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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

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先週の土曜日、ヤンキー・スタジアムはジーターの3000本安打達成で大いに沸きました。
第1打席でヒットを放ち2999安打としたジーターが次の打席で、左中間にホームランを
打ち込んだとき、球場のボルテージは最高潮でした。

“貴公子”と呼ばれ、メジャーNo1の人気者、ジーターがヤンキースで初めての3000安打!
間違いなく、ビッグ・ニュースです。本人の話はもちろん、監督やチームメイトの談話、
ファンの言葉…翌日の紙面はこの関連の記事で“大賑わい”でした。
“サイド・ストーリー”が花を添えました。
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記念となるホームラン・ボールを手にしたのは23歳のクリスチャン・ロペスさんでした。
父親の手からこぼれたボールを彼が拾ったようです。
まず、事前に指示を受けていたセキュリティにエスコートされ、父親とともに球団社長の
部屋に案内されました。
社長は「なにがお望みですか?」と聞いたそうです。
「サインボールを二つと、ユニフォーム、バットなんてどうでしょう」と答えました。
「お安いご用です」と球団社長。

オークションにかければ、どんなに安くても数万ドル、うまく行けば10万ドル単位になる
“はず”のボールを青年は、その程度のものでジーターに渡すつもりだったのです!!
彼には返済しなければいけない奨学金が10万ドルもあるというのに。
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ヤンキースも“ケチ”な球団ではありませんから、それだけでは終わらせません。
ポスト・シーズンを含む残り試合の特別席(Champions Suite)のチケット4枚のほかに、
ジーターのサインが入ったバット3本、ボール3個、ユニフォーム2枚、さらに、翌日の
レジェンド・シートを4席(1席:$1358.90=約11万円!)、 提供しました。

ロペス青年は感激しました。「だって、ボールは当然、ジーターのものだ」からです。
そして、見知らぬ他人から誉められるだけで十分だと考えているようです。
「そういうことには値段がつけられないじゃないですか」

ふつうは、“美談”で終わるはずの話が妙な方向に向かっています。
一連の流れを見ていたはずのIRSが黙っていないだろう…というのです。
IRS、つまり国税局です!! そう、どこの国でも税務署はこわいんです。ハハハ。

ロペス青年がヤンキースから受け取ったものは“収入”とみなされるという説です。
専門家は「彼は、得たものを収入として申告しなければいけないだろう」と話しています。

オークションをすると、普通、ジーターのサイン入りアイテムの値段はこんな感じです。

ユニフォーム:$1000
バット:$900
ボール:$600


チケットは、公式戦32試合分だけでトータルで$44800~$73600!!
プラス、ポスト・シーズン分


…諸説ありますが、納めるべき税金は日本円にして100万円単位になるそうです。
ロペス青年は、払わなければいけなくなったら両親から借りると言っています。
そして、バットとボールはガールフレンドに上げることになっています。もともと、彼が
観戦に出かけたのも、彼女からチケットをもらったからなのです。

うーん、美談が美談のままで終わらないのが、ちと残念。ハハハ。

おまけとして書き始めたのですが例によって長くなりましたので独立させました。
連日の“メジャーねた”になりました。興味がない方、ごめんなさい。ハハハ。


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“100%善意”の人と思われるロペス青年に課税の可能性ありと伝えられて
世の中不条理なり…と思った人は多いと思います。
しかし、いい知らせ、聞いてハッピーになる話もあるようです。

サイン入りのユニフォームなど、スポーツの記念品を販売する会社の社長と
スポーツ・グッズの社長がロペス青年の善行に感激して、15万ドルにもなる
彼の奨学金のうち、少なくとも5万ドルを助けようと言っているらしいです。
直接 金銭を提供するのではありません。
"Christian Lopez Week."と呼ぶイベントを催してロペス青年とジーターの
サイン入りのボールなどをオークションにかけ、その売り上げの5%を…
ということのようです。粋じゃありませんか。

スポーツ・カードを作っているTopps社からは面白いオファーがありました。
彼の野球カードを作りたいというのです!!
「彼の行為は野球やToppsの本質そのものだと思うから」だそうです。

あるコラムにこんな“フェイク”カードが載っていました。
いずれ作られる正式なToppsカードとは別に、こんなのはどうだろう?と
作ってみたのでしょうが、結構、笑えます。
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表(左)と裏だと思います。
右上に見える“DJ3K”は“Derek Jeter 3000”を意味します。
“守備位置”のところに“レフトスタンド”とありますね。ハハハ。
“誕生日”が不完全なのは、そこまで調べていないのでしょう。
成績欄の下には「7月10日、ジーターの通算3000安打のボールを
本人に返した。何の見返りも求めずに」と書かれています。
実際は7月9日ですが。ハハハ。

最後に“どうやら、good guyらしい”…。めでたし、めでたし。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-14 10:40 | メジャー&野球全般 | Comments(4)
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開幕以後、毎週、何かしらメジャーの面白さが伝わる話を書いてきました。
アメリカについて話をするとき、国土がひろいことは外せません。そこに、移籍の多さが
加わると、メジャーならではの悲劇が起きることもあります。


1979年の私は、ちょうど今の時期だけ日本にいました。3月のキャンプ取材とペナント・
レース開幕から100日間をアメリカで過ごしたあと、一度日本に戻って英気を養い、再び
渡米してワールド・シリーズ終了までの80日間、各地を“転戦”して実況を続けました。
日本に帰って体を休めているときもFEN(駐留米軍向けラジオ)を聞いていました。
夏になると、8月3日の朝、耳に飛び込んできたニュースに愕然としたことを思い出します。
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“The New York Yankees captain,Thurman Munson was killed
in an airplane crash.”

…この通りだったかどうか定かではありませんが、「ヤンキースのキャプテン、マンソンが
飛行機の事故で死亡した」というのです!
マンソンが小型飛行機の免許を取得するための訓練を受けていることは知っていました。

メジャー・リーガーには免許を取ろうとする選手が大勢います。国土の広さが理由です。
…と言っても、皆さんはその正確な意味までは分からないと思います。
トレードが日常茶飯事のメジャーでは、所属チームが変わっても、子供のいる家庭では
簡単に引っ越しをしません。テキサスからニューヨークへ、シカゴからロサンゼルスへ…
日本で考えるほど容易ではありませんし、半年後にはまた、どこかにトレードされるかも
しれないのです。多くの場合は、選手だけがチームの本拠とにマンションなどを借りて
“単身赴任”するのだと聞きます。
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子煩悩な選手は、厳しい日程の中で、機会あるごとに家族のもとに行こうとします。
マンソンが考えたのも、自家用機を持ち、自分で操縦できれな、妻や子供やちが暮らす
オハイオ州までほんのひとっ飛びだから、チームの休養日に家族に会えるじゃないか…
ということだったのでしょう。それがアダとなりました。
この日、訓練の一環としてタッチ・アンド・ゴー(着地した後すぐ離陸して上昇に移る)の
練習をしているうちに操縦ミスをして帰らぬ人になりました。

シーズン中に飛行機の操縦訓練など、日本ではちょっと考えにくいですね。
ヤンキースは2006年にもピッチャーのライドルが小型機を操縦中にマンハッタンのビルに
激突して亡くなっています。フリーウエーでの交通事故も多いです。
すべてがそうだとは言いませんが、こうした事故の裏に、少しでもチャンスがあれば、無理を
してでも家族に会いたい…と思わせる“過酷な日々”があるのでしょう。

余談ですが、マンソンの死を伝えるアナウンサーが“Thurman Munson was killed”と
言ったときには「えっ、殺された?!」と思いました。事故などで亡くなったとき、英語では
こういう表現をするのだと初めて学びました。

ちなみに、過密スケジュールで世界を転戦するテニスやゴルフの選手の中にも自家用機を
移動手段にしているトップ・プロが多いようです。
1999年ライダー・カップではアメリカ・チームが劇的な逆転勝ちしましたが、数ヵ月後に
メンバーの一人だったペイン・スチュアートが急死したのも、友人と共同で保有していた
自家用機での事故によるものでした。シーズン最終戦の試合地に乗り込むところでした。
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所有している場合もありますが、単独、または数人でリースしていることが多いようです。
アガシはプライベート機を所有していた時期があって、サンプラスとエキシビションを
やるときには同乗して転戦していました。
今はどうしているか知りませんが、フェデラーもジェット機をリースし 身重の妻のために
看護師付きで移動していたことがあります。

コマーシャル収入を含めて億単位の稼ぎがないと無理ですが、限られたエリートだけは
試合を終えたあと、“ばたばた”することなく、ゆったりと、次の試合地に向かいます。
そして、そのゆとりがまた次の収入につながるのです。ハハハ。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-13 10:08 | メジャー&野球全般 | Comments(2)
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草創期のテレビは午前10時ごろに放送が始まり、午後2時ごろから夕方までは、放送を
休んでいました。主婦がテレビなど見る時間帯じゃないと判断したのでしょう。今 思えば、
浅はか極まりない話です。ハハハ。
フジテレビで午後3時から「テレビ名画座」の放送が始まったのは1960年10月でした。
東宝、松竹、大映が資本参加してできた会社ですから、古い映画がたくさんありました。
半分は“他に放送するものもないから”という理由でその古い映画を放送したのです。
68年4月に主婦向けのワイドショー「3時のあなた」が始まるまで続きました。

大株主ではあっても、当初、テレビで放送することに映画界には反対の空気がありました。
フィルムとテレビ画面のサイズが合わないため、映像に手が加えられることや、放送枠や
コマーシャルに合わせて作品が中断、あるいはカットされることに監督が抵抗したのです。
当時の映画関係者にはまだテレビを軽く見る傾向があった時代の話です。

やがて、映画はテレビの“ドル箱”になって行きます。少し前の作品であっても話題作を
ゴールデンで放送すると高い視聴率を稼ぎました。映画の放映権獲得競争が激しくなり、
当然、権料もうなぎのぼりでした。
テレビは、それならいっそ、自分たちで映画を作ってしまおうと発想します。ハハハ。
私の記憶では、先陣を切ったのはフジテレビです。これも記憶では、60年代の終わりの
「御用金」(監督:五社英雄)が第1作ですが、Wikipediaを見ると、1983年に公開された
「南極物語」(監督:蔵原惟繕)が本格的映画制作の1本目ということになっています。
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爆発的な大ヒットになりました。
いつも思うことですが、フジテレビは伝統的にイベントなどのプロモーションがうまく、
興行成績を上げることに成功しています。
“現役”のときはなかなか見る機会がなく、社員でありながら、初めて見たのは、たぶん
「海猿 ウミザル」だったと思います。
海猿シリーズはなかなかいい出来だと思うほか「容疑者 室井慎次」「交渉人 真下正義」
「HERO」が85点、同じ85点ですが、フジテレビ制作作品の中では「劒岳 点の記」が
最高でしょうか。ちなみに「大捜査線」関連はいずれも感心しませんでした。ハハハ。

「アンダルシア」85

スペインの北、アンドラで邦人が殺害された。
パリにいた黒田康作(織田裕二)が現地に駆けつけると、インターポールの捜査官、神足誠
(伊藤英明)が、第一発見者の新藤結花(黒木メイサ)から事情を聴取をしていた。
彼は警視庁で内部告発をしてインターポールに飛ばされた刑事だった。
得体の知れぬ襲撃を受ける結花を守るため、黒田は彼女をスペインに連れて行く。

結花が働く銀行のマネー・ロンダリング疑惑が事件の裏にあり、殺されたのが警視総監の
息子だったことも絡んで、話はもつれて行く…
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「アマルフィ」もそうでしたが、オール海外ロケの映像が見事です。登場する俳優たちが
みな“カッコいい”連中で背景に負けていないのがいいです。ハハハ。
特に、今回は織田よりも伊藤英明が光っていました。

こういう作品はまともに論じてみても始まりません。エンタテインメントとして成立して
いるのですから、85点をつけます。ただし、「見るべきです」とか「お勧めします」とか、
言うつもりはありません。見たかったら見る。時間があれば見る。それでいいでしょう。
1800円分は楽しめると思います。…たぶん。

突っ込みどころは幾つもありますが、中でも福山雅治は現地にいる必要があったのかと…
黒田が情報をもらうだけなら、電話かファックスで十分でしょうに。
バルセロナ見物のために福山を…? まさか。ハハハ。


「あぜ道のダンディ」80

田舎町の田んぼの中を自転車が走る。乗っているのは宮田淳一(光石研)だ。
自分を競走馬になぞらえて実況しながらひた走っていた。
妻をがんで失い、一人で育てた子供は、浪人中の19歳の息子と一つ年下で高校生の娘…
この春、同時に大学受験を迎えようとしていた。
年頃の子どもたちとの間に会話はない。配送トラックの運転手をしている宮田の楽しみは、
仕事帰りに中学からの親友・真田と酒を飲むことだけだった。プリクラが何か分からず、
子供たちが受ける大学が私立かどうかも知らない、ただの“おじさん”だった。

それでも、宮田は心に決めていた。子供の前ではカッコよくいようと…

小品ですが、なかなか面白いです。特に後半がよかったと思います。


「小川の辺」 85

江戸から一人の男が海坂藩(うなさかはん)に戻った。使命を果たさぬまま病を得て。
男の使命は、藩主の失政を批判して脱藩した佐久間森衛(さくまもりえ:片岡愛之助)を
討つことだった。新たな討手として戌井朔之助(いぬいさくのすけ:東山紀之)に白羽の
矢が立った。佐久間の剣の腕前を考えると彼以上の適任者はいないのだ。
引き受けざるを得ない朔之助だったが、本心を言えば断りたい役目だった。それは
ともに脱藩した佐久間の妻が妹の田鶴(たづ:菊池凛子)だったからだ。

朔之助は奉公人の新蔵(勝地涼)とともに海坂を旅立った。雪が残る月山をあとに…
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若いころから、時代小説はあまり読まなかったのですが、唯一の例外が藤沢周平でした。
彼の小説に出てくる男は決して位の高い武士ではありません。どちらかと言えば平凡な
下級武士を登場させることが多いですが、藤沢の目はいつも優しく彼らにそそがれます。
武士の本分を守り、“侍の魂”を大事にする彼らをていねいに描いて人物像を浮かび
上がらせます。ほかの作家が書く多くの物語に登場する名のある武将には感じませんが、
藤沢周平が書く侍たちにはリアリティがあり、そこが大好きです。

作品の感想として、第一に挙げたいのは、映像の美しさです。
計算されたカメラ・アングルで、どのカットも絵画のようです。おそらく、多くの人は
気づかなかったでしょうが、朝もやの中の旅立ちのシーンが心に残りました。
“上意討ち”というまことに重い役目を背負って長い旅に出る夫の後ろ姿に、妻は黙って
頭を下げるしかありません。

東山はこれまで見た作品の中では一番よかったです。
親友であり、妹の夫でもある男を討つ…悩み苦しんでもおかしくない使命にもかかわらず、
朔之助の心はいっさいぶれません。雑念を排し、毅然として使命を果たそうとする男に
東山は見事に“はまって”いました。

いかにも剣の達人らしい、鍛え上げた肉体、きびきびとした動き、凛とした顔…たぶん、
藤沢が理想とする侍像に非常に近いのではないかと思います。
しかし、制作陣はなぜ、田鶴役に菊池凛子を選んだのでしょうか?理解できません。
“女性ながら、かなりの剣の使い手”という役なので彼女になったのかもしれませんが、
完全に失敗です。なんというキャスティングでしょうか?
なんの恨みもありませんが、彼女が登場した瞬間に藤沢周平の世界が壊れました。
ハハハ。

作品を見た日の夕刊に広告が出ていました。「各界から絶賛の声!」が寄せられていると。

王貞治「古来から日本人が持っていた家族への思い、友情、
    日本人としての矜持といったものを思い出させる作品です(後略)」

壇ふみ「こういう映画が丁寧に作られていること…それは、
    今の日本にとっての“希望”のように思われました」

みのもんた「国難とも言えるこの時、心をひとつにして
    前を向いて歩こう。人は如何に生きるべきか、
    日本人全員に観てほしい」


…王のコメントはまともです。
しかし、あとの二人の“絶賛の声”を読んだときは、「違う作品の話かな」と思いました。
みののコメントなどは、なにトンチンカンなことを言っているのだろうとあきれました。
そんな映画じゃありません。どうせ本人が書いたものではないでしょうがねえ。ハハハ。

