存の単語では表現しきれない。


そして、決定戦。

立ち合い直後、照ノ富士に二本さされた苦しい体勢になって

右手で首を巻きに行ったときは「これはダメだ」と思ったが、

そこからの“渾身の”小手投げで“奇蹟”を勝ち取った。見事だ。

しかも、そのまま、いためている左肩から落ちていった。


支度部屋で見届けた高安が大粒の涙を流していたそうだ。

そのリポートを聞いた北の富士の一言にやさしさを感じた。

「いい相撲を見せてもらったね、高安は」。

言えそうでなかなか言えない言葉だと思う。

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この日の実況は三瓶アナだった。

14日目の照ノ富士、稀勢の里のそれぞれの相撲をビデオで

見せたあと、「…という、昨日の相撲があって今日を迎えた

わけですが、解説は北の富士勝昭さんです。ま、なんとも、

昨日の相撲はコメントしにくい部分があると思いますが…」と

北の富士に振っていた。視聴者が一番 聞きたいところなのに、

話しにくいだろう! なんて聞き方をするんだと腹が立った。


稀勢の里の奇跡の優勝にも備えがなかったようだ。


稀勢の里。新横綱。見事に優勝を手にしました。

強い気持ちで…照ノ富士を二番続けて破った稀勢の里。


“予定稿”はゴメンだが、あまりにも平凡な言葉だった。

聞けば、当分 三瓶アナが相撲実況班のエースになるらしい。

好きな視聴者もいるだろうが、私には物足りない。

何度も書いて恐縮だが、NHKはまだ60歳の藤井アナの

実況を数多く茶の間に届ける“知恵”を働かせてほしい。


03/25のツイート

昨日、日馬富士に敗れ、左肩付近に

けがをした横綱・稀勢の里だが、

今日も出場するそうだ。

今日は鶴竜、明日は照ノ富士が

相手だからどんな相撲が取れるか

分からないが、少なくとも

来場所以後にまで影響するような

"骨折"などの大けがではなかった

ことを喜ぶ。

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…しかし、結果は厳しいものだった。まるで相撲にならず、

連敗して照ノ富士に優勝を譲った。

言って見れば、稀勢の里は今の大相撲の“救世主”だ。

ようやく誕生した日本出身横綱というだけでなく、存在感を

見せつける相撲を取っていた。連続優勝に手が届く勢いだった。

稀勢の里にも“自覚”があって、責任感や相手力士への敬意から

“休場”という選択はなかったのだろう。


13日目のケガについては二つのことわざが頭に浮かぶ。

ケガをしたのは“好事魔多し”だし、骨折などでなかったことは

“不幸中のさいわい”だ。


初日からの12連勝の中には土俵際まで追いつめられた相撲も

ないわけではなかった。それでも、新横綱の場所とも思えない

稀勢の里の立ち振る舞いは見事なものだった。

無敗で並走していた弟弟子・高安が終盤に入って黒星を重ねて、

優勝争いの相手が照ノ富士に変わった。13日目を迎えた時点で

千秋楽に相星か星一つの差で対決することが予想され、期待は

大きく膨らんだ。


対戦成績で大きく負け越している日馬富士戦は稀勢の里優勝の

カギを握ると思っていた。特に、同じ伊勢ケ浜部屋の、そして

モンゴルの後輩・照ノ富士にチャンスが出てきたこともあって

日馬富士の気合が半端じゃないことも予想された。


誰もが、日馬富士は持ち前のスピードで勝負すると思っていた。

しかし、この日の日馬富士の速さは“尋常”じゃなかった。

鋭い立ち合いから稀勢の里が土俵を割るまでわずか2.88秒!

ケガの“正体”がはっきりしない。千秋楽が終わったところで

明かすつもりなのだろう。

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スローを見ると、途中から稀勢の里の左手は日馬富士の右腕に

触れているが、しっかりつかんでいないし、土俵から落ちるとき、

その左腕はたたまれていた。普通、あの体制で落下するときには

必ずあるはずの“自分の身体をかばう”動きがまったくなかった。

土俵の中にいる間に何らかの異常が起きていたのではないか?


