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岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

「君の想像を超えるたくさんの人生に

耳を傾けて来たよ」…ローマの年配の

タクシー・ドライバーが話す。

「タクシー運転手は神父みたいなものさ」

…本当にそうだなあとしみじみ思う日曜日の朝。


思いがけず、半年前の自分の呟きに出会った。

カメラマンが思わず「渋い!」と言ったほど、63歳の

ドライバーの話は一つ一つが”含蓄”に富んでいた。


冒頭の話は「これまで何人ぐらいの客を乗せたか」と

聞かれて「さあ、日本の人口ぐらいかな」と笑ったあと

答えたものだ。

“神父みたいなもの”は乗客たちの話に耳を傾けることを

指しているようだ。「聞くことは話すことより大事だ。

今の時代、みんな 孤独なのがよく分かる]とも。

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胸を打たれたのは「あと何年、運転手を続けるか」との

問いへの答えだった。「死ぬ3日前まで運転するさ」と。

最後の3日で何をするのかについてはこう話した。


家族と一緒に過ごしたい。

ただそれだけでいい。

どれだけ家族を愛していたかを

伝えてから死にたい。

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NHK-BS5分のミニ番組「地球タクシー」は短いが

まことに味わい深い。世界の国々を回り、大都市で

何度もタクシーに乗って いい話を拾っている。


ドイツ・ベルリンのドライバーは東独出身だった。

壁の横を通ったとき「どんな気持ちになるか?」と

問われて、十数秒、考えたあとこう言った。


どう言えばいいのか…

壁に囲まれて生きることがどういうことなのかを

経験したことのない人にどう伝えたらいいのか

いつも答えが見つからないんだ。

僕は東ドイツ時代の大ファンじゃないけど

生まれ育った国がもうないってのは妙な気持ちさ。

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同じくベルリンで50代のドライバーがしみじみと

話していた。


若いころは歴史に興味なかったが

統一後、考えるようになった。

あの戦争は父親の世代のことだと

思っていたが、自分がドイツ人で

あることを否定したいときがあるよ。


戦争&分裂は市民の中に今も影を落としているんだね。


アルゼンチン・ブエノスアイレスでは“そうは見えない

65歳のドライバーだった。

妻とは40年連れ添っていると話し、こんなことわざが

あるんだと続けた。


この世には2種類の結婚がある。

幸せな結婚と一生続く結婚だ。


「ピンとこない」と応じた取材者にトクトクと説いた。


幸せな結婚が一生続くとは限らないし

ずっと添い遂げることが幸せとも

限らないのさ。


…なるほど。

最後に「知性のある人にあこがれる」と言い出した。

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自分がそうじゃないからだ。

自分の人生がどこに向かっているのか

理解する知性が欲しいよ。


ああ、これも“なるほど”だ。


タイ・バンコクは中年のドライバーだった。


バンコクは車が多くて息苦しい。

運転がきつくなったら東北部の

故郷に帰ろうと思ってる。

俺には田舎が合ってる。

身の丈に合った生き方をしたい。


同じバンコクで女性ドライバーのタクシーに乗った。

27歳でやはりタクシー運転手をしている夫との間に

子供が3人いて交代で面倒を見ているという。 


今 幸せなんだな私


そう語った彼女の顔が輝いていた。

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ロシア・サンクトペテルブルクは雨だった。

この街は雨が多く“北のロンドン”と呼ばれるそうだ。

42歳のドライバーは「私はマジシャンだから、晴れに

して見せるよ」と笑った。


若いころにオートバイのレースで左手を失ったと言い、

右手一本で運転していた。


ケガは辛かったが、そのおかげで

人生にはいいことと悪いこと、

両方あることを学んだ。どちらか

一方ということはないんだ。


助手席のケータイが鳴った。彼女からだという。 

通話を終えると「実は月曜日に婚姻届けを出しに行く。

彼女は海軍合唱団員だ」とスマホに入れた歌を披露した。

曲は悲しげだったが、車内にいい空気が流れた。


雨は上がらなかった。
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# by toruiwa2010 | 2018-12-11 07:29 | 番組 | Comments(0)

結婚の儀式を招待客の前で婚姻届けにサインするだけの

“人前式”で済ませたし、葬式にも坊主は呼ばない予定だ。

要するに、親の代から岩佐家は宗教に縁がない。

しかし、教会の雰囲気は好きだし、お寺の静けさにも

惹かれる。聖書の中にある言葉に納得することもあれば、

高僧の話に深くうなずくことも多い。 たとえば…

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渋谷のスクランブル交差点で神の声を説く人がいる。

だいぶ前に聞いて“いたく”心を動かされたことがある。


聖書にある言葉です。

“正しい人はいません。

一人もいません”。


歳末の ごったがえす人波をかき分けて横断歩道を渡る

わずかな間にこのフレーズが耳に飛び込んできたとき、

思わず足が止まりそうになった。いまでも、この言葉は

私の脳裏にしっかり刻まれている。

ここまで言い切ってくれると安心だ、と思ったことも。

ハハハ。


“寸鉄 人を刺す”…教会や寺社の掲示板に書かれている

言葉にハッとしたことが誰にでもあるはずだ。

ほんの10文字、15文字にハートをわしづかみにされる。


そういうあなたはどうなんですか?


与える者に喜び多く

与えられる者に不満が多い


大事なものが手に入らないのは

要らないものをもちすぎているからです

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生まれ変わるなら 生きているうちに


何が私を苦しめているのか

自分が握りしめているその物差しです


善も誇れば 悪となる


先日、“流浪の番組”、「タモリ倶楽部」に面白いテーマが

取り上げられていた。それが“お寺の掲示板大賞”だ。

まだ歴史が浅いようだ。メディアもあまり取り上げない。

先日、ひっそりと2018年の大賞が発表されていた。

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おまえも死ぬぞ 釈尊


岐阜県郡上市にある願蓮寺(がんれんじ)のものだ。


死なないと思ってるかもしれないが、お前も必ず死ぬ…。

どんな人にも死は平等に訪れる…

解釈はいろいろあるだろうが、含蓄がある。

京都駅からタクシーで目的地に向かうとき、しばしば

東本願寺の前を通る。2012年初夏、通りかかったとき、

塀にこんな言葉があったのを思い出す。

“今、いのちがあなたを生きている”・・・


有名な寺が掲げている言葉だからそれなりの人のもの…

だと思うが、市井の人、無名の人が何気なく口にする

言葉が一瞬の輝きを放つことがある。

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今日という日は残りの人生の最初の一日。 


大好きな番組「YOUはなにしにニッポンへ」の中で

シアトルから来た37歳の女性が言った。彼氏と二人で

来日したのだが、初日にふられたそうだ。仕事もクビに

なったばかりとかでまさに人生のどん底だったはずだが、

アメリカにある薬物中毒患者を救済する施設の設立者の

言葉だという。後ろ向きでなく前を向くための言葉だね。


こうして見てくると、言葉には力がある。言葉と言葉を

うまく組み合わせるととんでもない力になる。世間には

組み合わせることがうまい人がいる。ああ、ただし、

もてあそび過ぎると失敗するよね。


過ぎたるはなお及ばざるが如し…


これもうまいよなあ。言ったのは孔子だ。


やっぱりいいこと言うわ。ハハハ。


おまけ

お寺の前に落ちていた若葉マークとともに

「”初心”をお忘れですよ。ぜひ、お寺に

お参りください」と呼びかけている。

おしゃれだね。

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# by toruiwa2010 | 2018-12-10 06:52 | blog | Comments(2)

地図を見なくたって、あそこにできる駅なら

“芝浜”に決まるんだろうな、と思っていた。


高輪ゲートウェイ…と聞いてびっくり。

同時に、応募が6万件以上あったのに

これを選んだ勇気にびっくり。

さらに“高輪ゲートウェイ”と書いた人が

36人もいたってことにびっくり。

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センスがどうこう…と言ってみても始まらない。

昔は日本国有鉄道の略で“国鉄”と言っていたし、

東京では鉄道省の電車だから“省線”と呼んだ。


民営化されえるとき、有識者が集まった会議で

E電”と呼ぼうとしたことがあった。センスを

期待しちゃダメなのさ。


どっちにしろ「ワイドナショー」で石原良純が

言っていたように、この駅名をフルで言う人は

すぐにいなくなるさ。みんな、会話の中では

“高輪”しか言わなくなるよね。


# by toruiwa2010 | 2018-12-09 12:41 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)

勘三郎・FNS歌謡祭

~先週のツイートから~

( 2012/12/10 初出 )

