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岩佐徹のOFF-MIKE

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実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

<   2017年 10月 ( 40 )   > この月の画像一覧

2月に芦屋で“単身赴任”が始まったとき、67㌔でした。

自分では頑張ったつもりでも、どこか栄養不足だったり、

量が少なかったりしていたのか、体重が落ち始めました。

4月の半ばには64㌔まで!

自覚する不具合はないし、病院で検査しても、悪い数値は

出ませんでした。それなら体重の減少は歓迎です。常に、

年をとったら痩せている方がいい…と考えていますから。

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そう言えば、一人暮らしになってからは甘いものの量は

減っていたなあと思い、少しずつ、アイスクリームや

チョコレートに手を出し始めました。

お気に入りのSee’s のキャンディ(=チョコレート)

アメリカから取り寄せたり、スーパーでスニッカーズ、

5月に入るころにはハーゲンダッツのミニアイス…

悪いことに体重が増える傾向を見せないため、どんどん

図に乗って、お昼前に各種おつまみ付きのカンビールが

加わりました。ノンブレーキ状態。ハハハ。

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…にもかかわらず、何がどうなっていたのか不明ですが、

芦屋を引き払った630日の体重は63.8㌔でした!

自宅に戻ると、妻の“スイーツ攻撃”が始まりました。

“ひとり”のときにくらべるとコンスタントで分厚いです。

ハハハ。


1ヶ月を過ぎたあたりから体重が増え始め、10月初め、

めでたく、67.7㌔に達しました。

私の“決め”は、67キロを過ぎたら黄色信号です。

早速、甘いものと間食を禁止にしました。

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すぐに1キロ落ちましたが、“それきり”です。

昼のビールはやめていませんが、おつまみにこっそり

チョコボールが一つ二つ、まぎれ込んだりしています。

焼きぎんなんは季節限定ですからとてもやめられません。

そして、先週末、妻がイチジクケーキを焼きました。

“試食”を頼まれたら嫌とは言えないじゃないですか。

ハハハ。

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ドライイチジクを使っているそうですが、甘さ控えめで

焼かれた妻のケーキはいつもグッドです。

11月末になると、本格的なクリスマス向けのケーキが

焼かれるのでしょうから、おそらく、私の“体重計画”は

順調には進まないでしょうね。トホホ。


by toruiwa2010 | 2017-10-31 08:38 | 旅に出る食べに行く | Comments(0)

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Actually,it's Garden Place,Tokyo.

by toruiwa2010 | 2017-10-30 13:54 | インスタグラム風 | Comments(0)

ワールド・シリーズ第3戦のグリエルの“愚行”には、来季の

開幕5試合の出場停止という処分が出て一件落着となった。

昨日の第4戦でNHKがどう伝えるかに注目したが、お粗末

極まりないものだった。放送が始まって10分が過ぎてから

起きた事と処分について“10秒強”の説明をしただけだった。

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番組スタッフには、人種差別がいまのMLBが抱える問題の

一つであるという認識があったはずだし、この“出来事”と

それに続いた“騒ぎ”が第4戦を取り巻く大きな“要素”だと

分かっていたはずだ。それを、ほぼほぼ無視した。


MLBを見るとき、ただ、投げた、打った、走った、捕った…

だけを見るのではなく、その底に流れている“精神”についても

意識してほしいと思い、当ブログでは何度か、unwritten rule

(書かれざる規則=仁義、不文律)について書いてきた。

“そういう目で”見ると面白いからだ。なかなか、興味・関心を

持ってもらえないのが残念だが、あえてまた挑んでみる。

すごく長いことを覚悟されたい。ハハハ。


リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第5戦のマウンドに

田中将大が立った。2連敗のあとの2連勝で五分に持ち込んで

いたが、6-7戦は再び敵地だから、なんとしても勝ち越して

おきたいところだった。立ち上がりから気合が入っていた。

その“気合”が最高に発揮された場面がこれだ。

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2-0で迎えた5回表に11,2塁とされたが、スプリンガー、

レディックを連続三振にうちとった。レディックをキレのいい

スプリッターで空振りさせたあとの咆哮&ガッツポーズだ。

翌日の地元紙はこの場面の写真を使っていた。注目したいのは、

田中の顔が打者がいるホームプレートや相手ベンチの方角に

向いていないことだ。


これこそがunwritten ruleなのさ。

互いに、真正面から、“男らしく”勝負しよう。自らの優位を

相手に見せびらかすような真似はやめよう…という精神だ。


ホームランを打っても、喜びのジェスチャーとしてバットを

放り投げたり、見せつけるようにゆっくり走ったりしない。

チームメイトも喜びを爆発させるのはグラウンドの外でやろう。

…たとえば、そういうことだ。打たれた方は それでなくても

気落ちしているんだから、キズに塩をすり込む真似はやめよう

という考え方だ。***


田中が、レディックの顔を見つめてあれをやったら、あるいは

アストロズのベンチに向かっていたら、どうなっていたか?

即、乱闘が始まることはなくても、次のヤンキースの攻撃で、

味方の打者がターゲットにされる可能性はあっただろう。


私が目撃した中にこんな例がある。

大量リードの試合で、ある打者が3-0からの棒球をスタンドに

打ち込んだ。ベースを回る選手に相手ベンチから大きな声が

飛んでいた。試合が終盤だったから彼がもう一度、打席に立つ

可能性は極めて低かった。すると、ピッチャーは次の打者への

1球目、2球目と続けて体のうしろを通過する球を投げた!