この日のNHKの正面は北の富士・刈屋アナのコンビだった。

思いがけないハプニングに動揺したのか、放送終了までの15秒…

刈屋アナの“シメ”がとっちらかっていた。


今日はどうも 稲川さん(向正面)

ありがとうございました。

いやあ、そして北の富士さん、

いやあもう、なんともあの、

言えないと思いますけども、

ほんとに心配な中で今日は

ほんとにありがとうございました。


オリンピック実況の経験が豊富な大ベテランが我を失っていた。

絵に描いたような“しどろもどろ”。

相撲担当の若手アナたちは安心したかもしれない。「刈屋さんでも

あんなに狼狽するんだ」と。 勇気の与え方はいろいろだね。

ハハハ。


NHKのアナといえば、翌日の太田アナもおかしなことを言った。

日馬富士の土俵入りのときだった。


「現時点で、数字上、優勝の可能性が残ってはいますが、

明日、ほぼ間違いなく1敗の稀勢の里と照ノ富士の対戦が

組まれますので、事実上、優勝は厳しい状況です」


残り二日間だから、1敗の二人が連敗すれば、3敗の日馬富士にも

追いつくチャンスがあった。数学的にはそうだった。

しかし、千秋楽に稀勢の里対照ノ富士が組まれるのは確実視されて

いたから、どちらかが悪くても2敗どまりだということは太田アナも

分かっていた。だとすれば、日馬富士が優勝する可能性は“事実上

厳しい”のではなく、“審判部が稀勢の里・照ノ富士戦を組む時点で

可能性はゼロになる”と言うべきだった。

頭では正しく理解していたのに説明でしくじった。きっと、悔いが

残っているはずだ。


by toruiwa2010 | 2017-03-27 08:55 | 大相撲 | Comments(0)

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業界No1のリポーター

~岸本哲也を知っているか?~( 2011.03.25 初出 )