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勘三郎 逝く


2012/12/05のツイート
一緒に芝居も、親孝行も、話も、飲みたい酒も、
いっぱいやり残したことがあります。
でも悔しいと思っているのは父。
大好きな芝居ができず、お客様の笑顔が見られず、
父は無念だと思う。
父のことを忘れないでください…
勘九郎は京都での口上でそう言ったそうだ。
落涙した。

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中村勘三郎が逝った。57歳はあまりにも若いね。ごく

親しい友人の場合を除けば、人の死を“口惜しい”と思う

ことはめったにないが、この訃報にはその思いが強い。

歌舞伎の“幅”を広げることにことのほか熱心だった。

彼の活動を見て歌舞伎に関心を持った人も多いだろう。

次は何を見せてくれるのか、常に注目を集めていた。

60代、70代の彼の芝居を見たい、見ることが楽しみだ、

と思っていたファンは多いはずだ。
年齢とともに渋さが加わり、さらに深みを増した芝居を

見せてくれたに違いない。超多忙だったから無理だった

のだろうが、現代ドラマも見たかった。

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芸談も面白かったし、たまに出演するバラエティーでは

人としての温かさを感じた。

亡くなった日、長男・勘九郎が自身の襲名披露公演で

声を詰まらせながら述べた口上は胸を打った。

父の口惜しさ、自分の無念さ、負うべき責任…学ぶべき

ことは山ほどあっただろう

追悼番組のラストで泣けてしまった。200412月…

“勘九郎”としての最後の日、帰り支度をととのえた彼が

スタッフに誘導された先は歌舞伎座の奈落だった。

裏方はじめ、舞台にかかわった大勢の人々が狭い通路を

埋め尽くして待っていた。彼の人としての素晴らしさを

示していたと思う。歓声と拍手の嵐の中を行く背中から

素直な感動が伝わった。ぐっと来た。

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年の瀬の楽しみ


2012/12/05のツイート
FNS
歌謡祭が始まる。歌番組の中で一番
好きかもしれない。実力派の歌手がまじめに
取り組んでいるところがいい。
今回はほとんどの曲がコラボだという。
男と女のデュエットもいいし男同士もいい。
意外な組み合わせがあったりして魅力たっぷりだ。
楽しませてもらおう。

…たしかに みんなが言うように長かった。だからこそ

楽しめたのだとも思う。
音楽好きだったらこの番組ならではのコラボを聞き逃す

手はない。すくなくとも私は毎年この日が楽しみだ。

客席の同業者を前にして歌うのは緊張もするだろうが、
紅白よりは楽しめている風だ。衣装も演出も“やりすぎる”

紅白にくらべてちょうどいい。

さだまさし&鈴木雅之「道化師のソネット」
さだは鈴木に新曲「十三夜」を提供しているほどだから

息が合って聞き惚れた。

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槇原敬之&EXILEChooChoo Train
虚を突かれた。

郷ひろみ&ゴールデン・ボンバー&SKE48「女々しくて」
番組を通して、57歳の郷のはじけっぷりに軽く感動した。

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久保田利伸&三代目J SoulBrothersBring Me Up
日本人アーティストがこういう音楽を聴かせるなんて!

倖田來未&石井竜也「Shake Hip!
乗っている二人の様子が楽しかった。

玉置浩二&徳永英明「じれったい」
 〃 &ATSUSHI「ワインレッドの心」
 〃 &氷川きよし「夏の終わりのハーモニー」
 〃 &V6「愛なんだ」
 〃 &香西かおり「無言坂」

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この日のMVPは文句なしに玉置だったね。

全部聞かせやがった。そして、一番気に入ったのは

「無言坂」だった。彼自身の作曲とは知らなかったが、

そのせいか、アレンジが見事で別の曲みたいだった。

デュエットをもっとほかにも聞きたかった。

小柳ゆき&デーモン閣下「愛情」
ハーモニーがきれいだった。特に♪true heartの部分の。

YUI&
平井堅「やさしさに包まれたなら」
平井が自分の世界を守りつつ全体を支えていたと思う。

すごい歌手だね。

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ゴスペラーズ&テゴマス「ひとり」
アカペラでいいハーモニーだった。増田、うまいなあ。

氷川きよし&ゴスペラーズ&徳永英明「恋の季節」
異色のとりあわせだが聞かせた。氷川の歌い方が演歌に

戻っていた。

鈴木雅之&ゴスペラーズ「ハリケーン」
夏木マリ&倖田來未「絹の靴下」
これはこれとして、鈴木と女性シンガーのデュエットを

聴きたかったなあ。
倖田のノリは、この番組には欠かせないかもしれない。

4
時間18分の番組が18.3%を稼いだ。一種のお化けだ。
こうなると、フジテレビもやめるわけにはいかないなあ。

ハハハ。
過剰な演出がほとんどなくて、歌そのもので勝負して

いるからこそだと思う。来年はバラード系のコラボを

増やしてほしいと注文しておく。

番外:なぜか受けたツイートx2

森高の歌はうまかったっけ?なんてやつがいる。
この奇跡の脚があるんだ。文句言うな。

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加藤ミリヤという歌手については何も知らなかった。
アップを見て「おばちゃんかな」と思ったら
24
歳だという。驚いた。これだから女性の年はなあ。


岩佐家 年の瀬の風物詩

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年齢のせいか、キッチンから流れてくる匂いには敏感に

反応するようになった。パスタに入れるガーリックが

フライパンのオイルで少し焦げる匂いは食欲を誘う。
大好物であるカレーやグラタンの匂いを嗅げば思わず

ニンマリしてしまう。
毎年、暮れになると妻がフルーツ・ケーキを焼くのだが、

準備段階でリビングまで漂ってくるバニラエッセンスの

甘ーい匂いはたまらん!

夫婦揃って甘いもの好きだからケーキやスニッカーズが

週に何度かお茶とともに運ばれてくる。たとえ体重が

“危険水域”に迫っていてもNOとは言わないで食べる。

ハハハ。

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# by toruiwa2010 | 2018-12-09 07:18 | 自分的傑作選 | Comments(0)

ダルビッシュ、錦織 & 福原

~若いアスリートへのつぶやき~

( 2012/01/23初出 )

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2012/01/21

ダルビッシュ、落ち着いたいい会見だった。

ニュアンスを伝えるのは難しいだろうが

「プレシャーについては 頭が悪いのか

あまり感じない」の”頭が…”を通訳さんは

スルーしてしまったようだ。

せっかくアメリカ・メディアに「面白い

やつだ」と思わせる部分だったのに。


制限時間ぎりぎりでレンジャーズとの契約がまとまった

ダルビッシュの入団会見を「めざましどようびメガ」で

ライブで視聴した。スタジオの出演者の会話が通訳の

言葉とかぶったため、“スルー”と書いたのは映っている

人たちの反応を見ての憶測にすぎない。

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途中、地元の女性記者から「…を 自分の言葉で話して

ほしい」と求められた。たぶん、テレビ局だ。彼女は

自分の番組で使いたいからこそ“英語で”と求めたのだが、

通訳はその部分を飛ばして伝えたから、ダルビッシュも

普通に日本語で答えていた。彼女はがっかりしただろう。

しかし、全体として“大物新人”らしい会見になっていた。


なにより、「まっ直ぐはみなさんが思うほど速くない」と

謙遜しながら、「変化球は種類も多いし、いいボールが

投げられる」と自信も見せてバランスがとれていた。

遠慮するばかりではもの足りないと思われてしまう。

夢を実現し、前向きに進もうとしている同胞青年の顔は

実に頼もしかった。あとはマウンドで結果を出すだけだ。


2012/01/21

ダルビッシュがテキサスに着いたときの

Tシャツの英文がちょっとした騒ぎに

なってるらしい。

100%悪気はなかったと思うが気をつけた

ほうがいい。アメリカのアスリートは

青少年の手本だ。

たばこを吸うところは撮らせないし

アルコールのCMはやらない。


夕方のテレビが、到着時に着ていたTシャツが話題に

なったと伝えた。大麻を支持するようなニュアンスが

あるようだ。当人にその意図はまったくなく、サラッと

かわしていたので 大きな問題にはならないだろうが、

気をつけるに越したことはない。

さっそく、現地紙の掲示板には「あれは なんだ?」と

書きこまれたりしている。

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数十年前、アメ横で買った米軍から放出された空軍の

ダウンを着込んで渡米し、取材中、アメリカ人同士が

ダウンの胸についていた部隊名を見て笑い合っていた。

怖くて理由は聞けなかったが、なにか“特別な”意味が

あったに違いないと、今でも思う。


カルチャー・ギャップ…マウンドに上がる前にMLB

“流儀”を知っておく必要があるが、“アメリカ人っぽく”