チームからチームへの“メッセージ”だ。

お前たちはそんな野球をするのか?

俺たちは不愉快だぞ。

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仁義、不文律だから書かれたものはない。

それぞれの監督・選手が経験を積む中で先輩から教えられる。

解釈もいろいろだから しばしば「おい、それはないだろう」と

もめ事が起きるのだ。


1970年代の終わりからこの”規則”を知っていた私は日本人が

海を渡るたびに誰かちゃんと教えてやれよと心配した。そして、

新庄がバットを放り上げたり、松坂がマウンドで笑ったりする

場面を見て「誤解されても知らんぞ」とひやひやしたものだ。

ハハハ。


こんなこともある。

20018月、ブルワーズvsパドレスは7回に入って、12-5

パドレスが大量リードを奪っていた。1塁ランナーだったのは

何度も盗塁王になった俊足のリッキー・ヘンダーソンだった。

その彼が何を思ったのか2塁に走った。

ブルワーズの1塁手はベースについてヘンダーソンのリードを

小さくしようという努力をしていなかった。

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この盗塁、日本なら褒められても怒られることはないと思う。

しかし、ブルワーズのロープス監督は激怒した。

マウンド付近まで走っていくと2塁ベース上のヘンダーソンを

「次の打席では思い知らせてやるぞ」と怒鳴りつけた。

パドレス側がヘンダーソンをベンチに下げたためロープスが

宣言した「仕返し」はなかったが、まさに“unwritten rule

破られた“場面だったのだ。


ロープス監督は「大量リードでも、攻撃側が点を取る努力を

やめることはない。しかし、チャンスを“作り出そう”とまでは

しないものだ。大きな違いがある」と話した。


余談だが、この記事を読んだとき、笑ってしまった。

このロープスこそ、3-0からホームランを打った男だから。

ハハハ。


何点あれば“大量リード”なのかは難しいところだ。

現に、ヘンダーソンが走った(守備側の対応がなかったために

盗塁には記録されなかった)試合の前日には、パイレーツが

9回裏2アウトから7点取って逆転サヨナラ勝ちしていたし。

ハハハ。


同じ2001年、ダイヤモンドバックスにいたシリングに対して、

パドレスのデービスがバント・ヒットしたときも“大騒ぎ”に

なっている。このヒットによって、2点をリードして8回の

1アウトまで“完全試合”のペースだったシリングの快挙に

ピリオドが打たれたからだ。


これも、どこで線を引くかについて議論の余地はあるだろう。

10-0だったら、“せこい”(ハハハ)と非難されても仕方がない

かもしれない。しかし、2-0の場合、デービスが出塁すると

たちまち“ホームランが出れば同点”のケースになるわけだから

文句を言われる筋合いではないという考え方もある。 


試合のあともダイヤモンドバックスの監督は怒っていた。

「デービスは若いなあ。メジャーでの試合のやり方について

勉強しなきゃいけないことがたくさんある。あんなところで

5番バッターがバントをするなんて△○X※◎▲◇▽●!!」

ハハハ。

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乱闘が始まったら、ブルペンも含めて全員参加すべし。

ピッチャーは、味方がぶつけられたら、やりかえすべし。

打席でキャッチャーのサインを盗み見るな。

ストライク/ボールの判定で主審に文句を言うな。

併殺を阻止するとき、相手にシューズの底を見せるな。

試合の終盤に入ったら、バント・ヒットを試みるな。


全部、unwritten rule に含まれるようだ。

もう一度書くが、底に流れるのは「互いに正々堂々と正面から

ぶつかり合って勝負しようじゃないか」という考え方だ。

どんなことをしても勝ちたい、個人の記録をよくしたいという

気持ちも分かるが、ほどほどにしておけよ、大量リードして

終盤に入ったら、露骨なことはやめようぜ、相手への敬意を

忘れるなよ…という精神だ。


野球規則1.02“競技の目的”には「相手より多くの点を取って

勝つこと」とある。書かれていない規則は、「だからと言って、

振り返って“やましい”、“恥ずかしい”と思うことはよそう」と

互いを戒めているのだろう。

文化の違いもあり、日本人の感覚と微妙にずれているとは思う。

しかし、私は、初めてこれに出会ったときから、「いさぎよい、

男らしい、心地いい」と、その考え方に賛成だった。


賛同しなくてもいい。そういう考え方があることを頭の片隅に

入れておくと、MLBを見る面白さが増すのではないだろうか。


・・・ところが、最近、unwritten rule言ついての考え方が

少しずつ変わり始めているみたいだ。

ワールド・シリーズ第2戦はもつれにもつれるスリリングな

試合になった。土壇場で追いついたアストロズが10回には

アルトゥーベ、コレアの連続ホームランでリードした。

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コレアは走り出す前にバットをハッキリ、高々と放り投げた!

すると、まだ12塁間を走っているあたりでアルトゥーベが

ベンチを飛び出し、何度もジャンプして喜んでいた。

二人の行動は、私には“奇異”に映った。しかし、現地のアナ・

解説者は何も言わない。


ネットはどうかと探し回ったが、問題になっていなかった。

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わずかに、若いコレアたちには「unwritten ruleも、相手への

リスペクトも分かるけど、とらわれすぎていないだろうか?