今回の災害報道について“一部”で、とはいえ、フジテレビの

評判が非常に悪かった。時間の経過とともに、総理会見中の

暴言は典型的な“針小棒大”型の話だとわかったし、仙台市内の

緊急車両専用の給油所でフジの取材車が給油を強要したという

情報はきわめて根拠のない“2ch発信型のデマであることが

明らかになっていった。


しかし、だからフジテレビが“まっしろ”な無罪かと言えば、

そうではない。つまり、デマや中傷を流され、言われなくても

いいことを言われた背景にはそれなりの理由があるのだと思う。


私自身が確認できていない話が多い上に、あまりにも一方的に

“事実”だと決め付けたツイートが軽はずみな人の手でどんどん

“拡散”され続けていく状況は怖かった。

しかし、初めのころ言われていた、災害直後の取材・報道の

仕方の中に、何かを感じた人たちの怒りや不快感がこの流れを

作ったのではいか、という“疑念”もあった。


いかにも現代社会ならではの“風評被害”に見えるかもしれないが、

それで片づけてはいけない。

「我々がやっていることに間違いはない」と反発する前に

「本当に問題がなかったか?」と検証し、反省する謙虚さは

持たなければいけない。

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フジテレビの報道姿勢はひどい…OBとしては耳にするのが

つらい言葉だった。感じかたは、視聴者の自由だから文句は

言えないが、「…だから、キャスターも嫌い、リポーターもダメ」

ではなく、せめて、“是々非々”を望みたいと思う。


たとえば、「とくダネ」に出演し、今回も現地から連日精力的に

取材・報告をしていた岸本哲也リポーターを見てほしい。

テレビ業界に“リポーター”の肩書きを持つ人が何人いるのか

知らないが、同様の仕事に長く関わった者の1人として、私は

彼こそ文句なしのNo1リポーターだと高く評価している。


情報収集の力、それを整理する力、整理したものを言葉にして

分かりやすく伝える力…すべてを備えているところが見事だ。

情報を集める能力と発信する能力は別もののはずなのに。

メモのたぐいをほとんど見ることなく、しかも、よどみなく

話し続ける彼を見ていると、ビックリする。自分を振り返ると、

スポーツを実況するとき以外は、頭の中で整理して文章を作り、

それを推敲してからでないと話せないタイプだったからだ。

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チリ炭鉱事故のときの報告も鮮やかだった。

スタジオからの問いかけにまともに答えられないリポーターが

多い中で、小倉の意図を的確に受け止め、冷静に対応していた。

リポーターの能力を“ビデオ”で判断してはダメだ。編集する

ディレクターのテーストが出てしまうからだ。


彼らの能力がどれほどのものかを見るにはライブ報告に限る。

“チリ”以前も「きちんとしたリポートをするなあ」と思って

見ていたが、現地からのリポートを見て、「フジテレビは彼を

大事に扱うべきだ」と感じた。“財産”になる。


長崎文化放送でアナウンサー、ディレクターの経験があるらしい。

“言葉の選択”に大きな問題がない理由も分かる。状況次第で

堪能な英語を生かした取材力を初め、表現力、行動力も十分だ。


“帰国子女”であることも大きな要素かもしれない。

チリ炭鉱の救出劇のときには、思わず、二度、つぶやいた。


「とくダネ」で岸本哲也リポーターの

報告が始まった。

こういうときの現地リポーターには

行動力、取材力と何よりもアドリブの

能力が必要だ。

長崎文化放送でアナウンサーと

ディレクターを経験しているだけあって

彼はそのすべてで及第点の力をもっている。

(続


続)彼のリポートを見ていると“帰国子女”

ということを考える。彼らに共通する、

積極的で“物おじしない”メンタリティーが

こういう現場では最大限に生きる。

CNNの現地リポーターも見事だが岸本の

リポートもほめたい。

母局だけにいささか気が引けるが。


能力とは別に、生まれつき持っているもの…

つまり、風貌がいいのも得をしている。

いかにも信頼してもらえそうな顔つきだし、

体つきだ。両親に感謝すべきだろう。


…いささか、ほめすぎたかもしれない。しかし、彼を認める

視聴者は多いはずだ。

一部とはいえ、“悪評高い”フジテレビにもこんなに素晴らしい

人材がいることを広く知ってほしいと思う。そして、認めて

上げてほしい。是々非々を望みたい。

すべてをひっくるめ、“フジテレビ=悪”と判断してしまうと、

損をするのは…あなただ。


いま「とくダネ!」に出てくるリポーターは局アナの笠井と

大村が圧倒的に多く、岸本はほとんど顔を見せなくなった。

…と思ったら、さっき、久々に登場したが。

笠井は感情が表に出るタイプだから泣くことも多いが、今回は

いいリポートをしている。大村のリポートはいつも“可もなく

不可もなし”だ。言葉の選択にも問題が多い。


ここにきて大村の露出が極端に多いのは、“卒業”を目前にして、

大きな仕事をさせてやろうというスタッフの親心だろう。

北海道文化放送の情報番組キャスターになる予定だからだ。

大村が去る4月以降は岸本哲也の登場が飛躍的に増えるはずだ。

しっかりしたリポートを期待する。番組のステータスも確実に

上がるだろう。ああ、社員でないのがいかにも残念だ。さすがに

「なんなら現MCと交代したって」とは書かないが。


by toruiwa2010 | 2017-03-26 08:27 | アーカイブから | Comments(0)

衝撃だった6年前の大災害を振り返る

シリーズも終盤に入りました。

特に最初の1ヶ月で印象に残るのは

地震や津波の恐ろしさはもちろんですが、

報道の仕方や姿勢に対する非難でした。


母局・フジテレビも厳しくやられた。

その一つが、総理会見中に混入した

"不要恩"に対する非難だった。

罪のない女性アナが名指しされた。

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濡れ衣は可哀相

~「笑えてきたわ」事件の顛末~( 2011.03.23 初出 )

