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岩佐徹のOFF-MIKE

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大竹まことの苦悩…~自分的傑作w選~18/02/10

大竹まことが言葉を失った!

~“重荷”を背負い続けてるんだね~( 2013/02/21 初出 )

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火曜日のラジオ「大竹まこと ゴールデンラジオ」は久しぶりに

ナマならではのスリルに富んだものだった。

今週、ラジオは“スペシャルウイーク”を迎え、各局が趣向を

凝らして聴取率アップを狙っているのだが、この日、この番組の

“メインディッシュ”のゲストは女優・樹木希林だった。

彼女が出演した「約束 名張毒ぶどう酒事件 死刑囚の生涯」の

宣伝が目的だ。試写を見て万全の備えだった大竹との会話が

10分少々あったあと、樹木が“唐突”に言った。

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「せっかく来たので質問していいですか?」と切り出し、

「いろいろ 事件に出会った。自分が引き起こしたり、家族が

引き起こしたりしたが、事件は無縁では起きないんです」と

前置きした上で、こんな趣旨のことを話した。


数年前にタイで仕事が終わったあとプーケットで子供たちと

合流する予定があった。自分ががんになってキャンセルした。

その年にスマトラの大地震が起きた。調べてみると、予定通り

行っていたら、自分たちがプーケットにいる日だった!

もし、家族を亡くして自分が生き残ったとき、その後の人生を

どう生きたかを考えるようになり、いろんな事件に出会った

人に聞くことにしている。


ここまで、聴いていた私もそうだったが、大竹も樹木の質問は

“一般的”なものと考えていたに違いない。しかし、その質問は

大竹個人に向けたものだった。


…大竹さんが昔 事故を起こしたことを誰かから聞いていて、

そこから、どう切り換え、立ち直れたのかをうかがえたらなと

思って…


数年前に、大竹が運転する車が事故を起こし 相手が死亡する

事件があった。彼に非はなかったようだし、直後の対応が

適切だったせいなのだろう、メディアが大騒ぎすることもなく、

その後も、この話を蒸し返されることはなかった。だから、

このことを知らない人も多いと思う。

「日本で一番聴かれているラジオ」と自ら宣伝している番組の

パーソナリティなら、そのことを話さないといけなかった。


しかし、“虚を突かれた”大竹は狼狽し、混乱していたから、

その余裕はなかった。

何をどう話すか、考えがまとまらないまま答え始めた。

おそらく、彼にとっては、事故の瞬間に次いで つらく、長く

感じたに違いない“5分間は以下の通りだ。

できるだけ忠実に文字にしたので意味が通じにくいところも

あるが、それぞれにニュアンスを感じ取ってほしい。

(太字が樹木の発言)

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あのときね、ほんとにね、もうこの業界にいられないと

思ったんです。

で、えー、ただ、この事故に関してね、あのう、どんな風に

出るか、僕は分からなかったんですけれども、結局、これの、

あれは…裁判じゃないんですけど、それで言うと、100かゼロ

という結果が出たんです。


ということは?


私はただ信号に従って運転していただけだという…


はあ。


…結論を出していただいたんです。

でもねえ、それはどうなるかは…、僕はそれでも、

ねえ、いやあ、いくら…、ま、100ゼロはずいぶん

あとですけどね。

「そういう風なことです」と言っていただいたんですけど、

まあ、それ、とってもつらい思いをいたしましてねえ。

えー、えー…


(かぶせて)亡くなられたんですか、相手の方は?


はい、亡くなられました。まあ、あのう…


これはひとごとじゃないんです。

自分のすぐそばにある出来事ですからね。だから、世の中の

出来事が起きるたびに、「あっ、あっ」て自分を思い

浮かべるんですけど…。

そいで、そのあと切り換えて抜けるとき何がきっかけでした?


あのですね、そういう結論をいただいたとき、でも心の整理が

ついていませんからね、僕の場合。

で、あの、名古屋のテレビ局、中京テレビっていうんですけど、

ここでレギュラーやってたんです。


はい。


そこから「悪くないんなら出ろ」って言われたんです。


はい。


「出ない」って、悪い…悪いってことになるんでしょう?