やるために、日常生活でも学ぶことは多いかもしれない。

でも、彼なら大丈夫だ。


2012/01/21

誰も言わないと思うから言っておく。

錦織はもう少しシャキっとできない

ものか、と。故障とは無関係だ。

いつもコート上の動きがピリッと

しない。白鵬が双葉山を参考にするように

同じタイプのチャンを見習うといい。

今のままではリスペクトはできない。 

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3回戦(vsベネトー)の第2セット、4-5ダウンの場面で

そうつぶやいた。

彼のコート上の振る舞い(behavior)についてはこれまで

少なくとも2度は書いている。

シュテフィ・グラフは入場するとウインドブレーカーを

さっと脱ぎ、ラケットを一本 取り出せば試合の準備が

完了していたが、ナダルはルーティンを済ませないと

コートに出られない。選手には独自のリズムやペースが

あるから やみくもに言われてもいい迷惑かもしれない。


プロは結果がすべて、勝てばいい…という考え方がある。

一方、プロなら どう見えるかも大事という考え方もある。

この呟きに近い感想を持ったテニスのトップ・プロは

あまり記憶にない。


インタビューなどを見ると普通に好青年だから不思議だ。

ふてぶてしいならまだいい。あえて言うなら中途半端。

きっと、自分の振る舞いがファンの目にどう映るかが

分かっていないのだろう。

長くテニスを見ているが、ランクが上がると、態度も

変わってくるものだ。 トップを目指すなら態度もそれに

ふさわしいものを身につけてほしい。

ファンも「圭ちゃん、可愛い!」だけでは選手が育たない

ことを知るべきだ。


グランドスラムのベスト16は言うまでもなく見事。

日本人だから、当然、応援する気持ちはある。

しかし、将来がある錦織だから、反発は覚悟しながら

腹を据えて書いたが、予想を超える“ヒステリック”な

反応だった。


仲間内でどんどん拡散し、徒党を組んでという“構図”が

フィギュアおたに似ている。

私のツイートに対してあろうことかブログの投稿欄に

「錦織に謝罪してほしい」と書き込んできた女性がいた。

「あすも試合。どんなプレッシャーと戦っているのか

知っているのか?」とも。


「少なくとも、君よりは知ってる」とレスしたかったが、

ぐっと我慢した。

去る者は日々にうとしというが、間近でプロ・テニスを

見てきた14年間はいったい何だったのか。情けない。


“東大生”を名乗ってやはり「謝った方がいい」とこれも

ブログに投稿してきた若者がいたし、平気で“老害”と

ののしるやつもいた。自分が気に入らない年配者には

この言葉が有効だと思っている。小学生のレベルだ。

相手にするのもおとなげないと分かってるし、どうせ

読みはしないだろうが、言っておく。


ツイッターで自分と違う意見があったとき、

口を封じようとするのは愚の骨頂、読み流せ。

ブログだったら黙って立ち去れ。

捨てぜりふなど書き込まずに。


2012/01/21

日本選手権シングルス優勝の

インタビューを受ける福原愛の顔が

光り輝いていた。おめでとう!

たぶん自分が何をしているのか

分からなかったに違いない幼い頃から

日本中の注目を浴びて苦しい卓球人生

だっただろう。思うようなプレーが

できないと言っては泣いていたころが

懐かしい。

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童顔だから若く見えるが、福原愛も23歳になっていた。

3歳数ヶ月で、卓球台からちょっとだけ顔をのぞかせて

とんでくるボールを無心に打ち返していたあどけない

少女をテレビで見たあの日から20年が過ぎたのだ。


# by toruiwa2010 | 2018-12-08 06:20 | 自分的傑作選 | Comments(0)

かぞくいろ 85


修平(青木崇高)が突然 死んだ。クモ膜下出血だった。

まだ幼い一人息子、駿也と二人目の妻、晶(有村架純)

あとに遺された。

修平がパートナーに金を持ち逃げされて家賃を滞納して

いたため、晶と駿也はアパートを追い出され、修平の

父親を頼って鹿児島にやってきた。


“母子”が最後に乗り継いだのは肥薩おれんじ鉄道だった。

薩摩大川駅で下車する二人から乗車券を受け取ったのは

ワンマンカーの運転士、奥薗(おくぞの:國村隼)だった。


その日、最後の仕事を終えて家に戻った奥薗は家の前の

道に座り込んでいる人影を見つけた。昼間の母子だった。

奥薗が 息子の再婚相手と孫に初めて対面した…

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駿也を生んだとき脩平の最初の妻が亡くなりました。

葬儀の席で 生まれたばかりの子供(駿也)を妻の実家に

連れて行かれそうになった修平は、両家で話し合って

そう決めたとき聞き、以来、父親と断絶状態になって

いたのです。


転がり込んできた母子を戸惑いながら奥薗が受け入れて

血のつながらない3人の生活が始まります。

ローカル線の運転士を目指すことになった晶の仕事場で、

新しい環境になじめない駿也のクラスでちょこちょこ

問題が起き、最後には義理の母と子の間にも”亀裂”が

生まれますが、三人三様の努力で乗り越えていきます。


ときに笑いがあり、なんとなくホッコリし、しばしば

胸に熱いものがこみ上げます。

途中まで90点だなあと思って見ていましたが、峻也の

突然の“変化”の理由が説明不足でした。そこで、5

下がってしまいました。惜しいなあ。


国村隼…いいですね。


斬 ざん 65


日本が開国を迫られているというから時代は江戸末期だ。

短いオープニングロールが終わる。

真っ暗な画面から腹に響く大太鼓の音が流れてくる。

金属が激しくぶつかり合う音が重なる。


パチパチと火花を散らして燃えさかる炎。

窯の中から真っ赤な塊が取り出される。金床に乗せると

大槌が何度も振り下ろされる。刀が作られているのだ。



畑の間の道で二人の男が木刀で渡り合っていた。一方が

強すぎた。名を杢之進(もくのしん:池松壮亮)と言った。

世話になりながら野良仕事を手伝っている浪人だった…

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カッコよかったのはそこまでだったかな?

あとは、もう よく分からない。80分の映画がこんなに

長いと感じたのは初めてかもしれません。困惑するのは

何を訴えたいのかがよく分からないからです。


公式HPには“人を斬ることに苦悩する一人の侍”とあり、

パンフレットにも”なぜ人は人を斬るのか”とあります。

苦悩しているのは杢之進しかいないのに、映像として

その“悩み”がしっかり描かれているとは思えません。


たしかに、後半に「私も人を斬れるようになりたい、

私も人を斬れるようになりたい」と狂ったように叫ぶ

シーンはありますが、それだけですべてを理解しろと

言われてもねえ。

それでいて、彼はなにかというと“自らを慰め”ます。

それも、狂ったように。なぜ、その行為に向かうのか?

見ていて混乱するばかりでした。


全体に意味のないカットが多すぎます。いや、無意味な

映像を入れる監督はいないでしょうから、きっと意味は

あるのでしょう。しかし、作者の意図が伝わらないのは

無意味と同じことじゃないでしょうか?

何のために江戸に行くことになっていたのかも最後まで

分からないままだったし。ハハハ。


ところどころで手持ちのカメラが使われていました。

やめてほしいです。これもまた目的があるのでしょうが、

伝わりません。おどろおどろしさを表現する手段なら、

愚かだし、安直です。第一、気分が悪くなります。


監督・塚本晋也は 村に現れて杢之進をスカウトする剣の

達人という重要な役を演じます。数年前、スコセッシの

「沈黙」に端役で出ていたとき、いい演技をするなあと

思いましたが、この作品では?でした。もう少し重みを

感じさせる演技をしていたら、池松がもっと輝いたと

思うのですが…って、私はいつの間にか、演技にまで

踏み込んで書くようになってます。気をつけねば。

ハハハ。


ついでに書いておくと、多くの場面でセリフが“現代”に

なっていました。これも変です。


池松の殺陣は美しかったです。岡田准一以外の俳優では

初めてどう思いました。門外漢ですが。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2018-12-07 07:39 | 映画が好き | Comments(0)

もう何年も、いや何十年もフランス料理を

食べていない。気取った感じ、ちまちまと

料理が出てくるのが好きじゃないんだ。

盛ったあと、ソースを垂らして見た目を

“とりつくろう”ところも なんだかなあだ。

ハハハ。


並んでるナイフとフォーク、スプーンを

どう使えばいいのか迷ってしまう。

外側から使えという“原則”を知ってからは

少し楽になったが、めんどくせーっ!