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2011年3月22日付 朝日新聞


一昨日、フジテレビが遅ればせながら釈明して、一応の決着は

見たようだが、なんとも、後味の悪い“事件”だった。

軽挙妄動・付和雷同型の“人種”が少なからずたむろする2ch

ツイッターでは異常に広まった話だが、世間には知らない人も

多いと思うので簡単に記すと、こういう話だ。


12日夜の菅総理の記者発表を中継したフジテレビの画面から

不要音が流れた。不要音とは本来、放送に乗せてはいけない

せき、くしゃみ、原稿をずらす音、ヒザが机の脚にぶつかって

“ゴツン”などの音を指す。この“事件”では男女の会話だった。

きちんとした会話ならともかく、いかにも今どきの若者らしい、

くだけた口調だったし、“仮にも”総理大臣の会見中だったから、

気付いた人の反応は大きかった。

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さらに、どんな意図があったか知らないが、何者かがどこかに

「女の声はAアナ(フジテレビ)だ」と断定的に書いたことで

騒ぎはますます大きくなった。読んだ人たちが本気で信じたか

どうかは分からない。しかし、井戸端会議ではそこにいない

奥さんの悪口が最高のテーマであるのと同じで、この手の話は

面白おかしく語られる。


ツイッター上で拡散されて行った。信じがたいスピードで。

結果として、「フジテレビの報道姿勢はひどい」「Aアナには

今後 ニュースを読ませるな」という非難の声があふれた。

つまり、“女の声=Aアナが確定してしまったのだ。


「なんだか、おかしいな」と思い、ツイッターで“フォロー”の

発言をしたが、ほとんど誰も聞く耳を持ってくれなかった。

ブログにも関連記事を書いたが、その締めくくりはこうだった。


テレビは今や時代の最先端を行く。

そこで働く社員、特に若者の中に考え違いをする者がいても、

私は驚かないが、視聴者は「とんでもないこと」「信じられない」

と思うだろう。当然だ。

フジだったことは否定できないようだ。OBとして恥ずかしい。

失った信用・信頼を取り戻すには途方もない時間と努力が必要だ。


せめて、アナウンサーではなかったと思いたい。



後輩たちを信じてやりたい気持ちがある一方、最近の傾向から

“やりかねない”という思いも捨てきれないから悩ましい。


分からないのは、災害発生の際の政府を思わせるフジテレビの

対応の遅さだ。報道局にしても編成局にしても 2チャンネルや

ツイッターでの騒動を知らなかったとは言わせない。

“まぎれ込んだ女の声がAアナのものではない”ことは早くに

確認していたはずだ。(後述)


「不適切な音声が流れました。申し訳ありません。なお、声は

スタジオ外の中継ポイントにいた取材スタッフのものです」と、

すぐ、メディアに流せばよかったのに、と思う。


Aには、会社が彼女を信じていることを伝えれば十分だろう。

この手合は無視するに限る。へたに釈明すれば、別のことで

突っ込まれるだけ」という判断だったのだろうが、そのせいで、

一昨日まで、Aアナは一部で犯人扱いされたし、会社として

何も対応してくれない間に、台湾のテレビにまで顔写真入りで

伝えられるなど、大きなダメージを負ってしまった。


野次馬精神は旺盛だから、この種の“できごと”を見逃すことは

少ないのだが、この件はリアルタイムでは知らなかった。

ツイッター上で見つけ、youtubeに残っていた120秒ほどの

フッテージで確認した。文字に起こしてみると、こうなる。

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安藤「…会見の内容を皆様と一緒に聴いて参りたいと思います」

*映像はすでに官邸に切り替わっていた。


*その後、4秒近い無音状態がある。そこに男女の声が流れた。


男「ふざけんなよ。また原発の話なんだろ」

女「だから、こっから上げられる情報ないっつってんのに」


*この二言は菅総理が話し始める2秒半ほど前に終わった。


総理「地震が発生して1日半が経過をいたしました」

*この言葉に()「ほんとに来るのかどうか…」がかぶった。


総理「被災をされた皆さんに心からお見舞いを申し上げますと

ともに」

*女の声「ほんと、クソだよ」がかぶっていた。


総理「 救援・救出に当たって全力を挙げていただいている」

*ここに、女の「ああ、笑えてきた」という声がかぶっている。

業界で言う“不要音”はこれが最後だった


最初に聴いたとき、何が起きているのかよく分からなかった。

一般の人は、アナがマイクを切り忘れた…と思うだろうが、

それは考えにくい。アナウンサーは話し終えたら、無意識に

手元のスイッチでマイクをオフにするものだからだ。


出先からハンドマイクでリポートするときでも、スタジオに

切り替わったら、マイクを口元から遠ざける…私の場合は、

必ずマイクを体の後ろに持って行くことにしていた。

その上で、自分のマイクが完全に“死んだ”ことを音声さんに

確認するまで余計なことを言わないのがアナウンサーの習性だ。

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あえて言うと、スタンドマイクやピンマイク以外に、緊急用の