こんなコメントに関係なく、最近の時代劇としてはレベルが高いですから、お好きな方は
出かけられるといいと思います。


「わたしを離さないで」75

こぎれいな制服に身を包んだキャシー、ルース、トミーが学ぶ学校は、一見、イギリスに
よくある伝統的な寄宿学校のようだった。しかし、彼らの前途に待ち受ける“運命”は
想像を超える過酷なものだった。
彼らは、どこかにいる“オリジナル”から作られた“クローン”であって、その使命は
時期が来たら臓器を提供することである。

キャシーはトミーにほのかな恋心を抱くが、積極的なルースに奪われ、彼女の手元には
トミーにもらった1本のカセット・テープが残った。寂しいと思ったとき、キャシーは
そのテープをかける。曲名は“Never Let Me Go”、わたしを離さないで…

カズオ・イシグロの原作はつい先日、松本龍復興担当相が話していたものです。
映画は“リスト”に入れていたのに、いつの間にか上映が終わっていました。
近くの下高井戸シネマでやっていると知って駆け付けました。灯台もと暗し。ハハハ。

…やはり、コンセプトが私には“無理”でした。
3回か4回の臓器提供が終わると彼らの人生も終わります。それをcompleteと呼びますが、
不条理きわまりない宿命から逃げ出す努力もせずに、淡々と受け入れる青年男女たち…
そんな“荒唐無稽”な設定で人間の生や死を語られても困ります。ハハハ。

勧めてくださった方へ。
もともと見たいと思っていたのですから、責任を感じていただく必要はありません。

85 アンダルシア オール海外ロケの成功 “娯楽”として十分楽しめた点を評価する
75 わたしを離さないで 臓器提供のためのクローンという“設定”が無理すぎて…
80 あぜ道のダンディ カッコよくありたいと願う父親の思いは子供に通じるのか
85 小川の辺 映像美が見事 東山が周平の世界を体現している 菊池凛子がぶち壊し
80 海洋天堂 自閉症の息子の行く末を案じる父の心情が切ない …あまりにも切ない

今週は久々にDVDで映画を見ました。

「チェンバー」 90
死刑囚の祖父を救うために奔走する若い弁護士の物語です。
チェンバーはガスで死刑を執行するための部屋のことです。
ジョン・グリシャムの原作が面白いのですが、映画も非常に完成度が高いと思います。
テレビの小さな画面で見ても十分楽しめました。
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執行のときが迫る中でもプライドを失うことのない死刑囚を演じたジーン・ハックマンが
絶品でした。当時、アカデミー賞の候補にもならなかったようですが、おかしいです。
選考委員の目は節穴かと言いたいです。ハハハ。

「愛の選択」85
白血病の青年と彼の面倒をみるために雇われた若い女性…2人の間にやがて愛が
生まれるという平凡な物語で、普通なら80点どまりですが、ジュリア・ロバーツなので。
ハハハ。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-12 09:51 | Comments(4)
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3月11日2時46分…日課の昼寝をしていた。
ゆっくりとベッドが揺れ始めた。地震だ。すぐに収まるだろうと
タカをくくっていたが、それは長く、長く続いた。
1分ほど経過したあと起き上がり居間に行ってからも揺れていた。
体に感じるだけでも2分以上は続いたと思う。
72年の人生で最も長い地震だった。怖かった。地震のさなかに
怖いと思ったのは初めての経験だ。

震度5強の東京にいてもそうだったのだから、東北でこの地震に
遭遇した人たちの恐怖は比較にならないほど大きかったはずだ。
さらに、数十分後に襲った想像を絶する大津波が被害を増大した。
宮城県名取市の田畑の上を巨大な龍のようにうねりながら走った
どす黒い津波の映像は、いまもはっきりと目に焼き付いている。

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数日後、がれきに覆い尽くされた町に村に雪が降っていた。
春が訪れ、生き残った桜が咲き、そして梅雨明けの酷暑が待つ。
あの日から今日で4ヶ月になる。いま、被災地は、そこに暮らす
人々の生活はどうなっているのか?

新聞・テレビの報道を見るかぎり、政府や地方自治体の対応は
相変わらず、“後手後手”に回っているようだ。がれきの処理も
全体の35%しかできていないという。組織力が頼りになるはずの
自衛隊はかなり引き上げたようだ。本当にそれでいいのか?
繰り返しになるが、何よりも温かみに欠けるのが腹立たしい。
原発避難者のうち77人の高齢者が亡くなったと聞く。
地震・津波被災者を加えれば、避難先で亡くなった高齢者の数は
その数倍に上るのではないか。
すでに何度も書いたが、せっかく未曽有の災害を生き延びたのに、
打つべき手が打たれなかった“人災”で、こんなに大勢の生命が
失われることにむなしさを覚える。

地震発生から2ヵ月半後に現地を訪れた。なんの肩書もないが、
ブログで震災関係の記事を書いたりする以上、少しでも実態を
見なければ“真実味”に欠けると思ったからだ。

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駆け足の“取材”だったが、どれほど大きな自然災害だったかは
よくわかった。終戦から数ヵ月後に戻った東京の焼け野原に似て、
人が生きていた証し、暮らしの痕跡がすべて消え去っていた。
もちろん、目にしたものはあくまで“そのあと”でしかないから、
突然、牙をむいて襲いかかった自然の力の恐ろしさを“そのとき”、
現地の人たちがどう感じたかは分からない。想像も超えている。

就任からたった9日で辞任した“ドラゴン”復興相が「被災者の
気持ちに寄り添って仕事をしてきたつもりだ」という主旨の話を
していた。暴言・方言・失言はともかく、彼は民主党政権の中で
“普通の感覚”を持っていた人物のように見える。その彼でさえ
ほとんど何もしないうちに職を辞した。“菅を辞めさせるためだ”
という説もあるが、それなら、もっと“決定力”のあるやり方が
ほかにいくらでもあっただろう。

もともと我慢強く、自分の“思い”をなかなか口にはしない東北の
被災者たちの多くが「怒りを通り越してあきれてしまう」と言う。
それを言わせてしまったのはだれの責任になるのか?

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“一定のメド”とうそぶき政権の座にしがみつく菅直人に投げつける
言葉はもうない。自民党にお灸をすえ、政権交代を望んで民主党に
一票を投じた責任は当方にもあるのだが、こんな“低タラク”とは
想像もしなかった。同じ思いの国民はどれだけいるのだろうか。

4カ月が過ぎた。“無為に”とは言わない。
しかし、被災者の実感はそうだろう。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-11 07:14 | 岩佐徹的考察 | Comments(7)
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実況人生ではたくさんの解説者とコンビを組みました。
楽しく実況できた人、やりにくかった人…いろいろです。
テニスの柳恵誌郎さんは、もちろん、“楽しかった”人です。

「湯河原ラケットクラブ」2004.11.01

「…それから、『おばあさんが子供を生みました。お乳をあげました。
ボニューじゃなくてバニュー』だって。ワハハハハ」


身をよじり、笑い転げながら話すのは柳恵誌郎さん。WOWOWのテニス解説でおなじみの
あの人です。聞かされている私たちは、いわば被害者です。ハハハ。

柳さんと綾小路きみまろに接点があるなんて思っても見ませんでした。
なんとダッシュ・ボードにテープを常備して、暇さえあれば聞いているのだそうです。
ですから、きみまろのネタはほとんど頭に入っていて、まわりの人間をつかまえては、
お気に入りの小話を聞かせているわけです。  
失礼を承知の上で書くなら、お世辞にもユーモアのセンスがあるとは思えないのですが、
いったん話し始めると、どこかおかしくて、柳さんのまわりには笑いがたえません。
話なら私の方が面白いはずなのに。ハハハ。

WOWOWのテニスの放送は1992年の全豪から始まりました。
制作を請け負ってくれたTBSビジョンという会社の紹介で解説は内山勝、平井健一さんに
お願いしました。全豪のあと、全仏も放送できることになり、地上波であるテレビ東京の
協力を得ることになりました。
プロデューサー、技術者一人ずつと私が現地に行きましたが、“協力”の中には、解説者を
共有させてもらうことが含まれていたのです。平井さんと坂井利郎さんでした。
ただし、「終盤の4日間は放送席がありません」と言われていました。
私は8日目が終わったところでローラン・ギャロスをあとにし、最後の4日間は辰巳の
スタジオで実況したのです。
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その解説者として選ばれたのが神和住純さんと柳さんでした。
神和住さんは、一時 タレント的な活動をされていたこともあって、テニスファン以外にも
よく知られている一方で、柳さんはその頃、プロテニス協会の仕事をしていて、世間的に
ひろく知られた存在ではありませんでした。
最近まで、全仏に向けて独自の解説者を探していたWOWOWに「こういう人がいるはず
だけど」と柳さんの名前を挙げたのは私だと思い込んで、勝手に恩に着せていましたが、
違ったようです。ハハハ。実際は、テレビ東京のプロデューサーの紹介だったそうです。

ただ、WOWOWのスタッフから「知ってますか?」と聞かれて、かつて、日本選手権の
解説を聞いたときの“好印象”を話した覚えはあります…と、まだ言ってます。ハハハ。

それから13年が過ぎました。解説・実況のそれぞれ最年長ということもあったでしょうが、
最初からコンビを組むことが多く、お互いの呼吸はよく分かります。「この質問をすれば、
どれぐらいの量の話になるか」、「この話には乗ってこないだろうな」、「こう聞けば、少し
ムキになって反論してくるな」…大体のことは分かりますから、試合の流れや話の流れを
考えながら、今、どの質問をするかを決めていました。
おかげさまで多くの方から「いいコンビだ」と言っていただきますが、二人ともすっかり
年を取りました。WOWOWの放送の中で私たちがやれることも少なくなりつつありますが、
もう少しがんばりましょうか、柳さん?

その柳さんが支配人をしている「湯河原ラケットクラブ」に行って来ました。
全仏の頃から、手術のあと温泉に行きたいなあと考えていたのですが、紅葉の季節だし、
混むだろうから、それなら、柳さんがいるここにしようかということになったのです。

支配人になったのは去年の夏でした。
全仏のころ、「(就任が)実現したら、私がずっとやりたかったことができるようになるかも
しれません」と嬉しそうに話していらっしゃいました。              
創立は1987年。その間に、バブルの崩壊をはじめ大変な時期もあったようですが、多くの
人たちの努力で、ふたたびメンバーも増えつつあると聞いています。 
もちろん、柳さんの力、顔の広さも貢献しているに違いありません。週に4日、東京から
通っているそうですが、そのうちの何日かは車を運転しての“通勤”だそうです。
きみまろのCDを聞く時間はいやになるほどあるわけです。ハハハ。
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このところ、私たち夫婦が出かける時は雨が多く、出発の日も台風24号が近づいていて
いやな感じでしたが、朝までに雨がやんで助かりました。
在来線でノンビリ行きました。それでも、東京から1時間半足らずで湯の町、湯河原です。
入院中に、テレビ東京の「アド街ック天国」でこの街が取り上げられていたのを収録して
あったのですが、残念ながらラケットクラブは取材されていませんでした。
しかし、小さな街ですから、タクシーの運転手さんも「はい、分かりますよ」と、およそ
10分で連れて行ってくれました。

フロントでチェックインのときに、「柳は今、コートに出ています」と言われました。
いきなり行って驚かせようと、病気のことも含めて何もお話していなかったのですが、
インター・ネットで予約を受けたスタッフが、柳さんに「あの岩佐さんですかね?」と
確認したとかで、あっさりばれていました。ハハハ。
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荷物を置いてすぐ挨拶に行きました。この日の午前中までイベントがあったそうですが、
参加した人たちが残って柳さんと楽しそうにプレーをしていました。
屋外コートが12面、室内に3面あって、たくさんの人がプレーできる環境が整っています。
宿泊施設も、ロッジを含めると50人分ありますから、気の合ったプレー仲間で行くには
文句なしだと思いました。しかも、たっぷりした広さの温泉つきですから。

翌日は朝から、すばらしい青空が広がりました。温泉に入るのが目的の旅で、ほかには
なにも予定はなかったのですが、この空を見て急に富士山を見たくなり、車で30分ほどの
大観山まで行きました。
標高1000メートルのそこは、かつて熱海に住んでいた横山大観画伯がこの場所まで来て
富士山を描いていたのだそうです。
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曲がりくねった道をまがったとたん、目に飛び込んできた富士山はまさに雄大。
芦ノ湖の向こう、7合目ぐらいから上に雪をいただいた姿を見ていると、自分がちっぽけな
存在に感じられます。そして、いやなことを忘れられます。やはり、日本人にとっては
特別な山ですね。
納得行くまで眺めたあと、十国峠を抜けて熱海に下りて、湯河原に戻りました。

初日、二日目ともに、女性のグループが泊り込みで賑やかに楽しんでいました。
関東や東海あたりの方なら、お仲間と一泊でテニスと温泉を楽しむには絶好の環境だと
お勧めしておきます。別に宣伝を頼まれているわけではありませんが。ハハハ。

2004年に書いた記事であることをお忘れなく。
柳さんはすでにおやめになっていること以外、ラケットクラブが
今どうなっているか、まったく情報を持っていません。

14年で引退してしまった私にくらべ、柳さんは勤続20年目です。
ウインブルドンを見ましたが、相変わらず元気そうでなによりです。


おまけ:ジーター、3003安打!!

ヤンキースのキャプテン、デレク・ジーターがとうとう3000安打を達成しました。
ゲーリッグがいた、マントルやディマジオがいたチームで初めての快挙です。
昨日の試合が雨で流れたことで今日のチケットを持っていたヤンキース・ファンは
長く記憶に残るシーンを目撃することになりました。

第一打席で三遊間を抜くヒットを放ち2999安打としたジーターは、次の打席で
左中間スタンドに打ち込んで記念すべき3000本安打を記録しました。
史上28人目、1球団だけで記録したのは6人目です。

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“Derek Jeter's Night”はこれだけで終わりませんでした。
さらに3本のヒットを重ねて、この日は5打数5安打!トータル3003安打としました。
いえ、内野安打は1本もありません。ハハハ。
全部、バットを振り切ったヒットです。ダブル・スチールのおまけまでついています。
ただでさえ、ヤンキース一の人気者、“貴公子”の面目躍如でした。

ベースを一周するジーターに尊敬の目を向けていたかつての同僚、デーモン、
ホームに戻ってきたジーターに真っ先に飛びついた同期のポサダ…
ビデオを見るだけで思わず涙ぐんでしまいます。→ http://atmlb.com/nzPGKZ

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# by toruiwa2010 | 2011-07-10 08:46 | テニス | Comments(6)
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当ブログの記事の大きな柱は放送とスポーツです。
どちらも、6年前まで“専門分野”でした。なによりも
この二つは話し出すと止まらないほど好きな分野です。
放送については、常にまとまった量の記事になりますが、
スポーツの方は、ワード 1ページ分にもならないことが
たまにあって、それでは物足りない感じになります。
そこで、適当な量になるまでいくつかの話を貯め込んで
更新することがありました。

今日のアーカイブは2004年10月、前立腺がん手術から
“生還後”に書いたものです。
長くてすみませんねえ。ハハハ。



「スポーツ・近事片々」2004.10.25

さて、病気のことは忘れて、少しスポーツの話をしましょうか?ハハハ。
古い話も多いのですが、その都度、書きたかったことがだいぶたまっています。

確信犯?
全米・オープンのため、大会の途中からニューヨークに移動した関係で、オリンピックは
NBCで見ることになりました。高い権料と引き換えに、自前のカメラをたくさん持ち込み、
当然、アメリカ勢を中心にした放送です。
しかも、彼らはほとんどの種目で金メダル争いをするのですから、画面から伝わる迫力も
十分で、とても楽しめました。

基本的には競技中心で、絶叫アナはいませんし(ハハハ)、芸能人を起用したり、しつこく
家族を絡めたりしない“オトナの放送”は好感が持てました。
スポーツを見て感動してもらうのに余分な演出は無用だと、テレビ“先進国”アメリカの
制作者たちは、よく分かっているのではないでしょうか。

日本のオリンピック放送は、逆に途中までしか見ることができませんでした。
見た範囲では、少なくとも民放側では、テレビ朝日の森下、フジテレビの三宅両アナが
安定していてよかったと思います。
三宅アナについては、柔道の決めワザを間違えていたとの批判もあるようですが、私が
アナウンサーの良し悪しを判断するときに、そういうことはほとんど材料になりません。

そして、これはいつものことですが、NHKのアナたちに、落第点の人はいませんね。
粒がそろっているのは確かで、凄いことだと思います。
ただ、申し訳ないのですが、好みから言えば、ミスをしないことばかりに気をとられて
いるような放送は面白味に欠けます。オリンピックそのものが持っているマグニチュードの
大きさに救われていますが、放送に入る第一声で視聴者をぐっとひきつける雰囲気作りを
したり、試合を伝え、選手を紹介する場合のスパイスのきかせ方などに不満が残ります。
何よりも「さあ楽しもうか」とテレビの前に座った私たちにワクワク感が生まれにくいと
思うのです。もちろん、これには個人差があるのはいうまでもありませんが。
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このオリンピックで最も注目を浴びたのは、なんといっても、「…栄光への架け橋だ」の
刈屋富士雄アナでしょう。私は「用意したコメントは趣味ではないし、あそこはむしろ
黙って見せるところ」と書きました。彼の実況にも、私のコラムにも賛否両論でしたね。
ハハハ。
NHK内での評価を知りたいものと思っていましたが、大相撲9月場所の千秋楽で正面の
実況を任されていたところを見ると、きっと、評価はよかったのでしょう。 しかし、
結びの一番、朝青龍と魁皇戦で立会いの一言を聞いた時には思わず笑ってしまいました。 

12勝をあげ、すでに優勝を決めていた魁皇でしたが、次の場所で横綱をねらうためには、
もう一番勝っておきたいところでした。それを踏まえて、これも事前に用意されていたに
違いない一言が立会いの一瞬にあわせて放たれました。
「13勝での優勝は、ツナ取りへの架け橋だ」!!