ファンに退屈な思いをさせるのはよくない。彼らはショーを

見に来てるんだから…」という考え方があるようだ。

つまり、もう少し“緩い解釈”でいいのではないかとする世代が

生まれつつあるらしいのだ。


それも一つの考え方だと思う。こういう世代が増えていくと、

メジャーは大きく様変わりするかもしれない。ホームランの

たびにベンチ前で大騒ぎしたり、ピンチを脱したピッチャーが

相手のベンチに向かって「どうだ、ざまあみろ」とばかりに

舌をつきだしてみたり…私は今の方が好きだけどね。ハハハ。


***“ダグアウトはグランドの外”と考えられている。

そして、試合が終わったあとは自由だ。だから、

サヨナラホームランのときは、チームメイトが

グラウンドに飛び出してバッターを迎えるのも

まったく問題がない。

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ビデオ判定


昨日の日本シリーズ第2戦の勝敗を分けたビデオ判定には

多くの声が上がっていた。ほとんどがDeNAファンからの

抗議の声だ。「アウトだろ」、「どこがセーフなんだ」。


野球ファンの中でも誤解が多いが、“同時はセーフ”だ。

打者走者や走者をアウトにするとき、守備側は、相手が

達する“前に”、そのベースに体(多くは足)をつけて送球を

受けるか、相手の体にボールをタッチしなければいけない。

逆に言うと“同時”はセーフなんだ。


昨日のケースでは、走者の手がベースに触れる“前に”

タッチしなければアウトにならない。

この動画を見ると、走者の手が宙に浮いていないかぎり、

(それを証明する映像はないようだ)"同時"以前にタッチは

成立しないのではないか。

長い時間がかかったが、ビデオ判定があってよかった。

昔なら…上田利治監督が健在だったら、昨日のうちにに

試合は終わらなかっただろう。


動画→ http://bit.ly/2zhviwv


*ちなみに、フジテレビの実況・解説陣からは

7分半のリプレー判定の間、”同時はセーフ”の

フレーズは一切なかった。問題だね。


by toruiwa2010 | 2017-10-30 09:12 | メジャー&野球全般 | Comments(2)

大先輩記者に禿同”!

No1ストライカーは釜本邦茂で決定~(2011.09.27 初出 )

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野球の豊田泰光、先日、“最後の”解説をしたテニスの柳恵誌郎、

サッカーの加茂周…それぞれの分野で実績を残し、引退後も

解説などで活躍した“先輩”たちを心からリスペクトします。

同業では、元NHKの岡田実(故人)、元ニッポン放送の深沢弘

両アナでしょうか?


面識はありませんし、申し訳ないことに書いたものをきちんと

読んだ記憶もないのですが、サッカー記者の“大先達”である

賀川浩さんについても、いつも、心のどこかで深い敬意を

払っていました。86歳で、今もご健在と聞きます。

私などは60代から老害呼ばれましたが、この方については

そういう話を聞きません。

記者として日本のサッカー・ジャーナリズムをリードして来た

人ですから当然でしょう。

権威的存在には拒絶反応が出てしまう私ですが、“別格”です。

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朝日新聞夕刊に連載記事「ジャーナリズム列伝」があり、先日、

“「基準」は釜本”という見出しとその隣に“賀川浩”の名前を

見つけたとき、「もしかして…」と思いました。

釜本についてずっと私が考えていたことが、この一流記者と

一致しているのか…


産経新聞記者、賀川さんが釜本邦茂(日本サッカー協会顧問)

プレーを初めて見たのは釜本少年が京都・山城高校1年のとき

だったそうです。


大柄ながら、球を受けるときの体のバランスが美しい

フォワードがいた。1年生の釜本邦茂だった。

「何か異質なものが日本サッカー界に現れたという

不思議な感覚だった」。賀川の第一印象だ。


賀川にとって、ストライカーの基準は釜本なのだ。

昨夏の南アフリカW杯で活躍した本田圭佑にしても

「体は強いけど、足は釜本より遅い」。

世界の一流選手に取材しても、無意識に比べてしまう。

W杯を取材しても「このチームの前線に釜本がおったら、

どないなるかな」と考える癖がついた。


(釜本の引退試合に寄せた惜別の文)釜本に匹敵する

プレーヤーの出現も、あるいはメキシコ五輪以上の

強力チームが現れるのも遠くはないだろう。しかし、

ストライカー釜本邦茂は二度とみることはできない」


(釜本引退から27)「釜本を超える点取り屋なあ。

まだ、誕生しとらんな」


…この日の記事を読みながら、いったい何度、首を縦に振った

でしょうか。サッカーに関して、これほど、“禿同”(はげどう)

つまり、激しく同意できたのは初めて読んだかもしれません。

ハハハ。

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早稲田の学生だったころに呼ばれた代表でのプレーからしか

見ていませんが、やはり“特別な”選手でした。

当時と今では、当然、チームの戦術も選手のプレースタイルも

違いますが、チーム内の“存在感”が飛びぬけていました。

日本人離れした身体能力も圧倒的な決定力もまわりの選手と

大きな差がありましたから、どこに行っても“untouchable”

存在でした。


センター・フォワードとしてトップの位置にいて常にボールを

要求していました。

たぶん、彼の頭の中には“守備”に2文字はなかったと思います。

自分で「今だ」と思う瞬間にボールが来ないと、両手を広げて

“あからさまな”不満のゼスチャーをしていたものです。ハハハ。

8割、9割が年上の記者たちとのやりとりでも傲慢・不遜の

態度に終始していましたから、能力は認めつつも 反発する

記者も大勢いました。


しかし、その高い決定力は認めないわけにはいきません。

ペナルティ・エリア周辺でボールを持てば、DFのマークを

外して右足を振ってボールをネットに叩きつけていました。

支えたのは圧倒的な体力です。

当時の日本人としては“規格外”の体でした。日本サッカー界を

盛り上げるために企画されたポスターで披露した うしろ姿の

ヌードは大評判になりました。このとき40歳!