特殊なマイクがセットの上、アナウンサーの前に置かれている

場合がある。バウンダリーマイクが正式名称だが、形状から

音声の技術者たちは“ゴキブリ”などと愛称で呼ぶことが多い。

しかし、そのマイクが拾った音でもなさそうだ。切り忘れた

メインのマイクやゴキブリが拾うのなら、安藤の声のはずだが、

音質が彼女の声とはまるで違う。


セットの全体図が分からないが、その時点の出演者以外に、

離れたところにいたスタンバイ中の人たちの声を近くにあって、

オフになっていないマイクが拾う可能性はあるかもしれない。

ここまでの推理の過程では、その場合、Aアナである可能性を

完全には捨てきれなかった。ただ、スタジオ内にいた人たちは、

仮に聞こえていないと分かっていても、ここまで“くだけた”

話し方はしないだろう…と思う。


2回目に聞きなおしたとき「これは100%Aアナではない」と

確信する個所を見つけた。


ネットに出回っている動画には誰かが発言の内容が文字として

書き込んでいるが、素人には意味が分かりにくい一言だけが

文字になっていない。“ホントに来るのかどうか…”の部分だ。

本社から外の中継ポイントに、番組の中でそちらから中継を

入れてもらうという指示を出すとき「次、行くからね」と言い、

中継側は周囲のスタッフに「次、“来る”ぞ」と言う。


つまり、男のスタッフは「本当に ここから中継を入れろって

言ってるのか?」と疑問に思ったのだ。男の言葉「ほんとに

来るのかどうか」のあとの聞きとれなかった部分は「デスクに

確認してみるよ」だったのではないか。


どちらにしても、この会話は菅総理のメッセージとはまったく

無関係のものだと分かる。そして、菅のメッセージを馬鹿に

するようなものならともかく、中身は“痴話げんか”レベルで

仮に、野球のヒーロー・インタビューに混入したのだったら、

まず、こんな騒ぎにはならなかったはずだ。

発生場所も本社ではなく、いくつかの中継ポイントのどこか

だということも分かる。“愚痴っぽい”話も現場に出ている記者・

ディレクターたちがよく交わすものだし、そのあとに出番を

控えていたAアナがそこにいるはずは絶対にあり得ないのだ。


「どうなってんだ、うちのデスクは!やってらんないっすよ」

本社と話していた顔なじみの記者が受話器を叩きつけるように

切ると振り返ってぼやいた。…野球取材中の記者席で何度、

そんな場面を目撃したことだろう。

新聞であれテレビであれ、最前線で働く記者(ディレクター)