…見事な確信犯。ハハハ。
同時に、これで彼は、登場するたびに何か気のきいたことを言わなければいけないという
ラビリンス(迷宮)に踏みこんでしまいました。あーあ大変だ。
サッカーの山本アナは立派な後継者を持ったことになりますけどね。

USオープン・テニス
「えっ、こんなにいい顔あわせがこんなラウンドで?」と驚くようなカードも多く、結構
面白い大会でした。
一番驚いたのは、女子の決勝でした。
SFの第1試合クズネツォワ対ダベンポートの第1セットが一方的なスコアになったとき、
私は「ファイナルはダベンポートとカプリアティーになるなあ」と、担当する田中アナを
羨ましく思ったものです。 
しかし、朝の練習で脚の故障が発生していたダベンポートが逆転負けしたところから、
ドラマの筋書きが変わっていきました。
続くカプリアティーも勝機がありながらデメンティエワに敗れて、ロシア勢同士の決勝に
なりました。

「田中も、もうひとつツキがないなあ」と思ったのですが、私の目は節穴だったようです。
クズネツォワが日本ではまだあまり知られていないことや、デメンティエワのサーブの
イメージなどからそう思ったのですが、二人の試合は周囲の思惑とは関係なしに、最初の
ポイントから息をのむようなすばらしいものでした。
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ずっと、女子の“パワー時代”はせめて「グラフやセレスが最強」でとどまって欲しいと
思っていました。ウイリアムズ姉妹のレベルまで行ってしまうと、女子テニスらしさが
なくなってしまうと思ったからです。
しかし、この日の二人は、体もそれほど大きいわけでもないのに、テクニック、スピード、
タイミングのよさで見る者を圧倒する強打戦を演じてくれました。
私にとってこの試合は、フェデラーvsアガシと並んで、今大会のベスト・マッチでした。

浅越の健闘も、大会を盛り上げました。
ホスト・ステーションはセンター・コートへの入り口のところで、マイケル・バーカンという
多才な男が、コートに出る直前の選手をつかまえてインタビューをしています。
浅越のQFの相手がダベンポートに決まり、センター・コートで行われると分かったとき、
あるアイデアが浮かびました。
バーカンに「日本語で『こんにちは』は『儲かりまっか?』だ」と伝えることです。
緊張しているに違いないウォーク・オン直前の浅越がこれでリラックスすればもうけもの、
ひょうきんさを取り戻して「ぼちぼちでんなあ」とでも答えたら最高だと思ったのですが。
ハハハ。
天候の影響で、試合そのものがほとんどお客の入っていないコートにかわってしまい、
実現することはありませんでした。

ストライキ
日本プロ野球の選手会がストを決行したことには少々驚きました。
あれほど整然とストが打てるとは予想していなかったからです。ことの性質からいって
脱落者が出るとは思いませんでしたが、きっと どこからか、あるいは誰からか不協和音が
聞こえてくるだろうと思っていたのです。予想通りだったのは古田のリーダー・シップ、
実に見事でしたね。
芯の強さを持ちつつ、関西人独特の“柔らかさ”で、世論を味方につけてしまいました。

ただ、球界の古い体質は何も変わっていませんから、選手たちと機構側の考え方の違いは
今後も、あちこちで顔を出し、ごたごたは続くでしょうね。その場合に、常に選手自らが
交渉の矢面に立たなくてはいけない今の仕組みでは負担が大きすぎます。 メジャーの
ように、実際の交渉は腕利きの専務理事がやるようにならないと厳しいでしょう。

今回のストライキは近鉄・オリックスの合併問題から始まりましたが、その後の流れは、
ライブドア、楽天の参入希望、ソフト・バンクのダイエー球団買収の動きと続きました。
球界再編の動きが最終的にどう決着するのか今の段階では予想もつきませんが、IT企業の
参入は歓迎すべきだと思います。
プロ野球最盛期には 新聞、映画、鉄道が購読者、観客、乗客の増加を狙って球団を持って
いましたが、時代の変化とともにまったく違った分野からの参入があってもいいはずです。
三木谷、堀、孫…若いオーナーたちが、球団経営についての新しいアイディア・発想を
もちこんでくれることを大いに期待したいですね。

ちなみに、楽天のGM、マーティー・キーナートは、かつて一緒に仕事をした仲間です。
1978年から始まったフジテレビのメジャー・リーグ中継で、番組のナビゲーターとして
起用されたのが彼でした。チームや、試合が行われる街の紹介が主な仕事でした。
慶応大学への留学から、すでに10年以上の滞在で、日本語はほぼ完璧でした。

お付き合いはその1シーズン限りで、その後、私の方は、時々テレビに出てくる彼を
見ていましたが、会ったことは一度もありませんでした。ところが、2年前の夏、パンチョ
伊東さんの葬儀のときに、向こうから声をかけられました。
私が「よく、覚えていましたね」と驚くと、「テニスを、全部見てますから」とのことで
納得しました。

彼なら、日本式のビジネスのやり方も心得ているでしょうし、オーナーはかなりの部分を
任せそうですから、きっと、手腕を発揮することでしょう。
アメリカのスポーツに詳しい人にどうしても聞きたいことがあって、全米オープンの頃、
かなり聞き回ったのですが思わしい答えが見つからず「そうだ、入院・手術が終わったら
マーティーのところに行ってみよう」と考えていたのです。行ったことはないのですが、
彼が六本木にアメリカン・スタイルのスポーツ・バーを開いているからです。 
しかし、もし楽天の参入が認められることになったりしたら、忙しくてそれどころでは
なくなるでしょうね。ハハハ。

イチローと松井
最悪なことに、シーズン最多安打の大記録に向かってイチローが“カウント・ダウン”に
入った時期と入院がたまたま重なって気が気ではありませんでした。結局、テレビを見る
時間がなかったのは手術の当日と翌日だけでしたから、十分プロセスを楽しめました。 
先生が回診を始めるタイミングが、明らかにイチローの打席終了“直後”だったときには
思わず笑ってしまいましたが。ハハハ。

それにしても、やってくれました。お見事!としか言いようがありませんね。
トータルは結局262安打。
162試合すべてにヒットを打った上で、そのうちの100試合では、2本ずつ打たなければ
届かないのですから、考えるまでもなく、とんでもない数字といっていいでしょう。
新記録となる258本目を打ったあとの光景には胸が熱くなりました。
普通、試合中に攻撃側の選手でグラウンドに出ることが許されるのは、打者、走者と次の
打者だけです。劇的な逆転ホームランが出ても、それが「サヨナラ」でない限り、控えの
選手が飛び出すことはありません。試合の進行が遅れるのと、相手を刺激するのは互いに
避けようという考え方からです。選手たちが喜びを分かち合うのは、グラウンドを離れ、
ダグアウトに入ってからのことなのです。
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一塁に達し ベース・コーチや相手の一塁手から祝福を受けてふりかえったイチローの顔に
「えっ、そこまでしてくれるの?」という嬉しさと驚きが入り混じった表情が浮かんで
いたのはそのためです。1998年にマーク・マグワイアがロジャー・マリスを抜く史上最多、
62本目のホームランを打ったあと、マリスの息子を抱きしめたり、ライトの守備位置から
祝福に来たライバルのソーサとハグしたりしていたシーンを思い出しました。
それほど、めったに見られない光景です。後に、イチロー自身も「特別のものだった」と
語っています。

試合直後のインタビューでは、たくさんの、彼らしい語録を残しました。
NHKの関係者だろうという以外の情報はないのですが、日本語のインタビュアーに大きな
拍手を送りたいです。間違いなく、イチローとの間に信頼関係があるはずです。
彼のおかげで普段は表に出てこない、イチローの深いところにある考え方が聞けたことを
感謝したいと思います。

松井の活躍も見事でした。
まず、レギュラー・シーズンの終盤でどっかりと4番に座って、その責任をしっかりと
果たしました。私がよく見るサイトには、打順ごとの成績も出ていますが、今シーズンの
松井が4番を打ったのが23試合。打率は、打順別では最高の.345、6ホーマー、17打点と
堂々たるものでした。
ヤンキース以上に「常勝」を義務付けられている巨人の4番を打った男には、世界最大の
街のファンが寄せる期待もたいしたプレッシャーではないようですね。

プレー以外でも、この男には驚かされます。それは、マスコミへの対応です。
よほどのことがない限り、試合後必ず日本報道陣の前に姿を見せて、コメントしています。
リーグ・チャンピオンシップ・シリーズ第4戦は、延長の末さよなら負けでした。
試合終了時間が午前1時22分ですから、シャワーを浴び、着替えをして会見に応じたのは
2時過ぎでしょう。スケジュールの関係で15時間後には第5戦が始まろうという時間です。
そこまでやらなくても、と思いますが、彼には記者やカメラの向こうにいるファンが見え、
コメントがないと記者たちが困ることをよく知っているために断れなかったのでしょう。

ひとつには、10分ほど時間をさけば、あとは追いかけられなくてすむのだから、という
割り切りもあると思います。いずれにしても、イチローとくらべると、マスコミに対する
“スタンス”がずいぶん違いますね。

思い出すのは、90-91年、夏の甲子園です。  
WOWOWは大阪の朝日放送と協力してハイビジョンの実験放送に取り組んでいて、私も
アナウンサーとして参加しました。
毎日一試合ずつ担当しました。甲子園での野球実況は夢でしたから大いに楽しみましたが、
あいている時間にも楽しみがありました。

すでに50歳を過ぎていましたから、まったく風の通らないスタンド下の猛烈な蒸し暑さは
体にこたえましたが、ここで球児たちの話を聞くのは少しも苦になりませんでした。 
そして、そんな中に星陵高校の4番、松井秀喜がいたのです。 顔中二キビだらけの彼は、
連日、独特のユーモアをまじえて、取り囲んだオジサン記者たちに物怖じすることなく、
翌日の紙面に絶好のネタを提供していました。彼の“骨惜しみしない”サービス精神は
何も今に始まったものではないのです。
3連勝のあと4連敗でワールド・シリーズ進出が果たせず、念願のチャンピオン・リングは
今年も夢に終わりましたが、アメリカの野球ファンにも“Hideki Matsui”の名前は深く
刻み込まれたことでしょう。

余談ですが、リーグ優勝のトロフィーの贈呈はロッカー・ルームでおこなわれます。
シャンパン・ファイトも一段落したころ、ヤンキースのトーリ監督と何人かの主力選手が
スタンド下の通路をレッド・ソックスのロッカー・ルームに向かっていたはずです。
敗者が勝者にお祝いを言いに行くのです。 しばらくすると、今度はレッド・ソックスが
「お返し」に行くでしょう。

私は25,6年前に何度かこの光景を目にしました。
戦いが終わったら敗者は潔く相手を祝福し、勝者は相手の健闘を讃えるという、関係者
以外の目には触れることのない、この“アメリカ式セレモニー”に感動したものです。

堤 義明氏
西武王国の総大将、堤さんの周辺が騒然としています。
記者会見などで見る姿から、私の思いは遠く26年前に飛んでいきました。
1978年秋、ワールド・シリーズの現地中継を終えて帰国した私が出社すると、デスクから
「岩佐、社長が会いたいといっているから、秘書室に連絡するように」と言われました。
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早速、段取りをつけて最上階の社長室に行くと、「西武の堤さんが『一度、大リーグの話を
聞きたい』とおっしゃってるから、君、行ってくれ」という話でした。
当時のフジテレビは、大スポンサーである西武との関係を密接なものにしたいと考え、
社を挙げて“全面協力”だったのです。
「当面、何もありませんから、いつでも」と話すとすぐに、相手の秘書室と連絡をつけ
日時が決められました。

いささか、緊張しながら原宿の国土本社に出かけました。 
広い社長室に通されて2,3分、後ろに人の気配がして振り返ると、そこに堤義明その人が
立っていました。私がソファから立ち上がると、堤さんは体をふたつに折るように深々と
頭を下げたのです。
その姿にも驚きましたが、名刺を交換して腰を下ろすなり「で、今日はなんですか?」と
言われて、さらにビックリでした。ハハハ。
この辺は、お辞儀とあわせてある種のテクニックなのでしょうね。

大リーグの話と分かってからは、次から次に質問が繰り出されて来ました。
まずは、当時、シンシナティー・レッズの人気選手だった安打製造機、ピート・ローズを
獲得できないかという“とんでもない”話でした。
「ローズとレッズの契約は今シーズン限りで切れること、レッズがまもなく来日するので、
そのときに接触は可能だということ、報道によれば、ローズはどこでプレーするにしても
年俸50万ドル程度を条件にしていること」などを説明した上で、「ただし、いまの彼は
通算安打記録で史上1位になるチャンスがあり、そういった名誉を大事にするメジャー・
リーガーが大きなチャンスを放り出して日本に来ることは考えにくい」と話しました。 

しかし、堤さんは全く動ずることなく「50万ドルねえ、1年1億(当時1ドル=約200円)、
2年で2億か、高くないなあ」と言ったあと、控えていた秘書に「レッズが来たら、彼に、
ウチがどういう企業であるかを必ず見てもらうようにしなさい」と指示を出しました!