そうかと言って 一部の国・民族のように

手で食べる…というのもダメだ。

仮に、儀礼上どうしてもそうしなければ

いけない状況に置かれたらエチケットは

守るけど、きっとどんな味だったか…の

記憶がまったくないまま辞去するだろう。

ハハハ。

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それにくらべ、みそ汁をふくむほとんど

すべての料理をハシ一本で食べてしまう

日本料理はカッコいいし、気が楽だ。

東南アジアはハシとレンゲで食べる中華、

ハシとスプーンの韓国…分かりやすくて

いいなあ。


洋食で気楽なのはイタリアンだ。

特に私の場合、素手で食べるピッツァが

大のお気に入りだ。各テーブルの距離が

近いから周りの人の様子が目に入る。

 


行きつけのイタリアン Pizzeria GGでは

頼まなければ、カットせずにピッツァを

運んでくる。

私たち夫婦の場合は、ホールスタッフが

こちらに向かってきたら、私がナイフと

フォークを手にして構える。

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六つにカットする。二人が同量を食べるなら

きっちり“六等分”すればいいのだから面倒は

ないが、岩佐家はそうじゃない。

少食な妻が“半分は無理”と言うから、私が

6割、妻が4割を食べる。最初にナイフを

入れる位置を中央から少しずらすことになる。

ハハハ。


私は、どんどん食べる。鉄は熱いうちに打て、

ピッツァは熱いうちに食え…だ。

もちろん、冷めてもおいしいピッツァもある。

しかし、ピッツァは熱くてナンボだと信じる。

ゆっくりと“お上品に”食べる妻を見て なんと

もったいないことを…と思う。


そんな私に言わせれば、2枚を同時に頼む

カップルの気が知れない。冷めちゃうもの。

自由だけど。ハハハ。


で、妻はフォークを使って食べるが、私は

手で食べる。作法としてどうなのか?

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そう言えば、”答え”は出ているようだけど、

パスタを食べるときにスプーンを使う女子…

気になるなあ。いや、気に入らんなあ。

カッコイイとか、可愛いとか思ってるなら

考え違いじゃないの?


イタリアには数えきれないほど出かけたが、

あの食べ方をするレディを見た記憶はない。

子供がそういう食べ方をする…説もあるが、

そうだろうか?欧米のレストランで子供を

見かけることが少ない気がする。


どっちにしても、周囲を気にしながらの

食事ほどまずいものはない。不快な思いを

させない限り、好きなように食べればいい…

という結論になるのだろうが。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2018-12-06 08:35 | Comments(0)

ひところは、8割から9割のサラリーマンが持っていた

免許証や携帯を持たず、家にFAXも置かなかった。

免許証は昭和30~40年代の自動車教習所では教官が

威張りくさってると仲間から聞いたからだし、あとの

二つは時間に関係なく人のプライバシーに入り込んで

くるからだ。ハハハ。


それでも、仕事柄、パスポートはかなり早い段階で

持っていた。最初の取得は1971年、リトル・リーグの

極東選手権を実況するため、台湾に行ったときだ。

台湾に”入国”するときに必要なのは言うまでもないが、

給油のために立ち寄った沖縄(那覇)でも必要だった。

実は、まだ返還される前だったからだ。

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なにしろ、1㌦=360円の時代だ。社員が取材で海外に

出かけるときは上司が羽田空港まで見送りに行っていた。

政治部の記者、番組のディレクターとカメラマンなどは

たまに海外に出かけていたが、オリンピックを除けば

アナウンサーにはチャンスはなかった。


フジテレビのアナでパスポートを持っていたのはほんの

2.3人だったと思う。そんな中で、ひょんなことから

それを手にした後輩がいた。

1960年代の半ばだった。日本の南の海で台風が発生した。

いつもなら気象台(現・気象庁)の発表を伝えるだけだが、

このときは、誰かが持ってきたネタにデスクが反応した。


在日米軍機が台風の目の中に入る。

興味があれば乗せてやる。


滅多にないチャンスだから、飛びついたのは当然だ。

さて、誰を乗せるか?臨場感のあるリポートをしたいと

考えたデスクがアナウンス部に依頼してきた。後輩の、

入社から間がないNに白羽の矢が刺さった。まったく

“リスク”がないわけじゃないからとりあえず、まあ…ね。

ハハハ。

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南の海上に飛んでいく。万一、問題が発生したときは

ウエーキ島に降りることになっていた。アメリカ領だ。

つまり? そう、パスポートが要るんだよなあ、これが。

社会人になったばかりのNはもちろん、持っていない。

大急ぎで申請し、米空軍の後押しもあって手に入れた…

というわけだ。


飛行に問題はなく、このパスポートは使われないまま、

Nは横田基地を飛び立ち、南方海上で台風の目に入り、

Uターンして横田に戻るという、実に貴重な経験をして

満面の笑みで帰社した。パスポートはまっさらなまま。

ハハハ。


WOWOWが本格的な放送を始めてからは毎年 複数回

海外に出かけましたが、よく聞くパスポートを忘れたり、

失くしたりしたことは一度もない。…と胸を張りたいが、

知らぬ間に有効期限が切れていたことがあるから決して

偉そうにすることはできない。ハハハ。


全豪出発直前に気づき、大慌てで手配した。WOWOW

元総理の息子がいて外務省に同行してもらい、ビッグな

態度の官僚に何度も頭を下げた。このとき、総理秘書の

経験がある同僚が口にした一言を忘れない。

会社を出る前に「全部私に任せて、岩佐さんは黙って

いてください」とくぎを刺した彼が相手に言ったのは

「課長のお知恵を拝借できないかと思いまして…」!!

役人のハートをくすぐるらしい。ハハハ。

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このときをふくめて、6冊のパスポートを持った。

フジテレビ時代から数えると、たぶん、海外出張は

100回を超えると思う。

最も印象深いのはこれだ。

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成田出発が1988329

帰国が198841日…となっている。

F1開幕戦、ブラジルGPを中継するためフジテレビの

スタッフを束ねるプロデューサーとしてリオに行った。

この年の決勝は43日なのになぜ?


スタッフの一人がリオデジャネイロ空港内の診療所で

亡くなったのだ。心筋梗塞だった。

責任者として、私が棺とともに帰国することにした。

スタンプを見ると、日本のカレンダーでは34日が

過ぎているが、ホテルで2時間ほど仮眠しただけで

“とんぼ返り”した。

行くのに28時間、帰りに24時間かかった。人生で

最も長い4日間だった。


最後のパスポートは20121126日で失効している。

20061017日の入国を示すスタンプが最後だ。

友人の結婚式出席のためハワイに行ったときのものだ。

これが私の唯一の海外“旅行”だ。もったいない。ハハハ。


ビザなしで入国できる国の数が最多…

という意味で日本のパスポートが

“世界一”だと聞いたのはずいぶん前だ。

そのときから、書き始めた記事がやっと

出来上がった。“遅筆”になったもんだ。

ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2018-12-05 07:07 | blog | Comments(0)

大阪万博 決まる


「すみません、フジテレビの岩佐と言いますが、

〇〇サン、いらっしゃいますか?」

公衆電話から関西テレビにかけていると 通りがかりの

若い女性が声にならない声をあげて振り返った。

私の名前に…ではなく、会社名に反応したのだと思うが、

見も知らぬ人に意識された初めての経験だ。

ときは1970年の夏、場所は大阪府吹田市千里丘。そう、

大阪万博の会場内だった。


東京オリンピックの6年後だ。入社から8年目、専門は

スポーツだが、アナウンサーだったら見ておかなきゃ

話にならないだろうと考え、自費で出かけた。あまりの

人出に辟易してすいているパビリオンをいくつか覗いた

だけで帰った記憶がある。あと、連絡がついた関テレの

アナとご飯を食べた気がする。ハハハ。

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♪1970年の こんにちは・・・


60年代の終わりごろから、日本中に 三波春夫が歌う

「世界の国からこんにちは」、いわゆる“万博音頭”が

流れていて、すごい熱気を感じた。あの歌のおかげで

大阪万博が開かれた年は簡単に思い出せる。ハハハ。


2025年の大阪での開催が決まった。めでたい!