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“ムキムキの筋肉”が近代サッカーに向いているかどうかは

別にして、当時の釜本は世界を相手に体負けしませんでした。

全盛期の奥寺康彦を一回り大きくした感じです。

相手は相当のプレッシャーを受けているように見えました。

よく思い出すのは、ボールを持った釜本とDFが向き合った

ときの光景です。

ボールが釜本の50cmほど前にあって、足はボールに触って

いない状態でも、相手DFはなかなか飛び込めませんでした。

飛び込めば、抜かれることを知っているからです。

触れていないボールを“支配”していることがよく分かりました。


高校時代から“お山の大将”でしたから 周囲、特にマスコミとの

応対に問題があって、とやかく言われることがあり、ナビスコ・

カップの取材で監督・釜本に話を聞いたことがありますが、

実に“嫌な感じ”でした。

しかし、それはそれとして、私も 日本のサッカー史上最高の

ストライカーは釜本邦茂だと固く信じます。サッカー人気が

盛り上がっている今この時代に彼がプレーをしていたら

と思うオールド・ファンは多いはずです。

同時に、一度でいいから 海外でプレーさせたかったなあと

心から思います。


賀川さんが言う通り、釜本を上回る選手は以後 出ていません。

例えば、アルゼンチンにメッシのような選手が、ポルトガルに

クリスチャノ・ロナウドのような選手がいずれ出てくることは

ありそうな気がします。

しかし、残念ですが、日本に釜本邦茂を超える選手が出現する

可能性は 将来的にもないのではないでしょうか。

よほど、条件が揃わなければ あれほどの選手が誕生するのは

難しいと言わざるを得ません。


by toruiwa2010 | 2017-10-29 06:16 | アーカイブから | Comments(0)

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今朝のワールド・シリーズ第3戦でダルビッシュから

ホームランを打ったグリエルがベンチに帰ったあと、

このジェスチャーを見せた。

目が吊り上がった"東洋人"という、差別を意味する。

先制ホームランの高揚感の中でやってしまったのだが、

まずかったね。アメリカではそのシーンがキャプチャ

されてSNSを駆け巡ってしまった。


夕方、長く尾を引くとは思わないとツイートした。。

対象になったダルビッシュが大人の対応をしていた。


完全な人間なんていないんだ。

彼がやったことはよくないけど、責めるより

みんなが学ぶ糧にしたい。

明日の試合前には幕引きになると思った。

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…案外大ごとになるかもしれない。

グリエルは試合後のロッカーで通訳を通して釈明した。

「傷つける意図はなかった」と。

しかし、NYタイムズはMLBはこの件でグリエルと

面談することにしていると伝えている。処罰するとも。

明日の試合前にコミッショナーが会うらしい。


こんな報道もある。

アマチュアの読唇術師が彼の唇の動きをchinitoと読んだ。

小さい中国の坊や…。ジェスチャーと合わせアジア人を

差別したと受け取れる。

グリエルは釈明の中でキューバではジャパニーズ、

チャイニーズと言わない。Chinoと呼ぶんだとも話した。


今シーズン、MLBも球団もこのような出来事には厳しい

態度をとっている。

ブルージェイズのピラーは三振したあと、ブレーブスの

ピッチャーにゲイがらみの言葉を投げつけ2試合出場停止。

A'sのジョイスはスタンドのファンにホモがらみの言葉を

叫んで2試合出場停止。etc


このジェスチャーについては、1980年前後、現地で

メジャーを追いかけていたとき世話になった二世のトムに

しっかり言われた。「そういうことだから覚えておけ」と。


グリエル、浮かれている場合ではなくなってきた。


10.29 0700AM 追記

グリエルは2018年の開幕から5試合の出場停止となった。

シリーズ中の出場停止もありそうな気配だったが、免れた。

アストロズとしてもこれなら受け入れやすいだろう。現に、

GMが「MLBの決定を支持する。そして、処分中の彼の

給料を慈善団体に寄付する」との声明を出している。

機構、コミッショナーの素早い行動に感心する。

「このような行いを認めさせる言い訳も釈明もあり得ない」と

マンフレッド・コミッショナーは記者会見で語っている。

グリエルは金曜の夜と土曜日にコミッショナーと会った際に

後悔していることを話したそうだ。

謝るためにダルビッシュに会うとも。

選手会がどう出るかも注目されたが、グリエルはこの処分に

異議を唱えないそうだ。

一件落着となった。


by toruiwa2010 | 2017-10-28 18:47 | メジャー&野球全般 | Comments(0)

大相撲・落合・珍事?