続いて「キューバの選手は取れませんか」という質問です。 
予想もしない話の連続に、かなり面食らいましたが、知っている範囲で答えました。
「キューバ選手はドラフトの対象外だから可能性はあるかもしれません。しかし、国交が
ないはずですから、難しい問題があるでしょう」…。
これも全く意に介せず、別の秘書たちを呼びつけては、「外務省に電話して、キューバとの
関係はどうなっているか確認しなさい」、「アマチュア野球連盟の山本会長に電話して、
キューバにどんな選手がいるかを調べるように」と矢継ぎ早に指示を出すのでした。

指示を受ける間、直立不動だった秘書たち、カーペットに片ひざをついてお茶を出した
女性秘書…取り巻く人たちのかもし出す雰囲気もふくめて、カリスマ性、貫禄、オーラに
圧倒されっぱなしの40分間の訪問でした。

伝えられる話から考えると「インサイダー取引」の疑いが濃厚ですからこのあとの展開は
厳しいものになるのでしょうね。
堤さん個人がどうなるかも気になるところですが、求心力を失ってしまった王国の今後は、
破綻したダイエーの再生とともに、影響が大きいだけに注目しなければいけないでしょう。

たった7年前なのに、懐かしい思い出読み返しました。
アテネ・オリンピックにまつわる話、イチローの最多安打、
日本プロ野球初のストライキ、堤義明…
すっかり忘れていたこともありますが、当時のスポーツ・
シーンに関心があった人にも懐かしい話かもしれません。



ジーター、球宴を辞退
ふくらはぎのけがから復帰し、3000本安打まであと2本に迫っている
ヤンキースのデレク・ジーターがファン投票で選ばれたオールスター・
ゲームの出場を辞退したそうです。復帰後18打数4安打…本調子には
程遠いと判断したのでしょう。
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今日(アメリカ時間8日)の試合は雨で流れてしまいました。
レイズの先発はヘリクソンの予定でしたが、スライドしないようです。
今回はジーターとの対戦はなくなりました。
飼っている犬の名前を“ジーター”とするほど、子供のころからの
ファンだったそうです。ヤンキース初の3000本安打を打たれた
投手として名前が残ることも歓迎したかもしれませんが、残念。
ハハハ。

球場で起きた悲劇
木曜日の夜、シャノン・ストーンさんは3時間かけてレンジャーズ・
ボールパークに来ていました。消防士の彼は白いレンジャーズTシャツ、
6歳の息子は赤いレンジャーズTシャツを着てとレフト・スタンドで
応援していました。

2回表、アスレチックスのジャクソンが放ったファウルボールを拾った
レフトのハミルトンがスタンドに投げ入れたのはいつものことでした。
しかし、薬物中毒から復帰して去年のMVPに輝いた地元のヒーロー、
ハミルトンが投げたボールは少しだけ短かったようです。
息子を喜ばせようとしたシャノンさんはこのボールをしっかりキャッチ
したのですが、バランスを失ってしまいました。隣りの席の男性が脚を
掴もうとしましたが及ばず、シャノンさんは6メートル下のグラウンドに
落ちました。
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ブルペンにいたアスレチックスのピッチャーはシャノンさんが救急隊員に
「子供をよろしく」と言っているのを聞いたそうです。

誰にとってもやり切れない悲劇になりました。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-09 10:28 | スポーツ全般 | Comments(5)
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飼った事はないのですが、もともとは「犬派」でした。
結婚後アパート暮らしだったころは、もちろん動物を飼うのは無理ですが、雑誌を見ては
飼うならダックスフント、ビーグル、シェットランド・シープドッグ、ウエルシュコーギーのうち
どれかだと決めていたほどです。

私たち夫婦が初めて猫を飼ったのは、両親の家に2階を建て増して同居し始めたばかりの
ちょうど40年前のことです。
その猫は、1971年1月のある雨の日、夜遅くに私が仕事から帰ると、アラジンのオイル・
ヒーターの横にちょこんと座って私を迎えてくれました。
「借りてきた猫」と言いますが、首をかしげて見上げる彼の様子は「どなたですか?」と
言わんばかりで、すっかり部屋の空気になじんでいました。ハハハ。

妻によると、土砂降りの雨の中、長い間鳴いていたようです。気になって、2階のトイレの
窓からのぞくと、何かの工事をしている作業員にまとわりつくずぶぬれの彼がいたのです。
迷った挙句に拾い上げて部屋に入れ、タオルでぬぐうと、もう何ヶ月もいるかのように
落ち着いてしまったそうです。名前は、私が子どものころに飼っていた猫を思い出して
「チャメ」としました。
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残念なことに短命でしたが、いかにも猫らしい可愛い奴でした。
その日から2003年3月まで、全部で4匹の猫を飼いました。どの猫にも語り尽くせない
たくさんの思い出があります。

不気味だと言って嫌う気の毒な人も多いようですが、この生き物の可愛さが分からない!
…さっぱり、わけが分かりません。好きでも嫌いでも自由ですが。ハハハ。
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媚びるようで媚びない。媚びないようで媚びている 
好き・嫌いがはっきりしている 頑固
目いっぱいの愛情を受けるのは当たり前、甘えて見せるは“慈悲”と心得ている
窓辺で遠くを見つめる顔の気高さを意識している
腹を見せ、体をよじり、首をかしげて上目づかいで人を見る…最高の人たらし
呼んでも知らんふりをするくせに、新聞を読んでいる、放送用の資料を整理している…
こちらが集中していると割り込んで邪魔をする
ポージングの数と巧みさはトップモデル並み

魅力を書き始めたらキリがありません。猫好きなら、どれも覚えがあるはずです。
その魅力に取りつかれた人の中には古今東西の芸術家もいました。
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「おまえなしでは生きていけない~猫を愛した芸術家の物語~」を見ました。
先週の月曜日から木曜日まで放送されたものを録画し、まとめて見たのです。

第1回:藤田嗣治
第2回:内田百閒
第3回:向田邦子
第4回:夏目漱石


藤田嗣治編、と夏目漱石編はいささか“看板に偽りあり”(ハハハ)でしたが、ほかの2編は
なかなかよくできていて、“ドラマ”として見ることができました。

内田百閒編では、猫という生き物が大の大人をどこまで“へなへな”にするかがうまく
描かれています。石橋蓮司が百閒の“みっともなさ”を見事に再現していました。
随筆家として名高い百閒には「ノラや」という作品があります。
庭に来ていたノラ猫を飼うことにしたのですが、あるとき、いつものように外出したきり
戻ってきません。新聞に懸賞金付きのチラシを入れるなどして、大々的に探しましたが、
見つかりませんでした。百閒はずっと泣いて暮らしたと記しています。
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食事ものどを通らず、眠れぬ夜が続き…編集者や周りのものには頑固で“怖い”男として
知られていた百閒は、70歳近い明治の男としては実に情けない内容を恥ずかしげもなく
書き連ねています。ハハハ。
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猫との関係が一番よく描けていたのは向田邦子編でした。ミムラを向田役に起用したのが
大成功だったのではないでしょうか。内面からにじみ出る美しさを持つ作家だった向田を
自然体で演じていました。

4夜連続の放送は楽しめましたが、どうせやるのなら、アーネスト・ヘミングウエー編を
ぜひ作ってほしかったですね。役者を見つけるのも、キーウエストの彼が暮らした家に
たくさんいた猫たちを再現するのも大変でしょうがね。ハハハ。
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村松友視「アブサン物語」、大佛次郎「猫のいる日々」、さらに http://bit.ly/jDrLkL に
「読みくらべ」があります。興味があったらどうぞ。

私も猫好きでは人後に落ちないつもりです。そんなに力まなくてもいいのですが。ハハハ。
猫についてはいろいろ書きました。お好きな方は、この2本をどうぞ。

http://bit.ly/p3lvnw
http://bit.ly/qVi4se

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# by toruiwa2010 | 2011-07-08 09:18 | 放送全般 | Comments(9)
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今回は「メジャーの何が面白いのか」についてから書き始めることにします。
海を渡った日本人選手の大多数が「楽しく野球をすることができた」と言いますね。
いったい何が違うのでしょうか。いえ、“BASEBALL”と“野球”の違いなどという、
文化論ではありませんので気楽に読んでください。ハハハ。

最初に感じたのは、言うまでもなくプレーそのものの“凄さ”でした。
“スピードとパワー”とよく言われますが、一言では片づけられないほど多様です。
ピッチャーの投げる球、野手の送球、打球の勢い、走者の足、試合のテンポ…すべてに
スピード感があふれています。投球や打球の持つパワーも想像していた以上でした。

このあたりは、旅行のついでに2,3試合見るだけでも分かることでしょう。
しかし、70年代の終わりから80年代にかけてメジャーのとりこになった私は、次第に、
目に見えない部分にも楽しさ、すごさを見出すようになりました。プレーを見るときに、
そのバックグラウンドを少しでも知っておくと楽しみも増すのではないでしょうか。
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日程の厳しさについては以前にも書きましたが、もう少し細かく見てみましょう。
今年のメジャーは、12球団が3月31日、18球団が4月1日に開幕しました。
公式戦が終わる日は全チーム9月28日と決まっています。
先に開幕した12球団で話を進めると、シーズンは182日間ということになります。
試合数は162です。つまり、182日間に休みはわずか20日しかありません。

日本プロ野球は4月12日にセ・パ同時に開幕しましたが、閉幕はバラバラです。
“中間”を取って(ハハハ)10月14日として話を進めます。
…ということは、186日間で144試合を消化するわけですよ。試合のない日が42日も!!
しかも、これは予定通りに閉幕したとしての話です。ドーム球場が多くなったとはいえ、
雨で流れる試合が多く、メジャーのように、あいているところにどんどん組み込んでいく
システムではありませんから、どうしても日程は延びるのです。逆に、延びないとCSまで
2週間も練習に明け暮れることになるのですから、厄介です。去年のセ・リーグはCSが
始まる前日、ようやく全日程を終えることができましたから“ゆったりスケジュール”は
正解なのかもしれません。ハハハ。

ちなみに、MLBのほうは、よほどのことがない限り、日程が延びることはありません。

ご承知のとおり、広いアメリカ大陸。
メジャー・リーガーたちは、シーズン中1回または2回、その大陸を横断する長旅をする
ことになります。飛行時間だけで5時間かかります。
試合が終わると間もなくバスがグラウンドの中に入り、選手たちがシャワーを浴びる間に
職員が用具をどんどん積み込んでいきます。
汗を流した選手たちが私物だけを持って乗り込むと、バスは空港に向かいます。
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かつて、ウォルター・オマリー氏がオーナーだったころのドジャースは自前の専用機を
保有していたことがありますが、そんな時代はとっくに終わり、ひところは、一般乗客と
一緒に民間機で移動するのが普通でした。今は、1機丸々チャーターするチームが増えて
いるようです。選手たちを乗せたバスは、空港に着くと、出発の準備を整えて待ち構える
チャーター機に横付けしますから、ストレスもたまりません。

“ラクラク移動”のように聞こえるかもしれませんが、ナイトゲームが終わってからのことも
多いですから、決して楽とは言えないでしょう。
試合のあとシャワーを浴びてバスに乗るのは11時ごろ、チャーター機の離陸は0時前後、
次の試合地に着いてホテルにチェックインするのは午前2時、3時、あるいは4時ですから、
この日は休養するのが精いっぱいでしょう。はじめに書いたわずか20日の“休み”には
こんな1日も入っているのです。しかも、その日の夜には試合が予定されていることも
あるのですからメジャー・リーガーに求められる体力は中途半端なものではありません。
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日本ではありえない“時差”の問題もあります。東と西で時差は3時間です。
ニューヨークからロサンゼルスに移動してドジャースの試合を見ているとき、7回ごろから
猛烈な眠気に襲われた経験があります。ロスの9時はニューヨークでは深夜0時ですから
健全な生活をしている私が眠かったのは当然です。ハハハ。
選手はもっと頑丈ですが、移動時間が長いことを考慮して、原則的に、大陸間移動の日は
試合を組まないことになっています。
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日程を見ると、連戦が多いのもメジャーの特徴です。どのチームも、シーズン中に一度は
連続20試合の予定が組まれています。
イチローがいるマリナーズは5月27日から20連戦をすでに消化しましたが、メジャー
1年目の西岡はシーズンも深まった8月12日から31日までの20連戦が待っています。
選手会との取り決めで連戦(正確には連続試合日)は“20”までとなっているのです。
あくまで“基本合意”ですから、話し合い次第で連戦は長くなります。
2007年の開幕直後に、大雪のためにたくさんの試合を流したマリナーズは5月中旬から
23連戦をこなしています。詳しいことは分かりませんが、選手会の了解があったはずです。

国土が狭い上に、新幹線や飛行機での移動も便利な日本プロ野球はどうか?
中日とヤクルトは10連戦が一度ありますが、他は9連戦が3度予定されているだけです。
年間15前後ある6連戦の半分を9連戦にすれば、全日程を1週間早く終わらせることが
できるんじゃないでしょうか。日程を厳しくすれば、週に1回しか投げないピッチャーが
減ると思いますが。ハハハ。

「メジャーの何が面白いのか」について書くはずでしたが、あまり関係ない日程の話で
かなりの量になりました。今日はこれぐらいにしといたろか…ハハハ。

おとといふとしたつぶやきがドラゴンズ・ファンの感覚を刺激したのか
去年の1月に書いた記事を100人近い人が読んでくれました。
落合の殿堂入りが2年連続で認められなかったことに憤慨して書いたものです。
ドラゴンズ・ファンが多いようですが、古い記事が改めて読まれるのは
とてもうれしいことです。ありがとうございました。 http://t.co/rX1mF2W
 

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# by toruiwa2010 | 2011-07-07 09:45 | メジャー&野球全般 | Comments(5)
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6月末までに54本の映画を見ました。例年より少なめです。大震災の直後、
劇場に足が向かわなかったせいです。
ただし、見たかった映画で見そこなった作品はないはずです。そんな中で
やはり「英国王のスピーチ」が頭一つ抜け出していました。
同じ点数の作品には、基本的に差はありません。


90 ソーシャル・ネットワーク 学生仲間が立ち上げたサイトが大成功を収めた!
90 愛する人 14歳のときに生み養子に出した娘を想う母 娘もまた… 心にしみる一作 
90 洋菓子店コアンドル 減点の少ない作品だ 出演者全員がいい 蒼井優にやられた
90 ザ・ファイター 実話に基づく映画 ボクシング・シーンは納得しないが役者はすごい
90 神々と男たち 今年一番の拾いもの 信仰に支えられた人たちの強さに胸を打たれる
90 英国王のスピーチ 吃音症の国王と治療にあたる男 最後のスピーチは感動的だった

85 髪結いの亭主 唐突なプロポーズから始まった結婚生活は幸せに満ちていた…
85 アンストッパブル 暴走する列車を止める手立ては次第に少なくなっていく
85 デザート・フラワー 砂漠から生まれたスーパーモデルが抱えるトラウマとは?
85 デュー・デート 爆笑はしないものの、くすくす笑えるシーンは多い 秀逸コメディ
85 毎日かあさん 依存症を乗り越えて家族のもとに帰ったダメ男 元夫婦の呼吸がいい
85 再会の食卓 40数年ぶりに再会した元夫婦… これまで見たアジア映画ではベスト
85 白夜行 接点はないはずの容疑者の娘と被害者の息子… 意外な事実が隠れていた
85 ヒア アフター カルトっぽいかと思ったが違った イーストウッドらしさは少しだけ
85 SP 革命篇 前作よりはるかによくできている なにより岡田准一&堤真一が熱い
85 サラエボ、希望の街角 人も羨む仲のカップルに亀裂が 主演女優の瑞々しさが最高
85 阪急電車 街の片隅で起きていそうなエピソードをつないで人生の哀歓を描いた佳作
85 多田便利軒 全体のペースや間合いが心地いい 瑛太と松田龍平の呼吸もぴったりだ
85 アンノウン 昏睡から覚めた男を待っていたのは理不尽な出来事 1000円なら御の字
85 軽蔑 役者たちの本気度が伝わって拾いものだった 長回しの演技でも見せていた
85 木漏れ日の家で 91歳の女優をきれいに撮ったモノクローム映像 心にしみる一作だ

以下の作品は“残念”でした。みなさんとは相当に意見が違うと思います。ハハハ。

70 4月の涙 フィンランドの歴史の暗部 “部外者”には伝わらない部分が多すぎて…
70 アンチクライスト 分かんねえだろうなと思いつつ見たが 案の定分からなかった
70 シリアスマン コーエン兄弟らしいと言えばいいのか 回りくどい作りに辟易する
70 クロエ 夫を疑う妻が娼婦を雇って夫を誘惑させ結果を報告させる いい加減すぎる!
70 星守る犬 リストラですべてを失った男と愛犬の旅 ハンカチを用意したが一滴も…
70 愛に勝利を ムッソリーニを一途に愛した女の絶望的な人生 わからん映画だった
60 ゲンスブールと女たち どうにもならなくて40分でギブ 本年初の途中退場作品

「英国王のスピーチ」90

1925年、ウエンブリー・スタジアム…
ヨーク公・アルバート王子は大英帝国博覧会の閉会式で父・ジョージ5世国王に代わって
挨拶をしたが、幼いころから苦しんできた吃音症のため惨めな結果になった。
がっくりと落ち込む夫を妻のエリザベスは献身的に支えた。
なんとか治したいと専門家を訪ね歩き、最後にたどり着いたのはオーストラリア出身の
言語聴覚士、ライオネル・ローグのところだった。

豊富な経験と独特のメソッドを持つローグのもとでヨーク公の治療がスタートした…
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90点は、純粋に面白かったからで、アカデミー賞を獲ったからではありません。
どちらかと言えば、私は「ソーシャル…」の方が好きですが、「英国王…」に決まったと
言われれば、「そうですか。まあ、そうかもしれませんね」という感じでしょうか。ハハハ。

予告編を見て興味がわき、見終わって満足感があったのは久しぶりです。
丁寧に作られています。それでいて回りくどくなく、観客が戸惑うことはありません。
監督賞がこの作品のトム・フーパーに決まったあと、スタジオでゲストの一人が受賞の
理由として「分かりやすく撮ったからだろう」という主旨の話をしました。
不満気に聞こえました。一方の「ソーシャル・ネットワーク」は見たあとに、いろいろと
ディスカッションができる作り方で、賞はそちらに獲らせたいと考えていたようです。
たまらず、つぶやきました。ハハハ。

分かりやすい映画のどこが悪いのか?
見たあとに会話が活発にならなければ映画としてダメなのか?
映画はそもそもエンタテインメントではなかったのか?