そうですね。


「悪くないんなら出ろ」って言われて…

私は心の整理もついてないんですけども、まあ、うーん…


きつかったんでしょう?ねえ。***


ま、こういう世界に携わる人間ですからねえ。


それが、さらさら出て当たり前なんですけど。


うん、いやいや、当たり前でもないんですけどね。

いや、ただ、やることないから家の前走ってたり、夜中に

走ってたり、いろんなことしたんだけど、ま、いろんな方が

大竹だと分かって、あの、声をかけていただいたり、周りに

いろんなことが、あの…


ありますよね。


…支えていただいたこともあって…。もちろん、それだけじゃ

なくて、私も、生活もありますんで…


でも、そのときに、支える人がいるけど、すごい、逆のあれも、

この、世の中のそういうものを感じませんでした?

逆風みたいなの?


あの、うーん…


あんまりないとすれば、それは大竹さんの人柄ですよね。


うーん。


ああ、なるほどね。


これは、世間の逆風っていうのは、正直、僕はあんまり

なかったんです。


ああ、それは…


バッシングもあまり感じなかったんです。

ま、僕は馬鹿で鈍感で感じなかったのかもしれませんけども。


いや、私なんかはモロに来るんですよね。それをしまいには

快感になってきましたね。えっへっへっへ。

もう面白がるしかない。表に出る人間の、そりゃもう

当たり前のこと。責任っていうか、背負うものだと

思った途端になんてことなくなるっていうか…勿論、もともと

図々しい人間ですから、あの、根がね。

だから、どういいことがあってもそりゃ平気なんですけども。

生きていかなきゃしょうがないんですけど、でも、その、

スマトラ沖のあの、アレは、ぞっとした。

その、ね?あれがときどき、ひょっ、ひょっと出てくる。

あの、で、それをどうやって、じゃ、あのとき自分はどうやって

抜けるか?っていうのを想定すると、もう、プツっと切れて、

もう、想定できないんです。

でも、大竹さんはそういう思いをなさったですね。


ま、僕の話はそうですけども…


コーナーの時間終了が迫っていたため、大竹は3.11被災者の

話を引き合いに出したあと、もう一度、映画の話に戻してから

シメに持って行った。


*** 樹木の言葉の間も大竹の「うーん」は続いていた。

11秒あった。

彼の“苦悩”と“混乱”が伝わってくる低いうなり声だった。

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話が深刻だから言いづらいが、“ラジオもエンタテインメント”と

考えるならば、自由人・樹木希林らしさが出ていて“聴きごたえ”が

ある番組になっていた。

“予定調和”の多いワイドショーを見慣れた人たちにとっては

きわめて刺激の強いやり取りだったと思う。

息をのんで会話の成り行きに耳を傾けた。ラジオのリスナーは

“ながら族”だが、途中から手を止めた人が多かったはずだ。


樹木の質問の意図はよく分からない。彼女のケースはあくまで

“…たら”の話だし、大竹の“事件”は現実だから、普通に考えたら

全く“次元”が違うもの。

まさか、「困らせてやろう」と企んだわけではないだろうが、

それにしては、唐突にこの問題を持ち出すやり方はいささか

乱暴だし、フェアじゃない。


小島慶子を“見限って”以後、大竹を聴いていたが、最近はTBS

「たまむすび」(赤江珠緒)を聴くことが増えている。

大竹の反権力、反原発を中心にした姿勢には評価できる部分も

あるのだが、感情が先走って、話がまとまらないこと、論点が

はっきりしないことが多いのだ。

TVタックル」もそうだが、聴いていると、物事を整理して

話すことがあまり得意ではないようだ。しばしば、横にいる

アナが助け船を出したり、訂正したりしている。

“受け売り”ぽいものが多いのも気になるし、下ネタがかなり

ひどいときもある。


そんなわけで、少し“敬遠”気味なのだが、この日の大竹には

心から同情した。

過失がなかったとはいえ命を奪う形になった事故の当事者として、

忘れようにも忘れられない出来事を持ち出され、さぞ厳しい

時間を過ごしたことだろう。

そして、たびたび腰を折られたために、結局、樹木の質問に

正確に答えることはできていなかったが、少なくとも誤魔化そう、

逃げよう、という姿勢ではなく誠実に話そうとしていた点を

高く評価する。


ちなみに、“樹木らしさ”はこの日のパートナー、眞鍋かをりに

対する態度にもはっきり出ていた。

まさか、遊び半分で出ているとは思わないが、大事なところの

“読み間違い”が多く、そのつど樹木から厳しく指摘されていた。

プロ意識が著しく欠けていたのだから言われて当たり前だ。


by toruiwa2010 | 2018-02-10 08:15 | 自分的傑作選 | Comments(0)
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