~目を凝らすといろいろ見える~( 2011.09.26 初出 )

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大相撲 終わる

1月以来の東京場所となった9月場所は面白かったですね。

千秋楽まで優勝争いをした琴奨菊や稀勢の里の関脇陣を初め

多くの日本人力士が頑張ったせいかもしれません。暗い話が

続いた相撲界ですが、来場所以降に明るい材料が見えてきた

ような気がします。

ただし、“満員御礼”が出た日も空席が見えていました。

人気がすっかり戻ったわけではないでしょう。くれぐれも、

日本勢の頑張りが“一場所限り”でないことを祈ります。

ハハハ。


節目となる20回目の優勝を飾った白鵬ですが、終盤の相撲は

危なっかしいものでした。関脇以下を相手に連敗したことなど、

過去にあったでしょうか?優勝を決めた日馬富士との一番を

横綱らしい相撲で締めくくれてよかったです。

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10日目までの相撲は本当に安定していました。

しかし、NHKのアナウンサーはちょっと誉めすぎたんじゃ

ないでしょうか。「そんなに誉めて大丈夫か?」と突っ込んで

いましたが、その通りになってしまいました。だから言わん

こっちゃない。ハハハ。


相撲の内容には不満がありますが、この人の 相撲に取り組む

姿勢にはいつも感心します。

この日も、「君が代」に合わせて口が動いていました。

彼を見ていると、外国人力士という雰囲気が薄いですね。

それだけ、日本文化に溶け込んでいる様子がうかがえます。

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前から決まっていたことでしょうが、自分の相撲が終わった

あとも 通路で この日を最後に引退する立行司・木村庄之助が

戻ってくるのを待っていました。

いくら一門の行司で、入門のころから世話になったと言っても、

なかなかできることではありません。いかにも気持ちの優しい

白鵬らしさを見た思いです。

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落合 中日を退団

今シーズン限りで落合博満が退任すると聞いて驚きました。

「…ではないか」という、スポーツ紙の“飛ばし記事”だろうと

思いました。わずかな手掛かりをヒントに 無責任なことを

書くだけ書いて、事実と違っても、「…かと思われた」と、

自分たちが間違ったと認めないのはよくあることです。彼らの

顔面の皮膚は我々の想像を絶するほど厚いのです。ハハハ。


「契約書通り。この世界はそういう世界」…落合はそう話した

そうです。

その通りです。プロ野球、契約とはそういうものなんですから

ごちゃごちゃ言っても意味はありません。落合は意味のない

ことをする男ではありません。

彼自身は、おそらく 恨んでもいなければ、怒ってもいないと

思います。100%、談話通りでしょう。


2007年の日本シリーズで完全試合目前の山井を交代させて

批判されましたが、私は断固落合を支持しました。

あのとき 落合の決断の根底にあったのは「野球はどのように

戦うべきか」だったはずです。合理的なんです。

参照:「他山の石」2007/11/08 http://bit.ly/2zQjBKl

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球団はアホです。

“中継ぎ”でしょうが、後任に高木守道を据えるという発想が

“アホ”の理由です。誰が見ても、落合博満は監督として結果を

出してきました。きっと、球団はファン・サービスについて

不満があったに違いありません。

しかし、高木で変わるのでしょうか?

プロ野球の世界で監督が求められるサービスとは“勝つこと”、

“優勝すること”でしょうに。

ファンに愛想よくして人気を得ても、勝たなければフロントは

文句を言うに決まっています。

その“勝てる”監督の契約を更新しない。アホとしか思えません。


安定感があった梨田監督を“切った”日本ハムにも同じことが

言えます。 今の日本球界を見渡しても、実績を残せる監督は

決して多くありません。

落合は57歳ですか。ほしがる球団はあるはずです。

彼にとっても、気力・体力が充実した状態で監督がやれるのは

あと45年でしょうから、来シーズン、他球団で指揮をとる

彼の姿が見られるかもしれません。

彼のことですから、その前にCSで結果を出すことでしょう。 


日ハムにしても中日にしても…ついでに菅にしても(ハハハ)

退陣や交代を発表する時期が悪すぎますね。


史上初…じゃないんだ

昨日の朝日新聞朝刊のスポーツ面を何気なく眺めているとき、

妙なものに出くわしました。

中日・ヤクルト戦を伝える記事に添えられた写真です。

私の眼には「何かがおかしい」と映りました。“すわり”が悪い、

“たたずまい”が変…とにかく、いつも見慣れているのと“形”が

違ったのです。


…写真のキャプションに原因がありました。

太字で「サヨナラ負けを喫し引き揚げるヤクルト林昌勇」と

あるのは“普通”です。

しかし、そのあとに普通の活字で「=日刊スポーツ」と続いて

いるではありませんか!

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こんなキャプションを見たのは初めてでした。

天下の朝日新聞が、セ・リーグの首位攻防戦にカメラマンを

送らなかった? あり得ん。

デスクが忘れた?カメラマンが急病?ネガ・フィルムを紛失?

…どれも考えにくいです。

これは“珍事”でしょう。


…と思ったのですが、今朝の紙面を見ると ナゴヤドームの

写真には恵原弘太郎撮影のキャプションがありました。

「やれやれ 昨日はカメラマンが手配できたんだ」と思いつつ、

更にスポーツ面をよく見ていくと Kスタ宮城の楽天戦や柏で

行われたサッカーの写真にはやはり“日刊スポーツ”の文字が

添えられていました。


“経費削減”の4文字が頭に浮かびました。苦境が図らずも

露呈したのです。ハハハ。

テレビは ずいぶん前から試合に関しては中継の映像を使い、

独自カメラは1台しか球場に派遣しないようになっています。

新聞にも同じことが起きているようです。

朝日は“グループ”の日刊スポーツから写真を借りるシステムに

したのでしょう。似た関係にある 読売と報知、毎日とスポニチ、

産経とサンスポの間でもこのようなシステムが構築されて

いるのでしょうか?


by toruiwa2010 | 2017-10-28 07:38 | アーカイブから | Comments(0)

あゝ、荒野 80


歌舞伎町に暮らす新次(菅田将暉)と健二(ヤン・イクチュン)