この時点では「英国王…」はまだ見ていませんでした。
「ソーシャル…」を応援していた立場の発言としては矛盾しているようですが、
映画の基本は“分かりやすさ”であってほしいと考えているので書いたのです。
私が間違っているのでしょうかね?
どっちにしても、反応はなかったのですが。ハハハ。

圧巻は、やはり第2次世界大戦の開戦を国民に告げる重大な演説のシーンです。
コリン・ファースの演技よりスピーチの文章に打たれました。胸に響きました。原文を
読んでみたいと思ったほどです。
ファースの演技が高く評価されることに異論はありません。
しかし、“ひねくれ者”の私は、WOWOWの放送で5人の候補者を紹介し、「ファースが
獲るだろう」と予想しているときにツイッターにこう書きました。

ファースの役は賞が獲りやすく、アイゼンバーグの役は
獲りにくいのだと…。


アイゼンバーグは「ソーシャル・ネットワーク」の主演男優です。
どちらも難しい役だろうと思いますが、激しく感情が起伏するヨーク公に対して
感情を露わにする場面が少ないザッカーバーグ(アイゼンバーグの役)は、演技力を
訴えることが難しい気がするのです。これも、反応ゼロでした。ハハハ。

演技ということでは、もう一点、助演賞にノミネートされながらオスカーには手が
届きませんでしたが、ロイグを演じたジェフリー・ラッシュが光っていました。
「ザ・ファイター」はまだ見ていないので何とも言えませんが、授賞式で紹介された
短いフィルムで見るクリスチャン・ベールの演技はいかにも賞を獲りそうですね。
スタジオで誰かが「“うまいだろう”オーラを出している」と発言したときのつぶやきは

“うまいだろう”オーラ…日本では、香川照之に少しその空気を感じる。w

…でした。何かひとこと言わなければ気が済まないたちでして。ハハハ。
お断りしておきますが、香川は基本的に大好きで、すごい俳優だと思っています。

アカデミー候補作の中で90点をつけたのは「英国王…」と「ソーシャル…」の2本でした。
主演男優賞と同じで、「英国王…」のほうが賞を獲りやすいテーマだし、作品だと思います。
私もそうでしたが、最後のスピーチに圧倒された人が多いはずです。あれだけで相当数の
票が流れた気がしないでも…。ハハハ。

「神々と男たち」90

舞台は北アフリカ、内戦が広がりつつあるアルジェリア。
丘の上に修道院が建っていた。そこには、フランスから派遣された修道士たちが住み、
イスラム教を信仰する周辺の村人たちと共存して、平和な暮らしを営んでいた。
ある夜、テロリストのグループが訪れたことをきっかけに修道士たちに動揺が生まれる…
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オープニングの、まったく無音で描かれる修道院の朝のシーンに引き込まれました。
全編を通じて何度となく流れる、7,8人の修道士が穏やかな“旋律”で唱える祈りにも
魅せられます。
信仰を持たない私には、この映画の本当の意味は理解できていないと思います。
しかし、深い信仰に支えられた人たちの、死をも恐れぬ強さに胸を打たれました。

宗教を扱った映画のときはいつもためらいがあるのですが、見て良かったと思います。
万人に向く映画ではないので、同じ90点をつけたほかの作品と同列には語れませんが、
間違いなく、今年見た中では最高の“拾いもの”でした。


「洋菓子店コアンドル」90

今日もにぎわう評判の菓子店、「パティスリー・コアンドル」に若い女がやってきた。
鹿児島を出て行った恋人がこの店で働いていると聞いて追ってきたなつめ(蒼井優)だ。
「とっくにやめた。どこに行ったかは知らない。鹿児島に帰りなさい」と突き放されて
途方に暮れるなつめだったが、必死に頼み込んでしばらく働かせてもらうことになった。

「仕事が遅い。クリームがゆるい。シロップが…」
なつめが作ったケーキを試食したあと、十村(とむら:江口洋介)という男がそう言った。
ときどき店を訪れる彼は、オーナー・シェフ、依子(戸田恵子)の古くからの知り合いらしい。
今は厨房に立つことをやめ、評論家になっているが、“伝説のパティシエ”だという…
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ケーキ作りのカットを細かくつないでいく冒頭のシーンから期待が膨らみ、その期待が
裏切られることはありませんでした。
店のたたずまい、なつめが転がり込んだ店の二階にあるシェフの部屋、登場人物のウエア、
画面の色調、バックに流れる音楽、絵のサイズ…全体に“趣味がいい”映画です。
ストライク・ゾーンの真ん中に来ました。

大好きな蒼井優がいいです。やっぱり、この女優はすばらしい!ハハハ。
表情のバリエーションが多く、思いがけない顔に出会います。
ドラマ「龍馬伝」にも長崎の売れっ子芸者役で登場し、圧倒的な存在感を示していましたが、
演技の幅広さは若手女優の中で群を抜いています。

出演者が揃っていい演技をしています。
出番の短い加賀まり子、鈴木瑞穂、佐々木すみ江、嶋田久作…キャスティングの妙。
十村がシェフをやめた理由をもっとストレートに説明すればよかったのにと思う以外に
減点の材料がありません。よって90点をつけます。
去年の8月にこの映画の宣伝ちらしを目にしてから楽しみにしていました。
こういうとき、とかく“肩すかし”を食うことが多いですが、今回は期待通りでした。

落合がナゴヤドームで行われる球宴第1戦の先発に
中日のクローザー・岩瀬を起用するという。
発想が素晴らしい。メディアには評判が悪いらしいが、
この男の、監督としての評価までが低いのは日本野球の
レベルそのものが低いことを示していることにそろそろ
気づくべきだ。


お昼ごろ、こうつぶやいたところ、ドラゴンズ・ファンを中心に数十回リツイートされました。
落合についてはいろいろ書きました。古い記事のURLを貼ってみたのですが、新たに
60~70人の方が読んでくれました。嬉しい限りです。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-06 08:15 | Comments(5)
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6月は9本を劇場で見ましたが、個人的に一番好きなのは
「木洩れ日の家で」でした。ある程度の年齢でなければ、
よさが伝わらないと判断して評価は80点としました。
しかし、これはあくまで私のレビューだから誰にも遠慮を
する必要はないのだと、“いまさら”なことを思い出して
素直に評価し直しました。
…で、6月の推奨作品は「木洩れ日…」とします。
また、あまり知られていない「軽蔑」は拾いものでした。


「マイ・バック・ページ」75

週刊東都の記者、沢田(妻夫木聡)は理想に燃える若いジャーナリストだった。
1969年1月、東大・安田講堂の封鎖解除のあと 70年の日米安保改定に反対する労働者や
学生の反対運動が激しさを増す中、先輩記者とともに取材に打ち込んでいた。
そんな彼らのところに、梅山と名乗る活動家(松山ケンイチ)が接触してきた…
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大学に入ったのは1959年でした。ちょうど60年安保改定に反対を叫ぶ学生運動がとても
盛り上がっている時期とぴったり重なります。しかし、もともと、イデオロギーを持たず、
大学も慶応でしたから、環境的にも学生運動には縁がありませんでした。ごく典型的な
“ノンポリ”と言ってよかったと思います。
逆に、東大、早稲田、明治、法政…運動が盛んだった大学に進んでいたら、穏やかな
今の性格も随分違ったものになっていたことでしょう。ハハハ。

フジテレビ入社後、アナウンス部の幹部からは「スポーツ・アナとして頑張るように」と
言われていたし、自分もそのつもりでした。しかし、放送開始5年目で、資本系列が同じ
ニッポン放送・文化放送から移籍してきた人たちを中心に構成されていたフジテレビの
アナウンス部はとにかく数が足りません。若い私もスポーツだけを勉強していればいいと
いうわけにはいかず、いろいろな仕事に駆り出されたものです。

その中で、リポートが報道部のディレクターの“お眼鏡”にかなったのか、事件・事故が
起きるたびに、よく声がかりました。
東京のテレビ各局は、まさにこの物語の“時代”だった1970年前後は、少しでも大規模な
デモ計画の情報が漏れてくると、小型の中継車を出したものです。
金網つきの防弾ガラスを張ったジープのような中継車の上にカメラが1台とヘルメットを
かぶったカメラマンが乗っています。アナウンサーはマイクを持たされて20~30メートル
前方に出されるのです!その前では機動隊が、向かってくるデモ隊と対峙していました。

安全距離はとっているつもりでも、流れ弾、つまり、学生が投げる石が近くに落下する
ようになると、後方の中継車からディレクターが叫びます。
「岩佐ちゃん、もう少し下がろうか」
…自分は車の中にいてノンビリしたことを言うな! ハハハ。
ヘルメットを抑えながら、前に出たり下がったりした日々でした。

さて、そんな若いころを思い出しながらこの映画を見ました。
WOWOWが制作にからんでいる作品なので、できることならほめたいところです。ハハハ。
しかし、残念ながら、高い評価はできません。
監督も脚本家も生まれる前の話ですから難しいのは分かります。にしても、時代の空気が
感じられません。予算の関係だと思いますが、大規模なデモのシーンやリーダーたちが
今思えば“誇大妄想”に近い内容のアジ演説をするところをきちんと描けなかったのが
致命的かもしれません。第三者がどう思おうと、デモや演絶がもたらす高揚感と仲間との
議論から生まれる熱気が学生たちを“何か”に駆り立てて行ったと思うからです。

当時を知る者は、頭の中で補って見るからいいですが、若い人が見たら、なぜ、彼らが
こんな行動に出るのかを理解できないまま見続けることになります。
学生側から見れば流れの中で起きた“自衛隊朝霞駐屯地襲撃事件”も、若い観客たちには
いかにも“唐突”と映ったのではないでしょうか。

「行くんだよ。自分の信じた道を」と、先輩が沢田に投げかけるセリフが典型的ですが、
活動家や新聞記者の描き方があまりにも“類型的”なのも気になりました。
ただ、妻夫木と松山はいい演技だったと思います。
前者は計算された演技、後者は自然体の演技に見えました。ともによかったです。
妻夫木は「悪人」で一つの壁を突き破ったようですね。テレビで松山が誉めていましたが、
終わりに近いところで、数年ぶりに取材対象だった男と偶然 出会い、過去を振り返って
「俺はどこで間違ったのだろうか」と、感情が激して泣く場面がいいです。
いつも、こんなに“濃い”演技をされたら疲れそうですが。ハハハ。


「木洩れ日の家で」80

町のクリニックを訪ねたのはアニェラだった。
虫の居所が悪かったのか、診察室に迎え入れた女医は挨拶もなしにいきなり「脱いで、
横になって」とぞんざいな口調で言った。
「ふざけないでちょうだい!」…切れたアニェラは診察室を飛び出した。
郊外の一軒家に戻ると、愛犬・フィラが駆け寄ってきた。91歳の彼女は戦前に建てられた
木造の二階家にフィラと“二人で”暮らしているのだ。

愛情を注いで育てたつもりの息子にガッカリさせられ、金にものを言わせて敷地を狙う
隣人の動きに神経をとがらせる忙しい毎日だった…
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若い人には絶対向いていないと思います。ハハハ。
この、淡々とした、それでいて“心豊かな人生”を送る老女に共感するには、見る側にも
それなりの人生経験が求められるでしょう。
「わが人生に悔いなし」なんて嘘っぱちです。少なくとも 私には山ほどあります。ハハハ。

91年も生きてきたアニェラにも悔いることはいろいろあったに違いありません。しかし、
おだやかに最後のときを迎えようとする彼女に拍手を送りたい気持ちになる作品です。
エピソードの数の割には長すぎます。15分ほど短くするか、あと二つぐらいエピソードを
加えて物語を動かさないと、ダレてしまいます。偉そうですが。ハハハ。

アニェラを演じるダヌタ・シャフラルスカはポーランドの伝説的な名女優だそうですが、
そんな情報は必要ありません。制作者である夫のカメラがとらえたモノクロームの映像は
限りなく美しく、彼女の立ち居振る舞い、たたずまいすべてに気品があって素晴らしいです。

典型的な“岩波ホール向き”の作品です。
「平日よりむしろ土・日のほうがすいています」と言われましたが、なかなか機会がなく、
上映終了が迫ったあるウイークデー、意を決して妻を誘って出かけました。
多少込んでいてもかまわないとおもっていましたが、予定時間の50分前に切符売り場に
着くと、なんと、「1回目のチケットは完売しました」という張り紙が…。
予告編を見たときから絶対見ると決めていた作品ですから、心底 ガッカリしました。

しかし、後日、再上映の予定を問い合わせると「予定はありません。新宿武蔵野館さんで
11日からやるようですよ」と、飛びきり嬉しい情報を教えてくれました。
それを早く言わんかい!!ハハハ。


「軽蔑」85

カズ(高良健吾)が仲間と歌舞伎町の“クラブ”を襲った。そこを舞台にした野球とばくで
カズは多額の借金を背負っていた。兄貴分から「あいつらは組を通さずにやってるんだ。
襲ったら、お前の借金はチャラにしてやる」とそそのかされたのだ。
店内をめちゃくちゃに破壊したカズは言われた通り高跳びを図る。
一人ではなく、店の花形ポールルダンサー、真知子(鈴木杏)の手をひいていた。
落ち着いた先は海辺の町、そこはカズの故郷だった。
いきなり女づれで舞い戻った息子に戸惑いつつ、不動産業などを手広く営む父親は2人に
マンションの一室を提供した。

仕事も見つかり、2人にとっては満ち足りた生活がスタートしたはずだったが…
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監督の狙いなのでしょうが、ラストカットの切れ方などは乱暴すぎて違和感がありました。
意図的に“手荒い”編集を選択していると思います。それでも、ラスト以外については、
不快ではありませんでした。72歳の年寄りですが、むしろ心地よいと感じました。ハハハ。

高良健吾は今売り出し中らしい存在感を見せています。どんな作品に出てもきらっと光る
ところを見せるのは大したものです。多くの人がそう思うでしょうが、目に力を感じます。
ひときわよかったのは初めて見た女優、鈴木杏の腹の据わった演技です。ほかの作品で
主役が獲れるかと聞かれれば難しいですが、ものによっては…

主役二人を除く俳優たち、大森南朋、小林薫、根岸季依、緑摩子…一筋縄ではいかない
顔ぶれを見ると、監督の“こだわり”が分かろうというものです。ハハハ。
短いカットをつなぎ合わせるのではなく、“長回し”の多い撮り方ですが、俳優たちが
立派に答えていると思いました。