お祝いムード一色でないのは仕方がない。

金儲けのためだろう。本当に必要なのか? 金がかかる。

その金があれば…。あとが心配。


いろいろ意見があるのは理解する。そして、悪いけど、

何かを言いたがるやつは必ずいると思ってる。だから、

私は単純に喜びたい。「あんたは何も分かってない」と

言われようが知ったことではない。


超高齢化はますます進む。若者が少ない社会は寂しい

ものになっていきそうだ。ラグビーのワールドカップ、

オリンピック、そして万博…、数年おきににぎやかな

イベントをやっていないと、暗く沈んだ空気がこの国を

覆うのではないかと心配だ。いや、ほんとに。

私はもうこの世にいないかもしれないし、生きていても

出かける元気はあるはずもない。今から、“陰ながら”

大いに盛り上がることを期待し、ごちゃごちゃ言った

連中を黙らせてくれることを願っている…と書いておく。

ハハハ。

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NHKの番組の司会者は万博招致決定を
「うれしいニュースがはいってきました」
という第一声とともに紹介した。
「ああ、こういう伝え方になるのか」
と思った。
賛否のあった事柄でも決まってしまえば、

全国民的な「うれしいニュース」になる。
われわれはまるで成長していない。


高名な(らしい)コラムニストが呟いていた。

言いたいんだね、こういうことが。

”反応の仕方が難しいニュース”が入って来ました、とか

“複雑なニュース”をお伝えします、とか、そんな風に

言えばよかったのかな?ハハハ。

で、最後の1行はなんだ?ったく。


そこまで行くと分からん


典型的な文系男子だが、“遺伝子”がなにかは分かる。

しかし、“ゲノム”となると、私の脳は 理解しようという

努力を完全に放棄する。しかも、“編集”するという。

壮大なラビリンスに迷い込んだ心境だ。ハハハ。


いや、笑いごではないらしい。

中国の准教授が香港の国際会議で発表した内容は実に

科学的、倫理的に“由々しき”問題をふくんでいるようだ。

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HIVに感染しないよう遺伝情報を書き換えた

双子の女の子が産まれた。


“遺伝子操作”や“遺伝子の組み換え”は聞いたことがある。

今度は“ゲノムの編集”か。年寄りの手に余るテーマだ。

科学・医学は日進月歩だ。人間の節度、自制、倫理が

追いつかない状況になっている。まずいよね。


これまでに何度か書いているが、当ブログは ”生命”の

誕生に科学が手を貸す範囲は極力限定すべきだと考える。

試験管ベビーにも代理出産にも基本的に反対の立場だ。

どんなに子供が欲しくても人としての理性を働かせる

べきだと思う。

そこに方法があるなら…と思う気持ちは理解する。

しかし、2月に書いたばかりだが、その”方法”で生んだ

子供の幸せをどう担保するのか?


2009年に見た映画「私の中のあなた」を思い出す。


長女・ケイトが白血病で入退院を

繰り返していても一家は深い愛情で
結束していた。しかし、ある日、

末娘アナが衝撃のアクションを起こす。
彼女は100%の適合性を持った血液や

臓器をケイトに提供するために試験管の

中で作られた子供だった。

生まれた直後から、何度も姉のために

手術台に上ってきたのだ。
「もう、これ以上は耐えられない。

自分の身体は自分で守る」と、11歳の

少女は弁護士を雇って両親を訴えた…

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実話に基づく物語はこのように描かれたが、2011年には

実際の姉妹は家族の愛に包まれて幸せに暮らしていると

伝えられていた。しかし、常にうまくいくわけではない。

幸せの担保と同じ重さで失敗したときの責任の取り方も

深く考えるべきだと思う。


秋篠宮 語る


皇族はいつもそうだが、秋篠宮は非常に抑制のきいた

トーンで話していた。しかし、その内容は厳しかった。

「小室さん、きちんとしてください。そうでなければ

この結婚は認められませんよ」と言外に言っていた。

妃殿下も「娘をお任せできる環境ではないようです」と

母としての懸念をはっきりと示していた。


どちらも親として当然だ。

古市憲寿が“とくダネ”で「小室氏の鈍感力がすごい」と

言ったそうだが、まったくその通りだね。

昔なら…とは言わない。平成が終わろうとする今だって、

また、皇族でなくたって、報じられてる記事の半分でも

事実ならこの話はとっくに終わっている。

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この会見ではある意味もっと重要な発言があった。

天皇即位のあとに行う大嘗祭(だいじょうさい)について

「宗教色の濃い行事に国費を充てるのはどうなのか」と

疑問を呈されたのだ。質問に答える形での発言だったが、

閣議で了解されている件だからメディアが大きく報じた。


判断材料が少ないから、発言の中身が正しいかどうかを

言うことはできない。しかし、このコメントを受けて

宮内庁関係の役人が慌てた…などの報道を見ると、何か

“不都合”なことがあるのだろう。各方面から 宮さまの

自重を望む声が出ている。


各皇族がそれぞれの思いを自由に話したらいいのに…と

言っているわけではない。しかし、そもそも、政治や

宗教についての発言をいわば“封じられて”いるうえに

自分にかかわる問題についても周囲に気兼ねしながら

発言しなければいけないのは、さぞ歯がゆいことだろう。

同情申し上げる。


# by toruiwa2010 | 2018-12-04 08:21 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)

2008 ~! アラフォー

2009 政権交代

2010 ゲゲゲの〜

2011 なでしこジャパン

2012 ワイルドだろぉ

2013 今でしょ  オ・モ・テ・ナ・シ

じぇじぇじぇ  倍返し

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2014 集団的自衛権 ダメよ~ダメダメ

2015 爆買い トリプルスリー

2016 神ってる

2017 インスタ映え 忖度 


…「現代用語の基礎知識」が選定する“新語・流行語大賞”

最近10年の年間大賞受賞の言葉たちだ。一覧表を見て

まったく何のことか分からなかったのは“グ~!”だった。

検索してエドはるみのギャグだと分かってびっくり。

“ダメよ~ダメダメ”、“ワイルドだろぉ”とともに完全に

私の頭の中から消えていた。


無理やり大賞にしたんだろうなあと思うものもあれば、

2013年の四つの言葉は、どれも、ほかの年なら単独で

選ばれたのではないかと思うほどインパクトがあった。

年度と言葉をセットにしてみたとき、鮮やかにその年の

イメージが甦るのはこの4語と去年の“忖度”に尽きる。


1984年にスタートして今年が35回目になるそうだ。

今年の大賞が今日発表される。毎年11月に候補

発表されると、家庭、職場、学校で話題になっている。

「こんなの はやったっけ?」という話になりがちだ。

ハハハ。

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今年は 以下の30の候補が発表されている。

(太字は私が有力だと思っているもの)


あおり運転 悪質タックル eスポーツ

(大迫)半端ないって おっさんずラブ

GAFA(ガーファ) 仮想通貨/ダークウェブ

金足農旋風 カメ止め 君たちはどう生きるか

筋肉は裏切らない グレイヘア 計画運休

高プロ(高度プロフェッショナル制度)

ご飯論法 災害級の暑さ 時短ハラスメント(ジタハラ)

首相案件 翔タイム スーパーボランティア

そだねー ダサかっこいい/U.S.A. TikTok

なおみ節 奈良判定 ひょっこりはん 

ブラックアウト ボーっと生きてんじゃねえよ! 