ともに経験の浅いプロボクサーです。

二人を育てるマネジャー、堀口(ユースケ・サンタマリア)は

怪しげなオーナーからジムを預かっています。そして、試合に

向けた練習を監督するトレーナー、馬場にでんでんが扮します。

韓国出身のヤンは初めて見ましたが、実力を備えたクセの強い

役者が揃いました。おかげで、その演技はどうなの?という

シーンはほとんどありませんでした。


前・後編だし、合わせて5時間強だし、どうしようかなあ、

だけど、乗ってる菅田将暉だしなあと迷い、評判を見てからに

しようと決めていました。公開後、どのサイトを見てもバカに

評判がいいので行くことにしたのです。

前編を見たときは「これはいい。85点はある。後編次第では

90点になるかも。菅田は今年の主演ではNo1じゃないか」と

思ったほど気に入っていました。

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…分からないものです。

後編も途中まではいい感じだったのに、徐々に暗転しました。

“因縁”の相手とグラブを交えた試合あたりから“怪しく”なり、

主人公同士が戦う試合があまりにも“劇画チック”だったこと、

最後の20分のいくつかのエピソードの描き方が雑だったこと

などで評価が下がってしまいました。


ボクシングを本物っぽく撮るのは難しいでしょうし、監督には

考えがあってあのように描いたのでしょうが、無茶すぎます。

終盤のエピソードの描き方も原作者・寺山修司の思いを何とか

伝えたかったからだと思いますが、そこまでの流れからすると

“木に竹を接ぐ”違和感がぬぐえません。同様に“水と油”感が

ぬぐえなかったのが自殺防止のための集会や“なにやら法”に

反対するデモでした。制作者の思いは分かりますが、それが

空回りしていました。


設定が2021年になっている意味も私には理解不能です。

オリンピックのあとですが、その“空気”はどこにもありません。

そういうものは歌舞伎町とは無縁だといいたいのでしょうか?

寺山が生きていたらこれらの設定を納得したでしょうか?


ユースケ、でんでん、木村多江、さすがです。

名前が分かりませんが、芳子の母役の女優さんがグッドでした。

ヤン…熱演に好感を持ちましたが、序盤で、原口あきまさに

似てると気づいてから、最後まで集中できませんでした。

ハハハ。


ミックス。 80


幼いころ、卓球の天才少女だった多満子(たまこ:新垣結衣)

厳しいコーチでもあった母が死ぬとすぐに競技から足を洗って、

15年後の今、アラサーです。憧れていた男に再会していい仲に

なりますが、手ひどく裏切られてふるさとに帰ってきました。


一方、日本2位まで行った元プロボクサーの萩原久(瑛太)

引退後、仕事を転々とする中で妻に裏切られ(誤解だったが)

多満子の町まで流れてきました。

“いろいろ”あって、二人はつぶれる寸前の卓球クラブで出会い、

ミックスダブルスのコンビを組むことになります!

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序盤のペースがスローだなあと感じましたが、二人の気持ちが

通い始めたところからはいいと思いました。好きな俳優二人の

恋が成就するといいなあと祈るような気持ちでした。ハハハ。


瑛太はいいなあ。シリアスなものもコメディ・タッチのものも

こなせる素晴らしい役者です。ただし、「それでも、生きてゆく」、

「最高の離婚」、「まほろ駅前番外地」、「若者たち2014」など、

印象に残る作品があるドラマにくらべ、映画の方は、なかなか

私のストライクゾーンに入る当たり役が少なくて寂しいです。

この数年では「64-ロクヨン-」ぐらいか。

「リングサイド・ストーリー」…どうしようかなあ?


ガッキーはどの場面を見ても可愛いです。私の年齢の男には

たまりません!ハハハ。

でも、なぜか、寡作ですね。最近こそ、「逃げ恥」と「コード・

ブルー」がありましたが、同年代の女優にくらべ、圧倒的に

少ないと思います。役柄が固定されているのも惜しいです。

“抜群”とは言いませんが、普通に演じる力は十分あります。

ラブストーリーを見てみたいけどなあ。


話は変わりますが、映画でスポーツが大事な要素になるとき、

嘘っぽくなると台無しですが、実際は難しいですね。

「あゝ、荒野」のボクシングと同じように、この映画の卓球の

シーンもストレートには描かれず、“デフォルメ”されています。

それも仕方がありません。


古今東西の作品を思い出してみても、“これは…”というのは

ありません。ラブシーンや殺人の場面はあれほど本物らしく

出来るのに…と思います。演技でカバーできない部分があって

口で言うほど簡単じゃないことは分かりますが。ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-10-27 08:47 | 映画が好き | Comments(7)
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⇑ 9月22日の時点でそうツイートした。
なぜ、8球団とかいう話になるのか?と
不可解だった。

大外れは事実だが、恥ずかしくはない。
いっそせいせいした。
7球団が1位指名したことにびっくりする。
成算があるのだろうが、信じられん。

抽選で日ハムに決まった。
外れた球団はむしろラッキーかも…と
この期に及んでもそう思う。
ディスるつもりはないが、それほどの
選手じゃことはみんな知ってたはずだ。

ファームで基礎体力から作り直さないと
何年たっても無理だと思うよ。野球は
打つだけじゃないんだから。

下北沢・HIROKIで大急ぎでお好み焼きを
かっ食らって、大急ぎで帰ってきた。
ふーっ!