評価は悩みましたが、俳優たちのこの作品への打ち込み方に惚れました。
少なくとも、同じハードボイルドでも、監督の“名声”が先行した「アウトレイジ」より
はるかにレベルが上の映画です。

70 星守る犬 リストラですべてを失った男と愛犬の旅 ハンカチを用意したが一滴も…
75 アリス・クリードの失踪 冒頭の十数分はテンポがあってOK…以後、ダレてしまった
85 軽蔑 役者たちの本気度が伝わって拾いものだった 長回しの演技でも見せていた
85 木洩れ日の家で 91歳の女優をきれいに撮ったモノクローム映像 心にしみる一作だ
60 ゲンスブールと女たち どうにもならなくて40分でギブ 本年初の途中退場作品
70 愛に勝利を ムッソリーニを一途に愛した女の絶望的な人生 わからん映画だった
75 マイ・バック・ページ 時代の空気が描けていないのが残念 妻夫木・松山はがんばった
75 プリンセス・トヨトミ リアリティがなさすぎる 綾瀬が生かされていないのも不満
75 アジャストメント 上院議員選挙で敗れた男にさらなる災難… 運命が調整されていた

あとで、「上半期のランキング」を更新する予定です。


落合がナゴヤドームで行われる球宴第1戦の先発に
中日のクローザー・岩瀬を起用するという。
発想が素晴らしい。メディアには評判が悪いらしいが、
この男の、監督としての評価までが低いのは日本野球の
レベルそのものが低いことを示していることにそろそろ
気づくべきだ。


お昼ごろ、こうつぶやいたところ、ドラゴンズ・ファンを中心に数十回リツイートされました。
落合についてはいろいろ書きました。古い記事のURLを貼ってみたのですが、新たに
60~70人の方が読んでくれました。嬉しい限りです。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-06 07:40 | Comments(2)
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行きつけの永福町のうなぎ屋は注文してからさばき始めるので、出てくるまでに相当の
時間がかかります。結婚48年目の夫婦二人だと会話が続きません。ハハハ。
以前はわざわざ、本を持参していましたが、最近はマガジン・ラックにある週刊誌を
読むことにしています。オヤジが好きなのでしょう。SPA! です。

電車の中では開けないようなグラビアや露悪趣味な見出しが多くて、普段の私は絶対に
手を出しませんが、この店でたまたま読んだとき、あるコラムに惹きつけられたのです。
“すなわち、便所は宇宙である”…実にSPA!らしいタイトルです。ハハハ。
書いているのは関西出身のお笑い芸人・千原ジュニアです。彼が自分で書いているのか、
聞き書きなのか分かりませんが、視点がユニークで語り口も軽妙・・・この店に行けば、
必ず読んで、笑ったり感心したりさせてもらっています。
このエントリーは、もともと、彼を“たたえる”つもりで準備していました。
今のお笑い界で一番輝いている男だと惚れこんでいるからです。
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先日の「すべらない話」のMVSは少し“おまけ感”が漂っていましたが、2,3週間前に
「笑っていいとも」で聞いた話なのに、同じように笑えたのは“腕”なんでしょう。
トークのキレ・スピード、絶妙な“間”、言葉の選択、悪乗りしそうな芸人をやんわりと
おさえつけ、笑いを取ったまわりの話を引き取って、さらに大きな笑いにつなげていく
“仕切り”のうまさ…「笑っていいとも」や「○○な話」だけを見ても、腕の確かさは
疑いようがありません。

素人ですが、お笑いに対しては“うるさい”私としては、この辺で“千原ジュニア讃”を
書かねば…と思っていました。そのために、この2週間、SPA!を買いました。コラムを
読むだけのために。ハハハ。
出演するテレビ番組も注意深くチェックしていました。
すると、とんでもない“やりとり”に遭遇したのです!

「千原ジュニアはもっとこうするべきだ?」
立ち上がり、読み終えたメモをポケットに入れながらジュニアは「これだけ聞いて帰ろ」と、
“したり顔”でした。

…「さんまのまんま」にジュニアがゲストに呼ばれたのはつい先日です。
あまりにも話が面白いために、とうとう2週連続という“異例”の放送になりました。
1週目の終わり近くから、ジュニアが後輩から集めたさんまへの質問が続いていましたが、
最後に、彼は自分が聞きたかったことをさんまにぶつけたのです。
真面目な答えを求めているのか、笑い狙いなのか、真意をつかみかねたさんまでしたが、
“まじ”だと分かると、こう答えました。

「今で売れてんねんから全然ええけど。ただ、お前はシュートとかシンカーを投げようと
するから…それは“たま”でええよね。笑いのストライク・ゾーンはストレート投げて
ファウル打たしてる方がええから。お前、空振り取ろうと思うことが多いから…」
「はあーっ」
「それを半分に減らすように変えて行けば、結構…ああ、ええこと教えてしもた」
「よっしゃーっ」
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「はあーっ」と言ったときのジュニアは感に堪えていました。さんまの指摘に思い当たる
何かがあったに違いありません。その瞬間の表情は本物でした。よほど、胸に響くものが
あったのでしょう。うーん、そこを見られていたか、いや、まいった! ハハハ。
「ええこと教えてしもた」と言って顔を覆い、体を折って後悔する仕草で真面目ムードを
笑いに変えようとしたさんま…文字にすると伝わりにくいですが、時間にすれば、ほんの
1分ほどのこのやりとりのすごさたるや、お笑い好きにはこたえられないものでした。

さんまの“後悔”はもちろんジェスチャーにすぎません。ジュニアがかわいくて仕方が
ないのだと思います。力も十分に認めているのでしょう。ジュニアの話から分かります。

2001年、ジュニアがバイク事故で大けがをして長いブランクのあと復帰した最初の番組が
「まんま」だったそうです。そのとき、「退院祝いは何がいいか」と聞かれたジュニアは
しゃれで「レギュラー番組をください」と答えました。しばらくたったころ、さんまは
断り続けていたある番組を引き受けました。
「千原兄弟をレギュラーにする」ことだけを条件にして…。

“やりとり”には、そんな二人の関係が現れていたと思います。
本来、酒の席か楽屋でする話でしょうが、カメラの前での“まじトーク”でした。
駆け出しではないお笑い芸人二人にとっては少し“リスキー”だったかもしれません。
ジュニアにしてみれば、普段面と向かって聞ける話ではない。でも、これなら“流れ”で
聞ける、と計算したのでしょう。
さんまは人前で真面目な話をすることをとても恥ずかしいことだと思うタイプの男です。
しかし、思わぬ質問に戸惑ったのは一瞬で、ポイントをついたアドバイスをしつつ笑いも
取ってしまったさんまの“剛腕”に、思わず感心してしまいました。
ジュニア、君もすごいが、越えなければいけない山は高いなあ。ハハハ。

同じ業界の先輩から後輩へのアドバイスは結構難しいものです。
同業の後輩から求められて話すことがありますが、厳しい話をした結果、“それっきり”に
なることが多いです。いいことだけを言われたいのかもしれません。ハハハ。
私自身も“ほめられて伸びる”タイプですから、分からなくはありません。しかし、本来、
問題点を指摘するのは“愛情”がなければ、あるいは、なおしたら伸びると思わなければ
できないことだと思います。

それだけに、業界ではすでに一目置かれる存在になっているジュニアがあえて公開の場で
アドバイスを求め、笑いの“オブラート”に包みながら、「いつか言ってやりたいなあ」と
考えていたと思われる話でさんまがこたえた…互いが認めあい、リスペクトしあう2人が
作りだした“空間”は、見事なエンタテインメントになっていました。
いいもの見ちゃった。ハハハ。

きわまったか
「県でコンセンサス得ろよ。そうしないと
我々なんにもしないぞ。ちゃんとやれ」

…初め、活字媒体が報じたものはどこかに
省略や聞き間違いがあるのだと思っていた。
一字一句、間違っていなかった。
政治家の“低タラク”、ここに極まれり!

「B型で短絡だから…」とも言った。
昨日から腹を立てているB型が全国に
どれだけいることか。私を含めて…。
九州人、しかりだ。

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!!!!
辞任の意向…とフジテレビが速報した。09:10 AM
げに、大臣の座の軽さよ。
もっとも、総理の座さえ軽いのだからなあ。

とっとと辞めろ、ばかやろう!それが一番だ。
こちとら江戸っ子だい。気が短けえんだ!


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# by toruiwa2010 | 2011-07-05 09:02 | 放送全般 | Comments(6)
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デライナ・マルケイヒ。
法律を学ぶ学生ということでしたが、サンプラスより少し年上で、とてもいい雰囲気を
持った女性でした。サンプラスの試合のとき、コートサイドには彼女しかいませんでした。
しかし、長い同居生活のあと彼女が「結婚」の二文字“「M word」というらしいです”を
口にしたとき、「別離」がきたのだそうです。

…フェデラーが“裏庭”とも言うべきウインブルドンで2年続けてQFで敗退しました。
間もなく、8月8日には30歳になります。
ファンには辛いことですが、フェデラーについて「引退」の二文字“R(=retire) word”が
ささやかれ始めるようになるのは避けられないかもしれません。

Gentlemen’s Singles QF
Tsonga d.Federer 36/67/64/64/64


ツォンガが5-4とリードした第3セット・第10ゲームで迎えた0-30のピンチをしのぎ、
ジュースの末にものにして1セットを取り返したところで寝ることにしました。
「第4セットをうまく滑り出したらこの試合は分からなくなるぞ」と思いながら。
第1セット立ち上がりのツォンガはガチガチに見え、スコア以上に一方的にわずか27分で
失いましたが、セットの途中からはすでに彼らしいプレーもできていました。

TBで取られた第2セットでも、プレーには力強さがあると感じたことが「第4セットの
滑り出し次第で…」と思った主な理由です。
2セット・ダウンになったときでさえ、ツォンガには“リードされている”という雰囲気が
あまり感じられませんでした。
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残りはビデオで見ましたが、第4セット・第3ゲームで早くもブレークして優位に立った
あたりでは、コート上の動きでもフェデラーをはるかに上回っていました。
支えていたのはサーブだったでしょう。2-5セットはフェデラーにブレークのチャンスを
まったく与えませんでした。
結果を知っているからそう思うのでしょうが、力のあるサービス・エースで第4セットを
締めくくったとき、形勢は逆転しているように見えました。
第5セットに入っていきなりブレークされたとき、フェデラーは力なくうつむくことしか
できませんでした。

試合後すぐに、フェデラーはインタビュールームに姿を現したようです。
「いや、すぐやるか、1時間後がいいか、と聞かれたから“すぐ”にしたのさ。みんなが
待つのは嫌だと思っているは知ってるからね」と冗談を言う余裕もありました。
「彼がよすぎただけ。自分のサーブやリターン、コート上の動きには満足している」と
語っていますが、とても本心とは思えません。
2セット・アップから敗れたのは初めてだそうですが、第4セット途中からの彼の動きは
明らかに悪くなっていました。足取りが重く、2年ほど前なら同じ場面でも発散していた
“王者のオーラ”がありませんでした。

ダブルのは“晩年”のサンプラスのイメージです。
2000年にサフィン、2001年はヒューイットに全米の決勝で続けて敗れました。
ともに、当時20歳の若者に完敗でした。そして、2001年にはウインブルドンの4回戦で
19歳のフェデラーに敗れています。31連勝中だった芝の上で…。

うつろな目をしていたサンプラスとツォンガ戦終盤のフェデラーはぴったり重なります。
終わりの始まり…ファンにとってはつらい言葉ですが、どんなに優れたアスリートにも
周囲や記者から引退についても質問が投げかけられる日はやってきます。
29歳のフェデラーには、もう少し時間が残されていると思いますが…。

そうは言っても、2008年以後、ナダルには11戦して2勝9敗です。。
ジョコビッチにも、全仏のSFで勝つ前まで、今年は3連敗していました。
ツォンガもそうですが、力でねじ伏せにかかってくる相手に対して分が悪すぎます。
少し前なら、卓越した技で相手の力をかわせていましたが、日を追って通じなくなって
いるように見えます。

2012年のオリンピックがロンドンに決まり、ウインブルドンがテニスの会場になることが
明らかになったとき、彼は母親に興奮した様子で電話してきたそうです。
「2012年のオリンピックがロンドンに決まったと聞いてすぐにかけてきました。ずいぶん
興奮していましたよ。“ママ、ウインブルドンでオリンピックだなんて想像できる?”と
言ってました」

その後も記者会見のたびに、そのときまでは必ずプレーし続けると語っていましたから、
今もその気持ちに変わりはないでしょう。

全米決勝で2年続けて敗れたころのサンプラスについて、マスコミは、ピークは過ぎたと
しつつも「at least one or two grand slams left for him」…少なくとも、あと一つや
二つはグランド・スラムを取るだろう、と書いていたと記憶します。
2000年ウインブルドンのあと8大会 勝てなかったサンプラスが次のグランド・スラムを
手に入れたのは2002年の全米オープンでした。そして、結果としてそれが彼の現役最後の
試合になりました。

そこまでドラマチックになるかどうかはともかく、これで6大会、優勝に見放されている
フェデラーだって、このまま引き下がるとは思いません。
ただし、確実なのは、コートに出たとき、つねに輝くようなオーラを放ち、しなやかな
テクニックで相手を圧倒し、“当然のように”タイトルを手にした日々は終わったという
ことでしょう。アスリートの“宿命”です。ファンなら、これまで与えてもらった喜びに
感謝しつつ、最後の日まで温かく見守ってあげるべきでしょう。
愛してやまなかったサンプラスに対する私の態度はまさにそうでした。2002全米優勝を
伝えたとき、体が震えたものです。当時の彼より2歳若いフェデラーに同じことが起きる
可能性は十分あると思います。

Gentlemen’s Singles SF
Djokovic d.Tsonga 76/63/67/63


買いかぶりと言われそうですが、第1セットを落としても、ツォンガは自分のテニスを
していると思いながら見ていました。ミスが減ってくれば、形勢をひっくり返す可能性は
かなりあると思ったのです。
しかし、この日のツォンガにはフェデラー戦のときのような集中力がありませんでした。

第3セットをTBで取り返したときには少し希望の光が見えましたが、豪快なポイントが
あるかと思えば、ここというところでエラーが出る“とらえどころのない”試合運びは
最後まで修正できませんでした。
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逆に、ジョコビッチが終始、集中を切らさなかったのはさすがでした。
試合終了の瞬間、ウインブルドンで初めての決勝進出とNo1の座を同時に手に入れました。
彼が持っている力を考えたら、もっと早くトップに上り詰めてもよかったと思いますが、
“めぐりあわせ”ですからね。
ナダルがフェデラーのせいで、3年間も2位に甘んじたことを思えば…ねえ。ハハハ。

Gentlemen’sSingles SF
Nadal d.Murray 57/62/62/64


バックハンドをネットして第1セットを落としたときも、ナダルにそれほどのショックは
なかったと思います。しかし、マレーが得たものは大きかったでしょう。勢いがつくのは
間違いないし、自信も持っただろうと見ていました。
第2セットもマレーが押し気味でしたが、第4ゲーム(2-1:ナダルのサーブ)、15-30から
大きなエラーが飛びだしました。
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マレーがバックのリターンを深く返すと、ぎりぎりで追いついてラケットに当てるのが
精いっぱいだったナダルのボールはサイドラインの浅いところに落ちました。
コートの外まで開いたマレーは高く弾んだボールを思いっきり叩きましたが、わずかに
ベースラインを越えてしまったのです。
どう考えてもマレーがポイントしなければいけない状況だっただけに、試合中も試合後も
このプレーが勝敗の行方に大きく影響したという話になっていたようです。

たしかに、15-40にすれば、ブレークの可能性も十分だったでしょうから、大きかったと
言えば、大きかったと言えるでしょう。
しかし、私が“問題”だと思うのは、むしろ、次のマレーのサービス・ゲームです。
もったいないエラーでブレークのチャンスを逃がしましたが、スコアは2オールでした。
30-15からフォアの逆クロスがワイドにはずれ、ダブルフォルトのあとオーバーヘッドが
ロングとつまらないエラーが3本続いてブレークされてしまいました。
…続けて呟きました。