本社から注文を出すデスクは永遠に相いれない仲だ。


いわば、どこの局でもこんな会話が交わされているし、いつ、

どんなトラブルでそれが電波に乗ってもおかしくはないのだ。

今回はフジテレビだったが、次はテレビ朝日かもしれないし、

TBSかも、日テレかも…NHKにだって起こる可能性はある。

人間が関わっている以上、絶対はない。


冒頭に掲げた朝日新聞の記事の最後はこうなっている。

「笑えてきた」などの発言は、スタッフが自分の担当の中継が

なかなかつながらないことについて漏らした言葉だという。


もし、フジテレビがそう話したとすれば、おかしい。

“つながらないことへのぼやき”ではなく、新しい報告材料も

ないのに“無理に中継をさせられることへの不満”と考える方が、

会話の流れから見ると自然だからだ。

ま、この際、そんなことはどうでもいい。


発生後、数日間の被災地取材スタッフの言動に不適切な部分が

あったらしい。数日後、現地に入った有名キャスターの言動・

いで立ちも不評だった。フジテレビの取材車が緊急車両専用の

給油所で給油を強要したという、2ch発の情報が“事実”として

拡散した。


…うなずけるものもあり苦笑するものもあるが、フジテレビに

対するバッシングはたしかにすさまじかった。

しかし、一つ一つの現象を冷静に見れば、この“流れ”の中で

発生したとはいえ、今回の件が、少なくとも“報道姿勢”とは

無縁のものと分かるはずだ。


ただ、どう言い訳をしても、無関係な音声が出てしまったのは

フジテレビのミスだ。

当日の音声スタッフは“チェック漏れ”を厳しく反省しなければ

いけないだろう。局としての対応が遅れ、長い間、放置した

ことも責められていい。


一報道機関が罵詈雑言を浴びるだけならいい。

しかし、間違った情報が、重大さを理解しない人たちの手で

あっという間に広まり、それが“事実”として定着してしまう

IT社会には怖さもある。これが、国の存在や生命の危険に

関わる情報だったら…と思うと、ぞっとするのだ。


理解していただけるように、できるだけ

丁寧に書いたつもりですが、当然、異論・

反論があるだろうと思います。私に対する

批判もあるでしょう。

きちんと整理されたコメントなら残しますが、

感情的なものや、ほかの人のコメントに

対する批判は私の判断で削除しますので

ご了承ください。


by toruiwa2010 | 2017-03-25 08:25 | アーカイブから | Comments(0)

3月のライオン 85


読経が流れる中、焼香が続いていた。家族席の端に度の強い

メガネをかけた幼い少年が座っている。零(れい)だ。

飲酒運転の車に巻き込まれて両親と妹を一度に失った。

棺が釜の中に消えようとしたとき、零が立ち上がって式場の

外に向かった。そこに一人の男がやってきた。父親の友人で

プロ棋士の幸田(豊川悦司)だつた。


「君、将棋 好きか?」

おだやかな声で幸田が零に尋ねた

少し迷ったあと、零は「はい」と答えた。


9年の時が流れた。

中学生のときにプロ入りした零(神木隆之介)は高校生になって

隅田川沿いのアパートでひとり暮らしをしていた。引き取られ、

内弟子として暮らした幸田の家はプロになってほどないころに

出ていた。幸田の実子たち、特に、同じようにプロを目指す

義姉・香子(きょうこ:有村架純)と折り合いが悪かったからだ。


初夏のある日、先輩棋士たちに連れて行かれたバーで飲めない

アルコールを無理やり飲まされ、道端で酔いつぶれていた零を

通りかかったあかり(倉科カナ)が家に連れ帰った…

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中学生でプロ入りですから“天才”と呼んでもいいのでしょう。

しかし、零には家も家族もなく、友達もいませんでした。

連れていかれたあかりの家は零のアパートから近く、たびたび

食事をしに行くようになります。こうして、零は一家によって

初めて家庭の温かみを知ることになります。


かなりいい出来です。

描かれているのは“家族”や”人と人の“絆”ですが、主な舞台が

将棋の世界だという点がちょっと難しいところですね。

男性は少年のころに“遊び”として一度は駒を手にしますから、

この競技がどんなものかをなんとなく知っています。しかし、

女性には駒の特性などが分からず、シーンの持っている意味が

伝わりにくいかもしれません。

もっとも、単なる将棋映画ではありません。分からない部分は

スルーしてもそれなりに楽しめると思います。


残念なのは“2部作”だというところです。

“るろうに剣心”あたりから増えましたね。前編の138分でも

十分に長いです。エピソードを詰め込み過ぎていると感じます。

前編だけで完結していれば90点だったかもしれません。

物語の終わりを知りたければ後編が公開される422日まで

待たないといけないのはつらいなあ。

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神木の演技がこの映画を支えていると思いますが、道なかばで

夢をあきらめ、妻子ある年上の男との恋に走る…という難しい

役どころを演じる有村に感心しました。“一皮むけた”のでは

ないでしょうか?