蛇足

抽選で日ハムに…の部分は、どっちにしても
競合になると思い、予定稿で書いておいた。
それは"大当たり"だった。意味ないが。
ハハハ。

by toruiwa2010 | 2017-10-26 17:26 | メジャー&野球全般 | Comments(4)

忙しい日々を過ごしていたアナウンサー時代は

花の名前など、ほとんど知らなかった。頭の中で

季節と直接結びつけられる花は桜や梅、あじさい、

つつじなどごくわずかだった。

先日からマンションのロビーに飾られている花が

“ワレモコウ”だということも、妻と管理人さんの

会話を聞いて初めて知った。

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気になる花だ。まずなにより、名前の響きがいい。

吾亦紅…と書く。私も(=亦=また)赤なのよ…

よーく見れば赤かもしれないが、暗紅色と呼ばれ、

華やかさとは縁遠い色だ。


花言葉も変化、“もの思い愛慕と控えめ。


花の名前を聞くと、必ず思い出す曲がある。

杉本真人が歌う「吾亦紅」だ。

母を亡くしたあと、十分な親孝行をしなかった

自分に気づいたときの恥ずかしさ、申し訳なさ、

悔しさなどとこの歌の歌詞がぴったり重なる。


山に囲まれた村、落ち葉を踏んで初老の男が行く。

母が死んで何年になるのだろう?忙しさを理由に

今年も盆には帰らなかった。俺は親不孝だなあと

苦い思いが胸を締め付ける。母さん、ごめん。


杉本のしわがれた声で歌われると1番の後半、

“あなたに あなたに 謝りたくて”あたりから

涙がこぼれてしまう。分かっていて聴く。ハハハ。


ちあき哲也作詞 杉本真人作曲


♪マッチを擦れば おろしが吹いて

線香がやけに つき難(にく)い

さらさら揺れる 吾亦紅  

ふと あなたの 吐息のようで……

盆の休みに 帰れなかった

俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか

あなたに あなたに 謝りたくて

仕事に名を借りた ご無沙汰

あなたに あなたに 謝りたくて

山裾の秋 ひとり会いにきた

ただ あなたに 謝りたくて…… 

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http://bit.ly/2yKUxnQ


今になって、どんなに悔やんでみても、時計の

針は戻らないが、こうして折に触れて思い出し、

涙することで少しは供養になるかと…。つまり、

我もまた老いたんだ。

ワレモコウならぬワレモロウ…吾亦老。ハハハ。


母が一番好きな花だったそうだ。

この花のことを書くと知った妻が教えてくれた。

「書いといてね」というニュアンスだった。

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初めて聞いた気がする。母のことを何も知らない。

自分の周りの“自然”のことも…。

恥を忍んで正直に書くと、管理人と妻の話に耳を

傾けながら、ああ これが“ワレモコウ”なんだ、と

思って見ていたのは最初に目に入った 色鮮やかな

こちらの方だった。wikipediaで確認してよかった。

ハハハ。


by toruiwa2010 | 2017-10-26 08:42 | インスタグラム風 | Comments(0)

池上彰

195089日 長野県松本市生まれ、67歳。

19733月、慶應義塾大学卒業 同年、NHKに入局。

20053月、NHKを退局、フリーに。


なんだ、後輩だったのか。ハハハ。

NHK時代から活躍ぶりを見て知っている。1990年代半ばから

退局までやっていた、子供向けニュース番組での分かりやすい

話し方が強く印象に残っている。


フリーになったあとしばらくは目立った活躍を見なかったが、

やがて、民放各局で広い分野の問題について解説する番組を

やるようになった。大好評だった。回を重ねるごとに勢いが

増していった。一度、本業に専念すると言って休んだが、今は、

再び 毎週のように難しいことを分かりやすく話している。

話すことにかけて、彼の上を行く人はたぶんいないだろう。


2010年の秋、渋谷・東急本店のJUNKで新刊書のコーナーを

通りかかったときびっくりした。幅1メートルほどの棚、2列、

上から下まで池上彰の本だけで埋め尽くされていたのだ。

全分野を通じて、一人の作家の本があれほどまとめて置かれて

いるのを見たことがなかった。売れるのだろうね。

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そんな池上がテレビ東京で選挙特番のメイン司会をするように

なったのは2012年だ。いきなり、大評判になっていた。以後、

毎回、いい視聴率をたたき出している。

今回も民放ではNo1だった。数字がいいのには理由がある。

スタッフが 工夫を凝らし、手間をかけているのが分かるし、

ほぼすべてを池上のところに集めて盛り上げようとしている。


彼の才能・手腕は素直に認める。幅広い知識にも感服する。

もちろん、放送前にレクチャを受けているものもあるだろうが、

与えられた情報を体に沁み込ませる能力も話術もすばらしい。

私がいくらあまのじゃくでも認めざるを得ない。ハハハ。


しかし、この選挙特番についてはほめ過ぎじゃないのか?と

思うことが多い。ネットでほめられていることを逆手にとれば

突っ込みどころがたくさんあるのだ。


池上個人の罪というより、制作サイドの問題と言うべきかも

しれないが、“大向こう受け”を狙っていることがまる分かりの

演出が目につく。冒頭に中継で渡り合ったのが自民党の萩生田

光一幹事長代行だったが、いきなり、こう切り出した。

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「萩生田さんと言えばこのところこの写真が有名に…」と振り、