王者を相手にこれをやったらだめだ。最後はオーバーヘッドのミス。
これで、マレーの頭の中が混乱するのではないか。
せっかくいいペースで来ていたのにもったいないゲームだった。

終わってみたら第2セット第5ゲームが大きなポイントになるかも
しれない。…ということはつまりナダルが勝つということだが。
ここ数ゲームのマレーに注目だ。

“マレーに注目”の意味はとくにその表情やしぐさだ。
「どうせ僕なんか」だったらお母さんにお尻ペンペンして
もらわないとだめだ。

(1セット・オールになったあと)
さて、これでセット・オールか。問題はマレーの精神状態がどうかだ。
「別に」と思えるなら問題はないが、あれだけいい感じだったテニスが
第5ゲームから変わってしまった。変えたのが自分だから始末が悪い。
ナダル優位はとりあえず動かない。

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結局、第1セットを落とし、第2セットも押され気味だったナダルが、マレーが見せた
わずかなすきをついて逆転勝ちしました。さすがだと思います。
第2セット第5ゲーム以後、マレーのチャンスは限られたものでしかありませんでした。

…SFのジョコビッチとナダルについて、“さすが”という言葉を使っています。
世界のNo1-2がそれだけのプレーを見せた、ということでしょう。

2011 Wimbledon Gentlemen’s Singles Final
Djokovic d.Nadal 64/61/16/63


第1セットの終盤まで、引き締まった、息が詰まるような展開でした。テニス・ファンで
あることの幸せを感じるのはこういう試合を見るときだ、と思いながら見入っていました。
しかし、全体としては期待をやや裏切られたという印象が否めません。いえ、ごひいきの
ナダルが負けたからそう思うのではありません。ハハハ。

BBCの実況を聞いていましたが、第4セットの序盤でブレークの応酬があったところを
除くと、あまり会話が弾んでいませんでした。ジョークを交えながら、独特のセンスで
話すマッケンローがいなかったからかもしれません。ハハハ。
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ピンチはあったものの、ジョコビッチは立派な勝者でした。
終始、集中を切らさず、常に先手を取っていました。自信が揺らいだように見えたのは
第4セットのわずかな時間帯だけでした。
数年前まで「あそこが痛い、ここが悪い」と言い訳めいた発言が目立ちましたが、最近は
影を潜めているようです。体もがっしりしてきました。
そして、何よりも王者にふさわしいテニスをするようになりました。
インタビューを聞いてもすっかり“おとな”の雰囲気でしたから、心配は無用でしょうが、
No1として、コートの内外で常に注目される存在になることを自覚してほしいです。

3,736…1993 Pete Sampras
5,225…2004 Roger Federer
6,700…2008 Rafael Nadal


…過去のチャンピオンたちが初めてNo1の座についたときに持っていたポイントです。
システムが少しずつ変わっているせいもあるでしょうが、今日、晴れてトップになった
ジョコビッチのポイントはなんと13,285 !!
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敗れたナダルについては、“残念”の一言ですが、いつもいつも勝てるものではありません。
昨日はジョコビッチにスキがなさ過ぎました。インタビューで場内用のマイクが故障した
ハプニングのせいもあって、ジョークを言えるほどさっぱりした表情でした。
ただ、気がかりなのは、全仏前に伝わってきた“燃え尽き症候群”を匂わせる発言です。
22歳の若さでトップの座につき、それを守るために年間を通して世界を転戦する日々は
ストレスが貯まるのでしょう。あんなに素敵なGFがいればなおさらです。ハハハ。

間もなく始まるデビス・カップ(QF vs USA)も出場しないようです。
少し、テニスから離れてみるのもいいかもしれません。

ウインブルドンのHPには、決勝の会見録が出ていませんので、このあと、どうするのか
については不明です。しかし、同じHPの記事は“立派な敗者”だと称えています。
記者がそう書いた理由は会見でのこんな発言にあるようです。

「負けたのは対戦相手が現在ベストの選手、明日は世界No1になる選手だからさ。僕は
2番だもの。こういう選手とやって、信じられないプレーをされたら普通 負けるんだ」

「ある選手に5回負けるのは、僕のテニスが相手をそれほど悩ませていないってことさ」

「彼には5回、負けてる。あとの試合はほとんど勝ってるんだ。だから、とてもうまく
やってるんだけど、たぶん、彼に対してはそうじゃないってことなんだ。変えないとね。
おそらく、メンタルな面だね。(第1セット・第10ゲーム)5-4 、30-0からダメなプレー、
(第4セット・第8ゲーム)4-3でもダメなプレーをしてしまった。それを変えるためには
ナーバスにならずに、よりアグレッシブなプレーをすること、常に自分を信じることが
大事なんだ。次の機会にはそうするよ。それができなかったら、6度目(の負け)について
会見で説明することになるね」

…記者が感心したのも理解できます。
しかし、トップ・レベルの選手が同じ相手に5連敗は“問題あり”でしょう。
全米に向けて、ナダル陣営にはやるべきこと、考えるべきことがたくさんありそうです。
ハハハ。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-04 10:27 | テニス | Comments(17)
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ウインブルドンは最終日…男子決勝が楽しみですね。
今日もアーカイブからの更新ですが、“選りすぐり”ですから、
たぶん、喜んでもらえると思います。自分で言うか。ハハハ。
ウインブルドンの男子決勝と言えば何か…と、考えていたら
これ以上はない“ネタ”を思い出しました。
よほど気に入ったのか、3回も取り上げています。


「メルボルン発 8」2004 /01/28

96年ウインブルドンの男子決勝は、試合以外のことでも話題を呼びました。
コイン・トスのあと、クライチェックとワシントンがカメラにポーズを取っているとき、
突然、若い女性ストリーカーが飛び出したのです!!
身に着けていたのは小さなウエイトレス用のエプロンだけでした!二人の戸惑った表情が
印象に残っています。
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ワシントンの子供は今1歳4ヶ月、先の話ですが、彼にとっては最高の晴れ舞台だった
この決勝のことをどう話すのでしょうか?
彼は、きのうの新聞で、こちらのコラムニストにインタビューされていました。
「一般の人は彼女の“後ろ姿”しか見てないんだけど?」と聞かれて、「前も全部見えたよ。
残念なのは、クライチェックはあれでリラックスしたらしいけど、僕はテニスのことなど
ふっ飛んでしまったことさ」と答えていました。ハハハ。


「That’s Entertainment !?」06/07/05

Sharapova d.Dementieva 61/64


昨日は、ライブ・スコアをチェックしながらテレビを見ました。
まず、第4シード・シャラポワがデメンティエワを下し、すぐに第3シードのエナンが
“人妻対決”を制して勝ちあがりました。
第2シード・クライシュテルスはリーナに苦しみましたが、ストレート勝ちで、最後に、
第1シードのモレスモーがミスキナをフルセットの末、振り切ってベスト4へ…
結局女子は、トップ4シードがそのままSFに進出しました。
顔ぶれは全豪とまったく同じです。

第1セットのシャラポワは第1、第3ゲームのサーブをキープするのに少し苦労しましたが、
第2ゲームのブレークと合わせて3-0、あとはデメンティエワを圧倒して先取しました。

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第2セットも、ほぼ同じ流れで2ブレークアップしたシャラポワが3-0からのサーブに
入ろうとしたときです。男性のストリーカー(懐かしい言葉!)が飛び出しました。
確認は出来ませんが、シャラポワはベースライン後方のフェンスに向かって精神の集中を
図っていましたから、たぶん見なくて“すんだ”と思います。ハハハ。
それでも、まだ19歳の“うら若い”女性ですから、心理的な動揺が心配されましたが、
ジュースの末キープして4-0としました。

“動揺”はともかく、毛布に包まれてセキュリティに連行される男の方向に鋭い視線を
送っていました。
「変ですよね。もっと変なのはセキュリティが出てくるまでに10秒もかかったことね。
ありがたいことに、見なかったし、詳しいことを知りたいとも思わないわ。
側転したり、走り回ったりしなければよかったんでしょうけど、みなさん女子の試合に
エンターテインメントが欲しいって言ってたじゃないですか?よかったわね」

「セキュリティを見たら笑ってるんですもの、なぜ、笑ってるのかは分らなかったけど
怖いとは思わなかったわ」
そして、おせっかいな記者から、この男の“体つき”に好印象を持った(ハハハ)女性客も
いたと聞かされると「そうなんですか?次は見てみようかしら」と言っていたそうです。

デメンティエワの方は、再開してレシーブの態勢に入っても、まだうっすらと笑いが顔に
残っていました。“お・と・な”ですね。ハハハ。
「お客さんが好きなら、私は構わないわ。何が起きたのか分らなくて、はじめはちょっと
怖かったけど」

この大会でのストリーキングは、ちょうど10年前、1996年の男子決勝(クライチェック
vsワシントン)で若い女性がエプロンだけをつけて飛び出したとき以来でしょうかね。


「おいた」08/06/16

全仏が終わり、間もなく、ウインブルドンが始まります。
テニス選手なら誰もが憧れる大会です。歴史と伝統を大事にする国でもトップ・ランクの
イベントですから、愚直なほど(ハハハ)伝統を守り、着るものは上下ともに白でなければ
いけないなど、独特のルールを選手に押し付けます。
しかし、だからこそ「ちょっと、からかってやれ」という気持ちにさせるのかもしれません。

1996年の最終日、男子決勝(クライチェクvsワシントン)が始まる直前、二人がカメラの
注文にこたえてポーズしていたとき、若い女性がBirthday Suit=“生まれたときに”
着ていたスーツ…つまり、スッパ…つまりストリーカーが現れて話題になりました。

今回はじめて知ったのですが、2002年ウインブルドン大会中には、二人の男がセンター
コートに入り込んで“プレー”することに成功したそうです。
彼らはテニス・ウエアに身を固め、およそ20秒間、mock game と言いますから、たぶん
ボールを使わずに、打ち合う真似、つまり“エア・テニス”をしたのだろうと思います。
実際にボールを使うとラリーが続かない程度の腕前だったのでしょう。ハハハ。
しかも、つかまる前にスタンドに飛び込んで姿をくらましたらしいのです。

相次ぐ“イタズラ”にオール・イングランド・ローン・テニス・クラブ(ウインブルドンの
正式な呼び方)はセキュリティの見直しを余儀なくされたのでした。
男たちの名前はカール・パワーとトミー・ダンと言います。
BBC.comで名前を読んだとき、初めはなんとも思わなかったのですが、読み進むうちに
「あいつだ!」と気づきました。ちょっと苦い思い出につながります。

2001年4月18日、エピソードの舞台はミュンヘンのオリンピア・スタジアムでした。
チャンピオンズ・リーグQFのセカンド・レグ、バイエルン・ミュンヘンとマンチェスター・
ユナイテッドの顔合わせです。私は、解説の奥寺康彦さんと東京のスタジオにいました。
緊張した表情で両チームのイレブンが握手を交わしたあと、それぞれが恒例の写真撮影に
応じているときの画面をとらえたのがこの写真です。
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この写真に納まるのは試合に先発する“11人”のはずですね。しかし、数えてみて下さい。
間違いなく、12人いませんか?
実は、このとき、一番左に写っているのがパワーなんです!
マンチェスター・Uのユニフォームを着て、IDカードがあっても出入りが難しいはずの
ピッチに潜入していたのです。なんというやつでしょうか。

彼は、こういうイタズラをやることが大好きなprankster として有名な男なのだそうです。
ビデオをチェックすると、選手たちが“12人目”の仲間になんとなくけげんな目を向けて
いるのが分かりますが、私は、上下とも白というマンチェスター・Uのユニフォームに
ついて「これでは“red devil”じゃありませんね」と話しています。くやしい!ハハハ。

日本ではこんな大胆なイタズラをする人はいませんが、欧米ではときどき姿を現します。
かつて、アメリカにも、ワールド・シリーズが始まる直前、ヤンキースのダグアウトに
まぎれこみ、直立不動で国歌を聞く男がいました。もちろん、ピンストライプを着込んで!
スーパー・ボウルのハーフ・タイムに、ダラス・カウボーイズのチアリーダーの衣装で
踊って(!)いたのも同じ男だったようです。ハハハ。

パワーは「ゲームにはスマイルが必要なんだよ。僕らはそれをやったのさ」と言っている
らしいですが、彼らのおかげでセキュリティはますます厳重になっていて、イタズラを
しようと考えても、実行のチャンスはなさそうです。

1900本目ですから、もう少し格調の高いものを書きたかったのですが、いろいろな事情で
こんな話になってしまいました。それに、私個人は嫌いじゃありませんが。ハハハ。

Ladies’ Singles Final
Kvitova d.Sharapova 63/64

お恥ずかしい話ですが、クビトバを見たのはSFが初めてでした。
大柄なレフティの伸び伸びとしたプレーにくぎづけになりました。
決勝では、さすがに緊張の様子を見せましたが、それもはじめの
2,3ゲームだけでした。
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初めての大舞台で、元女王を相手に臆することのない、スケールの
大きなテニスでストレート勝ちしました。きっと、新たに多くの
ファンを獲得したことでしょう。
打ち合いなら負けない…そんなタイプのようです。逆に、しつこい
テニスに弱いのかもしれません。
いずれにしても、この優勝はフロックではないと思います。
のびやかなテニスで女王の座に就くのもそう遠いことではなさそうです。

シャラポワはいいところが全くありませんでした。
相当に悔しかったはずですが、セレモニーでは“ふっきれた”様子を
見せていました。たぶん、頂点に戻る準備ができた、という手応えを
得られたのだろうと思います。
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昨日、ツイッターで投稿したのですが、やり方が間違って
いたかもしれません。改めて載せておきます。
今日のエントリーについて事実関係を改めて確認しようと
検索しているときにキュートな写真を見つけました。

2007年大会の5日目、5番コートの観客はこの日もまた
少し待たされることになりました。ただし、雨のせいでは
ありませんでした。

カモの一家が姿を見せたのです!!

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# by toruiwa2010 | 2011-07-03 07:43 | テニス | Comments(6)
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現地にいないので細かいことは分かりませんが、今回は何度か 雨が降り、
屋根が効果を発揮したようですね。コートにカバーがかかっているのを
延々と見せられるのがウインブルドンのテレビ中継ではおなじみでしたが、
かたくななAELTCが重い腰を上げて屋根をつけたおかげで、スムーズに
放送が進んでいるのは何よりです。
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2007年を思い出します。かなり雨にたたられ、ミドル・サンデーにも
試合をやれという声もありましたが、結局やりませんでした。
“ひどい目”にあったのはナダルとソダリングでした。
ストレスがたまっていたのか、珍しくナダルは会見で対戦相手について
“ネガティブ”な発言をしていました。罪な雨…。ハハハ。


「Rain,rain and rain」07/07/04

Soderling vs Nadal 4-6 4-6 7-6 6-4 4-4 suspended

順延を繰り返しているこの試合(3回戦)はファイナル・セット、2-0とナダルがリードして、
第3ゲームの30-30から再開されました。
ソダリングがブレーク・バックし、さらに両者がブレークし合って4-4になったところで
またしても雨が降り出し、昨日、プレーできたのはわずか20分、残りは順延となりました。

ふたりにとって“眠れない夜”がいったい幾晩続いているのでしょうか?

この3回戦のカードは、当初、土曜日(6月30日)に組まれていました。
しかし、公式練習が終わったところで雨になり、順延。
日曜日は“伝統の”ミドル・サンデーとして試合がありませんでした。
月曜日、ようやく試合が始まりました。本来なら4回戦が始まる日ですから、この時点で
すでに予定より遅れています。2人の3回戦が始まらないうちに、ハースの棄権によって、
フェデラーは“プレーすることなく”QF進出を決めていたのですから焦ったでしょう。
ハハハ。

この日、ナダルは第3セットのタイブレークでマッチ・ポイントを握っていたのです。
しかも、彼自身は「勝った!」と思う瞬間さえありましたが“ぬか喜び”に終わりました。
そして、ファイナル・セットまでもつれ込んだ試合はサスペンデッドに…。
おかげで、昨夜のナダルとソダリングは金曜の夜から数えて5日連続 相手を意識しながら
眠りについたことになります。新記録かもしれませんね。ハハハ。
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8日目までに7日間雨が降ったせいです。
ふつうなら、今日(水曜日)は男子シングルスのQFが行われる日です。
ところが、予定されているのは、ナダルvsソダリングの順延分を含めて3回戦が2試合、
4回戦が3試合もあります!!