MeToo もぐもぐタイム


…私が“有力”だとした基準は、なんとなく、関係者が

受賞式に出てくる、出てきそう、出てきたら最高…だと

思ったからだ。

それぞれ、大迫勇也、田中圭、吉田輝星、上田慎一郎、

大谷翔平、尾畠春夫、カーリング女子代表、DA PUMP

大坂なおみ、山根明、ひょっこりはん…


スケジュール以外の理由で出席しないかもしれないのは

尾畑さんぐらいではないだろうか。出ないと思いがちな

山根会長だってホイホイ出てくると思う。ハハハ。


で、今年の大賞だが、“#MeToo”か“翔タイム”かなあ。

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受賞者が式場に来るか来ないかは大きな要素だ。

“理想の父親”、“いい夫婦”、“めがねが似合う”…今や、

何についても“ベスト”が選定される時代だが、多くで、

「えっ、なんでこの人?」と思う結果が見られる。

主催者がマスコミの取材を期待し、できるだけ話題性の

ある人物を選ぶからだと思う。その場合、セレモニーに

出てくれなければ価値が半減するから“出席ありき”の

選考になってしまうのだ。


結果、“体が空いている”…賞の本質とは合致しない、

つまり、“話題優先”、多くの人が「えっ?」と思う

タレントが受賞することになってしまうのだと。

かなり“無理やりな”選考があるもんなあ。ハハハ。

“メガネ ベストドレッサー賞”をもらった加藤綾子が

「正直なところ視力が良くて…」とスピーチしてた。

語るに落ちる。ハハハ。

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それを思えば、今年のMOTYの顔ぶれは豪華だった。

男性ファッション誌GQが選ぶMenof the Yearだ。

超売れっ子の竹内涼真・田中圭、DA PUMP、是枝裕和、

リリー・フランキーに加えて人気上昇中のお笑い・千鳥、

メーキャップの辻一弘らに加え、Woman of the Year

浅田真央を選んでいる。そして、全員がセレモニーに

顔を揃えた。受賞者側にもメリットがあるってことだね。


# by toruiwa2010 | 2018-12-03 06:48 | 岩佐徹的考察 | Comments(0)

宮迫・山岸.浅田・選挙ec

~最近のツイートから~

(2012/12/12 初出 )

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有名人の記者会見


2012/12/08のツイート
雨上がり・宮迫の胃がん報道には愕然とした。
手術が無事に終わったと聞いてほっとする。
入院前に会見すると聞いたときは
「また、アホなことを」と思ったがコメントを
残しただけでよかった。
有名人の入院・手術前の会見を見せられるのは
好きじゃない。
宮迫、かならず、元気で帰って来いよ。


舞台出演で芸能界に復帰することになった酒井法子の

場合は、やらなければずっと付きまとわれることに

なるから会見はmustだったかもしれない。ミ・ソ・ギ。
ホリエモンのころから、本来 義務がない警察署前での

“謝罪”が定例化した。
世間を騒がせた(実は、勝手に騒いだ?)のだから当然、

とマスコミも世間もそれで溜飲を下げるのだろうか、と

疑問に思う。

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で、個人的に最も嫌な感じなのは病気や手術を前にした

有名人の会見だ。
逸見政孝のがん告白会見について、ある編集者がこう

語ったという記事を読んだ。


会見が終わったとき、彼は

「これ、行くよね?」って言いました。 

つまり、高い視聴率が出る、という意味だ。
真偽のほどは分からない。しかし、“ありうる”話では

あると思う。すでに死を覚悟していた。だからこそ、

最後の“ステージ”で何かを残したいと考えてあの会見を

開いた。奇異に聞こえるかもしれないが、根っからの

“テレビ屋”、愛すべき後輩、逸見の思考回路としては

少しもおかしくないのだ。
目的を果たして旅立っていった。

あの会見以後、がんを公表する有名人が多くなった。
完治してから、あるいは 手術成功のあと“告白”するのは

いいが、手術前に「これから手術を受ける」「そのために

しばらく番組を休む」と公言することにどんな意味が

あるのだろうか。


“啓蒙”、同じ病気を持つ人向けの“エール”、多くの人に

迷惑をかけるからなど、言い分はあるようだが、あまり

好きじゃない。趣味の問題だから反論されても気持ちは

変わらない。ハハハ。
有言実行…私は、前立腺がんの手術もWOWOWとの

別れも事後報告だった。

ちなみに、宮迫入院について「戻ってきたら“病み上がり

決死隊”だ」と言った芸人がいたそうだ。うまいわ。

美脚の移籍?


2012/12/08のツイート
NHK
のスポーツ番組に出ている山岸舞彩が
契約切れを機に日テレに移り「NEWS ZERO」に
出演するらしい。へえ、と思う。
何をやるか不明だが予測できるのは制作者が
彼女に可能な限り短いスカートをはかせることだ。
目下の売りはそれだけだものね。

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ニュース番組で女性キャスターの脚が注目されるように

なったのは「ニュースステーション」の小宮悦子以来だ

…と思う。
山岸に恨みがあるわけじゃない。しかし、民放ならいざ

知らず、NHKまでもが自局のアナウンサー(=財産)

背を向けてどうする?と思う。採用や育成方法に不備が

あったことを認めているようなものだ。



たしかに、女性のスポーツ担当を育てるのは難しいが、

放棄しちゃダメだろう。脚を見せるかどうかは別にして、

外部タレントに安易に依存することに腹が立つ。
NHK
の女性アナたちも怒りの声を上げるべきだ。

よく勉強しているという声を聞くし、「読みはNHK

アナをしのいでいる」と絶賛する書き込みもあったが、

冗談はやめてもらいたい。
ロンドン・オリンピックでベテラン男性アナとともに

現地キャスターをつとめる彼女を見て、“うまい”とか、

“達者だなあ”とか思ったことはない。“脚”ならどこでも

見られるし。モチはモチ屋に任せたらどうだ?

ミニスカ・ポリスってのは知ってるけど、ミニスカ・

キャスターはいかがなものか。ハハハ。

浅田優勝&キム復活

2012/12/09
のツイート
「亡き母胸に 新境地開く」…朝日の見出し。
まだ言うか。22歳は立派な大人。
ジャーナリズムじゃなくてセンチメンタリズムだ。
情けない。
キムヨナ復帰戦SPの一部を見た。健在で何より。
“マオタ”が「五輪時より明らかに落ちている」と
懸命だ。笑う。怖いんだね。情けない。


フィギュアスケートGPファイナルで浅田が4年ぶりに

優勝を飾った。200点には届かなかったけど、ショート、

フリーともにいい出来だった。おめでとう。

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しかし、翌日が真央の母親の1周忌だったこともあって、

各メディアはこの点をしつこく聞いていたようだ。

なにがなんでも“涙の優勝”、“母に捧げる金メダル”に
したかったのだろう。

せっかくの優勝なのに泣かせなくてもいいじゃないか。
母への深い思いは浅田の胸の奥にあるのだし。

女子フリーは公式練習の画面に“LIVE”の表示があり、

のちにそれが消えたため、いざ、演技が始まってからも、

ツイッター上では、ナマかディレーかで大騒ぎしていた。

バカじゃないのか。せっかく 数分遅れの“ほぼナマ”で

やってくれてるんだから競技を楽しめばいいのに。

度し難きは…か。ハハハ。

浅田が滑走を始める前の競技の流れはあまり気持ちの

いいものではなかった。追ってくる上位選手に相次いだ

派手な転倒が“伝染”することがあるからだ。
しかし、浅田はまったく惑わされなかったね。やっぱり、

キムヨナ不在の中では美しさと華やかさで抜群だ。

12か月後のオリンピックの会場でいいイメージを
作ることができてよかったよかった。

一方、キムヨナがドイツで開かれた小さな大会で復活し

優勝した。ショートの一部とフリーを見たが、“ちゃんと”

していた。変な言い方。ハハハ。
要するに、ジャンプの高さや振付に疑問を呈し、点数が

出すぎだと、ネットで言われていたほど悪くないのさ。

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彼女がもらった高得点について非難の声が上がっている。

放っておけばいい。レベルの低い大会で、グランプリ・

ファイナルとは違う審判が出している点数をメディアが

同列に扱って浅田より高い…と書くから、一部の浅田

ファンが怒り狂っているだけだ。点数の比較は二人が

同じ大会に出たときにすればいい。

ただし、現実を見ることは大事だ。
日本選手に同行してキムの演技を見た田村岳斗コーチが

「ブランクがあって、後半疲れたが、構成要素も前に

比べて落ちていない。あそこまでよく戻している」と
率直に語っている。その通りだ。つまり、間違いなく、

“強敵”が戻って来たのさ。
スポーツ・ファンとしてはハイレベルの戦いを見られる

ことを歓迎すべきだ。

どうしても、キムヨナを大したことない、ダメなやつ、

悪いやつ、憎むべきやつ…と貶めたがる連中の言動は

救いがたいし、その必死さは滑稽だ。浅田が知ったら

むしろ悲しむだろう。

難しい選挙だね

2012/12/10
のツイート
投票用紙はすでに届いている。
現職はJ党の“大物ぶっている

小物”幹事長だからX
M
党は前回入れたが裏切ったからX
K
党は検討以前にX
無所属からは「うるるん」でしか

見た記憶がない俳優だが実体不明だからX
超多党化の時代だがわが選挙区に

第三極はいない。

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メディアの調査はほとんど例外なく“自民圧勝”、“自公で

絶対多数”と出ている。世論は必ず“ブレーキをかける”