たしかに有名になった安倍首相、加計理事長とビールを手に

歓談する写真を生の顔と並べて見せた。”説明責任”について

問うにしてもあまりにも“あざとい”。


細野豪志には「希望の党は誰を首相候補にするのか?」と問い、

「小池代表が25日に帰国するのでその日に両院懇談会を開き、

そこで議論して 最終的には代表が判断することになる」と

答えさせ、かぶせるように「結局は“小池さんの言う通り”に

なるってことですね」と決めつけた。細野が「いえ、そうでは

なくて」と言い返すが、もう“試合”は終わっていた。ハハハ。


石破茂とのやり取りも聞いたが、誰とインタビューするときも

“自分の結論”に近づけようとしているのが手に取るようだ。

時間が来てスタジオに引き取るとき、最後の一言は池上が言う。

「…ということですね」でまとめてしまう。それが正しくても

間違っていても、やり取りの“結論”になってしまう。どの局も

中継の仕組みは同じだが、ほかのキャスターは池上のような

まとめ方はしない。相手をやり込めた形になるから“大衆”は

喜ぶかもしれないが、ずるい、汚い手口だ。


テレビを知り尽した久米宏がかつて「Nスタ」で多用していた。

CMに入るタイミングでやられると“素人”は何もできない。

これが優れたジャーナリストのやり口として認められることは

かなり危険だと思う。

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池上のテクニックの一つに、相手の嫌がることを嫌がる形で

質問するやり方がある。生中継で自民党の二階俊博幹事長に

話を聞いたときがその典型だ。


池上「結果をどう受け止めているか」と“普通に”始めた。

二階「日頃の党内の心構え、党員の協力が勝因だと思う」

池上「今回は選挙に勝ったという評価ですね」

二階「予想を上回る成績が上がっているので、質問に答えた」

*聞き方が気に入らない空気が出始めていた。


池上「今なら勝てると解散に踏み切った安倍総理の判断が

功を奏した」

二階「まあ、功を奏したんじゃないでしょかね」

池上「安倍総理が二階さんを党内で最も政治的な技術を持った 

   方と評価している。なぜ、二階さんには権力が集まる?」

二階「私が集めてきたわけでもない。好んでそういうことに

努力しているわけでもありませんからね。

あんまりいい質問じゃあないですね」

*にべもなく最後のフレーズを言ったとき、顔は完全に横を

向いていた。彼が池上と“いい質問”のつながりを知っていたか

どうか不明だが、スタジオ内には大きな笑いが起きた。


池上「そうですか。質問が悪くて申し訳なかったですが、

努力せずに権力が集まるのは人徳があるから」

二階「そんなこと言ってない。お互いに誠心誠意政治の場で

みんなが努力して…そのことに尽きるのじゃないか」

池上「公認を決めずに無所属で戦わせ、勝者を公認するとした。

   無責任な態度じゃないか」

二階「ないですね。一番いい態度ですよ」 中略

池上「こういうやり方をするから老練な政治家と言われる

んじゃありませんか」

二階「そんなことは呼ばれたこと、聞いたことがないね」


スタジオに戻ったあと、「いい質問ではないと言われました」と

苦笑した。そして「でも、なぜ、あれだけの権力を持つように

なったかは聞きたいところ。ま、老練な政治家ですから俺は

こうやって権力をとった…なんて言いませんよね」と言った。


おやおや。

私が別番組の司会者だったとしよう。

二人のやり取りとスタジオでの一言までをビデオで見せたあと

池上のやり口をパクってこう言うこともできる。

「つまり、池上さんは初めから二階さんがまともに答えるとは

思ってなくて、ただ怒らせたかっただけということですね」と。

さらに「“したたか”っちゃ、“したたか”だし、“ずるい”っちゃ、

“ずるい”ですね」とバッサリ切ることもできる。やりたい放題。

ハハハ。


権力を持つ老政治家が露骨に不愉快な顔をするのを見て喜んだ

視聴者もいるだろうが、それ、どうしてもここで聞かなきゃ

いけないのかいと思ったのは私だけじゃないだろう。


相手を怒らせて本音を引き出すのはインタビューのひとつの

テクニックだ。特に、カメラとマイクがあってライブの場合は

“おいしい”成果が得られることもある。

思い出すのはテレビ草創期の日テレの「現代の顔」だ。5分の

インタビュー番組だった。質問が実にえぐかった。モノクロの

フィルムの時代だったが、聞かれる人物の顔が“紅潮”するのを

何度も見た。

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小泉進次郎と中継がつながる前、印象の変化を聞かれたとき、

「ますます、したたかになって来ている」と答えていた。

政治の世界に入って8年が過ぎた小泉が“したたか”になって

いなかったら、むしろがっかりではないのだろうか?

池上もNHK入社時に比べればずっとしたたかだろうに。


で、小泉と話すとき、いつも"上から"の空気をちらつかせる。

記者としてのテクニックのつもりだろうが、好感は持てない。

なにも、下手に出ろと言ってるわけじゃない。余裕をかまして 

いるつもりのようだが、公平に見て余裕は進次郎に感じた。


“したたか”と“したたか”の闘い…と言うリプをもらった。

“たしかに”。ハハハ。


いかん、すでに3000文字を超えた。安倍総理と話したときの

党本部内の“騒音”や爪痕を遺していた小島瑠璃子についても

書きたいことはあるが、この辺にしておく。


今回はこれでも大雑把に書いているが、2012年の選挙のときは

長い長い記事を書いている。興味があったらどうぞ。

ただし、5000文字に及ぶ大作だ。覚悟が必要だぜ。ハハハ。


テレ東・池上彰選挙特番の評価

~巷で大評判の放送を見る~  http://bit.ly/WtjYUt

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by toruiwa2010 | 2017-10-25 07:46 | 放送全般 | Comments(4)