ブログトップ | ログイン

岩佐徹のOFF-MIKE

toruiwa.exblog.jp

実況、ドラマなど放送全般、映画、スポーツ全般、 旅、食、友 etc

妙に沁みたなあ「ラッキー」~エグイなあ「孤狼の血」~18/05/18

ラッキー 90


丘の上に陽が昇る。画面の右から左へリクガメがゆっくり

歩いて行く。さびれた砂漠の町に朝が来た。

目を覚ました老人はラジオをつけ、起き上がると洗面所に

行って丁寧に歯を磨き、鏡を見て何度も髪を撫でつける。

下着姿でリビングに行くと、ストレッチングを始める。

自分ではそれを“ヨガ”と呼んでいる。


きっちり朝のルーティンをすませると、彼は小さな町を

横切って行きつけのダイナーに向かう。90歳近いのに、

足取りはしっかりしている。先日、自宅で倒れたときも、

異常は見つからず、医師は“加齢によるもの”と診断した。


ダイナーにつくと、カウンターの角の“自分”の席に座り、

コーヒーを飲みながら日課のクロスワードを始める。

たまに なじみの客や店のオーナーと雑談する。

老人はみんなから”ラッキー”と呼ばれていた…

d0164636_09212392.jpg













結婚したことがなく子供もいません。一人暮らしですが、

寂しくはありません。“変わり者”…のように見えますが、

普通に誰とでも話をします。かかりつけの医師は親身に

アドバイスをしてくれますし、誰もが彼を愛しています。


この映画は そんなラッキーの日常を淡々と描いています。

その“単調さ”は 私の年齢なら「ラッキー、幸せだなあ」と

思えるんですが、若い人には我慢できないでしょうね。

もったいないなあ。ハハハ。


参考(RottenTomatoes)

原題:LUCKY

Tomatometer98

観客スコア:81


…この映画について書いた専門家の98%が好意的だった、

そして、81%の観客がいい印象を持ったという意味です。

今年のアカデミー作品賞に輝いたあの「シェイプ・オブ・

ウォーター」が9274%だったことを思えば、かなりの

ハイスコアです。


撮影時89歳だった主演のハリー・ディーン・スタントンは

去年、91歳で亡くなりました。本作は監督がスタントンに

宛てたラブレターだと言う人もいます。

タイトルは“LUCKY”ですが、ポスターなどをよく見ると

HARRY DEAN STANTON is LUCKY”となっています。


妙に“沁みる”映画でした。

エンディング近く、知り合いの子供の誕生日パーティで

ラッキーが歌い始めたとき、思わず胸が熱くなりました。

少し、涙が流れました。涙の理由は分かりません。


この映画に出会えた私はラッキーなのかもしれません。


孤狼の血 85


暴力団対策法成立前夜の昭和63年。

暴力団同士の抗争に神経をとがらせている広島・呉原東署

二課の刑事・大上(おおがみ:役所広司)には悪いうわさが

絶えなかった。悪人を捕まえるためならきわどいことも

平気だった。”一線”を超えることもあって、警察内部でも

評判は良くなかった。


そこへ県警から若い刑事が赴任してきた。経験は浅いが、

日岡(松坂桃李)は広島大学を出たエリートだった。

教育係を命じられた大上は皮肉を込めて彼を“ひろだい”と

呼んだ…

d0164636_09222384.jpg








大上が“無茶な”捜査をするのには理由があり、日岡にも

呉原東署に、それも、二課に来た裏に理由がありますが、

それを言っちゃあ、おしまいなので書きません。ハハハ。


“番外地”、“残侠伝”・“極道もの”など、やくざ映画は苦手な

カテゴリなのでほとんど見ていません。この映画の主役は

やくざっぽく描かれた刑事だし、予告編を見ると、かなり

“エグイ”場面もありそうだと思えたので迷ったのですが、

最高にリスペクトする役所の出演作を見送れなくて。

ハハハ。


「アウトレイジ」・シリーズで“名だたる”俳優がやくざを

演じるのを見て、よせばいいのに、と思っていました。

あくまで刑事役ですが、役所がこの役を引き受けたことに

少し驚きました。しかし、演技はさすがです。

“大”監督の名前に惹かれて「アウトレイジ」に出演した

俳優たちとは一線を画すものだと思います。松坂とともに

演技賞の候補に挙がる可能性があります。

「娼年」にはびっくりしましたが、松坂は若いわりに役の

幅が広い俳優ですね。


少し、エグ過ぎるシーンが何ヶ所かありました。

普段、“危ない”場面では自分で焦点をぼかすテクニックを

持っているのですが、一ヶ所、失敗しました。ピッツァの

味に影響しました。止めてほしいなあ。ハハハ。


「ボクらの時代」に役所・松坂・白石和彌監督が出ていて

楽しそうで、すぐにも続編が出来そうな雰囲気でした。

d0164636_09225334.jpg








アイ,トーニャ 85


1992年の冬季オリンピックが迫る中で、アメリカ国内では

誰が女子フィギュアスケートの代表の座を射止めるかに

注目が集まっていた。

特に、ジュニア時代からライバルだった2人、トーニャ・

ハーディングとナンシー・ケリガンの争いは大会ごとに、

周囲を巻き込んで激しさを増していった…

d0164636_09215386.jpg














不幸なことに、その過程で起きた、“ケリガン襲撃事件”は

フィギュアスケートの歴史に汚点として残っています。

トーニャ(・ハーディング)の夫が雇った人物に襲われて

ケリガンは膝に大けがを負ったのです。


映画ではハーディング・サイドの話をもとに事件の経緯が

描かれています。


“実技”の場面も含めて、よくできています。現役時代の

彼女は気の強そうな選手だなあと思って見ていました。

しかし、映画の中のトーニャは単に“強気”なだけでなく、

母親や夫との関係など、苛烈な人生を送った女性として

描かれています。

ドキュメンタリー風に作られていますが、これが“事実”と

思わない方がいいと思います。


↓腐ったトマトも高評価ですが、

これほどではないです。


参考(Rotten Tomatoes)

原題:I,TONYA

Tomatometer90

観客スコア:88
by toruiwa2010 | 2018-05-18 08:05 | 映画が好き | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。