土曜日 センター・コートの観客にトータル57分しかプレーを見せられなかったときには、
去年からトーナメント・レフェリーになったアンドリュー・ジャレットは、「順調だから、
伝統に従って今年もミドル・サンデーに試合をしない」と言っていました。
しかし、現在のこの状況についてはこう言っているそうです。
“It’s ghastly”「ぞっとする」

そりゃそうでしょう。ハハハ。
それでも、大会側は予定通り日曜日に全日程を終えるように努力しているそうです。
…ということは、ちょっと待ってくださいよ。
ナダル、ソダリング、ジョコビッチ、キーファーの4人は、決勝まで勝ち進んだ場合、
今日の3回戦の残りを含めて毎日、試合をしなければいけないことになります。
5日間に5試合!!!

もう一日でも“順延”があれば、どこかで一日に2試合消化しなければ間に合いません。
QF-SFあるいはSF-Final を同じ日にプレーさせるとは考えにくいですが、それより前の
ラウンドならありえる話です。
“It’s ghastly”と言いたいのはレフェリーだけじゃなさそうです。ハハハ。

「堪忍袋の…」07/07/05

Nadal d.Soderling 6-4 6-4 6-7(7) 4-6 7-5

最初にこの試合が予定され実際にコートに行って公式練習を済ませた土曜日から数えると
なんと5日目、ようやく決着がつきました。
ファイナル・セット4-4から再開された試合は両者がキープのあと、第11ゲームで、まず
ソダリングにチャンスが来ました。
30-0とナダルがリードしますが、ソダリングは相手のエラー2本と、フォアのボレーで
逆転し、ブレーク・ポイント。しかし、ナダルはあわてませんでした。
いいサーブを入れ、完璧なポイントを3本そろえてキープし、6-5としました。

最後のクライマックスは直後の第12ゲームです。小雨が降り出していました。
今度は、ソダリングに強烈なエース(21本目)はあったものの、“誘われた”感じのエラーが
続いて15-40のピンチです。

フォアの強打  30-40
ナダルのフォアのパスはジャスト・アウト  ジュース
フォアがワイド  マッチ・ポイント
サービス・ウイナー  ジュース
フォアの強打でネットへ。ナダル、フォアの素晴らしいクロスパスマッチ・ポイント
フォアの逆クロスは有無を言わせぬウイナー  ジュース
フォアの強打で優位に。ナダルはロブで体勢を立て直し、ソダリングのフォアがネット   
マッチ・ポイント!!

深いリターンのナダルにソダリングもフォアを深く打って対抗しました。
しかし、さらに深く返してきたナダルのフォアのクロスを打ったバックハンドはベース
ラインを越えました。チャレンジも不成功に終わってナダルの勝利が確定します。
ソダリングの握手はそっけなく、勝者へのリスペクトはカケラもないものでした。(後述)

ふたりとも、“いろいろ”溜まっていただろうことは想像に難くありません。ハハハ。
この時期のイギリスの天気に、ミドル・サンデーにはプレーをしないウインブルドンに、
そして、“Play”の声がかかってから、3日間もネットの向こうに顔を見てきた相手にも…。

だいぶ冷静になってから書くブログでは、自分の感情を抑えていたのでしょう。
しかし、会見でのナダルは、溜まっていた“思い”を吐き出しました。
「変なヤツ(guy)なんだ。ツアーに出始めてから、僕は少なくとも7回は“ハーイ”って
言ったけど、彼は一度も答えたことがないよ。ほかの選手にも聞いたけど、僕に対して
だけではないみたいだね」

ソダリングに対しては、思うことがたくさんあるようです。ハハハ。
握手についても「4日間(日曜日は除いて)のあとで、あれはふつうじゃないよ」と言いました。
ナダルが転倒したときにも無関心だったし、特に許せないのは、ネットコードにふれて
ラッキーなポイントを得たときにも、ふつうなら見せる“ごめん”というジェスチャーが
なかったことです。
たしかに、再開直後のファイナル・セット、第9ゲームにありました。
“会釈”する代わりにガッツ・ポーズでしたから、まずいかもしれません。ハハハ。

ソダリングのほうはこう言っています。
「(ナダルは)今日は不満を言いたい日なんじゃないの。
僕は、相手が“ごめん”と言わなくても気にしないよ。人生で最高にハッピーなときに、
なぜ“ごめん”って言わなきゃいけないの?」
若いですから今はいいと思いますが、このままトップ10に入って行くようだと、ツアーで
友達は出来ないでしょうね。「それも気にしないさ」と言うかもしれませんが。ハハハ。

ソダリングにしてみると、ナダルの“スロー・プレー”(彼の側から見れば…)にいい加減、
うんざりしていたのです。
第5セットがはじまるときに、ナダルはサーブの準備が出来ていましたが、ソダリングは
ラケットを換えに行きました。“メッセージ”です。
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ナダルにもそれはしっかり伝わったのでしょう。
ソダリングが戻るとナダルは「準備はいいかな?」とボールを示しました。
するとソダリングはくるりとうしろを向いて、パンツのうしろを引っ張るナダルのクセを
真似してみせたのです!

「あれまでにも僕は200回以上待たされたよ。ポイントごとに待たなきゃいけないのさ。
彼が待ったのは1回だ。やるべきじゃなかったかもしれないね。だけど、僕は彼に対して
まったく腹を立てていないよ」

大会の運営にはもっと言いたいことがあるナダルです。ハハハ。
ファイナル・セット2-0とナダルがリードした場面から再開された火曜日、ソダリングは
4-4と追いつきますが、この6ゲームを消化するためにふたりは雨の合間を縫って、8分、
11分と2度コートに出ています。
「情報は持っているはずなのに、なぜ、15分プレーするためにコートに出て行くんだろう。
選手にとっては、とてもタフなんだ。彼らは選手のことをあまり考えないのさ。たぶん」

「なぜ日曜日にプレーしなかったのか理解できないよ。天気はよかったんだ。
昨日(月曜日)や火曜日、そして今日よりはるかにね」

ふつうなら、大会ごとのやり方があるのだからいやなら出なければ…と言うところですが、
今回は少し事情が違います。
昨日ようやく3回戦にケリをつけたナダルとジョコビッチは、決勝まで進むとこれから
毎日、つまり、月曜日から数えたら7日連続でプレーすることになるからです。
昨日までは、プレーした時間こそ少しずつだったかもしれませんが、グランド・スラムの
3回戦の準備をする、プレッシャーの中でプレーすることに関してはおなじです。
まして、今日からの4日間はすべて5セット・マッチになる可能性もあるのですから。
あくまで天候が許せば…です。ハハハ。

…ナダルは決勝まで進み、前年に続いてフェデラーに敗れましたが、
2008年決勝でとうとうフェデラーを破って優勝し、少年のころの夢を
実現しました。


今年は、絶好調のジョコビッチがムラのあるツォンガを下して
初の決勝進出を決め、同時に、月曜日に発表されるランキングで
初めてNo1になることも決まりました。
ナダルは地元期待のマレーに第1セットを先取され、第2セットも
押され気味でしたが、あわてることなく、少しずつ調子を上げて
逆転勝ち、出場5大会連続の決勝進出を果たしました。
男子については月曜日にまとめて書く予定です。

今日は女子決勝です。 Sharapova(5) vs Kvitova(8)
全豪、全仏に続いてウインブルドンも“シードNo1-2不在”の
決勝になりました。
顔合わせが決まったときに思い出したことがあります。
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今世紀の初めからWOWOWのテニス放送を見ている方なら、
「アラカルト」というコーナーがあったことを覚えているかも
しれません。テニスに関する小ネタを集めて紹介していました。
2002年全豪で放送した項目の中には「オバ族 全滅」がありました。
女子のドロー表を見たとき、名前のスペルが”“OVA”で終わる
選手が多いことに気づき、数えてみると、14人が該当しました。
ロシアを初め、チェコなど旧東欧ブロックから若い選手が急激に
力をつけてきたことを示していました。
このときは、“しゃれ”で日本の小畑(OBAta)も強引に仲間に入れ、
“15人”として報告しました。ハハハ。

今年の決勝は見事なOVA対決になりました。
チェックしてみると、エントリーの中に全部で26人います。
5人に1人が“部族民”です。

ユーロ2000出担当したグループ・リーグの試合では忘れがたい
経験をしました。決勝トーナメント進出をかけてスペインと
激闘を演じたユーゴスラビアの先発イレブンのうち9人が
“なんとかビッチ(VIC)”だったのです。ハハハ。


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# by toruiwa2010 | 2011-07-02 09:16 | テニス | Comments(5)
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7月に入りました。早くも2011年の半分が終わってしまったことになります。
時間がたつのが早い…言わないと決めたはずですが、言わずにいられません。ハハハ。

震災から16週間
今年は3月に大震災があったせいか、そして、政府や東電のもたつきに腹が立つことが
多かったせいか、余計に早く感じました。
考えてみると、あの震災が起きたのは今年の“前半の更に前半”だったのです。
16週間も経ったのかとビックリします。
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そういえば、震災の数日後、東北では雪が降っていました。
気温が氷点下になった日も何日もありました。外国にいる友人に「今日も被災地の気温は
“below zero”だった」とメールを送ったのでよく覚えています。

短い春のあと、いま、被災者は梅雨による湿気と暑さに苦しんでいることでしょう。
港に近いところの皆さんは、きっと猛烈な臭気にも悩まされているに違いありません。
東京のむし暑さも辛いですが、二重苦・三重苦の人たちの辛さとは比べられないでしょう。

つい先日のテレビで朝食におにぎりが配られているのを見ました。
「こんなに温かい食事は久しぶりだ」と話す被災者の声がはずんでいました。
注文を受けた業者が被災者たちにも手伝ってもらいながら、朝3時半から作業して作った
おにぎりは発泡スチロールの箱に入れて運ばれたため、まだ温かかったのです。
ほんの些細な優しさが多くの人に喜びをもたらしています。

大多数の議員が“一度ならず”現地を見ていると聞きます。
いったい、彼らは何を見、何を聞いたのかと思います。“国を動かす”彼らにはこまかな
ことを注文しても無理なんでしょう。ならば、金と物資を現地に渡して「どうぞ、有効に
使ってください」と言えばいいじゃないですか。地方自治体のほうがよほど“血の通った”
仕事をするのは明白です。

体重コントロール中
毎週土曜日の朝、起きてすぐに体重を測っています。
5月中旬から少しずつ体重が増え始め、6月18日には、とうとう恐れていた数字に達して
しまいました。私が設定しているマジック・ナンバーは“68”ですが、この日、体重計の
数字は一気に危険ラインを突破して68.6キロを示したのです!
「サントワマミー」じゃありませんが、♪目の前が 暗くなるゥ…です。ハハハ。

原因ははっきりしています。妻が“素知らぬ顔”で、間食に甘いものを出すことが多く
なっていたのです。もちろん、気づいていましたが、もともと嫌いじゃないですから、
拒むことができないのです。
決定打は、その週の初めに3日続けて、“アイスクリーム+あんこ”が供されたことです。
「食べる?」と聞かれたときに毅然として断れば済むことですが、金縛りに遭ったように
うなづいてしまいます。もしかしたら体重計が見逃してくれるかもしれないじゃないかと、
愚かなことを願いながら。ハハハ。

…結果として、6月20日から“甘いもの禁止”期間に入りました。今回は、6ヶ月近く
適当にスイーツも口にしつつ、うまく体重をコントロールできたのですから、しばらくは
我慢しなければいけないでしょう。
間食を一切やめ、食事の量も減らします。
今朝、念のために測ってみたところ、順調に減っています。この調子でいけば、たぶん、
2カ月ぐらいで解放されると思います。それを切に希望します。ツ・ラ・イ。ハハハ。

ブログ&ツイッター
気づかないうちに当ブログの“創立”8周年記念日が過ぎてました。2か月も前に。ハハハ。
妻の誕生日や結婚記念日でなくてよかったよかった。
いろいろあったHP&ブログですが、我ながらよく頑張っていると思います。
正直言って、毎日書くのが少ししんどくなってきました。ネタを見つけるのに苦労します。
書き始めるとどうしても長くなるのも自分を苦しめる理由になっています。
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ツイッターはまとめて呟くこともあれば、1週間ぐらい、ブログ更新の告知以外はまったく
“活動”を停止する期間があって、まちまちです。
5月初めに1800に達したフォロワーの数が先日、“瞬間的”に1900を超えましたが、
すぐに、1800台に戻りました。
いつの間にか、“礼儀”とされるフォロー返しをしなくなったので、せっかくフォローして
くれた人もすぐにリムーブしているようです。これでは、増えるわけがありません。
面白がってくれる人もいるようですから、地道に呟き続けていれば、そのうち、2000に
手が届くようになるでしょう。

カルガモ:悲しからずや…
5月24日の午後、マンションの小さな人工池の周辺がざわついていました。
3月初めから遊びに来ていたカルガモが卵を産んだのです。
毎年、カップルが姿を見せていましたが、去年初めてヒナをかえしました。9羽のヒナは
近くの神田川ですくすく育ち、私は“カルガモ探検隊長”として2ヶ月半ほど追いかけ、
その様子を収めた写真をマンションの掲示板で報告しました。
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今年のカップルは違う個体のようで、去年までのカルガモとは全く違う“動き”を見せて
いましたが、卵を産んだのも通りがかった住民にも分かるような“妙な”場所でした。
なぜか、その卵はすぐになくなってしまいました。しかし、先月19日には、はっきりと
抱卵する姿が確認できました。
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「今度こそ」と思ったのもつかの間、この4日ほどは親ガモを見ることもなくなり、卵も
消えてしまいました。数十メートル離れた敷地の中で割れた卵の殻が見つかったという
情報もあります。もう、1週間近く親ガモも池に来ませんから、今年、ヒナを見ることは
あきらめなければいけないようです。
若いカップルは初めての経験で“育児”に失敗したのだと考えています。

シャラポワ決勝へ!

Ladies' Singles SF
Sharapova d.Lisicki 64/63


肩の痛みなどでしばらく低迷していたシャラポワが、調子を取り戻しています。
優勝した2004年以来となるウインブルドンの決勝進出です。
全仏3回戦進出を決めたあたりで「得意のサーフェスじゃないんだから、2週目に進めたら
おんの字だ。照準はウインブルドンに合わせているはずだ」と考えていましたが、SFまで
勝ち進んだのには驚きました。つまり、この時すでに調子が上向いていたのでしょう。
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昨日のリシツキ戦は決して楽な勝ち方ではありませんでした。
いきなり、サーブを破られるなど苦しい立ち上がりだった上にリシツキの強烈なサーブが
好調だったこともあって、たちまち、0-3とリードされていました。

トップの選手は立ち上がりに苦労してもアジャストする能力を身につけています。自分で
軌道修正できるのが強みです。
強力サーブにはいずれ対応するだろう思っていましたが、その通りになりました。
どんなにいいサーブを持っていても、入らなくては話になりません。
初めは、ストロークの打ち合いでも負けていましたが、少しずつ体勢を立て直して逆転で
リシツキの挑戦を退けました。華がある選手のカムバックは嬉しいです。

決勝の相手はチェコのクビドバ…なかなか手ごわい相手です。じっくり見たのは昨日が
初めてでしたが、攻撃的なテニスは魅力があります。
明日の決勝は7対3でクビドバ有利と占っておきます。

それにしても、女子選手の“美貌度”が上がってますね。
6年前に今の状態だったら、“引退”を決めることはなかったと思います。ハハハ。

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# by toruiwa2010 | 2011-07-01 10:19 | blog | Comments(6)