方向に動くから、言われているほどの大勝にはならない

気がするが、早くも結果が見えてしまったのは興ざめだ。


“憲法改正”、“国防軍”と危なっかしい発言が続く自民党。
選挙の前には“世襲攻撃”を掲げていたのにいつの間にか

ひっこめた民主党。
政権復帰のため ひたすら自民党に寄り添い、独自色を

感じさせない公明党。
石原慎太郎と組んだからか、一時の勢いが全く消えて

しまった維新の会。
バタバタと結党し、その後もバタバタしているだけの

未來の党。 あとはもう、すっかり埋没してるなあ。

投票先未定者が56%とどこかのニュースが伝えていた。
売り場にたくさんのデザインやカラーの商品を並べると

人は迷い、買わないで帰る。しかし、商品数を絞ると

売れるのだそうだ。
今度の総選挙は多党化に加えて、何を基準に何を信じて

投票すればいいのかが分からなくて迷っているのだ。

おーい、どこに行ったんだ都知事選?ハハハ。

語り部 逝く


2012/12/10のツイート
小沢昭一が亡くなった。
体調が悪いと聞いていたが残念。
大滝秀治、森光子、中村勘三郎…楽しませて
くれた人たちが次々に旅立っていく。
そんなに急がなくていいのに。

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もともとは俳優座出身の舞台人だ。映画やドラマにも

登場したが、後年は“ラジオの人”という印象が強い。
ラジオのパーソナリティとして活躍し、人気になった

人は多いが、話術を持っていたのはこの人だけだ。

圧倒的なうまさだった。リスナーを惹きこむ“間”が
絶妙だった。遠く、徳川夢声や森繁久彌…話術は 結局、

“間”なんだよね。
今、話が面白いと言われる人たちは、騒がしすぎる。

伊集院光には期待したいが。


おまけ


12/12/12
今日は、12が三つ並ぶ日だ。
今世紀はもうこういう日は来ない。
次は、22世紀の最初の日、210111

(01/01/01)まで待つわけだ。


…それだけの話なんだが。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2018-12-02 06:15 | 自分的傑作選 | Comments(0)

“ひきぎわ”について

~間違えたくないよね~

(2003.11.22 初出 )

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65歳にもなると、若いスタッフは放送のあと「あそこが

よかった。ここが悪かった」とは言わなくなります。

まして、「岩佐さん、そろそろおやめになった方が…」

などとは悪酔いしても言わないでしょう。ハハハ。

というか、言わせないようにしなければと考えています。

いえ、抑え込もうというのではなく、自分のひきぎわ、

マイクを置く時期は自分で決めないと…ということです。

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今の私はテニスとサッカーの実況が主な担当種目ですが、

必要なスタミナ、スピード、瞬発力、集中力、資料を

準備する時間などをくらべると、サッカーの方が 先に

“きつく”なるはずです。

現に、数年前からもうきつくなり始めています。


正直なところ“正攻法”では柄沢アナや田中アナのような

実況には勝てません。なんとかがんばっていられるのは、

経験が財産になっているからでしょう。”衰え”は早足で

近づいてきます。“衰え”をカバーするには、その経験に

頼らざるを得ません。


プレーの描写、解説者とのやり取り、“情報”を入れる

タイミングや量などの組み合わを工夫してバラエティを

持たせ、放送全体のリズム、テンポに変化をつけようと、

いつも考えています。見ている人たちに「退屈しない」、

「邪魔にならない」と感じてもらおうとしているのです。

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どんなに工夫しても、しばしば「そんなことより選手を

間違えるな」、「つまらない」と言われてしまいますから、

この商売も楽じゃありません。ハハハ。


何度もお話してきたように、実況の良し悪しを決める

絶対的な基準はありません。すべては、聞く人が その

実況スタイルを好きか嫌いかで決まります。

出来不出来の波はあっても、「好きなアナの実況イコール

いい実況」で、そこには他人が入り込む余地はまったく

ないのです。


アナウンサーには、各自がが求める“スタイル”があって、

どんな実況が好まれるのかを考えながら、試行錯誤を

繰り返しています。完成することはないと思います。

ただし、視聴者の好みは“十人十色”ですから、すべての

人から好かれることはありえません。

7割 せめて6割の人に好かれたい」と、必死なのです。


幸いなことに、そして有難いことに、私にも支持して

くださる方がいらっしゃいます。「どこがいいんだ」と

思う方もいるでしょうが、“好み”ですから。ハハハ。

それだけに、そういう人たちは大事にしたいと思って

いましたが、今度のこと***で「これまで好きだったけど、

あのコラムを読んで嫌いになった」とおっしゃる方が

結構 いました。痛恨の極みです。


“ひきぎわ”の話に戻りましょう。

まあまあうまく しゃべり切れたときの満足感を思えば、

サッカーの実況から退くのは辛いですが、“そのとき”は

必ず来ます。

元テレビ東京の金子勝彦アナが4年先輩になります。

「だったら、金子先輩の引退を見届けたあと4年間は

がんばりたい」と思っていたのですが、私の“現状”は

とても、そんなにはもちそうにありません。

経験だけで持たせるのにも限界がありますから。

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嬉しいことに、私にはテニスという強い味方があります。

ハハハ。

この競技の実況では、一つ一つのプレーを追う必要は

ありません。逆に、細かく描写するとお叱りを受けます。

しかも、解説者とゆっくり会話する時間もあります。

個人競技らしく、選手たちの個性をうまく紹介しながら、

試合の流れを伝えられたときの快感は チーム競技とは

違うものがあります。

つまり、経験がモノをいう部分が大きいのです。なので、

仮にサッカーに関しては自分に引導を渡したとしても

健康が許すなら、テニスではもう少し“実況する喜び”を

味わえるのではないかと思っています。甘いか。ハハハ。


私の実況のスタイルを評して“縁側のひだまり実況”と、

ネットのどこかに書いてあるのを見かけました。

言い得て妙…、思わず笑ってしまいました。

小春日和の縁側で そんな風に聞こえの実況ができれば、

それこそ、私の実況人生の“最終章”にふさわしいかなと

考えています。ハハハ。(2003.11.22)


***20038月に書いた「リーガ・ゲッツ!」が

騒動を引き起こしました。


*サッカーは2004年のユーロでやめ、

2005年の全米でテニスも引退しました。


# by toruiwa2010 | 2018-12-01 06:55 | 自分的傑作選 | Comments(0)

人魚の眠る家 80


雨上がりの道を男の子たちが賑やかにやってくる。

歩きながら投げ合っていたボールがそれて通りすがりの

家の庭に飛び込んだ。門には播磨(はりま)という表札が

かかっている。しゃれた門扉には人魚の飾りがあった。


ボールを探して敷地に入った少年は戻る道を間違えて

庭に出た。小さな人工の池があり、その周りに畳んだ

テント、パラソル、すべり台やブランコがあった。


テラスの車椅子に幼い少女がいた。目を閉じている…

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少女はプールの事故で一時は脳死の判定を受けましたが、

今は自宅で母、薫子(篠原涼子)が懸命に介護しています。

父親の和昌(西島秀俊)は離婚を前提に別居中です。


人気作家、東野圭吾原作の小説の映画化です。

自分の子供が医師から“二度と目覚めることはない”と

宣告されたら、人はその事実とどう向き合うかという

テーマを描いた話題作です。


暗く重い物語だからでしょうか、新宿ピカデリーの

1番スクリーンの観客はは40人ほどでした。

私もあまり気が進まなかったのですが、東野作品の

熱烈なファンの妻は見る気“まんまん”でした。ハハハ。


見ている間、私の頭の中で”評価”が乱高下して最終的に

80点になりました。
物語の大きな要素として“科学の進歩”がからんでいます。

若い技術者・星野(坂口健太郎)が驚くべき先端技術で

意識なく眠り続ける少女の身体を動かすことに挑みます。

今の医学・科学の進歩を考えたら、“いずれそうなる”と

思わせる話ですが、物語全体の“核”になる部分としては

弱いと思いました。

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特に、終盤近くで、機械が与える刺激によって少女が

微笑むシーンで私は決定的に”ダメ”になりました。

薫子も途中で“自己満足”と言う言葉を口にします。

そして…


人間の技術が関わっていい範囲というものがある


いつもながらの重厚な演技を見せた田中泯(和昌の父)

セリフが効いています。技術が踏み込んではいけない

“禁断”の領域がある…ということですね。

物語だから…と、自分を納得させようとしても、映像で

見せられると、「それはないなあ」と白けてしまいます。


駆けつけた病室で人工呼吸器をつけてベッドに横たわる

娘の姿を見た和昌が「大きくなったなあ」と言ったとき、

部屋の隅に立っていた医師がわずかに顔を動かしました。

「うん?」という感じでした。

別居中で 長く会っていないことが伝わる場面です。

細かいですが、このシーンはいいと思いました。


…なのに、なぜ、かなり激しい雨が叩きつけている庭に

日が強く差し込んでいるのか!