タイトルの“3月のライオン”を見たとき、何の比喩なんだろうと

考えましたが、答えは見つかりませんでした。


字幕に“March comes in like a lion”という英語のセンテンスが

ありました。3月はライオンのごとくやってくる…。

なお意味不明です。ハハハ。


ネットで“…and goes out like a lamb”と続くことを知りました。

3月はライオンのようにやってきて子羊のように去っていく?


荒々しく始まり穏やかに終わる天候を表現しているそうですが、

それでも意味は通じません。


どうやら、順位戦の終盤を迎えるのが3月…という将棋界の

年間日程と関係しているようですが、もういいや。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-03-24 08:30 | 映画が好き | Comments(0)

センバツの初日、甲子園に出かけた。

“高校球児の敵”が“聖地”に足を踏み入れるのはまずいとも

思ったが、出入り禁止ともいわれてないので。ハハハ。

出かけたのは、第2試合の日大三高vs履正社の試合に注目の

選手が何人か出ると聞いたからだ。


JRの甲子園口で降りて球場の場所を尋ねると、歩いたらかなり

時間がかかると“脅されて”タクシーに乗った。運転手さんとの

会話の中でチケットを持っていないと話すと、「もう、ないん

ちゃいますか」と言われて焦った。ハハハ。


いささか落ち込んでいると、いいことを教えてくれた。

その試合だったら、履正社は地元だからチャンスはないけど、

関東勢の日大三高側のアルプススタンド下に行けば、学校が

保護者などに配っている切符をもらえるかもしれない…と。

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球場につくと、入場券売り場の表示はどこも“売り切れ”だった。

あらかじめ聞かされていたのでショックは少なかった。係員に

日大は1塁側だと教えてもらい、そちらに向かおうとしたとき、

高速道路下の壁に日大三高の校章らしきものが目に入った。

長い列ができていた。最後尾の人に「三高の応援ですか?」と

確認して列に加わった。

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身分を証明するものを要求されるのではないかと心配だったが、

まったく疑われることもなく切符をゲットできた。指示された

1号ゲートの前に行くと大勢の人が集まっていた。第1試合の

vs至学館は終盤に入ったところだった。試合が終わってから

“応援団”が入れ替わるのだ。例の“炎上”事件のとき、顔写真も

さらされていたから、気づかれたらまずいことになると思い、

できるだけ顔を伏せていた。ハハハ。

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それからの時間が長かったこと!

8回裏に至学館が42としたので、もう少しだと思っていたら

9回に呉が追いついて延長にもつれこんだ。やれやれ。

12回でやっと決着がついて 球場の中に入れたのはゲート前に

並んでから1時間半後のことだった。

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前の人について階段を上がりスタンドに出てみると、そこは

内野アルプス席の一番外野寄りでライトのファウルポールの

“外側”だった。雰囲気を楽しむためだからこれで十分だ。

ただし、個々の選手を見極めるのはさすがに遠すぎる。ハハハ。

高校生離れした打者という評判の金成(日大三)、安田(履正社)

好投手だと聞いた桜井(日大三)の実力を判断はできなかった。

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甲子園は1990-91年にWOWOWと大阪・朝日放送が実施した

ハイビジョンの実験放送のために実況したとき以来の訪問だ。

独特の雰囲気がある。応援団用に用意された席だが、生徒や

保護者達とは離れていたために気楽に雰囲気を満喫した。


金成と安田を3打席ずつ見て席を立った。この日は夕方から

“イベント”があったからだ。

今回、芦屋に部屋を借りるのに苦労した。“78歳の独居老人

買うのはともかく借りるのは厳しい。夙川に住む甥を思い出し、

保証人になってもらうことでようやく借りられた。

おかげで心配のタネだった長兄の生活支援にめどがついたので

この日は彼の家族を招待して食事会をすることにした。


最後に会ったとき、彼の息子さんは3歳か4歳だったはずだが、

今は受験を控えた高校3年生(4月から)だし、まだ生まれて

いなかった娘さんは4月に中学生になる。ほぼ祖父と孫

関係だから、“ジェネレーション・ギャップ”が邪魔をしないか

心配していたが、杞憂だった。のびのび育った彼らとも気軽に

話せて、久しぶりに楽しい時間を過ごせた。


余談だが、この日、初めて知った言葉がある。出かける前に、

“甥の子ども”はどんな呼び方になるのかを検索した。

出てきた答えに少々驚いた。

又甥(またおい)、又姪(まためい)***。

そのまんまやないかい!ハハハ。

***大甥(おおおい)、大姪(おおめい)ともいうらしい。


by toruiwa2010 | 2017-03-23 09:27 | メジャー&野球全般 | Comments(2)

”都民ファースト”をかかげ、

安心と安全をモットーに

ここまで突っ走ってきた

小池百合子知事

ここにきて、豊洲問題を

"政争の具"にしているとの

批判が出始めている。当然だ。

都議選まで引っ張れるとは

思えないぞ。

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想されたことではあったが、百条委員会がなんぼのものか…

という体たらくの喚問に終わった。自民党はともかく、少しは

期待していた政党の追求も中途半端なものだった。時間と金の

無駄遣いだったね。


そんな中、またぞろ豊洲の地下水から100倍のベンゼンを検出、

築地の方にも土壌汚染があったことが判明、最近の小池知事が

「築地に汚染があるが、コンクリートで覆っているから安全」と

言い始めている…。いろいろ、動き始めたような気配だ。


そもそも、豊洲市場の地下水が環境基準を満たしていなくても、

飲んだり、魚を洗ったりするわけではないのだから心配ないと

前大阪市長・橋下徹を初め各方面から指摘されていた。小池は

聞こえないふりで「“安心”が担保されていない」で突き進む。

築地の“安心”だって揺らいでいる状況なのに頑固なことだ。


頭の中に7月の都議選があるからだろうが、これまで味方だった

メディアからも、少しずつ批判の声が出てきている。その流れは

今後、強まるだろう。7月まで持って行けるとは思えない。

何かのきっかけをとらえて“豊洲移転”へ軟着陸を図るのでは

ないかと予想しておく。

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石原慎太郎の百条委員会喚問については、前にも書いた通り、

昔を知るだけにただただ寂しい。彼の責任云々以前の話だ。

そして、メディアの報道で気になるのは“逃げている”論だ。

私には、逃げている…と言うより、本当に記憶がないのだと

聞こえた。私はよほど“うぶ”なんだろうか?


“部下に任せていた”という発言も、責任逃れのためのではなく、

巨大組織のトップとして石原が選択したやり方だったのだろう。

今になって登庁日数が少なかったなどと言い始めるのは極めて

アンフェアだと思うがどうか?


しかも、彼はこの日も3日の会見のときも「最終的に裁可した

責任は自分にある」と認めているじゃないか。あとの発言は

すべて事実を話しているに過ぎない。“ありがちな”現象だが、

メディアを含めた日本社会が、すべての案件について、石原が

「それも私の責任だし、これも自分の責任だ。何もかも私が

悪うございました」と言わなければ、許さないという空気に

なっているのが怖いなあ。


もう一点。

昨日、橋下が「小池さんは総合的に判断するとしか言わない。

それはダメだ。どうなれば移転して、どうなれば移転中止に

するのかの基準を早く定立すべき。少なくともどういう要素を

考慮するのか示すべき。(以下略)」とツイートしていた。

激しく同意する。補足しておくが、橋下は“反小池”ではない。

評価するところは評価したうえでの批判だ。声を大にして

いう人が少ない中で、橋下のツイートはなかなか鋭い。

現時点で彼の最後のツイートも私の気持ちと100%重なる。


(豊洲問題)豊洲問題の大混乱の責任は、

安全に無関係な地下空洞や地下水の

環境基準オーバーを連日連夜大げさに

取り上げ都民の不安を煽ったメディアにある。

メディアはこの期に及んで安心がないと

言い張っているが、安心を高めるためには安

全であることを連日連夜大々的に報じれば

いいだけ。簡単なこと

(@t_ishin)


圧倒的に多い小池支持者には鬱陶しいエントリーになった。

逆に橋下や私が“少数派”という状況の方が不健全だと思うが、

それもまた同意は得られないのだろうなあ。ハハハ。


*なぜか、画像がうまく取り込めない。


by toruiwa2010 | 2017-03-22 08:39 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)