細かいことが気に入るし、細かいことが気になるんです。

ハハハ。


“見世物”のアクセント…あれでいいのかなあ?


篠原は頑張ったと思います。こういう演技をするとは

思いませんでした。


ボヘミアン・ラプソディ 85


1985713日正午、英国ロンドンのウェンブリー・

スタジアムで歴史的なコンサートが始まつた。

アフリカ難民救済のために企画された“ライブエイド”だ。

世界的なアーチストが出演するビッグイベントだった。

スタジアムはピッチ上もふくめ 激しく興奮した観客で

埋め尽くされていた。


ノックに応えて控え室のドアを開けたのはフレディ・

マーキュリー、イギリスを代表するロックバンド、

クイーンのボーカリストだ。

彼は軽くうなずくと着ていた革ジャンを脱ぎ、トレード・

マークのタンクトップ姿になって部屋を出た。


自信に満ちたしっかりした足取りで通路に群がる人々を

かき分けてステージへの入り口に向かう…

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メジャーにデビューする前から自分の才能を信じていた

フレディの短いけれど濃密だった人生を描いています。

若いころ、欧米の音楽シーンは激しく変化し続けました。

私も エルビス・プレスリーやビートルズまではなんとか

ついていったものの、ローリングストーンズあたりから

受け付けなくなりました。良さが分からないのです。


そんな私でもクイーンズの代表的な曲は知っています。

サッカーと結びつく“We Are The Champions”が 最も

耳になじんでいるでしょうか。


Wewill we will rock you(床を叩く大勢の足の音)


…映画の題名にもなっている“Bohemian Rhapsody”も

名曲です。映画の中ではそれほどフィーチャーされて

いなかったので驚きましたが、代わりに バラード調の

メロディがきれいな曲が何曲かあって聴き惚れました。


鑑賞後の感想として“泣きました”という声が多かった

ようです。妻も、ティッシュを使っていました。

私?私は泣きませんでしたね。「ちょっと長えなあ」と

思ってました。ハハハ。


“腐ったトマト”の評価が面白いですね。

批評家は62%、観客は92%…点数ではありませんが、

これほど“評価”が分かれるものかとビックリです。

洋画を見るのは「運命は踊る」以来1か月半ぶりです。

どうしても見たい…というものが少ない気がします。

あくまで、“岩佐徹が…”ですが。ハハハ。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:Bohemian Rhapsody

Tomatometer62

観客スコア:91


# by toruiwa2010 | 2018-11-30 06:50 | 映画が好き | Comments(0)

ドルチェ&ガッバーナが箸でピッツァを

食べる中国人…という愚かな筋書きの

CMで物議を醸したのは論外さ。

しかし、和洋中、料理の種類が多いから

(料理)を何(,フォークorスプーン)

食べるかで悩むことがある。

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“おおひなたごう”という漫画家がいて

食にかかわるマンガで知られている。

ヒット作「玉子の黄身いつ つぶす?」を

3巻まとめて買ったのは4年前だが、今は

10巻を越えているようだ。


タイトル以外にも…


とんかつのキャベツ いつ食べる?

みかんの皮 どうやって剥く?

ショートケーキの苺 いつ食べる?

焼き鳥 串から外す?

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卵かけご飯の生卵 いつかける?

パンケーキ どうやって切る?

スパゲッティにスプーン使う?

焼き肉で白飯食べる?


食べることは人類の営みの基本だから

テーマはいくらでもあるのだろう。

私にも思うことはある。たとえば…


カレーを食べるのはスプーンだよね?

何を食べるときにスプーンを使うか?


結婚してから妻がカレーをフォークで

食べることを知って驚いたことがある。

なぜだ?私にはフォークで食べる理由が

まったく分からない。食べにくかろうに。

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一時 よく通った渋谷西武のトップスでは

フォークしかセットされていなかった!

箱根富士屋ホテルの食堂でも同じだった。

フォークでカレーを食うってか?

それは 箸でパスタを食べるのと同じぐらい

まずそうだなあ。ハハハ。


妻はうなぎを食すときも店員さんに木製の

スプーンをもらっている。ま、たしかに、

最近のうなぎ屋はご飯が箸からこぼれ

やすいが、おいしいとは思えないぜ。

ハハハ。

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そう言えば、妻は納豆もスプーンで食べる。

同じタイミングで食べ始めても 彼女の方が

はるかに早く食べ終えてしまう。たしかに、

一度にすくう量は多そうだが、これまた

うまいはずがない!ハハハ。


もっとも、そう言う私は どうしても

ねばねばした糸に慣れなくて、最近は

まったく混ぜずに、タレだけかけて

刻んだ万能ねぎをまぶして“ブロック”で

食べている。

“通”に言わせれば、これもうまい

はずがないのだろうが。ハハハ。


# by toruiwa2010 | 2018-11-29 06:44 | 旅に出る食べに行く | Comments(0)

月曜日の番組の最後に小倉智昭が話し始めた。

明日からしばらく休みます…と言ったあとに続けた。


3年前に見つかった膀胱がん…

今までに2回、内視鏡の手術をして

温存しようと頑張ってきたが、前立腺や

尿道に若干広がりを見せているので、

他の部位に転移する前に全摘出する

ことになった。


膀胱以外にも前立腺や精子を作る精嚢、

男性機能の神経であるとか、あるいは

リンパ節をごそっと取ることになる。

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超ベテランのキャスターらしく、落ち着き払った口調で

“淡々と”語ったように見える。しかし、後段については

かなりの覚悟をもって話したはずだ。年齢が年齢だから

割り切れたのかもしれないが、あそこまで話すことに

ついてはかなり悩んだのではないか?


フジテレビは“席”を開けておくと言っているようだ。

つまり、MC交代などは考えないと伝えたということだ。

大きな試練に立ち向かう前だから優しいことを言った…

のではないと思う。私の好みなど関係なく(w)、この枠は

小倉が作り上げたものだからそれが当然だと思う。


戻る席があるのは心強いだろうが、これからの数ヶ月、

小倉は相当 厳しい日々を経験することになる。ただし、

どこの病院のどんな医師かは知らないが、間違いなく

日本ではトップクラスだから 手術そのものについては

心配しなくていいと思う。


問題は“そのあと”だ。

私自身が2004年に受けた前立腺がんの手術も 全摘なら

それほど難易度の高いものではなかったらしい。

難しいのはがん細胞を残さず“取りきる“ことだと聞いた。


遠慮なく、あやしいものはすべて取る…ならいいが、

あれは残したい、これは切らないでくれ、と言われると

医師のハードルは高くなる。それが、患者が求める

QOL(生活の質)なら、応えたいと思うからだ。

ていねいに、ていねいに、メスをふるう。


結果として、今回の手術ですべてが取れればいいが。


気になるのは今月初めの番組で「2年前に、膀胱がんは

切除したが、筋肉層まで入り込んだ浸潤がんは取り除く

ことができなかった」と話していたことだ。

体内にがんを抱えたまま2年半を過ごしたことになる。

本人は「転移はない」と言っているが、本当にそうか?

今度の手術では”浸潤がん”まで全部 取りきれるのか?

それで、今後の転移の懸念も払しょくできるのか?

他人のことなのに気がかりだ。


そして、月曜日の話にあった“手術後”のつらさは想像を

絶するものがある。自分の小腸で新しい”膀胱”を作って

体内に戻す。それが機能するように訓練をする。普段の

生活で使いこなせるようにする…その過程はどれほど

時間がかかるのか? 焦りは禁物だ。

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番組は昨日から“伊藤利尋・山崎夕貴”の新しいコンビに

引き継がれた。フジテレビの朝の空気が変わった。

小倉は「伊藤君が“クーデター”を起こさなければ」と

自身の“復帰”についてジョークで言っていた。


伊藤にその意図がなくても彼のキャラクターそのものが

“クーデター”的な要素を持っているから、山崎との間に

いい化学反応が生まれ、それがうまく視聴者に伝われば

局の判断が変わる可能性は否定できない。


小倉にはGood Luckと言いたい。

同時に、復帰は早くても来年の春だろうが、それまでに

番組がどう推移するか…注目する。


# by toruiwa2010 | 2018-11-28 07:07 | アナウンサー・実況 | Comments(0)